勇者「下も剛毛でお願いします」
【画像】主婦「マジで旦那ぶっ殺すぞおいこらクソオスが」
【速報】尾田っち、ワンピース最新話でやってしまうwwww
【東方】ルックス100点の文ちゃん
【日向坂46】ひなあい、大事件が勃発!?
韓国からポーランドに輸出されるはずだった戦車、軽戦闘機、自走砲などの「K防産」、すべて霧散して夢と終わる可能性も…
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 21:49:48.22:hWqK2uKo0
マッチョ女戦士「おう、よろしくな」
勇者「Oh......」(ゴツイ! ゴツ過ぎる!)
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 21:52:06.03:zUHgzm7sO
マッチョ女戦士「ひゃっ!お、おいこの宿クモばっかりじゃねえか!」
勇者「え、クモ怖いの?そんなにムキムキなのに?」
マッチョ女戦士「こ、怖いのは怖いんだよぉ……」
勇者(あ、マッチョもいいな)
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 21:52:56.04:P7C/TexI0
勇者「しかしお前マッチョで羨ましいな」
マッチョ女戦士「あたしはあんたの細腕が羨ましいよ」
マッチョ女戦士「見ろよ、こーんな力瘤が出来る女なんて戦士になるしかないだろ?」ムキッ
勇者(……曲げた腕の力瘤と、少しはにかんだ精悍な笑顔と、脇毛……)
勇者「アリだな!」
マッチョ女戦士「ふぇっ!?」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 22:01:44.58:P7C/TexI0
勇者「お、どうした?女戦士」
マッチョ女戦士「……」
勇者「シカトすんなよな、おーい」
マッチョ女戦士「い、今のあたしに近づくんじゃねぇ」
勇者「女戦士……?……!」
勇者(そうか……まだ魔物を殺した事が無いって言ってたな……)
勇者「うん、じゃ、先に宿に戻っておくから」
マッチョ女戦士「……ああ」
マッチョ女戦士(あーもう……なんで汗かいたらこんなクサくなんだよ……)
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 22:09:40.70:7CvAoaVW0
マッチョ女戦士「ふう……今度の宿はずいぶん豪華だな……」
マッチョ女戦士「やっぱ勇者に散々泣き言言ったからかな」
マッチョ女戦士「……やだな、わがままな女だって思われたら」
マッチョ女戦士「はぁ……風呂、入るか」
ギィ
マッチョ女戦士「さて、まずはシャンプーで頭洗うか」ゴシゴシゴシ
マッチョ女戦士「脇毛もシャンプーで洗うか」ゴシゴシゴシ
マッチョ女戦士「お尻の回りも」ゴシゴシゴシ
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 22:18:47.53:TQNlCVYW0
勇者「なんか最近暑いな」パタパタ
マッチョ女戦士「この辺は砂漠が近いんだよ」ダラダラ
勇者「まあ俺は冷気の呪文使ってるから快適だけど」
マッチョ女戦士「ち、ちょっと!そんな事なら早く言えよ!」
勇者「あ、ごめんごめん!じゃあ呪文かけ」
マッチョ女戦士「!」ザッ
勇者「いや、あの、近付かないと」
マッチョ女戦士「近づくな!呪文はかけろ!そしたらあたしも近づくから!」
勇者「いや、この距離は無理……」
マッチョ女戦士「…………」
勇者「…………あ、あの……ほんとに無理だから」
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 22:34:35.38:zUHgzm7sO
マッチョ女戦士「……勇者、ごめん。この際はっきり言うよ」
勇者「……え?」
マッチョ女戦士「……あ、あの、さ……ん、んんっ、ゴホンッ」
勇者「あ……」(まさか……女戦士の奴……)
勇者(もしかして……パーティーから抜けるつもりか!?)
勇者(クソッ!さりげなく腹筋を話題にしてペタペタ腹を触ったりマッサージと称して足を揉みしだいたのが原因か!?)
勇者(それともこの前酔い潰れた女戦士を宿まで連れていきながらフニフニのおっぱいを軽く揉みながら脇毛をジョリジョリしたからか!?)
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 22:42:32.73:zUHgzm7sO
マッチョ女戦士「…………」
勇者「………う、あの………」
マッチョ女戦士「…………い……だよ」
勇者「……へ?」
マッチョ女戦士「……クサいんだよ、あたしぃ……汗かくと……」
勇者「」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 22:44:48.47:soKRQr+p0
マッチョ女戦士「……な?幻滅したろ……」
勇者「……」
マッチョ女戦士「勇者もこんなクサい女と旅なんかしたかねぇよな……」
勇者「……」ツカツカ
マッチョ女戦士「ゆ、勇者、だから近寄ると」
勇者「はぁ~………………」
マッチョ女戦士「……ゆ、ゆう……?」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 22:58:28.25:zUHgzm7sO
勇者「すぅぅ…………ぅぅ……」
マッチョ女戦士「………………?」
勇者「はぁぁ…………、すぅぅ……」
マッチョ女戦士「………………あっ!ちょ、な、何して」
勇者「こんな事早く言いやがれ!!貴重な香りをムダにしやがって!!!」
マッチョ女戦士「いやあの貴重とか意味がわからないしその私昔から気にしててそんな」
勇者「すぅぅぅ……」
マッチョ女戦士「やめろバカァ!!」ボグン
勇者「」
マッチョ女戦士「あ」
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 23:06:29.53:zUHgzm7sO
神官「では、貴方の頭蓋骨を裏返らせて飛び出した目玉を壁にめり込ませる程のモンスターがこの辺にいる。姿は覚えていない、と」
勇者「はあ、そうです」
神官「ふむ……あなたはどうですか?勇者さんをぶち転がす程のモンスターの姿、覚えてません?」
マッチョ女戦士「え?いやーあのぉ、ははは、それが……」
勇者「どうやら奴は幻惑の呪文も使えるようです」
神官「…………天災級モンスターですな。討伐隊を呼ぶべきか……とにかく賞金首としてギルドに……」ブツブツ
勇者「あ、じゃあもう行きますねー」
マッチョ女戦士「う、うう、う」
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 23:08:01.07:rZIHeCU70
勇者「…………」
マッチョ女戦士「…………あ、あの、よ……」
勇者「…………なに?」
マッチョ女戦士「…………これ、復活の儀式中に書いた……」
勇者「……?これは……」
マッチョ女戦士「……辞表と、委任の手続きだ」
勇者「お前……」
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 23:23:15.78:zUHgzm7sO
マッチョ女戦士「あたし、さ。あの酒場に登録してから三年間、ずぅっとパーティ組めなかったんだ」
マッチョ女戦士「みんな、私の姿を見た瞬間にバシルーラで私をどこかに飛ばすんだ」
マッチョ女戦士「だから、酒場にはいたけどパーティを組んで仲間と戦うのは諦めてた」
マッチョ女戦士「……そんな時、あんたが。」
勇者「……」
マッチョ女戦士「そんな勇者を手にかけるなんて、あたし、最悪だ……」
勇者「……反省、してるんだな」
マッチョ女戦士「……うん、だからもう地元に帰って農民を」
勇者「別にいいよ」
マッチョ女戦士「……へ?」
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 23:29:48.17:zUHgzm7sO
勇者「反省してるんなら、二度としなきゃいいだけだ」
勇者「そんな事でお前を辞めさせたりするかっての」
勇者「お前はもうなくてはならない勇者パーティの一員だからな!二人だけだけど」
マッチョ女戦士「ゆ、ゆうしゃぁ…………」ポロポロ
勇者「おいおい泣くなよハハハ」
マッチョ女戦士「ごめんね…ひっ…ごめんね……」ボロボロ
勇者「良いんだよ!今度から臭いを隠さなきゃいいんだから」
マッチョ女戦士「えっ」
勇者「えっ」
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 23:41:41.58:zUHgzm7sO
モンスター「ギョェェェェ」
勇者「おらぁっ!ブライン!」ブゥン
モンスター「ミエネェェェ」
勇者「今だっ!!」
マッチョ女戦士「どりゃあ!」グッパオン
モンスター「」
マッチョ女戦士「ふぅ、今日の賞金首は手応えがあったな」
勇者「そうだな」クンカクンカ
マッチョ女戦士「はぁ……まあいいけどよ」
マッチョ女戦士「じゃ、報告に行くか」
勇者「そうだな」スーハースーハー
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 23:45:46.57:zUHgzm7sO
受付「おお!さすが勇者様!あの賞金首を一人で倒すなんて!」
勇者「はは、一人じゃないよ、なぁ?」
マッチョ女戦士「そうだな、あたしがいねーとすぐMP切らすもんなー」
勇者「はははこやつめ」
受付「……んん?」
マッチョ女戦士「どうかしたか?」
受付「いや……あなたはこの前勇者様のパーティから抹消されたはずですが」
マッチョ女戦士「えっ」
勇者「えっ」
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 23:49:00.78:zUHgzm7sO
マッチョ女戦士「ちっちっちょっと待ってどうして」
勇者「そそそそうですよちゃんとここに書類も」
受付「ああ、ですからほら、それ」
マッチョ女戦士「いやいや違うだろここに有るんだから手続きなんか」
受付「控えで渡した分ですよ?それ」
マッチョ女戦士「」
勇者「」
58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 23:56:36.36:zUHgzm7sO
受付「もし取消ししたいのだとしても昨日受け取りましたから……」
マッチョ女戦士「ど、どうにかならないのかよ!」
受付「そんな事言われても困りますよ!こっちも仕事なんですから!」プンプン
マッチョ女戦士「そ、そんなぁ……」ウルウル
勇者(涙目可愛いなあ)
受付「……あ、でも大丈夫ですよ」
マッチョ女戦士「へ?」
勇者「へ?」
60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/04(日) 00:05:23.49:4O8PttucO
受付「そうですね、経歴としては一度パーティから抹消となりますが、またここで登録し直すと」
マッチョ女戦士「あ、わ、わかった、登録しなおすよっ!」
受付「はい、ではこちらの書類に必要事項を」
マッチョ女戦士「あ、あ~、えーっと」カキカキ
受付「その間に報酬の清算をば」
勇者「あ、助かります」
62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/04(日) 00:13:04.09:4O8PttucO
受付「はい、確かに受けとりました。これで貴方は晴れて勇者パーティの一員ですよ」
マッチョ女戦士「よ、良かったぁ……」
勇者「俺も嬉しいよ……」
勇者(こんな逸材めったにいないもんな!マッチョ、巨乳、脇毛、ワキガ……あ、駄目だ興奮してきた)
マッチョ女戦士「ふう……変な汗かいちまったぜ」カキカキ
勇者(おうふ……脇毛が生えてるから脇が痒いんだな!まったくこいつめ!)
63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/04(日) 00:17:43.33:4O8PttucO
マッチョ女戦士「くぁぁ……頭使ったら眠くなってきやがった!なあ勇者、早く宿見つけねぇか!?」
勇者「は!?う、うん、そうするか!」
勇者「では、達者で」
受付「ちょっと待ってください」
マッチョ女戦士「まだ何かあんのか?」
受付「何かあんのかと言われても……」
受付「貴方が提出した書類はもう一枚あるんですよ」
勇者「え?」
マッチョ女戦士「あ」
64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/04(日) 00:18:32.62:bYtlVJ0r0
マッチョ女戦士「あ、あのさ、もう機嫌直せよ」
勇者「……」ムスッ
マッチョ女戦士「わかった、次の宿は私が全額払うから、さ」
勇者「……」
マッチョ女戦士「ほ、ほら!あたし、僧侶をリクエストしたからさ、回復役が出来て最高じゃんやったね」
勇者(クソ……マッチョ女戦士との蜜月の旅が……)
???「あ、あのぉ~」
マッチョ女戦士「!?」
勇者「!!?」
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/04(日) 00:37:26.41:4O8PttucO
僧侶「わ、わたし、ギルドに紹介されて来ましたぁ、僧侶ですぅ」ピシッ
マッチョ女戦士「……そ、そう、りょ」チラ
勇者「勇者一行は君を歓迎するよ」
僧侶「わー!ありがとうございます!」ピシッ
マッチョ女戦士「……」
勇者(まさか美人で華奢で清楚な感じの僧侶が来るなんて!しかも背筋伸ばして両手をきっちり伸ばして超かわ……い……)
勇者「……」チラ
僧侶「……?」ビシッ
勇者(脇毛……そうだ、脇毛がない……)
74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/04(日) 00:47:46.10:4O8PttucO
勇者(どんなにかわいくても脇毛がなきゃなあ)
勇者(……でも、華奢で可愛いしなぁ)
僧侶「わたし、頑張ってみなさんを癒してあげますよ!」ビシッ
勇者「よしよし、頑張ってくれよな」
僧侶「はい!」ニパー
マッチョ女戦士「……?」
76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/04(日) 00:54:50.93:4O8PttucO
勇者「宿は……こっちか」
勇者「よし、出発進行!」
僧侶「おー!」
マッチョ女戦士「……」
僧侶「~♪」テクテク
マッチョ女戦士「……おい」
78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/04(日) 00:56:21.50:4O8PttucO
僧侶「ふぇ?なんですか先輩?」
マッチョ女戦士「ああ、女戦士でいいよ」
僧侶「わかりました!女戦士先輩!」ビシッ
マッチョ女戦士「……ああ、良いんだけどさ、あんた」
マッチョ女戦士「ポケットに手突っ込んで歩いたら危ないよ?」
僧侶「!」
マッチョ女戦士「……あんたさ、実は……」
勇者「おーい!何してんだー!早く行くぞー!」
僧侶「は、はいぃ!今行きますぅ!」テテテ
ドベシ
僧侶「」キュウ
マッチョ女戦士「……」
80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/04(日) 01:04:40.14:4O8PttucO
僧侶「あぅ~、ご迷惑をおかけしましたぁ」
マッチョ女戦士「はは、別に良いさ」
僧侶「……あなた、いい人ですねぇ~」
マッチョ女戦士「ん?いい人……そうかなぁ」エヘヘ
僧侶「!?お、女戦士先輩、脇、どうしたんですか?」
マッチョ女戦士「匂う!!?」
僧侶「いや、匂いはしませんけど、毛が!」
マッチョ女戦士「ああ、毛……毛くらい別にいいでしょ」
マッチョ女戦士「すぐ生えるし剃るのめんどくさいもん」
僧侶「……そんな……」
僧侶「わ、わたし、いっぺんお風呂入りますね」
マッチョ女戦士「おう」
83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/04(日) 01:18:59.20:4O8PttucO
僧侶「……そ、そうか、あれくらいワイルドな人なら……」
僧侶「生やしてても……変じゃないよね……」
僧侶「……はぁ……」
僧侶は溜め息をつくと、洗面所の鏡の前で服を脱ぎ始めた。
「おっと」
かちゃり、と風呂場の内鍵を回す。どれだけドジでもこれだけは忘れてはいけない。
誰にも見せられない私の秘密。
僧侶は、目を閉じて自らの脇に指を差し込む。
じゃりじゃりとした触感が指をつつむ。
僧侶はああ、やっぱりと思う前に服を脱ぎ始めた。
思春期ならいざ知らず、今さら何時もと変わらぬ事実を突きつけられた所で、思う事などひとつもない。
85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/04(日) 01:26:58.68:4O8PttucO
僧侶がパンツを降ろすとふさふさと茂った青い草原が姿を現した。
これにも随分と悩まされてきたものだと、僧侶は口を軽く歪めた。
修道院で見た同年代の僧侶見習い達と余りにも違う陰部が嫌でたまらなくて
1ヶ月間風呂に入らなかった事だってある。あ、でも、今でも何かに集中してると1ヶ月はお風呂忘れちゃうっけ……。
僧侶は身体中を手鏡で写し始めた。もし毛が妙な所から生えていたら。
そんな妄想を払拭するために始めた事だが、実際お尻の回りに毛がびっしりと生えていた時は死にたくなった。
僧侶だけど。
86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/04(日) 01:29:08.19:4Gsh7c8/O
ひんやりとしたお風呂場のタイルと、それを照らす月の光。
蛇口を回し、湯が丁度良い熱さになった所で頭からシャワーを被る。
今度の勤め先はどうも変わってる。
なんだか妙なオーラを放つ勇者さん。
みょーにムキムキマッチョでかっこいい……けど女の子で、ついでに脇毛が生えている女戦士先輩。
柔らかそうで、細くて、品の良い長さの脇毛。
私とは大違いだ。
僧侶は溜め息をついて、しばしシャワーの湯に身を委ねた。
縮れた抜け毛が僧侶の体を伝い、排水溝へと吸い込まれていった。
91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/04(日) 01:49:50.58:4O8PttucO
でも、あの二人、仲良さそうだったなぁ。
女戦士先輩ったら、私の事睨んじゃって。
……今度こそ、うまく行きそうだ。
ばちっ、と、目の前に以前体験した映像が体をよぎる。僧侶は思わずしゃがみこんだ。
僧侶は自分に言い聞かせた。
大丈夫、あのたぶん二人はカップル。だから、勇者さんを好きになる事はない。だから。体を見せて、勝手な事を言われるはずない。
彼女の濡れた白い肌がぶるぶると震えた。
月明かりを浴びたそれは、あたりに光の反射を撒き散らし、
一人の侵入者の顔を照らした。
95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/04(日) 02:00:21.58:4O8PttucO
彼女が何を隠そうがあたしにはわかる。つーか、バレバレ。バカじゃないの?
頑固として脇を閉めるあの格好。勇者はわからなかったのだろうか。
そう、彼女とあたしは同類。
彼女がワキガに悩んでいる事は確定的に明白だった。
でも、それが間違ってたら正直困る。お前ワキガだろ?あたしもそうなんだとか言って
全然見当が違ってたらヒかれる。つーかヒく。
だから、とにかくお風呂場に行ってそれとなく探ってみようと思ったのは、間違いではなかったはず。
だったんだけど、なぁ……。
自分に課せられた運命と、輝く月の事を、忘れていた。そのお陰で私は、大変な目に会う事になってしまったのだ。
96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/04(日) 02:06:12.81:4O8PttucO
とりあえず私は、脱衣場に行く事にした。彼女がワキガなら、服の移り香を嗅げばすぐにわかる。
あの変態勇者みたいでなんだか嫌だが、彼女のためと思えばどうってことない。
そう思ってドアノブに手をかけた……んだけど……
鍵。
あたしは一瞬だけ迷ったけど、結局壊す事にした。
トイレと間違えたと言い張れば良い。
ばきっ、と、枝を踏むような音がして、開いた。
中に入る。
97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/04(日) 02:07:16.20:xrWNqtKq0
彼女の私物と思われる、手鏡、散乱した服、そして……毛?
彼女、ああ見えても結構疲れてるのね。
あたしは散乱した服の中から一番上に置いてあった、彼女のインナーを手に取った。
これならワキガだと絶対にわかる。
あたしはどこに鼻を当てようか迷ったが、結局脇に狙いを定めた。
ん……なんか変態っぽくてやだな。早く確信を得て済ませちゃおう。
あたしはそうひとりごちると、鼻にインナーの脇の部分を当て、息を吸い込んだ。
103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/04(日) 02:21:50.49:4O8PttucO
その瞬間、私は鼻に強烈な、それでいてやわらかな臭気を感じ、想定していた量の空気を吸う前に鼻と口を彼女のインナーから離してしまった。
頭の中にエクスクラメーションマークとクエスチョンマークが飛び交う。なんだ今のは。
一度呼吸を落ち着かせる。
今度は、心構えをして慎重に。
鼻と口をインナーに当て、ゆっくりと息を吸う。
女の子特有の独特の匂いと、甘い脂の香りが鼻腔を満たす。
104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/04(日) 02:26:19.07:5rWM5SvO0
思わず、そのままの状態で何度も深呼吸をしてしまった。
私の服だと絶対こんな臭いしない。ましてや、一番汗が吹き出す部分なのに。
うん、ワキガじゃない。ただそれを確かめただけ……。
な、なんか変な気分になってきたな。
はっ、とあたしは我に返った。
いけない。随分時間がたってしまった。彼女が風呂から上がった時に、彼女のインナーの香りを嗅いでいる人間がいたら……うう、あたしなら絶対に嫌だ。
インナーを元の位置に戻す。うん、大丈夫、バレないバレない。
109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/04(日) 02:37:41.20:5rWM5SvO0
あたしは二人の部屋まで戻った。なぁんだ、ワキガじゃないんだ。
そう思うと落胆と羨望の気持ちが膨れ上がってきた。
バカだな。独りよがりに相手の事決め付けて、変な事して。ワキガどころか、超良い香りじゃん。
あたしはベッドに飛び込んで、枕に顔を埋めた。
ふん!あの変態も僧侶ちゃん見た瞬間にデレデレしちゃってるしさ。ムキムキワキガ女なんか見向きもしない!
被害妄想が高まったあたしは、ひとつ向こうの勇者がいる部屋の壁に向かって枕を投げようとした。
その時、あたしの小さな脳に、ひとつの疑問が沸いた。
彼女は一体何を隠してたの?
113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/04(日) 02:53:31.01:4O8PttucO
こんな事、本当は悪い事だとわかってる。でも、何故だろう。彼女への興味が尽きない。
心の中で何度も謝りながら、宿屋の外側へとまわる。
幸い、今夜は満月。私は苦労せずして目的地へたどり着く事が出来た。
壁にそっと耳を付ける。ぱしゃぱしゃと軽い水音。ここで間違いないだろう。
あたしは以前ここで風呂に入った時に天窓があるのを知っていた。
少し助走を付け、軽く壁を蹴って……よし。
ここからならきっとバレずに僧侶ちゃんを覗けるよね。
115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/04(日) 03:01:10.09:4O8PttucO
私は今から、気づかれないように、新しい仲間が使っている風呂場を覗く。
心臓がやけに跳ねる。やましい事だと心が知っているからだろうか。
私は一度、大きく深呼吸をして、思い切って、彼女を覗いた。
息を、呑んだ。
彼女は本当に美しかった。もうひとつの天窓から入る月の光を浴びて肌が蒼白く輝く様はまるで、女神の水浴びを覗いているかのようだった。
そんな彼女の魅力を一層引き立てていたのが、彼女の、陰部と、脇に生えた豊かな毛だった。
119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/04(日) 03:14:34.07:4O8PttucO
「うわぁ……」
思わず溜め息が漏れて、慌てて口を塞ぐ。
バレたか、と思ったが、彼女はきょろきょろと辺りを見回しただけでまた頭からシャワーを被り始めた。
今は小さな手で身体中をごしごしとこすっている。小さな胸、細長い足と腕、首や腰のくびれ。
その幼く見える様子が何とも愛らしい。
彼女の青い髪の毛と陰毛、脇毛は水に濡れて深い色彩になっているようだ。
あたしが彼女に見とれていると、彼女は急に膝を曲げて座り込み、体をぶるぶると震わせ始めた。
121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/04(日) 03:23:01.24:4O8PttucO
彼女の形の良いお尻がふるふると震えた時、私の息は止まっていたと思う。
下腹部がムズムズする。何か変だ。
違う。確実におかしな事が起きている。
僧侶ちゃんがかわいい事は認めるが、だからといって欲情はしないはず……
あ。
今日は何の日だ。そう、満月の日。
私は私の体の特性について遅ればせながら思い出した。
旅に出る前は、注意していたのだが、旅に出てからは意識をせずとも旅の疲れからか自制されていた、満月の日のみにおこる「同性相手の」劣情。
126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/04(日) 03:33:29.10:4O8PttucO
このままだと不味い。そう思いながらも目は彼女の背中から離せない。浮き出た肩甲骨。柔らかそうな耳たぶ。手に余るサイズの胸。毛に隠された陰部。それらから目が離せない。
下腹部に帯びていた熱が一点に集まるのがわかる。ヤバい。マズい。このままだと彼女を――
その時、あたしは天窓がゆっくりと上がっていくのを見た。
いや、そうじゃなかった。
あたしが、興奮のあまりに窓枠から手を離したんだ。
マズい。頭から落ちてる。もしこのまま地面にぶつかったら。そう思うが空中で姿勢はたてなおせない。
それはほんの一瞬の出来事のはず。だけどあたしの意識はすでに半分以上手放されていた。
最後にあたしが感じたのは、あたしが誰かに抱きすくめられている感覚だった。
128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/04(日) 03:43:43.65:4O8PttucO
「うあっ!?」
「あ、先ぱぁい、起きたんですか?」
何が起きてるんだ。確かあたしは屋根から落ちて……。
「ねぇ、僧侶ちゃん。あたし、一体何してた?」
「えぇ?先輩私がお風呂浴びてる間寝てたんじゃないんですかぁ?」
彼女はそう言い、小首を傾げて屈託もなく笑う。
「……夢、見てたのかな」
間違いないだろう。あの高さから落ちて、無意識のままにベッドに潜り込むなんて芸当あたしには出来ない。
何よりも着衣に汚れがない。
「えへへ、先輩の寝顔可愛かったですよぉ?」
僧侶ちゃんは悩み顔をしているだろうあたしに向かってあくまでも快活に言った。
129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/04(日) 03:49:52.90:4O8PttucO
「……本当に、ゴメン」
えぇ?と彼女は軽く眉を潜めて、やっぱり笑った。
夢の中でも、とはいえ、自分が欲望のままに行動をするのは不愉快な事だった。
「ゴメン、なんでもないよ」
あたしはそう言うと、立ち上がろうと……
身体に電流が走った。
あたしは思わずしゃがみこんでしまった。
「どうしたんですかぁ?」
これは、まさか。
あたしを心配する僧侶ちゃんに大丈夫だからと言うと、トイレに入り、パンツを降ろす。
そこには、5cmほどに肥大したクリ○fリスが鎮座していた。
132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/04(日) 03:55:51.25:4O8PttucO
どうして、まさか満月の日の夢でもこうなるのか。
あたしは少しだけびっくりした。
けれど、次の瞬間にはもういいや、という気持ちになっていた。
どうせ2週間程の辛抱だ。それに、どうしても辛くなったら、
あの変態に言えば、何とかなる。
あたしは肥大したクリ○リスを指でピン、と弾いた。
終わり
134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/04(日) 03:56:58.02:5rWM5SvO0
マッチョ女戦士「おう、よろしくな」
勇者「Oh......」(ゴツイ! ゴツ過ぎる!)
マッチョ女戦士「ひゃっ!お、おいこの宿クモばっかりじゃねえか!」
勇者「え、クモ怖いの?そんなにムキムキなのに?」
マッチョ女戦士「こ、怖いのは怖いんだよぉ……」
勇者(あ、マッチョもいいな)
ニッチすぎんだろ
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 22:00:27.47:zUHgzm7sO勇者「しかしお前マッチョで羨ましいな」
マッチョ女戦士「あたしはあんたの細腕が羨ましいよ」
マッチョ女戦士「見ろよ、こーんな力瘤が出来る女なんて戦士になるしかないだろ?」ムキッ
勇者(……曲げた腕の力瘤と、少しはにかんだ精悍な笑顔と、脇毛……)
勇者「アリだな!」
マッチョ女戦士「ふぇっ!?」
マッチョ、脇毛、ワキガの三人でオナシャス
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 22:07:54.39:zUHgzm7sO勇者「お、どうした?女戦士」
マッチョ女戦士「……」
勇者「シカトすんなよな、おーい」
マッチョ女戦士「い、今のあたしに近づくんじゃねぇ」
勇者「女戦士……?……!」
勇者(そうか……まだ魔物を殺した事が無いって言ってたな……)
勇者「うん、じゃ、先に宿に戻っておくから」
マッチョ女戦士「……ああ」
マッチョ女戦士(あーもう……なんで汗かいたらこんなクサくなんだよ……)
ケツ毛の生えた女僧侶もお願いします!
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 22:16:05.67:zUHgzm7sOマッチョ女戦士「ふう……今度の宿はずいぶん豪華だな……」
マッチョ女戦士「やっぱ勇者に散々泣き言言ったからかな」
マッチョ女戦士「……やだな、わがままな女だって思われたら」
マッチョ女戦士「はぁ……風呂、入るか」
ギィ
マッチョ女戦士「さて、まずはシャンプーで頭洗うか」ゴシゴシゴシ
マッチョ女戦士「脇毛もシャンプーで洗うか」ゴシゴシゴシ
マッチョ女戦士「お尻の回りも」ゴシゴシゴシ
違うんだよ、美人で華奢で清楚な感じなのにボーボーってのがええんよ
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 22:23:47.96:hWqK2uKo0
>>16みたいな僧侶が欲しい
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 22:23:12.10:zUHgzm7sO勇者「なんか最近暑いな」パタパタ
マッチョ女戦士「この辺は砂漠が近いんだよ」ダラダラ
勇者「まあ俺は冷気の呪文使ってるから快適だけど」
マッチョ女戦士「ち、ちょっと!そんな事なら早く言えよ!」
勇者「あ、ごめんごめん!じゃあ呪文かけ」
マッチョ女戦士「!」ザッ
勇者「いや、あの、近付かないと」
マッチョ女戦士「近づくな!呪文はかけろ!そしたらあたしも近づくから!」
勇者「いや、この距離は無理……」
マッチョ女戦士「…………」
勇者「…………あ、あの……ほんとに無理だから」
マッチョ女戦士「……勇者、ごめん。この際はっきり言うよ」
勇者「……え?」
マッチョ女戦士「……あ、あの、さ……ん、んんっ、ゴホンッ」
勇者「あ……」(まさか……女戦士の奴……)
勇者(もしかして……パーティーから抜けるつもりか!?)
勇者(クソッ!さりげなく腹筋を話題にしてペタペタ腹を触ったりマッサージと称して足を揉みしだいたのが原因か!?)
勇者(それともこの前酔い潰れた女戦士を宿まで連れていきながらフニフニのおっぱいを軽く揉みながら脇毛をジョリジョリしたからか!?)
マッチョ女戦士「…………」
勇者「………う、あの………」
マッチョ女戦士「…………い……だよ」
勇者「……へ?」
マッチョ女戦士「……クサいんだよ、あたしぃ……汗かくと……」
勇者「」
ペロペロ
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 22:52:16.34:zUHgzm7sOマッチョ女戦士「……な?幻滅したろ……」
勇者「……」
マッチョ女戦士「勇者もこんなクサい女と旅なんかしたかねぇよな……」
勇者「……」ツカツカ
マッチョ女戦士「ゆ、勇者、だから近寄ると」
勇者「はぁ~………………」
マッチョ女戦士「……ゆ、ゆう……?」
勇者「すぅぅ…………ぅぅ……」
マッチョ女戦士「………………?」
勇者「はぁぁ…………、すぅぅ……」
マッチョ女戦士「………………あっ!ちょ、な、何して」
勇者「こんな事早く言いやがれ!!貴重な香りをムダにしやがって!!!」
マッチョ女戦士「いやあの貴重とか意味がわからないしその私昔から気にしててそんな」
勇者「すぅぅぅ……」
マッチョ女戦士「やめろバカァ!!」ボグン
勇者「」
マッチョ女戦士「あ」
神官「では、貴方の頭蓋骨を裏返らせて飛び出した目玉を壁にめり込ませる程のモンスターがこの辺にいる。姿は覚えていない、と」
勇者「はあ、そうです」
神官「ふむ……あなたはどうですか?勇者さんをぶち転がす程のモンスターの姿、覚えてません?」
マッチョ女戦士「え?いやーあのぉ、ははは、それが……」
勇者「どうやら奴は幻惑の呪文も使えるようです」
神官「…………天災級モンスターですな。討伐隊を呼ぶべきか……とにかく賞金首としてギルドに……」ブツブツ
勇者「あ、じゃあもう行きますねー」
マッチョ女戦士「う、うう、う」
怪力過ぎwww
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 23:15:12.14:zUHgzm7sO勇者「…………」
マッチョ女戦士「…………あ、あの、よ……」
勇者「…………なに?」
マッチョ女戦士「…………これ、復活の儀式中に書いた……」
勇者「……?これは……」
マッチョ女戦士「……辞表と、委任の手続きだ」
勇者「お前……」
マッチョ女戦士「あたし、さ。あの酒場に登録してから三年間、ずぅっとパーティ組めなかったんだ」
マッチョ女戦士「みんな、私の姿を見た瞬間にバシルーラで私をどこかに飛ばすんだ」
マッチョ女戦士「だから、酒場にはいたけどパーティを組んで仲間と戦うのは諦めてた」
マッチョ女戦士「……そんな時、あんたが。」
勇者「……」
マッチョ女戦士「そんな勇者を手にかけるなんて、あたし、最悪だ……」
勇者「……反省、してるんだな」
マッチョ女戦士「……うん、だからもう地元に帰って農民を」
勇者「別にいいよ」
マッチョ女戦士「……へ?」
勇者「反省してるんなら、二度としなきゃいいだけだ」
勇者「そんな事でお前を辞めさせたりするかっての」
勇者「お前はもうなくてはならない勇者パーティの一員だからな!二人だけだけど」
マッチョ女戦士「ゆ、ゆうしゃぁ…………」ポロポロ
勇者「おいおい泣くなよハハハ」
マッチョ女戦士「ごめんね…ひっ…ごめんね……」ボロボロ
勇者「良いんだよ!今度から臭いを隠さなきゃいいんだから」
マッチョ女戦士「えっ」
勇者「えっ」
モンスター「ギョェェェェ」
勇者「おらぁっ!ブライン!」ブゥン
モンスター「ミエネェェェ」
勇者「今だっ!!」
マッチョ女戦士「どりゃあ!」グッパオン
モンスター「」
マッチョ女戦士「ふぅ、今日の賞金首は手応えがあったな」
勇者「そうだな」クンカクンカ
マッチョ女戦士「はぁ……まあいいけどよ」
マッチョ女戦士「じゃ、報告に行くか」
勇者「そうだな」スーハースーハー
受付「おお!さすが勇者様!あの賞金首を一人で倒すなんて!」
勇者「はは、一人じゃないよ、なぁ?」
マッチョ女戦士「そうだな、あたしがいねーとすぐMP切らすもんなー」
勇者「はははこやつめ」
受付「……んん?」
マッチョ女戦士「どうかしたか?」
受付「いや……あなたはこの前勇者様のパーティから抹消されたはずですが」
マッチョ女戦士「えっ」
勇者「えっ」
マッチョ女戦士「ちっちっちょっと待ってどうして」
勇者「そそそそうですよちゃんとここに書類も」
受付「ああ、ですからほら、それ」
マッチョ女戦士「いやいや違うだろここに有るんだから手続きなんか」
受付「控えで渡した分ですよ?それ」
マッチョ女戦士「」
勇者「」
受付「もし取消ししたいのだとしても昨日受け取りましたから……」
マッチョ女戦士「ど、どうにかならないのかよ!」
受付「そんな事言われても困りますよ!こっちも仕事なんですから!」プンプン
マッチョ女戦士「そ、そんなぁ……」ウルウル
勇者(涙目可愛いなあ)
受付「……あ、でも大丈夫ですよ」
マッチョ女戦士「へ?」
勇者「へ?」
受付「そうですね、経歴としては一度パーティから抹消となりますが、またここで登録し直すと」
マッチョ女戦士「あ、わ、わかった、登録しなおすよっ!」
受付「はい、ではこちらの書類に必要事項を」
マッチョ女戦士「あ、あ~、えーっと」カキカキ
受付「その間に報酬の清算をば」
勇者「あ、助かります」
受付「はい、確かに受けとりました。これで貴方は晴れて勇者パーティの一員ですよ」
マッチョ女戦士「よ、良かったぁ……」
勇者「俺も嬉しいよ……」
勇者(こんな逸材めったにいないもんな!マッチョ、巨乳、脇毛、ワキガ……あ、駄目だ興奮してきた)
マッチョ女戦士「ふう……変な汗かいちまったぜ」カキカキ
勇者(おうふ……脇毛が生えてるから脇が痒いんだな!まったくこいつめ!)
マッチョ女戦士「くぁぁ……頭使ったら眠くなってきやがった!なあ勇者、早く宿見つけねぇか!?」
勇者「は!?う、うん、そうするか!」
勇者「では、達者で」
受付「ちょっと待ってください」
マッチョ女戦士「まだ何かあんのか?」
受付「何かあんのかと言われても……」
受付「貴方が提出した書類はもう一枚あるんですよ」
勇者「え?」
マッチョ女戦士「あ」
いくらなんでもマニアック過ぎるだろwwww
66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/04(日) 00:27:04.85:4O8PttucOマッチョ女戦士「あ、あのさ、もう機嫌直せよ」
勇者「……」ムスッ
マッチョ女戦士「わかった、次の宿は私が全額払うから、さ」
勇者「……」
マッチョ女戦士「ほ、ほら!あたし、僧侶をリクエストしたからさ、回復役が出来て最高じゃんやったね」
勇者(クソ……マッチョ女戦士との蜜月の旅が……)
???「あ、あのぉ~」
マッチョ女戦士「!?」
勇者「!!?」
僧侶「わ、わたし、ギルドに紹介されて来ましたぁ、僧侶ですぅ」ピシッ
マッチョ女戦士「……そ、そう、りょ」チラ
勇者「勇者一行は君を歓迎するよ」
僧侶「わー!ありがとうございます!」ピシッ
マッチョ女戦士「……」
勇者(まさか美人で華奢で清楚な感じの僧侶が来るなんて!しかも背筋伸ばして両手をきっちり伸ばして超かわ……い……)
勇者「……」チラ
僧侶「……?」ビシッ
勇者(脇毛……そうだ、脇毛がない……)
勇者(どんなにかわいくても脇毛がなきゃなあ)
勇者(……でも、華奢で可愛いしなぁ)
僧侶「わたし、頑張ってみなさんを癒してあげますよ!」ビシッ
勇者「よしよし、頑張ってくれよな」
僧侶「はい!」ニパー
マッチョ女戦士「……?」
勇者「宿は……こっちか」
勇者「よし、出発進行!」
僧侶「おー!」
マッチョ女戦士「……」
僧侶「~♪」テクテク
マッチョ女戦士「……おい」
僧侶「ふぇ?なんですか先輩?」
マッチョ女戦士「ああ、女戦士でいいよ」
僧侶「わかりました!女戦士先輩!」ビシッ
マッチョ女戦士「……ああ、良いんだけどさ、あんた」
マッチョ女戦士「ポケットに手突っ込んで歩いたら危ないよ?」
僧侶「!」
マッチョ女戦士「……あんたさ、実は……」
勇者「おーい!何してんだー!早く行くぞー!」
僧侶「は、はいぃ!今行きますぅ!」テテテ
ドベシ
僧侶「」キュウ
マッチョ女戦士「……」
僧侶「あぅ~、ご迷惑をおかけしましたぁ」
マッチョ女戦士「はは、別に良いさ」
僧侶「……あなた、いい人ですねぇ~」
マッチョ女戦士「ん?いい人……そうかなぁ」エヘヘ
僧侶「!?お、女戦士先輩、脇、どうしたんですか?」
マッチョ女戦士「匂う!!?」
僧侶「いや、匂いはしませんけど、毛が!」
マッチョ女戦士「ああ、毛……毛くらい別にいいでしょ」
マッチョ女戦士「すぐ生えるし剃るのめんどくさいもん」
僧侶「……そんな……」
僧侶「わ、わたし、いっぺんお風呂入りますね」
マッチョ女戦士「おう」
僧侶「……そ、そうか、あれくらいワイルドな人なら……」
僧侶「生やしてても……変じゃないよね……」
僧侶「……はぁ……」
僧侶は溜め息をつくと、洗面所の鏡の前で服を脱ぎ始めた。
「おっと」
かちゃり、と風呂場の内鍵を回す。どれだけドジでもこれだけは忘れてはいけない。
誰にも見せられない私の秘密。
僧侶は、目を閉じて自らの脇に指を差し込む。
じゃりじゃりとした触感が指をつつむ。
僧侶はああ、やっぱりと思う前に服を脱ぎ始めた。
思春期ならいざ知らず、今さら何時もと変わらぬ事実を突きつけられた所で、思う事などひとつもない。
僧侶がパンツを降ろすとふさふさと茂った青い草原が姿を現した。
これにも随分と悩まされてきたものだと、僧侶は口を軽く歪めた。
修道院で見た同年代の僧侶見習い達と余りにも違う陰部が嫌でたまらなくて
1ヶ月間風呂に入らなかった事だってある。あ、でも、今でも何かに集中してると1ヶ月はお風呂忘れちゃうっけ……。
僧侶は身体中を手鏡で写し始めた。もし毛が妙な所から生えていたら。
そんな妄想を払拭するために始めた事だが、実際お尻の回りに毛がびっしりと生えていた時は死にたくなった。
僧侶だけど。
ジョリっ娘キター
88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/04(日) 01:39:09.83:4O8PttucOひんやりとしたお風呂場のタイルと、それを照らす月の光。
蛇口を回し、湯が丁度良い熱さになった所で頭からシャワーを被る。
今度の勤め先はどうも変わってる。
なんだか妙なオーラを放つ勇者さん。
みょーにムキムキマッチョでかっこいい……けど女の子で、ついでに脇毛が生えている女戦士先輩。
柔らかそうで、細くて、品の良い長さの脇毛。
私とは大違いだ。
僧侶は溜め息をついて、しばしシャワーの湯に身を委ねた。
縮れた抜け毛が僧侶の体を伝い、排水溝へと吸い込まれていった。
でも、あの二人、仲良さそうだったなぁ。
女戦士先輩ったら、私の事睨んじゃって。
……今度こそ、うまく行きそうだ。
ばちっ、と、目の前に以前体験した映像が体をよぎる。僧侶は思わずしゃがみこんだ。
僧侶は自分に言い聞かせた。
大丈夫、あのたぶん二人はカップル。だから、勇者さんを好きになる事はない。だから。体を見せて、勝手な事を言われるはずない。
彼女の濡れた白い肌がぶるぶると震えた。
月明かりを浴びたそれは、あたりに光の反射を撒き散らし、
一人の侵入者の顔を照らした。
彼女が何を隠そうがあたしにはわかる。つーか、バレバレ。バカじゃないの?
頑固として脇を閉めるあの格好。勇者はわからなかったのだろうか。
そう、彼女とあたしは同類。
彼女がワキガに悩んでいる事は確定的に明白だった。
でも、それが間違ってたら正直困る。お前ワキガだろ?あたしもそうなんだとか言って
全然見当が違ってたらヒかれる。つーかヒく。
だから、とにかくお風呂場に行ってそれとなく探ってみようと思ったのは、間違いではなかったはず。
だったんだけど、なぁ……。
自分に課せられた運命と、輝く月の事を、忘れていた。そのお陰で私は、大変な目に会う事になってしまったのだ。
とりあえず私は、脱衣場に行く事にした。彼女がワキガなら、服の移り香を嗅げばすぐにわかる。
あの変態勇者みたいでなんだか嫌だが、彼女のためと思えばどうってことない。
そう思ってドアノブに手をかけた……んだけど……
鍵。
あたしは一瞬だけ迷ったけど、結局壊す事にした。
トイレと間違えたと言い張れば良い。
ばきっ、と、枝を踏むような音がして、開いた。
中に入る。
作風変わったな
98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/04(日) 02:08:16.24:k62r4Mk00
神妙な感じでワキガについて語ってくるんじゃねーよ
100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/04(日) 02:12:01.43:4O8PttucO彼女の私物と思われる、手鏡、散乱した服、そして……毛?
彼女、ああ見えても結構疲れてるのね。
あたしは散乱した服の中から一番上に置いてあった、彼女のインナーを手に取った。
これならワキガだと絶対にわかる。
あたしはどこに鼻を当てようか迷ったが、結局脇に狙いを定めた。
ん……なんか変態っぽくてやだな。早く確信を得て済ませちゃおう。
あたしはそうひとりごちると、鼻にインナーの脇の部分を当て、息を吸い込んだ。
その瞬間、私は鼻に強烈な、それでいてやわらかな臭気を感じ、想定していた量の空気を吸う前に鼻と口を彼女のインナーから離してしまった。
頭の中にエクスクラメーションマークとクエスチョンマークが飛び交う。なんだ今のは。
一度呼吸を落ち着かせる。
今度は、心構えをして慎重に。
鼻と口をインナーに当て、ゆっくりと息を吸う。
女の子特有の独特の匂いと、甘い脂の香りが鼻腔を満たす。
ふむ・・・
105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/04(日) 02:27:58.01:4CYFb4Ys0
俺が、引き込まれている
107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/04(日) 02:32:36.67:4O8PttucO思わず、そのままの状態で何度も深呼吸をしてしまった。
私の服だと絶対こんな臭いしない。ましてや、一番汗が吹き出す部分なのに。
うん、ワキガじゃない。ただそれを確かめただけ……。
な、なんか変な気分になってきたな。
はっ、とあたしは我に返った。
いけない。随分時間がたってしまった。彼女が風呂から上がった時に、彼女のインナーの香りを嗅いでいる人間がいたら……うう、あたしなら絶対に嫌だ。
インナーを元の位置に戻す。うん、大丈夫、バレないバレない。
よかったワキガの僧侶はいなかったんだね・・・・
110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/04(日) 02:44:00.14:4O8PttucOあたしは二人の部屋まで戻った。なぁんだ、ワキガじゃないんだ。
そう思うと落胆と羨望の気持ちが膨れ上がってきた。
バカだな。独りよがりに相手の事決め付けて、変な事して。ワキガどころか、超良い香りじゃん。
あたしはベッドに飛び込んで、枕に顔を埋めた。
ふん!あの変態も僧侶ちゃん見た瞬間にデレデレしちゃってるしさ。ムキムキワキガ女なんか見向きもしない!
被害妄想が高まったあたしは、ひとつ向こうの勇者がいる部屋の壁に向かって枕を投げようとした。
その時、あたしの小さな脳に、ひとつの疑問が沸いた。
彼女は一体何を隠してたの?
こんな事、本当は悪い事だとわかってる。でも、何故だろう。彼女への興味が尽きない。
心の中で何度も謝りながら、宿屋の外側へとまわる。
幸い、今夜は満月。私は苦労せずして目的地へたどり着く事が出来た。
壁にそっと耳を付ける。ぱしゃぱしゃと軽い水音。ここで間違いないだろう。
あたしは以前ここで風呂に入った時に天窓があるのを知っていた。
少し助走を付け、軽く壁を蹴って……よし。
ここからならきっとバレずに僧侶ちゃんを覗けるよね。
私は今から、気づかれないように、新しい仲間が使っている風呂場を覗く。
心臓がやけに跳ねる。やましい事だと心が知っているからだろうか。
私は一度、大きく深呼吸をして、思い切って、彼女を覗いた。
息を、呑んだ。
彼女は本当に美しかった。もうひとつの天窓から入る月の光を浴びて肌が蒼白く輝く様はまるで、女神の水浴びを覗いているかのようだった。
そんな彼女の魅力を一層引き立てていたのが、彼女の、陰部と、脇に生えた豊かな毛だった。
「うわぁ……」
思わず溜め息が漏れて、慌てて口を塞ぐ。
バレたか、と思ったが、彼女はきょろきょろと辺りを見回しただけでまた頭からシャワーを被り始めた。
今は小さな手で身体中をごしごしとこすっている。小さな胸、細長い足と腕、首や腰のくびれ。
その幼く見える様子が何とも愛らしい。
彼女の青い髪の毛と陰毛、脇毛は水に濡れて深い色彩になっているようだ。
あたしが彼女に見とれていると、彼女は急に膝を曲げて座り込み、体をぶるぶると震わせ始めた。
彼女の形の良いお尻がふるふると震えた時、私の息は止まっていたと思う。
下腹部がムズムズする。何か変だ。
違う。確実におかしな事が起きている。
僧侶ちゃんがかわいい事は認めるが、だからといって欲情はしないはず……
あ。
今日は何の日だ。そう、満月の日。
私は私の体の特性について遅ればせながら思い出した。
旅に出る前は、注意していたのだが、旅に出てからは意識をせずとも旅の疲れからか自制されていた、満月の日のみにおこる「同性相手の」劣情。
このままだと不味い。そう思いながらも目は彼女の背中から離せない。浮き出た肩甲骨。柔らかそうな耳たぶ。手に余るサイズの胸。毛に隠された陰部。それらから目が離せない。
下腹部に帯びていた熱が一点に集まるのがわかる。ヤバい。マズい。このままだと彼女を――
その時、あたしは天窓がゆっくりと上がっていくのを見た。
いや、そうじゃなかった。
あたしが、興奮のあまりに窓枠から手を離したんだ。
マズい。頭から落ちてる。もしこのまま地面にぶつかったら。そう思うが空中で姿勢はたてなおせない。
それはほんの一瞬の出来事のはず。だけどあたしの意識はすでに半分以上手放されていた。
最後にあたしが感じたのは、あたしが誰かに抱きすくめられている感覚だった。
「うあっ!?」
「あ、先ぱぁい、起きたんですか?」
何が起きてるんだ。確かあたしは屋根から落ちて……。
「ねぇ、僧侶ちゃん。あたし、一体何してた?」
「えぇ?先輩私がお風呂浴びてる間寝てたんじゃないんですかぁ?」
彼女はそう言い、小首を傾げて屈託もなく笑う。
「……夢、見てたのかな」
間違いないだろう。あの高さから落ちて、無意識のままにベッドに潜り込むなんて芸当あたしには出来ない。
何よりも着衣に汚れがない。
「えへへ、先輩の寝顔可愛かったですよぉ?」
僧侶ちゃんは悩み顔をしているだろうあたしに向かってあくまでも快活に言った。
「……本当に、ゴメン」
えぇ?と彼女は軽く眉を潜めて、やっぱり笑った。
夢の中でも、とはいえ、自分が欲望のままに行動をするのは不愉快な事だった。
「ゴメン、なんでもないよ」
あたしはそう言うと、立ち上がろうと……
身体に電流が走った。
あたしは思わずしゃがみこんでしまった。
「どうしたんですかぁ?」
これは、まさか。
あたしを心配する僧侶ちゃんに大丈夫だからと言うと、トイレに入り、パンツを降ろす。
そこには、5cmほどに肥大したクリ○fリスが鎮座していた。
どうして、まさか満月の日の夢でもこうなるのか。
あたしは少しだけびっくりした。
けれど、次の瞬間にはもういいや、という気持ちになっていた。
どうせ2週間程の辛抱だ。それに、どうしても辛くなったら、
あの変態に言えば、何とかなる。
あたしは肥大したクリ○リスを指でピン、と弾いた。
終わり
終わったwww
142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/04(日) 04:07:28.71:4O8PttucO
つうかお前らのニーズを見たそうと
マッチョと脇毛とワキガと剛毛とふたなりを取り入れたけど
全然そのみりきが出なくてごめんね
俺的には一週間くらいお風呂に入ってない女の子のインナーを嗅ぐのが一番ツボなんよ
143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/04(日) 04:09:29.30:9QDsavvg0マッチョと脇毛とワキガと剛毛とふたなりを取り入れたけど
全然そのみりきが出なくてごめんね
俺的には一週間くらいお風呂に入ってない女の子のインナーを嗅ぐのが一番ツボなんよ
レベル高えよ
コメント 24
コメント一覧 (24)
DQ3で腋毛なら女賢者だろうがっ・・・!!
綺麗事ばっかり並べてるSSよりよっぽどイイ
理解できる人が少ないことにビックリ
なんていうか…
次元を間違えたみたいだ
ここ二年でいちばん俺の心にどストライクなスレだわ
やっぱり女戦士はワキ毛が似合うよなぁ