田畑「アイマスのアニメも終わったし、なんだか暇になっちゃったわねえ……」
花村「あら、田畑さんアイマス好きだったの? 私も最近全話見終わったところだったのよ」
栗田「アニメのおかげでアイドルマスターの知名度も上がってきたわね」
田畑「私はやっぱり断然やよい派ね。元気で天然なところがたまらないわ」
花村「私は伊織ね。なんてったって釘宮ボイスですもの。好きになるなというほうが無理な話ね」
富井「やあやあご婦人方、楽しそうな話をしとるね」
栗田「あら副部長いらっしゃったんですか」
富井「アイマスの話なら任せてくれ! 私は熱烈な響派でね……」
栗田「えっ、響ですか?」
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4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 20:34:48.81:GTScDkhw0
花村「ああ、私あの子はちょっと……。」
富井「なんだと?」
田畑「だって響ってぼっちすぎてなんだかね……。765プロの団結って言ったってあの子の友達っているのかしら? メイン回も物足りなかったわ」
富井「何おう! 貴音とは961プロ時代からの友達じゃないか!」
栗田「副部長、田畑さんたちは原作未プレイで……」
富井「なにー! 原作もプレイせずにひびきんをこき下ろしたのか!?
そんな神経でよくもアイマスの話題なんて出したもんだね! そんなだからやよいみたいな池沼にハマるんだ!」
田畑「なんですって!」
花村「副部長、落ち着いてください!」
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 20:38:47.06:GTScDkhw0
富井「うるさい!君は黙ってリストラ組でも愛でていればいいんだ!
へっ、不人気竜宮小町に逆らって悪うございましたねっ!」
花村「そんな!」
栗田「副部長、それはあんまりです!」
田畑「うっうー!」
山岡「はぁーあ、二日酔いにもめげず最近出たカタログのために働くなんて俺はサラリーマンの鑑だね……。
いや、プロデューサーの鑑か……? これが本当の山Pでござい、なーんて」
富井「……」
山岡「あ、副部長。ちわっす。どうしたんですかそんなおっかない顔して。あ、さてはまた奥さんを怒らせましたね。家庭内でぼっちになるとつらいですねえ」
富井「このボケナス!」ドカバキッ
山岡「うぎゃー!!」
富井「お前みたいな奴が居るから響がネタになるんだ!!」
山岡「な、なんだってえの一体……」
栗田「山岡さん、実は……」
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 20:46:53.24:GTScDkhw0
山岡「へえ、そんなことがあったのか」
田畑「もう許せないわ!パワハラ上司の横暴を認めてはならない!」
花村「立ち上がれ女諸君!」
山岡「確かに、副部長も言い過ぎだよな。だが……」
栗田「?」
山岡「みんな、明日は空けといてくれないか。一緒にきてほしい場所があるんだ」
翌日
花村「山岡さんたらどこに連れて行くつもりなのかしら」
田畑「さあね。それにしても昨日はゴーヤを見ただけでイライラが止まらなかったわ」
栗田(山岡さんのことだから何か考えがあるんでしょうけど……)
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 20:55:51.63:GTScDkhw0
富井「あっ、君たちなぜこんなところに!」
栗田「えっ!副部長こそどうしてここに!?」
富井「私は山岡の奴に今日ここに来いと言われて……」
栗田(どういうつもりなの山岡さん……。今この三人を会わせるなんて……)
山岡「あれ、みなさんお早いお集まりで」
富井「山岡! お前がこの時間に呼んだんだろ!」
山岡「まあそうカリカリしなさんなって。それじゃあ行きますか」
田畑花村「……」
富井「ふんっ……」
栗田(ああ、やっぱり険悪なムード……)
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 21:03:10.00:GTScDkhw0
山岡「ついたな。ここだ」
副部長「ついたって、ここ、ただのマンションじゃないか」
山岡「お、いたいた」
板山「よう、山岡くん」
栗田「あら、板山社長!もしかしてこちらのマンションにお住まいなんですか?」
板山「ちがうちがう。いやあ私は大のアイマス好きでね、しかし自宅でやるとかあちゃんがうるさくてな。
アイマスを楽しむためだけにマンションを一棟購入したんだ。でかい課金だと思えばなんのことはないね。わっはっは……」
栗田「まあ、あきれた!」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 21:11:05.51:GTScDkhw0
山岡「板山社長は原作のDLCはもちろん、モバマスのアイドルもフルコンプした豪の者なんだ。じゃあ社長、頼んでおいた物を」
板山「ああ、もう準備はできてるぞ。それじゃあ私は奥でスコアアタックに挑戦しているからな」
山岡「わかりました」
栗田「一体何が始まるのかしら……」
山岡「副部長と田畑さんに花村さん、今から三人でこの部屋に入ってくれ。中にDVDがある。それを見終わったら出てきてください」
富井「それはかまわんが……」
花村「それを見たらどうなるっていうの?」
山岡「まあまあ、善は急げってね。ほら入った入った」バタン
田畑「うっ……」
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 21:09:37.34:GTScDkhw0
山岡「ふう」
栗田「山岡さん、いったい何を……」
山岡「ああ、実はあの三人に見せているDVDはね、アイマスの全キャラ分のプレイ動画なんだ」
栗田「?そんなものを見せてどうなるっていうの?」
山岡「実はそのプレイ動画ではコミュニケーションシーンが全てバッドコミュニケーションになるようにしてある」
栗田「ええっ!そんな動画を全キャラ分!?そんなのあんまりだわ!
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 21:19:29.19:GTScDkhw0
山岡「ああ、俺だって本当は美希の悲しむ顔なんか存在してほしくない」
栗田(美希派だったのね……)
山岡「去年、アイマス初(二度目じゃない)のアニメ化でアイマスの知名度は一気に上がった。もともとファンからは熱狂的な支持があったが、PS3への移植も相まってより手の届きやすいコンテンツになった」
栗田「私なんてアイマスをやるために箱を購入したけどもはや粗大ゴミね」
山岡「そんなこともあって新米のアイマスファンが増えてきた。それ自体は結構なことだ。だが、そんな新米プロデューサーたちはどこか方向性を間違ってしまったように思うんだ」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 21:30:09.69:GTScDkhw0
山岡「例えば自分の好きなキャラ以外を認めないことがよく見られる。俺たちの目的は彼女たちをトップアイドルにすること。
俺たちの頑張り次第で彼女たちがどんどん輝いていくというのに、そのことがわからずにギャルゲーとしてアイマスをプレイしているんだ。これは嘆かわしいことだよ」
栗田(『アイマスはギャルゲーじゃない』なんて美希派のくせによく言うわ)
山岡「アイマスにいらない子なんていないんだ。一度でも誰かをプロデュースしたなら絶対にその子の笑顔を見たくなるはずさ」
栗田「それで山岡さんはあの三人にアイドル全員の大切さをわかってもらおうとしたのね」
山岡「その通りだよ。第一、他のアイドルを貶すプロデューサーなんて765プロのみんなに好かれるはずがないからね。そのことに気付いてもらおうとしたのさ」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 21:39:30.17:GTScDkhw0
栗田「でもあの三人途中で逃げ出すんじゃ……」
山岡「大丈夫。DVDを全部見るまで部屋の鍵は開かないようになってるんだ」
栗田「まあ、豪快なのね!」
山岡「それじゃあ俺たちは飯でも食いにいこう。岡星は空いてるかな」
栗田「いやだわ山岡さん。岡星さんはアイマス2が出たときに自殺したじゃない」
山岡「よおし、それならグーの音も出ないカツ丼でどうだ!」
栗田「賛成!」
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 22:02:59.10:hzfS0uqo0
二日後
富井「花村くんに田畑くん、本当に申し訳なかった……」
田畑「謝るのは私たちの方ですわ副部長……」
花村「響のことを何も知らずにえらそうなことを……」
富井「私だってやよいと伊織のことをまったくわかっていなかったようだ。アケマスからもう一度始めてみるよ。もうあの子たちの悲しむ顔なんて見たくないからね!」
田畑「私たちもこれからアイマスをプレイしてみます」
花村「ええ、今度は響にアカペラでなんて歌わせないんだから!」
三人「かなさんどー!」
板山「いやあよかったよかった」
栗田「一件落着みたいね」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 21:53:43.22:GTScDkhw0
山岡「アイマスのキャラは全員トップアイドルなんだ」
栗田「あら、だけどここにフルチェインもできないプロデューサーがいるようだけど?トップアイドルになんてなれるのかしら?」
山岡「栗田さん!そういうことじゃなくて俺はねえ!」
栗田「キャーッ」
ドスッ
栗田「あ、ごめんなさいよそ見してて……」
??「アイマスのキャラは全員トップアイドルだと?笑わせおって」
栗田「ああっ、あなたは……!」
栗田「海原雄山!!」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 21:57:44.04:GTScDkhw0
山岡「なにっ」
板山「ああ、これはこれは海原さん。今日はどういったご用件で?」
海原「いやなに、モバマスのアイテムを買い取ってほしくてな……。そんなことより士郎、貴様はまた事の本質を見誤ったな」
山岡「なんだと!?」
海原「全員が一番だと?それはただの甘えだ」
栗田「それは一体どういう……」
山岡「行こう栗田さん。こんなやつと話すことは何もないっ」
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 22:03:21.92:GTScDkhw0
海原「丁度いい。帝都新聞から次の至高のメニューの題材を決めてほしいとの連絡が今日入ったところだ。今回の題材はアイドルにする」
栗田「アイドル対決ですって!?」
海原「よもや逃げはせんな?士郎」
山岡「ふざけるな!やってやるさ!吠え面かくのはお前のほうだぜ!」
海原「ふふ、それでは醜態を晒すがよい!次の対決が楽しみだ!わーっはっはっはっは!!」
板山「いやはや、とんでもないことになったな山岡くん」
栗田「まさかこんなことになるなんて……」
山岡「大方あいつの好きなキャラがよっぽどひどい扱いでもされてるんだろうさ……。見せてやるぜ、究極のアイドルをな」
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 22:08:38.77:GTScDkhw0
大原「たった今帝都から連絡があった。次の題材はアイドルだそうだな。まさかまた海原雄山と一悶着あったんじゃあるまいな?」
山岡「……」
大原「まあ決まったことはいい。それより勝算はあるのか?」
小泉「アイマスにもシリーズがあるからな。ストーリーや設定も違うのにだれが一番なんて決められるのかね」
大原「ああ、それについてはアニメの設定準拠でやるらしい」
栗田(アニメ設定……。範囲が狭いだけに難しいわね……)
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 22:13:37.00:GTScDkhw0
山岡「大丈夫です。それならプランBでなんとかなります」
大原「そうか。もしこれで負けたら君たちのアイマスは没収する」
山岡「ええ、そんな横暴な!」
小泉「うるさい!本来お前等は負けたら即クビで当然なのだ。社主の仏のような御心の広さのおかげでアイマス没収で済むんだ。ありがたく思え!」
山岡「ゴマスリレッスンってどこで受けられるんですか?」
大原小泉「山岡ー!!」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 22:20:34.30:GTScDkhw0
栗田「山岡さん、勝算なんて本当にあるの?」
山岡「勝算?そんなものあるわけないだろ」
栗田「ええ!それじゃどうするのよ!」
山岡「俺の美希愛があれば負けないよ。ははは。ところで君は誰派なんだい?」
栗田「もう、すぐ話を逸らして……。私は御手洗くん派です!」
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 22:29:43.17:GTScDkhw0
山岡「けぇーっ!木星信者なんてもんがまだこの日本にいたとは驚きだね!」
栗田「そんなひどいものじゃないわ。モバマスの量産アイドルよりしっかりとしたプロの味がするし」
山岡「木星なんてのはね、アイマスの癌だよ!」
栗田「何よ!ダンスでバク転するのはアイマスの中でも御手洗くんしかいないんですからね!」
山岡「確かに……」
栗田「わかってくれればいいのよ。私も言い過ぎたわ。お互いがんばりましょう」
山岡「ああ!今度の勝負絶対に勝ってみせるよ!」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 22:32:50.87:GTScDkhw0
対決当日
審査員「それでは究極のメニューから発表してください」
山岡「今回究極のアイドルに選んだアイドルは、星井美希です」
陶人「お、予想通りのところだな」
山岡「美希の良いところは性格ルックス諸々その他です。中三ながら抜群のプロポーションを誇り、写真写りも最高、ダンスも一度見ただけで完全にマスターし、さらにアニメの終盤ではなんとかいう賞ももらいました」
栗田「~なの、という口調もかわいらしく、何より『ハニー』と呼ばれるのはもはやアイドルとプロデューサーの関係を超えた快感です」
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 22:34:43.62:GTScDkhw0
山岡「アイドルとしての能力は間違いなくナンバーワンでしょう。さらに春香が悩んでいることと同じ考えに至り、千早に言われるまでもなく正解に辿り着いた精神力も目を見張るものがあります」
京極「言われてみれば確かに。わしは正直美希は見た目だけのつまらん奴かと思っとったがこうして見るとどれだけ美希が素晴らしいかわかる」
山岡「アイドルとしての素質、加えて765プロの団結の重要性を見失わなかった美希こそが究極のアイドルと言えるのではないでしょうか」
陶人「美希の良さなど今更語ることなどないと思っておったが、こうして一つ一つ並べてみるとより実感できるわい」
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 22:35:52.11:GTScDkhw0
小泉「審査員の受けは良いようですな」
大原「ああ、この分なら負けはあるまい……」
審査員「続いて至高のメニューの発表をお願いします」
京極「アイマスで一番優れたアイドルは誰か、と聞かれたらまず大半の人間が美希と答えるはずや。それだけ美希の力はすごい。こら海原さんがどう立ち向かうか見物やで」
陶人「大方出してくるのはメインヒロインの春香じゃろう。しかしいくらメインといえど美希を負かせられるじゃろうか……」
山岡「……」
栗田(理詰めで言えば間違いなく美希が一番のはず……。不安があるとすればストーリー部分。海原さんがこのまますんなり負けてくれるとは思えない。至高のアイドル……いったい誰が……)
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 22:48:53.54:GTScDkhw0
海原「まず最初にアイマスの楽しみ方について話しておきたい。皆さんに理解していただきたいのはアイマスとは結局のところキャラクタービジネスであるということだ。
かわいくないキャラクターが出世して誰が喜ぶだろうか。つまるところ好きなアイドルをとことんまで愛でるのがアイマスの至高の楽しみ方なのだ」
京極「む、なかなか過激な意見やな」
海原「そしてその楽しみ方をとことん追求できるアイドルを至高のアイドルとすべきだと私は思う。そこで至高のメニュー側が用意したアイドルは菊地真だ」
陶人「真じゃと!?」
小泉「これは……変化球というかなんというか」
海原「真は女の子扱いしてもらえない。作中の異性で女の子扱いしてくれたのはプロデューサーだけだ。
だが、真とプロデューサーの二人だけの空間での限定されたかわいさがとてつもない。765の団結などという生温い言葉で得られる快感ではない。私が真の王子様なのだ」
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 22:51:43.44:I4aYOKbqO
京極「はて?ストーリーに絡んだキャラの良さを挙げないとは海原さんらしくもない……」
海原「アニメのストーリーに誉める点などない」
山岡「なにっ」
京極「これまた穏やかでない。わしなんか春香がキャラメルを渡されたシーンで滂沱の涙を流したもんやが」
海原「アニメはアイマスの楽しみ方とは外れた道を歩んでしまった。終盤の春香の悩みに気付いた者は千早のみ。
その千早もプロデューサーが大怪我をしてから行動に出るという間抜けぶり。そんなことで仲間などと言えるのだろうか」
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 22:58:48.12:GTScDkhw0
海原「美希に至っては春香を追い詰めるような発言をしたばかりか春香がいよいよ追い詰められてから事の重大さに気付き、
自分の無神経な発言を棚上げした良いとこどりの話を偉そうに話し、デカい顔をしている。間接的にプロデューサーに怪我をさせたのは美希だと私は思う」
小泉「確かにあそこで美希が割り込んでこなかったら……」
海原「それから、春香にはそもそもプロ意識が足りない。芸能界でどこま☆いつまなどあり得るはずもなく、また、必ず人気に差が出る。
みんな一緒で、など夢物語なのだ。そのような現実を無視したアニマスで誉める点といったらもう、キャラのかわいさ以外にないのだ」
山岡「それは違う! お前はただ自分の好きな真の出番が少ないのをシナリオのせいにしてるだけだ!」
栗田「山岡さん……」
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 23:04:27.61:GTScDkhw0
海原「ほう、それでは聞かせてほしい。みんな一緒に仕事ができなくなったのを悲しんでいたのが春香だけだったのは何故か?仲間意識など春香一人だけが勝手に持っていただけではないのか?」
山岡「ぐっ……!」
海原「それからもう一つ。美希のプロデューサーへの呼び方が『ハニー』に突然変わったことに違和感はなかったか?」
栗田「ああっそうだわ! 『ハニー』へと呼び方が変わるのは原作では徐々に関係を深めていってからのこと。確かにあの一話だけでそこまで好感度が上がるかというと……」
海原「不自然な好意の表れは見ている側にとって嫌な気持ちになるだけだ。美希というキャラクターが実に安っぽいものになってしまった。単純なキャラ萌えだけでも美希には不完全な点があるのだ」
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 23:08:21.75:wuSN2StC0
山岡「く、くそっ……」
大原「我々は小綺麗なストーリーに綺麗な作画さえあれば御の字だと考えてしまっていたようだ……」
審査員「ゼノグラシアの話はしないよう言ったはずです」
海原「仲間、友情、団結。そんな安易な言葉に逃げずにキャラクターをとことんまで掘り下げるべきだったのだ。それこそがアイマスの楽しみ。アニメは全体として違和感の残る出来になってしまった……」
栗田(海原先生はアイマスを心から愛しておられるのだわ……。だからこそ一切の妥協を許さない。前のアニメのせいで私たちは今回のアニメを知らずのうちに過大評価してしまったのね……)
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 23:14:05.67:GTScDkhw0
審査員「今回の勝負、アイマスが皆様にとってゲームの枠をこえて大切なものであるということがよくわかりました。我々も勝敗を決めるのは非常に心苦しい。したがって、今回の勝負、引き分けとします」
63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 23:20:56.17:GTScDkhw0
海原「なんだと!?」
小泉「やったー!」
大原「はあ、よかった……」
栗田「でもいったいどうして……」
審査員「至高のメニュー側の意見はもっともです。しかし、我々審査員は全員美希派なのです。然るに、ミキミキの敗北は有り得ないことなのです」
栗田「やっぱり人気には勝てなかったのね!」
67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 23:24:12.37:GTScDkhw0
唐山(しかし今日の雄山はらしくなかったのう……。やはり真の出番が17話以降ほとんどないというのはいくら雄山といえど心穏やかにはいられんということか……)
海原「くっ……審査員の好みに迎合しおって……」
山岡「……」
海原「士郎。今回の勝負、真の勝者はどちらかお前にはわかっているはずだ」
山岡「うう……」
栗田(悔しいけれど今回は完敗だわ……)
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 23:28:08.89:GTScDkhw0
翌日
山岡「……」
栗田「山岡さん、すっかりふさぎこんじゃって……」
田畑「無理もないわよ。実質負けみたいなものなんだから」
花村「それに好きな美希をあんなボロクソ言われちゃね……」
山岡「よし、決めた」
栗田「決めたって何を?」
山岡「今日は課金ガチャに五万つっこむ!!」
70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 23:29:51.33:GTScDkhw0
花村「またそんなくだらないこと悩んでたの!?」
田畑「ぐわばばばば、あんたは一生搾取されてなさい!!」
山岡「えぇ、なんだってえのいったい?」
栗田「これは一度巻き戻ったほうがいいかもね……」
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 23:31:58.13:GTScDkhw0
富井「山岡ー!充電器貸してくれー!」
山岡「あ、副部長。いいすよ。でもなんでこんなすぐ充電切れたんですか」
富井「電車の中でずっとモバマスをしててな。昨日から始めてみたんだ。ヒロシと妻にも紹介したのさ。これが家族愛だよ」
山岡「へえへえ。ん?それじゃ招待特典の千早が二枚はありますよね?トレードしません?」
富井「招待特典?なんのことだ?」
山岡「え……。てことは副部長まさか……」
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 23:34:16.85:GTScDkhw0
栗田「副部長、実は……」ゴニョゴニョ
富井「なにー!?友達招待で千早がもらえただとー!?」
栗田「で、でも20枚集めないと良いやつになりませんから……」
山岡「まあまあ、むしろ貰えなくってよかったと思いますよ」
富井「どういうことだ?」
山岡「だってぼっちの副部長に20枚も集められるわけないじゃないですか。下手な夢見るよりよっぽど幸せですよ」
富井「や、山岡ー!!!!」
完
75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 23:40:24.92:GTScDkhw0
花村「ああ、私あの子はちょっと……。」
富井「なんだと?」
田畑「だって響ってぼっちすぎてなんだかね……。765プロの団結って言ったってあの子の友達っているのかしら? メイン回も物足りなかったわ」
富井「何おう! 貴音とは961プロ時代からの友達じゃないか!」
栗田「副部長、田畑さんたちは原作未プレイで……」
富井「なにー! 原作もプレイせずにひびきんをこき下ろしたのか!?
そんな神経でよくもアイマスの話題なんて出したもんだね! そんなだからやよいみたいな池沼にハマるんだ!」
田畑「なんですって!」
花村「副部長、落ち着いてください!」
富井「うるさい!君は黙ってリストラ組でも愛でていればいいんだ!
へっ、不人気竜宮小町に逆らって悪うございましたねっ!」
花村「そんな!」
栗田「副部長、それはあんまりです!」
田畑「うっうー!」
山岡「はぁーあ、二日酔いにもめげず最近出たカタログのために働くなんて俺はサラリーマンの鑑だね……。
いや、プロデューサーの鑑か……? これが本当の山Pでござい、なーんて」
富井「……」
山岡「あ、副部長。ちわっす。どうしたんですかそんなおっかない顔して。あ、さてはまた奥さんを怒らせましたね。家庭内でぼっちになるとつらいですねえ」
富井「このボケナス!」ドカバキッ
山岡「うぎゃー!!」
富井「お前みたいな奴が居るから響がネタになるんだ!!」
山岡「な、なんだってえの一体……」
栗田「山岡さん、実は……」
山岡「へえ、そんなことがあったのか」
田畑「もう許せないわ!パワハラ上司の横暴を認めてはならない!」
花村「立ち上がれ女諸君!」
山岡「確かに、副部長も言い過ぎだよな。だが……」
栗田「?」
山岡「みんな、明日は空けといてくれないか。一緒にきてほしい場所があるんだ」
翌日
花村「山岡さんたらどこに連れて行くつもりなのかしら」
田畑「さあね。それにしても昨日はゴーヤを見ただけでイライラが止まらなかったわ」
栗田(山岡さんのことだから何か考えがあるんでしょうけど……)
富井「あっ、君たちなぜこんなところに!」
栗田「えっ!副部長こそどうしてここに!?」
富井「私は山岡の奴に今日ここに来いと言われて……」
栗田(どういうつもりなの山岡さん……。今この三人を会わせるなんて……)
山岡「あれ、みなさんお早いお集まりで」
富井「山岡! お前がこの時間に呼んだんだろ!」
山岡「まあそうカリカリしなさんなって。それじゃあ行きますか」
田畑花村「……」
富井「ふんっ……」
栗田(ああ、やっぱり険悪なムード……)
山岡「ついたな。ここだ」
副部長「ついたって、ここ、ただのマンションじゃないか」
山岡「お、いたいた」
板山「よう、山岡くん」
栗田「あら、板山社長!もしかしてこちらのマンションにお住まいなんですか?」
板山「ちがうちがう。いやあ私は大のアイマス好きでね、しかし自宅でやるとかあちゃんがうるさくてな。
アイマスを楽しむためだけにマンションを一棟購入したんだ。でかい課金だと思えばなんのことはないね。わっはっは……」
栗田「まあ、あきれた!」
山岡「板山社長は原作のDLCはもちろん、モバマスのアイドルもフルコンプした豪の者なんだ。じゃあ社長、頼んでおいた物を」
板山「ああ、もう準備はできてるぞ。それじゃあ私は奥でスコアアタックに挑戦しているからな」
山岡「わかりました」
栗田「一体何が始まるのかしら……」
山岡「副部長と田畑さんに花村さん、今から三人でこの部屋に入ってくれ。中にDVDがある。それを見終わったら出てきてください」
富井「それはかまわんが……」
花村「それを見たらどうなるっていうの?」
山岡「まあまあ、善は急げってね。ほら入った入った」バタン
田畑「うっ……」
山岡「ふう」
栗田「山岡さん、いったい何を……」
山岡「ああ、実はあの三人に見せているDVDはね、アイマスの全キャラ分のプレイ動画なんだ」
栗田「?そんなものを見せてどうなるっていうの?」
山岡「実はそのプレイ動画ではコミュニケーションシーンが全てバッドコミュニケーションになるようにしてある」
栗田「ええっ!そんな動画を全キャラ分!?そんなのあんまりだわ!
山岡「ああ、俺だって本当は美希の悲しむ顔なんか存在してほしくない」
栗田(美希派だったのね……)
山岡「去年、アイマス初(二度目じゃない)のアニメ化でアイマスの知名度は一気に上がった。もともとファンからは熱狂的な支持があったが、PS3への移植も相まってより手の届きやすいコンテンツになった」
栗田「私なんてアイマスをやるために箱を購入したけどもはや粗大ゴミね」
山岡「そんなこともあって新米のアイマスファンが増えてきた。それ自体は結構なことだ。だが、そんな新米プロデューサーたちはどこか方向性を間違ってしまったように思うんだ」
山岡「例えば自分の好きなキャラ以外を認めないことがよく見られる。俺たちの目的は彼女たちをトップアイドルにすること。
俺たちの頑張り次第で彼女たちがどんどん輝いていくというのに、そのことがわからずにギャルゲーとしてアイマスをプレイしているんだ。これは嘆かわしいことだよ」
栗田(『アイマスはギャルゲーじゃない』なんて美希派のくせによく言うわ)
山岡「アイマスにいらない子なんていないんだ。一度でも誰かをプロデュースしたなら絶対にその子の笑顔を見たくなるはずさ」
栗田「それで山岡さんはあの三人にアイドル全員の大切さをわかってもらおうとしたのね」
山岡「その通りだよ。第一、他のアイドルを貶すプロデューサーなんて765プロのみんなに好かれるはずがないからね。そのことに気付いてもらおうとしたのさ」
栗田「でもあの三人途中で逃げ出すんじゃ……」
山岡「大丈夫。DVDを全部見るまで部屋の鍵は開かないようになってるんだ」
栗田「まあ、豪快なのね!」
山岡「それじゃあ俺たちは飯でも食いにいこう。岡星は空いてるかな」
栗田「いやだわ山岡さん。岡星さんはアイマス2が出たときに自殺したじゃない」
山岡「よおし、それならグーの音も出ないカツ丼でどうだ!」
栗田「賛成!」
岡星wwwwwかわいそうな子
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 21:47:12.78:GTScDkhw0二日後
富井「花村くんに田畑くん、本当に申し訳なかった……」
田畑「謝るのは私たちの方ですわ副部長……」
花村「響のことを何も知らずにえらそうなことを……」
富井「私だってやよいと伊織のことをまったくわかっていなかったようだ。アケマスからもう一度始めてみるよ。もうあの子たちの悲しむ顔なんて見たくないからね!」
田畑「私たちもこれからアイマスをプレイしてみます」
花村「ええ、今度は響にアカペラでなんて歌わせないんだから!」
三人「かなさんどー!」
板山「いやあよかったよかった」
栗田「一件落着みたいね」
山岡「アイマスのキャラは全員トップアイドルなんだ」
栗田「あら、だけどここにフルチェインもできないプロデューサーがいるようだけど?トップアイドルになんてなれるのかしら?」
山岡「栗田さん!そういうことじゃなくて俺はねえ!」
栗田「キャーッ」
ドスッ
栗田「あ、ごめんなさいよそ見してて……」
??「アイマスのキャラは全員トップアイドルだと?笑わせおって」
栗田「ああっ、あなたは……!」
栗田「海原雄山!!」
山岡「なにっ」
板山「ああ、これはこれは海原さん。今日はどういったご用件で?」
海原「いやなに、モバマスのアイテムを買い取ってほしくてな……。そんなことより士郎、貴様はまた事の本質を見誤ったな」
山岡「なんだと!?」
海原「全員が一番だと?それはただの甘えだ」
栗田「それは一体どういう……」
山岡「行こう栗田さん。こんなやつと話すことは何もないっ」
海原「丁度いい。帝都新聞から次の至高のメニューの題材を決めてほしいとの連絡が今日入ったところだ。今回の題材はアイドルにする」
栗田「アイドル対決ですって!?」
海原「よもや逃げはせんな?士郎」
山岡「ふざけるな!やってやるさ!吠え面かくのはお前のほうだぜ!」
海原「ふふ、それでは醜態を晒すがよい!次の対決が楽しみだ!わーっはっはっはっは!!」
板山「いやはや、とんでもないことになったな山岡くん」
栗田「まさかこんなことになるなんて……」
山岡「大方あいつの好きなキャラがよっぽどひどい扱いでもされてるんだろうさ……。見せてやるぜ、究極のアイドルをな」
大原「たった今帝都から連絡があった。次の題材はアイドルだそうだな。まさかまた海原雄山と一悶着あったんじゃあるまいな?」
山岡「……」
大原「まあ決まったことはいい。それより勝算はあるのか?」
小泉「アイマスにもシリーズがあるからな。ストーリーや設定も違うのにだれが一番なんて決められるのかね」
大原「ああ、それについてはアニメの設定準拠でやるらしい」
栗田(アニメ設定……。範囲が狭いだけに難しいわね……)
山岡「大丈夫です。それならプランBでなんとかなります」
大原「そうか。もしこれで負けたら君たちのアイマスは没収する」
山岡「ええ、そんな横暴な!」
小泉「うるさい!本来お前等は負けたら即クビで当然なのだ。社主の仏のような御心の広さのおかげでアイマス没収で済むんだ。ありがたく思え!」
山岡「ゴマスリレッスンってどこで受けられるんですか?」
大原小泉「山岡ー!!」
栗田「山岡さん、勝算なんて本当にあるの?」
山岡「勝算?そんなものあるわけないだろ」
栗田「ええ!それじゃどうするのよ!」
山岡「俺の美希愛があれば負けないよ。ははは。ところで君は誰派なんだい?」
栗田「もう、すぐ話を逸らして……。私は御手洗くん派です!」
山岡「けぇーっ!木星信者なんてもんがまだこの日本にいたとは驚きだね!」
栗田「そんなひどいものじゃないわ。モバマスの量産アイドルよりしっかりとしたプロの味がするし」
山岡「木星なんてのはね、アイマスの癌だよ!」
栗田「何よ!ダンスでバク転するのはアイマスの中でも御手洗くんしかいないんですからね!」
山岡「確かに……」
栗田「わかってくれればいいのよ。私も言い過ぎたわ。お互いがんばりましょう」
山岡「ああ!今度の勝負絶対に勝ってみせるよ!」
対決当日
審査員「それでは究極のメニューから発表してください」
山岡「今回究極のアイドルに選んだアイドルは、星井美希です」
陶人「お、予想通りのところだな」
山岡「美希の良いところは性格ルックス諸々その他です。中三ながら抜群のプロポーションを誇り、写真写りも最高、ダンスも一度見ただけで完全にマスターし、さらにアニメの終盤ではなんとかいう賞ももらいました」
栗田「~なの、という口調もかわいらしく、何より『ハニー』と呼ばれるのはもはやアイドルとプロデューサーの関係を超えた快感です」
山岡「アイドルとしての能力は間違いなくナンバーワンでしょう。さらに春香が悩んでいることと同じ考えに至り、千早に言われるまでもなく正解に辿り着いた精神力も目を見張るものがあります」
京極「言われてみれば確かに。わしは正直美希は見た目だけのつまらん奴かと思っとったがこうして見るとどれだけ美希が素晴らしいかわかる」
山岡「アイドルとしての素質、加えて765プロの団結の重要性を見失わなかった美希こそが究極のアイドルと言えるのではないでしょうか」
陶人「美希の良さなど今更語ることなどないと思っておったが、こうして一つ一つ並べてみるとより実感できるわい」
小泉「審査員の受けは良いようですな」
大原「ああ、この分なら負けはあるまい……」
審査員「続いて至高のメニューの発表をお願いします」
京極「アイマスで一番優れたアイドルは誰か、と聞かれたらまず大半の人間が美希と答えるはずや。それだけ美希の力はすごい。こら海原さんがどう立ち向かうか見物やで」
陶人「大方出してくるのはメインヒロインの春香じゃろう。しかしいくらメインといえど美希を負かせられるじゃろうか……」
山岡「……」
栗田(理詰めで言えば間違いなく美希が一番のはず……。不安があるとすればストーリー部分。海原さんがこのまますんなり負けてくれるとは思えない。至高のアイドル……いったい誰が……)
海原「まず最初にアイマスの楽しみ方について話しておきたい。皆さんに理解していただきたいのはアイマスとは結局のところキャラクタービジネスであるということだ。
かわいくないキャラクターが出世して誰が喜ぶだろうか。つまるところ好きなアイドルをとことんまで愛でるのがアイマスの至高の楽しみ方なのだ」
京極「む、なかなか過激な意見やな」
海原「そしてその楽しみ方をとことん追求できるアイドルを至高のアイドルとすべきだと私は思う。そこで至高のメニュー側が用意したアイドルは菊地真だ」
陶人「真じゃと!?」
小泉「これは……変化球というかなんというか」
海原「真は女の子扱いしてもらえない。作中の異性で女の子扱いしてくれたのはプロデューサーだけだ。
だが、真とプロデューサーの二人だけの空間での限定されたかわいさがとてつもない。765の団結などという生温い言葉で得られる快感ではない。私が真の王子様なのだ」
わかってるじゃないか雄山
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 22:55:15.63:GTScDkhw0京極「はて?ストーリーに絡んだキャラの良さを挙げないとは海原さんらしくもない……」
海原「アニメのストーリーに誉める点などない」
山岡「なにっ」
京極「これまた穏やかでない。わしなんか春香がキャラメルを渡されたシーンで滂沱の涙を流したもんやが」
海原「アニメはアイマスの楽しみ方とは外れた道を歩んでしまった。終盤の春香の悩みに気付いた者は千早のみ。
その千早もプロデューサーが大怪我をしてから行動に出るという間抜けぶり。そんなことで仲間などと言えるのだろうか」
海原「美希に至っては春香を追い詰めるような発言をしたばかりか春香がいよいよ追い詰められてから事の重大さに気付き、
自分の無神経な発言を棚上げした良いとこどりの話を偉そうに話し、デカい顔をしている。間接的にプロデューサーに怪我をさせたのは美希だと私は思う」
小泉「確かにあそこで美希が割り込んでこなかったら……」
海原「それから、春香にはそもそもプロ意識が足りない。芸能界でどこま☆いつまなどあり得るはずもなく、また、必ず人気に差が出る。
みんな一緒で、など夢物語なのだ。そのような現実を無視したアニマスで誉める点といったらもう、キャラのかわいさ以外にないのだ」
山岡「それは違う! お前はただ自分の好きな真の出番が少ないのをシナリオのせいにしてるだけだ!」
栗田「山岡さん……」
海原「ほう、それでは聞かせてほしい。みんな一緒に仕事ができなくなったのを悲しんでいたのが春香だけだったのは何故か?仲間意識など春香一人だけが勝手に持っていただけではないのか?」
山岡「ぐっ……!」
海原「それからもう一つ。美希のプロデューサーへの呼び方が『ハニー』に突然変わったことに違和感はなかったか?」
栗田「ああっそうだわ! 『ハニー』へと呼び方が変わるのは原作では徐々に関係を深めていってからのこと。確かにあの一話だけでそこまで好感度が上がるかというと……」
海原「不自然な好意の表れは見ている側にとって嫌な気持ちになるだけだ。美希というキャラクターが実に安っぽいものになってしまった。単純なキャラ萌えだけでも美希には不完全な点があるのだ」
オッサン共がでかい部屋に集めってこんな話してると考えると泣けてくるな
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 23:10:26.68:GTScDkhw0山岡「く、くそっ……」
大原「我々は小綺麗なストーリーに綺麗な作画さえあれば御の字だと考えてしまっていたようだ……」
審査員「ゼノグラシアの話はしないよう言ったはずです」
海原「仲間、友情、団結。そんな安易な言葉に逃げずにキャラクターをとことんまで掘り下げるべきだったのだ。それこそがアイマスの楽しみ。アニメは全体として違和感の残る出来になってしまった……」
栗田(海原先生はアイマスを心から愛しておられるのだわ……。だからこそ一切の妥協を許さない。前のアニメのせいで私たちは今回のアニメを知らずのうちに過大評価してしまったのね……)
審査員「今回の勝負、アイマスが皆様にとってゲームの枠をこえて大切なものであるということがよくわかりました。我々も勝敗を決めるのは非常に心苦しい。したがって、今回の勝負、引き分けとします」
海原「なんだと!?」
小泉「やったー!」
大原「はあ、よかった……」
栗田「でもいったいどうして……」
審査員「至高のメニュー側の意見はもっともです。しかし、我々審査員は全員美希派なのです。然るに、ミキミキの敗北は有り得ないことなのです」
栗田「やっぱり人気には勝てなかったのね!」
唐山(しかし今日の雄山はらしくなかったのう……。やはり真の出番が17話以降ほとんどないというのはいくら雄山といえど心穏やかにはいられんということか……)
海原「くっ……審査員の好みに迎合しおって……」
山岡「……」
海原「士郎。今回の勝負、真の勝者はどちらかお前にはわかっているはずだ」
山岡「うう……」
栗田(悔しいけれど今回は完敗だわ……)
翌日
山岡「……」
栗田「山岡さん、すっかりふさぎこんじゃって……」
田畑「無理もないわよ。実質負けみたいなものなんだから」
花村「それに好きな美希をあんなボロクソ言われちゃね……」
山岡「よし、決めた」
栗田「決めたって何を?」
山岡「今日は課金ガチャに五万つっこむ!!」
花村「またそんなくだらないこと悩んでたの!?」
田畑「ぐわばばばば、あんたは一生搾取されてなさい!!」
山岡「えぇ、なんだってえのいったい?」
栗田「これは一度巻き戻ったほうがいいかもね……」
富井「山岡ー!充電器貸してくれー!」
山岡「あ、副部長。いいすよ。でもなんでこんなすぐ充電切れたんですか」
富井「電車の中でずっとモバマスをしててな。昨日から始めてみたんだ。ヒロシと妻にも紹介したのさ。これが家族愛だよ」
山岡「へえへえ。ん?それじゃ招待特典の千早が二枚はありますよね?トレードしません?」
富井「招待特典?なんのことだ?」
山岡「え……。てことは副部長まさか……」
栗田「副部長、実は……」ゴニョゴニョ
富井「なにー!?友達招待で千早がもらえただとー!?」
栗田「で、でも20枚集めないと良いやつになりませんから……」
山岡「まあまあ、むしろ貰えなくってよかったと思いますよ」
富井「どういうことだ?」
山岡「だってぼっちの副部長に20枚も集められるわけないじゃないですか。下手な夢見るよりよっぽど幸せですよ」
富井「や、山岡ー!!!!」
完
初めてSS書いた
つづかない
さようなら
78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 23:54:43.03:DHatz7nw0つづかない
さようなら
>>75
面白かtった
また書いてね
76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 23:45:17.29:4RSDTtGZ0面白かtった
また書いてね
ぐわばばばばでワロタ
77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 23:51:26.62:t3Unb4nIO
乙です
なかなか面白かった
なかなか面白かった
コメント 18
コメント一覧 (18)
雄山ただ真の出番少ないのにキレてるだけじゃねえかwww
今度はモバマス題材にしてほしいな
否定派と肯定派で
20話や24話のような展開で、改めて視聴者を惹きつけたんだと思うよ。
リメンバー9.18
お線香あげていきます
つ[青雲]
面白かった、乙
実際キャラ紹介だけだった1クール目は元々のファン以外からの評判良くなかったよね