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6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/30(日) 23:48:18.37:tXWrc6A10
部長「…で、ここ最近…、…深夜の牛丼店などで…」
両津「頼むよ中川、5万貸してくれよ」
中川「この間貸したじゃないですか」
両津「だから菊花賞でスっちゃったんだよ、
次の天皇賞で倍にして返すから」
部長「…店員も1人または2人で…、…客の目も無く…ん?」
部長「こらっ!両津!」
両津「うわっ、びっくりした」

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韓国からポーランドに輸出されるはずだった戦車、軽戦闘機、自走砲などの「K防産」、すべて霧散して夢と終わる可能性も…
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/30(日) 23:51:10.14:tXWrc6A10
部長「お前はまた中川に借金を!」
両津「ご、誤解です部長!
中川が申し送りに集中してなかったのでカツを入れてたのです」
部長「…じゃあ、今なんの話をしていたか言ってみろ」
両津「うっ(ドキッ)」
両津「ええとその…天皇制の話でしたっけ、
それとも菊の花が最近きれいで…」
中川「(ぼそっ)すき家強盗の話ですよ」
両津「そう! すき家強盗の話です!」
部長「うむ、よろしい」
両津「おそろしい話ですよ、
すき家に入ったら店員が肉切り包丁で襲ってくるという」
中川「あの、先輩、逆…」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/30(日) 23:52:56.12:tXWrc6A10
部長「聞いとらんならなぜ正直に言わんのだ! バカもの!」
両津「あいててててて耳をひっぱらないでいててて」
部長「まったく」
両津「あーいて、耳がのびちまうかと思った」
部長「最近頻発しているすき家強盗に対して、
夜間パトロールの際は注意するよう通達が来ておるわけだ」
両津「部長、すき家強盗って、すき家の側が強盗に遭うんですか??」
部長「うむ」
両津「中川、すき家ってあの牛丼屋だろ? なんで強盗が?」
部長「まったく…全然聞いていなかったな」
部長「中川、説明してみろ」
中川「はい」
中川「すき家強盗というのはここ最近、急速に広まっている犯罪で、
すき家を始め、24時間営業の牛丼チェーン店の松屋、
吉野家などが狙われている強盗事件ですね」
両津「そんな事件が…」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/30(日) 23:54:20.68:tXWrc6A10
部長「両津、なぜ深夜の牛丼屋が狙われると思う」
両津「えっ」
両津「えーーーと…その…牛丼食べて気が大きくなるんじゃ
ないですかね。キン肉マンも牛丼で力をつけて…」
部長「…バカはほっといて中川、なぜだか説明してみろ」
中川「はい」
中川「深夜の牛丼店は店員が一人または二人と少なく、
通行人や客も少なく、
レジ内にまとまった現金があるので狙われやすいと思われます」
部長「うむ、その通りだ」
両津「ぐっ…ぐぐ…」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/30(日) 23:55:43.38:tXWrc6A10
部長「というわけで警視庁からの通達だ」
部長「深夜パトロールの時など、
コンビニなどに加え牛丼店も十分に注意するように」
両津「はい部長! 提案!」
部長「なんだ」
両津「レジ内に現金を置くから強盗に遭うのです」
部長「そうだな」
両津「なので現金での支払いを止め、材料持ち込みとするのです!」
部長「なっ、なんだと!?」
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/30(日) 23:57:04.35:tXWrc6A10
店員「いらっしゃいませ」
お客「牛丼一杯お願いします、大盛りで」
店員「牛丼大盛りだと牛肉バラ100グラム、米200グラム、卵一個になりますね」
お客「はい(どさっ)」
店員「少々お待ちください」
お客「(ガラッ)やあ、20人の団体だけどいいかな」
店員「はい、材料はお持ちでしょうか」
お客「ちゃんと米と卵と、肉も用意してあるよ」『モ~~』
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/30(日) 23:58:31.41:tXWrc6A10
麗子「それってどうやって利益を出すの?」
両津「実際の分量より少し多めに請求すればいいだろ」
中川「煮込むところから始めるんじゃ時間かかりますよ」
両津「あらかじめ調理してる分を出せばいい、
受け取った肉はまた別のお客に出す」
中川「牛一頭は20人分どころじゃないですよ」
部長「実にムダな提案だった、では申し送りを終わる」
両津「ぐぐ…ちくしょう…」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/30(日) 23:59:45.22:tXWrc6A10
※
両津「ふー、夜勤ってのはやたらハラ減るな」
中川「そうですね、夜食にしますか」
両津「確かカップラーメンがあったが…」
両津「だめだ、申し送りで牛丼の話聞いたら牛丼が食べたくなった」
中川「え、牛丼ですか? でも今の時間に出前は…」
両津「すき家いこう、すき家、F40で」
中川「ちょ、ちょっと先輩、押さないで」
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/31(月) 00:01:38.83:ar5eok9z0
中川「いいんですか夜勤中に出かけちゃって」
両津「いいんだよ。
寺井がもうすぐパトロールから戻ってくる頃だったし」
中川「派出所がカラだったらびっくりしますよ」
両津「それにしてもすき家強盗か、そんなにたくさん起きてるのか?」
中川「そうですね…」
中川「2010年は58件、今年はすでに64件起きています」
両津「ぶっ!?」
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/31(月) 00:03:47.34:ar5eok9z0
両津「そんなに起きているのか!?」
中川「申し送りで部長も何度か言ってたじゃないですか」
両津「…そんなに起きてるなら、なんですき家は対策しないんだ?
店員が一人だから強盗に遭うんだろ? 二人にすればいいじゃないか」
中川「……。それは採算の問題ですね。
店員を増やすと夜間は採算が合わなくなる店舗もありますし」
両津「だからって人の命にゃ代えられんだろ」
中川「ええ…実際、包丁で刺されるなどして重傷を負った店員もいます」
中川「防犯カメラの映像をすぐ警察に提供するなどして、
検挙率は上がっているのですが…」
中川「企業の側に、どうしても防犯と採算を天秤にかける姿勢が…」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/31(月) 00:05:34.15:ar5eok9z0
両津「…そんなムリして24時間営業しなくていいんじゃねえのか?」
両津「昔は牛丼屋はもちろん、コンビニもなかったが、
飢えて死ぬやつはいなかったぞ」
中川「一理ありますが、今の時代なかなか…」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/31(月) 00:07:15.20:ar5eok9z0
両津「っと、そうこう言ってる間にもうすぐ着くな」
中川「ええ、もうすぐ見えてきますね」
両津「この大通り沿いのすき家は店員の愛想が良くて…ん?」
両津「中川ストップ!」
中川「うわっ!(ギャギャギャギギギイイイ)」
中川「急にブレーキ踏まないでくださいよ先輩!」
両津「あの路地の奥にもすき家があったぞ」
中川「えーっ、まさか、あんな細い路地の奥ですか?」
両津「先に行ってるぞ、適当に駐車してお前も来い」
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/31(月) 00:08:38.36:ar5eok9z0
両津「ほらあった、すき家だ」
中川「ほんとだ、こんな細い路地に…」
中川「あれ、先輩、よく見るとすき家じゃないですよ、すずき家と書いてます」
両津「ありゃ? 本当だ、
小っせえ「ず」の字が入ってる」
中川「でも外見はそっくりですね、色も…」
両津「おかしいと思ったよ。まあいいや空腹が限界だ、入ろう」
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/31(月) 00:10:05.20:ar5eok9z0
店主「いらっしゃいませ」
両津「お、すいてるな」
中川「そうですね」
店主「ご注文をどうぞ」
両津「これがメニューか、えーと」
中川「なんだか変な品揃えですね…」
両津「お、「宮崎牛丼」ってのがあるじゃないか、しかも350円だ」
中川「まさか…宮崎牛を使ってたらそんなに安いはずが」
両津「なんか裏ルートがあるんだろう、おい、この宮崎牛丼くれ」
店主「はい」
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/31(月) 00:12:09.20:ar5eok9z0
店主「おまちどお」
両津「早いな、よーし食うぞ(ガツガツガツ)」
両津「ぶぼがっ!」
両津「な、何だこれは!?」
店主「宮崎産の夏ミカンで煮込んだ牛丼ですよ、さわやかでしょう」
両津「冗談じゃない、すっぱすぎる!」
両津「…ってことは、もちろん宮崎牛じゃないのか」
店主「はい、アメリカ産の牛肉です」
両津「まったく、せめて宮崎産のマンゴーとかメロンで煮込めよ、
そうすればありがたみがあって食えるのに…(パクパク)」
中川「でもけっこう箸が進んでますね…」
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/31(月) 00:13:46.47:ar5eok9z0
両津「中川もはやく頼めよ」
中川「そ、そうですね、えーと…」
中川「こ、この「眠気すっきり牛丼」にしましょうか」
店主「はい眠気すっきり牛丼一つですね」
店主「はい、おまちどう」
両津「おい、なんかすさまじい匂いがするぞ…」
中川「ご飯が真っ赤ですよ先輩…」
両津「…乗りかかった船だ、まあ一口食べてみろ」
中川「は、はい(ぱくっ)」
中川「んごほおおおおおおおおおおおおおっ!?!?」
両津「中川!?」
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/31(月) 00:15:43.95:ar5eok9z0
店主「ハバネロとタバスコで炊いたご飯の牛丼ですよ」
両津「壮絶すぎるぞ!
中川が悶絶してしまった!」
店主「他の牛丼店と差別化するために、
いろいろ新メニューを提案してるんです」
両津「まともなのは無いのか! このカルビ丼とか」
店主「それはカルビー丼ですよ、
バーベキュー味のポテトチップスが乗ってます、150円です」
両津「安くあげやがって…。
じゃあこの「ゴミの出ないエコロジー牛丼」ってのは?」
店主「ドンブリが砂糖細工でできてまして、器も食べられるのです」
両津「へえ、なかなかいいアイデアじゃないか?」
店主「でも牛丼が熱くて、20秒ほどでドロドロに溶けてしまうんですが」
両津「…コントやってんじゃないんだぞ、おい」
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/31(月) 00:17:18.00:ar5eok9z0
中川「うう…」
両津「お、気が付いたか中川」
両津「店主、とにかくもっとマトモなメニューを出せ、
あと、すき家にそっくりな店構えはやめろ」
店主「でも店名は私の本名ですし…
日系ブラジル4世の鈴木=バラニク=太郎ですよ」
両津「そういう問題じゃない! 真っ当な商売をしろといっとるんだ!」
店主「うう…」
両津「ど、どうした?」
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/31(月) 00:18:49.12:ar5eok9z0
店主「お巡りさん、そんなこと言いますが、
このご時勢に牛丼屋でやっていくのは大変なんですよ…」
店主「私だってブラジルの日本料理店で腕を磨いて…
やっと日本に牛丼の店を出せたのに…」
店主「まともな牛丼だと大手チェーン店の低価格に対抗できなくて」
両津「低価格競争の話まで踏み込むか…」
中川「なんだか気の毒になってきましたね」
両津「なあ店主、大手に負けて悔しいのは分かる」
両津「だからって、その負けた大手の店構えをマネて、
大手がやらないようなキワモノの牛丼作ってどうするんだ」
店主「…!?」
両津「本当はまともな料理で勝負したいんだろう?
最後まで、まともな料理だけで勝負しろよ」
店主「お巡りさん…」
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/31(月) 00:20:51.38:ar5eok9z0
店主「私が間違ってました、今後はまともな料理で勝負します」
両津「よし」
中川「しかし…このあたりは牛丼チェーンが多いですからね、
何かアイデアがないと戦えませんよ」
両津「アイデアか、うーむ」
両津「…そうだ! 強盗だ!」
中川「えっ?」
両津「すき家強盗だよ、あれを取り入れる。
つまり防犯をテーマにキャンペーンをやるんだ」
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/31(月) 00:22:03.50:ar5eok9z0
中川「具体的にはどんな風に?」
両津「わしら警官もすき家強盗のために防犯訓練が必要だろ、
その場所として店を提供してもらう」
店主「はあ…?」
両津「防犯訓練は週に1・2回、昼間に行う」
両津「そして防犯訓練に居合わせたお客には、協力のお礼として割引券を配る、
これで安全をアピールすると同時にリピーターが見込める」
店主「なるほど」
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/31(月) 00:24:25.11:ar5eok9z0
両津「そして防犯をテーマにした新メニュー、
ゴボウとハンバーグの「ボウハン丼」を売り出す!」
店主「煮込みハンバーグとゴボウの丼ですね、いいじゃないですか」
両津「第二段は「強盗を食らう」という意味で、
ゴーヤと豆腐と牛肉の炒めものを乗せた「ゴートー丼」だ!」
店主「おお、ゴーヤチャンプルーですね。すばらしい!いける気がします!」
中川「さすが先輩だ、いいアイデアですね」
両津「よし! さっそく明日から行うぞ!」
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/31(月) 00:25:45.98:ar5eok9z0
※
部長「なに、牛丼屋の防犯訓練か…」
両津「我々もすき家強盗への素早い対応ができるよう、訓練が必要です。
すでに、とある牛丼屋の協力を取り付けてきました」
部長「うーむ、お前がそこまで真剣に考えていたとは…」
部長「よし、みんなで一丸となって取り組もう」
中川「はい」
麗子「はい」
両津「部長、じゃあさっそくこれに着替えて」
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/31(月) 00:26:53.13:ar5eok9z0
部長「え、わしが強盗役をやるのか?」
両津「そりゃそうでしょう、実際に現場に急行するのは私らですよ。
訓練が必要なのは我々なんですから」
部長「それもそうだな…黒いヘルメットに革のツナギか…」
中川「なんだかありきたりですね」
両津「部長、どうせならこっちのホッケーマスクにしましょう」
部長「な、なんでこんなものがあるんだ?」
両津「昔、女子ホッケー部のコーチやってたでしょう。その時のですよ」
部長「古い話だな…」
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/31(月) 00:29:54.34:ar5eok9z0
麗子「はい、包丁」
部長「お、おい、本物を使わんでも…」
両津「もっとインパクトが欲しいな…。
部長、ここにちょうど大型チェーンソーがありますから、これを」
部長「な、なんでこんな物が…」
両津「包丁は横からホッケーマスクの隙間に挿しましょう。
なんだか長い耳みたいになりましたね部長」
中川「…ぷっ…くく…」
部長「中川! 笑うな!」
中川「す、すいません」
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/31(月) 00:31:19.33:ar5eok9z0
両津「首にドクロのネックレスも下げましょう」
両津「暴走族から没収したトゲつき肩パッドも…」
部長「おい、いい加減にしろ!もういいだろ!」
両津「まあこんなものですかね、警ら隊のパトカー呼んでますから、
それに乗って現場まで行ってください」
部長「ま、まいったな…」
両津「店の主人もお客も訓練のことは了解してますから」
両津「部長も真剣に、本当の強盗になったつもりでやってください」
部長「わ、わかった…」
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/31(月) 00:32:51.05:ar5eok9z0
巡査「お、お迎えに上がりました…」
両津「おう、来たか、じゃあ三丁目のすずき家まで送ってやってくれ」
巡査「すき家ですね…、お、大原部長、ですか?」
部長「成り行きでこんなことにな…」
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/31(月) 00:34:10.64:ar5eok9z0
両津「よし、あとはすずき家から強盗の通報が入る」
両津「それを受けて、我々が出動する」
両津「店の主人から犯人の特徴などを聞いて、
手配する、と、これが訓練の流れだな」
麗子「分かったわ」
中川「はい」
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/31(月) 00:37:39.78:ar5eok9z0
両津「……」
両津「……ん、遅いな?」
麗子「そうねえ、とっくに連絡が入っていい頃なのに」
中川「……」
両津「ん、どうした中川」
中川「あの…先ほどの警ら隊の巡査ですが」
両津「おう」
中川「三丁目のすき家、と間違えたんじゃないですか…?
聞き返すとき、そう言ってたような…」
両津「……」
両津「……」
両津「す、すると、どうなる?」
中川「部長、あの格好ですき家に強盗に入ったんでは…」
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/31(月) 00:39:02.59:ar5eok9z0
(ファンファンファン)
両津「うおっ!? 部長の乗っていったパトカーが戻ってきた!?」
中川「部長降りてきましたよ!?チェーンソー回してます!」
部長「両津の大バカ野郎はどこにいる!!!(ズッギャアアアアアアアン)」
部長「いたな両津!!許さんぞ!!(ゾゾゾッギャアアアアアン)」
両津「ぶ、部長落ち着いて! 警ら隊のやつが間違えたんですよ!」
部長「(ギュアアアアアン)やかましい!!
お前がこんな格好させるからだバカモノ!!(ギュアンドギャッバキィ)」
両津「部長落ち着きましょう!!牛丼食べて落ち着きましょう!!」
おしまい
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/31(月) 00:40:59.46:PCcQvdbvP
部長「お前はまた中川に借金を!」
両津「ご、誤解です部長!
中川が申し送りに集中してなかったのでカツを入れてたのです」
部長「…じゃあ、今なんの話をしていたか言ってみろ」
両津「うっ(ドキッ)」
両津「ええとその…天皇制の話でしたっけ、
それとも菊の花が最近きれいで…」
中川「(ぼそっ)すき家強盗の話ですよ」
両津「そう! すき家強盗の話です!」
部長「うむ、よろしい」
両津「おそろしい話ですよ、
すき家に入ったら店員が肉切り包丁で襲ってくるという」
中川「あの、先輩、逆…」
部長「聞いとらんならなぜ正直に言わんのだ! バカもの!」
両津「あいててててて耳をひっぱらないでいててて」
部長「まったく」
両津「あーいて、耳がのびちまうかと思った」
部長「最近頻発しているすき家強盗に対して、
夜間パトロールの際は注意するよう通達が来ておるわけだ」
両津「部長、すき家強盗って、すき家の側が強盗に遭うんですか??」
部長「うむ」
両津「中川、すき家ってあの牛丼屋だろ? なんで強盗が?」
部長「まったく…全然聞いていなかったな」
部長「中川、説明してみろ」
中川「はい」
中川「すき家強盗というのはここ最近、急速に広まっている犯罪で、
すき家を始め、24時間営業の牛丼チェーン店の松屋、
吉野家などが狙われている強盗事件ですね」
両津「そんな事件が…」
部長「両津、なぜ深夜の牛丼屋が狙われると思う」
両津「えっ」
両津「えーーーと…その…牛丼食べて気が大きくなるんじゃ
ないですかね。キン肉マンも牛丼で力をつけて…」
部長「…バカはほっといて中川、なぜだか説明してみろ」
中川「はい」
中川「深夜の牛丼店は店員が一人または二人と少なく、
通行人や客も少なく、
レジ内にまとまった現金があるので狙われやすいと思われます」
部長「うむ、その通りだ」
両津「ぐっ…ぐぐ…」
部長「というわけで警視庁からの通達だ」
部長「深夜パトロールの時など、
コンビニなどに加え牛丼店も十分に注意するように」
両津「はい部長! 提案!」
部長「なんだ」
両津「レジ内に現金を置くから強盗に遭うのです」
部長「そうだな」
両津「なので現金での支払いを止め、材料持ち込みとするのです!」
部長「なっ、なんだと!?」
店員「いらっしゃいませ」
お客「牛丼一杯お願いします、大盛りで」
店員「牛丼大盛りだと牛肉バラ100グラム、米200グラム、卵一個になりますね」
お客「はい(どさっ)」
店員「少々お待ちください」
お客「(ガラッ)やあ、20人の団体だけどいいかな」
店員「はい、材料はお持ちでしょうか」
お客「ちゃんと米と卵と、肉も用意してあるよ」『モ~~』
麗子「それってどうやって利益を出すの?」
両津「実際の分量より少し多めに請求すればいいだろ」
中川「煮込むところから始めるんじゃ時間かかりますよ」
両津「あらかじめ調理してる分を出せばいい、
受け取った肉はまた別のお客に出す」
中川「牛一頭は20人分どころじゃないですよ」
部長「実にムダな提案だった、では申し送りを終わる」
両津「ぐぐ…ちくしょう…」
※
両津「ふー、夜勤ってのはやたらハラ減るな」
中川「そうですね、夜食にしますか」
両津「確かカップラーメンがあったが…」
両津「だめだ、申し送りで牛丼の話聞いたら牛丼が食べたくなった」
中川「え、牛丼ですか? でも今の時間に出前は…」
両津「すき家いこう、すき家、F40で」
中川「ちょ、ちょっと先輩、押さないで」
中川「いいんですか夜勤中に出かけちゃって」
両津「いいんだよ。
寺井がもうすぐパトロールから戻ってくる頃だったし」
中川「派出所がカラだったらびっくりしますよ」
両津「それにしてもすき家強盗か、そんなにたくさん起きてるのか?」
中川「そうですね…」
中川「2010年は58件、今年はすでに64件起きています」
両津「ぶっ!?」
両津「そんなに起きているのか!?」
中川「申し送りで部長も何度か言ってたじゃないですか」
両津「…そんなに起きてるなら、なんですき家は対策しないんだ?
店員が一人だから強盗に遭うんだろ? 二人にすればいいじゃないか」
中川「……。それは採算の問題ですね。
店員を増やすと夜間は採算が合わなくなる店舗もありますし」
両津「だからって人の命にゃ代えられんだろ」
中川「ええ…実際、包丁で刺されるなどして重傷を負った店員もいます」
中川「防犯カメラの映像をすぐ警察に提供するなどして、
検挙率は上がっているのですが…」
中川「企業の側に、どうしても防犯と採算を天秤にかける姿勢が…」
両津「…そんなムリして24時間営業しなくていいんじゃねえのか?」
両津「昔は牛丼屋はもちろん、コンビニもなかったが、
飢えて死ぬやつはいなかったぞ」
中川「一理ありますが、今の時代なかなか…」
両津「っと、そうこう言ってる間にもうすぐ着くな」
中川「ええ、もうすぐ見えてきますね」
両津「この大通り沿いのすき家は店員の愛想が良くて…ん?」
両津「中川ストップ!」
中川「うわっ!(ギャギャギャギギギイイイ)」
中川「急にブレーキ踏まないでくださいよ先輩!」
両津「あの路地の奥にもすき家があったぞ」
中川「えーっ、まさか、あんな細い路地の奥ですか?」
両津「先に行ってるぞ、適当に駐車してお前も来い」
両津「ほらあった、すき家だ」
中川「ほんとだ、こんな細い路地に…」
中川「あれ、先輩、よく見るとすき家じゃないですよ、すずき家と書いてます」
両津「ありゃ? 本当だ、
小っせえ「ず」の字が入ってる」
中川「でも外見はそっくりですね、色も…」
両津「おかしいと思ったよ。まあいいや空腹が限界だ、入ろう」
店主「いらっしゃいませ」
両津「お、すいてるな」
中川「そうですね」
店主「ご注文をどうぞ」
両津「これがメニューか、えーと」
中川「なんだか変な品揃えですね…」
両津「お、「宮崎牛丼」ってのがあるじゃないか、しかも350円だ」
中川「まさか…宮崎牛を使ってたらそんなに安いはずが」
両津「なんか裏ルートがあるんだろう、おい、この宮崎牛丼くれ」
店主「はい」
店主「おまちどお」
両津「早いな、よーし食うぞ(ガツガツガツ)」
両津「ぶぼがっ!」
両津「な、何だこれは!?」
店主「宮崎産の夏ミカンで煮込んだ牛丼ですよ、さわやかでしょう」
両津「冗談じゃない、すっぱすぎる!」
両津「…ってことは、もちろん宮崎牛じゃないのか」
店主「はい、アメリカ産の牛肉です」
両津「まったく、せめて宮崎産のマンゴーとかメロンで煮込めよ、
そうすればありがたみがあって食えるのに…(パクパク)」
中川「でもけっこう箸が進んでますね…」
両津「中川もはやく頼めよ」
中川「そ、そうですね、えーと…」
中川「こ、この「眠気すっきり牛丼」にしましょうか」
店主「はい眠気すっきり牛丼一つですね」
店主「はい、おまちどう」
両津「おい、なんかすさまじい匂いがするぞ…」
中川「ご飯が真っ赤ですよ先輩…」
両津「…乗りかかった船だ、まあ一口食べてみろ」
中川「は、はい(ぱくっ)」
中川「んごほおおおおおおおおおおおおおっ!?!?」
両津「中川!?」
店主「ハバネロとタバスコで炊いたご飯の牛丼ですよ」
両津「壮絶すぎるぞ!
中川が悶絶してしまった!」
店主「他の牛丼店と差別化するために、
いろいろ新メニューを提案してるんです」
両津「まともなのは無いのか! このカルビ丼とか」
店主「それはカルビー丼ですよ、
バーベキュー味のポテトチップスが乗ってます、150円です」
両津「安くあげやがって…。
じゃあこの「ゴミの出ないエコロジー牛丼」ってのは?」
店主「ドンブリが砂糖細工でできてまして、器も食べられるのです」
両津「へえ、なかなかいいアイデアじゃないか?」
店主「でも牛丼が熱くて、20秒ほどでドロドロに溶けてしまうんですが」
両津「…コントやってんじゃないんだぞ、おい」
中川「うう…」
両津「お、気が付いたか中川」
両津「店主、とにかくもっとマトモなメニューを出せ、
あと、すき家にそっくりな店構えはやめろ」
店主「でも店名は私の本名ですし…
日系ブラジル4世の鈴木=バラニク=太郎ですよ」
両津「そういう問題じゃない! 真っ当な商売をしろといっとるんだ!」
店主「うう…」
両津「ど、どうした?」
店主「お巡りさん、そんなこと言いますが、
このご時勢に牛丼屋でやっていくのは大変なんですよ…」
店主「私だってブラジルの日本料理店で腕を磨いて…
やっと日本に牛丼の店を出せたのに…」
店主「まともな牛丼だと大手チェーン店の低価格に対抗できなくて」
両津「低価格競争の話まで踏み込むか…」
中川「なんだか気の毒になってきましたね」
両津「なあ店主、大手に負けて悔しいのは分かる」
両津「だからって、その負けた大手の店構えをマネて、
大手がやらないようなキワモノの牛丼作ってどうするんだ」
店主「…!?」
両津「本当はまともな料理で勝負したいんだろう?
最後まで、まともな料理だけで勝負しろよ」
店主「お巡りさん…」
店主「私が間違ってました、今後はまともな料理で勝負します」
両津「よし」
中川「しかし…このあたりは牛丼チェーンが多いですからね、
何かアイデアがないと戦えませんよ」
両津「アイデアか、うーむ」
両津「…そうだ! 強盗だ!」
中川「えっ?」
両津「すき家強盗だよ、あれを取り入れる。
つまり防犯をテーマにキャンペーンをやるんだ」
中川「具体的にはどんな風に?」
両津「わしら警官もすき家強盗のために防犯訓練が必要だろ、
その場所として店を提供してもらう」
店主「はあ…?」
両津「防犯訓練は週に1・2回、昼間に行う」
両津「そして防犯訓練に居合わせたお客には、協力のお礼として割引券を配る、
これで安全をアピールすると同時にリピーターが見込める」
店主「なるほど」
両津「そして防犯をテーマにした新メニュー、
ゴボウとハンバーグの「ボウハン丼」を売り出す!」
店主「煮込みハンバーグとゴボウの丼ですね、いいじゃないですか」
両津「第二段は「強盗を食らう」という意味で、
ゴーヤと豆腐と牛肉の炒めものを乗せた「ゴートー丼」だ!」
店主「おお、ゴーヤチャンプルーですね。すばらしい!いける気がします!」
中川「さすが先輩だ、いいアイデアですね」
両津「よし! さっそく明日から行うぞ!」
※
部長「なに、牛丼屋の防犯訓練か…」
両津「我々もすき家強盗への素早い対応ができるよう、訓練が必要です。
すでに、とある牛丼屋の協力を取り付けてきました」
部長「うーむ、お前がそこまで真剣に考えていたとは…」
部長「よし、みんなで一丸となって取り組もう」
中川「はい」
麗子「はい」
両津「部長、じゃあさっそくこれに着替えて」
部長「え、わしが強盗役をやるのか?」
両津「そりゃそうでしょう、実際に現場に急行するのは私らですよ。
訓練が必要なのは我々なんですから」
部長「それもそうだな…黒いヘルメットに革のツナギか…」
中川「なんだかありきたりですね」
両津「部長、どうせならこっちのホッケーマスクにしましょう」
部長「な、なんでこんなものがあるんだ?」
両津「昔、女子ホッケー部のコーチやってたでしょう。その時のですよ」
部長「古い話だな…」
麗子「はい、包丁」
部長「お、おい、本物を使わんでも…」
両津「もっとインパクトが欲しいな…。
部長、ここにちょうど大型チェーンソーがありますから、これを」
部長「な、なんでこんな物が…」
両津「包丁は横からホッケーマスクの隙間に挿しましょう。
なんだか長い耳みたいになりましたね部長」
中川「…ぷっ…くく…」
部長「中川! 笑うな!」
中川「す、すいません」
両津「首にドクロのネックレスも下げましょう」
両津「暴走族から没収したトゲつき肩パッドも…」
部長「おい、いい加減にしろ!もういいだろ!」
両津「まあこんなものですかね、警ら隊のパトカー呼んでますから、
それに乗って現場まで行ってください」
部長「ま、まいったな…」
両津「店の主人もお客も訓練のことは了解してますから」
両津「部長も真剣に、本当の強盗になったつもりでやってください」
部長「わ、わかった…」
巡査「お、お迎えに上がりました…」
両津「おう、来たか、じゃあ三丁目のすずき家まで送ってやってくれ」
巡査「すき家ですね…、お、大原部長、ですか?」
部長「成り行きでこんなことにな…」
両津「よし、あとはすずき家から強盗の通報が入る」
両津「それを受けて、我々が出動する」
両津「店の主人から犯人の特徴などを聞いて、
手配する、と、これが訓練の流れだな」
麗子「分かったわ」
中川「はい」
両津「……」
両津「……ん、遅いな?」
麗子「そうねえ、とっくに連絡が入っていい頃なのに」
中川「……」
両津「ん、どうした中川」
中川「あの…先ほどの警ら隊の巡査ですが」
両津「おう」
中川「三丁目のすき家、と間違えたんじゃないですか…?
聞き返すとき、そう言ってたような…」
両津「……」
両津「……」
両津「す、すると、どうなる?」
中川「部長、あの格好ですき家に強盗に入ったんでは…」
(ファンファンファン)
両津「うおっ!? 部長の乗っていったパトカーが戻ってきた!?」
中川「部長降りてきましたよ!?チェーンソー回してます!」
部長「両津の大バカ野郎はどこにいる!!!(ズッギャアアアアアアアン)」
部長「いたな両津!!許さんぞ!!(ゾゾゾッギャアアアアアン)」
両津「ぶ、部長落ち着いて! 警ら隊のやつが間違えたんですよ!」
部長「(ギュアアアアアン)やかましい!!
お前がこんな格好させるからだバカモノ!!(ギュアンドギャッバキィ)」
両津「部長落ち着きましょう!!牛丼食べて落ち着きましょう!!」
おしまい
ありそうな話だった乙
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/31(月) 00:44:21.71:nz2USZ+C0
こちかめ感があるスレだった乙









































コメント 9
コメント一覧 (9)
オチだけは原作っぽいけど
読んでたら余裕で脳内再生できるくらい「俺が読んでたこち亀」な展開で、
当時思い出して何か和んだ。感謝。
てかこち亀SSなんてジャンルがあるんかw