-
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:11:51.57:ngQJ0YN20
梓「相変わらず田舎臭いですねwwwwww」

【画像】主婦「マジで旦那ぶっ殺すぞおいこらクソオスが」

【速報】尾田っち、ワンピース最新話でやってしまうwwww

【東方】ルックス100点の文ちゃん

【日向坂46】ひなあい、大事件が勃発!?

韓国からポーランドに輸出されるはずだった戦車、軽戦闘機、自走砲などの「K防産」、すべて霧散して夢と終わる可能性も…
2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:18:27.64:RpYgtRwm0
律「あぁ?なんだと?お前先輩に向かってその口の利き方はなんだよ」
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:20:20.11:RpYgtRwm0
梓「先輩とか後輩とか関係ありませんよ。田舎臭いから田舎臭いって言ったまでです」
律「ちょ・・・。お前・・・」
梓「だいたいなんなんですか?そのカチューシャ」プッ
律「」ピクッ
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:22:49.05:RpYgtRwm0
梓「大学生にもなってカチューシャとか。先輩陰口言われてません?」クスクス
律「言われてないっての」
梓「まぁ、本人がいるようなとこで陰口なんて言うわけないから知りようもないですよね」クスクス
律「・・・」
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:24:57.70:Gd6hrSNc0
梓「大学生で、カチューシャ」クスクス
律「・・・」
律「・・・えだって」ボソッ
梓「え?なにか言いました?」
律「・・・お前だって」
梓「はい。なんでしょう。私がどうかしました?」
律「お前だって、高校3年生のくせにツインテールじゃねーか」
梓「・・・」
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:28:36.55:RpYgtRwm0
梓「・・・」
律「お前は自分のこと棚にあげて私のカチューシャ、笑ってるけど」
律「いまどきの高校生でツインテールとか、梓くらいしかいないだろ?」
梓「・・・」
律「ってか、最近じゃカチューシャするのはやってるみたいだし」
律「お前が言うほどそこまでおかしくないし、カチューシャ」ボソッ
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:33:25.30:RpYgtRwm0
梓「・・・あの、律先輩」
律「・・・なんだよ」
梓「あ、ごめ、間違えた。ド田舎先輩」
律「・・・」
梓「カチューシャがはやってるとか本気で言ってるんですか?」
律「あぁ?思ってるよ。みんなしてるじゃん」
梓「みんなしてるねぇ・・・」
律「つーか、私はさっきお前のツインテールのことについて聞いたんだけどなに話すりかえようとしt」
梓「おい」
律「・・・んだよ・・・人がしゃべってるだろ」イラッ
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:37:33.95:RpYgtRwm0
梓「カチューシャしてる女の子って、どんな気持ちでカチューシャしてるんですかね」
律「・・・」
律「・・・」
梓「私、生粋のツインテーリストなんで、カチューシャとかしたことないんですけど」
律「へーそうなんだ・・・」
梓「はい。そうなんです。で、カチューシャしてる人ってどんなこと考えてカチューシャしてるんですかね」
律「・・・」
梓「教えてくださいよ、ド田舎先輩♪」ニッコリ
律「・・・」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:41:53.80:RpYgtRwm0
律「・・・」
律「・・・」
梓「答えられません?まさかそんないことないですよね?ずっとカチューシャしてきたんだから」
律「・・・」
梓「ねぇ、教えてくださいよ~」
律「・・・しらねーし・・・そんなの」
梓「知らないことないでしょ?」
律「前髪がうざったいからしてるだけだけど・・・」
梓「へー・・・前髪がねぇ・・・前髪がうざったいなら切ればいいんじゃないですか?」トコトコ
律「・・・別にカチューシャであげればいいんだから切る必要はないだろ・・・ってなんで近づいてくんだよ・・・」
梓「んー・・・」マジマジ
律「な、なんだよ、い、いきなり人の顔ジロジロ見んなよ」
梓「うん・・・やっぱ、顔は悪くないジャン」
律「なっ!?」
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:46:53.86:RpYgtRwm0
律「な、なに、言い出すんだよっ!?い、いきなりっ!?」
梓「だから、顔は悪くないって言ってるんですけど」
律「だ、だから、なんでそんなこと」
梓「先輩、そこのイス座ってください」
律「はい?」
梓「だから、そこのイスに座ってくださいって」
律「なんでだよ・・・」
梓「あー、もう、いいから座れってば」
律「・・・」
律「・・・」ストン
梓「まったく、素直にしたがってくださいよ、めんどくさい・・・」
律「・・・なんなんだよ、お前は一体・・・」
梓「私?私は先輩の後輩じゃないですか」
梓「ね?律先輩」ヨイショっ
律「」
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:53:18.70:RpYgtRwm0
律「・・・なんで私の上にまたがってくんだよ」
梓「だって、私先輩の後輩ですし」
律「なんなんだよ、その理屈は・・・わけわかんねーっつーの・・・」
梓「ドラムイスじゃないんだからもうちょっとイスに深く腰掛けてくださいよ」
律「・・・なんでだよ・・・つーか、降りろよ。だれか来たらどう説明すんだよ、この状況・・・」
梓「誰か来たら来たらでいいじゃないですか。別にやましいことしてるわけじゃないし」
律「・・・やましくなくても、おかしいから。梓が私にまたがってるっていう状況はおかしいから」
梓「いいからさっさと深く座ってくださいよ。私が落ちるじゃないですか」
律「・・・」
梓「はやく~」
律「・・・」ヨイショ
梓「よし、オッケー」モゾモゾ
律「いや、全然おっけーじゃねぇし」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:57:19.18:RpYgtRwm0
律(あ~・・・もうなんなんだよ・・・いきなり梓からメールで)
『今すぐ部室にきてください』
律(なんてメールが着たから何事かと思っていそいで来てみたら・・・)
梓「♪~」
律「顔がちけぇよ」ボソッ
梓「ん?なにか言いました?」
律「・・・言ってません」
梓「そうですか」
律「・・・」
梓「♪~」
律(今日、バイトだったんだけどなぁ~。きっとクビだな、こりゃ)
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:01:25.57:RpYgtRwm0
律(ていうか、今日の梓はなんなんだよ・・・)
律(私にいきなりド田舎先輩って言ってきたり、カチューシャにいちゃもんつけてきたり)
ぎゅ
律「うぐっ!?」
梓「んー・・・やっぱ唯先輩と比べると柔らかさが足りないっていうか、物足りないっていうか・・・」
律「あ、あずさぁ!?い、いきなりなにすんだよ!!」
梓「なにって、抱きついてるんですけど。それがどうかしました?」
律「」
梓「まぁ、でも、暖かさは唯先輩と同じくらいかな?」ギュ
律(な、なんなんだよぉ・・・助けて澪ぉ・・・)
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:06:46.95:RpYgtRwm0
梓「♪~」
律(ケータイで助けを呼ぶにも、バッグが長いすの上だよ・・・ん?)
梓『あ、荷物は長いすの上においてください』
律『おう!おーけーおーけー』ドサッ
律『で?どうしたんだよ、今すぐ部室にこいだなんて。これでも私忙しいんだぞ?』
梓『あのですね・・・律先輩、いや』
梓『おいド田舎』
律「・・・」
律(長いす・・・ケータイ使えなくするフラグだったのか・・・?まさかな)
律(つーか、ド田舎先輩って・・・こいつは・・・)チラッ
梓「う~ん・・・やわらかさがぁ・・・」ギュ
律「・・・」
律「おい、梓」
梓「なんですか?」
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:11:54.85:RpYgtRwm0
律「そんなにいうなら何で私じゃなくて唯を呼ばなかったんだよ」
梓「唯先輩?なんでですか?」
律「そうだよ。さっきからやわらかさがーとか、暖かさが唯と同じとか言ってんじゃん」
梓「・・・」
律「そんなにグダグダいうなら、最初っから唯を呼べばよかっただろ?」
梓「・・・」
律「だいたい、人を呼び出しておいて、ド田舎先輩だ、カチューシャが変だとか」
律「かと思ったらいきなりだきついてきたり・・・先輩なめるのも大概にしろよ?」
梓「・・・」
梓「・・・」
律「おい・・・なんか言えよ、さっきの勢いはどうしたんだよ?」
梓「・・・めてんのはどっちですか」
律「なんだって?」
梓「なめてんのはどっちですかって言ってるんです!!」
律「はい?」
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:19:44.24:RpYgtRwm0
梓「先輩、大学生ですよね!?」
律「一応は・・・」
梓「一応ってなんですかっ!?大学生でしょ?」
律「は、はい。ですね」
梓「高校のときはカチューシャしてても
『まぁ、まだ社会的にも高校生なら』って感じがあったから、まぁ、我慢してましたよ!」
律「なにをだよ」
梓「高校卒業して、きっと大学生になったらカチューシャもさすがにとるんだろうな、大学生デビューするんだろうな、って思ってました」
律「・・・しかとですか」
梓「でも、ど う し て!!」カッ
律「おわ!?」
梓「どうしてまだカチューシャしてるんですか!!あなたはっ!!」
律「えっ!?ど、どうしてって・・・別に・・・いいだろ・・・私の勝手だし」
梓「そうやって、『私の勝手』って言ってわがままきめこんでどれだけの人が失望したかわかってるんですか!?」
律「えー!?」
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:27:43.33:RpYgtRwm0
梓「今日だって、今日だって・・・先輩のためにわざわざ部室借りてみんなには今日部活休みっていったのに」
律「だから人こないのかよ・・・」
梓「そうです」
律「つーか、なんで部室なんだよ。別にどっか、店とかでもよかっただろ・・・」
梓「なんというか、先輩がなつかしいって思うかなって思って」
律「いや、・・・たしかになつかしいけどさ、その気の使い方はちょっとおかしいぞ?」
梓「おかしいのは律先輩のほうです!!大学生にもなってカチューシャなんかして!!」
律「いや、だから、それは」
梓「こんなカチューシャなんてこうしてやるっ!!」グイッ
律「い、いてっ!?お、おい、い、いたっ!?ひっぱんなよ!!」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:29:44.11:RpYgtRwm0
ぽーん
ぱさっ
梓「・・・」
律「ああたたたたたたた!!!梓ぁ!!なにすんだよ!!!乱暴にひっぱったらめちゃくちゃ痛いんだぞこれ!!」
律「前髪もうっとーしーい。てか、こんなに伸びてたのか・・・うへぇ・・・」
梓「・・・」
律「・・って・・・あ、あずさ?おーい」
梓「いい・・・」
律「え?」
梓「すごく・・・いい・・・やっぱ、さいこーですよ、律先輩」ウットリ
律「は、はい?なに言ってんだ、お前」
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:39:29.77:RpYgtRwm0
梓「私、ずっと思ってたんです。どうして先輩はカチューシャしてるんだろうって」
律「へ、へーそうなんだ・・・」
梓「はい。だって、顔は結構整ってるし、黙ってれば美人の部類に片足つっこんでそうでつっこんでないっていうか」
律「おい。色々とおい」
梓「でも、そんないえないじゃないですか『カチューシャ外してくださいよ』なんていきなり」
律「いや、別にいえるだろ・・・それくらい」
梓「いえませんよ、きっと先輩が在学中に言ってたら先輩のファンクラブできてましたもん」
律「いや・・・それはないだろ・・・澪じゃあるまいし」
梓「先輩は先輩が思ってるよりも、ずっとかわいくてかっこいいんですよ?」
律「・・・え?///」カァアア
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:46:12.11:RpYgtRwm0
梓「女子大入ったから、カチューシャとっても別に安心だなって思ってたのに」
律「安心って・・・なにが?てか、さっきお前結構こっぱづかしくなるようなこと言わなかった?」
梓「安心って、律先輩をとられる心配です」
律「と、とられるって・・・なんだよ、それ」
梓「だって、いやじゃないですか。私が知らないとこで先輩が他の人と仲よくしたりとか・・・」
律「・・・ごめん。言ってることがよくわからない」
梓「もう・・・だから、先輩は田舎臭いんですよ・・・この鈍感」
律「え?なにが鈍感?てか、お前、今日キャラおかしくね?」
梓「だから、つまり、私が律先輩のこと好きってことです」
律「うえぇ!?」
梓「えへへ、言っちゃった」
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:47:34.23:RpYgtRwm0
律「いや、ちょっとまてまてまて。今までのどこを要約したらお前が私を好きだってことになるんだよ」
梓「え?なにいってんですか。最初から全部読んでたらわかるじゃないですか」
律「いっやっ!!全然わかんないっ!!っぜんんぜんっわかんないよ!!」
梓「ったく、だからド田舎なんだよ」
律「そのド田舎っていう時点で絶対嫌いだろ、お前、私のこと嫌いだろ!?」
梓「いや、だから好きですってば」
律「なんでだよっ!?」
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:54:51.99:RpYgtRwm0
梓「とにかく、私、先輩のこと好きなので付き合ってくださいよ」
律「いや・・・ちょっと、私はそういう趣味はないっていうか・・・」
梓「・・・え」
律「あ、いや、その、別に梓みたいな人のことを否定するわけじゃないんだけどね!!」ワタワタ
梓「・・・先輩、私のこと嫌いですか?」
律「いや。。。好きか嫌いかって聞かれたら、好きだけど、別にその好きっていうのじゃなくて・・・ええっと・・・」
梓「そんな・・・私・・・」
律「あ・・・(き、傷つけた?)」
梓「いったん私を抱いてくれれば、忘れられなくさせられる自信があるから大丈夫ですよ♪」
律「」
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:55:25.81:RpYgtRwm0
律「いや、ちょっとまてまてまて!なんで私がお前を抱く前提なんだよ」
梓「だって私ネコですし」
律「猫?あぁ・・・まぁたしかにお前は猫っぽいけど」
梓「ですかね?まぁ、まだ人と突きあったことないんで正直なとこわからないんですけど」
律「ん?いや、・・・別に人と付き合わなくても梓は猫っぽいとこあるっていうか。見た目のまんまっていうか」
梓「え?見た目のまんま!?先輩私をそんな目で見てたんですか!?」キャー
律「え?え?なんで照れられてるのかわけわかないんだけど」
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:58:50.22:RpYgtRwm0
律「つーか、そろそろ降りてくれ!!足がしびれて限界なんだ!!」
梓「えー・・・どうしようかな~」
律「ちょ、おまえ・・・どけって・・・」
梓「私と付き合ってくれたらどいてあげます」ニッコリ
律「ダメ、そういうのはなし」
梓「え~。でも、私がどかない限り、先輩足、しびれたまんまですよ?」
律「って、そういいながら足を背中にまわしてんじゃねーよ」
梓「だって、先輩が付き合ってくれないから」
律「お前・・・たとえば私が今、足のしびれのために付き合うって了解して、果たしてそれでいいのか?」
梓「え・・・?」
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 00:02:27.15:HJ2SDtv/0
律「だから、私の気持ちが 足の痺れからの開放>梓への気持ち でもいいのかってきいてんの」
梓「・・・」
梓「・・・」
梓「・・・」
梓「それは、やです」
律「だろ?」
梓「で、でもっ!」
律「ん?」
梓「じゃないと・・・そうしないと・・・先輩・・・私と付き合ってくれないから・・・」
梓「・・・また、遠くにいっちゃうから・・・いつでも会えなくなるから・・・」
律「・・・」
梓「付き合ってくれなくてもいいけど、そういうのは、やです。先輩に会いたくなったときに会いたいです」グスッ
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 00:07:04.82:HJ2SDtv/0
律「・・・べつに会いたいなら会うよ。そう素直に言ってくれればさ」
梓「え・・・本当ですか?」
律「うん。今日みたいに無理やりはいやだけど、ちゃんと約束とかしてくれればちゃんと会いにくるよ」
梓「・・・先輩」
律「もちろん、急にだって別に会いにいくけどさ・・・どうせ私、ヒマだし」
梓「あ、ヒマそうですもんね、先輩」
律「おい」
梓「いや、先輩がっていうか、大学生ってヒマそうっていうか・・・」
律「あー・・まぁ、たしかにな。つーか、そのだから、とりあえずだな」
梓「?」
律「私のうえからどいてくれっ!!」
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 00:13:12.53:HJ2SDtv/0
律「あー・・・足が・・・感覚がない」
梓「すいません」ツンツン
律「すいませんって言いながらツンツンすんなよ・・・感覚がないっていってもくすぐったいんだから」
梓「ふふふ・・・」ツンツン
律「あー・・・もういいや、今日のお前、なに言ってもだめそう」
梓「ねぇ、先輩」ツンツン
律「なんですか、後輩」
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 00:15:06.01:HJ2SDtv/0
梓「好きですよ」
律「そうですか。そいつはごめんなさいね。その気持ちにはお答えできません」
梓「でも、好きですよ」ツンツン
律「でも、どうしようもないですから。こればかりは」
梓「それでも好きですよ」ツンツン
律「どうせ一時の気の迷いだよ。女子高だから雰囲気に気負けしてるだけだって」
梓「そうだったとしても、律先輩のこと、私が好きなことは事実ですから」ツンツン
律「・・・散々人のこと、田舎臭いだの、カチューシャ似合わないだの言ったくせに」
梓「そんなの一種の照れ隠しですって・・・」ツンツン
律「あんなのが照れ隠しならこの世からいじめって消えてると思うな」
梓「他人に対しての劣悪な気持ちと私の恋心を一緒にしないでくださいよ」ツンツン
律「んなこといったって・・・」
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 00:22:50.96:HJ2SDtv/0
梓「・・・一緒に居たいんです・・・律先輩と」
律「なんで私なんだよ・・・」
梓「先輩は男の子を好きになったときに、『どうしてこの人なんだろう』っていちいち考えるんですか?」
律「いや、・・・べつに・・・好きになったから好きになったっていうか」
梓「ですよね」
律「あぁ・・・まぁ・・・(本当はいままで人好きになったことないけど)」
梓「それと一緒なんです。私たちも。恋心の前では男だから、女だからって関係ないんです」
梓「だって、同じ人間なんですから。深層心理の原理なんて似たような構造ですよ。分泌されるホルモンとかが違うだけで」
律「いや・・・そんな小難しい話されてもわかんないんだけどな・・・」
梓「もう・・・本当に大学いってるんですか?」
律「残念ながら、こんな頭でもいってますーー」
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 00:29:51.85:HJ2SDtv/0
梓「・・・とにかく好きな人と一緒にいたいって気持ちは男女の恋愛で大差ないですから」
律「・・・」
梓「そこをわかってください・・・」
梓「そして、私と付き合ってください」
律「だからなんで妙に強引なんだよ、せっかくなんだかいい話だったのに!!」
梓「だって、先輩にぶいから!!鈍感だから!!カチューシャ大学でもしちゃうくらいセンスないから」
律「センスない・・・っ!!おまえ・・・!!私のラブリーチャーミーなワンポイントをセンスないって!!」
梓「センスないじゃないですかっ!!カチューシャとったほうがこんなにこんなにこんなにこんなーに先輩は魅力的なのにっ!!!」
律「ぶっ!?///」
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 00:30:11.40:HJ2SDtv/0
梓「もう・・・!!!すっごい好きなんだもん!!!合宿でカチューシャとったの見てからすっごい大好きなんだもん!!!」
律「ちょ、おまっ!!大声でそ、そんなこと叫ぶなっ!!!私がはずかしいっ!!///」
梓「叫ぶのやめたら付き合ってくれますか?一緒にいてくれますか?」
律「いや、だからそういうのはダメだって、てか、話がループしてるっての」
梓「でもっ・・・でも・・・っ!!」
律「・・・はぁ・・・ったく」
コツン
梓「あた」
律「少しは落ち着け」
梓「・・・」
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 00:35:21.54:HJ2SDtv/0
梓「うぅう・・・」
律「・・・・」
律「まぁ・・・なんつーかさ、ほら、あれだな?」ポリポリ
梓「・・・なんですか?」
律「正直、人に好きって言われるのって、女の子からでも結構嬉しい・・・もんだな」
梓「そうなんですか?」
律「おう。そりゃー、だって、梓、人に『嫌い』って言われるよりはやっぱ『好き』って言われたいだろ、誰しも」
梓「はい・・・そうですね」
律「まぁ、恋愛は、その『好き』って言葉を言われることそれ自体じゃなくて」
律「『好き』って言葉を誰に言われるかが重要だろうけどさっ」
梓「はい・・・ですね」
律「お前はさ」
梓「はい?」
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 00:37:01.69:HJ2SDtv/0
律「なんていうか、好奇心で聞くけどそこはかんべんだからな。私はそういうの、あんまり詳しくないから」
梓「・・・はい?なんですか?」
律「えっと・・・その、さ」
梓「?」
律「梓は私にそういう意味で好きって言ってもらいたいのか?」
律「それともそんな気持ちがなくてもいいからとにかく付き合ってほしいのか?」
梓「・・・」
律「どっちなんだ?」
梓「・・・」
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 00:41:15.87:HJ2SDtv/0
梓「・・・両方です」
律「両方って・・・」
梓「だって、そういう意味で好きって言ってもらって、付き合ってくれるのが一番いいですもん」
律「あぁ・・・まぁ・・・そりゃ、たしかにな・・・」
梓「・・・ひきます?こんなこと言って」
律「いや、今日のお前には何かとげんなりしてるからいまさらだから大丈夫」
梓「そうですか・・・久しぶりに律先輩に会えたからなんだかテンションあがちゃって」
律「テンションあがってくれるのは嬉しいけど、人として最低限のルールは護ってくれ」
梓「だって。正直半信半疑でしたし。きてくれるかどうか・・・」
律「・・・」
梓「それが、メールしてから結構すぐに息切らしてきてくれるんだから」
梓「舞いあがっちゃうのも当たり前じゃないですか・・・」
律「・・・」
60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 00:47:48.80:HJ2SDtv/0
律(・・・まぁさ、梓、かわいいとは思うけどさ)
律(そういうもんじゃないじゃん・・・実際)チラッ
梓「・・・」
律(だいいち、先輩、後輩ですってー)
律(・・・)
律「・・・ん?」
梓「どうしました?」
律「あ、・・・いや、・・・その」
梓「?」
63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 00:50:40.09:HJ2SDtv/0
律(あれ?もしかして私。先輩後輩だからって遠慮してたりとかするのかな?)
律「・・・」
律(いや、だがしかし、そんな簡単なことで私の中の常識は簡単にぶち壊れてしまうものなのか?)
律(私は女で、相手も女だぞっ!?)
律(で、でも・・・)
梓「・・・」
律(梓の言葉をかりたら、梓のこんな悲しい顔を見たくないと思う私は紛れもない事実だ)
律(・・・)
律「あーーーー!!!」
梓「うわっ!?」ビクッ
律(・・・ドラマーはアドリブができてなんぼのもんじゃい!!!)
律「壊れるなら壊れてしまえホトトトギスっ!」
梓「え・・な、なんですか、いきなり・・・ホトトギス?」
律「あのさ、梓」
梓「え?あ、・・・は、はい」
65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 00:55:01.67:HJ2SDtv/0
律「やっぱ、梓と付き合うのはむりっ!」
梓「・・・」
梓「・・・はい・・・ですよね・・・」
律「でも、そういう風に悲しい顔されるほうが私的にはもっとむりっ!!」
梓「え・・・?」
律「だから、私とまず友達になろう!!そこからはじめてくれ!!」
梓「え・・・と、ともだち?」
律「そうだ!!友達だ!!あれだ、梓と憂ちゃんの関係だ!!」
梓「いや・・・それはわかりますけど・・・でも・・・」
律「ん?なんだ?私と友達になるのいやだってか!?」
梓「いや、そういうわけじゃ・・・友達になれるのは・・・嬉しいですけど・・・」
律「なんだよ」
梓「あの・・・つまり、私・・・律先輩にフラれたんですかね?てか、フラれたんですよね」
律「・・・」
66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 01:04:15.44:HJ2SDtv/0
律「しらん!こういうのがフルっていうことならそう思っておけばいいだろ」
梓「え・・・?」
律「私はお前のために自分の中の常識をぶっ壊すよ」
律「だって、今までの私の常識の範囲外に梓っているんだもん。わけわかんねーよ」
梓「・・・」
律「今までのものさしじゃ計れないんだ。お前みたいな女を好きになるやつ、私のそばにいなかった」
律「だから、お前のために一回私の中の常識をチャラにする。で、梓とは友達からはじめてみる」
梓「・・・」
律「私が自分の中の常識をぶっ壊すんだ。お前もぶっ壊せ。一般常識で私と梓の関係を決めるな!!」
梓「・・・」
律「私は梓をフラない。でも、付き合いもしない」
律「でも、そばにいる。会いたくなったいくらでも駆けつけてやる」
梓「・・・」
67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 01:10:58.13:HJ2SDtv/0
律「私はバカだから、梓みたいな人の世界を知らない」
律「偏見はもちたくないけど、1人で調べて信憑性の低いネットの情報で惑わされるのも癪に障る」
梓「・・・」
律「だから、色々と教えてくれ。お前が私に教えてくれ」
律「そしたら・・・ちゃんと返事をするから・・・・」
律「今はそれでかんべんだ、梓」ヘヘヘ
梓「りつ・・・先輩・・・」ブワッ
律「ちょ!?おまえ・・・なんでなくんだよ!?」
梓「う、・・・な、ないてなんかないです!!これは愛液です」ウゥウウ
律「え・・・いや・・・それはちょっと・・・」
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 01:11:25.98:HJ2SDtv/0
梓「せんぱい・・・ほんとう、田舎くさい・・・冗談ですってば」グスッ
律「おう。まだ言うか。てかやっぱだめか?こんなあいまいな考えは世間じゃ甘ちゃんか?」
梓「なんですか・・・それ・・・」
律「だって、梓泣くから・・・」
梓「・・・友達から、お願いします」
律「へ?いいの?」
梓「え?なんで先輩が不安げなんですか?」
律「いや・・・断られるかなぁ~って思ってたから。そっか、いいのか」
梓「私が、先輩の言ったこと、断れるわけないじゃないですか。・・・・こんなに好きなのに」
律「ぐっ・・・っとまー、そういう不意うちはやめような、梓ァ」
梓「えへへ・・・大好き、りっちゃん」グスッ
律「・・・いきなりりっちゃんですかい」
梓「だって、友達でしょ?」
律「まぁ、そうだけどさ」
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 01:14:26.31:HJ2SDtv/0
きんこんかーんこーん
律「あ・・・これ・・・」
梓「完全下校のチャイム・・・」
律「・・・・帰るか」
梓「うん・・・送ってって」
律「・・・うはぁ・・・それは友達の役割?」
梓「私の常識の中では」
律「・・・なら・・・しかたないか・・・・」
梓「いいの?」
律「いいよ、友達だから」
梓「そっか」エヘヘ
律(嬉しそうだな・・・)
70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 01:20:10.57:HJ2SDtv/0
律「・・・」トボトボ
梓「・・・」トボトボ
律「なぁ、知ってる?」
梓「なに?」
律「私、今日誕生日なんだ、これでも」
梓「うん・・・知ってる」
律「まじかよ・・・じゃあ、なんで『おめでとう』とかいってくれないの?」
梓「言ってほしいの?」
律「う~ん。正直言うとさ、今日祝ってくれるのかと思って急いできた」
梓「」
梓「だから息きらしてたの・・・」
律「そゆこと・・・」
梓「・・・はあ」
律「露骨にため息つくなよ」
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 01:20:45.04:HJ2SDtv/0
梓「私だって本当は・・・あんなにテンション高くなってなければ本当は・・・」ガサゴソ
律「え?」
梓「はい、これ」スッ
律「え、え、え??」
梓「誕生日プレゼント・・・です」
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 01:26:26.32:HJ2SDtv/0
律「え・・・マジで?」
梓「・・・マジです」
律「あ、・・・ありが、とう」
梓「あんまり自信ないから、家帰ってからあけてね?」
律「あ、うん。そうする・・・」
律「・・・」
梓「・・・」
74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 01:26:37.22:HJ2SDtv/0
律「なんていうか・・・手つなごうか?」
梓「え?なにいきなり」
律「いや、・・・なんか思わぬプレゼントもらったから・・・サービス?」
梓「人の気持ちもてあそぶならやめてほしいなぁ」
律「あー・・・じゃあ、別にいいんんだけどね。うん、本当に。感謝の気持ちだったんだけど。まぁ、いいわ」
梓「・・・本当につないでいいの?」
律「別にいいけど・・・梓がうれしいなら」
梓「じゃあ・・・」
ぎゅ
梓「えへへ・・・」
律「うわ、手ちっさ!それに汗ばんでるし!!やっぱ手はなしていい?」
梓「おいド田舎」
おわり
76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 01:29:14.50:DIzaEHubi
律「あぁ?なんだと?お前先輩に向かってその口の利き方はなんだよ」
梓「先輩とか後輩とか関係ありませんよ。田舎臭いから田舎臭いって言ったまでです」
律「ちょ・・・。お前・・・」
梓「だいたいなんなんですか?そのカチューシャ」プッ
律「」ピクッ
梓「大学生にもなってカチューシャとか。先輩陰口言われてません?」クスクス
律「言われてないっての」
梓「まぁ、本人がいるようなとこで陰口なんて言うわけないから知りようもないですよね」クスクス
律「・・・」
高校生でツインテールの奴が何言ってるんだ
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:25:25.98:RpYgtRwm0梓「大学生で、カチューシャ」クスクス
律「・・・」
律「・・・えだって」ボソッ
梓「え?なにか言いました?」
律「・・・お前だって」
梓「はい。なんでしょう。私がどうかしました?」
律「お前だって、高校3年生のくせにツインテールじゃねーか」
梓「・・・」
梓「・・・」
律「お前は自分のこと棚にあげて私のカチューシャ、笑ってるけど」
律「いまどきの高校生でツインテールとか、梓くらいしかいないだろ?」
梓「・・・」
律「ってか、最近じゃカチューシャするのはやってるみたいだし」
律「お前が言うほどそこまでおかしくないし、カチューシャ」ボソッ
梓「・・・あの、律先輩」
律「・・・なんだよ」
梓「あ、ごめ、間違えた。ド田舎先輩」
律「・・・」
梓「カチューシャがはやってるとか本気で言ってるんですか?」
律「あぁ?思ってるよ。みんなしてるじゃん」
梓「みんなしてるねぇ・・・」
律「つーか、私はさっきお前のツインテールのことについて聞いたんだけどなに話すりかえようとしt」
梓「おい」
律「・・・んだよ・・・人がしゃべってるだろ」イラッ
梓「カチューシャしてる女の子って、どんな気持ちでカチューシャしてるんですかね」
律「・・・」
律「・・・」
梓「私、生粋のツインテーリストなんで、カチューシャとかしたことないんですけど」
律「へーそうなんだ・・・」
梓「はい。そうなんです。で、カチューシャしてる人ってどんなこと考えてカチューシャしてるんですかね」
律「・・・」
梓「教えてくださいよ、ド田舎先輩♪」ニッコリ
律「・・・」
律「・・・」
律「・・・」
梓「答えられません?まさかそんないことないですよね?ずっとカチューシャしてきたんだから」
律「・・・」
梓「ねぇ、教えてくださいよ~」
律「・・・しらねーし・・・そんなの」
梓「知らないことないでしょ?」
律「前髪がうざったいからしてるだけだけど・・・」
梓「へー・・・前髪がねぇ・・・前髪がうざったいなら切ればいいんじゃないですか?」トコトコ
律「・・・別にカチューシャであげればいいんだから切る必要はないだろ・・・ってなんで近づいてくんだよ・・・」
梓「んー・・・」マジマジ
律「な、なんだよ、い、いきなり人の顔ジロジロ見んなよ」
梓「うん・・・やっぱ、顔は悪くないジャン」
律「なっ!?」
律「な、なに、言い出すんだよっ!?い、いきなりっ!?」
梓「だから、顔は悪くないって言ってるんですけど」
律「だ、だから、なんでそんなこと」
梓「先輩、そこのイス座ってください」
律「はい?」
梓「だから、そこのイスに座ってくださいって」
律「なんでだよ・・・」
梓「あー、もう、いいから座れってば」
律「・・・」
律「・・・」ストン
梓「まったく、素直にしたがってくださいよ、めんどくさい・・・」
律「・・・なんなんだよ、お前は一体・・・」
梓「私?私は先輩の後輩じゃないですか」
梓「ね?律先輩」ヨイショっ
律「」
律「・・・なんで私の上にまたがってくんだよ」
梓「だって、私先輩の後輩ですし」
律「なんなんだよ、その理屈は・・・わけわかんねーっつーの・・・」
梓「ドラムイスじゃないんだからもうちょっとイスに深く腰掛けてくださいよ」
律「・・・なんでだよ・・・つーか、降りろよ。だれか来たらどう説明すんだよ、この状況・・・」
梓「誰か来たら来たらでいいじゃないですか。別にやましいことしてるわけじゃないし」
律「・・・やましくなくても、おかしいから。梓が私にまたがってるっていう状況はおかしいから」
梓「いいからさっさと深く座ってくださいよ。私が落ちるじゃないですか」
律「・・・」
梓「はやく~」
律「・・・」ヨイショ
梓「よし、オッケー」モゾモゾ
律「いや、全然おっけーじゃねぇし」
律(あ~・・・もうなんなんだよ・・・いきなり梓からメールで)
『今すぐ部室にきてください』
律(なんてメールが着たから何事かと思っていそいで来てみたら・・・)
梓「♪~」
律「顔がちけぇよ」ボソッ
梓「ん?なにか言いました?」
律「・・・言ってません」
梓「そうですか」
律「・・・」
梓「♪~」
律(今日、バイトだったんだけどなぁ~。きっとクビだな、こりゃ)
律(ていうか、今日の梓はなんなんだよ・・・)
律(私にいきなりド田舎先輩って言ってきたり、カチューシャにいちゃもんつけてきたり)
ぎゅ
律「うぐっ!?」
梓「んー・・・やっぱ唯先輩と比べると柔らかさが足りないっていうか、物足りないっていうか・・・」
律「あ、あずさぁ!?い、いきなりなにすんだよ!!」
梓「なにって、抱きついてるんですけど。それがどうかしました?」
律「」
梓「まぁ、でも、暖かさは唯先輩と同じくらいかな?」ギュ
律(な、なんなんだよぉ・・・助けて澪ぉ・・・)
梓「♪~」
律(ケータイで助けを呼ぶにも、バッグが長いすの上だよ・・・ん?)
梓『あ、荷物は長いすの上においてください』
律『おう!おーけーおーけー』ドサッ
律『で?どうしたんだよ、今すぐ部室にこいだなんて。これでも私忙しいんだぞ?』
梓『あのですね・・・律先輩、いや』
梓『おいド田舎』
律「・・・」
律(長いす・・・ケータイ使えなくするフラグだったのか・・・?まさかな)
律(つーか、ド田舎先輩って・・・こいつは・・・)チラッ
梓「う~ん・・・やわらかさがぁ・・・」ギュ
律「・・・」
律「おい、梓」
梓「なんですか?」
律「そんなにいうなら何で私じゃなくて唯を呼ばなかったんだよ」
梓「唯先輩?なんでですか?」
律「そうだよ。さっきからやわらかさがーとか、暖かさが唯と同じとか言ってんじゃん」
梓「・・・」
律「そんなにグダグダいうなら、最初っから唯を呼べばよかっただろ?」
梓「・・・」
律「だいたい、人を呼び出しておいて、ド田舎先輩だ、カチューシャが変だとか」
律「かと思ったらいきなりだきついてきたり・・・先輩なめるのも大概にしろよ?」
梓「・・・」
梓「・・・」
律「おい・・・なんか言えよ、さっきの勢いはどうしたんだよ?」
梓「・・・めてんのはどっちですか」
律「なんだって?」
梓「なめてんのはどっちですかって言ってるんです!!」
律「はい?」
梓「先輩、大学生ですよね!?」
律「一応は・・・」
梓「一応ってなんですかっ!?大学生でしょ?」
律「は、はい。ですね」
梓「高校のときはカチューシャしてても
『まぁ、まだ社会的にも高校生なら』って感じがあったから、まぁ、我慢してましたよ!」
律「なにをだよ」
梓「高校卒業して、きっと大学生になったらカチューシャもさすがにとるんだろうな、大学生デビューするんだろうな、って思ってました」
律「・・・しかとですか」
梓「でも、ど う し て!!」カッ
律「おわ!?」
梓「どうしてまだカチューシャしてるんですか!!あなたはっ!!」
律「えっ!?ど、どうしてって・・・別に・・・いいだろ・・・私の勝手だし」
梓「そうやって、『私の勝手』って言ってわがままきめこんでどれだけの人が失望したかわかってるんですか!?」
律「えー!?」
梓「今日だって、今日だって・・・先輩のためにわざわざ部室借りてみんなには今日部活休みっていったのに」
律「だから人こないのかよ・・・」
梓「そうです」
律「つーか、なんで部室なんだよ。別にどっか、店とかでもよかっただろ・・・」
梓「なんというか、先輩がなつかしいって思うかなって思って」
律「いや、・・・たしかになつかしいけどさ、その気の使い方はちょっとおかしいぞ?」
梓「おかしいのは律先輩のほうです!!大学生にもなってカチューシャなんかして!!」
律「いや、だから、それは」
梓「こんなカチューシャなんてこうしてやるっ!!」グイッ
律「い、いてっ!?お、おい、い、いたっ!?ひっぱんなよ!!」
ぽーん
ぱさっ
梓「・・・」
律「ああたたたたたたた!!!梓ぁ!!なにすんだよ!!!乱暴にひっぱったらめちゃくちゃ痛いんだぞこれ!!」
律「前髪もうっとーしーい。てか、こんなに伸びてたのか・・・うへぇ・・・」
梓「・・・」
律「・・って・・・あ、あずさ?おーい」
梓「いい・・・」
律「え?」
梓「すごく・・・いい・・・やっぱ、さいこーですよ、律先輩」ウットリ
律「は、はい?なに言ってんだ、お前」
梓「私、ずっと思ってたんです。どうして先輩はカチューシャしてるんだろうって」
律「へ、へーそうなんだ・・・」
梓「はい。だって、顔は結構整ってるし、黙ってれば美人の部類に片足つっこんでそうでつっこんでないっていうか」
律「おい。色々とおい」
梓「でも、そんないえないじゃないですか『カチューシャ外してくださいよ』なんていきなり」
律「いや、別にいえるだろ・・・それくらい」
梓「いえませんよ、きっと先輩が在学中に言ってたら先輩のファンクラブできてましたもん」
律「いや・・・それはないだろ・・・澪じゃあるまいし」
梓「先輩は先輩が思ってるよりも、ずっとかわいくてかっこいいんですよ?」
律「・・・え?///」カァアア
梓「女子大入ったから、カチューシャとっても別に安心だなって思ってたのに」
律「安心って・・・なにが?てか、さっきお前結構こっぱづかしくなるようなこと言わなかった?」
梓「安心って、律先輩をとられる心配です」
律「と、とられるって・・・なんだよ、それ」
梓「だって、いやじゃないですか。私が知らないとこで先輩が他の人と仲よくしたりとか・・・」
律「・・・ごめん。言ってることがよくわからない」
梓「もう・・・だから、先輩は田舎臭いんですよ・・・この鈍感」
律「え?なにが鈍感?てか、お前、今日キャラおかしくね?」
梓「だから、つまり、私が律先輩のこと好きってことです」
律「うえぇ!?」
梓「えへへ、言っちゃった」
律「いや、ちょっとまてまてまて。今までのどこを要約したらお前が私を好きだってことになるんだよ」
梓「え?なにいってんですか。最初から全部読んでたらわかるじゃないですか」
律「いっやっ!!全然わかんないっ!!っぜんんぜんっわかんないよ!!」
梓「ったく、だからド田舎なんだよ」
律「そのド田舎っていう時点で絶対嫌いだろ、お前、私のこと嫌いだろ!?」
梓「いや、だから好きですってば」
律「なんでだよっ!?」
梓「とにかく、私、先輩のこと好きなので付き合ってくださいよ」
律「いや・・・ちょっと、私はそういう趣味はないっていうか・・・」
梓「・・・え」
律「あ、いや、その、別に梓みたいな人のことを否定するわけじゃないんだけどね!!」ワタワタ
梓「・・・先輩、私のこと嫌いですか?」
律「いや。。。好きか嫌いかって聞かれたら、好きだけど、別にその好きっていうのじゃなくて・・・ええっと・・・」
梓「そんな・・・私・・・」
律「あ・・・(き、傷つけた?)」
梓「いったん私を抱いてくれれば、忘れられなくさせられる自信があるから大丈夫ですよ♪」
律「」
律「いや、ちょっとまてまてまて!なんで私がお前を抱く前提なんだよ」
梓「だって私ネコですし」
律「猫?あぁ・・・まぁたしかにお前は猫っぽいけど」
梓「ですかね?まぁ、まだ人と突きあったことないんで正直なとこわからないんですけど」
律「ん?いや、・・・別に人と付き合わなくても梓は猫っぽいとこあるっていうか。見た目のまんまっていうか」
梓「え?見た目のまんま!?先輩私をそんな目で見てたんですか!?」キャー
律「え?え?なんで照れられてるのかわけわかないんだけど」
律「つーか、そろそろ降りてくれ!!足がしびれて限界なんだ!!」
梓「えー・・・どうしようかな~」
律「ちょ、おまえ・・・どけって・・・」
梓「私と付き合ってくれたらどいてあげます」ニッコリ
律「ダメ、そういうのはなし」
梓「え~。でも、私がどかない限り、先輩足、しびれたまんまですよ?」
律「って、そういいながら足を背中にまわしてんじゃねーよ」
梓「だって、先輩が付き合ってくれないから」
律「お前・・・たとえば私が今、足のしびれのために付き合うって了解して、果たしてそれでいいのか?」
梓「え・・・?」
律「だから、私の気持ちが 足の痺れからの開放>梓への気持ち でもいいのかってきいてんの」
梓「・・・」
梓「・・・」
梓「・・・」
梓「それは、やです」
律「だろ?」
梓「で、でもっ!」
律「ん?」
梓「じゃないと・・・そうしないと・・・先輩・・・私と付き合ってくれないから・・・」
梓「・・・また、遠くにいっちゃうから・・・いつでも会えなくなるから・・・」
律「・・・」
梓「付き合ってくれなくてもいいけど、そういうのは、やです。先輩に会いたくなったときに会いたいです」グスッ
律「・・・べつに会いたいなら会うよ。そう素直に言ってくれればさ」
梓「え・・・本当ですか?」
律「うん。今日みたいに無理やりはいやだけど、ちゃんと約束とかしてくれればちゃんと会いにくるよ」
梓「・・・先輩」
律「もちろん、急にだって別に会いにいくけどさ・・・どうせ私、ヒマだし」
梓「あ、ヒマそうですもんね、先輩」
律「おい」
梓「いや、先輩がっていうか、大学生ってヒマそうっていうか・・・」
律「あー・・まぁ、たしかにな。つーか、そのだから、とりあえずだな」
梓「?」
律「私のうえからどいてくれっ!!」
律「あー・・・足が・・・感覚がない」
梓「すいません」ツンツン
律「すいませんって言いながらツンツンすんなよ・・・感覚がないっていってもくすぐったいんだから」
梓「ふふふ・・・」ツンツン
律「あー・・・もういいや、今日のお前、なに言ってもだめそう」
梓「ねぇ、先輩」ツンツン
律「なんですか、後輩」
梓「好きですよ」
律「そうですか。そいつはごめんなさいね。その気持ちにはお答えできません」
梓「でも、好きですよ」ツンツン
律「でも、どうしようもないですから。こればかりは」
梓「それでも好きですよ」ツンツン
律「どうせ一時の気の迷いだよ。女子高だから雰囲気に気負けしてるだけだって」
梓「そうだったとしても、律先輩のこと、私が好きなことは事実ですから」ツンツン
律「・・・散々人のこと、田舎臭いだの、カチューシャ似合わないだの言ったくせに」
梓「そんなの一種の照れ隠しですって・・・」ツンツン
律「あんなのが照れ隠しならこの世からいじめって消えてると思うな」
梓「他人に対しての劣悪な気持ちと私の恋心を一緒にしないでくださいよ」ツンツン
律「んなこといったって・・・」
梓「・・・一緒に居たいんです・・・律先輩と」
律「なんで私なんだよ・・・」
梓「先輩は男の子を好きになったときに、『どうしてこの人なんだろう』っていちいち考えるんですか?」
律「いや、・・・べつに・・・好きになったから好きになったっていうか」
梓「ですよね」
律「あぁ・・・まぁ・・・(本当はいままで人好きになったことないけど)」
梓「それと一緒なんです。私たちも。恋心の前では男だから、女だからって関係ないんです」
梓「だって、同じ人間なんですから。深層心理の原理なんて似たような構造ですよ。分泌されるホルモンとかが違うだけで」
律「いや・・・そんな小難しい話されてもわかんないんだけどな・・・」
梓「もう・・・本当に大学いってるんですか?」
律「残念ながら、こんな頭でもいってますーー」
梓「・・・とにかく好きな人と一緒にいたいって気持ちは男女の恋愛で大差ないですから」
律「・・・」
梓「そこをわかってください・・・」
梓「そして、私と付き合ってください」
律「だからなんで妙に強引なんだよ、せっかくなんだかいい話だったのに!!」
梓「だって、先輩にぶいから!!鈍感だから!!カチューシャ大学でもしちゃうくらいセンスないから」
律「センスない・・・っ!!おまえ・・・!!私のラブリーチャーミーなワンポイントをセンスないって!!」
梓「センスないじゃないですかっ!!カチューシャとったほうがこんなにこんなにこんなにこんなーに先輩は魅力的なのにっ!!!」
律「ぶっ!?///」
梓「もう・・・!!!すっごい好きなんだもん!!!合宿でカチューシャとったの見てからすっごい大好きなんだもん!!!」
律「ちょ、おまっ!!大声でそ、そんなこと叫ぶなっ!!!私がはずかしいっ!!///」
梓「叫ぶのやめたら付き合ってくれますか?一緒にいてくれますか?」
律「いや、だからそういうのはダメだって、てか、話がループしてるっての」
梓「でもっ・・・でも・・・っ!!」
律「・・・はぁ・・・ったく」
コツン
梓「あた」
律「少しは落ち着け」
梓「・・・」
梓「うぅう・・・」
律「・・・・」
律「まぁ・・・なんつーかさ、ほら、あれだな?」ポリポリ
梓「・・・なんですか?」
律「正直、人に好きって言われるのって、女の子からでも結構嬉しい・・・もんだな」
梓「そうなんですか?」
律「おう。そりゃー、だって、梓、人に『嫌い』って言われるよりはやっぱ『好き』って言われたいだろ、誰しも」
梓「はい・・・そうですね」
律「まぁ、恋愛は、その『好き』って言葉を言われることそれ自体じゃなくて」
律「『好き』って言葉を誰に言われるかが重要だろうけどさっ」
梓「はい・・・ですね」
律「お前はさ」
梓「はい?」
律「なんていうか、好奇心で聞くけどそこはかんべんだからな。私はそういうの、あんまり詳しくないから」
梓「・・・はい?なんですか?」
律「えっと・・・その、さ」
梓「?」
律「梓は私にそういう意味で好きって言ってもらいたいのか?」
律「それともそんな気持ちがなくてもいいからとにかく付き合ってほしいのか?」
梓「・・・」
律「どっちなんだ?」
梓「・・・」
梓「・・・両方です」
律「両方って・・・」
梓「だって、そういう意味で好きって言ってもらって、付き合ってくれるのが一番いいですもん」
律「あぁ・・・まぁ・・・そりゃ、たしかにな・・・」
梓「・・・ひきます?こんなこと言って」
律「いや、今日のお前には何かとげんなりしてるからいまさらだから大丈夫」
梓「そうですか・・・久しぶりに律先輩に会えたからなんだかテンションあがちゃって」
律「テンションあがってくれるのは嬉しいけど、人として最低限のルールは護ってくれ」
梓「だって。正直半信半疑でしたし。きてくれるかどうか・・・」
律「・・・」
梓「それが、メールしてから結構すぐに息切らしてきてくれるんだから」
梓「舞いあがっちゃうのも当たり前じゃないですか・・・」
律「・・・」
律(・・・まぁさ、梓、かわいいとは思うけどさ)
律(そういうもんじゃないじゃん・・・実際)チラッ
梓「・・・」
律(だいいち、先輩、後輩ですってー)
律(・・・)
律「・・・ん?」
梓「どうしました?」
律「あ、・・・いや、・・・その」
梓「?」
律(あれ?もしかして私。先輩後輩だからって遠慮してたりとかするのかな?)
律「・・・」
律(いや、だがしかし、そんな簡単なことで私の中の常識は簡単にぶち壊れてしまうものなのか?)
律(私は女で、相手も女だぞっ!?)
律(で、でも・・・)
梓「・・・」
律(梓の言葉をかりたら、梓のこんな悲しい顔を見たくないと思う私は紛れもない事実だ)
律(・・・)
律「あーーーー!!!」
梓「うわっ!?」ビクッ
律(・・・ドラマーはアドリブができてなんぼのもんじゃい!!!)
律「壊れるなら壊れてしまえホトトトギスっ!」
梓「え・・な、なんですか、いきなり・・・ホトトギス?」
律「あのさ、梓」
梓「え?あ、・・・は、はい」
律「やっぱ、梓と付き合うのはむりっ!」
梓「・・・」
梓「・・・はい・・・ですよね・・・」
律「でも、そういう風に悲しい顔されるほうが私的にはもっとむりっ!!」
梓「え・・・?」
律「だから、私とまず友達になろう!!そこからはじめてくれ!!」
梓「え・・・と、ともだち?」
律「そうだ!!友達だ!!あれだ、梓と憂ちゃんの関係だ!!」
梓「いや・・・それはわかりますけど・・・でも・・・」
律「ん?なんだ?私と友達になるのいやだってか!?」
梓「いや、そういうわけじゃ・・・友達になれるのは・・・嬉しいですけど・・・」
律「なんだよ」
梓「あの・・・つまり、私・・・律先輩にフラれたんですかね?てか、フラれたんですよね」
律「・・・」
律「しらん!こういうのがフルっていうことならそう思っておけばいいだろ」
梓「え・・・?」
律「私はお前のために自分の中の常識をぶっ壊すよ」
律「だって、今までの私の常識の範囲外に梓っているんだもん。わけわかんねーよ」
梓「・・・」
律「今までのものさしじゃ計れないんだ。お前みたいな女を好きになるやつ、私のそばにいなかった」
律「だから、お前のために一回私の中の常識をチャラにする。で、梓とは友達からはじめてみる」
梓「・・・」
律「私が自分の中の常識をぶっ壊すんだ。お前もぶっ壊せ。一般常識で私と梓の関係を決めるな!!」
梓「・・・」
律「私は梓をフラない。でも、付き合いもしない」
律「でも、そばにいる。会いたくなったいくらでも駆けつけてやる」
梓「・・・」
律「私はバカだから、梓みたいな人の世界を知らない」
律「偏見はもちたくないけど、1人で調べて信憑性の低いネットの情報で惑わされるのも癪に障る」
梓「・・・」
律「だから、色々と教えてくれ。お前が私に教えてくれ」
律「そしたら・・・ちゃんと返事をするから・・・・」
律「今はそれでかんべんだ、梓」ヘヘヘ
梓「りつ・・・先輩・・・」ブワッ
律「ちょ!?おまえ・・・なんでなくんだよ!?」
梓「う、・・・な、ないてなんかないです!!これは愛液です」ウゥウウ
律「え・・・いや・・・それはちょっと・・・」
梓「せんぱい・・・ほんとう、田舎くさい・・・冗談ですってば」グスッ
律「おう。まだ言うか。てかやっぱだめか?こんなあいまいな考えは世間じゃ甘ちゃんか?」
梓「なんですか・・・それ・・・」
律「だって、梓泣くから・・・」
梓「・・・友達から、お願いします」
律「へ?いいの?」
梓「え?なんで先輩が不安げなんですか?」
律「いや・・・断られるかなぁ~って思ってたから。そっか、いいのか」
梓「私が、先輩の言ったこと、断れるわけないじゃないですか。・・・・こんなに好きなのに」
律「ぐっ・・・っとまー、そういう不意うちはやめような、梓ァ」
梓「えへへ・・・大好き、りっちゃん」グスッ
律「・・・いきなりりっちゃんですかい」
梓「だって、友達でしょ?」
律「まぁ、そうだけどさ」
きんこんかーんこーん
律「あ・・・これ・・・」
梓「完全下校のチャイム・・・」
律「・・・・帰るか」
梓「うん・・・送ってって」
律「・・・うはぁ・・・それは友達の役割?」
梓「私の常識の中では」
律「・・・なら・・・しかたないか・・・・」
梓「いいの?」
律「いいよ、友達だから」
梓「そっか」エヘヘ
律(嬉しそうだな・・・)
律「・・・」トボトボ
梓「・・・」トボトボ
律「なぁ、知ってる?」
梓「なに?」
律「私、今日誕生日なんだ、これでも」
梓「うん・・・知ってる」
律「まじかよ・・・じゃあ、なんで『おめでとう』とかいってくれないの?」
梓「言ってほしいの?」
律「う~ん。正直言うとさ、今日祝ってくれるのかと思って急いできた」
梓「」
梓「だから息きらしてたの・・・」
律「そゆこと・・・」
梓「・・・はあ」
律「露骨にため息つくなよ」
梓「私だって本当は・・・あんなにテンション高くなってなければ本当は・・・」ガサゴソ
律「え?」
梓「はい、これ」スッ
律「え、え、え??」
梓「誕生日プレゼント・・・です」
律「え・・・マジで?」
梓「・・・マジです」
律「あ、・・・ありが、とう」
梓「あんまり自信ないから、家帰ってからあけてね?」
律「あ、うん。そうする・・・」
律「・・・」
梓「・・・」
律「なんていうか・・・手つなごうか?」
梓「え?なにいきなり」
律「いや、・・・なんか思わぬプレゼントもらったから・・・サービス?」
梓「人の気持ちもてあそぶならやめてほしいなぁ」
律「あー・・・じゃあ、別にいいんんだけどね。うん、本当に。感謝の気持ちだったんだけど。まぁ、いいわ」
梓「・・・本当につないでいいの?」
律「別にいいけど・・・梓がうれしいなら」
梓「じゃあ・・・」
ぎゅ
梓「えへへ・・・」
律「うわ、手ちっさ!それに汗ばんでるし!!やっぱ手はなしていい?」
梓「おいド田舎」
おわり
乙!
律梓もなかなかいいな
79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 01:34:11.74:HJ2SDtv/0律梓もなかなかいいな
支援ありがとうございました
りっちゃん誕生日おめでとう!!
80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 01:39:14.30:7L01Yc+LOりっちゃん誕生日おめでとう!!
>>1乙ですた!
そしてりっちゃん誕生日おめでとう!!
そしてりっちゃん誕生日おめでとう!!

コメント 6
コメント一覧 (6)
これからも僕の嫁でいてね!
いい梓律を拝ませてもらった