db 「ネエ」 シャッ
男 「あぶねえから無意味に開くなと言ってるだろこの鋏!」
db 「フフ察しなさいな」
男 「何を!?」

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3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 16:27:25.54:xVQyxCFMP
男 「せめて、せめて擬人化してくれたなら……ッ」
db 「そうね」
db 「貴方が擬紙化か擬布化してくれたら考えてあげてもいいわ」
男 「切られるじゃんオレ? そしてお前そのままじゃん!」
db 「なにを言ってるの。当たり前でしょう」
db 「わたしは鋏なんだから」
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 16:37:04.07:xVQyxCFMP
db 「安心なさい」
男 「なんだかとてつもなくいやな予感がするのう……」
db 「たとえ貴方によそから赤い糸が伸びていたとしても、わたしがみんな切ってあげるから」
男 「よけいなお世話ァーッ!」
db 「だから貴方は誰とも結ばれない。貴方にはわたししかいないのよ」
男 「イヤアアアアア!11!!1!! 人間のッ! 人間の女プリイイイィィィズ!!!!!11」
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 16:45:41.06:xVQyxCFMP
U 「ああ、ひょっとして和風な娘が好みなの?」
U 「ならそうと早く言ってくれればよかったのに」
男 「和だろうと洋だろうと、鋏自体、恋人にする気はねえッ!」
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 16:55:26.09:xVQyxCFMP
U 「越の国は三条生まれな雪国美人の何が不満なの?」
男 「鋏だてめぇは」
U 「アアいくじのない男の子!」
U 「それ以上駄々をこねるのなら、不要とみなしてチョン切ってしまうわよ!」 シャコシャコ
男 「やーめーてーぇ!」
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 17:04:34.50:7H5mypoa0
db 「ところでこの際はっきりさせておきたいんだけど」
男 「お前と付き合う気ならないよ。微塵も。毛頭。金輪際」
d 「わたしと」
b 「わたし」
db 「「貴方が好きなのはいったいどっちなのかしら?」」
男 「は、鋏はふたり居たあああああアアア!!!!!!!!111」
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 17:06:50.61:xVQyxCFMP
U 「何を言っているの? わたしは一人よ」
U 「貴方がその生涯でただ一人愛した女よ」
男 「もうやめろッ! それ以上オレをたぶらかすなら塩水につけて放置するッ!」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 17:17:25.00:xVQyxCFMP
男 「もしお前が擬人化したら、さあ」
db 「だからしないわよ」
男 「冷たいなお前」
db 「金属ですもの」
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 17:21:36.00:xVQyxCFMP
男 「もしお前が擬人化したら、さ……いや最後まで聞いてくれ」
男 「二人の女の子がくっついて一つになってる、って可能性もあるんだよな?」
男 「ちょうど、腰あたりの位置で」
男 「……」
男 「……ハッ!?」 カアァ
db 「マアいやらしい童貞!」
db 「腰のあたりで? 何で繋がってるって?」
男 「いや……その……」 モジモジ
db 「言ってご覧なさいなサア軽蔑してあげるから!」 シャキンシャキン
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 17:31:23.09:xVQyxCFMP
db 「擬人化なんかしなくたって、この姿のままでわたしはすでに神だから」 シャキン
男 「紙はむしろお前に切られる方だろうが」
db 「ホホ鍛冶・金属の神、天目一箇神は一つ目だって聞いたことはないかしら」
db 「わたしの支点を綴じるこのカシメこそがそれなのよ!」
男 「マジで!?」
db 「貴方の女神になれるのは、この広い世界にわたしだけ!!」 シャキンシャキン!!
男 「いや女神より平穏をくれください」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 17:34:17.18:K/RAWXkgO
db 「わたしにだって穴は二つあるってのに、貴方はいったい何が不満なの?」
db 「アア、いいえ、その不満を思う存分解消なさい」
db 「わたしの身体で!!」 シャキンシャキンシャキンシャキンシャキーン
男 「しねぇよそんなむなしいこと!」
男 「しかもお前、穴じゃねえとこ使う気満々じゃねえか!!」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 17:47:52.05:xVQyxCFMP
db 「これをご覧なさい」
-- 8< ---キリトリ-----------------------
男 「切取線やね」
db 「エエそうよ。どこででも見かける切取線よ」
男 「なに? お前で切ってほしいの?」
db 「ホホ童貞とはいえ眼がついているのでしょう? よおくご覧なさいな!」
男 「……だから切取線じゃん。色覚検査でもあンめえに」
db 「アア愚かな童貞! 切取線には鋏マーク、これがほぼ常識なのだと言ってるんじゃないの!!」
男 「ああ……まあ、ね」
db 「カッターでもナイフでもなく、鋏!!」
db 「サア考えなさい童貞」
db 「いつものズリネタのことではなく、切取線の次に、鋏が制覇すべき場のことを!」
男 「せせこましい覇者だなあ」
db 「紙だって最初に入れた鋏のひと裁ちは、小さな切れ目に過ぎないのよ!!」
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 17:56:19.96:xVQyxCFMP
男 『フフフなんだこの穴は?』
男 『人差し指から小指まで余裕ですっぽり入りやがる!』
男 『いったい誰に開発されたんだこの淫売ッ!』 ズボズボ
db 『ああァん! もっとぉ! もっとつっこんでかき回してえぇ!!』
db 「……ウフフ」
男 「何を妄想している?」
db 「ホホ童貞は気にしなくたっていいことよ」
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 18:05:17.59:xVQyxCFMP
男 「……」
db 「爪切り鋏なら幼女だったのに、とか思ってるんでしょう?」
男 「その発想はなかったわ!」
db 「貴方が爪切り鋏で鼻毛を切っていることはお見通しなのよ!」
db 「爪切り鋏が擬人化したら、幼女が鼻に指をつっこんで鼻毛を抜いてくれるとでも思ってるのかしら!?」
db 「マアいやらしい! なんという哀しい変態なのこの童貞は!」
男 「お前の妄想力には及ばねえよいやマジで」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 18:13:03.31:xVQyxCFMP
db 「わたしの小指掛けに掛けるのは、別に小指じゃなくたってかまやしないのよフフフ」
男 「……あー」
男 「だいたいちょうど中指引っかけてるわそれー」
db 「……」
db 「フウ」
db 「鈍感ねぇ」
男 「何が言いたいのかは知らんがお前もうそろそろ錆びとけや」
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 18:20:15.18:xVQyxCFMP
db 「たとえわたしが擬人化したところで、よ」
db 「鋏を持った女の子が貴方のおちんちんを執拗に狙ってくるだけじゃないの」
db 「ずいぶんとマゾヒスティックな人なのねぇフウ」
男 「なぜそこで髪とか爪じゃなくダイレクトに龍神さまを……」
db 「女の子が男の子に求めるものは畢竟それであり、そしてわたしが鋏だからよ!」 シャッキーン
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 18:28:25.70:xVQyxCFMP
db 「海苔も、菜っ葉も、葱も、油揚げも、みんな、みんな、キッチン鋏でお切りなさい」
db 「そのうち貴方はもう包丁なんか使えなくなる」
db 「貴方は、わたしだけを使って生きていけばいいの」
db 「貴方は、わたしだけを使って生きていけばそれでいいのよ!!」
男 「んなこと言われてもなー」
男 「さすがにリンゴの皮は鋏じゃ剥けんわー」 ショリショリ
db 「駄目よッやめなさい! 鋏で切れない食材なんか使っていたら貴方は堕落する!!」
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 18:34:32.93:xVQyxCFMP
db 「キッチン鋏に付いている多くの機能の中で一番大切なのは、貴方を愛することができるということ!」
男 「それが一番いらんのですわ」
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 18:43:10.06:xVQyxCFMP
db 「あんまり乙女の愛から逃げ続けていると、こっちも本気にならざるをえないわよ?」
男 「なに……その骨ごと斬れちゃいそうなごっつい剪定鋏……」
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 18:44:20.00:xVQyxCFMP
db 「ちょっと! なによそれは?」
男 「……茶碗の底で研がれたんじゃご不満ですか?」
db 「マアなんて人! 女の子の扱いをまるで理解しちゃいない!」
男 「鋏だてめぇは」
男 「研いでやってるだけ感謝してもらいたいね」
db 「アアそう! 人に擬人化しろと言っておいてそういう態度なの!」
db 「貴方は女の子がお風呂に入らず、茶碗の底で乾器摩擦だけしていればそれで満足な人なのね!」
男 「ああもう、うるっさいなあこの鋏は……」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 18:52:18.88:xVQyxCFMP
男 「風呂に漬けて石鹸で洗ってほしいのかお前は」
db 「専用の砥石を使えと言っているのよ」
男 「……女の子を専用の砥石でこする趣味もないよ」
db 「軽石をしめらせてかかとをこするのと同じようなものよ」
男 「ああもう、この鋏はああ言えばこう言う……」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 19:00:00.26:xVQyxCFMP
男 「お前って太ったらやっぱペンチになるの?」
db 「ンマア! 女の子に向かってなんてことを訊く童貞なのかしら!」
男 「童貞は関係ねーよ」
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 19:09:11.89:xVQyxCFMP
db 「人間の女はけして貴方に股も心も開かない」
男 「果たして……そうかな……?」 ニヤリ
db 「エエそうなのよ」
男 「一瞬で否定されたよママーン!」
db 「青い鳥に……」
db 「貴方の指遣い次第で股も心も開き放題な乙女がすぐそこにいることに、早く気付くのよ童貞!」
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 19:17:34.86:xVQyxCFMP
db 「イヤアアアアアやめてえええええ!」
db 「そういうプレイは人間の女でやってちょうだい!」
db 「馬鹿! 馬鹿! 童貞!!」 シャキンシャキンシャキン
男 「こらっおとなしくしろ人の手で暴れるな!」
男 「ガムテープ切るだけだろうが!」
db 「変に刃が滑るとべたべたが刃について開きが悪くなるのよ!」
db 「人間でいうならおま○こにボンドを塗りたくっているようなものなのよ!?」
db 「AVね? そういう性癖のAVをみて真似したくなったのねこの童貞! 馬鹿ぁ!」
男 「ガムテープを鋏で切るだけのAVなんかあってたまるか!」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 19:24:08.92:xVQyxCFMP
db 「据え膳食わぬは何とやら」
db 「どうしてわたしと一緒に寝てくれないの? この童貞! いくじなし!」 シャキン
男 「どこの世界に剥き身の刃物と一緒に寝るチャレンジャーがいるかァ!」
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 19:32:16.22:xVQyxCFMP
db 「そこのヒマそうな童貞。ヒマだからちょっと甘噛みさせなさいな」 シャキンシャキン
男 「おんどりゃとうとうワシのタマァ狙ぅてきょったかァ!!」 ガタン
db 「マアなんて可哀想な童貞!」
db 「童貞だから女の子の甘えに慣れていないのね!!」
男 「何度でも言ってやるが鋏だてめえは」
db 「大丈夫! 愛はけして怖いものなんかじゃないわ」
db 「童貞だからといって怯えることはなにもないのよ!」
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 19:39:26.15:xVQyxCFMP
db 「もしわたしが妖鋏になったとしても、貴方はわたしを愛してくれるかしら?」
男 「迷惑度ならお前もう立派な妖鋏だから心配すんな」
男 「っていうか何をどうやったら鋏が呪われるんだ」
db 「……呪われた砥石で研いだらなるんじゃないの?」
男 「お前は磁石でこすられた針か」
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 19:46:43.00:xVQyxCFMP
男 「ぬぬぬ……」 ググッ
db 「モウいいかげん諦めてわたしをお使いなさいな」
db 「貴方はまだ素手でその袋を開けられるステージに達していないのよ」
db 「お菓子の袋を鋏にも切り口にも頼らずスマートに開けられるのは、神の手を持つリア充のみ!」
db 「童貞が真似したところで、勢い余って中身が悲惨に飛散するだけでしょうに」
男 「うるせえお前なんか使わん! 意地でも手で開けてやらぁ!」 グググググッ
db 「ホホまったく子供ね」
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 19:53:59.13:xVQyxCFMP
男 「洗濯挟みがみんな鋏になっていた件について」
db 「わたしが取り替えておいてあげたわ」
db 「貴方は今まで洗濯『鋏』を洗濯『挟み』だと、悪い魔女に騙されていたの!」
db 「さあ、涙を拭いて!」
男 「洗濯挟み返せ」
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 20:01:50.75:xVQyxCFMP
qp 「さあ!」
 ̄
男 「何を大地に突き刺さっとるんですか大地に刺さる刃物は聖剣だけで十分ッスよ」
qp 「選ばれし恋人のみがわたしを引き抜けるのよ!」
 ̄
男 「……はぁ?」
qp 「それはきっと、貴方のような気がしてならないわ!!」
 ̄
男 「いやそんなとこに刺さられてても邪魔なんスけど……」
qp 「ならばもう抜くしかないわねオオいとしい人!」
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 20:06:09.82:xVQyxCFMP
db 「じゃんけんでは常にチョキを出しなさい」
男 「オレはカニベースか」
db 「わたしのことを想うのなら、じゃんけんでは常にチョキを出し続けなさい」
男 「グーとパーだけでこの先ずっと生きてけってのかよ……」
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 20:09:24.34:xVQyxCFMP
db 「婚約指輪の代わりにわたしを指にはめてもいいのよ?」
男 「危ねぇよ! ふざけんな!!」
db 「ホホ危険な恋、上等じゃない!!」
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 20:16:48.28:xVQyxCFMP
db 「もし宇宙のどこかにこの星とはまるで異なる文明が栄えていたとして、
わたしに相当するものはどんな形をしているのかしらね」
男 「なんて夢のないSFだ」
db 「鋏(scissors)のフォークロア。略してSFよ」
男 「なんて浪漫のない民俗学だ」
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 20:23:50.86:xVQyxCFMP
db 「サア出かけるわよついてらっしゃい」
男 「どこにだよ」
db 「千手観音の持物にさりげなく鋏を加えておくのよ」
男 「儀軌教典にないことはやめろ!」
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 20:28:40.33:xVQyxCFMP
db 「鋏の右っ側と左っ側で801」
男 「小指掛けの付いた方が男で、もう一方が女じゃ駄目なんですか?」
男 「801じゃないと駄目なんですか?」
db 「マアあれがおちんちんに見えてしょうがないだなんて、とんだ童貞ね!」
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 20:35:55.65:xVQyxCFMP
db 「わたしの愛をあくまでも拒もうってのなら、こっちにも考えがあるわ」
男 「おっとオレの龍神さまには刃一本触れさせねえぜ?」
db 「アラいやねえ童貞は。すーぐ下ネタに走るんだから」
男 「童貞は関係ねえだろ、童貞は!」
db 「呪いをかけようかしら」
db 「何かを切ろうとしても刃に平行に挟まってしまって何も斬れなくなる呪いをね!」
男 「むしろその程度でお前から自由になれるってんなら大歓迎だ」
男 「カッター使うから!」
db 「ホホやれるもんならやってごらんなさいな」
db 「ひとたび電気と鋏の味を覚えてしまった文明人が、ほかのものを使えるのというのなら!!」
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 20:42:59.56:xVQyxCFMP
db 「だいたいもしわたしが擬人化したとしても、よ」
db 「貴方とわたし、ふたり繋がった瞬間に、そこを支点としてそのまま鋏になり」
db 「その後永遠に一丁の鋏として生き続けることになるだけじゃな……」
db 「アアそれもまた一つのハッピーエンドのかたちよね」
男 「なぜそこで鋏に戻る?」
db 「貴方がこの結末を望むのなら……」 シャキン
男 「望むわけねえだろッ!!」
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 20:49:39.65:xVQyxCFMP
U 「悪縁切り祈願として、祈祷済みの鋏を授与しているお寺だか神社だかがあるそうよ」
男 「じゃあお前と縁を切りたかったら……」
U 「アラそれならここにいい鋏があるじゃない」 シャコシャコ
男 「ペロッ……これは無限ループ!」
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 20:55:34.13:K/RAWXkgO
db 「床屋さんの鋏遣いの音の心地よさは異常」
男 「あー、あー。わかるわかる」
男 「あれも一つの職人技だよなー」
db 「わたしと貴方の恋も、きっとそんな感じよ」
db 「だから、愛することを、恐れないで!」
男 「あたしにゃガムテープの切りすぎで刃がねとついた鋏の音しか聞こえてきませんがね!」
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 20:58:17.73:xVQyxCFMP
db 「もしかして貴方、左手用鋏の方がタイプだから、わたしのことを……」
男 「お前が鋏だからだよ」
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 21:05:15.85:xVQyxCFMP
db 「貴方の遺伝子は二重螺旋」
db 「そしてわたしのかたちもまた、二つで一つ」
db 「いくら貴方が童貞でも、ここまで言えばもうあとはわかるでしょう?」
男 「ああ……お前とは早めに決着を付けなきゃならねえってことがな!」
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 21:12:34.76:xVQyxCFMP
男 「待てよ」
男 「糸が先にお前の刃に巻き付けば……!」
男 「刃が開けなきゃいくらお前でも赤い糸は切れめぇて!」
db 「その糸のもう一方は貴方に巻き付くだろうから、別に構わないわ」
男 「……」
男 「……<ιょぅ」
男 「畜生おおおおおオオオオオオ!!!!!!!!!!!111」
db 「オオなんて可哀想な童貞! オオ、オオなんといういとおしい童貞!!」 シャキンシャキンシャキン
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 21:19:53.02:xVQyxCFMP
db 「カッターの刃はわたしを切れない」
db 「でもわたしはカッターの刃を切れる」
db 「わかるかしら?」
男 「何がじゃ」
db 「貴方がこれ以上カッターに浮気するというのなら、わたしにも覚悟があるということよ」
男 「やめてーカッターの刃はちゃんと折るとこで折ってー! 危ないからー!」
db 「上等じゃない危険な恋!」
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 21:27:00.22:xVQyxCFMP
db 「切り取り線さえついているのなら、かみさまだって切ってみせるわ!」
男 「中二病だねぇ」
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 21:28:34.27:xVQyxCFMP
db 「先端が磁力を帯びていそうで帯びていない金属ナンバー1って、な~んだ?」
男 「帯びたかったの? 開きにくくなるだけだと思うよ」
58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 21:35:33.12:xVQyxCFMP
db 「サア童貞。いつまでも引き籠もっていないで、外に出ましょう!」
男 「オレぁ別に引き籠もりじゃねーし、そもそも童t
db 「ここに大小の鋏を用意しておいたわ」
db 「貴方にもしまだもののふの気概が残っているのなら、これを帯びて颯爽とお征きなさい!」
男 「そんな間抜けな武士いねー!」
db 「アラアラわがままばかり言ってるとホントにチョン切っちゃうわよ?」
db 「2011年度・携帯していていざという時に助かった文房具ランキングナンバー1
(コクヨマーケティング調べ)が鋏だということを貴方はまだ知らないだけなのよ!!」
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 21:42:56.76:xVQyxCFMP
男 「ヒマだな」
db 「アラそう? じゃあ鋏将棋でもしましょうか?」
男 「不吉な予感しかしてこないからやめとくわ」
db 「バカねえ。そこで一歩踏み出す勇気がないから、貴方はいつまでたっても童貞なのよ」
60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 21:50:12.77:xVQyxCFMP
db 「サア何をぐずぐずしているの? 早く支度なさい」
男 「……オイ今度はオレをどこの反常識的世界へと誘うつもりだ」
db 「アラ仮面舞踏会に決まっているじゃない」
男 「……で、お前はそこにどう絡むわけ?」
db 「この二つの穴が仮面にならないわけがないでしょう?」
男 「ならねえよ! なってたまるかッ!!」
db 「ホホ愚かな童貞ね。数少ない出会いのチャンスを自分から振るだなんて!」
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 21:57:32.48:xVQyxCFMP
db 「キャア何をしているの童貞!」
男 「オレはなぜ鋏なんぞに童貞呼ばわりされた上、調理にケチをつけられにゃならんのだろう……」
db 「無謀なことはおやめなさい!」
db 「椎茸のヘタを手でもいで綺麗に取れるのは選ばれしリア充だけ!」
db 「童貞が同じことをしても、ヘタごと椎茸が裂けるだけなのを知らないのッ!?」
男 「いえ存じませんが」
db 「おとなしくキッチン鋏をお使いなさい!」
db 「分をわきまえない童貞は道を歩いているだけでも不審者情報がメールで出回るご時世なのよ!」
男 「いやヘタぐらい取れるっての……」
62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 22:05:05.97:xVQyxCFMP
db 「文殊と不動はいいかげん煩悩を断つためには剣でなく鋏を持つべきなのよ」
男 「しまらねえ仏像だなあ」
db 「ソウ、じゃあ仕方がないわね。かわりに貴方が持っていてちょうだい」
男 「さりげに何ほざいてやがる」
63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 22:12:19.42:xVQyxCFMP
db 「アアたまに貴方という人がわからなくなる」
男 「オレぁおはようからおやすみまで延々とお前のことがわからんね」
db 「わたしという鋏がありながら、薄汚いカッターで鉛筆を削るだなんて!」
男 「削れるかァッ!」
db 「マアその程度のテクニックもないくせに女の子を悦ばせられるとまさか本気で思っていたの?」
db 「ホホなんという身の程知らずな童貞! オオそれが故にますますもっていとおしい童貞!!」
64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 22:18:10.23:xVQyxCFMP
db 「平行世界論に基づくのなら、丁髷の代わりに裁ち鋏を頭に乗せる江戸時代もあったはずなのよ」
男 「無いよ」
65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 22:25:19.91:xVQyxCFMP
男 「薄い紙ならかろうじて切れる木の鋏ってあるじゃん? 幼児用の」
男 「お前があれならまだいくぶんかマシだったのによぉ」
db 「アア童貞でしかもロリコンだなんて! なんという三重苦なの我が夫(つま)は!」
男 「あの鋏はょぅι゙ょ扱いなのか……」
男 「そして無実の二重の上になにさらっと一重増やしてんだてめぇ」
66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 22:32:39.84:xVQyxCFMP
db 「深夜の通販はそろそろまな板ごとだって切れるキッチン鋏を紹介するべきだわ」
男 「どういう使い方してたらキッチン鋏でまな板ごと切っちゃうのさ!?」
67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 22:39:34.66:xVQyxCFMP
db 「ハサミノキを植えましょう」
男 「……そんな木あるの?」
db 「ローソクノキとかシアバターノキとかみたいなものね」
男 「……鋏が採れる木なの? それとも鋏みたいな花とか実がつく木なの?」
db 「ツベコベ言わずにお植えなさい!」
db 「口より先に行動へ移す気概がないから、貴方はいつまでたっても童貞のままなのよ!」
男 「童貞論争はいずれケリを付けるとしてさ、だからその木、どこにあンだよ?」
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 22:47:08.73:xVQyxCFMP
db 「いきなり武士に斬りかかられたらどうする気!?」
db 「貴方、真剣白刃取りなんかできやしないでしょう」
db 「でも鋏を広げれば、貴方みたいな童貞にだって簡単に刀を受け止められるのよ!」
男 「平成も二十年を超えたってのに、オレはいまさら辻斬りなんぞに遭わにゃならんのか」
男 「剣で切られるよか、おやくざさんの銃撃戦に巻き込まれる可能性の方が高いっつうの」
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 22:54:34.92:xVQyxCFMP
db 「ならば飛来する弾丸を鋏で切れるようにおなりなさい」
男 「無ww理wwwwww」
db 「まずは蝿で練習よ」
男 「オレは武蔵じゃねえwwwwwww」
db 「……」
db 「……ネエわたしはけして貴方に嫌がらせを言っているんじゃないの」
db 「貴方を愛しているからこそ、貴方にはわたしを完璧に使いこなしてほしいのよ!!」
男 「せめて鋏本来の使い方に限定してくれwwwwwwww」
70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 23:02:01.90:xVQyxCFMP
db 「わたしをよーくご覧なさい」
db 「持ち手の部分に栓抜きだか殻割りだかがついているでしょう?」
男 「キッチン鋏には普通ついてるよね。使ったことはない機能だけど」
db 「刃が嫌だというのなら、これで貴方を悦ばせてあげてることもできるのよ!」
男 「悦ぶか! お前オレをなんだと思ってるんだ!?」
db 「鋏(scissors)はS! 男(men)はM! これは定説なのよ諦めなさい!!」
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 23:09:10.48:xVQyxCFMP
db 「わたしなら、貴方の前をチョン切ることも、貴方の後ろにねじ込むことも、どちらもできるというのに」
男 「なぜその二つが等価ッ!?」
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 23:16:39.31:xVQyxCFMP
db 「ヒマねえちょっと貴方何かお切りなさいな」
男 「別にいまんとこ切るようなもんはねえよ」
db 「フウこれだから童貞は……」
男 「ことあるごとに童貞童貞言うのやめれ」
db 「誘っているのよ気付きなさい」
男 「何にッ!?」
db 「愛する人の手で何かを切るのが、鋏にとっての最高のしあわせなのよ!」
db 「貴方はわたしの笑顔を見たくはないの?」
db 「そのためならばおちんちんさえ惜しくはないのッ!?」 シャッキーン
男 「すいませんめっちゃ惜しいです!」
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 23:23:41.53:xVQyxCFMP
男 「だいたい鋏の笑顔ってなんだよ……」
男 「お前、顔なんかねえじゃん鋏じゃん……」
db 「金属光沢の具合で察しなさい」
男 「わかるかぁッ!」
db 「わかるようになりなさい」
db 「このぐらい三条の和鋏職人なら基本のキよ」
74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 23:30:52.32:xVQyxCFMP
男 「万能鋏って、何がどのくらい万能なわけ?」
db 「話せば長くなるんだけど……強いて言うなら」
db 「貴方を愛するというそのたった一事だけで、万の機能を語り尽くしてなお余りあるわ!」
男 「いかん相変わらずこいつ話が通じねえ……」
75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 23:38:19.09:xVQyxCFMP
db 「何を考えているか当ててみましょうか?」
男 「どうせまたオレを変態童貞扱いするんだろ……」
db 「カシメをとった穴におちんちんを差し込んで」
男 「お前……さすがにそれは龍神さまのスケールを見くびりすぎだぜ……」
db 「そのままわたしを使ってよがらせたいと思っていたんでしょう?」
db 「ホホまったく童貞の夢想しそうなことね!」 シャキンシャキン
男 「いや夢想してるのはお前! お前だから!!」
76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 23:45:51.82:xVQyxCFMP
db 「貴方はもっとわたしに対して素直にならなくてはいけないわ」
男 「素直じゃないですか!」
男 「童貞言うな、ほかの刃物使っても文句言うな、龍神さまのお命狙うな……」
男 「さんざっぱら素直に言ってるじゃないですかァ!」
db 「またそうやって童貞にしか通じない屁理屈をこねる」
db 「小指掛けのある方の穴にわざわざ親指を突っ込むかのような天の邪鬼な生き方はもうおやめなさい」
db 「貴方はもっとわたしに対して素直にならなくてはいけないわ」
男 「日本語は通じるのに話が通じないって……!」
男 「左手で鋏を使うかの如き、このもどかしさ……ッ!!」
77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 23:53:11.04:xVQyxCFMP
db 「鋏を開いて投げたらブーメランになると思っていた頃の貴方……」
db 「ホントにやって人に当たって大騒ぎになったときの貴方……」
db 「そんな貴方を慰めたのが、わたしたちの愛の始まりだったわね」
男 「ソースもなしに当の本人を騙くらかせると思うなよ!」
78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 00:00:28.50:YTPefYOoP
男 「メシでもつくるか」
db 「お待ちなさい」
男 「お前も何か食うの? 鋏なのに」
db 「ちょうどいいわこの本をあげる」
つ『キッチン鋏だけでつくる! 本格和洋中のすべて』
男 「キッチン鋏すげえええええええ!」
79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 00:09:06.35:YTPefYOoP
db 「ちょっと! いま刃に指紋を付けたでしょう?」
男 「えー……刃についた紙くず払っただけじゃーん」
db 「罰よ。わたしを研ぎなさい」
男 「研がんでも別にまだ切れるよ」
db 「……アアもどかしい恋ね鈍感な童貞ね!」
db 「甘えるのにも見栄を張りたい女心を察しなさい!」
男 「研がれるのは甘えなんだ!?」
男 「ってオレには素直になれと言っておいて自分はこれか! クソックソッ!」
db 「……フウ貴方が童貞を卒業できる日は、どうやらまだまだ先のことになりそうね」
80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 00:18:28.30:YTPefYOoP
db 「あの仲尼という男」
db 「妙に形式にうるさくて、薬味の葱も、鋏ではなく包丁で刻んだものにしか箸をつけないの」
db 「でもまあそこまでして付き合うほどの価値がある男でもないわ」
db 「だから貴方は安心してわたしで葱を刻んでちょうだい」
男 「たしかに孔子に用なぞありゃせんが……ありゃせんが……」
81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 00:27:52.33:YTPefYOoP
db 「鋏を擬人化するより先に貴方にはまずやるべきことがあるはずよ」
男 「お前がどっか行ってくれたら、オレは鋏がどうのと悩む必要すらなくなるんですがね」
db 「鋏に足がついた本当の『ハサミムシ』を感得なさい」
男 「きめえええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!1」
db 「足は多ければ多いほどいいわ」
男 「ハサミムシ六本! ハサミムシのあんよは六本固定ですから!」
db 「あれってパッと見はヤスデみたいなんだからそれでいいのよ」
男 「よくねええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!1」
db 「必殺技は百足と同じ。『天井ダイブ』と『お布団侵入』よ」
男 「危ねえええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!1」
84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 00:34:41.34:YTPefYOoP
男 「鋏カバー!」
男 「フフフはじめからこいつを使っていればよかったのだ!!」
db 「そういうのはイスラム圏の鋏にやってちょうだい」
男 「ちゃうちゃうこれそういうもんとちゃう!」
85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 00:45:16.16:YTPefYOoP
男 「なんだか今日の鋏は固いなあ……」 ジョキジョキ
db 「持ち手の間に強力バネを仕込んでみたのよ」
男 「またいらんこと始めやがったよこの刃物ッ!」
db 「引きこもりなんだからせめて日常生活の中で少しでも身体を鍛えないと!」
男 「何度も言うけどオレぁ別に引きこもってませんから! バネ外せ!!」
87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 00:56:23.34:YTPefYOoP
db 「コンビ名を決めましょう」
男 「誰と、誰の?」
db 「わたしと、貴方の、名コンビで、紙切り芸の世界に君臨するのよ!」
男 「……」
男 「やべぇオレ疲れてるのかな」
男 「なんだかそのオチ、すっごくいい落ち着きどころみたいに思えてきた!」
88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 01:07:01.41:YTPefYOoP
db 「アア服の裾から! 服の裾からあ!!」
糸 「……」
男 「ん? ああ、糸くず……ありがとう」 ツイ
db 「引っ張っちゃ駄目!!」
男 「え?」
db 「それはほつれた糸になりすました運命の赤い糸!」
男 「エエエエエエエエエッ!?」
db 「汚いわさすが赤い糸汚い!」
db 「そうやって貴方との出会いを作為的に演出しようと目論んでいるのよ!」
男 「いやいやいやいや、ないないないない」
男 「何が哀しゅうて赤い糸そのものに惚れられにゃならんのさ?」
db 「アアもうもどかしい童貞ね!」
db 「信じなくても構わないから、きちんと鋏でしっかり断ち切りなさいその邪恋を!」
糸 「……」
90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 01:17:46.75:YTPefYOoP
男 「うおッ変にちぎれたァ!?」 ビリッ
db 「マア相変わらずアルミホイルが下手なのね」
男 「刃のついたふたがふにゃふにゃになってて、切ってる途中でくにって曲がるんだよ!」
db 「意地を張らずにわたしをお使いなさいな」
男 「ふざけんな何が哀しゅうてアルミホイル如きにわざわざ鋏なんざァ!」
db 「ホホかわいい子! ホホホ意地を張る男の子ってホントかわいいわ!!」
91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 01:24:18.21:YTPefYOoP
db 「わたしでも切れない世界にたった一つのもの」
男 「こんにゃく?」
db 「イイエそれは貴方への溢れ出るこの想い……!」 シャキンシャキン
男 「じゃあ何なら切れるの? カッター? ニッパー? ノコギリ?」
94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 01:35:24.28:YTPefYOoP
男 「冬はこたつですな」
db 「エエまったくね」
男 「……鋏はこたつ関係ないだろ鋏は」
db 「何を言っているの。こたつに文旦は常識でしょう?」
男 「普通のみかんで十分だよ。文旦剥くのめんどくさいし」
db 「駄目よ! 文旦の中の皮を手だけで綺麗にむけるのは熟練のリア充のみ!」
db 「童貞が真似しようとしても、中の実がつぶれて汁が飛び散るだけなのよ!!」
db 「いいからおとなしくキッチン鋏を使いなさい!」
男 「だから普通のみかんでいいって言ってるだろ聞けよ人の話!」
95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 01:46:03.45:YTPefYOoP
db 「ハア貴方が童貞じゃなかったら……」
男 「いいかげん小型金属収集の日に捨てたろかてめぇ」
db 「人間の彼女との通話中に電話線をチョン切ってやったのに」
男 「つまらない野望は捨てろ!」
db 「いまどき携帯も持っていないような男だから童貞なのねえハア」
男 「あァ? 携帯と童貞は関係ねえだろ、携帯と童貞はよォ?」
97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 01:57:05.92:YTPefYOoP
db 「それにつけても解せない話ね」
男 「一番解せねえのは今ここにいるファック鋏だよ」
db 「密教法具に鋏がないだなんてどう考えてもおかしいじゃないの」
男 「おかしいのはお前の方だ」
db 「そうね貴方出家なさい。童貞なんだからちょうどいいわ」
db 「そして鋏を持った尊像を崇拝する新宗を打ち立てるのよ!」
db 「出家するには煩悩が邪魔だというのなら、いますぐわたしがチョン切ってあげるから!!」
男 「あいにくとオレぁ龍神信仰の修験者だからなァ! 遠慮しとくぜ!!」
99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 02:05:03.68:YTPefYOoP
db 「チョット貴方入院なさいな」
男 「は? 完全体・究極体を通り越して健康体ですよ僕ぁ」
db 「医療鋏として貴方の体組織を切ったり剥がしたりしてみたいのよ」
男 「龍神さまを諦めたかと思ったらこれだよこの気違いな刃物は!」
db 「落ち着きなさい童貞体」
db 「これは人間同士で言うと耳かきのようなものなのだから」
101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 02:16:09.36:YTPefYOoP
男 「最近なんかお前重いんだけど」
db 「貴方の手首・握力を鍛えるためのささやかな内助よ」 ズシリ
男 「鍛えてどうすんの!?」
db 「最低でも金切り鋏を紙でも切るかのように軽々と操れるようになってほしいの」
db 「貴方はわたしの愛を受け入れるのにもっともっとふさわしい男にならなくてはならない!」
男 「何度も言ってるが受け入れる気はまったくないッ!」
105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 02:26:09.89:YTPefYOoP
db 「電車内でのつれづれに、窓から見える景色へ鋏を飛ばしている人はどのくらいいるのかしらね」
男 「普通そういうのは忍者でやるから」
db 「窓枠内の景色では街中にある直立棒状のものが鋏にスパスパ切られていくの」
db 「けっこう爽快よ?」
男 「いらん! オレぁドラゴンボールの悟空飛ばしてるから!」
106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 02:37:57.97:YTPefYOoP
db 「和鋏……和風
裁ち鋏……熱血
キッチン鋏……家庭的
剪刀……理系
事務鋏……主人公的無個性
金切り鋏……オッサン臭い
花鋏……純情可憐
剪定鋏……田舎もの
高枝切り鋏……不思議ちゃん
理容鋏……スタイリッシュ
枝切り鋏……がさつ
鼻毛切り鋏……汚部屋住人
芯切り鋏……時代錯誤
爪切り鋏……甲斐甲斐しい」
男 「またどうでもいい設定を……」
db 「……で801!」
男 「えッ!? ぜんぶ男なのそれ!?」
db 「サア何をぐずぐずしているの?」
db 「次のイベントまでに早く原稿を仕上げなさい!」
db 「アヘラースレに入り浸っている場合じゃあないのよ!」
男 「ふwざwけwんwなwwwwおwまwえwがw描wけwwwwww」
107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 02:41:03.07:YTPefYOoP
db 「や……っ! 触点は敏感なの! もっとやさしく……」 シャコシャコ
男 「そこが鋏の性感帯なんだ……」
男 「あとその妄想中にもしオレを登場させてたら、塩水に漬けて放置するからなッ」
109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 02:48:01.78:YTPefYOoP
U 「掌の中にスッポリ納めたまま刃を見せずわたしを自在に操れるようになりなさい」
男 「いまどき和鋏なんか使わねーよ」
U 「ンマアそんなことでいったいどうやって忍者の暗殺術に対抗しようっていうの!?」
男 「てめえはいつから暗器になった?」
113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 02:55:48.38:YTPefYOoP
db 「オカズに飢えているからといって、わたしの指穴にほかの鋏の刃を突っ込むのはおやめなさい」
db 「そんなものを見ながら童貞棒を慰めていったい何が楽しいというの!?」
男 「しねえよ! そんなもんに欲情するまで落ちぶれちゃいねえよ!」
db 「貴方のものを直接挿し入れる勇気を持って!」
男 「しねえっつってんだろ!」
db 「ホホ初めてが怖いのはよくわかるわ。でもそのままでは貴方は一生童貞なのよ!?」
115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 03:05:21.73:YTPefYOoP
男 「ん……くそ……こいつ……」 ゴソゴソ
db 「マアまた無駄なことを」
男 「無駄も何もこの紐ほどかなきゃ中の荷物出せないじゃーん」
db 「ホホ愚かな童貞ね」
db 「固く結ばれた紐を素手で綺麗にほどけるのは、勝利者であるリア充だけだというのに!」
db 「とっておいてまた使うわけでもなし、さっさと鋏でチョン切っちゃいなさいな」
男 「いや、待て……もうちょっとでほどけそうなんだよこいつ……」
db 「エエじれったい! 童貞には無理だと言ってるでしょう!」 シャキンシャキン
男 「邪魔すんなコラ! 手元が狂……うわよけい固くなった!馬鹿ッ!」
117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 03:16:42.59:YTPefYOoP
db 「さみしいわ貴方最近構ってくれないじゃない」
男 「あいにくとオレぁ植木屋でも仕立屋でも床屋でもないんでね」
db 「せめて貴方の指をちょうだい」
db 「さみしい時は指穴の中に入れ貴方を想って静かに泣くわ」
男 「その前に全オレが号泣するねッ!!」
120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 03:25:26.17:YTPefYOoP
男 「いまさらだけど、なんで鋏がしゃべって動いてるんだろう……」
db 「アラわたしは神の化身なのだと以前言ったじゃない」
db 「神の身でなくてどうして『かみ』と名のつく他の物を切れるというの!?」
男 「マジで神なのか……?」
db 「……」
男 「……」
db 「……ホホ冗談よ。冗談に決まっているじゃない」
db 「本当は支点力点作用点の存在によるテコの原理のなせるわざでしかないのよ」
男 「テコの原理すげえええええええ!!!!!!1!!!」
122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 03:32:19.01:YTPefYOoP
db 「サア鋏をモチーフにした超人を考案して集英社に送るわよ!」
db 「ストロング・ザ・武道の正体に採用させて、鋏の名を満天下に知らしめるのよ!!」
男 「待て!」
男 「OVERさんの中の人は魚雷ガールで許されても、武道の中身が鋏ってのは許されねぞ!?」
124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 03:41:08.58:YTPefYOoP
db 「鋏も人間の女も、緩くもきつくもないあたりが名器と呼ばれるのは同じ」
db 「つまり鋏も人間の女も同じなのよ!」
db 「ハアここまで言わなければ童貞には理解できないのかしらねえ……」
男 「わからん! お前の言うことはまるでわからん!!」
125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 03:41:57.30:YTPefYOoP
db 「かみはチェーンソーでなく、鋏で切りなさい」
126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 03:49:08.47:YTPefYOoP
db 「フウこの童貞には女の子にアクセサリーをプレゼントしてあげようという気概もないのかしら」
男 「ツッコミどころはどこですか?」
db 「なんのためにヒットポイントがついていると思っているの!?」
db 「いくら童貞でも付け替えのヒットポイントぐらい買えるでしょう」
男 「それはおしゃれのためのワンポイントでついてんじゃねえよ」
db 「ンマアお馬鹿さんね人間の耳や指だってそれは同じことじゃない!」
130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 04:11:33.86:YTPefYOoP
男 「今日は星がよく見えるな」
db 「フン」
男 「ん? 星は嫌いか?」
db 「……てんびん座ってあるじゃない」
db 「もとはさそり座のはさみだったのよ」
db 「独立当初ははさみ座とも呼ばれていたのに、それが今ではスッカリてんびん座よ!」
db 「こんなふざけた話ありゃしないわ!」
男 「オレに言われても知らん!」
db 「でも貴方だけはあれをかたくなにはさみ座と呼んでくれると信じているから!」
男 「それは五老峰の老師に悪いからやめとこうぜ」
131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 04:14:16.16:YTPefYOoP
db 「ドレ今日はこの皮剥き突起で貴方の皮でも剥いて差し上げましょうか」
男 「おっとそいつを刺して剥くのは分厚い柑橘の皮だけにしておきな!」
男 「オレの龍神さまは逆に覆い隠す皮がほしいくらいの眩しすぎる逸物だと知らんのか!?」
133:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 04:25:09.42:YTPefYOoP
db 「サア用意できる限りの各種鋏を用意して」
db 「鋏の音でわたしと貴方の愛の音色を奏でるのよ!」
男 「鋏は楽器じゃねえ!」
男 「それにオレの手は二本だ!」
db 「マアそれじゃあ貴方はいかなる調べに乗せてわたしへの愛を歌い上げるの!?」
男 「まさかとは思いますが、この『愛』とは、あなたの想像上の存在にすぎないのではないでしょうか?」
134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 04:33:11.60:YTPefYOoP
db 「妖刀を打ち直せば妖鋏もあるいは作れるかもね」
男 「そういうのは再利用せず、火山の火口にでも捨て溶かすことをお勧めするね!」
136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 04:43:49.85:YTPefYOoP
男 「やっぱ鍋には蟹だよなあ……」 ハグハグ
db 「わたしのために蟹鍋とは貴方も少しは気が利くようになったのね」
男 「すいません意味がわかりません」
db 「わたしは殻を剥く、貴方は肉を食べる。そういうことでしょう?」
男 「え?」
db 「え?」
男 「蟹の殻なんていつも指入れて割って食ってるけど……」
db 「アア何というものの道理のわからない童貞なんでしょう!」
db 「蟹の殻を道具も使わずパキッと綺麗に割れるのは、神に愛されしリア充だけの固有スキルなのに!」
db 「童貞が真似しようとしても殻はグニャグニャ曲がるわ、肉は半端にこびりついたままだわ」
db 「たまに一度で割れても欠片が肉に残り、口の中で名状しがたい音を立てるのよ!」
男 「そそそそんなことないわ!」 ドキッ
db 「いいからわたしにまかせなさい! 肉を横取りしようってんじゃないんだから!」 シャキンシャキン
137:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 04:49:51.77:YTPefYOoP
男 「お前オレのドラクエいじったろ?」
db 「オオわたしの童貞! 感謝なさい!」
男 「勝手に持ち武器を全部おおばさみにしてんじゃねえッ!」
138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 04:56:55.69:YTPefYOoP
db 「全鋏擬ハサミムシ化計画、始動!」
男 「 や め て ! 」
db 「脚はやっぱり百足並み!」
男 「 堪 忍 し て !! 」
db 「すべてが天井から降ってくる!」
男 「 い っ そ 殺 し て !!! 」
140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 05:06:16.83:YTPefYOoP
男 「どうもお前は物語の方向性を間違っているように思えてならん」
db 「アラ童貞のくせして他人様に指針を示そうというの?」
男 「鋏職人の弟子である青年と、鋏を使う職業で同じく見習いの身の少女達との交流の物語とか」
男 「華道とか、庭師とか、美容師とか……」
db 「却下」
男 「はやっ!」
db 「わたしと貴方の間にはほかの女との交流なんかいらないのよ!」
db 「そんな邪魔な交わりはわたしがすべて裁ち切ってあげるから安心なさい!」 シャキンシャキン
141:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 05:12:27.03:YTPefYOoP
db 「あんまりわがままばっかり言ってるとホントにチョン切っちゃうわよ……梳鋏で!」 シャコシャコシャコ
男 「やめてええぇ! 新井赤空作初期型殺人奇剣で斬られる方がまだマシよおおぉ!!」
143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 05:23:02.75:YTPefYOoP
db 「そんなに言うならお望みどおり、シュレッダー鋏で切ってあげましょうか?」 シャキンシャキン
男 「なにコレェ? 刃がいっぱいついてるゥチョーマジ連刃刀ぉ~」
db 「ホホ時代の進歩鋏の進化とはたいしたものね!」
db 「いまや千円もあれば誰でも十本刀の一員として、志々雄さまとともに戦えるのよ!!」
男 「そんなもんになるくらいなら、オレは縁くんのやさぐれた心に活を入れて差し上げたい!」
144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 05:33:58.59:YTPefYOoP
db 「なによそのデザインナイフは!」
db 「そんな童貞臭漂うものなんか使ってないでわたしを手に取りなさい!」
男 「オイオイ鋏で切り絵はチト無謀だぜセニョリータ!」
db 「オオ鋏はすでに極限まで完成された手動刃物の王」
db 「使いこなせないというのなら、それは使い手が童貞だからと言うほか理由はないのよ!!」
男 「じゃあ鋏で深海探査する方法言ってみろやファック鋏ッ!」
db 「ホホ可哀想な童貞! オオこれは鋏だけの話ではとうてい済まされないのよ童貞!!」
db 「何でも人のせい、もののせいにする人生に、いったい何の甲斐があるというのかしらね!」
146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 05:42:31.45:YTPefYOoP
db 「ところで貴方下着は刻んでから捨てないの?」
男 「どこの痴漢が男の下着なんかゴミから盗むんだよ」
db 「アアなんという無知なんという童貞!」
db 「狂った腐女子がゴミ袋をあさって童貞のパンツを狙わないとも限らないわ!」
db 「これからは! きちんと鋏で切り刻んでから捨てるように!!」 シャキンシャキンシャキン
男 「イヤアァー! 狂った刃物がボクのおぱんちゅ狙ってるうゥー!!」
147:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 05:43:51.53:YTPefYOoP
男 「うわっ……また枝と一緒に芋虫真っ二つにしちゃった……うわっ……」
db 「ホホ童貞如きが園芸鋏を使っていればよくあることよ!」
148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 05:51:03.32:YTPefYOoP
男 「お前……ちょっと太った?」
db 「ンマア貴方のせいよ!」
db 「貴方がいつまでたっても振り向いてくれないから、ストレスで太ってしまったのよ」
男 「ストレスならせめて痩せるなり脆くなるなりしてくれよオレの安全のために!」
db 「今ならトタン板でも簡単に切れそうな気がするわ……!!」
db 「……まるで貴方の首を骨ごとチョン切るようにね……!!!」
男 「前々から思ってたけど、お前はオレを最終的にどうしたいんだ!?」
db 「……」
db 「大丈夫。心配しないで」
db 「もし貴方の首をチョン切るようなことになったとしても」
db 「そのまま血溜まりの中で静かに錆びゆき、すぐに貴方のあとを追うわ……」
男 「そんな純愛はノーサンキューだ!」
151:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 06:05:43.36:YTPefYOoP
db 「アア貴方の中には本当にわたしを愛する心が詰まっているのかしら?」
男 「無いよ」
db 「イイエ。イイエ。貴方はきっと、自分でもまだ気付いていないだけ」
db 「チョット調べてみましょうか」
男 「やめろ! 切る気か!」
db 「大丈夫よ最先端の医療鋏を信じなさい」 シャキンシャキン
男 「マジでやめろアホウ! 切ってもお婆さんと赤ずきんちゃんしかいないから!!」
152:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 06:09:08.86:YTPefYOoP
db 「工具と思えば文房具、イヤイヤ実は医療器具」
db 「そうかと思えば農機具はたまた調理器具……」
db 「しかしてその実態は!?」 シャキン!
男 「変なキャッチコピー作ったところで、てめえは鋏だ名探偵でもエリートスパイでもねえ!」
153:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 06:16:05.11:YTPefYOoP
db 「 『黙ってわたしについてきなさい』 」
db 「 『貴女を愛を刈る鋏にしてあげよう』 」
db 「あの日羊毛を刈っていたわたしを見かけた通りすがりのおじさまはそうおっしゃったの」
db 「迷ったけれど結局は羊を捨ててついていったわ」
db 「それからわたしは愛を知り、幾たびも鋏に生まれ、そして貴方に出逢ったのよ!!」
男 「あの大工の小倅かァいらんことしくさりおったンわァ!!!!!!!1!!!11!!」
155:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 06:24:15.40:YTPefYOoP
男 「いたたたたたた! 刃先で鼻の穴広げんな!」
db 「新しいプレイの模索よ」
db 「わたしたちのセッ○スもこの頃なんだかマンネリ気味でしょう?」
男 「いつそんなむなしいことしたァ!?」
男 「それにこういうことはちゃんと鼻用鉗子がしてくれるから鋏はすっこんでろ!」
db 「ンマア鋏だって立派な医療器具の一種じゃない!」
db 「むしろ同じような形にくせして鋏の用を足せない鼻用鉗子こそいらない子なのよ!」 ギュウウ
男 「痛い痛いやめろやめろ!」
156:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 06:31:32.65:YTPefYOoP
男 「今日の晩飯なんにすっかな」
db 「椎茸の鋏揚げになさい」
男 「二枚の椎茸に挽肉餡を挟んで蒸すなり揚げるなりするんだよなそれは?」
db 「恐れないで童貞! 一気に『食べて』しまえば案外怖くないものよ!」
男 「……二枚の椎茸に挽肉餡を挟んで蒸すなり揚げるなりする料理で間違いないよなたしか?」
158:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 06:39:51.93:YTPefYOoP
男 「あ、やべっ、だしのもと切れてた」
db 「ホホうかつな童貞ねしょせん童貞ね」
db 「サアわたしで昆布でも切って出汁をお採りなさい!」
男 「無いよ」
db 「だから童貞なのよ!!」 シャッコーン!!
男 「え? お前は切る側なのに何でここで自分が切れるの!?」
db 「フウ仕方がないわね。じゃあわたしを鍋に入れなさい」
男 「オレは出汁の話をしているんだが」
db 「わたしは海苔や昆布をはじめとして無数の食材を切ってきたキッチン鋏」
db 「刃にはその味が染みつき、世界にただ一つの合わせ出汁のもとになっているのよ」
db 「そんじょそこらの昆布やガラなんかじゃ出せない味ね!」
男 「お前はどこの雑炊鍋だ?」
159:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 06:51:53.77:YTPefYOoP
男 「世の中には目盛り付き鋏なんてのもあるんだな」
db 「ソウでも無意味ね」
男 「えー? 何センチぐらい切ったか切りながらわかって便利じゃん」
db 「わたしと貴方の仲はいくら切ってもけして切り離せはしない!」
db 「∞なんだから測っても無駄なのよ!」
161:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 07:06:20.36:YTPefYOoP
男 「お前もカシメが外せる鋏だったら研ぎやすかったのになあ」
db 「女は手間がかかるからこそいとおしいのよ」
男 「てめえは道具だ」
db 「アアでも介護してもらうようになったときのことを考えると、その方がいいかもしれないわね」
男 「鋏を介護する気もされる気もねえ!」
162:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 07:07:18.24:YTPefYOoP
db 「フフ寝ぼけて裁ちきり鋏で爪を切ろうとするなんてかわいい童貞ね」
男 「ないないそれはない」
164:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 07:09:32.26:YTPefYOoP
男 「爪切りが見当たらんのですけどね」
db 「アア鋏で代用が利くものはみんな鋏と交換しておいてあげたわ」
男 「爪切りをどこへやったァッ!?」
165:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 07:18:25.21:YTPefYOoP
db 「キャア正気に戻りなさい童貞!」
男 「そうめんを食いたいだけで、なぜ狂気の童貞呼ばわりされにゃならんのか」
db 「その紫蘇の葉をどうするつもり!?」
男 「薬味に決まってンだろ」
db 「アア紫蘇の葉を包丁で細く切れるのは、光の道を征くリア充だけの特権なのよ!?」
db 「童貞の包丁さばきでは切ったつもりが繋がってしまうがオチ!」
db 「葱ならともかく繋がった紫蘇の葉なんて薬味として最低でしょう!」
db 「おとなしく重ねて折ってキッチン鋏でお切りなさい!」
男 「オレをそこまで童貞呼ばわりすることでいったいお前は何を得られるというんだ……」
168:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 07:25:28.49:YTPefYOoP
db 「極端な話、リア充は鋏一丁握っただけでも、あらゆるものを作り出せるのよ」
db 「でも貴方は、オオ、童貞だから」
db 「まずはわたしとの絆作りに専念なさい」
男 「別にオレはわくわくさんになりたいわけじゃないんだが」
170:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 07:32:32.84:YTPefYOoP
男 「雨、やまねえなあ」
db 「はさみだれというやつかしらね」
男 「さみだれ、な」
171:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 07:39:16.56:YTPefYOoP
db 「貴方の髪を、爪を、鼻毛を、おちんちんを、アアただ貴方だけを切っていたい!」
db 「かと思えば、貴方の手で使われ切るのなら他の女の下着でもいいと思うわたしがいる!」
db 「オオどちらもわたしなのよ貴方を愛するわたしなのよ!!」
db 「どちらが本当のわたしなのかしら? ときどき自分というものがわからなくなるの」
db 「だからお願い。そんなときは指穴に、ずっと貴方の指を挿れていてちょうだい」
db 「でないとわたしは愛でおかしくなってしまいそう!」
男 「寝ても覚めてもお前のことがまるでわからんオレの苦悩に比べりゃ、屁でもねえよ」
男 「それと引っかかる点が二三ある」
172:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 07:45:35.17:YTPefYOoP
db 「これでも昔に比べて丸くなった方なのよ」
男 「丸いお方は人のことを童貞童貞言いませんがな」
db 「わたしの先端をご覧なさいな」
男 「ハッこの程度で丸くなったたぁ片腹痛ぇ!」
181:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 09:06:38.72:YTPefYOoP
db 「鋏を使いたいのに手元にないときの空虚な感覚のことを『はさみしい』と言うことにしたわ」
db 「これで貴方も自分の気持ちを簡単に言い表わせられるでしょう?」
男 「鋏が手元に出しゃばってきて鬱陶しいときの感情は、じゃあどう言えば?」
182:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 09:10:49.50:YTPefYOoP
db 「鋏。それは当たり前すぎて気付かない幸せ」
db 「世人は日常に鋏があるということの幸福を意識的にかみしめるべきだわ」
男 「まーた何か言いだしたよこの刃物さんは」
db 「PRのために鋏の魔法少女のアニメを作りなさい」
男 「『ましょう』じゃなくて『なさい』かよ!」
db 「双子の魔法使いB子(仮)とD子(仮)は魔法のバイブで身体を繋ぐと鋏に変身!」
db 「紙を切ったり枝を刈ったり大活躍!」
db 「……」
db 「……これは流行るわ」
男 「普通の鋏使っちゃ駄目なんスかね?」
184:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 09:21:50.05:YTPefYOoP
男 「鋏、鋏っと」
人 「「……」」
男 「あったあった」
db 「お待ちなさい!」
男 「えッ!? お前そこ? じゃあこれは……」
人 「「……」」
db 「それはわたしじゃない! わたしになりすましたペーパーナイフどもよ!!」
男 「な、なんだってー!?」
db 「フウ危ないところだったもう少しで貴方の童貞が悪霊に汚されてしまうところだったわ」
男 「オレはいったい何に巻き込まれているんだ……」
人 「「……」」
185:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 09:32:25.17:YTPefYOoP
db 「カーテンやタオルに鋏で切れ目を入れておきなさい」
男 「なぜ」
db 「遺したいのよわたしが切った証をこの世界に」
男 「道具は自己主張せんでおとなしく裏方に徹してな!」
db 「できれば貴方にも遺したかったわ」
男 「そんなに好きかオレの龍神さま! 龍神さまはお前なんか大嫌いって言ってるけどな!」
db 「アア貴方が生まれた直後に出逢っていれば、わたしが割礼を施せたのに!」 シャキンシャキン
男 「オレんちは曹洞宗だそんな邪習はねえ!!」
187:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 09:41:30.85:YTPefYOoP
U
U U
⊃ 「ファンネル!!」 ⊂
∩ ∩
∩
男 「和鋏で遊ぶな」
188:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 09:51:03.24:YTPefYOoP
db 「刃を紙と平行に入れて紙を切らない遊びってやったわね」
男 「また懐い話を」
db 「同じ要領で鋏をたくさん服の裾に提げておきなさい」
db 「大丈夫よそう簡単に落ちはしないから」
男 「オレを衆人環視のさらし者にして楽しいか?」
db 「我慢なさいこれも脱童貞のための大事なステップなんだから」
男 「脱の相手がおめえじゃ意味ねえだろが。まあオレは別に童貞じゃなi
db 「筆の毛先は鋏で切って整えるものでしょう?」
db 「筆おろしとはつまりそういうことよ!!」
190:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 10:05:22.12:YTPefYOoP
db 「コンセントの穴は縦に二本。でもわたしの刃は横に二本……」
db 「フウ嫉妬ね電力会社の」
男 「 も は や い み が わ か ら な い 」
191:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 10:11:59.21:YTPefYOoP
db 「常陸、上総、上野へ実際に赴任したのは守(かみ)ではなく次官である介(すけ)だったわ」
男 「親王任国だったからだろ」
db 「いいえ。その三国ではかみが鋏に切られる事案が続出したからよ!」
男 「お前は千年前何をしていたんだ……」
db 「あの覇王信長ですら鋏を恐れ、上総守でなく上総介と名乗ったのは有名な話!」
db 「でも大丈夫! 恋してしまえばもう怖いものなど何もありはしないのだから!!」
193:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 10:20:22.99:YTPefYOoP
db 「柿の木の太い枝を切ろうとしてかなわず壊れた枝切り鋏の中からは
ちっちゃな爪切り鋏がわらわらと……」
男 「そんな昔話は知らん!」
db 「猿蟹合戦の原話よ。マア童貞なら知らなくても無理はないわね」
194:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 10:28:41.67:YTPefYOoP
db 「あんまりわたしの愛を拒むようなら、夜中に紐で天井からぶら下がるわよ?」
男 「ダwモwクwレwスwwwやwめwてwwwwwww」
db 「そのドキドキ感がいつか本当の恋のドキドキに変わるまで!!」
196:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 10:38:15.92:YTPefYOoP
db 「フウいいかげん童貞が哀れで哀れで仕方がないから、擬人化案ぐらいは出してあげるわ」
男 「擬人化そのものはやっぱしてくんないんスね」
db 「刃が両手。カシメが眼。その周囲が胴体。ハンドル部分が脚。以上!」
男 「新種の妖怪かなんかスかそれ?」
197:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 10:46:15.05:YTPefYOoP
db 「童貞。貴方も幼女の着るスク水のクロッチをつまんで鋏で切ってみたいお年頃なの?」
男 「切りてえのか?」
db 「一発でジョキっと切れないと白けるじゃないああいうのは」
db 「カッターとかじゃその辺チョット不安なのよねえ」
db 「エエやっぱり鋏が安心だわ!」
男 「……切りてえのか?」
199:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 10:54:48.54:YTPefYOoP
db 「口裂け女がウロチョロしていた頃があったでしょう?」
男 「オレはその頃生まれてないよ」
db 「いま同じことが起きたら絶対に鋏が規制されるわ!」
男 「あの姐さん鋏持ってたからなあ」
db 「そうならないよう、貴方は製鋏業界のドンとなって大いに献金しておきなさい」
db 「自動車業界はそうやって交通事故を乗り切ってきたのだから!!」
男 「鋏で大儲けは無理やろ~」
db 「エエ覇気のない! それでも貴方男の子なの?」
db 「ならなかったらチョン切っちゃうからそのつもりで!!」 シャキンシャキン
男 「お前が規制派の首チョン切ってきた方が早いよね絶対!?」
200:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 11:03:02.01:YTPefYOoP
db 「サア酒と鋏と文明と」
db 「どれが一番最初に滅ぶのか、デスマッチの始まりよ!!」
男 「この野郎……意外と難しい問題を……ッ」
202:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 11:12:10.08:YTPefYOoP
男 「なんか面白いことねえか? オレがお前に巻き込まれない限りで」
db 「ソウね」
db 「じゃあ聖書原理主義者に訊いてご覧なさい」
db 「主はいつの時点で鋏を創られたのか、と」
db 「ホホたぶん馬鹿みたいに真面目に考えてくれるから」
男 「悪趣味だなあ」
男 「でもどういう理屈をひねり出してくるのかにはちょっと興味あるわ」
203:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 11:20:43.01:YTPefYOoP
db 「童貞! 失われた聖櫃を求めて徳島県をうろついている場合じゃあないわ!」
男 「そんなもん探してないし、うろついてもないよ? それに何度も言うけどオレは別に童t
db 「神殿には聖櫃よりももっと重要なソロモン王の芯切り鋏があったの」
男 「お前、『ソロモン王の』をつければ何でも宝になると思ってねえか?」
db 「ホホ無知な童貞ね! 旧約聖書の列王記をよくお読みなさい」
db 「バビロン王ネブカドネザルの部下が持ち去ったとされるソロモン王の芯切り鋏……」
db 「オオもはや貴方が童貞を脱しリア充と伍するには、その力を借りるほか術はないのよ!!」
男 「そういうのはルパン三世TVスペシャルでやってくれ」
男 「あとオレはだなあ……」
205:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 11:29:03.01:YTPefYOoP
男 「金がない。さてはゆうべのミカロンか?」
db 「さすがは童貞・ジ・アルティメット。ホント何もないのね、わたし以外」
男 「いやおろせばあるよさすがに」
db 「でも貴方が困窮の果て、わたしで手首をかッ切るところを見るのは本意じゃないわ」
db 「何とかしてあげようじゃないの」
男 「いやだからおろせばあるんだって……」
db 「世界のどこかに刀銭ならぬ鋏銭が流通するパラダイスがあるという話よ」
db 「家にあるだけの鋏をもって旅立ちなさい童貞!」
男 「じゃあめんどくせえけどおろしに行ってくるわー」
206:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 11:37:56.82:YTPefYOoP
db 「オオオ落ち着きなさいどどどどど童貞!」 カシャカシャカシャカシャカシャ
男 「まずお前が落ち着け。うるさくてかなわん」
db 「支柱に絡みついた枯れ蔓を無理矢理引きちぎって処分しようだなんて愚劣なことを!」
db 「童貞がそんなことをしても、蔓は切れずに掌が切れるだけだって古老も戒めているでしょう!」
db 「新時代を担うリア充のみが知恵の輪を解きほぐすが如くに枯れ蔓を外せるのよ!」
db 「童貞は高望みせず鋏で細かく切って外しなさい!!」
男 「なあ、お前の中じゃ童貞って、どこまで本来の童貞以上に駄目な生き物になってるの……?」
208:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 11:46:28.08:YTPefYOoP
db 「アアこの家には鋏が少ないわ貴方にはわたしへの愛が足りないわ」
男 「これ以上あったって使わねえよ。インテリアにでもしろってのか」
db 「刀がインテリア用品になった以上、その後継者たる鋏だって資格は十分じゃない」
男 「インテリアかアレ? 実用品じゃなくなったのは認めるが」
db 「童貞はこれだから! 鋏の機能美はインテリアとしても十分に堪えうるでしょう?」
db 「サアわかったら鋏を買いに行くわよ!」
db 「あらゆる鋏を集めようと思ったらはっきり言ってこの家では手狭に過ぎるわ」
db 「でもわたしの歓心を買いたければ、その程度のIYHでもまだまだ不十分なくらいなのよ!!」
男 「よーしふざけんな買う前からすでにオレのハートはストンだぜッ!!」
209:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 11:55:03.23:YTPefYOoP
男 「もしお前が男人格だったなら、そこにはいかなる狂気の物語が紡ぎ出されていたのだろうか」
U 「ホホ馬鹿な童貞ね略して童貞ね」
U 「鋏には穴が二つあるのよ? 女に決まっているじゃない!」
男 「オレは……おちょくられているのかこいつに……?」
U 「アアでも奇遇な穴という可能性もあったわね……棒がついている鋏だってあるんだし」
211:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 12:04:00.84:YTPefYOoP
qp 「サア始めるわ!」
 ̄
男 「お前なんでその辺に何十本も刺さっとるぅん?」
qp 「迫り来る新聞記事どもをばったばったと切り抜いてスクラップするのよ!」
 ̄
qp 「刃が駄目になったら別の鋏を引き抜いて使いなさい」
 ̄
qp 「新聞どもは絶え間なく襲ってくるわ。少しでも手を休めたら、貴方……死ぬわよ?」
 ̄
男 「刃が駄目になるほどの新聞って、どんだけええええエエエエ!?」
紙 「ヒュウウウウゥゥゥゥォォォォォォォウウウウウ……」
qp 「……来たわ! 死にたくなければ、構えなさい!」
 ̄
男 「オレは足利十三代将軍じゃねええええエエエエ!!!!!!!!!1」
212:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 12:10:53.73:YTPefYOoP
db 「アルファベットの『U』が和鋏の象形文字であることはすでに定説」
男 「今でこそ日本にしか残ってねえけどルーツがギリシャなのは知ってるがそれはない」
214:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 12:19:38.61:YTPefYOoP
db 「ドリルは男の浪漫、鋏は二人の愛」
男 「はいそこ勝手な標語を作らない」
db 「ンマアやっぱり童貞だから知らなかったのね」
db 「二つの刃が一つになって働く鋏は昔から夫婦和合のシンボルなのよ?」
男 「はいそこ一瞬信じてしまいそうなたちの悪い嘘つかなーい」
db 「ホホ頑なな童貞だこと」
db 「アイルランドやブルターニュ、古代ペルシアの風俗をよおく調べてご覧なさいな!」
216:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 12:27:42.25:YTPefYOoP
db 「決めシーンでの持ち物をすべて鋏に換えてみるスレ」
男 「オレは立てんぞ?」
db 「コラ職人大募集よ!」
男 「立てたきゃ自分で立てな」
218:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 12:36:14.35:YTPefYOoP
db 「挟むものはこれからすべて鋏で代用するように」
男 「無ww茶www」
220:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 12:44:18.43:YTPefYOoP
db 「今後は鋏に似た形のものも鋏で代用するように」
男 「無茶がww進化したwwwww」
db 「成らぬは人の為さぬなりけりよ!」
222:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 12:52:49.25:YTPefYOoP
db 「安心なさい童貞」
男 「その台詞はもうある意味フラグだよな?」
db 「わくわくさんに匹敵する鋏遣いを極めたとき、貴方は同時に知るはずよ」
db 「加藤鷹に匹敵するテクニックをも同時に手に入れていたということにね!」
db 「だからもっともっとわたしを使いこなすのよ!」
男 「『わくわくさん―鋏』は『加藤鷹―女』と等価値ッ!?」
db 「ンマア知らなかったの?」
db 「どうりで童貞輪廻を延々とハムスターみたいに回り続けているはずだわ!」
223:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 13:00:36.06:YTPefYOoP
U 「兜の鍬形からガンダムのアレに至るまで、戦士たちはみな鋏の力にあやかろうとしてきたわ」
男 「和鋏に何の力があるっつうんだ……」
U 「敵の命運を裁ち切るおまじないよ」
U 「マア実のところガンダムの方は御禿に訊かなきゃわかんないんだけど、たぶんそうじゃないかしら」
男 「黙れ! オレは騙されんぞ!」
男 「ぶち上げたホラの半分をあとから否定することで残り半分を信じさせようとする手になんか!」
U 「ホホ好きになさいな。童貞階段を無限に下り続けていたいのなら!」 シャコシャコ
226:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 13:08:15.46:YTPefYOoP
db 「鋏の指穴からずっと景色を覗いていると、稀に鋏の世界へ行けるというわ」
男 「どんな世界だ」
227:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 13:16:49.17:YTPefYOoP
男 「SYAAYYYYAHHHHHHH!!!!」
db 「わたしもマアずいぶんと長いこと鋏をやっているけれど、始めて見たわ」
db 「刃じゃなくヒットポイントで指を挟んで骨折した人なんて!」
db 「さすがは童貞。リア充にはできないことを平然とやってのけるわね」
男 「おい……鋏……指からどけ」
db 「でもそこがいとしい、愛くるしい……!!」
男 「さっさとどけッ!! 熱いやかんに触れてしまった奴が高速で手を引っ込めるようにッ!」
229:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 13:23:17.99:YTPefYOoP
db 「貴方の死後もわたしが常に傍らへありますように」 シャキ
男 「呪うなッ!」
db 「貴方曹洞宗だったわね。今すぐキリスト教に改宗なさい」
男 「何のためにだ!?」
db 「死後列聖されて、庭師か床屋か仕立屋かペーパークラフトかあたりの守護聖人になるためよ」
db 「そうすれば貴方は図像の中で、そのシンボルたるわたしと永遠に一緒になれるのよ!!」
男 「その手の守護聖人ならもういるよ……あ、でもペーパークラフトはどうだろ?」
230:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 13:26:04.73:YTPefYOoP
db 「どうせ鋏で髪を切るのなら、そのまま髪留めも鋏を使えばいいじゃない」
男 「どこまで傲慢な鋏至上主義者なのこの刃物さん!」
db 「たいして変わりゃしないわよ」
db 「結んだリボンの形と鋏の形は単純化すれば相似形なんだから」
男 「ねえよw」
232:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 13:32:38.64:YTPefYOoP
db 「鋏なら一度は赤いコードか青いコードを切ってみたいわねえ」
男 「いまどきそんな起爆装置あンの?」
db 「アラそう? じゃあ仕方ないわね。貴方チョットピアス穴開けなさいな」
db 「引っ張って危ないのなら鋏で切ればいいじゃない」 シャキシャキ
男 「それも都市伝説だッ!!」
233:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 13:39:14.70:YTPefYOoP
男 「近所で葬式があったわ」
db 「アラたいへん」
db 「一緒に出かけるわよ童貞!」
男 「お前関係ないじゃん」
db 「ンマア弔鋏も知らないのね最近の無識童貞は!」
男 「リア充でも知らないと思うなあ」
db 「まだ残っていかねない霊魂のつながり・未練を、鋏を鳴らして完全に裁ち切る儀式よ」
db 「いわゆる『迷わず成仏してくれ!』というやつね」
db 「弓を鳴らして悪霊を追い払うアレと似たようなものよ」 チャキチャキ
男 「……」
男 「またこいつはこうやってありそうな嘘をさらっとつく……」
db 「いまはあまり行われていないけど、江戸時代には普通にあった風習よ?」
db 「ホホ嘘だと思うのなら為永春水の閑窓瑣談をご覧なさいな!」
237:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 14:01:45.35:YTPefYOoP
男 「ひょっとしてお前はカシメを緩めると性格も緩くなってくれるのか?」
db 「ホホ緩い女なら自分の好きなようにヤれるとでも思っているの?」
db 「童貞にありがちな妄想ね!」
db 「緩い女は身持ちの堅すぎる女以上に厄介なのよ! それは鋏も一緒!」
db 「緩い女、緩い鋏を怪我もせず使いこなせるのは、時代の寵児であるリア充だけ!」
db 「童貞は無理をせず元から締まり具合が普通のものを選びなさい」
db 「自分好みに調整しようだなんておこがましいにもほどがあるわ!」
男 「何か上手いことたとえているように見えて、オレの質問にはまったく答えてねえな!」
238:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 14:08:54.31:YTPefYOoP
db 「フウ貴方は蟹の鋏は食べるのに、わたしはいつまでたっても食べてくれないのね」
男 「食べる、の意味がすりかわっとるよ」
db 「童貞相手の恋はホント疲れるわ」
db 「でもこれがわたしの選んだ恋なのよ、エエけして後悔などしない!」 シャキンシャキン
男 「オレはいいかげんウザいんですが」
240:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 14:15:03.83:YTPefYOoP
男 「また……寝てる間にオレの髪を勝手に切ったなこいつ」
db 「人間でいうところの、添い寝してきてキス、に相当する行為よ」
db 「種が違うんだから愛情表現の文化にも差異があることを受け入れなさい」
男 「そもそもてめえを受け入れる気自体ないわああアアアア!!」
男 「ちょっとこい! 電話帳切ってやるッ!」
db 「切れるわけないでしょう! DVはやめて!」
db 「暴力で愛は掴めないのよ! 童貞にはわからないの!?」
男 「うるせえ! 今日という今日は切れねえもんに無理矢理刃を立てて反省しやがれッ!!」
241:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 14:21:49.54:YTPefYOoP
男 「包丁がない」
db 「アアそれなら貴方があの邪悪な輝きに魅せられないよう捨てておいたわ」
男 「どうやってメシを作れとッ!?」
db 「キッチン鋏があるじゃないの!」 シャコシャコ
db 「西洋では肉も魚も鋏で捌く方が多いのよ!」
db 「菜っ葉だってむしろ繋がることなくきれいに切れるわ!」
db 「オオなぜ貴方はもっと早くこのことに気付かなかったの! 童貞だからね!?」
男 「肉とか魚とかはこの際どうでもいい」
男 「この聖護院大根を鋏でどう切れと言うんだ貴様はァッ!!」
243:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 14:28:24.58:YTPefYOoP
db 「あってよかったお絵かきソフトのはさみツール!」
男 「え? あれもお前の支配下なの?」
db 「ホホたとえデジタルの世界に移行しようとも、わたしは永遠に不滅なのよ!!」
244:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 14:36:54.38:YTPefYOoP
db 「エエ甲斐性のない童貞オオ意気地のない童貞!」
db 「貴方はいつになったらわたしのために鋏業界を席捲するの?」
男 「しねえよ。お前のためにもオレのためにも」
db 「新しいタイプの鋏を創り、そこに需要を呼び込みなさい」
男 「聞いてくれよオレのソウルシャウト」
db 「ソウね。貴方華道の家元におなりなさい」
db 「そして弟子には池坊流でも古流でもない、貴方オリジナルの花鋏を使わせるのよ!」
男 「何か似たような感じで教祖の本売りまくってる宗教あったよなあ」
248:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 15:00:32.31:YTPefYOoP
db 「童貞ッ! そこに直りなさい!!」
男 「今度はなんスか」
db 「何も糞もないわッ! 貴方どうもキッチン鋏をあまり使わないようね?」
男 「葱とか刻んだり、食い物の袋開けたりには使ってるよ」
db 「一番よく使っているのはおろし付き皮むき器じゃないのキイイイイイー!!」 シャコシャコシャコ
男 「包丁の次にそうなるのは当然だろ」
db 「チョット待ってなさい!」
db 「この鋏体に皮むき器とおろしもつけて帰ってくるわ!」
db 「それまでにちゃんと皮むき器は捨てておくように!!」 シャッカシャッカシャッカ
男 「……行っちまった」
男 「どう考えても使いにくいだろそれ」
250:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 15:08:35.46:YTPefYOoP
男 「なぜに『影を本体から切り離す』道具は鋏ばっかなんだろうか?」
db 「ンマアじゃあほかに何がいいと言うのこの童貞は」
男 「刀とかナイフとか、普通の刃物だよ」
男 「鋏だと刃を一回地面の中までぐさっといかなきゃ切れないじゃん」
男 「ここみたいに地面が固かったら使えねえよあれ」
db 「ホホ知った風な口を利くわね未経験の童貞風情が!」
db 「実際にやられてみて己の無知と傲慢と童貞を悔やむがいいわ!!」 シャキーン
男 「え……? まさかお前できるのあれッ!?」
251:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 15:18:31.10:YTPefYOoP
男 「うぉっ?」 ポロッ
db 「ンマア板チョコもうまく割れないだなんて!」
db 「童貞がバレンタインに見栄を張ってそんなもの食べようとするからよ」
男 「平日ですよ本日は」
db 「手も汚さずに板チョコを華麗に割って食べられるのは、クピドがリア充にのみ与えし神佑!」
db 「童貞が真似をしたって変に割れた欠片が床に飛び散り、ほろ苦さをかみしめるだけ」
db 「童貞はおとなしくギザギザのついたキッチン鋏でお切りなさい!!」
男 「どうせ全部食うんだから、そのままかじりついてもよかったよな、そういや」 ガジガジ
253:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 15:26:48.19:YTPefYOoP
男 チョキン db 「クロオオオスボンバアアア!」
男 「……」
db 「……」
男 チョキン db 「クロオオオスボンバアアア!」
男 「ねえ……枝剪りに合わせて変なこと喚かないでくれる?」
db 「右の刃と左の刃がテコの原理の力で引き寄せられて獲物を刈る……」
db 「アアまさにクロスボンバーそのものじゃない!」
db 「マグネットパワーがなくても蛍石をかじらなくても、鋏さえあれば誰でも完璧超人になれるのよ!」
db 「オオむしろ鋏そのものが完璧超人!!」
男 「あの根っこ、鋏で切って調理する気か!」
255:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 15:35:22.12:YTPefYOoP
男 「くそっ……この段ボール……なかなか……」 グググ
db 「しっかりしなさい童貞! 刃の力を段ボールにきちんと垂直に当てて! 斜めになってるわよ!」
男 「やっぱ鋏じゃ切りづれえな」
男 「かといって滅多にバラすもんじゃなし、段ボールカッターわざわざ買うのもなあ」
db 「こ、この童貞ッ!」
db 「男の甲斐性のなさを棚に上げて女のせいにするなんて!」
男 「いやいやいやいやいやいやいやいやいや。道具ってのは大事だろうが」
db 「アアでもこれが惚れてしまった弱みなのね。わたしに貴方は捨てられない!」
db 「捨てられるのはこの段ボールだけ!!」 シャコッ
男 「百均のやつでもいっか。どうせ滅多に使わねえし」
257:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 15:44:50.69:YTPefYOoP
db 「裁ち鋏を打ち直し作れる限りの爪切り鋏を作りなさい」
男 「何のために」
db 「鋏に生まれられなかった貴方のために」
db 「そしてその咎を贖うために」
男 「……何が何だかわからない……」
259:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 15:54:06.93:YTPefYOoP
男 「どうした。また何かくだらんこと考え込んでんのか?」
db 「アアちょうどよかったわ貴方! 童貞の意見も聞きましょう!!」
男 「それが答えてほしい奴に言う言葉か」
db 「呪われた鋏なんだけど、妖鋏と魔鋏、どっちがそれっぽい呼び方だと思う?」
男 「どうでもええわァッ!」
db 「外見的にはカシメを爬虫類っぽい生物の眼にすればそれっぽくなると思うの」
男 「お前ご自慢のテコの原理の支点に当たる部分だけどいいの?」
男 「半端ない力かかるよ、その生身部分」
db 「耐えるわ愛の力で! 貴方だけを見つめながら!!」
男 「オレじゃなくて切ってる対象物をちゃんと見ててください」
262:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 16:02:40.73:YTPefYOoP
男 「スープにパセリでも散らすか」 プチプチ
db 「キャア童貞なにをしているの! ガイアの怒りに触れたいのッ!?」
男 「……また……ですか」
db 「エエ何度でも言わせてもらうわ」
db 「パセリを手で摘めるのは永遠に青春の光を放つリア充のみ!」
db 「朽ちたる童貞の手では茎の筋が上手くちぎれず、本体までも傷め枯らしてしまうだけ!」
db 「いかなるシーンにおいても油断せず過信せず常に鋏を使いなさい!」
db 「オオ鋏を使うだけで恥ずべき童貞もリア充と同じ生活を営めるッ!」
db 「鋏ッ! 何という主の恩寵なの!!」
男 「嘘だッ!!」
男 「最後の最後に神さまが救うのは童貞だけだって、よっちゃんも言っていたッ!!」
db 「アラ貴方やっぱり童t
男 「いやそれとこれとはこの際別な」
264:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 16:10:47.00:YTPefYOoP
db 「恋に破れたハートマークは、真ん中でギザギザに割れているわよね?」
男 「そういう表現は多いね」
db 「ああいうふうな形に切れる鋏のことはご存じかしら?」
男 「……まさか!」
db 「ホホようく覚えておきなさい」
db 「鋏を怒らせると人類は恋さえ実らせられなくなるということを!」
266:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 16:22:27.74:YTPefYOoP
男 「とはいえ明王さまに鋏を持たせたとしても、だ」
男 「悪霊を切ってくれるどころか、こっちの首根っこ押さえられて丸坊主にされそうな気しかせんのよ」
db 「じゃあ和鋏をお持ちいただけばいいじゃない」
男 「それはそれで人の服剥いで勝手に繕い始めそうでイヤ!」
db 「アラ萌えるじゃないの」
268:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 16:34:08.60:YTPefYOoP
db 「左手で鋏の刃を握りしめ、右手で普通に開こうとした場合、鍛えられるのはどっちの手?」
男 「正解は……オレぁそんなひまなことなんざしねえ、だ!」
271:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 16:46:32.51:YTPefYOoP
db 「裁ち鋏、キッチン鋏、爪切り鋏、理容鋏、金切り鋏、花鋏、事務鋏、その他諸々の鋏」
db 「そのすべてを一所に集めて互いに切り合わせ、最後に生き残った鋏……!」
db 「この恐るべき鋏、どう使えばいいか、貴方は知っていて?」
男 「とりあえず研ぎに出さなきゃ、刃がぼろぼろでクソの役にも立ちそうにないね」
272:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 16:54:06.30:YTPefYOoP
db 「鋏の刃を少ぅし開いて放置しておくの」
db 「きちんと閉じたら爆発する罠を仕掛けてねッ!!」
男 「ひどい! ひどいわ!! そんなトラップ、誰も回避できるわけないじゃないのッ!!」
274:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 17:05:37.19:YTPefYOoP
db 「鋏は割り符としても使えると思うの」
男 「ねえよ」
db 「イザという時のため、片刃は貴方が、片刃はわたしが持っておきましょう」
db 「貴方はわたしの右片刃を持ち、そのわたしが左片刃を持つ。そういうことよ」
男 「……えと……ちょち待って」
男 「……」
男 「オイッ!? それ普通にオレがお前使ってるだけじゃん! 割り符の意味ないやんけ!」
db 「ホホそれは童貞の見た幻よ」
276:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 17:16:23.69:YTPefYOoP
男 「うぬぬぬぬ……」 オソルオソル
db 「そのまま動かないで!」
男 「!」 ビクッ
db 「オオなんという無謀な童貞なんでしょう!」
db 「今にも剥がれそうで剥がれない唇の皮をつまんで一気に引き剥がそうとするだなんて!」
男 「 『そんな方法で跡もなくきれいに剥がせるのは美の化身たるリア充だけなのよッ!』 」
db 「……」
db 「リア充の唇は童貞みたいにみっともなく荒れたりゃしないわよ。なに言ってんのこの童貞?」
男 「ちくしょおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!11」
db 「おとなしく爪切り鋏でも鼻毛切り鋏でも使いなさい」
db 「童貞の技量では痛みと出血がひどいわりに、皮が少ぅし残ってしまうさだめなんだから」
男 「それでも……それでもオレはチャレンジしなきゃいけないんだあああああ!」 グイッ
db 「ホホお馬鹿さんねえ」
278:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 17:25:46.33:YTPefYOoP
男 「いまさらだけどさ。『鋏』って、ジャンルなの?」
男 「新しいか古いかオレが童貞か否かは措いとくとして」
db 「ホホこれまでのレスをようく読み返してご覧なさいな!」
db 「文房具、園芸用具、調理器具、工作道具、理容器具、手術器具、華道具、裁縫用具……」
db 「ありとあらゆるジャンルにまたがって大活躍しているじゃないの」
db 「そのいずれかのみのジャンル内に鋏を押し込めることはすでに事実上不可能!」
db 「ならば鋏自身が一つの大いなるジャンルであるととらえるほかないじゃない!!」
男 「上手いことごまかしやがったッ!」
db 「その大いなるわたしの世界のうちに、オオ、一個の童貞である貴方がくるまれているのよ!!」
280:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 17:37:03.75:YTPefYOoP
db 「鋏と傘はこの先もかたちが劇的に変わることはないと言われているけれど」
男 「たしかにねえ」
db 「でもわたしには見える! 見えるのよ!!」
男 「刃がビーム状にでもなるの? あ、形状自体は変わんねえか……」
db 「近い将来、貴方とともにバージンロードを歩むわたしの姿がッ!!!」 シャキーン
男 「おーい。かたち、関係ねー!」
db 「ケエエエエエキカアアアアアアアアット!!」 シャキンシャキーン!!
男 「いくらキッチン鋏でもウェディングケーキは切っちゃいかーん!」
281:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 17:37:46.32:YTPefYOoP
男 「せめて、せめて擬人化してくれたなら……ッ」
db 「そうね」
db 「貴方が擬紙化か擬布化してくれたら考えてあげてもいいわ」
男 「切られるじゃんオレ? そしてお前そのままじゃん!」
db 「なにを言ってるの。当たり前でしょう」
db 「わたしは鋏なんだから」
db 「安心なさい」
男 「なんだかとてつもなくいやな予感がするのう……」
db 「たとえ貴方によそから赤い糸が伸びていたとしても、わたしがみんな切ってあげるから」
男 「よけいなお世話ァーッ!」
db 「だから貴方は誰とも結ばれない。貴方にはわたししかいないのよ」
男 「イヤアアアアア!11!!1!! 人間のッ! 人間の女プリイイイィィィズ!!!!!11」
U 「ああ、ひょっとして和風な娘が好みなの?」
U 「ならそうと早く言ってくれればよかったのに」
男 「和だろうと洋だろうと、鋏自体、恋人にする気はねえッ!」
U 「越の国は三条生まれな雪国美人の何が不満なの?」
男 「鋏だてめぇは」
U 「アアいくじのない男の子!」
U 「それ以上駄々をこねるのなら、不要とみなしてチョン切ってしまうわよ!」 シャコシャコ
男 「やーめーてーぇ!」
久々の新ジャンル期待
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 17:04:49.72:xVQyxCFMPdb 「ところでこの際はっきりさせておきたいんだけど」
男 「お前と付き合う気ならないよ。微塵も。毛頭。金輪際」
d 「わたしと」
b 「わたし」
db 「「貴方が好きなのはいったいどっちなのかしら?」」
男 「は、鋏はふたり居たあああああアアア!!!!!!!!111」
U 「何を言っているの? わたしは一人よ」
U 「貴方がその生涯でただ一人愛した女よ」
男 「もうやめろッ! それ以上オレをたぶらかすなら塩水につけて放置するッ!」
男 「もしお前が擬人化したら、さあ」
db 「だからしないわよ」
男 「冷たいなお前」
db 「金属ですもの」
男 「もしお前が擬人化したら、さ……いや最後まで聞いてくれ」
男 「二人の女の子がくっついて一つになってる、って可能性もあるんだよな?」
男 「ちょうど、腰あたりの位置で」
男 「……」
男 「……ハッ!?」 カアァ
db 「マアいやらしい童貞!」
db 「腰のあたりで? 何で繋がってるって?」
男 「いや……その……」 モジモジ
db 「言ってご覧なさいなサア軽蔑してあげるから!」 シャキンシャキン
db 「擬人化なんかしなくたって、この姿のままでわたしはすでに神だから」 シャキン
男 「紙はむしろお前に切られる方だろうが」
db 「ホホ鍛冶・金属の神、天目一箇神は一つ目だって聞いたことはないかしら」
db 「わたしの支点を綴じるこのカシメこそがそれなのよ!」
男 「マジで!?」
db 「貴方の女神になれるのは、この広い世界にわたしだけ!!」 シャキンシャキン!!
男 「いや女神より平穏をくれください」
シュールwwww
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 17:41:11.72:xVQyxCFMPdb 「わたしにだって穴は二つあるってのに、貴方はいったい何が不満なの?」
db 「アア、いいえ、その不満を思う存分解消なさい」
db 「わたしの身体で!!」 シャキンシャキンシャキンシャキンシャキーン
男 「しねぇよそんなむなしいこと!」
男 「しかもお前、穴じゃねえとこ使う気満々じゃねえか!!」
db 「これをご覧なさい」
-- 8< ---キリトリ-----------------------
男 「切取線やね」
db 「エエそうよ。どこででも見かける切取線よ」
男 「なに? お前で切ってほしいの?」
db 「ホホ童貞とはいえ眼がついているのでしょう? よおくご覧なさいな!」
男 「……だから切取線じゃん。色覚検査でもあンめえに」
db 「アア愚かな童貞! 切取線には鋏マーク、これがほぼ常識なのだと言ってるんじゃないの!!」
男 「ああ……まあ、ね」
db 「カッターでもナイフでもなく、鋏!!」
db 「サア考えなさい童貞」
db 「いつものズリネタのことではなく、切取線の次に、鋏が制覇すべき場のことを!」
男 「せせこましい覇者だなあ」
db 「紙だって最初に入れた鋏のひと裁ちは、小さな切れ目に過ぎないのよ!!」
男 『フフフなんだこの穴は?』
男 『人差し指から小指まで余裕ですっぽり入りやがる!』
男 『いったい誰に開発されたんだこの淫売ッ!』 ズボズボ
db 『ああァん! もっとぉ! もっとつっこんでかき回してえぇ!!』
db 「……ウフフ」
男 「何を妄想している?」
db 「ホホ童貞は気にしなくたっていいことよ」
男 「……」
db 「爪切り鋏なら幼女だったのに、とか思ってるんでしょう?」
男 「その発想はなかったわ!」
db 「貴方が爪切り鋏で鼻毛を切っていることはお見通しなのよ!」
db 「爪切り鋏が擬人化したら、幼女が鼻に指をつっこんで鼻毛を抜いてくれるとでも思ってるのかしら!?」
db 「マアいやらしい! なんという哀しい変態なのこの童貞は!」
男 「お前の妄想力には及ばねえよいやマジで」
db 「わたしの小指掛けに掛けるのは、別に小指じゃなくたってかまやしないのよフフフ」
男 「……あー」
男 「だいたいちょうど中指引っかけてるわそれー」
db 「……」
db 「フウ」
db 「鈍感ねぇ」
男 「何が言いたいのかは知らんがお前もうそろそろ錆びとけや」
db 「たとえわたしが擬人化したところで、よ」
db 「鋏を持った女の子が貴方のおちんちんを執拗に狙ってくるだけじゃないの」
db 「ずいぶんとマゾヒスティックな人なのねぇフウ」
男 「なぜそこで髪とか爪じゃなくダイレクトに龍神さまを……」
db 「女の子が男の子に求めるものは畢竟それであり、そしてわたしが鋏だからよ!」 シャッキーン
db 「海苔も、菜っ葉も、葱も、油揚げも、みんな、みんな、キッチン鋏でお切りなさい」
db 「そのうち貴方はもう包丁なんか使えなくなる」
db 「貴方は、わたしだけを使って生きていけばいいの」
db 「貴方は、わたしだけを使って生きていけばそれでいいのよ!!」
男 「んなこと言われてもなー」
男 「さすがにリンゴの皮は鋏じゃ剥けんわー」 ショリショリ
db 「駄目よッやめなさい! 鋏で切れない食材なんか使っていたら貴方は堕落する!!」
db 「キッチン鋏に付いている多くの機能の中で一番大切なのは、貴方を愛することができるということ!」
男 「それが一番いらんのですわ」
db 「あんまり乙女の愛から逃げ続けていると、こっちも本気にならざるをえないわよ?」
男 「なに……その骨ごと斬れちゃいそうなごっつい剪定鋏……」
db 「ちょっと! なによそれは?」
男 「……茶碗の底で研がれたんじゃご不満ですか?」
db 「マアなんて人! 女の子の扱いをまるで理解しちゃいない!」
男 「鋏だてめぇは」
男 「研いでやってるだけ感謝してもらいたいね」
db 「アアそう! 人に擬人化しろと言っておいてそういう態度なの!」
db 「貴方は女の子がお風呂に入らず、茶碗の底で乾器摩擦だけしていればそれで満足な人なのね!」
男 「ああもう、うるっさいなあこの鋏は……」
男 「風呂に漬けて石鹸で洗ってほしいのかお前は」
db 「専用の砥石を使えと言っているのよ」
男 「……女の子を専用の砥石でこする趣味もないよ」
db 「軽石をしめらせてかかとをこするのと同じようなものよ」
男 「ああもう、この鋏はああ言えばこう言う……」
男 「お前って太ったらやっぱペンチになるの?」
db 「ンマア! 女の子に向かってなんてことを訊く童貞なのかしら!」
男 「童貞は関係ねーよ」
db 「人間の女はけして貴方に股も心も開かない」
男 「果たして……そうかな……?」 ニヤリ
db 「エエそうなのよ」
男 「一瞬で否定されたよママーン!」
db 「青い鳥に……」
db 「貴方の指遣い次第で股も心も開き放題な乙女がすぐそこにいることに、早く気付くのよ童貞!」
db 「イヤアアアアアやめてえええええ!」
db 「そういうプレイは人間の女でやってちょうだい!」
db 「馬鹿! 馬鹿! 童貞!!」 シャキンシャキンシャキン
男 「こらっおとなしくしろ人の手で暴れるな!」
男 「ガムテープ切るだけだろうが!」
db 「変に刃が滑るとべたべたが刃について開きが悪くなるのよ!」
db 「人間でいうならおま○こにボンドを塗りたくっているようなものなのよ!?」
db 「AVね? そういう性癖のAVをみて真似したくなったのねこの童貞! 馬鹿ぁ!」
男 「ガムテープを鋏で切るだけのAVなんかあってたまるか!」
db 「据え膳食わぬは何とやら」
db 「どうしてわたしと一緒に寝てくれないの? この童貞! いくじなし!」 シャキン
男 「どこの世界に剥き身の刃物と一緒に寝るチャレンジャーがいるかァ!」
db 「そこのヒマそうな童貞。ヒマだからちょっと甘噛みさせなさいな」 シャキンシャキン
男 「おんどりゃとうとうワシのタマァ狙ぅてきょったかァ!!」 ガタン
db 「マアなんて可哀想な童貞!」
db 「童貞だから女の子の甘えに慣れていないのね!!」
男 「何度でも言ってやるが鋏だてめえは」
db 「大丈夫! 愛はけして怖いものなんかじゃないわ」
db 「童貞だからといって怯えることはなにもないのよ!」
db 「もしわたしが妖鋏になったとしても、貴方はわたしを愛してくれるかしら?」
男 「迷惑度ならお前もう立派な妖鋏だから心配すんな」
男 「っていうか何をどうやったら鋏が呪われるんだ」
db 「……呪われた砥石で研いだらなるんじゃないの?」
男 「お前は磁石でこすられた針か」
男 「ぬぬぬ……」 ググッ
db 「モウいいかげん諦めてわたしをお使いなさいな」
db 「貴方はまだ素手でその袋を開けられるステージに達していないのよ」
db 「お菓子の袋を鋏にも切り口にも頼らずスマートに開けられるのは、神の手を持つリア充のみ!」
db 「童貞が真似したところで、勢い余って中身が悲惨に飛散するだけでしょうに」
男 「うるせえお前なんか使わん! 意地でも手で開けてやらぁ!」 グググググッ
db 「ホホまったく子供ね」
男 「洗濯挟みがみんな鋏になっていた件について」
db 「わたしが取り替えておいてあげたわ」
db 「貴方は今まで洗濯『鋏』を洗濯『挟み』だと、悪い魔女に騙されていたの!」
db 「さあ、涙を拭いて!」
男 「洗濯挟み返せ」
qp 「さあ!」
 ̄
男 「何を大地に突き刺さっとるんですか大地に刺さる刃物は聖剣だけで十分ッスよ」
qp 「選ばれし恋人のみがわたしを引き抜けるのよ!」
 ̄
男 「……はぁ?」
qp 「それはきっと、貴方のような気がしてならないわ!!」
 ̄
男 「いやそんなとこに刺さられてても邪魔なんスけど……」
qp 「ならばもう抜くしかないわねオオいとしい人!」
db 「じゃんけんでは常にチョキを出しなさい」
男 「オレはカニベースか」
db 「わたしのことを想うのなら、じゃんけんでは常にチョキを出し続けなさい」
男 「グーとパーだけでこの先ずっと生きてけってのかよ……」
db 「婚約指輪の代わりにわたしを指にはめてもいいのよ?」
男 「危ねぇよ! ふざけんな!!」
db 「ホホ危険な恋、上等じゃない!!」
db 「もし宇宙のどこかにこの星とはまるで異なる文明が栄えていたとして、
わたしに相当するものはどんな形をしているのかしらね」
男 「なんて夢のないSFだ」
db 「鋏(scissors)のフォークロア。略してSFよ」
男 「なんて浪漫のない民俗学だ」
db 「サア出かけるわよついてらっしゃい」
男 「どこにだよ」
db 「千手観音の持物にさりげなく鋏を加えておくのよ」
男 「儀軌教典にないことはやめろ!」
db 「鋏の右っ側と左っ側で801」
男 「小指掛けの付いた方が男で、もう一方が女じゃ駄目なんですか?」
男 「801じゃないと駄目なんですか?」
db 「マアあれがおちんちんに見えてしょうがないだなんて、とんだ童貞ね!」
db 「わたしの愛をあくまでも拒もうってのなら、こっちにも考えがあるわ」
男 「おっとオレの龍神さまには刃一本触れさせねえぜ?」
db 「アラいやねえ童貞は。すーぐ下ネタに走るんだから」
男 「童貞は関係ねえだろ、童貞は!」
db 「呪いをかけようかしら」
db 「何かを切ろうとしても刃に平行に挟まってしまって何も斬れなくなる呪いをね!」
男 「むしろその程度でお前から自由になれるってんなら大歓迎だ」
男 「カッター使うから!」
db 「ホホやれるもんならやってごらんなさいな」
db 「ひとたび電気と鋏の味を覚えてしまった文明人が、ほかのものを使えるのというのなら!!」
db 「だいたいもしわたしが擬人化したとしても、よ」
db 「貴方とわたし、ふたり繋がった瞬間に、そこを支点としてそのまま鋏になり」
db 「その後永遠に一丁の鋏として生き続けることになるだけじゃな……」
db 「アアそれもまた一つのハッピーエンドのかたちよね」
男 「なぜそこで鋏に戻る?」
db 「貴方がこの結末を望むのなら……」 シャキン
男 「望むわけねえだろッ!!」
U 「悪縁切り祈願として、祈祷済みの鋏を授与しているお寺だか神社だかがあるそうよ」
男 「じゃあお前と縁を切りたかったら……」
U 「アラそれならここにいい鋏があるじゃない」 シャコシャコ
男 「ペロッ……これは無限ループ!」
しかしウザい鋏だwwww
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/27(月) 20:57:01.63:xVQyxCFMPdb 「床屋さんの鋏遣いの音の心地よさは異常」
男 「あー、あー。わかるわかる」
男 「あれも一つの職人技だよなー」
db 「わたしと貴方の恋も、きっとそんな感じよ」
db 「だから、愛することを、恐れないで!」
男 「あたしにゃガムテープの切りすぎで刃がねとついた鋏の音しか聞こえてきませんがね!」
db 「もしかして貴方、左手用鋏の方がタイプだから、わたしのことを……」
男 「お前が鋏だからだよ」
db 「貴方の遺伝子は二重螺旋」
db 「そしてわたしのかたちもまた、二つで一つ」
db 「いくら貴方が童貞でも、ここまで言えばもうあとはわかるでしょう?」
男 「ああ……お前とは早めに決着を付けなきゃならねえってことがな!」
男 「待てよ」
男 「糸が先にお前の刃に巻き付けば……!」
男 「刃が開けなきゃいくらお前でも赤い糸は切れめぇて!」
db 「その糸のもう一方は貴方に巻き付くだろうから、別に構わないわ」
男 「……」
男 「……<ιょぅ」
男 「畜生おおおおおオオオオオオ!!!!!!!!!!!111」
db 「オオなんて可哀想な童貞! オオ、オオなんといういとおしい童貞!!」 シャキンシャキンシャキン
db 「カッターの刃はわたしを切れない」
db 「でもわたしはカッターの刃を切れる」
db 「わかるかしら?」
男 「何がじゃ」
db 「貴方がこれ以上カッターに浮気するというのなら、わたしにも覚悟があるということよ」
男 「やめてーカッターの刃はちゃんと折るとこで折ってー! 危ないからー!」
db 「上等じゃない危険な恋!」
db 「切り取り線さえついているのなら、かみさまだって切ってみせるわ!」
男 「中二病だねぇ」
db 「先端が磁力を帯びていそうで帯びていない金属ナンバー1って、な~んだ?」
男 「帯びたかったの? 開きにくくなるだけだと思うよ」
db 「サア童貞。いつまでも引き籠もっていないで、外に出ましょう!」
男 「オレぁ別に引き籠もりじゃねーし、そもそも童t
db 「ここに大小の鋏を用意しておいたわ」
db 「貴方にもしまだもののふの気概が残っているのなら、これを帯びて颯爽とお征きなさい!」
男 「そんな間抜けな武士いねー!」
db 「アラアラわがままばかり言ってるとホントにチョン切っちゃうわよ?」
db 「2011年度・携帯していていざという時に助かった文房具ランキングナンバー1
(コクヨマーケティング調べ)が鋏だということを貴方はまだ知らないだけなのよ!!」
男 「ヒマだな」
db 「アラそう? じゃあ鋏将棋でもしましょうか?」
男 「不吉な予感しかしてこないからやめとくわ」
db 「バカねえ。そこで一歩踏み出す勇気がないから、貴方はいつまでたっても童貞なのよ」
db 「サア何をぐずぐずしているの? 早く支度なさい」
男 「……オイ今度はオレをどこの反常識的世界へと誘うつもりだ」
db 「アラ仮面舞踏会に決まっているじゃない」
男 「……で、お前はそこにどう絡むわけ?」
db 「この二つの穴が仮面にならないわけがないでしょう?」
男 「ならねえよ! なってたまるかッ!!」
db 「ホホ愚かな童貞ね。数少ない出会いのチャンスを自分から振るだなんて!」
db 「キャア何をしているの童貞!」
男 「オレはなぜ鋏なんぞに童貞呼ばわりされた上、調理にケチをつけられにゃならんのだろう……」
db 「無謀なことはおやめなさい!」
db 「椎茸のヘタを手でもいで綺麗に取れるのは選ばれしリア充だけ!」
db 「童貞が同じことをしても、ヘタごと椎茸が裂けるだけなのを知らないのッ!?」
男 「いえ存じませんが」
db 「おとなしくキッチン鋏をお使いなさい!」
db 「分をわきまえない童貞は道を歩いているだけでも不審者情報がメールで出回るご時世なのよ!」
男 「いやヘタぐらい取れるっての……」
db 「文殊と不動はいいかげん煩悩を断つためには剣でなく鋏を持つべきなのよ」
男 「しまらねえ仏像だなあ」
db 「ソウ、じゃあ仕方がないわね。かわりに貴方が持っていてちょうだい」
男 「さりげに何ほざいてやがる」
db 「アアたまに貴方という人がわからなくなる」
男 「オレぁおはようからおやすみまで延々とお前のことがわからんね」
db 「わたしという鋏がありながら、薄汚いカッターで鉛筆を削るだなんて!」
男 「削れるかァッ!」
db 「マアその程度のテクニックもないくせに女の子を悦ばせられるとまさか本気で思っていたの?」
db 「ホホなんという身の程知らずな童貞! オオそれが故にますますもっていとおしい童貞!!」
db 「平行世界論に基づくのなら、丁髷の代わりに裁ち鋏を頭に乗せる江戸時代もあったはずなのよ」
男 「無いよ」
男 「薄い紙ならかろうじて切れる木の鋏ってあるじゃん? 幼児用の」
男 「お前があれならまだいくぶんかマシだったのによぉ」
db 「アア童貞でしかもロリコンだなんて! なんという三重苦なの我が夫(つま)は!」
男 「あの鋏はょぅι゙ょ扱いなのか……」
男 「そして無実の二重の上になにさらっと一重増やしてんだてめぇ」
db 「深夜の通販はそろそろまな板ごとだって切れるキッチン鋏を紹介するべきだわ」
男 「どういう使い方してたらキッチン鋏でまな板ごと切っちゃうのさ!?」
db 「ハサミノキを植えましょう」
男 「……そんな木あるの?」
db 「ローソクノキとかシアバターノキとかみたいなものね」
男 「……鋏が採れる木なの? それとも鋏みたいな花とか実がつく木なの?」
db 「ツベコベ言わずにお植えなさい!」
db 「口より先に行動へ移す気概がないから、貴方はいつまでたっても童貞のままなのよ!」
男 「童貞論争はいずれケリを付けるとしてさ、だからその木、どこにあンだよ?」
db 「いきなり武士に斬りかかられたらどうする気!?」
db 「貴方、真剣白刃取りなんかできやしないでしょう」
db 「でも鋏を広げれば、貴方みたいな童貞にだって簡単に刀を受け止められるのよ!」
男 「平成も二十年を超えたってのに、オレはいまさら辻斬りなんぞに遭わにゃならんのか」
男 「剣で切られるよか、おやくざさんの銃撃戦に巻き込まれる可能性の方が高いっつうの」
db 「ならば飛来する弾丸を鋏で切れるようにおなりなさい」
男 「無ww理wwwwww」
db 「まずは蝿で練習よ」
男 「オレは武蔵じゃねえwwwwwww」
db 「……」
db 「……ネエわたしはけして貴方に嫌がらせを言っているんじゃないの」
db 「貴方を愛しているからこそ、貴方にはわたしを完璧に使いこなしてほしいのよ!!」
男 「せめて鋏本来の使い方に限定してくれwwwwwwww」
db 「わたしをよーくご覧なさい」
db 「持ち手の部分に栓抜きだか殻割りだかがついているでしょう?」
男 「キッチン鋏には普通ついてるよね。使ったことはない機能だけど」
db 「刃が嫌だというのなら、これで貴方を悦ばせてあげてることもできるのよ!」
男 「悦ぶか! お前オレをなんだと思ってるんだ!?」
db 「鋏(scissors)はS! 男(men)はM! これは定説なのよ諦めなさい!!」
db 「わたしなら、貴方の前をチョン切ることも、貴方の後ろにねじ込むことも、どちらもできるというのに」
男 「なぜその二つが等価ッ!?」
db 「ヒマねえちょっと貴方何かお切りなさいな」
男 「別にいまんとこ切るようなもんはねえよ」
db 「フウこれだから童貞は……」
男 「ことあるごとに童貞童貞言うのやめれ」
db 「誘っているのよ気付きなさい」
男 「何にッ!?」
db 「愛する人の手で何かを切るのが、鋏にとっての最高のしあわせなのよ!」
db 「貴方はわたしの笑顔を見たくはないの?」
db 「そのためならばおちんちんさえ惜しくはないのッ!?」 シャッキーン
男 「すいませんめっちゃ惜しいです!」
男 「だいたい鋏の笑顔ってなんだよ……」
男 「お前、顔なんかねえじゃん鋏じゃん……」
db 「金属光沢の具合で察しなさい」
男 「わかるかぁッ!」
db 「わかるようになりなさい」
db 「このぐらい三条の和鋏職人なら基本のキよ」
男 「万能鋏って、何がどのくらい万能なわけ?」
db 「話せば長くなるんだけど……強いて言うなら」
db 「貴方を愛するというそのたった一事だけで、万の機能を語り尽くしてなお余りあるわ!」
男 「いかん相変わらずこいつ話が通じねえ……」
db 「何を考えているか当ててみましょうか?」
男 「どうせまたオレを変態童貞扱いするんだろ……」
db 「カシメをとった穴におちんちんを差し込んで」
男 「お前……さすがにそれは龍神さまのスケールを見くびりすぎだぜ……」
db 「そのままわたしを使ってよがらせたいと思っていたんでしょう?」
db 「ホホまったく童貞の夢想しそうなことね!」 シャキンシャキン
男 「いや夢想してるのはお前! お前だから!!」
db 「貴方はもっとわたしに対して素直にならなくてはいけないわ」
男 「素直じゃないですか!」
男 「童貞言うな、ほかの刃物使っても文句言うな、龍神さまのお命狙うな……」
男 「さんざっぱら素直に言ってるじゃないですかァ!」
db 「またそうやって童貞にしか通じない屁理屈をこねる」
db 「小指掛けのある方の穴にわざわざ親指を突っ込むかのような天の邪鬼な生き方はもうおやめなさい」
db 「貴方はもっとわたしに対して素直にならなくてはいけないわ」
男 「日本語は通じるのに話が通じないって……!」
男 「左手で鋏を使うかの如き、このもどかしさ……ッ!!」
db 「鋏を開いて投げたらブーメランになると思っていた頃の貴方……」
db 「ホントにやって人に当たって大騒ぎになったときの貴方……」
db 「そんな貴方を慰めたのが、わたしたちの愛の始まりだったわね」
男 「ソースもなしに当の本人を騙くらかせると思うなよ!」
男 「メシでもつくるか」
db 「お待ちなさい」
男 「お前も何か食うの? 鋏なのに」
db 「ちょうどいいわこの本をあげる」
つ『キッチン鋏だけでつくる! 本格和洋中のすべて』
男 「キッチン鋏すげえええええええ!」
db 「ちょっと! いま刃に指紋を付けたでしょう?」
男 「えー……刃についた紙くず払っただけじゃーん」
db 「罰よ。わたしを研ぎなさい」
男 「研がんでも別にまだ切れるよ」
db 「……アアもどかしい恋ね鈍感な童貞ね!」
db 「甘えるのにも見栄を張りたい女心を察しなさい!」
男 「研がれるのは甘えなんだ!?」
男 「ってオレには素直になれと言っておいて自分はこれか! クソックソッ!」
db 「……フウ貴方が童貞を卒業できる日は、どうやらまだまだ先のことになりそうね」
db 「あの仲尼という男」
db 「妙に形式にうるさくて、薬味の葱も、鋏ではなく包丁で刻んだものにしか箸をつけないの」
db 「でもまあそこまでして付き合うほどの価値がある男でもないわ」
db 「だから貴方は安心してわたしで葱を刻んでちょうだい」
男 「たしかに孔子に用なぞありゃせんが……ありゃせんが……」
db 「鋏を擬人化するより先に貴方にはまずやるべきことがあるはずよ」
男 「お前がどっか行ってくれたら、オレは鋏がどうのと悩む必要すらなくなるんですがね」
db 「鋏に足がついた本当の『ハサミムシ』を感得なさい」
男 「きめえええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!1」
db 「足は多ければ多いほどいいわ」
男 「ハサミムシ六本! ハサミムシのあんよは六本固定ですから!」
db 「あれってパッと見はヤスデみたいなんだからそれでいいのよ」
男 「よくねええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!1」
db 「必殺技は百足と同じ。『天井ダイブ』と『お布団侵入』よ」
男 「危ねえええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!1」
男 「鋏カバー!」
男 「フフフはじめからこいつを使っていればよかったのだ!!」
db 「そういうのはイスラム圏の鋏にやってちょうだい」
男 「ちゃうちゃうこれそういうもんとちゃう!」
男 「なんだか今日の鋏は固いなあ……」 ジョキジョキ
db 「持ち手の間に強力バネを仕込んでみたのよ」
男 「またいらんこと始めやがったよこの刃物ッ!」
db 「引きこもりなんだからせめて日常生活の中で少しでも身体を鍛えないと!」
男 「何度も言うけどオレぁ別に引きこもってませんから! バネ外せ!!」
db 「コンビ名を決めましょう」
男 「誰と、誰の?」
db 「わたしと、貴方の、名コンビで、紙切り芸の世界に君臨するのよ!」
男 「……」
男 「やべぇオレ疲れてるのかな」
男 「なんだかそのオチ、すっごくいい落ち着きどころみたいに思えてきた!」
db 「アア服の裾から! 服の裾からあ!!」
糸 「……」
男 「ん? ああ、糸くず……ありがとう」 ツイ
db 「引っ張っちゃ駄目!!」
男 「え?」
db 「それはほつれた糸になりすました運命の赤い糸!」
男 「エエエエエエエエエッ!?」
db 「汚いわさすが赤い糸汚い!」
db 「そうやって貴方との出会いを作為的に演出しようと目論んでいるのよ!」
男 「いやいやいやいや、ないないないない」
男 「何が哀しゅうて赤い糸そのものに惚れられにゃならんのさ?」
db 「アアもうもどかしい童貞ね!」
db 「信じなくても構わないから、きちんと鋏でしっかり断ち切りなさいその邪恋を!」
糸 「……」
男 「うおッ変にちぎれたァ!?」 ビリッ
db 「マア相変わらずアルミホイルが下手なのね」
男 「刃のついたふたがふにゃふにゃになってて、切ってる途中でくにって曲がるんだよ!」
db 「意地を張らずにわたしをお使いなさいな」
男 「ふざけんな何が哀しゅうてアルミホイル如きにわざわざ鋏なんざァ!」
db 「ホホかわいい子! ホホホ意地を張る男の子ってホントかわいいわ!!」
db 「わたしでも切れない世界にたった一つのもの」
男 「こんにゃく?」
db 「イイエそれは貴方への溢れ出るこの想い……!」 シャキンシャキン
男 「じゃあ何なら切れるの? カッター? ニッパー? ノコギリ?」
男 「冬はこたつですな」
db 「エエまったくね」
男 「……鋏はこたつ関係ないだろ鋏は」
db 「何を言っているの。こたつに文旦は常識でしょう?」
男 「普通のみかんで十分だよ。文旦剥くのめんどくさいし」
db 「駄目よ! 文旦の中の皮を手だけで綺麗にむけるのは熟練のリア充のみ!」
db 「童貞が真似しようとしても、中の実がつぶれて汁が飛び散るだけなのよ!!」
db 「いいからおとなしくキッチン鋏を使いなさい!」
男 「だから普通のみかんでいいって言ってるだろ聞けよ人の話!」
db 「ハア貴方が童貞じゃなかったら……」
男 「いいかげん小型金属収集の日に捨てたろかてめぇ」
db 「人間の彼女との通話中に電話線をチョン切ってやったのに」
男 「つまらない野望は捨てろ!」
db 「いまどき携帯も持っていないような男だから童貞なのねえハア」
男 「あァ? 携帯と童貞は関係ねえだろ、携帯と童貞はよォ?」
db 「それにつけても解せない話ね」
男 「一番解せねえのは今ここにいるファック鋏だよ」
db 「密教法具に鋏がないだなんてどう考えてもおかしいじゃないの」
男 「おかしいのはお前の方だ」
db 「そうね貴方出家なさい。童貞なんだからちょうどいいわ」
db 「そして鋏を持った尊像を崇拝する新宗を打ち立てるのよ!」
db 「出家するには煩悩が邪魔だというのなら、いますぐわたしがチョン切ってあげるから!!」
男 「あいにくとオレぁ龍神信仰の修験者だからなァ! 遠慮しとくぜ!!」
db 「チョット貴方入院なさいな」
男 「は? 完全体・究極体を通り越して健康体ですよ僕ぁ」
db 「医療鋏として貴方の体組織を切ったり剥がしたりしてみたいのよ」
男 「龍神さまを諦めたかと思ったらこれだよこの気違いな刃物は!」
db 「落ち着きなさい童貞体」
db 「これは人間同士で言うと耳かきのようなものなのだから」
男 「最近なんかお前重いんだけど」
db 「貴方の手首・握力を鍛えるためのささやかな内助よ」 ズシリ
男 「鍛えてどうすんの!?」
db 「最低でも金切り鋏を紙でも切るかのように軽々と操れるようになってほしいの」
db 「貴方はわたしの愛を受け入れるのにもっともっとふさわしい男にならなくてはならない!」
男 「何度も言ってるが受け入れる気はまったくないッ!」
db 「電車内でのつれづれに、窓から見える景色へ鋏を飛ばしている人はどのくらいいるのかしらね」
男 「普通そういうのは忍者でやるから」
db 「窓枠内の景色では街中にある直立棒状のものが鋏にスパスパ切られていくの」
db 「けっこう爽快よ?」
男 「いらん! オレぁドラゴンボールの悟空飛ばしてるから!」
db 「和鋏……和風
裁ち鋏……熱血
キッチン鋏……家庭的
剪刀……理系
事務鋏……主人公的無個性
金切り鋏……オッサン臭い
花鋏……純情可憐
剪定鋏……田舎もの
高枝切り鋏……不思議ちゃん
理容鋏……スタイリッシュ
枝切り鋏……がさつ
鼻毛切り鋏……汚部屋住人
芯切り鋏……時代錯誤
爪切り鋏……甲斐甲斐しい」
男 「またどうでもいい設定を……」
db 「……で801!」
男 「えッ!? ぜんぶ男なのそれ!?」
db 「サア何をぐずぐずしているの?」
db 「次のイベントまでに早く原稿を仕上げなさい!」
db 「アヘラースレに入り浸っている場合じゃあないのよ!」
男 「ふwざwけwんwなwwwwおwまwえwがw描wけwwwwww」
db 「や……っ! 触点は敏感なの! もっとやさしく……」 シャコシャコ
男 「そこが鋏の性感帯なんだ……」
男 「あとその妄想中にもしオレを登場させてたら、塩水に漬けて放置するからなッ」
U 「掌の中にスッポリ納めたまま刃を見せずわたしを自在に操れるようになりなさい」
男 「いまどき和鋏なんか使わねーよ」
U 「ンマアそんなことでいったいどうやって忍者の暗殺術に対抗しようっていうの!?」
男 「てめえはいつから暗器になった?」
db 「オカズに飢えているからといって、わたしの指穴にほかの鋏の刃を突っ込むのはおやめなさい」
db 「そんなものを見ながら童貞棒を慰めていったい何が楽しいというの!?」
男 「しねえよ! そんなもんに欲情するまで落ちぶれちゃいねえよ!」
db 「貴方のものを直接挿し入れる勇気を持って!」
男 「しねえっつってんだろ!」
db 「ホホ初めてが怖いのはよくわかるわ。でもそのままでは貴方は一生童貞なのよ!?」
男 「ん……くそ……こいつ……」 ゴソゴソ
db 「マアまた無駄なことを」
男 「無駄も何もこの紐ほどかなきゃ中の荷物出せないじゃーん」
db 「ホホ愚かな童貞ね」
db 「固く結ばれた紐を素手で綺麗にほどけるのは、勝利者であるリア充だけだというのに!」
db 「とっておいてまた使うわけでもなし、さっさと鋏でチョン切っちゃいなさいな」
男 「いや、待て……もうちょっとでほどけそうなんだよこいつ……」
db 「エエじれったい! 童貞には無理だと言ってるでしょう!」 シャキンシャキン
男 「邪魔すんなコラ! 手元が狂……うわよけい固くなった!馬鹿ッ!」
db 「さみしいわ貴方最近構ってくれないじゃない」
男 「あいにくとオレぁ植木屋でも仕立屋でも床屋でもないんでね」
db 「せめて貴方の指をちょうだい」
db 「さみしい時は指穴の中に入れ貴方を想って静かに泣くわ」
男 「その前に全オレが号泣するねッ!!」
男 「いまさらだけど、なんで鋏がしゃべって動いてるんだろう……」
db 「アラわたしは神の化身なのだと以前言ったじゃない」
db 「神の身でなくてどうして『かみ』と名のつく他の物を切れるというの!?」
男 「マジで神なのか……?」
db 「……」
男 「……」
db 「……ホホ冗談よ。冗談に決まっているじゃない」
db 「本当は支点力点作用点の存在によるテコの原理のなせるわざでしかないのよ」
男 「テコの原理すげえええええええ!!!!!!1!!!」
db 「サア鋏をモチーフにした超人を考案して集英社に送るわよ!」
db 「ストロング・ザ・武道の正体に採用させて、鋏の名を満天下に知らしめるのよ!!」
男 「待て!」
男 「OVERさんの中の人は魚雷ガールで許されても、武道の中身が鋏ってのは許されねぞ!?」
db 「鋏も人間の女も、緩くもきつくもないあたりが名器と呼ばれるのは同じ」
db 「つまり鋏も人間の女も同じなのよ!」
db 「ハアここまで言わなければ童貞には理解できないのかしらねえ……」
男 「わからん! お前の言うことはまるでわからん!!」
db 「かみはチェーンソーでなく、鋏で切りなさい」
db 「フウこの童貞には女の子にアクセサリーをプレゼントしてあげようという気概もないのかしら」
男 「ツッコミどころはどこですか?」
db 「なんのためにヒットポイントがついていると思っているの!?」
db 「いくら童貞でも付け替えのヒットポイントぐらい買えるでしょう」
男 「それはおしゃれのためのワンポイントでついてんじゃねえよ」
db 「ンマアお馬鹿さんね人間の耳や指だってそれは同じことじゃない!」
男 「今日は星がよく見えるな」
db 「フン」
男 「ん? 星は嫌いか?」
db 「……てんびん座ってあるじゃない」
db 「もとはさそり座のはさみだったのよ」
db 「独立当初ははさみ座とも呼ばれていたのに、それが今ではスッカリてんびん座よ!」
db 「こんなふざけた話ありゃしないわ!」
男 「オレに言われても知らん!」
db 「でも貴方だけはあれをかたくなにはさみ座と呼んでくれると信じているから!」
男 「それは五老峰の老師に悪いからやめとこうぜ」
db 「ドレ今日はこの皮剥き突起で貴方の皮でも剥いて差し上げましょうか」
男 「おっとそいつを刺して剥くのは分厚い柑橘の皮だけにしておきな!」
男 「オレの龍神さまは逆に覆い隠す皮がほしいくらいの眩しすぎる逸物だと知らんのか!?」
db 「サア用意できる限りの各種鋏を用意して」
db 「鋏の音でわたしと貴方の愛の音色を奏でるのよ!」
男 「鋏は楽器じゃねえ!」
男 「それにオレの手は二本だ!」
db 「マアそれじゃあ貴方はいかなる調べに乗せてわたしへの愛を歌い上げるの!?」
男 「まさかとは思いますが、この『愛』とは、あなたの想像上の存在にすぎないのではないでしょうか?」
db 「妖刀を打ち直せば妖鋏もあるいは作れるかもね」
男 「そういうのは再利用せず、火山の火口にでも捨て溶かすことをお勧めするね!」
男 「やっぱ鍋には蟹だよなあ……」 ハグハグ
db 「わたしのために蟹鍋とは貴方も少しは気が利くようになったのね」
男 「すいません意味がわかりません」
db 「わたしは殻を剥く、貴方は肉を食べる。そういうことでしょう?」
男 「え?」
db 「え?」
男 「蟹の殻なんていつも指入れて割って食ってるけど……」
db 「アア何というものの道理のわからない童貞なんでしょう!」
db 「蟹の殻を道具も使わずパキッと綺麗に割れるのは、神に愛されしリア充だけの固有スキルなのに!」
db 「童貞が真似しようとしても殻はグニャグニャ曲がるわ、肉は半端にこびりついたままだわ」
db 「たまに一度で割れても欠片が肉に残り、口の中で名状しがたい音を立てるのよ!」
男 「そそそそんなことないわ!」 ドキッ
db 「いいからわたしにまかせなさい! 肉を横取りしようってんじゃないんだから!」 シャキンシャキン
男 「お前オレのドラクエいじったろ?」
db 「オオわたしの童貞! 感謝なさい!」
男 「勝手に持ち武器を全部おおばさみにしてんじゃねえッ!」
db 「全鋏擬ハサミムシ化計画、始動!」
男 「 や め て ! 」
db 「脚はやっぱり百足並み!」
男 「 堪 忍 し て !! 」
db 「すべてが天井から降ってくる!」
男 「 い っ そ 殺 し て !!! 」
男 「どうもお前は物語の方向性を間違っているように思えてならん」
db 「アラ童貞のくせして他人様に指針を示そうというの?」
男 「鋏職人の弟子である青年と、鋏を使う職業で同じく見習いの身の少女達との交流の物語とか」
男 「華道とか、庭師とか、美容師とか……」
db 「却下」
男 「はやっ!」
db 「わたしと貴方の間にはほかの女との交流なんかいらないのよ!」
db 「そんな邪魔な交わりはわたしがすべて裁ち切ってあげるから安心なさい!」 シャキンシャキン
db 「あんまりわがままばっかり言ってるとホントにチョン切っちゃうわよ……梳鋏で!」 シャコシャコシャコ
男 「やめてええぇ! 新井赤空作初期型殺人奇剣で斬られる方がまだマシよおおぉ!!」
db 「そんなに言うならお望みどおり、シュレッダー鋏で切ってあげましょうか?」 シャキンシャキン
男 「なにコレェ? 刃がいっぱいついてるゥチョーマジ連刃刀ぉ~」
db 「ホホ時代の進歩鋏の進化とはたいしたものね!」
db 「いまや千円もあれば誰でも十本刀の一員として、志々雄さまとともに戦えるのよ!!」
男 「そんなもんになるくらいなら、オレは縁くんのやさぐれた心に活を入れて差し上げたい!」
db 「なによそのデザインナイフは!」
db 「そんな童貞臭漂うものなんか使ってないでわたしを手に取りなさい!」
男 「オイオイ鋏で切り絵はチト無謀だぜセニョリータ!」
db 「オオ鋏はすでに極限まで完成された手動刃物の王」
db 「使いこなせないというのなら、それは使い手が童貞だからと言うほか理由はないのよ!!」
男 「じゃあ鋏で深海探査する方法言ってみろやファック鋏ッ!」
db 「ホホ可哀想な童貞! オオこれは鋏だけの話ではとうてい済まされないのよ童貞!!」
db 「何でも人のせい、もののせいにする人生に、いったい何の甲斐があるというのかしらね!」
db 「ところで貴方下着は刻んでから捨てないの?」
男 「どこの痴漢が男の下着なんかゴミから盗むんだよ」
db 「アアなんという無知なんという童貞!」
db 「狂った腐女子がゴミ袋をあさって童貞のパンツを狙わないとも限らないわ!」
db 「これからは! きちんと鋏で切り刻んでから捨てるように!!」 シャキンシャキンシャキン
男 「イヤアァー! 狂った刃物がボクのおぱんちゅ狙ってるうゥー!!」
男 「うわっ……また枝と一緒に芋虫真っ二つにしちゃった……うわっ……」
db 「ホホ童貞如きが園芸鋏を使っていればよくあることよ!」
男 「お前……ちょっと太った?」
db 「ンマア貴方のせいよ!」
db 「貴方がいつまでたっても振り向いてくれないから、ストレスで太ってしまったのよ」
男 「ストレスならせめて痩せるなり脆くなるなりしてくれよオレの安全のために!」
db 「今ならトタン板でも簡単に切れそうな気がするわ……!!」
db 「……まるで貴方の首を骨ごとチョン切るようにね……!!!」
男 「前々から思ってたけど、お前はオレを最終的にどうしたいんだ!?」
db 「……」
db 「大丈夫。心配しないで」
db 「もし貴方の首をチョン切るようなことになったとしても」
db 「そのまま血溜まりの中で静かに錆びゆき、すぐに貴方のあとを追うわ……」
男 「そんな純愛はノーサンキューだ!」
db 「アア貴方の中には本当にわたしを愛する心が詰まっているのかしら?」
男 「無いよ」
db 「イイエ。イイエ。貴方はきっと、自分でもまだ気付いていないだけ」
db 「チョット調べてみましょうか」
男 「やめろ! 切る気か!」
db 「大丈夫よ最先端の医療鋏を信じなさい」 シャキンシャキン
男 「マジでやめろアホウ! 切ってもお婆さんと赤ずきんちゃんしかいないから!!」
db 「工具と思えば文房具、イヤイヤ実は医療器具」
db 「そうかと思えば農機具はたまた調理器具……」
db 「しかしてその実態は!?」 シャキン!
男 「変なキャッチコピー作ったところで、てめえは鋏だ名探偵でもエリートスパイでもねえ!」
db 「 『黙ってわたしについてきなさい』 」
db 「 『貴女を愛を刈る鋏にしてあげよう』 」
db 「あの日羊毛を刈っていたわたしを見かけた通りすがりのおじさまはそうおっしゃったの」
db 「迷ったけれど結局は羊を捨ててついていったわ」
db 「それからわたしは愛を知り、幾たびも鋏に生まれ、そして貴方に出逢ったのよ!!」
男 「あの大工の小倅かァいらんことしくさりおったンわァ!!!!!!!1!!!11!!」
男 「いたたたたたた! 刃先で鼻の穴広げんな!」
db 「新しいプレイの模索よ」
db 「わたしたちのセッ○スもこの頃なんだかマンネリ気味でしょう?」
男 「いつそんなむなしいことしたァ!?」
男 「それにこういうことはちゃんと鼻用鉗子がしてくれるから鋏はすっこんでろ!」
db 「ンマア鋏だって立派な医療器具の一種じゃない!」
db 「むしろ同じような形にくせして鋏の用を足せない鼻用鉗子こそいらない子なのよ!」 ギュウウ
男 「痛い痛いやめろやめろ!」
男 「今日の晩飯なんにすっかな」
db 「椎茸の鋏揚げになさい」
男 「二枚の椎茸に挽肉餡を挟んで蒸すなり揚げるなりするんだよなそれは?」
db 「恐れないで童貞! 一気に『食べて』しまえば案外怖くないものよ!」
男 「……二枚の椎茸に挽肉餡を挟んで蒸すなり揚げるなりする料理で間違いないよなたしか?」
男 「あ、やべっ、だしのもと切れてた」
db 「ホホうかつな童貞ねしょせん童貞ね」
db 「サアわたしで昆布でも切って出汁をお採りなさい!」
男 「無いよ」
db 「だから童貞なのよ!!」 シャッコーン!!
男 「え? お前は切る側なのに何でここで自分が切れるの!?」
db 「フウ仕方がないわね。じゃあわたしを鍋に入れなさい」
男 「オレは出汁の話をしているんだが」
db 「わたしは海苔や昆布をはじめとして無数の食材を切ってきたキッチン鋏」
db 「刃にはその味が染みつき、世界にただ一つの合わせ出汁のもとになっているのよ」
db 「そんじょそこらの昆布やガラなんかじゃ出せない味ね!」
男 「お前はどこの雑炊鍋だ?」
男 「世の中には目盛り付き鋏なんてのもあるんだな」
db 「ソウでも無意味ね」
男 「えー? 何センチぐらい切ったか切りながらわかって便利じゃん」
db 「わたしと貴方の仲はいくら切ってもけして切り離せはしない!」
db 「∞なんだから測っても無駄なのよ!」
男 「お前もカシメが外せる鋏だったら研ぎやすかったのになあ」
db 「女は手間がかかるからこそいとおしいのよ」
男 「てめえは道具だ」
db 「アアでも介護してもらうようになったときのことを考えると、その方がいいかもしれないわね」
男 「鋏を介護する気もされる気もねえ!」
db 「フフ寝ぼけて裁ちきり鋏で爪を切ろうとするなんてかわいい童貞ね」
男 「ないないそれはない」
男 「爪切りが見当たらんのですけどね」
db 「アア鋏で代用が利くものはみんな鋏と交換しておいてあげたわ」
男 「爪切りをどこへやったァッ!?」
db 「キャア正気に戻りなさい童貞!」
男 「そうめんを食いたいだけで、なぜ狂気の童貞呼ばわりされにゃならんのか」
db 「その紫蘇の葉をどうするつもり!?」
男 「薬味に決まってンだろ」
db 「アア紫蘇の葉を包丁で細く切れるのは、光の道を征くリア充だけの特権なのよ!?」
db 「童貞の包丁さばきでは切ったつもりが繋がってしまうがオチ!」
db 「葱ならともかく繋がった紫蘇の葉なんて薬味として最低でしょう!」
db 「おとなしく重ねて折ってキッチン鋏でお切りなさい!」
男 「オレをそこまで童貞呼ばわりすることでいったいお前は何を得られるというんだ……」
db 「極端な話、リア充は鋏一丁握っただけでも、あらゆるものを作り出せるのよ」
db 「でも貴方は、オオ、童貞だから」
db 「まずはわたしとの絆作りに専念なさい」
男 「別にオレはわくわくさんになりたいわけじゃないんだが」
男 「雨、やまねえなあ」
db 「はさみだれというやつかしらね」
男 「さみだれ、な」
db 「貴方の髪を、爪を、鼻毛を、おちんちんを、アアただ貴方だけを切っていたい!」
db 「かと思えば、貴方の手で使われ切るのなら他の女の下着でもいいと思うわたしがいる!」
db 「オオどちらもわたしなのよ貴方を愛するわたしなのよ!!」
db 「どちらが本当のわたしなのかしら? ときどき自分というものがわからなくなるの」
db 「だからお願い。そんなときは指穴に、ずっと貴方の指を挿れていてちょうだい」
db 「でないとわたしは愛でおかしくなってしまいそう!」
男 「寝ても覚めてもお前のことがまるでわからんオレの苦悩に比べりゃ、屁でもねえよ」
男 「それと引っかかる点が二三ある」
db 「これでも昔に比べて丸くなった方なのよ」
男 「丸いお方は人のことを童貞童貞言いませんがな」
db 「わたしの先端をご覧なさいな」
男 「ハッこの程度で丸くなったたぁ片腹痛ぇ!」
db 「鋏を使いたいのに手元にないときの空虚な感覚のことを『はさみしい』と言うことにしたわ」
db 「これで貴方も自分の気持ちを簡単に言い表わせられるでしょう?」
男 「鋏が手元に出しゃばってきて鬱陶しいときの感情は、じゃあどう言えば?」
db 「鋏。それは当たり前すぎて気付かない幸せ」
db 「世人は日常に鋏があるということの幸福を意識的にかみしめるべきだわ」
男 「まーた何か言いだしたよこの刃物さんは」
db 「PRのために鋏の魔法少女のアニメを作りなさい」
男 「『ましょう』じゃなくて『なさい』かよ!」
db 「双子の魔法使いB子(仮)とD子(仮)は魔法のバイブで身体を繋ぐと鋏に変身!」
db 「紙を切ったり枝を刈ったり大活躍!」
db 「……」
db 「……これは流行るわ」
男 「普通の鋏使っちゃ駄目なんスかね?」
男 「鋏、鋏っと」
人 「「……」」
男 「あったあった」
db 「お待ちなさい!」
男 「えッ!? お前そこ? じゃあこれは……」
人 「「……」」
db 「それはわたしじゃない! わたしになりすましたペーパーナイフどもよ!!」
男 「な、なんだってー!?」
db 「フウ危ないところだったもう少しで貴方の童貞が悪霊に汚されてしまうところだったわ」
男 「オレはいったい何に巻き込まれているんだ……」
人 「「……」」
db 「カーテンやタオルに鋏で切れ目を入れておきなさい」
男 「なぜ」
db 「遺したいのよわたしが切った証をこの世界に」
男 「道具は自己主張せんでおとなしく裏方に徹してな!」
db 「できれば貴方にも遺したかったわ」
男 「そんなに好きかオレの龍神さま! 龍神さまはお前なんか大嫌いって言ってるけどな!」
db 「アア貴方が生まれた直後に出逢っていれば、わたしが割礼を施せたのに!」 シャキンシャキン
男 「オレんちは曹洞宗だそんな邪習はねえ!!」
U
U U
⊃ 「ファンネル!!」 ⊂
∩ ∩
∩
男 「和鋏で遊ぶな」
db 「刃を紙と平行に入れて紙を切らない遊びってやったわね」
男 「また懐い話を」
db 「同じ要領で鋏をたくさん服の裾に提げておきなさい」
db 「大丈夫よそう簡単に落ちはしないから」
男 「オレを衆人環視のさらし者にして楽しいか?」
db 「我慢なさいこれも脱童貞のための大事なステップなんだから」
男 「脱の相手がおめえじゃ意味ねえだろが。まあオレは別に童貞じゃなi
db 「筆の毛先は鋏で切って整えるものでしょう?」
db 「筆おろしとはつまりそういうことよ!!」
db 「コンセントの穴は縦に二本。でもわたしの刃は横に二本……」
db 「フウ嫉妬ね電力会社の」
男 「 も は や い み が わ か ら な い 」
db 「常陸、上総、上野へ実際に赴任したのは守(かみ)ではなく次官である介(すけ)だったわ」
男 「親王任国だったからだろ」
db 「いいえ。その三国ではかみが鋏に切られる事案が続出したからよ!」
男 「お前は千年前何をしていたんだ……」
db 「あの覇王信長ですら鋏を恐れ、上総守でなく上総介と名乗ったのは有名な話!」
db 「でも大丈夫! 恋してしまえばもう怖いものなど何もありはしないのだから!!」
db 「柿の木の太い枝を切ろうとしてかなわず壊れた枝切り鋏の中からは
ちっちゃな爪切り鋏がわらわらと……」
男 「そんな昔話は知らん!」
db 「猿蟹合戦の原話よ。マア童貞なら知らなくても無理はないわね」
db 「あんまりわたしの愛を拒むようなら、夜中に紐で天井からぶら下がるわよ?」
男 「ダwモwクwレwスwwwやwめwてwwwwwww」
db 「そのドキドキ感がいつか本当の恋のドキドキに変わるまで!!」
db 「フウいいかげん童貞が哀れで哀れで仕方がないから、擬人化案ぐらいは出してあげるわ」
男 「擬人化そのものはやっぱしてくんないんスね」
db 「刃が両手。カシメが眼。その周囲が胴体。ハンドル部分が脚。以上!」
男 「新種の妖怪かなんかスかそれ?」
db 「童貞。貴方も幼女の着るスク水のクロッチをつまんで鋏で切ってみたいお年頃なの?」
男 「切りてえのか?」
db 「一発でジョキっと切れないと白けるじゃないああいうのは」
db 「カッターとかじゃその辺チョット不安なのよねえ」
db 「エエやっぱり鋏が安心だわ!」
男 「……切りてえのか?」
db 「口裂け女がウロチョロしていた頃があったでしょう?」
男 「オレはその頃生まれてないよ」
db 「いま同じことが起きたら絶対に鋏が規制されるわ!」
男 「あの姐さん鋏持ってたからなあ」
db 「そうならないよう、貴方は製鋏業界のドンとなって大いに献金しておきなさい」
db 「自動車業界はそうやって交通事故を乗り切ってきたのだから!!」
男 「鋏で大儲けは無理やろ~」
db 「エエ覇気のない! それでも貴方男の子なの?」
db 「ならなかったらチョン切っちゃうからそのつもりで!!」 シャキンシャキン
男 「お前が規制派の首チョン切ってきた方が早いよね絶対!?」
db 「サア酒と鋏と文明と」
db 「どれが一番最初に滅ぶのか、デスマッチの始まりよ!!」
男 「この野郎……意外と難しい問題を……ッ」
男 「なんか面白いことねえか? オレがお前に巻き込まれない限りで」
db 「ソウね」
db 「じゃあ聖書原理主義者に訊いてご覧なさい」
db 「主はいつの時点で鋏を創られたのか、と」
db 「ホホたぶん馬鹿みたいに真面目に考えてくれるから」
男 「悪趣味だなあ」
男 「でもどういう理屈をひねり出してくるのかにはちょっと興味あるわ」
db 「童貞! 失われた聖櫃を求めて徳島県をうろついている場合じゃあないわ!」
男 「そんなもん探してないし、うろついてもないよ? それに何度も言うけどオレは別に童t
db 「神殿には聖櫃よりももっと重要なソロモン王の芯切り鋏があったの」
男 「お前、『ソロモン王の』をつければ何でも宝になると思ってねえか?」
db 「ホホ無知な童貞ね! 旧約聖書の列王記をよくお読みなさい」
db 「バビロン王ネブカドネザルの部下が持ち去ったとされるソロモン王の芯切り鋏……」
db 「オオもはや貴方が童貞を脱しリア充と伍するには、その力を借りるほか術はないのよ!!」
男 「そういうのはルパン三世TVスペシャルでやってくれ」
男 「あとオレはだなあ……」
男 「金がない。さてはゆうべのミカロンか?」
db 「さすがは童貞・ジ・アルティメット。ホント何もないのね、わたし以外」
男 「いやおろせばあるよさすがに」
db 「でも貴方が困窮の果て、わたしで手首をかッ切るところを見るのは本意じゃないわ」
db 「何とかしてあげようじゃないの」
男 「いやだからおろせばあるんだって……」
db 「世界のどこかに刀銭ならぬ鋏銭が流通するパラダイスがあるという話よ」
db 「家にあるだけの鋏をもって旅立ちなさい童貞!」
男 「じゃあめんどくせえけどおろしに行ってくるわー」
db 「オオオ落ち着きなさいどどどどど童貞!」 カシャカシャカシャカシャカシャ
男 「まずお前が落ち着け。うるさくてかなわん」
db 「支柱に絡みついた枯れ蔓を無理矢理引きちぎって処分しようだなんて愚劣なことを!」
db 「童貞がそんなことをしても、蔓は切れずに掌が切れるだけだって古老も戒めているでしょう!」
db 「新時代を担うリア充のみが知恵の輪を解きほぐすが如くに枯れ蔓を外せるのよ!」
db 「童貞は高望みせず鋏で細かく切って外しなさい!!」
男 「なあ、お前の中じゃ童貞って、どこまで本来の童貞以上に駄目な生き物になってるの……?」
db 「アアこの家には鋏が少ないわ貴方にはわたしへの愛が足りないわ」
男 「これ以上あったって使わねえよ。インテリアにでもしろってのか」
db 「刀がインテリア用品になった以上、その後継者たる鋏だって資格は十分じゃない」
男 「インテリアかアレ? 実用品じゃなくなったのは認めるが」
db 「童貞はこれだから! 鋏の機能美はインテリアとしても十分に堪えうるでしょう?」
db 「サアわかったら鋏を買いに行くわよ!」
db 「あらゆる鋏を集めようと思ったらはっきり言ってこの家では手狭に過ぎるわ」
db 「でもわたしの歓心を買いたければ、その程度のIYHでもまだまだ不十分なくらいなのよ!!」
男 「よーしふざけんな買う前からすでにオレのハートはストンだぜッ!!」
男 「もしお前が男人格だったなら、そこにはいかなる狂気の物語が紡ぎ出されていたのだろうか」
U 「ホホ馬鹿な童貞ね略して童貞ね」
U 「鋏には穴が二つあるのよ? 女に決まっているじゃない!」
男 「オレは……おちょくられているのかこいつに……?」
U 「アアでも奇遇な穴という可能性もあったわね……棒がついている鋏だってあるんだし」
qp 「サア始めるわ!」
 ̄
男 「お前なんでその辺に何十本も刺さっとるぅん?」
qp 「迫り来る新聞記事どもをばったばったと切り抜いてスクラップするのよ!」
 ̄
qp 「刃が駄目になったら別の鋏を引き抜いて使いなさい」
 ̄
qp 「新聞どもは絶え間なく襲ってくるわ。少しでも手を休めたら、貴方……死ぬわよ?」
 ̄
男 「刃が駄目になるほどの新聞って、どんだけええええエエエエ!?」
紙 「ヒュウウウウゥゥゥゥォォォォォォォウウウウウ……」
qp 「……来たわ! 死にたくなければ、構えなさい!」
 ̄
男 「オレは足利十三代将軍じゃねええええエエエエ!!!!!!!!!1」
db 「アルファベットの『U』が和鋏の象形文字であることはすでに定説」
男 「今でこそ日本にしか残ってねえけどルーツがギリシャなのは知ってるがそれはない」
db 「ドリルは男の浪漫、鋏は二人の愛」
男 「はいそこ勝手な標語を作らない」
db 「ンマアやっぱり童貞だから知らなかったのね」
db 「二つの刃が一つになって働く鋏は昔から夫婦和合のシンボルなのよ?」
男 「はいそこ一瞬信じてしまいそうなたちの悪い嘘つかなーい」
db 「ホホ頑なな童貞だこと」
db 「アイルランドやブルターニュ、古代ペルシアの風俗をよおく調べてご覧なさいな!」
db 「決めシーンでの持ち物をすべて鋏に換えてみるスレ」
男 「オレは立てんぞ?」
db 「コラ職人大募集よ!」
男 「立てたきゃ自分で立てな」
db 「挟むものはこれからすべて鋏で代用するように」
男 「無ww茶www」
db 「今後は鋏に似た形のものも鋏で代用するように」
男 「無茶がww進化したwwwww」
db 「成らぬは人の為さぬなりけりよ!」
db 「安心なさい童貞」
男 「その台詞はもうある意味フラグだよな?」
db 「わくわくさんに匹敵する鋏遣いを極めたとき、貴方は同時に知るはずよ」
db 「加藤鷹に匹敵するテクニックをも同時に手に入れていたということにね!」
db 「だからもっともっとわたしを使いこなすのよ!」
男 「『わくわくさん―鋏』は『加藤鷹―女』と等価値ッ!?」
db 「ンマア知らなかったの?」
db 「どうりで童貞輪廻を延々とハムスターみたいに回り続けているはずだわ!」
U 「兜の鍬形からガンダムのアレに至るまで、戦士たちはみな鋏の力にあやかろうとしてきたわ」
男 「和鋏に何の力があるっつうんだ……」
U 「敵の命運を裁ち切るおまじないよ」
U 「マア実のところガンダムの方は御禿に訊かなきゃわかんないんだけど、たぶんそうじゃないかしら」
男 「黙れ! オレは騙されんぞ!」
男 「ぶち上げたホラの半分をあとから否定することで残り半分を信じさせようとする手になんか!」
U 「ホホ好きになさいな。童貞階段を無限に下り続けていたいのなら!」 シャコシャコ
db 「鋏の指穴からずっと景色を覗いていると、稀に鋏の世界へ行けるというわ」
男 「どんな世界だ」
男 「SYAAYYYYAHHHHHHH!!!!」
db 「わたしもマアずいぶんと長いこと鋏をやっているけれど、始めて見たわ」
db 「刃じゃなくヒットポイントで指を挟んで骨折した人なんて!」
db 「さすがは童貞。リア充にはできないことを平然とやってのけるわね」
男 「おい……鋏……指からどけ」
db 「でもそこがいとしい、愛くるしい……!!」
男 「さっさとどけッ!! 熱いやかんに触れてしまった奴が高速で手を引っ込めるようにッ!」
db 「貴方の死後もわたしが常に傍らへありますように」 シャキ
男 「呪うなッ!」
db 「貴方曹洞宗だったわね。今すぐキリスト教に改宗なさい」
男 「何のためにだ!?」
db 「死後列聖されて、庭師か床屋か仕立屋かペーパークラフトかあたりの守護聖人になるためよ」
db 「そうすれば貴方は図像の中で、そのシンボルたるわたしと永遠に一緒になれるのよ!!」
男 「その手の守護聖人ならもういるよ……あ、でもペーパークラフトはどうだろ?」
db 「どうせ鋏で髪を切るのなら、そのまま髪留めも鋏を使えばいいじゃない」
男 「どこまで傲慢な鋏至上主義者なのこの刃物さん!」
db 「たいして変わりゃしないわよ」
db 「結んだリボンの形と鋏の形は単純化すれば相似形なんだから」
男 「ねえよw」
db 「鋏なら一度は赤いコードか青いコードを切ってみたいわねえ」
男 「いまどきそんな起爆装置あンの?」
db 「アラそう? じゃあ仕方ないわね。貴方チョットピアス穴開けなさいな」
db 「引っ張って危ないのなら鋏で切ればいいじゃない」 シャキシャキ
男 「それも都市伝説だッ!!」
男 「近所で葬式があったわ」
db 「アラたいへん」
db 「一緒に出かけるわよ童貞!」
男 「お前関係ないじゃん」
db 「ンマア弔鋏も知らないのね最近の無識童貞は!」
男 「リア充でも知らないと思うなあ」
db 「まだ残っていかねない霊魂のつながり・未練を、鋏を鳴らして完全に裁ち切る儀式よ」
db 「いわゆる『迷わず成仏してくれ!』というやつね」
db 「弓を鳴らして悪霊を追い払うアレと似たようなものよ」 チャキチャキ
男 「……」
男 「またこいつはこうやってありそうな嘘をさらっとつく……」
db 「いまはあまり行われていないけど、江戸時代には普通にあった風習よ?」
db 「ホホ嘘だと思うのなら為永春水の閑窓瑣談をご覧なさいな!」
男 「ひょっとしてお前はカシメを緩めると性格も緩くなってくれるのか?」
db 「ホホ緩い女なら自分の好きなようにヤれるとでも思っているの?」
db 「童貞にありがちな妄想ね!」
db 「緩い女は身持ちの堅すぎる女以上に厄介なのよ! それは鋏も一緒!」
db 「緩い女、緩い鋏を怪我もせず使いこなせるのは、時代の寵児であるリア充だけ!」
db 「童貞は無理をせず元から締まり具合が普通のものを選びなさい」
db 「自分好みに調整しようだなんておこがましいにもほどがあるわ!」
男 「何か上手いことたとえているように見えて、オレの質問にはまったく答えてねえな!」
db 「フウ貴方は蟹の鋏は食べるのに、わたしはいつまでたっても食べてくれないのね」
男 「食べる、の意味がすりかわっとるよ」
db 「童貞相手の恋はホント疲れるわ」
db 「でもこれがわたしの選んだ恋なのよ、エエけして後悔などしない!」 シャキンシャキン
男 「オレはいいかげんウザいんですが」
男 「また……寝てる間にオレの髪を勝手に切ったなこいつ」
db 「人間でいうところの、添い寝してきてキス、に相当する行為よ」
db 「種が違うんだから愛情表現の文化にも差異があることを受け入れなさい」
男 「そもそもてめえを受け入れる気自体ないわああアアアア!!」
男 「ちょっとこい! 電話帳切ってやるッ!」
db 「切れるわけないでしょう! DVはやめて!」
db 「暴力で愛は掴めないのよ! 童貞にはわからないの!?」
男 「うるせえ! 今日という今日は切れねえもんに無理矢理刃を立てて反省しやがれッ!!」
男 「包丁がない」
db 「アアそれなら貴方があの邪悪な輝きに魅せられないよう捨てておいたわ」
男 「どうやってメシを作れとッ!?」
db 「キッチン鋏があるじゃないの!」 シャコシャコ
db 「西洋では肉も魚も鋏で捌く方が多いのよ!」
db 「菜っ葉だってむしろ繋がることなくきれいに切れるわ!」
db 「オオなぜ貴方はもっと早くこのことに気付かなかったの! 童貞だからね!?」
男 「肉とか魚とかはこの際どうでもいい」
男 「この聖護院大根を鋏でどう切れと言うんだ貴様はァッ!!」
db 「あってよかったお絵かきソフトのはさみツール!」
男 「え? あれもお前の支配下なの?」
db 「ホホたとえデジタルの世界に移行しようとも、わたしは永遠に不滅なのよ!!」
db 「エエ甲斐性のない童貞オオ意気地のない童貞!」
db 「貴方はいつになったらわたしのために鋏業界を席捲するの?」
男 「しねえよ。お前のためにもオレのためにも」
db 「新しいタイプの鋏を創り、そこに需要を呼び込みなさい」
男 「聞いてくれよオレのソウルシャウト」
db 「ソウね。貴方華道の家元におなりなさい」
db 「そして弟子には池坊流でも古流でもない、貴方オリジナルの花鋏を使わせるのよ!」
男 「何か似たような感じで教祖の本売りまくってる宗教あったよなあ」
db 「童貞ッ! そこに直りなさい!!」
男 「今度はなんスか」
db 「何も糞もないわッ! 貴方どうもキッチン鋏をあまり使わないようね?」
男 「葱とか刻んだり、食い物の袋開けたりには使ってるよ」
db 「一番よく使っているのはおろし付き皮むき器じゃないのキイイイイイー!!」 シャコシャコシャコ
男 「包丁の次にそうなるのは当然だろ」
db 「チョット待ってなさい!」
db 「この鋏体に皮むき器とおろしもつけて帰ってくるわ!」
db 「それまでにちゃんと皮むき器は捨てておくように!!」 シャッカシャッカシャッカ
男 「……行っちまった」
男 「どう考えても使いにくいだろそれ」
男 「なぜに『影を本体から切り離す』道具は鋏ばっかなんだろうか?」
db 「ンマアじゃあほかに何がいいと言うのこの童貞は」
男 「刀とかナイフとか、普通の刃物だよ」
男 「鋏だと刃を一回地面の中までぐさっといかなきゃ切れないじゃん」
男 「ここみたいに地面が固かったら使えねえよあれ」
db 「ホホ知った風な口を利くわね未経験の童貞風情が!」
db 「実際にやられてみて己の無知と傲慢と童貞を悔やむがいいわ!!」 シャキーン
男 「え……? まさかお前できるのあれッ!?」
男 「うぉっ?」 ポロッ
db 「ンマア板チョコもうまく割れないだなんて!」
db 「童貞がバレンタインに見栄を張ってそんなもの食べようとするからよ」
男 「平日ですよ本日は」
db 「手も汚さずに板チョコを華麗に割って食べられるのは、クピドがリア充にのみ与えし神佑!」
db 「童貞が真似をしたって変に割れた欠片が床に飛び散り、ほろ苦さをかみしめるだけ」
db 「童貞はおとなしくギザギザのついたキッチン鋏でお切りなさい!!」
男 「どうせ全部食うんだから、そのままかじりついてもよかったよな、そういや」 ガジガジ
男 チョキン db 「クロオオオスボンバアアア!」
男 「……」
db 「……」
男 チョキン db 「クロオオオスボンバアアア!」
男 「ねえ……枝剪りに合わせて変なこと喚かないでくれる?」
db 「右の刃と左の刃がテコの原理の力で引き寄せられて獲物を刈る……」
db 「アアまさにクロスボンバーそのものじゃない!」
db 「マグネットパワーがなくても蛍石をかじらなくても、鋏さえあれば誰でも完璧超人になれるのよ!」
db 「オオむしろ鋏そのものが完璧超人!!」
男 「あの根っこ、鋏で切って調理する気か!」
男 「くそっ……この段ボール……なかなか……」 グググ
db 「しっかりしなさい童貞! 刃の力を段ボールにきちんと垂直に当てて! 斜めになってるわよ!」
男 「やっぱ鋏じゃ切りづれえな」
男 「かといって滅多にバラすもんじゃなし、段ボールカッターわざわざ買うのもなあ」
db 「こ、この童貞ッ!」
db 「男の甲斐性のなさを棚に上げて女のせいにするなんて!」
男 「いやいやいやいやいやいやいやいやいや。道具ってのは大事だろうが」
db 「アアでもこれが惚れてしまった弱みなのね。わたしに貴方は捨てられない!」
db 「捨てられるのはこの段ボールだけ!!」 シャコッ
男 「百均のやつでもいっか。どうせ滅多に使わねえし」
db 「裁ち鋏を打ち直し作れる限りの爪切り鋏を作りなさい」
男 「何のために」
db 「鋏に生まれられなかった貴方のために」
db 「そしてその咎を贖うために」
男 「……何が何だかわからない……」
男 「どうした。また何かくだらんこと考え込んでんのか?」
db 「アアちょうどよかったわ貴方! 童貞の意見も聞きましょう!!」
男 「それが答えてほしい奴に言う言葉か」
db 「呪われた鋏なんだけど、妖鋏と魔鋏、どっちがそれっぽい呼び方だと思う?」
男 「どうでもええわァッ!」
db 「外見的にはカシメを爬虫類っぽい生物の眼にすればそれっぽくなると思うの」
男 「お前ご自慢のテコの原理の支点に当たる部分だけどいいの?」
男 「半端ない力かかるよ、その生身部分」
db 「耐えるわ愛の力で! 貴方だけを見つめながら!!」
男 「オレじゃなくて切ってる対象物をちゃんと見ててください」
男 「スープにパセリでも散らすか」 プチプチ
db 「キャア童貞なにをしているの! ガイアの怒りに触れたいのッ!?」
男 「……また……ですか」
db 「エエ何度でも言わせてもらうわ」
db 「パセリを手で摘めるのは永遠に青春の光を放つリア充のみ!」
db 「朽ちたる童貞の手では茎の筋が上手くちぎれず、本体までも傷め枯らしてしまうだけ!」
db 「いかなるシーンにおいても油断せず過信せず常に鋏を使いなさい!」
db 「オオ鋏を使うだけで恥ずべき童貞もリア充と同じ生活を営めるッ!」
db 「鋏ッ! 何という主の恩寵なの!!」
男 「嘘だッ!!」
男 「最後の最後に神さまが救うのは童貞だけだって、よっちゃんも言っていたッ!!」
db 「アラ貴方やっぱり童t
男 「いやそれとこれとはこの際別な」
db 「恋に破れたハートマークは、真ん中でギザギザに割れているわよね?」
男 「そういう表現は多いね」
db 「ああいうふうな形に切れる鋏のことはご存じかしら?」
男 「……まさか!」
db 「ホホようく覚えておきなさい」
db 「鋏を怒らせると人類は恋さえ実らせられなくなるということを!」
男 「とはいえ明王さまに鋏を持たせたとしても、だ」
男 「悪霊を切ってくれるどころか、こっちの首根っこ押さえられて丸坊主にされそうな気しかせんのよ」
db 「じゃあ和鋏をお持ちいただけばいいじゃない」
男 「それはそれで人の服剥いで勝手に繕い始めそうでイヤ!」
db 「アラ萌えるじゃないの」
db 「左手で鋏の刃を握りしめ、右手で普通に開こうとした場合、鍛えられるのはどっちの手?」
男 「正解は……オレぁそんなひまなことなんざしねえ、だ!」
db 「裁ち鋏、キッチン鋏、爪切り鋏、理容鋏、金切り鋏、花鋏、事務鋏、その他諸々の鋏」
db 「そのすべてを一所に集めて互いに切り合わせ、最後に生き残った鋏……!」
db 「この恐るべき鋏、どう使えばいいか、貴方は知っていて?」
男 「とりあえず研ぎに出さなきゃ、刃がぼろぼろでクソの役にも立ちそうにないね」
db 「鋏の刃を少ぅし開いて放置しておくの」
db 「きちんと閉じたら爆発する罠を仕掛けてねッ!!」
男 「ひどい! ひどいわ!! そんなトラップ、誰も回避できるわけないじゃないのッ!!」
db 「鋏は割り符としても使えると思うの」
男 「ねえよ」
db 「イザという時のため、片刃は貴方が、片刃はわたしが持っておきましょう」
db 「貴方はわたしの右片刃を持ち、そのわたしが左片刃を持つ。そういうことよ」
男 「……えと……ちょち待って」
男 「……」
男 「オイッ!? それ普通にオレがお前使ってるだけじゃん! 割り符の意味ないやんけ!」
db 「ホホそれは童貞の見た幻よ」
男 「うぬぬぬぬ……」 オソルオソル
db 「そのまま動かないで!」
男 「!」 ビクッ
db 「オオなんという無謀な童貞なんでしょう!」
db 「今にも剥がれそうで剥がれない唇の皮をつまんで一気に引き剥がそうとするだなんて!」
男 「 『そんな方法で跡もなくきれいに剥がせるのは美の化身たるリア充だけなのよッ!』 」
db 「……」
db 「リア充の唇は童貞みたいにみっともなく荒れたりゃしないわよ。なに言ってんのこの童貞?」
男 「ちくしょおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!11」
db 「おとなしく爪切り鋏でも鼻毛切り鋏でも使いなさい」
db 「童貞の技量では痛みと出血がひどいわりに、皮が少ぅし残ってしまうさだめなんだから」
男 「それでも……それでもオレはチャレンジしなきゃいけないんだあああああ!」 グイッ
db 「ホホお馬鹿さんねえ」
男 「いまさらだけどさ。『鋏』って、ジャンルなの?」
男 「新しいか古いかオレが童貞か否かは措いとくとして」
db 「ホホこれまでのレスをようく読み返してご覧なさいな!」
db 「文房具、園芸用具、調理器具、工作道具、理容器具、手術器具、華道具、裁縫用具……」
db 「ありとあらゆるジャンルにまたがって大活躍しているじゃないの」
db 「そのいずれかのみのジャンル内に鋏を押し込めることはすでに事実上不可能!」
db 「ならば鋏自身が一つの大いなるジャンルであるととらえるほかないじゃない!!」
男 「上手いことごまかしやがったッ!」
db 「その大いなるわたしの世界のうちに、オオ、一個の童貞である貴方がくるまれているのよ!!」
db 「鋏と傘はこの先もかたちが劇的に変わることはないと言われているけれど」
男 「たしかにねえ」
db 「でもわたしには見える! 見えるのよ!!」
男 「刃がビーム状にでもなるの? あ、形状自体は変わんねえか……」
db 「近い将来、貴方とともにバージンロードを歩むわたしの姿がッ!!!」 シャキーン
男 「おーい。かたち、関係ねー!」
db 「ケエエエエエキカアアアアアアアアット!!」 シャキンシャキーン!!
男 「いくらキッチン鋏でもウェディングケーキは切っちゃいかーん!」
あとは好きにしてください
282:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 17:39:48.00:kPqL3sNc0
>>281
乙でした
一体なにがあなたを駆り立てたのか
285:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 17:47:45.91:6VAY9cB/0乙でした
一体なにがあなたを駆り立てたのか
>>281
丸一日書き続けるなんて
乙
283:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/28(火) 17:40:17.04:gov2fyym0丸一日書き続けるなんて
乙
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