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1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 00:16:19.59:23pqkG8d0
ミッキー「暑過ぎwwマジで死ぬwwww」
ドナルド「ヤバイww夏は地獄だなwwww」
ミッキー「着ぐるみ着てこの日差しは自殺行為だろww」
ドナルド「でもこの着ぐるみ内側は耐熱効果があるから熱は通らないらしいな」
ミッキー「嘘だろ?どうせまた都市伝説www」
ドナルド「まぁこんなに暑けれゃあれも嘘かも知れないなwww」
ミッキー「だりぃ…帰りてぇ…」
ドナルド「お前今日シフト何時まで?」
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5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 00:17:34.26:D0ROnlRo0
ミッキー「ラストまでww長過ぎwwwwお前は?」
ドナルド「うはww俺5時までwwww」
ミッキー「死ねよwwww北京ダックwwww」
ドナルド「ざまぁwwwwドブネズミwwww」
ミッキー「でもお前知ってる?そのドブネズミのミッキーマウスはディズニーランドで1匹しか常に居ないだって」
ドナルド「は?そりゃそうだろ?俺だって1匹じゃん」
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 00:20:54.23:23pqkG8d0
ミッキー「ちがうちがう、世界4箇所のディズニーランドで常に1匹しか現れないんだよ」
ドナルド「ん?意味わかんね」
ミッキー「お前本当バカだよな…お前みたいなアヒルとかイヌのモブキャラは常にそこら辺に居るけど、ミッキーマウスは世界全てのディズニーランドで常に1匹しか現れないないんだよ」
ドナルド「じゃあつまり今お前は日本に居るからアメリカとか香港にはミッキーは居ないの?」
ミッキー「そういう事」
ドナルド「は?ズルくね」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 00:23:36.14:23pqkG8d0
ミッキー「別にズルくはねーよww4箇所で時間をずらして登場してんだよ」
ドナルド「だからミッキーマウスはなかなか園内で見つけられないのか」
ミッキー「そうそう、お前らモブの4分の1位の確率でしか会えないらしい」
ドナルド「じゃあお前が休憩入ったら次はアメリカやどっかの国で現れるわけ?」
ミッキー「みたいだな」
ドナルド「でもなんでミッキーだけなんだよ」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 00:25:41.88:23pqkG8d0
ミッキー「知らねーよww主役だからじゃねww設定では魔法使って世界中のディズニーランドを行ったり来たりしてるんだってよwwww」
ドナルド「ミッキー忙しい過ぎwwワロタww何だよ魔法ってwwww」
ミッキー「夢の国だからなwwだから客がスタッフに『ミッキーどこ?』って聞いても『今は魔法でカリフォルニアディズニーランドにいるよ』って言うマニュアルがあるらしいwww」
ドナルド「何それww都合良過ぎwwじゃあ逆にドナルドや他のモブは世界中で最低4匹は居るわけ?」
ミッキー「そうだなww増殖し過ぎだなwwww」
ドナルド「夢も欠片もねーなwwww」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 00:28:41.49:23pqkG8d0
ミッキー「あっ!!ミニーだ」
ドナルド「どこ?どこ?」
ミッキー「今日、中の人誰だっけ?」
ドナルド「あの同期のヤツじゃね?」
ミッキー「ああ、あの娘カワイイよな…」
ドナルド「は?あんなヤツが良いの?顔をまだしも性格が最悪だろ」
ミッキー「そんなことねーよ、ちょっと喋ってくる」
ドナルド「ちょwwやめとけってww」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 00:32:25.84:23pqkG8d0
ミッキー「おう!お疲れ」
ミニー「仕事中よ、話しかけないで」
ミッキー「冷たい事言うなよ」
ミニー「………」
ミッキー「ぁ、暑くね?今日…」
ミニー「そうね、あなたが近寄ると暑苦しい」
ミッキー「ちょ…冷たいなぁ」
ミニー「暑いんじゃなかったの?ちょうど良かったじゃない」
ミッキー「いや、そう言う意味ではなくて…」
ミニー「あなたが近寄ると暑苦しい上に見苦しいわ」
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 00:39:10.94:23pqkG8d0
ミッキー「………」
ミニー「子供達にとってはミッキーとミニーという見つけたら1番名誉なツーショットは、私にとっては見られたら1番不名誉なツーショットなの」
ミッキー「………」
ミニー「だから子供達には申し訳ないけれど近寄らないでくれるかしら?」
ミッキー「……そ、そうだな…悪かったよ…じゃあ後でもし休憩被ったら喋ろうぜ!お茶でも奢るよ」
ミニー「結構よ…お茶の代わりに魔法を使って中国のディズニーランドにでも行って偽物に紛れて帰って来ないでくれると助かるわ」
ミッキー「………」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 00:41:34.89:1tQq+/0+0
ドナルド「ざまぁwwww」
ミッキー「黙れ鶏」
ドナルド「せめてアヒル関係にしろよ、もはや種類違うじゃん」
ミッキー「…………」
ドナルド「まぁ落ち込むなってwwあの女は無理だよ」
ミッキー「くそぉ…」
ドナルド「おい、そんな事より客が写真取りに来たぜwwww」
ミッキー「………」
ドナルド「うはwww女子高生ktkr」
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 00:47:37.85:23pqkG8d0
ミッキー「………」
女子高生A「ミッキーとドナルドの間で撮って!」
女子高生B「わかった!ハイチーズ」
"パシャリ"
女子高生「ありがとう!ミッキーとドナルドじゃあね」
ドナルド「おいwwやっぱこの仕事最高ww身体触り放題www」
ミッキー「………」
ドナルド「…ちょ…どうしたんだよ!ノリ悪いなぁ」
ミッキー「……ちょっと俺休憩行くわ…」
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 00:55:40.75:23pqkG8d0
ドナルド「は?休憩までまだ時間あるだろ?サボんなよな」
ミッキー「いやぁ魔法だよ、魔法の準備」
ドナルド「何だよそれ」
ミッキー「MP溜めなきゃ」
ドナルド「なに言ってんだよ!サボってたらまたグーフィーさんに怒られるぞ」
ミッキー「はいはい…じゃあまた後でな」
ドナルド「全く…女に相手にされない位でヘコみ過ぎだろ」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 01:05:35.70:23pqkG8d0
【休憩室】
ミッキー「はぁ…なんで振り向いてくれないんだろな…あの娘…」
グーフィー「おいおい、なにサボってんだよ!新人」
ミッキー「あっお疲れ様です…ちょっと夏バテで…」
グーフィー「夏バテか…なら仕方ないな、マニュアルにも書いてあるしな」
ミッキー「はい…すいません…」
グーフィー「ミッキーマウスに倒れられたら夢の国も何もあったもんじゃない」
ミッキー「はあ…」
"ガチャリ"
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 01:07:09.29:23pqkG8d0
ミニー「お疲れ様です」
ミッキー「あっ!」
グーフィー「おう!新人お疲れ!お前も夏バテか?それとも休憩時間か?」
ミニー「夏バテ?」チラ
ミッキー「………」
ミニー「ああぁ、いえ、私は休憩です、夏バテなんて起こすような情けない人間はこの仕事には向いてないですから」
グーフィー「うむ、頼もしいな!まぁ張り切り過ぎずメリハリを付けて仕事に取り組めよ」
ミニー「はい!ありがとうございます」
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 01:10:03.37:23pqkG8d0
グーフィー「お前も少しは彼女を見習えよ」
ミッキー「は、はぃ…」
ミニー「夏バテくんちょっといいかしら」
ミッキー「な、なんだよ?」
ミニー「お茶を奢ってくれるのでしょう?」
ミッキー「え?ぁ、ああ」
ミニー「行きましょう」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 01:11:56.01:23pqkG8d0
【別休憩室】
ミッキー「水でいいのか?」
ミニー「ええ、けれど自分で買うわ」
ミッキー「え?さっき奢れって…」
ミニー「あなたに借りを作る位ならヤミ金融から融資を受けて借りを作る方がマシよ」
ミッキー「………」
ミニー「あっ……」
ミッキー「ん?水は売り切れか」
ミニー「………」
ミッキー「良かったら俺の飲むか?まだ少ししか飲んでないし」
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 01:14:55.32:23pqkG8d0
ミニー「あなたの口を付けた物を飲む位なら飢え死にした方がマシよ」
ミッキー「………」
ミニー「生まれて初めてのファースト間接キスをあなたに奪わせるつもりはないわ」
ミッキー「ファースト間接キスってなんだよ」
ミニー「ファーストキスがあればファースト間接キスもあるわ」
ミッキー「ねーよ」
ミニー「もう良いわ、仕方ないわね、ここは糖分などのエネルギー要素を考えてスポーツドリンクにしましょう」
ミッキー(何故わざわざ周りくどい言い方をするこの女は)
ミニー「ところで…」
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 01:31:34.44:23pqkG8d0
ミッキー「ん?」
ミニー「あなたを見ているとイライラするのよ」
ミッキー「な、なんだよいきなり」
ミニー「ただの夏休みのバイト感覚でこの夢の国で働いてる様な、あなたを見ているとイライラする本当に」
ミッキー「………」
ミニー「本当目障りなのよ…ダラダラと遊び感覚なら辞めて欲しいわ」
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 01:32:03.42:23pqkG8d0
ミッキー「別に…そんな訳じゃ」
ミニー「夏バテ?笑わせないでよね、あなたは少なくともここに来ている子供達には本物のミッキーマウスに見えているのよ」
ミッキー「………」
ミニー「それじゃあ、夏バテくん、ゆっくりとダラダラと休んで頂戴、あなたの代わりなんていくらでも居るのよ」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 01:33:45.31:23pqkG8d0
【休憩室】
グーフィー「散々言われたなww」
ミッキー「聞こえてたんですか?」
グーフィー「ここは壁が薄いからな、丸聞こえだよ」
ミッキー「はぁ…」
グーフィー「まぁお前は短期スタッフだからな、ダラダラ仕事してしまう理由はわからんでもないけどな」
ミッキー「………」
グーフィー「仕事はどんな仕事だろうと真面目にやれ、彼女の言っている事は正しい」
ミッキー「はい…」
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 01:43:54.91:23pqkG8d0
グーフィー「彼女がここで働いてる理由を知っているか?」
ミッキー「いえ…」
グーフィー「彼女は夢だったらしい、ここで働くのがな」
ミッキー「夢?」
グーフィー「ああ、夢の国で働くのが夢だったらしい」
ミッキー「………」
グーフィー「面接の時に熱く語っていたよ」
ミッキー「………」
グーフィー「幼い頃彼女は命に関わる病を患っていたらしい」
ミッキー「え?」
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 01:44:18.66:23pqkG8d0
グーフィー「家庭はお金に不自由していて、治療費なんて払える様な状態じゃなかったんだとよ」
ミッキー「………」
グーフィー「余命は半年、最期に彼女は、最後のお願いとして両親にここディズニーランドに連れて来てもらったらしい」
ミッキー「………」
グーフィー「そこで彼女はこの夢の国で彼女はミッキーマウスに頼んだそうだ『魔法を使って私が死んでもお母さんとお父さんを悲しませないでほしい』とね」
ミッキー「!?」
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 01:50:01.29:23pqkG8d0
グーフィー「普通五歳児の子供がそんな事を言うと思かい?」
ミッキー「それは……」
グーフィー「それから嘘の様に、本当に嘘の様に彼女の病気は徐々に徐々に良くなったそうだ」
ミッキー「えっ!?」
グーフィー「もちろん魔法などではないだろう、ただ彼女にディズニーランドが生きる希望を与えた事が彼女の病を治したのだろう」
ミッキー「そんな事が…」
グーフィー「ああ、それで彼女は
ミッキーマウスの魔法を信じ、ディズニーランドの夢を信じ、ここで働きたいと、ここで働き自分も子供に夢を与えたいとそう面接で言っていたよ」
ミッキー「………」
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 01:51:02.73:23pqkG8d0
グーフィー「笑える話だろ…全く…魔法だなんて」
ミッキー「はあ……」
グーフィー「でもな、前に話しただろ?ミッキーマウスが世界に一匹しか居ないって話」
ミッキー「はい…」
グーフィー「あれは本当なんだよ」
ミッキー「えっ?」
グーフィー「勿論今は違うが、昔居たんだよ魔法を使える奴が」
ミッキー「えっと…どういう意味ですか?」
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 01:53:52.41:23pqkG8d0
グーフィー「そのままの意味だよ、魔法を使って世界のディズニーランドを移動してたスタッフが居たんだ」
ミッキー「………」
グーフィー「信じられないだろうなwwwまぁそれでいい、それが正しいwwwただの都市伝説www」
ミッキー「はい…」
グーフィー「さあ…そろそろ仕事に戻るか!仕事が終われば冷えたビールが待ってるしなwwww」
ミッキー「はい…」
グーフィー「新人…」
ミッキー「はい?」
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 01:54:28.06:23pqkG8d0
グーフィー「『不可能な事など何もない』」
ミッキー「え?」
グーフィー「ウォールト•ディズニーの名言だ」
ミッキー「………」
グーフィー「昨日ブックオフで買った『世界名言集』に載っていた」
ミッキー「昨日買ったのかよ」
グーフィー「じゃあ精々、契約期間満期まで頑張れ」
ミッキー「はい…」
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 02:14:21.42:23pqkG8d0
ドナルド「おい!大変だ!シンデレラ城が燃えている!!」
ミッキー「え?何言ってんだ?お前は」
グーフィー「おい、新人二号、お前も夏バテかwwww重傷だなww」
ドナルド「違います!本当です!」
アナウンス『ご来場の皆様ご安心下さい。近くの現場スタッフの指示に従い行動して下さい。繰り返します……』
ミッキー、グーフィー「!?」
グーフィー「行くぞ!新人!」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 02:31:35.16:23pqkG8d0
【シンデレラ城前】
客 "キャーキャー"
ミッキー「マジかよ…」
ドナルド「イベントの花火が手違いで引火したらしい!」
グーフィー「とりあえず新人!客の誘導だ!急げ!」
ドナルド「は、はい!おい!行くぞ!」
ミッキー「あ、ああ。…」
客「誰かぁあああ!!中にわたしの子供がまだ残ってるの!!」
ミッキー、ドナルド「!?」
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 02:32:39.36:23pqkG8d0
スタッフ「落ち着いて下さい!お客様!中にいらっしゃった方々は全員、非難通路より脱出したのを確認いたしましたので、お子様は避難所にいらっしゃるかと思われます」
客「それが何処にも居ないのよ!!絶対まだ中に取り残されて居るわ!」
スタッフ「大丈夫です、こちらえどうぞ、ご案内居たします」
ミッキー「………」
ドナルド「おい!あれ!」
ミッキー「!?」
ドナルド「あれ…ミニーじゃね?あいつまさか、今の話をスタッフ無線で聞いていて助けに行ったんじゃ…」
ミッキー「そんな!?」
62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 02:33:56.78:23pqkG8d0
ドナルド「子供はもう救出されてるって言うのに」
ミッキー「!!」
ドナルド「おい!お前!どこ行くんだよ!!!」
ミッキー「助けに行く!!お前は避難所でさっきの親の子供が本当に助かっているか見て来い!!」
ドナルド「助けに行くってお前、入り口はもう火の海だぞ!!」
ミッキー「急げアヒル!」
ドナルド「ちくしょう!わかったよネズミ!!」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 02:46:40.50:23pqkG8d0
【シンデレラ城入り口前】
ミッキー「くそ…火が…彼女どうやって入ったんだ…」
ミッキー「着ぐるみが動きにくいし…」
ミッキー「着ぐるみ!?」
ミッキー「そうか!この着ぐるみ耐熱も兼ねてる!それを知って彼女は!」
ミッキー「くそぉ!!行ってやるよ!」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 02:47:31.17:23pqkG8d0
【シンデレラ城上層階】
ミッキー「くそ!どこに居るだよ!!暑ちぃ…」
ミッキー「て言うか本当に耐熱だったんだな、この着ぐるみ」
ミッキー「すげえな!さすがディズニーランド!全然燃えてない!」
ミッキー「それより探さないと」
ミニー「あんた!どうしてここに!!」
ミッキー「あっ!居た!」
ミニー「なんであんたが居るのよ!!」
67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 02:57:01.75:23pqkG8d0
ミッキー「いや、そりゃあ助けに…それよりお前、何で着ぐるみ着てないの?!」
ミニー「あんたバカでしょ!こんな火の中で着ぐるみ着てたら死ぬわよ!即死よ!自殺行為よ!なんであんた少しも燃えてないのよ!」
ミッキー「いや、それはほら、断熱素材でできているから」
ミニー「着ぐるみが断熱素材なわけないでしょ!!」
ミッキー「そうなの?だって俺ほら、全然燃えてないじゃん?」
ミニー「もう…わけわかんない…」
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 02:57:35.13:23pqkG8d0
ミッキー「ってそれよりお前足怪我してるじゃん?!」
ミニー「私は大丈夫よ!そんなことより…あの子を!!」
ミッキー「あっ!あの子は!?」
ミニー「そう、あの親の子供がやっぱり取り残されて居たの」
ミッキー「親はこんな所にどうして子供を一人で…」
ミニー「親を責めちゃダメよ」
ミッキー「え?」
ミニー「ここは夢の国、こんな事故は起こる筈がない、起きちゃいけない!だから親は安心して子供を遊ばせれるのよ」
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 03:01:08.43:23pqkG8d0
ミッキー「でも…」
ミニー「…とにかく今はあの子を助けないと!でもあの子のいる場所はこの階段の上…」
ミッキー「……階段が崩れている…」
子供「ママー!!助けてよー!!」
ミッキー、ミニー「!!」
ミニー「助けないと!!!!」
ミッキー「ちょっと待て!お前は足を!」
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 03:23:52.52:23pqkG8d0
ミニー「ちょ、ちょっと離してよ!足なんでどうでもいい!!あの子を助けないと!!」
ミッキー「落ち着いけよ!どっちにしろ、この階段は登れない!!」
ミニー「ぅ…う、う、どうすればいいのよ…」 シクシク
ミッキー「……俺が行くよ」
ミニー「…ぇ?」
ミッキー「シンデレラは足を大切にしないと」
ミニー「…え?」
ミッキー「ガラス靴が似合わなくなる」
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 03:24:36.34:23pqkG8d0
ミニー「は?何言ってるの?」
ミッキー「…カッコつけさせろよ……とりあえず俺が助ける!それと…」
ミニー「?」
ミッキー「今までゴメン!真面目に仕事しないで!」
ミニー「べ、別に気にしてない…わよ…」
ミッキー「それじゃあ行くか!」
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 03:25:24.65:23pqkG8d0
ミッキー(でもどうしたものか…)
ミッキー(上に行けるのはこの階段だけ……でもこの状態じゃあ…)
ミッキー(くそ!どうすれば!!)
ミッキー(魔法でも使えれば…)
ミッキー(魔法……)
ミッキー「バカげてるよな…」
ミニー「…え?」
75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 03:34:16.95:23pqkG8d0
ミッキー「頼むよ…頼むからさ…ミッキー…カリフォルニアや香港まで飛べるんだろ…」
ミニー「…?」
ミッキー「飛ばしてくれよ…頼むから…この数mの距離…カリフォルニアの何分の一だよ…」
ミニー「…ちょ、なにを…」
ミッキー「お願いだ!頼むよ!!!」
ミニー「ちょっとあんた何を言っt……え?」
"シュン!"
79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 03:41:52.33:23pqkG8d0
子供「わーミッキーだー」
ミッキー「sugeeeee!!!!すげえ!?本当に使えたよ!?魔法wwwマジかよwwクソワロタwww」
子供「ミッキー助けてよー」
ミッキー「もう大丈夫だよ!さぁ行こう!もう一度!!」
"シュン!"
80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 03:42:42.10:23pqkG8d0
ミッキー「見た!?見た!?凄くねwww」
ミニー「……うそ…でしょ…」
ミッキー「ヤバいwwこれ最高だなww着ぐるみが燃えなかったのも魔法のおかげかぁwww」
ミニー「わけわかんない…」
ミッキー「なんだよ、魔法…信じてんだろ」
ミニー「え?」
81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 03:43:17.12:23pqkG8d0
ミッキー「たぶんお前の病気が治ったのと同じだよ」
ミニー「え、どうしてそれを…」
ミッキー「不可能な事なんか何もねーんだよ」
ミニー「………」
ミッキー「とにかく行こう!掴まって!」
ミニー「う、うん!」
"シュン!"
ーーーーーー
ーーーー
ーー
86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 03:56:49.57:23pqkG8d0
【シンデレラ城最上階窓出】
ミッキー「よし!着いた」
ミニー「ってどうしてここなのよ!」
ミッキー「とりあえず下も火は全部消火されたみたいだな」
ミニー「聞いてるの!!下よ!地上に行かないと!」
ミッキー「わかってるよ、でもとりあえずみんなを安心させないと」
87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 03:57:24.69:23pqkG8d0
ミニー「え?」
ミッキー「それが俺たちの仕事だろ」
ミニー「……ぇ…でも」
ミッキー「とりあえず着替えて」
ミニー「…は?」
"シュン"
88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 03:58:10.98:23pqkG8d0
ミッキー「やっぱりミッキーとミニーじゃなきゃ」
ミニー「こ、これ着ぐるみ…」
ミッキー「いいから早く着て」
ミニー「わ、わかった」
ミッキー「子供ちゃん、あのお姉ちゃんがミニーだって内緒だよ」
子供「うん!わかった!それよりミッキー本当に魔法使えるんだね!」
ミッキー「ハハッ!当たり前さ!」
92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 04:02:25.13:23pqkG8d0
子供「瞬間移動凄かったね!」
ミッキー「ああ!カメハメ波も打てるよwww」
子供「すごーい!!」
ミニー「子供にバカな事を吹き込まないで」
子供「あっ!ミニーだ!」
ミッキー「やっぱそっちが似合うな!」
94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 04:03:06.92:23pqkG8d0
ミニー 「……」///
ミッキー「じゃあ子供ちゃんおいで、抱っこしてやる」
子供「うん!」
ミッキー「さぁ行こうか」
ミニー「うん!」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 04:04:00.67:23pqkG8d0
""""""ワーワー、ギャーギャー"
客達『見ろ!あれ!』
客達『ミッキーとミニーだ!』
客達『子供を抱えてる!』
"ワーワー、ギャーギャー"
客達『助けたんだ!!』
客達『手を振ってるぞ!』
客達『良かったぁ~!』
"ワーワー、ギャーギャー"
98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 04:10:27.15:23pqkG8d0
客「ああ、子供ちゃん!良かったわ!」
ドナルド「あいつすげえーー!!」
グーフィー「へへっ、あいつもか……やるじゃないか新人…俺もそろそろ引退時かな…」
ドナルド「えっ?何か言いました?」
グーフィー「いや、何でもない、今日は美味い酒が飲めそうだ!」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 04:11:25.41:23pqkG8d0
【シンデレラ城最上階窓出】
ミッキー「みんな笑顔だな!」
ミニー「うん…」
ミッキー「でももう手を振るの疲れてきたww」
ミニー「うん…あのさ…」
ミッキー「ん?なに?」
ミニー「そ、その…g、ゴメンね…」
ミッキー「えっ?なに?歓声がうるさくて聞こえない!」
100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 04:19:42.66:23pqkG8d0
ミニー「だから…その…さっきは酷い事言ってゴメン…」
ミッキー「えっ?だから歓声g」
子供「ゴメンね!!ってお姉ちゃんが言ってる!!」
ミニー「………」///
ミッキー「なんのことだよ!」
ミニー「もういい!」
ミッキー「ありがとうな!」
ミニー「えっ?」
ミッキー「お前のおかげでここの仕事の楽しさわかったよ!ありがとう!」
101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 04:20:20.75:23pqkG8d0
ミニー「…私は別に…私こそ助けてくれて…ぁ、ありがとぅ」
ミッキー「えっ?聞こえないって!」
ミニー「もう!ありがとう!!!」
ミッキー「ビックリした~!!そんな叫ばなくても…」
ミニー「キスして」
ミッキー「え?」
ミニー「だからキスをしなさい!」
ミッキー「!?」
103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 04:25:50.18:23pqkG8d0
ミニー「勘違いしないでよね!演出よ!演出!」
ミッキー「でもファーストキスは俺なんかじゃダメなんじゃ…」
ミニー「着ぐるみ着てるでしょ!本当にキスはするわけじゃないわ!!」
ミッキー「ああ、ああ!そういうことね!」
ミニー「本当…ばかなんだから…」
ミッキー「じゃ、じゃあいくぞ…」
ミニー「…うん」
104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 04:26:45.47:23pqkG8d0
着ぐるみ越しにミッキーとミニーの唇が重なるとーーーー
ちょうど二人は着ぐるみの口の部分から見つめ合う形となりましたーーーー
そのミッキーとミニーの口づけは、演出にはあまりにも長い間口を合わしていましたーーーー
それは恐らく二人が中で、長く長く長くずっとずーっと見つめ合っていたからでしょうーーーー
おしまい
107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 04:30:38.33:23pqkG8d0
頭には小型のクーラーがついているらしいよ
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 00:18:33.33:23pqkG8d0ミッキー「ラストまでww長過ぎwwwwお前は?」
ドナルド「うはww俺5時までwwww」
ミッキー「死ねよwwww北京ダックwwww」
ドナルド「ざまぁwwwwドブネズミwwww」
ミッキー「でもお前知ってる?そのドブネズミのミッキーマウスはディズニーランドで1匹しか常に居ないだって」
ドナルド「は?そりゃそうだろ?俺だって1匹じゃん」
ミッキー「ちがうちがう、世界4箇所のディズニーランドで常に1匹しか現れないんだよ」
ドナルド「ん?意味わかんね」
ミッキー「お前本当バカだよな…お前みたいなアヒルとかイヌのモブキャラは常にそこら辺に居るけど、ミッキーマウスは世界全てのディズニーランドで常に1匹しか現れないないんだよ」
ドナルド「じゃあつまり今お前は日本に居るからアメリカとか香港にはミッキーは居ないの?」
ミッキー「そういう事」
ドナルド「は?ズルくね」
ミッキー「別にズルくはねーよww4箇所で時間をずらして登場してんだよ」
ドナルド「だからミッキーマウスはなかなか園内で見つけられないのか」
ミッキー「そうそう、お前らモブの4分の1位の確率でしか会えないらしい」
ドナルド「じゃあお前が休憩入ったら次はアメリカやどっかの国で現れるわけ?」
ミッキー「みたいだな」
ドナルド「でもなんでミッキーだけなんだよ」
ミッキー「知らねーよww主役だからじゃねww設定では魔法使って世界中のディズニーランドを行ったり来たりしてるんだってよwwww」
ドナルド「ミッキー忙しい過ぎwwワロタww何だよ魔法ってwwww」
ミッキー「夢の国だからなwwだから客がスタッフに『ミッキーどこ?』って聞いても『今は魔法でカリフォルニアディズニーランドにいるよ』って言うマニュアルがあるらしいwww」
ドナルド「何それww都合良過ぎwwじゃあ逆にドナルドや他のモブは世界中で最低4匹は居るわけ?」
ミッキー「そうだなww増殖し過ぎだなwwww」
ドナルド「夢も欠片もねーなwwww」
ミッキー「あっ!!ミニーだ」
ドナルド「どこ?どこ?」
ミッキー「今日、中の人誰だっけ?」
ドナルド「あの同期のヤツじゃね?」
ミッキー「ああ、あの娘カワイイよな…」
ドナルド「は?あんなヤツが良いの?顔をまだしも性格が最悪だろ」
ミッキー「そんなことねーよ、ちょっと喋ってくる」
ドナルド「ちょwwやめとけってww」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
ミッキー「おう!お疲れ」
ミニー「仕事中よ、話しかけないで」
ミッキー「冷たい事言うなよ」
ミニー「………」
ミッキー「ぁ、暑くね?今日…」
ミニー「そうね、あなたが近寄ると暑苦しい」
ミッキー「ちょ…冷たいなぁ」
ミニー「暑いんじゃなかったの?ちょうど良かったじゃない」
ミッキー「いや、そう言う意味ではなくて…」
ミニー「あなたが近寄ると暑苦しい上に見苦しいわ」
ミッキー「………」
ミニー「子供達にとってはミッキーとミニーという見つけたら1番名誉なツーショットは、私にとっては見られたら1番不名誉なツーショットなの」
ミッキー「………」
ミニー「だから子供達には申し訳ないけれど近寄らないでくれるかしら?」
ミッキー「……そ、そうだな…悪かったよ…じゃあ後でもし休憩被ったら喋ろうぜ!お茶でも奢るよ」
ミニー「結構よ…お茶の代わりに魔法を使って中国のディズニーランドにでも行って偽物に紛れて帰って来ないでくれると助かるわ」
ミッキー「………」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
ミッキー「そろそろ中のおっさん変えるかー。」
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 00:42:20.39:23pqkG8d0ドナルド「ざまぁwwww」
ミッキー「黙れ鶏」
ドナルド「せめてアヒル関係にしろよ、もはや種類違うじゃん」
ミッキー「…………」
ドナルド「まぁ落ち込むなってwwあの女は無理だよ」
ミッキー「くそぉ…」
ドナルド「おい、そんな事より客が写真取りに来たぜwwww」
ミッキー「………」
ドナルド「うはwww女子高生ktkr」
ミッキー「………」
女子高生A「ミッキーとドナルドの間で撮って!」
女子高生B「わかった!ハイチーズ」
"パシャリ"
女子高生「ありがとう!ミッキーとドナルドじゃあね」
ドナルド「おいwwやっぱこの仕事最高ww身体触り放題www」
ミッキー「………」
ドナルド「…ちょ…どうしたんだよ!ノリ悪いなぁ」
ミッキー「……ちょっと俺休憩行くわ…」
ドナルド「は?休憩までまだ時間あるだろ?サボんなよな」
ミッキー「いやぁ魔法だよ、魔法の準備」
ドナルド「何だよそれ」
ミッキー「MP溜めなきゃ」
ドナルド「なに言ってんだよ!サボってたらまたグーフィーさんに怒られるぞ」
ミッキー「はいはい…じゃあまた後でな」
ドナルド「全く…女に相手にされない位でヘコみ過ぎだろ」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
【休憩室】
ミッキー「はぁ…なんで振り向いてくれないんだろな…あの娘…」
グーフィー「おいおい、なにサボってんだよ!新人」
ミッキー「あっお疲れ様です…ちょっと夏バテで…」
グーフィー「夏バテか…なら仕方ないな、マニュアルにも書いてあるしな」
ミッキー「はい…すいません…」
グーフィー「ミッキーマウスに倒れられたら夢の国も何もあったもんじゃない」
ミッキー「はあ…」
"ガチャリ"
ミニー「お疲れ様です」
ミッキー「あっ!」
グーフィー「おう!新人お疲れ!お前も夏バテか?それとも休憩時間か?」
ミニー「夏バテ?」チラ
ミッキー「………」
ミニー「ああぁ、いえ、私は休憩です、夏バテなんて起こすような情けない人間はこの仕事には向いてないですから」
グーフィー「うむ、頼もしいな!まぁ張り切り過ぎずメリハリを付けて仕事に取り組めよ」
ミニー「はい!ありがとうございます」
グーフィー「お前も少しは彼女を見習えよ」
ミッキー「は、はぃ…」
ミニー「夏バテくんちょっといいかしら」
ミッキー「な、なんだよ?」
ミニー「お茶を奢ってくれるのでしょう?」
ミッキー「え?ぁ、ああ」
ミニー「行きましょう」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
【別休憩室】
ミッキー「水でいいのか?」
ミニー「ええ、けれど自分で買うわ」
ミッキー「え?さっき奢れって…」
ミニー「あなたに借りを作る位ならヤミ金融から融資を受けて借りを作る方がマシよ」
ミッキー「………」
ミニー「あっ……」
ミッキー「ん?水は売り切れか」
ミニー「………」
ミッキー「良かったら俺の飲むか?まだ少ししか飲んでないし」
ミニー「あなたの口を付けた物を飲む位なら飢え死にした方がマシよ」
ミッキー「………」
ミニー「生まれて初めてのファースト間接キスをあなたに奪わせるつもりはないわ」
ミッキー「ファースト間接キスってなんだよ」
ミニー「ファーストキスがあればファースト間接キスもあるわ」
ミッキー「ねーよ」
ミニー「もう良いわ、仕方ないわね、ここは糖分などのエネルギー要素を考えてスポーツドリンクにしましょう」
ミッキー(何故わざわざ周りくどい言い方をするこの女は)
ミニー「ところで…」
ミッキー「ん?」
ミニー「あなたを見ているとイライラするのよ」
ミッキー「な、なんだよいきなり」
ミニー「ただの夏休みのバイト感覚でこの夢の国で働いてる様な、あなたを見ているとイライラする本当に」
ミッキー「………」
ミニー「本当目障りなのよ…ダラダラと遊び感覚なら辞めて欲しいわ」
ミッキー「別に…そんな訳じゃ」
ミニー「夏バテ?笑わせないでよね、あなたは少なくともここに来ている子供達には本物のミッキーマウスに見えているのよ」
ミッキー「………」
ミニー「それじゃあ、夏バテくん、ゆっくりとダラダラと休んで頂戴、あなたの代わりなんていくらでも居るのよ」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
【休憩室】
グーフィー「散々言われたなww」
ミッキー「聞こえてたんですか?」
グーフィー「ここは壁が薄いからな、丸聞こえだよ」
ミッキー「はぁ…」
グーフィー「まぁお前は短期スタッフだからな、ダラダラ仕事してしまう理由はわからんでもないけどな」
ミッキー「………」
グーフィー「仕事はどんな仕事だろうと真面目にやれ、彼女の言っている事は正しい」
ミッキー「はい…」
グーフィー「彼女がここで働いてる理由を知っているか?」
ミッキー「いえ…」
グーフィー「彼女は夢だったらしい、ここで働くのがな」
ミッキー「夢?」
グーフィー「ああ、夢の国で働くのが夢だったらしい」
ミッキー「………」
グーフィー「面接の時に熱く語っていたよ」
ミッキー「………」
グーフィー「幼い頃彼女は命に関わる病を患っていたらしい」
ミッキー「え?」
グーフィー「家庭はお金に不自由していて、治療費なんて払える様な状態じゃなかったんだとよ」
ミッキー「………」
グーフィー「余命は半年、最期に彼女は、最後のお願いとして両親にここディズニーランドに連れて来てもらったらしい」
ミッキー「………」
グーフィー「そこで彼女はこの夢の国で彼女はミッキーマウスに頼んだそうだ『魔法を使って私が死んでもお母さんとお父さんを悲しませないでほしい』とね」
ミッキー「!?」
グーフィー「普通五歳児の子供がそんな事を言うと思かい?」
ミッキー「それは……」
グーフィー「それから嘘の様に、本当に嘘の様に彼女の病気は徐々に徐々に良くなったそうだ」
ミッキー「えっ!?」
グーフィー「もちろん魔法などではないだろう、ただ彼女にディズニーランドが生きる希望を与えた事が彼女の病を治したのだろう」
ミッキー「そんな事が…」
グーフィー「ああ、それで彼女は
ミッキーマウスの魔法を信じ、ディズニーランドの夢を信じ、ここで働きたいと、ここで働き自分も子供に夢を与えたいとそう面接で言っていたよ」
ミッキー「………」
グーフィー「笑える話だろ…全く…魔法だなんて」
ミッキー「はあ……」
グーフィー「でもな、前に話しただろ?ミッキーマウスが世界に一匹しか居ないって話」
ミッキー「はい…」
グーフィー「あれは本当なんだよ」
ミッキー「えっ?」
グーフィー「勿論今は違うが、昔居たんだよ魔法を使える奴が」
ミッキー「えっと…どういう意味ですか?」
グーフィー「そのままの意味だよ、魔法を使って世界のディズニーランドを移動してたスタッフが居たんだ」
ミッキー「………」
グーフィー「信じられないだろうなwwwまぁそれでいい、それが正しいwwwただの都市伝説www」
ミッキー「はい…」
グーフィー「さあ…そろそろ仕事に戻るか!仕事が終われば冷えたビールが待ってるしなwwww」
ミッキー「はい…」
グーフィー「新人…」
ミッキー「はい?」
グーフィー「『不可能な事など何もない』」
ミッキー「え?」
グーフィー「ウォールト•ディズニーの名言だ」
ミッキー「………」
グーフィー「昨日ブックオフで買った『世界名言集』に載っていた」
ミッキー「昨日買ったのかよ」
グーフィー「じゃあ精々、契約期間満期まで頑張れ」
ミッキー「はい…」
ドナルド「おい!大変だ!シンデレラ城が燃えている!!」
ミッキー「え?何言ってんだ?お前は」
グーフィー「おい、新人二号、お前も夏バテかwwww重傷だなww」
ドナルド「違います!本当です!」
アナウンス『ご来場の皆様ご安心下さい。近くの現場スタッフの指示に従い行動して下さい。繰り返します……』
ミッキー、グーフィー「!?」
グーフィー「行くぞ!新人!」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
【シンデレラ城前】
客 "キャーキャー"
ミッキー「マジかよ…」
ドナルド「イベントの花火が手違いで引火したらしい!」
グーフィー「とりあえず新人!客の誘導だ!急げ!」
ドナルド「は、はい!おい!行くぞ!」
ミッキー「あ、ああ。…」
客「誰かぁあああ!!中にわたしの子供がまだ残ってるの!!」
ミッキー、ドナルド「!?」
スタッフ「落ち着いて下さい!お客様!中にいらっしゃった方々は全員、非難通路より脱出したのを確認いたしましたので、お子様は避難所にいらっしゃるかと思われます」
客「それが何処にも居ないのよ!!絶対まだ中に取り残されて居るわ!」
スタッフ「大丈夫です、こちらえどうぞ、ご案内居たします」
ミッキー「………」
ドナルド「おい!あれ!」
ミッキー「!?」
ドナルド「あれ…ミニーじゃね?あいつまさか、今の話をスタッフ無線で聞いていて助けに行ったんじゃ…」
ミッキー「そんな!?」
ドナルド「子供はもう救出されてるって言うのに」
ミッキー「!!」
ドナルド「おい!お前!どこ行くんだよ!!!」
ミッキー「助けに行く!!お前は避難所でさっきの親の子供が本当に助かっているか見て来い!!」
ドナルド「助けに行くってお前、入り口はもう火の海だぞ!!」
ミッキー「急げアヒル!」
ドナルド「ちくしょう!わかったよネズミ!!」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
【シンデレラ城入り口前】
ミッキー「くそ…火が…彼女どうやって入ったんだ…」
ミッキー「着ぐるみが動きにくいし…」
ミッキー「着ぐるみ!?」
ミッキー「そうか!この着ぐるみ耐熱も兼ねてる!それを知って彼女は!」
ミッキー「くそぉ!!行ってやるよ!」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
【シンデレラ城上層階】
ミッキー「くそ!どこに居るだよ!!暑ちぃ…」
ミッキー「て言うか本当に耐熱だったんだな、この着ぐるみ」
ミッキー「すげえな!さすがディズニーランド!全然燃えてない!」
ミッキー「それより探さないと」
ミニー「あんた!どうしてここに!!」
ミッキー「あっ!居た!」
ミニー「なんであんたが居るのよ!!」
ミッキー「いや、そりゃあ助けに…それよりお前、何で着ぐるみ着てないの?!」
ミニー「あんたバカでしょ!こんな火の中で着ぐるみ着てたら死ぬわよ!即死よ!自殺行為よ!なんであんた少しも燃えてないのよ!」
ミッキー「いや、それはほら、断熱素材でできているから」
ミニー「着ぐるみが断熱素材なわけないでしょ!!」
ミッキー「そうなの?だって俺ほら、全然燃えてないじゃん?」
ミニー「もう…わけわかんない…」
ミッキー「ってそれよりお前足怪我してるじゃん?!」
ミニー「私は大丈夫よ!そんなことより…あの子を!!」
ミッキー「あっ!あの子は!?」
ミニー「そう、あの親の子供がやっぱり取り残されて居たの」
ミッキー「親はこんな所にどうして子供を一人で…」
ミニー「親を責めちゃダメよ」
ミッキー「え?」
ミニー「ここは夢の国、こんな事故は起こる筈がない、起きちゃいけない!だから親は安心して子供を遊ばせれるのよ」
ミッキー「でも…」
ミニー「…とにかく今はあの子を助けないと!でもあの子のいる場所はこの階段の上…」
ミッキー「……階段が崩れている…」
子供「ママー!!助けてよー!!」
ミッキー、ミニー「!!」
ミニー「助けないと!!!!」
ミッキー「ちょっと待て!お前は足を!」
ミニー「ちょ、ちょっと離してよ!足なんでどうでもいい!!あの子を助けないと!!」
ミッキー「落ち着いけよ!どっちにしろ、この階段は登れない!!」
ミニー「ぅ…う、う、どうすればいいのよ…」 シクシク
ミッキー「……俺が行くよ」
ミニー「…ぇ?」
ミッキー「シンデレラは足を大切にしないと」
ミニー「…え?」
ミッキー「ガラス靴が似合わなくなる」
ミニー「は?何言ってるの?」
ミッキー「…カッコつけさせろよ……とりあえず俺が助ける!それと…」
ミニー「?」
ミッキー「今までゴメン!真面目に仕事しないで!」
ミニー「べ、別に気にしてない…わよ…」
ミッキー「それじゃあ行くか!」
ミッキー(でもどうしたものか…)
ミッキー(上に行けるのはこの階段だけ……でもこの状態じゃあ…)
ミッキー(くそ!どうすれば!!)
ミッキー(魔法でも使えれば…)
ミッキー(魔法……)
ミッキー「バカげてるよな…」
ミニー「…え?」
ミッキー「頼むよ…頼むからさ…ミッキー…カリフォルニアや香港まで飛べるんだろ…」
ミニー「…?」
ミッキー「飛ばしてくれよ…頼むから…この数mの距離…カリフォルニアの何分の一だよ…」
ミニー「…ちょ、なにを…」
ミッキー「お願いだ!頼むよ!!!」
ミニー「ちょっとあんた何を言っt……え?」
"シュン!"
子供「わーミッキーだー」
ミッキー「sugeeeee!!!!すげえ!?本当に使えたよ!?魔法wwwマジかよwwクソワロタwww」
子供「ミッキー助けてよー」
ミッキー「もう大丈夫だよ!さぁ行こう!もう一度!!」
"シュン!"
ミッキー「見た!?見た!?凄くねwww」
ミニー「……うそ…でしょ…」
ミッキー「ヤバいwwこれ最高だなww着ぐるみが燃えなかったのも魔法のおかげかぁwww」
ミニー「わけわかんない…」
ミッキー「なんだよ、魔法…信じてんだろ」
ミニー「え?」
ミッキー「たぶんお前の病気が治ったのと同じだよ」
ミニー「え、どうしてそれを…」
ミッキー「不可能な事なんか何もねーんだよ」
ミニー「………」
ミッキー「とにかく行こう!掴まって!」
ミニー「う、うん!」
"シュン!"
ーーーーーー
ーーーー
ーー
【シンデレラ城最上階窓出】
ミッキー「よし!着いた」
ミニー「ってどうしてここなのよ!」
ミッキー「とりあえず下も火は全部消火されたみたいだな」
ミニー「聞いてるの!!下よ!地上に行かないと!」
ミッキー「わかってるよ、でもとりあえずみんなを安心させないと」
ミニー「え?」
ミッキー「それが俺たちの仕事だろ」
ミニー「……ぇ…でも」
ミッキー「とりあえず着替えて」
ミニー「…は?」
"シュン"
ミッキー「やっぱりミッキーとミニーじゃなきゃ」
ミニー「こ、これ着ぐるみ…」
ミッキー「いいから早く着て」
ミニー「わ、わかった」
ミッキー「子供ちゃん、あのお姉ちゃんがミニーだって内緒だよ」
子供「うん!わかった!それよりミッキー本当に魔法使えるんだね!」
ミッキー「ハハッ!当たり前さ!」
子供「瞬間移動凄かったね!」
ミッキー「ああ!カメハメ波も打てるよwww」
子供「すごーい!!」
ミニー「子供にバカな事を吹き込まないで」
子供「あっ!ミニーだ!」
ミッキー「やっぱそっちが似合うな!」
ミニー 「……」///
ミッキー「じゃあ子供ちゃんおいで、抱っこしてやる」
子供「うん!」
ミッキー「さぁ行こうか」
ミニー「うん!」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
""""""ワーワー、ギャーギャー"
客達『見ろ!あれ!』
客達『ミッキーとミニーだ!』
客達『子供を抱えてる!』
"ワーワー、ギャーギャー"
客達『助けたんだ!!』
客達『手を振ってるぞ!』
客達『良かったぁ~!』
"ワーワー、ギャーギャー"
客「ああ、子供ちゃん!良かったわ!」
ドナルド「あいつすげえーー!!」
グーフィー「へへっ、あいつもか……やるじゃないか新人…俺もそろそろ引退時かな…」
ドナルド「えっ?何か言いました?」
グーフィー「いや、何でもない、今日は美味い酒が飲めそうだ!」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
【シンデレラ城最上階窓出】
ミッキー「みんな笑顔だな!」
ミニー「うん…」
ミッキー「でももう手を振るの疲れてきたww」
ミニー「うん…あのさ…」
ミッキー「ん?なに?」
ミニー「そ、その…g、ゴメンね…」
ミッキー「えっ?なに?歓声がうるさくて聞こえない!」
ミニー「だから…その…さっきは酷い事言ってゴメン…」
ミッキー「えっ?だから歓声g」
子供「ゴメンね!!ってお姉ちゃんが言ってる!!」
ミニー「………」///
ミッキー「なんのことだよ!」
ミニー「もういい!」
ミッキー「ありがとうな!」
ミニー「えっ?」
ミッキー「お前のおかげでここの仕事の楽しさわかったよ!ありがとう!」
ミニー「…私は別に…私こそ助けてくれて…ぁ、ありがとぅ」
ミッキー「えっ?聞こえないって!」
ミニー「もう!ありがとう!!!」
ミッキー「ビックリした~!!そんな叫ばなくても…」
ミニー「キスして」
ミッキー「え?」
ミニー「だからキスをしなさい!」
ミッキー「!?」
ミニー「勘違いしないでよね!演出よ!演出!」
ミッキー「でもファーストキスは俺なんかじゃダメなんじゃ…」
ミニー「着ぐるみ着てるでしょ!本当にキスはするわけじゃないわ!!」
ミッキー「ああ、ああ!そういうことね!」
ミニー「本当…ばかなんだから…」
ミッキー「じゃ、じゃあいくぞ…」
ミニー「…うん」
着ぐるみ越しにミッキーとミニーの唇が重なるとーーーー
ちょうど二人は着ぐるみの口の部分から見つめ合う形となりましたーーーー
そのミッキーとミニーの口づけは、演出にはあまりにも長い間口を合わしていましたーーーー
それは恐らく二人が中で、長く長く長くずっとずーっと見つめ合っていたからでしょうーーーー
おしまい
ノリで書いたので最初から話の方向性がズレまくりましたが最後まで読んでくれた方ありがとうございます
109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 04:35:04.02:9BaEYzQK0
まさかの感動系ww
泣いた
114: 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2011/07/23(土) 05:14:13.33:azStblW50泣いた
素晴らしい
115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/23(土) 06:18:33.52:3Pc0nmIYO
だれが序盤からこの感動エンドを予想できただろうか
コメント 12
コメント一覧 (12)
けどこのブログもここまでか…
てか今すぐヤリたいエロ可愛い女の子の画像って何?
それにしても夢の国の神対応は本当に素晴らしいな
この仕事って倍率高かったりするの?
地味に興味湧いてきた
誰か来たようだ・・・
ランドの顔だろう。間違いがあったらどうするんだ?