1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 19:49:12.55:9wCl7YRV0

兄「おいコラ」

妹「どういう事なの?」

母「お父さん…」

父「……」

 
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 19:51:01.59:9wCl7YRV0

兄「ちょっと説明してもらえませんかね?」

妹「お兄ちゃん、こわい…」

母「あんたはこっち来なさい」スッ

妹「…うん」

父「……」

 
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 19:52:31.87:9wCl7YRV0

兄「なんでこんな事したの?みんな何事かと思ってるよ?」

兄「たぶん幼女スレだと思ってwktkした人もいると思うけど、思わず
   スレタイ見直したと思うよ?」

父「……」

兄「ねえ、なんで?」

 
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 19:53:58.30:9wCl7YRV0

父「ふ…」

兄「ふ?」

父「ふえぇぇぇぇ……息子がいじめるよぅ…」

兄「……」イラッ

 
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 19:56:17.56:9wCl7YRV0

妹「……ねえお母さん」ヒソヒソ

母「なに?」ヒソヒソ

妹「お父さん、どっか具合でも悪いの?」ヒソヒソ

母「こないだの健康診断の結果じゃ、どこも悪くなかった
   んだけどねぇ…」ヒソヒソ

妹「ふ~~~ん」

 
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 19:59:35.65:9wCl7YRV0

兄「父さん、言っちゃなんだけど、いい加減にその変な喋り方
   やめないと怒るよ?」

父「そ、そんなこと言ったってぇ…ふえぇぇぇぇぇぇぇん!!!」

兄「イラッ」イラッ

妹「お、お兄ちゃん…」

母「今のは仕方ないわ。母さんも思わず口から出そうだったもの」

妹「実はあたしも…」

 
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 20:02:29.50:9wCl7YRV0

兄「父さん、家族とまともに話し合う気があるなら今すぐその喋り方を
   やめて。ないならそのままで良いけどさ」

父「ふえぇぇぇぇぇ……分かりまちたぁ。ちゃんとお話しますぅ」

兄「イラッ」

母「イラッ」

妹「イラッ」

 
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 20:05:54.46:9wCl7YRV0

兄「分かった。父さんの考えはとても良く分かった」

妹「お兄ちゃん…」

兄「母さん、この家にはもう父さんはいない」

兄「金だけ家に入れる変なおっさんが居る、そういう認識でいいね?」

母「良いんじゃないかしら?」

父「ふえぇぇぇぇ…それはあんまりですぅ!」

兄「イラッ」

母「イラッ」

妹「イラッ」

父「あうあう…」

 
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 20:07:56.77:9wCl7YRV0

兄「じゃ、そういう事で解散」スッ

妹「お疲れっしたー」ガタッ

母「はあ、やれやれ…」ガチャ

父「……」

シーーーーーン

父「ふ、ふえぇぇぇぇぇ…」

 
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 20:11:26.95:9wCl7YRV0

翌日!


父「……ふぅ」ムクリ

母「あら、お父さん早いですね。もう起きたんですか?」

父「うんっ!」

母「!?」

父「おはようですぅ」パァァァァ

母「イラッ」

父「!?」ビクッ

 
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 20:14:18.34:9wCl7YRV0

母「なんか朝ごはん作る気がなくなったので、そのまま
   会社行ってください」

母「わたしは二度寝します」クルッ

父「……」

母「おやすみなさい」

父「ふ、ふえぇぇぇぇぇぇ…」

母「イラッ」

父「……」

 
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 20:18:30.47:9wCl7YRV0

会社


父「おはようですぅ」ペコリ

上司「ああ、おはよう」スッ

部下「おはようございます!今日は早いですね!」ペコリ

父「……うん」

部下「どうしたんですか?元気なさげですけど…」

父「ちょっとね……息子に虐められちゃったんですよぅ…」

部下「あらら」

 
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 20:21:24.58:9wCl7YRV0

父「それでね、えっとね…」

部下「焦らずゆっくりどうぞ」

父「うんっ!ありがと!」パァァァァ

部下「いえいえ」キュン

父「それでね、えっとね……このお話のしかたがね」

部下「ふんふん」

父「き、気持ち悪いって……ふ…ふぇぇぇぇぇぇぇん!!!」

部下「なんと!」

 
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 20:23:04.04:abMYTA9g0
なんだと

 
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 20:24:31.26:NDeRk8pN0
ひどい家族だな

 
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 20:25:04.12:9wCl7YRV0

父「そんなにダメかな、かな?」ウルウル

部下「そんな事ありませんよ!せっかく家族と打ち解けるために堅物な
    話し方とおさらばしたんじゃないですか!」

部下「今の方が絶対良いッス!」

父「ほ、ほんとぉ?」ウルウル

部下「はいっス!」ブンブン

 
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 20:29:35.53:9wCl7YRV0

父「あ、ありがと…ございましゅ///」

部下「はうっ!?」キュンキュンキュン

父「どうしまちたか?」

部下「いえ、なんでもありません」ダラダラダラ

父「そうでしゅかぁ?」

部下「それよりワタクシ、少しお手洗いに用が出来ましたのでこれで
    失礼します」ガタッ

父「はいっ!がんばってくだちゃいね?」

部下「イエス、マイロード!」ダッ

 
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 20:33:20.22:9wCl7YRV0

昼休み!


父「ふんふふーん♪」

上司「おや、いやに上機嫌じゃないか」

父「あっ、どうもです~」ペコリ

上司「ああ、そのままで良いよ」

父「はいですー」

上司「フヒヒヒッ」ゾクゾクゾク

父「?」

 
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 20:37:10.17:9wCl7YRV0

上司「おっと、いかんいかん」

上司「つい口元が緩んで…フヒヒヒヒヒッ」

父「……」

上司「ところで少し小耳に挟んだんだが、その喋り方が原因で家族と
    喧嘩したそうだね?」

父「はいー」シュン

上司「そうかそうか、うんうん…なるほどな」ウンウン

父「?」

上司「よし分かった!今日からわたしの家に泊まりに来なさい」

父「ほえっ!?」

 
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 20:41:02.31:9wCl7YRV0

上司「きっとキミの家族は急なキミの変化に戸惑ってるんだよ」

上司「だからキミという存在がいかに大切なものであるかを家族に
    知らしめる良いチャンスなんだよ、これは!」ズイッ

父「そ、そうなんですかぁ?」

上司「もちろん!」

上司「いままでわたしがキミに間違ったことを言ったかな?」チラッ

父「ないですぅ…」

上司「だろう?」フンス

 
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 20:45:17.78:9wCl7YRV0

上司「だったら良いじゃないか、なっ、なっ?」

父「で、でもぉ…」

部下「あ~~~!二人でコソコソ何してんすかぁ?」バッ

上司「っち!」

部下「まさか俺がトイレでしてる間にたぶらかして、家に誘いこもう
    としてたりしませんよねぇ?」ズイッ

上司「ふんっ!わたしがそんな事するハズ…」

部下「ホントッスかぁ?」コソコソ

父「えっとね、じつはね…」コソコソ

上司「やめんかぁ!!!」

 
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 20:45:37.34:xHNRjfO/Q
新しすぎて置いてかれた

 
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 20:49:20.09:XIRAB6xO0
これ父は堅物っぽい見た目のオッサンなんだよな?

 
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 20:50:23.92:9wCl7YRV0

部下「ふっ、やっぱ聞かれて不味い内容だったんスね?」

部下「自分家に誘い込む算段だったんスね?この色魔!」

上司「ふん!トイレで何してんのか分からんお前に言われたくはないわ!」

部下「なにを~~~?」

上司「やんのかコラ?上司に刃向うとか分かってやってるんだろうな?」

部下「そっちこそ社長にアレばらされても良いんスね?」

上司「ぐっ、ぐぬぬぬぬぬぬぬぬ…」

部下「ふむむむむむむむむ…」

父「あうあうあう…」オロオロオロ

 
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 20:53:20.50:Ka49J0HU0
誰得なんだこれは

 
37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 20:57:48.25:9wCl7YRV0

パコッ ボコッ


上司「あだっ!?」

部下「いてっ!?」

秘書「あなた達、いい加減にしてくださいよ?ここはあなた方の家では
    ないんですよ」

上司「あっ…」

秘書「それと、さっきからうるさくて仕事に集中できないと苦情が僕の
    ところまで寄せられています」

部下「す、すみません」

上司「……」

秘書「……」ギロッ

上司「申し訳ない…」

秘書「やれやれ…」

 
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 21:02:47.59:9wCl7YRV0

秘書「とにかく!二人とも持ち場に戻ってください」

秘書「じゃないと、残業代の一切つかない残業サービスがたっぷりと
    提供されますからね!分かりましたか?」

上司「はっ、はいっ!」ビシッ

部下「謹んで、仕事に戻らせていただきます」サササッ

父「あうー…」

秘書「それと、あなた」

父「ひゃ、ひゃいっ!」ビクッ

秘書「社長がお呼びです。ついて来てください」

父「ひゃいっ!」ビシッ

秘書「ふふふふふふっ…」

 
39以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 21:05:47.72:9wCl7YRV0

社長室!


コンコン


社長「入りたまえ」

秘書「失礼します」ヌッ

父「し、しちゅれいしましゅ!」アセアセ

社長「ほう、彼が…」

秘書「はい。いま社内でうわさの…」

父「あうあう…」ビクビク オドオド

社長「ふふふ…なるほどな…」

 
41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 21:10:06.41:9wCl7YRV0

秘書「いかがしましょう?」

社長「そうだな……まずは社長室に入ったんだから持ち物検査せんとな」

社長「凶器でも持ち込まれてたらたまらんからな!」

秘書「確かに…おい!」

父「ひゃ、ひゃい!」ビクッ

秘書「持ち物検査だ。危険物がないか確認する。服を脱ぎなさい」

父「ふ、ふえぇぇぇぇ!?」

 
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 21:14:28.22:9wCl7YRV0

ダッ!


秘書「無駄です!」ササッ

父「!?」

秘書「ふふふふふ…」ジリジリジリ

父「ふえぇぇぇぇぇ…」

秘書「大人しく自分から脱ぐか、それとも無理矢理脱がされるか
    好きな方を選びなさい」

社長「だが、自分から脱がないということは即ち、わたしの命令
    に逆らうことだと思うんだな」

社長「つまり……キミがこの先もこの会社で働けるかどうかはキミ
    しだいというワケだ」

父「ふえぇぇぇぇぇん…」

 
48以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 21:20:51.75:9wCl7YRV0

社長「大切な家族がいるんだろう?」

父「うぅぅぅ…」

社長「まあ、無理にとは言わんがね」

秘書「社長は慈悲深いお方……あなたに選択肢をお与え下さいました」

秘書「脱ぐか、辞めるか。どうします?決めるのはあなたですよ」

父「………う、うぅぅぅぅぅ」

秘書「さあ、どっち!?」

父「ぬ、脱ぎましゅ…脱ぎましゅから…ここでまだ働かせてくだしゃい!」ブルブルブル

社長「ふふふふふふ……やはり家族は見捨てられぬか」

秘書「そうですか……では脱いだものはこちらの籠へどうぞ」カラカラカラ

父「は、はぃぃ…」

 
50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 21:27:26.22:9wCl7YRV0

父「ヒック…ウック……グスングスン」ヌギヌギ

社長「ふふふふふ…」

秘書「むふふふふ…」

父「ウッ…ウッ……」ヌギヌギ

社長「……むっ?」

秘書「社長、どうされましたか?」

社長「あんなに隠しながら脱がれたのではよく見えんな」

秘書「確かに…おいっ!」

父「ひゃ、ひゃいっ!」ビクッ

秘書「もっとこっちにしっかり見せながら脱ぎなさい」

父「ふえぇぇぇぇ…」

 
53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 21:37:18.31:9wCl7YRV0

それから彼は、社長と秘書に近づき目の前で衣服を脱ぎ始めた。

距離にして50センチもない。
一歩でも足を進めれば容易に触れる事の出来る距離である。

無論、

「はぁっ、はぁっ、はぁっ……」

「ふひひひひひひひひひ…」

社長と秘書の生温かい吐息が、彼の身体に掛かるのは言うまでもない。

しかしそれでも!

「うっ、うっ……」

育ち盛りの息子と娘、そして愛する妻の為にもこんなところで職を
失うワケにはいかない。

涙を流しながらも、一枚一枚、目の前のケダモノ達に良く見える
ように彼は脱いでいく。

その光景は、さながらうら若き乙女が夢見る幻想へ誘われている
かの如く、神聖で神々しいものであった。

 
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 21:39:03.29:uvyV0nPr0
笑ったけど自分の親父を想像した瞬間吐きそうになった

 
56以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 21:43:30.32:9wCl7YRV0

「これで……いいでしゅか?」

最後の一枚を彼は脱ぎ棄てる。

「お、おぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

「おっほ!?」

二人の視線は最早釘付け。
その身体に対して口を挟める者など、この場のどこにもいなかった。

ただただ……

「ごきゅ……」

生唾を飲み込む音が聞こえるばかりである。

 
57以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 21:46:15.85:9wCl7YRV0

「分かってるね?」

社長の、妙に甲高い声が部屋に響き渡る。

「……」

コクンと、彼が小さく頷く。

それが合図だった……。

 
59以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 21:48:29.91:9wCl7YRV0

で!


父「ただいま」ガラッ

母「あら、お帰りなさい。遅かったわね?」

父「少し残業があってな」

母「そう……あら?」

父「ん?」

母「お父さん、話し方元に戻したのね」

父「ん……まあ、な」

 
60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 21:51:05.81:9wCl7YRV0

母「結局あれってなんだったの?」

父「なんだと聞かれると少し困るが……家族とのコミュニケーションが
   ちゃんと取れてるか不安があったんでな」

母「ふふっ、相変わらずそういうの真面目に考えすぎ」

父「そうかもな…」

ドタバタドタ

父「む?」

兄「あっ、父さん…」

父「おう、ただいま」

妹「も、戻ってる~♪」

 
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 21:52:34.07:Vbl7U4RiO
父ペロペロ

 
63以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 21:52:53.37:9wCl7YRV0

父「ははは、心配かけたようだがもう大丈夫だ」

父「すまなかったな」

妹「良いって、良いって!元のお父さんが戻ってきてくれただけで
   十分だよ~」

妹「ねっ、お兄ちゃん♪」

兄「あ、ああ…」

父「そうか…」

 
64以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 21:55:28.10:9wCl7YRV0

兄「父さん…」

父「なんだ?」

兄「おかえりなさい!」

父「あぁっ!ただいま」

母「うふふふ…じゃ皆、お父さん帰ったからご飯にしましょっか?」

兄「うん!」

妹「あたしお腹ぺこぺこ~」

母「ふふふふふっ」

父「……」



ウイィィィィン

 
66以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 21:59:50.45:9wCl7YRV0

母「あらっ、何の音かしら?」

父「気にする事ない。空耳だよ」

母「そうかしら?」

父「ああ、そうだよ」

母「……そうね!じゃ、ご飯にしましょっ!」タタタタタタ



カチッ ブルルルルルルルルルル


父「ふえぇぇぇぇぇ……もう逃げられないよぅ……どうしよぉ…」




おわり

 
67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 22:01:29.70:abMYTA9g0
まさにやおい
乙でした

 


えすえすログ