-
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 17:37:45.73:wC36Rg+d0
『おい待てよ!』タタタッ!
『ついてこないで!』
『何だよ! 何で機嫌悪くしてるんだよ?』
『機嫌悪くなんかしてない!』
『嘘だ! どう見たって機嫌悪くしてる』
『違うわ!』
『クソッ、待てよ!』ガシッ
『キャッ!? て、手首掴まないで。痛いよ』
『わ、悪い』パッ
『う~』
『なあ、俺何か悪い事したか?』

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4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 17:41:49.95:wC36Rg+d0
『そ、それはさっきアンタが他の女の子のお、おっぱい触ってエロい顔してたから……』
『何だよそんな事かよ。あれは事故だよ』
『そ、そんな事って何よ! わ、私凄いびっくりしたんだからね!』
『びっくりしたのはこっちだ。教室に戻ったらいきなり俺の頬をビンタして口聞いてくれないし』
『だ、だって……』
『あのな、俺が好きなのはお前だけだ。他の女との浮気なんか絶対にしない』
『でも……さっきおっぱい触ってた時の顔、だらし無かったよ……?』
『ごめん。それは否定しない』
『馬鹿!』パチン
『痛ッ!』
『もう知らない!』スタスタスタ
『ま、待てよ』
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 17:43:02.59:wC36Rg+d0
『だってしょうがないだろ! おっぱいとか触ったら男なら誰だって興奮を抑える事は出来ないんだよ!!』
『もっー! 聞きたくない!』
『ごめん! 本当にごめん! 償いなら何でもする。だからこれ以上機嫌を損ねないでくれ!』
ピタッ
『……それじゃあ』
『いっぱいキスしてくれたら、許してあげてもいいよ……?』
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 17:43:57.72:wC36Rg+d0
――
翠星石「ここなら誰も来ないから大丈夫だね」
翠星石「あのさ、さっきは本当にごめんな」
翠星石「も、もういいってば。事故だっだんだし。私もごめんね」
翠星石「だ、だから早くキスして」
翠星石「ん~~~~~! 見てるこっちもドキドキするですぅ」
翠星石「は、早く次のページに」ドキドキ
蒼星石「またのりさんから借りた本を読んでいるのかい? 翠星石」
翠星石「うひゃあ!? です」ドッキーン!
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 17:47:30.21:wC36Rg+d0
翠星石「そ、そそそ蒼星石? いつからそこにいたんですか?」ドキドキ
蒼星石「今ここに来たばかりだよ。それにしても、そんなに慌ててどうしたの?」
翠星石「な、なーんでもないでーすよー。ただ、本を読むのに集中しすぎてたから驚いただけです」
蒼星石「そう。その本、そんなに夢中になるものなの?」
翠星石「も、もちろんです。あまりにも夢中になりすぎて時間を忘れてしまうくらいです」
翠星石「それに、この前チビ人間に学校に連れてってもらったから余計に夢中になって」
蒼星石「そういえば翠星石はそれで学校の事勉強したんだよね。今度僕も読んでみようかな」
翠星石「いいですよ。あっ、それと今翠星石が持ってる本は今度蒼星石に貸しますけど、古いのや他の本だったらのりの部屋にありますから今すぐにでも読めると思いますよ」
蒼星石「わかった。それと今日はジュン君とのりさんが帰って来る前に夕食の仕度だから」
翠星石「ラジャーです」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 17:49:41.85:wC36Rg+d0
スタスタスタ……
翠星石「ふう、びっくりしたです」
翠星石「でも考えてみれば別にやましいものを読んでるわけではないのですし、驚く必要はなかったですね」
翠星石「さて、続き続き」
翠星石「……」ドキドキ、ピラッ
真紅「翠星石」
翠星石「うひゃーお!?」ドッキーン!
真紅「! 翠星石!?」
翠星石「何ですかー! せっかく良いところだったのに驚かすなですぅ!」
真紅「ご、ごめんなさい。そんなつもりはなかったの(良いところ?)」
翠星石「それで、翠星石に何か用ですか?」
真紅「この前貴女から借りた本(厳密にはのりの本)、返すわね」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 17:51:44.03:wC36Rg+d0
翠星石「ああ、そこに置いといて下さい」
真紅「この本を読んで思ったんだけど、改めて学校とは大変な場所ね。
広くもない、狭くもない、そんな場所で勉学だけじゃなく、自分達と同じ趣味を持つ者同士で組織(部活)を作ったり、時には友情を育み、恋愛をしたり、たった一人で数十人相手に喧嘩をしたりとか色々とあるのね」
真紅「学校にはくんくん愛好会とかあるのかしら?」
翠星石「それはわからないですけど」
トン(本が置かれる音)
真紅「! あらいけない。くんくんがもうすぐ始まるわね」スタスタ
翠星石「ふう、真紅も行きましたか」
翠星石「では、改めて」ピラッ
翠星石「! ……うわぁ、舌入れてるです」
翠星石「二人共顔が真っ赤です。わぁ、キスし終えたら唾液が……」ドキドキ
翠星石「顔が幸せそうです。そんなに気持ちいい事なんですか……?」
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 17:52:56.11:wC36Rg+d0
それから
グツグツグツ
蒼星石・翠星石「……」トントン
翠星石(さっきのキス……凄かったです)
『ん……むふぅ……んぬ……』チュプチャパ
翠星石(ひあああ! 思い出したらまたドキドキしてきたですぅ)
翠星石(あれは確か俗に言うディープキス)
……セキ
翠星石(も、もし、もしですよ)
……イセキ
翠星石(翠星石が……ジュ、j)
蒼星石「翠星石!」
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 17:54:44.11:wC36Rg+d0
翠星石「! な、何です蒼星石」
蒼星石「(今日の夕食が)焦げてるよ!」
ジュウウ!!
翠星石「うわぁ!?」カチャン
翠星石「ふぅ……」
蒼星石「珍しいね。君がよそ見するなんて。何か考え事でもしてたのかい?」
翠星石「ちょっとボッーとしてただけです」
蒼星石「そう。でも今日の君は何か変だね」
翠星石「そーんな事ないですよ! いつもの翠星石ですよ」
蒼星石「なら良いんだけど……」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 17:56:41.27:wC36Rg+d0
ガチャ
JUM「ただいまー」
蒼星石「お帰り、マスター」
翠星石(ジュ、ジュン!)
翠星石「お、お帰りです。今日も学校は大変だったですか?」
JUM「まあな。でも、今日も何とか一日過ごせたよ。ん? そういえばお前にしては珍しく気にかけてくれてるな」
翠星石「し、失礼な事を言うなです。全く、チビ人間は翠星石の事を何だと思ってるんですか」
翠星石(ううう、あの本を読んだせいでジュンをまともに見れないです……)
ガチャ
のり「ただいまー。あっ、翠星石ちゃん、蒼星石ちゃん、夕食の準備してくれてたのね。ありがとう。後は私がやるから」
蒼星石・翠星石「はい」
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 18:00:56.92:wC36Rg+d0
夕食
「いただきまーす」
カチャカチャ
JUM「……」モグモグ
JUM(あの子……また上履きがゴミ箱に入れられてたりしてないよな?)
JUM(イジメ、大丈夫かなぁ……)
JUM(そういや、鳥海にこいつらの事見せる約束もしてるしなぁ。この前見せられなかったしそのうち見せなきゃな)チラッ
翠星石「!?」ドキン
翠星石(い、今ジュンが翠星石の事見たです)ドキドキ
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 18:02:29.18:wC36Rg+d0
JUM(それにしてもこいつらが家にいなかった時はハラハラしたな。まあ半分は安心したけど)
JUM(でもあいつよく僕の事嘘つきだって思わなかったよな。普通は怒るぞ)
JUM(それどころか僕が言った事全部信じてくれたし。やっぱあいつ良い奴だなぁ)
翠星石(ジュンが翠星石の方をチラッと見たせいで余計まともに見る事が出来ないですぅ!)ドキドキ
翠星石(でも……)チラッ
JUM「……」モグモグ
翠星石(ジュンの唇……)
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 18:04:23.02:wC36Rg+d0
翠星石(もしも翠星石とジュンが……)
ほわほわほわほわ~ん
JUM『待てよ!』タタタッ!
翠星石『ついてくんなですぅ!』
JUM『何だよ! 何で機嫌悪くしてるんだよ?』
翠星石『機嫌悪くなんかしてないです!』
JUM『嘘だ! どう見たって機嫌悪くしてる』
翠星石『違うです!』
JUM『クソッ、待てよ!』ガシッ
翠星石『ひゃっ!? て、手首掴むなです!。痛いじゃないですか!』
JUM『わ、悪い』パッ
翠星石『ううう……』グスン
JUM『なあ、僕何か悪い事したか?』
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 18:06:15.16:wC36Rg+d0
翠星石『……』
JUM『なあ、何とか言ってくれよ翠星石』
翠星石『お、お前が他の女とデレデレしてたからですよ! 翠星石と言う女がありながら!』
JUM『ハァ? 何だよそれ?』
翠星石『な、何だよとはなんです!』
JUM『柏葉の事か? 別に僕はあいつとはただの腐れ縁だよ』
翠星石『ほ、本当ですか?』
JUM『当たり前だろ。僕はお前以外の女を好きになったりはしない』
翠星石『ジュン……』カアアア
翠星石『で、でも翠星石を怒らせたんです。それ相応の償いはしてもらいますよ!』
JUM『つ、償いってどんな償いだよ?』
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 18:07:52.10:wC36Rg+d0
翠星石『……キス』
JUM『え?』
翠星石『いっぱいキスしてくれたら、許してあげてもいいですよ?』カアアア
JUM『……全く、翠星石は我が儘だな』
翠星石『なっ!? そんな言い方はないじゃないですか!』
JUM『ごめんごめん。それじゃあ、誰か来る前に早くキスしないとな』
翠星石『……』コクッ
JUM『翠星石……』
翠星石『ジュン……』
――――
―――
――
翠星石(なぁあああああああにを考えてるんですか翠星石はああああああああ!!!!!?)プシュ---!!!
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 18:09:17.04:wC36Rg+d0
食事を終えて……
蒼星石「のりさん」
のり「どうしたの蒼星石ちゃん?」
蒼星石「のりさんが翠星石に貸してるような本読んでもいい?」
のり「あら、わざわざ断らなくてもよかったのに」
蒼星石「一応言っておいた方がいいかなと思って」
のり「ありがとう。好きなの読んでいいから」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 18:11:01.58:wC36Rg+d0
翠星石「行くよ翠星石」
翠星石「ジュン、早く……」クルッ
翠星石「ムチュー! なーんて! なんてなーんて!」
翠星石「あ~~~~~~!! さっきからあのシーンが頭から離れないですぅ! 翠星石はとんでもない妄想石です~~~~!!」フリフリ
翠星石「ふふ……ジュン」ムチュー
真紅「翠星石、話があるんだけど」
翠星石「ひゃああふううううううううう!!!!!!」ドッキーン!
真紅「!? な、何?」
翠星石「な、なななな何ですかーーーーー!?」
真紅「い、いえ、話があるから聞いて欲しかったんだけど。貴女こそどうしたのよ?」
翠星石「す、翠星石は深呼吸をしてたんですよ。スッーハッースッーハッー」
真紅「そ、そうなの」
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 18:12:42.25:wC36Rg+d0
翠星石「それで、話って何です?」
真紅「明日、ジュンとのりが学校に行った後、nのフィールドに行くわよ」
翠星石「……わかったです」
真紅「前回は見つけられなかったから、次こそは隠し部屋を見つけるわよ」
翠星石「そうですね。早くおじじ達を白薔薇から解放させなきゃいけないです」
真紅「ええ」
スタスタスタ……
翠星石「ハァ……妄想なんてしてる場合じゃないですね。何をやってるんでしょうか翠星石は」
翠星石「でも、キス……ですか……」
翠星石「……ふや(想像中)」キュン
翠星石「って、また良からぬ事を! 明日の事に集中です!」
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 18:13:53.43:wC36Rg+d0
翌日
ニュルン
真紅「今日も駄目だったわね」
翠星石「白薔薇は一体どこにおじじ達を隠してるんですか!」
蒼星石「……」
真紅「? 蒼星石、顔が暗いわよ」
蒼星石「え?」
翠星石「どうかしたんですか? 蒼星石?」
蒼星石「いや、何でもない。ごめん」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 18:14:55.76:wC36Rg+d0
居間
蒼星石「……」
真紅「また何かあったみたいね蒼星石」
蒼星石「……何の事だい?」
真紅「とぼけても無駄よ。顔に出てるわ」
真紅「まるで、見てはいけない何かを見てしまったような……」
蒼星石「いや、別に」
真紅「そう? でも何か戸惑ってるようにも見えるわ」
蒼星石「ないよ」
真紅「蒼星石、変に隠さない方がいいわよ。今後の為n」
蒼星石「ない!」
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 18:16:56.77:wC36Rg+d0
真紅「や、やけに今日は意地を張るわね」
蒼星石「気のせいだよ。君の考えすぎさ」
真紅「そ、そう? ごめんなさい。私もしつこかったわ」
蒼星石「……」
蒼星石(言える訳ないじゃないか。言ってしまったら僕は翠星石に顔向け出来ない)
蒼星石(昨日のりさんから借りた……いや正確にはベッドの下からはみ出てた本を拾ってつい読んでしまったせいだ)
蒼星石(あ、本の事考えたらまた……)
ほわほわほわほわ~ん
蒼星石『ねえ……本当に僕で良かったの?』
JUM『ん?』
蒼星石『僕みたいな何の個性もない女の子を彼女にして、後悔してない?』
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 18:19:26.91:wC36Rg+d0
JUM『ハハ、後悔なんかするわけないだろ。それに個性ならちゃんとあるじゃないか。特に、一人称を"僕"にしてるところとか』
蒼星石『い、一人称の事は言わないでよジュン君。これは癖なんだよ』カアア
蒼星石『それに、僕は姉と違って性格は明るくないし、見た目だって地味だし、彼女と違って優雅じゃないんだよ?』
蒼星石『それだけじゃないよ……僕は翠星石に内緒でジュン君と付き合ってるんだよ。 翠星石だって君の事好きなのかもしれないのに』
蒼星石『僕は全てにおいて彼女に劣ってるんだ! だから、僕と付き合うのはジュン君の為にはならないよ!』
JUM『……蒼星石』
蒼星石『な、なあにジュン君?』
ムチュウ!
蒼星石『!?』
JUM『ん……』チュ、レロ、チュプル
蒼星石『んろ……ふの……むぴゅう』チュピ、ロリ、ピチャ
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 18:21:03.16:wC36Rg+d0
チュプウ……
蒼星石『ハァー……ハァー……』ドクンドクン
JUM『僕にこんな事させるくらいの魅力があるんだ。お前は翠星石に劣ってなんかいないよ』
蒼星石『君は……ずるいよ……ジュン君……』ハァハァ
JUM『可愛いよ、蒼星石』
蒼星石『ねえ……ジュン君、公園のトイレに行かない?』
トイレ
蒼星石『そ、そんなに見ないでよジュン君』
JUM『いつ見ても綺麗だなぁ。ツルツルのスベスベじゃないか』ツー
蒼星石『ひゃう!? 庭師はお手入れをちゃんとするのが基本だから。くん!? そんなに触らないでよ! 敏感なんだから……』
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 18:22:37.89:wC36Rg+d0
JUM『ごめんよ。つい……おや? 蒼星石の庭園、びしょ濡れじゃないか? 雨でも降ったのか?』
蒼星石『ジュ、ジュン君が僕の庭園に大雨を降らせたんだよ///』
JUM『なら、もっと降らしてみるか』ペロッ
蒼星石『ひぃいいん!? そんなイジワルしないで! そんな事されたら大雨どころか大型台風が来ちゃうよぉおおお!!』プシャアアア!!
JUM『うおっ!』
蒼星石『ふやぁ……ごめんねジュン君、ジュン君の事汚しちゃった』
JUM『いや、汚してなんかないさ。寧ろその恵みの雨で僕の心の樹は急成長さ』
蒼星石『わぁ、ジュン君の心の樹、こんなに立派に大きくなってる。ズボンの上からでもわかっちゃうくらい成長してる』
JUM『蒼星石、この心の樹をお前の庭園に植えさせてくれないか?』
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 18:24:22.13:wC36Rg+d0
蒼星石『うん……今、入口を開けるね』グイッ
JUM『……蒼星石、お前が美味しそうな桃を突き出したせいで僕の心の樹はますます大きくなりそうだよ』
蒼星石『えへへ。ジュン君、こんなびしょ濡れの庭園に心の樹を植えても本当にいいの?』
JUM『お前の庭園じゃなきゃ嫌なんだ』
蒼星石『もう、ジュン君は。それとジュン君、僕はお客様もといジュン君と心の樹を早く僕の庭園に招き入れたいんだ。そうしないと門が閉まっちゃうよ?』フリフリ
JUM『そうだったな』カチャカチャ、スルッ、ココロノキハイダイダ
蒼星石『わぁ、庭師の鋏の様に凶悪な心の樹だ。すごいや。……ねえジュン君、今更かもしれないんだけどね』
蒼星石『今の僕は、君だけの変態石だよ』
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 18:25:52.22:wC36Rg+d0
パンパンパンパン!
蒼星石『んあ、んああぁ! んあ、んひぃ! ジュン君、ジュン君ぅ! 心の樹を植えられて蒼星石一発KO、ラブラブキュン!
むぉおおおおぉ~ん! うっは、あっはぁ! 強烈、強烈ぅ! んひぃ、しゅっご、しゅっごぉ!
ラブラブキュンキュンもうらめぇ! 庭園、心の樹を植えられた庭園ぅ! んおおおぉ、い、いっぐぅううううううううううぅぅぅ!!!』
――――
―――
――
蒼星石(あの本を読んだせいで昨日からそれが頭から離れない)
蒼星石(こんな事、言えるわけないじゃないか!)
蒼星石(クソ、どうしてこんな事想像してしまうんだ! しかもジュン君まで使って。これじゃあ変態じゃないか!)
蒼星石(僕は……最低だ……)
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 18:25:56.05:g2voQBhG0
夕方
ガチャ
JUM「ただいまー」
真紅「お帰りなさい」
蒼星石「お帰りなさい……マスター」
蒼星石(駄目だ……頭からまだ離れない上にジュン君をまともに見る事が出来ない……ジュン君、僕は最低な人形だよ……)
ジュン(さて、着替えしに自分の部屋に行くか)テクテク
真紅「……蒼星石、貴女やっぱり何かk」
蒼星石「ないよ」
真紅「そう……」
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 18:29:18.58:wC36Rg+d0
翠星石「ほわぁ……今度は彼氏に抱っこされながらディープキスしてるです」
翠星石「この前学校に連れて行ってもらったですけど、皆こんな事してるんですか?」
翠星石「……ふえへへへ(想像中)」
翠星石「抱っこされてムチュー!」ムチュー!
JUM「ふぅ、今日も疲れたなぁ」ガチャ
翠星石「ギャアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!?」ビクンビクンドッキーン!
JUM「うわぁ!? 翠星石いたのかよ!」
翠星石「ジュ、ジュジュジュジュジュン帰ってたんですか?」
JUM「あ、ああ。つうか何そんなに驚いてんだよ?」
翠星石「べ、別にーです」
JUM「そうかよ。なら僕が帰って来たくらいで驚かないでくれ。逆にこっちがびっくりしたよ」
翠星石「悪かったですよ……」
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 18:30:57.07:wC36Rg+d0
翠星石「……ねえ、ジュン」
JUM「ん?」
翠星石「さっき、翠星石が何してるか見ましたか?」
JUM「何だよそれ? 知らないよそんなの。ってかお前何かしてたの?」
翠星石「な、何もしてないですよ! 強いて言うならのりから借りた本を読んでただけです!」
JUM「そーですか」
翠星石(良かった。何も見られてなかったです。他のドールにさえ、見られたくないのにジュンに見られたら一生鞄から出られないです)
翠星石「……ん?」
JUM「……」
JUM(駄目だ。どうもあの子の事が気になるな。やっぱり虐められてるのか? )
JUM(じゃああの時屋上にいたのはやっぱり自殺しようとしてたのか? でもそうな風には見えなかったな。それとあの子、やっぱどっかで会った事あるような見た事あるような……)
JUM(……あの時スカートからパンツが見えそうだったな。どんなパンツ履いてるんだろ?)
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 18:32:02.96:wC36Rg+d0
JUM(って、僕は何を考えてるんだ! 馬鹿か僕は!)
ゲシッ!
JUM「痛ッ!?」
翠星石「……」ジッー
JUM「おい、何するんだよ!」
翠星石「うるさいです!」ポカポカポカポカ
JUM「おい、やめろよ!」
翠星石「……」ムスー
JUM「何なんだよ急に」
翠星石「もう知らんです!」スタスタスタ、ピョン、ガチャ、スタスタスタ
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 18:34:05.85:wC36Rg+d0
JUM「待てよ!」スタスタスタ!
翠星石「ついてくんなですぅ!」
JUM「何だよ! 何で機嫌悪くしてるんだよ?」
翠星石「機嫌悪くなんかしてないです!」
JUM「嘘だ! どう見たって機嫌悪くしてる」
翠星石「違うです……!!!」
翠星石(こ、これはあの本と同じ展開!)
JUM「なあ、どうしたんだよ翠星石?」
翠星石「お、お前がいやらしい事考えてたからですよ」
JUM「なっ!! 僕はそんな事考えてないぞ!」ドキドキ
翠星石「嘘です! 翠星石の目はごまかせませんよ!」
JUM「う……確かにちょっとくらいは考えてたけどさ」
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 18:35:12.96:wC36Rg+d0
翠星石「ほら! やっぱり考えてたじゃないですか!」
JUM「た、確かに考えてたけど、これには深い訳があってだな」
翠星石「聞きたくないです! そんなの聞きたくないです!」
JUM「ご、ごめん」
翠星石「ハァ、翠星石のマスターがこんなスケベな人間だなんて、翠星石はなんて不幸なドールなんでしょう」
JUM「そ、そんな言い方はないだろ!」
翠星石「翠星石の心はとても傷ついたです。ジュンには何か償ってもらわなきゃいけないです」
JUM「つ、償いだぁ? どうすりゃ良いんだよ?」
翠星石「それはですね、キ……」
JUM「き?」
翠星石「キ……キ……」
翠星石(キスです! いっぱいキスしてくれたら許してあげてもいいですよって言うんです翠星石!)
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 18:36:51.91:wC36Rg+d0
翠星石「キ……キ……」
JUM「なあ、償いって何だよ?」
翠星石「それは……その……」カァアアア
翠星石(うわあああああああ!!! 言えないです! カーテンよりもずっとハードルが高くて言えないですぅううううう!!!)
翠星石(ここは無難に抱っことか美味しい食べ物を買ってもらうとか……いや、このチャンスは二度とやって来ないかもしれないです)
翠星石(それなら、もう当たって砕けろです!!)
JUM「おーい、翠星石」
翠星石「ジュン、よく聞けです!」
JUM「お、おお」
翠星石「オメーにはその……」
翠星石(翠星石のプライド、邪魔するなですぅ!)
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 18:38:33.75:wC36Rg+d0
翠星石「キ……キ、キ」
翠星石(もう少し!)
翠星石「キ、キs」
真紅「下まで聞こえたけど何かあったの?」
翠星石「!?」
蒼星石「マスター、翠星石、どうかしたの? (出来るだけ翠星石の方見よう)」
JUM「うん。ちょっと翠星石の事怒らせちゃって」
真紅「翠星石に何かしたの?」
翠星石「あ、あわわ」プルプル
JUM「そういう訳じゃないんだけどさ。うーん、何て言えばいいのか」ポリポリ
蒼星石「それじゃあまた翠星石の思い込みかな? 翠星石、ジュン君も悪気があってやってる訳じゃないんだからさ、許してあげなよ」
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 18:39:52.59:wC36Rg+d0
JUM「その事なんだけどさ、今翠星石に償いをしなくちゃいけないところでさ」
真紅「償い?」
JUM「うん。償いの内容は翠星石が今言おうとしてたんだけどお前らが来たから聞きそびれちゃったんだよ」
JUM「翠星石、償いって何d」
翠星石「うわぁああああああああああん!!!!!!」タタタッ!
蒼星石「翠星石!?」
翠星石「チビ人間なんてカラスの餌になっちまえですううううううう!!!!」タタタッ!
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 18:41:27.00:wC36Rg+d0
JUM「何なんだよ、アイツ」
真紅「……ハァ、鈍感な下僕を持つと苦労するわね」
JUM「ハァ? 鈍感って僕かよ?」
真紅「そうよ。貴方はもう少し乙女心を理解出来るようになった方がいいわ」
JUM「どういう事だよ?」
真紅「翠星石は貴方に、いえ、これは自分で考えるべきね」
JUM「えっー!? 教えてくれよ」
真紅「駄目よ。自分で考えなさい」
蒼星石(クソ! ジュン君が近くにいるから余計思い出してしまう。ジュン君の目の前で思い出すな僕!)
蒼星石(考えるな! ジュン君でむぉおおおおぉ~ん! とか考えるな!!)
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 18:43:07.58:wC36Rg+d0
夜
のり「ねえジュン君、今日翠星石ちゃん元気がなかったんだけどどうかしたの?」
JUM「あー、それは、その」
真紅「大丈夫よ。いつもの事だから」
のり「そう?心配だわ……」
ジュンの部屋
JUM「翠星石……」ガチャ
翠星石「! 今日は下で寝るです。のりー、鞄運ぶの手伝ってですー」タタタッ
JUM「うーん」ポリポリ
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 18:44:59.55:wC36Rg+d0
就寝時間
蒼星石(僕は汚れてる……)ガチャ、バタン
真紅「寝ないの?」
JUM「ちょっと学校の課題やってから寝る」
真紅「そう。それとジュン」
JUM「?」
真紅「時間が経てばそのうち普段の翠星石に戻るかもしれないけど、出来れば寝る前に声くらいはかけてあげなさい。そしたら彼女も少しは元気になると思うわ」
JUM「でも、どんな風に声をかければいいのか……」
真紅「それは自分で考えて」ガチャ、バタン
JUM「むぅ」
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 18:46:17.58:RMtrJZwI0
一階
翠星石(ううう、せっかくのチャンスが)シクシク
翠星石(もういいです。今日の事はもう忘れるです。明日はジュンよりも早く起きて思いっきりたたき起こしてやるです)
テクテクテク
翠星石(! 足音? のりですか?)
JUM「翠星石、まだ起きてるか?」
翠星石(ジュン!?)
JUM「もしかしたらもう寝てるかもしれないけど聞いてくれ」
翠星石(無視です。翠星石はもうおやすみです)
JUM「さっきの事で謝りたくてさ。その、色々とごめん」
翠星石(聞こえないです。翠星石には何も聞こえないです)
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 18:48:23.22:wC36Rg+d0
JUM「僕さ、けっこう鈍感な所があるから、お前の気持ちに全然気付けなくて」
JUM「だから、僕にどうして欲しいかをちゃんと言って欲しいんだよ」
翠星石(それが出来ないから苦労してるんじゃないですか!!)
JUM「でも、もし口で言うことが出来なかったらさ、そのー、何だ」
翠星石(う~~~! ちゃんと言えですぅ!!)
JUM「えっーとだな、つまり、まぁーその……駄目だ思いつかない」
翠星石「思いつかないなら最初から言うなです!!!」パカッ!
JUM「おわぁ!?」
翠星石「あ」
58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 18:49:54.23:wC36Rg+d0
JUM「お前やっぱり起きてたのか」
翠星石「起きてたのわかってて謝りに来たんですよね?」
JUM「ま、まあ半分は」
翠星石「う~~~」カアアア
翠星石「このこのこの!」ポカポカポカ
JUM「オイ、またかよ!」
ポカポカポカポカ……ピタッ
JUM「ん?」
翠星石「……ジュンが、ジュンがニブチンだからいけないんですよ」
JUM「……悪い」
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 18:50:56.47:wC36Rg+d0
翠星石「……抱っこ」
JUM「え?」
翠星石「とりあえず抱っこしろです」
JUM「こ、こうか?」ヒョイ
翠星石「ま、まあまあです」
翠星石「それと、庭の方に……」
JUM「庭?」
翠星石「よ、夜空が見たいんです。ジュンと、一緒に……」
ガララ
翠星石「オー、星がいっぱい出てるです」
JUM「そうだな」
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 18:53:39.59:wC36Rg+d0
翠星石「普段よく見てる夜空の筈なのに今日は別の空を見てるような気がするです」
JUM「たまーに改めて見るとそんな感じになるよな」
翠星石(それと、ジュンと一緒に見てるから)
翠星石「もういいですよ。翠星石の気は晴れたです。それにしても昼間はよく庭に出るのに久々に外の美味しい空気を吸った様な感じです」
翠星石「生きてるとは素晴らしい事ですね」
JUM「オイオイ大袈裟だな」テクテク
翠星石「ハァ、ジュンは空気が読めない人間ですね。こういう時は『そうだな。僕もそんな感じがするよ』とかって返すんですよ」
JUM「空気が読めない人間ですみませんでしたー」
翠星石「ムッ、反省してないですね。そんな奴にはオシオキです」グリグリ
JUM「おい、僕の頬っぺを指でグリグリするな」ズルッ!
JUM・翠星石「え?」
62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 18:55:32.19:wC36Rg+d0
JUM(しまった! 家の中に戻ろうとして足を踏み外した)
翠星石「あ……」
JUM(翠星石が危ない。クソ!)グイッ
翠星石「ひっ!」
ドン!
翠星石「……痛くない? あれ、ジュンの胸が目の前に?」
JUM「痛たた……」
翠星石「!! ジュン! 大丈夫ですか?」
JUM「ああ。背中が床にぶつかるように何とか体を回転させた。お陰で顔面を強打せずに済んだ」
翠星石「普段の生活からは想像出来ない身体能力です」
JUM「それと、そのお陰でお前も怪我をする事もなかったしな」
翠星石「そ、そういえば」
63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 18:57:12.55:wC36Rg+d0
JUM「ホント、危なかった~」
翠星石「……ごめんなさいです」ポロ
JUM「え?」
翠星石「翠星石がジュンの頬っぺをグリグリしたせいで、ヒグッ、ジュンの気が逸れてエッグ、足を踏み外したんですよね?」ポロポロ
JUM「ち、違う。これは僕が悪いんだ。僕がちゃんと注意してなかったから」
翠星石「でもぉ……」ポロポロ
65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 18:58:52.27:wC36Rg+d0
JUM「泣くなよ。ほら、僕はこのとおり平気だ。だから大丈夫だって」
翠星石「ふぁい」グスン
JUM「それとさ」
翠星石「はい」
JUM「そろそろ僕の胸の上から降りてくれないかな?」
翠星石「! い、今降りるです」
プルプル
翠星石「あ、足が震えてる」ズルッ
翠星石「キャッ!?」ステン
チュッ!
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 19:01:18.29:wC36Rg+d0
JUM・翠星石「!?」
JUM(す、翠星石の)
翠星石(す、翠星石の頬っぺにジュンの唇が!?)
翠星石「うひゃあ!!」ガバッ
JUM「ご、ごごごめん!!」ドキドキ
翠星石「だ、だーいじょーぶですよ! 翠星石は頬っぺにくちゅぶるが当たったくらいで怒る様なドールじゃないです!」ドキドキ
JUM「でででも」
翠星石「明日も学校なんですよね? それならもう早く自分の部屋に戻ってさっさと寝るです!」
JUM「あ、ああ」スタコラ
翠星石「ジュ、ジュン!」
JUM「な、何?」
翠星石「……おやすみなさい」
70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 19:02:46.75:wC36Rg+d0
JUM「お、お前もおやすみ。翠星石」スタスタスタ
スタスタスタ……
翠星石「……」
ダッ! ガチャ、カバンニハイル! パタン!
翠星石「キスしちゃったです! 口じゃないけどジュンとキスしちゃったです~~~~~!!!!!」
翠星石「頬っぺに、頬っぺにジュンの唇が……///」
翠星石「ん~~~~~~~~~!!!」
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 19:03:59.83:wC36Rg+d0
翌日
JUM「いってきまーす」
翠星石「犬に噛まれないように気をつけるんですよー」
JUM「お、おお」ガチャ、バタン
翠星石「ふふ」
真紅「何か嬉しい事でもあったみたいね」
翠星石「何でもないですよー」スタスタ
翠星石「さぁて、のりの部屋から新しい本でも借りますか」スタスタ
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 19:04:28.39:C2GQMoo10
ガチャ
翠星石「今日はどの本にしましょーかー」キョロキョロ
翠星石「ん? ベッドの下に本が」
翠星石「何でしょう?」グイッ
翠星石「! 随分強烈な絵ですね」
翠星石「これも学校の本ですか?」ペラッ
翠星石「」
74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 19:06:53.63:wC36Rg+d0
――
翠星石『健やかに~伸びやかに~』ナデナデ
JUM『う、うわああ』
翠星石『ふふ、ジュンの庭師の如雨露(じょうろ)、すごく大きくなったです。
おや? 如雨露から水が漏れてますよ。こんなせっかちな如雨露で翠星石の庭園の植物達にちゃんとお水を与える事が出来るんですか?』
JUM『だ、だって翠星石が僕の如雨露をいっぱい触ったから』
翠星石『そりゃあジュンの立派な如雨露です。触りたくなるですよ』
翠星石『でもちょっと汚れてますね。キレイにしてピカピカの如雨露にしてあげるです』ペロ
JUM『くあっ!?』ビクン
翠星石『んふ、錆び付いた如雨露特有の臭い』ペロ、ピチャ、チュパ
JUM『うぬぅ! 翠星石、ヤバイ! 如雨露から水がこぼれる!!』プルプル
翠星石『はいおしまい! キレイになったです』
JUM『す、翠星石、意地悪しないでくれよ』
75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 19:08:59.25:wC36Rg+d0
翠星石『意地悪なんかじゃないです。これはれっきとした愛です』
翠星石『それに、せっかく庭園に使うお水をこぼしたらもったいないじゃないですか』スルリ、パタン、クルリ
翠星石『お水は、翠星石の庭園にいっぱいぶちまけて欲しいです』フリフリ
JUM『翠星石、入口が水浸しになってるぞ』
翠星石『雨が降ったんですよ』
JUM『ハハ、そしたら僕の如雨露を使ったらもっと水浸しになっちゃうな』
翠星石『ジュンの如雨露を使ったら、大洪水になっちゃうです』
JUM『覚悟しろよ。たださ』
翠星石『ただ?』
JUM『たくさんの人が僕達の事を見ているのに、庭の手入れをしても大丈夫なのか?』
76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 19:10:26.93:wC36Rg+d0
ジロジロ、ジッー
翠星石『もちろんです。寧ろ周りの視線は翠星石達にとっては最高の光合成です!』
JUM『それもそうだな』
翠星石『ジュン、早く来て。いつまでも翠星石に犬の様な体勢で待たせないで欲しいです。レディを待たせるなんてジュンは最低な人間ですね』
JUM『その最低な人間に惚れてるのは誰かな?』
翠星石『翠星石です///』
JUM『お邪魔します。翠星石』
翠星石『ようこそ。翠星石の庭園へ』
77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 19:12:20.25:wC36Rg+d0
パンパンパンパン!
翠星石『んっひ! ひゃう! ジュンの如雨露が翠星石の庭園を荒らしてるですぅ! 手入れなのに、お水を与えに来ただけなのに! 庭園が荒らされてるでしゅう!
ぴゅにゅるぅうううううん!!! マエストロ、マエストロ如雨露が庭園だけじゃなくて翠星石にまで襲って来るですぅ!!!!
ゾクリ、ゾクリゾクリ! まだ水を撒かれてないのにもう庭園がボロボロォ! 水を撒かれたら翠星石の庭園タップンポォ!!
うっは、あっは! 間もなくのお水を撒くのに、如雨露膨らむ、膨らむぅ!
んほ、んっほー! おっほ、おっほほぉー! ジュンのデカ如雨露お水充填! 発射3秒前! 3・2・1! 0!!!
ジュウウウウウウウウウウウウン!!!!!』
――――
―――
――
翠星石「うーん、うーん」
蒼星石「ぐっ……」
真紅「……何?」
翠星石(ベッドの下に隠れてた本を読んだせいでそれが頭から離れないですぅ! しかもジュンを使ってあんな事やこんな事を想像してしまうですぅ!)
蒼星石(駄目だ。今日も頭から離れない。僕はジュン君をこんな事に使いたくないのに)
翠星石(私は)
蒼星石(僕は)
翠星石・蒼星石(最低です・だ……)
78:まいぺーす ◆qgXEy7ZweA :2011/07/20(水) 19:14:42.28:wC36Rg+d0
真紅「二人共何かあったの?」
翠星石・蒼星石「ないです(よ)!」
真紅「そ、そう」
蒼星石(水銀燈、もしかしたら僕は君に汚れたローザミスティカを渡さなきゃいけないかもしれない……)
翠星石(翠星石は、翠星石はとんでもないド淫乱石ですうううううううううううう!!!!!)フルフル
翠星石(いつもこんな妄想ばっかりする翠星石は本当に未熟者です。早く、早くこんな雑念を振り払えるように努力しなくては!)
翠星石(……でも)
翠星石(キスくらいは、想像してもいいですよね?)
終わり
81:まいぺーす ◆qgXEy7ZweA :2011/07/20(水) 19:16:14.79:wC36Rg+d0
オマケ
JUM「ぐがー」ムニャムニャ
翠星石「ふっふっふ、今日はジュンよりも早く起きれたです」
翠星石「蒼星石達もまだ起きてないみたいですね」
翠星石「ジュン、寝坊はよくないですよー」
翠星石「でも、最近早起きだからご褒美に頬っぺにチューです」チュッ
翠星石「んー! 我ながら恥ずかしい事をやってしまったです」
翠星石「さぁて、ジュン、あっさでっすよ!」
本当に終わり
『そ、それはさっきアンタが他の女の子のお、おっぱい触ってエロい顔してたから……』
『何だよそんな事かよ。あれは事故だよ』
『そ、そんな事って何よ! わ、私凄いびっくりしたんだからね!』
『びっくりしたのはこっちだ。教室に戻ったらいきなり俺の頬をビンタして口聞いてくれないし』
『だ、だって……』
『あのな、俺が好きなのはお前だけだ。他の女との浮気なんか絶対にしない』
『でも……さっきおっぱい触ってた時の顔、だらし無かったよ……?』
『ごめん。それは否定しない』
『馬鹿!』パチン
『痛ッ!』
『もう知らない!』スタスタスタ
『ま、待てよ』
『だってしょうがないだろ! おっぱいとか触ったら男なら誰だって興奮を抑える事は出来ないんだよ!!』
『もっー! 聞きたくない!』
『ごめん! 本当にごめん! 償いなら何でもする。だからこれ以上機嫌を損ねないでくれ!』
ピタッ
『……それじゃあ』
『いっぱいキスしてくれたら、許してあげてもいいよ……?』
――
翠星石「ここなら誰も来ないから大丈夫だね」
翠星石「あのさ、さっきは本当にごめんな」
翠星石「も、もういいってば。事故だっだんだし。私もごめんね」
翠星石「だ、だから早くキスして」
翠星石「ん~~~~~! 見てるこっちもドキドキするですぅ」
翠星石「は、早く次のページに」ドキドキ
蒼星石「またのりさんから借りた本を読んでいるのかい? 翠星石」
翠星石「うひゃあ!? です」ドッキーン!
翠星石「そ、そそそ蒼星石? いつからそこにいたんですか?」ドキドキ
蒼星石「今ここに来たばかりだよ。それにしても、そんなに慌ててどうしたの?」
翠星石「な、なーんでもないでーすよー。ただ、本を読むのに集中しすぎてたから驚いただけです」
蒼星石「そう。その本、そんなに夢中になるものなの?」
翠星石「も、もちろんです。あまりにも夢中になりすぎて時間を忘れてしまうくらいです」
翠星石「それに、この前チビ人間に学校に連れてってもらったから余計に夢中になって」
蒼星石「そういえば翠星石はそれで学校の事勉強したんだよね。今度僕も読んでみようかな」
翠星石「いいですよ。あっ、それと今翠星石が持ってる本は今度蒼星石に貸しますけど、古いのや他の本だったらのりの部屋にありますから今すぐにでも読めると思いますよ」
蒼星石「わかった。それと今日はジュン君とのりさんが帰って来る前に夕食の仕度だから」
翠星石「ラジャーです」
スタスタスタ……
翠星石「ふう、びっくりしたです」
翠星石「でも考えてみれば別にやましいものを読んでるわけではないのですし、驚く必要はなかったですね」
翠星石「さて、続き続き」
翠星石「……」ドキドキ、ピラッ
真紅「翠星石」
翠星石「うひゃーお!?」ドッキーン!
真紅「! 翠星石!?」
翠星石「何ですかー! せっかく良いところだったのに驚かすなですぅ!」
真紅「ご、ごめんなさい。そんなつもりはなかったの(良いところ?)」
翠星石「それで、翠星石に何か用ですか?」
真紅「この前貴女から借りた本(厳密にはのりの本)、返すわね」
翠星石「ああ、そこに置いといて下さい」
真紅「この本を読んで思ったんだけど、改めて学校とは大変な場所ね。
広くもない、狭くもない、そんな場所で勉学だけじゃなく、自分達と同じ趣味を持つ者同士で組織(部活)を作ったり、時には友情を育み、恋愛をしたり、たった一人で数十人相手に喧嘩をしたりとか色々とあるのね」
真紅「学校にはくんくん愛好会とかあるのかしら?」
翠星石「それはわからないですけど」
トン(本が置かれる音)
真紅「! あらいけない。くんくんがもうすぐ始まるわね」スタスタ
翠星石「ふう、真紅も行きましたか」
翠星石「では、改めて」ピラッ
翠星石「! ……うわぁ、舌入れてるです」
翠星石「二人共顔が真っ赤です。わぁ、キスし終えたら唾液が……」ドキドキ
翠星石「顔が幸せそうです。そんなに気持ちいい事なんですか……?」
それから
グツグツグツ
蒼星石・翠星石「……」トントン
翠星石(さっきのキス……凄かったです)
『ん……むふぅ……んぬ……』チュプチャパ
翠星石(ひあああ! 思い出したらまたドキドキしてきたですぅ)
翠星石(あれは確か俗に言うディープキス)
……セキ
翠星石(も、もし、もしですよ)
……イセキ
翠星石(翠星石が……ジュ、j)
蒼星石「翠星石!」
翠星石「! な、何です蒼星石」
蒼星石「(今日の夕食が)焦げてるよ!」
ジュウウ!!
翠星石「うわぁ!?」カチャン
翠星石「ふぅ……」
蒼星石「珍しいね。君がよそ見するなんて。何か考え事でもしてたのかい?」
翠星石「ちょっとボッーとしてただけです」
蒼星石「そう。でも今日の君は何か変だね」
翠星石「そーんな事ないですよ! いつもの翠星石ですよ」
蒼星石「なら良いんだけど……」
ガチャ
JUM「ただいまー」
蒼星石「お帰り、マスター」
翠星石(ジュ、ジュン!)
翠星石「お、お帰りです。今日も学校は大変だったですか?」
JUM「まあな。でも、今日も何とか一日過ごせたよ。ん? そういえばお前にしては珍しく気にかけてくれてるな」
翠星石「し、失礼な事を言うなです。全く、チビ人間は翠星石の事を何だと思ってるんですか」
翠星石(ううう、あの本を読んだせいでジュンをまともに見れないです……)
ガチャ
のり「ただいまー。あっ、翠星石ちゃん、蒼星石ちゃん、夕食の準備してくれてたのね。ありがとう。後は私がやるから」
蒼星石・翠星石「はい」
夕食
「いただきまーす」
カチャカチャ
JUM「……」モグモグ
JUM(あの子……また上履きがゴミ箱に入れられてたりしてないよな?)
JUM(イジメ、大丈夫かなぁ……)
JUM(そういや、鳥海にこいつらの事見せる約束もしてるしなぁ。この前見せられなかったしそのうち見せなきゃな)チラッ
翠星石「!?」ドキン
翠星石(い、今ジュンが翠星石の事見たです)ドキドキ
JUM(それにしてもこいつらが家にいなかった時はハラハラしたな。まあ半分は安心したけど)
JUM(でもあいつよく僕の事嘘つきだって思わなかったよな。普通は怒るぞ)
JUM(それどころか僕が言った事全部信じてくれたし。やっぱあいつ良い奴だなぁ)
翠星石(ジュンが翠星石の方をチラッと見たせいで余計まともに見る事が出来ないですぅ!)ドキドキ
翠星石(でも……)チラッ
JUM「……」モグモグ
翠星石(ジュンの唇……)
翠星石(もしも翠星石とジュンが……)
ほわほわほわほわ~ん
JUM『待てよ!』タタタッ!
翠星石『ついてくんなですぅ!』
JUM『何だよ! 何で機嫌悪くしてるんだよ?』
翠星石『機嫌悪くなんかしてないです!』
JUM『嘘だ! どう見たって機嫌悪くしてる』
翠星石『違うです!』
JUM『クソッ、待てよ!』ガシッ
翠星石『ひゃっ!? て、手首掴むなです!。痛いじゃないですか!』
JUM『わ、悪い』パッ
翠星石『ううう……』グスン
JUM『なあ、僕何か悪い事したか?』
翠星石『……』
JUM『なあ、何とか言ってくれよ翠星石』
翠星石『お、お前が他の女とデレデレしてたからですよ! 翠星石と言う女がありながら!』
JUM『ハァ? 何だよそれ?』
翠星石『な、何だよとはなんです!』
JUM『柏葉の事か? 別に僕はあいつとはただの腐れ縁だよ』
翠星石『ほ、本当ですか?』
JUM『当たり前だろ。僕はお前以外の女を好きになったりはしない』
翠星石『ジュン……』カアアア
翠星石『で、でも翠星石を怒らせたんです。それ相応の償いはしてもらいますよ!』
JUM『つ、償いってどんな償いだよ?』
翠星石『……キス』
JUM『え?』
翠星石『いっぱいキスしてくれたら、許してあげてもいいですよ?』カアアア
JUM『……全く、翠星石は我が儘だな』
翠星石『なっ!? そんな言い方はないじゃないですか!』
JUM『ごめんごめん。それじゃあ、誰か来る前に早くキスしないとな』
翠星石『……』コクッ
JUM『翠星石……』
翠星石『ジュン……』
――――
―――
――
翠星石(なぁあああああああにを考えてるんですか翠星石はああああああああ!!!!!?)プシュ---!!!
食事を終えて……
蒼星石「のりさん」
のり「どうしたの蒼星石ちゃん?」
蒼星石「のりさんが翠星石に貸してるような本読んでもいい?」
のり「あら、わざわざ断らなくてもよかったのに」
蒼星石「一応言っておいた方がいいかなと思って」
のり「ありがとう。好きなの読んでいいから」
翠星石「行くよ翠星石」
翠星石「ジュン、早く……」クルッ
翠星石「ムチュー! なーんて! なんてなーんて!」
翠星石「あ~~~~~~!! さっきからあのシーンが頭から離れないですぅ! 翠星石はとんでもない妄想石です~~~~!!」フリフリ
翠星石「ふふ……ジュン」ムチュー
真紅「翠星石、話があるんだけど」
翠星石「ひゃああふううううううううう!!!!!!」ドッキーン!
真紅「!? な、何?」
翠星石「な、なななな何ですかーーーーー!?」
真紅「い、いえ、話があるから聞いて欲しかったんだけど。貴女こそどうしたのよ?」
翠星石「す、翠星石は深呼吸をしてたんですよ。スッーハッースッーハッー」
真紅「そ、そうなの」
翠星石「それで、話って何です?」
真紅「明日、ジュンとのりが学校に行った後、nのフィールドに行くわよ」
翠星石「……わかったです」
真紅「前回は見つけられなかったから、次こそは隠し部屋を見つけるわよ」
翠星石「そうですね。早くおじじ達を白薔薇から解放させなきゃいけないです」
真紅「ええ」
スタスタスタ……
翠星石「ハァ……妄想なんてしてる場合じゃないですね。何をやってるんでしょうか翠星石は」
翠星石「でも、キス……ですか……」
翠星石「……ふや(想像中)」キュン
翠星石「って、また良からぬ事を! 明日の事に集中です!」
翌日
ニュルン
真紅「今日も駄目だったわね」
翠星石「白薔薇は一体どこにおじじ達を隠してるんですか!」
蒼星石「……」
真紅「? 蒼星石、顔が暗いわよ」
蒼星石「え?」
翠星石「どうかしたんですか? 蒼星石?」
蒼星石「いや、何でもない。ごめん」
居間
蒼星石「……」
真紅「また何かあったみたいね蒼星石」
蒼星石「……何の事だい?」
真紅「とぼけても無駄よ。顔に出てるわ」
真紅「まるで、見てはいけない何かを見てしまったような……」
蒼星石「いや、別に」
真紅「そう? でも何か戸惑ってるようにも見えるわ」
蒼星石「ないよ」
真紅「蒼星石、変に隠さない方がいいわよ。今後の為n」
蒼星石「ない!」
真紅「や、やけに今日は意地を張るわね」
蒼星石「気のせいだよ。君の考えすぎさ」
真紅「そ、そう? ごめんなさい。私もしつこかったわ」
蒼星石「……」
蒼星石(言える訳ないじゃないか。言ってしまったら僕は翠星石に顔向け出来ない)
蒼星石(昨日のりさんから借りた……いや正確にはベッドの下からはみ出てた本を拾ってつい読んでしまったせいだ)
蒼星石(あ、本の事考えたらまた……)
ほわほわほわほわ~ん
蒼星石『ねえ……本当に僕で良かったの?』
JUM『ん?』
蒼星石『僕みたいな何の個性もない女の子を彼女にして、後悔してない?』
JUM『ハハ、後悔なんかするわけないだろ。それに個性ならちゃんとあるじゃないか。特に、一人称を"僕"にしてるところとか』
蒼星石『い、一人称の事は言わないでよジュン君。これは癖なんだよ』カアア
蒼星石『それに、僕は姉と違って性格は明るくないし、見た目だって地味だし、彼女と違って優雅じゃないんだよ?』
蒼星石『それだけじゃないよ……僕は翠星石に内緒でジュン君と付き合ってるんだよ。 翠星石だって君の事好きなのかもしれないのに』
蒼星石『僕は全てにおいて彼女に劣ってるんだ! だから、僕と付き合うのはジュン君の為にはならないよ!』
JUM『……蒼星石』
蒼星石『な、なあにジュン君?』
ムチュウ!
蒼星石『!?』
JUM『ん……』チュ、レロ、チュプル
蒼星石『んろ……ふの……むぴゅう』チュピ、ロリ、ピチャ
チュプウ……
蒼星石『ハァー……ハァー……』ドクンドクン
JUM『僕にこんな事させるくらいの魅力があるんだ。お前は翠星石に劣ってなんかいないよ』
蒼星石『君は……ずるいよ……ジュン君……』ハァハァ
JUM『可愛いよ、蒼星石』
蒼星石『ねえ……ジュン君、公園のトイレに行かない?』
トイレ
蒼星石『そ、そんなに見ないでよジュン君』
JUM『いつ見ても綺麗だなぁ。ツルツルのスベスベじゃないか』ツー
蒼星石『ひゃう!? 庭師はお手入れをちゃんとするのが基本だから。くん!? そんなに触らないでよ! 敏感なんだから……』
JUM『ごめんよ。つい……おや? 蒼星石の庭園、びしょ濡れじゃないか? 雨でも降ったのか?』
蒼星石『ジュ、ジュン君が僕の庭園に大雨を降らせたんだよ///』
JUM『なら、もっと降らしてみるか』ペロッ
蒼星石『ひぃいいん!? そんなイジワルしないで! そんな事されたら大雨どころか大型台風が来ちゃうよぉおおお!!』プシャアアア!!
JUM『うおっ!』
蒼星石『ふやぁ……ごめんねジュン君、ジュン君の事汚しちゃった』
JUM『いや、汚してなんかないさ。寧ろその恵みの雨で僕の心の樹は急成長さ』
蒼星石『わぁ、ジュン君の心の樹、こんなに立派に大きくなってる。ズボンの上からでもわかっちゃうくらい成長してる』
JUM『蒼星石、この心の樹をお前の庭園に植えさせてくれないか?』
蒼星石『うん……今、入口を開けるね』グイッ
JUM『……蒼星石、お前が美味しそうな桃を突き出したせいで僕の心の樹はますます大きくなりそうだよ』
蒼星石『えへへ。ジュン君、こんなびしょ濡れの庭園に心の樹を植えても本当にいいの?』
JUM『お前の庭園じゃなきゃ嫌なんだ』
蒼星石『もう、ジュン君は。それとジュン君、僕はお客様もといジュン君と心の樹を早く僕の庭園に招き入れたいんだ。そうしないと門が閉まっちゃうよ?』フリフリ
JUM『そうだったな』カチャカチャ、スルッ、ココロノキハイダイダ
蒼星石『わぁ、庭師の鋏の様に凶悪な心の樹だ。すごいや。……ねえジュン君、今更かもしれないんだけどね』
蒼星石『今の僕は、君だけの変態石だよ』
パンパンパンパン!
蒼星石『んあ、んああぁ! んあ、んひぃ! ジュン君、ジュン君ぅ! 心の樹を植えられて蒼星石一発KO、ラブラブキュン!
むぉおおおおぉ~ん! うっは、あっはぁ! 強烈、強烈ぅ! んひぃ、しゅっご、しゅっごぉ!
ラブラブキュンキュンもうらめぇ! 庭園、心の樹を植えられた庭園ぅ! んおおおぉ、い、いっぐぅううううううううううぅぅぅ!!!』
――――
―――
――
蒼星石(あの本を読んだせいで昨日からそれが頭から離れない)
蒼星石(こんな事、言えるわけないじゃないか!)
蒼星石(クソ、どうしてこんな事想像してしまうんだ! しかもジュン君まで使って。これじゃあ変態じゃないか!)
蒼星石(僕は……最低だ……)
妄想石に変態石w
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 18:27:24.01:wC36Rg+d0夕方
ガチャ
JUM「ただいまー」
真紅「お帰りなさい」
蒼星石「お帰りなさい……マスター」
蒼星石(駄目だ……頭からまだ離れない上にジュン君をまともに見る事が出来ない……ジュン君、僕は最低な人形だよ……)
ジュン(さて、着替えしに自分の部屋に行くか)テクテク
真紅「……蒼星石、貴女やっぱり何かk」
蒼星石「ないよ」
真紅「そう……」
翠星石「ほわぁ……今度は彼氏に抱っこされながらディープキスしてるです」
翠星石「この前学校に連れて行ってもらったですけど、皆こんな事してるんですか?」
翠星石「……ふえへへへ(想像中)」
翠星石「抱っこされてムチュー!」ムチュー!
JUM「ふぅ、今日も疲れたなぁ」ガチャ
翠星石「ギャアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!?」ビクンビクンドッキーン!
JUM「うわぁ!? 翠星石いたのかよ!」
翠星石「ジュ、ジュジュジュジュジュン帰ってたんですか?」
JUM「あ、ああ。つうか何そんなに驚いてんだよ?」
翠星石「べ、別にーです」
JUM「そうかよ。なら僕が帰って来たくらいで驚かないでくれ。逆にこっちがびっくりしたよ」
翠星石「悪かったですよ……」
翠星石「……ねえ、ジュン」
JUM「ん?」
翠星石「さっき、翠星石が何してるか見ましたか?」
JUM「何だよそれ? 知らないよそんなの。ってかお前何かしてたの?」
翠星石「な、何もしてないですよ! 強いて言うならのりから借りた本を読んでただけです!」
JUM「そーですか」
翠星石(良かった。何も見られてなかったです。他のドールにさえ、見られたくないのにジュンに見られたら一生鞄から出られないです)
翠星石「……ん?」
JUM「……」
JUM(駄目だ。どうもあの子の事が気になるな。やっぱり虐められてるのか? )
JUM(じゃああの時屋上にいたのはやっぱり自殺しようとしてたのか? でもそうな風には見えなかったな。それとあの子、やっぱどっかで会った事あるような見た事あるような……)
JUM(……あの時スカートからパンツが見えそうだったな。どんなパンツ履いてるんだろ?)
JUM(って、僕は何を考えてるんだ! 馬鹿か僕は!)
ゲシッ!
JUM「痛ッ!?」
翠星石「……」ジッー
JUM「おい、何するんだよ!」
翠星石「うるさいです!」ポカポカポカポカ
JUM「おい、やめろよ!」
翠星石「……」ムスー
JUM「何なんだよ急に」
翠星石「もう知らんです!」スタスタスタ、ピョン、ガチャ、スタスタスタ
JUM「待てよ!」スタスタスタ!
翠星石「ついてくんなですぅ!」
JUM「何だよ! 何で機嫌悪くしてるんだよ?」
翠星石「機嫌悪くなんかしてないです!」
JUM「嘘だ! どう見たって機嫌悪くしてる」
翠星石「違うです……!!!」
翠星石(こ、これはあの本と同じ展開!)
JUM「なあ、どうしたんだよ翠星石?」
翠星石「お、お前がいやらしい事考えてたからですよ」
JUM「なっ!! 僕はそんな事考えてないぞ!」ドキドキ
翠星石「嘘です! 翠星石の目はごまかせませんよ!」
JUM「う……確かにちょっとくらいは考えてたけどさ」
翠星石「ほら! やっぱり考えてたじゃないですか!」
JUM「た、確かに考えてたけど、これには深い訳があってだな」
翠星石「聞きたくないです! そんなの聞きたくないです!」
JUM「ご、ごめん」
翠星石「ハァ、翠星石のマスターがこんなスケベな人間だなんて、翠星石はなんて不幸なドールなんでしょう」
JUM「そ、そんな言い方はないだろ!」
翠星石「翠星石の心はとても傷ついたです。ジュンには何か償ってもらわなきゃいけないです」
JUM「つ、償いだぁ? どうすりゃ良いんだよ?」
翠星石「それはですね、キ……」
JUM「き?」
翠星石「キ……キ……」
翠星石(キスです! いっぱいキスしてくれたら許してあげてもいいですよって言うんです翠星石!)
翠星石「キ……キ……」
JUM「なあ、償いって何だよ?」
翠星石「それは……その……」カァアアア
翠星石(うわあああああああ!!! 言えないです! カーテンよりもずっとハードルが高くて言えないですぅううううう!!!)
翠星石(ここは無難に抱っことか美味しい食べ物を買ってもらうとか……いや、このチャンスは二度とやって来ないかもしれないです)
翠星石(それなら、もう当たって砕けろです!!)
JUM「おーい、翠星石」
翠星石「ジュン、よく聞けです!」
JUM「お、おお」
翠星石「オメーにはその……」
翠星石(翠星石のプライド、邪魔するなですぅ!)
翠星石「キ……キ、キ」
翠星石(もう少し!)
翠星石「キ、キs」
真紅「下まで聞こえたけど何かあったの?」
翠星石「!?」
蒼星石「マスター、翠星石、どうかしたの? (出来るだけ翠星石の方見よう)」
JUM「うん。ちょっと翠星石の事怒らせちゃって」
真紅「翠星石に何かしたの?」
翠星石「あ、あわわ」プルプル
JUM「そういう訳じゃないんだけどさ。うーん、何て言えばいいのか」ポリポリ
蒼星石「それじゃあまた翠星石の思い込みかな? 翠星石、ジュン君も悪気があってやってる訳じゃないんだからさ、許してあげなよ」
JUM「その事なんだけどさ、今翠星石に償いをしなくちゃいけないところでさ」
真紅「償い?」
JUM「うん。償いの内容は翠星石が今言おうとしてたんだけどお前らが来たから聞きそびれちゃったんだよ」
JUM「翠星石、償いって何d」
翠星石「うわぁああああああああああん!!!!!!」タタタッ!
蒼星石「翠星石!?」
翠星石「チビ人間なんてカラスの餌になっちまえですううううううう!!!!」タタタッ!
JUM「何なんだよ、アイツ」
真紅「……ハァ、鈍感な下僕を持つと苦労するわね」
JUM「ハァ? 鈍感って僕かよ?」
真紅「そうよ。貴方はもう少し乙女心を理解出来るようになった方がいいわ」
JUM「どういう事だよ?」
真紅「翠星石は貴方に、いえ、これは自分で考えるべきね」
JUM「えっー!? 教えてくれよ」
真紅「駄目よ。自分で考えなさい」
蒼星石(クソ! ジュン君が近くにいるから余計思い出してしまう。ジュン君の目の前で思い出すな僕!)
蒼星石(考えるな! ジュン君でむぉおおおおぉ~ん! とか考えるな!!)
夜
のり「ねえジュン君、今日翠星石ちゃん元気がなかったんだけどどうかしたの?」
JUM「あー、それは、その」
真紅「大丈夫よ。いつもの事だから」
のり「そう?心配だわ……」
ジュンの部屋
JUM「翠星石……」ガチャ
翠星石「! 今日は下で寝るです。のりー、鞄運ぶの手伝ってですー」タタタッ
JUM「うーん」ポリポリ
就寝時間
蒼星石(僕は汚れてる……)ガチャ、バタン
真紅「寝ないの?」
JUM「ちょっと学校の課題やってから寝る」
真紅「そう。それとジュン」
JUM「?」
真紅「時間が経てばそのうち普段の翠星石に戻るかもしれないけど、出来れば寝る前に声くらいはかけてあげなさい。そしたら彼女も少しは元気になると思うわ」
JUM「でも、どんな風に声をかければいいのか……」
真紅「それは自分で考えて」ガチャ、バタン
JUM「むぅ」
真紅
なんて気の利く子や
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 18:46:34.64:wC36Rg+d0なんて気の利く子や
一階
翠星石(ううう、せっかくのチャンスが)シクシク
翠星石(もういいです。今日の事はもう忘れるです。明日はジュンよりも早く起きて思いっきりたたき起こしてやるです)
テクテクテク
翠星石(! 足音? のりですか?)
JUM「翠星石、まだ起きてるか?」
翠星石(ジュン!?)
JUM「もしかしたらもう寝てるかもしれないけど聞いてくれ」
翠星石(無視です。翠星石はもうおやすみです)
JUM「さっきの事で謝りたくてさ。その、色々とごめん」
翠星石(聞こえないです。翠星石には何も聞こえないです)
JUM「僕さ、けっこう鈍感な所があるから、お前の気持ちに全然気付けなくて」
JUM「だから、僕にどうして欲しいかをちゃんと言って欲しいんだよ」
翠星石(それが出来ないから苦労してるんじゃないですか!!)
JUM「でも、もし口で言うことが出来なかったらさ、そのー、何だ」
翠星石(う~~~! ちゃんと言えですぅ!!)
JUM「えっーとだな、つまり、まぁーその……駄目だ思いつかない」
翠星石「思いつかないなら最初から言うなです!!!」パカッ!
JUM「おわぁ!?」
翠星石「あ」
JUM「お前やっぱり起きてたのか」
翠星石「起きてたのわかってて謝りに来たんですよね?」
JUM「ま、まあ半分は」
翠星石「う~~~」カアアア
翠星石「このこのこの!」ポカポカポカ
JUM「オイ、またかよ!」
ポカポカポカポカ……ピタッ
JUM「ん?」
翠星石「……ジュンが、ジュンがニブチンだからいけないんですよ」
JUM「……悪い」
翠星石「……抱っこ」
JUM「え?」
翠星石「とりあえず抱っこしろです」
JUM「こ、こうか?」ヒョイ
翠星石「ま、まあまあです」
翠星石「それと、庭の方に……」
JUM「庭?」
翠星石「よ、夜空が見たいんです。ジュンと、一緒に……」
ガララ
翠星石「オー、星がいっぱい出てるです」
JUM「そうだな」
翠星石「普段よく見てる夜空の筈なのに今日は別の空を見てるような気がするです」
JUM「たまーに改めて見るとそんな感じになるよな」
翠星石(それと、ジュンと一緒に見てるから)
翠星石「もういいですよ。翠星石の気は晴れたです。それにしても昼間はよく庭に出るのに久々に外の美味しい空気を吸った様な感じです」
翠星石「生きてるとは素晴らしい事ですね」
JUM「オイオイ大袈裟だな」テクテク
翠星石「ハァ、ジュンは空気が読めない人間ですね。こういう時は『そうだな。僕もそんな感じがするよ』とかって返すんですよ」
JUM「空気が読めない人間ですみませんでしたー」
翠星石「ムッ、反省してないですね。そんな奴にはオシオキです」グリグリ
JUM「おい、僕の頬っぺを指でグリグリするな」ズルッ!
JUM・翠星石「え?」
JUM(しまった! 家の中に戻ろうとして足を踏み外した)
翠星石「あ……」
JUM(翠星石が危ない。クソ!)グイッ
翠星石「ひっ!」
ドン!
翠星石「……痛くない? あれ、ジュンの胸が目の前に?」
JUM「痛たた……」
翠星石「!! ジュン! 大丈夫ですか?」
JUM「ああ。背中が床にぶつかるように何とか体を回転させた。お陰で顔面を強打せずに済んだ」
翠星石「普段の生活からは想像出来ない身体能力です」
JUM「それと、そのお陰でお前も怪我をする事もなかったしな」
翠星石「そ、そういえば」
JUM「ホント、危なかった~」
翠星石「……ごめんなさいです」ポロ
JUM「え?」
翠星石「翠星石がジュンの頬っぺをグリグリしたせいで、ヒグッ、ジュンの気が逸れてエッグ、足を踏み外したんですよね?」ポロポロ
JUM「ち、違う。これは僕が悪いんだ。僕がちゃんと注意してなかったから」
翠星石「でもぉ……」ポロポロ
JUM「泣くなよ。ほら、僕はこのとおり平気だ。だから大丈夫だって」
翠星石「ふぁい」グスン
JUM「それとさ」
翠星石「はい」
JUM「そろそろ僕の胸の上から降りてくれないかな?」
翠星石「! い、今降りるです」
プルプル
翠星石「あ、足が震えてる」ズルッ
翠星石「キャッ!?」ステン
チュッ!
JUM・翠星石「!?」
JUM(す、翠星石の)
翠星石(す、翠星石の頬っぺにジュンの唇が!?)
翠星石「うひゃあ!!」ガバッ
JUM「ご、ごごごめん!!」ドキドキ
翠星石「だ、だーいじょーぶですよ! 翠星石は頬っぺにくちゅぶるが当たったくらいで怒る様なドールじゃないです!」ドキドキ
JUM「でででも」
翠星石「明日も学校なんですよね? それならもう早く自分の部屋に戻ってさっさと寝るです!」
JUM「あ、ああ」スタコラ
翠星石「ジュ、ジュン!」
JUM「な、何?」
翠星石「……おやすみなさい」
JUM「お、お前もおやすみ。翠星石」スタスタスタ
スタスタスタ……
翠星石「……」
ダッ! ガチャ、カバンニハイル! パタン!
翠星石「キスしちゃったです! 口じゃないけどジュンとキスしちゃったです~~~~~!!!!!」
翠星石「頬っぺに、頬っぺにジュンの唇が……///」
翠星石「ん~~~~~~~~~!!!」
翌日
JUM「いってきまーす」
翠星石「犬に噛まれないように気をつけるんですよー」
JUM「お、おお」ガチャ、バタン
翠星石「ふふ」
真紅「何か嬉しい事でもあったみたいね」
翠星石「何でもないですよー」スタスタ
翠星石「さぁて、のりの部屋から新しい本でも借りますか」スタスタ
蒼星石「…」ギリッ
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 19:04:55.03:wC36Rg+d0ガチャ
翠星石「今日はどの本にしましょーかー」キョロキョロ
翠星石「ん? ベッドの下に本が」
翠星石「何でしょう?」グイッ
翠星石「! 随分強烈な絵ですね」
翠星石「これも学校の本ですか?」ペラッ
翠星石「」
――
翠星石『健やかに~伸びやかに~』ナデナデ
JUM『う、うわああ』
翠星石『ふふ、ジュンの庭師の如雨露(じょうろ)、すごく大きくなったです。
おや? 如雨露から水が漏れてますよ。こんなせっかちな如雨露で翠星石の庭園の植物達にちゃんとお水を与える事が出来るんですか?』
JUM『だ、だって翠星石が僕の如雨露をいっぱい触ったから』
翠星石『そりゃあジュンの立派な如雨露です。触りたくなるですよ』
翠星石『でもちょっと汚れてますね。キレイにしてピカピカの如雨露にしてあげるです』ペロ
JUM『くあっ!?』ビクン
翠星石『んふ、錆び付いた如雨露特有の臭い』ペロ、ピチャ、チュパ
JUM『うぬぅ! 翠星石、ヤバイ! 如雨露から水がこぼれる!!』プルプル
翠星石『はいおしまい! キレイになったです』
JUM『す、翠星石、意地悪しないでくれよ』
翠星石『意地悪なんかじゃないです。これはれっきとした愛です』
翠星石『それに、せっかく庭園に使うお水をこぼしたらもったいないじゃないですか』スルリ、パタン、クルリ
翠星石『お水は、翠星石の庭園にいっぱいぶちまけて欲しいです』フリフリ
JUM『翠星石、入口が水浸しになってるぞ』
翠星石『雨が降ったんですよ』
JUM『ハハ、そしたら僕の如雨露を使ったらもっと水浸しになっちゃうな』
翠星石『ジュンの如雨露を使ったら、大洪水になっちゃうです』
JUM『覚悟しろよ。たださ』
翠星石『ただ?』
JUM『たくさんの人が僕達の事を見ているのに、庭の手入れをしても大丈夫なのか?』
ジロジロ、ジッー
翠星石『もちろんです。寧ろ周りの視線は翠星石達にとっては最高の光合成です!』
JUM『それもそうだな』
翠星石『ジュン、早く来て。いつまでも翠星石に犬の様な体勢で待たせないで欲しいです。レディを待たせるなんてジュンは最低な人間ですね』
JUM『その最低な人間に惚れてるのは誰かな?』
翠星石『翠星石です///』
JUM『お邪魔します。翠星石』
翠星石『ようこそ。翠星石の庭園へ』
パンパンパンパン!
翠星石『んっひ! ひゃう! ジュンの如雨露が翠星石の庭園を荒らしてるですぅ! 手入れなのに、お水を与えに来ただけなのに! 庭園が荒らされてるでしゅう!
ぴゅにゅるぅうううううん!!! マエストロ、マエストロ如雨露が庭園だけじゃなくて翠星石にまで襲って来るですぅ!!!!
ゾクリ、ゾクリゾクリ! まだ水を撒かれてないのにもう庭園がボロボロォ! 水を撒かれたら翠星石の庭園タップンポォ!!
うっは、あっは! 間もなくのお水を撒くのに、如雨露膨らむ、膨らむぅ!
んほ、んっほー! おっほ、おっほほぉー! ジュンのデカ如雨露お水充填! 発射3秒前! 3・2・1! 0!!!
ジュウウウウウウウウウウウウン!!!!!』
――――
―――
――
翠星石「うーん、うーん」
蒼星石「ぐっ……」
真紅「……何?」
翠星石(ベッドの下に隠れてた本を読んだせいでそれが頭から離れないですぅ! しかもジュンを使ってあんな事やこんな事を想像してしまうですぅ!)
蒼星石(駄目だ。今日も頭から離れない。僕はジュン君をこんな事に使いたくないのに)
翠星石(私は)
蒼星石(僕は)
翠星石・蒼星石(最低です・だ……)
真紅「二人共何かあったの?」
翠星石・蒼星石「ないです(よ)!」
真紅「そ、そう」
蒼星石(水銀燈、もしかしたら僕は君に汚れたローザミスティカを渡さなきゃいけないかもしれない……)
翠星石(翠星石は、翠星石はとんでもないド淫乱石ですうううううううううううう!!!!!)フルフル
翠星石(いつもこんな妄想ばっかりする翠星石は本当に未熟者です。早く、早くこんな雑念を振り払えるように努力しなくては!)
翠星石(……でも)
翠星石(キスくらいは、想像してもいいですよね?)
終わり
純愛石を書くつもりが妄想石になっちゃったよ! 終わり!!!
84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 19:24:45.88:rhW6KRr/0
続けろ頼む
87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/20(水) 19:43:19.78:rhW6KRr/0
だめなのか
88:>>87それじゃあ少しだけ ◆qgXEy7ZweA :2011/07/20(水) 19:57:55.65:wC36Rg+d0オマケ
JUM「ぐがー」ムニャムニャ
翠星石「ふっふっふ、今日はジュンよりも早く起きれたです」
翠星石「蒼星石達もまだ起きてないみたいですね」
翠星石「ジュン、寝坊はよくないですよー」
翠星石「でも、最近早起きだからご褒美に頬っぺにチューです」チュッ
翠星石「んー! 我ながら恥ずかしい事をやってしまったです」
翠星石「さぁて、ジュン、あっさでっすよ!」
本当に終わり

コメント 6
コメント一覧 (6)
翠蒼揃って可愛いなオイ
そして真紅はいい感じに真紅してるな
ただ妄想エロシーンが完全にギャグだぜぃ
その後アルゼンチンバックブリーカー極めたい
翠星石も可愛いがやっぱり雛苺が一番!!
雛苺・・・・