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まどか「魔法少女クッキングバトル!」
まどか「魔法少女クッキングバトル決勝!」
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 14:38:55.77:hlmt4nEy0
まどか「魔法少女の中で一番の料理上手は誰なのか……決勝だよ!」
まどか「まずはケーキで一杯の紅茶を表現した『アイリッシュ・シフォン』で一回戦を突破したマミさん!」
マミ「ふふ、今日も全力で頑張らせてもらうわね」
まどか「対するは材料の美味しさを極限まで引き出した、愛情たっぷり『ほむほむカレー』で勝ち抜いたほむらちゃん!」
ほむら「決勝に恥ずかしくない料理が作れるよう、努力するわ」
まどか「司会進行はもちろん私、鹿目まどかがお送りしまーす!」
さやか・杏子「わーわー」パチパチ
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3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 14:40:16.14:XQ5jfrPZ0
まどか「……とはいえ、試合が決勝戦ひとつだけじゃ面白くないよね」
まどか「というわけで、エキシビションマッチを用意しました!」ジャジャン
美樹さやか
VS
佐倉杏子
まどか「テーマは自由! 張り切っていってみよー!」ピピーッ
さやか・杏子「えっ」
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 14:43:30.26:hlmt4nEy0
杏子「おいおい、今日は見てるだけだと思ってたんだけどな」
さやか「自由って、急に言われても……」
杏子「ん? さやかは自信ないのか?」ニヤッ
さやか「なっ……そんなわけないでしょ!? 受けて立つに決まってるじゃない!」
杏子「へへ、どうせやるならそうこなくっちゃな! 退屈しなくていいや」
さやか「ぐぬぬ……さやかちゃんを甘く見てると痛い目見るからね!」
まどか(仲いいなあ……)
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 14:45:36.33:hlmt4nEy0
まどか「今のうちに審査員も紹介するよ!」
まどか「鹿目まどかは僕が育てた! 家庭料理マスター、人間代表・鹿目知久ー!」
知久「本当にノリノリだね、まどか……」
まどか「続いて料理を味わう二枚舌! 僕と契約して専属料理人になってよ! 地球外代表・インキュベーターのキュゥべえ!」
QB「何か悪意を感じるけど、今は触れないであげるよ」キュップイ
まどか「そしてこの人、好きなものはお菓子だけだと誰が決めた!? 魔女代表・お菓子の魔女シャルロッテー!」
シャルロッテ「今日の料理も楽しみやわ」ニュルン
まどか「以上の豪華メンバーでお送りしまーす!」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 14:48:12.78:hlmt4nEy0
さやか「しかし受けて立つとは言ったものの……テーマ自由ってやりにくいなあ」
杏子「じゃあさ、同じ材料メインで勝負ってのはどうだ?」
さやか「へえ? それは面白そうかも」
杏子「だろ? さやかが材料決めてくれていいぜ」
さやか「余裕じゃない……よーし、じゃあ今回の材料はこれよ!」
まどか「おおっ、さやかちゃんが選んだ材料はエビ! エビだー!!」
杏子「ほお、あたしに魚介で勝負を挑もうってか……面白い、乗った!」ガシッ
さやか「ふふん、そんな余裕たっぷりでいられるのも今のうちなんだから!」ガサッ
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 14:51:19.22:hlmt4nEy0
まどか「両者、エビを選んでそれぞれキッチンに戻って調理開始!」
まどか「杏子ちゃんは大きめの、さやかちゃんは小さめのを選んだね。目が離せないよ!」
杏子「せーの、よいしょぉっ!」ダンッ
まどか「おお!? 杏子ちゃんは豪快に殻ごと縦に真っ二つだー!」
ほむら「相変わらず大胆な料理ね……」
マミ「伊勢エビなんかは縦半分で焼いたりするけど、そのつもりかしら?」
杏子「よっと」パキパキ ズルッ
ほむら「いえ、身は殻から外しているわね」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 14:54:10.98:hlmt4nEy0
さやか「今日は絶対に負けないぞー!」パキッ トンッ
ほむら「美樹さやかは丁寧に殻を剥いて下ごしらえしているわね」
マミ「あれは……衣?」
まどか「おおっと、さやかちゃんはエビに衣をつけて揚げ始めたよっ!」
マミ「ということは、エビフライかしら?」
ほむら「いえ……パン粉を使っていないようだし、あれだとフリッターね」
まどか「ふりったー?」
ほむら「泡立てた卵と小麦粉を混ぜた衣の揚げ物よ。天ぷらよりもふわっとした仕上がりになるわ」
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 14:58:29.43:hlmt4nEy0
杏子「ふーっふーっ! よし、OK!」ボワッ
まどか「ちょっ……目を離した隙に杏子ちゃんがまたガスコンロ無視の焚き火だー!」
ほむら「あれが彼女のスタイルだもの……」
マミ「ガスの匂いを移さないためよね? 料理方法とは逆の丁寧な心遣いだわ」
まどか「でもお鍋を火にかけてるんですけど……」
マミ「意味ないじゃない!?」
ほむら「ただ焚き火をしたいだけという説もあるわ……」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 15:01:01.45:hlmt4nEy0
さやか「くっ、杏子はやっぱり派手だね……さやかちゃんも仕上げに入りますよー!」
まどか「さやかちゃん、エビのふりったーを鍋に投入ー!」
マミ「あの赤いソースは……」
ほむら「なるほど、美樹さやかはエビチリで勝負ということね」
マミ「甘酸っぱい匂いね、食欲をそそるわ……」キュルル…
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 15:03:53.39:hlmt4nEy0
まどか「3・2・1……そこまでー!」ピピーッ
まどか「それじゃあ二人とも、審査員に料理を運んであげてね!」
さやか「よーし、ここはさやかちゃんから行きましょうか!」
杏子「へえ、自信満々じゃねーか。お手並み拝見といこうか」
さやか「見てなさい……これがあたしのエビ料理だ!」ドンッ
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 15:07:16.22:hlmt4nEy0
シャルロッテ「おおー、赤と黄色で綺麗やわあ」
知久「なるほど、エビチリとエビマヨを半々に盛りつけたんだね」
QB「へえ、さやかにしては美意識を感じられるね」
さやか「ふふん、見直した? これが『さやかちゃん必殺! エビチリならぬエビオーロラ』よ!」
まどか「オーロラ?」
知久「ケチャップとマヨネーズを混ぜたものをオーロラソースっていうんだ。そこからとったんだね」
シャルロッテ「そいじゃ、いただきまー」
パクッ パクッ パクッ
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 15:09:37.37:hlmt4nEy0
「「「……!?」」」
シャルロッテ「か、からっ!?」
QB「甘っ!?」
シャルロッテ・QB「え……?」
知久「これは……! 普通ならエビチリが辛くてエビマヨが甘いけど、これはその逆だ!」
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 15:13:21.45:hlmt4nEy0
さやか「ふふーん! びっくりした? ただのエビチリじゃないんだよっ!」
さやか「赤い方はケチャップベースの甘酢あん、黄色いのはマスタードたっぷりのピリ辛マヨソース」
さやか「二つ合わせて甘辛の『エビオーロラ』なのだ!」エッヘン
知久「……うん、これはよくできてるよ!」
シャルロッテ「これ、全然飽きがこんわあ」モグモグ
QB「うん、片方を食べるともう片方がほしくなるね」キュップイ
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 15:16:49.83:hlmt4nEy0
まどか「さやかちゃん、予想外の大健闘だったね!」
さやか「え? ちょ、それどういう意……」
まどか「続いて杏子ちゃんの料理だよ!」
杏子「おうっ! たっぷり味わってくれよな!」ドンッ
QB「これ……味噌汁かい?」
杏子「そう、『海老の海賊汁』だぜ!」
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 15:19:21.98:hlmt4nEy0
シャルロッテ「エビの殻が丸ごと入っとって、すごい豪快やね」
知久「エビの身は荒く叩いて団子にしてあるのか。食感もしっかり残ってるね」
QB「これは美味いよ! 香ばしくて……!」ズズズ…
杏子「へへ、エビの殻は火であぶってやると匂いが増すんだ。いい味出てるだろ?」
マミ「あ、やっぱりちゃんと焚き火の意味はあったのね……」
知久「それに、この味はユズ……いや、すだちかな? 濃厚なエビの味なのに、後味がさっぱりしてる。完成度の高い料理だね」
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 15:21:41.98:hlmt4nEy0
まどか「エキシビションとは思えない高レベルな戦いだね……それじゃあ審査員のみなさん、お願いします!」
さやか・杏子「……」ドキドキ
ピピピッ
さやか 杏子 さやか
まどか「これは接戦! 2対1でさやかちゃんが勝利です!」
さやか「……え? あ、あたしの勝ち!?」
杏子「うえ、また負けちまった!?」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 15:24:54.69:hlmt4nEy0
QB「僕は杏子の海賊汁が、エビという食材の味を一番よく引き出してると思ったんだけどね」
シャルロッテ「けど、青い子のエビオーロラの方が二つの味が飽きんくって、食べてて楽しかったんよ」
知久「そうだね……どっちがエビの味を生かしているかと言われれば杏子ちゃんだと思う」
知久「でもさやかちゃんのエビオーロラは、本当に二つの味のバランスがよかったんだ」
知久「どちらか片方を食べ続けると辛すぎたり、甘すぎたりしてしまう……」
知久「この味のバランスを整えるのには何度も練習をしたはずだよ。僕は、その努力を評価したいね」
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 15:26:10.94:qUXKjLQj0
杏子「……」
杏子「ちぇっ、自信あったんだけどなー……負けちまったもんは仕方ねーや」
杏子「いい勝負だったぜ……って、さやか!?」
さやか「……っ!」ヒックヒック グスン
杏子「お前、何泣いてるんだよ? 勝ったんだろ?」
さやか「だって……! あたしの料理って、普通だし、一番下手だって思ってたから、だから……!」ポロポロ
さやか「すごい、うれし……っ」グッシュン
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 15:29:26.11:hlmt4nEy0
杏子「ああもう、顔がぐしゃぐしゃじゃねーか……ほら、ちょっと向こうで休もうぜ?」
さやか「うん……」グスグス
杏子「それにさ……さやかは下手なんかじゃねーよ」
さやか「え?」
杏子「食い物には特別なんてねーんだ。美味いか、そうでもないかってだけさ」
杏子「さやかの言う普通の料理はさ、優しくって……すっげえ美味いぜ?」
さやか「きょ……ぎょ゛う゛ごぉぉぉ……!!」ブワッ ギュウウッ
杏子「あ、ちょっ、せめて鼻水は拭いて……ああっ」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 15:32:34.68:hlmt4nEy0
ほむら「……」
マミ「なんというか……後味の甘い試合だったわね」
ほむら「ええ……」
ほむら(佐倉杏子、羨ましいわ……私もまどかと……)ホムホム
まどか「えーと、二人が行っちゃったので戻ってくるまで決勝は待ってようかな」
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 15:37:38.39:hlmt4nEy0
杏子「落ち着いたか?」
さやか「うん……ごめん、変なとこ見せちゃって」カア
杏子「いいよ、つか問題はそこじゃなくてな」ハナミズ…
ほむら「むしろご褒美ですね、わかります」ホムッ
杏子「お前とは違うから……」
まどか「はいはい、さやかちゃんと杏子ちゃんも戻ってきたし、決勝戦始めるよ!」
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 15:40:15.03:hlmt4nEy0
まどか「改めて、決勝のカードはこちら!」ジャジャン
巴マミ
VS
暁美ほむら
テーマ:大切な人へ贈る料理
ほむら「また随分広いテーマね……」
マミ「難しいわね」
まどか「ティヒヒ、愛情込めて頑張ってね! それじゃあ試合開始ー!」ピピーッ
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 15:43:02.50:hlmt4nEy0
さやか「ほむらの大切な人っていったら、ねえ」
杏子「これ以上ないくらいわかりやすいな」
ほむら「……」サッサッ
まどか「ほ、ほむらちゃん? 私は材料じゃないよ?」
杏子「手はちゃんと材料選んでるのに、顔はガン見だよ……」
さやか「ある意味器用だね……」
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 15:45:19.62:hlmt4nEy0
杏子「マミは誰に向けて作るんだろうな?」
さやか「マミさんの大切な人かあ……一番仲良かったのはまどかかなあ?」
杏子「……取り合い?」
マミ「……」ヒョイヒョイ
さやか「小麦粉、卵、ベーキングパウダー、生クリーム……」
杏子「とりあえず洋菓子なのは間違いなさそうだな」
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 15:46:13.63:qUXKjLQj0
まどか「両者、材料選びを終えて調理開始だよ!」
杏子「ほむらは鶏肉、ごぼう、にんじん、こんにゃく……」
さやか「なんだか渋い材料だね」
杏子「本当に一人暮らし長いらしいからなあ、和食好きなのかね」
ほむら「……」チラッチラッ
さやか「まだまどかの方見てるよ……愛情はこもってそうだけど、あんまりよそ見したら」
ほむら「ほむっ!?」ザクッ カラーン
さやか「ああっ!? 言ってるそばから!?」
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 15:50:42.82:hlmt4nEy0
まどか「ほむらちゃん、大丈夫!?」
ほむら「え、ええ……問題ないわ……」ポタポタ
杏子「おいおい、ちょっと深く切ってないか? あれ」
さやか「どうなるんだろ……マミさんの不戦勝?」
マミ「……」トトト…
さやか「あ、マミさん?」
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 15:52:58.34:hlmt4nEy0
マミ「ほら、見せてみなさい」グイッ
ほむら「つっ……」
マミ「……」ポウ…
まどか「おお!? ほむらちゃんの切った指が元通りに治ったよ!」
QB「マミは傷を癒す願いの魔法少女だからね、あの程度の傷は朝飯前さ」
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 15:56:37.83:hlmt4nEy0
ほむら「……」
マミ「お礼はいらないわ。その代わり、しっかり料理に集中してちょうだい」
マミ「贈る相手を意識するのは構わないけれど、そんなうわついた気分で作った料理じゃ何も伝わらないわよ」スッ
ほむら「……!」
まどか「ほむらちゃん?」
ほむら「ええ……大丈夫よ、まどか。目が覚めたわ」
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 15:59:12.11:hlmt4nEy0
さやか「仕切り直しだね」
杏子「それにしても気合入ってんなー、マミの奴」
さやか「それだけ真剣に贈りたい人がいるってことかな?」
マミ「……」カシャカシャカシャカシャ
知久「卵、牛乳、溶かしバター、小麦粉……普通のスポンジケーキ生地の工程だね」
シャルロッテ「生クリームにイチゴときて……やっぱり王道のイチゴショートやろか?」
QB(あれは……!)
シャルロッテ「キュゥべえはん? どないしたん?」
QB「……いや、何でもないよ」キュップイ
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 16:02:07.80:hlmt4nEy0
ほむら「……」トントン グツグツ
まどか「ほむらちゃん復活! 凄いスピードで進めてるよ!」
杏子「こっちも気合入ったか、動きが見違えたな」
さやか「でも作ってるのは……煮物? 料理も渋いね」
杏子「にしても、あれは……もやし? 煮物にもやしって珍しいな」
ほむら(巴マミ……さっきは申し訳なかったわ)
ほむら(まどかに捧げるこの料理で、必ず勝つ……!)
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 16:04:56.85:hlmt4nEy0
まどか「3・2・1……そこまでー!!」ピピーッ
まどか「決勝戦……泣いても笑っても最後の勝負だよ!」
まどか「審査員のみなさんに料理を出したら、誰に贈る料理かも言ってっほしいな!」
ほむら「あなたはまた洋菓子でしょう? 先に行かせてもらうわ」
マミ「ええ、どうぞ」
ほむら「『ほむほむ筑前煮』です、どうぞ」コトッ
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 16:07:10.98:hlmt4nEy0
QB「ち、筑前煮?」
シャルロッテ「筑前煮ってなに?」
知久「発祥の九州では『がめ煮』と呼ばれる郷土料理だね。鶏肉と根菜の煮物で、材料を炒めてから煮るのが特徴だよ」
知久「それにしても、上に乗ってるのはもやしの炒め物かい? それ以外は普通の筑前煮なんだけど……」
ほむら「そう、これはまどかに贈る、私の特別な筑前煮……」
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 16:11:20.82:hlmt4nEy0
ほむら『今日のお弁当ももやしの炒め物とご飯だけだわ……』
ほむら『一人暮らしに贅沢は敵だもの……』
まどか『ほむらちゃん、一緒にお弁当食べないかな?』
ほむら『ま、まどか!? ええ、構わないわ……』
ほむら(こんな手抜きのお弁当、見せられないわ……見られる前に食べてしまわないと)
まどか『ティヒヒ、ほむらちゃん! おかず交換しよ!』ヒョイ
ほむら『あっ!?』
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 16:12:23.26:/hTEtPcy0
まどか『……』シャクシャク モシャモシャ
ほむら『ま、まどか……』
まどか『……美味しい! ほむらちゃん料理上手だね!』
ほむら『え……こんなお弁当で、笑わないの……?』
まどか『ううん、ほむらちゃん一人暮らしなんでしょ? それなのにちゃんとお弁当作って、えらいなあって』
まどか『それにこのもやしの炒め物、すっごく美味しいよ!』
ほむら『まどか……』
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 16:16:54.26:hlmt4nEy0
まどか『じゃあ交換ね! 好きなの食べていいよ!』
ほむら『卵焼き、ひじきの和え物、煮物……なかなか渋いのね』
まどか『ティヒヒ、どれも私の大好物だよ!』
ほむら(そういえば歌の好みも演歌だったかしら……渋い趣味なのね、まどか)
ほむら『じゃあ、この煮物をいただくわ』ヒョイパク
ほむら『……!?』
ほむら(何これ……冷めてるのに、今まで食べたことないくらいに美味しい……!!)
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 16:19:09.31:hlmt4nEy0
まどか『どうかな? お父さんの筑前煮。鹿目家自慢の一品だよ!』エヘン
ほむら『ええ、すごく美味しいわ』
ほむら(……私も)
ほむら(私もいつか、こんな美味しい料理をまどかに……)
ほむら「それが、私が本格的に自炊を始めたきっかけよ」
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 16:25:45.54:hlmt4nEy0
まどか「ほむらちゃん……私、嬉しいよぉ!」
ほむら「ありがとう、まどか……どうぞ、召し上がれ」
知久「僕の筑前煮がきっかけかあ……感慨深いなあ。とにかく、いただきます」
パクッ パクッ パクッ パクッ
まどか「お……」
ほむら「お?」
まどか「美味しい!!」
62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 16:28:12.78:hlmt4nEy0
知久「これは凄いね。甘めに仕上げた煮物に、ごま油と塩気をきかせたもやしがよく合う」
QB「肉が柔らかいね! 味が野菜にも染みてるよ!」ハフハフ
シャルロッテ「あっさりしてるのに香ばしいわあ」モグモグ
まどか「ほむらちゃん! 私幸せだよ! 好きな食べ物ランキング大変動だよ!」
ほむら「本当!? ああ、嬉しい、嬉しいわまどか!」
まどか「ほむらちゃん! ホムラチャン!」
ほむら「マドカァー!」
まどか「ホムラチャン!」
さやか「おーい、司会進行帰ってこーい」
63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 16:30:27.73:hlmt4nEy0
まどか「素晴らしい料理だったね! 顔が戻らないよ」ニヘラヘラ
まどか「次はマミさんの料理だよ!」
マミ「ええ、どうぞ」コトッ
知久「これは……イチゴのショートケーキだね」
シャルロッテ「バニラエッセンスとラム酒のええ香りがするわあ……丁寧な仕事やで」クンカクンカ
QB(……)
64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 16:32:43.87:hlmt4nEy0
まどか「マミさん、これは誰に贈る料理なんですか?」
杏子(もしこれがまどかに向けられてたとしたら)
さやか(さっきのイチャイチャ具合、言い出しづらすぎるよ……)
マミ「ええ、これは……」
QB「マミ、僕から説明しよう」
マミ「キュゥべえ……?」
66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 16:35:05.32:hlmt4nEy0
QB「これはね、マミの両親に贈るものさ」
まどか「え、マミさんの両親って……」
QB「ああ、マミが魔法少女になった時の事故で亡くなっている」
QB「マミは無事に家に帰ることができてから、毎日決まった時間にお茶を淹れた。たまにこうしてケーキも用意してね」
QB「一人分でいいのに、生前いつも一緒にお茶をしていた母親の分も欠かさず、毎回二人分さ」
QB「ショートケーキは、マミの母親がよく作っていたものなんだって」
QB「そうだろ、マミ?」
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 16:38:06.33:hlmt4nEy0
マミ「……」
マミ「ふふ……ありがとう、キュゥべえ。言いづらいと思ってくれたのね?」
マミ「でもハズレ。これはお父さんやお母さんに向けたものじゃないの」
QB「え?」
マミ「これはね、キュゥべえ。あなたへ贈るものよ」
QB「……へ?」
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 16:40:23.98:hlmt4nEy0
マミ『今日はダージリン、お茶菓子にはショートケーキを用意したわ』
QB『また二人分かい? いい加減に一人分だけにすればいいのに……非効率だよ』
マミ『一人のティータイムはどうしても……ね。よかったら、キュゥべえも一緒にどう?』
QB『あいにくだけど、僕の体はティーカップを使うのに適してないよ』
マミ『そう……じゃあ、ケーキだけでも食べてみない?』
QB『まあ、口腔から消化器官を通じてのエネルギー摂取は可能だけどね。あまり人間の食文化に興味は……』パクッ
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 16:42:42.58:hlmt4nEy0
QB『……おお?』
QB『マミ、これは面白いね。甘くて、ふわふわで、滑らかだ。素晴らしい情報量だね』
マミ『ショートケーキ、気に入ったの?』
QB『そうなのかな? ただ、この感覚は興味深いよ』モグモグ
QB『あれ? もうなくなっちゃったよ』ペロペロ
マミ『ちょっと、お皿を舐めるのは行儀悪いわよ? ほら、私のも半分あげるから』
QB『ありがとう、マミ!』
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 16:45:22.09:hlmt4nEy0
QB「そうか……そうだったね。僕が人間の食べ物に興味を持ったのも、それからだ」
マミ「ええ、最初は興味深いとしか表現できなかったのに、今じゃすっかりグルメよね」クスッ
QB「今でも不思議さ。僕がこうして物を食べて、美味しいって思えることは」
マミ「ええ……そのおかげで、私は一人でお茶したり、食事をしたりしなくてよくなった」
マミ「キュゥべえ、あなたと一緒に食べるようになったおかげで、どれだけ食べ物が美味しくなったか……」
QB「マミ……」
マミ「そんなキュゥべえへの感謝の気持ちを込めた……これが私の『ショートケーキ・フィナーレ』よ!」
75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 16:49:45.87:hlmt4nEy0
パクッ パクッ パクッ
QB「美味い……今まで食べたどんなケーキよりも、あの時のショートケーキよりも美味いよマミ!」キュップイ!!
知久「うん、これは普通のショートケーキじゃない。歯ごたえが、まるで違う……!」
シャルロッテ「クリームを挟んで上の段はシフォンケーキ生地、下の段はきめ細かくしたスポンジ生地に、ラム酒のシロップをたっぷり染み込ませてるんやね」
シャルロッテ「下にいくほど生地は固めに、甘みは強く……甘さ控えめのクリームがそれを纏めとる。素晴らしいケーキやで……!」
77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 16:52:41.60:hlmt4nEy0
さやか「正直、出てきた時はただのイチゴショートだって感じだったけど」ゴク…
杏子「うん……食いてえな」ジュル…
まどか「私は食べてもいいかなー? 司会進行権限で……」
さやか「何ぃ!? 抜けがけは許さんぞ、まどかー!」ギュッ
杏子「食い物でズルする奴は許さねえ!」ガシッ
まどか「うわーん! 食べたいのにー!!」
79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 16:56:46.23:hlmt4nEy0
まどか「ジュル…んん、それじゃあいよいよ、チャンピオンの決定だよ!」
まどか「審査員のみなさん、いっせいにボタンを……どうぞ!」
ピピッ
ほむら マミ
さやか「同点!?」
杏子「いや、誰か押してねーぞ!」
103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 18:33:56.37:NPDUKJzW0
QB「あのケーキに勝るものはないよ!」マミ
知久「筑前煮という完成された料理にさらに工夫を加えたあの味……目から鱗だったよ」ホムラ
まどか「……ということは」
シャルロッテ「……っ」ドナイシヨ
さやか「あの一点で勝敗が決まる……!」
104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 18:38:02.62:NPDUKJzW0
ピッ
ほむら
まどか「……!」
まどか「決まったーー!! 魔法少女クッキングバトル、チャンピオンはほむらちゃんだーー!!」
ほむら「……勝った、の?」
マミ「……!」
105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 18:40:12.37:NPDUKJzW0
QB「ど、どうしてだい!? シャルロッテ、まさか君がお菓子を選ばないなんて……」
シャルロッテ「……」アウアウ
まどか「えっ?」
QB「」ハッ シマッタ
ほむら「……そうね、審査員の面々で、巴マミが有利なのはわかっていたことよ」
ほむら「私も聞きたいわ。なぜ私の方が選ばれたのか」
106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 18:43:06.91:NPDUKJzW0
シャルロッテ「……」
シャルロッテ「食感やねん」
さやか「食感? あんた、マミさんのケーキの方を食感で褒めてたじゃない?」
知久「……その答えは、ほむらちゃんの料理を食べてみればわかるよ」
さやか「え? いいんですか?」
杏子「あ、あたしもあたしも!」
マミ「……私もいただこうかしら」
108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 18:46:16.32:NPDUKJzW0
シャクッ!! サクッ!! ジュワア…!
杏子「うお、なんだこの歯応え……!?」
さやか「すごい、煮物なのに全然煮崩れた感じがなくて、まるできんぴらみたい……!」
マミ「鶏肉だけが、すごく柔らかいわ……」
知久「そうだろう? たぶん、材料を炒めた後に鶏肉だけを圧力鍋で煮込んだんだ」
知久「それから、一度煮立たせて冷ました煮汁で仕上げた。こうすることで煮汁が空気を含まず、材料に味が早く染みるんだよ」
マミ「……」
110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 18:49:33.26:NPDUKJzW0
マミ「ふふっ、完敗よ。暁美さん……」
ほむら「巴マミ……」
QB「マミ! 君の料理は負けてなんか……!」
マミ「いいえ。私はあくまでショートケーキの形にこだわった。暁美さんは筑前煮に新しい形を加えたわ」
マミ「料理で大切な人に歩み寄る形を示した……その時点で、私は負けていたのよ」
114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 18:52:40.78:NPDUKJzW0
QB「……」
QB「ごめん、ごめんよマミ!」
QB「シャルロッテは素直に評価をしていたけれど、マミが有利になると思って……シャルロッテを審査員に推薦したのは僕だ!」
QB「僕は……」
ほむら「……謝罪の必要はないわ」
QB「あ、暁美ほむら……?」
115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 18:55:05.18:FY9NPbPPO
ほむら「お菓子の魔女シャルロッテが審査をする時点で、お菓子が有利になるのは誰の目にも明らかだった」
ほむら「それでも誰も何も言わず、こうして料理を続けられたのは」
ほむら「みんな自分の料理と、食べてくれる相手のことを信じていたから」
ほむら「そして、お菓子にも他の料理にも、美味しさに違いはないとわかっていたからよ」
QB「……」
QB「そうか……僕はまだまだ食文化について……人間について認識不足だったようだね」
QB「みんなごめん……ありがとう」
117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 18:58:18.64:NPDUKJzW0
まどか「よーし、それじゃあこの後はチャンピオンほむらちゃんの優勝記念パーティーだよ!」
ほむら「ほむっ!?」
知久「そう。隣の部屋にちゃんと優勝記念パーティーの料理の準備をしてあるよ。腕によりをかけて仕上げるからね!」
シャルロッテ「お菓子の用意は任せえやー!」バリバリ
杏子「うおお! 待ってました、もう腹減って仕方なかったんだよ!」
さやか「なんか決勝見てたら燃えてきた! さやかちゃんも手伝っちゃいますよー!」
119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 19:00:44.15:NPDUKJzW0
マミ「ほら、暁美さん。主役がぼーっとしててどうするの?」
ほむら「あ……」
マミ「いい勝負だったわ。次にやる時は、絶対に負けないんだから」スッ
ほむら「……」
ほむら「……ええ、受けて立つわ」ギュッ
≪ごちそうさま≫
<ほむらちゃーん、マミさーん、早くー!!
<<ふふ、今行くわよ!
121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 19:01:28.94:WX1W44Oj0
≪一人ぼっちは寂しいもんな≫
QB「今でも不思議さ。僕がこうして物を食べて、美味しいって思えることは」
マミ「ええ……そのおかげで、私は一人でお茶したり、食事をしたりしなくてよくなった」
マミ「キュゥべえ、あなたと一緒に食べるようになったおかげで、どれだけ食べ物が美味しくなったか……」
QB「マミ……」
マミ「キュゥべえ、あなたと一緒に食べるようになったおかげで、どれだけ毎晩の体重計が恐ろしいものになったか……」
QB「マ、マミ?」
142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 19:24:40.81:NPDUKJzW0
≪邂逅≫
杏子「んー、このキノコは食えっかな」ジー
杏子「たしか、かじってみて大丈夫ならいけるって聞いた気が」アムッ
杏子「よし、いける!」
杏子「やべ、なんか目の前がグニャグニャしてきやがった……!」クラクラ
杏子「あ、あたしの体まで、グニャグニャ……」
杏子「くそっ、静まれあたしの体……落ち着け、あたしの左腕……!」ブツブツ
マミ(同志……!?)ジー
146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 19:30:21.46:NPDUKJzW0
≪料理は魔法≫
さやか「『さやかちゃん特性ハンバーグ』でーす!」ドンッ
知久「うっ……」
QB「僕はちょっと……」
シャルロッテ「あかん、気分が……」
さやか「な、なんで……!?」
まどか「甘かったね、さやかちゃん……私の甘いスープをいっぱい飲んだ後で、脂っこくて冷めたハンバーグなんて食べたいと思う!?」
さやか「ま、まどか……あんた!」
まどか「料理は勝負だよ、さやかちゃん!ティヒヒヒヒヒーーーーッ!!」
149:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 19:37:06.70:NPDUKJzW0
≪究極の魔女≫
マミ「もう何も恐くない……!」
まどか「マミさん危なーい!」
シャルロッテ「……」アーン
ガブリ
シャルロッテ「……」ペッ
マミ「痛っ!?」
シャルロッテ「この魔法少女はできそこないだ、食えないよ」
シャルロッテ「脂の乗り具合が不自然だ。養殖ものだね。天然ものはもっと身が引き締まってるはずだ」
マミ「し、失礼な!?」
150:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 19:42:55.25:NPDUKJzW0
≪箱のズボラ飯≫
エリー「……」
エリー「お腹すいた……」
エリー「そういえば、卵がまだ残ってたかな」
エリー「ジャーの残りのご飯に混ぜて……」
エリー「……」ジュルルル…
エリー「そういえば、柴漬けも残ってたはず……!」
エリー「偉い私! 今なら私、ブタ箱と呼ばれても構わない!」ポリポリ ズゾゾ
エリー「幸せな箱ちゃんですッ!」
152:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 19:46:45.48:NPDUKJzW0
≪QB牧場≫
QB「まったく、無駄に僕を殺すのはやめてくれないかな?」
ほむら「……」
QB「個体がもったいないじゃないか、まったく……」ガツガツ
QB「こ、これは……!!」
本部『個体の筋繊維を当社比10%きめ細かく。柔らかな肉質になりました』
QB「だからってコストアップはおかしいよ!」
153:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 19:49:25.08:NPDUKJzW0
≪QB牧場2≫
QB「まったく、無駄に僕を殺すのはやめてくれないかな?」
ほむら「……」
QB「個体がもったいないじゃないか、まったく……」ガツガツ
QB「こ、これは……!!」
QB「なんだか体が甘ったるかったんですけど……」
本部『糖尿病です』
154:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 19:51:32.09:NPDUKJzW0
≪QB牧場3≫
QB「まったく、無駄に僕を殺すのはやめてくれないかな?」
ほむら「……」
QB「個体がもったいないじゃないか、まったく……」ガツガツ
QB「こ、これは……!!」ウググ…
QB「死体を食べた個体が毒で死んだんですが……」
本部『魔女駆除用のホウサンQBです』
QB「こんなの絶対おかしいよ……!」
156:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 19:55:08.29:NPDUKJzW0
≪ネタ枠はここにいた≫
まどか「優勝おめでとう、ほむらちゃん!」
ほむら「ありがとう、まどか……」
まどか「ほむらちゃんのために私も一品作ってみたよ! どうぞ召し上がれ!」
ほむら「ありがたくいただくわ」パク
ほむら「天に召し上がりかけたわ……」
知久「ごめんよ、まどかは料理だけは、ちょっと……」
157:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 19:58:45.50:NPDUKJzW0
≪≫
まどか「キュゥべえ、私契約するよ」
ほむら「まどか、駄目え!!」
まどか「ごめんね、ほむらちゃん……私、どうしてもかなえたい願いがあるの」
QB「鹿目まどか、君はその魂と引き換えに、何を望むんだい?」
まどか「私は……」
まどか「料理という概念をこの世から消し去りたい! この手で……!」
ほむら「マドカァー!?」
170:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 20:32:25.64:NPDUKJzW0
まどか「優勝おめでとう、ほむらちゃん!」
ほむら「ありがとう、まどか……」
QB「惜しかったね、マミ。次はきっと優勝だよ!」
マミ「あんまり持ち上げないで、キュゥべえ。私も洋菓子以外の腕も上げないとね」
???「フフフ……魔法少女の料理のレベルも落ちたものね」
さやか「え、誰?」
杏子「聞いたことのねえ声だな……」
シャルロッテ「こ、この声は奴らや! 奴らが来る……!」
171:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 20:35:37.10:NPDUKJzW0
「「「「その通り、私たちを差し置いてチャンピオンを名乗ろうなんて笑止千万!!」」」」
エルザマリア「本当の料理はもっと健康的であるべきなのです!」ドン
影の魔女エルザマリア
得意ジャンル:精進料理
ゲルトルート「そんな地味な料理……料理したうちに入らないですよ!」
薔薇の魔女ゲルトルート
得意ジャンル:食用花料理
172:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 20:35:54.83:AYpL8bZQ0
パトリシア「平等、そして栄養バランス……それこそが食事の極意!」ドドン
委員長の魔女パトリシア
得意ジャンル:給食再現
エリー「料理っていうのはね、救われてなきゃ駄目なんだ……一人で、静かで、豊かで……」
箱の魔女エリー
得意ジャンル:ズボラ飯
177:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 20:44:09.13:NPDUKJzW0
マドカ、ハイマイク!! アリガトーサヤカチャン!!
まどか「な、なんとー! 第一回チャンピオンのほむらちゃんに魔女たちが! 挑戦状を叩きつけたよ!」
まどか「これは魔法少女料理界の……ううん、魔法少女VS魔女の全面クッキングバトルだよ!」
まどか「チャンピオンほむらちゃん率いる魔法少女チームは、見事勝利をおさめることができるのかー!?」
まどか「次回放送! まどか「魔法少女クッキングバトル! 魔法少女VS魔女」 お楽しみに!!」
≪嘘です≫
>シャル!! ズルイジャナイ、ジブンバッカリオイシイモノタベテ! ワタシタチモマゼナサイ!!
>カンニンヤデー マダマダアルカラユルシテヤー
179:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 20:46:51.85:AYpL8bZQ0
194:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 21:49:42.81:r3JnRcko0
ktkr
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 14:41:10.89:hlmt4nEy0まどか「……とはいえ、試合が決勝戦ひとつだけじゃ面白くないよね」
まどか「というわけで、エキシビションマッチを用意しました!」ジャジャン
美樹さやか
VS
佐倉杏子
まどか「テーマは自由! 張り切っていってみよー!」ピピーッ
さやか・杏子「えっ」
杏子「おいおい、今日は見てるだけだと思ってたんだけどな」
さやか「自由って、急に言われても……」
杏子「ん? さやかは自信ないのか?」ニヤッ
さやか「なっ……そんなわけないでしょ!? 受けて立つに決まってるじゃない!」
杏子「へへ、どうせやるならそうこなくっちゃな! 退屈しなくていいや」
さやか「ぐぬぬ……さやかちゃんを甘く見てると痛い目見るからね!」
まどか(仲いいなあ……)
まどか「今のうちに審査員も紹介するよ!」
まどか「鹿目まどかは僕が育てた! 家庭料理マスター、人間代表・鹿目知久ー!」
知久「本当にノリノリだね、まどか……」
まどか「続いて料理を味わう二枚舌! 僕と契約して専属料理人になってよ! 地球外代表・インキュベーターのキュゥべえ!」
QB「何か悪意を感じるけど、今は触れないであげるよ」キュップイ
まどか「そしてこの人、好きなものはお菓子だけだと誰が決めた!? 魔女代表・お菓子の魔女シャルロッテー!」
シャルロッテ「今日の料理も楽しみやわ」ニュルン
まどか「以上の豪華メンバーでお送りしまーす!」
さやか「しかし受けて立つとは言ったものの……テーマ自由ってやりにくいなあ」
杏子「じゃあさ、同じ材料メインで勝負ってのはどうだ?」
さやか「へえ? それは面白そうかも」
杏子「だろ? さやかが材料決めてくれていいぜ」
さやか「余裕じゃない……よーし、じゃあ今回の材料はこれよ!」
まどか「おおっ、さやかちゃんが選んだ材料はエビ! エビだー!!」
杏子「ほお、あたしに魚介で勝負を挑もうってか……面白い、乗った!」ガシッ
さやか「ふふん、そんな余裕たっぷりでいられるのも今のうちなんだから!」ガサッ
まどか「両者、エビを選んでそれぞれキッチンに戻って調理開始!」
まどか「杏子ちゃんは大きめの、さやかちゃんは小さめのを選んだね。目が離せないよ!」
杏子「せーの、よいしょぉっ!」ダンッ
まどか「おお!? 杏子ちゃんは豪快に殻ごと縦に真っ二つだー!」
ほむら「相変わらず大胆な料理ね……」
マミ「伊勢エビなんかは縦半分で焼いたりするけど、そのつもりかしら?」
杏子「よっと」パキパキ ズルッ
ほむら「いえ、身は殻から外しているわね」
さやか「今日は絶対に負けないぞー!」パキッ トンッ
ほむら「美樹さやかは丁寧に殻を剥いて下ごしらえしているわね」
マミ「あれは……衣?」
まどか「おおっと、さやかちゃんはエビに衣をつけて揚げ始めたよっ!」
マミ「ということは、エビフライかしら?」
ほむら「いえ……パン粉を使っていないようだし、あれだとフリッターね」
まどか「ふりったー?」
ほむら「泡立てた卵と小麦粉を混ぜた衣の揚げ物よ。天ぷらよりもふわっとした仕上がりになるわ」
杏子「ふーっふーっ! よし、OK!」ボワッ
まどか「ちょっ……目を離した隙に杏子ちゃんがまたガスコンロ無視の焚き火だー!」
ほむら「あれが彼女のスタイルだもの……」
マミ「ガスの匂いを移さないためよね? 料理方法とは逆の丁寧な心遣いだわ」
まどか「でもお鍋を火にかけてるんですけど……」
マミ「意味ないじゃない!?」
ほむら「ただ焚き火をしたいだけという説もあるわ……」
さやか「くっ、杏子はやっぱり派手だね……さやかちゃんも仕上げに入りますよー!」
まどか「さやかちゃん、エビのふりったーを鍋に投入ー!」
マミ「あの赤いソースは……」
ほむら「なるほど、美樹さやかはエビチリで勝負ということね」
マミ「甘酸っぱい匂いね、食欲をそそるわ……」キュルル…
まどか「3・2・1……そこまでー!」ピピーッ
まどか「それじゃあ二人とも、審査員に料理を運んであげてね!」
さやか「よーし、ここはさやかちゃんから行きましょうか!」
杏子「へえ、自信満々じゃねーか。お手並み拝見といこうか」
さやか「見てなさい……これがあたしのエビ料理だ!」ドンッ
シャルロッテ「おおー、赤と黄色で綺麗やわあ」
知久「なるほど、エビチリとエビマヨを半々に盛りつけたんだね」
QB「へえ、さやかにしては美意識を感じられるね」
さやか「ふふん、見直した? これが『さやかちゃん必殺! エビチリならぬエビオーロラ』よ!」
まどか「オーロラ?」
知久「ケチャップとマヨネーズを混ぜたものをオーロラソースっていうんだ。そこからとったんだね」
シャルロッテ「そいじゃ、いただきまー」
パクッ パクッ パクッ
「「「……!?」」」
シャルロッテ「か、からっ!?」
QB「甘っ!?」
シャルロッテ・QB「え……?」
知久「これは……! 普通ならエビチリが辛くてエビマヨが甘いけど、これはその逆だ!」
さやか「ふふーん! びっくりした? ただのエビチリじゃないんだよっ!」
さやか「赤い方はケチャップベースの甘酢あん、黄色いのはマスタードたっぷりのピリ辛マヨソース」
さやか「二つ合わせて甘辛の『エビオーロラ』なのだ!」エッヘン
知久「……うん、これはよくできてるよ!」
シャルロッテ「これ、全然飽きがこんわあ」モグモグ
QB「うん、片方を食べるともう片方がほしくなるね」キュップイ
まどか「さやかちゃん、予想外の大健闘だったね!」
さやか「え? ちょ、それどういう意……」
まどか「続いて杏子ちゃんの料理だよ!」
杏子「おうっ! たっぷり味わってくれよな!」ドンッ
QB「これ……味噌汁かい?」
杏子「そう、『海老の海賊汁』だぜ!」
シャルロッテ「エビの殻が丸ごと入っとって、すごい豪快やね」
知久「エビの身は荒く叩いて団子にしてあるのか。食感もしっかり残ってるね」
QB「これは美味いよ! 香ばしくて……!」ズズズ…
杏子「へへ、エビの殻は火であぶってやると匂いが増すんだ。いい味出てるだろ?」
マミ「あ、やっぱりちゃんと焚き火の意味はあったのね……」
知久「それに、この味はユズ……いや、すだちかな? 濃厚なエビの味なのに、後味がさっぱりしてる。完成度の高い料理だね」
まどか「エキシビションとは思えない高レベルな戦いだね……それじゃあ審査員のみなさん、お願いします!」
さやか・杏子「……」ドキドキ
ピピピッ
さやか 杏子 さやか
まどか「これは接戦! 2対1でさやかちゃんが勝利です!」
さやか「……え? あ、あたしの勝ち!?」
杏子「うえ、また負けちまった!?」
QB「僕は杏子の海賊汁が、エビという食材の味を一番よく引き出してると思ったんだけどね」
シャルロッテ「けど、青い子のエビオーロラの方が二つの味が飽きんくって、食べてて楽しかったんよ」
知久「そうだね……どっちがエビの味を生かしているかと言われれば杏子ちゃんだと思う」
知久「でもさやかちゃんのエビオーロラは、本当に二つの味のバランスがよかったんだ」
知久「どちらか片方を食べ続けると辛すぎたり、甘すぎたりしてしまう……」
知久「この味のバランスを整えるのには何度も練習をしたはずだよ。僕は、その努力を評価したいね」
くいてえええええ
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 15:27:15.10:hlmt4nEy0杏子「……」
杏子「ちぇっ、自信あったんだけどなー……負けちまったもんは仕方ねーや」
杏子「いい勝負だったぜ……って、さやか!?」
さやか「……っ!」ヒックヒック グスン
杏子「お前、何泣いてるんだよ? 勝ったんだろ?」
さやか「だって……! あたしの料理って、普通だし、一番下手だって思ってたから、だから……!」ポロポロ
さやか「すごい、うれし……っ」グッシュン
杏子「ああもう、顔がぐしゃぐしゃじゃねーか……ほら、ちょっと向こうで休もうぜ?」
さやか「うん……」グスグス
杏子「それにさ……さやかは下手なんかじゃねーよ」
さやか「え?」
杏子「食い物には特別なんてねーんだ。美味いか、そうでもないかってだけさ」
杏子「さやかの言う普通の料理はさ、優しくって……すっげえ美味いぜ?」
さやか「きょ……ぎょ゛う゛ごぉぉぉ……!!」ブワッ ギュウウッ
杏子「あ、ちょっ、せめて鼻水は拭いて……ああっ」
ほむら「……」
マミ「なんというか……後味の甘い試合だったわね」
ほむら「ええ……」
ほむら(佐倉杏子、羨ましいわ……私もまどかと……)ホムホム
まどか「えーと、二人が行っちゃったので戻ってくるまで決勝は待ってようかな」
杏子「落ち着いたか?」
さやか「うん……ごめん、変なとこ見せちゃって」カア
杏子「いいよ、つか問題はそこじゃなくてな」ハナミズ…
ほむら「むしろご褒美ですね、わかります」ホムッ
杏子「お前とは違うから……」
まどか「はいはい、さやかちゃんと杏子ちゃんも戻ってきたし、決勝戦始めるよ!」
まどか「改めて、決勝のカードはこちら!」ジャジャン
巴マミ
VS
暁美ほむら
テーマ:大切な人へ贈る料理
ほむら「また随分広いテーマね……」
マミ「難しいわね」
まどか「ティヒヒ、愛情込めて頑張ってね! それじゃあ試合開始ー!」ピピーッ
さやか「ほむらの大切な人っていったら、ねえ」
杏子「これ以上ないくらいわかりやすいな」
ほむら「……」サッサッ
まどか「ほ、ほむらちゃん? 私は材料じゃないよ?」
杏子「手はちゃんと材料選んでるのに、顔はガン見だよ……」
さやか「ある意味器用だね……」
杏子「マミは誰に向けて作るんだろうな?」
さやか「マミさんの大切な人かあ……一番仲良かったのはまどかかなあ?」
杏子「……取り合い?」
マミ「……」ヒョイヒョイ
さやか「小麦粉、卵、ベーキングパウダー、生クリーム……」
杏子「とりあえず洋菓子なのは間違いなさそうだな」
マミ「紅茶が友達よ」
QB「」
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 15:48:29.68:hlmt4nEy0QB「」
まどか「両者、材料選びを終えて調理開始だよ!」
杏子「ほむらは鶏肉、ごぼう、にんじん、こんにゃく……」
さやか「なんだか渋い材料だね」
杏子「本当に一人暮らし長いらしいからなあ、和食好きなのかね」
ほむら「……」チラッチラッ
さやか「まだまどかの方見てるよ……愛情はこもってそうだけど、あんまりよそ見したら」
ほむら「ほむっ!?」ザクッ カラーン
さやか「ああっ!? 言ってるそばから!?」
まどか「ほむらちゃん、大丈夫!?」
ほむら「え、ええ……問題ないわ……」ポタポタ
杏子「おいおい、ちょっと深く切ってないか? あれ」
さやか「どうなるんだろ……マミさんの不戦勝?」
マミ「……」トトト…
さやか「あ、マミさん?」
マミ「ほら、見せてみなさい」グイッ
ほむら「つっ……」
マミ「……」ポウ…
まどか「おお!? ほむらちゃんの切った指が元通りに治ったよ!」
QB「マミは傷を癒す願いの魔法少女だからね、あの程度の傷は朝飯前さ」
ほむら「……」
マミ「お礼はいらないわ。その代わり、しっかり料理に集中してちょうだい」
マミ「贈る相手を意識するのは構わないけれど、そんなうわついた気分で作った料理じゃ何も伝わらないわよ」スッ
ほむら「……!」
まどか「ほむらちゃん?」
ほむら「ええ……大丈夫よ、まどか。目が覚めたわ」
さやか「仕切り直しだね」
杏子「それにしても気合入ってんなー、マミの奴」
さやか「それだけ真剣に贈りたい人がいるってことかな?」
マミ「……」カシャカシャカシャカシャ
知久「卵、牛乳、溶かしバター、小麦粉……普通のスポンジケーキ生地の工程だね」
シャルロッテ「生クリームにイチゴときて……やっぱり王道のイチゴショートやろか?」
QB(あれは……!)
シャルロッテ「キュゥべえはん? どないしたん?」
QB「……いや、何でもないよ」キュップイ
ほむら「……」トントン グツグツ
まどか「ほむらちゃん復活! 凄いスピードで進めてるよ!」
杏子「こっちも気合入ったか、動きが見違えたな」
さやか「でも作ってるのは……煮物? 料理も渋いね」
杏子「にしても、あれは……もやし? 煮物にもやしって珍しいな」
ほむら(巴マミ……さっきは申し訳なかったわ)
ほむら(まどかに捧げるこの料理で、必ず勝つ……!)
まどか「3・2・1……そこまでー!!」ピピーッ
まどか「決勝戦……泣いても笑っても最後の勝負だよ!」
まどか「審査員のみなさんに料理を出したら、誰に贈る料理かも言ってっほしいな!」
ほむら「あなたはまた洋菓子でしょう? 先に行かせてもらうわ」
マミ「ええ、どうぞ」
ほむら「『ほむほむ筑前煮』です、どうぞ」コトッ
QB「ち、筑前煮?」
シャルロッテ「筑前煮ってなに?」
知久「発祥の九州では『がめ煮』と呼ばれる郷土料理だね。鶏肉と根菜の煮物で、材料を炒めてから煮るのが特徴だよ」
知久「それにしても、上に乗ってるのはもやしの炒め物かい? それ以外は普通の筑前煮なんだけど……」
ほむら「そう、これはまどかに贈る、私の特別な筑前煮……」
ほむら『今日のお弁当ももやしの炒め物とご飯だけだわ……』
ほむら『一人暮らしに贅沢は敵だもの……』
まどか『ほむらちゃん、一緒にお弁当食べないかな?』
ほむら『ま、まどか!? ええ、構わないわ……』
ほむら(こんな手抜きのお弁当、見せられないわ……見られる前に食べてしまわないと)
まどか『ティヒヒ、ほむらちゃん! おかず交換しよ!』ヒョイ
ほむら『あっ!?』
ほむほむはいいお嫁さんになるなぁ
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 16:14:20.86:hlmt4nEy0まどか『……』シャクシャク モシャモシャ
ほむら『ま、まどか……』
まどか『……美味しい! ほむらちゃん料理上手だね!』
ほむら『え……こんなお弁当で、笑わないの……?』
まどか『ううん、ほむらちゃん一人暮らしなんでしょ? それなのにちゃんとお弁当作って、えらいなあって』
まどか『それにこのもやしの炒め物、すっごく美味しいよ!』
ほむら『まどか……』
まどか『じゃあ交換ね! 好きなの食べていいよ!』
ほむら『卵焼き、ひじきの和え物、煮物……なかなか渋いのね』
まどか『ティヒヒ、どれも私の大好物だよ!』
ほむら(そういえば歌の好みも演歌だったかしら……渋い趣味なのね、まどか)
ほむら『じゃあ、この煮物をいただくわ』ヒョイパク
ほむら『……!?』
ほむら(何これ……冷めてるのに、今まで食べたことないくらいに美味しい……!!)
まどか『どうかな? お父さんの筑前煮。鹿目家自慢の一品だよ!』エヘン
ほむら『ええ、すごく美味しいわ』
ほむら(……私も)
ほむら(私もいつか、こんな美味しい料理をまどかに……)
ほむら「それが、私が本格的に自炊を始めたきっかけよ」
まどか「ほむらちゃん……私、嬉しいよぉ!」
ほむら「ありがとう、まどか……どうぞ、召し上がれ」
知久「僕の筑前煮がきっかけかあ……感慨深いなあ。とにかく、いただきます」
パクッ パクッ パクッ パクッ
まどか「お……」
ほむら「お?」
まどか「美味しい!!」
知久「これは凄いね。甘めに仕上げた煮物に、ごま油と塩気をきかせたもやしがよく合う」
QB「肉が柔らかいね! 味が野菜にも染みてるよ!」ハフハフ
シャルロッテ「あっさりしてるのに香ばしいわあ」モグモグ
まどか「ほむらちゃん! 私幸せだよ! 好きな食べ物ランキング大変動だよ!」
ほむら「本当!? ああ、嬉しい、嬉しいわまどか!」
まどか「ほむらちゃん! ホムラチャン!」
ほむら「マドカァー!」
まどか「ホムラチャン!」
さやか「おーい、司会進行帰ってこーい」
まどか「素晴らしい料理だったね! 顔が戻らないよ」ニヘラヘラ
まどか「次はマミさんの料理だよ!」
マミ「ええ、どうぞ」コトッ
知久「これは……イチゴのショートケーキだね」
シャルロッテ「バニラエッセンスとラム酒のええ香りがするわあ……丁寧な仕事やで」クンカクンカ
QB(……)
まどか「マミさん、これは誰に贈る料理なんですか?」
杏子(もしこれがまどかに向けられてたとしたら)
さやか(さっきのイチャイチャ具合、言い出しづらすぎるよ……)
マミ「ええ、これは……」
QB「マミ、僕から説明しよう」
マミ「キュゥべえ……?」
QB「これはね、マミの両親に贈るものさ」
まどか「え、マミさんの両親って……」
QB「ああ、マミが魔法少女になった時の事故で亡くなっている」
QB「マミは無事に家に帰ることができてから、毎日決まった時間にお茶を淹れた。たまにこうしてケーキも用意してね」
QB「一人分でいいのに、生前いつも一緒にお茶をしていた母親の分も欠かさず、毎回二人分さ」
QB「ショートケーキは、マミの母親がよく作っていたものなんだって」
QB「そうだろ、マミ?」
マミ「……」
マミ「ふふ……ありがとう、キュゥべえ。言いづらいと思ってくれたのね?」
マミ「でもハズレ。これはお父さんやお母さんに向けたものじゃないの」
QB「え?」
マミ「これはね、キュゥべえ。あなたへ贈るものよ」
QB「……へ?」
マミ『今日はダージリン、お茶菓子にはショートケーキを用意したわ』
QB『また二人分かい? いい加減に一人分だけにすればいいのに……非効率だよ』
マミ『一人のティータイムはどうしても……ね。よかったら、キュゥべえも一緒にどう?』
QB『あいにくだけど、僕の体はティーカップを使うのに適してないよ』
マミ『そう……じゃあ、ケーキだけでも食べてみない?』
QB『まあ、口腔から消化器官を通じてのエネルギー摂取は可能だけどね。あまり人間の食文化に興味は……』パクッ
QB『……おお?』
QB『マミ、これは面白いね。甘くて、ふわふわで、滑らかだ。素晴らしい情報量だね』
マミ『ショートケーキ、気に入ったの?』
QB『そうなのかな? ただ、この感覚は興味深いよ』モグモグ
QB『あれ? もうなくなっちゃったよ』ペロペロ
マミ『ちょっと、お皿を舐めるのは行儀悪いわよ? ほら、私のも半分あげるから』
QB『ありがとう、マミ!』
QB「そうか……そうだったね。僕が人間の食べ物に興味を持ったのも、それからだ」
マミ「ええ、最初は興味深いとしか表現できなかったのに、今じゃすっかりグルメよね」クスッ
QB「今でも不思議さ。僕がこうして物を食べて、美味しいって思えることは」
マミ「ええ……そのおかげで、私は一人でお茶したり、食事をしたりしなくてよくなった」
マミ「キュゥべえ、あなたと一緒に食べるようになったおかげで、どれだけ食べ物が美味しくなったか……」
QB「マミ……」
マミ「そんなキュゥべえへの感謝の気持ちを込めた……これが私の『ショートケーキ・フィナーレ』よ!」
パクッ パクッ パクッ
QB「美味い……今まで食べたどんなケーキよりも、あの時のショートケーキよりも美味いよマミ!」キュップイ!!
知久「うん、これは普通のショートケーキじゃない。歯ごたえが、まるで違う……!」
シャルロッテ「クリームを挟んで上の段はシフォンケーキ生地、下の段はきめ細かくしたスポンジ生地に、ラム酒のシロップをたっぷり染み込ませてるんやね」
シャルロッテ「下にいくほど生地は固めに、甘みは強く……甘さ控えめのクリームがそれを纏めとる。素晴らしいケーキやで……!」
さやか「正直、出てきた時はただのイチゴショートだって感じだったけど」ゴク…
杏子「うん……食いてえな」ジュル…
まどか「私は食べてもいいかなー? 司会進行権限で……」
さやか「何ぃ!? 抜けがけは許さんぞ、まどかー!」ギュッ
杏子「食い物でズルする奴は許さねえ!」ガシッ
まどか「うわーん! 食べたいのにー!!」
まどか「ジュル…んん、それじゃあいよいよ、チャンピオンの決定だよ!」
まどか「審査員のみなさん、いっせいにボタンを……どうぞ!」
ピピッ
ほむら マミ
さやか「同点!?」
杏子「いや、誰か押してねーぞ!」
QB「あのケーキに勝るものはないよ!」マミ
知久「筑前煮という完成された料理にさらに工夫を加えたあの味……目から鱗だったよ」ホムラ
まどか「……ということは」
シャルロッテ「……っ」ドナイシヨ
さやか「あの一点で勝敗が決まる……!」
ピッ
ほむら
まどか「……!」
まどか「決まったーー!! 魔法少女クッキングバトル、チャンピオンはほむらちゃんだーー!!」
ほむら「……勝った、の?」
マミ「……!」
QB「ど、どうしてだい!? シャルロッテ、まさか君がお菓子を選ばないなんて……」
シャルロッテ「……」アウアウ
まどか「えっ?」
QB「」ハッ シマッタ
ほむら「……そうね、審査員の面々で、巴マミが有利なのはわかっていたことよ」
ほむら「私も聞きたいわ。なぜ私の方が選ばれたのか」
シャルロッテ「……」
シャルロッテ「食感やねん」
さやか「食感? あんた、マミさんのケーキの方を食感で褒めてたじゃない?」
知久「……その答えは、ほむらちゃんの料理を食べてみればわかるよ」
さやか「え? いいんですか?」
杏子「あ、あたしもあたしも!」
マミ「……私もいただこうかしら」
シャクッ!! サクッ!! ジュワア…!
杏子「うお、なんだこの歯応え……!?」
さやか「すごい、煮物なのに全然煮崩れた感じがなくて、まるできんぴらみたい……!」
マミ「鶏肉だけが、すごく柔らかいわ……」
知久「そうだろう? たぶん、材料を炒めた後に鶏肉だけを圧力鍋で煮込んだんだ」
知久「それから、一度煮立たせて冷ました煮汁で仕上げた。こうすることで煮汁が空気を含まず、材料に味が早く染みるんだよ」
マミ「……」
マミ「ふふっ、完敗よ。暁美さん……」
ほむら「巴マミ……」
QB「マミ! 君の料理は負けてなんか……!」
マミ「いいえ。私はあくまでショートケーキの形にこだわった。暁美さんは筑前煮に新しい形を加えたわ」
マミ「料理で大切な人に歩み寄る形を示した……その時点で、私は負けていたのよ」
QB「……」
QB「ごめん、ごめんよマミ!」
QB「シャルロッテは素直に評価をしていたけれど、マミが有利になると思って……シャルロッテを審査員に推薦したのは僕だ!」
QB「僕は……」
ほむら「……謝罪の必要はないわ」
QB「あ、暁美ほむら……?」
煮物次にケーキも
ケーキの次煮物きついわ
審査員達すげぇな…
123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 19:05:14.92:AuVQx1Lr0ケーキの次煮物きついわ
審査員達すげぇな…
>>115
確かにwwww
116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 18:55:13.59:NPDUKJzW0確かにwwww
ほむら「お菓子の魔女シャルロッテが審査をする時点で、お菓子が有利になるのは誰の目にも明らかだった」
ほむら「それでも誰も何も言わず、こうして料理を続けられたのは」
ほむら「みんな自分の料理と、食べてくれる相手のことを信じていたから」
ほむら「そして、お菓子にも他の料理にも、美味しさに違いはないとわかっていたからよ」
QB「……」
QB「そうか……僕はまだまだ食文化について……人間について認識不足だったようだね」
QB「みんなごめん……ありがとう」
まどか「よーし、それじゃあこの後はチャンピオンほむらちゃんの優勝記念パーティーだよ!」
ほむら「ほむっ!?」
知久「そう。隣の部屋にちゃんと優勝記念パーティーの料理の準備をしてあるよ。腕によりをかけて仕上げるからね!」
シャルロッテ「お菓子の用意は任せえやー!」バリバリ
杏子「うおお! 待ってました、もう腹減って仕方なかったんだよ!」
さやか「なんか決勝見てたら燃えてきた! さやかちゃんも手伝っちゃいますよー!」
マミ「ほら、暁美さん。主役がぼーっとしててどうするの?」
ほむら「あ……」
マミ「いい勝負だったわ。次にやる時は、絶対に負けないんだから」スッ
ほむら「……」
ほむら「……ええ、受けて立つわ」ギュッ
≪ごちそうさま≫
<ほむらちゃーん、マミさーん、早くー!!
<<ふふ、今行くわよ!
このSS見てたらおなか減ってきた。
そろそろ夕飯にするかな
122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 19:04:35.92:NPDUKJzW0そろそろ夕飯にするかな
保守、支援などありがとうございました。
料理モノは好きですが知識、技術ともに足りないため想像で書いている部分が多々あります。
間違ったやり方、実際に作った場合に問題が生じるものもあると思います。
あしからず。
125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 19:09:06.66:NPDUKJzW0料理モノは好きですが知識、技術ともに足りないため想像で書いている部分が多々あります。
間違ったやり方、実際に作った場合に問題が生じるものもあると思います。
あしからず。
せっかく保守してもらったのに、これだけだともったいないかな……
1、ほむほむとまどかの料理・ネタ元紹介
2、小ネタ集
3、その他
何か需要あるかな
130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 19:10:55.55:FYZCJxy001、ほむほむとまどかの料理・ネタ元紹介
2、小ネタ集
3、その他
何か需要あるかな
やべー昨日見てせっかくカレー作ったのに次は筑前煮で俺の腹を攻めてきやがった……
>>125
2かな
126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 19:09:25.80:FY9NPbPPO>>125
2かな
すごい面白かったよ、乙!
ほむらが料理できるってのが新鮮だったぜ
マミさん万能って印象があったけどお茶菓子特化とは
127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 19:09:53.79:OLkruz8o0ほむらが料理できるってのが新鮮だったぜ
マミさん万能って印象があったけどお茶菓子特化とは
2!
132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 19:11:55.58:cs03s/dk0
おっつん 元ネタはキャラが出そうに無いから2か3が見たいな
133:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 19:14:27.12:NPDUKJzW0
2、了解
即興でぽこぽこ書きます。
その他は別に用意してたわけじゃないから、何か聞きたいことでもあれば自由に言ってください
137:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 19:19:59.22:NPDUKJzW0即興でぽこぽこ書きます。
その他は別に用意してたわけじゃないから、何か聞きたいことでもあれば自由に言ってください
≪一人ぼっちは寂しいもんな≫
QB「今でも不思議さ。僕がこうして物を食べて、美味しいって思えることは」
マミ「ええ……そのおかげで、私は一人でお茶したり、食事をしたりしなくてよくなった」
マミ「キュゥべえ、あなたと一緒に食べるようになったおかげで、どれだけ食べ物が美味しくなったか……」
QB「マミ……」
マミ「キュゥべえ、あなたと一緒に食べるようになったおかげで、どれだけ毎晩の体重計が恐ろしいものになったか……」
QB「マ、マミ?」
≪邂逅≫
杏子「んー、このキノコは食えっかな」ジー
杏子「たしか、かじってみて大丈夫ならいけるって聞いた気が」アムッ
杏子「よし、いける!」
杏子「やべ、なんか目の前がグニャグニャしてきやがった……!」クラクラ
杏子「あ、あたしの体まで、グニャグニャ……」
杏子「くそっ、静まれあたしの体……落ち着け、あたしの左腕……!」ブツブツ
マミ(同志……!?)ジー
≪料理は魔法≫
さやか「『さやかちゃん特性ハンバーグ』でーす!」ドンッ
知久「うっ……」
QB「僕はちょっと……」
シャルロッテ「あかん、気分が……」
さやか「な、なんで……!?」
まどか「甘かったね、さやかちゃん……私の甘いスープをいっぱい飲んだ後で、脂っこくて冷めたハンバーグなんて食べたいと思う!?」
さやか「ま、まどか……あんた!」
まどか「料理は勝負だよ、さやかちゃん!ティヒヒヒヒヒーーーーッ!!」
≪究極の魔女≫
マミ「もう何も恐くない……!」
まどか「マミさん危なーい!」
シャルロッテ「……」アーン
ガブリ
シャルロッテ「……」ペッ
マミ「痛っ!?」
シャルロッテ「この魔法少女はできそこないだ、食えないよ」
シャルロッテ「脂の乗り具合が不自然だ。養殖ものだね。天然ものはもっと身が引き締まってるはずだ」
マミ「し、失礼な!?」
≪箱のズボラ飯≫
エリー「……」
エリー「お腹すいた……」
エリー「そういえば、卵がまだ残ってたかな」
エリー「ジャーの残りのご飯に混ぜて……」
エリー「……」ジュルルル…
エリー「そういえば、柴漬けも残ってたはず……!」
エリー「偉い私! 今なら私、ブタ箱と呼ばれても構わない!」ポリポリ ズゾゾ
エリー「幸せな箱ちゃんですッ!」
≪QB牧場≫
QB「まったく、無駄に僕を殺すのはやめてくれないかな?」
ほむら「……」
QB「個体がもったいないじゃないか、まったく……」ガツガツ
QB「こ、これは……!!」
本部『個体の筋繊維を当社比10%きめ細かく。柔らかな肉質になりました』
QB「だからってコストアップはおかしいよ!」
≪QB牧場2≫
QB「まったく、無駄に僕を殺すのはやめてくれないかな?」
ほむら「……」
QB「個体がもったいないじゃないか、まったく……」ガツガツ
QB「こ、これは……!!」
QB「なんだか体が甘ったるかったんですけど……」
本部『糖尿病です』
≪QB牧場3≫
QB「まったく、無駄に僕を殺すのはやめてくれないかな?」
ほむら「……」
QB「個体がもったいないじゃないか、まったく……」ガツガツ
QB「こ、これは……!!」ウググ…
QB「死体を食べた個体が毒で死んだんですが……」
本部『魔女駆除用のホウサンQBです』
QB「こんなの絶対おかしいよ……!」
≪ネタ枠はここにいた≫
まどか「優勝おめでとう、ほむらちゃん!」
ほむら「ありがとう、まどか……」
まどか「ほむらちゃんのために私も一品作ってみたよ! どうぞ召し上がれ!」
ほむら「ありがたくいただくわ」パク
ほむら「天に召し上がりかけたわ……」
知久「ごめんよ、まどかは料理だけは、ちょっと……」
≪≫
まどか「キュゥべえ、私契約するよ」
ほむら「まどか、駄目え!!」
まどか「ごめんね、ほむらちゃん……私、どうしてもかなえたい願いがあるの」
QB「鹿目まどか、君はその魂と引き換えに、何を望むんだい?」
まどか「私は……」
まどか「料理という概念をこの世から消し去りたい! この手で……!」
ほむら「マドカァー!?」
まどか「優勝おめでとう、ほむらちゃん!」
ほむら「ありがとう、まどか……」
QB「惜しかったね、マミ。次はきっと優勝だよ!」
マミ「あんまり持ち上げないで、キュゥべえ。私も洋菓子以外の腕も上げないとね」
???「フフフ……魔法少女の料理のレベルも落ちたものね」
さやか「え、誰?」
杏子「聞いたことのねえ声だな……」
シャルロッテ「こ、この声は奴らや! 奴らが来る……!」
「「「「その通り、私たちを差し置いてチャンピオンを名乗ろうなんて笑止千万!!」」」」
エルザマリア「本当の料理はもっと健康的であるべきなのです!」ドン
影の魔女エルザマリア
得意ジャンル:精進料理
ゲルトルート「そんな地味な料理……料理したうちに入らないですよ!」
薔薇の魔女ゲルトルート
得意ジャンル:食用花料理
なんかきたwww
174:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 20:37:38.55:6Q/NvcUz0
四天王キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
175:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 20:38:35.36:NPDUKJzW0パトリシア「平等、そして栄養バランス……それこそが食事の極意!」ドドン
委員長の魔女パトリシア
得意ジャンル:給食再現
エリー「料理っていうのはね、救われてなきゃ駄目なんだ……一人で、静かで、豊かで……」
箱の魔女エリー
得意ジャンル:ズボラ飯
マドカ、ハイマイク!! アリガトーサヤカチャン!!
まどか「な、なんとー! 第一回チャンピオンのほむらちゃんに魔女たちが! 挑戦状を叩きつけたよ!」
まどか「これは魔法少女料理界の……ううん、魔法少女VS魔女の全面クッキングバトルだよ!」
まどか「チャンピオンほむらちゃん率いる魔法少女チームは、見事勝利をおさめることができるのかー!?」
まどか「次回放送! まどか「魔法少女クッキングバトル! 魔法少女VS魔女」 お楽しみに!!」
≪嘘です≫
>シャル!! ズルイジャナイ、ジブンバッカリオイシイモノタベテ! ワタシタチモマゼナサイ!!
>カンニンヤデー マダマダアルカラユルシテヤー
嘘ですwwww
180:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 20:48:42.23:OGeBMw/2P
嘘から生まれる真実ってあるよね!
183:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 20:57:54.08:NPDUKJzW0
やりたいことをやれて満足です。
メニューに関しては本当にネタ切れです。
食用花料理とか給食再現とかズボラ飯とかでバトルできないです……
料理系は一度やりたかったんでやれてよかったです。
なお、
ほむら「レストランほむほむ」
ほむら「今日ももやしの炒め物」
杏子「さやか!ゲーセンにいこうぜ!」
からはネタをいただきました。ごめんなさい、ありがとうございましたー
185:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 21:03:32.08:97qNj4zp0メニューに関しては本当にネタ切れです。
食用花料理とか給食再現とかズボラ飯とかでバトルできないです……
料理系は一度やりたかったんでやれてよかったです。
なお、
ほむら「レストランほむほむ」
ほむら「今日ももやしの炒め物」
杏子「さやか!ゲーセンにいこうぜ!」
からはネタをいただきました。ごめんなさい、ありがとうございましたー
>>183
参考にしたのはそれらSSだそうですが
いままで書いたSSなどありましたら
教えてくれませんでしょうか。
188:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 21:14:16.36:NPDUKJzW0参考にしたのはそれらSSだそうですが
いままで書いたSSなどありましたら
教えてくれませんでしょうか。
>>185
ええと、じゃあ一覧を……
QB「僕と契約して、マミの友達になってよ!」
マミ「お外こわい」
まどか「上條くんのことなんか私が忘れさせてあげる……」(乗っ取り)
阿部「やらないか」QB「えっ」
ほむら「まどかのゲロ飲みたい・・」(乗っ取り)
マミ「ウギャア 鹿目さーん!!」
まどか「この世に完璧なものがひとつだけある」
まどか「マミ兄貴!」
以上です
192:185:2011/07/09(土) 21:23:00.84:97qNj4zp0ええと、じゃあ一覧を……
QB「僕と契約して、マミの友達になってよ!」
マミ「お外こわい」
まどか「上條くんのことなんか私が忘れさせてあげる……」(乗っ取り)
阿部「やらないか」QB「えっ」
ほむら「まどかのゲロ飲みたい・・」(乗っ取り)
マミ「ウギャア 鹿目さーん!!」
まどか「この世に完璧なものがひとつだけある」
まどか「マミ兄貴!」
以上です
>>188
うぉ阿部さんのSSを書いた人ですが
上条を説得する所は本編含めていちばん納得
できる内容でした。
お外こわいも短いながらも引きこもりマミさん
がすてきな秀作でした。
あとはマミの友達になってよも見たかな。
他のSSも読んでみます。
184:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 20:59:31.43:zGyss7j10うぉ阿部さんのSSを書いた人ですが
上条を説得する所は本編含めていちばん納得
できる内容でした。
お外こわいも短いながらも引きこもりマミさん
がすてきな秀作でした。
あとはマミの友達になってよも見たかな。
他のSSも読んでみます。
乙乙乙
186:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 21:05:58.07:OLkruz8o0
乙っちまどまど!
191:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 21:18:22.94:NPDUKJzW0194:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 21:49:42.81:r3JnRcko0
乙!
コメント 8
コメント一覧 (8)
にしてもマミさんが養殖物って・・・
面白かったー
こういう人がいるとSSが盛り上がる感じするな