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1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 21:48:15.21:UUphIMGp0
兄「ん?」
妹「今日のために私はお兄ちゃんを勇敢なお兄ちゃんとして育てたつもりです」
兄「人の誕生日に何バカなこと言ってんだよ」
妹「お兄ちゃんおはよう」
兄「おはようじゃなくて」
妹「王様が待ってるよ。一緒にお城に行こう」
兄「待てって」

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韓国からポーランドに輸出されるはずだった戦車、軽戦闘機、自走砲などの「K防産」、すべて霧散して夢と終わる可能性も…
2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 21:50:45.05:UUphIMGp0
兄「半ば強制的に連れてこられてしまった」
妹「この道をまっすぐいくとお城があります」
兄「言わなくてもめっちゃ見えてるから」
妹「王様が呼んでるんだって。早く行こうよ!」
兄「何の用があるんだ一体」
妹「きっと魔物退治かなにかだよ。お兄ちゃん職業が勇者だし」
兄「就職に有利かと思って資格取っただけだぞ」
妹「そういうとこは抜け目ないよね」
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 21:53:31.39:UUphIMGp0
王「よくぞ参られた」
妹「こんにちわ王様」
兄「ちわっす」
王「敵は魔王竜王じゃ!」
妹「いきなり本題だね」
兄「ていうか魔王なのか竜王なのかはっきりしろよ」
王「そなたの父は魔物との戦いのすえ、糖尿病をこじらせて亡くなられたそうじゃな」
兄「魔物関係なくね?」
妹「お父さん…ぐすっ…」
王「糖尿病は遺伝しやすいゆえ気を付けるがよかろう」
兄「大きなお世話だ」
妹「普段から私がカロリー計算してるから平気だよ」
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 21:56:11.53:UUphIMGp0
王「これで旅の支度を整えるが良い」
兄「え…もう俺が行く流れなの?」
妹「分かりました。魔王竜王の討伐に参ります」
兄「安請け合いすんなって」
妹「いいじゃん、行こうよー!きっと楽しいよ」
兄「そうは思えんが…ってお前も行くのか」
妹「うん。お兄ちゃんがいないと私家に一人ぼっちだし」
兄「気乗りしないなぁ…」
妹「見てお兄ちゃん、宝箱に色々入ってるよー!」
兄「とりあえず全部もらって城からでるか」
王「道中気を付けてな…フヒヒw」
兄「何で笑ったの今」
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 21:59:03.11:UUphIMGp0
妹「わ!すごいよーはがねのつるぎだよ」
兄「ふーん、初期装備にしては上等すぎるな」
妹「あれれ…私は装備できないや」
兄「それは俺が使おうかな。後は何がある?」
妹「えーとね、ナイフがあるよ。神殿で清められたやつ」
兄「悪くないな。お前が装備するといい」
妹「うん!…あれれ、なんかしっくり来ないよ…装備できないみたい」
兄「…そうか。あとは杖があるな。これはどうだ?」
妹「でもこれ魔法使い専用って書いてある」
兄「じゃ、この棒っきれは?」
妹「うーん、駄目みたい」
兄「ってことはお前の職業は武闘家か。意外と頼りになるなぁ」
妹「違うよー!私の職業は『いもうと』だよ」
兄「は?」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 22:01:05.04:UUphIMGp0
兄「いもうとが冒険の何の役に立つんだよ!」
妹「そ、それは分かんないけど」
兄「悪いことは言わない。お前は家で大人しくしてろ」
妹「やだ!私もお兄ちゃんと一緒に行くもん!」
兄「でもなぁ…魔法も使えないし、ろくな武器も装備できなそうだし」
妹「そ、そんなことないもん!」
兄「ちなみになにか特技はあるのか?」
妹「えーっとね今のところ、なく、すねる、あまえる、おうえんが出来るよ」
兄「全く冒険の役に立ちそうにないぞ…」
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 22:03:13.10:UUphIMGp0
妹「…ぐすっ…お、お兄ちゃんは私を置いて一人で行きたいんだね…ひっく…」
兄「さっそくアビリティ発動しやがった」
妹「私の目の届かないところでいけない店に入って、ぱふぱふしてもらうんだ」
兄「そんな事しないって…い、いやそれも悪くないな」
妹「や、やっぱり…ひどい…ひどいよ…えーん…」
兄「わかった!わかったよもー。一緒に行けばいいんだろ?」
妹「う…うん…ひっく…いいの?」
兄「いいも何もしょうがないだろ。危なくてもしらんぞ」
妹「…わーい!お兄ちゃん大好きっ…ぎゅっ…すりすり…」
兄「はぁ…」
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 22:05:18.90:UUphIMGp0
兄「とりあえずあそこにあるハロワに行こう」
妹「なにそれ?」
兄「冒険の仲間を見つけるところだよ。昔は酒場だったみたいだけどな」
妹「えーーー!私お兄ちゃんと二人旅がいい!」
兄「無理言うなよ。回復魔法だってお前使えないのに。僧侶必須、これ常識」
妹「やだやだ!さっきお金はたいて薬草買ったから大丈夫だよー!」
兄「ちょっ!お前有り金全部薬草にしたのかよ!」
妹「うん。備えあれば憂いなしだよ」
兄「あーいるわー冒険初心者にこういう奴いるわー」
妹「何よー!お兄ちゃんのバカ!もう知らないんだから」
兄「妹アビリティまじでうざい」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 22:07:21.91:UUphIMGp0
兄「という訳でほんとうに二人旅だ」
妹「お兄ちゃん、とりあえず北にある村に行こうよ」
兄「その村とやらに何があるんだ?」
妹「なんか向こうの大陸にいくためのアイテムがあるらしいよ」
兄「それなら港から船が出てたと思うんだが…」
妹「あ…本当だ。お兄ちゃん頭いいー」
兄「…戻るぞ。せめてナビだけでもきちんとしてくれ」
妹「えへへ、はーい♪」
兄「しかし、フィールドに出ても平和だな」
妹「…お、お兄ちゃん、何か来るよ!」
兄「くそっ!モンスターか!」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 22:08:54.25:UUphIMGp0
兄「ていっ!とりゃっー!」
妹「お兄ちゃんがんばれー!」
兄「うがっ…く、このやろー!おりゃっ」
妹「もぐもぐ…お兄ちゃん負けるなー!」
兄「お前さてはポテチ食ってるだろ!」
妹「えへへ…だってしけっちゃうんだもん」
兄「いもうとマジで使えねー…ふぅ、これで全部倒したぞ」
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 22:10:13.08:UUphIMGp0
妹「……ん…ぁんっ…!」
兄「どうした!まさか毒か!」
妹「ううん。なんかレベルがあがったみたい」
兄「意味わかんねー!なんで喘ぐんだよ」
妹「自然にそうなっちゃうの」
兄「…まあいい。なんか新しい特技覚えたか?」
妹「えーっとね…新しく『でれる』を覚えたみたい」
兄「…」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 22:11:55.68:UUphIMGp0
妹「せっかくだから使ってみるね」
兄「使わなくていいそんなもの」
妹「やだもーん、えいっ」
兄「あ、ちょっ…」
妹「……はぁ…おにいちゃん…ぁっ…」
兄「うわ、なんて予想通り」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 22:13:19.58:UUphIMGp0
妹「わ…私の事…嫌い?」
兄「嫌いじゃないけど」
妹「じゃあ、お兄ちゃんに抱っこして欲しいな…」
兄「よ、よせ」
妹「やだ…ねえ、私のおっぱい…嫌い?」
兄「嫌いじゃないけどもだ」
妹「…なら…触ってもいいんだよ?お兄ちゃんになら…むにゅっ…」
兄「うわー」
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 22:15:12.55:UUphIMGp0
兄「効果時間が短いのが幸いだった」
妹「あはは…恥ずかしいね…もじもじ…」
兄「もう忘れよう…とにかく船に乗って次の街だ」
妹「でも、お金もうないかも」
兄「そういやお前が薬草に全部つぎこんだんだっけ…どうしよ」
妹「銀行でお金おろしてくるからちょっと待ってて」
兄「え?お前貯金あるのかよ」
妹「『いもうと』は結構貯金してるもんなんだよ!えっへん」
兄「うーむ、ここへきて初めて連れてきて良かったと思ったぞ」
妹「すいませーん、チケット2枚くださーい!」
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 22:17:02.10:UUphIMGp0
兄「船旅は快適だ」
妹「うーんげろげろ…気持ち悪いよ…お兄ちゃん」
兄「きたねっ!お前にさっきビニール袋渡しといただろーが!」
妹「だってめまいがしてよくわからないんだもん」
兄「せめて船の外に吐けよ。わざわざ人に向かってぶちまけやがって」
妹「ごめんなさい…げろげろ…」
兄「あーあー魚が寄ってきたわ。お前ヒロイン失格な」
妹「だってー…あ、下に大きい魚がいるよ…」
兄「ほーどれどれ…ってモンスターじゃねーか!うわわわ!」
妹「え?なんで?なんで?聖水の効果は?」
兄「お前のゲロで消えたんじゃないか?」
妹「きゃーっ!こ、こっちに来るよ!」
兄「くそっ!」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 22:20:40.53:UUphIMGp0
妹「ファイトおーだよっお兄ちゃん!いけー!…おえっ…」
兄「相変わらず見てるだけかお前!はっ!どりゃーっ!」
妹「そんな事ないよー。ちゃんとおうえんしてるもん!」
兄「くそっ海の魔物はけっこう手ごわいな…誰も助けに来ないし」
妹「私がいるから百人力だよ!頑張ってー!げろげろ」
兄「せめて一人分の戦力になってから言えよ…よし倒した」
妹「ぱちぱちぱち、お兄ちゃん、かっこいー!」
兄「はっはっは、まかせなさい」
妹「えへへ、『でれる』?」
兄「遠慮しておく。なんか臭いし」
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 22:35:00.12:UUphIMGp0
妹「…ん…やぁん…!はぅっ…」
兄「ま、またレベルが上がったのか?」
妹「…そうみたい。特技は…今回は覚えてないよ」
兄「どうせ覚えても使えないもんばっかなんだろうな」
妹「そんなことないもん!」
兄「どうだか…そういや船酔いは治ったのか?」
妹「あ、あれ?少し楽になったような気がするよ」
兄「ふーんそれは良かった」
妹「うん!きっとレベルが上がったおかげだね」
兄「もうすぐ港につくな」
妹「あっという間だったね」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 22:36:00.23:UUphIMGp0
兄「この街もけっこう栄えてるな」
妹「モンスター闘技場があるよ、お兄ちゃん」
兄「お、マジでちょっと遊んでいこうかな」
妹「だめー!賭け事なんてだめだからね!」
兄「ちょ、ちょっとくらいいいだろ…」
妹「だめだってば!先に王様に挨拶するのー」
兄「一介の冒険者がそう簡単に会えるわけ無いだろ」
兵「おお!あなたはもしや勇者さまでは?」
兄「…へ?」
妹「はい、そうですけど」
兵「我ら一同、首を長くしてお待ちしておりました」
兄「なんでやねん」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 22:37:13.92:UUphIMGp0
王「ぼく困っちゃったもんね。助けて欲しいもんね」
兄「なんか腹立つなぁ」
妹「どのような事でもなんなりと」
王「王冠が盗賊に盗まれちゃったもんね。取り返して欲しいもんね」
兄「ちなみにいつ盗まれたんです?」
王「お風呂に入ってるときに盗まれたもんね。有り得ない蛮行だもんね」
兄「まず城の警備が有り得ないレベルだな」
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 22:38:37.37:UUphIMGp0
王「盗賊は結構強いからみんなやられちゃったもんね。もう勇者にまかせるもんね」
妹「はい。必ずや王冠を取り戻して見せます」
兄「魔王竜王と関係ないじゃん」
妹「もー!困ってる人が居たら助けてあげなきゃ」
兄「はぁ…まったく」
兵「盗賊は北の塔に潜んでいると思われます…お気をつけて」
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 22:39:17.55:UUphIMGp0
兄「こ、この辺の魔物…手ごわいな…せやっ!」
妹「ふわぁああ…頑張ってーお兄ちゃん…」
兄「もはやおうえんも投げ遣りな感じに」
妹「そんな事ないよー…ぴこぴこ」
兄「まずそのPSPしまえっての!」
妹「何よー!私のお金で買ったんだからいいじゃん!ふーんだ」
兄「そういう問題じゃないだろ!…ふぅ終わった」
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 22:40:02.69:UUphIMGp0
妹「お疲れ様ー………んぁっ…くっ…はぁ…」
兄「見てるだけでレベルが上がるなんて」
妹「うーんと…あ、今回は特技を覚えたよ!」
兄「ほぅ、今度はどんな特技なんだ」
妹「んーーーーとね…『けいご』だって」
兄「警護?防御力アップか」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 22:40:49.96:UUphIMGp0
兄「初めて役に立ちそうなアビリティだ」
妹「わーい!これで少しはお兄ちゃんの役に立てるね」
兄「さっそく使ってみてくれ」
妹「うん!………」
兄「……」
妹「ど、どうですか?何か変化はありましたか……え?」
兄「は?」
妹「お、おかしいですわ…どうしてこんな口調に…お兄様」
兄「…警護じゃなくて敬語だったか」
妹「お、お兄様…ど、どうしましょう…私こんな話し方では…!」
兄「いや、それはそれでアリだ」
妹「い、嫌ですわ…お兄様にそんなことを言われたら私…っ…」
兄「着々といもうとレベルが上がっているな」
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 22:45:59.21:IZndf7+L0
兄「塔の中に入って随分になるが」
妹「…迷ったね」
兄「だなぁ…一回戻ったほうがいいかもしれない」
妹「お兄ちゃん、トイレってどこにあるのかな?」
兄「こんなとこにトイレなんてあるわけないだろ。その辺でして来いよ」
妹「えー!恥ずかしいよぅ…でも…我慢できない…うぅ」
兄「誰も見てないからさ。行って来な」
妹「はぅ…覗いちゃだめだよ」
兄「誰が覗くか」
妹「念のためだもん。それじゃ行ってくるね」
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 22:51:15.83:UUphIMGp0
妹「…こ、ここならいいかな…ドキドキ…」
妹「…うぅ、何も遮るものがなくて恥ずかしいよ…するっ…」
妹「………はぁ…っ…気持ちいい…」
妹「……うぅん…ずっと我慢してたからなかなか終わらないよぅ…」
兄「まだかー」
妹「きゃー!お兄ちゃんこっち来ないでよっ!ばかっ」
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 22:55:37.32:UUphIMGp0
兄「み、見えてないから大丈夫だよ」
妹「平気だからあっち行ってー!やだー!」
兄「な、何だよ心配してきてやったってのに…あっちで待ってるからな」
妹「…全くもう!こんなとこに誰も来るわけないのに」
妹「見えなくても…音が恥ずかしいんだもん…」
妹「それとも…私のおしっこしてるとこ…見たいの?お兄ちゃん…」
盗「ウホッ!いいケツ…!」
妹「…え?」
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 22:58:15.92:UUphIMGp0
妹「きゃーっ盗賊だよーっ!お兄ちゃん!」
盗「いかにも私が盗賊です。しかし綺麗なお尻だ…」
妹「み、見ないでよ!お兄ちゃん助けてーっ!」
盗「ほうほう…前のほうも綺麗ですね…毛もほとんど生えてない。私好みだ」
妹「いやぁっこっち来ないでよぉ!うぅ…おしっこ止まらないよ…」
盗「人の部屋で放尿している貴方がどう考えても悪いです」
妹「そんな…」
盗「これはろくに発散できない性欲を吐き出すチャンスです」
妹「や、やめて…お兄ちゃん…おにいちゃぁああああん!!!!」
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 23:06:21.06:UUphIMGp0
盗「まるで陶器のようなお尻ですね」
妹「さ、触ったら駄目だからね」
盗「そう言われると尚更触りたくなるのが人間です」
妹「い、いや…やめて」
盗「上も脱がせて差し上げましょう…ほう、ふくらみかけの良い乳房です」
妹「やだー!」
盗「ふふふ…おしっこが終わらないうちは無駄ですよ」
妹「はやく…はやくぅ…」
盗「おっと、力むとおならが出てしまうんじゃないですか?」
妹「そ、それは…」
盗「ククク…さぁどちらが恥ずかしいでしょうかねぇ…」
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 23:09:41.09:UUphIMGp0
盗「さて…そろそろ良いでしょう」
妹「な…何をするつもり?」
盗「さぁ…なんでしょうね」
妹「い、入れちゃ駄目だよ」
盗「こちらから見ると私を受け入れる態勢は万全です」
妹「し、姿勢は問題じゃないでしょ!いやぁあああああああ」
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 23:12:07.23:UUphIMGp0
兄「死ぃねぇええええええええ!」
盗「うわっやられた」
妹「えーんお兄ちゃん、怖かったよ…」
兄「よしよし、もう大丈夫だからな」
盗「うーん参りました」
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 23:16:05.34:UUphIMGp0
兄「はっはっは、大人しくお縄につけい」
妹「べーっだ!私にいやらしいことしようとした罰だよっ!」
兄「まずそのうさんくさいマスクを取らせてもらおう」
盗「そ、それだけはご勘弁を」
兄「問答無用だ。それっ」
盗「ひー」
妹「なんか超美形の人が出てきたよ」
兄「げっ本当だ」
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 23:17:38.33:UUphIMGp0
盗「今は盗賊に身をやつしておりますが、以前は私は『いけめん』という職業でした」
兄「あのチートすぎる職業か」
盗「…ですがうんたらかんたらかくかくしかじか」
妹「ぐすっ…可哀相だね…」
兄「とはいえ犯罪者は犯罪者。大人しく捕まって裁きを受けるんだな」
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 23:18:02.84:UUphIMGp0
妹「ま、待ってお兄ちゃん…可哀相だから見逃してあげようよ」
兄「は?でもなぁ」
妹「王冠が戻ってくればきっと王様も怒らないと思うな」
盗「おぉ…なんという慈悲溢れるなさりよう…あなたは天使です」
妹「ど、どうしよう…私天使だってさ、ぽっ…」
兄「これが『いけめん』の力か…」
盗「お礼に有益な情報をお教えしましょう」
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 23:24:15.57:UUphIMGp0
妹「ほんとにこんな町にあるのかな」
兄「盗賊が次に狙ってたっていうからなぁ。割と本当かも」
妹「昔の勇者様が使ってた武器があれば、魔王竜王も楽に倒せるね」
兄「ていうかその貴族とやらの家宝みたいなもんだろ?簡単に貸してくれるとも思えんが」
妹「売ってくれないかな?」
兄「お前の貯金でも無理だろうなぁ…あれ?」
妹「どうしたの?お兄ちゃん」
兄「なんか犬と女の子がこっちに来る」
妹「ほんとだ」
62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 23:31:40.79:UUphIMGp0
犬「わんわんわんわん!!ガウッ!」
兄「うわっ!何て凶暴な犬なんだっ」
嬢「あらあら…他人には懐きませんのに」
妹「お兄ちゃんは動物にも好かれるんだね」
兄「どこを見てそう思うのお前ら」
嬢「こんなに人にじゃれるのは初めてですよ」
妹「私にはこないよー!つまんなーい」
兄「ぎゃーいててっ!噛んでるって!めっちゃ噛んでる!」
63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 23:32:35.41:UUphIMGp0
嬢「旅の方ですか?」
妹「うん!魔王竜王を倒すための旅をしてるの」
嬢「まぁ…旅の勇者様の話は聞き及んでおります」
妹「そうなんだー!やっぱり王冠を取り戻したのが良かったのかな」
嬢「よろしければ私の家に寄って行きませんか?勇者様のお話を聞いてみたいです」
兄「その前にこの犬を何とかしてくれ!」
64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 23:33:02.86:UUphIMGp0
嬢「粗茶ですが、どうぞ。甘いものもありますよ」
妹「いただきまーす!お兄ちゃん食べないの?」
兄「俺には薬草をくれ…」
妹「勇者のくせにだらしないなぁ…もう」
嬢「くすくす…勇者様といえば、うちにもかの勇者さまが使われた武器があります」
兄「え」
妹「お、お兄ちゃん…」
嬢「あちらに飾られてるのがそうです」
兄「おおっ神々しいな」
妹「何だか強そうだよー!」
父「お前が旅の勇者か」
65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 23:37:05.96:UUphIMGp0
妹「こんにちわ、お邪魔してます」
父「ふふふ、お前の望みは分かっているぞ。気を楽にしろ」
兄「話が早くて助かる。あれ貸して」
父「駄目。絶対駄目」
妹「えー!」
嬢「お、お父様…貸してあげられないのですか?」
父「だって使ったら汚れるっしょ」
兄「え、そこが問題なの?」
66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 23:38:15.00:UUphIMGp0
妹「綺麗に掃除して返すからー」
父「絶対魔物の返り血とかで汚れるし。お前の血とか汗とかその他色んなものが染みるだろうし」
兄「えー…そんな」
父「レアものの価値は保存状態に依存するから無理」
妹「こういう人って『これくたー』っていうんだよね、お兄ちゃん」
兄「くそう厄介な相手だ」
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 23:50:10.67:UUphIMGp0
父「くれてやらんでもないが、ひとつだけ条件がある」
兄「ほ、ほんとに?」
父「うむ」
妹「やったー!」
兄「して、その条件とは」
父「うむ、わしの娘を嫁にもらってくれ」
妹「えーーーーーーーっ!!!」
70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 23:51:00.35:UUphIMGp0
兄「いくらなんでも唐突すぎ」
父「ぜひ旅にも連れてってくれ。これはなかなか役に立つぞ」
嬢「まぁ…お父様ったら…」
兄「いや、あんたも反対しろよ」
父「一晩じっくり考えるが良い」
妹「………」
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 23:51:51.64:UUphIMGp0
兄「はー…どうしたものやら」
兄「伝説の勇者の武器は必要だが…」
兄「かといって結婚かぁ…まぁ美人だったけど」
兄「うーん…ごろごろ…ごろごろ…」
妹「お兄ちゃん、入ってもいい?」
兄「あぁ、いいぞ」
妹「…えへへ、ごめんねこんな時間に」
兄「いいよ、いろいろ考えてたから」
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 23:52:39.67:UUphIMGp0
妹「お兄ちゃん、もう決めた?」
兄「そんな簡単に決められる訳ないだろ」
妹「…私、お兄ちゃんはあの女の人と結婚するべきだと思う」
兄「そりゃまた何で」
妹「だ、だって…昔の勇者さまの武器を貰うにはこの方法しかないし」
兄「…しかし」
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 23:53:07.08:UUphIMGp0
妹「それに、あの人美人だし、お金持ちだし…お兄ちゃんの好きな『おじょうさま』だし」
兄「俺に限定しなくても男はみんな好きなもんだ」
妹「あ…やっぱり」
兄「あくまで一般論だけどな」
妹「お兄ちゃんがあの人と結婚したら…私いらない子になっちゃうね」
兄「そんなこと言うなよ」
75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 23:54:29.79:UUphIMGp0
兄「俺が結婚したら、お前はどうするんだ?」
妹「私…?私は、家に帰ろうかなぁ」
兄「ど、どうして」
妹「だって、私何の役にも立たないし」
兄「そんな事ない。おうえんだっていつも励みになってる」
妹「…最近まじめにやってなくてごめんね」
兄「別にいいさ。それにお前の貯金も助かってるぞ」
妹「『おじょうさま』のほうがきっといっぱいお金も持ってるよ」
兄「そりゃそうだろうけど…」
妹「…あはは、気を使わなくていいよ。お兄ちゃんとの旅、すっごく楽しかったよ」
兄「……」
妹「私…部屋に戻るね。ばいばい」
兄「あ…」
兄「…泣いてたな…あいつ…」
77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/04(木) 00:02:37.14:qmngImch0
父「決めたか、勇者よ」
兄「あぁ…」
妹「…………」
嬢「…妹さん、顔色が悪いですわ…大丈夫ですか?」
妹「へ、へーきだよ!……そう、平気なんだから…」
父「では…娘を嫁に貰ってくれるのだな?」
兄「………」
父「………」
妹「………」
兄「はい…」
嬢「…まぁ……!ぽっ……」
83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/04(木) 00:08:23.97:qmngImch0
兄「といいたいところだけど」
父「……ほぅ?」
妹「……えっ?」
兄「俺には、こいつが必要なんです」
妹「きゃっ…お、お兄ちゃん!?」
嬢「…まぁ」
兄「何一つ旅の役には立たないけど…こいつがいないとどうも具合が悪い」
妹「お、お兄ちゃん…ぐすっ…」
86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/04(木) 00:08:57.19:qmngImch0
父「…伝説の勇者の武器はいいのか?」
兄「あぁまぁ…なんとかなるだろ。それよりこいつがいた方が」
妹「お兄ちゃんっ!」
兄「だ、抱きつくなって…」
妹「お兄ちゃん…お兄ちゃん…ぐすっ…お兄ちゃん…」
兄「よしよし…お兄ちゃんがちゃんとそばにいてやるからな」
87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/04(木) 00:11:06.41:qmngImch0
嬢「美しい…愛ですわね…うふふ、負けましたわ」
父「むぅ…しかたない…せめて武器を手に取らせてやろうではないか」
兄「えっくれるんじゃないの?流れ的に」
妹「そうだよー」
父「世の中そんなに甘くないんじゃ。…これが伝説の勇者の使った武器ね。よく見て」
兄「なんか軽く口調が変わるのが気に障るが」
妹「しーっお兄ちゃん」
88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/04(木) 00:11:27.70:qmngImch0
妹「わー、何ていうか……」
父「ねえ、よく見て。すごいでしょ?どう?レアだよ骨董品だよ?」
兄「何ていうか…ただの銅の剣じゃね?」
嬢「うふふ…あくまで伝説の勇者様が“使った”ものですから」
兄「こんなの何の役にも立たないじゃん」
妹「今お兄ちゃんが使ってるやつのほうがよっぽどいいよね」
父「ばかもん!これだから素人は…勇者の初期装備なんてほぼ現存してないんじゃ!」
兄「うわっ…危ないっ!振り回すなよ!」
妹「『これくたー』はコレクションをバカにされると怒るんだよー」
90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/04(木) 00:17:55.60:qmngImch0
父「で、結婚式はいつにするんじゃ?」
兄「いや、だから結婚はしないって」
妹「おじさん、しつこいと嫌われるんだよ」
父「娘とじゃない。お前らの結婚式じゃ」
兄「は?」
妹「わ、私たちの?」
父「うむ。先ほど熱い抱擁を交わしながらのプロポーズ…しかと聞いたぞ」
妹「!?」
兄「プ、プロポーズ?いやちょっと待って」
嬢「私も確かに聞きましたわ」
妹「…さっきのって…そういう意味だったんだね…」
91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/04(木) 00:18:38.91:qmngImch0
兄「いや違うから」
妹「気付かなくてごめんね…私…嬉しいっ…!ぎゅっ」
父「ほっほっほ、ラブラブじゃのう」
嬢「ラブラブですわね」
妹「今から!今からがいいです!ねっお兄ちゃん」
兄「アッー!」
父「うむ、すでに式場は押さえてあるぞ。娘と挙式させるつもりだったんじゃが…」
93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/04(木) 00:19:23.96:qmngImch0
兄「なんでこんなところで結婚式を…」
妹「旅先で結婚式ってロマンチックだよー」
兄「まぁ…誰も俺たちの知り合いも居ないし、なかったことにできるな」
?「号外だー!勇者様が結婚したぞー」
?「しかも相手は妹だぞー!」
?「スクープだー!世界中に知らせろー」
妹「なんかすごく人が居るね」
父「せっかくだから各種マスコミにFAXしといた」
兄「ちょ」
94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/04(木) 00:21:16.39:qmngImch0
妹「えへへ…お兄ちゃん、大好きだよ」
兄「指輪まで用意されてるとは…」
妹「あとでお礼に来ないとね」
兄「どっちかというとお礼参りに来たくなる」
妹「お兄ちゃん……ちゅっ…れろ…」
兄「ん…お、おい舌を入れるなよ…!」
妹「えへへ…新婚旅行はどこに行く?」
兄「魔王竜王はどうするんだよ」
妹「うーんと、続きのSSでかな?」
兄「そんなのあるはずないだろ!」
97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/04(木) 00:23:03.18:qmngImch0
兄「半ば強制的に連れてこられてしまった」
妹「この道をまっすぐいくとお城があります」
兄「言わなくてもめっちゃ見えてるから」
妹「王様が呼んでるんだって。早く行こうよ!」
兄「何の用があるんだ一体」
妹「きっと魔物退治かなにかだよ。お兄ちゃん職業が勇者だし」
兄「就職に有利かと思って資格取っただけだぞ」
妹「そういうとこは抜け目ないよね」
王「よくぞ参られた」
妹「こんにちわ王様」
兄「ちわっす」
王「敵は魔王竜王じゃ!」
妹「いきなり本題だね」
兄「ていうか魔王なのか竜王なのかはっきりしろよ」
王「そなたの父は魔物との戦いのすえ、糖尿病をこじらせて亡くなられたそうじゃな」
兄「魔物関係なくね?」
妹「お父さん…ぐすっ…」
王「糖尿病は遺伝しやすいゆえ気を付けるがよかろう」
兄「大きなお世話だ」
妹「普段から私がカロリー計算してるから平気だよ」
王「これで旅の支度を整えるが良い」
兄「え…もう俺が行く流れなの?」
妹「分かりました。魔王竜王の討伐に参ります」
兄「安請け合いすんなって」
妹「いいじゃん、行こうよー!きっと楽しいよ」
兄「そうは思えんが…ってお前も行くのか」
妹「うん。お兄ちゃんがいないと私家に一人ぼっちだし」
兄「気乗りしないなぁ…」
妹「見てお兄ちゃん、宝箱に色々入ってるよー!」
兄「とりあえず全部もらって城からでるか」
王「道中気を付けてな…フヒヒw」
兄「何で笑ったの今」
妹「わ!すごいよーはがねのつるぎだよ」
兄「ふーん、初期装備にしては上等すぎるな」
妹「あれれ…私は装備できないや」
兄「それは俺が使おうかな。後は何がある?」
妹「えーとね、ナイフがあるよ。神殿で清められたやつ」
兄「悪くないな。お前が装備するといい」
妹「うん!…あれれ、なんかしっくり来ないよ…装備できないみたい」
兄「…そうか。あとは杖があるな。これはどうだ?」
妹「でもこれ魔法使い専用って書いてある」
兄「じゃ、この棒っきれは?」
妹「うーん、駄目みたい」
兄「ってことはお前の職業は武闘家か。意外と頼りになるなぁ」
妹「違うよー!私の職業は『いもうと』だよ」
兄「は?」
兄「いもうとが冒険の何の役に立つんだよ!」
妹「そ、それは分かんないけど」
兄「悪いことは言わない。お前は家で大人しくしてろ」
妹「やだ!私もお兄ちゃんと一緒に行くもん!」
兄「でもなぁ…魔法も使えないし、ろくな武器も装備できなそうだし」
妹「そ、そんなことないもん!」
兄「ちなみになにか特技はあるのか?」
妹「えーっとね今のところ、なく、すねる、あまえる、おうえんが出来るよ」
兄「全く冒険の役に立ちそうにないぞ…」
妹「…ぐすっ…お、お兄ちゃんは私を置いて一人で行きたいんだね…ひっく…」
兄「さっそくアビリティ発動しやがった」
妹「私の目の届かないところでいけない店に入って、ぱふぱふしてもらうんだ」
兄「そんな事しないって…い、いやそれも悪くないな」
妹「や、やっぱり…ひどい…ひどいよ…えーん…」
兄「わかった!わかったよもー。一緒に行けばいいんだろ?」
妹「う…うん…ひっく…いいの?」
兄「いいも何もしょうがないだろ。危なくてもしらんぞ」
妹「…わーい!お兄ちゃん大好きっ…ぎゅっ…すりすり…」
兄「はぁ…」
兄「とりあえずあそこにあるハロワに行こう」
妹「なにそれ?」
兄「冒険の仲間を見つけるところだよ。昔は酒場だったみたいだけどな」
妹「えーーー!私お兄ちゃんと二人旅がいい!」
兄「無理言うなよ。回復魔法だってお前使えないのに。僧侶必須、これ常識」
妹「やだやだ!さっきお金はたいて薬草買ったから大丈夫だよー!」
兄「ちょっ!お前有り金全部薬草にしたのかよ!」
妹「うん。備えあれば憂いなしだよ」
兄「あーいるわー冒険初心者にこういう奴いるわー」
妹「何よー!お兄ちゃんのバカ!もう知らないんだから」
兄「妹アビリティまじでうざい」
兄「という訳でほんとうに二人旅だ」
妹「お兄ちゃん、とりあえず北にある村に行こうよ」
兄「その村とやらに何があるんだ?」
妹「なんか向こうの大陸にいくためのアイテムがあるらしいよ」
兄「それなら港から船が出てたと思うんだが…」
妹「あ…本当だ。お兄ちゃん頭いいー」
兄「…戻るぞ。せめてナビだけでもきちんとしてくれ」
妹「えへへ、はーい♪」
兄「しかし、フィールドに出ても平和だな」
妹「…お、お兄ちゃん、何か来るよ!」
兄「くそっ!モンスターか!」
兄「ていっ!とりゃっー!」
妹「お兄ちゃんがんばれー!」
兄「うがっ…く、このやろー!おりゃっ」
妹「もぐもぐ…お兄ちゃん負けるなー!」
兄「お前さてはポテチ食ってるだろ!」
妹「えへへ…だってしけっちゃうんだもん」
兄「いもうとマジで使えねー…ふぅ、これで全部倒したぞ」
妹「……ん…ぁんっ…!」
兄「どうした!まさか毒か!」
妹「ううん。なんかレベルがあがったみたい」
兄「意味わかんねー!なんで喘ぐんだよ」
妹「自然にそうなっちゃうの」
兄「…まあいい。なんか新しい特技覚えたか?」
妹「えーっとね…新しく『でれる』を覚えたみたい」
兄「…」
妹「せっかくだから使ってみるね」
兄「使わなくていいそんなもの」
妹「やだもーん、えいっ」
兄「あ、ちょっ…」
妹「……はぁ…おにいちゃん…ぁっ…」
兄「うわ、なんて予想通り」
妹「わ…私の事…嫌い?」
兄「嫌いじゃないけど」
妹「じゃあ、お兄ちゃんに抱っこして欲しいな…」
兄「よ、よせ」
妹「やだ…ねえ、私のおっぱい…嫌い?」
兄「嫌いじゃないけどもだ」
妹「…なら…触ってもいいんだよ?お兄ちゃんになら…むにゅっ…」
兄「うわー」
兄「効果時間が短いのが幸いだった」
妹「あはは…恥ずかしいね…もじもじ…」
兄「もう忘れよう…とにかく船に乗って次の街だ」
妹「でも、お金もうないかも」
兄「そういやお前が薬草に全部つぎこんだんだっけ…どうしよ」
妹「銀行でお金おろしてくるからちょっと待ってて」
兄「え?お前貯金あるのかよ」
妹「『いもうと』は結構貯金してるもんなんだよ!えっへん」
兄「うーむ、ここへきて初めて連れてきて良かったと思ったぞ」
妹「すいませーん、チケット2枚くださーい!」
兄「船旅は快適だ」
妹「うーんげろげろ…気持ち悪いよ…お兄ちゃん」
兄「きたねっ!お前にさっきビニール袋渡しといただろーが!」
妹「だってめまいがしてよくわからないんだもん」
兄「せめて船の外に吐けよ。わざわざ人に向かってぶちまけやがって」
妹「ごめんなさい…げろげろ…」
兄「あーあー魚が寄ってきたわ。お前ヒロイン失格な」
妹「だってー…あ、下に大きい魚がいるよ…」
兄「ほーどれどれ…ってモンスターじゃねーか!うわわわ!」
妹「え?なんで?なんで?聖水の効果は?」
兄「お前のゲロで消えたんじゃないか?」
妹「きゃーっ!こ、こっちに来るよ!」
兄「くそっ!」
妹「ファイトおーだよっお兄ちゃん!いけー!…おえっ…」
兄「相変わらず見てるだけかお前!はっ!どりゃーっ!」
妹「そんな事ないよー。ちゃんとおうえんしてるもん!」
兄「くそっ海の魔物はけっこう手ごわいな…誰も助けに来ないし」
妹「私がいるから百人力だよ!頑張ってー!げろげろ」
兄「せめて一人分の戦力になってから言えよ…よし倒した」
妹「ぱちぱちぱち、お兄ちゃん、かっこいー!」
兄「はっはっは、まかせなさい」
妹「えへへ、『でれる』?」
兄「遠慮しておく。なんか臭いし」
妹「…ん…やぁん…!はぅっ…」
兄「ま、またレベルが上がったのか?」
妹「…そうみたい。特技は…今回は覚えてないよ」
兄「どうせ覚えても使えないもんばっかなんだろうな」
妹「そんなことないもん!」
兄「どうだか…そういや船酔いは治ったのか?」
妹「あ、あれ?少し楽になったような気がするよ」
兄「ふーんそれは良かった」
妹「うん!きっとレベルが上がったおかげだね」
兄「もうすぐ港につくな」
妹「あっという間だったね」
兄「この街もけっこう栄えてるな」
妹「モンスター闘技場があるよ、お兄ちゃん」
兄「お、マジでちょっと遊んでいこうかな」
妹「だめー!賭け事なんてだめだからね!」
兄「ちょ、ちょっとくらいいいだろ…」
妹「だめだってば!先に王様に挨拶するのー」
兄「一介の冒険者がそう簡単に会えるわけ無いだろ」
兵「おお!あなたはもしや勇者さまでは?」
兄「…へ?」
妹「はい、そうですけど」
兵「我ら一同、首を長くしてお待ちしておりました」
兄「なんでやねん」
王「ぼく困っちゃったもんね。助けて欲しいもんね」
兄「なんか腹立つなぁ」
妹「どのような事でもなんなりと」
王「王冠が盗賊に盗まれちゃったもんね。取り返して欲しいもんね」
兄「ちなみにいつ盗まれたんです?」
王「お風呂に入ってるときに盗まれたもんね。有り得ない蛮行だもんね」
兄「まず城の警備が有り得ないレベルだな」
王「盗賊は結構強いからみんなやられちゃったもんね。もう勇者にまかせるもんね」
妹「はい。必ずや王冠を取り戻して見せます」
兄「魔王竜王と関係ないじゃん」
妹「もー!困ってる人が居たら助けてあげなきゃ」
兄「はぁ…まったく」
兵「盗賊は北の塔に潜んでいると思われます…お気をつけて」
兄「こ、この辺の魔物…手ごわいな…せやっ!」
妹「ふわぁああ…頑張ってーお兄ちゃん…」
兄「もはやおうえんも投げ遣りな感じに」
妹「そんな事ないよー…ぴこぴこ」
兄「まずそのPSPしまえっての!」
妹「何よー!私のお金で買ったんだからいいじゃん!ふーんだ」
兄「そういう問題じゃないだろ!…ふぅ終わった」
妹「お疲れ様ー………んぁっ…くっ…はぁ…」
兄「見てるだけでレベルが上がるなんて」
妹「うーんと…あ、今回は特技を覚えたよ!」
兄「ほぅ、今度はどんな特技なんだ」
妹「んーーーーとね…『けいご』だって」
兄「警護?防御力アップか」
兄「初めて役に立ちそうなアビリティだ」
妹「わーい!これで少しはお兄ちゃんの役に立てるね」
兄「さっそく使ってみてくれ」
妹「うん!………」
兄「……」
妹「ど、どうですか?何か変化はありましたか……え?」
兄「は?」
妹「お、おかしいですわ…どうしてこんな口調に…お兄様」
兄「…警護じゃなくて敬語だったか」
妹「お、お兄様…ど、どうしましょう…私こんな話し方では…!」
兄「いや、それはそれでアリだ」
妹「い、嫌ですわ…お兄様にそんなことを言われたら私…っ…」
兄「着々といもうとレベルが上がっているな」
これは面白い
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/03(水) 22:49:34.59:UUphIMGp0兄「塔の中に入って随分になるが」
妹「…迷ったね」
兄「だなぁ…一回戻ったほうがいいかもしれない」
妹「お兄ちゃん、トイレってどこにあるのかな?」
兄「こんなとこにトイレなんてあるわけないだろ。その辺でして来いよ」
妹「えー!恥ずかしいよぅ…でも…我慢できない…うぅ」
兄「誰も見てないからさ。行って来な」
妹「はぅ…覗いちゃだめだよ」
兄「誰が覗くか」
妹「念のためだもん。それじゃ行ってくるね」
妹「…こ、ここならいいかな…ドキドキ…」
妹「…うぅ、何も遮るものがなくて恥ずかしいよ…するっ…」
妹「………はぁ…っ…気持ちいい…」
妹「……うぅん…ずっと我慢してたからなかなか終わらないよぅ…」
兄「まだかー」
妹「きゃー!お兄ちゃんこっち来ないでよっ!ばかっ」
兄「み、見えてないから大丈夫だよ」
妹「平気だからあっち行ってー!やだー!」
兄「な、何だよ心配してきてやったってのに…あっちで待ってるからな」
妹「…全くもう!こんなとこに誰も来るわけないのに」
妹「見えなくても…音が恥ずかしいんだもん…」
妹「それとも…私のおしっこしてるとこ…見たいの?お兄ちゃん…」
盗「ウホッ!いいケツ…!」
妹「…え?」
妹「きゃーっ盗賊だよーっ!お兄ちゃん!」
盗「いかにも私が盗賊です。しかし綺麗なお尻だ…」
妹「み、見ないでよ!お兄ちゃん助けてーっ!」
盗「ほうほう…前のほうも綺麗ですね…毛もほとんど生えてない。私好みだ」
妹「いやぁっこっち来ないでよぉ!うぅ…おしっこ止まらないよ…」
盗「人の部屋で放尿している貴方がどう考えても悪いです」
妹「そんな…」
盗「これはろくに発散できない性欲を吐き出すチャンスです」
妹「や、やめて…お兄ちゃん…おにいちゃぁああああん!!!!」
盗「まるで陶器のようなお尻ですね」
妹「さ、触ったら駄目だからね」
盗「そう言われると尚更触りたくなるのが人間です」
妹「い、いや…やめて」
盗「上も脱がせて差し上げましょう…ほう、ふくらみかけの良い乳房です」
妹「やだー!」
盗「ふふふ…おしっこが終わらないうちは無駄ですよ」
妹「はやく…はやくぅ…」
盗「おっと、力むとおならが出てしまうんじゃないですか?」
妹「そ、それは…」
盗「ククク…さぁどちらが恥ずかしいでしょうかねぇ…」
盗「さて…そろそろ良いでしょう」
妹「な…何をするつもり?」
盗「さぁ…なんでしょうね」
妹「い、入れちゃ駄目だよ」
盗「こちらから見ると私を受け入れる態勢は万全です」
妹「し、姿勢は問題じゃないでしょ!いやぁあああああああ」
兄「死ぃねぇええええええええ!」
盗「うわっやられた」
妹「えーんお兄ちゃん、怖かったよ…」
兄「よしよし、もう大丈夫だからな」
盗「うーん参りました」
兄「はっはっは、大人しくお縄につけい」
妹「べーっだ!私にいやらしいことしようとした罰だよっ!」
兄「まずそのうさんくさいマスクを取らせてもらおう」
盗「そ、それだけはご勘弁を」
兄「問答無用だ。それっ」
盗「ひー」
妹「なんか超美形の人が出てきたよ」
兄「げっ本当だ」
盗「今は盗賊に身をやつしておりますが、以前は私は『いけめん』という職業でした」
兄「あのチートすぎる職業か」
盗「…ですがうんたらかんたらかくかくしかじか」
妹「ぐすっ…可哀相だね…」
兄「とはいえ犯罪者は犯罪者。大人しく捕まって裁きを受けるんだな」
妹「ま、待ってお兄ちゃん…可哀相だから見逃してあげようよ」
兄「は?でもなぁ」
妹「王冠が戻ってくればきっと王様も怒らないと思うな」
盗「おぉ…なんという慈悲溢れるなさりよう…あなたは天使です」
妹「ど、どうしよう…私天使だってさ、ぽっ…」
兄「これが『いけめん』の力か…」
盗「お礼に有益な情報をお教えしましょう」
妹「ほんとにこんな町にあるのかな」
兄「盗賊が次に狙ってたっていうからなぁ。割と本当かも」
妹「昔の勇者様が使ってた武器があれば、魔王竜王も楽に倒せるね」
兄「ていうかその貴族とやらの家宝みたいなもんだろ?簡単に貸してくれるとも思えんが」
妹「売ってくれないかな?」
兄「お前の貯金でも無理だろうなぁ…あれ?」
妹「どうしたの?お兄ちゃん」
兄「なんか犬と女の子がこっちに来る」
妹「ほんとだ」
犬「わんわんわんわん!!ガウッ!」
兄「うわっ!何て凶暴な犬なんだっ」
嬢「あらあら…他人には懐きませんのに」
妹「お兄ちゃんは動物にも好かれるんだね」
兄「どこを見てそう思うのお前ら」
嬢「こんなに人にじゃれるのは初めてですよ」
妹「私にはこないよー!つまんなーい」
兄「ぎゃーいててっ!噛んでるって!めっちゃ噛んでる!」
嬢「旅の方ですか?」
妹「うん!魔王竜王を倒すための旅をしてるの」
嬢「まぁ…旅の勇者様の話は聞き及んでおります」
妹「そうなんだー!やっぱり王冠を取り戻したのが良かったのかな」
嬢「よろしければ私の家に寄って行きませんか?勇者様のお話を聞いてみたいです」
兄「その前にこの犬を何とかしてくれ!」
嬢「粗茶ですが、どうぞ。甘いものもありますよ」
妹「いただきまーす!お兄ちゃん食べないの?」
兄「俺には薬草をくれ…」
妹「勇者のくせにだらしないなぁ…もう」
嬢「くすくす…勇者様といえば、うちにもかの勇者さまが使われた武器があります」
兄「え」
妹「お、お兄ちゃん…」
嬢「あちらに飾られてるのがそうです」
兄「おおっ神々しいな」
妹「何だか強そうだよー!」
父「お前が旅の勇者か」
妹「こんにちわ、お邪魔してます」
父「ふふふ、お前の望みは分かっているぞ。気を楽にしろ」
兄「話が早くて助かる。あれ貸して」
父「駄目。絶対駄目」
妹「えー!」
嬢「お、お父様…貸してあげられないのですか?」
父「だって使ったら汚れるっしょ」
兄「え、そこが問題なの?」
妹「綺麗に掃除して返すからー」
父「絶対魔物の返り血とかで汚れるし。お前の血とか汗とかその他色んなものが染みるだろうし」
兄「えー…そんな」
父「レアものの価値は保存状態に依存するから無理」
妹「こういう人って『これくたー』っていうんだよね、お兄ちゃん」
兄「くそう厄介な相手だ」
父「くれてやらんでもないが、ひとつだけ条件がある」
兄「ほ、ほんとに?」
父「うむ」
妹「やったー!」
兄「して、その条件とは」
父「うむ、わしの娘を嫁にもらってくれ」
妹「えーーーーーーーっ!!!」
兄「いくらなんでも唐突すぎ」
父「ぜひ旅にも連れてってくれ。これはなかなか役に立つぞ」
嬢「まぁ…お父様ったら…」
兄「いや、あんたも反対しろよ」
父「一晩じっくり考えるが良い」
妹「………」
兄「はー…どうしたものやら」
兄「伝説の勇者の武器は必要だが…」
兄「かといって結婚かぁ…まぁ美人だったけど」
兄「うーん…ごろごろ…ごろごろ…」
妹「お兄ちゃん、入ってもいい?」
兄「あぁ、いいぞ」
妹「…えへへ、ごめんねこんな時間に」
兄「いいよ、いろいろ考えてたから」
妹「お兄ちゃん、もう決めた?」
兄「そんな簡単に決められる訳ないだろ」
妹「…私、お兄ちゃんはあの女の人と結婚するべきだと思う」
兄「そりゃまた何で」
妹「だ、だって…昔の勇者さまの武器を貰うにはこの方法しかないし」
兄「…しかし」
妹「それに、あの人美人だし、お金持ちだし…お兄ちゃんの好きな『おじょうさま』だし」
兄「俺に限定しなくても男はみんな好きなもんだ」
妹「あ…やっぱり」
兄「あくまで一般論だけどな」
妹「お兄ちゃんがあの人と結婚したら…私いらない子になっちゃうね」
兄「そんなこと言うなよ」
兄「俺が結婚したら、お前はどうするんだ?」
妹「私…?私は、家に帰ろうかなぁ」
兄「ど、どうして」
妹「だって、私何の役にも立たないし」
兄「そんな事ない。おうえんだっていつも励みになってる」
妹「…最近まじめにやってなくてごめんね」
兄「別にいいさ。それにお前の貯金も助かってるぞ」
妹「『おじょうさま』のほうがきっといっぱいお金も持ってるよ」
兄「そりゃそうだろうけど…」
妹「…あはは、気を使わなくていいよ。お兄ちゃんとの旅、すっごく楽しかったよ」
兄「……」
妹「私…部屋に戻るね。ばいばい」
兄「あ…」
兄「…泣いてたな…あいつ…」
父「決めたか、勇者よ」
兄「あぁ…」
妹「…………」
嬢「…妹さん、顔色が悪いですわ…大丈夫ですか?」
妹「へ、へーきだよ!……そう、平気なんだから…」
父「では…娘を嫁に貰ってくれるのだな?」
兄「………」
父「………」
妹「………」
兄「はい…」
嬢「…まぁ……!ぽっ……」
兄「といいたいところだけど」
父「……ほぅ?」
妹「……えっ?」
兄「俺には、こいつが必要なんです」
妹「きゃっ…お、お兄ちゃん!?」
嬢「…まぁ」
兄「何一つ旅の役には立たないけど…こいつがいないとどうも具合が悪い」
妹「お、お兄ちゃん…ぐすっ…」
父「…伝説の勇者の武器はいいのか?」
兄「あぁまぁ…なんとかなるだろ。それよりこいつがいた方が」
妹「お兄ちゃんっ!」
兄「だ、抱きつくなって…」
妹「お兄ちゃん…お兄ちゃん…ぐすっ…お兄ちゃん…」
兄「よしよし…お兄ちゃんがちゃんとそばにいてやるからな」
嬢「美しい…愛ですわね…うふふ、負けましたわ」
父「むぅ…しかたない…せめて武器を手に取らせてやろうではないか」
兄「えっくれるんじゃないの?流れ的に」
妹「そうだよー」
父「世の中そんなに甘くないんじゃ。…これが伝説の勇者の使った武器ね。よく見て」
兄「なんか軽く口調が変わるのが気に障るが」
妹「しーっお兄ちゃん」
妹「わー、何ていうか……」
父「ねえ、よく見て。すごいでしょ?どう?レアだよ骨董品だよ?」
兄「何ていうか…ただの銅の剣じゃね?」
嬢「うふふ…あくまで伝説の勇者様が“使った”ものですから」
兄「こんなの何の役にも立たないじゃん」
妹「今お兄ちゃんが使ってるやつのほうがよっぽどいいよね」
父「ばかもん!これだから素人は…勇者の初期装備なんてほぼ現存してないんじゃ!」
兄「うわっ…危ないっ!振り回すなよ!」
妹「『これくたー』はコレクションをバカにされると怒るんだよー」
父「で、結婚式はいつにするんじゃ?」
兄「いや、だから結婚はしないって」
妹「おじさん、しつこいと嫌われるんだよ」
父「娘とじゃない。お前らの結婚式じゃ」
兄「は?」
妹「わ、私たちの?」
父「うむ。先ほど熱い抱擁を交わしながらのプロポーズ…しかと聞いたぞ」
妹「!?」
兄「プ、プロポーズ?いやちょっと待って」
嬢「私も確かに聞きましたわ」
妹「…さっきのって…そういう意味だったんだね…」
兄「いや違うから」
妹「気付かなくてごめんね…私…嬉しいっ…!ぎゅっ」
父「ほっほっほ、ラブラブじゃのう」
嬢「ラブラブですわね」
妹「今から!今からがいいです!ねっお兄ちゃん」
兄「アッー!」
父「うむ、すでに式場は押さえてあるぞ。娘と挙式させるつもりだったんじゃが…」
兄「なんでこんなところで結婚式を…」
妹「旅先で結婚式ってロマンチックだよー」
兄「まぁ…誰も俺たちの知り合いも居ないし、なかったことにできるな」
?「号外だー!勇者様が結婚したぞー」
?「しかも相手は妹だぞー!」
?「スクープだー!世界中に知らせろー」
妹「なんかすごく人が居るね」
父「せっかくだから各種マスコミにFAXしといた」
兄「ちょ」
妹「えへへ…お兄ちゃん、大好きだよ」
兄「指輪まで用意されてるとは…」
妹「あとでお礼に来ないとね」
兄「どっちかというとお礼参りに来たくなる」
妹「お兄ちゃん……ちゅっ…れろ…」
兄「ん…お、おい舌を入れるなよ…!」
妹「えへへ…新婚旅行はどこに行く?」
兄「魔王竜王はどうするんだよ」
妹「うーんと、続きのSSでかな?」
兄「そんなのあるはずないだろ!」
というわけでおしまいです
お粗末なSSで申し訳ありませんでしたが支援ありがとうございました
また3日後くらいに何か書ければと思います
98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/04(木) 00:25:28.47:PgLEIxi30お粗末なSSで申し訳ありませんでしたが支援ありがとうございました
また3日後くらいに何か書ければと思います
おしまいいかー乙
出来ればもう少し続いて欲しかったが止む無し
106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/04(木) 00:56:42.88:Bd3dsX5z0出来ればもう少し続いて欲しかったが止む無し
面白かった乙した

コメント 6
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ここはお嬢様と犬が加わって4人パーティーじゃないのか?!
私もそれがいいと思うので書いてください