まどか「ほむらちゃん、ごめんね。私、魔法少女になる」
まどか「私、やっとわかったの。叶えたい願いごと見つけたの。だからそのために、この命を使うね」
まどか「これまでずっと、ずっとずっと、ほむらちゃんに守られて、望まれてきたから、今の私があるんだと思う」
まどか「そんな私が、やっと見つけ出した答えなの。信じて」
まどか「絶対に、今日までのほむらちゃんを無駄にしたりしないから」
ほむら(このままではまどかが――ッ! まどかだけを犠牲にする運命になんて、させない!)
ほむら「まって、まどか! その願いだけはだめ!」
まどか「……ほむらちゃん」
ほむら「まどかが叶えようとしてること、私わかる! 確かにそれで魔法少女は救われるのかもしれない!」
ほむら「でも! でもまどかを愛してる人、貴女に傍にいて欲しい人のことも考えて!」
ほむら「自分一人で全てを背負い込もうとしないで! 自分も救われる、そんな未来をみて!」
まどか「……自分も救われる未来」
まどか「前にも私、同じ願いで魔法少女になろうとしたの?」
ほむら「ええ、でも私はインキュベーターから貴女がどうなるか、どんな運命を辿るか聞いて、すぐに時間を戻したの」
ほむら「その願いを叶えればまどかは、もう二度と人としての人生を歩めなくなる! 未来永劫、魔法少女を救うだけの概念になってしまうの!」
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6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/22(水) 17:08:16.53:opjgBE160
まどか「それでも私はね、みんなの希望を希望で終わらせれるなら構わないよ」
まどか「マミさんも、杏子ちゃんも、さやかちゃんも、それにほむらちゃんだって、みんな救いたいって思うから」
ほむら「お願い! 貴女を救いたいの! 貴女に生きてて欲しいの!!」ギュゥ
まどか「……ほむらちゃん」
ほむら「う、ううぅぅ、ひうっ」ポロポロ
まどか「……」
まどか「わかった。みんなで救われる未来。ほむらちゃんの言うように信じてみるよ」
ほむら「まどか!」パァァ
まどか「でもね、私はみんなに生きてて欲しい。私だけじゃない、マミさんに杏子ちゃんにさやかちゃんにほむらちゃん、みんなに……」
ほむら「そ、それは……」
まどか「でもほむらちゃんだけにそんな重い運命を背負わせるのは、なにか違うって、間違ってるって思うの」
まどか「だから私、やっぱり契約するよ。私達がみんな救われる未来のために」
ほむら「まどか! だめッ! 契約だけは!」
まどか「私の願いは、ほむらちゃんと同じように私達も記憶を継承すること!」
ほむら「え?」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/22(水) 17:16:00.31:opjgBE160
QB「私達とは、巴マミ、佐倉杏子、美樹さやか、そして君自身のことでいいんだね?」
まどか「うん、それでいいよ! ほむらちゃんと同じように全てを記憶を受け継げば――」
まどか「みんなで手を繋いで、信じ合って、きっとどんなことだって乗り越えれるって信じてるから!」
ほむら「……まどか」
まどか「もうほむらちゃんは一人じゃないんだよ! これからはみんな一緒にいるからね!」
ほむら「あ、ありがとう、ありがとう、まどか!」ポロポロ
QB「では暁美ほむらのループ能力に依存する形で、君たちにも記憶継承能力を付ければいいんだね」
QB「契約は成立だ。君の祈りは、エントロピーを凌駕した」
パァァァ
まどか「じゃあいこうか、ほむらちゃん!」ギュッ
ほむら「ええ、まどか!」
カチリ
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/22(水) 17:22:27.92:opjgBE160
――見滝原中学校三年教室――
マミ「きゃ、きゃああああああああ!!! あ、あたまが!!!」
一同「ッ!!!!」ビクゥゥ
マミ「……あ、あれ? 夢?」
先生「なに寝ぼけてんだ巴!! 廊下にたってろ!!!」
マミ「は、はいい!!」
――昼休み――
まどか「マミさん!」
さやか「いた! マミさん!!」
マミ「鹿目さん! それに美樹さんも! ね、ねえ、なにがどうなってるの!?」オロオロ
さやか「落ち着いてください。初めはちょっと混乱するかもですが、まどかから事情を聞けばわかります」
マミ「この記憶は全部私のモノなの? 全部、現実なの?」オロオロ
まどか「はい、全部現実ですよ。今からどうしてこんなことになったのか説明します」
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/22(水) 17:29:59.33:opjgBE160
――屋上――
マミ「そうだったのね。暁美さんずっと一人で……」
まどか「……」
さやか「……」
マミ「ごめんなさい。私、なにも知らずに貴女達を巻き込んでしまって……」
マミ「それに時には貴女達に銃口まで向けてしまうなんて……」
マミ「駄目な先輩で、本当にごめんなさい」ポロポロ
まどか「そんなことないです! マミさんだけのせいじゃないです!」
さやか「そうですよ、マミさん! それにマミさんは何度も何度も私達の命を救ってくれてるじゃないですか!」
まどか「そうですよ。マミさんが私達の命の恩人で、そしてずっとこの町を守ってきてくれた、そんな憧れの人なのはかわりません!」
マミ「ふ、ふたりとも、ありがとう。本当にありがとう」ポロポロ
――数分後――
さやか「まどかおそいっすね。購買混んでるのかな?」モグモグ
マミ「二人は強いわね。私、まだ色々混乱してるもの」
さやか「……強くなんかないですよ、私は」
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/22(水) 17:38:26.30:opjgBE160
さやか「あんな悲惨な運命の記憶をいっぱい見せられて、それでも平気でいられるのは、まだチャンスがあるからです」
さやか「私達はまどかと転校生のお陰で、こうやってやり直すチャンスがある。だから……」ギュッ
マミ「そうね。だからこそ、ウジウジしてても仕方ないものね。今できることを考えなくちゃね」
さやか「転校生や杏子のやつともはやく集合しないとですね」
マミ「ふふ、そうね。ふふ、なんだか不思議ね。この世界では私達、今日が初対面なのにね」
さやか「あはは、ほんとっすね」
マミ「……」モグモグ
さやか「……」チラッ
さやか「私が平気でいられるのは、その、マミさんのお陰でもあるんですよ///」ギュッ
マミ「み、美樹さん!?」ビクッ
さやか「覚えてますか? 全部で3回ですよ、私達が結ばれた回数」
マミ「……あ」
さやか「恭介のことで落ち込んでるとき、私を励ましてくれたマミさんのこと、今でも覚えてます」
さやか「杏子のやつや、まどかにもいっぱい苦労かけちゃったけど……それでもマミさんだけなんですよ?」
さやか「そ、その、あんな関係になっちゃったのは……///」モジモジ
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/22(水) 17:39:14.42:ukBw416z0
マミ「……」マッサオ
さやか「マミさん、私、その、今でもあの気持ちは本物ですから!」
さやか「だから、その、マミさんも同じ気持ちなら嬉しいなって……///」モジモジ
マミ「あ、あの、わ、私……」
さやか「ご、ごめんなさい! まだ整理ついてないですよね!」
さやか「なんか一人で舞い上がっちゃって、はずいなぁ、私///」ポリポリ
さやか「お、落ち着いたら、その、またデートとか、お泊まりとか、その色々しましょうね///」
マミ「え、えと、その……」
まどか「ごめ~ん! 時間掛かっちゃった!」
さやか「お! おかえりー。なに? 混んでたの? 購買」
まどか「うん、もうすっごくてね……」
――清掃時間――
女子生徒A「ど、どうしたの? 巴さん。ずっと具合悪そうだけど、大丈夫?」
マミ「え、ええ、大丈夫よ。心配してくれてありがとう」
まどか「あ! マミさーん!!」ブンブン
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/22(水) 17:57:38.63:opjgBE160
マミ「ッ!!」ビクッ
マミ「ど、どうしたの? 鹿目さん。清掃は終わったの?」
まどか「てぃひひ! 抜け出してきちゃいました!」
まどか「どうしても二人きっりで話したいことがあって///」モジモジ
マミ「そ、その、今は清掃中だし……」
女子生徒A「ん、巴さん、なんかこの子と話しあるならいってきなよ」
まどか「ありがとうございます! じゃああっちいきましょう、マミさん」グイッ
マミ「え? えええ?」ズルズル
まどか「……」ニコニコ
マミ「……」
まどか「ほんとびっくりしちゃっいました。マミさんがこんな関係だったなんて、夢にも思わなくて」ティヒヒ
まどか「初めの世界、その次の世界も、私が契約しちゃった世界の半分ぐらいかな?」
マミ「……」
まどか「今でも昨日のように思い出せます。マミさんと私の、その、てぃひひ///」カァァァ
まどか「私、本当に嬉しいんです! いつも最後は死んじゃって、悲しい結末ばかりで……」
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/22(水) 18:05:41.80:opjgBE160
まどか「だから今度こそ、私達の恋をハッピーエンドにできたらなって思ってて……///」
マミ「……」
まどか「ま、まだマミさん、混乱してますか? もしかして思い出せないとか?」ウルウル
マミ「え!? いえ、そ、そんなことないわよ! もちろん覚えてるわ!」アセアセ
まどか「よかったぁ! もし忘れられてたら、どうしようかと」
まどか「そ、その、今日はお泊まりいってもいいですか?///」
マミ「え?」
まどか「前の世界でマミさん、あんな死に方しちゃって……。色々と怖いんです、いきなりいなくなっちゃうんじゃないかって」
マミ「そ、そんなこと……」
まどか「まあ記憶継承をもってるんだし、例え死んでも次の世界にいけば復活するんですけどね、てぃひひ」
まどか「でも久しぶりにマミさんとその一緒に……///」モジモジ
マミ「……」
まどか「と、とにかく! 今日泊まりに行きますね! そ、それじゃあ!///」パタパタ
マミ「……」
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/22(水) 18:08:57.19:D8EAMN7T0
――放課後校門前――
マミ(と、とにかく、一度家に帰って頭を冷やして、今後どうするか決めないと!)
マミ(放課後は三人で帰って佐倉さんや暁美さんを探すよていだったけど、そんなの無理よ無理無理)
マミ(今はとにかく考える時間が必要だわ!)
杏子「あ! マミィィィ!!」パァァ
マミ「え?」
杏子「よかった! ここにいれば会えるって思ったけど正解だったな!」ガバッ
マミ「さ、佐倉さん!?」
杏子「あいたかった! 良かった、生きててくれて!」ポロポロ
帰宅生徒「ざわざわ」
マミ「こ、ここはまずいは、場所を変えましょう? 佐倉さん!」
杏子「ん? あ、ごめん! 人前では極力普通にって約束だったもんな!」ニコッ
――某ファーストフード店――
マミ「そ、それで佐倉さんはどこまでしってるの?」
杏子「全部知ってるよ。事情はさ、ほむらの奴から聞いたよ」
66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/22(水) 18:25:28.05:opjgBE160
マミ「え? 暁美さんにあったの?」
杏子「ああ、こっちから会いにいった」ムシャムシャ
マミ「どこにいるかしってたの?」
杏子「アイツとは何度が組んでるし、その時にループの話を聞いたこともあったんだ」
杏子「いつもの病院で目が覚めるっていってたからさ、すぐに見滝原総合病院に向かったわけ」
マミ「なるほど。凄いわね、佐倉さんは」
杏子「ん? なにがだよ」
マミ「そんな短期間で頭を整理して、すぐにそんな冷静かつ端的な行動に移れるなんて……」
杏子「まあアタシはさ、どの世界では結構長生きしてたからね。色々と落ち着いてられたのかもな」モグモグ
杏子「それとさ、マミはアタシに言わなきゃならねーことがあるんじゃないの?」
マミ「……あ」
マミ「ごめんなさい! わ、私、佐倉さんをこの手で……」ガクガク
杏子「なあ、聞きたいんだけどさ。なんでアタシを真っ先に撃ったんだよ?」
マミ「そ、それはその……」ポロポロ
杏子「……」
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/22(水) 18:38:20.26:opjgBE160
マミ「ひっく、えぐっ、ご、ごめんなさい」ポロポロ
杏子「あ~もう! 別にせめてるわけじゃねーよ!」
杏子「ただアタシはさ、ベテランだから真っ先に撃ったのか、アタシだから撃ったのか、それだけ聞きたいんだよ」
マミ「さ、佐倉さんだからよ、ぐすっ」ポロポロ
杏子「ん、もういいよ。それだけ聞けたら充分だよ」
杏子「そりゃ怒りが全くないっていや嘘になるけどさ、その分マミとはいい思い出もいっぱいあるからな///」テレテレ
マミ「……うぐっ」
杏子「ま、まあさ、便利だよな、この記憶継承能力ってさ。お陰で既に仲直りも終わってるわけだし///」ギュッ
杏子「それでなんだけどさ、続きっていうかさ。アタシ、これからマミのい――」
マミ「ま、まって! その前に暁美さんに会いたいんだけど、何処にいるかわかるかしら!?」ガタッ
杏子「ん? それならまだ病室だろ。色々手続きとかあるっていってたけど……」
マミ「じゃ、じゃあ私、暁美さんに会ってくるわね! 色々と話があるから! それじゃあ!」シュバッ
杏子「……」ポカーン
杏子「はは~ん! アイツ照れてるのか? ったく、普段は見栄はってる癖に、本当は撃たれ弱いんだよな、マミは」
杏子「ま、そこが可愛いんだけどさ///」ニヤニヤ
77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/22(水) 18:51:18.13:dyJCLQmV0
――見滝原総合病院個室――
ほむら「……もう私、ひとりじゃないのね」ポー
ガララララ
ほむら「ッ!?」ビクゥ
マミ「暁美さん、お久しぶりね!」
ほむら「巴マミ……いや、巴さん」
マミ「佐倉さんから聞いてね、会いに来たの」
ほむら「その、ごめんなさい」シュン
マミ「え、ええ!? どうしたの!?」
ほむら「私、今まで巴さんに酷い事をしたり、見捨てたりして……」
マミ「それはお互い様よ! 私だって暁美さんに酷い事いったりしたりしたもの!」
マミ「それに暁美さんが私を信じれなくなったのは、私自身の性だもの。貴女をせめたりなんてしないわ!」
ほむら「と、巴さん、ありがとう、うぅぅぅぅ、ぐすっ」ポロポロ
マミ「……あ、暁美さん」
マミ「……」ナデナデ
86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/22(水) 19:07:10.64:opjgBE160
ほむら「なにも言わなくても理解して貰えるって凄く嬉しいことですね」
マミ「ええ、そうね」
ほむら「美樹さんも事情を受け入れてくれたみたいでよかった」
マミ「め、メガネしてるのね」
ほむら「あ! お、おかしいですか?」
マミ「いえ、そんなことないわよ? でも全ての記憶を合わせると、クールな暁美さんの方が付き合いながいから、ふふ」
ほむら「みんなにどっちの私も知られちゃったから、どっちでいけばいいのか、私も迷ってて……」
マミ「暁美さんは昔、かっこよくて頼りになる自分になりたいっていってたわよね?」
ほむら「はい、そんなこといってましたね」シミジミ
マミ「いつものクールな暁美さん、すごくかっこいいとおもうわよ? だからあの暁美さんでいいんじゃないかしら」
ほむら「か、かっこいいですか/// なんだかそういう風に言われると照れますね」
マミ「その敬語もしなくていいわよ? いつもみたいに対等なものいいの方が嬉しいわ」
ほむら「そ、そんな! それは無理ですよ!!」ブンブン
マミ「な、なんだか、気弱な暁美さんて新鮮ね。いや、もちろん前の姿は知ってるのだけど」
ほむら「うう、すいません。なんか変なテンションで……」
89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/22(水) 19:13:50.21:opjgBE160
マミ「ふふ、仕方ないわ。私だってまだ完全に整理できてないもの」
ほむら「……」
マミ「……」
マミ「あのね、暁美さんに相談したいことがあるの!」ギュッ
ほむら「インキュベーターやワルプルギスの対策ですか? それならみんなであつまって――」
マミ「い、いえ、その、個人的なことで……。暁美さんにしか相談できなくて……」
ほむら「私にしか相談できないことですか?」
マミ「ええ、暁美さんにしか無理なの! お願い、助けて!」
ほむら「……///」
ほむら「わ、私でよければ、なんでも力になりますよ!」
マミ「よ、よかった! 今凄く大変なことになっててね! 一人だと、もうどうしたらいいのかわからなくて……」
マミ「実はね……」
91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/22(水) 19:20:38.67:opjgBE160
――数分後――
マミ「と、今こんな状態で……。もうどうしたらいいのかわからなくて」オロオロ
ほむら「……」
マミ「暁美さん?」
ほむら「三人とは本当に恋仲だったんですか?」
マミ「ええ、そうよ。私恥ずかしくて、周りにはバレないようにかくれて付き合ってて貰ったの」
マミ「時が来たらみんなに言おうって感じでね。それが幸か不幸か、今回、お互いにばれてない状況を作り出しちゃって……」
ほむら「……っち」
マミ「え?」
ほむら「この尻軽ビッチ!!」パシンッ
マミ「いたッ!?」
ほむら「貴女、最低ね! 見直して損したわ!」
マミ「ご、ごめんなさい!」ビクビク
ほむら「全員に手を出してるとか、一体どういうことなの? 貴女には節操というものがないのかしら!?」
ほむら「傍にいてくれる人なら、寂しさを埋めてくれる人なら、誰でもいいの? ねえ!? どうなのよ!!?」
92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/22(水) 19:23:26.44:ukBw416z0
マミ「だ、だって! 一人は寂しかったんだもの!!」ポロポロ
マミ「鹿目さんは傍にいてくれるって私を暖かく包んでくれたの!」
マミ「美樹さんは孤独に震えてる姿が自分と重なって、放っておけなくて!」
マミ「佐倉さんは私にとってやっぱり大事な人で、もう一度一緒に戦えるのが嬉しくて!」
マミ「別に浮気とか三股とかする気なんてなかったわよ! 気がついてたらなってたのよ!」
マミ「う、うぅぅぅぅ、ひぐっ、ぐすっ、うぇぇぇええん」ポロポロ
ほむら「……泣きたいのはこっちよ」
――数分後――
ほむら「……」
マミ「幻滅させちゃったわね、ごめんなさい。もういくわね?」
ほむら「……ってあげるわ」
マミ「え?」
ほむら「だから手伝ってあげると言ってるの!」
マミ「あ、暁美さん! ありがとう!!」ガバッ
ほむら「……みんなで無事に乗り越える為よ、貴女の為じゃ、ない」ボソッ
109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/22(水) 20:07:22.78:opjgBE160
――マミホーム――
マミ(とにかく明日から本格的に対策を練るってことになったけど――)
マミ(よかった。暁美さん協力してくれて……)
マミ「一人だととてもじゃないけど無理だったわ」
ガチャガチャバタン
マミ「ただいま~って誰もいるわけないか」
杏子「お! おかえり~!」
マミ「え?」
ジュージュー コトコト
杏子「ほむらの奴、元気にしてたか? なんかキャラが変になってておもしろいよな」ケタケタ
マミ「あ、あの、佐倉さん? いったいなにを?」
杏子「ん? なにって晩飯つくってるんじゃんか」
杏子「マミってばなに言ってるんだよ? こうやって一緒に住んでただろ? 家事とか当番制にしてたじゃん」
マミ「そ、そういえば、たしかに……」マッサオ
杏子「当番表つくっておいたから! それと風呂掃除と風呂いれんの、頼むよ! っと、これぐらいでいいか」ジュージュー
113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/22(水) 20:17:14.81:opjgBE160
マミ「と、とんでもないことになってきたわね」ゴシゴシ
マミ「いったいどうしたら……」ジャー
ピンポーン!
杏子「ん? おい、マミ! 誰か来たぞ?」
杏子「ああ、風呂掃除してんだったな。気付いてないのか」
ピンポーン
杏子「しゃーねーな! はいはい! 今出るって!」パタパタ
ガチャ
まどか「あ! マミさん! 約束通りきちゃいま……杏子ちゃん?」キョトン
杏子「お、まどかじゃん! 今丁度晩飯つくってたんだ、あがんなよ!」
まどか「え、う、うん」
杏子(まあマミの家にはよくみんな遊びに来てたしな)
まどか(杏子ちゃん、丁度遊びに来てたんだ)
まどか「あれ? マミさんは?」
114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/22(水) 20:19:05.09:b3Mj8NMq0
杏子「いま、風呂掃除してるよ」
まどか(お風呂かぁ。杏子ちゃんが帰ったら一緒に……うぇひひひ///)
杏子(まどかの奴が帰ったら一緒に風呂はいるか。……風呂でするのもオツかもな///)
まどか「ご飯作るの手伝うよ!」
杏子「ああ、助かるよ! 二人分だったし、一人増えたからオカズの品目増やすのもありかもな!」
ピンポーン!
まどか「あ、私が出てくるよ!」
ガチャ
さやか「えへへ、マミさん、きちゃった/// って、まどか!?」
まどか「さやかちゃん!? どうしたの?」
さやか「え、それは……」
さやか(一応、秘密にしてって前の世界でいわれてたし……)
さやか「マミさんの家に遊びに来たんだよ。まどかは?」
まどか(今は秘密だったっけ……)
まどか「うん、同じだよ! ちょうど今、晩ご飯の用意してるんだ!」
132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/22(水) 20:36:55.08:opjgBE160
さやか「へえ、丁度いいタイミングだったかな? お邪魔しま~す」
まどか「今、マミさんはお風呂掃除中でね、杏子ちゃんとご飯作ってるところだったんだ」
杏子「げえ! さやかまできたのかよ!」
さやか「あんた、久々の再会にそのいいようはなんなのよ!」
杏子「ああ、そういや、この世界では初対面なのか。ったく、料理たりないだろ、どうみても」
まどか「三人いるんだし、他のもつくっちゃおうよ!」
さやか「うんうん、マミさん驚かしちゃうか!」
さやか「そだ! 杏子、色々とありがとうね!」
杏子「なんだよ、突然」
さやか「アンタにはあったらちゃんとお礼と謝罪、しなきゃっておもってたんだ」
杏子「……きにすんなよ。もうアタシら友達だろ?」
さやか「ん、そうだね」ニコ
まどか「うぇひひ、さやかちゃんてば私にも凄い謝るんだもん。びっくりしちゃうよ」
さやか「二人には本当に色々世話かけちゃったしね。……あとは転校生だけかな」
杏子「アイツなら明日には退院するみたいだぜ? ここ数日のうちに全員あつまって話し合いたいってさ」
140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/22(水) 20:47:25.21:opjgBE160
まどか「杏子ちゃん、もうほむらちゃんにあったんだ!」
杏子「まあね」
さやか「全員で集まりたいって、あはは! まさか転校生抜きで偶然集まっちゃうなんてね」
まどか「マミさんの家はみんなでよくあつまってたもんね」
杏子「ったく、溜まり場じゃねーんだぞ!」
さやか「まったくだよ、あははは」
まどか(私は恋人の家に来ただけなんだけどなぁ)
さやか(ま、私だけは特別枠なんですけどね)
杏子(もうワタシの家でもあるんだけどな)
ガチャリ
マミ「ふぅ、お掃除終わったわよ」
杏子「おう、おつかれさん!」
まどか「あ、マミさん! 今、みんなでご飯作ってるんですよ!」
さやか「腕によりをかけちゃいますから、楽しみにしててくださいね!」
マミ「……」ヨロッ
166:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/22(水) 22:09:54.09:EOt9X95T0
杏子「ほら、マミは座ってなよ」
さやか「そうですよ! マミさんはそこでくつろいでてください」
マミ「え、ええ……」
まどか「うぇひひひ!」ウィンク
マミ「……」
マミ(ちょっと目を離してる隙になんでこんなことに)
マミ(暁美さん! たすけて~~!!)
――数分後――
杏子「どうだ、うまいか? これとか結構自信作なんだけど」
さやか「私のもどうです? かなり腕上がったでしょ?」
まどか「マミさん、これも食べてください! マミさんが好きなの作ったんですよ! てぃひひ」
マミ「え、ええ、みんな美味しいわ」ニゴ
杏子「まあ、マミ直伝だしな。アンタに教わってりゃすぐに上手くなるさ///」テレテレ
さやか「よかった~。教わってつくってたのは結構前だし、腕落ちてないか心配してて……///」テレテレ
まどか「うぇひひ! マミさんが好きな献立とはいえ、お口にあって良かったです///」テレテレ
253:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 10:03:13.33:s4cZBglW0
杏子「……」
さやか「……」
まどか「……」
まどか「あれ? 二人ともマミさんから料理教わってたんだ?」
さやか「それをいうとまどかだって。知らなかったよ」
杏子「ま、アタシは付き合い長いしな。アンタらとは年季が違うって言うかさ」
まどか(年季が違うって……こ、恋人歴なら私が一番だもん!)ムッ
さやか(まあマミさんだしね。私だけ色々教わってたのかと思ってたけど、そりゃそうか)ショボーン
マミ「と、とにかく! みんな美味しいわ!! ほら、はやく食べましょ? ね?」アセアセ
杏子「ああ、そうだな! 」
まどか「うわ! これ美味しい! 杏子ちゃん上手だね!」
さやか「ほ、ほんとだ! くぅぅ! 負けないぞ、杏子! ほら私のも食べてよ!」
杏子「へへっ! 美味しいっていわれると嬉しいもんだな///」モグモグ
杏子「って、さやかのも美味いじゃん! こっちはまどかのか? おお、これも美味い!」ムシャムシャ
まどか・さやか「……そりゃあね!///」チラチラッ
258:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 10:12:07.46:s4cZBglW0
マミ「……」ニゴニゴ
杏子「へへ! アタシもうかうかしてられないな!」チラッ
マミ(う、うぅぅぅぅ! さっきから三人がやたらアイコンタクトを……)
まどか「マミさん! あ~ん!」
マミ(このままじゃバレるのは時間の問題だわ)マッサオ
まどか「マミさん?」
マミ「え?」
まどか「ほら、あ~ん! ですよ」ヒョイ
マミ「あ! んむ、お、美味しいわ」モグモグ
さやか「ちょ! まどか! 私だって、あ~ん!!」
マミ「お、美味しいわ、美樹さん」モグモグ
まどか「わ、私も! まだしたりないです! あ~ん!!」
さやか「私も、ほら、こっちもどうぞ! あ~ん!」
マミ「あ、ありがとう。美樹さんも、んぐっ……」モグモグモグモグ
杏子「おいおい、マミが困ってるだろ! ほら、あ~ん!」グイグイ
259:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 10:17:07.80:Au6wb/dBP
さやか「ほら、まだまだありますからね、マミさん」グイッ
まどか「マミさん、美味しいですか? ほら、こっちも」グイッ
杏子「これももっと食べてくれよな! あ~ん!!」グイグイッ
マミ「……」
マミ(た、たすけて! 暁美さん!!!)ナミダメ
――1時間後――
さやか「このタレント、ぶっちゃけ面白くないよね」ポリポリ
まどか「そ、そんなこといったら可哀相だよ」
杏子「ふわぁ~、飯くったら眠くなってきた」ゴロゴロ
マミ「……」
さやか(二人ともいつまでいるんだろ)
杏子(はやく帰ってくんないかな。一緒に風呂入りたいのに……)
まどか「二人とも、今日はどうするの?」
さやか「え?」
杏子「アタシは泊まりだよ」ゴロリ
265:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 10:29:04.18:s4cZBglW0
さやか「わ、私も泊まりかな~! まどかこそさ、門限うるさいんじゃないの?」
まどか「私はもう泊まる気でここにきてたし、言ってあるよ」ティヒヒ
杏子「……」
さやか「……」
まどか「……」
マミ「……」ゲソッ
マミ「と、とにかく、順番にお風呂入りましょうか」
――就寝時間――
まどか「マミさん! 一緒に寝ましょ!」
杏子「あ、アタシも一緒に寝るぞ!」
さやか「私も!!」
マミ「ちょ、ちょっとまって! ダブルベッドに四人はちょっときついわ! お布団ひいてあげるから……」
杏子「大丈夫だって! 詰めれば!」
まどか・さやか「そうですよ!」
マミ「だ、駄目のものは駄目! お布団ひいてあげるから! 三人ともお布団で寝て頂戴!!」
271:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 10:37:33.12:s4cZBglW0
――寝室――
マミ(ようやく一人になれた)ゲッソリ
マミ(初日からこんな状態で大丈夫なのかしら。……暁美さん、たすけて)
ガチャリ コソコソ
マミ「……ん?」
オフトンモゾモゾ
マミ「え? ええ?」
さやか「しーッ! 私ですよ、マミさん! きちゃった///」カァァァ
マミ「み、美樹さん!?」
さやか「わぁ、マミさんの身体、やっぱり暖かいなぁ。久しぶりのマミさんの体温」ギュゥゥゥ
マミ「だ、だめよ! みんなにバレちゃうわ!」
さやか「大丈夫っすよ! ちゃんと布団の中にクッションいれて膨らませておいたんで」ニヒヒ
マミ「そ、そういう問題じゃ、ん!?」チュッチュッ
さやか「んっ、んふっ、えへへ! 五月蠅い口にはこうですよ! なんちゃって///」テレテレ
ガチャリ
278:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 10:45:57.01:s4cZBglW0
さやか・マミ「ッ!?」ビクッ
さやか(誰か来た!?)
マミ(み、美樹さん! お布団の下に潜って!!)グイッ
さやか(は、はい!)モゾモゾ
まどか(ん? なんかモゾモゾしてる?)
まどか「あ、マミさんも起きてたんですか?」
オフトンモゾモゾ
マミ「か、鹿目さん!?」
まどか「きちゃいました、マミさん!///」テレテレ
さやか(ま、まどか? どうしてここに?)
フトモモギュゥゥ
さやか(ふわぁ! マミさんの太股に挟まれて会話がよく聞こえない! でも幸せかも///)カァァァ
マミ「こ、こんなこと! バレちゃうわ!」
まどか「てぃひひ、スリルがあっていいじゃないですか! んっ、んふっ」チュッチュッ
まどか(別に私はバレたっていいし……)サワサワ
281:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 10:53:11.71:s4cZBglW0
マミ「んっ、あふっ、やぁぁ、だめ! やめて!」バッ
まどか「ええ? 前は二人で毎晩してたじゃないですか」モミモミ
マミ「そ、それはそうだけど……でもこんな状況で……」プルプル
まどか(怯えてるマミさんかわいいなぁ。普段は強きでしっかりしてる癖にこういうところでヘタレなのがいいんだよね)プチプチプチ
マミ「だ、だめ! ボタン外さないで!」
まどか「とかいって、マミさんも大して抵抗してないじゃないですか、てぃひひ」
マミ(そ、それは美樹さんを挟んでるから……)
まどか「いっぱい気持ちよくしてあげますね///」
ガチャリ
まどか・マミ「ッ!?」ビクッ
杏子「マミ~!」ダキッ
まどか・マミ(ば、ばれた!!)
杏子「んふぅ~マミ……zzZ」ダキシメ
マミ「……まさか」
まどか「……寝ぼけてる?」
282:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 10:59:33.24:s4cZBglW0
杏子「zzZ」
マミ「と、とにかく、佐倉さんもいるし! 今日はこれでおしまい! ね?」
まどか「は、は~い」ショボーン
杏子「ムニャムニャ」モミモミ
マミ「ちょ、佐倉さん!」
まどか「おやすみなさい、マミさん」ギュゥゥゥ
マミ「え、ええ、お休み、鹿目さん」
さやか(え? もしかして全員います? どういう状況なんです?)
マミ(鹿目さんは怖い夢をみて、佐倉さんは寝ぼけて着ちゃったみたい)
さやか(な、なんですと~)ガックリ
マミ(と、とにかく今日はこっそり抜け出して頂戴?)
さやか(嫌です! 私もマミさんと一緒に寝る)オナカダキツキ
マミ(……じゃあ明日の朝は寝ぼけて自分もきちゃったって言ってね)
さやか(はい! おやすみなさい、マミさん!)
マミ(おやすみ、美樹さん)グッタリ
315:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 11:58:06.69:s4cZBglW0
――翌朝――
マミ(……あまり眠れなかった)
コトコト ジュー
マミ(でも四人分の朝食を作ったりするのは楽しいわね)
マミ(どんな形であれ、一人でいるよりはずっといいもの)
杏子「マ~ミ! おはよ!」ダキッ
マミ「きゃ! さ、佐倉さん!?」
杏子「なんか起きたらまどかとさやかがいたんだけど、どういうことなんだ?」サワサワ
マミ「二人とも寝ぼけたり怖い夢をみたり、そんな感じよ。それより、んっ、ちょっと、やめて!」
杏子「ん? 前はいつも朝になるとこうやってじゃれ合ってたじゃん」モミモミ
マミ「今は駄目! やめないと朝食抜きにするわよ!」
杏子「はいはい、食器だしとくな」
まどか「ふわぁ~おはようございます」
さやか「おはよ~! おお、いいにおい」
マミ(あ、あぶなかった)ハラハラ
317:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 12:18:19.92:s4cZBglW0
――登校中――
杏子「じゃあアタシはその辺ウロウロしてるよ。学校終わったら合流する」
マミ「ええ、わかったわ」
まどか「杏子ちゃん、またね!」
さやか「あんた、あんまり悪さすんなよ!」
杏子「アタシを何だとおもってんだ! じゃあな」
マミ「じゃあいきましょうか」
まどか「うぇへへ!」ウデダキツキ
さやか「あ、私も!」ダキツキ
マミ「ちょ、ちょっと! みんな見てるわ!」
さやか「これぐらい友達なら普通ですって!」
まどか「うんうん、さやかちゃんの言うとおりですよ!」
まどか(さやかちゃん、妙にマミさんにベタベタするなぁ)
さやか(まどかから積極的なスキンシップするなんて珍しいなぁ)
マミ(もうやだ、穴があったら入りたい)ゲソッ
332:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 12:41:15.91:s4cZBglW0
ほむら「貴女達、朝から公共の場で何をしているの」
まどか「あ! ほむらちゃん! もう退院したの?」パァァ
マミ「あ、暁美さん!!」
さやか「おお、転校生! おひさ!」
ほむら「かなり無理をいって今朝退院してきたわ。今日から登校する予定よ」
さやか「あれ? でもアンタが転向してくる予定の日ってまだ先じゃあ」
ほむら「ええ、そうよ。だから真っ先に校長室に乗り込んで、魔法でお願いしてくるわ」
まどか「お願い、ね」
さやか「そんな急いで登校することもないでしょうに。……はは~ん、なるほど」
ほむら「な、なによ」
さやか「愛しのまどかに早く会いたかったんだな~? かわいいとこあるじゃん、ウリウリ」ニヤニヤ
ほむら「や、やめなさい! そんなんじゃないわ!!」
ほむら「……私がいないとどうしようもない情けない人のせいよ」ボソッ
まどか「それってさやかちゃんのこと?」
さやか「おい」
336:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 12:50:19.07:s4cZBglW0
ほむら「さあどうかしらね?」ギロッ
マミ「……うぐっ」
さやか「そうだ、転校生。色々とさ、あんたにも迷惑かけちゃったよね。ありがと」
ほむら「え!? な、なにが!?」キョドッ
さやか「色々とさ、忠告して貰ってたのに、酷い事いっぱい言っちゃって、ごめん」
ほむら「そ、そんなこと! それに私だって美樹さんに酷い事いっぱいしたし、それに時には見捨てるようなことも……」
さやか「それでもさ、アンタはアンタなりに頑張ってくれてたじゃん? だから、ありがとうね、ほむら」ニコッ
ほむら「……み、美樹さん。こちらこそ、今までの非礼や暴言、ごめんなさい。これからは一緒に頑張りましょうね」ギュッ
さやか「うん、よろしくね! ってか、ほむら、キャラキャラ。昔に戻ってるって」ニヤニヤ
ほむら「あ! ご、ごほん! ……よろしく、美樹さやか」
まどか「今更おそいよ、ほむらちゃんってば」ティヒヒ
さやか「あはははは!」
マミ「うふふふふ」
ほむら(巴マミ、朝礼までに少し話があるわ。視聴覚室まできておいて)
マミ(え!? え、ええ、わかったわ)
347:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 13:09:06.45:s4cZBglW0
――視聴覚室――
ほむら「それではビッチ先輩救出作戦会議を始めるわ」
マミ「び、ビッチ先輩って……」ドンヨリ
ほむら「さて、まずは協力するにあたって、これだけは聞いておきたい事があるの」
ほむら「今から質問するから正直に応えて頂戴。これにきちんと応えられないようなら協力しかねるわ」ファサ
マミ「え、ええ、わかったわ! どんときて頂戴!」
ほむら「では、単刀直入に聞くのだけど、誰が一番好きなの?」
マミ「え、えええ!!?」
ほむら「これを答えて貰わないと、作戦の方針が定まらないわ」
マミ「え、えーと、その、どうしても答えないと駄目、かしら?」
ほむら「あたりまえでしょ。これがわからないと作戦の目標が定まらないでしょう?」
マミ「そ、そうよね。そ、そのね、あの、………………せん」ボソッ
ほむら「聞こえないわ、はっきりとお願い」
マミ「……わかりません」ボソッ
ほむら「……」
351:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 13:13:41.87:6ERejFek0
マミ「……」
ほむら「……」
ほむら「……帰る」
マミ「え!?」
ほむら「もう帰る。時間の無駄だった。今から武器調達にでも向かうわ」スタスタ
マミ「ま、まってぇぇぇ!! 暁美さんにまで見捨てられたら私ぃぃぃ!!」ギュゥゥゥ
ほむら「ええい! うっとうしい! はなして!!」バッ
マミ「本当にわからないの! だって、だって、みんな好きだったんだもの!」ヘナヘナ
マミ「あの子達との恋愛は全部真剣だった! ソレを甲乙なんてつけれない! そんな酷いことできない!」ポロポロ
ほむら「……」
マミ「わ、私だって、ただ、ただその時を真剣に生きてただけだもの! こんなこと、こんなことになるなんて……」ポロポロ
ほむら「……はぁ」
ほむら「貴女の気持ちはわかったわ。なら貴女はどうしたいの? どうすることが解決への糸口だと思ってるの?」
マミ「わからない、わからないわ」ポロポロ
ほむら「……それがわかれば私に泣きつかないか」ボソッ
357:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 13:24:05.17:s4cZBglW0
――昼休み三年教室――
まどか「マミさん、あ~ん!」
さやか「私のも、ほら、あ~ん!」
マミ「あ、ありがとう、二人とも! で、でも教室でこういうのはあんまり」
クラスメイト「ざわざわ」ジロジロ
まどか「友達ならこれぐらい余裕ですよ」
さやか「そっすよ。友達同士で食べさせっこするでしょ?」
マミ「う、うぐぅ」
マミ(助けて、暁美さん!)チラッ
ほむら「……」
マミ(……やっぱり駄目、よね)ショボーン
ほむら(巴マミ。清掃時間に屋上にきてちょうだい)
マミ(暁美さん!? も、もしかして……)
ほむら(これかどうするか、きちんと決めましょう。二人で、ね)
ほむら「巴さんが困ってるでしょう? 二人ともそろそろやめなさい」
366:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 13:36:49.94:s4cZBglW0
――清掃時間屋上――
ほむら「ではこれからどうするか、決めていきましょう」
マミ「暁美さん、本当にありがとう!」
ほむら「そういうのはいいから。まずはどうするが事がこの状況を打破するのか、それを考えましょう」
マミ「え、ええ!」
ほむら「私なりに最終的な目標を色々考えてみたのだけど……」
ほむら「ズバリ『誰か一人と恋仲になり、周りを諦めさせる』という作戦よ」
マミ「で、でもそれだと他の子が……」
ほむら「仕方ないわ。全員が幸せになる、そんな選択はそうそうありはしないものよ」
ほむら「この作戦の要は、周りに自然と諦めさせること、よ」
ほむら「どうせ貴女は『貴女とは付き合えない!』なんてハッキリ言えないんでしょう?」
マミ「う、うぐぅ。は、はい、そうです」
ほむら「ならのこされた子達が自然と諦められるような子と最終的にくっつく必要があるわ」
マミ「あの子達の間の友情を利用すると言うこと? なんだかそれはちょっと……」
マミ「それにそんな上手くいくかしら? どのみち、最終的には私があの子達を振る形になるんじゃ」
369:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 13:43:50.05:s4cZBglW0
ほむら「いえ、ならないわ。あの三人は絶対に手を引いてくる。さらに貴女の気持ちもくみ取り、問い詰めてくるようなこともないわ」
マミ「そ、そうなの!? いったいどの子と付き合えば、みんなを傷つけずにそんな上手くいくのかしら?」
ほむら「私よ」
マミ「……え?」
ほむら「だから私よ!」
マミ「え、ええ!? 暁美さん!?」
ほむら「こんなこと自分で言うのもなんだけど、あの子達はみんな、私に対して多少の負い目があるわ」
ほむら「そこでソレを利用するの。私と巴さんがいい雰囲気になることで、あの子達は必ず自主的に身を引いてくる」
ほむら「そう確信しているわ!」ファサ
マミ「なんだか、本当に『自分でいうな』って感じね」
ほむら「誰のせいだと思ってるの?」ギロリ
マミ「ご、ごめんなさい」シュン
ほむら「もちろん本当に交際するわけじゃないわ。あの子達の熱が冷めてきたら、私達は自然に消滅する予定よ」
マミ「あ、あの……みんなで仲良く愛し合うっていうのは無理なのかしら? なんちゃって?」
ほむら「……」←汚物をみるような目
374:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 13:49:58.42:Zg6gwZh70
マミ「ご、ごめんさい」ビクビク
ほむら「貴女は私にとって師匠であり、何度も手を組んだことのある相棒であり、命の恩人でもある」
ほむら「そして今回、お互いの事情もわかり、わだかまりも消えて、その結果、私から巴さんへの恋心が生まれたのよ」
マミ「そ、そうなの?」
ほむら「設定よ」ファサ
ほむら「じゃあ今日の放課後から私達は全力でカップルアピールをはじめるわよ」
マミ「え、ええ」
ほむら「貴女もそれにきちんと応えて頂戴。わかったわね?」
マミ「わかったわ! そういえば今日はみんなで集まって作戦会議だったわね」
ほむら「ええ、まさに打って付けの場というワケよ!」
ほむら「私が貴女に告白したこと! そして貴女もそれに応えたと言うことを公表するわ!」
マミ「上手くいくかしら、なんだか不安になってきたわ」
ほむら「しっかりして頂戴。私達はしばらくカップルとして過ごすのよ?」
マミ「え、ええ、そうね。頑張るわ!」
ほむら(……これでワルプルギスの夜まではなんとかしのげるかしら)
379:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 14:03:50.35:s4cZBglW0
――マミホーム作戦会議終了後――
まどか「え?」
さやか「は?」
杏子「あ?」
ほむら「だから、私と巴さんは付き合うことになったわ///」テレテレ
マミ「あ、あの、今日、暁美さんから告白されてね」キョドキョド
マミ「そ、その、暁美さん、ずっと一人で寂しかったらしくて……」キョドキョド
ほむら「巴さんはそんな私を受け入れてくれたの///」テレテレ
まどか「……」
さやか「……」
杏子「……」
マミ「そういえば暁美さんは今日、うちにお泊まりするのよね?」キョドキョド
ほむら「え、ええ! お世話になりますね!」
ほむら(これで三人は空気を読んで退散するはず)
マミ(とりあえず今日は一人でぐっすり眠れそうね)
382:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 14:06:11.09:Bka6fHft0
まどか「私もお泊まりしますね」ニコニコ
さやか「私もそうしよっかな」マガオ
杏子「……チッ」イラッ
ほむら(……あ、あれ?)オロオロ
マミ(あ、あの、暁美さん? なんだか反応がおかしくない?)
ほむら(き、きっとまだ心の整理が出来てないんだわ。今日は仕方ないってことで……)
マミ「と、と、とりあえず、ご飯作るわね! みんなくつろいでてね!」タタッ
ほむら(ちょ! 一人だけ逃げないでよ!)
ほむら「わ、私も――」
まどか「ほむらちゃん、詳しいお話ききたいな」ガシッ
さやか「あ、私も私も」ガシッ
杏子「まあ、座れよ、な?」グイッ
ほむら「……」ヒヤアセダラダラ
ほむら(おかしい、なにかがおかしい)ダラダラ
ほむら「わ、わ、わかったわ」
401:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 14:24:21.90:s4cZBglW0
――数分後――
マミ「ご、ご飯出来たわよ! は、はこぶのをてつだ――」
さやか「へぇ、結構はっきり告白したんだね? ほむらやるじゃん」ジーッ
ほむら「え、ええ、そ、そうよ」ダラダラ
まどか「まあマミさんってあんなだし、きっと断れなかったんだろうね」ニコッ
さやか「ああ、わかるわかる」
マミ「……」パクパク
杏子「お、マミおかえり。今、ほむらから色々と聞いてることだったんだ」
マミ「そ、そう、みたいね」
ほむら「わ、私が食事を運ぶわ!」バッ
マミ「あ、暁美さん!」
杏子「ま、まあ、マミはこっちすわんなよ?」グイッ
マミ「え、ええ」オロオロ
まどか「マミさん、無理しなくていいんですよ?」ナデナデ
さやか「そうですよ? イヤならイヤってハッキリいわないと。アイツの為にもならないですよ?」サワサワ
405:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 14:32:08.66:s4cZBglW0
マミ「あ、あの、その……」ウツムキ
杏子「なあ、マミ、言いたいことあるんだろ? はっきりいわないとさ」ノゾキコミ
まどか「……」
さやか「……」
杏子「……」
マミ「……」
ほむら「あ、あの、全部運び終わったのだけど」
まどか・さやか・杏子「……」ギロッ
ほむら「ご、ごめんなさい」ビクリッ
マミ(暁美さんはなにも悪くないのに、このままだと私のせいで嫌われ者になっちゃう)
マミ(そうよ、元はと言えばこれは全部私のせい! はっきりといわないと!)
マミ「ど、同情とかそんなんじゃないわ! 私は暁美さんに告白されて、凄く嬉しかったの!」バンッ
一同「ッ!!」ビクリッ
マミ「友達のために、約束のために、永遠の迷宮に閉じ込められて、ずっと独りで頑張って……」
マミ「希望を見失わず、孤独に負けず、そんな暁美さんが好きなの! そんな彼女の支えになれるならって思ったの!」
408:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 14:41:17.38:s4cZBglW0
マミ「みんなだって、暁美さんが頑張って諦めずにいてくれたから、こうやって今があるのよ?」
マミ「全ての真実がわかって、こうやって手をとりあって、みんなで、明るいに未来に進める可能性を手に入れれたのよ!?」
マミ「だから私は! 暁美さんにそう言って貰えて嬉しかったし、一緒にいたいって、傍で支えたいって、心から思えたの……」
一同「……」ポカーン
ほむら「と、巴さん///」キュンキュン
まどか「……わ、私、ちょっとトイレいきますね」ジワァ
杏子「アタシはちょっと飲みたいもんあるからコンビニいってくるわ」ダッ
さやか「あっついな~おふたりさん! 私も熱に当てられちゃったみたいだわ。ちょっとベランダにでますね」ニコ
マミ「……あ、わ、私」オロオロ
ほむら「あ、ありがとうございます、巴さん。そ、その、ナイスフォローでした///」ドキドキ
マミ「え、ええ! そ、その、ちょっと熱くなりすぎたというか、変だったわよね。ごめんなさい」アセアセ
ほむら「い、いえ、そんなこと。……すごくうれしかったです///」ボソッ
マミ「え?」
ほむら「な、なんでもありません! ほら、ご飯さめちゃうし、食べちゃいましょう!」
マミ「そ、そうね!」
415:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 14:43:49.50:SAqBW+Rk0
マミ「でも言い過ぎちゃったわ。結局、私がハッキリとあの子達に言って傷つける形になってしまったもの」
ほむら「ん、そうですよね。二人でフォローした方がいいですね」
マミ「私は美樹さん、貴女は鹿目さんをお願いできるかしら? 佐倉さんは、帰ってこないと思うし――」
マミ「あとで私からフォローしておくわ」
ほむら「はい、私もちょっとまどかのことは気になってたんで……」
マミ「ん、そうよね。貴女にとって鹿目さんは、ふふ」
ほむら「でも私はこれでよかったっておもってます。どのみちこんな状態、長く続けてこじらせた方が、もっとまどかを苦しめることになる」
ほむら「だから傷の浅いうちにこうやって終わらせれるなら、私は憎まれ役でもなんでもしてみせます」
マミ「ふふ、ちょっと妬けちゃうわね」
ほむら「え?///」
マミ「それじゃあ私はベランダにいくわ。鹿目さんのことお願いね」
ほむら「は、はい」
――トイレ――
ほむら「まどか、はいるね」
ほむら「え? ほ、ほむらちゃん!?」ビクッ
424:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 14:53:20.66:9Vl+dIA10
>>423
よく考えたらおかしすぎワロタw
――トイレ――
ほむら「まどか、はいるね」
ほむら「え? ほ、ほむらちゃん!?」ビクッ
は
――洗面所――
ほむら「まどか、はいるね」
まどか「え? ほ、ほむらちゃん!?」ビクッ
ってことで
430:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 14:59:20.66:s4cZBglW0
ほむら「ごめんね、私、まどかの気持ちしらなくて……」
まどか「……ううん、気にしないで。マミさんが決めたことだもん、仕方ないよ」ティヒヒ
ほむら「まどか、ごめんなさい!」ギュゥゥ
まどか「ううん、気にしないで? 私とほむらちゃんは最高の友達だもん! 大親友だもん!」ギュゥゥ
ほむら(本当はまどかに譲ってあげたい。けれど残りの二人の気持ちを抑える意味でも今は駄目)
ほむら(ようやく全員の気持ちを抑える事が出来る状態なの。うまく収まる状態なの)
ほむら(……もしさやかと杏子の気持ちが収まって、その時にまだ貴女が巴さんを好きなら、私は――)
まどか「……本当に真剣なんだよね、マミさんのこと」
ほむら「うん」
まどか「そっか、おめでとう」ニコ
ほむら「ありがとう、まどか」
まどか(真剣なのは私だって同じだよ、ほむらちゃん)
まどか(友達でも、いや友達だからこそ譲れないことも、あるんだよ……)
437:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 15:09:33.57:s4cZBglW0
――ベランダ――
さやか「ひっく、うぅぅ、まみさ、えぐっ」グスグス
ガララ
マミ「……美樹さん」
さやか「ま、マミさん!?」
マミ「ごめんなさい、貴女がいるのに私」
さやか「……」ゴシゴシ
さやか「いや、マミさんのほむらを想う気持ちはわかりますよ」
さやか「アイツはいままでずっと独りで頑張ってきたんだもん」
さやか「幸せになって欲しいですよね、ほんと」
マミ「ごめんね、美樹さん!」ダキッ
さやか「あはは、マミさんの身体、やっぱり暖かいなぁ」ギュゥゥ
さやか(恭介にもマミさんにも捨てられちゃった、私)
さやか(なんでこうなのかな、いっつも)
さやか(……ここで諦めちゃったら、私)
444:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 15:16:58.07:s4cZBglW0
――就寝時間居間――
まどか「杏子ちゃん帰ってこなかったね」
ほむら「……」
さやか「あいつ、恋愛ごととか苦手そうだしね、空気読んだのかも」
ほむら「……」
まどか「あ、私ちょっとトイレいってくるね!」
ほむら「ええ、いってらっしゃい」
――寝室――
マミ(そう、これでよかったのよ)
マミ(あの子達にはもっと幸せにしてくれる人がきっといるはず)
マミ(私はほとぼりが冷めたら暁美さんと別れて、それでいい)
マミ(あの子達を傷つけたんだもの。いっぱいいっぱい。だから罰は受けなきゃ)
ガチャリ
マミ「ッ!?」ビクリ
まどか「マ~ミさん! きちゃった!」ウェヒヒ
449:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 15:29:09.27:4xoJA/TJP
マミ「ど、どうしたの? 鹿目さん」
まどか「ん~、ちょっとマミさんに確認したいことがあって」ティヒヒ
マミ「え? あ、あの、鹿目さん?」ビクビク
マミ(……目が笑ってない)
まどか「さて、パジャマぬぎぬぎしましょうね~♪」プチプチプチ
マミ「え、や、やめて!」
まどか「大声出していいんですか? ほむらちゃんに気付かれちゃいますよ?」
マミ(だ、だめ! 美樹さんに気付かれるのはまずいわ!)
まどか「いいんですよ? 私達がどんな関係だったか、ほむらちゃんに、みんなにバラしちゃっても」
まどか「ほむらちゃん哀しむだろうなぁ」
マミ(う、うぅぅぅ! ここまできて美樹さんや佐倉さんにバレたら全部だいなしに……)
まどか「へぇ、抵抗やめちゃうんですね。……そんなにほむらちゃんが大事なんだ」ボソッ
マミ「鹿目さんが傷付いてるのは私だってわかるもの。これで鹿目さんの気が済むなら、好きにして……」ウルウル
まどか「……ッ」イラッ
まどか(もう私とは終わったみたいなこと言うんですね、マミさん。……そんなの許さない)
460:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 15:50:18.43:s4cZBglW0
まどか「あまり時間ないんで、ショーツ脱がしますね」スルスルッ
マミ「……あ」
まどか「舐めますね、じっとしててください」ペロペロ
マミ「んっ、ふあっ」ビクン
まどか「ちょっと舐めただけでこの反応。まあ当然ですよね。私はマミさんの弱い所、全部知ってますし」ティヒヒ
マミ「んっ、だめっ、か、かなめさん」ギュゥ
まどか「ちゅぱっ、これだけ濡らせば……。指いれますね?」クチュリ
マミ「ん、んんんっ」
まどか(声出さないように堪えてるマミさんも可愛いなぁ)
マミ「んふ、んっ、んんっ」ビク
まどか「ここが感じるんですよね? お腹の方のここを擦られるのが大好きですもんね? マミさん」
マミ「あっ、い、イく……」
まどか「はい、ここまで」ヒョイ
マミ「……え?」
まどか「どうしたんですか? マミさん」キョトン
468:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 15:56:31.34:s4cZBglW0
マミ「え、えと、あの……」
まどか「ん? なにか言いたいことでもあるんですか?」
マミ「いえ、べ、別に……」
まどか「ふ~ん? じゃあもう一回指いれますね?」クチュリ
マミ「ん、んふぅ!」ビクン
まどか「ほら、またココをたくさん擦ってあげますね♪」ティヒヒ
マミ「ひんっ、だ、だめ、もうっ」ビク
まどか「はい、ここまで~」ヒョイ
マミ「え? そ、そんな!」
まどか「そんな? なんですか?」キョトン
マミ「う、ううぅぅ」ポロポロ
まどか「じゃあまたしますね? うぇひひひ」クチュリ
マミ「ぐすっ、あっ、んふっ、ひっく」ポロポロ
まどか(泣きながら感じてるマミさん可愛い)
まどか(マミさんの反応は全部手に取るようにわかるんですから、何度だって寸止めしてあげますね)ティヒヒヒ
473:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 16:05:05.88:s4cZBglW0
――居間――
さやか「おりょ、まどか、遅かったじゃん」ボソボソ
まどか「起きてたんだ? ちょっと便秘気味で、てぃひひ」
ほむら「zzZ」
まどか「ほむらちゃん、ぐっすりだね。ふわぁ~私も疲れたしすぐ寝れそう」ムニャムニャ
さやか「まどかはいつも寝るの早いしね。私もトイレいったら寝よっかな」
まどか「トイレいくんだ? じゃあ、おやすみ、さやかちゃん」
さやか「ん、おやすみ、まどか」ゴソゴソ
――寝室――
マミ(う、うぅぅ、結局イかせてもらえなかった)クチュクチュ
マミ(ん、もう少しで……イけ……そ)
ガチャ
マミ「ッ!!」ビクリッ
さやか「マミさん? 起きてますか?」ボソボソ
マミ「み、美樹さん!?」
476:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 16:12:18.95:s4cZBglW0
さやか「すいません、もう一度どうしても話し合いたくて」
さやか「まどか達が眠るの待ってたんで、ちょっと遅くなっちゃって……」
さやか「起きててくれて良かったです」
マミ「そ、そう……」ゴソゴソ
さやか「それで、さっきの話なんですけど、私、やっぱり……」
マミ「……」フトンカブリ
さやか「あの、マミさん? ちょっと大切な話なんで……その……」
マミ(う、うぅぅぅ、今の表情を見せれるわけないじゃない)グスグス
さやか(なによ、これ。私の話なんてききたくないってこと?)イラッ
さやか(いやいや、落ち着けって。きっと眠いんだよ、マミさんは)ブンブン
さやか「マミさん、少しだけこっち向いてください。どうしてもちゃんと顔をみて伝えたいことがあるんです」
さやか「今伝えないと駄目だって、そう思うんです! お願いします!」
マミ「……」ギュッ
さやか「……」
グイッ フトンガバァ!
477:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 16:18:07.36:s4cZBglW0
マミ「あ、ああ!」
さやか「……なによ……これ」キョトン
マミ「あ、あの、私」
さやか「……ふ~ん、人を振っておいて、その夜にオ◯ニーですか? いい身分ですね、マミさん」
マミ「ち、ちが――」
さやか「パジャマはだけちゃって、下なんて下着まで脱いじゃって、すっごい雌の臭いが充満してますよ?」
マミ「――ッ!!」カァァァ
さやか「見せてください! ほら! 暴れないで!」グイッ
マミ「あ! や! だめ!」
さやか「なんですかこれ? こんなビショビショにして、指なんて本気汁でドロッドロじゃないですか?」
さやか「……ほむらですか? アイツのことを想ってしてたんですか? そりゃそうですよね?」
さやか「その日、振った女のこと考えてこんなことするわけないですよね!」グイッ
マミ「ち、ちがうの! そんなんじゃ!」ウルウル
さやか「なにが違うんですか? この期に及んでまだ言い訳するんですか?」
さやか「……最低ですね。幻滅しました、マミさん」
485:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 16:28:39.94:s4cZBglW0
さやか「……ねえ、マミさん。こんな姿、もしほむらが見たらどうおもうんでしょうね?」
マミ「ちがうの、ちがうの」ポロポロ
さやか「……でも私なら、そんなマミさんでも」ボソッ
マミ「え?」
さやか「大人しくしてください。火照ってるんでしょ? 身体。私が慰めてあげますよ」ニコ
さやか「アイツにはこんな淫乱な人の面倒なんて無理ですよ。私がこれからも身体の面倒を……」グイッ
マミ「い、いた! や、やめて!」パシンッ
さやか「ッ!!」
さやか(そっか。もう完全に私のことどうでもいいだ、マミさん。アイツに身も心も……)
さやか「そんなの許さない! 絶対に許さない!」グイッ
マミ「や、やめて! 美樹さん!」
さやか「騒げばいいじゃないですか! 好きなだけどうぞ? そうなったら私だって全部バラしてやる!」
マミ(ああ、だめだ、鹿目さんと同じだ。そ、そんな……たすけて、暁美さん……)
マミ「ひっく、えぐっ、うぅぅ」ポロポロ
さやか「そうですよ、それでいいんですよ。すぐに思い出させてあげますからね、マミさんが誰のモノか」
496:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 16:37:08.57:s4cZBglW0
――1時間後――
マミ「んっ、んはぁ! だめぇ!」ビクビクン
さやか「んふ、これで18回目ですね、マミさん」ニタニタ
さやか「本当にマミさんはダラしない身体してますよね」ナデナデ
マミ「……はぁ……はぁ」
さやか「もう遅いし私はもう寝ますね。……これからもよろしくお願いしますね、マミさん」チュッ
ガチャン
マミ「……」
マミ「……うぅぅ」ポロポロ
マミ「ひっく、なんでぇ、う、うぅぅ、こ、こんなことに、ぐすっ」ポロポロ
マミ(だめ、涙とまらない。うぅぅ、誰か、助けて! 暁美さん、助けて!)ポロポロ
――風見野某ビル屋上――
杏子「ほむらの言ってたとおり、キュゥべえのヤツ、本当に雲隠れしやがった」
杏子「それに魔女もいねぇ。……誰に八つ当たりすりゃいいんだよ」ムシャムシャ
杏子「……マミの様子でも見に行くか」
500:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 16:39:04.23:HFYAswf80
――マミホ-ムベランダ――
杏子「ん? 三人は居間で寝てるのか? じゃあマミは寝室か?」ピョン
杏子「あれ、いないぞ? 窓の鍵は閉まってるか。魔法で……」ガチャリ
ガラララ
杏子「ん、この臭い。それに乱れたシーツ。……ほむらとしてたのか、マミのやつ」
ガチャリ
杏子「相変わらず三人共、寝てるな」
杏子「ん、マミのヤツはどこだ? キッチンか?」
杏子「いないな。……キッチンか、よくここで二人で料理つくったりしたっけな」
杏子「ぐすっ、マミ、うそだよな? アイツと付き合うなんて……」ゴシゴシ
杏子「……あれ? そういえばここに貼ってあった当番表はどこだ?」キョロキョロ
杏子「あれ? ここにあった筈なんだけどな」ガサッ
杏子「ん? なんか蹴ったぞ。ああ、ゴミ袋か……」
杏子「……え?」
杏子「……嘘だろ、これって、当番表」
512:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 16:55:46.43:s4cZBglW0
――バスルーム――
マミ「……ふぅ」
マミ(シャワー浴びたら少しだけ落ち着いてきたわね)
マミ「ぐすっ」ポロポロ
マミ(どうしたらいいんだろう、私。暁美さんに全部話して相談する? でもそんなこと恥ずかしくて……)
マミ(それにこんなこと全部話せば、暁美さんと鹿目さん、美樹さんの関係がこじれてしまうかもしれない)
マミ(少なくとも暁美さんの中で二人のイメージが悪くなってしまう)
マミ(鹿目さんも美樹さんも今はちょっと荒れてるだけで、元はとてもいい子だもの)
マミ「それに、全部私の招いたことだから、もうこれ以上暁美さんを巻き込むわけには……」
ガラララ
マミ「ッ!?」ビクッ
杏子「よ! こんなところで風呂はいってたのか、マミ」
マミ「さ、佐倉さん!? 帰ってきたの!!?」
杏子「まあ、シャワー浴びないといけないようなことした後だもんな」スタスタ
マミ「……さ、佐倉さん?」ビクビク
519:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 17:06:12.73:s4cZBglW0
杏子「これ、なんだよ?」
マミ「え? それは、当番表?」
杏子「当番表? 違うだろ? アンタにとっちゃゴミだろ? なあ?」
マミ「え? な、なんのこと!?」
杏子「アイツに見られたくないから? だから捨てたのかよ、なあ?」
杏子「アンタさ、言ってくれたよな! ここはアタシの家だってさ! アタシは家族だってさ!」
杏子「別にアンタがアイツと付き合うのはいいよ。いやよくないけど、それもまだわかるよ!」
杏子「でも、新しい恋人が出来たら、もうアタシはいらないってか? 家から出てけってか!?」バシャッ
杏子「なあ、どういうことだよ? アタシはマミにとってなんだったんだ? 都合のいい女だったのか?」グイッ
マミ「い、いたい! や、やめて、佐倉さん!」
杏子「答えろよ! 答えてくれよ!! アンタはアタシから家族ってもんをまた奪うつもりかよ!!」ギュゥゥゥ
マミ「そんな事思ってない! いたい、やめて、放して佐倉さん!」ポロポロ
杏子「……すかよ」ガリッ
マミ「や、いたい!! やめて!!」
杏子「絶対に離すかよ! オマエはアタシのもんだ! その印を付けてやる!」ガリリッ
521:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 17:09:31.84:SAqBW+Rk0
マミ「あっ、ひうっ!」ビクン
杏子「首筋にしっかり付けてたやったぞ。へへ、魔女の口づけってか?」
杏子「ま、アタシらは魔女になるんだからあながち間違ってないかもな」
マミ「やだ、こ、こんなの首筋に、みんなに見えちゃう」フルフル
杏子「いっとくけど、回復魔法で消したりしたら、その場で付けなおすからな」
マミ「え? ど、どういうこと?」
杏子「そのままの意味だよ。誰が周りにいようが気にせず、しっかりと印を付けなおすって意味だよ」
マミ「そ、そんな……」
杏子「さて、お楽しみはこれからだよ? マ ミ さ ん ♪ だよな?」ニヤリ
杏子「当然だろ? これからマミの身も心も誰のモノだったか、きっちり思い出させてやらないとな」ニヤニヤ
マミ「え? さ、佐倉さんが二人? や、やだ、離して!」
杏子「なんだよ、これ好きだったじゃん、マミさん。……ああ、少ないからイヤなのか? なら」パチン
杏子「3人目ってね」
マミ「やだ、離して!!」
杏子「ソウルジェムそのものに幻覚を見せれば、魂自体を錯覚させれば、それは現実となんら変わらない。……朝までいっぱい可愛がってやるよ、マミさん」
540:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 17:25:42.90:s4cZBglW0
――翌朝――
杏子「ふんふんふ~ん♪」
さやか「ん~? あれ、もう朝?」
まどか「んにゃ、なんかいいにおい」
ほむら「zzZ」
杏子「よ、おきたか? もうすぐ朝食できるからな」
さやか「あれ? アンタ、帰ってきてたんだ」
杏子「あたりまえだろ。ここはアタシの家でもあるんだしな」
まどか「ああ、そういえば、杏子ちゃん、マミさんの家に住んでる世界あったね」
さやか(そういやあったなぁ。う~ん、マミさんの家じゃ色々とやりにくいなぁ、これから)
まどか「ほむらちゃん、朝だよ! あれ? マミさんもまだ寝てる?」
杏子「いや、マミは朝風呂にはいってるよ」ニヤニヤ
ほむら「ん、んむぅ? 朝? むにゃむにゃ」
さやか「ほむら、朝弱いんだ。ちょっと意外かも」ニヤニヤ
ほむら「う、ううん。メガネ、どこ……?」ヨロヨロ
546:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 17:33:50.52:s4cZBglW0
まどか「もうほむらちゃったら! メガネは今はしてないでしょ?」ティヒヒ
ほむら「あ、そうだった! んっ」ポワワ
杏子「ほら、飯できてたから運ぶの手伝ってくれ」
まどか「は~い!」
さやか「へいへい!」
ほむら「……ん」モソモソ
ほむら(あれ? 当番表が元に戻ってる?)ゴシゴシ
ほむら(巴さんが戻したのかな? 昨日の時点でアレを見られたら色々とこじれそうだと思って捨てたのに)ムニャムニャ
ほむら「まあ、もう事態は収束したし、大丈夫ね」
杏子「ちょっとマミを呼んでくるよ」
まどか「うん、お願い!」
――バスルーム――
杏子「乳首かじられながら、ここ弄られて、そんなに気持ちいいの? マミさん」コリュコリュ
マミ「ぁ、やぁ、んっ、んふっ」ビクビク
杏子「切なそうな顔して、可愛いな、マミさんは」ナデナデ
553:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 17:47:03.76:s4cZBglW0
杏子「クリも噛んだげるよ! あむ!」コリコリ
マミ「んっ、んひっ、あっ、あああっ」ビクビクン
プシャァァ ジョロロロロ
杏子「あ~あ、またお漏らししちゃった。風呂はトイレじゃないんだぞ、マミさん」モミモミ
ガラララ
杏子「よ、マミ! たくさんイけて気持ちよかったか?」
マミ「はふぅ、あっ、あんっ」ビクビク
杏子「気持ち良さそうなトロ顔しちゃって。私達に可愛がられてる幻覚、そんなに気に入ったのか?」チュッ
杏子「もっと見せてやりたいし、アタシも弄りたりないけどさ、もうタイムリミットなんだよな」ペロペロ
杏子「だから、これでおしまい。続きは帰ってきたらな」ナデナデ
パァァ
マミ「あっ、あれぇ? んっ、さ、佐倉さん? んむっ、ひとりぃ?」ビクン
杏子「ほら、早くしゃきっとしなよ! 飯出来てるからさ! じゃあ、アタシはもう戻るから」
ガラララ
マミ(……あ、そうか。アレは佐倉さんの魔法。わたしずっと朝まで……ぐすっ)ポロポロ
559:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 18:00:51.63:s4cZBglW0
――見滝原中学校屋上昼休み――
マミ「暁美さん、こんな所に呼び出してどうしたの?」
ほむら「いえ、普通に一緒にご飯食べようかなって思って……迷惑でした?」
マミ「いえ、そんなことないわ。……鹿目さんと美樹さんは?」
ほむら「一緒に来るって言われたんですけど、きっぱりと断ってきました」
ほむら「このまま距離をきっちりとらないと意味ないとおもいますし、それで多少嫌われても仕方ないって私は思ってるんで」
マミ「……暁美さん」ポロポロ
ほむら「え、ええ!? どうしたんですか!? わ、私、泣くようなこといいました!!?」オロオロ
マミ「ち、違うの! なんだか少しホッとしちゃって、ふふ」
ほむら「……巴さん。最近は色々と大変だったですし仕方ないですよ」ナデナデ
マミ「ふふ、暁美さんったら、すっかり口調が昔に戻ってるわよ?」
ほむら「えへへ、別にいいんです。巴さんとはこっちの方が私、いいかなって思って///」
マミ「そっか、うん、じゃあ今度はメガネで三つ編みにしないとね!」
ほむら「そ、それは勘弁してください」
マミ「ふふ、冗談よ。さ、お弁当食べましょ?」
564:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 18:09:40.01:s4cZBglW0
マミ(暁美さんは嫌われてもいいって勇気をだしてくれてるのに、それなのに私は……)
マミ(元はと言えば私がはっきりと全てを話せば良かったのよ。それでみんなから嫌われてもソレなら仕方ないもの)
マミ(放課後、ワルプルギス対策会議の時に、きっちりと全部言ってしまおう。それがきっと、一番いい筈だから……)
ほむら「巴さん? どうしたんですか?」
マミ「ううん、なんでもないわ。ちょっと色々と肩の荷が降りた気がしてね」
ほむら「そうですね。あとはワルプギスの夜さえ何とかすれば――」
マミ「ありがとう、暁美さん」
ほむら「え?」
マミ「貴女のお陰で私は自分が傷付く嫌われる勇気を貰った気がするわ。だからありがとう」
ほむら「そ、そんな、大げさですよ。……昨日から褒められてばかりで少し照れくさいです///」
マミ「暁美さんはそれだけ凄いって事だから、胸をはっていいのよ?」
ほむら「もう! これ以上褒めてもなにも出ませんよ!///」
マミ「うふふ、照れちゃって、可愛いところ多いのね、暁美さん」ニコニコ
ほむら「……うぅぅぅぅ///」カァァァ
マミ(またみんなで笑い合ってご飯を食べれる、そんな日々を取り戻すために、頑張らないと)
568:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 18:21:17.14:s4cZBglW0
――ほむホーム作戦会議終了後――
まどか「……」
さやか「……」
杏子「……」
マミ「今まで黙っててごめんなさい! だから暁美さんと私は別になんでもなくて――」
マミ「色々と協力して貰ってただけなの! 悪いのは全部私なの!」
ほむら「……」
まどか「そうだったんですね。おかしいって思ったんです。ほむらちゃんとマミさんが突然そんなことになるなんて……」
さやか「そういうことなら初めから言ってくれれば良かったのに、マミさんったら……」
杏子「なるほどね、そういうことか。おかしいと思ったんだよ、マミがアタシを追い出そうとするなんてさ……」
ほむら(……これはマズイ)
まどか・さやか・杏子「それでもちろん一番は私(アタシ)なんですよね(だよな)?」
マミ「え、えーと、それは……その……」
マミ「私はいつでも真剣だったから、誰かより上とか、その、そういうのどうしても決められなくて、その……」
マミ「だ、だから、みんなことが好きなの! 馬鹿でしょ? 幻滅したでしょ? でもいいの、これが私の本心だから。ごめんなさい、こんな駄目な先輩で」ペコリ
581:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 18:38:12.51:s4cZBglW0
まどか「そっか、でもマミさんは優しいから仕方ないよね。さやかちゃんと杏子ちゃんがどう思っても私の気持ちは変わりません」
さやか「別にマミさんは悪くないですよ。別に浮気って訳でもないですし、仕方ないって言うか。むしろマミさんらしいっていうか」
杏子「他の二人が嫌ってもアタシはそんなことないからな、マミ。アタシとマミはなんたって家族なんだしな」
まどか「……」
さやか「……」
杏子「……」
杏子「二人ともさ、ここは一番付き合い長いアタシに任せてくんないかな? もう家族だしさ、アタシとマミは、色々と勝ち目ないって」
さやか「付き合いが長いとかそういうの関係ないとおもうけど? なにそとんでも理論」
まどか「杏子ちゃんって一回マミさんを捨てたんでしょ? そんな傷心のマミさんを慰めてきたのは何時だって私だったんだよ?」
杏子「……」
さやか「……」
まどか「……」
まどか「大体、初めの世界では私がマミさんと結ばれてたんだよ? 本来の、自然の成り行きに任せるなら私しかいないよ」
杏子「はあ? 本来? じゃあ本来の世界の通りにワルプルギスで死んでこいよ。マミはアタシが助けるからさ」
さやか「てかさ、本来の話持ち出すとか、ほむらを遠回しに非難してるの? ずっとアンタのために頑張ってきたほむらが可哀相だとおもわないわけ?」
584:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 18:42:48.01:Au6wb/dBP
まどか「……」
杏子「……」
さやか「……」
さやか「てかさ、空気読みなよ。私はさ、何度も何度も失恋してんだよ? そんな私がようやく見つけた運命の人をまた奪うってのあんたら」
まどか「さやかちゃってさ、ほんと尻軽だよね。上条君のことが好きだったのに、マミさんに失恋を支えて貰ったら次はその人を好きになるとか。スイーツ()笑」
杏子「てかさ、さやかは色々とアタシらに迷惑かけてんのにさ、それで身を引こうっておもわないわけ? ちょっと図々しいんじゃねーの、オマエ」
さやか「はあ? それならまどかは昔から私にいっぱい恩があると思うんだけど? 杏子もさ、私のお陰でグレてんのから立ち直ったことあったよね? ん?」
杏子「あ? おい、やんのか? パンピーのおまえらがアタシに勝てるとおもってんの? いいんだぞ?」
まどか「ぷぷっ、なに言ってるの杏子ちゃん! 私達はまだ『願い』を使ってないんだよ? つまり何でも出来るってわけなんだけど」
ギャーギャーワーワー
マミ「ちょ! ちょっと! もうやめて!」
杏子「うるせえ! ちょっと引っ込んでろ!」ドンッ
マミ「きゃ!」
ほむら「……貴女は何処まで愚かなの、巴マミ」
マミ「え? あ、暁美さん?」
597:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 18:52:41.84:/CvQTq+i0
ほむら「何故私が、作戦会議の時に全てを話すという案を提案しなかったのか、わからなかったの!?」
マミ「そ、そんな、……ごめんなさい!」
ほむら「せっかく、全て上手くいってたのに……。この天然ビッチ!」
マミ「……」カチンッ
マミ「う、うぅぅぅぅ! 上手くなんて言ってなかったわよ!」ポロポロ
マミ「貴女が脳天気に眠ってる間に、私はあの三人に代わる代わる犯されたのよ!?」ポロポロ
ほむら「えええ!? そ、そんな……うそ……」ガクゼン
マミ「ひっく、どうしたら、ぐすっ、わだじは、どうじたら、ひぐっ、よかっだのよぉぉぉ!!」ポロポロ
ほむら「……逃げましょう」
カチリ
――数分後――
ワイワイギャーギャー
まどか「あーもう!! マミさんがはっきりしてくださいよ!」
さやか「そうですよ! だれが一番好きなんですか!」
杏子「ん? あれ? マミとほむらのやつはどうしたんだよ!? いないぞ!!」
602:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 19:00:43.29:tPKji99TP
――隣県某ホテル――
マミ「こんなところにきて、どうするつもりなの?」
ほむら「……私に考えがあります」
マミ「考え?」
ほむら「はい。このまま身を隠してしまうんです」
マミ「ほとぼりが冷めるまでかくれるって事?」
ほむら「いえ、微妙に違います。……巴さんは天岩戸って知ってますか?」
マミ「ええ、たしか神話の……ああ、なるほど」
ほむら「大切な人が傍にいてくれるだけで幸せなんだって事をあの三人は知るべきです」
ほむら「だからあの三人が折れるまでずっとかくれ続けますよ」
マミ「……でも願いを使われたら」
ほむら「そこまで卑劣なことはしないって二人のこと、私は信じてますから」
マミ「そっか、そうだよね。根はいい子達だもの、うん」
ほむら「とりあえず逃避生活を続けながらでもワルプルギスの準備は可能です。武器とGS集め、頑張りましょう」
マミ「ええ、そうね。どんな状況でもやれることはしないと、ね!」
618:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 19:26:52.33:s4cZBglW0
――見滝原噴水公園深夜――
マミ「急に呼び出して、話ってなにかしら?」
ほむら「2週間ちょっとでここにワルプルギスの夜がくるわ」
マミ「……ッ」
ほむら「キュゥべえに聞けば真偽はわかるはずよ。アレは聞かれれば嘘はつかないから」
マミ「本当……なのね……?」
ほむら「ええ。それで貴女と手を組みたいの。一人では荷が重すぎる相手だから」
マミ「言われるまでもなく、私は戦うわ。この街を守る為に、ね」
マミ「でもこの街にきたばかりの貴女が、何故そんなリスクを背負うの?」
ほむら「……私にも守りたいモノがあるからよ」
マミ「そう、わかったわ。一緒に頑張りましょう」スッ
ほむら「ええ、よろしくお願いするわ」アクシュ
――見滝原某高架下――
マミ「すごい! これが貴女の魔法!!」
ほむら「凄いのはコレだけよ。後は全部平均以下。武器すら自分で作り出せない程」
619:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 19:28:53.61:ocQQZErY0
マミ「例えそうだとしても、貴女は自分の魔法をよく理解して、とても効率的な使い方をしているわ!」
マミ「私が凄いと言ったのはそこよ! 今までなんでも死線をくぐり抜けてきたのでしょ? 同じだからわかるわ」
ほむら「……この使い方をレクチャーしてくれたのは貴女なのだけどね」ボソッ
マミ「え? なにかいったかしら?」
ほむら「いえ、気にしないで。同じ銃器使いとして、タッグとして効率的な戦法を考えていきまましょうか」
マミ「ええ、そうね! 私の魔法についてもきちんと説明していくわね!」
――マミホーム――
マミ「お布団ひいたわよ。今日はここで寝て頂戴」
ほむら「ええ。……匿ってくれて感謝しているわ」
マミ「ふふ、仕方ないわよ。指名手配されちゃって家を張り込まれてるんだし」
マミ「困ったときはお互い様、でしょ?」
ほむら「貴女のそういう甘いところ、昔から変わらないわね」ボソッ
マミ「ん? なにかいった?」
ほむら「いえ、おやすみなさい」
マミ「ええ、おやすみなさい」
626:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 19:43:13.47:s4cZBglW0
――マミホーム休日――
マミ「暁美さん、紅茶に詳しいのね」
ほむら「ええ、紅茶好きの知り合いがいたから、影響されてね」
マミ「なんだか暁美さんって珈琲が好きなイメージがあるのだけど」
ほむら「あんなのドブ水よ。私は紅茶党よ」ファサ
マミ「ふふ、同じ趣味だなんて嬉しいわ」
――マミホーム深夜――
マミ「パパ、ママ、ぐすっ、ひうっ」ポロポロ
ほむら「……マミ?」
マミ「ッ!!」ビクリッ
ほむら「あ、ご、ごめんなさい!」
マミ「ふふ、情けないところ見られちゃったわね」
マミ「私ね、普段は強気だけど、本当は泣き虫で怖がりで、全然駄目な子なのよ?」
ほむら「……」
マミ「ごめんなさい。こんなこといきなり言われても困っちゃうわよね? なんでかしら、暁美さんにはついつい口が滑っちゃうわね」テヘヘ
634:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 19:51:22.94:s4cZBglW0
ほむら「たったひとつの希望の為に、ひとりぼっちで戦い続ける苦しみは、私もわかるわ」
ほむら「……苦しいときは泣いて良いのよ? 私で良ければ胸を貸すから」
マミ「……ありがとう、暁美さん」ポロポロ
ほむら「……」ナデナデ
――魔女結界内――
マミ「暁美さん、あぶない!」ドンッ
ザシュッ!
マミ「きゃあ!」
ほむら「マミ!! チッ!!」カチリ
ドンドンドン! カチリ
魔女「ぎゃー!!」
ほむら「大丈夫! マミ!!」ダッ
マミ「ん、ちょっと深くやられちゃったかも、ふふ」
ほむら「くっ! 節約なんてせずに私が初めから時間を止めてれば――」
マミ「今回は余裕そうだから、節約しましょうって提案したのは私よ? だから自業自得」
637:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 19:59:05.55:s4cZBglW0
マミ「それに、貴女が無地で良かった、ふふ」
ほむら「貴女は、貴女はどうして、いつもそんな……」
ほむら「私は貴女に助けて貰う価値なんてないのに……」ポロポロ
マミ「暁美さん、そんなことないわ? 貴女がウチにきてくれて、一緒に住むようになって、まだ短いけれど――」
マミ「私、とっても救われているのよ? ひとじゃないって、そう思えるだけでね、すごく勇気がわくの」
ほむら「……マミ」
マミ「好きよ、暁美さん」チュッ
ほむら「ッ!!!」ビクッ
ほむら「な、なにを!!」
マミ「ご、ごめんさい。嫌だったわよね、こんなこと……」シュン
ほむら「んっ」チュッ
マミ「あ、暁美さん///」カァァァ
ほむら「嫌なんかじゃないわ。……私だって孤独を忘れられる日々に救われてるもの」ナデナデ
マミ「ふふ、嬉しいわ」ポロポロ
ほむら(この世界で無事に夜を乗り越えられたら、まどかを救えたら、その時はマミと一緒に……)
639:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 19:59:54.92:goZ7svNO0
――ワルプルギスの夜通過後――
ほむら「また救えなかった……また勝てなかった……ううぅぅ」ポロポロ
マミ「ごふっ、泣かないで暁美さん。奇麗な顔が台無しよ?」ナデナデ
ほむら「マミ、喋っちゃ駄目!! 今、回復してるから!!」
マミ「んん、もういいの。もう自分でもわかってるから、無理だって……」
ほむら「そんなことない、貴女だけでも、貴女だけでも私は!」
マミ「ねえ、言ってたよね? 貴女は世界をやり直せるって」
マミ「友達を救うためにずっとやり直してるんだって」
ほむら「ええ、そうよ」
マミ「なら、もう私になんて構わずにいきなさい」
ほむら「……いや、いやよ」
マミ「我が侭をいっては駄目。貴女にはまだチャンスがあるの。だから諦めちゃ――」
ほむら「いやよ! 貴女をおいていくぐらいなら! 私はもういい」
ほむら「だってまた忘れちゃうんだよ? マミは私のこと他人だと思って、敵対してる魔法少女だと思って、憎み合って――」
ほむら「貴女にそんなふうに思われるの、もう耐えられない。それならいっそ、この世界で、貴女と一緒に……」
651:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 20:19:03.84:s4cZBglW0
マミ「いい加減にしなさい!」パシッ
ほむら「――あ」
マミ「貴女は鹿目まどかさんを救うために、その子との約束を果たすために、頑張ってきたんでしょう!?」
マミ「今までの頑張りを無駄にしては駄目! 私なんかの為に捨てては駄目!」
ほむら「う、ううぅぅぅ! 嫌よ! 絶対に離れない!」ポロポロ
マミ(……仕方ないか。上手くいくかな。この魔法、目撃者にしか使ったことないし、一ヶ月分も消せるかな)
マミ「でも、やってみるしかないか。ここで貴女の希望を終わらせに為にも」
ほむら「マミ? なにを言ってるの?」ポロポロ
マミ「暁美さん、抱きしめていい?」ギュッ
ほむら「え、ええ! もちろんよ!」ギュゥゥゥ
マミ(この距離なら……それに彼女は今無警戒だし、いける)
マミ「ごめんなさい、暁美さん。貴女の記憶を消すわ」ボソッ
ほむら「……え?」
マミ(ついでに自分の記憶も消さなきゃ……)
マミ(私だって貴女に忘れられたら、目の前で知らない風にあつかわれたら、きっと耐えられないもの。せめて死ぬ時ぐらいはなにも知らないでいたい)ポロポロ
652:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 20:20:04.59:DDOzF2GN0
――数秒後――
ほむら「ん? あれ、私はここでなにを?」
ほむら(この町並み、ワルプルギスの戦いのあと)
ほむら「戦闘中に頭を打って記憶障害になった、そんなところかしら?」
ほむら(どのみち、この世界は失敗したんだもの、どうでもいいわ。次の世界に行くまで)
ほむら「……ん?」
マミ「かふっ、あなたは……?」
ほむら(巴マミか。この世界では共闘していたのかしら。それももうどうでもいいことね)
マミ「げふっ、げほっ、げほっ」
ほむら(もうながくはなさそうね)
ほむら「せめて魔女になる前に、楽にしてあげるわ、巴マミ」
パァンッ!!
マミ「」
ほむら「次の世界にいかないと。私には立ち止まっている暇なんてないのだから」
ガチャン
660:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 20:28:36.78:JQ3bdH8v0
――隣県某ホテル深夜――
マミ「zzZ」
ほむら「ッ!!」ガバッ
ほむら「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、……ウッ」
バッ タッタッタ ガチャ
ほむら「おええええええ!!」ビチャビチャ
ほむら「げっほ! げふっ! はぁ、はぁ、はぁ」
ほむら「……またこの夢、いや記憶」
ほむら(まどかの願いの影響なのか、この世界にきてすぐに私はこの記憶を取り戻した)
マミ「……すぅ……すぅ」
ほむら(戻して弱ってるところに杏子がきてびっくりしたわね、ふふ)ナデナデ
マミ「んむぅ、んんっ」モゾモゾ
ほむら(でも私は嬉しかった。このタイミングで思い出せたことが。あの日々の続きを巴さんと――)
ほむら(いえ、マミともう一度やり直せるって事を。でも、何故かマミは私とのことを忘れていた)
ほむら「それどころか、他の子とまで……」ギリリ
672:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 20:46:17.11:4xoJA/TJP
ほむら(でも私はそのことでマミをせめたりはしない)ナデナデ
マミ「むにゃむにゃ」ゴロリ
ほむら(いえ、それどころか、大切な親友と大切な恋人が幸せになるのならって)
ほむら(一時期はほとぼりが冷めれば、まどかとマミをくっつけてあげることさえ考えてた)
ほむら「私にとって二人とも大切な人だから」
ほむら「でもあの三人はマミを泣かせた。無理矢理レ◯プまがいのことまでして……」ギリリ
ほむら(そう、これは賭け)
ほむら(私とあの三人の、マミをめぐる賭けよ)
ほむら「マミ、私の孤独をいやしてくれた人、好きよ、大好き」チュッ
マミ「んんっ、んにゃ」ゴロン
ほむら「ふふ、明日にはまた移動しないとね。魔力の残滓を追って、杏子が追跡してくるはずだし」
ほむら「それとも願いを使われちゃうかしら。ふふ、なんでもいいわ。誰か私を止めて」チュッチュッ
ほむら「日に日に増幅していくマミへの気持ちを、誰かとめて……」
ほむら「でないと私、もう抑えられなくなりそうなの……」
724:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 22:43:55.38:Au6wb/dBP
――隣県某ホテル翌日――
杏子「この部屋か」バタンッ!
キョロキョロ
杏子「もう清掃されちまってるけど、間違いない」
杏子「ここにマミとほむらはいたんだ」
杏子(絶対に見つけ出してやる。マミはアタシのだ、アタシの家族なんだ!)ギュッ
――見滝原中学校昼休み――
まどか「……」モグモグ
さやか「……」モグモグ
QB「やぁ、二人とも。僕を呼んだかい?」
まどか「……呼んでないよ、消えて」
さやか「てか、アンタ、私らとは初対面でしょ? なんでそんな普通にでてくるわけ? 今まで何処にいたの?」
QB「暁美ほむらに既に状況を説明されててね。今まで静観させて貰ってたんだ」
QB「だがどうやら状況はかなり僕に有利なようだからね」
さやか「ホントにアンタ、ブレないね」
733:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 23:04:49.73:Bka6fHft0
まどか「ふ~ん、それで今の私達なら契約してくれるっておもってるの?」
QB「違うのかい? 僕としてはかなり勝算があると思ってるんだけどね」
さやか「図星だからハラ立つわ」
まどか「私もさやかちゃんも契約はしないよ」
さやか「だね! もう、あの三人の気持ちを踏みにじるわけないでしょ」
QB「仲違いしてた様に見えたけど、思いの外、君たちの絆は強いようだね」
まどか「確かにマミさんを巡ってちょっと喧嘩したりしてるけど、私達はずっとずっと一緒に苦しんできた仲間だもの」
さやか「そういうこと。腐れ縁とか不幸仲間とか戦友とか、もういろんな気持ちで結ばれてるわけ」
さやか「だからさ、絶対に超えちゃいけない一線は理解してるつもりだよ」
QB「やれやれ、じゃあ僕はもう退散するよ。……またいつでも契約したくなったら呼んでね。僕はいつでもどこにでもいるから」
さやか「いやはや、正体を知ってるとホントに不気味なヤツだね」
まどか「でも私達、どうしたらいいんだろうね。杏子ちゃんみたいに追いかけるようなことも出来ないし、ただここで待つしかないのかな」
さやか「ほむらはマミさんに特別な感情はないみたいだし、きっと今はマミさんと逃げてるだけだよ」
さやか「私とまどかはあの後ずっと話し合って『折り合い』はきっちりとつけたわけだしね。いつでもマミさんを笑顔で迎えれるさ」
737:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 23:13:10.58:YuDzpN53i
まどか「すぐに飛び出しちゃった杏子ちゃんともきちんと話し合わないとね」
さやか「そだね。アイツとだけはまだきっちり話し合ってないし、ね」
まどか「……」モグモグ
さやか「……」モグモグ
――某県魔女結界内――
魔女「ぎゃああ!!!」
ほむら「ふふ、楽勝だったわね」
マミ「ええ、かなりGSのストックも溜まったわね」
ほむら「ええ、あとは見滝原にさえ帰れれば良いのだけどね」
マミ「まだ駄目かしら?」
ほむら「もう少し時間をおいた方が良いわ」
杏子「やっぱりオマエがマミに変ないれ知恵しやがったのか!」
ほむら・マミ「ッ!?」
ほむら(マズイ、見つかった!! すぐに時間を止めないと!!)
杏子「させるかぁ!!」ビューン
750:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 23:42:20.38:s4cZBglW0
シュバ! ジャラジャラジャラ!
ほむら「しまった! 身体が!!」グルグルグル
杏子「アンタの力は凄いけどさ! その分、弱点もはっきりしてるんだよね! こうやって拘束しちまえば、ね」
マミ「暁美さん! 佐倉さん、こんなことやめて!」
ほむら「くっ」
杏子「もう鬼ごっこは終わりだよ!」
――放課後――
QB「大変だよ! まどか、さやか!」
まどか「なに? まだいたの?」
さやか「そのさ、マスコット的なフリ、もういいから」
QB「ほむらがピンチなんだ! このままだと杏子に殺されてしまうよ!」
まどか「え!?」
さやか「ちょ、ちょっと、それマジなの!?」
QB「僕たちは嘘は絶対に言わないよ」
まどか「そんな、ほむらちゃん!」
757:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/24(金) 00:01:35.04:9RRZfhfB0
――マミホーム――
杏子「で、さやかが願いを使って、私達をここに呼び戻したと」
さやか「……」
杏子「なあ、アタシがさ、ほむらを本気で殺すとかおもったのか?」
まどか「……」
ほむら「この世界はやり直しね。とりあえずワルプルギスの夜を倒す予行演習にはなるかもしれないわ」
さやか「ご、ごめん。ほんとにごめん」
まどか「ごめんなさい」シュン
杏子「はぁ、まあアタシが先攻してほむらを襲ったのは事実だし、仕方ないけどさ」
さやか「マミさんは? 大丈夫なの?」
ほむら「色々あって気を失ってるだけよ」
まどか「……じゃあちょうどいいかもね、さやかちゃん」
さやか「え? ああ、あの事ね。いいんじゃないかな、話しても」
杏子「ん? なんなんだよ?」
まどか「マミさんと私達をとりまくこの状況について、話し合いたいの」
766:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/24(金) 00:19:47.57:9RRZfhfB0
――マミホーム寝室――
マミ「ん、んんっ? あれ、ここは?」
まどか「おはようございます、マミさん」
さやか「寝顔、可愛かったですよ」
マミ「あれ? みんな、どうして、ここに?」
ほむら「マミ。起きたばかりで申し訳ないのだけど、もう一度聞くわ。本当に一番好きなのは誰?」
マミ「……え? ご、ごめんなさい。き、決められないわ」ショボン
杏子「ま、予想通りか。アタシらでさ、色々考えたんだ。これからのマミとの付き合い方」
まどか「誰かが一人だけマミさんと幸せになるって言うのは、もう無理なんです」
さやか「だれかが幸せを独占してしまえば、周りが不幸になってしまう」
ほむら「貴女が三人に襲われた事件。あれはまさにそういう嫉妬からうまれた悲劇だった」
杏子「だからさ、アタシら全員でマミを共有することにしたんだ」
さやか「でも驚いたよ。ほむらまでマミさん所有権を主張するなんて」
マミ「しょ、所有権? わ、私はモノじゃ……」オロオロ
ほむら「私にとってもマミは大切な存在だもの。もうここまできたら隠さないわ」
770:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/24(金) 00:28:06.93:9RRZfhfB0
まどか「うぇひひひ。さっきの質問はマミさんの意見を大切にっていうしようっていう最後の良心だったんですよ?」
さやか「でもマミさんってば、みんなが大切っていうしね?」
ほむら「貴女も前にみんなで愛し合えたらっていってたじゃない?」
杏子「ってかさ、すぐに誰にでも心を開きすぎるマミが悪いんだよ」
さやか「そ! そんなダラしないマミさんはしっかり私達で監視しようって決まったんです!」
まどか「だから、マミさん? 観念してくださいね?」
ほむら「ローテンションを組んで、みんなでしっかりと貴女を管理してあげるわ」
マミ「え、ええ? ちょ、ちょっと、みんな、顔が怖いわ」ビクビク
杏子「今は疲れてるだろ? 私達も色々あってクタクタだしさ、一緒に寝ようぜ」
まどか「うぇひひひ、マミさんの身体あったかいなぁ」ギュゥゥゥ
さやか「私は右上ね! マーミさん!」チュッチュ
マミ「ひゃ! くすぐったいわ!」ヨジリ
杏子「マミのお腹、スベスベしてて、はぁ」
ほむら(マミ。せめて貴女が私とのことを思い出してくれれば、この命の替えても貴女を救い出した)
ほむら(……でも貴女は最後まで思い出さなかった。そう、思い出さなかったの)
843:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/24(金) 02:58:41.40:9RRZfhfB0
――月曜日通学路――
まどか「マ~ミさん! おはようございます!」ダキッ
マミ「おはよう、鹿目さん」
まどか「うぇひひひ! 一緒に登校しましょうね!」ギュゥゥ
マミ「え、ええ」
――見滝原中学校三年教室朝礼――
まどか「んふぅ、マミさん、好き、好き」ダキッ
マミ「あ、あの、そろそろ教室に帰らなくて良いの?」
まどか「大丈夫ですよ! 今日も杏子ちゃんに幻惑の魔法付与して貰ってるんで」ティヒヒ
まどか「誰も私のしてることを認知できませんから、一日中一緒にいれますよ」チュッ
マミ(うぅぅ、馬乗りされてて黒板が見えない……)
――昼休み――
まどか「あ~ん! 美味しいですか?」
マミ「ええ、ありがとう」モグモグ
845:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/24(金) 03:11:14.91:9RRZfhfB0
マミ(あれから私は毎日、誰かの恋人として過ごしている)
マミ(月曜日は鹿目さん。彼女は私にひたすら甘えてきてスキンシップを好む)
マミ(一度抱きつくとなかなか離れてくれなくて、色々と困ってしまう)
マミ(でも夜は一転して、私に恥ずかしい事を言わせたり、少しキツイプレイで私を泣かせるのが好き)
まどか「マミさんの泣き顔、かわいいなぁ。もっともっとトロトロしてあげますね。うぇひひひ」
マミ(意地悪ばかりする夜の鹿目さんは少し苦手)
――火曜日昼休み――
マミ「んっ、こんなところでっ、美樹さん! 見つかっちゃうわ!」
さやか「そんな事いってもうグショグショですよ? 誰かに見つかるって思って興奮してるんでしょう?」
マミ(火曜日は美樹さん。美樹さんは色々な所で私の身体を求めてくる)
マミ(見つかりそうな所で恥ずかしい事をしたり、)
さやか「好きです、マミさん。一生、大事にしますからね!」チュッチュ
マミ(紳士的な態度で優しく抱いてくれたり、毎回態度が変わる)
さやか「気持ち良さそうな顔してますね、マミさん。私、マミさんのその表情が大好きなんです」
マミ(全ては私のそういう顔をみたい!という欲求からくるものらしく、基本的に優しいので美樹さんとするのは、嫌いじゃない)
849:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/24(金) 03:21:53.12:9RRZfhfB0
――水曜日マミホーム――
杏子「今日はどこいく?」
さやか「家でゴロゴロとかでいいかな」
まどか「うん、みんなでマミさんを可愛がってあげようよ」
ほむら「まどか、ナイスアイデアだわ」
マミ「……え? え?」フルフル
マミ(水曜日はみんなの日。全員の相手をするから、基本的に学校はお休み)
マミ(普段担当じゃない子以外はワルプルギスの用意をしているから、全員の休日でもあるみたい)
マミ(だから一緒に遊びに行ったりすることもあって、そういう日は私も楽しい一日になる)
マミ(……でも大半は家でみんなで私を弄り続けることが多くて、色々と負担の多い日だったりする)
マミ「はぁ、ふぅ、はぁ、も、もう、やすませてぇ」トロー
ほむら「だめよ。次は私の番なのだから、ふふ」
――木曜日繁華街――
杏子「この店の中華が結構うまくてさ~! あっ、向こうの店も結構いいよ!」グイグイ
マミ「佐倉さんったら、手が痛いわ」
851:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/24(金) 03:32:17.41:9RRZfhfB0
マミ(木曜日は佐倉さんの日。佐倉さんは私の知らない色んな場所に詳しくて、そういう所を教えてくれるからこの日は好き)
マミ(でも佐倉さんは突然、ちょっとした拍子で豹変してしまうことがあって……)
杏子「マミ、ホテルいこう。ちょっとアタシ、我慢できないかも」グイッ
マミ(こうなると佐倉さんは無理矢理にでも私を連れ込んで、次の朝まで離してくれなくなる)
マミ(佐倉さんはすごく私を求めてきて、それが激しすぎて、……ちょっと怖いときもある)
――金曜日廃工場跡――
マミ(金曜日は暁美さんの日。……暁美さんはよくわからない。佐倉さんと同じで色々なところに連れて行ってくれるのだけど)
ほむら「ここ、見覚えないかしら?」
マミ「ご、ごめんなさい、わからないわ」
マミ(連れて行ってくれる場所に法則性がなくて、まるでなにかを探してるように思える)
マミ(そして決まって一日の最後に私の家か暁美さんの家に帰って、優しく、紳士的に私を求めてくる)
ほむら「マミ、んっ、くちゅっ、愛してるわ、一人になんてもうさせないから」チュッ
マミ「んっ、ふぁ、あ、暁美さん、やぁ」ビクン
マミ(暁美さんとするのは、すごくドキドキさせられて、好き、かな)
マミ(……でもたまに凄く悲しそうな顔をして私を見てる時があって、そんな時は私も悲しくなる)
858:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/24(金) 04:04:09.38:9RRZfhfB0
マミ(土曜日はまたみんなの日で、日曜日はみんなで魔法の特訓をしたり、対策を練り直したり、)
マミ(ワルプルギスの夜が終われば、日曜日は私の唯一の休息日になるそうだ)
マミ(そんな生活が始まって2週間とちょっとが経ち、ワルプルギスの夜が迫りつつあった)
マミ(美樹さんが契約してしまったせいで今回はお試しらしく、本番ではないのだけど)
ほむら「なにを書いてるの?」
――木曜日マミホーム夜――
マミ「え? ああ、ちょっと日記をね」
ほむら「そういえば最近つけてたわね」ギュゥ
マミ「……ねえ、暁美さん? なんで暁美さんは私が好きなの?」
ほむら「人を好きになるのに理由がいるのかしら?」
マミ「それはそうだけど……でも他の三人はきちんと私との思い出があるのに、暁美さんは――」
ほむら「それ以上、聞きたくないわ」グイッ
マミ「え? え? あ、暁美さん?」
ほむら「まだ少し寝るには早い時間だけど、寝室にいきましょうか」スタスタ
マミ(明らかに不機嫌になった……。どうして? 暁美さんはなにか隠してるの?)
859:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/24(金) 04:12:47.24:fwAKaEWE0
ほむら(マミの口からこうやって聞かれると、嫌でも本当に覚えてないのだと実感させられてしまう)
ほむら(それがこんなに辛いことだなんて……)
ボフン
マミ「きゃ! あ、暁美さん!? なんだかいつもより……んっ、ちょ、ひうっ」
ほむら「知ってるのよ? 本当は少し乱暴にされるのが好きなんでしょう?」
マミ「いや! こ、こんなの、暁美さんらしくないわ!」ウルウル
ほむら「……私らしい? 貴女に私のなにがわかるの?」ギロリ
マミ「ッ!!」ビクリ
ほむら「……忘れてるくせに」ボソッ
マミ「え?」
ほむら「今日は思いっきり激しくしてあげる! トロトロにしてあげるわ!」グイッ
マミ(暁美さん、なんで? なんでそんな辛そうな顔してるの? 私、貴女を苦しめるようなこといったの?)
マミ(わからない。他の三人と違って暁美さんだけが謎だらけで、なにを私に求めてるのか、わからない)
873:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/24(金) 06:25:24.21:9RRZfhfB0
――寝室深夜――
マミ「zzZ」
ほむら(なぜ? どうして私との記憶だけ忘れてるの?)
ほむら(私が容赦なく貴女を撃ち殺して、それがショックで記憶を塞いでしまった?)
ほむら(……)
ほむら(あの時の記憶は意識がもうろうとしてて、よく思い出せない)
ほむら(ただ自分の状況をなんとなく理解し、目の前には死にかけてるマミがいた)
ほむら(だから私はせめて楽にしてやろうと思って、彼女のソウルジェムを……)
ほむら「……マミ、ごめんなさい」ナデナデ
ほむら(思い出したら嫌われてしまうかもしれない。でも、それでも思い出して欲しい)
マミ「んっ、んんっ、あれ、暁美さん?」モゾモゾ
ほむら「おはよう、マミ。まだ夜よ? 一緒に寝直しましょう」
マミ「んにゃ、うん」モゾリ
ほむら(……もうねたかしら?)
ほむら「ねえ? ワルプルギスに半壊された街で貴女は死にかけてて、そこを私に介錯された時のこと、覚えてない?」
874:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/24(金) 06:37:31.00:9RRZfhfB0
マミ「……」
ほむら(ねてるわよね。……わかってる、返事がないことは。こんな状況じゃないと聞けないなんて、卑怯者ね、私)
マミ「……覚えてるわよ。あの時はありがとう。お陰で魔女にならずに済んだもの」
ほむら「おきていたのね。それにおぼえてるなんて……じゃあ、やっぱり私とのことも覚えているの?」
マミ「え? なにか暁美さんと私の間に、あったの?」キョトン
ほむら「貴女覚えているんでしょう? 介錯された時のこと。ならもちろんあの世界で私とどう過ごしていたかだって――」
マミ「ごめんなさい。あの世界での記憶はアレしかおぼえてないの」
マミ「気付いたら死にかけてて、目の前に貴女がいて、。……今思えば何処かで頭をうって記憶障害にでもなったのかもしれないわね」
ほむら(どういうこと? 二人揃ってその周での出来事を忘れていた? ……そうか、そういうことか)
ほむら「マミ! 少しソウルジェムを見せて貰える?」
マミ「ん、はい」ヒョイ
ほむら「……」ポワワ
マミ「なにをしてるの? 暁美さん」
ほむら「貴女の記憶に魔法で干渉が入ってる可能性があるわ。それを探しているの。……あった! うそ、そんな!」
マミ「え? どういうこと? ねえ、暁美さん?」
877:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/24(金) 07:02:05.43:9RRZfhfB0
ほむら「……記憶を消してるというより、封印してる? 取り除くぐことは出来そうね」
ほむら「こんな魔法をつかっていたのね。流石は多彩なマミかしら」
マミ「なんの話? ねえ暁美さん、そろそろ説明して頂戴」
ほむら「いえ、説明なんてしなくても、これを取り除けば貴女にも理解できるはずよ」
ほむら「……ん」ポワワ
マミ「ッ!!」ビクリ
ほむら「これで除去できたはずだけど、どう? なにか思い出せた?」
マミ「……」
マミ「……え? あっ、あぁぁっ、そんな、わ、私」
ほむら「お、思い出したの? 本当に!?」
マミ「あ、暁美さん、私、私! ぐすっ、う、うぅぅ、えぐっ」ポロポロ
ほむら「なんでこんな簡単なことに気付かなかったの。……でもよかった、本当によかった。また貴女と会えて、ほんとうに」ポロポロ
マミ「暁美さん、ごめんなさい、私、一人だけ忘れてたんだね。本当にごめんなさい。貴女の気持ちも知らないで、私、好き勝手なことばかり」
ほむら「ううん、もういいのよ。こうやってまた出会えたんだもの」ナデナデ
ほむら(ええ、これでようやく決心できたわ。……マミは誰にも渡しはしない。あの日の続きを送るのは、この私よ)
880:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/24(金) 07:15:00.65:9RRZfhfB0
――マミホーム――
ほむら「さて、今日の作戦会議についてはこの程度ね。もう何度もおさらいしてるし、これ以上いうことはないと思う」
さやか「ついに今日、ワルプルギスの夜がくるんだね」
マミ「はい、紅茶とケーキ。これで少しでも緊張がほぐれると良いのだけど」
杏子「おう、ありがとうな、マミ」
マミ「はい、これは暁美さんのぶん」
ほむら「ありがとう、マミ」
まどか「……あれ? ほむらちゃん、紅茶嫌いじゃなかった? なんだか飲もうとすると胸がムカムカするって」
ほむら「ええ、そうね。昨日まではそうだったの。でもね、今は大丈夫。むしろ大好きよ」ニコリ
さやか「まあマミさんの美味しい紅茶飲めるんだし、よかったじゃん」ゴクゴク
杏子「ケーキも相変わらずうまいな」ムシャムシャ
まどか「うん、やっぱりマミさんのケーキは――あれ? なんだか、クラクラして……」パタリ
さやか「……」ゴロン
杏子「zzZ」
ほむら「寝ちゃったみたいね、三人とも。……ん、この紅茶、とても美味しいわ、マミ」ニコ
883:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/24(金) 07:32:45.42:9RRZfhfB0
マミ「こんなこと、本当にいいのかしら」オロオロ
ほむら「ここまできてなにを日和っているの? もう貴女には選択肢なんてほとんどないのよ?」
ほむら「このまま私達全員の愛玩奴隷として過ごすか」
ほむら「それとも私を選んで、普通の日常を取り戻すか」
マミ「……そうよね、ごめんなさい。私だってみんなで笑顔で過ごせる、そんな日々に戻りたいもの」
ほむら「ええ、そうよ。今度こそ私達は上手くやれる。誰も傷つけずに、二人で一緒にいられるように、きっと」
ほむら(この魔法で封印できる記憶は精々一ヶ月程度。でもそれでいい。必ず次の世界で成功させてみせる)
ほむら(まどか、さやか、杏子、私は謝らないわ。だって悪いことだと私は思っていないもの)
ほむら(幸せとは勝ち取るもの、切り捨てていくものだと、私は学んできた)
ほむら(貴女達との幸せな日々、私の大切な友達まどかと、そして愛するマミが傍にいる、そんな日々の為に)
ほむら「……幸せのためなら貴女だって騙すわ、まどか」ナデナデ
マミ「みんな、ごめんなさい」
ほむら「じゃあね、次の世界で会いましょう」
894:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/24(金) 08:29:34.58:9RRZfhfB0
――見滝原中学校三年教室――
マミ「ッ!!」ビクン
マミ(そうか、ここから始まるのね)
――昼休み――
マミ「……あれ?」
マミ「前の世界だとあの二人がくるはずなのに」
マミ(自分からいこうかしら)
――二年教室――
マミ「鹿目さん? 美樹さん?」
まどか「ッ!?」ビクリッ
さやか「あ、ま、ま、マミさん!?」マッサオ
マミ「よかった。わかるって事はきちんと覚えてるのね?」
マミ(ん、そうか、私はある程度知らないふりをしなといけなかったわね)
マミ「二人とも、今の状況をきちんと把握できる? どうも記憶を継承してるみたいなのだけど」
895:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/24(金) 08:44:24.31:9RRZfhfB0
――数分後――
マミ「そう、どうりで覚えてるわけね」
まどか「は、はい、そうなんです」オドオド
さやか「マミさん? ……その、全部覚えてるんですよね?」ビクビク
マミ「え? ええ、もちろんよ?」キョトン
まどか「……」
さやか「……」
マミ「二人とも顔色悪いわよ? ほら、早くご飯食べましょう?」
まどか(マミさん、わかってて流してくれてるの?)
さやか(どうしよう、これは気にしない方が良いのかな。むしろ踏み込んだら嫌われちゃうんじゃ)
マミ(二人とも一体どうしたの? 前の世界ではこんな風じゃなかったのに)
マミ「とにかく今日は暁美さんと佐倉さんに合流しましょうか」
マミ(暁美さんは無理矢理にでも今日退院するといっていたし、大丈夫よね)
まどか「は、はい」
さやか「……うぅぅ」
901:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/24(金) 08:54:27.78:9RRZfhfB0
――マミホーム――
ほむら「みんな揃ったのね。事情は杏子は私から、マミとさやかはまどかから聞いたわね?」
杏子「……ま、マミ」オドオド
まどか「……」
さやか「……」
マミ「……??」
ほむら「……」ニヤニヤ
ほむら「とにかく私からワルプルギスについての情報と、簡単な作戦について説明するわ」
――マミホーム――
ほむら「お疲れ様、マミ。どう? 二人にはばれてない?」
マミ「え、ええ。とくに大丈夫だと思うのだけど……でも」
ほむら「でも?」
マミ「なんだか三人の様子がおかしいような気がして」
マミ「私の目を見ようとしないし、なんだかすごく挙動不審で……」
マミ「それに今日だってすぐに帰っちゃうし、なんだかおかしいとおもわない?」
903:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/24(金) 09:04:11.51:9RRZfhfB0
マミ「ねえ? 消したのは前のループの記憶だけよね?」
ほむら「ええ、そうよ」
マミ「うーん、じゃあもっと積極的にくるとおもうのだけど、なんでだろう」
ほむら「記憶消去によるちょっとした混乱がまだ続いているのかもしれないわね」
ほむら「大丈夫よ、大事になりそうなら私達でフォローしましょう?」
マミ「え、ええ」
ほむら「それより今は二人っきりなんだし、ね?」チュッ
マミ「んっ、暁美さん///」カァァァ
――更に翌日マミホーム――
ほむら「今日はね、マミからみんなに大切な話があるの。聞いてあげて」
まどか・さやか・杏子「ッ!!」ビクゥ
マミ「えっとね、まず初めにみんなに謝るわね、ごめんなさい!」ペコリ
マミ「違う世界でのこととはいえ、私、ここにいる全員とお付き合いしたことがあるの」
マミ「みんな、私とのそういう関係になった記憶を覚えてると思うから、わかるわよね?」
マミ「も、もちろん、同じ世界で二股なんてしたことはないのよ!? でも、その、全員の純情を弄んだのは確かだし、本当にごめんなさい!」ペコリ
904:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/24(金) 09:11:55.14:9RRZfhfB0
まどか「……え、ええ!?」
さやか「……」
杏子「うそ、だろ? ほ、ほむらもなのか?」
ほむら「ええ、そうよ。私はたった一回だけなんだけどね」
マミ「ごめんなさい! 本当にごめんなさい!」
さやか「いや、違う世界での話ですし、マミさんはわるくないっすよ」
まどか「そ、そうだよ! どこかの世界で自分がした事の責任まで背負う必要はないですよ!」
杏子「あ、ああ! まどかの言うとおりだ! きにするなって、マミ!」
マミ「ありがとう、みんな!」ポロポロ
まどか(よかった、この様子だとマミさんは私の事、そこまで怒ってないかも)
さやか(んんん、結構良い感じかも。ちょっとまだ不安だけど、ここから挽回できれば)
ほむら「それでもうひとつだけ報告があるの。マミは私と付き合うことになったわ」
まどか「え?」
さやか「は?」
杏子「あ?」
909:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/24(金) 09:25:36.87:9RRZfhfB0
ほむら「私とマミはたった一度しかそういう関係にはならなかった」
ほむら「でもね、マミとのあの日々は私がこれまで頑張ってこれた支えだったの」
ほむら「あの日々のお陰で私は諦めずにいられたの。本当にごめんなさい! でもマミも同じ気持ちなの!」
マミ「え、えと、わ、私も暁美さんの事がいまでも好きだし、それに暁美さんのお陰で今があるっておもってるから!」
マミ「だから私なんかが暁美さんの支えになれるなら、それは凄く嬉しくて、だから……本当にごめんなさい」ポロポロ
ほむら「マミとは『奇麗な関係』だったわ。これからも一度だって彼女を恋人として傷つけたりなんてしない! 彼女を幸せにするわ!」
ほむら・マミ「だから私達のことを認めてください」ペコリ
まどか「……」ヨロッ
さやか「……」ヨロヨロ
杏子「……」ガクッ
まどか「お、おめでとうございます」
さやか「……私もくやしいけど、ほむらにならマミさんを託せるよ」
杏子「……うっうぅぅぅ! 悔しいけど譲るよ! 家もでていく!」ポロポロ
マミ「佐倉さん!? そんな、出て行かなくてもいいわ! 貴女は私の大切な家族だもの!」ギュッ
杏子「う、うぅぅぅ! マミ、マミ! ごめん、アタシ、酷いことして、えぐっ、ぐすっ、ごめんなぁ!」ダキッ
911:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/24(金) 09:39:39.13:9RRZfhfB0
マミ(酷い、こと? うん?)
ほむら「ありがとう、みんな。必ずマミ幸せにしてみせるわ」
まどか「うん、ほむらちゃんは私にとって最高の、最高の友達だもん! 心から祝福するよ!!」ポロポロ
さやか(私なんかかてるわけないよ。マミさんを無理矢理ねじ伏せてあんなことした私なんかが)
まどか(あんなことした私をマミさんは許してくれてるんだもん。もうなにも言えないよ)ショボーン
杏子「ぐすっ、うぅぅ、まみぃ、ごっ、ごめん、ごめんっ」ギュゥゥゥ
マミ「……佐倉さん」ナデナデ
ほむら(ふふふ、ふふ、ここまで上手くいくなんて、ふふふふ、あははは、笑いが止まらないわ)
ほむら(そう、確かに私は前の世界の記憶を消した。……マミをレ◯プした記憶以外をね)
ほむら(ただでさえ私に負い目があり上に、マミに対しても負い目を背負わせる)
ほむら(自分がしたことが周りに露呈することと、マミに拒絶されることへの恐怖は、一気にマミへの向上心を減速させる)
ほむら(そしてマミにはすぐに罪の告白をさせ、マミ自身の負い目を精算してしまい、つけいる隙をなくしてしまう。完璧な作戦だわ)
ほむら(でもこれは貴女達の自業自得よ! 泣いてるマミを無理矢理ねじ伏せ傷つけた、貴女達の罪!)
ほむら(お互いに愛し合った記憶をもっていながら、そんなことをしたんだもの! 貴女達にマミと添い遂げる資格なんて、ありはしないわ!!)
ほむら(マミは私のものよ! 誰にだって渡さない! 私が彼女を幸せにしてみせる!)
914:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/24(金) 09:45:24.52:9RRZfhfB0
――マミホーム――
まどか「わあ! 美味しそう!!」
杏子「すっごいご馳走じゃん!!」
さやか「うわぁぁ! すっごいうまそうっすね!!」
マミ「ふふ、ワルプルギスの夜を無事に撃破できたんだもの!」
ほむら「ええ、そうね。今日ぐらいはこれぐらい豪勢でもいいわ」
まどか「ほむらちゃんとマミさんが二人で用意したんですか?」
ほむら「ええ、そうよ」
さやか「へ~! お二人さん、あついね~!」
杏子「正直、一緒に住んでる身としては、夜中に盛り上がられると困るんだよな」
マミ「ちょ、ちょっと! 佐倉さんってば!!///」カァァァ
ほむら「……」
ほむら「みんな改めてありがとう。私達のことを認めてくれて」
まどか「てぃひひ、マミさんが決めたことだもん。それに親友のほむらちゃんの幸せの為でもあるしね」
さやか「そーだよ。いつまでそんなこといってんの! ほら、今日は祝いの席なんだから、こういうのやめやめ!」
917:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/24(金) 09:57:05.03:ffHlslDr0
杏子「アタシはさ、家族として一緒にいられれば、それでいいよ」
マミ「ふふ、もちろんよ。佐倉さんは私の大切な家族よ」ニコ
さやか「あーずるいぞー! 私もマミさんの家族になるぅぅ!」
まどか「てぃひひ! みんなでマミさんの家に引っ越そうか」
マミ「もうみんな、なに言ってるの!」
ほむら「ふふ、それもいいかもしれないわ。みんなでここで住むなんて素敵じゃない?」
マミ「もう! 暁美さんまで!」
さやか「おお! ほむらぁ、話がわかるじゃん!」
まどか「流石にほむらちゃんだね! 本気でかんがようかなぁ」
ほむら(ええ、くるといいわ。貴女達が今度こそマミを傷つけずに愛せるのなら)
ほむら(私とマミの輪の中に受け入れてあげても良いわ。まどかとマミを両手に抱えるなんて、想像するだけで楽しいわね)
ほむら(もちろん、マミのことを第一に考え、きちんと尊重するのが条件)
ほむら(貴女達も私にとって大切な友達で仲間だもの。一緒に幸せになれるなら悪くない)
ほむら(……でもマミのもっとも近くにいる、傍にいるのは絶対に私。これだけは譲らないわ)
おわり
924:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/24(金) 10:17:25.74:wR11Vbu+0
まどか「それでも私はね、みんなの希望を希望で終わらせれるなら構わないよ」
まどか「マミさんも、杏子ちゃんも、さやかちゃんも、それにほむらちゃんだって、みんな救いたいって思うから」
ほむら「お願い! 貴女を救いたいの! 貴女に生きてて欲しいの!!」ギュゥ
まどか「……ほむらちゃん」
ほむら「う、ううぅぅ、ひうっ」ポロポロ
まどか「……」
まどか「わかった。みんなで救われる未来。ほむらちゃんの言うように信じてみるよ」
ほむら「まどか!」パァァ
まどか「でもね、私はみんなに生きてて欲しい。私だけじゃない、マミさんに杏子ちゃんにさやかちゃんにほむらちゃん、みんなに……」
ほむら「そ、それは……」
まどか「でもほむらちゃんだけにそんな重い運命を背負わせるのは、なにか違うって、間違ってるって思うの」
まどか「だから私、やっぱり契約するよ。私達がみんな救われる未来のために」
ほむら「まどか! だめッ! 契約だけは!」
まどか「私の願いは、ほむらちゃんと同じように私達も記憶を継承すること!」
ほむら「え?」
QB「私達とは、巴マミ、佐倉杏子、美樹さやか、そして君自身のことでいいんだね?」
まどか「うん、それでいいよ! ほむらちゃんと同じように全てを記憶を受け継げば――」
まどか「みんなで手を繋いで、信じ合って、きっとどんなことだって乗り越えれるって信じてるから!」
ほむら「……まどか」
まどか「もうほむらちゃんは一人じゃないんだよ! これからはみんな一緒にいるからね!」
ほむら「あ、ありがとう、ありがとう、まどか!」ポロポロ
QB「では暁美ほむらのループ能力に依存する形で、君たちにも記憶継承能力を付ければいいんだね」
QB「契約は成立だ。君の祈りは、エントロピーを凌駕した」
パァァァ
まどか「じゃあいこうか、ほむらちゃん!」ギュッ
ほむら「ええ、まどか!」
カチリ
――見滝原中学校三年教室――
マミ「きゃ、きゃああああああああ!!! あ、あたまが!!!」
一同「ッ!!!!」ビクゥゥ
マミ「……あ、あれ? 夢?」
先生「なに寝ぼけてんだ巴!! 廊下にたってろ!!!」
マミ「は、はいい!!」
――昼休み――
まどか「マミさん!」
さやか「いた! マミさん!!」
マミ「鹿目さん! それに美樹さんも! ね、ねえ、なにがどうなってるの!?」オロオロ
さやか「落ち着いてください。初めはちょっと混乱するかもですが、まどかから事情を聞けばわかります」
マミ「この記憶は全部私のモノなの? 全部、現実なの?」オロオロ
まどか「はい、全部現実ですよ。今からどうしてこんなことになったのか説明します」
――屋上――
マミ「そうだったのね。暁美さんずっと一人で……」
まどか「……」
さやか「……」
マミ「ごめんなさい。私、なにも知らずに貴女達を巻き込んでしまって……」
マミ「それに時には貴女達に銃口まで向けてしまうなんて……」
マミ「駄目な先輩で、本当にごめんなさい」ポロポロ
まどか「そんなことないです! マミさんだけのせいじゃないです!」
さやか「そうですよ、マミさん! それにマミさんは何度も何度も私達の命を救ってくれてるじゃないですか!」
まどか「そうですよ。マミさんが私達の命の恩人で、そしてずっとこの町を守ってきてくれた、そんな憧れの人なのはかわりません!」
マミ「ふ、ふたりとも、ありがとう。本当にありがとう」ポロポロ
――数分後――
さやか「まどかおそいっすね。購買混んでるのかな?」モグモグ
マミ「二人は強いわね。私、まだ色々混乱してるもの」
さやか「……強くなんかないですよ、私は」
さやか「あんな悲惨な運命の記憶をいっぱい見せられて、それでも平気でいられるのは、まだチャンスがあるからです」
さやか「私達はまどかと転校生のお陰で、こうやってやり直すチャンスがある。だから……」ギュッ
マミ「そうね。だからこそ、ウジウジしてても仕方ないものね。今できることを考えなくちゃね」
さやか「転校生や杏子のやつともはやく集合しないとですね」
マミ「ふふ、そうね。ふふ、なんだか不思議ね。この世界では私達、今日が初対面なのにね」
さやか「あはは、ほんとっすね」
マミ「……」モグモグ
さやか「……」チラッ
さやか「私が平気でいられるのは、その、マミさんのお陰でもあるんですよ///」ギュッ
マミ「み、美樹さん!?」ビクッ
さやか「覚えてますか? 全部で3回ですよ、私達が結ばれた回数」
マミ「……あ」
さやか「恭介のことで落ち込んでるとき、私を励ましてくれたマミさんのこと、今でも覚えてます」
さやか「杏子のやつや、まどかにもいっぱい苦労かけちゃったけど……それでもマミさんだけなんですよ?」
さやか「そ、その、あんな関係になっちゃったのは……///」モジモジ
雲行きが怪しくなって参りました
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/22(水) 17:39:35.28:3sOhUzcF0
いいぞいいぞ
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/22(水) 17:46:58.90:opjgBE160マミ「……」マッサオ
さやか「マミさん、私、その、今でもあの気持ちは本物ですから!」
さやか「だから、その、マミさんも同じ気持ちなら嬉しいなって……///」モジモジ
マミ「あ、あの、わ、私……」
さやか「ご、ごめんなさい! まだ整理ついてないですよね!」
さやか「なんか一人で舞い上がっちゃって、はずいなぁ、私///」ポリポリ
さやか「お、落ち着いたら、その、またデートとか、お泊まりとか、その色々しましょうね///」
マミ「え、えと、その……」
まどか「ごめ~ん! 時間掛かっちゃった!」
さやか「お! おかえりー。なに? 混んでたの? 購買」
まどか「うん、もうすっごくてね……」
――清掃時間――
女子生徒A「ど、どうしたの? 巴さん。ずっと具合悪そうだけど、大丈夫?」
マミ「え、ええ、大丈夫よ。心配してくれてありがとう」
まどか「あ! マミさーん!!」ブンブン
マミ「ッ!!」ビクッ
マミ「ど、どうしたの? 鹿目さん。清掃は終わったの?」
まどか「てぃひひ! 抜け出してきちゃいました!」
まどか「どうしても二人きっりで話したいことがあって///」モジモジ
マミ「そ、その、今は清掃中だし……」
女子生徒A「ん、巴さん、なんかこの子と話しあるならいってきなよ」
まどか「ありがとうございます! じゃああっちいきましょう、マミさん」グイッ
マミ「え? えええ?」ズルズル
まどか「……」ニコニコ
マミ「……」
まどか「ほんとびっくりしちゃっいました。マミさんがこんな関係だったなんて、夢にも思わなくて」ティヒヒ
まどか「初めの世界、その次の世界も、私が契約しちゃった世界の半分ぐらいかな?」
マミ「……」
まどか「今でも昨日のように思い出せます。マミさんと私の、その、てぃひひ///」カァァァ
まどか「私、本当に嬉しいんです! いつも最後は死んじゃって、悲しい結末ばかりで……」
まどか「だから今度こそ、私達の恋をハッピーエンドにできたらなって思ってて……///」
マミ「……」
まどか「ま、まだマミさん、混乱してますか? もしかして思い出せないとか?」ウルウル
マミ「え!? いえ、そ、そんなことないわよ! もちろん覚えてるわ!」アセアセ
まどか「よかったぁ! もし忘れられてたら、どうしようかと」
まどか「そ、その、今日はお泊まりいってもいいですか?///」
マミ「え?」
まどか「前の世界でマミさん、あんな死に方しちゃって……。色々と怖いんです、いきなりいなくなっちゃうんじゃないかって」
マミ「そ、そんなこと……」
まどか「まあ記憶継承をもってるんだし、例え死んでも次の世界にいけば復活するんですけどね、てぃひひ」
まどか「でも久しぶりにマミさんとその一緒に……///」モジモジ
マミ「……」
まどか「と、とにかく! 今日泊まりに行きますね! そ、それじゃあ!///」パタパタ
マミ「……」
修羅場か・・・
いいぞもっとやれ
58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/22(水) 18:14:56.06:opjgBE160いいぞもっとやれ
――放課後校門前――
マミ(と、とにかく、一度家に帰って頭を冷やして、今後どうするか決めないと!)
マミ(放課後は三人で帰って佐倉さんや暁美さんを探すよていだったけど、そんなの無理よ無理無理)
マミ(今はとにかく考える時間が必要だわ!)
杏子「あ! マミィィィ!!」パァァ
マミ「え?」
杏子「よかった! ここにいれば会えるって思ったけど正解だったな!」ガバッ
マミ「さ、佐倉さん!?」
杏子「あいたかった! 良かった、生きててくれて!」ポロポロ
帰宅生徒「ざわざわ」
マミ「こ、ここはまずいは、場所を変えましょう? 佐倉さん!」
杏子「ん? あ、ごめん! 人前では極力普通にって約束だったもんな!」ニコッ
――某ファーストフード店――
マミ「そ、それで佐倉さんはどこまでしってるの?」
杏子「全部知ってるよ。事情はさ、ほむらの奴から聞いたよ」
マミ「え? 暁美さんにあったの?」
杏子「ああ、こっちから会いにいった」ムシャムシャ
マミ「どこにいるかしってたの?」
杏子「アイツとは何度が組んでるし、その時にループの話を聞いたこともあったんだ」
杏子「いつもの病院で目が覚めるっていってたからさ、すぐに見滝原総合病院に向かったわけ」
マミ「なるほど。凄いわね、佐倉さんは」
杏子「ん? なにがだよ」
マミ「そんな短期間で頭を整理して、すぐにそんな冷静かつ端的な行動に移れるなんて……」
杏子「まあアタシはさ、どの世界では結構長生きしてたからね。色々と落ち着いてられたのかもな」モグモグ
杏子「それとさ、マミはアタシに言わなきゃならねーことがあるんじゃないの?」
マミ「……あ」
マミ「ごめんなさい! わ、私、佐倉さんをこの手で……」ガクガク
杏子「なあ、聞きたいんだけどさ。なんでアタシを真っ先に撃ったんだよ?」
マミ「そ、それはその……」ポロポロ
杏子「……」
マミ「ひっく、えぐっ、ご、ごめんなさい」ポロポロ
杏子「あ~もう! 別にせめてるわけじゃねーよ!」
杏子「ただアタシはさ、ベテランだから真っ先に撃ったのか、アタシだから撃ったのか、それだけ聞きたいんだよ」
マミ「さ、佐倉さんだからよ、ぐすっ」ポロポロ
杏子「ん、もういいよ。それだけ聞けたら充分だよ」
杏子「そりゃ怒りが全くないっていや嘘になるけどさ、その分マミとはいい思い出もいっぱいあるからな///」テレテレ
マミ「……うぐっ」
杏子「ま、まあさ、便利だよな、この記憶継承能力ってさ。お陰で既に仲直りも終わってるわけだし///」ギュッ
杏子「それでなんだけどさ、続きっていうかさ。アタシ、これからマミのい――」
マミ「ま、まって! その前に暁美さんに会いたいんだけど、何処にいるかわかるかしら!?」ガタッ
杏子「ん? それならまだ病室だろ。色々手続きとかあるっていってたけど……」
マミ「じゃ、じゃあ私、暁美さんに会ってくるわね! 色々と話があるから! それじゃあ!」シュバッ
杏子「……」ポカーン
杏子「はは~ん! アイツ照れてるのか? ったく、普段は見栄はってる癖に、本当は撃たれ弱いんだよな、マミは」
杏子「ま、そこが可愛いんだけどさ///」ニヤニヤ
さて残るはほむほむか
80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/22(水) 18:57:54.52:opjgBE160――見滝原総合病院個室――
ほむら「……もう私、ひとりじゃないのね」ポー
ガララララ
ほむら「ッ!?」ビクゥ
マミ「暁美さん、お久しぶりね!」
ほむら「巴マミ……いや、巴さん」
マミ「佐倉さんから聞いてね、会いに来たの」
ほむら「その、ごめんなさい」シュン
マミ「え、ええ!? どうしたの!?」
ほむら「私、今まで巴さんに酷い事をしたり、見捨てたりして……」
マミ「それはお互い様よ! 私だって暁美さんに酷い事いったりしたりしたもの!」
マミ「それに暁美さんが私を信じれなくなったのは、私自身の性だもの。貴女をせめたりなんてしないわ!」
ほむら「と、巴さん、ありがとう、うぅぅぅぅ、ぐすっ」ポロポロ
マミ「……あ、暁美さん」
マミ「……」ナデナデ
ほむら「なにも言わなくても理解して貰えるって凄く嬉しいことですね」
マミ「ええ、そうね」
ほむら「美樹さんも事情を受け入れてくれたみたいでよかった」
マミ「め、メガネしてるのね」
ほむら「あ! お、おかしいですか?」
マミ「いえ、そんなことないわよ? でも全ての記憶を合わせると、クールな暁美さんの方が付き合いながいから、ふふ」
ほむら「みんなにどっちの私も知られちゃったから、どっちでいけばいいのか、私も迷ってて……」
マミ「暁美さんは昔、かっこよくて頼りになる自分になりたいっていってたわよね?」
ほむら「はい、そんなこといってましたね」シミジミ
マミ「いつものクールな暁美さん、すごくかっこいいとおもうわよ? だからあの暁美さんでいいんじゃないかしら」
ほむら「か、かっこいいですか/// なんだかそういう風に言われると照れますね」
マミ「その敬語もしなくていいわよ? いつもみたいに対等なものいいの方が嬉しいわ」
ほむら「そ、そんな! それは無理ですよ!!」ブンブン
マミ「な、なんだか、気弱な暁美さんて新鮮ね。いや、もちろん前の姿は知ってるのだけど」
ほむら「うう、すいません。なんか変なテンションで……」
マミ「ふふ、仕方ないわ。私だってまだ完全に整理できてないもの」
ほむら「……」
マミ「……」
マミ「あのね、暁美さんに相談したいことがあるの!」ギュッ
ほむら「インキュベーターやワルプルギスの対策ですか? それならみんなであつまって――」
マミ「い、いえ、その、個人的なことで……。暁美さんにしか相談できなくて……」
ほむら「私にしか相談できないことですか?」
マミ「ええ、暁美さんにしか無理なの! お願い、助けて!」
ほむら「……///」
ほむら「わ、私でよければ、なんでも力になりますよ!」
マミ「よ、よかった! 今凄く大変なことになっててね! 一人だと、もうどうしたらいいのかわからなくて……」
マミ「実はね……」
――数分後――
マミ「と、今こんな状態で……。もうどうしたらいいのかわからなくて」オロオロ
ほむら「……」
マミ「暁美さん?」
ほむら「三人とは本当に恋仲だったんですか?」
マミ「ええ、そうよ。私恥ずかしくて、周りにはバレないようにかくれて付き合ってて貰ったの」
マミ「時が来たらみんなに言おうって感じでね。それが幸か不幸か、今回、お互いにばれてない状況を作り出しちゃって……」
ほむら「……っち」
マミ「え?」
ほむら「この尻軽ビッチ!!」パシンッ
マミ「いたッ!?」
ほむら「貴女、最低ね! 見直して損したわ!」
マミ「ご、ごめんなさい!」ビクビク
ほむら「全員に手を出してるとか、一体どういうことなの? 貴女には節操というものがないのかしら!?」
ほむら「傍にいてくれる人なら、寂しさを埋めてくれる人なら、誰でもいいの? ねえ!? どうなのよ!!?」
いいぞもっとやれwww
93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/22(水) 19:25:09.02:w2v898K00
しかし同時に複数に手を出したことがないなら一途であるといえるのではないだろうか
96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/22(水) 19:33:50.98:ET2q5+9s0
平行世界の話なのにカワイソス
97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/22(水) 19:34:58.89:opjgBE160マミ「だ、だって! 一人は寂しかったんだもの!!」ポロポロ
マミ「鹿目さんは傍にいてくれるって私を暖かく包んでくれたの!」
マミ「美樹さんは孤独に震えてる姿が自分と重なって、放っておけなくて!」
マミ「佐倉さんは私にとってやっぱり大事な人で、もう一度一緒に戦えるのが嬉しくて!」
マミ「別に浮気とか三股とかする気なんてなかったわよ! 気がついてたらなってたのよ!」
マミ「う、うぅぅぅぅ、ひぐっ、ぐすっ、うぇぇぇええん」ポロポロ
ほむら「……泣きたいのはこっちよ」
――数分後――
ほむら「……」
マミ「幻滅させちゃったわね、ごめんなさい。もういくわね?」
ほむら「……ってあげるわ」
マミ「え?」
ほむら「だから手伝ってあげると言ってるの!」
マミ「あ、暁美さん! ありがとう!!」ガバッ
ほむら「……みんなで無事に乗り越える為よ、貴女の為じゃ、ない」ボソッ
――マミホーム――
マミ(とにかく明日から本格的に対策を練るってことになったけど――)
マミ(よかった。暁美さん協力してくれて……)
マミ「一人だととてもじゃないけど無理だったわ」
ガチャガチャバタン
マミ「ただいま~って誰もいるわけないか」
杏子「お! おかえり~!」
マミ「え?」
ジュージュー コトコト
杏子「ほむらの奴、元気にしてたか? なんかキャラが変になってておもしろいよな」ケタケタ
マミ「あ、あの、佐倉さん? いったいなにを?」
杏子「ん? なにって晩飯つくってるんじゃんか」
杏子「マミってばなに言ってるんだよ? こうやって一緒に住んでただろ? 家事とか当番制にしてたじゃん」
マミ「そ、そういえば、たしかに……」マッサオ
杏子「当番表つくっておいたから! それと風呂掃除と風呂いれんの、頼むよ! っと、これぐらいでいいか」ジュージュー
マミ「と、とんでもないことになってきたわね」ゴシゴシ
マミ「いったいどうしたら……」ジャー
ピンポーン!
杏子「ん? おい、マミ! 誰か来たぞ?」
杏子「ああ、風呂掃除してんだったな。気付いてないのか」
ピンポーン
杏子「しゃーねーな! はいはい! 今出るって!」パタパタ
ガチャ
まどか「あ! マミさん! 約束通りきちゃいま……杏子ちゃん?」キョトン
杏子「お、まどかじゃん! 今丁度晩飯つくってたんだ、あがんなよ!」
まどか「え、う、うん」
杏子(まあマミの家にはよくみんな遊びに来てたしな)
まどか(杏子ちゃん、丁度遊びに来てたんだ)
まどか「あれ? マミさんは?」
いったい何が始まるんです?
117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/22(水) 20:19:39.20:4fLixkNf0
大惨事魔法大戦だ
121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/22(水) 20:26:25.14:opjgBE160杏子「いま、風呂掃除してるよ」
まどか(お風呂かぁ。杏子ちゃんが帰ったら一緒に……うぇひひひ///)
杏子(まどかの奴が帰ったら一緒に風呂はいるか。……風呂でするのもオツかもな///)
まどか「ご飯作るの手伝うよ!」
杏子「ああ、助かるよ! 二人分だったし、一人増えたからオカズの品目増やすのもありかもな!」
ピンポーン!
まどか「あ、私が出てくるよ!」
ガチャ
さやか「えへへ、マミさん、きちゃった/// って、まどか!?」
まどか「さやかちゃん!? どうしたの?」
さやか「え、それは……」
さやか(一応、秘密にしてって前の世界でいわれてたし……)
さやか「マミさんの家に遊びに来たんだよ。まどかは?」
まどか(今は秘密だったっけ……)
まどか「うん、同じだよ! ちょうど今、晩ご飯の用意してるんだ!」
さやか「へえ、丁度いいタイミングだったかな? お邪魔しま~す」
まどか「今、マミさんはお風呂掃除中でね、杏子ちゃんとご飯作ってるところだったんだ」
杏子「げえ! さやかまできたのかよ!」
さやか「あんた、久々の再会にそのいいようはなんなのよ!」
杏子「ああ、そういや、この世界では初対面なのか。ったく、料理たりないだろ、どうみても」
まどか「三人いるんだし、他のもつくっちゃおうよ!」
さやか「うんうん、マミさん驚かしちゃうか!」
さやか「そだ! 杏子、色々とありがとうね!」
杏子「なんだよ、突然」
さやか「アンタにはあったらちゃんとお礼と謝罪、しなきゃっておもってたんだ」
杏子「……きにすんなよ。もうアタシら友達だろ?」
さやか「ん、そうだね」ニコ
まどか「うぇひひ、さやかちゃんてば私にも凄い謝るんだもん。びっくりしちゃうよ」
さやか「二人には本当に色々世話かけちゃったしね。……あとは転校生だけかな」
杏子「アイツなら明日には退院するみたいだぜ? ここ数日のうちに全員あつまって話し合いたいってさ」
まどか「杏子ちゃん、もうほむらちゃんにあったんだ!」
杏子「まあね」
さやか「全員で集まりたいって、あはは! まさか転校生抜きで偶然集まっちゃうなんてね」
まどか「マミさんの家はみんなでよくあつまってたもんね」
杏子「ったく、溜まり場じゃねーんだぞ!」
さやか「まったくだよ、あははは」
まどか(私は恋人の家に来ただけなんだけどなぁ)
さやか(ま、私だけは特別枠なんですけどね)
杏子(もうワタシの家でもあるんだけどな)
ガチャリ
マミ「ふぅ、お掃除終わったわよ」
杏子「おう、おつかれさん!」
まどか「あ、マミさん! 今、みんなでご飯作ってるんですよ!」
さやか「腕によりをかけちゃいますから、楽しみにしててくださいね!」
マミ「……」ヨロッ
wktk
246:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 09:54:48.10:s4cZBglW0杏子「ほら、マミは座ってなよ」
さやか「そうですよ! マミさんはそこでくつろいでてください」
マミ「え、ええ……」
まどか「うぇひひひ!」ウィンク
マミ「……」
マミ(ちょっと目を離してる隙になんでこんなことに)
マミ(暁美さん! たすけて~~!!)
――数分後――
杏子「どうだ、うまいか? これとか結構自信作なんだけど」
さやか「私のもどうです? かなり腕上がったでしょ?」
まどか「マミさん、これも食べてください! マミさんが好きなの作ったんですよ! てぃひひ」
マミ「え、ええ、みんな美味しいわ」ニゴ
杏子「まあ、マミ直伝だしな。アンタに教わってりゃすぐに上手くなるさ///」テレテレ
さやか「よかった~。教わってつくってたのは結構前だし、腕落ちてないか心配してて……///」テレテレ
まどか「うぇひひ! マミさんが好きな献立とはいえ、お口にあって良かったです///」テレテレ
杏子「……」
さやか「……」
まどか「……」
まどか「あれ? 二人ともマミさんから料理教わってたんだ?」
さやか「それをいうとまどかだって。知らなかったよ」
杏子「ま、アタシは付き合い長いしな。アンタらとは年季が違うって言うかさ」
まどか(年季が違うって……こ、恋人歴なら私が一番だもん!)ムッ
さやか(まあマミさんだしね。私だけ色々教わってたのかと思ってたけど、そりゃそうか)ショボーン
マミ「と、とにかく! みんな美味しいわ!! ほら、はやく食べましょ? ね?」アセアセ
杏子「ああ、そうだな! 」
まどか「うわ! これ美味しい! 杏子ちゃん上手だね!」
さやか「ほ、ほんとだ! くぅぅ! 負けないぞ、杏子! ほら私のも食べてよ!」
杏子「へへっ! 美味しいっていわれると嬉しいもんだな///」モグモグ
杏子「って、さやかのも美味いじゃん! こっちはまどかのか? おお、これも美味い!」ムシャムシャ
まどか・さやか「……そりゃあね!///」チラチラッ
マミ「……」ニゴニゴ
杏子「へへ! アタシもうかうかしてられないな!」チラッ
マミ(う、うぅぅぅぅ! さっきから三人がやたらアイコンタクトを……)
まどか「マミさん! あ~ん!」
マミ(このままじゃバレるのは時間の問題だわ)マッサオ
まどか「マミさん?」
マミ「え?」
まどか「ほら、あ~ん! ですよ」ヒョイ
マミ「あ! んむ、お、美味しいわ」モグモグ
さやか「ちょ! まどか! 私だって、あ~ん!!」
マミ「お、美味しいわ、美樹さん」モグモグ
まどか「わ、私も! まだしたりないです! あ~ん!!」
さやか「私も、ほら、こっちもどうぞ! あ~ん!」
マミ「あ、ありがとう。美樹さんも、んぐっ……」モグモグモグモグ
杏子「おいおい、マミが困ってるだろ! ほら、あ~ん!」グイグイ
これがハーレムか
260:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 10:17:56.69:IIInwsAO0
マミさんの心境はハーレムとは程遠いがなw
263:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 10:21:16.15:s4cZBglW0さやか「ほら、まだまだありますからね、マミさん」グイッ
まどか「マミさん、美味しいですか? ほら、こっちも」グイッ
杏子「これももっと食べてくれよな! あ~ん!!」グイグイッ
マミ「……」
マミ(た、たすけて! 暁美さん!!!)ナミダメ
――1時間後――
さやか「このタレント、ぶっちゃけ面白くないよね」ポリポリ
まどか「そ、そんなこといったら可哀相だよ」
杏子「ふわぁ~、飯くったら眠くなってきた」ゴロゴロ
マミ「……」
さやか(二人ともいつまでいるんだろ)
杏子(はやく帰ってくんないかな。一緒に風呂入りたいのに……)
まどか「二人とも、今日はどうするの?」
さやか「え?」
杏子「アタシは泊まりだよ」ゴロリ
さやか「わ、私も泊まりかな~! まどかこそさ、門限うるさいんじゃないの?」
まどか「私はもう泊まる気でここにきてたし、言ってあるよ」ティヒヒ
杏子「……」
さやか「……」
まどか「……」
マミ「……」ゲソッ
マミ「と、とにかく、順番にお風呂入りましょうか」
――就寝時間――
まどか「マミさん! 一緒に寝ましょ!」
杏子「あ、アタシも一緒に寝るぞ!」
さやか「私も!!」
マミ「ちょ、ちょっとまって! ダブルベッドに四人はちょっときついわ! お布団ひいてあげるから……」
杏子「大丈夫だって! 詰めれば!」
まどか・さやか「そうですよ!」
マミ「だ、駄目のものは駄目! お布団ひいてあげるから! 三人ともお布団で寝て頂戴!!」
――寝室――
マミ(ようやく一人になれた)ゲッソリ
マミ(初日からこんな状態で大丈夫なのかしら。……暁美さん、たすけて)
ガチャリ コソコソ
マミ「……ん?」
オフトンモゾモゾ
マミ「え? ええ?」
さやか「しーッ! 私ですよ、マミさん! きちゃった///」カァァァ
マミ「み、美樹さん!?」
さやか「わぁ、マミさんの身体、やっぱり暖かいなぁ。久しぶりのマミさんの体温」ギュゥゥゥ
マミ「だ、だめよ! みんなにバレちゃうわ!」
さやか「大丈夫っすよ! ちゃんと布団の中にクッションいれて膨らませておいたんで」ニヒヒ
マミ「そ、そういう問題じゃ、ん!?」チュッチュッ
さやか「んっ、んふっ、えへへ! 五月蠅い口にはこうですよ! なんちゃって///」テレテレ
ガチャリ
さやか・マミ「ッ!?」ビクッ
さやか(誰か来た!?)
マミ(み、美樹さん! お布団の下に潜って!!)グイッ
さやか(は、はい!)モゾモゾ
まどか(ん? なんかモゾモゾしてる?)
まどか「あ、マミさんも起きてたんですか?」
オフトンモゾモゾ
マミ「か、鹿目さん!?」
まどか「きちゃいました、マミさん!///」テレテレ
さやか(ま、まどか? どうしてここに?)
フトモモギュゥゥ
さやか(ふわぁ! マミさんの太股に挟まれて会話がよく聞こえない! でも幸せかも///)カァァァ
マミ「こ、こんなこと! バレちゃうわ!」
まどか「てぃひひ、スリルがあっていいじゃないですか! んっ、んふっ」チュッチュッ
まどか(別に私はバレたっていいし……)サワサワ
マミ「んっ、あふっ、やぁぁ、だめ! やめて!」バッ
まどか「ええ? 前は二人で毎晩してたじゃないですか」モミモミ
マミ「そ、それはそうだけど……でもこんな状況で……」プルプル
まどか(怯えてるマミさんかわいいなぁ。普段は強きでしっかりしてる癖にこういうところでヘタレなのがいいんだよね)プチプチプチ
マミ「だ、だめ! ボタン外さないで!」
まどか「とかいって、マミさんも大して抵抗してないじゃないですか、てぃひひ」
マミ(そ、それは美樹さんを挟んでるから……)
まどか「いっぱい気持ちよくしてあげますね///」
ガチャリ
まどか・マミ「ッ!?」ビクッ
杏子「マミ~!」ダキッ
まどか・マミ(ば、ばれた!!)
杏子「んふぅ~マミ……zzZ」ダキシメ
マミ「……まさか」
まどか「……寝ぼけてる?」
杏子「zzZ」
マミ「と、とにかく、佐倉さんもいるし! 今日はこれでおしまい! ね?」
まどか「は、は~い」ショボーン
杏子「ムニャムニャ」モミモミ
マミ「ちょ、佐倉さん!」
まどか「おやすみなさい、マミさん」ギュゥゥゥ
マミ「え、ええ、お休み、鹿目さん」
さやか(え? もしかして全員います? どういう状況なんです?)
マミ(鹿目さんは怖い夢をみて、佐倉さんは寝ぼけて着ちゃったみたい)
さやか(な、なんですと~)ガックリ
マミ(と、とにかく今日はこっそり抜け出して頂戴?)
さやか(嫌です! 私もマミさんと一緒に寝る)オナカダキツキ
マミ(……じゃあ明日の朝は寝ぼけて自分もきちゃったって言ってね)
さやか(はい! おやすみなさい、マミさん!)
マミ(おやすみ、美樹さん)グッタリ
――翌朝――
マミ(……あまり眠れなかった)
コトコト ジュー
マミ(でも四人分の朝食を作ったりするのは楽しいわね)
マミ(どんな形であれ、一人でいるよりはずっといいもの)
杏子「マ~ミ! おはよ!」ダキッ
マミ「きゃ! さ、佐倉さん!?」
杏子「なんか起きたらまどかとさやかがいたんだけど、どういうことなんだ?」サワサワ
マミ「二人とも寝ぼけたり怖い夢をみたり、そんな感じよ。それより、んっ、ちょっと、やめて!」
杏子「ん? 前はいつも朝になるとこうやってじゃれ合ってたじゃん」モミモミ
マミ「今は駄目! やめないと朝食抜きにするわよ!」
杏子「はいはい、食器だしとくな」
まどか「ふわぁ~おはようございます」
さやか「おはよ~! おお、いいにおい」
マミ(あ、あぶなかった)ハラハラ
――登校中――
杏子「じゃあアタシはその辺ウロウロしてるよ。学校終わったら合流する」
マミ「ええ、わかったわ」
まどか「杏子ちゃん、またね!」
さやか「あんた、あんまり悪さすんなよ!」
杏子「アタシを何だとおもってんだ! じゃあな」
マミ「じゃあいきましょうか」
まどか「うぇへへ!」ウデダキツキ
さやか「あ、私も!」ダキツキ
マミ「ちょ、ちょっと! みんな見てるわ!」
さやか「これぐらい友達なら普通ですって!」
まどか「うんうん、さやかちゃんの言うとおりですよ!」
まどか(さやかちゃん、妙にマミさんにベタベタするなぁ)
さやか(まどかから積極的なスキンシップするなんて珍しいなぁ)
マミ(もうやだ、穴があったら入りたい)ゲソッ
ほむら「貴女達、朝から公共の場で何をしているの」
まどか「あ! ほむらちゃん! もう退院したの?」パァァ
マミ「あ、暁美さん!!」
さやか「おお、転校生! おひさ!」
ほむら「かなり無理をいって今朝退院してきたわ。今日から登校する予定よ」
さやか「あれ? でもアンタが転向してくる予定の日ってまだ先じゃあ」
ほむら「ええ、そうよ。だから真っ先に校長室に乗り込んで、魔法でお願いしてくるわ」
まどか「お願い、ね」
さやか「そんな急いで登校することもないでしょうに。……はは~ん、なるほど」
ほむら「な、なによ」
さやか「愛しのまどかに早く会いたかったんだな~? かわいいとこあるじゃん、ウリウリ」ニヤニヤ
ほむら「や、やめなさい! そんなんじゃないわ!!」
ほむら「……私がいないとどうしようもない情けない人のせいよ」ボソッ
まどか「それってさやかちゃんのこと?」
さやか「おい」
ほむら「さあどうかしらね?」ギロッ
マミ「……うぐっ」
さやか「そうだ、転校生。色々とさ、あんたにも迷惑かけちゃったよね。ありがと」
ほむら「え!? な、なにが!?」キョドッ
さやか「色々とさ、忠告して貰ってたのに、酷い事いっぱい言っちゃって、ごめん」
ほむら「そ、そんなこと! それに私だって美樹さんに酷い事いっぱいしたし、それに時には見捨てるようなことも……」
さやか「それでもさ、アンタはアンタなりに頑張ってくれてたじゃん? だから、ありがとうね、ほむら」ニコッ
ほむら「……み、美樹さん。こちらこそ、今までの非礼や暴言、ごめんなさい。これからは一緒に頑張りましょうね」ギュッ
さやか「うん、よろしくね! ってか、ほむら、キャラキャラ。昔に戻ってるって」ニヤニヤ
ほむら「あ! ご、ごほん! ……よろしく、美樹さやか」
まどか「今更おそいよ、ほむらちゃんってば」ティヒヒ
さやか「あはははは!」
マミ「うふふふふ」
ほむら(巴マミ、朝礼までに少し話があるわ。視聴覚室まできておいて)
マミ(え!? え、ええ、わかったわ)
――視聴覚室――
ほむら「それではビッチ先輩救出作戦会議を始めるわ」
マミ「び、ビッチ先輩って……」ドンヨリ
ほむら「さて、まずは協力するにあたって、これだけは聞いておきたい事があるの」
ほむら「今から質問するから正直に応えて頂戴。これにきちんと応えられないようなら協力しかねるわ」ファサ
マミ「え、ええ、わかったわ! どんときて頂戴!」
ほむら「では、単刀直入に聞くのだけど、誰が一番好きなの?」
マミ「え、えええ!!?」
ほむら「これを答えて貰わないと、作戦の方針が定まらないわ」
マミ「え、えーと、その、どうしても答えないと駄目、かしら?」
ほむら「あたりまえでしょ。これがわからないと作戦の目標が定まらないでしょう?」
マミ「そ、そうよね。そ、そのね、あの、………………せん」ボソッ
ほむら「聞こえないわ、はっきりとお願い」
マミ「……わかりません」ボソッ
ほむら「……」
ビッチ先輩www
356:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 13:16:34.73:s4cZBglW0マミ「……」
ほむら「……」
ほむら「……帰る」
マミ「え!?」
ほむら「もう帰る。時間の無駄だった。今から武器調達にでも向かうわ」スタスタ
マミ「ま、まってぇぇぇ!! 暁美さんにまで見捨てられたら私ぃぃぃ!!」ギュゥゥゥ
ほむら「ええい! うっとうしい! はなして!!」バッ
マミ「本当にわからないの! だって、だって、みんな好きだったんだもの!」ヘナヘナ
マミ「あの子達との恋愛は全部真剣だった! ソレを甲乙なんてつけれない! そんな酷いことできない!」ポロポロ
ほむら「……」
マミ「わ、私だって、ただ、ただその時を真剣に生きてただけだもの! こんなこと、こんなことになるなんて……」ポロポロ
ほむら「……はぁ」
ほむら「貴女の気持ちはわかったわ。なら貴女はどうしたいの? どうすることが解決への糸口だと思ってるの?」
マミ「わからない、わからないわ」ポロポロ
ほむら「……それがわかれば私に泣きつかないか」ボソッ
――昼休み三年教室――
まどか「マミさん、あ~ん!」
さやか「私のも、ほら、あ~ん!」
マミ「あ、ありがとう、二人とも! で、でも教室でこういうのはあんまり」
クラスメイト「ざわざわ」ジロジロ
まどか「友達ならこれぐらい余裕ですよ」
さやか「そっすよ。友達同士で食べさせっこするでしょ?」
マミ「う、うぐぅ」
マミ(助けて、暁美さん!)チラッ
ほむら「……」
マミ(……やっぱり駄目、よね)ショボーン
ほむら(巴マミ。清掃時間に屋上にきてちょうだい)
マミ(暁美さん!? も、もしかして……)
ほむら(これかどうするか、きちんと決めましょう。二人で、ね)
ほむら「巴さんが困ってるでしょう? 二人ともそろそろやめなさい」
――清掃時間屋上――
ほむら「ではこれからどうするか、決めていきましょう」
マミ「暁美さん、本当にありがとう!」
ほむら「そういうのはいいから。まずはどうするが事がこの状況を打破するのか、それを考えましょう」
マミ「え、ええ!」
ほむら「私なりに最終的な目標を色々考えてみたのだけど……」
ほむら「ズバリ『誰か一人と恋仲になり、周りを諦めさせる』という作戦よ」
マミ「で、でもそれだと他の子が……」
ほむら「仕方ないわ。全員が幸せになる、そんな選択はそうそうありはしないものよ」
ほむら「この作戦の要は、周りに自然と諦めさせること、よ」
ほむら「どうせ貴女は『貴女とは付き合えない!』なんてハッキリ言えないんでしょう?」
マミ「う、うぐぅ。は、はい、そうです」
ほむら「ならのこされた子達が自然と諦められるような子と最終的にくっつく必要があるわ」
マミ「あの子達の間の友情を利用すると言うこと? なんだかそれはちょっと……」
マミ「それにそんな上手くいくかしら? どのみち、最終的には私があの子達を振る形になるんじゃ」
ほむら「いえ、ならないわ。あの三人は絶対に手を引いてくる。さらに貴女の気持ちもくみ取り、問い詰めてくるようなこともないわ」
マミ「そ、そうなの!? いったいどの子と付き合えば、みんなを傷つけずにそんな上手くいくのかしら?」
ほむら「私よ」
マミ「……え?」
ほむら「だから私よ!」
マミ「え、ええ!? 暁美さん!?」
ほむら「こんなこと自分で言うのもなんだけど、あの子達はみんな、私に対して多少の負い目があるわ」
ほむら「そこでソレを利用するの。私と巴さんがいい雰囲気になることで、あの子達は必ず自主的に身を引いてくる」
ほむら「そう確信しているわ!」ファサ
マミ「なんだか、本当に『自分でいうな』って感じね」
ほむら「誰のせいだと思ってるの?」ギロリ
マミ「ご、ごめんなさい」シュン
ほむら「もちろん本当に交際するわけじゃないわ。あの子達の熱が冷めてきたら、私達は自然に消滅する予定よ」
マミ「あ、あの……みんなで仲良く愛し合うっていうのは無理なのかしら? なんちゃって?」
ほむら「……」←汚物をみるような目
こんなこと言うのもなんだけどさ、普通に彼氏作ってしまうのが一番いいのでは…
377:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 13:51:10.75:veFQhgIg0
>>374
俺が絶対に許さない
378:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 13:55:08.79:s4cZBglW0俺が絶対に許さない
マミ「ご、ごめんさい」ビクビク
ほむら「貴女は私にとって師匠であり、何度も手を組んだことのある相棒であり、命の恩人でもある」
ほむら「そして今回、お互いの事情もわかり、わだかまりも消えて、その結果、私から巴さんへの恋心が生まれたのよ」
マミ「そ、そうなの?」
ほむら「設定よ」ファサ
ほむら「じゃあ今日の放課後から私達は全力でカップルアピールをはじめるわよ」
マミ「え、ええ」
ほむら「貴女もそれにきちんと応えて頂戴。わかったわね?」
マミ「わかったわ! そういえば今日はみんなで集まって作戦会議だったわね」
ほむら「ええ、まさに打って付けの場というワケよ!」
ほむら「私が貴女に告白したこと! そして貴女もそれに応えたと言うことを公表するわ!」
マミ「上手くいくかしら、なんだか不安になってきたわ」
ほむら「しっかりして頂戴。私達はしばらくカップルとして過ごすのよ?」
マミ「え、ええ、そうね。頑張るわ!」
ほむら(……これでワルプルギスの夜まではなんとかしのげるかしら)
――マミホーム作戦会議終了後――
まどか「え?」
さやか「は?」
杏子「あ?」
ほむら「だから、私と巴さんは付き合うことになったわ///」テレテレ
マミ「あ、あの、今日、暁美さんから告白されてね」キョドキョド
マミ「そ、その、暁美さん、ずっと一人で寂しかったらしくて……」キョドキョド
ほむら「巴さんはそんな私を受け入れてくれたの///」テレテレ
まどか「……」
さやか「……」
杏子「……」
マミ「そういえば暁美さんは今日、うちにお泊まりするのよね?」キョドキョド
ほむら「え、ええ! お世話になりますね!」
ほむら(これで三人は空気を読んで退散するはず)
マミ(とりあえず今日は一人でぐっすり眠れそうね)
ドキドキ・・・
383:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 14:07:01.36:veFQhgIg0
ウェヒヒヒヒヒ…
393:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 14:14:31.49:s4cZBglW0まどか「私もお泊まりしますね」ニコニコ
さやか「私もそうしよっかな」マガオ
杏子「……チッ」イラッ
ほむら(……あ、あれ?)オロオロ
マミ(あ、あの、暁美さん? なんだか反応がおかしくない?)
ほむら(き、きっとまだ心の整理が出来てないんだわ。今日は仕方ないってことで……)
マミ「と、と、とりあえず、ご飯作るわね! みんなくつろいでてね!」タタッ
ほむら(ちょ! 一人だけ逃げないでよ!)
ほむら「わ、私も――」
まどか「ほむらちゃん、詳しいお話ききたいな」ガシッ
さやか「あ、私も私も」ガシッ
杏子「まあ、座れよ、な?」グイッ
ほむら「……」ヒヤアセダラダラ
ほむら(おかしい、なにかがおかしい)ダラダラ
ほむら「わ、わ、わかったわ」
――数分後――
マミ「ご、ご飯出来たわよ! は、はこぶのをてつだ――」
さやか「へぇ、結構はっきり告白したんだね? ほむらやるじゃん」ジーッ
ほむら「え、ええ、そ、そうよ」ダラダラ
まどか「まあマミさんってあんなだし、きっと断れなかったんだろうね」ニコッ
さやか「ああ、わかるわかる」
マミ「……」パクパク
杏子「お、マミおかえり。今、ほむらから色々と聞いてることだったんだ」
マミ「そ、そう、みたいね」
ほむら「わ、私が食事を運ぶわ!」バッ
マミ「あ、暁美さん!」
杏子「ま、まあ、マミはこっちすわんなよ?」グイッ
マミ「え、ええ」オロオロ
まどか「マミさん、無理しなくていいんですよ?」ナデナデ
さやか「そうですよ? イヤならイヤってハッキリいわないと。アイツの為にもならないですよ?」サワサワ
マミ「あ、あの、その……」ウツムキ
杏子「なあ、マミ、言いたいことあるんだろ? はっきりいわないとさ」ノゾキコミ
まどか「……」
さやか「……」
杏子「……」
マミ「……」
ほむら「あ、あの、全部運び終わったのだけど」
まどか・さやか・杏子「……」ギロッ
ほむら「ご、ごめんなさい」ビクリッ
マミ(暁美さんはなにも悪くないのに、このままだと私のせいで嫌われ者になっちゃう)
マミ(そうよ、元はと言えばこれは全部私のせい! はっきりといわないと!)
マミ「ど、同情とかそんなんじゃないわ! 私は暁美さんに告白されて、凄く嬉しかったの!」バンッ
一同「ッ!!」ビクリッ
マミ「友達のために、約束のために、永遠の迷宮に閉じ込められて、ずっと独りで頑張って……」
マミ「希望を見失わず、孤独に負けず、そんな暁美さんが好きなの! そんな彼女の支えになれるならって思ったの!」
マミ「みんなだって、暁美さんが頑張って諦めずにいてくれたから、こうやって今があるのよ?」
マミ「全ての真実がわかって、こうやって手をとりあって、みんなで、明るいに未来に進める可能性を手に入れれたのよ!?」
マミ「だから私は! 暁美さんにそう言って貰えて嬉しかったし、一緒にいたいって、傍で支えたいって、心から思えたの……」
一同「……」ポカーン
ほむら「と、巴さん///」キュンキュン
まどか「……わ、私、ちょっとトイレいきますね」ジワァ
杏子「アタシはちょっと飲みたいもんあるからコンビニいってくるわ」ダッ
さやか「あっついな~おふたりさん! 私も熱に当てられちゃったみたいだわ。ちょっとベランダにでますね」ニコ
マミ「……あ、わ、私」オロオロ
ほむら「あ、ありがとうございます、巴さん。そ、その、ナイスフォローでした///」ドキドキ
マミ「え、ええ! そ、その、ちょっと熱くなりすぎたというか、変だったわよね。ごめんなさい」アセアセ
ほむら「い、いえ、そんなこと。……すごくうれしかったです///」ボソッ
マミ「え?」
ほむら「な、なんでもありません! ほら、ご飯さめちゃうし、食べちゃいましょう!」
マミ「そ、そうね!」
すげえ……
解決したように見えて更に泥沼に嵌ってる……
423:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 14:51:05.47:s4cZBglW0解決したように見えて更に泥沼に嵌ってる……
マミ「でも言い過ぎちゃったわ。結局、私がハッキリとあの子達に言って傷つける形になってしまったもの」
ほむら「ん、そうですよね。二人でフォローした方がいいですね」
マミ「私は美樹さん、貴女は鹿目さんをお願いできるかしら? 佐倉さんは、帰ってこないと思うし――」
マミ「あとで私からフォローしておくわ」
ほむら「はい、私もちょっとまどかのことは気になってたんで……」
マミ「ん、そうよね。貴女にとって鹿目さんは、ふふ」
ほむら「でも私はこれでよかったっておもってます。どのみちこんな状態、長く続けてこじらせた方が、もっとまどかを苦しめることになる」
ほむら「だから傷の浅いうちにこうやって終わらせれるなら、私は憎まれ役でもなんでもしてみせます」
マミ「ふふ、ちょっと妬けちゃうわね」
ほむら「え?///」
マミ「それじゃあ私はベランダにいくわ。鹿目さんのことお願いね」
ほむら「は、はい」
――トイレ――
ほむら「まどか、はいるね」
ほむら「え? ほ、ほむらちゃん!?」ビクッ
一人芝居ワロタ
427:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 14:57:16.25:PJRN0WSG0
いや、入るなよww
428:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 14:58:22.35:xoAxyxr70
ほむら末期だなwwww
431:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 15:00:55.11:s4cZBglW0>>423
よく考えたらおかしすぎワロタw
――トイレ――
ほむら「まどか、はいるね」
ほむら「え? ほ、ほむらちゃん!?」ビクッ
は
――洗面所――
ほむら「まどか、はいるね」
まどか「え? ほ、ほむらちゃん!?」ビクッ
ってことで
ほむら「ごめんね、私、まどかの気持ちしらなくて……」
まどか「……ううん、気にしないで。マミさんが決めたことだもん、仕方ないよ」ティヒヒ
ほむら「まどか、ごめんなさい!」ギュゥゥ
まどか「ううん、気にしないで? 私とほむらちゃんは最高の友達だもん! 大親友だもん!」ギュゥゥ
ほむら(本当はまどかに譲ってあげたい。けれど残りの二人の気持ちを抑える意味でも今は駄目)
ほむら(ようやく全員の気持ちを抑える事が出来る状態なの。うまく収まる状態なの)
ほむら(……もしさやかと杏子の気持ちが収まって、その時にまだ貴女が巴さんを好きなら、私は――)
まどか「……本当に真剣なんだよね、マミさんのこと」
ほむら「うん」
まどか「そっか、おめでとう」ニコ
ほむら「ありがとう、まどか」
まどか(真剣なのは私だって同じだよ、ほむらちゃん)
まどか(友達でも、いや友達だからこそ譲れないことも、あるんだよ……)
――ベランダ――
さやか「ひっく、うぅぅ、まみさ、えぐっ」グスグス
ガララ
マミ「……美樹さん」
さやか「ま、マミさん!?」
マミ「ごめんなさい、貴女がいるのに私」
さやか「……」ゴシゴシ
さやか「いや、マミさんのほむらを想う気持ちはわかりますよ」
さやか「アイツはいままでずっと独りで頑張ってきたんだもん」
さやか「幸せになって欲しいですよね、ほんと」
マミ「ごめんね、美樹さん!」ダキッ
さやか「あはは、マミさんの身体、やっぱり暖かいなぁ」ギュゥゥ
さやか(恭介にもマミさんにも捨てられちゃった、私)
さやか(なんでこうなのかな、いっつも)
さやか(……ここで諦めちゃったら、私)
――就寝時間居間――
まどか「杏子ちゃん帰ってこなかったね」
ほむら「……」
さやか「あいつ、恋愛ごととか苦手そうだしね、空気読んだのかも」
ほむら「……」
まどか「あ、私ちょっとトイレいってくるね!」
ほむら「ええ、いってらっしゃい」
――寝室――
マミ(そう、これでよかったのよ)
マミ(あの子達にはもっと幸せにしてくれる人がきっといるはず)
マミ(私はほとぼりが冷めたら暁美さんと別れて、それでいい)
マミ(あの子達を傷つけたんだもの。いっぱいいっぱい。だから罰は受けなきゃ)
ガチャリ
マミ「ッ!?」ビクリ
まどか「マ~ミさん! きちゃった!」ウェヒヒ
鹿目まどかはあきらめない
456:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 15:42:17.74:s4cZBglW0マミ「ど、どうしたの? 鹿目さん」
まどか「ん~、ちょっとマミさんに確認したいことがあって」ティヒヒ
マミ「え? あ、あの、鹿目さん?」ビクビク
マミ(……目が笑ってない)
まどか「さて、パジャマぬぎぬぎしましょうね~♪」プチプチプチ
マミ「え、や、やめて!」
まどか「大声出していいんですか? ほむらちゃんに気付かれちゃいますよ?」
マミ(だ、だめ! 美樹さんに気付かれるのはまずいわ!)
まどか「いいんですよ? 私達がどんな関係だったか、ほむらちゃんに、みんなにバラしちゃっても」
まどか「ほむらちゃん哀しむだろうなぁ」
マミ(う、うぅぅぅ! ここまできて美樹さんや佐倉さんにバレたら全部だいなしに……)
まどか「へぇ、抵抗やめちゃうんですね。……そんなにほむらちゃんが大事なんだ」ボソッ
マミ「鹿目さんが傷付いてるのは私だってわかるもの。これで鹿目さんの気が済むなら、好きにして……」ウルウル
まどか「……ッ」イラッ
まどか(もう私とは終わったみたいなこと言うんですね、マミさん。……そんなの許さない)
まどか「あまり時間ないんで、ショーツ脱がしますね」スルスルッ
マミ「……あ」
まどか「舐めますね、じっとしててください」ペロペロ
マミ「んっ、ふあっ」ビクン
まどか「ちょっと舐めただけでこの反応。まあ当然ですよね。私はマミさんの弱い所、全部知ってますし」ティヒヒ
マミ「んっ、だめっ、か、かなめさん」ギュゥ
まどか「ちゅぱっ、これだけ濡らせば……。指いれますね?」クチュリ
マミ「ん、んんんっ」
まどか(声出さないように堪えてるマミさんも可愛いなぁ)
マミ「んふ、んっ、んんっ」ビク
まどか「ここが感じるんですよね? お腹の方のここを擦られるのが大好きですもんね? マミさん」
マミ「あっ、い、イく……」
まどか「はい、ここまで」ヒョイ
マミ「……え?」
まどか「どうしたんですか? マミさん」キョトン
マミ「え、えと、あの……」
まどか「ん? なにか言いたいことでもあるんですか?」
マミ「いえ、べ、別に……」
まどか「ふ~ん? じゃあもう一回指いれますね?」クチュリ
マミ「ん、んふぅ!」ビクン
まどか「ほら、またココをたくさん擦ってあげますね♪」ティヒヒ
マミ「ひんっ、だ、だめ、もうっ」ビク
まどか「はい、ここまで~」ヒョイ
マミ「え? そ、そんな!」
まどか「そんな? なんですか?」キョトン
マミ「う、ううぅぅ」ポロポロ
まどか「じゃあまたしますね? うぇひひひ」クチュリ
マミ「ぐすっ、あっ、んふっ、ひっく」ポロポロ
まどか(泣きながら感じてるマミさん可愛い)
まどか(マミさんの反応は全部手に取るようにわかるんですから、何度だって寸止めしてあげますね)ティヒヒヒ
――居間――
さやか「おりょ、まどか、遅かったじゃん」ボソボソ
まどか「起きてたんだ? ちょっと便秘気味で、てぃひひ」
ほむら「zzZ」
まどか「ほむらちゃん、ぐっすりだね。ふわぁ~私も疲れたしすぐ寝れそう」ムニャムニャ
さやか「まどかはいつも寝るの早いしね。私もトイレいったら寝よっかな」
まどか「トイレいくんだ? じゃあ、おやすみ、さやかちゃん」
さやか「ん、おやすみ、まどか」ゴソゴソ
――寝室――
マミ(う、うぅぅ、結局イかせてもらえなかった)クチュクチュ
マミ(ん、もう少しで……イけ……そ)
ガチャ
マミ「ッ!!」ビクリッ
さやか「マミさん? 起きてますか?」ボソボソ
マミ「み、美樹さん!?」
さやか「すいません、もう一度どうしても話し合いたくて」
さやか「まどか達が眠るの待ってたんで、ちょっと遅くなっちゃって……」
さやか「起きててくれて良かったです」
マミ「そ、そう……」ゴソゴソ
さやか「それで、さっきの話なんですけど、私、やっぱり……」
マミ「……」フトンカブリ
さやか「あの、マミさん? ちょっと大切な話なんで……その……」
マミ(う、うぅぅぅ、今の表情を見せれるわけないじゃない)グスグス
さやか(なによ、これ。私の話なんてききたくないってこと?)イラッ
さやか(いやいや、落ち着けって。きっと眠いんだよ、マミさんは)ブンブン
さやか「マミさん、少しだけこっち向いてください。どうしてもちゃんと顔をみて伝えたいことがあるんです」
さやか「今伝えないと駄目だって、そう思うんです! お願いします!」
マミ「……」ギュッ
さやか「……」
グイッ フトンガバァ!
マミ「あ、ああ!」
さやか「……なによ……これ」キョトン
マミ「あ、あの、私」
さやか「……ふ~ん、人を振っておいて、その夜にオ◯ニーですか? いい身分ですね、マミさん」
マミ「ち、ちが――」
さやか「パジャマはだけちゃって、下なんて下着まで脱いじゃって、すっごい雌の臭いが充満してますよ?」
マミ「――ッ!!」カァァァ
さやか「見せてください! ほら! 暴れないで!」グイッ
マミ「あ! や! だめ!」
さやか「なんですかこれ? こんなビショビショにして、指なんて本気汁でドロッドロじゃないですか?」
さやか「……ほむらですか? アイツのことを想ってしてたんですか? そりゃそうですよね?」
さやか「その日、振った女のこと考えてこんなことするわけないですよね!」グイッ
マミ「ち、ちがうの! そんなんじゃ!」ウルウル
さやか「なにが違うんですか? この期に及んでまだ言い訳するんですか?」
さやか「……最低ですね。幻滅しました、マミさん」
さやか「……ねえ、マミさん。こんな姿、もしほむらが見たらどうおもうんでしょうね?」
マミ「ちがうの、ちがうの」ポロポロ
さやか「……でも私なら、そんなマミさんでも」ボソッ
マミ「え?」
さやか「大人しくしてください。火照ってるんでしょ? 身体。私が慰めてあげますよ」ニコ
さやか「アイツにはこんな淫乱な人の面倒なんて無理ですよ。私がこれからも身体の面倒を……」グイッ
マミ「い、いた! や、やめて!」パシンッ
さやか「ッ!!」
さやか(そっか。もう完全に私のことどうでもいいだ、マミさん。アイツに身も心も……)
さやか「そんなの許さない! 絶対に許さない!」グイッ
マミ「や、やめて! 美樹さん!」
さやか「騒げばいいじゃないですか! 好きなだけどうぞ? そうなったら私だって全部バラしてやる!」
マミ(ああ、だめだ、鹿目さんと同じだ。そ、そんな……たすけて、暁美さん……)
マミ「ひっく、えぐっ、うぅぅ」ポロポロ
さやか「そうですよ、それでいいんですよ。すぐに思い出させてあげますからね、マミさんが誰のモノか」
――1時間後――
マミ「んっ、んはぁ! だめぇ!」ビクビクン
さやか「んふ、これで18回目ですね、マミさん」ニタニタ
さやか「本当にマミさんはダラしない身体してますよね」ナデナデ
マミ「……はぁ……はぁ」
さやか「もう遅いし私はもう寝ますね。……これからもよろしくお願いしますね、マミさん」チュッ
ガチャン
マミ「……」
マミ「……うぅぅ」ポロポロ
マミ「ひっく、なんでぇ、う、うぅぅ、こ、こんなことに、ぐすっ」ポロポロ
マミ(だめ、涙とまらない。うぅぅ、誰か、助けて! 暁美さん、助けて!)ポロポロ
――風見野某ビル屋上――
杏子「ほむらの言ってたとおり、キュゥべえのヤツ、本当に雲隠れしやがった」
杏子「それに魔女もいねぇ。……誰に八つ当たりすりゃいいんだよ」ムシャムシャ
杏子「……マミの様子でも見に行くか」
ゴッドフィンガーさやかちゃん
506:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 16:49:24.98:s4cZBglW0――マミホ-ムベランダ――
杏子「ん? 三人は居間で寝てるのか? じゃあマミは寝室か?」ピョン
杏子「あれ、いないぞ? 窓の鍵は閉まってるか。魔法で……」ガチャリ
ガラララ
杏子「ん、この臭い。それに乱れたシーツ。……ほむらとしてたのか、マミのやつ」
ガチャリ
杏子「相変わらず三人共、寝てるな」
杏子「ん、マミのヤツはどこだ? キッチンか?」
杏子「いないな。……キッチンか、よくここで二人で料理つくったりしたっけな」
杏子「ぐすっ、マミ、うそだよな? アイツと付き合うなんて……」ゴシゴシ
杏子「……あれ? そういえばここに貼ってあった当番表はどこだ?」キョロキョロ
杏子「あれ? ここにあった筈なんだけどな」ガサッ
杏子「ん? なんか蹴ったぞ。ああ、ゴミ袋か……」
杏子「……え?」
杏子「……嘘だろ、これって、当番表」
――バスルーム――
マミ「……ふぅ」
マミ(シャワー浴びたら少しだけ落ち着いてきたわね)
マミ「ぐすっ」ポロポロ
マミ(どうしたらいいんだろう、私。暁美さんに全部話して相談する? でもそんなこと恥ずかしくて……)
マミ(それにこんなこと全部話せば、暁美さんと鹿目さん、美樹さんの関係がこじれてしまうかもしれない)
マミ(少なくとも暁美さんの中で二人のイメージが悪くなってしまう)
マミ(鹿目さんも美樹さんも今はちょっと荒れてるだけで、元はとてもいい子だもの)
マミ「それに、全部私の招いたことだから、もうこれ以上暁美さんを巻き込むわけには……」
ガラララ
マミ「ッ!?」ビクッ
杏子「よ! こんなところで風呂はいってたのか、マミ」
マミ「さ、佐倉さん!? 帰ってきたの!!?」
杏子「まあ、シャワー浴びないといけないようなことした後だもんな」スタスタ
マミ「……さ、佐倉さん?」ビクビク
杏子「これ、なんだよ?」
マミ「え? それは、当番表?」
杏子「当番表? 違うだろ? アンタにとっちゃゴミだろ? なあ?」
マミ「え? な、なんのこと!?」
杏子「アイツに見られたくないから? だから捨てたのかよ、なあ?」
杏子「アンタさ、言ってくれたよな! ここはアタシの家だってさ! アタシは家族だってさ!」
杏子「別にアンタがアイツと付き合うのはいいよ。いやよくないけど、それもまだわかるよ!」
杏子「でも、新しい恋人が出来たら、もうアタシはいらないってか? 家から出てけってか!?」バシャッ
杏子「なあ、どういうことだよ? アタシはマミにとってなんだったんだ? 都合のいい女だったのか?」グイッ
マミ「い、いたい! や、やめて、佐倉さん!」
杏子「答えろよ! 答えてくれよ!! アンタはアタシから家族ってもんをまた奪うつもりかよ!!」ギュゥゥゥ
マミ「そんな事思ってない! いたい、やめて、放して佐倉さん!」ポロポロ
杏子「……すかよ」ガリッ
マミ「や、いたい!! やめて!!」
杏子「絶対に離すかよ! オマエはアタシのもんだ! その印を付けてやる!」ガリリッ
マミさんにとっては理不尽すぐるww
だがもっとやれ
530:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 17:17:26.30:s4cZBglW0だがもっとやれ
マミ「あっ、ひうっ!」ビクン
杏子「首筋にしっかり付けてたやったぞ。へへ、魔女の口づけってか?」
杏子「ま、アタシらは魔女になるんだからあながち間違ってないかもな」
マミ「やだ、こ、こんなの首筋に、みんなに見えちゃう」フルフル
杏子「いっとくけど、回復魔法で消したりしたら、その場で付けなおすからな」
マミ「え? ど、どういうこと?」
杏子「そのままの意味だよ。誰が周りにいようが気にせず、しっかりと印を付けなおすって意味だよ」
マミ「そ、そんな……」
杏子「さて、お楽しみはこれからだよ? マ ミ さ ん ♪ だよな?」ニヤリ
杏子「当然だろ? これからマミの身も心も誰のモノだったか、きっちり思い出させてやらないとな」ニヤニヤ
マミ「え? さ、佐倉さんが二人? や、やだ、離して!」
杏子「なんだよ、これ好きだったじゃん、マミさん。……ああ、少ないからイヤなのか? なら」パチン
杏子「3人目ってね」
マミ「やだ、離して!!」
杏子「ソウルジェムそのものに幻覚を見せれば、魂自体を錯覚させれば、それは現実となんら変わらない。……朝までいっぱい可愛がってやるよ、マミさん」
――翌朝――
杏子「ふんふんふ~ん♪」
さやか「ん~? あれ、もう朝?」
まどか「んにゃ、なんかいいにおい」
ほむら「zzZ」
杏子「よ、おきたか? もうすぐ朝食できるからな」
さやか「あれ? アンタ、帰ってきてたんだ」
杏子「あたりまえだろ。ここはアタシの家でもあるんだしな」
まどか「ああ、そういえば、杏子ちゃん、マミさんの家に住んでる世界あったね」
さやか(そういやあったなぁ。う~ん、マミさんの家じゃ色々とやりにくいなぁ、これから)
まどか「ほむらちゃん、朝だよ! あれ? マミさんもまだ寝てる?」
杏子「いや、マミは朝風呂にはいってるよ」ニヤニヤ
ほむら「ん、んむぅ? 朝? むにゃむにゃ」
さやか「ほむら、朝弱いんだ。ちょっと意外かも」ニヤニヤ
ほむら「う、ううん。メガネ、どこ……?」ヨロヨロ
まどか「もうほむらちゃったら! メガネは今はしてないでしょ?」ティヒヒ
ほむら「あ、そうだった! んっ」ポワワ
杏子「ほら、飯できてたから運ぶの手伝ってくれ」
まどか「は~い!」
さやか「へいへい!」
ほむら「……ん」モソモソ
ほむら(あれ? 当番表が元に戻ってる?)ゴシゴシ
ほむら(巴さんが戻したのかな? 昨日の時点でアレを見られたら色々とこじれそうだと思って捨てたのに)ムニャムニャ
ほむら「まあ、もう事態は収束したし、大丈夫ね」
杏子「ちょっとマミを呼んでくるよ」
まどか「うん、お願い!」
――バスルーム――
杏子「乳首かじられながら、ここ弄られて、そんなに気持ちいいの? マミさん」コリュコリュ
マミ「ぁ、やぁ、んっ、んふっ」ビクビク
杏子「切なそうな顔して、可愛いな、マミさんは」ナデナデ
杏子「クリも噛んだげるよ! あむ!」コリコリ
マミ「んっ、んひっ、あっ、あああっ」ビクビクン
プシャァァ ジョロロロロ
杏子「あ~あ、またお漏らししちゃった。風呂はトイレじゃないんだぞ、マミさん」モミモミ
ガラララ
杏子「よ、マミ! たくさんイけて気持ちよかったか?」
マミ「はふぅ、あっ、あんっ」ビクビク
杏子「気持ち良さそうなトロ顔しちゃって。私達に可愛がられてる幻覚、そんなに気に入ったのか?」チュッ
杏子「もっと見せてやりたいし、アタシも弄りたりないけどさ、もうタイムリミットなんだよな」ペロペロ
杏子「だから、これでおしまい。続きは帰ってきたらな」ナデナデ
パァァ
マミ「あっ、あれぇ? んっ、さ、佐倉さん? んむっ、ひとりぃ?」ビクン
杏子「ほら、早くしゃきっとしなよ! 飯出来てるからさ! じゃあ、アタシはもう戻るから」
ガラララ
マミ(……あ、そうか。アレは佐倉さんの魔法。わたしずっと朝まで……ぐすっ)ポロポロ
――見滝原中学校屋上昼休み――
マミ「暁美さん、こんな所に呼び出してどうしたの?」
ほむら「いえ、普通に一緒にご飯食べようかなって思って……迷惑でした?」
マミ「いえ、そんなことないわ。……鹿目さんと美樹さんは?」
ほむら「一緒に来るって言われたんですけど、きっぱりと断ってきました」
ほむら「このまま距離をきっちりとらないと意味ないとおもいますし、それで多少嫌われても仕方ないって私は思ってるんで」
マミ「……暁美さん」ポロポロ
ほむら「え、ええ!? どうしたんですか!? わ、私、泣くようなこといいました!!?」オロオロ
マミ「ち、違うの! なんだか少しホッとしちゃって、ふふ」
ほむら「……巴さん。最近は色々と大変だったですし仕方ないですよ」ナデナデ
マミ「ふふ、暁美さんったら、すっかり口調が昔に戻ってるわよ?」
ほむら「えへへ、別にいいんです。巴さんとはこっちの方が私、いいかなって思って///」
マミ「そっか、うん、じゃあ今度はメガネで三つ編みにしないとね!」
ほむら「そ、それは勘弁してください」
マミ「ふふ、冗談よ。さ、お弁当食べましょ?」
マミ(暁美さんは嫌われてもいいって勇気をだしてくれてるのに、それなのに私は……)
マミ(元はと言えば私がはっきりと全てを話せば良かったのよ。それでみんなから嫌われてもソレなら仕方ないもの)
マミ(放課後、ワルプルギス対策会議の時に、きっちりと全部言ってしまおう。それがきっと、一番いい筈だから……)
ほむら「巴さん? どうしたんですか?」
マミ「ううん、なんでもないわ。ちょっと色々と肩の荷が降りた気がしてね」
ほむら「そうですね。あとはワルプギスの夜さえ何とかすれば――」
マミ「ありがとう、暁美さん」
ほむら「え?」
マミ「貴女のお陰で私は自分が傷付く嫌われる勇気を貰った気がするわ。だからありがとう」
ほむら「そ、そんな、大げさですよ。……昨日から褒められてばかりで少し照れくさいです///」
マミ「暁美さんはそれだけ凄いって事だから、胸をはっていいのよ?」
ほむら「もう! これ以上褒めてもなにも出ませんよ!///」
マミ「うふふ、照れちゃって、可愛いところ多いのね、暁美さん」ニコニコ
ほむら「……うぅぅぅぅ///」カァァァ
マミ(またみんなで笑い合ってご飯を食べれる、そんな日々を取り戻すために、頑張らないと)
――ほむホーム作戦会議終了後――
まどか「……」
さやか「……」
杏子「……」
マミ「今まで黙っててごめんなさい! だから暁美さんと私は別になんでもなくて――」
マミ「色々と協力して貰ってただけなの! 悪いのは全部私なの!」
ほむら「……」
まどか「そうだったんですね。おかしいって思ったんです。ほむらちゃんとマミさんが突然そんなことになるなんて……」
さやか「そういうことなら初めから言ってくれれば良かったのに、マミさんったら……」
杏子「なるほどね、そういうことか。おかしいと思ったんだよ、マミがアタシを追い出そうとするなんてさ……」
ほむら(……これはマズイ)
まどか・さやか・杏子「それでもちろん一番は私(アタシ)なんですよね(だよな)?」
マミ「え、えーと、それは……その……」
マミ「私はいつでも真剣だったから、誰かより上とか、その、そういうのどうしても決められなくて、その……」
マミ「だ、だから、みんなことが好きなの! 馬鹿でしょ? 幻滅したでしょ? でもいいの、これが私の本心だから。ごめんなさい、こんな駄目な先輩で」ペコリ
まどか「そっか、でもマミさんは優しいから仕方ないよね。さやかちゃんと杏子ちゃんがどう思っても私の気持ちは変わりません」
さやか「別にマミさんは悪くないですよ。別に浮気って訳でもないですし、仕方ないって言うか。むしろマミさんらしいっていうか」
杏子「他の二人が嫌ってもアタシはそんなことないからな、マミ。アタシとマミはなんたって家族なんだしな」
まどか「……」
さやか「……」
杏子「……」
杏子「二人ともさ、ここは一番付き合い長いアタシに任せてくんないかな? もう家族だしさ、アタシとマミは、色々と勝ち目ないって」
さやか「付き合いが長いとかそういうの関係ないとおもうけど? なにそとんでも理論」
まどか「杏子ちゃんって一回マミさんを捨てたんでしょ? そんな傷心のマミさんを慰めてきたのは何時だって私だったんだよ?」
杏子「……」
さやか「……」
まどか「……」
まどか「大体、初めの世界では私がマミさんと結ばれてたんだよ? 本来の、自然の成り行きに任せるなら私しかいないよ」
杏子「はあ? 本来? じゃあ本来の世界の通りにワルプルギスで死んでこいよ。マミはアタシが助けるからさ」
さやか「てかさ、本来の話持ち出すとか、ほむらを遠回しに非難してるの? ずっとアンタのために頑張ってきたほむらが可哀相だとおもわないわけ?」
やべえ、わくわくしてきた
595:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 18:51:04.60:s4cZBglW0まどか「……」
杏子「……」
さやか「……」
さやか「てかさ、空気読みなよ。私はさ、何度も何度も失恋してんだよ? そんな私がようやく見つけた運命の人をまた奪うってのあんたら」
まどか「さやかちゃってさ、ほんと尻軽だよね。上条君のことが好きだったのに、マミさんに失恋を支えて貰ったら次はその人を好きになるとか。スイーツ()笑」
杏子「てかさ、さやかは色々とアタシらに迷惑かけてんのにさ、それで身を引こうっておもわないわけ? ちょっと図々しいんじゃねーの、オマエ」
さやか「はあ? それならまどかは昔から私にいっぱい恩があると思うんだけど? 杏子もさ、私のお陰でグレてんのから立ち直ったことあったよね? ん?」
杏子「あ? おい、やんのか? パンピーのおまえらがアタシに勝てるとおもってんの? いいんだぞ?」
まどか「ぷぷっ、なに言ってるの杏子ちゃん! 私達はまだ『願い』を使ってないんだよ? つまり何でも出来るってわけなんだけど」
ギャーギャーワーワー
マミ「ちょ! ちょっと! もうやめて!」
杏子「うるせえ! ちょっと引っ込んでろ!」ドンッ
マミ「きゃ!」
ほむら「……貴女は何処まで愚かなの、巴マミ」
マミ「え? あ、暁美さん?」
おや……?ほむほむの様子が……
601:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 18:59:09.89:s4cZBglW0ほむら「何故私が、作戦会議の時に全てを話すという案を提案しなかったのか、わからなかったの!?」
マミ「そ、そんな、……ごめんなさい!」
ほむら「せっかく、全て上手くいってたのに……。この天然ビッチ!」
マミ「……」カチンッ
マミ「う、うぅぅぅぅ! 上手くなんて言ってなかったわよ!」ポロポロ
マミ「貴女が脳天気に眠ってる間に、私はあの三人に代わる代わる犯されたのよ!?」ポロポロ
ほむら「えええ!? そ、そんな……うそ……」ガクゼン
マミ「ひっく、どうしたら、ぐすっ、わだじは、どうじたら、ひぐっ、よかっだのよぉぉぉ!!」ポロポロ
ほむら「……逃げましょう」
カチリ
――数分後――
ワイワイギャーギャー
まどか「あーもう!! マミさんがはっきりしてくださいよ!」
さやか「そうですよ! だれが一番好きなんですか!」
杏子「ん? あれ? マミとほむらのやつはどうしたんだよ!? いないぞ!!」
愛の逃避行ハジマタ( ゚∀゚ )
614:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 19:16:38.48:s4cZBglW0――隣県某ホテル――
マミ「こんなところにきて、どうするつもりなの?」
ほむら「……私に考えがあります」
マミ「考え?」
ほむら「はい。このまま身を隠してしまうんです」
マミ「ほとぼりが冷めるまでかくれるって事?」
ほむら「いえ、微妙に違います。……巴さんは天岩戸って知ってますか?」
マミ「ええ、たしか神話の……ああ、なるほど」
ほむら「大切な人が傍にいてくれるだけで幸せなんだって事をあの三人は知るべきです」
ほむら「だからあの三人が折れるまでずっとかくれ続けますよ」
マミ「……でも願いを使われたら」
ほむら「そこまで卑劣なことはしないって二人のこと、私は信じてますから」
マミ「そっか、そうだよね。根はいい子達だもの、うん」
ほむら「とりあえず逃避生活を続けながらでもワルプルギスの準備は可能です。武器とGS集め、頑張りましょう」
マミ「ええ、そうね。どんな状況でもやれることはしないと、ね!」
――見滝原噴水公園深夜――
マミ「急に呼び出して、話ってなにかしら?」
ほむら「2週間ちょっとでここにワルプルギスの夜がくるわ」
マミ「……ッ」
ほむら「キュゥべえに聞けば真偽はわかるはずよ。アレは聞かれれば嘘はつかないから」
マミ「本当……なのね……?」
ほむら「ええ。それで貴女と手を組みたいの。一人では荷が重すぎる相手だから」
マミ「言われるまでもなく、私は戦うわ。この街を守る為に、ね」
マミ「でもこの街にきたばかりの貴女が、何故そんなリスクを背負うの?」
ほむら「……私にも守りたいモノがあるからよ」
マミ「そう、わかったわ。一緒に頑張りましょう」スッ
ほむら「ええ、よろしくお願いするわ」アクシュ
――見滝原某高架下――
マミ「すごい! これが貴女の魔法!!」
ほむら「凄いのはコレだけよ。後は全部平均以下。武器すら自分で作り出せない程」
記憶継承してるのに今更ワルプルの説明もないだろ
620:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 19:30:32.10:aCZO3Szg0
過去回想じゃね
622:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 19:36:36.50:s4cZBglW0マミ「例えそうだとしても、貴女は自分の魔法をよく理解して、とても効率的な使い方をしているわ!」
マミ「私が凄いと言ったのはそこよ! 今までなんでも死線をくぐり抜けてきたのでしょ? 同じだからわかるわ」
ほむら「……この使い方をレクチャーしてくれたのは貴女なのだけどね」ボソッ
マミ「え? なにかいったかしら?」
ほむら「いえ、気にしないで。同じ銃器使いとして、タッグとして効率的な戦法を考えていきまましょうか」
マミ「ええ、そうね! 私の魔法についてもきちんと説明していくわね!」
――マミホーム――
マミ「お布団ひいたわよ。今日はここで寝て頂戴」
ほむら「ええ。……匿ってくれて感謝しているわ」
マミ「ふふ、仕方ないわよ。指名手配されちゃって家を張り込まれてるんだし」
マミ「困ったときはお互い様、でしょ?」
ほむら「貴女のそういう甘いところ、昔から変わらないわね」ボソッ
マミ「ん? なにかいった?」
ほむら「いえ、おやすみなさい」
マミ「ええ、おやすみなさい」
――マミホーム休日――
マミ「暁美さん、紅茶に詳しいのね」
ほむら「ええ、紅茶好きの知り合いがいたから、影響されてね」
マミ「なんだか暁美さんって珈琲が好きなイメージがあるのだけど」
ほむら「あんなのドブ水よ。私は紅茶党よ」ファサ
マミ「ふふ、同じ趣味だなんて嬉しいわ」
――マミホーム深夜――
マミ「パパ、ママ、ぐすっ、ひうっ」ポロポロ
ほむら「……マミ?」
マミ「ッ!!」ビクリッ
ほむら「あ、ご、ごめんなさい!」
マミ「ふふ、情けないところ見られちゃったわね」
マミ「私ね、普段は強気だけど、本当は泣き虫で怖がりで、全然駄目な子なのよ?」
ほむら「……」
マミ「ごめんなさい。こんなこといきなり言われても困っちゃうわよね? なんでかしら、暁美さんにはついつい口が滑っちゃうわね」テヘヘ
ほむら「たったひとつの希望の為に、ひとりぼっちで戦い続ける苦しみは、私もわかるわ」
ほむら「……苦しいときは泣いて良いのよ? 私で良ければ胸を貸すから」
マミ「……ありがとう、暁美さん」ポロポロ
ほむら「……」ナデナデ
――魔女結界内――
マミ「暁美さん、あぶない!」ドンッ
ザシュッ!
マミ「きゃあ!」
ほむら「マミ!! チッ!!」カチリ
ドンドンドン! カチリ
魔女「ぎゃー!!」
ほむら「大丈夫! マミ!!」ダッ
マミ「ん、ちょっと深くやられちゃったかも、ふふ」
ほむら「くっ! 節約なんてせずに私が初めから時間を止めてれば――」
マミ「今回は余裕そうだから、節約しましょうって提案したのは私よ? だから自業自得」
マミ「それに、貴女が無地で良かった、ふふ」
ほむら「貴女は、貴女はどうして、いつもそんな……」
ほむら「私は貴女に助けて貰う価値なんてないのに……」ポロポロ
マミ「暁美さん、そんなことないわ? 貴女がウチにきてくれて、一緒に住むようになって、まだ短いけれど――」
マミ「私、とっても救われているのよ? ひとじゃないって、そう思えるだけでね、すごく勇気がわくの」
ほむら「……マミ」
マミ「好きよ、暁美さん」チュッ
ほむら「ッ!!!」ビクッ
ほむら「な、なにを!!」
マミ「ご、ごめんさい。嫌だったわよね、こんなこと……」シュン
ほむら「んっ」チュッ
マミ「あ、暁美さん///」カァァァ
ほむら「嫌なんかじゃないわ。……私だって孤独を忘れられる日々に救われてるもの」ナデナデ
マミ「ふふ、嬉しいわ」ポロポロ
ほむら(この世界で無事に夜を乗り越えられたら、まどかを救えたら、その時はマミと一緒に……)
これが天然ジゴロの力か・・・
646:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 20:08:06.01:s4cZBglW0――ワルプルギスの夜通過後――
ほむら「また救えなかった……また勝てなかった……ううぅぅ」ポロポロ
マミ「ごふっ、泣かないで暁美さん。奇麗な顔が台無しよ?」ナデナデ
ほむら「マミ、喋っちゃ駄目!! 今、回復してるから!!」
マミ「んん、もういいの。もう自分でもわかってるから、無理だって……」
ほむら「そんなことない、貴女だけでも、貴女だけでも私は!」
マミ「ねえ、言ってたよね? 貴女は世界をやり直せるって」
マミ「友達を救うためにずっとやり直してるんだって」
ほむら「ええ、そうよ」
マミ「なら、もう私になんて構わずにいきなさい」
ほむら「……いや、いやよ」
マミ「我が侭をいっては駄目。貴女にはまだチャンスがあるの。だから諦めちゃ――」
ほむら「いやよ! 貴女をおいていくぐらいなら! 私はもういい」
ほむら「だってまた忘れちゃうんだよ? マミは私のこと他人だと思って、敵対してる魔法少女だと思って、憎み合って――」
ほむら「貴女にそんなふうに思われるの、もう耐えられない。それならいっそ、この世界で、貴女と一緒に……」
マミ「いい加減にしなさい!」パシッ
ほむら「――あ」
マミ「貴女は鹿目まどかさんを救うために、その子との約束を果たすために、頑張ってきたんでしょう!?」
マミ「今までの頑張りを無駄にしては駄目! 私なんかの為に捨てては駄目!」
ほむら「う、ううぅぅぅ! 嫌よ! 絶対に離れない!」ポロポロ
マミ(……仕方ないか。上手くいくかな。この魔法、目撃者にしか使ったことないし、一ヶ月分も消せるかな)
マミ「でも、やってみるしかないか。ここで貴女の希望を終わらせに為にも」
ほむら「マミ? なにを言ってるの?」ポロポロ
マミ「暁美さん、抱きしめていい?」ギュッ
ほむら「え、ええ! もちろんよ!」ギュゥゥゥ
マミ(この距離なら……それに彼女は今無警戒だし、いける)
マミ「ごめんなさい、暁美さん。貴女の記憶を消すわ」ボソッ
ほむら「……え?」
マミ(ついでに自分の記憶も消さなきゃ……)
マミ(私だって貴女に忘れられたら、目の前で知らない風にあつかわれたら、きっと耐えられないもの。せめて死ぬ時ぐらいはなにも知らないでいたい)ポロポロ
ああなるほどね
659:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 20:27:39.39:s4cZBglW0――数秒後――
ほむら「ん? あれ、私はここでなにを?」
ほむら(この町並み、ワルプルギスの戦いのあと)
ほむら「戦闘中に頭を打って記憶障害になった、そんなところかしら?」
ほむら(どのみち、この世界は失敗したんだもの、どうでもいいわ。次の世界に行くまで)
ほむら「……ん?」
マミ「かふっ、あなたは……?」
ほむら(巴マミか。この世界では共闘していたのかしら。それももうどうでもいいことね)
マミ「げふっ、げほっ、げほっ」
ほむら(もうながくはなさそうね)
ほむら「せめて魔女になる前に、楽にしてあげるわ、巴マミ」
パァンッ!!
マミ「」
ほむら「次の世界にいかないと。私には立ち止まっている暇なんてないのだから」
ガチャン
。゚(゚´Д`゚)゚。
662:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 20:29:32.42:Au6wb/dBP
うわああああああああああああああ
668:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 20:42:29.11:s4cZBglW0――隣県某ホテル深夜――
マミ「zzZ」
ほむら「ッ!!」ガバッ
ほむら「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、……ウッ」
バッ タッタッタ ガチャ
ほむら「おええええええ!!」ビチャビチャ
ほむら「げっほ! げふっ! はぁ、はぁ、はぁ」
ほむら「……またこの夢、いや記憶」
ほむら(まどかの願いの影響なのか、この世界にきてすぐに私はこの記憶を取り戻した)
マミ「……すぅ……すぅ」
ほむら(戻して弱ってるところに杏子がきてびっくりしたわね、ふふ)ナデナデ
マミ「んむぅ、んんっ」モゾモゾ
ほむら(でも私は嬉しかった。このタイミングで思い出せたことが。あの日々の続きを巴さんと――)
ほむら(いえ、マミともう一度やり直せるって事を。でも、何故かマミは私とのことを忘れていた)
ほむら「それどころか、他の子とまで……」ギリリ
最初からマミほむだったのかよ!ちくしょう!
674:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 20:49:30.90:BCtS2om1O
逃げ道なんて、きっと無い
675:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 20:50:27.87:rCwYUWqT0
最後の砦も崩れてたww
679:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 20:56:33.57:s4cZBglW0ほむら(でも私はそのことでマミをせめたりはしない)ナデナデ
マミ「むにゃむにゃ」ゴロリ
ほむら(いえ、それどころか、大切な親友と大切な恋人が幸せになるのならって)
ほむら(一時期はほとぼりが冷めれば、まどかとマミをくっつけてあげることさえ考えてた)
ほむら「私にとって二人とも大切な人だから」
ほむら「でもあの三人はマミを泣かせた。無理矢理レ◯プまがいのことまでして……」ギリリ
ほむら(そう、これは賭け)
ほむら(私とあの三人の、マミをめぐる賭けよ)
ほむら「マミ、私の孤独をいやしてくれた人、好きよ、大好き」チュッ
マミ「んんっ、んにゃ」ゴロン
ほむら「ふふ、明日にはまた移動しないとね。魔力の残滓を追って、杏子が追跡してくるはずだし」
ほむら「それとも願いを使われちゃうかしら。ふふ、なんでもいいわ。誰か私を止めて」チュッチュッ
ほむら「日に日に増幅していくマミへの気持ちを、誰かとめて……」
ほむら「でないと私、もう抑えられなくなりそうなの……」
病室でのほむほむのちょいデレとか、ビッチって罵ったりしてるあたり、今思うと当然の反応なんだな
726:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 22:54:30.36:s4cZBglW0――隣県某ホテル翌日――
杏子「この部屋か」バタンッ!
キョロキョロ
杏子「もう清掃されちまってるけど、間違いない」
杏子「ここにマミとほむらはいたんだ」
杏子(絶対に見つけ出してやる。マミはアタシのだ、アタシの家族なんだ!)ギュッ
――見滝原中学校昼休み――
まどか「……」モグモグ
さやか「……」モグモグ
QB「やぁ、二人とも。僕を呼んだかい?」
まどか「……呼んでないよ、消えて」
さやか「てか、アンタ、私らとは初対面でしょ? なんでそんな普通にでてくるわけ? 今まで何処にいたの?」
QB「暁美ほむらに既に状況を説明されててね。今まで静観させて貰ってたんだ」
QB「だがどうやら状況はかなり僕に有利なようだからね」
さやか「ホントにアンタ、ブレないね」
まどか「……呼んでないよ、消えて」
こえぇ(´;ω;`)
734:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 23:08:56.83:s4cZBglW0こえぇ(´;ω;`)
まどか「ふ~ん、それで今の私達なら契約してくれるっておもってるの?」
QB「違うのかい? 僕としてはかなり勝算があると思ってるんだけどね」
さやか「図星だからハラ立つわ」
まどか「私もさやかちゃんも契約はしないよ」
さやか「だね! もう、あの三人の気持ちを踏みにじるわけないでしょ」
QB「仲違いしてた様に見えたけど、思いの外、君たちの絆は強いようだね」
まどか「確かにマミさんを巡ってちょっと喧嘩したりしてるけど、私達はずっとずっと一緒に苦しんできた仲間だもの」
さやか「そういうこと。腐れ縁とか不幸仲間とか戦友とか、もういろんな気持ちで結ばれてるわけ」
さやか「だからさ、絶対に超えちゃいけない一線は理解してるつもりだよ」
QB「やれやれ、じゃあ僕はもう退散するよ。……またいつでも契約したくなったら呼んでね。僕はいつでもどこにでもいるから」
さやか「いやはや、正体を知ってるとホントに不気味なヤツだね」
まどか「でも私達、どうしたらいいんだろうね。杏子ちゃんみたいに追いかけるようなことも出来ないし、ただここで待つしかないのかな」
さやか「ほむらはマミさんに特別な感情はないみたいだし、きっと今はマミさんと逃げてるだけだよ」
さやか「私とまどかはあの後ずっと話し合って『折り合い』はきっちりとつけたわけだしね。いつでもマミさんを笑顔で迎えれるさ」
折り合い…ゴクリ
741:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 23:22:30.04:4b3Ja4rN0
巴分割統治
744:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/23(木) 23:31:04.66:s4cZBglW0まどか「すぐに飛び出しちゃった杏子ちゃんともきちんと話し合わないとね」
さやか「そだね。アイツとだけはまだきっちり話し合ってないし、ね」
まどか「……」モグモグ
さやか「……」モグモグ
――某県魔女結界内――
魔女「ぎゃああ!!!」
ほむら「ふふ、楽勝だったわね」
マミ「ええ、かなりGSのストックも溜まったわね」
ほむら「ええ、あとは見滝原にさえ帰れれば良いのだけどね」
マミ「まだ駄目かしら?」
ほむら「もう少し時間をおいた方が良いわ」
杏子「やっぱりオマエがマミに変ないれ知恵しやがったのか!」
ほむら・マミ「ッ!?」
ほむら(マズイ、見つかった!! すぐに時間を止めないと!!)
杏子「させるかぁ!!」ビューン
シュバ! ジャラジャラジャラ!
ほむら「しまった! 身体が!!」グルグルグル
杏子「アンタの力は凄いけどさ! その分、弱点もはっきりしてるんだよね! こうやって拘束しちまえば、ね」
マミ「暁美さん! 佐倉さん、こんなことやめて!」
ほむら「くっ」
杏子「もう鬼ごっこは終わりだよ!」
――放課後――
QB「大変だよ! まどか、さやか!」
まどか「なに? まだいたの?」
さやか「そのさ、マスコット的なフリ、もういいから」
QB「ほむらがピンチなんだ! このままだと杏子に殺されてしまうよ!」
まどか「え!?」
さやか「ちょ、ちょっと、それマジなの!?」
QB「僕たちは嘘は絶対に言わないよ」
まどか「そんな、ほむらちゃん!」
――マミホーム――
杏子「で、さやかが願いを使って、私達をここに呼び戻したと」
さやか「……」
杏子「なあ、アタシがさ、ほむらを本気で殺すとかおもったのか?」
まどか「……」
ほむら「この世界はやり直しね。とりあえずワルプルギスの夜を倒す予行演習にはなるかもしれないわ」
さやか「ご、ごめん。ほんとにごめん」
まどか「ごめんなさい」シュン
杏子「はぁ、まあアタシが先攻してほむらを襲ったのは事実だし、仕方ないけどさ」
さやか「マミさんは? 大丈夫なの?」
ほむら「色々あって気を失ってるだけよ」
まどか「……じゃあちょうどいいかもね、さやかちゃん」
さやか「え? ああ、あの事ね。いいんじゃないかな、話しても」
杏子「ん? なんなんだよ?」
まどか「マミさんと私達をとりまくこの状況について、話し合いたいの」
――マミホーム寝室――
マミ「ん、んんっ? あれ、ここは?」
まどか「おはようございます、マミさん」
さやか「寝顔、可愛かったですよ」
マミ「あれ? みんな、どうして、ここに?」
ほむら「マミ。起きたばかりで申し訳ないのだけど、もう一度聞くわ。本当に一番好きなのは誰?」
マミ「……え? ご、ごめんなさい。き、決められないわ」ショボン
杏子「ま、予想通りか。アタシらでさ、色々考えたんだ。これからのマミとの付き合い方」
まどか「誰かが一人だけマミさんと幸せになるって言うのは、もう無理なんです」
さやか「だれかが幸せを独占してしまえば、周りが不幸になってしまう」
ほむら「貴女が三人に襲われた事件。あれはまさにそういう嫉妬からうまれた悲劇だった」
杏子「だからさ、アタシら全員でマミを共有することにしたんだ」
さやか「でも驚いたよ。ほむらまでマミさん所有権を主張するなんて」
マミ「しょ、所有権? わ、私はモノじゃ……」オロオロ
ほむら「私にとってもマミは大切な存在だもの。もうここまできたら隠さないわ」
まどか「うぇひひひ。さっきの質問はマミさんの意見を大切にっていうしようっていう最後の良心だったんですよ?」
さやか「でもマミさんってば、みんなが大切っていうしね?」
ほむら「貴女も前にみんなで愛し合えたらっていってたじゃない?」
杏子「ってかさ、すぐに誰にでも心を開きすぎるマミが悪いんだよ」
さやか「そ! そんなダラしないマミさんはしっかり私達で監視しようって決まったんです!」
まどか「だから、マミさん? 観念してくださいね?」
ほむら「ローテンションを組んで、みんなでしっかりと貴女を管理してあげるわ」
マミ「え、ええ? ちょ、ちょっと、みんな、顔が怖いわ」ビクビク
杏子「今は疲れてるだろ? 私達も色々あってクタクタだしさ、一緒に寝ようぜ」
まどか「うぇひひひ、マミさんの身体あったかいなぁ」ギュゥゥゥ
さやか「私は右上ね! マーミさん!」チュッチュ
マミ「ひゃ! くすぐったいわ!」ヨジリ
杏子「マミのお腹、スベスベしてて、はぁ」
ほむら(マミ。せめて貴女が私とのことを思い出してくれれば、この命の替えても貴女を救い出した)
ほむら(……でも貴女は最後まで思い出さなかった。そう、思い出さなかったの)
――月曜日通学路――
まどか「マ~ミさん! おはようございます!」ダキッ
マミ「おはよう、鹿目さん」
まどか「うぇひひひ! 一緒に登校しましょうね!」ギュゥゥ
マミ「え、ええ」
――見滝原中学校三年教室朝礼――
まどか「んふぅ、マミさん、好き、好き」ダキッ
マミ「あ、あの、そろそろ教室に帰らなくて良いの?」
まどか「大丈夫ですよ! 今日も杏子ちゃんに幻惑の魔法付与して貰ってるんで」ティヒヒ
まどか「誰も私のしてることを認知できませんから、一日中一緒にいれますよ」チュッ
マミ(うぅぅ、馬乗りされてて黒板が見えない……)
――昼休み――
まどか「あ~ん! 美味しいですか?」
マミ「ええ、ありがとう」モグモグ
マミ(あれから私は毎日、誰かの恋人として過ごしている)
マミ(月曜日は鹿目さん。彼女は私にひたすら甘えてきてスキンシップを好む)
マミ(一度抱きつくとなかなか離れてくれなくて、色々と困ってしまう)
マミ(でも夜は一転して、私に恥ずかしい事を言わせたり、少しキツイプレイで私を泣かせるのが好き)
まどか「マミさんの泣き顔、かわいいなぁ。もっともっとトロトロしてあげますね。うぇひひひ」
マミ(意地悪ばかりする夜の鹿目さんは少し苦手)
――火曜日昼休み――
マミ「んっ、こんなところでっ、美樹さん! 見つかっちゃうわ!」
さやか「そんな事いってもうグショグショですよ? 誰かに見つかるって思って興奮してるんでしょう?」
マミ(火曜日は美樹さん。美樹さんは色々な所で私の身体を求めてくる)
マミ(見つかりそうな所で恥ずかしい事をしたり、)
さやか「好きです、マミさん。一生、大事にしますからね!」チュッチュ
マミ(紳士的な態度で優しく抱いてくれたり、毎回態度が変わる)
さやか「気持ち良さそうな顔してますね、マミさん。私、マミさんのその表情が大好きなんです」
マミ(全ては私のそういう顔をみたい!という欲求からくるものらしく、基本的に優しいので美樹さんとするのは、嫌いじゃない)
――水曜日マミホーム――
杏子「今日はどこいく?」
さやか「家でゴロゴロとかでいいかな」
まどか「うん、みんなでマミさんを可愛がってあげようよ」
ほむら「まどか、ナイスアイデアだわ」
マミ「……え? え?」フルフル
マミ(水曜日はみんなの日。全員の相手をするから、基本的に学校はお休み)
マミ(普段担当じゃない子以外はワルプルギスの用意をしているから、全員の休日でもあるみたい)
マミ(だから一緒に遊びに行ったりすることもあって、そういう日は私も楽しい一日になる)
マミ(……でも大半は家でみんなで私を弄り続けることが多くて、色々と負担の多い日だったりする)
マミ「はぁ、ふぅ、はぁ、も、もう、やすませてぇ」トロー
ほむら「だめよ。次は私の番なのだから、ふふ」
――木曜日繁華街――
杏子「この店の中華が結構うまくてさ~! あっ、向こうの店も結構いいよ!」グイグイ
マミ「佐倉さんったら、手が痛いわ」
マミ(木曜日は佐倉さんの日。佐倉さんは私の知らない色んな場所に詳しくて、そういう所を教えてくれるからこの日は好き)
マミ(でも佐倉さんは突然、ちょっとした拍子で豹変してしまうことがあって……)
杏子「マミ、ホテルいこう。ちょっとアタシ、我慢できないかも」グイッ
マミ(こうなると佐倉さんは無理矢理にでも私を連れ込んで、次の朝まで離してくれなくなる)
マミ(佐倉さんはすごく私を求めてきて、それが激しすぎて、……ちょっと怖いときもある)
――金曜日廃工場跡――
マミ(金曜日は暁美さんの日。……暁美さんはよくわからない。佐倉さんと同じで色々なところに連れて行ってくれるのだけど)
ほむら「ここ、見覚えないかしら?」
マミ「ご、ごめんなさい、わからないわ」
マミ(連れて行ってくれる場所に法則性がなくて、まるでなにかを探してるように思える)
マミ(そして決まって一日の最後に私の家か暁美さんの家に帰って、優しく、紳士的に私を求めてくる)
ほむら「マミ、んっ、くちゅっ、愛してるわ、一人になんてもうさせないから」チュッ
マミ「んっ、ふぁ、あ、暁美さん、やぁ」ビクン
マミ(暁美さんとするのは、すごくドキドキさせられて、好き、かな)
マミ(……でもたまに凄く悲しそうな顔をして私を見てる時があって、そんな時は私も悲しくなる)
マミ(土曜日はまたみんなの日で、日曜日はみんなで魔法の特訓をしたり、対策を練り直したり、)
マミ(ワルプルギスの夜が終われば、日曜日は私の唯一の休息日になるそうだ)
マミ(そんな生活が始まって2週間とちょっとが経ち、ワルプルギスの夜が迫りつつあった)
マミ(美樹さんが契約してしまったせいで今回はお試しらしく、本番ではないのだけど)
ほむら「なにを書いてるの?」
――木曜日マミホーム夜――
マミ「え? ああ、ちょっと日記をね」
ほむら「そういえば最近つけてたわね」ギュゥ
マミ「……ねえ、暁美さん? なんで暁美さんは私が好きなの?」
ほむら「人を好きになるのに理由がいるのかしら?」
マミ「それはそうだけど……でも他の三人はきちんと私との思い出があるのに、暁美さんは――」
ほむら「それ以上、聞きたくないわ」グイッ
マミ「え? え? あ、暁美さん?」
ほむら「まだ少し寝るには早い時間だけど、寝室にいきましょうか」スタスタ
マミ(明らかに不機嫌になった……。どうして? 暁美さんはなにか隠してるの?)
お、ほむほむよりになって来たか
861:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/24(金) 04:27:28.65:9RRZfhfB0ほむら(マミの口からこうやって聞かれると、嫌でも本当に覚えてないのだと実感させられてしまう)
ほむら(それがこんなに辛いことだなんて……)
ボフン
マミ「きゃ! あ、暁美さん!? なんだかいつもより……んっ、ちょ、ひうっ」
ほむら「知ってるのよ? 本当は少し乱暴にされるのが好きなんでしょう?」
マミ「いや! こ、こんなの、暁美さんらしくないわ!」ウルウル
ほむら「……私らしい? 貴女に私のなにがわかるの?」ギロリ
マミ「ッ!!」ビクリ
ほむら「……忘れてるくせに」ボソッ
マミ「え?」
ほむら「今日は思いっきり激しくしてあげる! トロトロにしてあげるわ!」グイッ
マミ(暁美さん、なんで? なんでそんな辛そうな顔してるの? 私、貴女を苦しめるようなこといったの?)
マミ(わからない。他の三人と違って暁美さんだけが謎だらけで、なにを私に求めてるのか、わからない)
――寝室深夜――
マミ「zzZ」
ほむら(なぜ? どうして私との記憶だけ忘れてるの?)
ほむら(私が容赦なく貴女を撃ち殺して、それがショックで記憶を塞いでしまった?)
ほむら(……)
ほむら(あの時の記憶は意識がもうろうとしてて、よく思い出せない)
ほむら(ただ自分の状況をなんとなく理解し、目の前には死にかけてるマミがいた)
ほむら(だから私はせめて楽にしてやろうと思って、彼女のソウルジェムを……)
ほむら「……マミ、ごめんなさい」ナデナデ
ほむら(思い出したら嫌われてしまうかもしれない。でも、それでも思い出して欲しい)
マミ「んっ、んんっ、あれ、暁美さん?」モゾモゾ
ほむら「おはよう、マミ。まだ夜よ? 一緒に寝直しましょう」
マミ「んにゃ、うん」モゾリ
ほむら(……もうねたかしら?)
ほむら「ねえ? ワルプルギスに半壊された街で貴女は死にかけてて、そこを私に介錯された時のこと、覚えてない?」
マミ「……」
ほむら(ねてるわよね。……わかってる、返事がないことは。こんな状況じゃないと聞けないなんて、卑怯者ね、私)
マミ「……覚えてるわよ。あの時はありがとう。お陰で魔女にならずに済んだもの」
ほむら「おきていたのね。それにおぼえてるなんて……じゃあ、やっぱり私とのことも覚えているの?」
マミ「え? なにか暁美さんと私の間に、あったの?」キョトン
ほむら「貴女覚えているんでしょう? 介錯された時のこと。ならもちろんあの世界で私とどう過ごしていたかだって――」
マミ「ごめんなさい。あの世界での記憶はアレしかおぼえてないの」
マミ「気付いたら死にかけてて、目の前に貴女がいて、。……今思えば何処かで頭をうって記憶障害にでもなったのかもしれないわね」
ほむら(どういうこと? 二人揃ってその周での出来事を忘れていた? ……そうか、そういうことか)
ほむら「マミ! 少しソウルジェムを見せて貰える?」
マミ「ん、はい」ヒョイ
ほむら「……」ポワワ
マミ「なにをしてるの? 暁美さん」
ほむら「貴女の記憶に魔法で干渉が入ってる可能性があるわ。それを探しているの。……あった! うそ、そんな!」
マミ「え? どういうこと? ねえ、暁美さん?」
ほむら「……記憶を消してるというより、封印してる? 取り除くぐことは出来そうね」
ほむら「こんな魔法をつかっていたのね。流石は多彩なマミかしら」
マミ「なんの話? ねえ暁美さん、そろそろ説明して頂戴」
ほむら「いえ、説明なんてしなくても、これを取り除けば貴女にも理解できるはずよ」
ほむら「……ん」ポワワ
マミ「ッ!!」ビクリ
ほむら「これで除去できたはずだけど、どう? なにか思い出せた?」
マミ「……」
マミ「……え? あっ、あぁぁっ、そんな、わ、私」
ほむら「お、思い出したの? 本当に!?」
マミ「あ、暁美さん、私、私! ぐすっ、う、うぅぅ、えぐっ」ポロポロ
ほむら「なんでこんな簡単なことに気付かなかったの。……でもよかった、本当によかった。また貴女と会えて、ほんとうに」ポロポロ
マミ「暁美さん、ごめんなさい、私、一人だけ忘れてたんだね。本当にごめんなさい。貴女の気持ちも知らないで、私、好き勝手なことばかり」
ほむら「ううん、もういいのよ。こうやってまた出会えたんだもの」ナデナデ
ほむら(ええ、これでようやく決心できたわ。……マミは誰にも渡しはしない。あの日の続きを送るのは、この私よ)
――マミホーム――
ほむら「さて、今日の作戦会議についてはこの程度ね。もう何度もおさらいしてるし、これ以上いうことはないと思う」
さやか「ついに今日、ワルプルギスの夜がくるんだね」
マミ「はい、紅茶とケーキ。これで少しでも緊張がほぐれると良いのだけど」
杏子「おう、ありがとうな、マミ」
マミ「はい、これは暁美さんのぶん」
ほむら「ありがとう、マミ」
まどか「……あれ? ほむらちゃん、紅茶嫌いじゃなかった? なんだか飲もうとすると胸がムカムカするって」
ほむら「ええ、そうね。昨日まではそうだったの。でもね、今は大丈夫。むしろ大好きよ」ニコリ
さやか「まあマミさんの美味しい紅茶飲めるんだし、よかったじゃん」ゴクゴク
杏子「ケーキも相変わらずうまいな」ムシャムシャ
まどか「うん、やっぱりマミさんのケーキは――あれ? なんだか、クラクラして……」パタリ
さやか「……」ゴロン
杏子「zzZ」
ほむら「寝ちゃったみたいね、三人とも。……ん、この紅茶、とても美味しいわ、マミ」ニコ
マミ「こんなこと、本当にいいのかしら」オロオロ
ほむら「ここまできてなにを日和っているの? もう貴女には選択肢なんてほとんどないのよ?」
ほむら「このまま私達全員の愛玩奴隷として過ごすか」
ほむら「それとも私を選んで、普通の日常を取り戻すか」
マミ「……そうよね、ごめんなさい。私だってみんなで笑顔で過ごせる、そんな日々に戻りたいもの」
ほむら「ええ、そうよ。今度こそ私達は上手くやれる。誰も傷つけずに、二人で一緒にいられるように、きっと」
ほむら(この魔法で封印できる記憶は精々一ヶ月程度。でもそれでいい。必ず次の世界で成功させてみせる)
ほむら(まどか、さやか、杏子、私は謝らないわ。だって悪いことだと私は思っていないもの)
ほむら(幸せとは勝ち取るもの、切り捨てていくものだと、私は学んできた)
ほむら(貴女達との幸せな日々、私の大切な友達まどかと、そして愛するマミが傍にいる、そんな日々の為に)
ほむら「……幸せのためなら貴女だって騙すわ、まどか」ナデナデ
マミ「みんな、ごめんなさい」
ほむら「じゃあね、次の世界で会いましょう」
――見滝原中学校三年教室――
マミ「ッ!!」ビクン
マミ(そうか、ここから始まるのね)
――昼休み――
マミ「……あれ?」
マミ「前の世界だとあの二人がくるはずなのに」
マミ(自分からいこうかしら)
――二年教室――
マミ「鹿目さん? 美樹さん?」
まどか「ッ!?」ビクリッ
さやか「あ、ま、ま、マミさん!?」マッサオ
マミ「よかった。わかるって事はきちんと覚えてるのね?」
マミ(ん、そうか、私はある程度知らないふりをしなといけなかったわね)
マミ「二人とも、今の状況をきちんと把握できる? どうも記憶を継承してるみたいなのだけど」
――数分後――
マミ「そう、どうりで覚えてるわけね」
まどか「は、はい、そうなんです」オドオド
さやか「マミさん? ……その、全部覚えてるんですよね?」ビクビク
マミ「え? ええ、もちろんよ?」キョトン
まどか「……」
さやか「……」
マミ「二人とも顔色悪いわよ? ほら、早くご飯食べましょう?」
まどか(マミさん、わかってて流してくれてるの?)
さやか(どうしよう、これは気にしない方が良いのかな。むしろ踏み込んだら嫌われちゃうんじゃ)
マミ(二人とも一体どうしたの? 前の世界ではこんな風じゃなかったのに)
マミ「とにかく今日は暁美さんと佐倉さんに合流しましょうか」
マミ(暁美さんは無理矢理にでも今日退院するといっていたし、大丈夫よね)
まどか「は、はい」
さやか「……うぅぅ」
――マミホーム――
ほむら「みんな揃ったのね。事情は杏子は私から、マミとさやかはまどかから聞いたわね?」
杏子「……ま、マミ」オドオド
まどか「……」
さやか「……」
マミ「……??」
ほむら「……」ニヤニヤ
ほむら「とにかく私からワルプルギスについての情報と、簡単な作戦について説明するわ」
――マミホーム――
ほむら「お疲れ様、マミ。どう? 二人にはばれてない?」
マミ「え、ええ。とくに大丈夫だと思うのだけど……でも」
ほむら「でも?」
マミ「なんだか三人の様子がおかしいような気がして」
マミ「私の目を見ようとしないし、なんだかすごく挙動不審で……」
マミ「それに今日だってすぐに帰っちゃうし、なんだかおかしいとおもわない?」
マミ「ねえ? 消したのは前のループの記憶だけよね?」
ほむら「ええ、そうよ」
マミ「うーん、じゃあもっと積極的にくるとおもうのだけど、なんでだろう」
ほむら「記憶消去によるちょっとした混乱がまだ続いているのかもしれないわね」
ほむら「大丈夫よ、大事になりそうなら私達でフォローしましょう?」
マミ「え、ええ」
ほむら「それより今は二人っきりなんだし、ね?」チュッ
マミ「んっ、暁美さん///」カァァァ
――更に翌日マミホーム――
ほむら「今日はね、マミからみんなに大切な話があるの。聞いてあげて」
まどか・さやか・杏子「ッ!!」ビクゥ
マミ「えっとね、まず初めにみんなに謝るわね、ごめんなさい!」ペコリ
マミ「違う世界でのこととはいえ、私、ここにいる全員とお付き合いしたことがあるの」
マミ「みんな、私とのそういう関係になった記憶を覚えてると思うから、わかるわよね?」
マミ「も、もちろん、同じ世界で二股なんてしたことはないのよ!? でも、その、全員の純情を弄んだのは確かだし、本当にごめんなさい!」ペコリ
まどか「……え、ええ!?」
さやか「……」
杏子「うそ、だろ? ほ、ほむらもなのか?」
ほむら「ええ、そうよ。私はたった一回だけなんだけどね」
マミ「ごめんなさい! 本当にごめんなさい!」
さやか「いや、違う世界での話ですし、マミさんはわるくないっすよ」
まどか「そ、そうだよ! どこかの世界で自分がした事の責任まで背負う必要はないですよ!」
杏子「あ、ああ! まどかの言うとおりだ! きにするなって、マミ!」
マミ「ありがとう、みんな!」ポロポロ
まどか(よかった、この様子だとマミさんは私の事、そこまで怒ってないかも)
さやか(んんん、結構良い感じかも。ちょっとまだ不安だけど、ここから挽回できれば)
ほむら「それでもうひとつだけ報告があるの。マミは私と付き合うことになったわ」
まどか「え?」
さやか「は?」
杏子「あ?」
ほむら「私とマミはたった一度しかそういう関係にはならなかった」
ほむら「でもね、マミとのあの日々は私がこれまで頑張ってこれた支えだったの」
ほむら「あの日々のお陰で私は諦めずにいられたの。本当にごめんなさい! でもマミも同じ気持ちなの!」
マミ「え、えと、わ、私も暁美さんの事がいまでも好きだし、それに暁美さんのお陰で今があるっておもってるから!」
マミ「だから私なんかが暁美さんの支えになれるなら、それは凄く嬉しくて、だから……本当にごめんなさい」ポロポロ
ほむら「マミとは『奇麗な関係』だったわ。これからも一度だって彼女を恋人として傷つけたりなんてしない! 彼女を幸せにするわ!」
ほむら・マミ「だから私達のことを認めてください」ペコリ
まどか「……」ヨロッ
さやか「……」ヨロヨロ
杏子「……」ガクッ
まどか「お、おめでとうございます」
さやか「……私もくやしいけど、ほむらにならマミさんを託せるよ」
杏子「……うっうぅぅぅ! 悔しいけど譲るよ! 家もでていく!」ポロポロ
マミ「佐倉さん!? そんな、出て行かなくてもいいわ! 貴女は私の大切な家族だもの!」ギュッ
杏子「う、うぅぅぅ! マミ、マミ! ごめん、アタシ、酷いことして、えぐっ、ぐすっ、ごめんなぁ!」ダキッ
マミ(酷い、こと? うん?)
ほむら「ありがとう、みんな。必ずマミ幸せにしてみせるわ」
まどか「うん、ほむらちゃんは私にとって最高の、最高の友達だもん! 心から祝福するよ!!」ポロポロ
さやか(私なんかかてるわけないよ。マミさんを無理矢理ねじ伏せてあんなことした私なんかが)
まどか(あんなことした私をマミさんは許してくれてるんだもん。もうなにも言えないよ)ショボーン
杏子「ぐすっ、うぅぅ、まみぃ、ごっ、ごめん、ごめんっ」ギュゥゥゥ
マミ「……佐倉さん」ナデナデ
ほむら(ふふふ、ふふ、ここまで上手くいくなんて、ふふふふ、あははは、笑いが止まらないわ)
ほむら(そう、確かに私は前の世界の記憶を消した。……マミをレ◯プした記憶以外をね)
ほむら(ただでさえ私に負い目があり上に、マミに対しても負い目を背負わせる)
ほむら(自分がしたことが周りに露呈することと、マミに拒絶されることへの恐怖は、一気にマミへの向上心を減速させる)
ほむら(そしてマミにはすぐに罪の告白をさせ、マミ自身の負い目を精算してしまい、つけいる隙をなくしてしまう。完璧な作戦だわ)
ほむら(でもこれは貴女達の自業自得よ! 泣いてるマミを無理矢理ねじ伏せ傷つけた、貴女達の罪!)
ほむら(お互いに愛し合った記憶をもっていながら、そんなことをしたんだもの! 貴女達にマミと添い遂げる資格なんて、ありはしないわ!!)
ほむら(マミは私のものよ! 誰にだって渡さない! 私が彼女を幸せにしてみせる!)
――マミホーム――
まどか「わあ! 美味しそう!!」
杏子「すっごいご馳走じゃん!!」
さやか「うわぁぁ! すっごいうまそうっすね!!」
マミ「ふふ、ワルプルギスの夜を無事に撃破できたんだもの!」
ほむら「ええ、そうね。今日ぐらいはこれぐらい豪勢でもいいわ」
まどか「ほむらちゃんとマミさんが二人で用意したんですか?」
ほむら「ええ、そうよ」
さやか「へ~! お二人さん、あついね~!」
杏子「正直、一緒に住んでる身としては、夜中に盛り上がられると困るんだよな」
マミ「ちょ、ちょっと! 佐倉さんってば!!///」カァァァ
ほむら「……」
ほむら「みんな改めてありがとう。私達のことを認めてくれて」
まどか「てぃひひ、マミさんが決めたことだもん。それに親友のほむらちゃんの幸せの為でもあるしね」
さやか「そーだよ。いつまでそんなこといってんの! ほら、今日は祝いの席なんだから、こういうのやめやめ!」
でもほむらもそこまで卑怯なわけでもないよね
918:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/24(金) 10:00:23.26:qMCyGpIcP
そもそもほむほむは初めは本当にいい子だったしな
自分が憎まれ役になってもいい、周りを幸せにするために譲るって感じだったし
ほむほむをここまでにさせたのは、周りの責任もあるよね
922:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/24(金) 10:15:38.20:9RRZfhfB0自分が憎まれ役になってもいい、周りを幸せにするために譲るって感じだったし
ほむほむをここまでにさせたのは、周りの責任もあるよね
杏子「アタシはさ、家族として一緒にいられれば、それでいいよ」
マミ「ふふ、もちろんよ。佐倉さんは私の大切な家族よ」ニコ
さやか「あーずるいぞー! 私もマミさんの家族になるぅぅ!」
まどか「てぃひひ! みんなでマミさんの家に引っ越そうか」
マミ「もうみんな、なに言ってるの!」
ほむら「ふふ、それもいいかもしれないわ。みんなでここで住むなんて素敵じゃない?」
マミ「もう! 暁美さんまで!」
さやか「おお! ほむらぁ、話がわかるじゃん!」
まどか「流石にほむらちゃんだね! 本気でかんがようかなぁ」
ほむら(ええ、くるといいわ。貴女達が今度こそマミを傷つけずに愛せるのなら)
ほむら(私とマミの輪の中に受け入れてあげても良いわ。まどかとマミを両手に抱えるなんて、想像するだけで楽しいわね)
ほむら(もちろん、マミのことを第一に考え、きちんと尊重するのが条件)
ほむら(貴女達も私にとって大切な友達で仲間だもの。一緒に幸せになれるなら悪くない)
ほむら(……でもマミのもっとも近くにいる、傍にいるのは絶対に私。これだけは譲らないわ)
おわり
乙!
ヤンほむも可愛い!
925:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/24(金) 10:17:28.43:qMCyGpIcPヤンほむも可愛い!
おわったかー乙
本当にほむほむ大勝利だったな
928:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/24(金) 10:19:58.37:9RRZfhfB0本当にほむほむ大勝利だったな
ちょっと最後駆け足で申し訳ない
本当はこの後ほむほむがまどマミ丼を楽しんだり、
あんさや丼たのしんだりなんて展開がまってたんですが、
もう色々と眠気がやばく、ぶっ倒れそうなのでここで終わりにします
長い間保守とたくさんのレスありがとうございました
すごく励みになりました、ではまたどこかであいましょう
932:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/24(金) 10:25:20.53:tVxv7uheO本当はこの後ほむほむがまどマミ丼を楽しんだり、
あんさや丼たのしんだりなんて展開がまってたんですが、
もう色々と眠気がやばく、ぶっ倒れそうなのでここで終わりにします
長い間保守とたくさんのレスありがとうございました
すごく励みになりました、ではまたどこかであいましょう
>>928
乙
次の機会でいいからまどマミ丼とあんさや丼も頼む
938:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/24(金) 11:02:09.95:7c4RWFmni乙
次の機会でいいからまどマミ丼とあんさや丼も頼む
乙!
すばらしかった!
ハッピーエンドでよかったw
939:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/24(金) 11:06:24.52:JDEqLDhHOすばらしかった!
ハッピーエンドでよかったw
乙面白かった
ほむほむ大勝利杉ワロタwwwww
ほむほむ大勝利杉ワロタwwwww
コメント 32
コメント一覧 (32)
面白かったですはい。
なんか負けた気がした
全員が微かに持つリーディングシュタイナー的な
どうしてこうなった
マジでスレタイ通りどうしてこうなった>>1よ…
まどさやあんはレイ○した記憶だけ残しマミさんにらレ○プされた時の記憶だけ消したと思っていいんだよな?
だからマミさんは三人に怯えもしないし逆に三人がマミさんに怯えてるんだよな?
最終的には途中までのハーレムで終わりスレタイかと思っていたんだよ
だが予想より遥かに斜め上のほむルートでエンドだったからどうしてこうなったと言いたい
スレタイ通りのコメディ系がよかったな
マミ「さ、佐倉さんだからよ、ぐすっ」ポロポロ
って事は十話のあの世界線ではマミ杏だったのか
>ほむら「なにを書いてるの?」
――木曜日マミホーム夜――
マミ「え? ああ、ちょっと日記をね」
ほむら「そういえば最近つけてたわね」ギュゥ
マミ「……ねえ、暁美さん? なんで暁美さんは私が好きなの?」
ほむら「人を好きになるのに理由がいるのかしら?」
マミ「それはそうだけど……でも他の三人はきちんと私との思い出があるのに、暁美さんは――」
ほむら「それ以上、聞きたくないわ」グイッ
マミ「え? え? あ、暁美さん?」
ほむら「まだ少し寝るには早い時間だけど、寝室にいきましょうか」スタスタ
マミ(明らかに不機嫌になった……。どうして? 暁美さんはなにか隠してるの?)
ん?木曜夜?木曜は杏子だからこれ金曜だろ?木曜は杏子は朝までマミさんを放さないって言ってたからおかしいやん
このSS見てそんなこと言えるとかキモい
恋は人を盲目にするだなんて、先人はうまいこと言うね
怖すぎて泣いた。リアルにありそうだから余計に怖い。
恐怖(まどあんさや)による吊り橋効果