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1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 04:52:00.31:Is/uAog90
唯「ないないない!!」
澪「授業始まる前に、たしかにここに干したよな?」
唯「うん……おかしいなぁ……」
唯「どこいったんだろ私のタイツ……」
梓「……w」

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4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 04:55:50.94:Is/uAog90
唯「きっと泥棒さんだよ……」
律「だれが唯のびしょぬれタイツなんて盗むんだよ」
紬「不思議ね……ミステリーだわ」
唯「盗まれたんだ……」ブルブル
梓「……」
澪「梓はしらないか?」
梓「え、ええまぁ……w」
唯「カムバック私のタイツ~……」
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 04:59:50.29:Is/uAog90
澪「そうだ、こういうときは……」
律「名探偵ツムギ!」
紬「はい!」
澪「じゃなくて! 先生に報告しといたほうがいい。不審者が校内に入ってるかもしれない」
唯「ふ、不審者……!?」
梓「おー……怖いです怖いです……」
紬「なにか犯人の痕跡があればいいんだけど」
澪「ただの泥棒だしなぁ……」
律「くそー乙女のタイツを盗むなんて許すまじ」
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 05:05:22.87:5vUzGz4C0
……
さわ子「それは怖いわね……わかったわ。校内放送しましょう、ちょっと待ってて」
唯「さわちゃん頼りになるぅ」
律「相談してよかったな」
唯「うん!」
律「犯人のやろう……みつかったら一発ぶちかましてやるぜ!」シュッシュ
澪「おいおい……」
梓「……」ハラハラ
紬「梓ちゃんどうしたの? すごい汗よ?」
梓(なんだかおおごとになってきた……)
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 05:10:44.77:Is/uAog90
さわ子「唯ちゃん、唯ちゃん」
さわ子「用務員さんにも話をしてみたけど」
さわ子「おそらく不審者は入ってないとのことよ、ちゃんと見回りもしてるし、門もしめてるしね」
さわ子「それに部室は三階、外部の人間が誰にもみつからずに入るのは容易じゃないわ」
紬「じゃあ……内部犯ってことですか……?」
澪「泥棒が学校にいる人物だってこと?」
さわ子「その可能性が高いわね。困ったわぁ」
唯「ひいいいっ」
梓「……」
律「よっしゃ! じゃあ私らで犯人探ししようぜ!!」
梓「え゛っ」
律「?」
梓「い、いえ! 犯人許すまじです!!」
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 05:17:13.22:Is/uAog90
澪「といっても……学校にたくさん人がいるんだぞ……どうするんだ」
律「うーん」
紬「とりあえず別れて情報をあつめましょ?」
唯「聞き込み捜査だね!」
梓「や、やってやるですううう!」
澪「お昼休みが終わるまであと30分か……」
律「放課後までに見つけないと逃げられるかもな」
唯「で、聞き込みってなにするの?」
紬「授業中に席をたった人とか、準備時間に教室を出た人がいるかどうか聞いてまわるのよ」
律「おーし! じゃあウチのクラスからもたくさん協力員を呼んでくる!」
梓(ヤバい……)
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 05:20:42.21:Is/uAog90
和「唯! 放送で聞いたわ!」
唯「和ちゃん!」
和「この件、生徒会も全力で協力する」
律「お、サンキュー!」
紬「頼りになるわぁ」
和「すでに下級生の聞き込みははじまってるわ。犯人候補があがってくるのもすぐでしょうね」
唯「よし! じゃあ私たちは3年生の聞き込みだよ!」
梓「お、おー!」ダラダラ
澪「梓、蒸し暑いのか? 汗すごいぞ?」
梓「そそそ、そうですね! ちょっとじめじめしてますから」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 05:29:33.28:Is/uAog90
20分後
さわ子「教員には全員アリバイがあったわ。授業の関係で準備室に入ったのも私だけ」
律「もしかしてさわちゃんが犯人だったりしてー」
さわ子「あ゛?」
律「スマセ」
澪「あんまり疑いたくないですけど、用務員さんとかは……」
さわ子「快く手荷物検査に応じてくれたけど、なんにもなかったわ」
澪「そうですか」
唯「じゃあ後は生徒……」
和「で、一二年からの報告だけど」
和「該当者は6名」
律「そんなにいんのかよ」
梓「……」
紬「あら、名前に梓ちゃんと憂ちゃんがあるわね」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 05:33:47.22:Is/uAog90
律「白状しとけよ梓」
梓「NONONONO! 私じゃないですよ!」
律「冗談だって。私らが梓を疑うわけないだろ?」
梓「……」
唯「あずにゃんと憂はまぁ除外するとして……」
紬「そうね。盗る理由がないものね」
澪「残ったこの人たちになにかこころあたりはないか? 嫌われてるとか、喧嘩したことあるとか」
唯「うーん、みんなしらない名前だなぁ」
紬「それに唯ちゃんは嫌われるような子じゃないわ」
唯「でへへ」
姫子「唯! 三年の聞き込み終わったよ」
唯「あ! ありがとう!」
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 05:37:07.13:Is/uAog90
姫子「犯人探し、頑張って!」
律「サンキュー」
唯「友達が多い人は頼りになるね」
澪「で、犯人候補は?」
唯「……えっとねぇ」
唯「あーそっか、澪ちゃんとりっちゃん入ってる」
唯「あとムギちゃんも入ってるね」
澪「えっ」
律「あ」
紬「そうだった……」
梓「!」ピキーン
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 05:42:26.23:Is/uAog90
唯「やだなぁ、私の周りの人が名前を連ねてるなんて……」
律「まぁでも私ら除外したら3人か、少ないな」
唯「りっちゃんと澪ちゃんは休憩時間に二人でどこかいったよね?」
律「おう、まぁ」
澪「ちょっと……な……」
唯「あんま気にしなかったけど。どこへ行ってたの?」
律「え……」
梓「!! どこへ行ってたんですか! まさか二人で……タイツを!」
律「おい。んなわけあるか」
澪「お手洗いだよ。お手洗い」
紬「でも、次の授業が始まるギリギリまで帰って来なかったわよね……?」
律「……」
唯「えっ、えっ、ちょっとりっちゃん澪ちゃん! 二人はなにしてたの!?」
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 05:49:05.59:Is/uAog90
澪「……この話はあとでしよう。もうチャイムが鳴る」
唯「……」
律「そうだな。犯人候補はしぼりこめてるし、その人たちだけ一応放課後残ってもらうってことで」
唯「今話してくれたらすむものを……私ふたりを疑ったまま授業うけたくないよ……」
澪「……」
梓「言わないってことはなにか後ろめたいことがあるんですね!!」
梓「それにムギ先輩も!!! 一体なにをやっていたんです!!」
紬「……そ、それは」
律「それを言うならお前もだ!! 梓!」
梓「私は犯人じゃありません!」
律「私らだって違うわい!」
紬「私も犯人じゃないわ!」
唯「えーん……みんな喧嘩しないでよぉ」
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 05:55:49.43:Is/uAog90
唯「私はただ……タイツさえもどってくればそれでいいのに……」
澪「そうだな。悪かった」
律「私らの仲に犯人はいない。とりあえずその方向で捜査をすすめよう」
梓「ですね」
紬「梓ちゃん、そろそろ教室にもどったほうがいいわ」
梓「わかりました。ではまた放課後に」
唯「一体だれが……こんなことを……」
梓「……さて」
梓「放課後をなんとかしのげばタイツは晴れて私のもの」
梓「ふふふ。唯先輩タイツ……ふふ、ふふふふ」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 06:02:19.87:Is/uAog90
梓(仮に手荷物検査が行われるとしても、私が犯人だとバレることはない)
梓(なぜならタイツはすでに手元にはなく、隠してあるからだ)
梓「ふふふふ」
梓(そう、このいまは誰もつかってないこの靴箱に……)
梓「ふふふ」カチャリ…
梓「……あれ?」
梓「となりだったけ」パカン
梓「あれ?」
梓「……」
梓「ない! ない! ない!」
梓(嘘だ……確かにこの靴箱に押し込んだはず……)
梓(見られていた!? そしてその誰かが奪っていった……?)
梓(こわ~!)
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 06:07:43.67:Is/uAog90
梓(一体誰が……)
梓(どうしよう……まともな思考ができない……)
梓(なんとしてもタイツを奪い返さないと、そして奪っていった人を探しだして口止めしなきゃ……)
梓「私は破滅だ!!」
梓「あ、授業はじまっちゃってる」
……
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 06:18:24.10:Is/uAog90
唯「みんな話してもらうよ」
澪「……」
律「……」
紬「……しかたないわね」
和「それと、あなた達以外の生徒は全員シロよ」
律「なんだって!?」
和「というよりも、まず音楽準備室の鍵を持ち出せるのってあなたたちだけなのよ」
澪「……そうか。そうだよな……」
唯「じゃあ職員室の先生に聞けば一発じゃん! 鍵を取りに来た子が犯人だよ!」
和「……全員よ」
唯「えっ」
和「昼休みまでに三回ある休憩時間、それぞれみんな一回ずつ鍵をとりにきてるのよ」
唯「え!」
和「律と澪は二人セットだけどね」
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 06:22:03.87:Is/uAog90
唯「みんな……犯人なの……?」
唯「そんな……信じてたのに!!」
梓「……」
紬「私は!! 違う!!」
律「……私らも違う! 盗ってなんていない!」
和「最初の休憩時間に梓ちゃん。これは間違いないわね?」
梓「はい……」
唯「一体なんの用だったのあずにゃん」
梓「……」
紬「二時間目と三時間目の間は私。でも盗ってないわ」
和「そのときにタイツはあった?」
紬「うーん……覚えてない……」
唯「ムギちゃん……正直に話して……」
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 06:26:39.17:Is/uAog90
和「三時間目と四時間目の間に律と澪」
律「……あぁ」
澪「……」
和「その時タイツはあったかしら? なければ貴方たちより先に入った二人のうちどちらかなんだけど」
澪「おぼえていない……」
唯「どーしてみんなそんな曖昧なのおおお!!!」
和「落ち着きなさい唯! これからみんなに事情を聞いていくから」
唯「うわあああああ!! タイツ返してええええ!!」
梓(……そうだよ、ほんとタイツどこいったんだろ……)
梓(たまたま泥棒に見られたのか。それともずっと跡をつけられていたのか)
梓(なんにせよぞっとするね……)
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 06:32:37.41:Is/uAog90
和「まずは梓ちゃん。あなたは何をしていたのかしら」
梓「……」
律「どうせお前タイツぱくったんだろ! 私らじゃないってことは梓かムギだからな!」
澪「梓、ムギ……正直にいうんだぞ」
紬「ちょ、ちょっとまって! 私でもないんだから梓ちゃんかりっちゃん澪ちゃんよ!」
梓「私は盗ってません。むったんを部室に置きに行ったんです。朝すこし遅刻してしまって時間がなかったもので」
律「のついでに盗ったんだろ」
梓「だから盗ってませんって!」
梓(正直いうと危なかった。ムギ先輩がタイツがないことに気づいていればアウトだったから)
梓(けどムギ先輩は何をしていたんだろう。周りが目に入らないほど夢中になれることが……?)
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 06:36:37.04:Is/uAog90
和「まぁいいわ。とりあえず全員聞いてから話をまとめましょう」
唯「ムギちゃんは何をしに行ってたの?」
紬「それは……」
和「あなたが盗ったの?」
紬「それだけは違う」
律「じゃあ言えよ!」
紬「つ、つまみぐい……」
澪「えっ?」
紬「お腹がすいちゃって……・ケーキを、つ、つまみぐいしてました……」
律「はっ?」
唯「ずるい!」
紬「ごめんなさい……」
唯「そうだ! お腹もすいたしケーキ食べながら話そうよ!」
律「いいのかそれで」
梓「賛成ですね」
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 06:40:24.68:Is/uAog90
唯「じゃあたまにムギちゃんが消えるのってケーキをたべてたんだね」
紬「……恥ずかしい」
澪「太るぞ」
紬「うぅぅ……」
唯「でもこれでムギちゃんの線は消えた……」
紬「ホッ……」
律「じゃあ梓じゃん! 梓決定!」
梓「ちょっ、まっ、律先輩たちでしょ!」
澪「私たちじゃない。ムギでもない。つまりは梓なんだ」
唯「まぁまぁ、話をきこうじゃない。話してごらん」
律「なんか唯お前ちょっとケーキ食ってどうでもよくなっただろ」
唯「そんなことないよー」
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 06:46:58.10:Is/uAog90
律「えーっと、マジで話さなきゃだめ?」
梓「話さなきゃ犯人です」
唯「そういうことにしようめんどくさいから」
紬「唯ちゃん……唯ちゃんのタイツの話をしてるんだけど……はぁ」
律「ちくしょー。梓で確定なのにな」
梓「そそそそ、そんなことないです」
澪「しかたないな……このまま犯人扱いされるのも嫌だし」
律「でもほんとにアレ言っちゃうのかよ」
澪「……」
梓「早くゲロっちゃってくださいよ。ふたりでタイツを仲良く等分したって」
澪「あの……私たち実はさ……」
律「その、なんだ、親交を深めてたっていうか、なぁ?」
梓「なんですか歯切れの悪い」
澪「……シてた」
梓「……えっ」
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 06:51:40.20:Is/uAog90
律「はい言った。終わり」
唯「?」
和「そういうの。ほどほどにしなさいね……///」
律「自由に使えて人目につかねー場所ってここくらいしかないからなー」
紬「ふ、ふたりとも……まさかそんな///」
唯「??」
澪「今日は雨だし屋上も使えないからな」
紬「屋上でもしてるの!?」
律「たまーに……」
梓「信じられないです! 信じられないです!!」
梓「きっと二人で口裏あわせてるだけですよ! 私を犯人に仕立てるために!!」
紬「その可能性は大いにあるわね!」
律「はぁ?」
紬「ほんとに二人がそんな仲なのか証拠をみせてくれないと!!」
澪「え……」
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 06:59:20.21:Is/uAog90
律「お前らの前でかよ……話だけでも恥ずかしいってのに」
梓「あ、やっぱ作り話なんですか」
律「くそー」
澪「……」
律「澪こっち向け!」
澪「えっ、はむっ……んっ」
チュッ
梓「……チッ」
紬「すごい……ほんとにキスしてる……!」
和「疑う余地なしね……」
唯「ねぇなんでりっちゃんと澪ちゃんはチューしてるの?」
紬「愛し合ってるからよ!」
唯「? なんでムギちゃんはちょっとテンション高いの?」
紬「嬉しいからよ!」
唯「?? で、これとタイツ泥棒じゃないのは何の関係があるの?」
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 07:04:25.98:Is/uAog90
律「んちゅ……ったく、これでわかったろ」
澪「はぁ……ついにバレてしまったか」
唯「ねーねー、一体どういうことー?」
和「つまりね唯。二人はお互いを求め合うことに夢中でタイツどころじゃないってこと」
唯「あーっ! じゃあちょくちょくりっちゃんたちが休み時間に消えるのってずっとイチャイチャしてたんだ!」
唯「ラブラブだったんだね!」
紬「やっぱりそうだったのね! 私の予想大的中よ!」
唯「じゃありっちゃんたちは犯人じゃない……ってことは!」
梓「!」
唯「タイツが……勝手に……?」
梓「えっ」
律「いやいや」
澪「だけど梓じゃないと信じたら、ほんとにお化けの仕業でしかないな……」ブルブル
60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 07:10:16.82:Is/uAog90
梓(そうだよ……実際にタイツは私が靴箱に隠したあと消えた)
梓(お化けだ……お化けタイツだったんだ……)
梓「ひいいいい!」
澪「おい梓!」
律「なんなんだよ。じゃあとりあえず私ら全員の荷物しらべようぜ」
紬「そうね……それが無難かも」
和「お化けなんて、バカバカしいわ」
……
律「結局どこにもなしか」
和「唯が回収したのを忘れて一人で大騒ぎしてるって線も消えたわね」
唯「和ちゃんひどい!! そんなに私バカじゃないよ!」
和「冗談よ。少しは場を軽くしないと持たない子がいるでしょ」
澪「お化けタイツ怖いお化けタイツ怖いお化け無理怖い……」ブルブル
62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 07:19:23.92:Is/uAog90
梓(タイツは忽然と姿を消した)
梓(一瞬お化けムードに流されかけたけど、そんなはずはない。絶対人の手による仕業だ)
梓(だとすると……私がタイツを靴箱に隠したところを確実にみたはず)
梓(そいつは私がこの一連の騒動の犯人だとわかってるはず)
梓(なのになぜ何もアクションを起こさないの)
梓(怖い……何が目的なの)
梓「……」
唯「あずにゃんも怖いよねぇ? お化けだよ! 桜が丘高校七不思議だよこれは!」
64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 07:25:01.55:Is/uAog90
紬「結局どういうことなのかしら」
和「率先してやっといてなんだけど、割と捜査はざるよね」
澪「うん。生徒同士じゃ限界がある」
律「お化けは、まぁありえないとして、何が目的なんだろうな犯人は」
唯「きっとタイツマニアだよ! タイツを集めてるんだよ!」
梓(いえ、クンクンペロペロするはずだったのですが……)
梓(そっかクンクンペロペロか……)
梓「!」
梓(犯人の目的……もし私と同じだとしたら……)
65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 07:28:04.14:dhn1CJcsO
梓(私は利用された!)
梓(犯人はけいおん部じゃない!)
梓(そう、けいおん部以外の、鍵を入手できない人物だ!)
梓(そして犯人は私のことをよくしってる)
梓(知り尽くしてるといっていい)
梓(私が唯先輩タイツにムラムラして奪うことも予想していた!!)
梓(だから跡をつけてきた……!)
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 07:37:48.26:Is/uAog90
梓「ちくしょう……ちくしょう……」
梓「ううううっ」ガクッ
唯「あずにゃん?」
梓「……うう」
澪「なんで泣いてるんだ? お化け怖いよな」
ピリリリ
律「梓、携帯なってるぞ」
梓「……くそっ、くそっ!!」
梓「はい……もしもし」
『梓ちゃん。いまから一人でウチにこれる? これるよね?』
梓「うわああああ!! ちくしょおおおお!!」
70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 07:41:26.91:athA3Ak20
……
憂「ちゅぷ、じゅぷ、あーおいしい♪」
梓「……」
憂「なに? ちょっと欲しい? だめー☆」
梓「……くっ」
憂「ありがとう梓ちゃん♪ お姉ちゃんのタイツ超おいしい!」
梓「あんたは姉妹なんだからいくらでも手に入るじゃん! なんでこんなことするの!」
憂「わかってないなぁ。いくらお姉ちゃんとはいえ、家で私物がなくなれば怪しむだろうし、最近では洗濯もすぐに自分でするようになった」
憂「なんだかんだで年頃の女の子なんだよ」
梓「……」
憂「でも梓ちゃんを利用すればこーんな簡単に、レアなアイテムが手に入った」
憂「どうもありがと♪」
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 07:49:01.27:Is/uAog90
梓「最低だよ憂……唯先輩にいいつけてやる」
憂「泥棒がそれ本気で言ってる?」
梓「くっ」
憂「私の立場ってさ、いわゆる『泥棒からタイツを取り返したできた妹』なんだけどw」
梓「うわああああ!!!」
憂「私の言葉ひとつで梓ちゃんを地獄にたたき落とすことができるんだよ?」
憂「それに、梓ちゃんがタイツをパクるシーンも携帯におさめてあるよ♪」
梓「憂いいいい!!!」
憂「あははは滑稽だね。でもね梓ちゃん、聞いて」
梓「……」
憂「これからも私のために働くなら……黙っててあげる♪ すべての真相は闇の中」
梓「……」
憂「それともお姉ちゃんに嫌われたい? 泥棒さん♪」
梓「……うううううっ」
75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 07:53:11.02:Is/uAog90
梓「……確かに、私は泥棒だよ。でも憂も泥棒だよ」
憂「……」
梓「二人で一緒に謝ろう……」
憂「嫌だよ」
梓「どうして! 唯先輩は怯えて泣いてるよ!」
憂「それがいいんじゃん! 怯えて震えるお姉ちゃんを心配しつつ、裏ではおかずにする」
憂「さいっこうだよね! 梓ちゃんもそれがしたくて盗んだんでしょ?」
梓「く……否定できない」
憂「それどころか泥棒に発言権なんてないよ」
梓「そっちも泥棒のくせにいいい!!」
憂「私は! いつでも、正義の妹になれるの♪ えへっ♪」
梓「ちくしょおおおおおおお!!!」
憂「あははははは! あははははは!!! クンクンペロペロペロペロ!!!」
80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 08:03:14.25:Is/uAog90
……
梓(数日が経ち、弱みを握られた私はそのまま憂の操り人形と化した)
梓(逆らうことはできない)
梓(ばらされたら唯先輩に嫌われてしまう。それだけは嫌だ)
梓(いまではあの日のことをすごく後悔している)
梓(なぜ泥棒など、すぐ足のつく事をしてしまったのだろうか……)
梓(しかし理性がふきとぶほどに唯先輩のタイツに魅力というか、魔力があるのは間違いない)
梓(いびつな愛情を持ってしまった自分を深く呪った)
憂「じゃあ梓ちゃん♪ 今日は体操服いってみよっか♪」
梓「……はい」
おしまい。
83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 08:07:00.30:NsR3u0qm0
唯「きっと泥棒さんだよ……」
律「だれが唯のびしょぬれタイツなんて盗むんだよ」
紬「不思議ね……ミステリーだわ」
唯「盗まれたんだ……」ブルブル
梓「……」
澪「梓はしらないか?」
梓「え、ええまぁ……w」
唯「カムバック私のタイツ~……」
澪「そうだ、こういうときは……」
律「名探偵ツムギ!」
紬「はい!」
澪「じゃなくて! 先生に報告しといたほうがいい。不審者が校内に入ってるかもしれない」
唯「ふ、不審者……!?」
梓「おー……怖いです怖いです……」
紬「なにか犯人の痕跡があればいいんだけど」
澪「ただの泥棒だしなぁ……」
律「くそー乙女のタイツを盗むなんて許すまじ」
あずにゃんのツインテは実は唯のタイツ
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 05:06:06.54:Is/uAog90……
さわ子「それは怖いわね……わかったわ。校内放送しましょう、ちょっと待ってて」
唯「さわちゃん頼りになるぅ」
律「相談してよかったな」
唯「うん!」
律「犯人のやろう……みつかったら一発ぶちかましてやるぜ!」シュッシュ
澪「おいおい……」
梓「……」ハラハラ
紬「梓ちゃんどうしたの? すごい汗よ?」
梓(なんだかおおごとになってきた……)
さわ子「唯ちゃん、唯ちゃん」
さわ子「用務員さんにも話をしてみたけど」
さわ子「おそらく不審者は入ってないとのことよ、ちゃんと見回りもしてるし、門もしめてるしね」
さわ子「それに部室は三階、外部の人間が誰にもみつからずに入るのは容易じゃないわ」
紬「じゃあ……内部犯ってことですか……?」
澪「泥棒が学校にいる人物だってこと?」
さわ子「その可能性が高いわね。困ったわぁ」
唯「ひいいいっ」
梓「……」
律「よっしゃ! じゃあ私らで犯人探ししようぜ!!」
梓「え゛っ」
律「?」
梓「い、いえ! 犯人許すまじです!!」
澪「といっても……学校にたくさん人がいるんだぞ……どうするんだ」
律「うーん」
紬「とりあえず別れて情報をあつめましょ?」
唯「聞き込み捜査だね!」
梓「や、やってやるですううう!」
澪「お昼休みが終わるまであと30分か……」
律「放課後までに見つけないと逃げられるかもな」
唯「で、聞き込みってなにするの?」
紬「授業中に席をたった人とか、準備時間に教室を出た人がいるかどうか聞いてまわるのよ」
律「おーし! じゃあウチのクラスからもたくさん協力員を呼んでくる!」
梓(ヤバい……)
和「唯! 放送で聞いたわ!」
唯「和ちゃん!」
和「この件、生徒会も全力で協力する」
律「お、サンキュー!」
紬「頼りになるわぁ」
和「すでに下級生の聞き込みははじまってるわ。犯人候補があがってくるのもすぐでしょうね」
唯「よし! じゃあ私たちは3年生の聞き込みだよ!」
梓「お、おー!」ダラダラ
澪「梓、蒸し暑いのか? 汗すごいぞ?」
梓「そそそ、そうですね! ちょっとじめじめしてますから」
20分後
さわ子「教員には全員アリバイがあったわ。授業の関係で準備室に入ったのも私だけ」
律「もしかしてさわちゃんが犯人だったりしてー」
さわ子「あ゛?」
律「スマセ」
澪「あんまり疑いたくないですけど、用務員さんとかは……」
さわ子「快く手荷物検査に応じてくれたけど、なんにもなかったわ」
澪「そうですか」
唯「じゃあ後は生徒……」
和「で、一二年からの報告だけど」
和「該当者は6名」
律「そんなにいんのかよ」
梓「……」
紬「あら、名前に梓ちゃんと憂ちゃんがあるわね」
律「白状しとけよ梓」
梓「NONONONO! 私じゃないですよ!」
律「冗談だって。私らが梓を疑うわけないだろ?」
梓「……」
唯「あずにゃんと憂はまぁ除外するとして……」
紬「そうね。盗る理由がないものね」
澪「残ったこの人たちになにかこころあたりはないか? 嫌われてるとか、喧嘩したことあるとか」
唯「うーん、みんなしらない名前だなぁ」
紬「それに唯ちゃんは嫌われるような子じゃないわ」
唯「でへへ」
姫子「唯! 三年の聞き込み終わったよ」
唯「あ! ありがとう!」
姫子「犯人探し、頑張って!」
律「サンキュー」
唯「友達が多い人は頼りになるね」
澪「で、犯人候補は?」
唯「……えっとねぇ」
唯「あーそっか、澪ちゃんとりっちゃん入ってる」
唯「あとムギちゃんも入ってるね」
澪「えっ」
律「あ」
紬「そうだった……」
梓「!」ピキーン
唯「やだなぁ、私の周りの人が名前を連ねてるなんて……」
律「まぁでも私ら除外したら3人か、少ないな」
唯「りっちゃんと澪ちゃんは休憩時間に二人でどこかいったよね?」
律「おう、まぁ」
澪「ちょっと……な……」
唯「あんま気にしなかったけど。どこへ行ってたの?」
律「え……」
梓「!! どこへ行ってたんですか! まさか二人で……タイツを!」
律「おい。んなわけあるか」
澪「お手洗いだよ。お手洗い」
紬「でも、次の授業が始まるギリギリまで帰って来なかったわよね……?」
律「……」
唯「えっ、えっ、ちょっとりっちゃん澪ちゃん! 二人はなにしてたの!?」
澪「……この話はあとでしよう。もうチャイムが鳴る」
唯「……」
律「そうだな。犯人候補はしぼりこめてるし、その人たちだけ一応放課後残ってもらうってことで」
唯「今話してくれたらすむものを……私ふたりを疑ったまま授業うけたくないよ……」
澪「……」
梓「言わないってことはなにか後ろめたいことがあるんですね!!」
梓「それにムギ先輩も!!! 一体なにをやっていたんです!!」
紬「……そ、それは」
律「それを言うならお前もだ!! 梓!」
梓「私は犯人じゃありません!」
律「私らだって違うわい!」
紬「私も犯人じゃないわ!」
唯「えーん……みんな喧嘩しないでよぉ」
唯「私はただ……タイツさえもどってくればそれでいいのに……」
澪「そうだな。悪かった」
律「私らの仲に犯人はいない。とりあえずその方向で捜査をすすめよう」
梓「ですね」
紬「梓ちゃん、そろそろ教室にもどったほうがいいわ」
梓「わかりました。ではまた放課後に」
唯「一体だれが……こんなことを……」
梓「……さて」
梓「放課後をなんとかしのげばタイツは晴れて私のもの」
梓「ふふふ。唯先輩タイツ……ふふ、ふふふふ」
梓(仮に手荷物検査が行われるとしても、私が犯人だとバレることはない)
梓(なぜならタイツはすでに手元にはなく、隠してあるからだ)
梓「ふふふふ」
梓(そう、このいまは誰もつかってないこの靴箱に……)
梓「ふふふ」カチャリ…
梓「……あれ?」
梓「となりだったけ」パカン
梓「あれ?」
梓「……」
梓「ない! ない! ない!」
梓(嘘だ……確かにこの靴箱に押し込んだはず……)
梓(見られていた!? そしてその誰かが奪っていった……?)
梓(こわ~!)
梓(一体誰が……)
梓(どうしよう……まともな思考ができない……)
梓(なんとしてもタイツを奪い返さないと、そして奪っていった人を探しだして口止めしなきゃ……)
梓「私は破滅だ!!」
梓「あ、授業はじまっちゃってる」
……
唯「みんな話してもらうよ」
澪「……」
律「……」
紬「……しかたないわね」
和「それと、あなた達以外の生徒は全員シロよ」
律「なんだって!?」
和「というよりも、まず音楽準備室の鍵を持ち出せるのってあなたたちだけなのよ」
澪「……そうか。そうだよな……」
唯「じゃあ職員室の先生に聞けば一発じゃん! 鍵を取りに来た子が犯人だよ!」
和「……全員よ」
唯「えっ」
和「昼休みまでに三回ある休憩時間、それぞれみんな一回ずつ鍵をとりにきてるのよ」
唯「え!」
和「律と澪は二人セットだけどね」
唯「みんな……犯人なの……?」
唯「そんな……信じてたのに!!」
梓「……」
紬「私は!! 違う!!」
律「……私らも違う! 盗ってなんていない!」
和「最初の休憩時間に梓ちゃん。これは間違いないわね?」
梓「はい……」
唯「一体なんの用だったのあずにゃん」
梓「……」
紬「二時間目と三時間目の間は私。でも盗ってないわ」
和「そのときにタイツはあった?」
紬「うーん……覚えてない……」
唯「ムギちゃん……正直に話して……」
和「三時間目と四時間目の間に律と澪」
律「……あぁ」
澪「……」
和「その時タイツはあったかしら? なければ貴方たちより先に入った二人のうちどちらかなんだけど」
澪「おぼえていない……」
唯「どーしてみんなそんな曖昧なのおおお!!!」
和「落ち着きなさい唯! これからみんなに事情を聞いていくから」
唯「うわあああああ!! タイツ返してええええ!!」
梓(……そうだよ、ほんとタイツどこいったんだろ……)
梓(たまたま泥棒に見られたのか。それともずっと跡をつけられていたのか)
梓(なんにせよぞっとするね……)
和「まずは梓ちゃん。あなたは何をしていたのかしら」
梓「……」
律「どうせお前タイツぱくったんだろ! 私らじゃないってことは梓かムギだからな!」
澪「梓、ムギ……正直にいうんだぞ」
紬「ちょ、ちょっとまって! 私でもないんだから梓ちゃんかりっちゃん澪ちゃんよ!」
梓「私は盗ってません。むったんを部室に置きに行ったんです。朝すこし遅刻してしまって時間がなかったもので」
律「のついでに盗ったんだろ」
梓「だから盗ってませんって!」
梓(正直いうと危なかった。ムギ先輩がタイツがないことに気づいていればアウトだったから)
梓(けどムギ先輩は何をしていたんだろう。周りが目に入らないほど夢中になれることが……?)
和「まぁいいわ。とりあえず全員聞いてから話をまとめましょう」
唯「ムギちゃんは何をしに行ってたの?」
紬「それは……」
和「あなたが盗ったの?」
紬「それだけは違う」
律「じゃあ言えよ!」
紬「つ、つまみぐい……」
澪「えっ?」
紬「お腹がすいちゃって……・ケーキを、つ、つまみぐいしてました……」
律「はっ?」
唯「ずるい!」
紬「ごめんなさい……」
唯「そうだ! お腹もすいたしケーキ食べながら話そうよ!」
律「いいのかそれで」
梓「賛成ですね」
唯「じゃあたまにムギちゃんが消えるのってケーキをたべてたんだね」
紬「……恥ずかしい」
澪「太るぞ」
紬「うぅぅ……」
唯「でもこれでムギちゃんの線は消えた……」
紬「ホッ……」
律「じゃあ梓じゃん! 梓決定!」
梓「ちょっ、まっ、律先輩たちでしょ!」
澪「私たちじゃない。ムギでもない。つまりは梓なんだ」
唯「まぁまぁ、話をきこうじゃない。話してごらん」
律「なんか唯お前ちょっとケーキ食ってどうでもよくなっただろ」
唯「そんなことないよー」
律「えーっと、マジで話さなきゃだめ?」
梓「話さなきゃ犯人です」
唯「そういうことにしようめんどくさいから」
紬「唯ちゃん……唯ちゃんのタイツの話をしてるんだけど……はぁ」
律「ちくしょー。梓で確定なのにな」
梓「そそそそ、そんなことないです」
澪「しかたないな……このまま犯人扱いされるのも嫌だし」
律「でもほんとにアレ言っちゃうのかよ」
澪「……」
梓「早くゲロっちゃってくださいよ。ふたりでタイツを仲良く等分したって」
澪「あの……私たち実はさ……」
律「その、なんだ、親交を深めてたっていうか、なぁ?」
梓「なんですか歯切れの悪い」
澪「……シてた」
梓「……えっ」
律「はい言った。終わり」
唯「?」
和「そういうの。ほどほどにしなさいね……///」
律「自由に使えて人目につかねー場所ってここくらいしかないからなー」
紬「ふ、ふたりとも……まさかそんな///」
唯「??」
澪「今日は雨だし屋上も使えないからな」
紬「屋上でもしてるの!?」
律「たまーに……」
梓「信じられないです! 信じられないです!!」
梓「きっと二人で口裏あわせてるだけですよ! 私を犯人に仕立てるために!!」
紬「その可能性は大いにあるわね!」
律「はぁ?」
紬「ほんとに二人がそんな仲なのか証拠をみせてくれないと!!」
澪「え……」
律「お前らの前でかよ……話だけでも恥ずかしいってのに」
梓「あ、やっぱ作り話なんですか」
律「くそー」
澪「……」
律「澪こっち向け!」
澪「えっ、はむっ……んっ」
チュッ
梓「……チッ」
紬「すごい……ほんとにキスしてる……!」
和「疑う余地なしね……」
唯「ねぇなんでりっちゃんと澪ちゃんはチューしてるの?」
紬「愛し合ってるからよ!」
唯「? なんでムギちゃんはちょっとテンション高いの?」
紬「嬉しいからよ!」
唯「?? で、これとタイツ泥棒じゃないのは何の関係があるの?」
律「んちゅ……ったく、これでわかったろ」
澪「はぁ……ついにバレてしまったか」
唯「ねーねー、一体どういうことー?」
和「つまりね唯。二人はお互いを求め合うことに夢中でタイツどころじゃないってこと」
唯「あーっ! じゃあちょくちょくりっちゃんたちが休み時間に消えるのってずっとイチャイチャしてたんだ!」
唯「ラブラブだったんだね!」
紬「やっぱりそうだったのね! 私の予想大的中よ!」
唯「じゃありっちゃんたちは犯人じゃない……ってことは!」
梓「!」
唯「タイツが……勝手に……?」
梓「えっ」
律「いやいや」
澪「だけど梓じゃないと信じたら、ほんとにお化けの仕業でしかないな……」ブルブル
梓(そうだよ……実際にタイツは私が靴箱に隠したあと消えた)
梓(お化けだ……お化けタイツだったんだ……)
梓「ひいいいい!」
澪「おい梓!」
律「なんなんだよ。じゃあとりあえず私ら全員の荷物しらべようぜ」
紬「そうね……それが無難かも」
和「お化けなんて、バカバカしいわ」
……
律「結局どこにもなしか」
和「唯が回収したのを忘れて一人で大騒ぎしてるって線も消えたわね」
唯「和ちゃんひどい!! そんなに私バカじゃないよ!」
和「冗談よ。少しは場を軽くしないと持たない子がいるでしょ」
澪「お化けタイツ怖いお化けタイツ怖いお化け無理怖い……」ブルブル
梓(タイツは忽然と姿を消した)
梓(一瞬お化けムードに流されかけたけど、そんなはずはない。絶対人の手による仕業だ)
梓(だとすると……私がタイツを靴箱に隠したところを確実にみたはず)
梓(そいつは私がこの一連の騒動の犯人だとわかってるはず)
梓(なのになぜ何もアクションを起こさないの)
梓(怖い……何が目的なの)
梓「……」
唯「あずにゃんも怖いよねぇ? お化けだよ! 桜が丘高校七不思議だよこれは!」
紬「結局どういうことなのかしら」
和「率先してやっといてなんだけど、割と捜査はざるよね」
澪「うん。生徒同士じゃ限界がある」
律「お化けは、まぁありえないとして、何が目的なんだろうな犯人は」
唯「きっとタイツマニアだよ! タイツを集めてるんだよ!」
梓(いえ、クンクンペロペロするはずだったのですが……)
梓(そっかクンクンペロペロか……)
梓「!」
梓(犯人の目的……もし私と同じだとしたら……)
なるほどあいつか
67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 07:32:57.49:Is/uAog90梓(私は利用された!)
梓(犯人はけいおん部じゃない!)
梓(そう、けいおん部以外の、鍵を入手できない人物だ!)
梓(そして犯人は私のことをよくしってる)
梓(知り尽くしてるといっていい)
梓(私が唯先輩タイツにムラムラして奪うことも予想していた!!)
梓(だから跡をつけてきた……!)
梓「ちくしょう……ちくしょう……」
梓「ううううっ」ガクッ
唯「あずにゃん?」
梓「……うう」
澪「なんで泣いてるんだ? お化け怖いよな」
ピリリリ
律「梓、携帯なってるぞ」
梓「……くそっ、くそっ!!」
梓「はい……もしもし」
『梓ちゃん。いまから一人でウチにこれる? これるよね?』
梓「うわああああ!! ちくしょおおおお!!」
梓悔しがり過ぎだろwwwwww
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 07:42:45.28:wJjM23AP0
謎のタイツ泥棒の犯人とは!?
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 07:44:53.87:Is/uAog90……
憂「ちゅぷ、じゅぷ、あーおいしい♪」
梓「……」
憂「なに? ちょっと欲しい? だめー☆」
梓「……くっ」
憂「ありがとう梓ちゃん♪ お姉ちゃんのタイツ超おいしい!」
梓「あんたは姉妹なんだからいくらでも手に入るじゃん! なんでこんなことするの!」
憂「わかってないなぁ。いくらお姉ちゃんとはいえ、家で私物がなくなれば怪しむだろうし、最近では洗濯もすぐに自分でするようになった」
憂「なんだかんだで年頃の女の子なんだよ」
梓「……」
憂「でも梓ちゃんを利用すればこーんな簡単に、レアなアイテムが手に入った」
憂「どうもありがと♪」
梓「最低だよ憂……唯先輩にいいつけてやる」
憂「泥棒がそれ本気で言ってる?」
梓「くっ」
憂「私の立場ってさ、いわゆる『泥棒からタイツを取り返したできた妹』なんだけどw」
梓「うわああああ!!!」
憂「私の言葉ひとつで梓ちゃんを地獄にたたき落とすことができるんだよ?」
憂「それに、梓ちゃんがタイツをパクるシーンも携帯におさめてあるよ♪」
梓「憂いいいい!!!」
憂「あははは滑稽だね。でもね梓ちゃん、聞いて」
梓「……」
憂「これからも私のために働くなら……黙っててあげる♪ すべての真相は闇の中」
梓「……」
憂「それともお姉ちゃんに嫌われたい? 泥棒さん♪」
梓「……うううううっ」
梓「……確かに、私は泥棒だよ。でも憂も泥棒だよ」
憂「……」
梓「二人で一緒に謝ろう……」
憂「嫌だよ」
梓「どうして! 唯先輩は怯えて泣いてるよ!」
憂「それがいいんじゃん! 怯えて震えるお姉ちゃんを心配しつつ、裏ではおかずにする」
憂「さいっこうだよね! 梓ちゃんもそれがしたくて盗んだんでしょ?」
梓「く……否定できない」
憂「それどころか泥棒に発言権なんてないよ」
梓「そっちも泥棒のくせにいいい!!」
憂「私は! いつでも、正義の妹になれるの♪ えへっ♪」
梓「ちくしょおおおおおおお!!!」
憂「あははははは! あははははは!!! クンクンペロペロペロペロ!!!」
……
梓(数日が経ち、弱みを握られた私はそのまま憂の操り人形と化した)
梓(逆らうことはできない)
梓(ばらされたら唯先輩に嫌われてしまう。それだけは嫌だ)
梓(いまではあの日のことをすごく後悔している)
梓(なぜ泥棒など、すぐ足のつく事をしてしまったのだろうか……)
梓(しかし理性がふきとぶほどに唯先輩のタイツに魅力というか、魔力があるのは間違いない)
梓(いびつな愛情を持ってしまった自分を深く呪った)
憂「じゃあ梓ちゃん♪ 今日は体操服いってみよっか♪」
梓「……はい」
おしまい。
めでたしめでたしだな
92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 08:39:04.15:eIz2jWg10
唯のタイツだからしょうがない
93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 08:44:45.05:ugWahCF90
あずにゃんかわいそう…
99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 10:41:30.16:H/sP5A9JO
面白かった

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梓「もうなにもかもやってやるですw~!」
唯「ぴ~ぽ~ぴ~ぽ~♪」