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梓「さわ子先生のメガネのレンズを叩き割ったら泣いた」 1-10話
梓「さわ子先生のメガネのレンズを叩き割ったら泣いた」 11-20話
梓「さわ子先生のメガネのレンズを叩き割ったら泣いた」 21-30話
梓「さわ子先生のメガネのレンズを叩き割ったら泣いた」 31-40話【完結】
115:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/01(火) 20:46:50.05:ubCon8Ojo
━第11話━
【画像】主婦「マジで旦那ぶっ殺すぞおいこらクソオスが」
【速報】尾田っち、ワンピース最新話でやってしまうwwww
【東方】ルックス100点の文ちゃん
【日向坂46】ひなあい、大事件が勃発!?
韓国からポーランドに輸出されるはずだった戦車、軽戦闘機、自走砲などの「K防産」、すべて霧散して夢と終わる可能性も…
116:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/01(火) 20:47:32.35:ubCon8Ojo
─2年生の教室─
梓「ねぇねぇ、純」
純「イヤな予感しか しない」
梓「まだ何も言ってないじゃん」
純「だってさぁ……」
梓「純、好きだよ」
純「えっ」ドキッ
憂「あっ、また梓ちゃんが 純ちゃんの心をもてあそんでる!」
梓「ふっふっふ」
純「あ、梓のヤツめ……」ドキドキ
117:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/01(火) 20:48:43.62:ubCon8Ojo
純「でもね……わ、私も 梓のこと、結構 好きだよ?」
梓「ぇええっ!?」ドキッ
憂「あっ、純ちゃんがカウンターで もてあそび返した!!」
梓「くそ~」ドキドキ
純「はっはっは」ドキドキ
118:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/01(火) 20:50:27.74:ubCon8Ojo
純「で、なんなの」
梓「今度の3連休、私は家族旅行を楽しんでくるけど
一方、純には何も予定がなかった」
純「うん、まぁ無いけど そんな言われ方すると……」
梓「トンちゃん預かって」
純「んっ?!」
梓「さすがに学校に3日間も放置しておけないしね」
純「し、しかし……」
梓「エサやりと水槽の水を交換するだけの簡単なお仕事です」
純「いやいやいや、そんな、いきなり生き物を預かれなんて非常識だってば!!」
梓「私も以前、どこかのバカヤロウに いきなりネコちゃんを預けられたよね?」
純「うん、預けられたね」
梓「どうする?」
純「預かります……」
119:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/01(火) 20:51:20.02:ubCon8Ojo
─3連休─
─純の家─
こぽこぽ
㌧「~♪」スイスイ
純「預かってみれば、どうという事はない」
㌧「プクプク」
純「まあ、けいおん部が学校で飼えてるくらいなんだし、
そんなに手間は かかんないよね」
「吠えたり暴れたりする事もないし、愛嬌あって かわいいし!」
㌧「ェァアァァァアアアアアアアアアアッ」
純「えええええええっ!?」
120:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/01(火) 20:52:28.11:ubCon8Ojo
㌧「♪」スイスイ
純「♪じゃないよ!! おい、今の鳴き声は なんなのさ!?」
憂「純ちゃんが一人で喚きちらしている。怖いなぁ」
純「わぁっ!?」
「う、憂 いつの間に……」
純「あれっ、玄関の鍵 閉めてなかったっけ?」
憂「うん」
「でも、外しやすそうな窓枠があったから……」
純「我が家が誇る防犯セキュリティも
プロの前には無力だった」
121:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/01(火) 20:53:01.66:ubCon8Ojo
唯「わ~、トンちゃん! 元気だった~?」トタトタ
㌧「プクプク」パチャパチャ
純「あ、唯先輩 どうもです」
唯「うん。純ちゃん、こんにちわ~」
「勝手に窓枠はずして家に入っちゃって ごめんなさい!」ペコリ
純「あ、いえいえ。意外にも姉は常識人だったよ」
憂「ふふっ、お姉ちゃんは すごいんだから!」
122:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/01(火) 20:53:47.54:ubCon8Ojo
唯「純ちゃんはモフモフしてかわいいね~」モフモフ
純「わっ、だ、抱きつかないくださいよ……」
唯「純ちゃん純ちゃん純ちゃ~ん♪」ペロペロ
純「わっ、な、舐めないでくださいっ」
唯「せ、せいてきに興奮してきちゃったよぉお」ハァハァ
純「まったく常識人じゃなかった!!」ベロベロベロベロベロ
憂「ふふっ、お姉ちゃんは すごいんだから!」
123:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/01(火) 20:54:34.67:ubCon8Ojo
唯「冗談だよ」
純「はぁ」
憂「ふふっ、純ちゃん ビックリしちゃったね」
純「ところで今さら聞くのもアレだけど、何しに来たの?」
「やはりトンちゃんの様子を見に?」
憂「うん、ストレスで純ちゃんに殺されてないかなって……」
純「預かった生き物を私は殺さないよ!!」
唯「じゃあ預からなかった生き物は殺すの?」
純「こ、殺しません」
唯「じゃあ、何を殺すの?」
純「うっ……自分の感情を殺そうかと」
唯「カッコいいよ!!」
124:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/01(火) 20:55:28.65:ubCon8Ojo
純「ところでさっき、トンちゃんが変な声で鳴いたんですけど
スッポンモドキって ああいう鳴き声だったんですね」
唯「男鳴きだね」
純「男の人は、あんな声で鳴くんですか」
唯「知らないよ。私は何を聞かれても適当に答えると決意したし
大人になっても、ずっと適当に生きていきたいんだ~」
純「なんのカミングアウントなんだろう」
唯「あっ、えへへ。私、なんでこんな事しゃっべてるんだろ」
「純ちゃんって不思議な子だね」
純「不思議な人に不思議な子って言われた!!」
唯「やったね!!」
純「別にやってないですよ!!」
唯「やったよ!!」
純「やってないですって!!」
唯「やったないよって!?」
純「やってった!?」
唯純「ヤッホホーイwwwwww」
憂「なんだコイツら」
125:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/01(火) 20:56:04.04:ubCon8Ojo
唯「憂が口のきき方を間違えた」
憂「お姉ちゃん ごめんね?」
「でも、私にも堪忍袋の緒があるから……」
純「まぁ、気持ちは分かるよ」
126:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/01(火) 20:57:12.92:ubCon8Ojo
純「ところでトンちゃんの様子を見に来てくれたのはいいけれど
そんなに気になるなら唯先輩が預かるっていう選択肢はなかったんですか?」
唯「無かったね、何故か、全く」
純「そ、そうですか」
「まぁ、手間も かかんないから 2~3日預かるくらい構わないですけど……」
純「でも、先輩たちが卒業して、梓も卒業したら
トンちゃんは どうなるんですか?」
唯「知らないよ。私は先のことなんか何一つ考える気はないし
これからも そのスタンスを変える気はないよ~」
純「なんのカミングアウントなんだろう」
唯「あっ、えへへ。私、なんでこんな事しゃっべてるんだろ」
「純ちゃんって不思議な子だね」
純「不思議な人に不思議な子って言われた!!」
唯「不思議じゃないよ!!」
純「不思議ですよ!!」
唯「不思議じゃないもん!!」
純「不思議ですって!!」
唯「不思議じゃんじゃないける!?」
純「不思議だんじゃんちょうるける!?
唯純「不死騎団団長ヒュンケルwwwwww」
憂「無理がありすぎるよ」
127:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/01(火) 20:58:00.91:ubCon8Ojo
唯「憂が見逃してくれなかった」
憂「私は お姉ちゃんの言うことなら なんでも聞くつもりだけど
物事には節度ってものがあるよ」
純「大事なことだよね」
㌧「ォェァァァァアアアアアアアァァアアァアァッ」
─第11話─
おわり
128:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/01(火) 21:07:38.15:NVqr3a2Lo
─第12話─
139:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/02(水) 21:12:13.89:tAyke/Qko
唯「ギー太が どっか いった!!」
澪「ん?」
律「ギー太がどうしたって?」
唯「ギー太が どこかに いっちゃったんだよ~」
澪「えっ、それって失くしたって事か? ギ、ギターを?」
唯「うん……」
梓「あんなデカいもの、どうやったら失くせるんですか」
唯「分かんない……」
「そういえば しばらくギー太を見てないなぁと思ったら
いきなり失くなっちゃったんだよぉ!!」
梓「しばらく見てなかったのなら、いきなり失くなったワケでは
ないんじゃないですか?」
唯「あずにゃんはすぐ そういう事いう」
140:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/02(水) 21:15:30.70:tAyke/Qko
澪「どこで失くしたか、心当たりはないのか?」
唯「全然……」グスッ
「もはや昨日、ウチにあったのかどうかすら定かではないよ……」グスッ
律「それすら分かんないのか!」
紬「まぁ、唯ちゃんだから……」
梓「そうですね」
澪「ふむ……とりあえず、昨日の部活の時点ではあったよな、ギター」
律「あぁ。練習してたんだから、それは間違いない」
唯「ねぇねぇ。私 帰る時、ちゃんとギー太 持ってたかなぁ~?」
紬「唯ちゃん自身は覚えてないの?」
唯「だって私は昨日が今日なのか明日なのかも あやふやなんだもん……」
梓「唯先輩は夢の中を彷徨っているんですか」
唯「ねぇ、りっちゃん どうだった?」
律「え、アタシに聞くのかよ……ん~、どうだったろう」
141:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/02(水) 21:17:19.06:tAyke/Qko
律「ダミだ~!!ハッキリしない」
「アタシも記憶力が いい方じゃないもんでね!」
梓「いい方じゃないというか、ハッキリ言ってバおっとっとコレ以上はまずい」
律「そういえば、『おっとっと』って、まだ あるのか?」
唯「なに? おっとっとって」
澪「スナック菓子だよ。クジラのカタチした」
紬「クジラ? 大きい お菓子なのね~」
澪「いや、似てるのはカタチだけさ。大きさはコレくらいで」
「子供のころ、たまに食べたっけなぁ」
梓「おっとっとなら まだ ありますよ。私がよく行くスーパーで見た覚えがあります」
唯「あ~、わたし食べてみたいなぁ~」
「あずにゃん、今度 買ってきて! お金渡すから」ハイ
梓「あ、すいません。じゃあ、明日あたり……」
律「で、今 なんの話してたっけ」
142:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/02(水) 21:17:54.01:tAyke/Qko
梓「おっとっとの話をしてたんですよ」
律「なんだ それは」
紬「ほら、クジラのカタチで大きくなくて……」
律「あぁ~」
澪「まったく、しょうがないヤツだなぁ」
「今、話してたことを忘れるなんて」
唯「うっかりりっちゃんだね!」
「うっかりっちゃんだね!」
律「イヤな一体感だぜ!!」
143:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/02(水) 21:18:27.42:tAyke/Qko
梓「それより、そろそろ練習しましょうよぉ」
澪「うん、そうだな。ほら、律 立った立った!」
律「へ~い」
唯「……?」キョロキョロ
紬「?」
「どうしたの、唯ちゃん?」
唯「ギー太が どっか いった」
澪「あっ」
紬「あぁっ」
律「アォオオッ!?ア、アタシ 唯がギー太を失くしたって言い出すのを何故か知ってたぞ!!」
「これがデジャブか!?予知能力か!?」
梓「ただのバカですよ」
「おっと、言ってしまった」
144:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/02(水) 21:19:31.48:tAyke/Qko
紬「ギー太のこと、すっかり忘れちゃってたわ」
唯「私も」
梓「私とした事が……」
澪「アレだ、全部 律が悪いんだ」
律「アタシが何をしたっていうんだよ」
澪「お前が おっとっとの話なんてするから脱線したんだろ!!」
律「おっとっとの話をして何が悪いんだよ!? アタシはなぁっ……」
澪「ふん、言いワケはやめろよ」
「どうせポストが赤いのもマスター・ヨーダが意外と役に立たないのも お前の仕業に決まってるさ!!」
律「ッ……!!」
「このヤロオオオオォォオオオオッ」ダダッ
ガッシャアアアアン
律「今度の日曜日、水族館に行かない?」
澪「うん!!行く!!」
梓「どういうことなんですか」
紬「分からないわ」
145:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/02(水) 21:20:50.77:tAyke/Qko
澪「どこまで話したっけ」
紬「昨日、部活の時まではギー太があったとか」
唯「ねぇねぇ澪ちゃん。私、帰り道 ちゃんとギー太 持ってた?」
澪「う~ん、昨日は月曜日だったからなぁ」
「もう、早く帰ってジャンプ読みたい!!って事で頭がいっぱいで
唯の事なんて気にも とめてなかった」
澪「そもそも唯と一緒に帰ったかどうかすら覚えていないんだ」
「私と何か話してたかも知れないけど事務的に処理してただけだからな」
澪「月曜日の私の関心ごとはワンピースとトリコだけで
部活だってムギのお菓子を食べたら すぐ帰りたかったくらいなのさ」
律「ひでぇ」
梓「澪先輩の中で唯先輩はジャンプ以下なんですね」
唯「うっ……うぅっ……」
澪「ごめんな? 一応、表面上は謝っておくよ」
唯「うん……」
146:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/02(水) 21:21:44.81:tAyke/Qko
梓「ムギ先輩は覚えてないんですか?」
「よく、爬虫類のような目つきで唯先輩を視姦してるじゃないですか」
紬「!?」
「ち、違う!!私、そんなこと やってない!!」
梓「でもホラ、携帯で隠し撮りした この写真を見てください」
紬「あっ」
律「見てるな」
澪「うん。もう、ものすごい唯のことを見てるな」
梓「ほら、この目つき、すごいでしょ」
唯「わぁ……」
147:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/02(水) 21:23:01.87:tAyke/Qko
律「まぁこの際、ムギの表情は不問としよう」 唯「え~」
律「これだけ見てたのなら昨日の帰り道、唯がギターを持ってたかどうか覚えているだろ?」
紬「ち、違うの!!この写真をよく見て!!」
澪「見てと言われても、ショッキングな表情をしているムギが
唯を凝視してる瞬間をとらえた見事な一枚だよ」
梓「てへへ」
紬「だから違うの!!視線の先をよく見て!!」
律「ん?」
紬「私は唯ちゃんを見ていたんじゃないの」
「私は唯ちゃんの黒タイツ越しのふくらはぎからアキレス腱にかけての艶やかなラインだけを見ていたの!!」
律「なにぃ~? 唯じゃなくて
唯の黒タイツ越しのふくらはぎからアキレス腱にかけての艶やかなラインだけを見てただとぉ~?」
澪「おいおい、なんだってムギは唯じゃなくて
唯の黒タイツ越しのふくらはぎからアキレス腱にかけての艶やかなラインだけを見てたっていうんだ?」
紬「脚フェチだから」
梓「そうでしたか」
148:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/02(水) 21:25:21.75:tAyke/Qko
澪「確かに写真には唯の黒タイツしか写っていないな」
紬「昨日、というか いつもだけど、私はもう黒タイツのことで常に頭がいっぱいだったから
唯ちゃんの太ももより上はまったく見ていなかったの」
紬「だから唯ちゃんがギターケースを背負っていたかどうかなんて記憶にないし興味もないし
正直、あの脚が唯ちゃんの脚だったのかどうかすら知ったことではないわ」
紬「私はおいしそうな脚なら誰だっていいし、
言ってしまえば上半身なんて飾りでエライ人にはそれがわからなくて
ジオングの存在する意味が全く理解できないくらいの
フェティシズムが生み出した申し子になるのが夢だったの~♪」
律「そうか」
梓「ムギ先輩の中で唯先輩は、唯先輩の
黒タイツ越しのふくらはぎからアキレス腱にかけての艶やかなライン以下の存在だったんですね」
唯「うっ……うぅ……」グス
「私の全身をもってしても、自分の下半身には叶わないんだね……」
紬「ごめんね? 私は心から謝っておくわ」チロッ
梓「あっ、などと言いながらも また爬虫類のような目つきで唯先輩の脚を見ている」
唯「ひぃぃっ」
149:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/02(水) 21:26:54.18:tAyke/Qko
澪「梓は なかなかの観察眼を持っているようだが
その調子で唯のギターのことは覚えていないのか?」
梓「あぁ……えぇっと」
「昨日 唯先輩が自宅に戻るまでは持ってました」
律「確かなのか?」
梓「もちろんですとも、ほら」ピラッ
澪「あ、ホントだ。唯がギターケースを背負って家に入る瞬間の写真だ」
紬「脚が写ってないわ」
律「なんだ、こんな分かりやすい写真があるなら最初から言えよな~」
梓「すいません」
澪「これで少なくとも昨日、家に帰るまではギターがあった事が証明されたワケだな」
唯「うん、そうだね。でも……」
律「どうした?」
150:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/02(水) 21:27:42.16:tAyke/Qko
唯「……昨日 あずにゃんとは帰り道の途中でバイバイしなかったっけ」
澪「ん?」
唯「別れた場所は、私の家から相当 離れていたよね?」
梓「軽く見積もっても2キロ以上はあったでしょうね」
唯「それなのに なんでこんな写真 持ってるの?」
梓「たまたまですよ」
唯「なんだ、たまたまか」
151:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/02(水) 21:28:45.98:tAyke/Qko
梓「これが唯先輩が寝ているときの写真です」
唯「えっ」
澪「この時点でも、唯はギー太をしっかり抱いているな」
律「……」
紬「りっちゃん、どうしたの?」
律「アタシさ……唯が『ギー太好き~』とか言っているのは
半分、冗談だと思ってたから 笑って見てたけど……」
律「ギターと本気で添い寝するなんて、本気で本物の変態だったんだなぁ」
澪「た、確かに……」
紬「あっ、よく見たら唯ちゃん、左手がパンツの中に……」
唯「!?」
澪「あーーーッ、ホントだ!!」
「えっ、ゆ、唯、お前、その手の知識はサッパリな顔して、オ、オナ、こ、こんな事してたのか!?」
律「いや、そりゃ唯だって普通の女の子だってことだろ……」
「ギター抱いてヤるのは異常だけどな」
唯「そ、そ、その前に、この写真は色々と おかしいよっ!!」
梓「なにがですか」
唯「あずにゃん、なんでこんな写真を持ってるのッ!?」
梓「たまたまですよ」
152:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/02(水) 21:30:52.95:tAyke/Qko
澪「というか、あえて言わなかったけど この写真
完全に梓が写ってるけどな」
律「もう見事に監視カメラに写ってるコンビニ強盗みたいな顔して部屋の中を物色してるよな」
「超怖ぇえ」
梓「違いますよ、人違いですよ」
紬「でも個性的な髪型よね」
律「お前、唯の家に盗撮カメラしかけてんの?」
梓「答える義務はありません」
澪「自分で設置したカメラに なんで写っちゃったの?」
梓「唯先輩の愛くるしい寝顔を見たことで
この賊も全てを忘れたのかも知れませんね」
澪「賊なのか」
梓「賊です」
紬「ところで唯ちゃんは寝ている時は黒タイツを履かないの?」チロッ
唯「うっ……うぅっ……」グスッ
153:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/02(水) 21:31:44.77:tAyke/Qko
澪「まぁいいよ。これが誰だとは これ以上、追及しないけど
ようするに、この性犯罪者がギー太を盗んだんだろ」
澪「性的な理由で」
梓「そうかも知れませんね」
律「じゃあ誰とは言わないけど、明日、返しといてやれよ?」
「誰とは言わないけど」
梓「はい!」
紬「唯ちゃんも それでいい?」チロッ
唯「うん……」
「もう、なんでもいいよ……」
梓「罪を憎んで人を憎まず」
「これにて一件落着ですねっ!!」
澪「それにしても どうやったら、こんなに堂々と生きられるんだろうなぁ」
─第12話─
おわり
155:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/02(水) 23:17:50.17:bBfwPYkAO
─第13話─
162:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/06(日) 09:52:06.13:9KXn58hro
澪「いたたた……」
梓「それ、死にいたる病ですよ」
澪「冗談でも そんなこと言うなッ!!」
ゴチーンッ
梓「あぎゃああッ」
唯「あぁっ、あずにゃんがっ」
163:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/06(日) 09:52:38.88:9KXn58hro
紬「それより どうしたの澪ちゃん」
澪「いや、大したことはないんだけど……」
「昨日、遅くまで勉強してたからかなぁ? 指の付け根が痛くって……」モミモミ
律「澪は昔から 指の付け根が弱いよなー」
「宿題が多かった翌日は、いつもそんな事言ってさー」
律「アタシなんて一度もそんなことないのに」
澪「私が弱いんじゃなくて、お前が勉強してないだけだろッ!!」
ゴチーンッ
律「ぱぎゃあああッ」
唯「わぁっ、りっちゃんがっ」
紬「澪ちゃん、殴り過ぎよ」
澪「そうかなぁ」
164:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/06(日) 09:53:19.37:9KXn58hro
律「しばらく変なこと言うのはよそうぜ」
梓「そうですね」
唯「変な話じゃない話ってどんな話?」
澪「はは、その話題の振り方が すでに ちょっと変だけどな」
唯「ひぃいいッ」ビクン
紬「よしよし」ナデナデ
澪「ん、唯。どうしたんだ?」
紬「澪ちゃんに殴られると思ったんじゃないかしら」
澪「えっ」
紬「ね、そうよね?」
唯「う、うん……」プルプル
澪「私、そんなに殴るイメージあるかなぁ」
梓「意外なことに けいおん部で一番、暴力を行使しているのは澪先輩ですよ」
澪「おいおい、そんなハズないだろ」ハハハ
紬「でも、私が見る限り、りっちゃんの頭の陥没している箇所は
澪ちゃんがいつも殴っている箇所よね」
梓「やっぱりアレそうなんですか!!」
唯「怖いなぁ」
澪「いや、あれは私とは関係ないって」
律「待ってくれ」
律「アタシの頭、陥没してるの?」
165:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/06(日) 09:53:51.39:9KXn58hro
唯「ほら、そこ。もうちょっと下……」
律「あっ」ペコンペコン
澪「その話は もういいよ」
律「断じてよくねぇええーッ!!」
澪「うるさいッ」
ベコーンッ
律「あべしッ」
紬「ひょっとして、りっちゃんの頭が少しおかしいのは
澪ちゃんが殴り続けたからなのかしら」
梓「あー」
澪「いや、アイツは元々おかしかったぞ」
166:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/06(日) 09:54:18.12:9KXn58hro
律「待っれくれ」
律「アラシのあた、あおかいsじあおj」
唯「りっちゃん……」ウゥッ
澪「おい!! おいっ!! しっかりしろッ!!」
ゴチーンッ ゴチーンッ
律「あ;いおえrgjヴぃ:あえr」
ゴチーンッ ゴチーンッ
律「・;」
唯「やめてえええええッ」
紬「あ、愛します! 一生、どこへでもついていきます」
「だ、だから……りっちゃんを殺さないで――っ!」
澪「ふははは、聞いたか律!!」
「女の心変わりとは恐ろしいものよのぉ!?」
167:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/06(日) 09:54:44.70:9KXn58hro
澪「私は何を言っているんだ」
唯「誰にも分からないよ」
梓「れ、練習しましょう」
唯「そうだね、練習していれば痛いことされないよね!」
澪「うずうず」
紬「はい、りっちゃん。スティックよ」
律「おwじぇろい」ジャーン ジャーン
168:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/06(日) 09:55:11.00:9KXn58hro
ジャンジャカ♪ジャンジャカ♪
唯「キミにときめき恋かもねアワアワ♪」
「ハングリー精神とめらんないクラクラ♪」
澪「誰でもいいから殴りたいぞグチャグチャ♪」
梓「えっ」
澪「違うんだよ」
169:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/06(日) 09:55:42.69:9KXn58hro
梓「今日は もう帰りましょう」
紬「そうね!」
澪「え~」
ガチャ
さわ子「そんな微妙なタイミングで私、参上!!」
梓「チッ」
さわ子「私、あなた達以外にはスゴイ人気の先生なんだからねッ!?」
唯「私は さわちゃんの事、好きだよ~」
さわ子「でも大好きじゃないんでしょ?」
唯「そりゃシーチキンおにぎりには劣るけど」
澪「なんでシーチキンおにぎりに例えるんだよッ!?」
ゴチーンッ
唯「ぼぎゃあああっ」
梓「あぁっ、唯先輩が」
澪「ふぅ」
さわ子「それよりお茶にしましょうよー」
梓「目の前の暴力沙汰に興味をもってください。お願いです」
170:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/06(日) 09:56:18.99:9KXn58hro
さわ子「ごめんね。ちょっと頭が痛くて、厄介な問題と向き合いたくないのよ」
紬「頭が痛いんですか?」
さわ子「頭痛もちなの、昔っから」
唯「さわちゃん、昔から頭が弱いの?」
梓「そりゃなにせデスデビル(笑)ですからね」
さわ子「うるさいわねぇッ、アンタ達のふわふわ時間やら ふでペンなんたらも
30過ぎれば完全なる黒歴史になるっつーの!!放課後ティータイムwww」
唯「部活を全否定したよ!?」
紬「しかもバンド名はさわ子先生が命名したのに」
さわ子「早くババァになれッ!!バーカ!!女子高生氏ねッ」
梓「澪先輩、あんなヤツこそゴチーンですよ!!」
澪「あいにく私は、自分より立場が上の人間に振るう拳を持ちあわせていないものでね」
唯「あんまりかっこよくないですね」
171:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/06(日) 09:57:04.75:9KXn58hro
さわ子「澪ちゃん、あんまり乱暴していると嫌われるわよ?」
澪「えっ、私は嫌われてませんよ」
「なっ? なっ?」
唯「これはヒントだけど
私は部活に入った あの日から100回は殴られたよ」
梓「私は唯先輩より一年遅く入部したのに1000回は殴られました」
さわ子「マジメな梓ちゃんが なぜそんなに殴られるの?」
澪「愛情表現です」
梓「厄介だなぁ」
澪「でもムギは一回しか殴ってません」
さわ子「えぇっ!? お金持ちのムギちゃんを殴ったの!?」
唯「驚くポイントがおかしいよ」
澪「でもそれはムギが『どうぞぜひ私を殴ってください』と言ってきたので」
さわ子「そんな事、あるハズないじゃない!!」
「テレビの見過ぎよ」
梓「ホントのことですよ」
172:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/06(日) 09:57:48.67:9KXn58hro
律「じゃゆあdk」
澪「ハハッ、なに言ってるか全然分からないよ」
ゴチーンッ
律「ピピッww」
唯「それくらいで殴っちゃダメだよぉぉ!!」
律「そうだそうだー!!」
梓「あっ、治った」
さわ子「じゃあケーキケーキ!!」
紬「はぁい」
「今日はパウンドケーキでーす」
さわ子「こんなのケーキと違う!!」ガシャァアン
紬「なんで さわ子先生は黒タイツを履かないんですか!?」ドガシャァァアアン
さわ子「な、なんで私が怒られているの?」ビクッ
梓「まぁ、さわ子先生が怒ったのも謎ですけどね」
173:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/06(日) 09:59:22.94:9KXn58hro
律「唯のストッキングをさわちゃんに貸してやったら
ムギもハッピーになれるんじゃないのか?」
梓「わぁ、賢くなった」
唯「それくらい お安い御用だよ!」ヌギヌギ
さわ子「これを履けば、クリームとイチゴが乗ったケーキが出てくるのね!」ハキハキ
さわ子「どう?」スラ~リ
澪「あっ、なかなか艶めかしいぞ!」
梓「見てくれだけはいいですからね!見てくれだけは!!」
紬「キャマシタワァアァ……大人なさわ子先生の
キレイな脚線美黒タイツなのにニオイは唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃんちゃん!!」クンクンハァハァ
「ふしぎッ!!」ダッ
ガッシャアアアアッァアァァン タタタッ
唯「ムギちゃんが窓から飛び降りて走り去っていった」
澪「おいっ!!どうするんだ律ッ!!」ゴチーンゴチーン
律「ぶげらッ」
澪「お前が余計なこと言うからだぞッ!!」ゴチーンゴチーンッ
律「くぁwせdrftgyふじこlp;@」ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ
梓「ハァハァ、唯先輩のギター!!唯先輩のギター!!」クッチュクッチュ
唯「わぁあああん、やめてよぉおお;;」
さわ子「……」
さわ子「逃げよう」タタッ
─第13話─
おわり
174:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/06(日) 10:05:53.14:ybZxGN6Qo
─第14話─
189:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/10(木) 20:29:32.06:bEJyctawo
梓「もうすぐバレンタインですね!」
唯「あずにゃんは今年はシーチキンのお風呂に入るの?」
梓「入りません」
律「バレンタインってあれだろ?」
「す、すごいよな!!」ハァハァ
梓「そうだな」
「澪先輩はバレンタインにチョコを送ったりしないんですか?」
澪「今までナイショにしてたけど、男の人ってパパとおじいちゃん以外、
みんな死ねばいいと思っているんだ。だって野獣だから」
梓「でも、そのパパとおじいちゃんも澪先輩を輪姦したくて仕方がないって
スーパーで話してましたよ」
澪「う、うそだ……」
190:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/10(木) 20:30:52.86:bEJyctawo
梓「ちょっとガールズトークがしたかっただけなのに変な方向性になっちゃったなぁ」
紬「梓ちゃんは誰かにチョコを贈る予定があるの?」
梓「ヒミツですっ!」
紬「喋らないと梓ちゃんのギターをダイナマイトで粉々に破壊するわ」
梓「な、なんでですか!?」
唯「ふふ、それだけムギちゃんは あずにゃんの事が気になるってことなんだよね?」
梓「!!」
紬「ち、違うわ違うわ! そんなのじゃ……!!」
唯「あ~、ムギちゃん 顔が真っ赤だ~」
紬「むぎゅぅ……///」
梓「えへへ……ムギ先輩……///」
律「見ろよ、たちまちのうちにガールズトークだぜ」
澪「さすがは私たちだよな」
191:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/10(木) 20:31:38.55:bEJyctawo
ガチャッ
さわ子「あなた達は間違っているわっ!!」
梓「なんですかデスデビル」
さわ子「私が間違っていたわ」
澪「さわ子先生の能力は決して高くないが
自らの過ちを素直に認める潔さは見習いたいものだ」
さわ子「そうでしょ?」エッヘン
唯「さわちゃんの青春時代は まちがいだったの?」
「そのときに出会ったデスデビルの仲間たちは一生の宝モノじゃないの?」
さわ子「ゆ、唯ちゃん……」
「だけど私、この間、ヤツらに落とし穴に落とされたのよ?」
律「何やってんだアンタら」
紬「ある意味、幸せな人たちだわ」
192:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/10(木) 20:32:20.93:bEJyctawo
梓「さわ子先生は若かりし頃、バレンタインチョコを送ったりしなかったんですか?」
さわ子「今でも若いわよッ」
梓「ハッチュチュww」
唯「えっ」
澪「今の『ハッチュチュ』ってなんだ?」
律「わ、分からん」
紬「流れから推察するに、笑った……のではないかしら」
さわ子「まるで悪魔超人みたいね」
唯「恐ろしいよ、あずにゃん」
梓「くっ、ちょっと笑い方を失敗しただけじゃないですか!!」
澪「し、しかしだな……」
193:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/10(木) 20:33:09.23:bEJyctawo
さわ子「そういえば憧れの人にあげたわね~、バレンタインチョコ」
澪「あげて どうなったんですか?」
さわ子「正確には あげる直前に落とし穴に落ちた」
梓「またデスデビルの仕業ですか」
さわ子「本当に恐ろしい悪魔たちよ」
唯「さわちゃんの青春時代は間違っていたんだね」
紬「でも、目の前で女の子が穴に落ちて
その男の人は助けたり心配してくれなかったんですか?」
澪「あっ、介抱されるうちに親密になるというパターンか」
さわ子「私が穴に落ちた瞬間、穴の外に金塊が出現したみたいでね」
「彼は金塊に目を奪われ、私に気づかなかったのよ」
梓「なぜ金塊が……?」
紬(チャンピオンシップ ロードランナーだわ!!と私は思った)
澪「またデスデビルの仕業か」
194:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/10(木) 20:34:09.52:bEJyctawo
唯「澪ちゃんなんあなんあななななんあななんあ
澪「ど、どうした?」
唯「あずにゃんがチョコの話をするからチョコレートが食べたくなったって
澪ちゃんに一生懸命伝えようと思ったんだよ」
澪「どういうことなんだ……」
紬「今日は澪ちゃん、疲れているのね」
澪「いや、疲れているのは唯の方だろ!!今のは!!」
唯「わたし疲れてないもん」
澪「はぁはぁ……た、確かに私の方が疲れているな……」
「じゃあ私が間違っていたっていうのか……」
梓「きっとそうに違いありませんよ」
澪「うん……」
律「ほら、ベースだぞ」
澪「おぉ……エリザベース、好き……」
梓「ははは」
195:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/10(木) 20:34:36.11:bEJyctawo
──────────────
澪「という夢を見ちゃったんだけど、どう思う?」
和「興味ないわ」
─第14話─
おわり
198:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/10(木) 21:28:20.44:neGnxwpAO
─第15話─
204:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/14(月) 00:11:36.56:DOk7XA5Bo
─平沢邸─
唯「ただいま~」トタトタ
憂「あっ、お姉ちゃん、おかえりなさい」
唯「……?」
憂「どうしたの?」
唯「今日は裸で飛びかかってきたり、孫悟空みたいに陰毛をフゥッ、って やったりしないの?」
憂「お姉ちゃんは私をなんだと思ってるの?」
唯「かわいい いもう
憂「フゥッ」パラパラ
唯「わぁっ!?いんもう!?」パッパッ
憂「あははっ!!あははははっ!!!」ピョンピョン
「アイス食べる?」
唯「うん」
205:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/14(月) 00:12:27.14:DOk7XA5Bo
唯「アイスアイス~♪」ペロペロ
憂「私のよだれで作ったアイスだよ」
唯「ブゥゥウウウッ」
憂「冗談だからね」
唯「ゲホッ……本当に絶対に?」
憂「フゥッ」パラパラ
唯「わぁっ!?きたないよー!?」パラパラ
憂「お姉ちゃんの部屋で採取した毛だから安心だね!」ピョンピョン
唯「そうかなぁ」
憂「そうだよ!」
唯「それでアイスの件はどうなったんだっけ?」
憂「うまくいったよ!」
唯「……?」
憂「お風呂に入る? それとも ご飯に入る?」
唯「えぇっと、入るとしたら お風呂」
憂「じゃあ私、張り切るね!」ククゥ~ッ
唯「張り切らなくていいよ、本当に、本当に、本当に」
206:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/14(月) 00:13:18.28:DOk7XA5Bo
カポ~ン
唯「うぃ~、あったかあったか♪きもちいい~♪」ポカポカ
憂「私の愛液を温めた膣お風呂だよ!」
唯「あいえきってなに?」
憂「お姉ちゃんには まだ早かったみたい」
唯「分からないけど、あまり良くないモノだという事は気配で察したよ」
憂「そんなことないもん! 良いモノだもん!」
唯「じゃあ明日、和ちゃんに聞いてみようっと」
憂「和ちゃんなら分かってくれるよ、きっと」
唯「やはり良くないモノなんだ」
憂「よくなくないよ!」
唯「とりあえず天井からのぞくの やめてくれないかなぁ」
和「わ、わかったわ……」スッ
唯「えっ」
207:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/14(月) 00:14:02.26:DOk7XA5Bo
憂「ご飯にする?それとも一緒に寝る?」
唯「ご飯を一人でゆっくり食べたいなぁ」
憂「じゃあ、お夕飯はテーブルの上に用意しておいたよ!」
グツグツ
唯「あっ、すき焼きだ~!!おいしそ!」ウンタン♪ウンタン♪
「……でも、また何か変なものが入っているんじゃ」
憂「用心深いなぁ~」
唯「そりゃあ、私だって進化するもん」
憂「お姉ちゃん、すごいよ~!もうすぐダーウィンに発見されるね!」
唯「えへへ」
憂「でも、残念ながら この すき焼きには私は使われていないよ」
唯「当たり前のことが こんなに嬉しいだなんて」
208:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/14(月) 00:15:07.79:DOk7XA5Bo
唯「今、思ったんだけど」
憂「うん」
唯「確かにテーブルの上には、すき焼きがあるよ」グツグツ
憂「おいしそうだよね」
唯「でも椅子が見当たらない気がする」
憂「見当たらないね~」
唯「そして憂は どうしてテーブルの前で空気椅子をしているのかなぁ?」
憂「やった、お姉ちゃんは椅子を発見しました!」チャッチャラー♪
唯「ごめんね、私、頭が悪いから憂の考えていることが分からないよ」
憂「妹を椅子にすると体にイイんだって」
唯「でもゲームとかに出てくる魔王だって、肉親を椅子にしたりはしないよ」
憂「お姉ちゃんの存在は魔王なんか超越してるもん」
「さぁ、ほら、座って、私に」グイ
唯「お父さん お父さん! 魔王に連れて行かれるよ!」
「魔王が私をひっぱっていくよ!」デデデデデデデデ♪ ダリラリラリダッタッタ~♪
209:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/14(月) 00:15:53.96:DOk7XA5Bo
唯「でも、料理はおいしいので私はゴキゲンになったよ~♪」モグモグムシャムシャ
憂「すき焼きおいしい?よかった~」グググ
唯「あとは椅子が妹じゃなかったら、最高だったのに」
憂「私の椅子が気にいらないんだ……ごめんね……」グスッ
唯「わぁああ、そういうのじゃなくって、憂に悪いなぁ~と思うとごはんに集中できないというか」
憂「べろっ」
唯「わっ!?」ゾクリ
「今どうして耳を舐めたの!?」
憂「だって、お姉ちゃんの耳は甘いんだもん」
唯「あ、甘くても舐めちゃダメだよ~」ドキドキ
憂「かじかじ」
唯「あんっ……!」ゾク
憂「セックス」
210:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/14(月) 00:16:47.79:DOk7XA5Bo
憂「お姉ちゃん、なんだか楽しくなってきちゃったね!!」ピョンピョンス-3
唯「うん、おやすみ」
憂「お、おかしいですよカテジナさんッ!?」ワァアアア
「ガンダムよッ、天に昇れッ!!」ウォオオオオッ
唯「なにが?」
憂「楽しくなってきたのに寝ちゃうの!?」
唯「だってお腹いっぱいで眠たくなってきちゃったんだもん……」ウトウト
憂「あっ、じゃあ久しぶりに一緒に寝ていいかなぁ」
唯「それなら いいよ~。憂は あまえんぼさんだねぇ」ヨシヨシ ナデナデ
憂「えへへ。お姉ちゃん、パンツ脱いでいい?」
唯「だめだよ」
憂「えっ」
唯「えっ、じゃないよ」
憂「どうして そういうこと言うの!?」
「そんなのお姉ちゃんらしくないよ~」
唯「だって私は今からカエルさんだもん」
憂「ダ、ダメ!!お姉ちゃん、カエルさんになっちゃ だめっ!!」
唯「ゲコゲコ」ピョーンピョーン
憂「あぁっ、お姉ちゃんが どっかトンでっちゃった!!」(精神が)
「わぁあああん」
211:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/14(月) 00:18:09.78:DOk7XA5Bo
唯「二度と戻れない場所にいくところだったよ~」
憂「危ないところだったんだから」ホッ
「だめだよ?現実から逃げちゃ」
唯「よく気をつけなきゃね」
憂「ふふっ、そろそろ一緒に寝よっか!」
唯「うん、もうなんでもいいよ」
憂「じゃあ、お布団に入ろうね~♪」
パサッ
唯「あっ」
梓「しまった、バレた」
憂「どうして梓ちゃんがお姉ちゃんのお布団の中に……」
梓「布団の中の中野梓」
唯「あっ、ジブリ映画みたいだね」
212:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/14(月) 00:18:58.25:DOk7XA5Bo
唯「まっくろくろすけ出ておいで~!!」
和「チッ」ゴソゴソ
紬「おじゃましました~」ゴソゴソ
唯「今、私のクローゼットから不思議が飛び出してきたよ?」
和「身近なところにも不思議はいっぱいあるのね」
紬「私、不思議な事件に巻き込まれるのが夢だったの~♪」
唯「ストッキング返して」
紬「あっ、違うのよ。落ちてたから……」
梓「まったく油断もスキもないですよね」シャコシャコ
唯「歯ブラシ返して」
梓「どうぞ!」ネバ~
唯「やっぱり捨てて」
梓「じゃあ、あとで私が処分しておきますね」
唯「やっぱり捨てて」
ガッシャァァン
憂「あっ、梓ちゃんが窓から飛び降りた」
唯「あれっ、五万円落ちてる……」
和「きっと割ったガラス代を置いていったのよ」
213:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/14(月) 00:19:50.42:DOk7XA5Bo
唯「和ちゃんはクローゼットで何をしていたの?」
和「唯の夏服から少しずつ元気を分けてもらっていたの」
紬「唯ちゃんダマされないで。友達の事を悪く言いたくないけど
唯ちゃんのストッキングで紅茶を淹れたいわ」
唯「ゲコゲコ」ピョーンピョーン
憂「お姉ちゃん、行かないでっ!!」
お姉ちゃんは3日間、帰ってきませんでした。
─第15話─
おわり
216:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/14(月) 00:27:37.93:YO+W7AaAO
─第16話─
228:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/17(木) 22:41:55.65:feJ/SofTo
─部室─
唯「ねーねー、目玉焼きって なんの目玉なのかなぁ?」
梓「水牛の眼球です」
唯「ほ、本当に?」
「じゃあパンの耳は なんの耳なの?」
梓「ロバの耳です」
唯「じゃあ王様の耳は?」
梓「しゃぶしゃぶ用の肉です」
澪「やめろ」
律「なんだか焼き肉 食べたくなってきたなぁ」
229:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/17(木) 22:43:04.36:feJ/SofTo
梓「みなさんは焼肉で、どの部位が好きですか?」
澪「部位とかは よくわからないけど、アレおいしいよな、イベリコ豚」
律「アタシは鳥皮が好きだ」
唯「鳥の皮って焼き肉なの?」
律「ん?」
紬「確かに皮とお肉は違うわね」
唯「皮は お肉じゃないよ!皮は皮だよ!」
「りっちゃんのバーカ!!うんち!!いくじなし!!」
律「アタシは何故ここまで言われなきゃいけないんだ」
紬「唯ちゃんだって機嫌が悪いときくらいあるわよ」
梓「聖女が堕ちる様子は そそりますよね」
澪「ときどき梓が何言ってるか分からないんだけど私だけなのか?」
梓「はい!!」
230:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/17(木) 22:43:56.35:feJ/SofTo
唯「鳥皮が肉だったら、憂は私の肉を食べていることになっちゃうよ」
澪「聞かなかったことにするからな?」
唯「うん……」
ガチャッ
さわ子「話は聞かせてもらったわ!!」
律「1+1=?」
さわ子「2!!」
唯「お~」
律「すごい」
唯「すごいねぇ」パチパチ
さわ子「これよ!!これなのよ!!」ジ~ン
澪「どれですか」
231:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/17(木) 22:45:04.82:feJ/SofTo
さわ子「ここに私が3年間溜め続けた私の皮があるから
これで焼き肉パーティをするわよ!!」
ド ン ッ
律「ドンッじゃねぇよ」
澪「バカじゃないですか」
紬「誰得なのかしら」
梓「死ね」
さわ子「どういうことなの」
唯「こっちが聞きたいよ」
梓「クズが」
澪「まぁまぁ、そこら辺で……」
232:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/17(木) 22:46:40.91:feJ/SofTo
紬「なぜ自分の皮を3年間も溜め続けたんですか」
さわ子「私ってモノを捨てられないタイプなのよ」
澪「いや、しかし!!」
梓「それじゃウンコも流さないんですか」
さわ子「なに言ってるの、そんなの流すに決まってるじゃない」
澪「バカじゃないのか?」
紬「気が狂ってるのかしら」
唯「恐ろしいよ、あずにゃん」
律「今度は いいヤツに生まれ変われよ」
梓「あ、あれっ!?」
233:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/17(木) 22:47:50.88:feJ/SofTo
梓「練習しましょう」
律「便利な合言葉だな」
澪「いや、練習は いいことだ」
唯「さわちゃんってけいおん部だった時は練習したの?」
さわ子「そりゃ、したわよ~」
「あれは忘れもしない……
澪「待って下さい待って下さい!!」
「せっかく練習する気になったんだから、さわ子先生の話はまたいずれ」
さわ子「なによ!!私、自分語り大好きなのに!!」
「『えー!!昔デスメタルやってたんですか!?』って驚かれる事に
最近、いけない快感を覚えてきたのに!!」ゾクゾク
唯「そーだよー!さわちゃんのお話聞きたいー!!」
律「聞きたい聞きたい~!!」
紬「この二人、サボることのみに全神経を集中しているわ」
梓「本当は さわ子先生のくだらない人生になど1ミリも興味ないんでしょうに」
唯「いや、さすがにそこまで興味なくはないよ」
234:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/17(木) 22:48:20.91:feJ/SofTo
澪「いっそ、さわ子先生にギターを教えてもらったらどうだ?」
梓「そうですね、なんだかんだいって上手ですし」
さわ子「もっとホメて!!」
澪「ちゃんと唯にギターを教えたらホメてあげますよ」
さわ子「じゃあじゃあ、教えたら頭なでてくれる?」
澪「え、はぁ」
唯「こ、このままじゃ真面目に練習するハメになっちゃうよ!!」
紬「唯ちゃん、たまにはキチンとしよう?」
梓「私、一生懸命練習している唯先輩、結構好きですよ」
律「唯がレベルアップすれば放課後ティータイム自体がレベルアップするしな」
澪「というワケで練習だ!」
唯「みんなの気がくるった!!」テッテレー♪
235:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/17(木) 22:49:40.05:feJ/SofTo
ジャンジャン♪ジャカジャカ♪ジャ~ン♪
唯「レベルアップしたよー!!」ゼェゼェ
澪「そうか」
梓「じゃあ鮫の話でもしますか」
唯「あれっ、私、結構がんばったのに特にみんなの感想は無かった」
さわ子「ねえ、ちょっと」
澪「なにか」
さわ子「頭なでてくれる約束じゃなかったの?」
澪「あぁ……生徒に頭をなでられて嬉しいんですか?」
さわ子「うん」
澪「ちょっとかわいく思えた」ナデナデ
さわ子「ん」フルフル
律「おい、澪。なぁ澪よ」
澪「ん?」ナデナデ
さわ子「♪」ニャー
律「アタシの頭もなでてくれよ」
澪「なんで理由もなく、律をナデナデしなきゃいけないんだ。おかしいだろ」
律「おかしくねーし!」
紬「ひひっ」
236:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/17(木) 22:50:47.55:feJ/SofTo
─唯達の教室─
梓「なにか部室が変な空気だし、唯先輩の椅子と私の椅子を取り換えておこう」ゴトゴト
いちご「なにしてるの、軽音部」
梓「あっ、クラスメイト」
いちご「私があなたを軽音部と呼ぶのは おかしくないけれど
あなたが私をクラスメイトと呼ぶのはおかしい」
梓「すいません、馬鹿王子アナゴという名前が一瞬、頭をよぎったんですが
そんな人間いるわけないと思って、咄嗟にクラスメイトと呼んでみた次第で」
いちご「バカの悪魔」
237:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/17(木) 22:51:34.48:feJ/SofTo
いちご「その椅子をどうする気?」
梓「ゆでます」
いちご「ゆでてどうする気?」
梓「唯先輩のダシを採取します」
いちご「それで?」
梓「フォースが導いてくれます!」
いちご「フォースと共にあらんことを」
梓「イェス、マスター!!」ハァハァ
238:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/17(木) 22:53:11.71:feJ/SofTo
─部室─
ジュゥゥウウ
梓「おや、この音とニオイは……」
唯「さわちゃんの焼き肉だよー」クチャクチャ
梓「あの皮、焼いたんですか」
澪「意外といけるよ」クチャクチャ
紬「白い肌のさわ子先生の日焼けの皮おいしいです!」
さわ子「あぁああん、もっとホメて~!!」ゾクゾク
「み、みんなに食べられている私ッ!! イイッ!!」ビクンビクン
梓「どうしてこんなことになったんだろう」
「あれ、律先輩は食べないんですか?」
「鳥皮好きなんでしょ?」
律「お前はアレが鳥皮に見えるのか」
梓「見えません、1ミリも」
律「だよなぁ」
梓「よかった、律先輩はまともなようですね!!」」
「さぁ、一緒に唯先輩の椅子を食べましょう!!」
律「そんなことより練習しようぜ」
梓「便利な合言葉ですね」
澪「いや、練習は いいことだ」ナデナデ
律「えへへ~っ」
─第16話─
おわ り
239:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/17(木) 23:04:42.78:RTT1rfUEo
─第17話─
249:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/19(土) 22:47:51.81:HA9wW/eko
─部室─
澪「さっき、授業中に思ったんだけど」
梓「おわっ!大学に推薦で入れるほどの賢人たる澪先輩が思うことならば
それは、さぞ素晴らしいことなんでしょうね」
唯「すごい!私、楽しみ~!」
律「ムギ、お茶の用意だ! いいや、今日はアタシも手伝うぜー!!」ドタドタ
紬「ふふっ、りっちゃん嬉しそう。私もワクワクしてきちゃったぁ♪」パタパタ
澪「みんな、落ち着くんだ」
律「こ、これが落ち着いていられるかよ!」
「澪がすんげぇ事をブチまけてくれるんだぞ」ガtyガチャ
250:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/19(土) 22:48:33.48:HA9wW/eko
唯「私 ギー太を弾いてムードを盛り上げるよ~」ジャンジャン♪
梓「私も お手伝いします!」ジャンジャン♪
紬「オーーホッホッホッホォオオwwwwWWWW」ガシャガシャグシャ八゙ン八゙ン!!
律「お、おいムギ、楽しみなのは分かるがそんなに荒っぽく弾いたらキーボードが!!」
唯「弾くというか鍵盤を殴りつけているよ!!」
紬「あ、あぇ?『レ』の鍵盤が どっかに飛んでったわ」ハァハァ
梓「これが噂のキーボードクラッシャー……」
澪「唯ってみんなには、何かしら愛称をつけているのに
どうして私は澪ちゃんのままなんだ?」
紬「あ?」ハァハァ
251:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/19(土) 22:49:27.91:HA9wW/eko
唯「ムギちゃん、落ちついて落ち着いて」
梓「まぁ紅茶でも飲んで」
紬「んぐ、んっぐ」ゴクゴク
澪「だって律はりっちゃん、梓はあずにゃん、ムギだって『紬』を略したものなのに
私だけ澪のままって、何か さみしいじゃないか」
律「壁にでも話してろよ」
澪「ねぇ、どう思う?」
壁「澪ちゃん、大丈夫だよ。澪ちゃんは えらいから
みんな、澪ちゃんのことが大好きだよ」
澪「本当?」フフッ
唯「澪ちゃん……」
252:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/19(土) 22:51:31.63:HA9wW/eko
唯「とりあえず澪ちゃんの頭をやさしく抱きしめてみよう」ぎゅー
澪「あぁ…」ぎゅ
梓「どうして唯先輩は澪先輩に愛称をつけないんですか?」
唯「別に私が みんなにあだ名をつけたワケじゃないよー」
「リットンとムギちゃんは私が入部したときからリットンとムギちゃんだったし」
律「アタシはいつから宇宙恐竜リットンになったんだ」
澪「あっ、でも いいな!いいな!」
律「じゃあ、お前が これからリットンと名乗れよ」
澪「ヤだよ、そんな気持ち悪い名前」
ガチャッ
さわ子「名前のことなら私にまかせて!!」
梓「はてさて今日はどんな愉快な醜態を晒してくれるのやら」
253:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/19(土) 22:52:37.21:HA9wW/eko
唯「さわちゃんって名前つけるの上手いの?」
さわ子「デスデビルも放課後ティータイムも私が命名したんだから!」エッヘン
律「なんか並べられるとすごくイヤだな」
紬「ねぇ、バンド名、今すぐ改名しない?」
梓「そうですね」
澪「メランコリー・メリーゴーランド」
唯「あっ、なんかいい感じだね!楽しそうだし」
澪「だろ?だろ?」
律「めらんこりーってなんだ?」
紬「憂鬱とかそういう意味よ」
澪「憂ちゃんの憂の字も入ってるから唯には気にいってもらえるハズなんだ」
唯「でも『うつ』は良くないものだと聞いたことがあるよ」
律「アタシも そう聞いたぜ」
唯「だからメランコリーのコリーをとってメラン・メリーゴーランドにしよう」
梓「え?」
律「そ、そんなことしていいのか?」
唯「メランが憂でコリーが鬱なんでしょ?」
梓「賢人たる澪先輩、どうなんですか?」
澪「よくフィンランドへ行くムギ、どうなんだ?」
紬「どうなんですか、教師たる さわ子先生」
さわ子「知るか」
254:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/19(土) 22:55:16.39:HA9wW/eko
梓「なんのために生きているんですか」
唯「言いかえると?」
梓「死ね」
さわ子「音楽教師がメランコリー分からんかったら生きてちゃいけねぇかよ!?」
紬「まぁまぁ落ち着いて、紅茶をどうぞ」
さわ子「んんっぐ、んぐ」ズズー
唯「こちょこちょ」
さわ子「ブゥウウウウウ⇒紬「ゴクゴク」
澪「それより私の愛称を考えよう」
梓「唯先輩、なにかもう適当につけてあげてくださいよ。うるさいから」
律「でもさ、りっちゃん形式で行けば澪も みっちゃんに収まるほか
ないんじゃないのか?」
澪「そんなありきたりなのはイヤだ」
唯「めんどうくさいなぁ」
紬「私はツムちゃんじゃなくてムギちゃんなのよね」
梓「名前の後半で略すパターンもあるワケですか」
唯「じゃあ澪ちゃんは今日から『おっちゃん』で」
澪「おいやめろ」
255:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/19(土) 22:56:33.00:HA9wW/eko
澪「みーちゃんとかどうだ?」
「みーちゃん、かわいいよ! な? な?」
紬「うん、かわいいかわいい」
唯「本当だね!澪ちゃんは今日から みーちゃんで決定!」
澪「や、やったー!!」
律「みーちゃんって、なんだかネコみたいだなぁ」
唯「ということは、あずにゃんの後輩になるね」
紬「それもそうね」
梓「まぁそうなるでしょうね」
澪「なんで?」
梓「唯先輩のお言葉は すべてに優先する」
256:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/19(土) 22:57:55.09:HA9wW/eko
梓「みー、自分の頭を自らの肛門の中に入れるといいよ」
澪「なに言ってんだコイツ」
律「し、しかし、みーちゃん。あずにゃん先輩の言うことは絶対だ」
澪「いやいやいや」
紬「というか梓ちゃん、後輩が出来たら あんなことを命令するつもりだったのかしら」
唯「来年度は新生放課後ティータイムじゃなくて
新生デスデビルだね」
さわ子「さすがのデビルも自らのアナルをスカルファックなんて発想はなかったわ」
梓「みーちゃんでありたいなら、あずにゃん先輩の言う事は絶対だよ?」
澪「先輩、お手本を見せてください」
梓「よっと」グモッ
澪「うわああああああああああああああああ唯「ぎゃあああああああああ律「あああああああああああああ
ああああああああああああ紬「あああああああああああああああああああああああああああさわ子「ひぃい
いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい
澪「私は澪のままでいいよ」
唯「それがいいよ」
律「おかえり、澪」
澪「ただいま」
梓「 ジタ…バタ…
─第17話─
お わり
259:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/19(土) 23:20:31.82:vW1ty4Dso
─第18話─
269:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/22(火) 00:29:08.10:BRXWRb+Co
─部室─
律「明日は学校休みだけど、みんな 予定あるのか?」
唯「午前中は心おきなく うんちをするよ」
梓「私はそれを観察して」
紬「私はそれを採取して」
澪「私は楽器屋に行く」
律「お、お前 ウンコ持って楽器屋に行くのか?」
澪「私は そこの三人とは無関係なんだよ」
270:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/22(火) 00:30:22.02:BRXWRb+Co
梓「楽器屋さんって、先週も行きませんでしたっけ」
澪「明日はレフティフェアがあるから、ちょっと お店をのぞいて見たいんだ」
紬「そんなことより、みんなで唯ちゃんのトイレをのぞきに行かない?」
梓「賛成です!!」
唯「だ、だめだよー!!」
梓「今、唯先輩のトイレをのぞくか 楽器屋をのぞくか
2対1ですが律先輩はどちらにつきますか?」
律「別にトイレも楽器屋も のぞきたくないな」
271:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/22(火) 00:31:23.87:BRXWRb+Co
紬「じゃあ、りっちゃんは何をのぞきたいの?」
律「お前らをけいおん部から除きたい」
梓「そんな……」
唯「だめだよ、りっちゃん!!ムギちゃんの紅茶は おいしーし!!」
律「そうだなぁ」
紬「やった♪」セーフ
梓「一方、私は何が おいしーんですか?」ワクワク
唯「あたまが」
梓「頭が?」
唯「おかしい」
272:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/22(火) 00:32:23.62:BRXWRb+Co
ガチャッ
さわ子「ケーキ!」
律「え?」
澪「もう あの人は生徒にお菓子をねだることに なんの迷いもないんだ」
梓「憧れるなぁ」
唯「あずにゃんも お菓子が欲しいの?」
梓「パンティ」
唯「ねぇねぇ、さわちゃんって お休みの日、なにしてるの?」
さわ子「たこあげ」
澪「えっ」
律「たこあげって、あの正月とかにやる、あの たこあげ?」
さわ子「その たこあげよ」
澪「い、いい大人が たこあげしてるんですか?」
梓「たったひとりで?」
紬「おぉ、主よ……」
さわ子「何よ、大人が一人で凧揚げしてちゃ悪いの!?」
273:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/22(火) 00:33:33.92:BRXWRb+Co
唯「悪いのは世の中だよ」
さわ子「うっ、うぅ……」グスッ
梓「しかし、誰からも相手にされないからって、たこあげですか」
さわ子「ネコたちが寄ってきてくれるから、一人じゃないもん!!」
唯「よかったぁ」
澪「休日に一人きりで凧揚げする女教師は いなかったんだ」
律「さわちゃん、ネコに好かれてんの?」
さわ子「さぁ、よく分からないけれど寄ってくるのよ」
梓「ムギ先輩みたいに いいニオイがするのかも知れませんね」
紬「えっ、私っていいニオイがするのかしら?」ワクワク
唯「ムギちゃんって、とんこつラーメンのニオイがするんだよね!」
紬「
274:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/22(火) 00:34:57.22:BRXWRb+Co
紬「うっ、うぅ……」グスッ
唯「悪いのは世の中だよ」
澪「いや、お前だよ」
律「もうちょっと言い方ってモノがあるだろうが」
さわ子「なんで泣いてるの? とんこつラーメンおいしいじゃない」
梓「体臭が とんこつラーメンと言われて喜ぶ女子は あまり いませんよ」
唯「じゃあ、あずにゃんは どういうつもりで
『ムギちゃんは いいニオイ!』って言ったのかな?」
梓「ムギ先輩のニオイは薫り高きイベリコ豚なんです」
澪「おぉっ!あれ、おいしいよなッ!!」
紬「うっ」
「うぅおおおおおおおおおおおおおお」ガガッシャァッァナナ
「いてえよおおおおおおお!!!!!!!!!!」ドグシャァァアア!!!
梓「おっ、落ち着いてくださいハート様!!」
紬「心が痛いよ……」グスッ
澪「哀しみを怒りに変えて生きるといいよ」
275:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/22(火) 00:36:09.98:BRXWRb+Co
澪「ところで律。みんなの予定を聞いてたけど何かあるのか?」
律「いや別に~」
「ヒマだから、予定空いてる誰かと遊ぼうと思っただけだよん」
梓「しかし我々は唯先輩のうんこを楽器屋に持っていくので……」
澪「私は無関係だ!!」
紬「りっちゃんも一緒に来る?」
律「絶対に行くものかよ」
梓「そうだ、さわ子先生の凧に唯先輩のうんこをくくりつけて
空から撒き散らしましょうよ!!」
さわ子「どうしたらいいの、母さん……」
276:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/22(火) 00:37:18.51:BRXWRb+Co
律「わかった唯、お前もう 明日は うんこするな」
唯「分かった」
紬「そ、そんな……」
梓「でも 排便する事が出来ない唯先輩に何ができるというんですか」
唯「憂の誕生日を祝うことくらい出来るはずだよ」
澪「ん?」
唯「うにの誕生日お岩を琴CRY出来ロハスだよ」
律「なに言ってんだコイツ」
梓「一人伝言ゲームに失敗したようです」
277:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/22(火) 00:38:47.30:BRXWRb+Co
梓「そういえば2月22日は憂のお誕生日でしたっけ」
「いつだったか純から聞いたような」
澪「そうなのか?」
唯「うん。ちなみに私はすでにプレゼントを用意してあるよ~」
律「ふ~む」
「知ったからには、お祝いしなきゃなぁ」
澪「そうだな。唯がこうしてギターの練習ができるのも
憂ちゃんが唯の面倒を見てくれてるからだものな!」
澪「練習してないけど」
紬「私、憂ちゃんのためにケーキを持っていくわ!」
「ううん、特別な日だもの。明日は自分で作る!」
さわ子「のりかかった船ね」
「私も 憂ちゃん用のかわいいメイド服でも徹夜で仕立ててあげようかしら」
律「いいねいいね、盛り上がってきたね。そんじゃ、明日は唯の家に集合だ!」
一同「おー!!」
唯「みんな、ありがとう!!」
「きっと憂、喜ぶよ!!」
278:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/22(火) 00:39:54.41:BRXWRb+Co
─翌日─
─平沢邸─
ピンポーン
憂「はーい」
ガチャ
梓「あっ、憂」
憂「あれっ、梓ちゃん、どうしたの? 律さんたちも……それに先生まで」
律「せーのっ」
律「澪「紬「梓「さわ子「憂ちゃん、お誕生日おめでとうっ!!」」」」」
憂「!!」
「ありがとうございます!!」パァ~
279:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/22(火) 00:41:21.73:BRXWRb+Co
憂「じゃあ今日は お姉ちゃんと2人きりで過ごすので
もう帰ってください」
梓「えっ」
バタン
梓「……」
律「……」
澪「……」
紬「……」
さわ子「……みんなで凧揚げでもする?」
─第18話─
おわり
280:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/22(火) 00:48:51.08:9dI5VQtDO
─第19話─
290:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/25(金) 00:07:38.27:kjawPPypo
─廊下─
さわ子「フンフンフ~ン♪」スタスタ
291:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/25(金) 00:08:27.93:kjawPPypo
─部室─
ガチャッ
さわ子「ティラミス!」
純「な、何がですか?」ビク
さわ子「違うのよ」
梓「さわ子先生、どうもです」
さわ子「梓ちゃん、こちらの娘さんは……」
梓「私と同じクラスの鈴木 純です」
「ネット掲示板ではソロモンの悪夢を名乗っている変態です」
さわ子「ず、ずいぶん、重い名前を背負ったものね」
純「名乗ってませんから! っていうかネットとかあんまし やってないし!」
「もう、梓~! 変なこと言うのやめなよー! 山中先生、困ってるじゃん!!」
梓「困ってるんですか、山中先生?」
さわ子「なにが?」ケロッ
292:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/25(金) 00:09:40.51:kjawPPypo
純「山中先生って、たおやかで おしとやかで
けいおん部に振り回されている気の毒な存在だと思ってたんですけど
案外フランクな人だったんですね」
さわ子「え、うん。まぁ」
梓「振り回されていたんですか」
さわ子「そうよ、そうなのよ」
「何度注意しても部室にティーセットを持ち込んで
お菓子を食べるのやめなくって……」クスン
純「やっぱり苦労してるんだ~」
梓「じゃあムギ先輩に そのように伝えておきますね」
さわ子「梓ちゃん、あとで話があるんだけどいいかしるぁ」ペロペロ
梓「クツを舐めたって無駄です」
さわ子「じゃあクツじゃなくてケツを舐めればいいのね」ペロペロ
梓「うくっ……」ゾクゾク
純「な、なにが起こってるの?」ポワ~
憂「純心な純ちゃん、バカかわいいっ」キャハ
293:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/25(金) 00:10:40.05:kjawPPypo
さわ子「あらっ、憂ちゃんまで……」
「今日はどうしたの? 代わりに唯ちゃんやケーキ様が来ていないようだけど」
憂「お姉ちゃんたち、今日はみんなで大人の参考書を買いに行ってるんです」
さわ子「ははぁ」
純「それで梓が寂しがってるだろうなぁと思って お邪魔しちゃったんですけど……
やっぱり部外者が部室にいるのはマズイですか?」
さわ子「いいえ、構わないわよ」
「ふふ。仲がいいのね あなたたち」ニコッ
梓「オェッ」
純「ところで山中先生」
さわ子「なぁに?」
純「ケーキ様って なんなんですか?」
さわ子「げぁっ」
294:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/25(金) 00:11:58.09:kjawPPypo
梓「どうしたんですかヒキガエル、さわ子先生みたいな声をあげて」
さわ子「何が誰みたいな声だって?」
純「や、山中先生が怒ってる!!」
「 梓、謝りなよー!!」
梓「チッうっせーな、反省してまーすwwww」
純「あ、梓~ッ!!」ハラハラ
さわ子「2 3 5 7 10 11 13 17 19 22 29 31 37 41 43……」ブツブツ
純「な、何かブツブツ言い始めた……」
憂「きっと素数を数えて気持ちを落ち着かせているんだよ」
「間違ってるけど」
さわ子「ぇあっ?」
295:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/25(金) 00:12:48.77:kjawPPypo
梓「10は素数では ありませんよ」
憂「仕方ないよ、音楽教師だもん」
「頭の中は常にラッパの音でいっぱいだよ!」パッパラ~♪
梓「憂、そんなこと言っちゃ全国の音楽教師さんに失礼だよ」
憂「あっ、ごめんなさい!」
さわ子「バカにしないでくれる?」
「私は別に素数を数えていたワケじゃないんだから!」フン
梓「じゃあ何故、突然 数字を唱え始めたんですか」
さわ子「1、2、さンっwwww!?」アヘァ~?
梓「なに言ってんだこのクズ」
純「あ、梓ッ!?梓ぁぁっ!!」ドキドキ
296:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/25(金) 00:14:22.21:kjawPPypo
さわ子「エイプルルプールよ」
純「?」
憂「それがエイプリルフールだとしても、今は2月ですよ」
梓「そもそもエイプルルプールってなんなんですか」
「発音が悪いのか、さわ子先生の脳が ぷるるん状態なのかハッキリしてください」
さわ子「……」
「うっ、うぅっ……」ウェェェェェェ
憂「泣いちゃった」
純「わぁあ、せ、先生 しっかりしてください!!」
さわ子「あたま なでて……」グスッ
純「あ、はい……」ナデナデナデナデ
さわ子「♪」ホワホワ
憂「機嫌が治ったみたい」
さわ子「わたし、この子、すきっ」プルルン
梓「これが さわ子先生の本性だよ」
純「いや、どっちかっていうとアンタの本性にドン引きなんだけど」
297:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/25(金) 00:17:17.89:kjawPPypo
憂「純ちゃんは、キチガイ先生がキチガイバンドをやってたキチガイだって知らなかったの?」
純「話には聞いてたけど、そういう姿を実際に見たわけじゃなかったし……」
さわ子「キチガイは言い過ぎよ、憂ちゃん」
「そしてキチガイって言い過ぎよ、憂ちゃん」
梓「こんな先生をどう思う?」
純「うん……今までは憧れが強くて、遠過ぎる存在だったけど
なんか親しみが湧いちゃいました!」エヘ
さわ子「なに良い感じでまとめようとしてんの、この子」
梓「ヘドが出ますよね」
憂「世界中で心がキレイなのは自分だけだって思っている純ちゃん、恐ろしいなぁ~」
㌧「ギュィィィ……」
純「あれっ、あっというまに四面楚歌!?」
298:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/25(金) 00:18:21.55:kjawPPypo
さわ子「ちょっと優しくすれば、私の心が思い通りになると思ったら大間違いよ!」
純「ご、ごめんなさい、そんなつもりじゃ……」シュン…
さわ子「あ、うん……あの、冗談だからね?」
憂「なんの脈絡もなく、お茶を淹れてみました」カチャカチャ
梓「うめー!」ゴクゴク
さわ子「ぶっちゃけた話、私 紅茶のおいしさって よく分からないのよね」
「そりゃ砂糖をブチ込めば甘くはなるけど」
さわ子「それならコーヒー牛乳の方が私は好き」
梓「紅茶は香りを楽しむものですよ」
「コーヒー牛乳なんて甘ったるいだけの泥水です」
さわ子「でもコーヒー牛乳なら香りだけじゃなく
コーヒー牛乳自体が おいしいじゃない」
憂「お姉ちゃんもウチでは よくコーヒー牛乳飲んでます」
さわ子「ほらっ!! みんな本当は紅茶なんか興味ないのよ!!」ワー ワー
299:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/25(金) 00:19:12.61:kjawPPypo
梓「純はどう? 紅茶派? コーヒー牛乳派?」
純「え、別にどっちでもいいけど……」ンー
「紅茶飲んでる方が頭 良さそうだよね~!」
梓「その発言が すでに頭悪いよ」
憂「残念だなぁ」
さわ子「土壌が腐ってるから、そこから生える髪の毛もモジャモジャに痛んでるのね」
梓「何気なく放った一言が、純の今後の人生を大きく左右するとは
このとき思いもよらなかったのであった」
憂「純ちゃんの人生 おわり」チャンチャン♪
純「勝手に終わらせないでよっ!!」
憂「ごめんね」
300:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/25(金) 00:21:07.54:kjawPPypo
さわ子「どうやら、この子は りっちゃんのリーダーシップが欠落したバージョンのようね」
憂「それって生きている価値、あるんですか?」
純「私のみならず律先輩にも微妙に、いや、かなり失礼だー!!」
梓「さすがの私もそこまでハッキリ言えないなぁ」
さわ子「私、以前 梓ちゃんにハッキリ『死ね』って言われた記憶があるんだけど……」
梓「きっと夢ですよ」
さわ子「そ、そうよね……いくらなんでも、そこまで言うワケないわよね」
純「そうですよ」
「梓って口は悪いけど、本当はとっても優しくて甘えん坊な女の子なんですから」
純「ねっ?」
梓「……し、死ねっ!!」カーッ
憂「ォェッ」
さわ子「ォェェェッ」
梓「だ、だから甘ったるいだけの泥水はイヤだって言ったのに!!」
さわ子「あ?」
─第19話─
おわ
り
302:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/25(金) 00:26:06.81:L4tQJApC0
─第20話─
311:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/02(水) 08:58:33.43:Y+QXXOv4o
─教室─
唯「へぶぁあぃっ」
和「どうしたの唯、マニアックな あえぎ声を出して」
姫子「あえぎ声だったの、今の?」
和「そそるじゃない」ガタン
姫子「立ちあがって何する気?」
和「全身で勃起を表現したのよ」
姫子「……ッ」カーッ
和「それで唯、どうしたの?」
唯「うん……時間割、明日と間違えちゃって
教科書をいろいろ持ってきてなくって」シュン……
和「ほぉぉおおおおほほおおおおおほほおおおお」ガタン ガタン
唯「えっ!?」
312:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/02(水) 08:59:04.08:Y+QXXOv4o
和「またなの? 気をつけなくちゃダメじゃない」
唯「う、うん……」
姫子「なぜ叫んだの?」
和「え、私 今 何か叫んだかしら?」
姫子「叫んでたよね」
唯「うん、すっごい叫んでたよ。おほおおって」
和「きっと唯のドジに対して萌えを感じてしまったのよ、無意識のうちにね」
「そして私はそれを否定するつもりも隠すつもりもないわ」
唯「うん……」
313:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/02(水) 08:59:34.12:Y+QXXOv4o
唯「じゃあ私、他のクラスの子から教科書 借りてくるよ~」
和「待ちなさい、唯」
唯「ほぇ?」
和「一教科だけならまだしも、そんなにいっぱい教科書が無いんじゃ
借りるのも大変でしょ?」
和「今日一日、私が見せてあげるわよ」
唯「本当!?」
「ありがと~和ちゃ~~んん」スリスリ
和「ッ」ガタン ガタン ガタン ビュッビュ
姫子「な、なんか出た」
314:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/02(水) 09:00:02.49:Y+QXXOv4o
姫子「でも、和の席からじゃ教科書、見せにくいんじゃない?」
「席が前と後なんだし」
和「がっ?」
唯「あっ、そうだね」
和「唯が後ろから私を抱きしめつつ私の肩越しに教科書を読めばいいわ」
「あと、ときどき私の耳を唯の舌で 舐めれば もっといいわ」
姫子「私が見せてあげるよ、隣同士だし」
唯「えっ、いいの? ありがとう姫子ちゃ~ん」スリスリ
姫子「あはは、くすぐったいよ」
唯「見た目はぶっきらぼうだけど、心ねは優しいんだよね」
「だから姫子ちゃん、大好き~」シュリシュリ
姫子「あ、あはは。なんか照れる」
和「うっぐhzS+h;/i/」ガタン ガタン ガタン
ぴちゃぴちゃ
315:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/02(水) 09:00:32.81:Y+QXXOv4o
トコトコ
澪「あれ? どうしたの 和」
「何かが いっぱい飛び散ってるけど。よだれとか涙とか」
和「ちょうどいい所にきてくれたわね、澪」
澪「ん、なに?」
和「唯をハチャメチャに犯したいんだけど
どこかいい待ち伏せスポットは無いかしら」
唯「えっ」
姫子「えぇっ」
澪「なぜ、それを私に相談しようと思ったんだ」
和「こんなこと相談できるの、澪しかいないのよ」
澪「そんなことの相談相手として私は適切な人物じゃないよ!!」
316:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/02(水) 09:00:59.77:Y+QXXOv4o
和「そうかしら」
澪「というか、唯の前で そんな相談するんじゃないよ!!」
「というか、本人の前じゃなくても そんな相談しちゃダメだよ!!」
「というか、相談以前に そもそも友達を襲っちゃダメだ!!」
「というか、友達じゃなくても襲っちゃダメだ!!」
和「よく喋るわね」
澪「まだまだ言いたい事は いっぱいあるぞ」
317:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/02(水) 09:01:31.88:Y+QXXOv4o
澪「一体なにがあったんだ」
姫子「えっと、唯が教科書を忘れたんだけど」
唯「そうしたら和ちゃん、おかしくなっちゃった!」
澪「なぜ唯が教科書を忘れたら和がおかしくなるんだ」
和「おかしくなったんじゃなくて、私は犯したくなったのよ」
澪「通訳は いないのか」
和「実は私、お正月に書き初めを書いたのよ」
「ほらコレが今年の抱負」パサッ
ノ ノ
┌┐ノ| ̄| ̄
││. | ̄| ̄
└.┘ | ̄| ̄
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メ,ー
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ノ| ヽ--┘
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ノ
318:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/02(水) 09:02:03.68:Y+QXXOv4o
姫子「……」
唯「……」
澪「だから なんなんだ」
和「善は急げ」
澪「これのどこが善なんだ」
和「『犯す』が悪度7ポイント、『唯』が善度10ポイントだから
合計、善度3ポイントの善行なのよコレは」
澪「そんな話、聞いたこともないよ!!」
和「ようこそ新世界へ」
澪「しっかりしろ!!」
319:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/02(水) 09:02:56.10:Y+QXXOv4o
キーンコーン♪ カーン コーン♪
澪「おっとチャイムだ、私は何も見なかったし聞かなかったんだ」ミエナイキコエナイ♪
唯「あっ、結局 教科書 借りにいけなかったよ~」
姫子「大丈夫だって。さっき言ったとおり、私が見せてあげるから」
「ほら、机 くっつけよ?」ガタ
唯「わぁい」ガタガタ
和「ねぇ、ヤンキークソ頭。今日一日だけ私と席がえしない?」
姫子「正直、席変わるくらい いいけれど 頼み方が気に入らない」
ガラッ
さわ子「夢にときめけ!!明日にきらめけ!!」ヤッホホーイ
律「あれっ、さわちゃん」
エリ「今は古文の時間だよ?」
さわ子「古文の堀込先生はセックスのし過ぎで
腰を痛めて休暇をとったから今日の授業は自習になったの」
信代「おーおー、好き勝手言いなさる」ドハハ
320:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/02(水) 09:04:17.15:Y+QXXOv4o
唯「せっくすって どういうものなんだろう」
和「ウェオォォ」ガタン
姫子「唯、それを知らないのは さすがにムリがあると私は思うな」
唯「姫ちゃん、知ってるの!?せっくすが何か知ってるの!?」フーッフーッ
姫子「知らない」
律「唯!!知らないことは教師に聞くんだ!!」ガタン
唯「さわちゃん、せっくすってなんですか!?」
さわ子「穴に棒を突っこまれるスポーツのことよ」
唯「野球みたいなものなの?」
さわ子「そうね」
律「野球って穴に棒なんか突っ込んだかなぁ」
和「イソノ!!野球しようぜ!!」
唯「セックス!!」
紬「ここがガンダーラだったのね」
エリ「おぉ、そこに行けばどんな夢もかなうという、あの……」
澪「頭がおかしくなりそうだ」
いちご「関わり合いたくなければ寝るのが利口」スヤー
澪「よし、寝よう」スヤ~
321:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/02(水) 09:05:17.24:Y+QXXOv4o
和「せっかく自習になったので、私は唯と屋上前の階段の踊り場へ行こうと思います」
さわ子「屋上前の階段の踊り場に何があるというの?」
和「何もありませんが、誰もいないところが良いところです」
唯「よく分からないよ」
姫子「分からなくていいし、ついていっちゃだめだよ」
唯「だめなの?」
和「唯、子供のころ、知らない人についていっちゃダメってよく言われたでしょ?」
唯「うん、今でも憂に言われるよー」
和「一方、私は知っている人よね?」
唯「うん」
和「じゃあ、知っている人についていくのは2ポイントの善行なのよ」
唯「わぁ、じゃ ついていくよ!!」ガタン
322:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/02(水) 09:06:26.86:Y+QXXOv4o
姫子「唯がいくなら私もいくッ!!」ガタン
和「あら、私は構わないわよ」
「私の事が嫌いで憎んでいる女を陥落させるのも、それは それで そそるから」
姫子「えっ、 私 別に和のこと、そんなにキライじゃないけど」
和「え」
姫子「というか、どっちかというと好きだよ」
「変に隠し事とかしないしね」
和「……照れるじゃない」ガタン
律「おぉ、生徒会長とヤンキー女が和解したぞ」
エリ「なんだか昔のベタな青春ドラマみたい」
さわ子「よく分からんけど、全部 私のおかげね!」ガタン
律「よっし、みんなで さわちゃんを胴上げすっか!!」
しずか「なにそれ、おもしろそう」
さわ子「ホント!?ラッキー!!」
「たなぼたたなぼた!!」キャホホーィ
しずか「なんであんなに喜んでるの?」
律「病気だから」
323:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/02(水) 09:07:00.52:Y+QXXOv4o
律「じゃ、いっくよーん! せーのっ」
【胴上げ中】
紬「さわこ!さわこ!」ワッショイワッショイ
アカネ「さわこ!さわこ!」ワッショイワッショイ
信代「さわこ!さわこ!」ワッショイワッショイ ヾ(さわ)ノシ
律「さわこ!さわこ!」ワッショイワッショイ へ丿ヘ丿
しずか「さわこ!さわこ!」ワッショイワッショイ
エリ「さわこ!さわこ!」ワッショイワッショイ (律)ノノ ヽ(唯)/ ヽ(紬)
唯「さわこ!さわこ!」ワッショイワッショイ // | | ) )
和「さわこ!さわこ!」ワッショイワッショイ / ゝ > > < <
姫子「さわこ!さわこ!」ワッショイワッショイ
324:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/02(水) 09:07:39.20:Y+QXXOv4o
さわ子「みんな、ありがと~!!」
\(さわ)/
∧( )∧
ブゥッ l l ブッ
(_人_)
律「わっ、屁!?」ササッ \(律)/ ∧(唯) (紬)_
ヽヽ //∨ //─
< \ / >  ̄丿
325:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/02(水) 09:08:06.43:Y+QXXOv4o
─第20話─ (律) (紬)唯)
( (┘ └) )-)
おわり > > _(さわ)⌒ヽ_ < < <<
/  ̄
327:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/02(水) 10:47:33.94:dou8AU4IO
元スレ SS速報VIP
─2年生の教室─
梓「ねぇねぇ、純」
純「イヤな予感しか しない」
梓「まだ何も言ってないじゃん」
純「だってさぁ……」
梓「純、好きだよ」
純「えっ」ドキッ
憂「あっ、また梓ちゃんが 純ちゃんの心をもてあそんでる!」
梓「ふっふっふ」
純「あ、梓のヤツめ……」ドキドキ
純「でもね……わ、私も 梓のこと、結構 好きだよ?」
梓「ぇええっ!?」ドキッ
憂「あっ、純ちゃんがカウンターで もてあそび返した!!」
梓「くそ~」ドキドキ
純「はっはっは」ドキドキ
純「で、なんなの」
梓「今度の3連休、私は家族旅行を楽しんでくるけど
一方、純には何も予定がなかった」
純「うん、まぁ無いけど そんな言われ方すると……」
梓「トンちゃん預かって」
純「んっ?!」
梓「さすがに学校に3日間も放置しておけないしね」
純「し、しかし……」
梓「エサやりと水槽の水を交換するだけの簡単なお仕事です」
純「いやいやいや、そんな、いきなり生き物を預かれなんて非常識だってば!!」
梓「私も以前、どこかのバカヤロウに いきなりネコちゃんを預けられたよね?」
純「うん、預けられたね」
梓「どうする?」
純「預かります……」
─3連休─
─純の家─
こぽこぽ
㌧「~♪」スイスイ
純「預かってみれば、どうという事はない」
㌧「プクプク」
純「まあ、けいおん部が学校で飼えてるくらいなんだし、
そんなに手間は かかんないよね」
「吠えたり暴れたりする事もないし、愛嬌あって かわいいし!」
㌧「ェァアァァァアアアアアアアアアアッ」
純「えええええええっ!?」
㌧「♪」スイスイ
純「♪じゃないよ!! おい、今の鳴き声は なんなのさ!?」
憂「純ちゃんが一人で喚きちらしている。怖いなぁ」
純「わぁっ!?」
「う、憂 いつの間に……」
純「あれっ、玄関の鍵 閉めてなかったっけ?」
憂「うん」
「でも、外しやすそうな窓枠があったから……」
純「我が家が誇る防犯セキュリティも
プロの前には無力だった」
唯「わ~、トンちゃん! 元気だった~?」トタトタ
㌧「プクプク」パチャパチャ
純「あ、唯先輩 どうもです」
唯「うん。純ちゃん、こんにちわ~」
「勝手に窓枠はずして家に入っちゃって ごめんなさい!」ペコリ
純「あ、いえいえ。意外にも姉は常識人だったよ」
憂「ふふっ、お姉ちゃんは すごいんだから!」
唯「純ちゃんはモフモフしてかわいいね~」モフモフ
純「わっ、だ、抱きつかないくださいよ……」
唯「純ちゃん純ちゃん純ちゃ~ん♪」ペロペロ
純「わっ、な、舐めないでくださいっ」
唯「せ、せいてきに興奮してきちゃったよぉお」ハァハァ
純「まったく常識人じゃなかった!!」ベロベロベロベロベロ
憂「ふふっ、お姉ちゃんは すごいんだから!」
唯「冗談だよ」
純「はぁ」
憂「ふふっ、純ちゃん ビックリしちゃったね」
純「ところで今さら聞くのもアレだけど、何しに来たの?」
「やはりトンちゃんの様子を見に?」
憂「うん、ストレスで純ちゃんに殺されてないかなって……」
純「預かった生き物を私は殺さないよ!!」
唯「じゃあ預からなかった生き物は殺すの?」
純「こ、殺しません」
唯「じゃあ、何を殺すの?」
純「うっ……自分の感情を殺そうかと」
唯「カッコいいよ!!」
純「ところでさっき、トンちゃんが変な声で鳴いたんですけど
スッポンモドキって ああいう鳴き声だったんですね」
唯「男鳴きだね」
純「男の人は、あんな声で鳴くんですか」
唯「知らないよ。私は何を聞かれても適当に答えると決意したし
大人になっても、ずっと適当に生きていきたいんだ~」
純「なんのカミングアウントなんだろう」
唯「あっ、えへへ。私、なんでこんな事しゃっべてるんだろ」
「純ちゃんって不思議な子だね」
純「不思議な人に不思議な子って言われた!!」
唯「やったね!!」
純「別にやってないですよ!!」
唯「やったよ!!」
純「やってないですって!!」
唯「やったないよって!?」
純「やってった!?」
唯純「ヤッホホーイwwwwww」
憂「なんだコイツら」
唯「憂が口のきき方を間違えた」
憂「お姉ちゃん ごめんね?」
「でも、私にも堪忍袋の緒があるから……」
純「まぁ、気持ちは分かるよ」
純「ところでトンちゃんの様子を見に来てくれたのはいいけれど
そんなに気になるなら唯先輩が預かるっていう選択肢はなかったんですか?」
唯「無かったね、何故か、全く」
純「そ、そうですか」
「まぁ、手間も かかんないから 2~3日預かるくらい構わないですけど……」
純「でも、先輩たちが卒業して、梓も卒業したら
トンちゃんは どうなるんですか?」
唯「知らないよ。私は先のことなんか何一つ考える気はないし
これからも そのスタンスを変える気はないよ~」
純「なんのカミングアウントなんだろう」
唯「あっ、えへへ。私、なんでこんな事しゃっべてるんだろ」
「純ちゃんって不思議な子だね」
純「不思議な人に不思議な子って言われた!!」
唯「不思議じゃないよ!!」
純「不思議ですよ!!」
唯「不思議じゃないもん!!」
純「不思議ですって!!」
唯「不思議じゃんじゃないける!?」
純「不思議だんじゃんちょうるける!?
唯純「不死騎団団長ヒュンケルwwwwww」
憂「無理がありすぎるよ」
唯「憂が見逃してくれなかった」
憂「私は お姉ちゃんの言うことなら なんでも聞くつもりだけど
物事には節度ってものがあるよ」
純「大事なことだよね」
㌧「ォェァァァァアアアアアアアァァアアァアァッ」
─第11話─
おわり
憂のキレがいいなwwwww
133:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/01(火) 22:58:17.06:WG2oZO84o
なんか知らんけど読んで笑った後に胸がザワつく
面白いのに手放しに爆笑できないどころか無性に不安になる
なにこれ怖い
138:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/02(水) 21:11:40.57:tAyke/Qko面白いのに手放しに爆笑できないどころか無性に不安になる
なにこれ怖い
─第12話─
唯「ギー太が どっか いった!!」
澪「ん?」
律「ギー太がどうしたって?」
唯「ギー太が どこかに いっちゃったんだよ~」
澪「えっ、それって失くしたって事か? ギ、ギターを?」
唯「うん……」
梓「あんなデカいもの、どうやったら失くせるんですか」
唯「分かんない……」
「そういえば しばらくギー太を見てないなぁと思ったら
いきなり失くなっちゃったんだよぉ!!」
梓「しばらく見てなかったのなら、いきなり失くなったワケでは
ないんじゃないですか?」
唯「あずにゃんはすぐ そういう事いう」
澪「どこで失くしたか、心当たりはないのか?」
唯「全然……」グスッ
「もはや昨日、ウチにあったのかどうかすら定かではないよ……」グスッ
律「それすら分かんないのか!」
紬「まぁ、唯ちゃんだから……」
梓「そうですね」
澪「ふむ……とりあえず、昨日の部活の時点ではあったよな、ギター」
律「あぁ。練習してたんだから、それは間違いない」
唯「ねぇねぇ。私 帰る時、ちゃんとギー太 持ってたかなぁ~?」
紬「唯ちゃん自身は覚えてないの?」
唯「だって私は昨日が今日なのか明日なのかも あやふやなんだもん……」
梓「唯先輩は夢の中を彷徨っているんですか」
唯「ねぇ、りっちゃん どうだった?」
律「え、アタシに聞くのかよ……ん~、どうだったろう」
律「ダミだ~!!ハッキリしない」
「アタシも記憶力が いい方じゃないもんでね!」
梓「いい方じゃないというか、ハッキリ言ってバおっとっとコレ以上はまずい」
律「そういえば、『おっとっと』って、まだ あるのか?」
唯「なに? おっとっとって」
澪「スナック菓子だよ。クジラのカタチした」
紬「クジラ? 大きい お菓子なのね~」
澪「いや、似てるのはカタチだけさ。大きさはコレくらいで」
「子供のころ、たまに食べたっけなぁ」
梓「おっとっとなら まだ ありますよ。私がよく行くスーパーで見た覚えがあります」
唯「あ~、わたし食べてみたいなぁ~」
「あずにゃん、今度 買ってきて! お金渡すから」ハイ
梓「あ、すいません。じゃあ、明日あたり……」
律「で、今 なんの話してたっけ」
梓「おっとっとの話をしてたんですよ」
律「なんだ それは」
紬「ほら、クジラのカタチで大きくなくて……」
律「あぁ~」
澪「まったく、しょうがないヤツだなぁ」
「今、話してたことを忘れるなんて」
唯「うっかりりっちゃんだね!」
「うっかりっちゃんだね!」
律「イヤな一体感だぜ!!」
梓「それより、そろそろ練習しましょうよぉ」
澪「うん、そうだな。ほら、律 立った立った!」
律「へ~い」
唯「……?」キョロキョロ
紬「?」
「どうしたの、唯ちゃん?」
唯「ギー太が どっか いった」
澪「あっ」
紬「あぁっ」
律「アォオオッ!?ア、アタシ 唯がギー太を失くしたって言い出すのを何故か知ってたぞ!!」
「これがデジャブか!?予知能力か!?」
梓「ただのバカですよ」
「おっと、言ってしまった」
紬「ギー太のこと、すっかり忘れちゃってたわ」
唯「私も」
梓「私とした事が……」
澪「アレだ、全部 律が悪いんだ」
律「アタシが何をしたっていうんだよ」
澪「お前が おっとっとの話なんてするから脱線したんだろ!!」
律「おっとっとの話をして何が悪いんだよ!? アタシはなぁっ……」
澪「ふん、言いワケはやめろよ」
「どうせポストが赤いのもマスター・ヨーダが意外と役に立たないのも お前の仕業に決まってるさ!!」
律「ッ……!!」
「このヤロオオオオォォオオオオッ」ダダッ
ガッシャアアアアン
律「今度の日曜日、水族館に行かない?」
澪「うん!!行く!!」
梓「どういうことなんですか」
紬「分からないわ」
澪「どこまで話したっけ」
紬「昨日、部活の時まではギー太があったとか」
唯「ねぇねぇ澪ちゃん。私、帰り道 ちゃんとギー太 持ってた?」
澪「う~ん、昨日は月曜日だったからなぁ」
「もう、早く帰ってジャンプ読みたい!!って事で頭がいっぱいで
唯の事なんて気にも とめてなかった」
澪「そもそも唯と一緒に帰ったかどうかすら覚えていないんだ」
「私と何か話してたかも知れないけど事務的に処理してただけだからな」
澪「月曜日の私の関心ごとはワンピースとトリコだけで
部活だってムギのお菓子を食べたら すぐ帰りたかったくらいなのさ」
律「ひでぇ」
梓「澪先輩の中で唯先輩はジャンプ以下なんですね」
唯「うっ……うぅっ……」
澪「ごめんな? 一応、表面上は謝っておくよ」
唯「うん……」
梓「ムギ先輩は覚えてないんですか?」
「よく、爬虫類のような目つきで唯先輩を視姦してるじゃないですか」
紬「!?」
「ち、違う!!私、そんなこと やってない!!」
梓「でもホラ、携帯で隠し撮りした この写真を見てください」
紬「あっ」
律「見てるな」
澪「うん。もう、ものすごい唯のことを見てるな」
梓「ほら、この目つき、すごいでしょ」
唯「わぁ……」
律「まぁこの際、ムギの表情は不問としよう」 唯「え~」
律「これだけ見てたのなら昨日の帰り道、唯がギターを持ってたかどうか覚えているだろ?」
紬「ち、違うの!!この写真をよく見て!!」
澪「見てと言われても、ショッキングな表情をしているムギが
唯を凝視してる瞬間をとらえた見事な一枚だよ」
梓「てへへ」
紬「だから違うの!!視線の先をよく見て!!」
律「ん?」
紬「私は唯ちゃんを見ていたんじゃないの」
「私は唯ちゃんの黒タイツ越しのふくらはぎからアキレス腱にかけての艶やかなラインだけを見ていたの!!」
律「なにぃ~? 唯じゃなくて
唯の黒タイツ越しのふくらはぎからアキレス腱にかけての艶やかなラインだけを見てただとぉ~?」
澪「おいおい、なんだってムギは唯じゃなくて
唯の黒タイツ越しのふくらはぎからアキレス腱にかけての艶やかなラインだけを見てたっていうんだ?」
紬「脚フェチだから」
梓「そうでしたか」
澪「確かに写真には唯の黒タイツしか写っていないな」
紬「昨日、というか いつもだけど、私はもう黒タイツのことで常に頭がいっぱいだったから
唯ちゃんの太ももより上はまったく見ていなかったの」
紬「だから唯ちゃんがギターケースを背負っていたかどうかなんて記憶にないし興味もないし
正直、あの脚が唯ちゃんの脚だったのかどうかすら知ったことではないわ」
紬「私はおいしそうな脚なら誰だっていいし、
言ってしまえば上半身なんて飾りでエライ人にはそれがわからなくて
ジオングの存在する意味が全く理解できないくらいの
フェティシズムが生み出した申し子になるのが夢だったの~♪」
律「そうか」
梓「ムギ先輩の中で唯先輩は、唯先輩の
黒タイツ越しのふくらはぎからアキレス腱にかけての艶やかなライン以下の存在だったんですね」
唯「うっ……うぅ……」グス
「私の全身をもってしても、自分の下半身には叶わないんだね……」
紬「ごめんね? 私は心から謝っておくわ」チロッ
梓「あっ、などと言いながらも また爬虫類のような目つきで唯先輩の脚を見ている」
唯「ひぃぃっ」
澪「梓は なかなかの観察眼を持っているようだが
その調子で唯のギターのことは覚えていないのか?」
梓「あぁ……えぇっと」
「昨日 唯先輩が自宅に戻るまでは持ってました」
律「確かなのか?」
梓「もちろんですとも、ほら」ピラッ
澪「あ、ホントだ。唯がギターケースを背負って家に入る瞬間の写真だ」
紬「脚が写ってないわ」
律「なんだ、こんな分かりやすい写真があるなら最初から言えよな~」
梓「すいません」
澪「これで少なくとも昨日、家に帰るまではギターがあった事が証明されたワケだな」
唯「うん、そうだね。でも……」
律「どうした?」
唯「……昨日 あずにゃんとは帰り道の途中でバイバイしなかったっけ」
澪「ん?」
唯「別れた場所は、私の家から相当 離れていたよね?」
梓「軽く見積もっても2キロ以上はあったでしょうね」
唯「それなのに なんでこんな写真 持ってるの?」
梓「たまたまですよ」
唯「なんだ、たまたまか」
梓「これが唯先輩が寝ているときの写真です」
唯「えっ」
澪「この時点でも、唯はギー太をしっかり抱いているな」
律「……」
紬「りっちゃん、どうしたの?」
律「アタシさ……唯が『ギー太好き~』とか言っているのは
半分、冗談だと思ってたから 笑って見てたけど……」
律「ギターと本気で添い寝するなんて、本気で本物の変態だったんだなぁ」
澪「た、確かに……」
紬「あっ、よく見たら唯ちゃん、左手がパンツの中に……」
唯「!?」
澪「あーーーッ、ホントだ!!」
「えっ、ゆ、唯、お前、その手の知識はサッパリな顔して、オ、オナ、こ、こんな事してたのか!?」
律「いや、そりゃ唯だって普通の女の子だってことだろ……」
「ギター抱いてヤるのは異常だけどな」
唯「そ、そ、その前に、この写真は色々と おかしいよっ!!」
梓「なにがですか」
唯「あずにゃん、なんでこんな写真を持ってるのッ!?」
梓「たまたまですよ」
澪「というか、あえて言わなかったけど この写真
完全に梓が写ってるけどな」
律「もう見事に監視カメラに写ってるコンビニ強盗みたいな顔して部屋の中を物色してるよな」
「超怖ぇえ」
梓「違いますよ、人違いですよ」
紬「でも個性的な髪型よね」
律「お前、唯の家に盗撮カメラしかけてんの?」
梓「答える義務はありません」
澪「自分で設置したカメラに なんで写っちゃったの?」
梓「唯先輩の愛くるしい寝顔を見たことで
この賊も全てを忘れたのかも知れませんね」
澪「賊なのか」
梓「賊です」
紬「ところで唯ちゃんは寝ている時は黒タイツを履かないの?」チロッ
唯「うっ……うぅっ……」グスッ
澪「まぁいいよ。これが誰だとは これ以上、追及しないけど
ようするに、この性犯罪者がギー太を盗んだんだろ」
澪「性的な理由で」
梓「そうかも知れませんね」
律「じゃあ誰とは言わないけど、明日、返しといてやれよ?」
「誰とは言わないけど」
梓「はい!」
紬「唯ちゃんも それでいい?」チロッ
唯「うん……」
「もう、なんでもいいよ……」
梓「罪を憎んで人を憎まず」
「これにて一件落着ですねっ!!」
澪「それにしても どうやったら、こんなに堂々と生きられるんだろうなぁ」
─第12話─
おわり
このあずにゃんはそろそろ警察に突き出すべき
161:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/06(日) 09:51:40.08:9KXn58hro─第13話─
澪「いたたた……」
梓「それ、死にいたる病ですよ」
澪「冗談でも そんなこと言うなッ!!」
ゴチーンッ
梓「あぎゃああッ」
唯「あぁっ、あずにゃんがっ」
紬「それより どうしたの澪ちゃん」
澪「いや、大したことはないんだけど……」
「昨日、遅くまで勉強してたからかなぁ? 指の付け根が痛くって……」モミモミ
律「澪は昔から 指の付け根が弱いよなー」
「宿題が多かった翌日は、いつもそんな事言ってさー」
律「アタシなんて一度もそんなことないのに」
澪「私が弱いんじゃなくて、お前が勉強してないだけだろッ!!」
ゴチーンッ
律「ぱぎゃあああッ」
唯「わぁっ、りっちゃんがっ」
紬「澪ちゃん、殴り過ぎよ」
澪「そうかなぁ」
律「しばらく変なこと言うのはよそうぜ」
梓「そうですね」
唯「変な話じゃない話ってどんな話?」
澪「はは、その話題の振り方が すでに ちょっと変だけどな」
唯「ひぃいいッ」ビクン
紬「よしよし」ナデナデ
澪「ん、唯。どうしたんだ?」
紬「澪ちゃんに殴られると思ったんじゃないかしら」
澪「えっ」
紬「ね、そうよね?」
唯「う、うん……」プルプル
澪「私、そんなに殴るイメージあるかなぁ」
梓「意外なことに けいおん部で一番、暴力を行使しているのは澪先輩ですよ」
澪「おいおい、そんなハズないだろ」ハハハ
紬「でも、私が見る限り、りっちゃんの頭の陥没している箇所は
澪ちゃんがいつも殴っている箇所よね」
梓「やっぱりアレそうなんですか!!」
唯「怖いなぁ」
澪「いや、あれは私とは関係ないって」
律「待ってくれ」
律「アタシの頭、陥没してるの?」
唯「ほら、そこ。もうちょっと下……」
律「あっ」ペコンペコン
澪「その話は もういいよ」
律「断じてよくねぇええーッ!!」
澪「うるさいッ」
ベコーンッ
律「あべしッ」
紬「ひょっとして、りっちゃんの頭が少しおかしいのは
澪ちゃんが殴り続けたからなのかしら」
梓「あー」
澪「いや、アイツは元々おかしかったぞ」
律「待っれくれ」
律「アラシのあた、あおかいsじあおj」
唯「りっちゃん……」ウゥッ
澪「おい!! おいっ!! しっかりしろッ!!」
ゴチーンッ ゴチーンッ
律「あ;いおえrgjヴぃ:あえr」
ゴチーンッ ゴチーンッ
律「・;」
唯「やめてえええええッ」
紬「あ、愛します! 一生、どこへでもついていきます」
「だ、だから……りっちゃんを殺さないで――っ!」
澪「ふははは、聞いたか律!!」
「女の心変わりとは恐ろしいものよのぉ!?」
澪「私は何を言っているんだ」
唯「誰にも分からないよ」
梓「れ、練習しましょう」
唯「そうだね、練習していれば痛いことされないよね!」
澪「うずうず」
紬「はい、りっちゃん。スティックよ」
律「おwじぇろい」ジャーン ジャーン
ジャンジャカ♪ジャンジャカ♪
唯「キミにときめき恋かもねアワアワ♪」
「ハングリー精神とめらんないクラクラ♪」
澪「誰でもいいから殴りたいぞグチャグチャ♪」
梓「えっ」
澪「違うんだよ」
梓「今日は もう帰りましょう」
紬「そうね!」
澪「え~」
ガチャ
さわ子「そんな微妙なタイミングで私、参上!!」
梓「チッ」
さわ子「私、あなた達以外にはスゴイ人気の先生なんだからねッ!?」
唯「私は さわちゃんの事、好きだよ~」
さわ子「でも大好きじゃないんでしょ?」
唯「そりゃシーチキンおにぎりには劣るけど」
澪「なんでシーチキンおにぎりに例えるんだよッ!?」
ゴチーンッ
唯「ぼぎゃあああっ」
梓「あぁっ、唯先輩が」
澪「ふぅ」
さわ子「それよりお茶にしましょうよー」
梓「目の前の暴力沙汰に興味をもってください。お願いです」
さわ子「ごめんね。ちょっと頭が痛くて、厄介な問題と向き合いたくないのよ」
紬「頭が痛いんですか?」
さわ子「頭痛もちなの、昔っから」
唯「さわちゃん、昔から頭が弱いの?」
梓「そりゃなにせデスデビル(笑)ですからね」
さわ子「うるさいわねぇッ、アンタ達のふわふわ時間やら ふでペンなんたらも
30過ぎれば完全なる黒歴史になるっつーの!!放課後ティータイムwww」
唯「部活を全否定したよ!?」
紬「しかもバンド名はさわ子先生が命名したのに」
さわ子「早くババァになれッ!!バーカ!!女子高生氏ねッ」
梓「澪先輩、あんなヤツこそゴチーンですよ!!」
澪「あいにく私は、自分より立場が上の人間に振るう拳を持ちあわせていないものでね」
唯「あんまりかっこよくないですね」
さわ子「澪ちゃん、あんまり乱暴していると嫌われるわよ?」
澪「えっ、私は嫌われてませんよ」
「なっ? なっ?」
唯「これはヒントだけど
私は部活に入った あの日から100回は殴られたよ」
梓「私は唯先輩より一年遅く入部したのに1000回は殴られました」
さわ子「マジメな梓ちゃんが なぜそんなに殴られるの?」
澪「愛情表現です」
梓「厄介だなぁ」
澪「でもムギは一回しか殴ってません」
さわ子「えぇっ!? お金持ちのムギちゃんを殴ったの!?」
唯「驚くポイントがおかしいよ」
澪「でもそれはムギが『どうぞぜひ私を殴ってください』と言ってきたので」
さわ子「そんな事、あるハズないじゃない!!」
「テレビの見過ぎよ」
梓「ホントのことですよ」
律「じゃゆあdk」
澪「ハハッ、なに言ってるか全然分からないよ」
ゴチーンッ
律「ピピッww」
唯「それくらいで殴っちゃダメだよぉぉ!!」
律「そうだそうだー!!」
梓「あっ、治った」
さわ子「じゃあケーキケーキ!!」
紬「はぁい」
「今日はパウンドケーキでーす」
さわ子「こんなのケーキと違う!!」ガシャァアン
紬「なんで さわ子先生は黒タイツを履かないんですか!?」ドガシャァァアアン
さわ子「な、なんで私が怒られているの?」ビクッ
梓「まぁ、さわ子先生が怒ったのも謎ですけどね」
律「唯のストッキングをさわちゃんに貸してやったら
ムギもハッピーになれるんじゃないのか?」
梓「わぁ、賢くなった」
唯「それくらい お安い御用だよ!」ヌギヌギ
さわ子「これを履けば、クリームとイチゴが乗ったケーキが出てくるのね!」ハキハキ
さわ子「どう?」スラ~リ
澪「あっ、なかなか艶めかしいぞ!」
梓「見てくれだけはいいですからね!見てくれだけは!!」
紬「キャマシタワァアァ……大人なさわ子先生の
キレイな脚線美黒タイツなのにニオイは唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃんちゃん!!」クンクンハァハァ
「ふしぎッ!!」ダッ
ガッシャアアアアッァアァァン タタタッ
唯「ムギちゃんが窓から飛び降りて走り去っていった」
澪「おいっ!!どうするんだ律ッ!!」ゴチーンゴチーン
律「ぶげらッ」
澪「お前が余計なこと言うからだぞッ!!」ゴチーンゴチーンッ
律「くぁwせdrftgyふじこlp;@」ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ
梓「ハァハァ、唯先輩のギター!!唯先輩のギター!!」クッチュクッチュ
唯「わぁあああん、やめてよぉおお;;」
さわ子「……」
さわ子「逃げよう」タタッ
─第13話─
おわり
多分この桜高って女子高じゃなくて
隔離所か何かなんじゃないかな
182:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/07(月) 11:13:27.16:rGJ+05mAO隔離所か何かなんじゃないかな
カオスwwwwww
188:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/10(木) 20:29:04.82:bEJyctawo─第14話─
梓「もうすぐバレンタインですね!」
唯「あずにゃんは今年はシーチキンのお風呂に入るの?」
梓「入りません」
律「バレンタインってあれだろ?」
「す、すごいよな!!」ハァハァ
梓「そうだな」
「澪先輩はバレンタインにチョコを送ったりしないんですか?」
澪「今までナイショにしてたけど、男の人ってパパとおじいちゃん以外、
みんな死ねばいいと思っているんだ。だって野獣だから」
梓「でも、そのパパとおじいちゃんも澪先輩を輪姦したくて仕方がないって
スーパーで話してましたよ」
澪「う、うそだ……」
梓「ちょっとガールズトークがしたかっただけなのに変な方向性になっちゃったなぁ」
紬「梓ちゃんは誰かにチョコを贈る予定があるの?」
梓「ヒミツですっ!」
紬「喋らないと梓ちゃんのギターをダイナマイトで粉々に破壊するわ」
梓「な、なんでですか!?」
唯「ふふ、それだけムギちゃんは あずにゃんの事が気になるってことなんだよね?」
梓「!!」
紬「ち、違うわ違うわ! そんなのじゃ……!!」
唯「あ~、ムギちゃん 顔が真っ赤だ~」
紬「むぎゅぅ……///」
梓「えへへ……ムギ先輩……///」
律「見ろよ、たちまちのうちにガールズトークだぜ」
澪「さすがは私たちだよな」
ガチャッ
さわ子「あなた達は間違っているわっ!!」
梓「なんですかデスデビル」
さわ子「私が間違っていたわ」
澪「さわ子先生の能力は決して高くないが
自らの過ちを素直に認める潔さは見習いたいものだ」
さわ子「そうでしょ?」エッヘン
唯「さわちゃんの青春時代は まちがいだったの?」
「そのときに出会ったデスデビルの仲間たちは一生の宝モノじゃないの?」
さわ子「ゆ、唯ちゃん……」
「だけど私、この間、ヤツらに落とし穴に落とされたのよ?」
律「何やってんだアンタら」
紬「ある意味、幸せな人たちだわ」
梓「さわ子先生は若かりし頃、バレンタインチョコを送ったりしなかったんですか?」
さわ子「今でも若いわよッ」
梓「ハッチュチュww」
唯「えっ」
澪「今の『ハッチュチュ』ってなんだ?」
律「わ、分からん」
紬「流れから推察するに、笑った……のではないかしら」
さわ子「まるで悪魔超人みたいね」
唯「恐ろしいよ、あずにゃん」
梓「くっ、ちょっと笑い方を失敗しただけじゃないですか!!」
澪「し、しかしだな……」
さわ子「そういえば憧れの人にあげたわね~、バレンタインチョコ」
澪「あげて どうなったんですか?」
さわ子「正確には あげる直前に落とし穴に落ちた」
梓「またデスデビルの仕業ですか」
さわ子「本当に恐ろしい悪魔たちよ」
唯「さわちゃんの青春時代は間違っていたんだね」
紬「でも、目の前で女の子が穴に落ちて
その男の人は助けたり心配してくれなかったんですか?」
澪「あっ、介抱されるうちに親密になるというパターンか」
さわ子「私が穴に落ちた瞬間、穴の外に金塊が出現したみたいでね」
「彼は金塊に目を奪われ、私に気づかなかったのよ」
梓「なぜ金塊が……?」
紬(チャンピオンシップ ロードランナーだわ!!と私は思った)
澪「またデスデビルの仕業か」
唯「澪ちゃんなんあなんあななななんあななんあ
澪「ど、どうした?」
唯「あずにゃんがチョコの話をするからチョコレートが食べたくなったって
澪ちゃんに一生懸命伝えようと思ったんだよ」
澪「どういうことなんだ……」
紬「今日は澪ちゃん、疲れているのね」
澪「いや、疲れているのは唯の方だろ!!今のは!!」
唯「わたし疲れてないもん」
澪「はぁはぁ……た、確かに私の方が疲れているな……」
「じゃあ私が間違っていたっていうのか……」
梓「きっとそうに違いありませんよ」
澪「うん……」
律「ほら、ベースだぞ」
澪「おぉ……エリザベース、好き……」
梓「ははは」
──────────────
澪「という夢を見ちゃったんだけど、どう思う?」
和「興味ないわ」
─第14話─
おわり
笑いというよりマッタリとした不気味さを味わうSS
203:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/14(月) 00:11:09.51:DOk7XA5Bo─第15話─
─平沢邸─
唯「ただいま~」トタトタ
憂「あっ、お姉ちゃん、おかえりなさい」
唯「……?」
憂「どうしたの?」
唯「今日は裸で飛びかかってきたり、孫悟空みたいに陰毛をフゥッ、って やったりしないの?」
憂「お姉ちゃんは私をなんだと思ってるの?」
唯「かわいい いもう
憂「フゥッ」パラパラ
唯「わぁっ!?いんもう!?」パッパッ
憂「あははっ!!あははははっ!!!」ピョンピョン
「アイス食べる?」
唯「うん」
唯「アイスアイス~♪」ペロペロ
憂「私のよだれで作ったアイスだよ」
唯「ブゥゥウウウッ」
憂「冗談だからね」
唯「ゲホッ……本当に絶対に?」
憂「フゥッ」パラパラ
唯「わぁっ!?きたないよー!?」パラパラ
憂「お姉ちゃんの部屋で採取した毛だから安心だね!」ピョンピョン
唯「そうかなぁ」
憂「そうだよ!」
唯「それでアイスの件はどうなったんだっけ?」
憂「うまくいったよ!」
唯「……?」
憂「お風呂に入る? それとも ご飯に入る?」
唯「えぇっと、入るとしたら お風呂」
憂「じゃあ私、張り切るね!」ククゥ~ッ
唯「張り切らなくていいよ、本当に、本当に、本当に」
カポ~ン
唯「うぃ~、あったかあったか♪きもちいい~♪」ポカポカ
憂「私の愛液を温めた膣お風呂だよ!」
唯「あいえきってなに?」
憂「お姉ちゃんには まだ早かったみたい」
唯「分からないけど、あまり良くないモノだという事は気配で察したよ」
憂「そんなことないもん! 良いモノだもん!」
唯「じゃあ明日、和ちゃんに聞いてみようっと」
憂「和ちゃんなら分かってくれるよ、きっと」
唯「やはり良くないモノなんだ」
憂「よくなくないよ!」
唯「とりあえず天井からのぞくの やめてくれないかなぁ」
和「わ、わかったわ……」スッ
唯「えっ」
憂「ご飯にする?それとも一緒に寝る?」
唯「ご飯を一人でゆっくり食べたいなぁ」
憂「じゃあ、お夕飯はテーブルの上に用意しておいたよ!」
グツグツ
唯「あっ、すき焼きだ~!!おいしそ!」ウンタン♪ウンタン♪
「……でも、また何か変なものが入っているんじゃ」
憂「用心深いなぁ~」
唯「そりゃあ、私だって進化するもん」
憂「お姉ちゃん、すごいよ~!もうすぐダーウィンに発見されるね!」
唯「えへへ」
憂「でも、残念ながら この すき焼きには私は使われていないよ」
唯「当たり前のことが こんなに嬉しいだなんて」
唯「今、思ったんだけど」
憂「うん」
唯「確かにテーブルの上には、すき焼きがあるよ」グツグツ
憂「おいしそうだよね」
唯「でも椅子が見当たらない気がする」
憂「見当たらないね~」
唯「そして憂は どうしてテーブルの前で空気椅子をしているのかなぁ?」
憂「やった、お姉ちゃんは椅子を発見しました!」チャッチャラー♪
唯「ごめんね、私、頭が悪いから憂の考えていることが分からないよ」
憂「妹を椅子にすると体にイイんだって」
唯「でもゲームとかに出てくる魔王だって、肉親を椅子にしたりはしないよ」
憂「お姉ちゃんの存在は魔王なんか超越してるもん」
「さぁ、ほら、座って、私に」グイ
唯「お父さん お父さん! 魔王に連れて行かれるよ!」
「魔王が私をひっぱっていくよ!」デデデデデデデデ♪ ダリラリラリダッタッタ~♪
唯「でも、料理はおいしいので私はゴキゲンになったよ~♪」モグモグムシャムシャ
憂「すき焼きおいしい?よかった~」グググ
唯「あとは椅子が妹じゃなかったら、最高だったのに」
憂「私の椅子が気にいらないんだ……ごめんね……」グスッ
唯「わぁああ、そういうのじゃなくって、憂に悪いなぁ~と思うとごはんに集中できないというか」
憂「べろっ」
唯「わっ!?」ゾクリ
「今どうして耳を舐めたの!?」
憂「だって、お姉ちゃんの耳は甘いんだもん」
唯「あ、甘くても舐めちゃダメだよ~」ドキドキ
憂「かじかじ」
唯「あんっ……!」ゾク
憂「セックス」
憂「お姉ちゃん、なんだか楽しくなってきちゃったね!!」ピョンピョンス-3
唯「うん、おやすみ」
憂「お、おかしいですよカテジナさんッ!?」ワァアアア
「ガンダムよッ、天に昇れッ!!」ウォオオオオッ
唯「なにが?」
憂「楽しくなってきたのに寝ちゃうの!?」
唯「だってお腹いっぱいで眠たくなってきちゃったんだもん……」ウトウト
憂「あっ、じゃあ久しぶりに一緒に寝ていいかなぁ」
唯「それなら いいよ~。憂は あまえんぼさんだねぇ」ヨシヨシ ナデナデ
憂「えへへ。お姉ちゃん、パンツ脱いでいい?」
唯「だめだよ」
憂「えっ」
唯「えっ、じゃないよ」
憂「どうして そういうこと言うの!?」
「そんなのお姉ちゃんらしくないよ~」
唯「だって私は今からカエルさんだもん」
憂「ダ、ダメ!!お姉ちゃん、カエルさんになっちゃ だめっ!!」
唯「ゲコゲコ」ピョーンピョーン
憂「あぁっ、お姉ちゃんが どっかトンでっちゃった!!」(精神が)
「わぁあああん」
唯「二度と戻れない場所にいくところだったよ~」
憂「危ないところだったんだから」ホッ
「だめだよ?現実から逃げちゃ」
唯「よく気をつけなきゃね」
憂「ふふっ、そろそろ一緒に寝よっか!」
唯「うん、もうなんでもいいよ」
憂「じゃあ、お布団に入ろうね~♪」
パサッ
唯「あっ」
梓「しまった、バレた」
憂「どうして梓ちゃんがお姉ちゃんのお布団の中に……」
梓「布団の中の中野梓」
唯「あっ、ジブリ映画みたいだね」
唯「まっくろくろすけ出ておいで~!!」
和「チッ」ゴソゴソ
紬「おじゃましました~」ゴソゴソ
唯「今、私のクローゼットから不思議が飛び出してきたよ?」
和「身近なところにも不思議はいっぱいあるのね」
紬「私、不思議な事件に巻き込まれるのが夢だったの~♪」
唯「ストッキング返して」
紬「あっ、違うのよ。落ちてたから……」
梓「まったく油断もスキもないですよね」シャコシャコ
唯「歯ブラシ返して」
梓「どうぞ!」ネバ~
唯「やっぱり捨てて」
梓「じゃあ、あとで私が処分しておきますね」
唯「やっぱり捨てて」
ガッシャァァン
憂「あっ、梓ちゃんが窓から飛び降りた」
唯「あれっ、五万円落ちてる……」
和「きっと割ったガラス代を置いていったのよ」
唯「和ちゃんはクローゼットで何をしていたの?」
和「唯の夏服から少しずつ元気を分けてもらっていたの」
紬「唯ちゃんダマされないで。友達の事を悪く言いたくないけど
唯ちゃんのストッキングで紅茶を淹れたいわ」
唯「ゲコゲコ」ピョーンピョーン
憂「お姉ちゃん、行かないでっ!!」
お姉ちゃんは3日間、帰ってきませんでした。
─第15話─
おわり
すげぇ
227:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/17(木) 22:41:29.51:feJ/SofTo─第16話─
─部室─
唯「ねーねー、目玉焼きって なんの目玉なのかなぁ?」
梓「水牛の眼球です」
唯「ほ、本当に?」
「じゃあパンの耳は なんの耳なの?」
梓「ロバの耳です」
唯「じゃあ王様の耳は?」
梓「しゃぶしゃぶ用の肉です」
澪「やめろ」
律「なんだか焼き肉 食べたくなってきたなぁ」
梓「みなさんは焼肉で、どの部位が好きですか?」
澪「部位とかは よくわからないけど、アレおいしいよな、イベリコ豚」
律「アタシは鳥皮が好きだ」
唯「鳥の皮って焼き肉なの?」
律「ん?」
紬「確かに皮とお肉は違うわね」
唯「皮は お肉じゃないよ!皮は皮だよ!」
「りっちゃんのバーカ!!うんち!!いくじなし!!」
律「アタシは何故ここまで言われなきゃいけないんだ」
紬「唯ちゃんだって機嫌が悪いときくらいあるわよ」
梓「聖女が堕ちる様子は そそりますよね」
澪「ときどき梓が何言ってるか分からないんだけど私だけなのか?」
梓「はい!!」
唯「鳥皮が肉だったら、憂は私の肉を食べていることになっちゃうよ」
澪「聞かなかったことにするからな?」
唯「うん……」
ガチャッ
さわ子「話は聞かせてもらったわ!!」
律「1+1=?」
さわ子「2!!」
唯「お~」
律「すごい」
唯「すごいねぇ」パチパチ
さわ子「これよ!!これなのよ!!」ジ~ン
澪「どれですか」
さわ子「ここに私が3年間溜め続けた私の皮があるから
これで焼き肉パーティをするわよ!!」
ド ン ッ
律「ドンッじゃねぇよ」
澪「バカじゃないですか」
紬「誰得なのかしら」
梓「死ね」
さわ子「どういうことなの」
唯「こっちが聞きたいよ」
梓「クズが」
澪「まぁまぁ、そこら辺で……」
紬「なぜ自分の皮を3年間も溜め続けたんですか」
さわ子「私ってモノを捨てられないタイプなのよ」
澪「いや、しかし!!」
梓「それじゃウンコも流さないんですか」
さわ子「なに言ってるの、そんなの流すに決まってるじゃない」
澪「バカじゃないのか?」
紬「気が狂ってるのかしら」
唯「恐ろしいよ、あずにゃん」
律「今度は いいヤツに生まれ変われよ」
梓「あ、あれっ!?」
梓「練習しましょう」
律「便利な合言葉だな」
澪「いや、練習は いいことだ」
唯「さわちゃんってけいおん部だった時は練習したの?」
さわ子「そりゃ、したわよ~」
「あれは忘れもしない……
澪「待って下さい待って下さい!!」
「せっかく練習する気になったんだから、さわ子先生の話はまたいずれ」
さわ子「なによ!!私、自分語り大好きなのに!!」
「『えー!!昔デスメタルやってたんですか!?』って驚かれる事に
最近、いけない快感を覚えてきたのに!!」ゾクゾク
唯「そーだよー!さわちゃんのお話聞きたいー!!」
律「聞きたい聞きたい~!!」
紬「この二人、サボることのみに全神経を集中しているわ」
梓「本当は さわ子先生のくだらない人生になど1ミリも興味ないんでしょうに」
唯「いや、さすがにそこまで興味なくはないよ」
澪「いっそ、さわ子先生にギターを教えてもらったらどうだ?」
梓「そうですね、なんだかんだいって上手ですし」
さわ子「もっとホメて!!」
澪「ちゃんと唯にギターを教えたらホメてあげますよ」
さわ子「じゃあじゃあ、教えたら頭なでてくれる?」
澪「え、はぁ」
唯「こ、このままじゃ真面目に練習するハメになっちゃうよ!!」
紬「唯ちゃん、たまにはキチンとしよう?」
梓「私、一生懸命練習している唯先輩、結構好きですよ」
律「唯がレベルアップすれば放課後ティータイム自体がレベルアップするしな」
澪「というワケで練習だ!」
唯「みんなの気がくるった!!」テッテレー♪
ジャンジャン♪ジャカジャカ♪ジャ~ン♪
唯「レベルアップしたよー!!」ゼェゼェ
澪「そうか」
梓「じゃあ鮫の話でもしますか」
唯「あれっ、私、結構がんばったのに特にみんなの感想は無かった」
さわ子「ねえ、ちょっと」
澪「なにか」
さわ子「頭なでてくれる約束じゃなかったの?」
澪「あぁ……生徒に頭をなでられて嬉しいんですか?」
さわ子「うん」
澪「ちょっとかわいく思えた」ナデナデ
さわ子「ん」フルフル
律「おい、澪。なぁ澪よ」
澪「ん?」ナデナデ
さわ子「♪」ニャー
律「アタシの頭もなでてくれよ」
澪「なんで理由もなく、律をナデナデしなきゃいけないんだ。おかしいだろ」
律「おかしくねーし!」
紬「ひひっ」
─唯達の教室─
梓「なにか部室が変な空気だし、唯先輩の椅子と私の椅子を取り換えておこう」ゴトゴト
いちご「なにしてるの、軽音部」
梓「あっ、クラスメイト」
いちご「私があなたを軽音部と呼ぶのは おかしくないけれど
あなたが私をクラスメイトと呼ぶのはおかしい」
梓「すいません、馬鹿王子アナゴという名前が一瞬、頭をよぎったんですが
そんな人間いるわけないと思って、咄嗟にクラスメイトと呼んでみた次第で」
いちご「バカの悪魔」
いちご「その椅子をどうする気?」
梓「ゆでます」
いちご「ゆでてどうする気?」
梓「唯先輩のダシを採取します」
いちご「それで?」
梓「フォースが導いてくれます!」
いちご「フォースと共にあらんことを」
梓「イェス、マスター!!」ハァハァ
─部室─
ジュゥゥウウ
梓「おや、この音とニオイは……」
唯「さわちゃんの焼き肉だよー」クチャクチャ
梓「あの皮、焼いたんですか」
澪「意外といけるよ」クチャクチャ
紬「白い肌のさわ子先生の日焼けの皮おいしいです!」
さわ子「あぁああん、もっとホメて~!!」ゾクゾク
「み、みんなに食べられている私ッ!! イイッ!!」ビクンビクン
梓「どうしてこんなことになったんだろう」
「あれ、律先輩は食べないんですか?」
「鳥皮好きなんでしょ?」
律「お前はアレが鳥皮に見えるのか」
梓「見えません、1ミリも」
律「だよなぁ」
梓「よかった、律先輩はまともなようですね!!」」
「さぁ、一緒に唯先輩の椅子を食べましょう!!」
律「そんなことより練習しようぜ」
梓「便利な合言葉ですね」
澪「いや、練習は いいことだ」ナデナデ
律「えへへ~っ」
─第16話─
おわ り
梓は中国人に勝ったな
240:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/17(木) 23:27:26.84:cibRUatDO
途中でさわちゃんカワイイなと思ったが、勘違いも甚だしかった
247:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/19(土) 20:18:00.41:bOLy6LW3o
とうとう、いちごにも狂気の魔の手が
248:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/19(土) 22:47:12.06:HA9wW/eko─第17話─
─部室─
澪「さっき、授業中に思ったんだけど」
梓「おわっ!大学に推薦で入れるほどの賢人たる澪先輩が思うことならば
それは、さぞ素晴らしいことなんでしょうね」
唯「すごい!私、楽しみ~!」
律「ムギ、お茶の用意だ! いいや、今日はアタシも手伝うぜー!!」ドタドタ
紬「ふふっ、りっちゃん嬉しそう。私もワクワクしてきちゃったぁ♪」パタパタ
澪「みんな、落ち着くんだ」
律「こ、これが落ち着いていられるかよ!」
「澪がすんげぇ事をブチまけてくれるんだぞ」ガtyガチャ
唯「私 ギー太を弾いてムードを盛り上げるよ~」ジャンジャン♪
梓「私も お手伝いします!」ジャンジャン♪
紬「オーーホッホッホッホォオオwwwwWWWW」ガシャガシャグシャ八゙ン八゙ン!!
律「お、おいムギ、楽しみなのは分かるがそんなに荒っぽく弾いたらキーボードが!!」
唯「弾くというか鍵盤を殴りつけているよ!!」
紬「あ、あぇ?『レ』の鍵盤が どっかに飛んでったわ」ハァハァ
梓「これが噂のキーボードクラッシャー……」
澪「唯ってみんなには、何かしら愛称をつけているのに
どうして私は澪ちゃんのままなんだ?」
紬「あ?」ハァハァ
唯「ムギちゃん、落ちついて落ち着いて」
梓「まぁ紅茶でも飲んで」
紬「んぐ、んっぐ」ゴクゴク
澪「だって律はりっちゃん、梓はあずにゃん、ムギだって『紬』を略したものなのに
私だけ澪のままって、何か さみしいじゃないか」
律「壁にでも話してろよ」
澪「ねぇ、どう思う?」
壁「澪ちゃん、大丈夫だよ。澪ちゃんは えらいから
みんな、澪ちゃんのことが大好きだよ」
澪「本当?」フフッ
唯「澪ちゃん……」
唯「とりあえず澪ちゃんの頭をやさしく抱きしめてみよう」ぎゅー
澪「あぁ…」ぎゅ
梓「どうして唯先輩は澪先輩に愛称をつけないんですか?」
唯「別に私が みんなにあだ名をつけたワケじゃないよー」
「リットンとムギちゃんは私が入部したときからリットンとムギちゃんだったし」
律「アタシはいつから宇宙恐竜リットンになったんだ」
澪「あっ、でも いいな!いいな!」
律「じゃあ、お前が これからリットンと名乗れよ」
澪「ヤだよ、そんな気持ち悪い名前」
ガチャッ
さわ子「名前のことなら私にまかせて!!」
梓「はてさて今日はどんな愉快な醜態を晒してくれるのやら」
唯「さわちゃんって名前つけるの上手いの?」
さわ子「デスデビルも放課後ティータイムも私が命名したんだから!」エッヘン
律「なんか並べられるとすごくイヤだな」
紬「ねぇ、バンド名、今すぐ改名しない?」
梓「そうですね」
澪「メランコリー・メリーゴーランド」
唯「あっ、なんかいい感じだね!楽しそうだし」
澪「だろ?だろ?」
律「めらんこりーってなんだ?」
紬「憂鬱とかそういう意味よ」
澪「憂ちゃんの憂の字も入ってるから唯には気にいってもらえるハズなんだ」
唯「でも『うつ』は良くないものだと聞いたことがあるよ」
律「アタシも そう聞いたぜ」
唯「だからメランコリーのコリーをとってメラン・メリーゴーランドにしよう」
梓「え?」
律「そ、そんなことしていいのか?」
唯「メランが憂でコリーが鬱なんでしょ?」
梓「賢人たる澪先輩、どうなんですか?」
澪「よくフィンランドへ行くムギ、どうなんだ?」
紬「どうなんですか、教師たる さわ子先生」
さわ子「知るか」
梓「なんのために生きているんですか」
唯「言いかえると?」
梓「死ね」
さわ子「音楽教師がメランコリー分からんかったら生きてちゃいけねぇかよ!?」
紬「まぁまぁ落ち着いて、紅茶をどうぞ」
さわ子「んんっぐ、んぐ」ズズー
唯「こちょこちょ」
さわ子「ブゥウウウウウ⇒紬「ゴクゴク」
澪「それより私の愛称を考えよう」
梓「唯先輩、なにかもう適当につけてあげてくださいよ。うるさいから」
律「でもさ、りっちゃん形式で行けば澪も みっちゃんに収まるほか
ないんじゃないのか?」
澪「そんなありきたりなのはイヤだ」
唯「めんどうくさいなぁ」
紬「私はツムちゃんじゃなくてムギちゃんなのよね」
梓「名前の後半で略すパターンもあるワケですか」
唯「じゃあ澪ちゃんは今日から『おっちゃん』で」
澪「おいやめろ」
澪「みーちゃんとかどうだ?」
「みーちゃん、かわいいよ! な? な?」
紬「うん、かわいいかわいい」
唯「本当だね!澪ちゃんは今日から みーちゃんで決定!」
澪「や、やったー!!」
律「みーちゃんって、なんだかネコみたいだなぁ」
唯「ということは、あずにゃんの後輩になるね」
紬「それもそうね」
梓「まぁそうなるでしょうね」
澪「なんで?」
梓「唯先輩のお言葉は すべてに優先する」
梓「みー、自分の頭を自らの肛門の中に入れるといいよ」
澪「なに言ってんだコイツ」
律「し、しかし、みーちゃん。あずにゃん先輩の言うことは絶対だ」
澪「いやいやいや」
紬「というか梓ちゃん、後輩が出来たら あんなことを命令するつもりだったのかしら」
唯「来年度は新生放課後ティータイムじゃなくて
新生デスデビルだね」
さわ子「さすがのデビルも自らのアナルをスカルファックなんて発想はなかったわ」
梓「みーちゃんでありたいなら、あずにゃん先輩の言う事は絶対だよ?」
澪「先輩、お手本を見せてください」
梓「よっと」グモッ
澪「うわああああああああああああああああ唯「ぎゃあああああああああ律「あああああああああああああ
ああああああああああああ紬「あああああああああああああああああああああああああああさわ子「ひぃい
いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい
澪「私は澪のままでいいよ」
唯「それがいいよ」
律「おかえり、澪」
澪「ただいま」
梓「 ジタ…バタ…
─第17話─
お わり
最後の最後で*がきゅんってなった
263:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/20(日) 11:16:23.02:o0Z35zm2o
メラン・メリーゴーランドは普通にいいセンスだと思ってしまった
268:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/22(火) 00:28:28.13:BRXWRb+Co─第18話─
─部室─
律「明日は学校休みだけど、みんな 予定あるのか?」
唯「午前中は心おきなく うんちをするよ」
梓「私はそれを観察して」
紬「私はそれを採取して」
澪「私は楽器屋に行く」
律「お、お前 ウンコ持って楽器屋に行くのか?」
澪「私は そこの三人とは無関係なんだよ」
梓「楽器屋さんって、先週も行きませんでしたっけ」
澪「明日はレフティフェアがあるから、ちょっと お店をのぞいて見たいんだ」
紬「そんなことより、みんなで唯ちゃんのトイレをのぞきに行かない?」
梓「賛成です!!」
唯「だ、だめだよー!!」
梓「今、唯先輩のトイレをのぞくか 楽器屋をのぞくか
2対1ですが律先輩はどちらにつきますか?」
律「別にトイレも楽器屋も のぞきたくないな」
紬「じゃあ、りっちゃんは何をのぞきたいの?」
律「お前らをけいおん部から除きたい」
梓「そんな……」
唯「だめだよ、りっちゃん!!ムギちゃんの紅茶は おいしーし!!」
律「そうだなぁ」
紬「やった♪」セーフ
梓「一方、私は何が おいしーんですか?」ワクワク
唯「あたまが」
梓「頭が?」
唯「おかしい」
ガチャッ
さわ子「ケーキ!」
律「え?」
澪「もう あの人は生徒にお菓子をねだることに なんの迷いもないんだ」
梓「憧れるなぁ」
唯「あずにゃんも お菓子が欲しいの?」
梓「パンティ」
唯「ねぇねぇ、さわちゃんって お休みの日、なにしてるの?」
さわ子「たこあげ」
澪「えっ」
律「たこあげって、あの正月とかにやる、あの たこあげ?」
さわ子「その たこあげよ」
澪「い、いい大人が たこあげしてるんですか?」
梓「たったひとりで?」
紬「おぉ、主よ……」
さわ子「何よ、大人が一人で凧揚げしてちゃ悪いの!?」
唯「悪いのは世の中だよ」
さわ子「うっ、うぅ……」グスッ
梓「しかし、誰からも相手にされないからって、たこあげですか」
さわ子「ネコたちが寄ってきてくれるから、一人じゃないもん!!」
唯「よかったぁ」
澪「休日に一人きりで凧揚げする女教師は いなかったんだ」
律「さわちゃん、ネコに好かれてんの?」
さわ子「さぁ、よく分からないけれど寄ってくるのよ」
梓「ムギ先輩みたいに いいニオイがするのかも知れませんね」
紬「えっ、私っていいニオイがするのかしら?」ワクワク
唯「ムギちゃんって、とんこつラーメンのニオイがするんだよね!」
紬「
紬「うっ、うぅ……」グスッ
唯「悪いのは世の中だよ」
澪「いや、お前だよ」
律「もうちょっと言い方ってモノがあるだろうが」
さわ子「なんで泣いてるの? とんこつラーメンおいしいじゃない」
梓「体臭が とんこつラーメンと言われて喜ぶ女子は あまり いませんよ」
唯「じゃあ、あずにゃんは どういうつもりで
『ムギちゃんは いいニオイ!』って言ったのかな?」
梓「ムギ先輩のニオイは薫り高きイベリコ豚なんです」
澪「おぉっ!あれ、おいしいよなッ!!」
紬「うっ」
「うぅおおおおおおおおおおおおおお」ガガッシャァッァナナ
「いてえよおおおおおおお!!!!!!!!!!」ドグシャァァアア!!!
梓「おっ、落ち着いてくださいハート様!!」
紬「心が痛いよ……」グスッ
澪「哀しみを怒りに変えて生きるといいよ」
澪「ところで律。みんなの予定を聞いてたけど何かあるのか?」
律「いや別に~」
「ヒマだから、予定空いてる誰かと遊ぼうと思っただけだよん」
梓「しかし我々は唯先輩のうんこを楽器屋に持っていくので……」
澪「私は無関係だ!!」
紬「りっちゃんも一緒に来る?」
律「絶対に行くものかよ」
梓「そうだ、さわ子先生の凧に唯先輩のうんこをくくりつけて
空から撒き散らしましょうよ!!」
さわ子「どうしたらいいの、母さん……」
律「わかった唯、お前もう 明日は うんこするな」
唯「分かった」
紬「そ、そんな……」
梓「でも 排便する事が出来ない唯先輩に何ができるというんですか」
唯「憂の誕生日を祝うことくらい出来るはずだよ」
澪「ん?」
唯「うにの誕生日お岩を琴CRY出来ロハスだよ」
律「なに言ってんだコイツ」
梓「一人伝言ゲームに失敗したようです」
梓「そういえば2月22日は憂のお誕生日でしたっけ」
「いつだったか純から聞いたような」
澪「そうなのか?」
唯「うん。ちなみに私はすでにプレゼントを用意してあるよ~」
律「ふ~む」
「知ったからには、お祝いしなきゃなぁ」
澪「そうだな。唯がこうしてギターの練習ができるのも
憂ちゃんが唯の面倒を見てくれてるからだものな!」
澪「練習してないけど」
紬「私、憂ちゃんのためにケーキを持っていくわ!」
「ううん、特別な日だもの。明日は自分で作る!」
さわ子「のりかかった船ね」
「私も 憂ちゃん用のかわいいメイド服でも徹夜で仕立ててあげようかしら」
律「いいねいいね、盛り上がってきたね。そんじゃ、明日は唯の家に集合だ!」
一同「おー!!」
唯「みんな、ありがとう!!」
「きっと憂、喜ぶよ!!」
─翌日─
─平沢邸─
ピンポーン
憂「はーい」
ガチャ
梓「あっ、憂」
憂「あれっ、梓ちゃん、どうしたの? 律さんたちも……それに先生まで」
律「せーのっ」
律「澪「紬「梓「さわ子「憂ちゃん、お誕生日おめでとうっ!!」」」」」
憂「!!」
「ありがとうございます!!」パァ~
憂「じゃあ今日は お姉ちゃんと2人きりで過ごすので
もう帰ってください」
梓「えっ」
バタン
梓「……」
律「……」
澪「……」
紬「……」
さわ子「……みんなで凧揚げでもする?」
─第18話─
おわり
乙
ここの憂ならこうなるよね……
281:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/22(火) 00:56:55.06:41VxADQAOここの憂ならこうなるよね……
ネコに囲まれて凧上げするさわちゃん可愛い
289:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/25(金) 00:07:12.88:kjawPPypo─第19話─
─廊下─
さわ子「フンフンフ~ン♪」スタスタ
─部室─
ガチャッ
さわ子「ティラミス!」
純「な、何がですか?」ビク
さわ子「違うのよ」
梓「さわ子先生、どうもです」
さわ子「梓ちゃん、こちらの娘さんは……」
梓「私と同じクラスの鈴木 純です」
「ネット掲示板ではソロモンの悪夢を名乗っている変態です」
さわ子「ず、ずいぶん、重い名前を背負ったものね」
純「名乗ってませんから! っていうかネットとかあんまし やってないし!」
「もう、梓~! 変なこと言うのやめなよー! 山中先生、困ってるじゃん!!」
梓「困ってるんですか、山中先生?」
さわ子「なにが?」ケロッ
純「山中先生って、たおやかで おしとやかで
けいおん部に振り回されている気の毒な存在だと思ってたんですけど
案外フランクな人だったんですね」
さわ子「え、うん。まぁ」
梓「振り回されていたんですか」
さわ子「そうよ、そうなのよ」
「何度注意しても部室にティーセットを持ち込んで
お菓子を食べるのやめなくって……」クスン
純「やっぱり苦労してるんだ~」
梓「じゃあムギ先輩に そのように伝えておきますね」
さわ子「梓ちゃん、あとで話があるんだけどいいかしるぁ」ペロペロ
梓「クツを舐めたって無駄です」
さわ子「じゃあクツじゃなくてケツを舐めればいいのね」ペロペロ
梓「うくっ……」ゾクゾク
純「な、なにが起こってるの?」ポワ~
憂「純心な純ちゃん、バカかわいいっ」キャハ
さわ子「あらっ、憂ちゃんまで……」
「今日はどうしたの? 代わりに唯ちゃんやケーキ様が来ていないようだけど」
憂「お姉ちゃんたち、今日はみんなで大人の参考書を買いに行ってるんです」
さわ子「ははぁ」
純「それで梓が寂しがってるだろうなぁと思って お邪魔しちゃったんですけど……
やっぱり部外者が部室にいるのはマズイですか?」
さわ子「いいえ、構わないわよ」
「ふふ。仲がいいのね あなたたち」ニコッ
梓「オェッ」
純「ところで山中先生」
さわ子「なぁに?」
純「ケーキ様って なんなんですか?」
さわ子「げぁっ」
梓「どうしたんですかヒキガエル、さわ子先生みたいな声をあげて」
さわ子「何が誰みたいな声だって?」
純「や、山中先生が怒ってる!!」
「 梓、謝りなよー!!」
梓「チッうっせーな、反省してまーすwwww」
純「あ、梓~ッ!!」ハラハラ
さわ子「2 3 5 7 10 11 13 17 19 22 29 31 37 41 43……」ブツブツ
純「な、何かブツブツ言い始めた……」
憂「きっと素数を数えて気持ちを落ち着かせているんだよ」
「間違ってるけど」
さわ子「ぇあっ?」
梓「10は素数では ありませんよ」
憂「仕方ないよ、音楽教師だもん」
「頭の中は常にラッパの音でいっぱいだよ!」パッパラ~♪
梓「憂、そんなこと言っちゃ全国の音楽教師さんに失礼だよ」
憂「あっ、ごめんなさい!」
さわ子「バカにしないでくれる?」
「私は別に素数を数えていたワケじゃないんだから!」フン
梓「じゃあ何故、突然 数字を唱え始めたんですか」
さわ子「1、2、さンっwwww!?」アヘァ~?
梓「なに言ってんだこのクズ」
純「あ、梓ッ!?梓ぁぁっ!!」ドキドキ
さわ子「エイプルルプールよ」
純「?」
憂「それがエイプリルフールだとしても、今は2月ですよ」
梓「そもそもエイプルルプールってなんなんですか」
「発音が悪いのか、さわ子先生の脳が ぷるるん状態なのかハッキリしてください」
さわ子「……」
「うっ、うぅっ……」ウェェェェェェ
憂「泣いちゃった」
純「わぁあ、せ、先生 しっかりしてください!!」
さわ子「あたま なでて……」グスッ
純「あ、はい……」ナデナデナデナデ
さわ子「♪」ホワホワ
憂「機嫌が治ったみたい」
さわ子「わたし、この子、すきっ」プルルン
梓「これが さわ子先生の本性だよ」
純「いや、どっちかっていうとアンタの本性にドン引きなんだけど」
憂「純ちゃんは、キチガイ先生がキチガイバンドをやってたキチガイだって知らなかったの?」
純「話には聞いてたけど、そういう姿を実際に見たわけじゃなかったし……」
さわ子「キチガイは言い過ぎよ、憂ちゃん」
「そしてキチガイって言い過ぎよ、憂ちゃん」
梓「こんな先生をどう思う?」
純「うん……今までは憧れが強くて、遠過ぎる存在だったけど
なんか親しみが湧いちゃいました!」エヘ
さわ子「なに良い感じでまとめようとしてんの、この子」
梓「ヘドが出ますよね」
憂「世界中で心がキレイなのは自分だけだって思っている純ちゃん、恐ろしいなぁ~」
㌧「ギュィィィ……」
純「あれっ、あっというまに四面楚歌!?」
さわ子「ちょっと優しくすれば、私の心が思い通りになると思ったら大間違いよ!」
純「ご、ごめんなさい、そんなつもりじゃ……」シュン…
さわ子「あ、うん……あの、冗談だからね?」
憂「なんの脈絡もなく、お茶を淹れてみました」カチャカチャ
梓「うめー!」ゴクゴク
さわ子「ぶっちゃけた話、私 紅茶のおいしさって よく分からないのよね」
「そりゃ砂糖をブチ込めば甘くはなるけど」
さわ子「それならコーヒー牛乳の方が私は好き」
梓「紅茶は香りを楽しむものですよ」
「コーヒー牛乳なんて甘ったるいだけの泥水です」
さわ子「でもコーヒー牛乳なら香りだけじゃなく
コーヒー牛乳自体が おいしいじゃない」
憂「お姉ちゃんもウチでは よくコーヒー牛乳飲んでます」
さわ子「ほらっ!! みんな本当は紅茶なんか興味ないのよ!!」ワー ワー
梓「純はどう? 紅茶派? コーヒー牛乳派?」
純「え、別にどっちでもいいけど……」ンー
「紅茶飲んでる方が頭 良さそうだよね~!」
梓「その発言が すでに頭悪いよ」
憂「残念だなぁ」
さわ子「土壌が腐ってるから、そこから生える髪の毛もモジャモジャに痛んでるのね」
梓「何気なく放った一言が、純の今後の人生を大きく左右するとは
このとき思いもよらなかったのであった」
憂「純ちゃんの人生 おわり」チャンチャン♪
純「勝手に終わらせないでよっ!!」
憂「ごめんね」
さわ子「どうやら、この子は りっちゃんのリーダーシップが欠落したバージョンのようね」
憂「それって生きている価値、あるんですか?」
純「私のみならず律先輩にも微妙に、いや、かなり失礼だー!!」
梓「さすがの私もそこまでハッキリ言えないなぁ」
さわ子「私、以前 梓ちゃんにハッキリ『死ね』って言われた記憶があるんだけど……」
梓「きっと夢ですよ」
さわ子「そ、そうよね……いくらなんでも、そこまで言うワケないわよね」
純「そうですよ」
「梓って口は悪いけど、本当はとっても優しくて甘えん坊な女の子なんですから」
純「ねっ?」
梓「……し、死ねっ!!」カーッ
憂「ォェッ」
さわ子「ォェェェッ」
梓「だ、だから甘ったるいだけの泥水はイヤだって言ったのに!!」
さわ子「あ?」
─第19話─
おわ
り
今日も純ちゃんはまわりに負けずにいい子だった
そして㌧の存在感が異常すぎるwwwwwwww
304:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/25(金) 00:30:18.59:N5+ZdjoJoそして㌧の存在感が異常すぎるwwwwwwww
相変わらず純はこのSS唯一の良心だな、と思ってホワホワした反面
このSSには彼女以外まともなヤツは居ないんだと思うと切なくなった
307:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/26(土) 01:52:14.76:Y/kHfTYDOこのSSには彼女以外まともなヤツは居ないんだと思うと切なくなった
スイカと塩の関係だよね
真逆の味があれば本命が引き立つっていう
そういう観点で見ると、純ちゃんは素晴らしい塩だと思うよ
310:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/02(水) 08:57:47.74:Y+QXXOv4o真逆の味があれば本命が引き立つっていう
そういう観点で見ると、純ちゃんは素晴らしい塩だと思うよ
─第20話─
─教室─
唯「へぶぁあぃっ」
和「どうしたの唯、マニアックな あえぎ声を出して」
姫子「あえぎ声だったの、今の?」
和「そそるじゃない」ガタン
姫子「立ちあがって何する気?」
和「全身で勃起を表現したのよ」
姫子「……ッ」カーッ
和「それで唯、どうしたの?」
唯「うん……時間割、明日と間違えちゃって
教科書をいろいろ持ってきてなくって」シュン……
和「ほぉぉおおおおほほおおおおおほほおおおお」ガタン ガタン
唯「えっ!?」
和「またなの? 気をつけなくちゃダメじゃない」
唯「う、うん……」
姫子「なぜ叫んだの?」
和「え、私 今 何か叫んだかしら?」
姫子「叫んでたよね」
唯「うん、すっごい叫んでたよ。おほおおって」
和「きっと唯のドジに対して萌えを感じてしまったのよ、無意識のうちにね」
「そして私はそれを否定するつもりも隠すつもりもないわ」
唯「うん……」
唯「じゃあ私、他のクラスの子から教科書 借りてくるよ~」
和「待ちなさい、唯」
唯「ほぇ?」
和「一教科だけならまだしも、そんなにいっぱい教科書が無いんじゃ
借りるのも大変でしょ?」
和「今日一日、私が見せてあげるわよ」
唯「本当!?」
「ありがと~和ちゃ~~んん」スリスリ
和「ッ」ガタン ガタン ガタン ビュッビュ
姫子「な、なんか出た」
姫子「でも、和の席からじゃ教科書、見せにくいんじゃない?」
「席が前と後なんだし」
和「がっ?」
唯「あっ、そうだね」
和「唯が後ろから私を抱きしめつつ私の肩越しに教科書を読めばいいわ」
「あと、ときどき私の耳を唯の舌で 舐めれば もっといいわ」
姫子「私が見せてあげるよ、隣同士だし」
唯「えっ、いいの? ありがとう姫子ちゃ~ん」スリスリ
姫子「あはは、くすぐったいよ」
唯「見た目はぶっきらぼうだけど、心ねは優しいんだよね」
「だから姫子ちゃん、大好き~」シュリシュリ
姫子「あ、あはは。なんか照れる」
和「うっぐhzS+h;/i/」ガタン ガタン ガタン
ぴちゃぴちゃ
トコトコ
澪「あれ? どうしたの 和」
「何かが いっぱい飛び散ってるけど。よだれとか涙とか」
和「ちょうどいい所にきてくれたわね、澪」
澪「ん、なに?」
和「唯をハチャメチャに犯したいんだけど
どこかいい待ち伏せスポットは無いかしら」
唯「えっ」
姫子「えぇっ」
澪「なぜ、それを私に相談しようと思ったんだ」
和「こんなこと相談できるの、澪しかいないのよ」
澪「そんなことの相談相手として私は適切な人物じゃないよ!!」
和「そうかしら」
澪「というか、唯の前で そんな相談するんじゃないよ!!」
「というか、本人の前じゃなくても そんな相談しちゃダメだよ!!」
「というか、相談以前に そもそも友達を襲っちゃダメだ!!」
「というか、友達じゃなくても襲っちゃダメだ!!」
和「よく喋るわね」
澪「まだまだ言いたい事は いっぱいあるぞ」
澪「一体なにがあったんだ」
姫子「えっと、唯が教科書を忘れたんだけど」
唯「そうしたら和ちゃん、おかしくなっちゃった!」
澪「なぜ唯が教科書を忘れたら和がおかしくなるんだ」
和「おかしくなったんじゃなくて、私は犯したくなったのよ」
澪「通訳は いないのか」
和「実は私、お正月に書き初めを書いたのよ」
「ほらコレが今年の抱負」パサッ
ノ ノ
┌┐ノ| ̄| ̄
││. | ̄| ̄
└.┘ | ̄| ̄
 ̄ ̄
-┼-
メ,ー
(_`__
メ 「 ̄」
l |
ノ| ヽ--┘
'
─┼-
α
ノ
姫子「……」
唯「……」
澪「だから なんなんだ」
和「善は急げ」
澪「これのどこが善なんだ」
和「『犯す』が悪度7ポイント、『唯』が善度10ポイントだから
合計、善度3ポイントの善行なのよコレは」
澪「そんな話、聞いたこともないよ!!」
和「ようこそ新世界へ」
澪「しっかりしろ!!」
キーンコーン♪ カーン コーン♪
澪「おっとチャイムだ、私は何も見なかったし聞かなかったんだ」ミエナイキコエナイ♪
唯「あっ、結局 教科書 借りにいけなかったよ~」
姫子「大丈夫だって。さっき言ったとおり、私が見せてあげるから」
「ほら、机 くっつけよ?」ガタ
唯「わぁい」ガタガタ
和「ねぇ、ヤンキークソ頭。今日一日だけ私と席がえしない?」
姫子「正直、席変わるくらい いいけれど 頼み方が気に入らない」
ガラッ
さわ子「夢にときめけ!!明日にきらめけ!!」ヤッホホーイ
律「あれっ、さわちゃん」
エリ「今は古文の時間だよ?」
さわ子「古文の堀込先生はセックスのし過ぎで
腰を痛めて休暇をとったから今日の授業は自習になったの」
信代「おーおー、好き勝手言いなさる」ドハハ
唯「せっくすって どういうものなんだろう」
和「ウェオォォ」ガタン
姫子「唯、それを知らないのは さすがにムリがあると私は思うな」
唯「姫ちゃん、知ってるの!?せっくすが何か知ってるの!?」フーッフーッ
姫子「知らない」
律「唯!!知らないことは教師に聞くんだ!!」ガタン
唯「さわちゃん、せっくすってなんですか!?」
さわ子「穴に棒を突っこまれるスポーツのことよ」
唯「野球みたいなものなの?」
さわ子「そうね」
律「野球って穴に棒なんか突っ込んだかなぁ」
和「イソノ!!野球しようぜ!!」
唯「セックス!!」
紬「ここがガンダーラだったのね」
エリ「おぉ、そこに行けばどんな夢もかなうという、あの……」
澪「頭がおかしくなりそうだ」
いちご「関わり合いたくなければ寝るのが利口」スヤー
澪「よし、寝よう」スヤ~
和「せっかく自習になったので、私は唯と屋上前の階段の踊り場へ行こうと思います」
さわ子「屋上前の階段の踊り場に何があるというの?」
和「何もありませんが、誰もいないところが良いところです」
唯「よく分からないよ」
姫子「分からなくていいし、ついていっちゃだめだよ」
唯「だめなの?」
和「唯、子供のころ、知らない人についていっちゃダメってよく言われたでしょ?」
唯「うん、今でも憂に言われるよー」
和「一方、私は知っている人よね?」
唯「うん」
和「じゃあ、知っている人についていくのは2ポイントの善行なのよ」
唯「わぁ、じゃ ついていくよ!!」ガタン
姫子「唯がいくなら私もいくッ!!」ガタン
和「あら、私は構わないわよ」
「私の事が嫌いで憎んでいる女を陥落させるのも、それは それで そそるから」
姫子「えっ、 私 別に和のこと、そんなにキライじゃないけど」
和「え」
姫子「というか、どっちかというと好きだよ」
「変に隠し事とかしないしね」
和「……照れるじゃない」ガタン
律「おぉ、生徒会長とヤンキー女が和解したぞ」
エリ「なんだか昔のベタな青春ドラマみたい」
さわ子「よく分からんけど、全部 私のおかげね!」ガタン
律「よっし、みんなで さわちゃんを胴上げすっか!!」
しずか「なにそれ、おもしろそう」
さわ子「ホント!?ラッキー!!」
「たなぼたたなぼた!!」キャホホーィ
しずか「なんであんなに喜んでるの?」
律「病気だから」
律「じゃ、いっくよーん! せーのっ」
【胴上げ中】
紬「さわこ!さわこ!」ワッショイワッショイ
アカネ「さわこ!さわこ!」ワッショイワッショイ
信代「さわこ!さわこ!」ワッショイワッショイ ヾ(さわ)ノシ
律「さわこ!さわこ!」ワッショイワッショイ へ丿ヘ丿
しずか「さわこ!さわこ!」ワッショイワッショイ
エリ「さわこ!さわこ!」ワッショイワッショイ (律)ノノ ヽ(唯)/ ヽ(紬)
唯「さわこ!さわこ!」ワッショイワッショイ // | | ) )
和「さわこ!さわこ!」ワッショイワッショイ / ゝ > > < <
姫子「さわこ!さわこ!」ワッショイワッショイ
さわ子「みんな、ありがと~!!」
\(さわ)/
∧( )∧
ブゥッ l l ブッ
(_人_)
律「わっ、屁!?」ササッ \(律)/ ∧(唯) (紬)_
ヽヽ //∨ //─
< \ / >  ̄丿
─第20話─ (律) (紬)唯)
( (┘ └) )-)
おわり > > _(さわ)⌒ヽ_ < < <<
/  ̄
挿絵ww
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コメント一覧 (13)
hunter×hunter連載再開と同じくらいの喜びやでーww
SS速報すげえ
今もこれ続いてて100話くらいいってたりしないかな
そして純ちゃんと姫子は最後の良心。
と言うか可愛い、抱きしめたい
一人伝言ゲームに失敗って発想、俺には絶対出てこないわ…