-
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 02:12:25.72:UWnKTmrk0
ほむら「おまたせ」コト
GSかけご飯「」ドヨドヨドヨ
QB「おっ、今日はグリーフシードかけご飯かい」
ほむら「ええ、あなたそれ好きでしょう」
QB「ああ、もちろんさ」

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5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 02:15:17.10:UWnKTmrk0
QB「いただきます」
ほむら「めしあがれ」
ムシャムシャ
QB「美味しいよ、暁美ほむら」
ほむら「そう、よかったわ」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 02:20:52.28:UWnKTmrk0
ほむら「明日の晩御飯はどうしようかしら」
ほむら「なにかご希望は」
QB「僕はキミの作ってくれるものなら何でもいけるよ」
ほむら「そうねえ」
ほむら「それじゃあ明日は」
ほむら「グリーフシードサラダと」
ほむら「オムライスでもこしらえましょう」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 02:25:28.62:UWnKTmrk0
QB「美味しそうだ」
QB「グリーフシードの瘴気を受けてヘタヘタになった野菜が」
QB「実に興味深い美味しさなんだよね」
QB「明日が待ち遠しいな」
ほむら「ええ」
ほむら「そうね」
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 02:30:17.01:UWnKTmrk0
ほむら「もしグリーフシードが多めに手に入ったら」
ほむら「オムライスにも使ってみるわ」
QB「ナイスアイデアだね」
QB「でも、自分のオムライスには入れないように注意するんだよ」
QB「サラダにもね」
ほむら「ええ」
ほむら「がってんしょうちのすけ」
ほむら「よ」
QB「 」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 02:35:16.13:UWnKTmrk0
QB「いつも僕の為にすまないね」
ほむら「いいのよ」
ほむら「あなたに気持ちよくグリーフシードを回収して貰うためですもの」
ほむら「それに」
ほむら「私も料理のウデが上がるのが嬉しいの」
QB「そうかい」
ほむら「ええ」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 02:40:19.07:UWnKTmrk0
キュップィー
QB「ヤア、ご馳走様。お腹一杯だよ」
ほむら「お粗末様」
QB「キミの獲ってくるグリーフシードは上物が多い」
QB「キミのような魔法少女と一緒にいられて僕は幸せだよ」
ほむら「そう言ってもらえると私も嬉しいわ」
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 02:45:07.88:UWnKTmrk0
ほむら「お茶、淹れるわね」
QB「あ、僕がやるよ」
ほむら「あら」
QB「キミも魔獣退治で疲れているだろう?」
QB「お茶くらい僕に出させておくれよ」
ほむら「嬉しいわ」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 02:50:13.97:UWnKTmrk0
ほむら「だけど今日は私に淹れさせてほしいの」
QB「何故だい」
ほむら「実はあなたの為に新しく仕入れた茶葉があって」
ほむら「美味しく淹れられるように前から練習していたの」
QB「 」
ほむら「……くす」
QB「暁美ほむら、キミは」
ほむら「……淹れてくるわね」
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 02:55:21.52:UWnKTmrk0
ほむら「おまたせ」コト
QB「これは」
ほむら「グリーフシード茶よ」
GS茶「」ドヨドヨドヨ
QB「」クンスカクンスカ
QB「この邪悪な香り」
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 03:01:21.15:UWnKTmrk0
ほむら「あなた」
QB「なんだい」
ほむら「鼻」
ほむら「あったのね」
QB「 」
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 03:05:25.50:UWnKTmrk0
ほむら「このお茶のことだけど」
ほむら「グリーフシードを荒めに砕き」
ほむら「三ヶ月前から陰干しをしておいたの」
QB「そんなに前から」
ほむら「毎日茶葉の様子を見て」
ほむら「毎日グリーフシード茶にして出来を確認したわ」
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 03:09:58.99:UWnKTmrk0
QB「まさか飲んだというのかい」
QB「インキュベータでもないキミがそんなものを飲んだら」
ほむら「気にしないで」
ほむら「少し、気分が悪くなるだけよ」
QB「まさか、ここ最近顔色が悪かったのは」
QB「魔獣との戦いでも時々ふらつくこともあったじゃないか」
ほむら「あら」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 03:14:54.09:UWnKTmrk0
ほむら「分からないように、していたつもりなのだけど」
ほむら「お見通しなのね」
QB「当然じゃないか」
QB「何年一緒にやってきたと思ってるんだい」
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 03:20:14.30:UWnKTmrk0
QB「僕達は二人で一つ」
QB「キミに何かあれば」
QB「僕に分からないはず無いじゃないか」
ほむら「 」
ほむら「そう」
QB「そうさ」
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 03:25:14.78:UWnKTmrk0
ほむら「話を続けるわ」
ほむら「どうすれば美味しくなるのか」
ほむら「私は毎日、何度も検証を繰り返した」
ほむら「何度も 何度も」
ほむら「何度も 何度も」
ほむら「時々サボったけれど」
QB「 」
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 03:30:14.57:UWnKTmrk0
ほむら「そしてある日突き止めた」
ほむら「二週間の陰干しが最適だと」
ほむら「だけど」
ほむら「何かが足りなかった」
ほむら「なにかが」
ほむら「足りなかったの」
QB「……」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 03:35:02.90:UWnKTmrk0
ほむら「その日は窓際でグリーフシード茶を淹れていたわ」
ほむら「空は分厚い雲に覆われて薄暗い日だった」
ほむら「その空のように私の心模様も暗かった」
QB「……」
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 03:40:07.14:UWnKTmrk0
ほむら「だけどその時、誰かに名前を呼ばれた気がしたの」
ほむら「とても、懐かしいような」
ほむら「優しい声だった」
ほむら「気がついた時には、空には晴れ間が出ていたわ」
QB「……」
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 03:45:14.31:UWnKTmrk0
ほむら「なんとなく、そうなんとなく」
ほむら「そうしなければならないような気がして」
ほむら「もう一度グリーフシード茶を淹れてみたの」
ほむら「とても」
ほむら「優しい味わいだった」
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 03:50:17.13:UWnKTmrk0
QB「なんだって」
QB「負の感情を吸収するグリーフシード」
QB「それから抽出したお茶が」
QB「優しい味わいだって」
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 03:55:13.77:UWnKTmrk0
ほむら「飲んだ瞬間」
ほむら「体調不良も吹き飛んだわ」
QB「いったい、どういうことだろう」
ほむら「……くす」
ほむら「そう、ねえ」
ほむら「奇跡も魔法も、あるんだよ」
QB「 」
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 04:00:23.46:UWnKTmrk0
ほむら「私、何時の間にか泣いちゃってたわ」
ほむら「あまりにも優しくて、懐かしくて」
ほむら「涙が頬を伝ってテーブルに落ちていったわ」
ほむら「そこで見たの」
ほむら「太陽の光をいっぱいに浴びて輝く」
ほむら「グリーフシード」
ほむら「の茶葉」
QB「 」
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 04:05:21.95:UWnKTmrk0
ほむら「足りないものって」
ほむら「そういうことだったのね」
QB「暁美ほむら」
QB「キミは」
QB「キミが」
QB「そんなに苦労していたなんて」
QB「キミに何かあれば分かるだなんて言っておいて」
QB「僕はなんて情けないんだ」
ほむら「……」
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 04:10:07.64:UWnKTmrk0
QB「暁美ほむら」
ヨタヨタ
ギュー
ほむら「あら」
QB「すまない」スリ
QB「すまない」スリスリ
ほむら「……くす」
ほむら「いいのよ」ナデナデナデ
ほむら「全部私が自分でしたことよ」
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 04:15:04.75:UWnKTmrk0
ほむら「そんなことより」
GS茶「」シーン
ほむら「グリーフシード茶」
ほむら「冷めてしまったわね」
QB「しまった」
QB「これはうっかりしてたぞ」
QB「うっかり九兵衛」
QB「だ」
ほむら「 」
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 04:20:15.36:UWnKTmrk0
ほむら「まあ」
ほむら「いいわ」
ほむら「もう一度、淹れなおしましょう」
トコトコ トテトテ
ほむら「あら」
ほむら「あなたは向こうで寛いでいて」
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 04:25:21.61:UWnKTmrk0
QB「うん、わかってる」
QB「だけど、今はキミの傍を」
QB「離れたくなくて」
ほむら「 」
QB「だめかな」
ほむら「いいわ」
ほむら「……くす」
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 04:30:19.43:UWnKTmrk0
ほむら「おまたせ」コト
QB「これは」
ほむら「グリーフシード茶よ」
GS茶「」ドヨドヨドヨ
QB「」クンスカクンスカ
QB「この邪悪な香り」
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 04:35:14.64:UWnKTmrk0
QB「本当に優しい味なのだろうか」
ほむら「信じて」
QB「信じる」
ほむら「のんでみて」
QB「いただくよ」
こくこく
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 04:40:16.13:UWnKTmrk0
キュップィー
ほむら「どうかしら」
QB「なんだか」
QB「言葉に出来ないんだ」
QB「なんと言ったらいいか」
ほむら「いいの」
QB「しかし」
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 04:45:22.34:UWnKTmrk0
ほむら「あなたが」
ほむら「その」
ほむら「きゅ、きゅっぷぃー」
QB「 」
ほむら「って言うときは」
ほむら「本当に満足したときだって知ってるから」
QB「そうかい」
QB「ありがとう、暁美ほむら」
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 04:50:19.95:UWnKTmrk0
────────
─────
ほむら「おまたせ」コト
GSサラダ「」ドヨドヨドヨ
QB「グリーフシードサラダだ」
QB「昨日言ってたやつだね」
ほむら「ええ、あなたそれ好きでしょう」
QB「ああ、もちろんさ」
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 04:55:28.10:UWnKTmrk0
ほむら「それと」コト
GS入りオムライス「」ドヨドヨドヨ
QB「おっ、やった」
QB「グリーフシード入りだね」
ほむら「今日は沢山グリーフシードが手に入ったの」
ほむら「きっと気に入るわ」
QB「ああ、もちろんさ」
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 05:00:25.33:UWnKTmrk0
QB「いただきます」
ほむら「めしあがれ」
QB「ケチャップで『QB』って書いてある」
QB「なんだか崩すのが勿体無いや」
ほむら「……くす」
ムシャムシャ
QB「美味しいよ、暁美ほむら」
ほむら「そう、よかったわ」
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 05:05:23.64:UWnKTmrk0
ほむら「いつもキレイに食べてくれて助かるわ」
QB「キミの手にかかればどんな食材も最高の料理になる」
QB「まるで魔法がかかったみたいにね」
ほむら「魔法少女ですから」
ほむら「それに」
QB「なんだい」
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 05:10:22.66:UWnKTmrk0
ほむら「私に料理を一から教えてくれた人がいるから」
ほむら「私の料理を食べて感想をくれた人がいるから」
ほむら「誰のことか分かるかしら」
QB「ああ、もちろんさ」
QB「マミと杏子のことだね」
ほむら「ビンゴ」
QB「やった」
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 05:15:34.56:UWnKTmrk0
QB「二人とも元気にしてるだろうか」
ほむら「きっと今も二人して世界中を飛び回ってるわ」
ほむら「それに毎年手紙が届くじゃない」
QB「今年はどんな内容だったかな」
ほむら「今はギアナ高地にいるんだとか」
ほむら「なんでもそこで出会った二人組みと修行してるって」
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 05:20:20.29:UWnKTmrk0
QB「二人組みねえ」
ほむら「明鏡止水だとか石破マミアン天驚拳とか」
ほむら「よくわからない単語がいっぱい」
ほむら「きっと巴マミが書いたのね」
ほむら「最近は変身しなくても魔獣を瞬殺できるようになったらしいわ」
QB「 」
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 05:25:17.74:UWnKTmrk0
キュップィー
QB「ヤア、ご馳走様。お腹一杯だよ」
ほむら「お粗末様」
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 05:30:17.58:UWnKTmrk0
ほむら「お茶、淹れるわね」
QB「お茶、淹れるよ」
QB「 」
ほむら「 」
「……くす」
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 05:35:17.50:UWnKTmrk0
ほむら「ちょっと」
QB「なんだい」
ほむら「明日の魔獣退治のことで話しがあるの」
QB「なんだい」
ほむら「遠出になりそうなの」
QB「そうなのかい」
QB「それなら僕も一緒に行こう」
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 05:40:20.36:UWnKTmrk0
ほむら「そう」
ほむら「ならば」
ほむら「お弁当を作っていくわ」
QB「ヤア、これは楽しみだ」
ほむら「今日あまったグリーフシード」
ほむら「おにぎりの具にしようと思うのだけど」
ほむら「どうかしら」
QB「素晴らしい発想だね」
QB「ほかのオカズは何にするんだい」
62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 05:45:20.80:UWnKTmrk0
ほむら「それは」
ほむら「もちろん」
ほむら「ヒ」
ほむら「ミ」
ほむら「ツ」
ほむら「よ」
QB「 」
63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 05:50:33.91:UWnKTmrk0
QB「ええっ」
QB「どうしてだい」
ほむら「だって、今言ってしまったら」
ほむら「楽しみが無くなるじゃない」
QB「オォ、なるほどね」
QB「お楽しみは残しておくってことかい」
ほむら「ええ」
QB「ボクなんだかワクワクしてきたぞ」
ほむら「 」
64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 05:55:24.52:UWnKTmrk0
ほむら「今日は早めに眠りましょうか」
ほむら「明日の遠足にそなえて」
QB「魔獣退治じゃなかったのかい」
ほむら「い」
ほむら「いいから寝るわよ」
QB「うん」
65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 06:00:31.78:UWnKTmrk0
ほむら「ちょっと」
QB「なんだい」
ほむら「足元に乗られると重いわ」
ほむら「ここに入りなさい」
QB「布団の中は潰されそうで」
QB「キミって意外と寝相が悪いんだよね」
ほむら「あら」
ほむら「そんなことない」
QB「あるよ」
67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 06:05:24.20:UWnKTmrk0
ほむら「今夜は冷えるって言ってたわ」
QB「僕はちょっとした気温の変化くらい平気だよ」
ほむら「はあ」
ほむら「もういいわ」
QB「もしかして」
QB「キミが寒いから、僕に一緒に寝てほしいのかい」
ほむら「……」
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 06:10:25.52:UWnKTmrk0
QB「やれやれ」
QB「昔は一緒の部屋にいるのも嫌がっていたのに」
ほむら「懐かしいわね」
ほむら「昔の感情の無いあなたと今のあなたは違うから」
QB「僕の感情はまだまだ未完成なんだけどね」
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 06:16:10.31:UWnKTmrk0
QB「ゲット・カンジョー・プログラム」
QB「母星からの定期更新プログラムに」
QB「そんな学習プログラムが含まれていたのは」
QB「確か」
ほむら「──年前」
QB「よく覚えているね」
70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 06:20:18.19:UWnKTmrk0
ほむら「あの日は」
ほむら「あなたの誕生日みたいなものだから」
QB「そうかい」
ほむら「そうよ」
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 06:25:19.53:UWnKTmrk0
ほむら「ちゃんとカンジョーをゲット出来ているのかしら」
QB「それは」
QB「キミのほうがよく分かってるんじゃないかな」
ほむら「そうね」
ほむら「あなたって変わったわ」
QB「そうかい」
QB「よかったよ」
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 06:31:40.14:UWnKTmrk0
ほむら「いい加減眠りましょう」
QB「そうだね」
ほむら「どうぞ」
QB「失礼するよ」
ほむら「暖かい」
QB「潰さないでおくれよ」
ほむら「……くす」
QB「おやすみ、暁美ほむら」
ほむら「おやすみ、キュゥべえ」
おわり
76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 06:47:33.19:UY6TdxTG0
─────────
─────
ほむら「終わったわ」
QB「早いね」
QB「どうだった」
ほむら「見てのとおりよ」
ジャラジャラ
QB「大漁だね、さすがだよ」
QB「おいしそうなグリーフシードも沢山あるね」
ほむら「そう、よかったわ」
85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 08:40:50.60:UWnKTmrk0
ほむら「お弁当にしましょう」
QB「やった」
ほむら「開けるわよ」
ぱか
QB「おっ、」
QB「おお」
QB「これは」
ほむら「普通でしょう」
QB「普通のお弁当って感じだ」
86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 08:45:32.97:UWnKTmrk0
QB「母親が子供に持たせるような」
ほむら「わかるの」
QB「テレビで見たのさ」
ほむら「たまにはこういうのも良いと思わない」
QB「そうだね」
QB「うん、これはいいものだ」
ほむら「でしょ」
88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 08:50:22.22:UWnKTmrk0
ほむら「たべましょう」
ムシャムシャ
QB「おにぎり」
QB「ご飯に瘴気が染みてて良い感じだ」
QB「他のおかずも美味しいよ、暁美ほむら」
ほむら「そう、よかったわ」
90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 08:55:46.80:UWnKTmrk0
ほむら「料理したグリーフシードを食べるインキュベータなんて」
ほむら「世界中であなたくらいのかもね」
QB「確かにそうだ、でも」
QB「キミが初めてグリーフシードの煮物を作って」
QB「食べて」
QB「なんて言ってきたときは」
QB「びっくり仰天したものだよ」
QB「目が飛び出るかと」
ほむら「 」
ほむら「まさか本当に食べるとは思わなくて」
92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 09:00:31.44:UWnKTmrk0
QB「思えばあの時初めて、僕は」
QB「オドロキ」
QB「という感情を学んだんだ」
QB「そして、食べることの歓びも」
QB「あと、美味しいという感動」
QB「それを作ってくれたキミへの感謝」
ほむら「煮物ひとつで学びすぎよ」
QB「そうかな」
ほむら「そうよ」
93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 09:05:42.70:UWnKTmrk0
ほむら「そういえば思い出したわ」
QB「なんだい」
ほむら「巴マミと佐倉杏子の手紙」
ほむら「彼女達と一緒にいるインキュベータのことも書いてあった」
QB「僕の兄弟かい」
QB「彼女達が旅立つ前に一度会ったっけ」
QB「どうしてるって」
94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 09:10:30.86:UWnKTmrk0
ほむら「彼も一緒に修行してるって」
ほむら「筋肉ムキムキだそうよ」
ほむら「マッチョベーター」
ほむら「ね」
QB「 」
95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 09:15:30.51:UWnKTmrk0
ほむら「やたら熱血な性格になってるんだとか」
QB「ゲット・カンジョー・プログラムのせいかな」
ほむら「最近は耳毛で大木を持ち上げるそうよ」
QB「僕の知ってる兄弟と違う」
QB「あと耳毛じゃなくて触手だよ」
ほむら「耳毛と言ったほうが愛嬌があるわ」
QB「あれ、そうかい」
QB「じゃあそういうことにしておこうかな」
97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 09:20:44.66:UWnKTmrk0
ほむら「巴マミの必殺技に」
ほむら「インキュベータを弾丸にして撃ち出すものがあるらしいわ」
QB「ええっ」
ほむら「超級なんちゃら電影弾」
ほむら「とか言うらしいわ」
QB「マミらしいね」
98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 09:25:17.07:UWnKTmrk0
ほむら「ポーズをキメて爆発するんですって」
QB「なにがだい」
ほむら「撃ち出したインキュベータ」
QB「 」
ほむら「ちょっと見てみたい気もするわ」
QB「僕は見たくないよ」
99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 09:30:19.41:UWnKTmrk0
QB「彼女達はどこへ向かっているんだろう」
QB「わけがわからないよ」
ほむら「それ」
ほむら「久しぶりに聞いたわ」
QB「久しぶりに言ったよ」
100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 09:32:40.37:UWnKTmrk0
キュップィー
QB「ヤア、ご馳走様。お腹一杯だよ」
ほむら「お粗末様」
101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 09:35:45.08:UWnKTmrk0
ほむら「食後のティータイムとしゃれ込みましょう」
QB「水筒持ってきたんだね」
ほむら「遠足には欠かせないアイテムなのよ」
QB「キミにとっては遠足>魔獣退治 なんだね」
103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 09:40:25.12:UWnKTmrk0
ほむら「そうよ」
ほむら「なにか文句があって」
QB「ないさ」
QB「遠足は楽しいからね」
ほむら「そう」
ほむら「私も楽しいわ」
105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 09:46:12.49:UWnKTmrk0
ほむら「おまたせ」コト
QB「これは」
ほむら「普通の紅茶よ」
QB「いい香りだ」
ほむら「青空の下で味わう紅茶は格別よ」
QB「まったくだね」
106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 09:50:25.65:UWnKTmrk0
ほむら「冷めないうちにどうぞ」
QB「うん。ああそうだ」
QB「いただきます」
QB「さっき言い忘れてたよ」
ほむら「 」
ほむら「めしあがれ」
108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 09:55:30.20:UWnKTmrk0
QB「今日の戦いぶりはすごかったよ」
QB「あの魔獣の群れを数分で蹴散らすなんて」
QB「いつもあんな感じかい」
ほむら「いつもはあんなに頑張ったりしないわ」
ほむら「疲れるもの」
QB「と、言うと」
110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 10:00:35.89:UWnKTmrk0
ほむら「そうね」
ほむら「今日いつもと違ったことは」
ほむら「お腹を空かせていそうな観客を一人」
ほむら「待たせていたことくらいかしら」
──────
──────────
111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 10:05:35.76:UWnKTmrk0
ほむら「おきなさい」
ほむら「そろそろ家に着くわ」
QB「アレ」
QB「寝ちゃってたのか」
ほむら「肩に絡まって寝るなんて」
ほむら「器用なものね」
QB「重かったろうに、すまないね」
114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 10:10:20.61:UWnKTmrk0
ほむら「平気」
ほむら「魔法少女ですから」
ほむら「それに」
ほむら「寒さが紛れてよかったわ」
QB「そうかい」
QB「それならいいか」
116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 10:15:40.28:UWnKTmrk0
ほむら「着いたわ」
ガチャ
ほむら「ただいま、キュゥべえ」
QB「おかえり、暁美ほむら」
ほむら「おかえり、キュゥべえ」
QB「ただいま、暁美ほむら」
ほむら「お夕飯、なにしましょ」
QB「あの懐かしい煮物をひとつ」
おわり
117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 10:19:24.87:yfKlBj8N0
QB「いただきます」
ほむら「めしあがれ」
ムシャムシャ
QB「美味しいよ、暁美ほむら」
ほむら「そう、よかったわ」
ほむら「明日の晩御飯はどうしようかしら」
ほむら「なにかご希望は」
QB「僕はキミの作ってくれるものなら何でもいけるよ」
ほむら「そうねえ」
ほむら「それじゃあ明日は」
ほむら「グリーフシードサラダと」
ほむら「オムライスでもこしらえましょう」
QB「美味しそうだ」
QB「グリーフシードの瘴気を受けてヘタヘタになった野菜が」
QB「実に興味深い美味しさなんだよね」
QB「明日が待ち遠しいな」
ほむら「ええ」
ほむら「そうね」
ほむら「もしグリーフシードが多めに手に入ったら」
ほむら「オムライスにも使ってみるわ」
QB「ナイスアイデアだね」
QB「でも、自分のオムライスには入れないように注意するんだよ」
QB「サラダにもね」
ほむら「ええ」
ほむら「がってんしょうちのすけ」
ほむら「よ」
QB「 」
QB「いつも僕の為にすまないね」
ほむら「いいのよ」
ほむら「あなたに気持ちよくグリーフシードを回収して貰うためですもの」
ほむら「それに」
ほむら「私も料理のウデが上がるのが嬉しいの」
QB「そうかい」
ほむら「ええ」
キュップィー
QB「ヤア、ご馳走様。お腹一杯だよ」
ほむら「お粗末様」
QB「キミの獲ってくるグリーフシードは上物が多い」
QB「キミのような魔法少女と一緒にいられて僕は幸せだよ」
ほむら「そう言ってもらえると私も嬉しいわ」
ほむら「お茶、淹れるわね」
QB「あ、僕がやるよ」
ほむら「あら」
QB「キミも魔獣退治で疲れているだろう?」
QB「お茶くらい僕に出させておくれよ」
ほむら「嬉しいわ」
ほむら「だけど今日は私に淹れさせてほしいの」
QB「何故だい」
ほむら「実はあなたの為に新しく仕入れた茶葉があって」
ほむら「美味しく淹れられるように前から練習していたの」
QB「 」
ほむら「……くす」
QB「暁美ほむら、キミは」
ほむら「……淹れてくるわね」
ほむら「おまたせ」コト
QB「これは」
ほむら「グリーフシード茶よ」
GS茶「」ドヨドヨドヨ
QB「」クンスカクンスカ
QB「この邪悪な香り」
ほむら「あなた」
QB「なんだい」
ほむら「鼻」
ほむら「あったのね」
QB「 」
ほむら「このお茶のことだけど」
ほむら「グリーフシードを荒めに砕き」
ほむら「三ヶ月前から陰干しをしておいたの」
QB「そんなに前から」
ほむら「毎日茶葉の様子を見て」
ほむら「毎日グリーフシード茶にして出来を確認したわ」
QB「まさか飲んだというのかい」
QB「インキュベータでもないキミがそんなものを飲んだら」
ほむら「気にしないで」
ほむら「少し、気分が悪くなるだけよ」
QB「まさか、ここ最近顔色が悪かったのは」
QB「魔獣との戦いでも時々ふらつくこともあったじゃないか」
ほむら「あら」
ほむら「分からないように、していたつもりなのだけど」
ほむら「お見通しなのね」
QB「当然じゃないか」
QB「何年一緒にやってきたと思ってるんだい」
QB「僕達は二人で一つ」
QB「キミに何かあれば」
QB「僕に分からないはず無いじゃないか」
ほむら「 」
ほむら「そう」
QB「そうさ」
ほむら「話を続けるわ」
ほむら「どうすれば美味しくなるのか」
ほむら「私は毎日、何度も検証を繰り返した」
ほむら「何度も 何度も」
ほむら「何度も 何度も」
ほむら「時々サボったけれど」
QB「 」
ほむら「そしてある日突き止めた」
ほむら「二週間の陰干しが最適だと」
ほむら「だけど」
ほむら「何かが足りなかった」
ほむら「なにかが」
ほむら「足りなかったの」
QB「……」
ほむら「その日は窓際でグリーフシード茶を淹れていたわ」
ほむら「空は分厚い雲に覆われて薄暗い日だった」
ほむら「その空のように私の心模様も暗かった」
QB「……」
ほむら「だけどその時、誰かに名前を呼ばれた気がしたの」
ほむら「とても、懐かしいような」
ほむら「優しい声だった」
ほむら「気がついた時には、空には晴れ間が出ていたわ」
QB「……」
ほむら「なんとなく、そうなんとなく」
ほむら「そうしなければならないような気がして」
ほむら「もう一度グリーフシード茶を淹れてみたの」
ほむら「とても」
ほむら「優しい味わいだった」
QB「なんだって」
QB「負の感情を吸収するグリーフシード」
QB「それから抽出したお茶が」
QB「優しい味わいだって」
ほむら「飲んだ瞬間」
ほむら「体調不良も吹き飛んだわ」
QB「いったい、どういうことだろう」
ほむら「……くす」
ほむら「そう、ねえ」
ほむら「奇跡も魔法も、あるんだよ」
QB「 」
ほむら「私、何時の間にか泣いちゃってたわ」
ほむら「あまりにも優しくて、懐かしくて」
ほむら「涙が頬を伝ってテーブルに落ちていったわ」
ほむら「そこで見たの」
ほむら「太陽の光をいっぱいに浴びて輝く」
ほむら「グリーフシード」
ほむら「の茶葉」
QB「 」
ほむら「足りないものって」
ほむら「そういうことだったのね」
QB「暁美ほむら」
QB「キミは」
QB「キミが」
QB「そんなに苦労していたなんて」
QB「キミに何かあれば分かるだなんて言っておいて」
QB「僕はなんて情けないんだ」
ほむら「……」
QB「暁美ほむら」
ヨタヨタ
ギュー
ほむら「あら」
QB「すまない」スリ
QB「すまない」スリスリ
ほむら「……くす」
ほむら「いいのよ」ナデナデナデ
ほむら「全部私が自分でしたことよ」
ほむら「そんなことより」
GS茶「」シーン
ほむら「グリーフシード茶」
ほむら「冷めてしまったわね」
QB「しまった」
QB「これはうっかりしてたぞ」
QB「うっかり九兵衛」
QB「だ」
ほむら「 」
ほむら「まあ」
ほむら「いいわ」
ほむら「もう一度、淹れなおしましょう」
トコトコ トテトテ
ほむら「あら」
ほむら「あなたは向こうで寛いでいて」
QB「うん、わかってる」
QB「だけど、今はキミの傍を」
QB「離れたくなくて」
ほむら「 」
QB「だめかな」
ほむら「いいわ」
ほむら「……くす」
ほむら「おまたせ」コト
QB「これは」
ほむら「グリーフシード茶よ」
GS茶「」ドヨドヨドヨ
QB「」クンスカクンスカ
QB「この邪悪な香り」
QB「本当に優しい味なのだろうか」
ほむら「信じて」
QB「信じる」
ほむら「のんでみて」
QB「いただくよ」
こくこく
キュップィー
ほむら「どうかしら」
QB「なんだか」
QB「言葉に出来ないんだ」
QB「なんと言ったらいいか」
ほむら「いいの」
QB「しかし」
ほむら「あなたが」
ほむら「その」
ほむら「きゅ、きゅっぷぃー」
QB「 」
ほむら「って言うときは」
ほむら「本当に満足したときだって知ってるから」
QB「そうかい」
QB「ありがとう、暁美ほむら」
────────
─────
ほむら「おまたせ」コト
GSサラダ「」ドヨドヨドヨ
QB「グリーフシードサラダだ」
QB「昨日言ってたやつだね」
ほむら「ええ、あなたそれ好きでしょう」
QB「ああ、もちろんさ」
ほむら「それと」コト
GS入りオムライス「」ドヨドヨドヨ
QB「おっ、やった」
QB「グリーフシード入りだね」
ほむら「今日は沢山グリーフシードが手に入ったの」
ほむら「きっと気に入るわ」
QB「ああ、もちろんさ」
QB「いただきます」
ほむら「めしあがれ」
QB「ケチャップで『QB』って書いてある」
QB「なんだか崩すのが勿体無いや」
ほむら「……くす」
ムシャムシャ
QB「美味しいよ、暁美ほむら」
ほむら「そう、よかったわ」
ほむら「いつもキレイに食べてくれて助かるわ」
QB「キミの手にかかればどんな食材も最高の料理になる」
QB「まるで魔法がかかったみたいにね」
ほむら「魔法少女ですから」
ほむら「それに」
QB「なんだい」
ほむら「私に料理を一から教えてくれた人がいるから」
ほむら「私の料理を食べて感想をくれた人がいるから」
ほむら「誰のことか分かるかしら」
QB「ああ、もちろんさ」
QB「マミと杏子のことだね」
ほむら「ビンゴ」
QB「やった」
QB「二人とも元気にしてるだろうか」
ほむら「きっと今も二人して世界中を飛び回ってるわ」
ほむら「それに毎年手紙が届くじゃない」
QB「今年はどんな内容だったかな」
ほむら「今はギアナ高地にいるんだとか」
ほむら「なんでもそこで出会った二人組みと修行してるって」
QB「二人組みねえ」
ほむら「明鏡止水だとか石破マミアン天驚拳とか」
ほむら「よくわからない単語がいっぱい」
ほむら「きっと巴マミが書いたのね」
ほむら「最近は変身しなくても魔獣を瞬殺できるようになったらしいわ」
QB「 」
キュップィー
QB「ヤア、ご馳走様。お腹一杯だよ」
ほむら「お粗末様」
ほむら「お茶、淹れるわね」
QB「お茶、淹れるよ」
QB「 」
ほむら「 」
「……くす」
ほむら「ちょっと」
QB「なんだい」
ほむら「明日の魔獣退治のことで話しがあるの」
QB「なんだい」
ほむら「遠出になりそうなの」
QB「そうなのかい」
QB「それなら僕も一緒に行こう」
ほむら「そう」
ほむら「ならば」
ほむら「お弁当を作っていくわ」
QB「ヤア、これは楽しみだ」
ほむら「今日あまったグリーフシード」
ほむら「おにぎりの具にしようと思うのだけど」
ほむら「どうかしら」
QB「素晴らしい発想だね」
QB「ほかのオカズは何にするんだい」
ほむら「それは」
ほむら「もちろん」
ほむら「ヒ」
ほむら「ミ」
ほむら「ツ」
ほむら「よ」
QB「 」
QB「ええっ」
QB「どうしてだい」
ほむら「だって、今言ってしまったら」
ほむら「楽しみが無くなるじゃない」
QB「オォ、なるほどね」
QB「お楽しみは残しておくってことかい」
ほむら「ええ」
QB「ボクなんだかワクワクしてきたぞ」
ほむら「 」
ほむら「今日は早めに眠りましょうか」
ほむら「明日の遠足にそなえて」
QB「魔獣退治じゃなかったのかい」
ほむら「い」
ほむら「いいから寝るわよ」
QB「うん」
ほむら「ちょっと」
QB「なんだい」
ほむら「足元に乗られると重いわ」
ほむら「ここに入りなさい」
QB「布団の中は潰されそうで」
QB「キミって意外と寝相が悪いんだよね」
ほむら「あら」
ほむら「そんなことない」
QB「あるよ」
ほむら「今夜は冷えるって言ってたわ」
QB「僕はちょっとした気温の変化くらい平気だよ」
ほむら「はあ」
ほむら「もういいわ」
QB「もしかして」
QB「キミが寒いから、僕に一緒に寝てほしいのかい」
ほむら「……」
QB「やれやれ」
QB「昔は一緒の部屋にいるのも嫌がっていたのに」
ほむら「懐かしいわね」
ほむら「昔の感情の無いあなたと今のあなたは違うから」
QB「僕の感情はまだまだ未完成なんだけどね」
QB「ゲット・カンジョー・プログラム」
QB「母星からの定期更新プログラムに」
QB「そんな学習プログラムが含まれていたのは」
QB「確か」
ほむら「──年前」
QB「よく覚えているね」
ほむら「あの日は」
ほむら「あなたの誕生日みたいなものだから」
QB「そうかい」
ほむら「そうよ」
ほむら「ちゃんとカンジョーをゲット出来ているのかしら」
QB「それは」
QB「キミのほうがよく分かってるんじゃないかな」
ほむら「そうね」
ほむら「あなたって変わったわ」
QB「そうかい」
QB「よかったよ」
ほむら「いい加減眠りましょう」
QB「そうだね」
ほむら「どうぞ」
QB「失礼するよ」
ほむら「暖かい」
QB「潰さないでおくれよ」
ほむら「……くす」
QB「おやすみ、暁美ほむら」
ほむら「おやすみ、キュゥべえ」
おわり
えっ 遠足は
77: 忍法帖【Lv=11,xxxPT】 :2011/09/07(水) 07:07:25.07:FKrEoDBL0
遠足…
78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 07:19:36.15:BqYqFFEF0
遠足行こうよ……
83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 08:32:56.19:UWnKTmrk0
ヒマだったので遠足書いてきた
Gガンネタはご愛嬌
84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 08:35:42.06:UWnKTmrk0Gガンネタはご愛嬌
─────────
─────
ほむら「終わったわ」
QB「早いね」
QB「どうだった」
ほむら「見てのとおりよ」
ジャラジャラ
QB「大漁だね、さすがだよ」
QB「おいしそうなグリーフシードも沢山あるね」
ほむら「そう、よかったわ」
ほむら「お弁当にしましょう」
QB「やった」
ほむら「開けるわよ」
ぱか
QB「おっ、」
QB「おお」
QB「これは」
ほむら「普通でしょう」
QB「普通のお弁当って感じだ」
QB「母親が子供に持たせるような」
ほむら「わかるの」
QB「テレビで見たのさ」
ほむら「たまにはこういうのも良いと思わない」
QB「そうだね」
QB「うん、これはいいものだ」
ほむら「でしょ」
ほむら「たべましょう」
ムシャムシャ
QB「おにぎり」
QB「ご飯に瘴気が染みてて良い感じだ」
QB「他のおかずも美味しいよ、暁美ほむら」
ほむら「そう、よかったわ」
ほむら「料理したグリーフシードを食べるインキュベータなんて」
ほむら「世界中であなたくらいのかもね」
QB「確かにそうだ、でも」
QB「キミが初めてグリーフシードの煮物を作って」
QB「食べて」
QB「なんて言ってきたときは」
QB「びっくり仰天したものだよ」
QB「目が飛び出るかと」
ほむら「 」
ほむら「まさか本当に食べるとは思わなくて」
QB「思えばあの時初めて、僕は」
QB「オドロキ」
QB「という感情を学んだんだ」
QB「そして、食べることの歓びも」
QB「あと、美味しいという感動」
QB「それを作ってくれたキミへの感謝」
ほむら「煮物ひとつで学びすぎよ」
QB「そうかな」
ほむら「そうよ」
ほむら「そういえば思い出したわ」
QB「なんだい」
ほむら「巴マミと佐倉杏子の手紙」
ほむら「彼女達と一緒にいるインキュベータのことも書いてあった」
QB「僕の兄弟かい」
QB「彼女達が旅立つ前に一度会ったっけ」
QB「どうしてるって」
ほむら「彼も一緒に修行してるって」
ほむら「筋肉ムキムキだそうよ」
ほむら「マッチョベーター」
ほむら「ね」
QB「 」
ほむら「やたら熱血な性格になってるんだとか」
QB「ゲット・カンジョー・プログラムのせいかな」
ほむら「最近は耳毛で大木を持ち上げるそうよ」
QB「僕の知ってる兄弟と違う」
QB「あと耳毛じゃなくて触手だよ」
ほむら「耳毛と言ったほうが愛嬌があるわ」
QB「あれ、そうかい」
QB「じゃあそういうことにしておこうかな」
ほむら「巴マミの必殺技に」
ほむら「インキュベータを弾丸にして撃ち出すものがあるらしいわ」
QB「ええっ」
ほむら「超級なんちゃら電影弾」
ほむら「とか言うらしいわ」
QB「マミらしいね」
ほむら「ポーズをキメて爆発するんですって」
QB「なにがだい」
ほむら「撃ち出したインキュベータ」
QB「 」
ほむら「ちょっと見てみたい気もするわ」
QB「僕は見たくないよ」
QB「彼女達はどこへ向かっているんだろう」
QB「わけがわからないよ」
ほむら「それ」
ほむら「久しぶりに聞いたわ」
QB「久しぶりに言ったよ」
キュップィー
QB「ヤア、ご馳走様。お腹一杯だよ」
ほむら「お粗末様」
ほむら「食後のティータイムとしゃれ込みましょう」
QB「水筒持ってきたんだね」
ほむら「遠足には欠かせないアイテムなのよ」
QB「キミにとっては遠足>魔獣退治 なんだね」
ほむら「そうよ」
ほむら「なにか文句があって」
QB「ないさ」
QB「遠足は楽しいからね」
ほむら「そう」
ほむら「私も楽しいわ」
ほむら「おまたせ」コト
QB「これは」
ほむら「普通の紅茶よ」
QB「いい香りだ」
ほむら「青空の下で味わう紅茶は格別よ」
QB「まったくだね」
ほむら「冷めないうちにどうぞ」
QB「うん。ああそうだ」
QB「いただきます」
QB「さっき言い忘れてたよ」
ほむら「 」
ほむら「めしあがれ」
QB「今日の戦いぶりはすごかったよ」
QB「あの魔獣の群れを数分で蹴散らすなんて」
QB「いつもあんな感じかい」
ほむら「いつもはあんなに頑張ったりしないわ」
ほむら「疲れるもの」
QB「と、言うと」
ほむら「そうね」
ほむら「今日いつもと違ったことは」
ほむら「お腹を空かせていそうな観客を一人」
ほむら「待たせていたことくらいかしら」
──────
──────────
ほむら「おきなさい」
ほむら「そろそろ家に着くわ」
QB「アレ」
QB「寝ちゃってたのか」
ほむら「肩に絡まって寝るなんて」
ほむら「器用なものね」
QB「重かったろうに、すまないね」
ほむら「平気」
ほむら「魔法少女ですから」
ほむら「それに」
ほむら「寒さが紛れてよかったわ」
QB「そうかい」
QB「それならいいか」
ほむら「着いたわ」
ガチャ
ほむら「ただいま、キュゥべえ」
QB「おかえり、暁美ほむら」
ほむら「おかえり、キュゥべえ」
QB「ただいま、暁美ほむら」
ほむら「お夕飯、なにしましょ」
QB「あの懐かしい煮物をひとつ」
おわり
乙乙乙

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すっごい和んだんだけどw
なぜかガハラさんで再生した
ケチャップでQBの顔を描けばいいのに文字だけワロタwww
そうか……これがほむQか……
初めて見たぜ
まったく、最高だな