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1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 21:14:30.78:gngBjijo0
宇宙船内 ダクト
エイリアン「まずいよぉ」
エイリアン「どーしよ……人間いっぱいいるじゃん」
エイリアン「とりあえず……移動しないと」
エイリアン「お腹……すいたぁ」
男「あ、この資料をリーダーに渡してきてくれるか?」
女「はい」
男「じゃ、頼む」
―――トイレ 個室
男「ふう……」
ビチャ……
男「なんだ……?上から液体が……」
男「―――うわぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
エイリアン「……あ、いけない。寝てたら涎が……」
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2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 21:16:46.77:gngBjijo0
男「うわぁぁぁぁ!!!!」
女「どうされました!?」
男「そ、それが……!!!」
エイリアン「いけないいけない。とりあえず移動しないと……」
エイリアン「でも、どこにいこうかなぁ……ここだとちょっと狭いし……」
女「何もいませんけど?」
男「いや、でも確かに変な生物が……!!」
女「疲れてたんですよ」
男「そんなバカな……」
女「ほら、休んでください」
男「あ、ああ……」
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 21:17:49.38:LjAp4hU00
―――男 自室
エイリアン「お……誰もいないようです」
ガタン……シュタ
エイリアン「ふう……やっと体を伸ばせますねえ」
エイリアン「さてと……まずはお風呂にでも入らせてもらいましょうか」
エイリアン「えっと、お風呂は……こっちかな?」
ウィーン
男「はぁ……」
男「確かに見たんだけど」
男「いや、あんな生物がこの船に乗っていたら確かに既にパニックになっているだろうし」
男「気の所為だな。うん」
男「もうねるか」
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 21:19:29.39:ApHiibbVO
男「ふう……」
ジャー
男「!?」
男「浴室から音が……!?」
エイリアン「ふんふーん♪」
エイリアン「はぁ、ダクトの中は埃だらけで嫌ですねえ」
エイリアン「早く洗わないと……えっとボディシャンプーはっと」
男「だ、だれかいるのか……?」
男「……」
男「よ、よし……!!」
ガラ!!
男「だれだ!?」
エイリアン「―――んな!?痴漢!?」
男「―――うわぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 21:24:11.34:gngBjijo0
男「ひぃぃぃぃぃいぃい!!!!!!!!」
エイリアン「きゃぁぁぁぁ!!!!!」
エイリアン「逃げないと!!!」
シュ!!
男「ダクトの中に逃げた!?」
男「まずい!!!」
男「たいへんだぁぁぁぁ!!!!」
エイリアン「あーびっくりしたぁ」
エイリアン「人間も見境ないですねえ」
エイリアン「雌ならなんでもいいんでしょうか」
エイリアン「とりあえず、移動しましょう」
女「どうしたんですか?」
男「大変だ!!!大変なんだ!!!」
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 21:27:12.76:gngBjijo0
女「―――エイリアン?」
男「そうだ!」
女「ぷっ!」
男「嘘じゃない!!」
女「でも、そんな話……」
男「とにかく調べてみよう。奴はダクトの中に逃げたんだ!!」
女「分かりました。とりあえず、熱源反応を調べましょう」
男「あ、ああ」
エイリアン「お……」
ガタン……シュタ
エイリアン「ここは……食糧庫ですね」
エイリアン「んー……サバ缶はないですか」
エイリアン「じゃあ、この猫缶で我慢しましょう」
カパ
エイリアン「……(もぐもぐ」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 21:30:10.49:gngBjijo0
女「やっぱり反応がありませんね」
男「そんなバカな……あ、もしかしたらダクトを抜けだして別の場所にいるのかもしれない!」
女「もう、休んだらどうですか?」
男「本当なんだ!!信じてくれ!!!」
女「はいはい。監視はしておきますから」
男「だから!!!」
―――廊下
エイリアン「誰もいませんねえ(モグモグ」
ネコ「にゃーん」
エイリアン「おー♪確かネコとかいう生物だぁ」
エイリアン「ほらほら、おいでおいでー♪」
ネコ「にゃあああああああ!!!!!!!」
エイリアン「あ、逃げた」
エイリアン「失礼なネコですねえ。もう嫌いです」
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 21:30:27.28:29KTG6bj0
エイリアン「ちょっと、トイレに行きますか」
ウィーン
エイリアン「それにしてもここは良い船ですね」
エイリアン「痴漢さえいなければいいんですけど」
男「くそ……」
男「どうなってもしらないぞ」
男「―――いや、俺だけでも奴を探して駆除しないと」
男「おし」
ウィーン
エイリアン「ふう♪」
男「―――」
エイリアン「あ、さっきの痴漢さん」
男「うわぁぁぁぁぁ!!!!!!」
エイリアン「あ、ちょっとー」
エイリアン「はぁ……やっぱり人間の目には化物に映るってお婆ちゃんの話は本当だったのかぁ……ちょっとショック」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 21:38:20.30:gngBjijo0
エイリアン「これでも14歳の乙女なんだけど」
エイリアン「……とりあえず、人間を驚かせないように移動しないと」
エイリアン「キシャーーーー」
―――武器庫
男「よし、火炎放射器とマグナムさえあれば……」
男「絶対に駆除してやる……」
男「いくぞ!」
モニタールーム
女「……ん?」
女「なに、こいつ……?」
エイリアン「ん?カメラがある……ピース♪」
女「まさか……これがエイリアン!!!?」
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 21:41:22.54:gngBjijo0
男「はぁ……はぁ……どこだ……」
男「来るならきやがれ……くそったれ」
―――女 自室
エイリアン「お邪魔しまーす」
ウィーン
エイリアン「おお。ここは女の子の部屋っぽい」
エイリアン「さてと。歯磨きしましょうか」
エイリアン「んー……使い捨て歯ブラシはこれですね」
エイリアン「……(シャコシャコ」
女「男さん!!」
男「ど、どうした!?」
女「私も確認しました!!」
男「そ、そうか。今はどこに居る?」
女「わ、わたしの……部屋、です」
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 21:44:00.33:gngBjijo0
エイリアン「……(クチュクチュ……ぺッ」
エイリアン「ふぅ……よし」
エイリアン「さてと、あとは寝るところを確保しないと」
エイリアン「……この部屋のベッドは小さいですね」
エイリアン「違う場所に行きましょう」
―――数分後
男「よし、いくぞ」
女「はい」
ウィーン
男「はぁ……はぁ……」
女「い、いませんね」
男「……みたいだな」
女「どこに消えたんでしょう……」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 21:47:32.41:gngBjijo0
男「もう一度、モニタールームに行ってみよう」
女「は、はい」
男「大丈夫だ。俺が必ず駆除して見せる」
女「はい」
―――エンジンルーム
グオン!グオン!
エイリアン「うるさ」
作業員「うぃ?」
エイリアン「あ、どうもこんにちは」
作業員「なんだぁ?男かぁ?変な着ぐるみをきよって」
エイリアン「酒くさ」
作業員「ほら、お前も飲め飲め」
エイリアン「いえ、私未成年ですし」
作業員「ほらほら、ぐーっといけや」
エイリアン「ひぃ!やめてぇ!」
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 21:50:09.32:gngBjijo0
作業員「なんだ?俺の酒がのめねえってか?」
エイリアン「違います!離れてください!!」
ググッ
作業員「なんだぁ?俺と相撲でもしようってか?」
エイリアン「違います!!セクハラで訴えますよ!!!」
作業員「いくぞ、おら!!」
エイリアン「きゃあああああ!!!!!」
―――モニタールーム
女「大変です!!」
男「作業員が襲われてる!?」
女「急ぎましょう!!!」
男「あ、ああ!」
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 21:53:18.55:gngBjijo0
エイリアン「ぬぅぅぅぅぅん!!!乙女のパワー!!!」
ガッ
作業員「お?」
エイリアン「せいや!!」
バタン!!!
作業員「がはっ!!」
エイリアン「はぁ……はぁ……」
作業員「う……ヴォゲェェェ!!!」
エイリアン「わぁ!!嘔吐したぁ!!?」
作業員「ワカメが……おえぇ」
エイリアン「あわわ、ぞうきんぞうきん!!」
ウィーン
男「大丈夫か!!!」
女「あ……!!」
作業員「くそぉ……」
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 21:55:40.69:gngBjijo0
女「こんなに嘔吐して……酷い」
男「大丈夫か?しっかりしろ!」
作業員「気を付けろ……奴は強い……ぞ」
ガクッ
女「え!?」
男「大丈夫。気を失っただけだ」
女「はぁ……早く医務室に」
男「そうだな」
ウィーン
エイリアン「やっと見つけた」
エイリアン「あれ?いない……」
エイリアン「まあいいや。とりあえず拭いときましょう」
エイリアン「……くさ」
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 21:58:07.62:6LFpWgPy0
エイリアン「ふう……これで綺麗になりましたね」
エイリアン「さてと、改めて寝床を探しましょうか」
ウィーン
―――数分後
男「あれ?嘔吐跡が綺麗になってるぞ」
女「本当ですね……」
男「まさか……エイリアンか?」
女「どういうことですか?」
男「人間の吐瀉物を食べたのかもしれない」
女「そ、そんな……」
男「人間を食うって噂もあるし、排泄物も好んで食すのかもしれん」
女「こ、怖いです……」
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 22:02:08.18:gngBjijo0
エイリアン「にしても、いいとこがないですねえ」
エイリアン「ん……?」
エイリアン「えっと、いむしつって読むんですかね?」
ウィーン
エイリアン「おぉー♪」
エイリアン「おっきいベッドがならんでるー♪」
エイリアン「どこでねよーかなー?」
作業員「ぐおー!うがぐぐ……ぐおー!」
エイリアン「あ、さっきのゲロ人間さん」
エイリアン「……寝相が悪いですねえ……布団が乱れてます」
エイリアン「これでよしっと」
エイリアン「私は奥のベッドで寝ますか」
男「よし、もう一度モニタールームにいくぞ」
女「はい!」
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 22:05:02.34:v1jcFieU0
モニタールーム
男「……いないな」
女「室内に潜り込んでいるんでしょうか?」
男「どこに隠れてやがる……くそ!!」
エイリアン「すー……ママぁ……」
エイリアン「すー……もうちょっとで……かえれるよぉ……うふふ」
ネコ「にゃぁ」
エイリアン「ん……?」
ネコ「にゃぁぁん♪」
エイリアン「……いただきまーふ♪」
ネコ「―――にゃぁあああああああああああああああ!!!!!!!」
50: ◆QTprecureGtY :2011/08/15(月) 22:07:05.00:86/rYALE0
52: 忍法帖【Lv=20,xxxPT】 :2011/08/15(月) 22:08:31.03:dOFBdrDm0
男「なんだ!?」
女「ネコの声です!!」
男「医務室か!!」
女「……い、いました!!奥のベッドにいます!!!」
男「あそこには作業員も寝てるんだぞ!?くそ!!!」
女「急ぎましょう!」
男「あ、ああ」
エイリアン「もぐもぐ」
ネコ「うにゃぁん……」
エイリアン「まずい……うえ」
ネコ「ふしゃぁぁぁ!!!」
エイリアン「―――きゃあ!!痛い!!!なに?!!?」
ネコ「ふしゃあああ!!!!!」
エイリアン「ちょっと、なんでひっかくんですかぁ!!!」
ネコ「にゃあああ!!!!」
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 22:10:40.15:gngBjijo0
ネコ「にゃあ!!にゃあ、にゃあ!!」
エイリアン「すいません。寝ぼけてたんです」
ネコ「にゃあ?にゃぁん!!」
エイリアン「はい。以後、気をつけます」
ネコ「にゃあ!」
エイリアン「はぁ……出ていきたいのは山々なんですけど」
ネコ「にゃあ?」
エイリアン「はい。それが私、修学旅行の最中だったんですけど、間違って人間の宇宙船に乗ってしまったんです」
ネコ「にゃあ……」
エイリアン「バカじゃないもん!!うっかりだもん!!」
ネコ「にゃにゃあ」
エイリアン「一緒じゃないです!!」
男「ネコが騒いでるな」
女「気を付けてください」
男「分かっている」
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 22:13:31.72:gngBjijo0
作業員「うっせええええ!!!!!」
エイリアン「ひぃ!」
ネコ「にゃぁ!?」
作業員「寝れねえだろうが!!!シャーシャーにゃーにゃーいってんじゃねええ!!!」
エイリアン「す、すいません」
ネコ「にゃぁ」
作業員「ったく……うごー」
エイリアン「しー……ですね?部屋をでましょう」
ネコ「にゃぁ」
男「よし……」
女「はぁ……はぁ……」
男「いくぞ!」
ウィーン
男「覚悟し―――あれ?」
女「いない……?」
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 22:16:12.37:gngBjijo0
男「……はぁ……はぁ……」
女「あ、男さん!これ、ネコの首輪……」
男「……換気口から逃げたみたいだな」
女「ネコ……ごめんね」
男「ネコを食べたことで腹が膨れたんだろう。しばらくは襲ってこないはずだ」
女「だと、いいですけど」
―――食糧庫
エイリアン「ほっ」
シュタ
ネコ「にゃぁ」
エイリアン「えっと、はいどーぞ、猫缶です」
ネコ「にゃあ」
エイリアン「いえいえ。これぐらいはお安いご用です」
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 22:20:15.15:gngBjijo0
エイリアン「はぁ……ここで寝てもいいですか?」
ネコ「まあ、構わないけど?」
エイリアン「もう疲れました」
ネコ「でも、エイリアンも大変だね」
エイリアン「はい……あの、やっぱりこの船って地球に向かってます?」
ネコ「ああ。あと一カ月もすれば地球だ」
エイリアン「あぁ……どうしたらいいのかなぁ」
ネコ「それはネコに訊かないでくれ」
エイリアン「わかってますけど」
ネコ「人間と上手くコミュニケーションをとればいいんじゃないか?」
エイリアン「どうやって?人間は私のことを見て叫び声をあげるんですよ?」
ネコ「うむ……」
男「はぁ……くそ、どこに消えやがった」
女「もう、やだぁ」
男「大丈夫だ……きっと守るよ」
60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 22:20:51.45:tDUmYDj3O
ネコ「ボディーランゲージはどうだろう?」
エイリアン「ボディーランゲージ?」
ネコ「ああ」
エイリアン「上手くいきますか?」
ネコ「それは君次第だ」
エイリアン「わ、わかりました!」
ネコ「応援している」
男「食糧庫に居るみたいだな」
女「どうします?行ってみますか?」
男「君はここに残ってくれ。もし移動したら知らせてほしい」
女「そんな、一人は危険です!!」
男「大丈夫さ。君のナビゲートさえあればね」
女「わ、わかりました」
男「じゃあ、いってくる」
女「お気をつけて」
65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 22:27:57.97:gngBjijo0
エイリアン「じゃあ、とりあえず痴漢さんのところへ行ってみましょう」
ネコ「誰のことだ?」
エイリアン「私の入浴を覗いた破廉恥な人間さんのことです」
ネコ「誰だ……?」
エイリアン「それでは、行ってきます!」
ネコ「あ、まて」
エイリアン「はい?」
男「異常はないか?」
女『はい。まだ動きはありません』
男「了解。警戒を怠るな」
女『はい』
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 22:31:41.99:gngBjijo0
ネコ「ここには女という人間がいる。そちらのほうがいい。彼女は優しいから力になってくれる」
エイリアン「はい。わかりました」
ネコ「このダクトから行くと良い。恐らくモニタールームで仕事をしているはずだ」
エイリアン「はい。何から何まで、本当にありがとうございます」
ネコ「猫缶のお礼だ。気にするな」
エイリアン「では、失礼します!」
ネコ「うむ」
エイリアン「はっ!!」
男「今、現場に到着した」
女『待ってください!!移動しました!!ダクト内を進行中です!!』
男「なんだと!?どこに向かっている!?」
女「そ、それが……うごきがはやくて……」
男「早く特定するんだ!!!」
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 22:35:01.18:gngBjijo0
モニタールーム
女「どこ?どこに向かっているの!?」
男『急げ!!』
女「わ、わかってます!!!」
女「えと……えと……」
ガリガリガリガリ!!!!!!!!
女「え?なに!?」
ガリガリガリ……
女「ね、ずみ?」
男『おい!どうした!?』
女「い、いえ……なにも―――」
ガタン!!!
女「ひぃぃ!!!換気口のふたが!?!」
ビチャ……ビチャ……
女「な、なに……?なにかが垂れてきてる……」
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 22:38:30.06:gngBjijo0
女「はぁ……はぁ……」
男『おい!!どうした!!?』
女「はぁ……いったい―――」
シュタ
エイリアン「はあ、お尻がつっかえちゃった」
女「―――」
エイリアン「あ、いたいた♪―――あのー、すいません」
女「」バタッ
エイリアン「えぇぇ!?気絶しちゃった!?」
エイリアン「どどど、どーしよ!?怒られちゃう!?」
男『おい!どうしたんだ!!応答しろ!!』
エイリアン「はい、あのーえっとですね」
エイリアン『シャー……シャー……』
男「ひっぃぃぃいい!!!!!―――ま、まさか、女が……!?くそ!!!」
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 22:42:04.57:gngBjijo0
エイリアン「とりあえず、医務室に運ぶましょうか」
エイリアン「よっこらせっくす」
女「」
エイリアン「えっと、こっちだったかな?」
エイリアン「はぁ……なんでこんなことになるかなぁ?」
男「はぁ……!!はぁ……!!」
ウィーン
男「大丈夫か!!!」
男「―――いない」
男「くそ!!!」
男「一緒に連れていってやれば……!!!」
男「くそ!!くそぉぉぉ!!!!!」
男「―――絶対に仇はとってやるからな……エイリアンめ……!!」
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 22:45:54.96:gngBjijo0
医務室
エイリアン「よいしょ」
女「うーん……」
エイリアン「これでよしっと」
エイリアン「さて、気絶されるとボディーランゲージも糞もないですね」
エイリアン「どうしたら……」
エイリアン「私、地球の言語は書けませんし……」
エイリアン「困ったです」
男「はぁ……はぁ……」
ウィーン
男「……!!」
男「いないか……」
男「どこだ……絶対にぶっ殺してやる」
74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 22:48:47.07:gngBjijo0
女「ううーん」
エイリアン「苦しそう……」
エイリアン「よしよし」
ナデナデ
女「ん……?」
エイリアン「あ、気が付きました?」
女「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
エイリアン「わわ!!ちょっと静かにしてください!!」
女「むぐぅ!?!?」
エイリアン「寝てる人もいるんですから!」
女「んーーー!?!!!?」
男「―――悲鳴!?」
男「向こうからだ!!」
男「まだ、生きているのか……!?」
75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 22:51:57.68:gngBjijo0
女「むぐぐうううう!?!!?!?」
エイリアン「キシャー……」
女「むぐううううううう!?!?!?」
エイリアン「シャー……」
女「……?」
エイリアン「……(コク」
女「……ぷはぁ……アナタ、私を食べる気じゃないの?」
エイリアン「……(ふるふる」
女「……何がしたいの?」
エイリアン「……(ジタバタ」
女「え?なに?何かを伝えようとしているの?」
エイリアン「……(コクコク!!」
女「……??」
男「ふー……ふー……」
男「待っていろ。今、助けてやるからな」
76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 22:55:39.96:gngBjijo0
女「……えっと、なにがしたいの?」
エイリアン「ここ、出たい、です」
女「うーん。この部屋から出たいの?」
エイリアン「近い!!でも、違うんです」
女「違うの?」
エイリアン「この、船、から、出たい、です」
女「この、船から、出たい?」
エイリアン「そうです!!!」
女「この船から出たいのね!?」
エイリアン「そうです!!!」
女「そうなんだ……もしかして乗りたくて乗ったわけじゃないの?」
エイリアン「そうなんですよぉ」
女「ふうん……なるほどね。悪さをするつもりはない、と?」
エイリアン「勿論ですよ!」
79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 22:58:49.93:gngBjijo0
女「船から出れればいいわけ?」
エイリアン「はい!」
女「わかったわ。じゃあ、こっちに来てくれる?」
エイリアン「はい」
ウィーン
女「この船から出る方法を二つ」
エイリアン「はい」
女「脱出用のハッチを開けるか、ゴミ処理用のダクトを通って外に出るか」
エイリアン「なるほど」
女「どっちからでたい?」
エイリアン「脱出用ですね」
女「脱出用ハッチ?」
エイリアン「はい」
女「わかったわ」
80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 23:01:34.77:gngBjijo0
―――脱出用ハッチ
女「じゃあ、その扉の前に立って」
エイリアン「わかりました」
女「じゃあ、行くわよ?」
エイリアン「いつでもどうぞ」
ウィーン
男「おい!!」
女「あ、男さん!?」
男「エイリアンは!?」
女「今から脱出用のハッチから外に出します」
男「なに!?」
女「どうやらあの子、間違えてここに乗ってしまったようですので」
男「間違った!?」
エイリアン「えへへ、お恥ずかしい」
81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 23:05:34.01:gngBjijo0
男「それで、今から外に逃がすのか?」
女「はい」
エイリアン「猫缶、おいしゅうございました(ペコリ」
女「ほら、頭下げてます。いい子みたいですよ?」
男「う、む……」
女「じゃあ、開けるわね?」
エイリアン「はい」
男「これでいいんだろうか……?」
女「あの子を殺すのは反対です。少なくとも私はあの子に看病してもらいましたし」
男「あ、ああ……」
エイリアン「では、さようなら」
女「バイバイ」
ポチ……ガガガガガガガガガ……!!
エイリアン「このお礼は必ず―――――」
ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥ……!!!
84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 23:08:32.40:Fq9+Avvq0
男「最後、手を振ってたな」
女「はい」
男「ふう……」
女「これで一件落着ですね」
男「う……ん」
女「どうかしました?」
男「いや……別に」
女「?」
―――宇宙空間
エイリアン「わーなにもみえなーい」
スーイスーイ
エイリアン「私の惑星まで何億光年ぐらいかなぁ……」
エイリアン「まあ、気長に行きましょう」
スーイスーイ
90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 23:12:38.84:gngBjijo0
―――数週間後
女「無事に地球へ帰還できそうですね」
男「ああ……」
女「……なんですか?」
男「無事に地球へ帰れたら……その、結婚してほしい」
女「え……?」
男「ダメだろうか?」
女「……いいえ。嬉しいです」
男「良かった」
―――宇宙空間
エイリアン「あれあれ!!あれだよーみんなー!!」
エイリアン「人間の宇宙船だぁ♪」
エイリアン「みんなでお礼しないとね♪」
エイリアン「「おー」」
エイリアン「よっしゃあ、乗り移るよー!」
92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 23:16:27.89:gngBjijo0
ガン!!ガン!!!ガン!!!ガン!!!ガン!!!ガン!!!!
男「な、なんだ!?!?」
女「なにかが宇宙船にぶつかったみたいです!!」
男「損傷は!?」
女「な、ないようです……」
男「そうか。でも、とりあえず外の様子をモニターに映してくれ」
女「あの……本当に見ますか?」
男「え?ああ、頼む」
女「では……」
パッ!
男「……な!?」
エイリアン『そっちの外壁剥がせそう?』
エイリアン『あたしの酸を舐めておるのか?』
エイリアン『んじゃ、溶かして侵入しちゃおうよー♪』
エイリアン『じゃあ……おえぇぇ』
93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 23:17:34.92:Fq9+Avvq0
男「ぎゃぁぁぁああああああああああ!!!!!!!」
女「これは、あの子の仲間、なの!?!」
ウィーン
男「は!?」
エイリアン「シャー……」
エイリアン「シャー……」
エイリアン「キシャー……」
男「ひぃぃぃぃぃぃぃいいいいいいい!!!!!!」
女「な、なななななな!?!?!」
アナウンス『非常事態発生!!非常事態発生!!宇宙船内の酸素が急速に低下中!!乗組員は至急―――』
男「うわぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
女「なにをしたのよぉぉぉ!!!!!」
エイリアン「えっと、お礼にきました。あの節は本当にお世話になりました(ペコリ」
エイリアン「ついでに地球までいきたいとおもいまーす♪」
エイリアン「卒業旅行は地球に決まったんです。―――短い間ですけど、お世話になりまーす♪」
104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 23:27:56.75:gngBjijo0
ドドーン!!!!
エイリアン「やっば!なんか壊しちゃった!」
エイリアン「もう、ドジなんだから」
エイリアン「ごめりんこ♪」
アナウンス『メインエンジン停止!!乗組員は至急修復作業に―――』
男「はは……もう、だめだ……」
女「……いやぁ……死にたくない……」
エイリアン「肩でもおもみしますね?」
エイリアン「ねえねえ。脱出ポッドってやつ入ってくるとき壊しちゃったよね?謝った方がいいかな?」
エイリアン「多分、謝った方がいいかも」
ドドーン!!!!
アナウンス『火災発生!!火災発生!!乗組員は至急消化作業にあたれ!!』
アナウンス『緊急事態発生!!乗組員はただちに脱出ポッドで船内からの退避を行ってください!!繰り返します―――』
エイリアン「もみもみ……きもちいいですかぁ?」
男&女「―――終わった」
END
105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 23:29:02.87:6LFpWgPy0
119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 23:43:08.31:khJqy6NvO
男「うわぁぁぁぁ!!!!」
女「どうされました!?」
男「そ、それが……!!!」
エイリアン「いけないいけない。とりあえず移動しないと……」
エイリアン「でも、どこにいこうかなぁ……ここだとちょっと狭いし……」
女「何もいませんけど?」
男「いや、でも確かに変な生物が……!!」
女「疲れてたんですよ」
男「そんなバカな……」
女「ほら、休んでください」
男「あ、ああ……」
エイドリアン「キシャーーーーー!!」
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 21:19:15.50:gngBjijo0―――男 自室
エイリアン「お……誰もいないようです」
ガタン……シュタ
エイリアン「ふう……やっと体を伸ばせますねえ」
エイリアン「さてと……まずはお風呂にでも入らせてもらいましょうか」
エイリアン「えっと、お風呂は……こっちかな?」
ウィーン
男「はぁ……」
男「確かに見たんだけど」
男「いや、あんな生物がこの船に乗っていたら確かに既にパニックになっているだろうし」
男「気の所為だな。うん」
男「もうねるか」
ぺニス型の頭のアイツだよな?
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 21:21:42.41:gngBjijo0男「ふう……」
ジャー
男「!?」
男「浴室から音が……!?」
エイリアン「ふんふーん♪」
エイリアン「はぁ、ダクトの中は埃だらけで嫌ですねえ」
エイリアン「早く洗わないと……えっとボディシャンプーはっと」
男「だ、だれかいるのか……?」
男「……」
男「よ、よし……!!」
ガラ!!
男「だれだ!?」
エイリアン「―――んな!?痴漢!?」
男「―――うわぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
男「ひぃぃぃぃぃいぃい!!!!!!!!」
エイリアン「きゃぁぁぁぁ!!!!!」
エイリアン「逃げないと!!!」
シュ!!
男「ダクトの中に逃げた!?」
男「まずい!!!」
男「たいへんだぁぁぁぁ!!!!」
エイリアン「あーびっくりしたぁ」
エイリアン「人間も見境ないですねえ」
エイリアン「雌ならなんでもいいんでしょうか」
エイリアン「とりあえず、移動しましょう」
女「どうしたんですか?」
男「大変だ!!!大変なんだ!!!」
女「―――エイリアン?」
男「そうだ!」
女「ぷっ!」
男「嘘じゃない!!」
女「でも、そんな話……」
男「とにかく調べてみよう。奴はダクトの中に逃げたんだ!!」
女「分かりました。とりあえず、熱源反応を調べましょう」
男「あ、ああ」
エイリアン「お……」
ガタン……シュタ
エイリアン「ここは……食糧庫ですね」
エイリアン「んー……サバ缶はないですか」
エイリアン「じゃあ、この猫缶で我慢しましょう」
カパ
エイリアン「……(もぐもぐ」
女「やっぱり反応がありませんね」
男「そんなバカな……あ、もしかしたらダクトを抜けだして別の場所にいるのかもしれない!」
女「もう、休んだらどうですか?」
男「本当なんだ!!信じてくれ!!!」
女「はいはい。監視はしておきますから」
男「だから!!!」
―――廊下
エイリアン「誰もいませんねえ(モグモグ」
ネコ「にゃーん」
エイリアン「おー♪確かネコとかいう生物だぁ」
エイリアン「ほらほら、おいでおいでー♪」
ネコ「にゃあああああああ!!!!!!!」
エイリアン「あ、逃げた」
エイリアン「失礼なネコですねえ。もう嫌いです」
雌・・・・クイーンかコイツwww
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 21:33:24.31:gngBjijo0エイリアン「ちょっと、トイレに行きますか」
ウィーン
エイリアン「それにしてもここは良い船ですね」
エイリアン「痴漢さえいなければいいんですけど」
男「くそ……」
男「どうなってもしらないぞ」
男「―――いや、俺だけでも奴を探して駆除しないと」
男「おし」
ウィーン
エイリアン「ふう♪」
男「―――」
エイリアン「あ、さっきの痴漢さん」
男「うわぁぁぁぁぁ!!!!!!」
エイリアン「あ、ちょっとー」
エイリアン「はぁ……やっぱり人間の目には化物に映るってお婆ちゃんの話は本当だったのかぁ……ちょっとショック」
エイリアン「これでも14歳の乙女なんだけど」
エイリアン「……とりあえず、人間を驚かせないように移動しないと」
エイリアン「キシャーーーー」
―――武器庫
男「よし、火炎放射器とマグナムさえあれば……」
男「絶対に駆除してやる……」
男「いくぞ!」
モニタールーム
女「……ん?」
女「なに、こいつ……?」
エイリアン「ん?カメラがある……ピース♪」
女「まさか……これがエイリアン!!!?」
男「はぁ……はぁ……どこだ……」
男「来るならきやがれ……くそったれ」
―――女 自室
エイリアン「お邪魔しまーす」
ウィーン
エイリアン「おお。ここは女の子の部屋っぽい」
エイリアン「さてと。歯磨きしましょうか」
エイリアン「んー……使い捨て歯ブラシはこれですね」
エイリアン「……(シャコシャコ」
女「男さん!!」
男「ど、どうした!?」
女「私も確認しました!!」
男「そ、そうか。今はどこに居る?」
女「わ、わたしの……部屋、です」
エイリアン「……(クチュクチュ……ぺッ」
エイリアン「ふぅ……よし」
エイリアン「さてと、あとは寝るところを確保しないと」
エイリアン「……この部屋のベッドは小さいですね」
エイリアン「違う場所に行きましょう」
―――数分後
男「よし、いくぞ」
女「はい」
ウィーン
男「はぁ……はぁ……」
女「い、いませんね」
男「……みたいだな」
女「どこに消えたんでしょう……」
男「もう一度、モニタールームに行ってみよう」
女「は、はい」
男「大丈夫だ。俺が必ず駆除して見せる」
女「はい」
―――エンジンルーム
グオン!グオン!
エイリアン「うるさ」
作業員「うぃ?」
エイリアン「あ、どうもこんにちは」
作業員「なんだぁ?男かぁ?変な着ぐるみをきよって」
エイリアン「酒くさ」
作業員「ほら、お前も飲め飲め」
エイリアン「いえ、私未成年ですし」
作業員「ほらほら、ぐーっといけや」
エイリアン「ひぃ!やめてぇ!」
作業員「なんだ?俺の酒がのめねえってか?」
エイリアン「違います!離れてください!!」
ググッ
作業員「なんだぁ?俺と相撲でもしようってか?」
エイリアン「違います!!セクハラで訴えますよ!!!」
作業員「いくぞ、おら!!」
エイリアン「きゃあああああ!!!!!」
―――モニタールーム
女「大変です!!」
男「作業員が襲われてる!?」
女「急ぎましょう!!!」
男「あ、ああ!」
エイリアン「ぬぅぅぅぅぅん!!!乙女のパワー!!!」
ガッ
作業員「お?」
エイリアン「せいや!!」
バタン!!!
作業員「がはっ!!」
エイリアン「はぁ……はぁ……」
作業員「う……ヴォゲェェェ!!!」
エイリアン「わぁ!!嘔吐したぁ!!?」
作業員「ワカメが……おえぇ」
エイリアン「あわわ、ぞうきんぞうきん!!」
ウィーン
男「大丈夫か!!!」
女「あ……!!」
作業員「くそぉ……」
女「こんなに嘔吐して……酷い」
男「大丈夫か?しっかりしろ!」
作業員「気を付けろ……奴は強い……ぞ」
ガクッ
女「え!?」
男「大丈夫。気を失っただけだ」
女「はぁ……早く医務室に」
男「そうだな」
ウィーン
エイリアン「やっと見つけた」
エイリアン「あれ?いない……」
エイリアン「まあいいや。とりあえず拭いときましょう」
エイリアン「……くさ」
なにこのエイリアンかわいい
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 21:58:50.67:gngBjijo0エイリアン「ふう……これで綺麗になりましたね」
エイリアン「さてと、改めて寝床を探しましょうか」
ウィーン
―――数分後
男「あれ?嘔吐跡が綺麗になってるぞ」
女「本当ですね……」
男「まさか……エイリアンか?」
女「どういうことですか?」
男「人間の吐瀉物を食べたのかもしれない」
女「そ、そんな……」
男「人間を食うって噂もあるし、排泄物も好んで食すのかもしれん」
女「こ、怖いです……」
エイリアン「にしても、いいとこがないですねえ」
エイリアン「ん……?」
エイリアン「えっと、いむしつって読むんですかね?」
ウィーン
エイリアン「おぉー♪」
エイリアン「おっきいベッドがならんでるー♪」
エイリアン「どこでねよーかなー?」
作業員「ぐおー!うがぐぐ……ぐおー!」
エイリアン「あ、さっきのゲロ人間さん」
エイリアン「……寝相が悪いですねえ……布団が乱れてます」
エイリアン「これでよしっと」
エイリアン「私は奥のベッドで寝ますか」
男「よし、もう一度モニタールームにいくぞ」
女「はい!」
ゲロ人間ってひどいあだ名だな
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 22:04:40.84:gngBjijo0モニタールーム
男「……いないな」
女「室内に潜り込んでいるんでしょうか?」
男「どこに隠れてやがる……くそ!!」
エイリアン「すー……ママぁ……」
エイリアン「すー……もうちょっとで……かえれるよぉ……うふふ」
ネコ「にゃぁ」
エイリアン「ん……?」
ネコ「にゃぁぁん♪」
エイリアン「……いただきまーふ♪」
ネコ「―――にゃぁあああああああああああああああ!!!!!!!」
52: 忍法帖【Lv=20,xxxPT】 :2011/08/15(月) 22:08:31.03:dOFBdrDm0
>>50
これだ!
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 22:07:31.29:gngBjijo0これだ!
男「なんだ!?」
女「ネコの声です!!」
男「医務室か!!」
女「……い、いました!!奥のベッドにいます!!!」
男「あそこには作業員も寝てるんだぞ!?くそ!!!」
女「急ぎましょう!」
男「あ、ああ」
エイリアン「もぐもぐ」
ネコ「うにゃぁん……」
エイリアン「まずい……うえ」
ネコ「ふしゃぁぁぁ!!!」
エイリアン「―――きゃあ!!痛い!!!なに?!!?」
ネコ「ふしゃあああ!!!!!」
エイリアン「ちょっと、なんでひっかくんですかぁ!!!」
ネコ「にゃあああ!!!!」
ネコ「にゃあ!!にゃあ、にゃあ!!」
エイリアン「すいません。寝ぼけてたんです」
ネコ「にゃあ?にゃぁん!!」
エイリアン「はい。以後、気をつけます」
ネコ「にゃあ!」
エイリアン「はぁ……出ていきたいのは山々なんですけど」
ネコ「にゃあ?」
エイリアン「はい。それが私、修学旅行の最中だったんですけど、間違って人間の宇宙船に乗ってしまったんです」
ネコ「にゃあ……」
エイリアン「バカじゃないもん!!うっかりだもん!!」
ネコ「にゃにゃあ」
エイリアン「一緒じゃないです!!」
男「ネコが騒いでるな」
女「気を付けてください」
男「分かっている」
作業員「うっせええええ!!!!!」
エイリアン「ひぃ!」
ネコ「にゃぁ!?」
作業員「寝れねえだろうが!!!シャーシャーにゃーにゃーいってんじゃねええ!!!」
エイリアン「す、すいません」
ネコ「にゃぁ」
作業員「ったく……うごー」
エイリアン「しー……ですね?部屋をでましょう」
ネコ「にゃぁ」
男「よし……」
女「はぁ……はぁ……」
男「いくぞ!」
ウィーン
男「覚悟し―――あれ?」
女「いない……?」
男「……はぁ……はぁ……」
女「あ、男さん!これ、ネコの首輪……」
男「……換気口から逃げたみたいだな」
女「ネコ……ごめんね」
男「ネコを食べたことで腹が膨れたんだろう。しばらくは襲ってこないはずだ」
女「だと、いいですけど」
―――食糧庫
エイリアン「ほっ」
シュタ
ネコ「にゃぁ」
エイリアン「えっと、はいどーぞ、猫缶です」
ネコ「にゃあ」
エイリアン「いえいえ。これぐらいはお安いご用です」
エイリアン「はぁ……ここで寝てもいいですか?」
ネコ「まあ、構わないけど?」
エイリアン「もう疲れました」
ネコ「でも、エイリアンも大変だね」
エイリアン「はい……あの、やっぱりこの船って地球に向かってます?」
ネコ「ああ。あと一カ月もすれば地球だ」
エイリアン「あぁ……どうしたらいいのかなぁ」
ネコ「それはネコに訊かないでくれ」
エイリアン「わかってますけど」
ネコ「人間と上手くコミュニケーションをとればいいんじゃないか?」
エイリアン「どうやって?人間は私のことを見て叫び声をあげるんですよ?」
ネコ「うむ……」
男「はぁ……くそ、どこに消えやがった」
女「もう、やだぁ」
男「大丈夫だ……きっと守るよ」
人間にはシャーシャーにしか聞こえないのか
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 22:22:33.02:U+ubxiu70
人間にはシャーシャーニャーニャーとしか聞こえないよ
62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 22:24:30.19:gngBjijo0ネコ「ボディーランゲージはどうだろう?」
エイリアン「ボディーランゲージ?」
ネコ「ああ」
エイリアン「上手くいきますか?」
ネコ「それは君次第だ」
エイリアン「わ、わかりました!」
ネコ「応援している」
男「食糧庫に居るみたいだな」
女「どうします?行ってみますか?」
男「君はここに残ってくれ。もし移動したら知らせてほしい」
女「そんな、一人は危険です!!」
男「大丈夫さ。君のナビゲートさえあればね」
女「わ、わかりました」
男「じゃあ、いってくる」
女「お気をつけて」
エイリアン「じゃあ、とりあえず痴漢さんのところへ行ってみましょう」
ネコ「誰のことだ?」
エイリアン「私の入浴を覗いた破廉恥な人間さんのことです」
ネコ「誰だ……?」
エイリアン「それでは、行ってきます!」
ネコ「あ、まて」
エイリアン「はい?」
男「異常はないか?」
女『はい。まだ動きはありません』
男「了解。警戒を怠るな」
女『はい』
ネコ「ここには女という人間がいる。そちらのほうがいい。彼女は優しいから力になってくれる」
エイリアン「はい。わかりました」
ネコ「このダクトから行くと良い。恐らくモニタールームで仕事をしているはずだ」
エイリアン「はい。何から何まで、本当にありがとうございます」
ネコ「猫缶のお礼だ。気にするな」
エイリアン「では、失礼します!」
ネコ「うむ」
エイリアン「はっ!!」
男「今、現場に到着した」
女『待ってください!!移動しました!!ダクト内を進行中です!!』
男「なんだと!?どこに向かっている!?」
女「そ、それが……うごきがはやくて……」
男「早く特定するんだ!!!」
モニタールーム
女「どこ?どこに向かっているの!?」
男『急げ!!』
女「わ、わかってます!!!」
女「えと……えと……」
ガリガリガリガリ!!!!!!!!
女「え?なに!?」
ガリガリガリ……
女「ね、ずみ?」
男『おい!どうした!?』
女「い、いえ……なにも―――」
ガタン!!!
女「ひぃぃ!!!換気口のふたが!?!」
ビチャ……ビチャ……
女「な、なに……?なにかが垂れてきてる……」
女「はぁ……はぁ……」
男『おい!!どうした!!?』
女「はぁ……いったい―――」
シュタ
エイリアン「はあ、お尻がつっかえちゃった」
女「―――」
エイリアン「あ、いたいた♪―――あのー、すいません」
女「」バタッ
エイリアン「えぇぇ!?気絶しちゃった!?」
エイリアン「どどど、どーしよ!?怒られちゃう!?」
男『おい!どうしたんだ!!応答しろ!!』
エイリアン「はい、あのーえっとですね」
エイリアン『シャー……シャー……』
男「ひっぃぃぃいい!!!!!―――ま、まさか、女が……!?くそ!!!」
エイリアン「とりあえず、医務室に運ぶましょうか」
エイリアン「よっこらせっくす」
女「」
エイリアン「えっと、こっちだったかな?」
エイリアン「はぁ……なんでこんなことになるかなぁ?」
男「はぁ……!!はぁ……!!」
ウィーン
男「大丈夫か!!!」
男「―――いない」
男「くそ!!!」
男「一緒に連れていってやれば……!!!」
男「くそ!!くそぉぉぉ!!!!!」
男「―――絶対に仇はとってやるからな……エイリアンめ……!!」
医務室
エイリアン「よいしょ」
女「うーん……」
エイリアン「これでよしっと」
エイリアン「さて、気絶されるとボディーランゲージも糞もないですね」
エイリアン「どうしたら……」
エイリアン「私、地球の言語は書けませんし……」
エイリアン「困ったです」
男「はぁ……はぁ……」
ウィーン
男「……!!」
男「いないか……」
男「どこだ……絶対にぶっ殺してやる」
女「ううーん」
エイリアン「苦しそう……」
エイリアン「よしよし」
ナデナデ
女「ん……?」
エイリアン「あ、気が付きました?」
女「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
エイリアン「わわ!!ちょっと静かにしてください!!」
女「むぐぅ!?!?」
エイリアン「寝てる人もいるんですから!」
女「んーーー!?!!!?」
男「―――悲鳴!?」
男「向こうからだ!!」
男「まだ、生きているのか……!?」
女「むぐぐうううう!?!!?!?」
エイリアン「キシャー……」
女「むぐううううううう!?!?!?」
エイリアン「シャー……」
女「……?」
エイリアン「……(コク」
女「……ぷはぁ……アナタ、私を食べる気じゃないの?」
エイリアン「……(ふるふる」
女「……何がしたいの?」
エイリアン「……(ジタバタ」
女「え?なに?何かを伝えようとしているの?」
エイリアン「……(コクコク!!」
女「……??」
男「ふー……ふー……」
男「待っていろ。今、助けてやるからな」
女「……えっと、なにがしたいの?」
エイリアン「ここ、出たい、です」
女「うーん。この部屋から出たいの?」
エイリアン「近い!!でも、違うんです」
女「違うの?」
エイリアン「この、船、から、出たい、です」
女「この、船から、出たい?」
エイリアン「そうです!!!」
女「この船から出たいのね!?」
エイリアン「そうです!!!」
女「そうなんだ……もしかして乗りたくて乗ったわけじゃないの?」
エイリアン「そうなんですよぉ」
女「ふうん……なるほどね。悪さをするつもりはない、と?」
エイリアン「勿論ですよ!」
女「船から出れればいいわけ?」
エイリアン「はい!」
女「わかったわ。じゃあ、こっちに来てくれる?」
エイリアン「はい」
ウィーン
女「この船から出る方法を二つ」
エイリアン「はい」
女「脱出用のハッチを開けるか、ゴミ処理用のダクトを通って外に出るか」
エイリアン「なるほど」
女「どっちからでたい?」
エイリアン「脱出用ですね」
女「脱出用ハッチ?」
エイリアン「はい」
女「わかったわ」
―――脱出用ハッチ
女「じゃあ、その扉の前に立って」
エイリアン「わかりました」
女「じゃあ、行くわよ?」
エイリアン「いつでもどうぞ」
ウィーン
男「おい!!」
女「あ、男さん!?」
男「エイリアンは!?」
女「今から脱出用のハッチから外に出します」
男「なに!?」
女「どうやらあの子、間違えてここに乗ってしまったようですので」
男「間違った!?」
エイリアン「えへへ、お恥ずかしい」
男「それで、今から外に逃がすのか?」
女「はい」
エイリアン「猫缶、おいしゅうございました(ペコリ」
女「ほら、頭下げてます。いい子みたいですよ?」
男「う、む……」
女「じゃあ、開けるわね?」
エイリアン「はい」
男「これでいいんだろうか……?」
女「あの子を殺すのは反対です。少なくとも私はあの子に看病してもらいましたし」
男「あ、ああ……」
エイリアン「では、さようなら」
女「バイバイ」
ポチ……ガガガガガガガガガ……!!
エイリアン「このお礼は必ず―――――」
ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥ……!!!
真空は大丈夫なのか
85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 23:08:33.63:gngBjijo0男「最後、手を振ってたな」
女「はい」
男「ふう……」
女「これで一件落着ですね」
男「う……ん」
女「どうかしました?」
男「いや……別に」
女「?」
―――宇宙空間
エイリアン「わーなにもみえなーい」
スーイスーイ
エイリアン「私の惑星まで何億光年ぐらいかなぁ……」
エイリアン「まあ、気長に行きましょう」
スーイスーイ
―――数週間後
女「無事に地球へ帰還できそうですね」
男「ああ……」
女「……なんですか?」
男「無事に地球へ帰れたら……その、結婚してほしい」
女「え……?」
男「ダメだろうか?」
女「……いいえ。嬉しいです」
男「良かった」
―――宇宙空間
エイリアン「あれあれ!!あれだよーみんなー!!」
エイリアン「人間の宇宙船だぁ♪」
エイリアン「みんなでお礼しないとね♪」
エイリアン「「おー」」
エイリアン「よっしゃあ、乗り移るよー!」
ガン!!ガン!!!ガン!!!ガン!!!ガン!!!ガン!!!!
男「な、なんだ!?!?」
女「なにかが宇宙船にぶつかったみたいです!!」
男「損傷は!?」
女「な、ないようです……」
男「そうか。でも、とりあえず外の様子をモニターに映してくれ」
女「あの……本当に見ますか?」
男「え?ああ、頼む」
女「では……」
パッ!
男「……な!?」
エイリアン『そっちの外壁剥がせそう?』
エイリアン『あたしの酸を舐めておるのか?』
エイリアン『んじゃ、溶かして侵入しちゃおうよー♪』
エイリアン『じゃあ……おえぇぇ』
あのエイリアンは元の船に戻れたのか
よかった
99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 23:22:05.12:gngBjijo0よかった
男「ぎゃぁぁぁああああああああああ!!!!!!!」
女「これは、あの子の仲間、なの!?!」
ウィーン
男「は!?」
エイリアン「シャー……」
エイリアン「シャー……」
エイリアン「キシャー……」
男「ひぃぃぃぃぃぃぃいいいいいいい!!!!!!」
女「な、なななななな!?!?!」
アナウンス『非常事態発生!!非常事態発生!!宇宙船内の酸素が急速に低下中!!乗組員は至急―――』
男「うわぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
女「なにをしたのよぉぉぉ!!!!!」
エイリアン「えっと、お礼にきました。あの節は本当にお世話になりました(ペコリ」
エイリアン「ついでに地球までいきたいとおもいまーす♪」
エイリアン「卒業旅行は地球に決まったんです。―――短い間ですけど、お世話になりまーす♪」
ドドーン!!!!
エイリアン「やっば!なんか壊しちゃった!」
エイリアン「もう、ドジなんだから」
エイリアン「ごめりんこ♪」
アナウンス『メインエンジン停止!!乗組員は至急修復作業に―――』
男「はは……もう、だめだ……」
女「……いやぁ……死にたくない……」
エイリアン「肩でもおもみしますね?」
エイリアン「ねえねえ。脱出ポッドってやつ入ってくるとき壊しちゃったよね?謝った方がいいかな?」
エイリアン「多分、謝った方がいいかも」
ドドーン!!!!
アナウンス『火災発生!!火災発生!!乗組員は至急消化作業にあたれ!!』
アナウンス『緊急事態発生!!乗組員はただちに脱出ポッドで船内からの退避を行ってください!!繰り返します―――』
エイリアン「もみもみ……きもちいいですかぁ?」
男&女「―――終わった」
END
えっ
106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 23:29:06.40:SzkkDAUP0
お、乙
108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 23:29:32.30:NQ6Xqeag0
これは男が死亡フラグ立てたのが悪い
118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 23:41:46.50:gngBjijo0119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 23:43:08.31:khJqy6NvO
全然ほのぼのじゃねーよwww壮絶なバッドエンドだよwww
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