-
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/21(木) 20:18:59.04:JAdM1heSO
この物語は新約一巻後になんやかんやあってとりあえず二人は再会を果たしまた一緒に暮らし始めたということ前提で話が始まります
上条「ただいまー」
インデックス「おかえり、とうま」
上条「あ、これお土産」
インデックス「えっ?お土産?とうまが?」
上条「あぁ、開けてみろよ」
インデックス「……中身もやしとかじゃないよね?」
上条「俺をなんだと思ってるんだ!」
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2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/21(木) 20:19:55.89:JAdM1heSO
インデックス「えへへ、ちょっとした冗談なんだよ。なにかななにかな~♪」ガサガサ
上条「ったく…」
インデックス「わあっ!シュークリームだぁ!」
上条「中身アイスだから冷凍庫入れといてくれよ」
インデックス「えー、今食べちゃ駄目かな?」
上条「今から夕飯だぞ」
インデックス「む…じゃあ仕方ないから我慢するんだよ」
上条「そうしときなさい。ただいまー、スフィンクス」
スフィンクス「フォカヌポウ」
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/21(木) 20:22:08.41:JAdM1heSO
‐‐‐
インデックス「いただきまーす」
上条「いただきます」
インデックス「まぐまぐ…あむあむ」
上条「……」
インデックス「…ふ?なにかな」
上条「お前、食べるの早いよなーって」
インデックス「これでもちゃんと一口30回は噛んでるんだよっ」
上条「それでそのスピードかよ…」
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/21(木) 20:25:15.45:JAdM1heSO
インデックス「…そこはかとなく馬鹿にしてるね?」
上条「いいえ、全く」
インデックス「本当に?」
上条「ええ、ええ、本当です」
インデックス「怪しい……」ジーッ
上条「!」ドキッ
上条「あ……ほ、ほら、早く食べないと飯が冷めるぞ!」
インデックス「あっ、そうだね!」パクパク
上条「……」
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/21(木) 20:28:24.17:JAdM1heSO
‐‐‐
インデックス「ごちそうさまでした」
上条「ごちそうさま。風呂入ってるぞ」
インデックス「ほんと?じゃあ入ってくるね」
上条「ああ」
インデックス「おっふろ♪おっふろ♪おふろ上がったらシューアイス~♪」
スフィンクス「コポォ」
上条「ははっ…」
上条「……」
上条(……なんでさっき、インデックスにじっと見られた時、あんなにドキドキしたんだろう…)
上条(大体見つめられる事なんか前からあっただろ、なのになんで…)
上条「なんでだろうスフィンクス」
スフィンクス「フォイ」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/21(木) 20:33:12.07:JAdM1heSO
上条「変なものでも食ったっけなぁ」
スフィンクス「ティヒヒ」
上条「いやいや、そんなインデックスでもあるまいし…」
インデックス「とうま?」
上条「うぴゃあああ!!!」
インデックス「おふろ上がったんだよ」
上条「そ、そうでごさいますか…」
インデックス「それより今、なにか失礼な事…言った?」キラーン
上条「い…いや何も!?あっ!俺早く風呂入らなきゃ!!」ダッ
インデックス「とうま!…………もう、シューアイスたべよう」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/21(木) 20:36:12.10:JAdM1heSO
上条「ふぅ……今日は噛みつかれる前に逃げられて良かった…」ヌギヌギ
上条「……」パサッ
上条(そういえばさっきも考えてたけど、なんであの時あんなに動揺しちまったのかな)
ガチャッ
チャポン
上条「ふぅ…」
上条(インデックスだって何も変わってないし、俺だって今まで通りだよな)
上条(じゃあなんで今までは普通だったのが…あんな…)
上条(……)
上条「…っ!!!」
上条(アホか俺は!そうだよ!変わっただろ!!)
上条(記憶喪失の事…話しただろ!!)
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/21(木) 20:38:06.66:JAdM1heSO
上条(あまりにも日常が日常過ぎてうっかり忘れてたっつーか、記憶の隅に追いやらてたっつーか…)
上条(そうか、あの事がなくなったから俺は…)
上条(…………あれ?)
上条(あれ、えっ、ちょっと待てよ…おいおい、それってつまり…)
上条(俺は……インデックスの事が好きなのか?)
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/21(木) 20:41:40.69:JAdM1heSO
上条(今までは『上条当麻』の存在もあって無意識のうちに自分の心に向き合ってなかった)
上条(でも今、もう遠慮する必要もなくなった訳で…)
上条(……そっか)
上条(俺、あの日からずっと、インデックスの事が…)
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/21(木) 20:42:43.18:JAdM1heSO
‐‐‐
上条「……」ペタペタ
インデックス「あ、とうまもうお風呂上がったんだね」
上条「あ、ああ…」
上条(やばい、自覚した途端なんか恥ずかしい…!)ソワソワ
インデックス「段々暑くなってきたからスフィンクスも毛の抜けかわりの時期なのかも」
スフィンクス「ござるよ」
インデックス「とうまも最近半袖着てるよね」
スフィンクス「きゅぽ」
上条「……」ソワソワ
インデックス「とうま?」ズイッ
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/21(木) 20:43:56.99:gjsXWOoO0
上条「わっ!な、なんだよインデックス」
インデックス「ねぇねぇ話きいてた?」ズイッ
上条「きっ、聞いてた聞いてた!つーか近い!」
インデックス「そう?」
上条「はぁ…はぁ…」
インデックス「あっ、そうだとうまとうま。あのね、この前テレビでジヴリの映画がやっててね…」
上条(……こんなので俺はこれから生活出来るのか…?)
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/21(木) 20:51:46.23:JAdM1heSO
インデックス「―――でね、とうま」
上条「……」ハッ
インデックス「私の好きな人は、お風呂で寝てる人なんだよ」
上条「!?」
上条「そ、それ本当か!?」
インデックス「うん、勿論なんだよ!間違いないかも!」
上条「お、俺も好きだ!大好きだ!!」
インデックス「そんなに好きだったの?」
上条「あぁ、そりゃあもう!」
インデックス「へぇ…ちょっと意外かも」
上条「そ、そうか?でも俺は本気で…」
インデックス「でも私も好きなんだよ、『海がきこえる』」
上条「…………ん?」
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/21(木) 21:06:34.01:JAdM1heSO
インデックス「あっ、さっきのお風呂で寝てる人が好きって台詞を言った人がその後ね…」
上条「……台詞?」
上条「あっ」
上条「…………ああああぁぁ…」
インデックス「でも私は映画しか見てないからなんで海がちょっとしか出てないのに『海がきこえる』っていうタイトルなのかわからないけど…とうまは知ってr……ってとうま!?」
上条「ふ…不幸だ…」ガクッ
インデックス「とうまー!!」
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/21(木) 21:11:33.01:JAdM1heSO
‐‐‐
上条「はぁ…」トボトボ
上条「昨日の俺はちょっとおかしかったんだ…」
上条「話をちゃんと聞かず、勘違いして、挙げ句の果てに…!」
上条「……あいつが気づいてなかったから良かったけど、家帰るの気まずいな…」
上条「不幸だぁー…」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/21(木) 21:15:24.44:JAdM1heSO
‐‐‐
上条「ただいまー」
インデックス「おかえりとうま」
上条「今日はパピポ買ってきたぞ」
インデックス「わぁい!」
上条「最近暑いからな」
インデックス「今食べちゃ…」
上条「駄目です」
インデックス「むぅ…」
上条「アイスはやっぱ風呂上がりだろ」
インデックス「ん…それもそうだね」
上条「じゃあ飯作るから待ってろよ」
インデックス「うん!はやくねはやく」
上条「わかったわかった」
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/21(木) 21:18:09.73:JAdM1heSO
インデックス「いただきまーす!」
上条「いただきます」
インデックス「今日は冬瓜の煮物なんだね」
上条「ああ、冬瓜は身体を冷やすからな」
インデックス「へぇー」
上条「でも煮物自体は熱いから気を付けt…」
インデックス「あち!あちあ!」
上条「言ったそばから!」
インデックス「うう…負けたんだよ…」
上条「何にだよ」
スフィンクス「うんめぇなまらうんめ」
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/21(木) 21:21:18.77:JAdM1heSO
‐‐‐
インデックス「もうお風呂沸いてる?」
上条「沸いてるぞ」
インデックス「じゃあもう入っちゃうね!」
上条「そんなにパピポ食いたいか!」
インデックス「聞こえないもん!ねースフィンクスー」
スフィンクス「かはは」
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/21(木) 21:24:28.65:JAdM1heSO
インデックス「上がったんだよ!」
上条「早い!」
インデックス「アイスをより美味しく食べる為湯船にはゆっくり浸かったけど、その分急いで洗ったんだよ」
上条「すごい情熱だな…」
インデックス「とうまも早く入ってきたら?」
上条「ん、ああ、そうだな」
インデックス「んー」ゴシゴシ
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/21(木) 21:29:07.68:JAdM1heSO
シャアアア…
チャポン
上条「ふはぁ…」
上条「やっぱり夏でも風呂はいいよなぁ」
上条「インデックスもさっきゆっくり浸かったって言ってたし……、」
上条「インデックスが…さっきまで浸かってた湯……」
上条「……」
上条「あああああああああああぁぁぁぁぁ!!!」
トウマー? ドウシタノー
上条「考えるな!!無心!無心になるんだ!!」
上条「ぁぁあぁ…~~~っ!」
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/21(木) 21:33:06.17:JAdM1heSO
上条「……」フラフラ
インデックス「とうまも随分早かったね。それにさっき何か叫んでたけど大丈夫?」
上条「あぁ…大丈夫さ…大丈夫に決まってらァ…」
インデックス「そう?じゃあパピポ食べよう」
上条「えっ?お前まだ食べてなかったのか?」
インデックス「とうまの事待ってたんだよ。はい、とうま」パキッ
上条「……、そっか、ありがとな」
スフィンクス「けっ…」
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/21(木) 21:40:51.90:JAdM1heSO
インデックス「んー!おいしー!」
上条「やっぱうまいよな、パピポ」
インデックス「夏だとより一層美味しいかも」カラッ
上条「だな……ってもう食い終わったんかい!」
インデックス「だって…」
上条「ったく……俺のいるか?」
インデックス「いいの!?ありがとう、とうま!」
スフィンクス「ありがトウマ」
スフィンクス「まーほーうーのーこーとーばーでー」
上条「い、いいよ俺は…お前が美味しそうに食ってる姿が見れりゃ…」ボソッ
インデックス「ん?何か言った?」
上条(昨日は思わず先走っちまったけど、暫くはこのままで十分かな…)
上条「いや、なにも」
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/21(木) 21:47:35.22:JAdM1heSO
‐‐‐
上条「やっべ…卵買えなくてスーパー梯子してたら遅くなっちまった」
上条「インデックスの奴、怒ってるかな…」
ガチャッ
上条「ただいまー」
インデックス「おかえりとうま」
上条「ごめんな、今日ちょっと遅くなっちまって」
インデックス「大丈夫だよ、今日は1人じゃなかったから」
上条「へぇ、舞夏とかか?」
インデックス「ううん、白い人だよ」
上条「えっ…」
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/21(木) 21:52:55.20:JAdM1heSO
インデックス「あれ、白い人の話ってしてなかったかな?」
上条「いや…聞いてるけど…」
インデックス「だよね」
上条「……そ、その人ってさ、どんな人なんだ?」
インデックス「えっとね、白くて、白くて…とりあえず白い男の人なんだよ」
上条「お前も十分白いけどな……つーか、その…」
インデックス「ん?」
上条「……いや、なんでもねぇよ。今飯作るな」
インデックス「うん!」
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/21(木) 21:57:59.00:JAdM1heSO
上条(インデックス…その白い人って奴とそんなに親しいのか?)
上条(俺以外の野郎にも、いつもの笑顔見せてんのかな…)
上条(……ああくそっ!無性にイライラする…)
上条(一体誰なんだよ、その白い人って…)
スフィンクス「もやし」
上条「……あっ!微妙に焦げた!」
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/21(木) 22:02:44.54:JAdM1heSO
インデックス「いただきまーす!」
上条「いただきます…」
インデックス「はむはむ……あれ、とうまなんだか元気ない?」
上条「…いや、別にそんな事ねぇよ」
インデックス「本当に?まさかまた事件に巻き込まれたり…!」
上条「いやいや!大丈夫だって!マジで!」
インデックス「そーう?」
上条「ほら、ちくわ一個やるから」
インデックス「わぁい!」
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/21(木) 22:07:52.16:JAdM1heSO
上条(全く、インデックスに心配されちまうとはな)
上条(…俺の気にしすぎなだけなのかな)
上条(でもインデックスが他の男と話してるのは事実で…)
上条(あー!もうわからん!寝るか!)
上条「……白い人め」
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/21(木) 22:13:28.25:JAdM1heSO
‐‐‐次の日
上条「ただいまー」
インデックス「おかえり、とうま」
インデックス「あのね、今日も白い人に会ったんだよ!2日連続で!」
上条「…そうなのか、すごいな」
‐‐‐その次の日
上条「ただいまー」
インデックス「おかえり、とうま」
インデックス「今日も白い人と会っちゃったんだよ!すごい偶然だよね!」
上条「…へぇ…」
‐‐‐更に次の日
上条「ただいまー」
インデックス「おかえり、とうま」
インデックス「なんと今日も白い人と会ったんだよ!その時にね…」
上条「……ははっ…」
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/21(木) 22:22:36.13:JAdM1heSO
上条(おかしい…いくらなんでも会いすぎじゃないか?白い人…)
上条(街でたまたま会ったシスターにそんなに声かけるなんてロリコンかよ…)
上条(インデックスも、なんでそんなに楽しそうに話すんだよ…)
上条(そいつといるとそんなに楽しいのかよ)
上条(……俺よりも?)
60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/21(木) 22:28:01.47:JAdM1heSO
‐‐‐
インデックス「……でね、白い人がね…」
上条「…なぁ、インデックス」
インデックス「どうしたの?とうま」
上条「その白い人といると楽しい…か?」
インデックス「うん!いい人なんだよ!」
上条「……っ、そっか…」
インデックス「……とうま?どうしたの、とうま?」
上条「……悪い、ちょっと体調悪いみたいでさ。もう寝るな」
インデックス「そんな、駄目だよとうま!」
上条「えっ」
62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/21(木) 22:34:27.40:JAdM1heSO
インデックス「体調悪いならお風呂場で寝るべきじゃないんだよ!」
上条「大丈夫だよ」
インデックス「大丈夫じゃないんだよ!!」
上条「わっ」ビクッ
インデックス「とうまはいつも無理しちゃうんだから、休める時に休まなきゃなんだよ!」
上条「いやでも本当に…」
インデックス「こういうときにはちゃんと布団で寝るのが一番かも!」
上条「ばっ、駄目だってそんな…」
インデックス「駄目って言うの駄目!」
上条「えええええ!」
インデックス「とうまは今日布団で寝るの!決定なんだよ!」
上条「えええええ!?」
上条(言えない…早く寝るための言い訳だったなんて言えない)
スフィンクス「やれやれ」
66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/21(木) 22:40:04.32:JAdM1heSO
‐‐‐
インデックス「とうま、そんなはじっこに寄ってて大丈夫?落ちない?」
上条「大丈夫だって……つーか一緒の布団に入ってたら移るぞ」
インデックス「とうま風邪っぽくはなさそうだから大丈夫だと思うんだよ。それに近くにいないと不安かも」
上条(だからって近すぎないか…)
インデックス「とうま、なんでこっち向かないの?」
上条(こんな近距離状態で向き合える訳あるか!)
インデックス「とうまとうま」ツンツン
上条「くすぐって!背中つつくなよ」
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/21(木) 22:49:33.44:JAdM1heSO
インデックス「とうまとうま」クイクイ
上条「~~っ、……なんですか?」
インデックス「私ね、最近とうまの様子がおかしいと思うんだよ」
上条「……」
インデックス「考えてみたけど思い浮かばなくて……私、なにかしたかな?」
上条「……」
インデックス「……」
上条「……ごめんな」
インデックス「とうま?」
70: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/07/21(木) 22:54:29.54:JAdM1heSO
上条「お前はなんにもしてねえよ。気のせいだよ、気のせい」
インデックス「本当に?」
上条「ああ、心配かけちまってごめんな」
インデックス「ううん…とうまが大丈夫だったらそれで良かったかも」
上条「じゃあもう寝ような、おやすみ」
インデックス「おやすみ、とうま」
スフィンクス「おやすみ」
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/21(木) 23:02:29.73:JAdM1heSO
上条(駄目だな…インデックスにはもう心配かけたくねえ)
上条(でもインデックスが白い人と仲良く話したり、笑顔見せたりしてると思うと…)
上条(……死にてえ)
インデックス「ううん…」ゴロン
ぎゅっ
上条「!!?!?!」
上条「い、インデックス!?」
インデックス「とうまぁ…」スピスピ
上条「ね、寝惚けてかよ…………それより!」
上条(!なんかいい匂いする!あっ!動けねえ!!つーかなんか背中に柔らかいものがぁぁぁ!)
上条(落ち着け、落ち着いて素数を数えるんだ)
上条(……あれ?素数ってなんだっけ?)
上条(ああああぁぁ…)
‐‐‐
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/21(木) 23:08:21.27:JAdM1heSO
‐‐‐
チュンチュン
上条「……」ムクリ
インデックス「あ、おはようとうま」
上条(今日の睡眠時間はインデックスがお祈りの為に起き出した時間から通常の起床時間までです。昨日は眠れる訳がありませんでした。手を出さなかった俺を褒めてあげたいです)ゲッソリ
インデックス「とうま、お腹すいたっ!」
上条「はいはい、ちょっと待ってくださいよっと」
上条(やっぱり、俺はインデックスが好きだ)
74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/21(木) 23:13:43.16:JAdM1heSO
上条「だからこそ…」ボソッ
インデックス「へっ?」
上条「なんでもねえよ。ほら、ウインナー」
インデックス「わぁい!」
上条(だからこそ、心配はかけられないけど白い人は憎くなる)
上条(普通だよな?こう思うのは普通だよな?この感情は普通だよな?インデックスの笑顔を他人に見せたくないのも普通だよな?他の男の名前を出してほしくないのも普通だよな?)
76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/21(木) 23:20:35.32:JAdM1heSO
インデックス「目玉焼きにはやっぱり塩コショウに限るんだよ」
上条「なぁインデックス」
インデックス「なぁに?」
上条「お前の言う白い人さ、俺も見てみたいんだ。だから携帯で写メとってきてくれないか?」
インデックス「うん、わかったんだよ」
上条(もし下心ありで近付いてる野郎なら顔を記録されたくはないだろう)
上条(それに違ったとしても顔さえ押さえておけば…)
インデックス「でも私撮れるかわからないかも…」
スフィンクス「zZZ…」
78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/21(木) 23:26:53.00:JAdM1heSO
‐‐‐
上条「ただいまー」
インデックス「おかえりとうま。あのねあのね」
上条「ん?」
インデックス「ちゃんと写真撮ってきたんだよ!偉い?偉い?」
上条「おお、ちゃんと撮ってきてくれたのか、ありがとうな」ナデナデ
インデックス「えへへ…」
上条(この写真さえ見れば…)カチカチ
上条(一体どんな奴なんだよ!白い野郎!)カチカチ
80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/21(木) 23:31:51.81:JAdM1heSO
上条「……へっ?」
上条「……えっ、これ…一方通行……?」
上条「あっ」
インデックス『白くて、白くて…とりあえず白い男の人なんだよ』
上条「……ふ、ふふ」
上条「フゥーハハハハ!!あっははっはっはっはっはっはっはっ!!!」
インデックス「とうま!?」ビクッ
82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/21(木) 23:35:51.47:JAdM1heSO
上条「なんだ!そうだったのか!!はっはっはっはっはっはっ!!」
上条「良かった!あいつ打ち止めにしか興味ねぇし!!あっ、ロリコンっていうのは当たってたか!」
上条「ごめん!ちょっと電話してくるな!!」
インデックス「う、うん」
ピッピッピッ
トゥル ガチャッ
一方通行『よォ、ヒーロー』
上条「お前電話取るの速っ!」
85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/21(木) 23:41:45.07:JAdM1heSO
上条「でもまぁいいや!お前だったんだな、インデックスと最近よく会ってた白い人」
一方通行『あァ…あの白いシスターの事だよな』
上条「ああ」
一方通行『俺は気付いてたぞ。ヒーローがあいつの話す「とうま」だって事によ』
上条「えっ…」
一方通行『あいつよくヒーローの事話してたからな』
上条「俺の事?」
一方通行『あァ、ウニみたいな頭で不幸不幸言ってる「とうま」ってヒーローくらいしか知らねェしよ』
上条「うぐ…」
86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/21(木) 23:43:44.04:3lg9l5os0
>>86
このSSはちょっと全体的に平和的な感じだと思ってほしい的な
一方通行『あいつヒーローのこと心配してたからな』
上条「そうなのか?」
一方通行『話してるっつーよりヒーローのこと語られるかヒーローのこと相談されるかくらいしかしてねェよ』
上条「……、」
一方通行『なァ…ヒーロー…………おいクソガキ!俺ァ電話中なンだよ!足にまとわりつくンじゃねェ!俺を萌え殺しさせる気ですかァ!?あァ!?』
一方通行『ゴホン……なァ…ヒーロー、ちょっとはあいつを安心させてやれよ…?』
上条「もうかっこ付けても遅いわ!台無しだよ!」
89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/21(木) 23:56:11.45:JAdM1heSO
一方通行『まァいいヒーロー。とりあえずフラフラしてねェであの白いシスターを安心させろよ』
上条「言われなくとも」
一方通行『ケッ』
上条「……なあ、お前にひとつ聞きたいんだけどさ」
一方通行『あァ?』
上条「なんで写メ自撮りなの?」
一方通行『……』
91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/22(金) 00:00:06.02:+Tw6se8PO
一方通行『……あいつが携帯のカメラの使い方わからねェって言うから…』
上条「だよな、どこの女子高生かと思ったぞ」
一方通行『うるせェな』
上条「あ、後もうひとつ」
一方通行『あァ?』
上条「お前ヒーローヒーロー言い過ぎじゃねえか?」
一方通行『……』
92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/22(金) 00:03:39.08:+Tw6se8PO
一方通行『俺の…アドバンテージだから…!』
上条「声震えてるぞ」
一方通行『うるせェな!』
上条「最後にもうひとつ」
一方通行『まだあンのかよ』
上条「浜面がお前の事ロリコンって言ってたよ。じゃっ」
一方通行『おいそれ全力ソーs』
ピッ
上条「はぁ……なんだ、そういう事だったのか…」
94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/22(金) 00:08:15.38:8EXTP2wJO
インデックス「とうま、終わった?」
上条「ああ」
インデックス「お腹すいたからご飯作ってほしいな!」
上条「わかったわかった」
インデックス「……とうま、なんだか元気でた?」
上条「ん?なんでだ?」
インデックス「ううん、なんとなくだけど……とうまが元気になったら私も嬉しいんだよ」
96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/22(金) 00:12:05.65:+Tw6se8PO
上条「…よし、じゃあ今度はインデックスが元気になるようにちょっと気合いいれて飯作るからな!」
インデックス「ほんと!?」
上条「ああ、喜べ今日は肉だぞ!」
インデックス「わぁーい!」
スフィンクス「へあっ」
98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/22(金) 00:17:24.98:+Tw6se8PO
インデックス「いただきまーす!」
上条「いただきます!」
インデックス「あむ……美味しい!お肉が柔らかいよとうま!」
上条「うまいだろ、食え食え!」
インデックス「うん!」
上条「でも明日からもやし生活スタートな」
インデックス「えぇぇー…」
上条「今はとりあえず肉食え肉!」
インデックス「がってんなんだよ!」
101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/22(金) 00:22:59.80:+Tw6se8PO
インデックス「ごちそうさまでした」
上条「ごちそうさま」
インデックス「久しぶりのお肉だったんだよ…」
上条「あぁ、次食べる頃にはこれが懐かしく感じるかもな」
インデックス「そんなに長い間食べれないのかな!?」
上条「努力はしましょう」
インデックス「曖昧な言葉かも」
上条「善処します」
インデックス「もっと曖昧!」
105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/22(金) 00:27:33.88:+Tw6se8PO
インデックス「……ねぇとうま」
上条「んー?」
インデックス「ううん、なんでもない」
上条「なんだよ?」
インデックス「呼んだだけだよ」
上条「…なぁインデックス」
インデックス「なにかな?」
上条「俺も呼んだだけ」
インデックス「むっ…仕返しのつもりかな?」
106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/22(金) 00:30:41.81:+Tw6se8PO
上条「いや、ただ呼んだだけですよ?」
インデックス「むむむ…」
上条「あっ、インデックス」
インデックス「なにかな?呼んだだけとは言わせないんだよ」
上条「違う違う、呼んだ後になに言うか忘れただけ」
インデックス「もーっ!」
上条「まぁまぁ怒るなって」
110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/22(金) 00:37:06.24:+Tw6se8PO
インデックス「別に怒ってなんていないんだよ」
上条「本当に?」
インデックス「本当なんだよ!」
上条「なぁ、インデックス」
インデックス「……」
上条「おい、インデックス」
インデックス「……」
上条「こっち向いてくれよ、インデックス」
インデックス「……なに?」
上条「俺はお前が好きだよ」
111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/22(金) 00:41:18.15:+Tw6se8PO
インデックス「……うそ」
上条「…こんな状況で嘘つける訳ないだろ」
インデックス「……ほんと?」
上条「この顔で嘘ついてると思うか?自分でも顔赤いのわかるくらいぞ」
インデックス「……とうまは私が好きなの?」
上条「大好きだ」
インデックス「……私もとうまの事大好きなんだよ!」ガバッ
上条「うわっ!」
114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/22(金) 00:45:58.11:+Tw6se8PO
上条「く、苦し!ギブギブ」
インデックス「離したくない…」ギュッ
上条「あの、普通そういうのって男がやるもんじゃありませんか?立場も言葉も」
インデックス「いいの!」
上条「…俺もだっつの。離したくないのは」
117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/22(金) 00:54:22.55:+Tw6se8PO
上条「離したくないどころか他の男と話したりしてるだけで嫌になるし、他の男に笑いかけてると思うと死にたくなるし」
上条「実は俺の知らないところで何かしたりしてるのも嫌だし、正直どこにも行かせないように閉じ込めたいとも思った事あるし」
上条「インデックスに危害加える野郎がいるなら必ずぶっ飛ばすし、インデックスが笑顔でいてくれるならなんだってしてみせるし」
上条「もう泣いてほしくないし、もう一生俺しか見てほしくないって思ったりしてるよ」
上条「それでもいいのか?」
インデックス「……当たり前なんだよ」
インデックス「私はとうまの全てを受け入れるから。ずっと好きでいるから」
インデックス「だから、とうまもずっと私と一緒にいてくれる?」
上条「それこそ当たり前だ」
119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/22(金) 00:58:46.61:+Tw6se8PO
インデックス「もう無茶もしない?私に言わないでフラフラ事件に巻き込まれに行ったりしない?」
上条「……」
インデックス「そこも頷いてほしいんだよ!」
上条「…うん、がんばる…」
インデックス「信用ならないかも…」
上条「お前も俺を信用してくれよ!」
インデックス「だってとうまがまず返事しないんだもん!」
上条「だからがんばるって!」
インデックス「がんばって!」
上条「うん!」
インデックス「……」
上条「……」
120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/22(金) 01:02:36.90:+Tw6se8PO
上条「……なんか懐かしいな」
インデックス「なにが?」
上条「最近は入院してないけどさ、前に入院した時はこうやって今みたいに俺の上に乗っかってきたりしてただろ」
インデックス「そうだね」
上条「……インデックス」
インデックス「どうし……んっ」
122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/22(金) 01:08:03.82:+Tw6se8PO
インデックス「ん……ふ…ぁ…」
上条「ぷは…」
インデックス「……変な感じかも」
上条「えっ?俺ってそんなにキス下手だった?」
インデックス「そうじゃなくて、今までは近かったけど実際に触れた事はなかったのに…」
上条「これからはどんどん触れられるからか?」
インデックス「うん、それで変な感じ」
上条「じゃあこれからはこれに慣れなきゃな」
インデックス「うん……とうま」
上条「ん?」
インデックス「もう一回、したいな」
123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/22(金) 01:08:44.90:X1Xky+XX0
上条「……っ」
インデックス「ん…んむ……」
上条「はぁ…」
インデックス「はむ……ちゅっ…」
上条「んっ…」
インデックス「……ふぁ…」
上条「……ぷはっ」
インデックス「とうま、大好きだよ」
上条「あぁ、俺も…愛してる」
インデックス「ずっと一緒にいてね?」
上条「お前も、俺から離れないでくれよ」
‐‐‐
125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/22(金) 01:18:42.88:+Tw6se8PO
‐
‐‐
‐‐‐
リンゴーン… リンゴーン…
インデックス「協会の鐘って素敵だよね」
上条「あぁ、正に祝福って音だよな」
インデックス「……結婚式、だね」
上条「ついに来たって感じだよな」
129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/22(金) 01:22:19.29:+Tw6se8PO
上条「…インデックス」ギュッ
インデックス「きゃっ……もう、もうすぐ式が始まっちゃうんだよ。早く行かなきゃ」
上条「それもそうだな」
インデックス「とうま、手」
上条「ん?」
インデックス「ギリギリまで手、繋いでて欲しいな」
上条「任せとけ」
131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/22(金) 01:30:39.20:+Tw6se8PO
‐‐‐
打ち止め「ミサカ、結婚式に出るの初めてだからなんか緊張しちゃうかも…ってミサカはミサカは当事者でもないのにドキドキしてみたり」
一方通行「アホ、落ち着いて座ってろ」
打ち止め「きゃん!もう、昔みたいに小さくないんだからチョップしないで、ってミサカはミサカは頭を抱えてみる」
一方通行「ほら、始まるぞ」
打ち止め「あわわ…」
神父「――では、新郎の入場です」
一方通行「……っふ、あいつ、震えてやがる」
浜面「…」ガチガチガチ
132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/22(金) 01:32:11.16:TFSCr2vT0
上条「あ、あいつ駄目だな…手と足一緒に出てる」
インデックス「とうま、笑ったらかわいそうなんだよ…」
麦野「こんな時なのに格好つかねぇな」
絹旗「結婚するといっても所詮は超浜面ですからね」
フレメア「フレンダお姉ちゃん、見える?浜面だよ」
フレンダ(遺影)
134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/22(金) 01:41:24.24:+Tw6se8PO
神父「では、新婦の入場です」
インデックス「わぁ…!」
打ち止め「すごく、綺麗…!ってミサカはミサカは呆然としてみたり…」
上条(わっ、胸でかっ)
インデックス「とうま?」キッ
上条「何故バレた!?」
半蔵「浜面…良かったなぁ」
郭「うっ…うっ…」
麦野「滝壺…綺麗じゃない」
滝壺「はまづら……じゃあい、しあげ」
浜面「理后…」
135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/22(金) 01:46:23.65:+Tw6se8PO
‐‐‐
神父「――では、誓いのキスを」
浜面「…」ガチガチ
滝壺「しあげ、ベールを上げなきゃ」
浜面「あっ!」
クスクス… プークスクス… プギャー…
滝壺「大丈夫、私はそんなしあげを応援してる」
浜面「こんなところでも応援されるとは…」
滝壺「ん…」
136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/22(金) 01:51:36.60:+Tw6se8PO
‐‐‐
インデックス「いい結婚式だったね」
上条「ああ……さっきのブーケトス、どうだった?」
インデックス「皆で取り合ってたけど意地でラストオーダーが取ってたんだよ」
上条「あそこからは怖くて誰も奪えないよな」
インデックス「バックに白い人がいるもんね」
上条「…なぁインデックス」
インデックス「なぁに?」
137:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/22(金) 01:55:03.22:+Tw6se8PO
上条「昔した約束覚えてるか?」
インデックス「うん、ちゃんと記憶してるんだよ」
上条「俺もちゃんと覚えてるよ。あの時インデックスはずっと一緒にいてって言って、俺はずっと離れないでって言ったんだよな」
インデックス「うん」
上条「だからさ、その為にも…」パカッ
インデックス「えっ…」
上条「俺と、結婚してくれないか?」
138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/22(金) 02:00:30.39:+Tw6se8PO
インデックス「……」
上条「……返事は?」
インデックス「…断る理由なんか、あるわけないんだよ!」ガバッ
上条「うわっ!……ったく、お前は変わらないな」
インデックス「えへへ…とうま」
上条「うん」
インデックス「絶対幸せになろうね」
上条「それこそ幸せじゃないはずがないだろ」
スフィンクス「おわり」
139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/22(金) 02:01:32.53:cUG4GtaY0
インデックス「えへへ、ちょっとした冗談なんだよ。なにかななにかな~♪」ガサガサ
上条「ったく…」
インデックス「わあっ!シュークリームだぁ!」
上条「中身アイスだから冷凍庫入れといてくれよ」
インデックス「えー、今食べちゃ駄目かな?」
上条「今から夕飯だぞ」
インデックス「む…じゃあ仕方ないから我慢するんだよ」
上条「そうしときなさい。ただいまー、スフィンクス」
スフィンクス「フォカヌポウ」
‐‐‐
インデックス「いただきまーす」
上条「いただきます」
インデックス「まぐまぐ…あむあむ」
上条「……」
インデックス「…ふ?なにかな」
上条「お前、食べるの早いよなーって」
インデックス「これでもちゃんと一口30回は噛んでるんだよっ」
上条「それでそのスピードかよ…」
インデックス「…そこはかとなく馬鹿にしてるね?」
上条「いいえ、全く」
インデックス「本当に?」
上条「ええ、ええ、本当です」
インデックス「怪しい……」ジーッ
上条「!」ドキッ
上条「あ……ほ、ほら、早く食べないと飯が冷めるぞ!」
インデックス「あっ、そうだね!」パクパク
上条「……」
‐‐‐
インデックス「ごちそうさまでした」
上条「ごちそうさま。風呂入ってるぞ」
インデックス「ほんと?じゃあ入ってくるね」
上条「ああ」
インデックス「おっふろ♪おっふろ♪おふろ上がったらシューアイス~♪」
スフィンクス「コポォ」
上条「ははっ…」
上条「……」
上条(……なんでさっき、インデックスにじっと見られた時、あんなにドキドキしたんだろう…)
上条(大体見つめられる事なんか前からあっただろ、なのになんで…)
上条「なんでだろうスフィンクス」
スフィンクス「フォイ」
上条「変なものでも食ったっけなぁ」
スフィンクス「ティヒヒ」
上条「いやいや、そんなインデックスでもあるまいし…」
インデックス「とうま?」
上条「うぴゃあああ!!!」
インデックス「おふろ上がったんだよ」
上条「そ、そうでごさいますか…」
インデックス「それより今、なにか失礼な事…言った?」キラーン
上条「い…いや何も!?あっ!俺早く風呂入らなきゃ!!」ダッ
インデックス「とうま!…………もう、シューアイスたべよう」
上条「ふぅ……今日は噛みつかれる前に逃げられて良かった…」ヌギヌギ
上条「……」パサッ
上条(そういえばさっきも考えてたけど、なんであの時あんなに動揺しちまったのかな)
ガチャッ
チャポン
上条「ふぅ…」
上条(インデックスだって何も変わってないし、俺だって今まで通りだよな)
上条(じゃあなんで今までは普通だったのが…あんな…)
上条(……)
上条「…っ!!!」
上条(アホか俺は!そうだよ!変わっただろ!!)
上条(記憶喪失の事…話しただろ!!)
上条(あまりにも日常が日常過ぎてうっかり忘れてたっつーか、記憶の隅に追いやらてたっつーか…)
上条(そうか、あの事がなくなったから俺は…)
上条(…………あれ?)
上条(あれ、えっ、ちょっと待てよ…おいおい、それってつまり…)
上条(俺は……インデックスの事が好きなのか?)
上条(今までは『上条当麻』の存在もあって無意識のうちに自分の心に向き合ってなかった)
上条(でも今、もう遠慮する必要もなくなった訳で…)
上条(……そっか)
上条(俺、あの日からずっと、インデックスの事が…)
‐‐‐
上条「……」ペタペタ
インデックス「あ、とうまもうお風呂上がったんだね」
上条「あ、ああ…」
上条(やばい、自覚した途端なんか恥ずかしい…!)ソワソワ
インデックス「段々暑くなってきたからスフィンクスも毛の抜けかわりの時期なのかも」
スフィンクス「ござるよ」
インデックス「とうまも最近半袖着てるよね」
スフィンクス「きゅぽ」
上条「……」ソワソワ
インデックス「とうま?」ズイッ
何でスフィンクスはキモヲタなんだよwww
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/21(木) 20:45:18.99:JAdM1heSO上条「わっ!な、なんだよインデックス」
インデックス「ねぇねぇ話きいてた?」ズイッ
上条「きっ、聞いてた聞いてた!つーか近い!」
インデックス「そう?」
上条「はぁ…はぁ…」
インデックス「あっ、そうだとうまとうま。あのね、この前テレビでジヴリの映画がやっててね…」
上条(……こんなので俺はこれから生活出来るのか…?)
インデックス「―――でね、とうま」
上条「……」ハッ
インデックス「私の好きな人は、お風呂で寝てる人なんだよ」
上条「!?」
上条「そ、それ本当か!?」
インデックス「うん、勿論なんだよ!間違いないかも!」
上条「お、俺も好きだ!大好きだ!!」
インデックス「そんなに好きだったの?」
上条「あぁ、そりゃあもう!」
インデックス「へぇ…ちょっと意外かも」
上条「そ、そうか?でも俺は本気で…」
インデックス「でも私も好きなんだよ、『海がきこえる』」
上条「…………ん?」
インデックス「あっ、さっきのお風呂で寝てる人が好きって台詞を言った人がその後ね…」
上条「……台詞?」
上条「あっ」
上条「…………ああああぁぁ…」
インデックス「でも私は映画しか見てないからなんで海がちょっとしか出てないのに『海がきこえる』っていうタイトルなのかわからないけど…とうまは知ってr……ってとうま!?」
上条「ふ…不幸だ…」ガクッ
インデックス「とうまー!!」
‐‐‐
上条「はぁ…」トボトボ
上条「昨日の俺はちょっとおかしかったんだ…」
上条「話をちゃんと聞かず、勘違いして、挙げ句の果てに…!」
上条「……あいつが気づいてなかったから良かったけど、家帰るの気まずいな…」
上条「不幸だぁー…」
‐‐‐
上条「ただいまー」
インデックス「おかえりとうま」
上条「今日はパピポ買ってきたぞ」
インデックス「わぁい!」
上条「最近暑いからな」
インデックス「今食べちゃ…」
上条「駄目です」
インデックス「むぅ…」
上条「アイスはやっぱ風呂上がりだろ」
インデックス「ん…それもそうだね」
上条「じゃあ飯作るから待ってろよ」
インデックス「うん!はやくねはやく」
上条「わかったわかった」
インデックス「いただきまーす!」
上条「いただきます」
インデックス「今日は冬瓜の煮物なんだね」
上条「ああ、冬瓜は身体を冷やすからな」
インデックス「へぇー」
上条「でも煮物自体は熱いから気を付けt…」
インデックス「あち!あちあ!」
上条「言ったそばから!」
インデックス「うう…負けたんだよ…」
上条「何にだよ」
スフィンクス「うんめぇなまらうんめ」
‐‐‐
インデックス「もうお風呂沸いてる?」
上条「沸いてるぞ」
インデックス「じゃあもう入っちゃうね!」
上条「そんなにパピポ食いたいか!」
インデックス「聞こえないもん!ねースフィンクスー」
スフィンクス「かはは」
インデックス「上がったんだよ!」
上条「早い!」
インデックス「アイスをより美味しく食べる為湯船にはゆっくり浸かったけど、その分急いで洗ったんだよ」
上条「すごい情熱だな…」
インデックス「とうまも早く入ってきたら?」
上条「ん、ああ、そうだな」
インデックス「んー」ゴシゴシ
シャアアア…
チャポン
上条「ふはぁ…」
上条「やっぱり夏でも風呂はいいよなぁ」
上条「インデックスもさっきゆっくり浸かったって言ってたし……、」
上条「インデックスが…さっきまで浸かってた湯……」
上条「……」
上条「あああああああああああぁぁぁぁぁ!!!」
トウマー? ドウシタノー
上条「考えるな!!無心!無心になるんだ!!」
上条「ぁぁあぁ…~~~っ!」
上条「……」フラフラ
インデックス「とうまも随分早かったね。それにさっき何か叫んでたけど大丈夫?」
上条「あぁ…大丈夫さ…大丈夫に決まってらァ…」
インデックス「そう?じゃあパピポ食べよう」
上条「えっ?お前まだ食べてなかったのか?」
インデックス「とうまの事待ってたんだよ。はい、とうま」パキッ
上条「……、そっか、ありがとな」
スフィンクス「けっ…」
インデックス「んー!おいしー!」
上条「やっぱうまいよな、パピポ」
インデックス「夏だとより一層美味しいかも」カラッ
上条「だな……ってもう食い終わったんかい!」
インデックス「だって…」
上条「ったく……俺のいるか?」
インデックス「いいの!?ありがとう、とうま!」
スフィンクス「ありがトウマ」
スフィンクス「まーほーうーのーこーとーばーでー」
上条「い、いいよ俺は…お前が美味しそうに食ってる姿が見れりゃ…」ボソッ
インデックス「ん?何か言った?」
上条(昨日は思わず先走っちまったけど、暫くはこのままで十分かな…)
上条「いや、なにも」
‐‐‐
上条「やっべ…卵買えなくてスーパー梯子してたら遅くなっちまった」
上条「インデックスの奴、怒ってるかな…」
ガチャッ
上条「ただいまー」
インデックス「おかえりとうま」
上条「ごめんな、今日ちょっと遅くなっちまって」
インデックス「大丈夫だよ、今日は1人じゃなかったから」
上条「へぇ、舞夏とかか?」
インデックス「ううん、白い人だよ」
上条「えっ…」
インデックス「あれ、白い人の話ってしてなかったかな?」
上条「いや…聞いてるけど…」
インデックス「だよね」
上条「……そ、その人ってさ、どんな人なんだ?」
インデックス「えっとね、白くて、白くて…とりあえず白い男の人なんだよ」
上条「お前も十分白いけどな……つーか、その…」
インデックス「ん?」
上条「……いや、なんでもねぇよ。今飯作るな」
インデックス「うん!」
上条(インデックス…その白い人って奴とそんなに親しいのか?)
上条(俺以外の野郎にも、いつもの笑顔見せてんのかな…)
上条(……ああくそっ!無性にイライラする…)
上条(一体誰なんだよ、その白い人って…)
スフィンクス「もやし」
上条「……あっ!微妙に焦げた!」
インデックス「いただきまーす!」
上条「いただきます…」
インデックス「はむはむ……あれ、とうまなんだか元気ない?」
上条「…いや、別にそんな事ねぇよ」
インデックス「本当に?まさかまた事件に巻き込まれたり…!」
上条「いやいや!大丈夫だって!マジで!」
インデックス「そーう?」
上条「ほら、ちくわ一個やるから」
インデックス「わぁい!」
上条(全く、インデックスに心配されちまうとはな)
上条(…俺の気にしすぎなだけなのかな)
上条(でもインデックスが他の男と話してるのは事実で…)
上条(あー!もうわからん!寝るか!)
上条「……白い人め」
‐‐‐次の日
上条「ただいまー」
インデックス「おかえり、とうま」
インデックス「あのね、今日も白い人に会ったんだよ!2日連続で!」
上条「…そうなのか、すごいな」
‐‐‐その次の日
上条「ただいまー」
インデックス「おかえり、とうま」
インデックス「今日も白い人と会っちゃったんだよ!すごい偶然だよね!」
上条「…へぇ…」
‐‐‐更に次の日
上条「ただいまー」
インデックス「おかえり、とうま」
インデックス「なんと今日も白い人と会ったんだよ!その時にね…」
上条「……ははっ…」
上条(おかしい…いくらなんでも会いすぎじゃないか?白い人…)
上条(街でたまたま会ったシスターにそんなに声かけるなんてロリコンかよ…)
上条(インデックスも、なんでそんなに楽しそうに話すんだよ…)
上条(そいつといるとそんなに楽しいのかよ)
上条(……俺よりも?)
‐‐‐
インデックス「……でね、白い人がね…」
上条「…なぁ、インデックス」
インデックス「どうしたの?とうま」
上条「その白い人といると楽しい…か?」
インデックス「うん!いい人なんだよ!」
上条「……っ、そっか…」
インデックス「……とうま?どうしたの、とうま?」
上条「……悪い、ちょっと体調悪いみたいでさ。もう寝るな」
インデックス「そんな、駄目だよとうま!」
上条「えっ」
インデックス「体調悪いならお風呂場で寝るべきじゃないんだよ!」
上条「大丈夫だよ」
インデックス「大丈夫じゃないんだよ!!」
上条「わっ」ビクッ
インデックス「とうまはいつも無理しちゃうんだから、休める時に休まなきゃなんだよ!」
上条「いやでも本当に…」
インデックス「こういうときにはちゃんと布団で寝るのが一番かも!」
上条「ばっ、駄目だってそんな…」
インデックス「駄目って言うの駄目!」
上条「えええええ!」
インデックス「とうまは今日布団で寝るの!決定なんだよ!」
上条「えええええ!?」
上条(言えない…早く寝るための言い訳だったなんて言えない)
スフィンクス「やれやれ」
‐‐‐
インデックス「とうま、そんなはじっこに寄ってて大丈夫?落ちない?」
上条「大丈夫だって……つーか一緒の布団に入ってたら移るぞ」
インデックス「とうま風邪っぽくはなさそうだから大丈夫だと思うんだよ。それに近くにいないと不安かも」
上条(だからって近すぎないか…)
インデックス「とうま、なんでこっち向かないの?」
上条(こんな近距離状態で向き合える訳あるか!)
インデックス「とうまとうま」ツンツン
上条「くすぐって!背中つつくなよ」
インデックス「とうまとうま」クイクイ
上条「~~っ、……なんですか?」
インデックス「私ね、最近とうまの様子がおかしいと思うんだよ」
上条「……」
インデックス「考えてみたけど思い浮かばなくて……私、なにかしたかな?」
上条「……」
インデックス「……」
上条「……ごめんな」
インデックス「とうま?」
上条「お前はなんにもしてねえよ。気のせいだよ、気のせい」
インデックス「本当に?」
上条「ああ、心配かけちまってごめんな」
インデックス「ううん…とうまが大丈夫だったらそれで良かったかも」
上条「じゃあもう寝ような、おやすみ」
インデックス「おやすみ、とうま」
スフィンクス「おやすみ」
上条(駄目だな…インデックスにはもう心配かけたくねえ)
上条(でもインデックスが白い人と仲良く話したり、笑顔見せたりしてると思うと…)
上条(……死にてえ)
インデックス「ううん…」ゴロン
ぎゅっ
上条「!!?!?!」
上条「い、インデックス!?」
インデックス「とうまぁ…」スピスピ
上条「ね、寝惚けてかよ…………それより!」
上条(!なんかいい匂いする!あっ!動けねえ!!つーかなんか背中に柔らかいものがぁぁぁ!)
上条(落ち着け、落ち着いて素数を数えるんだ)
上条(……あれ?素数ってなんだっけ?)
上条(ああああぁぁ…)
‐‐‐
‐‐‐
チュンチュン
上条「……」ムクリ
インデックス「あ、おはようとうま」
上条(今日の睡眠時間はインデックスがお祈りの為に起き出した時間から通常の起床時間までです。昨日は眠れる訳がありませんでした。手を出さなかった俺を褒めてあげたいです)ゲッソリ
インデックス「とうま、お腹すいたっ!」
上条「はいはい、ちょっと待ってくださいよっと」
上条(やっぱり、俺はインデックスが好きだ)
上条「だからこそ…」ボソッ
インデックス「へっ?」
上条「なんでもねえよ。ほら、ウインナー」
インデックス「わぁい!」
上条(だからこそ、心配はかけられないけど白い人は憎くなる)
上条(普通だよな?こう思うのは普通だよな?この感情は普通だよな?インデックスの笑顔を他人に見せたくないのも普通だよな?他の男の名前を出してほしくないのも普通だよな?)
インデックス「目玉焼きにはやっぱり塩コショウに限るんだよ」
上条「なぁインデックス」
インデックス「なぁに?」
上条「お前の言う白い人さ、俺も見てみたいんだ。だから携帯で写メとってきてくれないか?」
インデックス「うん、わかったんだよ」
上条(もし下心ありで近付いてる野郎なら顔を記録されたくはないだろう)
上条(それに違ったとしても顔さえ押さえておけば…)
インデックス「でも私撮れるかわからないかも…」
スフィンクス「zZZ…」
‐‐‐
上条「ただいまー」
インデックス「おかえりとうま。あのねあのね」
上条「ん?」
インデックス「ちゃんと写真撮ってきたんだよ!偉い?偉い?」
上条「おお、ちゃんと撮ってきてくれたのか、ありがとうな」ナデナデ
インデックス「えへへ…」
上条(この写真さえ見れば…)カチカチ
上条(一体どんな奴なんだよ!白い野郎!)カチカチ
上条「……へっ?」
上条「……えっ、これ…一方通行……?」
上条「あっ」
インデックス『白くて、白くて…とりあえず白い男の人なんだよ』
上条「……ふ、ふふ」
上条「フゥーハハハハ!!あっははっはっはっはっはっはっはっ!!!」
インデックス「とうま!?」ビクッ
上条「なんだ!そうだったのか!!はっはっはっはっはっはっ!!」
上条「良かった!あいつ打ち止めにしか興味ねぇし!!あっ、ロリコンっていうのは当たってたか!」
上条「ごめん!ちょっと電話してくるな!!」
インデックス「う、うん」
ピッピッピッ
トゥル ガチャッ
一方通行『よォ、ヒーロー』
上条「お前電話取るの速っ!」
上条「でもまぁいいや!お前だったんだな、インデックスと最近よく会ってた白い人」
一方通行『あァ…あの白いシスターの事だよな』
上条「ああ」
一方通行『俺は気付いてたぞ。ヒーローがあいつの話す「とうま」だって事によ』
上条「えっ…」
一方通行『あいつよくヒーローの事話してたからな』
上条「俺の事?」
一方通行『あァ、ウニみたいな頭で不幸不幸言ってる「とうま」ってヒーローくらいしか知らねェしよ』
上条「うぐ…」
一方通行は上条の下の名前は知らないなずだが
87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/21(木) 23:51:28.74:JAdM1heSO>>86
このSSはちょっと全体的に平和的な感じだと思ってほしい的な
一方通行『あいつヒーローのこと心配してたからな』
上条「そうなのか?」
一方通行『話してるっつーよりヒーローのこと語られるかヒーローのこと相談されるかくらいしかしてねェよ』
上条「……、」
一方通行『なァ…ヒーロー…………おいクソガキ!俺ァ電話中なンだよ!足にまとわりつくンじゃねェ!俺を萌え殺しさせる気ですかァ!?あァ!?』
一方通行『ゴホン……なァ…ヒーロー、ちょっとはあいつを安心させてやれよ…?』
上条「もうかっこ付けても遅いわ!台無しだよ!」
一方通行『まァいいヒーロー。とりあえずフラフラしてねェであの白いシスターを安心させろよ』
上条「言われなくとも」
一方通行『ケッ』
上条「……なあ、お前にひとつ聞きたいんだけどさ」
一方通行『あァ?』
上条「なんで写メ自撮りなの?」
一方通行『……』
一方通行『……あいつが携帯のカメラの使い方わからねェって言うから…』
上条「だよな、どこの女子高生かと思ったぞ」
一方通行『うるせェな』
上条「あ、後もうひとつ」
一方通行『あァ?』
上条「お前ヒーローヒーロー言い過ぎじゃねえか?」
一方通行『……』
一方通行『俺の…アドバンテージだから…!』
上条「声震えてるぞ」
一方通行『うるせェな!』
上条「最後にもうひとつ」
一方通行『まだあンのかよ』
上条「浜面がお前の事ロリコンって言ってたよ。じゃっ」
一方通行『おいそれ全力ソーs』
ピッ
上条「はぁ……なんだ、そういう事だったのか…」
インデックス「とうま、終わった?」
上条「ああ」
インデックス「お腹すいたからご飯作ってほしいな!」
上条「わかったわかった」
インデックス「……とうま、なんだか元気でた?」
上条「ん?なんでだ?」
インデックス「ううん、なんとなくだけど……とうまが元気になったら私も嬉しいんだよ」
上条「…よし、じゃあ今度はインデックスが元気になるようにちょっと気合いいれて飯作るからな!」
インデックス「ほんと!?」
上条「ああ、喜べ今日は肉だぞ!」
インデックス「わぁーい!」
スフィンクス「へあっ」
インデックス「いただきまーす!」
上条「いただきます!」
インデックス「あむ……美味しい!お肉が柔らかいよとうま!」
上条「うまいだろ、食え食え!」
インデックス「うん!」
上条「でも明日からもやし生活スタートな」
インデックス「えぇぇー…」
上条「今はとりあえず肉食え肉!」
インデックス「がってんなんだよ!」
インデックス「ごちそうさまでした」
上条「ごちそうさま」
インデックス「久しぶりのお肉だったんだよ…」
上条「あぁ、次食べる頃にはこれが懐かしく感じるかもな」
インデックス「そんなに長い間食べれないのかな!?」
上条「努力はしましょう」
インデックス「曖昧な言葉かも」
上条「善処します」
インデックス「もっと曖昧!」
インデックス「……ねぇとうま」
上条「んー?」
インデックス「ううん、なんでもない」
上条「なんだよ?」
インデックス「呼んだだけだよ」
上条「…なぁインデックス」
インデックス「なにかな?」
上条「俺も呼んだだけ」
インデックス「むっ…仕返しのつもりかな?」
上条「いや、ただ呼んだだけですよ?」
インデックス「むむむ…」
上条「あっ、インデックス」
インデックス「なにかな?呼んだだけとは言わせないんだよ」
上条「違う違う、呼んだ後になに言うか忘れただけ」
インデックス「もーっ!」
上条「まぁまぁ怒るなって」
インデックス「別に怒ってなんていないんだよ」
上条「本当に?」
インデックス「本当なんだよ!」
上条「なぁ、インデックス」
インデックス「……」
上条「おい、インデックス」
インデックス「……」
上条「こっち向いてくれよ、インデックス」
インデックス「……なに?」
上条「俺はお前が好きだよ」
インデックス「……うそ」
上条「…こんな状況で嘘つける訳ないだろ」
インデックス「……ほんと?」
上条「この顔で嘘ついてると思うか?自分でも顔赤いのわかるくらいぞ」
インデックス「……とうまは私が好きなの?」
上条「大好きだ」
インデックス「……私もとうまの事大好きなんだよ!」ガバッ
上条「うわっ!」
上条「く、苦し!ギブギブ」
インデックス「離したくない…」ギュッ
上条「あの、普通そういうのって男がやるもんじゃありませんか?立場も言葉も」
インデックス「いいの!」
上条「…俺もだっつの。離したくないのは」
上条「離したくないどころか他の男と話したりしてるだけで嫌になるし、他の男に笑いかけてると思うと死にたくなるし」
上条「実は俺の知らないところで何かしたりしてるのも嫌だし、正直どこにも行かせないように閉じ込めたいとも思った事あるし」
上条「インデックスに危害加える野郎がいるなら必ずぶっ飛ばすし、インデックスが笑顔でいてくれるならなんだってしてみせるし」
上条「もう泣いてほしくないし、もう一生俺しか見てほしくないって思ったりしてるよ」
上条「それでもいいのか?」
インデックス「……当たり前なんだよ」
インデックス「私はとうまの全てを受け入れるから。ずっと好きでいるから」
インデックス「だから、とうまもずっと私と一緒にいてくれる?」
上条「それこそ当たり前だ」
インデックス「もう無茶もしない?私に言わないでフラフラ事件に巻き込まれに行ったりしない?」
上条「……」
インデックス「そこも頷いてほしいんだよ!」
上条「…うん、がんばる…」
インデックス「信用ならないかも…」
上条「お前も俺を信用してくれよ!」
インデックス「だってとうまがまず返事しないんだもん!」
上条「だからがんばるって!」
インデックス「がんばって!」
上条「うん!」
インデックス「……」
上条「……」
上条「……なんか懐かしいな」
インデックス「なにが?」
上条「最近は入院してないけどさ、前に入院した時はこうやって今みたいに俺の上に乗っかってきたりしてただろ」
インデックス「そうだね」
上条「……インデックス」
インデックス「どうし……んっ」
インデックス「ん……ふ…ぁ…」
上条「ぷは…」
インデックス「……変な感じかも」
上条「えっ?俺ってそんなにキス下手だった?」
インデックス「そうじゃなくて、今までは近かったけど実際に触れた事はなかったのに…」
上条「これからはどんどん触れられるからか?」
インデックス「うん、それで変な感じ」
上条「じゃあこれからはこれに慣れなきゃな」
インデックス「うん……とうま」
上条「ん?」
インデックス「もう一回、したいな」
うぎやあああああぁぁぁあ
124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/22(金) 01:13:09.92:+Tw6se8PO上条「……っ」
インデックス「ん…んむ……」
上条「はぁ…」
インデックス「はむ……ちゅっ…」
上条「んっ…」
インデックス「……ふぁ…」
上条「……ぷはっ」
インデックス「とうま、大好きだよ」
上条「あぁ、俺も…愛してる」
インデックス「ずっと一緒にいてね?」
上条「お前も、俺から離れないでくれよ」
‐‐‐
‐
‐‐
‐‐‐
リンゴーン… リンゴーン…
インデックス「協会の鐘って素敵だよね」
上条「あぁ、正に祝福って音だよな」
インデックス「……結婚式、だね」
上条「ついに来たって感じだよな」
上条「…インデックス」ギュッ
インデックス「きゃっ……もう、もうすぐ式が始まっちゃうんだよ。早く行かなきゃ」
上条「それもそうだな」
インデックス「とうま、手」
上条「ん?」
インデックス「ギリギリまで手、繋いでて欲しいな」
上条「任せとけ」
‐‐‐
打ち止め「ミサカ、結婚式に出るの初めてだからなんか緊張しちゃうかも…ってミサカはミサカは当事者でもないのにドキドキしてみたり」
一方通行「アホ、落ち着いて座ってろ」
打ち止め「きゃん!もう、昔みたいに小さくないんだからチョップしないで、ってミサカはミサカは頭を抱えてみる」
一方通行「ほら、始まるぞ」
打ち止め「あわわ…」
神父「――では、新郎の入場です」
一方通行「……っふ、あいつ、震えてやがる」
浜面「…」ガチガチガチ
なぜはまづらw
133:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/22(金) 01:35:39.60:+Tw6se8PO上条「あ、あいつ駄目だな…手と足一緒に出てる」
インデックス「とうま、笑ったらかわいそうなんだよ…」
麦野「こんな時なのに格好つかねぇな」
絹旗「結婚するといっても所詮は超浜面ですからね」
フレメア「フレンダお姉ちゃん、見える?浜面だよ」
フレンダ(遺影)
神父「では、新婦の入場です」
インデックス「わぁ…!」
打ち止め「すごく、綺麗…!ってミサカはミサカは呆然としてみたり…」
上条(わっ、胸でかっ)
インデックス「とうま?」キッ
上条「何故バレた!?」
半蔵「浜面…良かったなぁ」
郭「うっ…うっ…」
麦野「滝壺…綺麗じゃない」
滝壺「はまづら……じゃあい、しあげ」
浜面「理后…」
‐‐‐
神父「――では、誓いのキスを」
浜面「…」ガチガチ
滝壺「しあげ、ベールを上げなきゃ」
浜面「あっ!」
クスクス… プークスクス… プギャー…
滝壺「大丈夫、私はそんなしあげを応援してる」
浜面「こんなところでも応援されるとは…」
滝壺「ん…」
‐‐‐
インデックス「いい結婚式だったね」
上条「ああ……さっきのブーケトス、どうだった?」
インデックス「皆で取り合ってたけど意地でラストオーダーが取ってたんだよ」
上条「あそこからは怖くて誰も奪えないよな」
インデックス「バックに白い人がいるもんね」
上条「…なぁインデックス」
インデックス「なぁに?」
上条「昔した約束覚えてるか?」
インデックス「うん、ちゃんと記憶してるんだよ」
上条「俺もちゃんと覚えてるよ。あの時インデックスはずっと一緒にいてって言って、俺はずっと離れないでって言ったんだよな」
インデックス「うん」
上条「だからさ、その為にも…」パカッ
インデックス「えっ…」
上条「俺と、結婚してくれないか?」
インデックス「……」
上条「……返事は?」
インデックス「…断る理由なんか、あるわけないんだよ!」ガバッ
上条「うわっ!……ったく、お前は変わらないな」
インデックス「えへへ…とうま」
上条「うん」
インデックス「絶対幸せになろうね」
上条「それこそ幸せじゃないはずがないだろ」
スフィンクス「おわり」
乙
140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/22(金) 02:01:40.63:+Tw6se8PO
意外と長引いてすまんかった
支援ありがとう
おやすみ
146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/22(金) 03:03:15.04:/Ij7/+x+O支援ありがとう
おやすみ
超乙なんだよ!
コメント 15
コメント一覧 (15)
そういう戦略が無いくせにヒロイン面で、一緒に住んでる以上上条さんはキープしてるぜ、他にも魅力的なキャラはいっぱいいるにもかかわらず、いつかは自分のところに帰ってくる(これも物理的、つまり一緒に住んでるってだけの理由)、みたいなある種傲慢といえる態度がインさんの人気がない理由なのではなかろうか。実際他のヒロインに、ヒロイン的に勝っているところは、同棲以外だと、魔術サイドでも科学サイドでも一応出られる点だけだが、少し前からそれも揺らぎ、今や完全に消え失せたと言える
また、この問題の根っこの部分には、インさんの傲慢さを許す上条さんにも大きなウェイトがかかっている。身元が知れた以上、付き合う気がないなら帰せばいいのに中途半端な情けからずっと居つかせており、同棲によって明らかになる、長所で補いきれないほどの様々な欠点が晒された
このままでは、いや、すでにかなり遅きに失しているわけだが、インさんはヒロイン、つまり同棲相手ではなく、ルームメイトになる
最早上条さんの取るべき道はこのSSのように菩薩のような広い心でインさんを受け入れるか、先ほど述べたようにイギリスに帰して新ジャンル?遠距離系ヒロインを開拓させるか、二つに一つだろう
スフィンクスがまったく面白くないの以外は
すごいよかった
とりあえず上条さんにはやっぱヤンデレの素質があるな
スフィンクスさんは最後で許した
一部が不人気不人気言ってるだけで
五和
文章消してる途中で送信してしまったorz
とりあえずスフィンクスどうした?
胸きゅんって昔は意味わからなかったけど、今はわかる。本当に胸にぎゅって痛みが走ること、あるのな。
上条さんがインデックス置いて美琴含め誰かと付き合うとかありえないと思ってる
こいつら恋愛感情とか抜きの相依存みたいな関係になってるだろうしな
実際、上条さん傷ついたインデックスのために飛行機で暴れてたよね
新婦の年齢から考えたら、浜面が順当なんだよな。
ブーケトスを一方通行が守ってたところが芸が細かい
こういう雰囲気のSSも好きだ