妹「さて問題です。なぜお兄ちゃんは私に監禁されたでしょうか?」
兄「……知るか。煙草くれよ」
妹「あげません。実は私、煙草が大嫌いなの。今の彼女と付き合ってからだよね、吸い始めたの」
兄「お前に関係ないだろ。こんな遊び、つまんねーよ。煙草よこすか手錠外すかしろ」
妹「物分かりが悪いんだね。ではお勉強の時間です」 ジジジッ
兄「……それあれだろ、スタンガンってやつ。ビリッとするだけの玩具で脅されても怖くねーよ」
妹「そうだね。普通のスタンガンなら、せいぜい痛いだけだね」 バチバチバチッ
兄「お、おいっ!」
妹「お勉強開始です」 バチッ 兄「いぎぃぃっ!」 バタバタ
妹「逃げちゃダメだよ」 バチバチバチッ 兄「ぎぎっ、ぎぎぎぎぎぃぃっ!!」 ビグビグビグッ

【画像】主婦「マジで旦那ぶっ殺すぞおいこらクソオスが」

【速報】尾田っち、ワンピース最新話でやってしまうwwww

【東方】ルックス100点の文ちゃん

【日向坂46】ひなあい、大事件が勃発!?

韓国からポーランドに輸出されるはずだった戦車、軽戦闘機、自走砲などの「K防産」、すべて霧散して夢と終わる可能性も…
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 03:20:59.80:09NuvWEX0
妹「中断します」
兄「ひっ、ひっ、ひっ!?」
妹「問題です。なぜ私は今お兄ちゃんにスタンガンを押し当てたのでしょうか?」 バチッ
兄「ひっ!?」
妹「制限時間は三十秒です。回答は複数可だよ。答えられない場合は……」 バチバチッ
兄「ひぃっ!?」
妹「さあ開始です。三十、二十九、二十八……」
兄「な、なんで、なんで……わ、わからない、わからない!」
妹「二十三、二十二……」
兄「おおお、俺が監禁された理由を答えられなかったから!」
妹「不正解」
兄「いぃっ!?」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 03:25:58.89:09NuvWEX0
妹「十五、十四……」
兄「俺にむかついたからっ!? 煙草のせいかっ!? なんだ、なんなんだよっ!」
妹「三、二、一……ゼロ。残念、正解は出ませんでした」 バチバチッ
兄「や、やめろよ。謝るから。謝るからさ。俺が何か悪かったんだろ? なあ、ごめん。ごめん。だからさぁ!」
妹「お兄ちゃん。正解はね……お兄ちゃんにスタンガンの痛みを教えるためなの。だからね、実は正解しても使う予定だったの」
兄「なんでだよ! なんで、俺が何したって言うんだよぉ!?」
妹「わからない事はゆっくり考えるといいよ。時間はたっぷりあるんだから」 バチバチバチッ 兄「ぎひぃぃっ!」 ビクビクンッ
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 03:29:37.61:09NuvWEX0
妹「さあ、お兄ちゃんもスタンガンの怖さがたっぷりわかった所で、説明を始めたいと思います」
兄「はぁ、はぁ、はぁ」
妹「返事がありませんね」 バチッ
兄「ひゃっ、ひゃいぃっ!?」
妹「よろしいです。では、これからはお兄ちゃんが問題に正しく答えられれば、電撃はなしです」
兄「た、正しくって」
妹「正しくは正しくです。ですが……このままではお兄ちゃんが更生する前に死んでしまいそうなので、二択にします」
兄「二択?」
妹「はい。二択です。これならお兄ちゃんでも正解できるでしょう?」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 03:34:11.49:09NuvWEX0
兄「すぅ、はぁ、すぅ、はぁ……お前さ、もうこんな事やめろよ。今なら警察だけは勘弁してやる」
妹「あれ。電撃が足りなかったかなぁ」 バチッ
兄「……っ! な、何度されたって同じだ。こんな事しても何の意味も……っ」
妹「あははっ、それじゃ試してみようか? 第一問、本当にこんな事をしても何の意味もないのでしょうか?」
兄「何?」
妹「ほら、答えて? ないの? あるの? 制限時間は十秒。十、九……」
兄「な、ないって言ってるだろ!」
妹「残念、不正解。お勉強開始です」 バチバチバチッ 兄「いぎぃぃいいぃぃっ!!」 ビグビグビグンッ
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 03:40:51.76:09NuvWEX0
妹「正解は、あるの。それはこれからお兄ちゃん自身で感じてね」
兄「はっ、ぐぅっ、うっ」
妹「第二問。お兄ちゃんが私に反抗して良いことがあるでしょうか?」
兄「……ある……。俺は、お前なんか屈しない。屈したくないからだ」
妹「不正解。そんなの全然良いことじゃないんだよ? ほら」 バチバチバチッ 兄「ぎぃぃぅぅいぃぃっ!!」 ビクビクッ
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 03:46:08.56:09NuvWEX0
妹「痛いのは良いことじゃないよ? わかった?」
兄「……わか、るかよ」
妹「残念。お勉強が足りないんだね。じゃ第三問。私とお兄ちゃん、正しいのはどっち?」
兄「……」
妹「そうだ! お兄ちゃんのお勉強が捗るように電圧を上げるね!」 カチカチッ
兄「……っ」
妹「ふふっ。お兄ちゃん、正しいのはどっち?」
兄「お……俺だ! 俺が正しい! お前は狂ってるっ! 正気に戻れよこのバカ妹っ!」
妹「ざーんねん、不正解。私も辛いけど、これが教育だからね。はい、いくよ」 バリッ
兄「ひぃぃっ!? ややや、やめろ! やめろぉぉ!」
妹「今更叫んでも遅いよ? ……死なないで、ね?」 バリバリバリッ 兄「ぐぁがががががぁぁっ!?」 バタンバタンバタンッ
妹「体中痙攣してるね」 バリバリバリッ 兄「がががががががっ!?」 バタンバタンバタンッ バタンッ ジョロロロロロッ
妹「……あーあ。おもらししちゃったね。きたないなぁ。あははっ」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 03:50:38.80:09NuvWEX0
兄「う……っ」
妹「おはよう、お兄ちゃん」
兄「……まだ悪い夢を見てるみたいだ」
妹「そうだね。お兄ちゃんは悪い夢を見てるの。その夢から覚めるために私が教育してあげる」
兄「くそっ、その内誰かが誰か助けにっ!」
妹「来ないよ。来たとしても私が追い返すもの」
兄「ちくしょう! なんで俺がこんな目に合うんだっ!」
妹「……ごめんね、お兄ちゃん。私が間違ってたよね」
兄「しょ、正気に戻ったのか?」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 03:54:03.22:09NuvWEX0
妹「うん。お兄ちゃんにいきなりクイズなんて、難しすぎたんだよね」
兄「は?」
妹「今のお兄ちゃんじゃ間違った方しか選べないもんね。順を追っていかなくちゃ」
兄「……」
妹「まずはお返事の練習からしようね」
兄「意味わかんねぇ……」
妹「こら」 バチッ 兄「痛っ!」
妹「お返事は『はい!』ってするの。いい?」
兄「お前、頭おかしいんじゃねえのか? 俺をいくつだと思って……」
妹「えいっ」 バチッ 兄「いたたっ!」
妹「ちゃんとお返事できるまで繰り返すからね!」
兄「く、くそっ……ふざけるなよ……」
妹「返事ははいでしょ!」 バチッ 兄「いづっ!」
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 03:59:45.85:09NuvWEX0
兄「はい……これでいんだろ!」
妹「よくできました。えらいね」 ナデナデ
兄「気持ち悪いんだよ! 放せ!」
妹「そういう言葉遣い、良くないと思うな。今日はそれも直そうね……うーんとね、じゃ、汚い言葉を使うたびに電圧を上げるね!」 カチッ
兄「な、なんだそれ、ふざけるんじゃねえ!!」
妹「はい、上げるね」 カチッ
兄「くそっ! お前ほんとどうかしてるぞっ!? 自分の兄貴監禁して電撃浴びせて何の得があんだよ!」
妹「もっと勉強すればわかるようになるよ」 カチカチカチッ
兄「お、おい……そんなに上げて、大丈夫なのか……?」
妹「きっと大丈夫じゃないね」
兄「……嘘だろ? それ、ほんとに使ったりしねえよな?」
妹「約束は守らないとダメだって教わらなかった?」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 04:04:27.45:09NuvWEX0
兄「お、お前、俺を殺す気なのか……」 ガクガクッ
妹「そうだよねぇ。このまま際限なく上げ続けたら、死んじゃうよねぇ。あ、そうだ。じゃこうしよっか?」
兄「……は、はやく言えよ。なんだよ」
妹「お兄ちゃんが『ごめんなさい』できたら下げてくの」
兄「ごめんな、さい?」
妹「そう。一つ一つちゃんと謝れたら私も下げてくよ?」
兄「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい。……ほら、下げろよ」
妹「ちゃんと謝れたらって言ったよね。そういう適当なの、私嫌いだな」 カチカチカチッ
兄「おい、話が違うぞっ!」
妹「ちゃんと謝れないの?」
兄「お前が約束をっ!」
妹「返事は……はいでしょ?」 ジジジジジジッ 兄「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」 ドシンッ ドシンッ ドシンッ
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 04:08:26.70:09NuvWEX0
兄「……ひっ、ひぃぃっ、ひぃぃぃぃっ!」
妹「あ。良かったぁ。ちゃんと生きてた。死んじゃうかと思った」
兄「ころっ、ころっ、ころっ、ころさ、れれれっ、れれるっ!?」
妹「お兄ちゃんがちゃんとお返事できないから悪いんだよ? ね?」
兄「ななななんっ、なんでっ、なっ」
妹「……返事は?」
兄「はっ、はひっ、はひっ!」
妹「えらいね」 ナデナデ
兄「はっ、は……っ!」
妹「そろそろ、ちゃんと謝る気になったかな?」
兄「あや、謝る、います! 謝るいますっ!?」
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 04:13:36.48:09NuvWEX0
妹「まず何を謝るの?」
兄「ちゃ、ちゃんと返事できなくてごめんなさいぃ!」
妹「えらいね。一つ下げるね」 カチッ
兄「はふ……ふぅっ、うっ……」
妹「他には?」
兄「他に、他に……あ、きっ、汚い言葉を使ってごめんなさい!」
妹「そうだね。えらいね」 カチカチッ
兄「あ、あと! 思ってもいないのに、謝った振りしてごめんあさいっ!」
妹「すごいすごい! お兄ちゃんすごいよ! こんなにちゃんと謝れるなんてえらいよ!」 ナデナデ
兄「あ、あぁ……」
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 04:16:28.31:09NuvWEX0
妹「……今ならクイズにもちゃんと答えられるかな?」
兄「クイズ……」
妹「そう、クイズ。全問正解できたら手錠を外してあげてもいいかな」
兄「や、やる! やります!」
妹「本当に?」
兄「やらせてください!」
妹「……第一問。この行為に意味はあるでしょうか?」
兄「あります! ある! あります!」
妹「正解。お兄ちゃんは素直になれたもんね?」
兄「はい! はい!」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 04:21:37.68:09NuvWEX0
妹「第二問。お兄ちゃんが私に反抗して良いことはある?」
兄「ない! ないです! 一つもない!」
妹「そうだね。辛いだけだもんね。えらいね」 ナデナデ
兄「はふっ、はぁっ」
妹「第三問。……私とお兄ちゃん、正しいのはどっち?」
兄「妹、妹、妹! 妹だ! 妹が正しい! 妹に決まってる!」
妹「ふふっ。……ふふふっ」
兄「やっ、やった……っ!」
妹「ざーんねん。不正解」
兄「え……え……?」
妹「聞こえなかった? 不正解。不正解だよ。不正解」
兄「な……なんで? なんで?」
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 04:25:18.70:09NuvWEX0
妹「なんでだと思う?」
兄「わかんねえ! わかんねえ! わかんねえよ!」
妹「ほら。ボロが出たね。言葉遣い、元に戻ってるよ?」
兄「あ、え?」
妹「言ったよね。適当なの、大嫌いだって。お兄ちゃんが何を考えたかなんてすぐにわかるんだよ」
兄「な、何、って」
妹「『今頷けば手錠を外してもらえる』『そうすれば何とでもなる』『痛いのよりずっといい』……そう思ったんだよね?」
兄「うっ、あっ、うぅっ」
妹「適当に、言ったんだよね? 心に思ってないことを。あーあ……ほんと、残念」
兄「ちっ、違うっ、違うんだっ!」
妹「お勉強、開始だよ」
兄「やめろ、やめろ、やめてくれぇぇぇっ!!」
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 04:30:41.23:09NuvWEX0
兄「逃げなきゃ殺される、逃げなきゃ殺される、逃げなきゃ殺される、逃げなきゃ殺される……」
妹「お兄ちゃん、起きてる?」
兄「ひぃぃぃぃっ!? やめろ、やめてくれ、俺が悪かった、俺が悪かったからっ!」
妹「やだなぁ。それじゃまるで私がお兄ちゃんに何かしようとしてるみたいだよ?」
兄「ひっ、ひっ、ひっ、ひっ!」
妹「ご飯作ったから一緒に食べよ?」
兄「ご、ご飯?」
妹「お腹減ったでしょ? まだ何も食べてないもんね」
兄「あっ、あっ」 グゥゥッ
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 04:31:51.60:rySma2sEO
妹「ふふっ。でもまだ手錠は外してあげられないからね、私が食べさせてあげる」
兄「あ、う、うぅ」
妹「ほら、あーんして」
兄「うぅぅ」
妹「あーん、して……ね?」
兄「あ、あーん」
妹「はい」 ヒョイッ
兄「んぐっ」 パクッ
妹「美味しい?」
兄「お、おいひぃ」
妹「良かったぁ。本の通りに作ったけど、美味しくなかったらどうしようかと思っちゃった」
兄「ん、んっ。もう一口」
妹「はいはい、お口開けてね」
兄「あーん」
妹「ふふふっ」
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 04:39:53.00:09NuvWEX0
兄「んくっ、んくっ」 ゴキュゴキュ
妹「はい。どう? お腹はいっぱいになった?」
兄「なった!」
妹「良かったね」 ナデナデ
兄「……は、放せよ」
妹「お腹一杯になったらまた反抗期?」
兄「段々わかってきた。お前はこうやって俺を従わせようとしてるんだ」
妹「どういうこと?」
兄「飴と鞭ってやつだろ。俺だってわかるんだぞ!」
妹「ふぅん。そう思うんだ?」
兄「図星で言い返せないんだろ?」
妹「私はお兄ちゃんのためを思ってこうしてるのに、そんな風に言うんだ?」
兄「な、なんだよ」
妹「……もういいよ。じゃあね」
兄「お、おい!」
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 04:40:57.40:09NuvWEX0
兄「……なんなんだ?」
兄「ふんっ。まあいいさ、その内、絶対に誰か助けに来るさ」
兄「それまで持ちこたえればいいだけなんだ」
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 04:43:06.79:09NuvWEX0
一時間経過
兄「……さすがにまだだよな」
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 04:43:18.24:09NuvWEX0
三時間経過
兄「そういや妹も顔出さないな……」
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 04:43:30.64:09NuvWEX0
八時間経過
兄「……寝て待つか」
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 04:44:10.32:09NuvWEX0
一日経過
兄「喉がガラガラする……腹も減ったな……おい、妹! 妹! ……なんで来ないんだよ」
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 04:47:33.48:09NuvWEX0
二日経過
兄「……頭がクラクラする。胃が痛い……妹ぉ、妹ぉぉ……」
妹「……何?」
兄「水……水くれ……水……」
妹「……それだけ?」
兄「それだけ、って……このままじゃ、死ぬって……」
妹「そう」
兄「おい、待てよ! 本当に死んじまうんだぞ?」
妹「はぁ……そんなに水が欲しいの?」
兄「頼むって……」
妹「ああ、そう」
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 04:51:12.58:09NuvWEX0
妹「はい、水」 ドンッ
兄「……ば、バケツって……」
妹「水でしょ。後は勝手に飲んで」
兄「こ、こんなの人間の扱いじゃ」
妹「お兄ちゃんはもう人間じゃないもの。人間になるのを諦めた人間以下の動物でしょ」
兄「そ、そんな言い方ないだろっ!?」
妹「はぁ。あとこれ、一週間分はあるから。大皿に入れとくから勝手に食べてね」 ジャラジャラ
兄「お前それ、ドッグフードだろっ!?」
妹「ああ、気付かなかったわ。……それで?」
兄「……」
妹「じゃあね」
兄「……くそっ。くそぉ……」 ガブガブッ ガブガブッ カリカリッ カリカリッ
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 04:54:47.02:09NuvWEX0
三日後。
兄「……あ」
兄「あれ」
兄「何日経ったっけ」
兄「っていうか」
兄「俺。何考えてたっけ」
兄「……」
兄「話したい」
兄「誰かと話したい」
兄「誰でもいいから」
兄「誰か」
兄「誰か」
兄「……妹」
妹「……」
兄「あ……妹!」
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 04:56:53.27:09NuvWEX0
兄「妹! 妹!」
妹「……」 ドンッ タプンッ
兄「妹! なあ! 妹!」
妹「……」 ジャラジャラ
兄「妹ぉ! 返事してくれよ! 妹ぉぉ!」
妹「……」 スタスタ ガチャンッ
兄「妹! 妹! 妹!!」
兄「ぐぅ、うぅぅぅっ、うぅぅぅぅぅ!!」
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 05:01:57.76:09NuvWEX0
二日後。
兄「……ああ」
兄「気が、狂う」
兄「狂う」
兄「もう狂ってるのか」
兄「うぅうぅうぅ」
妹「お兄ちゃん、起きてる?」
兄「……妹?」
妹「どうしたの、お兄ちゃん。そんなに驚いた顔して」
兄「い、妹だよな? 本物の妹だよな?」
妹「そうだよ。変なお兄ちゃんだね」
兄「あ……あぁぁぁっ、あぁぁっ!」 ポロポロ
妹「泣くほど寂しかったんだね。もう大丈夫だよ」
兄「うん! うん!」
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 05:07:00.40:09NuvWEX0
妹「私もお兄ちゃんと話せなくて凄く寂しかったんだよ? でもね、お兄ちゃんが酷いこと言うから……」
兄「酷いこと?」
妹「私が飴と鞭を使ってお兄ちゃんを従わせようとしてるって。酷いよね。私傷付いちゃった。お兄ちゃんのためを思ってしてるのに
兄「ごめん、ごめん! ごめん!」
妹「わかってくれたんならいいよ。それでね、もう一回お兄ちゃんに聞きたいの」
兄「何を? 何でも聞いて! 答える!」
妹「あのね、私とお兄ちゃんのどっちが正しいのかなって」
兄「正しい?」
妹「そう。私はお兄ちゃんを思って色々してるのに、お兄ちゃんはすぐに私を否定するの」
兄「それはお前が正しいよ! 僕を思ってくれてるんだ!」
妹「やった! 大正解だよお兄ちゃん!」
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 05:10:43.13:09NuvWEX0
妹「あのね、今日はお兄ちゃんのためにお弁当作ってきたんだよ!」
兄「お弁当?」
妹「そう。ほら、あーんして」
兄「あー、ん」 モグモグ
妹「どう?」
兄「おい、しい。美味しい! 凄く美味しい! 妹は料理の天才だよ!」
妹「わぁ。嬉しいな。あのね、この卵焼きには隠し味が入ってるんだよ? 当ててみて」
兄「え。……かつおぶし?」
妹「不正解!」 バチバチ 兄「いひゃっ!」
妹「正解は白だしだよ!」
兄「な、なんで痛くするの?」
妹「お兄ちゃん。これの隠し味は?」
兄「し、白だし」
妹「ほらね! お兄ちゃんはもう忘れないんだよ! 痛かったおかげだよ!」
兄「ほ、ほんとだ」
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 05:13:45.55:09NuvWEX0
妹「それに正解したから、あーん」
兄「あー、ん」 モグモグ
妹「ね? お勉強する気になった?」
兄「なった!」
妹「えらいね」 ナデナデ
兄「えへへ」
妹「それじゃこれから毎日お勉強して、いっぱいご飯食べて、頭良くなろうね」
兄「なるよ!」
妹「うん! それでたくさん頭良くなったらここからも出られるよ? でも、そのためにはたくさん痛くならないと」
兄「が、我慢する」
妹「えらいね。これからはちゃんと私の言う事、聞けるよね?」
兄「うん!」
妹「ふふっ。じゃ、早速お勉強、しようね……」
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 05:15:27.09:ScxpRAGEO
妹「お兄ちゃん」
兄「あ、妹! 今日もいっぱいクイズするの?」
妹「今日はね、二つ試験をするの」
兄「試験?」
妹「そう。まずはこれ」
兄「これは……煙草?」
妹「うん。……それを好きにしていいよ」
兄「好きに?」
妹「そう」
兄(好きにするって……煙草は吸う以外にどうするの?)
妹「……」
兄(あ、わかった!)
妹「何か言いたそうだね」
兄「うん! これいらない!」
58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 05:21:24.03:09NuvWEX0
妹「どうして? お兄ちゃんは煙草が好きなんでしょ?」
兄「だって妹は嫌いだって言ってたよ! だからこれはいらないんだ!」
妹「ふぅん」
兄「……」
妹「正解! えらいね」 ナデナデ
兄「えへ、えへへ」
妹「それじゃ……次は最後の試験だよ」
兄「最後の?」
妹「そう。これを正解できたらお兄ちゃんは自由になれるの」
兄「自由、に?」
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 05:26:56.39:09NuvWEX0
妹「そう。自由に、ね。……はい、これ」
兄「これは……携帯電話?」
妹「ついさっき電源を入れたばかり。充電はばっちりしてある。……好きにしていいよ」
兄「好きに……」
妹「警察に電話してもいい。彼女に電話してもいい。私は何も止めない。本当だよ」
兄「好きに……好きに……?」
妹「好きにしていいの」
兄「好きに……好きに……えいっ!!」 ガシャンッ
妹「……壊れちゃったよ?」
兄「壊したんだよ」
妹「どうして?」
60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 05:29:35.85:09NuvWEX0
兄「だって……こうしたらきっと、妹が喜ぶと思ったから!」
妹「私は好きにしていいって言ったのに?」
兄「妹が喜ぶと僕も褒めてもらえて僕も嬉しいし、僕は……好きにしたい事なんてないから!」
妹「正解! 大正解だよ、お兄ちゃん! えらいね!」
兄「えへ、えへへへ」
妹「お兄ちゃんはこれからはずっと自由だよ。そのまま自由のまま、ずっとずっと自由だよ!」
兄「やった! ずっと妹と自由なんだね!」
妹「そう。ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと自由だよ。ずっとね」
62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 05:36:44.66:09NuvWEX0
女「……やっと連絡取れるようになったと思ったら、何? どういうこと?」
兄「だから俺はお前と別れるって。だってお前といても全然自由じゃないんだ」
女「意味わかんない」
兄「お前に意味なんてないんだ。意味はここにないんだよ。知らなかったの?」
妹「お兄ちゃん、行こ?」
兄「ああ! 行くよ! うん!」
女「……ちょっと、ねえ。あんたのせいなんでしょ、これ。一体何したのよ!」 ガシッ
兄「妹に触るな」 ゴンッ 女「痛っ!?」
兄「意味のないお前が妹に触るな、次触ったら粉々になるまで殴り続けるよ?」
妹「もうそんな人は放っておいて行こうよ!」
兄「うん、妹。俺は行くよ。ああ、妹の側にいられるなんて、なんて自由なんだろ!」
妹「ふふっ。そうだね、お兄ちゃん。お兄ちゃんはとっても自由で、素敵だね……ふふっ」
兄「ああでも、僕が間違えたらちゃんと教育してくれよ。じゃないと僕はバカだからダメなんだ!」
妹「わかってるよ、お兄ちゃん。これから先も、ずっと教育してあげるからね!」
おわり
63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 05:37:59.16:lJ30gka00
妹「中断します」
兄「ひっ、ひっ、ひっ!?」
妹「問題です。なぜ私は今お兄ちゃんにスタンガンを押し当てたのでしょうか?」 バチッ
兄「ひっ!?」
妹「制限時間は三十秒です。回答は複数可だよ。答えられない場合は……」 バチバチッ
兄「ひぃっ!?」
妹「さあ開始です。三十、二十九、二十八……」
兄「な、なんで、なんで……わ、わからない、わからない!」
妹「二十三、二十二……」
兄「おおお、俺が監禁された理由を答えられなかったから!」
妹「不正解」
兄「いぃっ!?」
妹「十五、十四……」
兄「俺にむかついたからっ!? 煙草のせいかっ!? なんだ、なんなんだよっ!」
妹「三、二、一……ゼロ。残念、正解は出ませんでした」 バチバチッ
兄「や、やめろよ。謝るから。謝るからさ。俺が何か悪かったんだろ? なあ、ごめん。ごめん。だからさぁ!」
妹「お兄ちゃん。正解はね……お兄ちゃんにスタンガンの痛みを教えるためなの。だからね、実は正解しても使う予定だったの」
兄「なんでだよ! なんで、俺が何したって言うんだよぉ!?」
妹「わからない事はゆっくり考えるといいよ。時間はたっぷりあるんだから」 バチバチバチッ 兄「ぎひぃぃっ!」 ビクビクンッ
妹「さあ、お兄ちゃんもスタンガンの怖さがたっぷりわかった所で、説明を始めたいと思います」
兄「はぁ、はぁ、はぁ」
妹「返事がありませんね」 バチッ
兄「ひゃっ、ひゃいぃっ!?」
妹「よろしいです。では、これからはお兄ちゃんが問題に正しく答えられれば、電撃はなしです」
兄「た、正しくって」
妹「正しくは正しくです。ですが……このままではお兄ちゃんが更生する前に死んでしまいそうなので、二択にします」
兄「二択?」
妹「はい。二択です。これならお兄ちゃんでも正解できるでしょう?」
兄「すぅ、はぁ、すぅ、はぁ……お前さ、もうこんな事やめろよ。今なら警察だけは勘弁してやる」
妹「あれ。電撃が足りなかったかなぁ」 バチッ
兄「……っ! な、何度されたって同じだ。こんな事しても何の意味も……っ」
妹「あははっ、それじゃ試してみようか? 第一問、本当にこんな事をしても何の意味もないのでしょうか?」
兄「何?」
妹「ほら、答えて? ないの? あるの? 制限時間は十秒。十、九……」
兄「な、ないって言ってるだろ!」
妹「残念、不正解。お勉強開始です」 バチバチバチッ 兄「いぎぃぃいいぃぃっ!!」 ビグビグビグンッ
妹「正解は、あるの。それはこれからお兄ちゃん自身で感じてね」
兄「はっ、ぐぅっ、うっ」
妹「第二問。お兄ちゃんが私に反抗して良いことがあるでしょうか?」
兄「……ある……。俺は、お前なんか屈しない。屈したくないからだ」
妹「不正解。そんなの全然良いことじゃないんだよ? ほら」 バチバチバチッ 兄「ぎぃぃぅぅいぃぃっ!!」 ビクビクッ
妹「痛いのは良いことじゃないよ? わかった?」
兄「……わか、るかよ」
妹「残念。お勉強が足りないんだね。じゃ第三問。私とお兄ちゃん、正しいのはどっち?」
兄「……」
妹「そうだ! お兄ちゃんのお勉強が捗るように電圧を上げるね!」 カチカチッ
兄「……っ」
妹「ふふっ。お兄ちゃん、正しいのはどっち?」
兄「お……俺だ! 俺が正しい! お前は狂ってるっ! 正気に戻れよこのバカ妹っ!」
妹「ざーんねん、不正解。私も辛いけど、これが教育だからね。はい、いくよ」 バリッ
兄「ひぃぃっ!? ややや、やめろ! やめろぉぉ!」
妹「今更叫んでも遅いよ? ……死なないで、ね?」 バリバリバリッ 兄「ぐぁがががががぁぁっ!?」 バタンバタンバタンッ
妹「体中痙攣してるね」 バリバリバリッ 兄「がががががががっ!?」 バタンバタンバタンッ バタンッ ジョロロロロロッ
妹「……あーあ。おもらししちゃったね。きたないなぁ。あははっ」
兄「う……っ」
妹「おはよう、お兄ちゃん」
兄「……まだ悪い夢を見てるみたいだ」
妹「そうだね。お兄ちゃんは悪い夢を見てるの。その夢から覚めるために私が教育してあげる」
兄「くそっ、その内誰かが誰か助けにっ!」
妹「来ないよ。来たとしても私が追い返すもの」
兄「ちくしょう! なんで俺がこんな目に合うんだっ!」
妹「……ごめんね、お兄ちゃん。私が間違ってたよね」
兄「しょ、正気に戻ったのか?」
妹「うん。お兄ちゃんにいきなりクイズなんて、難しすぎたんだよね」
兄「は?」
妹「今のお兄ちゃんじゃ間違った方しか選べないもんね。順を追っていかなくちゃ」
兄「……」
妹「まずはお返事の練習からしようね」
兄「意味わかんねぇ……」
妹「こら」 バチッ 兄「痛っ!」
妹「お返事は『はい!』ってするの。いい?」
兄「お前、頭おかしいんじゃねえのか? 俺をいくつだと思って……」
妹「えいっ」 バチッ 兄「いたたっ!」
妹「ちゃんとお返事できるまで繰り返すからね!」
兄「く、くそっ……ふざけるなよ……」
妹「返事ははいでしょ!」 バチッ 兄「いづっ!」
兄「はい……これでいんだろ!」
妹「よくできました。えらいね」 ナデナデ
兄「気持ち悪いんだよ! 放せ!」
妹「そういう言葉遣い、良くないと思うな。今日はそれも直そうね……うーんとね、じゃ、汚い言葉を使うたびに電圧を上げるね!」 カチッ
兄「な、なんだそれ、ふざけるんじゃねえ!!」
妹「はい、上げるね」 カチッ
兄「くそっ! お前ほんとどうかしてるぞっ!? 自分の兄貴監禁して電撃浴びせて何の得があんだよ!」
妹「もっと勉強すればわかるようになるよ」 カチカチカチッ
兄「お、おい……そんなに上げて、大丈夫なのか……?」
妹「きっと大丈夫じゃないね」
兄「……嘘だろ? それ、ほんとに使ったりしねえよな?」
妹「約束は守らないとダメだって教わらなかった?」
兄「お、お前、俺を殺す気なのか……」 ガクガクッ
妹「そうだよねぇ。このまま際限なく上げ続けたら、死んじゃうよねぇ。あ、そうだ。じゃこうしよっか?」
兄「……は、はやく言えよ。なんだよ」
妹「お兄ちゃんが『ごめんなさい』できたら下げてくの」
兄「ごめんな、さい?」
妹「そう。一つ一つちゃんと謝れたら私も下げてくよ?」
兄「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい。……ほら、下げろよ」
妹「ちゃんと謝れたらって言ったよね。そういう適当なの、私嫌いだな」 カチカチカチッ
兄「おい、話が違うぞっ!」
妹「ちゃんと謝れないの?」
兄「お前が約束をっ!」
妹「返事は……はいでしょ?」 ジジジジジジッ 兄「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」 ドシンッ ドシンッ ドシンッ
兄「……ひっ、ひぃぃっ、ひぃぃぃぃっ!」
妹「あ。良かったぁ。ちゃんと生きてた。死んじゃうかと思った」
兄「ころっ、ころっ、ころっ、ころさ、れれれっ、れれるっ!?」
妹「お兄ちゃんがちゃんとお返事できないから悪いんだよ? ね?」
兄「ななななんっ、なんでっ、なっ」
妹「……返事は?」
兄「はっ、はひっ、はひっ!」
妹「えらいね」 ナデナデ
兄「はっ、は……っ!」
妹「そろそろ、ちゃんと謝る気になったかな?」
兄「あや、謝る、います! 謝るいますっ!?」
妹「まず何を謝るの?」
兄「ちゃ、ちゃんと返事できなくてごめんなさいぃ!」
妹「えらいね。一つ下げるね」 カチッ
兄「はふ……ふぅっ、うっ……」
妹「他には?」
兄「他に、他に……あ、きっ、汚い言葉を使ってごめんなさい!」
妹「そうだね。えらいね」 カチカチッ
兄「あ、あと! 思ってもいないのに、謝った振りしてごめんあさいっ!」
妹「すごいすごい! お兄ちゃんすごいよ! こんなにちゃんと謝れるなんてえらいよ!」 ナデナデ
兄「あ、あぁ……」
妹「……今ならクイズにもちゃんと答えられるかな?」
兄「クイズ……」
妹「そう、クイズ。全問正解できたら手錠を外してあげてもいいかな」
兄「や、やる! やります!」
妹「本当に?」
兄「やらせてください!」
妹「……第一問。この行為に意味はあるでしょうか?」
兄「あります! ある! あります!」
妹「正解。お兄ちゃんは素直になれたもんね?」
兄「はい! はい!」
妹「第二問。お兄ちゃんが私に反抗して良いことはある?」
兄「ない! ないです! 一つもない!」
妹「そうだね。辛いだけだもんね。えらいね」 ナデナデ
兄「はふっ、はぁっ」
妹「第三問。……私とお兄ちゃん、正しいのはどっち?」
兄「妹、妹、妹! 妹だ! 妹が正しい! 妹に決まってる!」
妹「ふふっ。……ふふふっ」
兄「やっ、やった……っ!」
妹「ざーんねん。不正解」
兄「え……え……?」
妹「聞こえなかった? 不正解。不正解だよ。不正解」
兄「な……なんで? なんで?」
妹「なんでだと思う?」
兄「わかんねえ! わかんねえ! わかんねえよ!」
妹「ほら。ボロが出たね。言葉遣い、元に戻ってるよ?」
兄「あ、え?」
妹「言ったよね。適当なの、大嫌いだって。お兄ちゃんが何を考えたかなんてすぐにわかるんだよ」
兄「な、何、って」
妹「『今頷けば手錠を外してもらえる』『そうすれば何とでもなる』『痛いのよりずっといい』……そう思ったんだよね?」
兄「うっ、あっ、うぅっ」
妹「適当に、言ったんだよね? 心に思ってないことを。あーあ……ほんと、残念」
兄「ちっ、違うっ、違うんだっ!」
妹「お勉強、開始だよ」
兄「やめろ、やめろ、やめてくれぇぇぇっ!!」
兄「逃げなきゃ殺される、逃げなきゃ殺される、逃げなきゃ殺される、逃げなきゃ殺される……」
妹「お兄ちゃん、起きてる?」
兄「ひぃぃぃぃっ!? やめろ、やめてくれ、俺が悪かった、俺が悪かったからっ!」
妹「やだなぁ。それじゃまるで私がお兄ちゃんに何かしようとしてるみたいだよ?」
兄「ひっ、ひっ、ひっ、ひっ!」
妹「ご飯作ったから一緒に食べよ?」
兄「ご、ご飯?」
妹「お腹減ったでしょ? まだ何も食べてないもんね」
兄「あっ、あっ」 グゥゥッ
いいなぁ。うちの妹もこんなんだったら良かった
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 04:32:57.47:09NuvWEX0妹「ふふっ。でもまだ手錠は外してあげられないからね、私が食べさせてあげる」
兄「あ、う、うぅ」
妹「ほら、あーんして」
兄「うぅぅ」
妹「あーん、して……ね?」
兄「あ、あーん」
妹「はい」 ヒョイッ
兄「んぐっ」 パクッ
妹「美味しい?」
兄「お、おいひぃ」
妹「良かったぁ。本の通りに作ったけど、美味しくなかったらどうしようかと思っちゃった」
兄「ん、んっ。もう一口」
妹「はいはい、お口開けてね」
兄「あーん」
妹「ふふふっ」
兄「んくっ、んくっ」 ゴキュゴキュ
妹「はい。どう? お腹はいっぱいになった?」
兄「なった!」
妹「良かったね」 ナデナデ
兄「……は、放せよ」
妹「お腹一杯になったらまた反抗期?」
兄「段々わかってきた。お前はこうやって俺を従わせようとしてるんだ」
妹「どういうこと?」
兄「飴と鞭ってやつだろ。俺だってわかるんだぞ!」
妹「ふぅん。そう思うんだ?」
兄「図星で言い返せないんだろ?」
妹「私はお兄ちゃんのためを思ってこうしてるのに、そんな風に言うんだ?」
兄「な、なんだよ」
妹「……もういいよ。じゃあね」
兄「お、おい!」
兄「……なんなんだ?」
兄「ふんっ。まあいいさ、その内、絶対に誰か助けに来るさ」
兄「それまで持ちこたえればいいだけなんだ」
一時間経過
兄「……さすがにまだだよな」
三時間経過
兄「そういや妹も顔出さないな……」
八時間経過
兄「……寝て待つか」
一日経過
兄「喉がガラガラする……腹も減ったな……おい、妹! 妹! ……なんで来ないんだよ」
二日経過
兄「……頭がクラクラする。胃が痛い……妹ぉ、妹ぉぉ……」
妹「……何?」
兄「水……水くれ……水……」
妹「……それだけ?」
兄「それだけ、って……このままじゃ、死ぬって……」
妹「そう」
兄「おい、待てよ! 本当に死んじまうんだぞ?」
妹「はぁ……そんなに水が欲しいの?」
兄「頼むって……」
妹「ああ、そう」
妹「はい、水」 ドンッ
兄「……ば、バケツって……」
妹「水でしょ。後は勝手に飲んで」
兄「こ、こんなの人間の扱いじゃ」
妹「お兄ちゃんはもう人間じゃないもの。人間になるのを諦めた人間以下の動物でしょ」
兄「そ、そんな言い方ないだろっ!?」
妹「はぁ。あとこれ、一週間分はあるから。大皿に入れとくから勝手に食べてね」 ジャラジャラ
兄「お前それ、ドッグフードだろっ!?」
妹「ああ、気付かなかったわ。……それで?」
兄「……」
妹「じゃあね」
兄「……くそっ。くそぉ……」 ガブガブッ ガブガブッ カリカリッ カリカリッ
三日後。
兄「……あ」
兄「あれ」
兄「何日経ったっけ」
兄「っていうか」
兄「俺。何考えてたっけ」
兄「……」
兄「話したい」
兄「誰かと話したい」
兄「誰でもいいから」
兄「誰か」
兄「誰か」
兄「……妹」
妹「……」
兄「あ……妹!」
兄「妹! 妹!」
妹「……」 ドンッ タプンッ
兄「妹! なあ! 妹!」
妹「……」 ジャラジャラ
兄「妹ぉ! 返事してくれよ! 妹ぉぉ!」
妹「……」 スタスタ ガチャンッ
兄「妹! 妹! 妹!!」
兄「ぐぅ、うぅぅぅっ、うぅぅぅぅぅ!!」
二日後。
兄「……ああ」
兄「気が、狂う」
兄「狂う」
兄「もう狂ってるのか」
兄「うぅうぅうぅ」
妹「お兄ちゃん、起きてる?」
兄「……妹?」
妹「どうしたの、お兄ちゃん。そんなに驚いた顔して」
兄「い、妹だよな? 本物の妹だよな?」
妹「そうだよ。変なお兄ちゃんだね」
兄「あ……あぁぁぁっ、あぁぁっ!」 ポロポロ
妹「泣くほど寂しかったんだね。もう大丈夫だよ」
兄「うん! うん!」
妹「私もお兄ちゃんと話せなくて凄く寂しかったんだよ? でもね、お兄ちゃんが酷いこと言うから……」
兄「酷いこと?」
妹「私が飴と鞭を使ってお兄ちゃんを従わせようとしてるって。酷いよね。私傷付いちゃった。お兄ちゃんのためを思ってしてるのに
兄「ごめん、ごめん! ごめん!」
妹「わかってくれたんならいいよ。それでね、もう一回お兄ちゃんに聞きたいの」
兄「何を? 何でも聞いて! 答える!」
妹「あのね、私とお兄ちゃんのどっちが正しいのかなって」
兄「正しい?」
妹「そう。私はお兄ちゃんを思って色々してるのに、お兄ちゃんはすぐに私を否定するの」
兄「それはお前が正しいよ! 僕を思ってくれてるんだ!」
妹「やった! 大正解だよお兄ちゃん!」
妹「あのね、今日はお兄ちゃんのためにお弁当作ってきたんだよ!」
兄「お弁当?」
妹「そう。ほら、あーんして」
兄「あー、ん」 モグモグ
妹「どう?」
兄「おい、しい。美味しい! 凄く美味しい! 妹は料理の天才だよ!」
妹「わぁ。嬉しいな。あのね、この卵焼きには隠し味が入ってるんだよ? 当ててみて」
兄「え。……かつおぶし?」
妹「不正解!」 バチバチ 兄「いひゃっ!」
妹「正解は白だしだよ!」
兄「な、なんで痛くするの?」
妹「お兄ちゃん。これの隠し味は?」
兄「し、白だし」
妹「ほらね! お兄ちゃんはもう忘れないんだよ! 痛かったおかげだよ!」
兄「ほ、ほんとだ」
妹「それに正解したから、あーん」
兄「あー、ん」 モグモグ
妹「ね? お勉強する気になった?」
兄「なった!」
妹「えらいね」 ナデナデ
兄「えへへ」
妹「それじゃこれから毎日お勉強して、いっぱいご飯食べて、頭良くなろうね」
兄「なるよ!」
妹「うん! それでたくさん頭良くなったらここからも出られるよ? でも、そのためにはたくさん痛くならないと」
兄「が、我慢する」
妹「えらいね。これからはちゃんと私の言う事、聞けるよね?」
兄「うん!」
妹「ふふっ。じゃ、早速お勉強、しようね……」
なんだか背筋がぞくぞくするわ
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 05:19:02.71:09NuvWEX0妹「お兄ちゃん」
兄「あ、妹! 今日もいっぱいクイズするの?」
妹「今日はね、二つ試験をするの」
兄「試験?」
妹「そう。まずはこれ」
兄「これは……煙草?」
妹「うん。……それを好きにしていいよ」
兄「好きに?」
妹「そう」
兄(好きにするって……煙草は吸う以外にどうするの?)
妹「……」
兄(あ、わかった!)
妹「何か言いたそうだね」
兄「うん! これいらない!」
妹「どうして? お兄ちゃんは煙草が好きなんでしょ?」
兄「だって妹は嫌いだって言ってたよ! だからこれはいらないんだ!」
妹「ふぅん」
兄「……」
妹「正解! えらいね」 ナデナデ
兄「えへ、えへへ」
妹「それじゃ……次は最後の試験だよ」
兄「最後の?」
妹「そう。これを正解できたらお兄ちゃんは自由になれるの」
兄「自由、に?」
妹「そう。自由に、ね。……はい、これ」
兄「これは……携帯電話?」
妹「ついさっき電源を入れたばかり。充電はばっちりしてある。……好きにしていいよ」
兄「好きに……」
妹「警察に電話してもいい。彼女に電話してもいい。私は何も止めない。本当だよ」
兄「好きに……好きに……?」
妹「好きにしていいの」
兄「好きに……好きに……えいっ!!」 ガシャンッ
妹「……壊れちゃったよ?」
兄「壊したんだよ」
妹「どうして?」
兄「だって……こうしたらきっと、妹が喜ぶと思ったから!」
妹「私は好きにしていいって言ったのに?」
兄「妹が喜ぶと僕も褒めてもらえて僕も嬉しいし、僕は……好きにしたい事なんてないから!」
妹「正解! 大正解だよ、お兄ちゃん! えらいね!」
兄「えへ、えへへへ」
妹「お兄ちゃんはこれからはずっと自由だよ。そのまま自由のまま、ずっとずっと自由だよ!」
兄「やった! ずっと妹と自由なんだね!」
妹「そう。ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと自由だよ。ずっとね」
女「……やっと連絡取れるようになったと思ったら、何? どういうこと?」
兄「だから俺はお前と別れるって。だってお前といても全然自由じゃないんだ」
女「意味わかんない」
兄「お前に意味なんてないんだ。意味はここにないんだよ。知らなかったの?」
妹「お兄ちゃん、行こ?」
兄「ああ! 行くよ! うん!」
女「……ちょっと、ねえ。あんたのせいなんでしょ、これ。一体何したのよ!」 ガシッ
兄「妹に触るな」 ゴンッ 女「痛っ!?」
兄「意味のないお前が妹に触るな、次触ったら粉々になるまで殴り続けるよ?」
妹「もうそんな人は放っておいて行こうよ!」
兄「うん、妹。俺は行くよ。ああ、妹の側にいられるなんて、なんて自由なんだろ!」
妹「ふふっ。そうだね、お兄ちゃん。お兄ちゃんはとっても自由で、素敵だね……ふふっ」
兄「ああでも、僕が間違えたらちゃんと教育してくれよ。じゃないと僕はバカだからダメなんだ!」
妹「わかってるよ、お兄ちゃん。これから先も、ずっと教育してあげるからね!」
おわり
妹とのハッピーライフがまだだろ?
64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 05:39:37.96://HoNSM+0
やだなにこれこわい
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 05:58:51.92:bmpZ/wIOO
超最高超最高
75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 08:58:23.80:9rY96gf20
乙
よかったよ
よかったよ









































コメント 8
コメント一覧 (8)
妹の目的がよく分かんなかったよ
こんなことが実際にあるのかよ…