どこぞの荒野
魔王「ふう……くくく、ようやく復活を果たした……」
魔王「勇者の奴めに封印させられてから……長かった……長かったぞ!」
魔王「フフハハハ!今度こそこの世界を絶望の底へと」
神「おめでとうございます!あなたで一億人目の魔王誕生でーす!」パンパカパーン
魔王「はい?」

【画像】主婦「マジで旦那ぶっ殺すぞおいこらクソオスが」

【速報】尾田っち、ワンピース最新話でやってしまうwwww

【東方】ルックス100点の文ちゃん

【日向坂46】ひなあい、大事件が勃発!?

韓国からポーランドに輸出されるはずだった戦車、軽戦闘機、自走砲などの「K防産」、すべて霧散して夢と終わる可能性も…
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/22(木) 22:40:27.10:Z4sD8uWE0
神「こちら記念の100万Gと特別装備になりまーす♪」
神「いやー、やりましたね!普通の初回得点だと精々100Gと棍棒程度なのに……」
魔王「おい貴様」
神「さて、それでは貴方は世界の命運をかけた魔王達と勇者達の戦いに巻き込まれることになります」
魔王「おい」
神「果たして最後に世界を掴むのは誰なのか……」
神「さあ!これからあなたの物語がスタートします!どうぞお楽しみください!」
魔王「おい」
神「なお不明な点などございましたら、こちらの取扱説明書を参照して下さい、では!」 シュパンッ
魔王「あっ」
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/22(木) 22:43:21.94:Z4sD8uWE0
魔王「……消えたか、一体奴は何だったんじゃ」
魔王「まあよい、とりあえずは魔物を見つけんとな、まあ人でも構わんが情報収集を……」
「おーい……」
魔王「む、あちらの方に人影が……ふん、願ったり叶ったりじゃな、おいそこの!」
勇者「おーい!あはは!いや良かったよ!こんな荒野に人が……」
魔王「あっ」
勇者「あっ」
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/22(木) 22:48:19.28:Z4sD8uWE0
勇者「ま、魔王!」
魔王「勇者!何故貴様がここに!!」
勇者「うっ」
魔王「確か貴様は確かに伝説の剣で余を封じ込めたはず……」
魔王「その貴様が何故に果てしない時を越えた今ここに!!」
勇者「……よ」 ボソッ
魔王「む?何だ?聞こえんぞ」
勇者「あんたの封印する時に一緒に巻き込まれたんだよ!言わせんな恥ずかしい!!」
魔王「……やはり阿呆か貴様」
勇者「うっさい!!!!」
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/22(木) 22:51:17.29:Z4sD8uWE0
魔王「はあ……余もこのような阿呆に封印されるとは全く恥ずかしいにも程が」
勇者「おいちょっとジジィ、あんた今ここで決着着けてやっても良いんだけど?」
魔王「粋がるな馬鹿め、余としても貴様を消し去りたいのは山々だが……」
魔王「勇者よ、貴様どこまで現状を把握しておる?」
勇者「全然できてないわよ、なんか起きたときに変な子供が目の前に出てきて……」
勇者「『あなたが一億人目の勇者様です!』とか言われて剣と金貰った」
魔王「ふむ、余と同じだな、全くワケが分からん」
勇者「なによー、使えねーわね、クソが」
魔王「ほほう……よほどここで消し飛びたいと見えるな勇者よ……」 ビキビキ
勇者「あぁ?偉そうな口叩いてんじゃないわよ、斬り殺すぞコラ」 ビキビキ
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/22(木) 22:56:12.68:Z4sD8uWE0
魔王「まあ良い、時にこの取り扱い説明書とやらは読んだか馬鹿」
勇者「読んでねーわよ、あと馬鹿じゃないしクソ野郎、ちょい待ち、えーっと」
『勇者と魔王の陣営で天下を取り合うタクティクスアドベンチャー!』
『勇者となった君は自分の国を率いて魔王や他の勇者を殲滅しよう!』
『倒した敵は仲間にするも良し!殺すも良し!様々な手段を用いて頂点を目指せ!』
『最初は味方0からのスタートだが、他の勇者や魔王に取り入って仲間に入れてもらおう!』
『ある程度力を付けたら仲間と一緒に自分の国を建国しよう!』
『さぁ!君の国取りゲームのスタートだ!』
勇者「だってよ」
魔王「くだらんなー」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/22(木) 23:00:05.75:Z4sD8uWE0
勇者「あんたこれどう思う?」
魔王「別にどうでも良いが、余以外の連中が魔王と名乗っておるのが気に食わん」
勇者「だね、まあ勇者は何人もいたって構わないけど、勇者同士で戦争しろってなぁ」
魔王「……しかしな、今の余は恥ずかしながら裸一貫の状態だ」
魔王「奴の言うがままなのは気に食わんが、まずは国の一つや二つでも奪い取る他あるまいて」
勇者「私の前で国の奪取宣言とか良い度胸してるわね」
魔王「ふん、気に食わんのなら貴様はそこらの誰かに媚びへつらって雇い入れて貰うが良いわ」
勇者「やだよ、私なんか人の下で働ける気がしないもん」
魔王「社会不適合者め」
勇者「あんたに言われたくない」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/22(木) 23:06:28.38:Z4sD8uWE0
勇者「とにかくどっか町か何か目指そっかな」
魔王「そうじゃな」
勇者「……」 トテトテ
魔王「……」 ドスドス
勇者「ちょっと、着いてこないでよキモイ」
魔王「貴様が余の行き先に歩いとるだけじゃろうが」
勇者「うわー、ないわー、ストーカーとかマジないわー」
魔王「はっ、これはまた異なことを、貴様のような不細工をストーキングする男などいるものか」
勇者「……本っ気でここで決着つけてやろうかしら」 チャキ
魔王「元から敵同士だろうに何を今更」 ザッ
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/22(木) 23:10:21.58:Z4sD8uWE0
勇者「くたばれジジィィィ!!!」 ザンッ
勇者の攻撃!魔王は身をかわした!
魔王「フハハ!そんなものか糞ビッチめ!!死ねぇ!!」 ブンッ
魔王の攻撃!勇者は身をかわした!
勇者「はっ、この程度で私を殺すとか片腹痛いわ!オラッ!!」 ゴスッ
勇者が魔王へと蹴りかかる!
魔王「ぐっ、この程度が当たったからといってどうということはないわ!!」 ゴォッ
魔王は灼熱の息を吐き出した!辺り一面が燃え盛る灼熱に覆われる!
勇者「あっつぅ!!くそっ!舐めんなクソジジィ!!」 キュンッ
勇者は電撃呪文を唱えた!凄まじい雷が魔王へ落ちる!
魔王「っづう!きっさまぁぁぁ!!」
勇者「うっせぇぇ!!死ねぇぇぇぇ!!!」 バリバリ
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/22(木) 23:15:14.33:Z4sD8uWE0
数十時間後
勇者「ハァ……ハァ……」
魔王「ゼェ……ゼェ……」
勇者「ねぇ……ちょっと……はぁ……少し休戦しない?」
魔王「ゼェ……ふふふ……怖気づいたか勇者め……ごほっ」
勇者「ああ…?爺さんの体の調子を労わってやったんでしょうが……このままやりゃあ私の楽勝だわ」
魔王「ふふん……年寄りだからという先入観が貴様の命取りよ……ゼェ……だ、だが少しだけ休むか……」
勇者「やっぱ無茶してんじゃない……ごほっ、このクソジジィ」
魔王「口の減らん女じゃのう……なんなら今すぐその汚い顔を……」 ギュルルルル……
勇者「……くそっ、ジジィに構ってたせいで腹減ったわね……」 ギュルルル……
魔王「回復してから町を探すか……」
勇者「くそっ……ムカつくけど賛成したげる」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/22(木) 23:20:08.89:Z4sD8uWE0
勇者「お、見て馬鹿、城が見えたわ」
魔王「やったなクソビッチ、とりあえず飯だ」
騎士「待て、そこの怪しげな二人!」
勇者「あ、人がいた」
魔王「第一町人発見」
騎士「私はこの城の魔王に仕える騎士!」
勇者「あんた人間なのに魔王に仕えてるのね」
騎士「ふん、貴様こそ魔王と一緒にいるではないか」
勇者「状況さえ分かればこんな老害の首すぐかっきって海に沈めてやるわ」
魔王「余の方こそ今すぐ貴様のはらわたを引きずり出して魔物共に食わせたいくらいだわ」
勇者「チッ」
魔王「死ね」
騎士(なんで一緒にいるんだろう)
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/22(木) 23:24:39.30:Z4sD8uWE0
騎士「ともかく、通行手形を持っておらんものはこの国一の騎士である私が通さん!!」
勇者「そっかー、どうするクソムシ?」
魔王「殺してでもまかり通る」
騎士「ふん……やれるものならやってみるがよい!」
勇者「だからあんた私の前でそういう」
騎士「かかってこないのならばこちらから行くぞ!はぁぁぁっ!!」 ダッ
勇者「おっと」 ザクーッ
騎士「 」
勇者「あっ、やばっ、つい条件反射で」
魔王「酷い勇者だな」
勇者「うっさいなーもう!今のは正当防衛だよ!」
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/22(木) 23:29:26.93:Z4sD8uWE0
勇者「まいっか、命に別状は無さそうだし通っちゃおう」
魔王「余は別に構わんがしかし酷い勇者だな」
勇者「勇者だからこそ勝手に家に入ってタンス開けたりしても構わないのよ」
魔王「まるで勇者とは思えんな全く、くたばれクズめ」
勇者「はっ、魔王のくせに綺麗事言ってんじゃないわよ、僧侶にでも転職すればいいのに」
魔王「ほほう……よっぽど死にたいらしいな、別に余は今ここで貴様をバラバラにしてやっても……」 ゴゴゴゴゴ…
勇者「あんまり大きなこと言って自分がバラバラにされちゃ世話ないわね……?」 ゴゴゴゴゴ……
騎士「うぐぐ……ま、待て貴様ら!勝手に通るなと!!」
魔王「石化魔法」
騎士「 」 カチーン
勇者「うっわあ最低」
魔王「貴様に言われたくないわ」
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/22(木) 23:32:35.86:Z4sD8uWE0
魔王の間
勇者「ここが魔王の間か……あんたの時を思い出すわ
魔王「あの時は貴様ら余が話してる時に斬りかかってきおったな」
勇者「あんた話長いんだもん、学校の校長かっつーの」
魔王「ふん、まあ余の話は貴様の小さな脳味噌ではとうてい理解できんということか」
幼女「あれー?おじちゃんたちだれー?」
勇者「あらロリっ娘」
幼女「ロリっこじゃないよ!私はね、幼女魔王っていうの!」
魔王「幼女が魔王か、世も末だな」
幼女「えらいんだぞー、えっへん!」
魔王「そうかそうか、じゃあ死ね」
幼女「えっ」
勇者「えっ」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/22(木) 23:36:49.68:Z4sD8uWE0
勇者「やめなってジジィ、こんな小さい子に」
魔王「これは異なこと、よもや勇者ともあろう人間が魔王をかばうとは」
勇者「魔王とはいえ幼女が殺されんの見過ごすわけにいかないでしょうが、その勇者としては」
魔王「ふん、幼女とはいえ魔王を名乗る以上見過ごせぬわ、それに国も欲しいしな」
幼女「あわわわわ……き、騎士ーー!!」 オロオロ
魔王「呼んでも無駄だぞ幼女、この城の兵どもは全員石にしてやったからのう」
幼女「ふぇぇぇ……」
勇者「やれやれ、別にあんたとここで決着つけてもいいんだけど……要は国が欲しいわけでしょ?」
魔王「まあな」
勇者「じゃあ幼女ちゃん、あのフナムシみたいな爺さんに国譲ってやりなさい」
魔王「やはり捻り潰されたいか貴様」
勇者「器ちっさいわね、お里が知れるわよ」
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/22(木) 23:41:42.04:Z4sD8uWE0
幼女「うう……で、でも騎士さん達が……」
勇者「後で治してあげるから、はい飴ちゃんあげる」
幼女「んんー……分かった……いいよ!」
勇者「よし、これで良いでしょクソ老害野郎」
魔王「ああ、後は貴様のその口を治してやるだけだな」
勇者「治してもらいたきゃ私の好感度を上げるように必死に努力するのね」
魔王「誰が貴様のような下衆なんぞに、それより貴様こそ余に媚びへつらうのだな」
勇者「あ?」 チャキ
魔王「やるか?」 ザッ
幼女「飴ちゃんおいしい」 ペロペロ
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/22(木) 23:44:22.72:Z4sD8uWE0
魔王「というわけでこれからは余が貴様らの王となる、必死に尽くせ」
騎士「魔王様……これは……」
幼女「だって飴ちゃんくれたから……」
魔王「魔王ではない、そちらのチビは最早単なる幼女だ」
勇者「さて、んじゃ早速ちょっと世界の状況とか教えてくれる?」
魔王「しゃしゃり出るな腐れ脳味噌」
勇者「うっせぇ黙れゴキブリ野郎」
魔王「ほう……」 ジリジリ
勇者「……」 ジリジリ
騎士「話しますから二人で間合いを計るのやめてくれますか」
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/22(木) 23:48:21.09:Z4sD8uWE0
騎士「えー、では……」
神「おめでとうございます!」 パンパカパーン
騎士「!?」
魔王「ぬ、貴様はさっきの」
神「早くも国を手にしたようですね!流石です!」
神「これによって魔王様には国獲りゲームへの参加権が与えられました!」
神「これからも頑張って更に領地を増やしてくださいね!」
神「あ、ちなみにこちら特典の軍資金500万Gとなっておりまーす♪」
魔王「消えろ」 ボッ
魔王は火炎呪文を唱えた!しかし効果は無いようだ!
神「それでは以降もゲームをお楽しみください!さようなら!」 ポンッ
魔王「ちっ」
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/22(木) 23:52:42.29:Z4sD8uWE0
騎士「な、なんですか今の人」
魔王「知らんが何か出てきた」
幼女「あ、でもあの人、私が魔王になったときも会ったよー」
勇者「うーん、私の時はもっと全体的に黒い人だったけどなー」
騎士「黒いって何ですか」
魔王「なんにしろあの餓鬼共が何者なのか確かめたいところだのう」
勇者「このまま放っとくのも何かムカつくしね」
幼女「おねーちゃん、飴ちゃん無くなっちゃったー」 グイグイ
勇者「あんまり食べると虫歯になるわよー」
魔王「それより貴様の話が途中だったろう、何をしておる、さっさと話せ」
騎士「解せぬ」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/22(木) 23:57:15.05:Z4sD8uWE0
騎士「えー、まず数えられぬ程の超古代に最初の勇者が誕生し、魔王を倒したとされています」
勇者「それ私達のことじゃない?」
魔王「超古代か、具体的にはどのぐらいだろうな」
騎士「それからとてつもない時が流れ、数千年程前から再び新たな魔王と勇者が誕生したそうです」
勇者「あれ?こっちが私達かな?」
魔王「余が戦ってた頃にも前の魔王の話とかはあったからのう、こっちかもしれん」
騎士「それから数年毎に勇者と魔王が誕生し続けているのです」
騎士「ちなみに今は魔王の治める国が67、勇者が治める国は59ありますね」
騎士「最も、国を持っていない魔王と勇者も数え切れない程いますが」
魔王「ふん、見たことか、やはり我が魔族の勝利だ」
勇者「よく自分がやったわけでも無いことね喜べるわね、無いわー」
騎士「ああもう、お互いに挑発しないでください」
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 00:00:19.57:tE9fk83Y0
勇者「ちなみに勇者と魔王ってどうやってそんなポンポン生まれてんの?」
勇者「私の時は単純に父さんが勇者だったとかだけど」
騎士「なんでも神と魔神によって選ばれているらしいですよ?」
騎士「選ばれた者には不老不死の力とカリスマ性を授けられるとか」
魔王「不老不死とか別段良いものでも無いんだがなあ」
勇者「死んでも毎回生き返ってた身としては何とも言えないなー」
魔王「貴様一度だけ一日に何度も生き返ってボスに挑んだことあったろう」
勇者「あー、確か炎かなんかの四天王が強くって精神的に攻めようとした気はする」
魔王「あいつ一日に何度も勇者が来て心休まらないって泣いてたんだぞ」
勇者「地獄で会ったら甘ったれんなって言っておいて」
魔王「貴様が地獄に落ちて自分で言え」
勇者「私あんたらと違って天国行けるからwwwwwwwwww」
魔王「よーし、望み通り今すぐその頭をもぎとってやる」
騎士「だからやめてってもうなんかもう」
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 00:04:49.39:tE9fk83Y0
勇者「ていうか不老不死なら陣取り合戦もクソも無いんじゃないの?」
騎士「いえ、不死とは言えど一度死んだら復活に数年を要しますし」
騎士「それに灰になって肉体が完全にロストしたら駄目みたいですよ」
勇者「ふうん、私は魔物相手なら灰になっても教会で復活できたけどなー」
魔王「我らの時代とはシステムが違うんだろう」
騎士「私の知っていることは以上ですね、ちなみに幼女様もこう見えて数十年前からの魔王なんですよ」
幼女「へへへー、すごいでしょー?」
勇者「そういえば何であんた幼女に仕えてたの?」
騎士「いやその、だ、だって可愛いじゃないですか」
魔王「ロリコンか」
勇者「私の半径5メートル以内に近寄らないで」
騎士「ひどい!!」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 00:08:09.25:tE9fk83Y0
魔王「さて、では国も獲ったところで自軍と他国の把握といくか」
騎士「我が国の近くには大体同程度の国力の国が2つ程ありますよ」
魔王「なるほど、今まではどうやってきたのだ?」
幼女「うーんとねー、毎年お歳暮とかお中元とかあげてたら優しくしてくれたよー」
騎士「実際のところ戦になって国力が落ちたらすかさずもう一国が攻め込んでくる調子ですね」
騎士「それで三国なんとか味方を増やそうと画策したりしているのです」
幼女「うん、よく分かんないけどそんな感じで騎士が色々してくれてたのー」
勇者「苦労してたのね」
騎士「ええまあ」
魔王「ふうむ……ま、いいか、とりあえず側近よ、その隣国とやらに書状を頼む」
勇者「誰が側近だ」
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 00:13:11.09:tE9fk83Y0
魔王「余が王であるならば貴様は余の部下となるだろう、折角だからナンバー2の座に……」
勇者「ヘイヘイヘイヘイ、冗談はそこまでにしときなさいよ」
魔王「ほほう、ならば何だ?余を倒して王としての座に座ろうとでも?」
勇者「なるほど良い考えね」 チャキ
魔王「かかってこい」 スゥ……
騎士「だからやめてください!王様が速攻で怪我でもしたら……」
魔王「安心するが良い、一撃も食らわずこやつの息の根を止めてみせる」 ゴゴゴゴ……
勇者「あらあら、あんま強がんない方がいいんじゃない?また封印されちゃうわよ?」 ゴゴゴゴ……
騎士「だからもう!貴方達はもー!!」
幼女「騎士がんばって!」
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 00:17:29.57:tE9fk83Y0
魔王(……確かにここで奴を消しておきたいのは事実だが、そうなると余も無傷では済まんのも事実)
魔王(王が入れ替わってしかも重症ともなれば隣国の奴らとやらも放ってはおくまい)
勇者(私は別に国がどうとか気にしないで戦えるけど……そうなると幼女ちゃん達が大変なのよね)
勇者(でもこいつの下につくのは死んでも嫌だし……ここは……)
勇者「っだあ!!」 ブンッ
魔王「ぬっ!」 ガキィンッ
勇者「とりあえずここは引いてあげる!でも覚えてなさい!絶対そのうちあんたをブッ殺す!」
魔王「ふん、尻尾を巻いて逃げるのか!勇者ともあろうものが情けないものよな!」
勇者「やっかましいわ!雷撃呪文!!」 バリバリ
魔王「おっと、防御呪文」 バシュウッ
騎士「ごほっ、あっ、ゆ、勇者さんは……」
魔王「逃げおったな、ふふん根性の無い奴め」
幼女「みんな仲良くすればいいのにね」
魔王「男には引き下がれぬ時というものがあるのだ」
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 00:23:20.61:tE9fk83Y0
勇者「よっと、ここまで来れば大丈夫かな」
勇者「逃げるのは嫌だけどあいつと一緒にいるのはもっと嫌だしね」
勇者「ってわけで、さーて、確か近くに他の国があるっつってたわよね」
勇者「まあ王様がどんな奴かによるけど雇い入れてもらおっかな」
勇者「そんであわよくば魔王の奴をブチ殺せるチャンスを狙いましょうっと」
魔王「へっくし」
騎士「王様就任直後に風邪ですか?」
魔王「いや、多分あの脳味噌カラッポ娘が余の悪口でも言っとるんだろ」
騎士(本当は仲良いんじゃないかこいつら)
勇者「へっきし!くそっ、あのジジィ悪口言ってる!死ね!」
魔王「へっくし」
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 00:29:43.24:tE9fk83Y0
勇者「というわけで隣の国に着いたわね、こんにちわー」
ゴーレム「こんにちわー、通行手形見せてね」
勇者「持ってない」
ゴーレム「じゃあ可哀想だけど通せないなー」
勇者「そっか、どうしても駄目?」
ゴーレム「駄目だねー」
勇者「そっか、そんじゃ仕方ないわね……でやっ!」 バキィッ
ゴーレム「はぐっ!なっ、何を……」
勇者「悪いけど私ね、ロリかショタでもなきゃ魔物に遠慮しないのよ、勇者だから」 ザンッ
ゴーレム「 」
勇者「うっし、んじゃちょっと通させてねーっと」 スタスタ
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 00:37:29.99:tE9fk83Y0
戦士勇者「あれ?なんだお嬢ちゃん見ない顔だな!」
勇者「あ、なんだ人間もいるんじゃん、こんにちはー!」
戦士勇者「おうよ!へへへ、俺はこの国の王で戦士勇者だ!よろしくな!」
勇者「戦士なのか勇者なのかよく分からない名前ね」
戦士勇者「はっはっは!まあ戦士以上の鋼の肉体を持つ勇者だよ!お嬢ちゃんは?」
勇者「私?私もまあ勇者だけど」
戦士勇者「へー!何だ嬢ちゃんも勇者か!へへっ、こりゃ俺にもツキが回ってきたな!」
戦士勇者「とりあえず俺の城まで来いよ!ゆっくりしようぜ!」
勇者「ご飯くれる?」
戦士勇者「好きなだけ食えよ!はっはっはー!」
勇者「っしゃあ!」
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 00:42:21.12:tE9fk83Y0
戦士勇者「いやー、実のところ最近は忙しくてよー、とにかく人手がほしかったんだよな!」
勇者「そうなの?」 モグモグ
戦士勇者「おうよ、ほら隣の国の奴らとはいつ戦争になるかも分かんねーしよ」
戦士勇者「あとまあ別に隣じゃなくったって他の大国とかは警戒しとかねーとアレだしな!」
勇者「ふーん」 モグモグ
戦士勇者「それにこないだからウチの領内で天候が乱れてるとこがあってよー」
戦士勇者「なーんか知らないけど一部だけずっと雷鳴ってたり凍り付いてたり燃えてたりしてんだよ!」
戦士勇者「まあ魔術師連中とかが言うには超すげー奴らが魔法合戦したんだろってことだけど、にしても迷惑な」
勇者「ごほっ!ごほっ!げふぅっ!」
戦士勇者「うおっ!だだ、大丈夫か!?」
勇者「ごめん……少しむせた……げほっ」
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 00:47:26.52:tE9fk83Y0
勇者「ごちそうさまー」
戦士勇者「うっし!飯食ったんなら一つ運動しようぜ!」
勇者「運動?」
戦士勇者「へへへ、戦士の性分か強い奴がいると我慢できなくってよ」
戦士勇者「ひとつ手合わせしてくれよ!な!」
勇者「んー、まあいいよ」
戦士勇者「うっし!んじゃ後で闘技場まで来いよ!待ってるからな!」
勇者「あいよー」
勇者(どうしよ、素手で十分かなあ、あーでも相手のプライドが……)
勇者「ま、いっか、お風呂行ってこよーっと」
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 00:51:30.44:tE9fk83Y0
勇者「うーっす」 ホカホカ
戦士勇者「湯上りかよ!!」
勇者「知らないの?湯上りの方が体が柔らかくなって防御力が上がるんだよ?」
戦士勇者「マジか!知らんかったわ!!」
勇者(あ、アホなタイプだこの人)
戦士勇者「ま、いいか、試合は三本勝負!武器はこの木刀だ!」
審判「もちろん相手を殺してしまっては負けですよ」
戦士勇者「っつーわけだ!怪我しても審判が治してくれるから安心しろよ!!」
勇者「ん、おっけー」
審判「では試合始め!」
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 00:54:56.11:tE9fk83Y0
戦士勇者「おりゃあああ!!先手必勝!!行くぜぇぇぇ!!!」ダッ
勇者「よっと」 バキーーーンッ
戦士勇者「 」
審判「あっ」
勇者「げっ、木刀折れちゃった……すいません代わりの貰えます?」
審判「あ、はいどうぞ」
勇者「さて、じゃあ二回戦始めるよー、ほら戦士立って立って」
戦士勇者「 」
勇者「あれ?ちょっと戦士ー?」 ユサユサ
戦士勇者「 」
勇者「……死んでる」
審判「お、王様ぁぁぁーーーーっ!!!!」
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 01:00:46.21:tE9fk83Y0
戦士勇者「いやー、マジで死ぬかと思ったぜ!はっはっは!」
審判「ていうか死んでましたよ、笑い事じゃないです」
勇者「いやー、私が蘇生呪文覚えてて良かったわねー」
戦士勇者「全くだぜ!世の中にはすげー呪文があるもんだな!!」
勇者「あ、そうそう、ところで戦士に頼みがあるんだけど……」
審判「この流れで頼み事できる神経が凄まじいですよ」
勇者「いやその、試合には負けちゃったけど良かったらここで私のこと雇ってもらえないかなーって」
勇者「ほ、ほら!私これでも結構強いと思うしさ!魔王ぐらいだったらパパッと……」
戦士勇者「おいおい、なんだそんなことかよ!」
勇者「いいの!?」
戦士勇者「いいも何も」
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 01:05:22.83:tE9fk83Y0
戦士勇者「むしろこっちからも頼み事があるぐらいだぜ、いいか?」
勇者「ん?なになに?私なんでもやっちゃうよ?」
戦士勇者「俺の代わりに王様になってくれないかな」
勇者「ごめんちょっと聞き取れなかった」
審判「王様!!?」
戦士勇者「いやー、俺も自分に自信はあったんだけど、ああまでアッサリ殺されちゃあな……」
戦士勇者「俺は強い奴のことは素直に認めるんだ!いいか勇者!俺はただの戦士に戻って自分を鍛えなおす!!」
戦士勇者「だから、この国はお前に任せる!!是非とも受け取ってくれ!!」
勇者「ちょっと待ってよ!そんな飴ちゃんじゃあるまいし気軽に受け取れないよ!!」
戦士勇者「何でもやるって言っただろ!!受け取ってくれよ!!」
勇者「いえいえそんな!!」
戦士勇者「いいからいいから!!」
勇者「いえいえそんな!!」
審判「いいからいいから」
勇者「審判さんまで!!」
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 01:10:23.00:tE9fk83Y0
勇者「ああ……じゃあもう良いわよ!分かったわよ!」
戦士勇者「うっし任せた!俺はお前にならできるって信じてるぜ!!」
勇者「でも私さー、政治とか難しいのは分からないからその辺はフォローしてよね?」
戦士勇者「おうとも!任せとけ!」
魔神「おめでとうございまーす!」 パンパカパーン
勇者「あ、黒い人」
戦士勇者「おお、魔神じゃねえか」
勇者「あ、こいつが魔神だったの?じゃああっちが神様だったんだ」
魔神「勇者様にはこれより国獲りゲームへの参加権が与えられました!」
魔神「へへっ、これからも頑張って更に領地を増やしてくださいね!」
魔神「あ、ちなみにこちら特典の軍資金500万Gとなっております!」
魔神「っつーわけで、それじゃまた!」 ポンッ
勇者「あっ、消えた」
戦士「あいつ毎回そういう感じだからなあ」
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 01:19:09.51:tE9fk83Y0
勇者「で、女王様って何すればいいの?」
戦士勇者「まあぶっちゃけ俺も適当にやってたから詳しいことは審判改め側近に聞いてくれよ」
側近「昔から面倒なことは私が一手に引き受けていました」
勇者「じゃあ女王様事態は別段難しいことしなくていいのね!やーりぃ!」
側近「いや、ある程度の仕事はありますよ!当然じゃないですか!」
勇者「ちっ」
側近「例えばほら、えーと、隣国とのこの緊張状態をどうにかする方法とか」
勇者「ああ、そういえば睨み合ってるって言ってたっけ、つってもなあ……」
勇者(……つっても、とりあえず魔王と組むことは絶対に無いし、ここは……)
勇者「よし、それじゃ今から3つ目の国の王様と会って来よう」
側近「今から!!?」
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 01:25:08.87:tE9fk83Y0
勇者「だって二国が手を組んで一つをアレしちゃえば少なくとも三つ巴ではなくなるでしょ?」
側近「いやまあ、それはそうですが」
勇者「だから他の国と組んで魔王んところ潰しちゃおっかなーって、まあ戦しないに越したことはないんだけど……」
側近「しかし手を組んだ国が裏切る事もありますが……」
勇者「そしたら反撃すれば良いじゃん」
側近「いや、しかし……」
勇者(魔王の奴も同じようなことを考えてたらむしろ私がヤバい……)
勇者(ここは先手を打って他の相手と手を組んでおくのが手!!)
勇者「っつーわけでさっさと行ってくるから留守中は任せたわよ!」
戦士「任せたぜ!!」
側近「元王様まで!!」
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 01:32:03.87:tE9fk83Y0
3つ目の国
紳士勇者「これはこれは!よくぞおいでくださいました!」
勇者「はじめまして、新女王の勇者です」
戦士「元王様の戦士勇者です!!」
紳士勇者「知ってます」
戦士「ですよねー」
勇者「紳士勇者さん、私が今日来たのは……」
紳士勇者「いえいえ、話は後で、丁度他にも客人がいらっしゃるのでまずは食事と行きましょう」
勇者「んー、分かりました、それじゃ話は後で」
紳士勇者「ほっほ、それではこちらでお待ちください、後ほど食事をお持ちしますので」
勇者「はーい、んじゃ戦士、おとなしくこっちで待っ……」
魔王「あっ」
勇者「うわ」
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 01:36:50.42:tE9fk83Y0
魔王「何故に貴様が来るかなあ……」 ハァー
勇者「それはこっちの台詞よ、何しに来たのあんた」
魔王「ここの王と組んで貴様を潰そうと思ってな」
勇者「うわあ、予想通りなんだけど、最悪なんだけど」
戦士「うーっす、騎士ちゃん久しぶり!」
騎士「せ、戦士勇者様!?な、何でこんなところに……」
勇者「あれ?知り合いだったの?」
戦士「こいつ元々うちの国民だからなあ、でも本人の希望もあってゴーレムと交換してもらったんだよ」
勇者「あ」
戦士「どうした?」
勇者「い、いや別に……」
戦士「?」
勇者(ゴーレムって接着剤で直るかなぁ……)
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 01:45:11.68:tE9fk83Y0
紳士勇者「どうも皆さん!お待たせしました!」 ガラッ
奴隷「お食事をお持ちしました」
勇者「うわー、おいしそー!」
魔王「少し量が少ないが味は良いな」
勇者「あんたまたそういう……」
紳士勇者「ほっほ、では少々お待ちを……おい」 ジャラッ
奴隷「ひっ……や、やだやだやだ!待って、待ってくださ……」
紳士勇者「いいから来い!!!」 グイッ
奴隷「ぐっ……うぅぅ……」
勇者「ちょ、ちょっとあんた!」
紳士勇者「おっと、申し訳ない、すぐに料理をお持ちするので少々お待ちを」 バタン
勇者「あいつ……」
魔王「サラダうめぇ」 モシャモシャ
58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 01:51:19.61:tE9fk83Y0
紳士勇者「いやぁ申し訳ない!これだけあれば足りるでしょう!」
奴隷B「ど……どうぞ……」 ガタガタ
勇者(あれ?さっきの奴隷の子じゃない……)
魔王「ほほう、これは……うむ、中々旨いな……だが……」
紳士勇者「なにか?」
魔王「これは人肉だろう、人間である貴様が躊躇無く差し出せるものかと思ってな」
紳士勇者「ほっほ……魔族は人肉を好むと聞いた事がありましてね」
紳士勇者「しかし残念ながら違いますね、それは家畜の肉ですよ、決して人間の肉ではありません」
奴隷B「……」 ガタガタガタガタ
勇者「……」
勇者(まさかこいつ)
戦士(相変わらず引くわ)
騎士(う……ちょっと吐きそう……)
魔王「肉うめぇ」 モニュモニュ
60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 01:57:23.19:tE9fk83Y0
紳士勇者「ほっほ、では片付けの後で本題へと入りましょうか、しばしお待ちを……」
魔王「うむ」
騎士「……ちょっとトイレ入って来ます」
戦士「いってら」
勇者「……」
魔王「ふふん、珍しく突っかかってこんな、哀れな小娘は最早余の胃の中だぞ?」
勇者「……原型無くなってる時点で私の回復魔法じゃどうしようもないもの」
魔王「だが貴様が迅速に行動しておれば防げた事態ではあるな」
勇者「……あんたって奴は」
魔王「ふふん、余は別に人間共がどうなろうが知ったことではないのでな、それに人間の味は嫌いじゃない」
勇者「……やっぱ魔物って最低だわ」
魔王「ふっふっふ、だが料理を作らせたのは勇者だぞ、この事実はどうしようもあるまい」
勇者「……トイレ行ってくる」
魔王「自慰なら早めに済ませるが良いぞ」
勇者「誰がするか」
63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 02:06:38.93:tE9fk83Y0
紳士勇者「いやあ、お待たせ致しました、ではお話を……」
魔王「待て、貴様その後ろは何だ?」
紳士勇者「ん?ああ、淫魔共ですよ、ふふふ、折角なのでこういうものがあった方が良いでしょう?」
紳士勇者「特にこちらの淫魔なぞは淫魔でありながら元は一国の魔王でありまして」
紳士勇者「没落して売りに出されたところを私が奴隷として購入したのですな、ははは全く良い買い物でした」
淫魔王「……」
魔王「……」 ビキッ
騎士「ま、魔王様、少し抑えてください」
勇者「貴様と言う奴は……」
紳士勇者「おや、そういえば勇者殿は女性でしたな、何なら綺麗どころの男性型の魔物を……」
勇者「いらないわよ!!」
戦士(やべぇ、右から二番目の淫魔ちゃんかわええ)
勇者「戦士ぃっ!!!!」
戦士「ななな、何も考えてねーよ!!ごめんなさい!!」
65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 02:11:47.65:tE9fk83Y0
勇者「くそっ、私は帰らせてもらうわ!気分が悪いからね!!」
魔王「ならば余も帰るとするか、話は次の機会にさせてもらう」
紳士勇者「おや、それは残念ですね……ではまたの機会を……」
戦士「……」
勇者「戦士!!こっち来なさい!!!早くしろボケ!!!」
戦士「わわわ、悪いって!!でも本当にあの右から」
騎士「……」 ゴスッ
戦士「いてぇ!!なんだよ畜生!!」
騎士「なんでもありません」
勇者「……ところでバカ、ちょっと後で話があるんだけど」
魔王「奇遇だなクズめ、丁度こちらからも話をしようと思っていたところだ」
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 02:25:17.13:tE9fk83Y0
勇者「オヤジ!ビール!!」
戦士「おいおい、飲み過ぎだって!お前まだ10代だろ!」
騎士「うぇへへへwwwwお酒っておいしいねぇwwwwwwwwwww」
魔王「で、勇者、話のことだがな」
勇者「うん、死ぬほどムカつくし出来れば組みたくないけど手を組もう」
魔王「最初は例の勇者と組むつもりだったが、いかんせん奴は許せん、我ら魔族をあのように扱われてたまるか」
勇者「そりゃこっちの台詞だっつーの、あいつ奴隷だからって殺しても何ともないと思ってるわ」
戦士「あそこじゃ大分前から奴隷制が残ってるからなー、他にもそういう国多いみてーだけど」
勇者「……聞いた?ふふふ、ねえちょっと、ああいう国がもっと他にもあるってよ」
魔王「らしいな、くっく、よもや余の支配する世界でそのような愚行を行う者共がいようとは」
勇者「魔物がどうなろうと知ったこっちゃないけど、あんな人道から外れた行為は許しておけないわ」
魔王「そうだな、貴様との決着の前にそのような国を全て潰して魔族を救い……そして……」
勇者・魔王「新世界の神になる!!!」
騎士「いよっ!だいとうりょー!」
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 02:35:08.86:tE9fk83Y0
数日後
魔王「というわけで自軍の戦闘準備と敵の戦力の把握だな」
騎士「軍隊の準備は進めさせていますよ」
側近「敵の戦力はおおよそ5000といったところですね」
側近「そして勇者軍3500、魔王軍4000と言ったところで数の上では我々が有利です」
勇者「つまり正面から突撃してりゃ勝てるってことね」
魔王「数だけでは勝てんのが戦だ阿呆め、だがまあ今回に限ってはそれで問題あるまい」
魔王「余の今度の戦の目的はそもそもの奴隷魔族解放以外に無いからな」
勇者「あとはあのエセ紳士ブッ殺してコンクリ詰めにして沈める感じね」
騎士「そ、そこまでしなくても灰にして燃やし尽くすとかすれば倒せますよ?」
勇者「ただ死ぬだけで許せないでしょあんな奴」
魔王「コンクリで埋めることによって数年毎の復活の度に死の恐怖を繰り返させてやる」
騎士(なんでこの人達こういうところで相性合うんだろう)
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 02:48:01.98:tE9fk83Y0
兵士A「たたた、大変です!紳士様!」
紳士勇者「何事ですか?」
兵士A「あ、あの、例の魔王と勇者が手を組んで進軍を!」
紳士勇者「なんですと!?」
兵士A「既に砦が一つ落とされ、後は平原の砦を落とされたら……」
紳士勇者「ばっ……何をしていたのですか兵隊共は!」
紳士勇者「ええいもう!いいですか!何としても奴らをここには近づけさせ……」
兵士B「紳士様!申し上げます!」
紳士勇者「何ですかこんな時に!!」
兵士B「平原の砦が落とされました!!」
紳士勇者「もう!!?」
74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 02:56:20.40:tE9fk83Y0
勇者「弱っ」
魔王「弱っ」
騎士「お二人が弱すぎるだけです」
勇者「だって隊長格だっていうから割と中ボスレベルの強さは期待してたのに」
魔王「こんなもんうちじゃ最初の町の周辺に配置されるレベルだぞ」 モシャモシャ
騎士「うっ、そ、その倒した相手のはらわた食べるのやめてください!!」
魔王「肉うめぇwwwwwwwwww」 モシャモシャ
戦士「おーい、やっぱ奴隷の子達いたぜ!さっさと開放しちまおう!」
勇者「なーんかどこの砦にも何十人かいるわね、この国ちょっと盛り過ぎじゃない?」
騎士「慰安婦とかそういう感じなんでしょうかね、ウチにはそういうのいない割に士気が高いですけど」
魔王「まあ我が軍の奴らには活躍した奴に幼女魔王の全裸写真配っとるからな」
騎士「私それ聞いてないんですけど」
魔王「なんか知らんが我が軍にはロリコンが多いんじゃな、だからこそ幼女魔王が今までやれてたんじゃろうが」
騎士「私それ聞いてないんですけど」
76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 03:05:44.50:tE9fk83Y0
勇者「あっという間に敵地に着いたわね」
側近「魔王様を見習って武勲賞に勇者様のパンツを配ることにしたのが効きましたね」
戦士「なんか知らねーけどスゴイ士気の高さだもんな!!」
勇者「私それ聞いてないんだけど!!?」
<ウオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!
側近「ほら聞いてください、勇者様大人気ですよ、さて、それで作戦は?」
魔王「こちらの陣形は長蛇の陣だ、敵を突っ切って余が敵城まで辿り着ければ良い」
勇者「私も行くけどね」
魔王「はっ、ここまで来れば貴様は別に来なくてもいいわい、戦闘に巻き込まれて死ね」
勇者「けっ、一人で余裕ぶっこいて奴隷になってホモに掘られて死ね」
魔王「……我慢だ余よ、戦さえ終わればこやつはすぐに……」
勇者「耐えるのよ私……国さえ統一すればこんなクソジジィはすぐに……」
側近「はい、では皆さん突撃ー!!!」
<ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!
勇者「あっ、それ私がやりたかったのに!!!」
77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 03:14:06.71:tE9fk83Y0
ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!
騎士「でやああああああっ!!!」 ズバーン
魔王「おお、騎士の奴いつにも無く張り切っとるな」
騎士「幼女様の写真が貰えるとあれば武勲を立てる他ありませんからね!!ガンガンいきます!!」 ズバン
戦士「俺は別に勇者のパンツ欲しくねーから適度でいいや」 ズバン
勇者「くそっ、それはそれで悔しい!」
竜魔王「くくく、来たな愚かな奴らめ!だがここから先はこの竜魔王が通さん!!」
騎士「げっ、ドラゴン……!」
魔王「ドラゴンか、誇り高いとか何とか言ってた竜族が勇者の手下とはな」
竜魔王「ふふん、世の中金よ!!金が物を言うのよ!!」
騎士「竜の台詞とは思えませんね」
魔王「まあしかし腐ってもドラゴンだ、少しは楽しめるかもしれんな」
竜魔王「うおらあああああっ!!!」
85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 03:23:13.28:tE9fk83Y0
紳士勇者「ええい、我が軍はどうなってるんですか!?」
兵士A「お、押され気味です!お、王様……ここは逃げる事を考えた方が……」
紳士勇者「何を言いますか!私は絶対にこの富を手放しませんよ!!」
淫魔王「……」
紳士勇者「ええい!貴様らも何をやっているのか!腐っても魔王だろう!戦って来い!!」 ドカッ
淫魔王「うっ……は、はい……」
紳士勇者「ええい、どいつもこいつも……くそっ……」
バキィィィィィィィィィンッ
紳士勇者「ひっ!」
勇者「見つけたわよ!この外道!!」
86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 03:27:20.25:tE9fk83Y0
勇者「銀の翼に望みを乗せて、灯せ平和の青信号!!」
勇者「勇者特急マイトガイン、定刻通りに只今到着!!!」 ガキーン
紳士勇者「き、貴様は……!」
兵士A「マイトガインではないですよね」
勇者「見つけたわよ変態!人間って言っても絶対に許さない!」
勇者「二度と再び生き返らぬようはらわたを食らい尽してくれるわ!!(魔王が)」
紳士勇者「く……そんなことをされてたまるか!!」
勇者「ふふん、抵抗するつもり?いいわよ、少しは楽しませてくれるのよね?」
紳士勇者「……ふふふ」
勇者「?」
88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 03:33:56.20:tE9fk83Y0
紳士勇者「不思議に思わなかったかね、この私が淫魔王を始め多数の奴隷をどうして扱っているか」
勇者「どうしてったって、そりゃ首輪とかで逃げられなくして……」
紳士勇者「普通の小娘ならともかく高レベルの魔物ならばあんな首輪ぐらい引きちぎれるさ」
紳士勇者「それがどうして素直に言う事を聞いているのかと言うと……」
勇者「……うっ」 クラッ
紳士勇者「ふっふ、効いてきたようですね……」
勇者「くっ……あっ……な、なにこれ……あっつ……」 ビクンッ
紳士勇者「ふっははは!この部屋に炊いてある香と私の魔法により洗脳することが出来るのだよ!!」
勇者「う……くそっ……頭が……」 ドサッ
紳士勇者「ふはは!貴様も私に従順な奴隷へと仕立て上げてやる!光栄に思え!はっはっは!!」
兵士A(エロゲみたいな能力持ってんなーこいつ)
90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 03:40:42.73:tE9fk83Y0
勇者「くそっ……こ、この変態が……」 クラッ
紳士勇者「変態じゃないよ、紳士だよ、ふふふ、そろそろ……」
勇者(あ……だ…ダメだ……頭が……)
魔王「はいドーン」 キュンッ
魔王は爆発呪文を唱えた!爆風が全てを吹き飛ばす!!
紳士勇者「うぐああああああ!!き、貴様は……!!」
魔王「ふふん、情けない奴め、余であれば状態異常など全て効かぬものを」
魔王「やはり貴様より余の方が優れた存在だと戦わずして明らかになったようだな!!フハハハ!!」
勇者「あ……ぅ……ひ……人が動けないのをいいことに……言いたい放題……くっ……」 ビクンッ
魔王「ふはは!写真に撮ってバラ撒いてやろう、光栄に思え!!ふははははは!!!」 パシャパシャ
勇者(ブッ殺してぇ)
93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 03:47:18.97:tE9fk83Y0
紳士勇者「くっ……き、貴様ら竜魔王はどうした……奴は相当な強さの……」
魔王「竜魔王ならここにおるが」
竜魔王「うーっすwwwwww今度から魔王様に仕えますわwwwwwwwww」
紳士勇者「な、何故だ!!」
魔王「100万で買収した」
竜魔王「悪いなオッサンwwwwwwww世の中金なんだよwwwwwwwwwwwwwww」
紳士勇者「き、きっさまあああああ!!!!」
竜魔王「ヒュー怖ぇぇwwwwwwwwちょっと魔王様やっちゃってくださいよーwwwwwwwwww」
魔王「命令するな、黙れ」
竜魔王「あ、すいません、黙りますね」
95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 03:52:31.57:tE9fk83Y0
魔王「さて」ザッ
紳士勇者「く……ち、近寄るな!お、おい兵士!!」
兵士A「え、俺っすか」
紳士勇者「貴様以外に誰がいる!魔王を止めろ!そして私を逃がせ!!」
魔王「向かってくるなら貴様から消してやるが」
兵士A「ですよねー」
紳士勇者「い、いいから早く行け!私は王様だぞ!私は……」
ドスッ
紳士勇者「……あ?」
兵士A「いや、俺も自分の命は惜しいんで、すんません」
紳士勇者「きっ、きっさm」 ザシュ
紳士勇者「 」
……紳士勇者を倒した!
99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 04:01:11.58:tE9fk83Y0
側近「というわけで今回のMVPは敵の大将を討ち取った兵士Aさんでーす」
戦士「おめでとう兵士A!景品として勇者のパンツと幼女の写真をくれてやろう!」
兵士A「うーーーい」ォライッ ォライッ
騎士「解せぬ」
戦士「さーて、敵将も討ち取って戦も終わったわけだけどよー……」
勇者「んっ……くぅ……はっ…ぁ……」 ビクンッ
戦士「なんで勇者はあんなに艶かしいことになってんの?」
魔王「かくかくしかじかで発情しとるだけだわい」
戦士「ふーん、じゃあ今なら勇者を景品にしてもイケそうだな!」
勇者「はぁ……んっ……あ、あんた……ブッ殺すわよ……」 ビクッ
戦士「悪い悪い、ほらさっさとトイレ行って抜いて来い」
騎士「女性の場合は抜くとはいわないんじゃ」
戦士「……濡らしてこい?」
魔王「でもとっくにビショ濡れだからのー」
騎士(ひどいセクハラだ)
100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 04:06:03.01:tE9fk83Y0
騎士「で、こちらの紳士(笑)さんだったものはどうするんです?」
魔王「コンクリ詰めにして海に沈めとこう」
側近「……確か放っておいたら数ヶ月か数年で生き返れるんですよね?」
騎士「そういう話ですね」
側近「ならコンクリ詰めも良いですけど絶対に出られない密室に閉じ込めて復活の度に餓死させるのは」
魔王「……おー」
戦士「へぇー……」
側近「え?わ、私何か変な事言いましたか?」
戦士「いや、その発想は無かったわと思ってよ」
魔王「人間だが貴様は良い魔王になれるな、よし、こやつはどこか適当な場所に閉じ込めよう」
側近(なんか褒められたのにあんま嬉しくないな)
102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 04:24:05.59:tE9fk83Y0
数週間後・魔王の城
魔王「よう、もうオ○ニーはいいのか」
勇者「あんたいつまでそのネタで引っ張るつもりよ」
魔王「くくく、貴様の痴態は思いのほか部下に好評だったぞ、光栄に思え」
勇者「……まさか会って速攻で喧嘩売られるとは思わなかったわウジムシ野郎」
魔王「おや、やる気か丁度良い、ここしばらく馴れ合ってたが、そろそろ決着を着けたいと思っていたからな」
勇者「そうね、もう戦争の後片付けとかも大分片付いたし……あんたもういなくても問題無いわよね……!!」 ゴゴゴ……
魔王「くくく……そんなに例の痴態が恥ずかしかったのか?ん?どうだ?本当に自慰で満足できたのか?」
勇者「うるっせぇ、歯ぁ食いしばれ」 ゴゴゴ……
魔王「冗談の通じん奴め、まあ良い、今度は貴様のはらわたを……」 ゴゴゴゴ……
騎士「魔王様ー!大変ですー!」
103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 04:31:28.79:tE9fk83Y0
魔王「どうした?」
騎士「それが……どうも他国の軍勢が旧紳士領へ進軍しているらしく」
魔王「なんと、余の領地を断り無く踏み荒らすとは……」
勇者「は?いやちょっと、あそこ私の領地でしょ?」
魔王「何を言っておる、竜魔王を味方にしたのも紳士を追い詰めたのも余だぞ」
魔王「貴様は媚薬で惨めにもイキかけていただけではないか、客観的に見て我々の領地とすべきだろう」
勇者「いやでも私の軍が無かったらそもそも勝てたかどうか分からないでしょ?」
勇者「3分の1ぐらいならともかく全部があんたの領土とか言われたら流石の私もブチ切れるよ」
魔王「……面白い、ならば貴様がいなくなれば全てが余の領地となるわけだ」 ゴゴゴ……
勇者「ああ、それは随分とシンプルな答えね、まあ消されるのはあんただけど」 ゴゴゴゴ……
騎士「だから喧嘩しないでくださいってば!!相手はエセ紳士とは比べ物にならないんですよ!?」
勇者「何人ぐらい?」
騎士「軍勢はざっと2万人程度です」
魔王「oh...」
105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 04:34:44.37:tE9fk83Y0
魔王「……ちっ、仕方あるまい、ここはまた一時休戦だ」
勇者「命拾いしたわね」
騎士「ていうか領土が増えるほど侵略の脅威も増えるのでー……」
騎士「これから先もそんな喧嘩ばかりされてると私達が困るんですが……」
魔王「む……」
勇者「でも……」
騎士「でもじゃありません!」
魔王「……ちっ、決着は世界征服が終わってからになりそうだな」
勇者「そうね、その方がどっちが世界を支配できるか分かりやすいわ」
106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 04:49:49.52:tE9fk83Y0
それから数年、勇者・魔王連合軍は戦い続け……そして……
外道魔王「はーっはっは!よもや我等が四天王に戦いを挑むとはマンモスあわれな奴!」
戦車魔王「グオゴゴゴゴゴ!!」
武道勇者「俺にやらせてくれ、お遊びはここらでいい加減にしろってとこを見せてやりたい」
波紋勇者「いや、先陣はこの俺に任せてもらおう!」
魔王「よし、誰でも良いがかかってこい」
波紋勇者「では行かせてもらおう……」 ユラァ…
魔王「フンッ!のろいのろい!そんな眠っちまいそうなのろい動きでこの魔王が捉えられるかーッ!!」 ブンッ
波紋勇者「かかったなアホめ!!」 バッチィーーーン
魔王「むっ!」
波紋勇者「稲妻十字空烈刃!!!」 ズバァーーッ
魔王「はいドーン」 ガッシャアアアン
波紋勇者「ぐあああああああああああ!!!!」
魔王の攻撃!波紋勇者は倒れた!
109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 04:54:01.02:tE9fk83Y0
外道魔王「くっ……つ、次!次峰出ろ!」
戦車魔王「次峰!レオパルドンいきます!」 サッ サッ
戦車魔王「グオゴゴゴゴゴゴゴ!!!」
勇者「ノーズフェンシングーッ!!」 グサーッ
戦車魔王「ウギャアーーーーーッ!!」
外道魔王「……!」
武道勇者「や、やろう……ぶっ飛ばしてやる!!」 ダッ
魔王「足元がお留守ですよ」 ガッ
武道勇者「べっ!」 ベチーン
外道魔王「お、おのれ貴様らーっ!!」
勇者「エクスカリバーーーー!!!」 ズッギャアアアアアアアン
外道魔王「ぐぴぃぃっ!!」 ドッザーン
110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 04:58:44.56:tE9fk83Y0
勇者「勝ったー」
魔王「元ネタのファンの人達に怒られそうだな」
戦士「いや俺は蟹座好きだぜ、山羊座の方が好きだけど」
側近「はいはい、とにかくこれで残す国はあと一つとなりましたね」
勇者「とうとう後一つかー、なんか感慨深いな」
魔王「余が世界征服しようとしてた時は必死に止めようとしてきたくせにな」
勇者「だってあんた人間滅ぼそうとするじゃん」
魔王「人間と共存なんぞ出来んからな、貴様だって魔物を散々ブチ殺しとったじゃろ」
勇者「まあそりゃそうだけどー」
騎士「で、最後の国ってどんなとこなんですか?」
側近「なんか魔法がすごい国らしいですよ」
111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 05:07:20.72:tE9fk83Y0
勇者「魔法大国?」
側近「ええ、魔法でとても豊かな国を作り上げ、かつ侵略者は大規模の魔法で遠距離から消し去るそうです」
戦士「うわあ、超こえー、魔法ってそういうとこ卑怯だよなあ」
魔王「まあ余も魔法には自信があるし大丈夫だとは思うがな」
側近「まあ、こちらの戦力もかなりの物ですし……どうにかはなるでしょうね」
勇者「ちなみに相手のトップは何ていうの?」
側近「博識勇者というらしいです、名前の通りの博識っぷりだとか」
魔王「ふーむ、ま、とにかく準備をしたら出発だ!このまま全世界を我が手中に収めるぞ!!」
勇者「あんたの手じゃないしなあ」
魔王「貴様は本当にそういう揚げ足取りにかけては一流だよな、死ね」
勇者「この世を我が世とか思ってる人って大概は滅びるんだってよ、あんたが死ね」
魔王「あ?」 ビキビキ
勇者「あ?」 ビキビキ
騎士(本当にいつまで経っても仲良くならないなあ)
112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 05:16:10.36:tE9fk83Y0
それから数日後
魔王「……むう、おかしいのう」
勇者「何が?」
側近「もう敵国の領地に入り込んでいるのに何も出てきませんね」
騎士「砦や町すら無いわね、このまま城まで着いちゃうんじゃないかしら」
博識勇者『よく来たな、魔王達よ』 ヴン
戦士「うおっ!なんだありゃ急に出たぞオイ!!」
竜魔王「なんすかwwwwwwwwwアレなんすかwwwwwwwwwwwww」
魔王「落ち着け、幻術か何かだろう、余だってアレぐらいできるわ」
騎士(あっ、なんか少し対抗意識持ってる)
博識勇者『一つ、貴方達に聞きますが……進撃を止める気は無いのですか?』
勇者「無いわね」
魔王「無いのう、ここまで来て帰るのもアレじゃし」
114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 05:21:18.72:tE9fk83Y0
博識勇者『そうですか……平和的に帰っていただけないのなら仕方ありません……』
博識勇者『核だ!!核を撃てーー!!!!』 バッ
魔王「は」
戦士「うおっ!おい見ろ魔王!あっちの方の空に超速い感じで飛んでくるもんが……」
魔王「爆弾か何かか……むんっ!転移呪文!」 ヴンッ
魔王は空間転移呪文を唱えた!
騎士「何したんですか?」
魔王「危なそうじゃったからあーっちの超遠くに転移させといた、全くどんな武器なのk」
カッ
115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 05:24:27.88:8hTo6ig80
側近「……」
騎士「……」
戦士「……なあおい、俺疲れてんのかな、山が吹き飛んだように見えるんだけど」
竜魔王「やっべぇwwwwwwwwなにあれwwwwwwwwww超ヤバスwwwwwwwwww」
勇者「黙ってて」
竜魔王「はい」
魔王「ふん、余でも山の一つや二つを消滅させるぐらい……」
勇者「はっ!それぐらいなら私だってできるし!!できるし!!」
騎士「だからそういうところで張り合わないでください!!」
戦士「じゃあ俺もできそうな気がする!!」
騎士「あなたは無理ですよ!いい加減にしてください!!」
119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 05:37:19.46:tE9fk83Y0
騎士「ど、どうします魔王様、あんなのがあるんじゃ引き返した方が……」
魔王「んー、今更引き返すのもな」
勇者「それに相手だって城の近くじゃ今のは使えないでしょ、むしろさっさと進んじゃった方が良いよ」
騎士「は、はあ……」
側近「しかし今ので兵士達が怯えていますよ、果たして足が動くかどうか……」
魔王「やれやれ、仕方あるまい」 ゴソゴソ
勇者「なに?」
魔王「おい貴様ら!!今なら敵陣に着いた順で先着1000名までに勇者とキス券をくれてやるぞ!!」
勇者「はい!!?」
魔王「運悪くあぶれても先着5000名までは勇者のおっぱい触り放題券を余が」
勇者「ちょちょちょ、あんた何やっ」
魔王「しかも今なら勇者も堕ちる即効性のお香と使用後の勇者の様子を写したものもついて」
勇者「ちょっ、ばっ、やめろ!!!!」
120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 05:44:03.04:tE9fk83Y0
< ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!
< オッパイウオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!
< ウッヒョオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!
魔王「見るがいい、素晴らしい効果だ」
勇者「あんた今すぐちょっと殺してほしいのね、そうなのね!?」 ジャキン
魔王「ふふふ、良いのかな?ここで余を殺してしまっては今の爆弾で全滅するぞ」
勇者「あ……あんたって人はーーーーー!!」
魔王「フハハハハ!急げよビッチ娘め!早くせんと兵に先を越されるぞ!!」
勇者「あっ、くそっ!急ぐよみんな!早く……」
< ナンダヨ ユウシャサマノ カヨ……
< オレ ドウセ エロイコトスルナラ センシサマガヨカッタヨ……
< ナイワー ユウシャハナイワー
騎士「勇者様のかぁ……」 ハァー……
勇者「みんな死んじゃえばいいのに!!!」ダッ
側近「あっ!勇者様ー!!」
123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 05:53:06.88:tE9fk83Y0
敵兵「……」 ズラッ
勇者「城か町かよく分からないとこの近くまで来てやっと人に会えたわね」
戦士「人っつっても敵兵だけどな、ま、数ならこっちのが上だぜ!」
側近「そうですね、それに戦場は特に何も無い荒野ですから、単純に数で勝るこちらが有利です」
騎士「魔王様……」
魔王「うむ、突貫ーーー!!!」
竜魔王「待ってましたーwwwwwwwwwwwwww」
< ウオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!
勇者「私たちはまだ後方で様子を見よう、場合によっては撤退の合図を」
戦士「この状況で撤退する展開とかあるかね?」
勇者「分かんないけど……なんか今までの敵とは違う気がするし……」
敵兵「……」
124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 05:57:02.05:tE9fk83Y0
敵将「ってー!!」
敵兵「……」 パンッ パンッ
敵兵「……」 パンッ パンッ
騎士「きゃっ……魔王様!何か飛んできました!魔法かもしれません!」
魔王「うむ、どうやら敵は遠距離用の武器を持っておるな!結界は張ってやるから接近して戦うがいい!!」
< ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!
竜魔王「どっせーいwwwwwwwwwwww」 ベキッ
敵兵「 」
騎士「はぁっ!!」 ズバンッ
敵兵「 」
魔王「くらえぇい!!」 ゴゥッ
魔王は灼熱の息を吐き出した!辺りが灼熱の炎に覆われる!!
125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 06:02:09.59:tE9fk83Y0
戦士「なんだよ!あいつら弱いじゃねーか!」
勇者「……」
敵将「ええい!いけ!いけ!虫ケラどもをブチ殺せ!!」
騎士「ねえ、大将首だ!大将首でしょう!?あなた!!」
騎士「首を貰っていきますよ、おとなしく首置いてけーっ!!」 ズバンッ
敵将「ぬぐああああああーーーーっ!!!!」
騎士「へへ、やりました!敵将討ち取ったりー!!」
ッターン
騎士「……がっ…?」ドサッ
敵将「ふふふ、違うな、とったんじゃない、とられたんだ」
127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 06:09:03.49:tE9fk83Y0
竜魔王「ちょwwwwwwwwww騎士さんwwwwwwwww」
戦士「ちょっ、どういうことだおい!今あの敵将は首を狩られた筈だぜ!!」
騎士「ぐっ……あっ……」 ドクドク
魔王「貴様っ!」 ゴシュッ
魔王の攻撃!敵将を倒した!
敵将「ぐわああああああああああ!!!」
敵兵「将軍がやられました、新しい将軍を起動させます」 プシュー
敵将「ったく前の俺は情けないな!ついでだ!兵隊再起動!」
敵兵「了解、行動不能の兵の数だけ新しい兵を起動させます」 プシュー
敵兵「……」 パーン パーン
敵兵「……」 パーン パーン
竜魔王「ちょっwwwwwwwwテラリレイz……ぐわああああああーーーー!!!」
戦士「おっさーーーーん!!!」
128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 06:13:38.42:tE9fk83Y0
勇者「側近!撤退の合図を!」
側近「はい、ドラを鳴らせー!」
ジャーン ジャーン ジャーン
兵士B「げぇっ!撤退!」
兵士C「撤退だー!急げー!」
兵士A「うーーーい」ォライッ ォライッ
魔王「撤退だと!?ぐぬぬ……」
戦士「モタモタすんな魔王ー!さっさと戻ってこいやー!!」
魔王「くっ……ふふふ、よくぞこの余を退けたな……」
魔王「だが例え余を退けたところで第二・第三の余が貴様を狙いに来るだろう!覚悟しておけ!!」
魔王「ふぁーっはっはっは……」
勇者「うわあ、めっちゃ魔王っぽい捨て台詞言いながらこっち来る」
131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 06:20:45.76:tE9fk83Y0
勇者「感想は?」
魔王「強くないのに強かった」
勇者「矛盾してるけど言いたいことは分かるわ」
側近「どうやってかは知りませんが恐らく彼らは際限なく再生することが可能なのでしょうね」
魔王「うむ、確かに灰も残らんようにロストした敵まで出てきおったわ」
戦士「そりゃ今までの軍が全員勝てねーわけだな、ちなみに騎士と竜魔王は?」
勇者「死んだわ」
騎士「生きてます、あてて」
戦士「無理すんなよ、腹に何か貫通したんだろ」
竜魔王「俺の事も心配してくれませんかねwwwwwwwwwwww」
戦士「黙れ」
竜魔王「黙ります」
132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 06:26:44.82:tE9fk83Y0
勇者「私が思うに」
魔王「余が思うにあの町というか城と言うかの中に何か手がかりがあると思われる」
勇者「ちょっと!それ私が思いついたのに!!」
魔王「いや余の方が早く思いついた」
側近「そういうのいいですから、で、とにかく町の中に何かあるかもしれないと」
魔王「気がするだけだがな」
勇者「っていうわけだから側近、少しの間だけ軍を頼むね」
側近「待ってください」
勇者「?」
側近「『え?何か?』みたいな顔やめてください、何でよりによって貴方が行くんですか」
勇者「だってこの中で一番強くて何があっても平気そうなのって私と魔王ぐらいだし」
魔王「心配せんでも余は変身魔法も使えるのでな、問題はあるまい」
側近「あんたも行く気かい」
134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 06:31:51.94:wx6WqQzE0
勇者「オカマじゃねーし!女の子だし!」
魔王「急にどうした」
勇者「いやなんか急に脳内に何か声が、なんだろ」
魔王「しかし……うむ、人が全くおらんのう、ここは」
勇者「いないわけじゃないけどね、何かビンみたいなのの中で水に漬かってるね」
魔王「何をしておるのか分からんな、料理にでも使うつもりか」
勇者「あんたら人間の料理する時こうするんだ」
魔王「たまに醬油漬けにしたりはする」
勇者「やっぱ相容れないなー、私魔王って大嫌いだわ」
魔王「余の方も貴様らは大嫌いだわな」
137:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 06:44:35.87:tE9fk83Y0
勇者「なんでよ」
魔王「在り来たりだが親を人間に殺されたわ、両方とも、貴様は?」
勇者「在り来たりだけど両親が魔物に襲われて食べられたり苗床にされたりしてたわ」
魔王「まあ許せよ、人間と違い魔物が人間を襲うのは本能というものだ」
勇者「人間だって好きで魔物を襲ってるわけじゃないけどね」
魔王「チッ」
勇者「チッ」
勇者「……あ、魔王」
魔王「なんぞ」
勇者「そこ多分なんか罠っぽいのが」
魔王「ぐわああああーーーっ!!!」 ドシュゥゥッ
勇者「ほらみたことか」
魔王「貴様わざと余が引っかかるまで待ってたろう……くそっ、回復っと」
138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 06:49:06.79:tE9fk83Y0
勇者「でも罠がある道は正解の道って言うわよね!ほら!ほら!」 グイグイ
魔王「おいこら押すな貴様!回復できるにしても痛いんだぞアレ!!」
勇者「大丈夫だって!やればできるって!!頑張れ!!」 グイグイ
魔王「頑張れって貴様……ぐはぁぁ!矢がぁぁぁ!!」 ズドドドッ
勇者「オッケー!この調子でいこう!!」
魔王「きっさまああああああ!!!」
勇者「魔王のちょっといいとこ見てみたいー♪っと、ほら早く……きゃああああ!!!」 ッパーン
魔王「ざまあみろ」
勇者「うぐう……う、後ろからの攻撃は卑怯だわよ……回復できるけど」
魔王「仕方あるまい、結界でも張っておくか」
勇者「最初からそうしろや」
141:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 07:00:01.20:tE9fk83Y0
博識勇者「ようこそ、よくここまで辿りつけたね」
魔王「トラップを仕掛ける側の余からアドバイスさせてもらうと魔法を封じるのは反則だ」
勇者「個人的にはモンスターハウスもどうかと思うわ」
博識勇者「ははは、ごめんごめん、でもここまで辿り着いた君達なら真実を知る資格がありそうだ」
魔王「もったいぶらんで話があるなら早く話せ、その後で死ね」
博識博士「まあまあ、とりあえずは彼らの話を聞いてくれよ」
勇者「彼ら?」
神「おめでとうございます!とうとう最後のダンジョンまで辿り着きましたね!」 パンパカパーン
魔神「いよいよ明かされる最後の謎!その答えの先にあるものとは……」
神「大興奮の答えはCMの後!」
魔王「黙れ」
143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 07:08:43.66:tE9fk83Y0
神「やれやれ、せっかちなお爺さんだね、それじゃ正解に行こうか魔神」
魔神「正解はねー、ここでは勇者と魔王を作ってるんだよ」
勇者「ちょっと何言ってるか分からないわね」
博識勇者「そうだよ神様、オカマにも分かるように説明してあげて」
勇者「オカマオカマうっさいわね、斬り殺すぞ」
神「つまりね、この工場プラントでは君達勇者と魔王の体と魂を作り出しているんだ」
魔神「その君達の製作過程にあるのがそこかしこのビン詰めの人間さ」
魔神「ちなみに君達がプラントの外で戦った兵士達も同じだよ、まあ勇者としてカウントはされないけど」
勇者「ふーん、つっても私はこんなところじゃなくて生まれはハッキリしてるけどね」
神「その君の記憶が作られたものだとしたら?」
勇者「?」
神「生まれ育って魔王を倒して封印される、そこまでが僕らが作った偽者の記憶だとしたら?」
魔神「君はそれを把握できない、心から自分の記憶が自分のものだと確信できるかな?」
144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 07:15:17.08:tE9fk83Y0
勇者「そ、それは……」
魔王「仮にそうだとしてだ、貴様らは何故そんなことをするのだ、それが解せんな」
神「だって僕らは折角の人間を作り出す技術を作り出したんだよ」
魔神「これで優れた人間達を作り出して戦わせる、楽しいじゃないか!」
神「僕が魔王・魔神が勇者を作り出して、どっちが勝つか競ってたんだけど、今回は決着がつかなさそうだね」
勇者「どういうことよ」
魔神「つまり、君達も僕らと同じく世界を統べる存在になって世界を支配しようって誘いだよ」
神「君達にはその資格があるんだ、素晴らしいよ!僕らみたいな神になれば世界はどうにでもできるんだ!」
魔王「なるほどなるほど、つまり、貴様らの仲間になれば神レベルの存在になり世界を支配できると」
神「そうさ、世界征服を目指していた君たちからすれば素晴らしい提案だろう?」
魔王「だが断る」
魔神「マジ?」
146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 07:21:02.81:tE9fk83Y0
魔王「世界に王はただ一人、この余のみで十分よ!」
魔王「第一だな、余はそれこそ本物の神を知っておるのだ、貴様らごときヒヨっ子なんぞ話にならんわ」
神「分かってないなあ、その神様の記憶も……」
魔王「偽者だという証拠がどこかにあるのか」
神「……無いけどさ」
魔王「余は余自らの記憶を信じるのみよ、貴様らが何だろうが知っ」
勇者「知ったことか!!!」
魔王「き……貴様……とてつもなく格好いい余のセリフを……」
勇者「てへぺろ☆」
148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 07:25:30.69:tE9fk83Y0
神「やれやれ仕方ない、できれば仲間に迎え入れたかったけど無理なら仕方ないね……」
魔王「ふん、やる気ならばどこからでも……」
神「よいしょ!」 ドゴッ
魔王「ごほああああっ!!」
神の攻撃!魔王は倒れた!
勇者「げっ、ま、魔王!」
魔神「よいしょー」 ガギッ
勇者「がっ……首っ……キツ……ぁっ……」ガクン
魔神の攻撃!勇者は倒れた!
博識勇者「お見事」
神「ふふん、この二人はここらに保管しといてよ、後で記憶を書き換えるから」
魔神「このまま捨てちゃうのも勿体無いしね」
博識勇者「ラジャーでーす」
149:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 07:30:53.52:tE9fk83Y0
戦士「おっせえええええええ!!!!」
騎士「もう二日も帰ってきませんねー」
側近「兵士を誤魔化すのもそろそろ限界ですよ」
竜魔王「マジかwwwwwwwwwwそろそろ給料日なのにwwwwwwwwww」
兵士「俺も乗り込みたいとこだけどなー、俺らが普通に言ったら町の周りの兵に返り討ちだよなあ」
騎士「そうですよねー、魔王様みたいに姿を隠して近付く以外の方法としては……」
側近「飛んで近付く……とか……」
戦士「飛ぶったってお前、鳥じゃあるまいし」
騎士「それは流石に無理がありすぎですよねー」
竜魔王「あwwwwwww俺飛べますよwwwwwwwwwwwwww」バサッ
戦士「そうそう、ドラゴンでもなきゃ……」
竜魔王「そーらーをじゆうにwwwwwwwとーびたーいなーwwwwwwwww」 バッサバッサ
戦士「マジかよこいつ」
151:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 07:37:05.77:tE9fk83Y0
戦士「これで町に侵入できるな!やったぜ!」
騎士「でもコレで普通に飛んでったら速攻でバレるわよ?」
側近「じゃあ貴方達が突入するまでの間は私達が軍を出して目を引きますよ」
騎士「うーん、でも旗印の二人がいなくて大丈夫かしら……」
幼女「モーマンタイだよ!!」
騎士「あっ!幼女様!!」
幼女「えへへ、あのね、みんな私の言う事だったら聞いてくれるんだ!」
幼女「だから私がみんなを率いてみようと思うの!」
騎士「ええ!?そんな!危ないですよ幼女様!!」
幼女「だいじょーぶだよ!これでも私は一国一城の主だったんだもん!」
騎士「幼女様ぁぁぁ!!」
戦士「俺も一国一城の主だったんだけどな」
152:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 07:43:35.16:tE9fk83Y0
側近「ではこれより10分だけ突撃をかけます、それを過ぎたら速攻でここを離れましょう!」
「突撃かけんのかよ……」 ざわざわ
「勇者様と魔王様無しで大丈夫かよ……」 ざわざわ
「側近うぜぇ」 ざわざわ
側近(くっ……やはり私では皆の士気が……)
ジャーン ジャーン
幼女「あっ、合図のドラだよ!みんなー!とつげきー!」 トテトテ
側近「あっ!こら幼女様待っ……」
「オラァァァァ!!!野郎共突撃じゃオラァァァァ!!!!」
「敵兵がなんぼのもんじゃああああああああああああああああああああ!!!!!!」
「幼女様に近付けさせんなあああああああああああああ!!!!!!」
「全員まとめて地獄に送ってやらあああああああああああ!!!!!!!!!」
幼女「よーし!みんなー!ガンガンいこうぜ!」 ウオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!
側近「解せぬ」
154:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 07:57:48.82:tE9fk83Y0
戦士「うっし!今だ竜魔王!そらをとぶ!」
竜魔王「ういーっすwwwwwwwwwwwww」 ギューン
騎士「魔王様たちはどこらへんにいると思いますか?」
戦士「うーん、結構広いからな……竜魔王どのへんだと思うよ」
竜魔王「俺っすかwwwwwwまあ馬鹿は高いトコに登るって言いますよねwwwwwwwww」
騎士「そういえば一際高い建物がいくつかありますよね」
戦士「確かにあのバカ二人なら高いもんがあったら絶対登るよな!」
騎士「絶対に登りますね!」
竜魔王「了解っすwwwwwwwwwwそんじゃwwwwwwwwwww」 バサッ
158:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 08:08:57.11:tE9fk83Y0
博識勇者「ううむ、朝はマックスコーヒーに限る」
博識勇者「おや?ふむ、また軍が勇者兵と戦っているのか、無駄な事を」
幼女『いっけー!』
博識勇者「……ふむ」 カチカチ
幼女『そこだー!いけっ!やったやった!よーし!』
博識勇者「……一発ヌいとくか……やっぱり幼女型はいいなあ、フフ……」
ズゴッシャアアアアアアアアアアアアン
博識勇者「!!?」ビクッ
竜魔王「すいませーんwwwwwww魔王さんいま」
戦士「うおっ」
騎士「あ、小さ……」
竜魔王「あwwwwwwお邪魔しちゃってサーセンwwwwwwwwwwwww」
博識勇者「う……うおおおおおおおおおおお!!!!!!」
159:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 08:10:29.54:KbEZPp9ai
戦士「あっ、つーかこいつラスボスじゃねえか!かかるぞ!」
騎士「えっ、だっておちんちん……えっ」
博識勇者「き、貴様ら絶対に許さんぞ!じわじわと……あっ、ちょっ、待っ」 ピョンピョン
戦士「くらええっ!!」 ドカッ
博識勇者「ふごあっ!」
戦士「オラオラオラ!!」 ドカドカドカ
博識勇者「ちょっ、まっ、せ、せめてパンツはかせ……ぐへっ!」
博識勇者「ぐっ……き、貴様ら……」 ズズ……
騎士「こ、こっち来ないでください!!」 ゴガンッ
博識勇者「ごふぁぁっ!!」 プチュン
騎士「あ、す、すいません、大丈夫で……」
博識勇者「 」
騎士「死んでる……」
……博識勇者を倒した!
163:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 08:19:52.59:tE9fk83Y0
勇者(う……)
勇者(ああ……なんだろ……息が出来ない……これって……)
勇者(私は死んだのか……?結局何もしないままで……)
勇者(あんな神様なんかにいいように操られて……私は……)
勇者(……ていうかあれ、なにこれマジで苦しいんだけど、なにこれ息できない息!!)
勇者「んー!んーんー!!」 バタバタ
勇者(あっ!なにこれ顔になんか乗ってる!えっ、なにこれ、これは……)
勇者「っぶはぁ!!」ガバァッ
戦士「いよっ、おはよう」
勇者「ぬ……濡れタオル……」 ベシャァ
167:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 08:44:02.67:tE9fk83Y0
戦士「ちょっとしたイタズラじゃねぇか……げほっ」
騎士「やりすぎなんですよ」
勇者「死ぬかと思ったわ、なんか変な汗かいたし」
魔王「イタズラで済む事と済まない事があるんだぞ」
戦士「ごめん……」
勇者(うわあ、マジで反省してる)
騎士「で、これからどうするんですか?」
魔王「ひとまず奴らにリベンジしたいな、問題は奴らがどこにいるかだが……」
騎士「勇者さん達を生かして捕らえてたならそのうち様子見に来るんじゃないですか?」
勇者「……言われてみればその通りね」
魔王「騎士は賢いな、どこぞのバカとは大違いだ」
戦士「お前らにバカって言われると通常の三倍ぐらい腹立つな何か」
168:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 08:50:28.20:tE9fk83Y0
竜魔王「蒼い稲妻がwwwwwwww僕を攻めるwwwwwwwww炎www体wwwwww焼き尽くすwwwww」
竜魔王「ゲッチュwwwwwwwwwwwwwwww」
竜魔王「うっはwwwwwwwwやっべぇwwwwwwwwwwクッソ暇だわwwwwwwwww」
竜魔王「俺なんか小さい部屋とか入れねーからなーwwwwwwwどうすっかなーwwwwwwww」
竜魔王「そうだwwwwwそういやここの変なの気になってたんよwwwwwwwwwwスイッチみたいなwwwww」
竜魔王「でもなーwwwww大抵の話だとこういうの押すと大変なことんなるんよねwwwwwwwwww」
竜魔王「いいやwwwwwwwww限界だッwwwwww押すねwwwwwww」 カチッ
[核ミサイル発射準備が完了しました、10分後に発射されます]
竜魔王「クッソワロタwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
169:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 08:56:21.80:tE9fk83Y0
魔神「いやだから旅団はまだ実力隠してるだけで本気出せば護衛軍とも戦えるから」
神「妄想乙、旅団とか師団長クラスに苦戦する雑魚だろ」
魔神「よっと、そんでこいつらどうするの?」
神「うーん、記憶だけ書き換えて駒にするかデータを元に新キャラ作るかで悩むなー」
魔王「いっそこのまま見逃すというのはどうかね」
神「ははっ、ワロス、それは無いわー……あれ?」
魔王「ふんっ!!」 ベゴンッ
神「ごばはぁっ!!」
魔王の攻撃!神にダメージ!
魔神「か、神ーーーー!!!」
勇者「せいやっ!!」 ガゴンッ
魔神「ごふぁっ!」
勇者の攻撃!魔神にダメージ!
170:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 09:01:09.32:2RABo8c5O
魔王「ふん、散々調子に乗りおって……覚悟はできとるだろうな」
神「げふっ、な、なんで君達が……」
勇者「不可能を可能にするのが勇者だからよ!」
魔神「あっ、今のセリフちょっとかっこいい」
勇者「でしょ?」
神「ふふん、笑わせてくれる……二日前は僕らに手も足も出なかった人が!!」
魔王「言い訳じゃないが、あの時は連戦だったしトラップで体力も魔力も磨り減ってたからな」
勇者「ベストコンディションなら、あんたらなんて!!」 ガンッ
魔神「あだぁっ!」
神「ま、魔神ーーっ!!」
173:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 09:10:12.72:2RABo8c5O
神(ちぃっ!魔神を見捨てるわけにはいかない……ここは勇者を集中攻撃だ!)ダッ
魔神(くそっ、もう許さないぞ!その可愛い顔を吹き飛ばしてやる!)
神と魔神がターゲットを勇者に絞り、魔力を放出する
神「ふふん!聖と魔両方の魔法を食らえ!メドローアみたいな感じで!!」
魔神「そうだ!メドローアみたいな感じで!!」
勇者「そりゃ悪手だろ、アリンコ」 キュンッ
勇者は雷撃呪文を唱えた!凄まじい稲妻がほとばしる!!
そのまま稲妻が神の放った神聖魔法を打ち破り、神へと激突する!
神「あばばばばばばば!!」 バリバリバリ
魔神「か、神!だが俺の暗黒魔法はまだ死んじゃいないぜ!くらえ!!」
勇者「魔王!」
魔王「あ、痛っ……くないわー、魔王だから暗黒魔法全然痛くないわー」 バチン
魔神「こ、こいつ……勇者の盾に……!」
177:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 09:22:06.18:tE9fk83Y0
勇者「どうせならそのまま魔法で死ねば良かったのに」
魔王「せっかく庇ってやったのにその言い草か、貴様が死ね」
神「くそっ……何でだあいつら……僕らより圧倒的に仲が悪く見えるのに……」
勇者「ま、仲が良いだけじゃ上手くいかないこともあるってことよね」
魔王「ドヤ顔してるけどソレ別に良いセリフでもないぞ」
勇者「マジか」
神「ふふん、余裕じゃないか!隙有りだ!」 ダッ
勇者「おっと」 サッ
神「避け……げふぅっ!!」 ボゴッ
勇者「ふふん、これが我が家に代々伝わる必殺技!勇者キックよ!!」
魔王「サッカーボールキックに見えたんだが」
178:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 09:26:42.87:tE9fk83Y0
神「はぁ……く、くそっ、僕らは神なんだぞ……その僕らが……うおおお!!」
魔神「くそっ!!これでもくらえーーっ!!」
勇者「ていやっ!」 パリィ
魔神「うわっ!ぐっ!」 ドタッ
魔王「ふんっ!」 ガキッ
神「うぎゃっ!」
勇者「思い知るがいいわ!これが勇者家に代々伝わる伝統のテキサスクローバーホールドよ!!」 ギリギリ
魔神「あだだだだだだだだ!!!あ、足がああああ!!!」 ギリギリギリギリ
魔王「そしてこれが魔王家に代々伝わる伝家の宝刀!!アルゼンチンバックブリーカーだーーっ!!!」 ベキベキ
神「うぎゃああああああああ!!!」 ベギベギ
179:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 09:27:12.37:VGRzO6IA0
勇者「……」 ギリギリ
魔神「 」
魔王「……」 ギリギリ
神「 」
戦士「……もう離してやっても良いんじゃねーの?」 ヒョコッ
勇者「そうね、よいしょっと」 パッ
騎士「なんとも地味なフィニッシュでしたね」
勇者「関節技だからなー、でもこれ本当に家の先祖代々の技なんだよ」
魔王「こっちもそうだぞ、これで勇者にトドメをさせとよく教わったものだ」
騎士「もっと勇者的な技使いましょうよ」
勇者「だよねー、ジャーマンスープレックスとかの方がまだ見栄えが」
騎士「プロレスから離れろ」
183:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 09:36:09.79:tE9fk83Y0
神「ふ、ふふ……調子に乗っていられるのも今のうちだぞ……」
魔王「なんだ、生きてたのか」
神「ふふふ、今この核ミサイルの発射スイッチを入れた」
魔神「これでもう10分後には、世界は核の炎に包まれる!!」
戦士「な、なんだと!?」
神「はっは!今更後悔したってもう遅」
竜魔王「サーセンwwwwwwwwwちょっといいすかwwwwwwwwwwwww」
戦士「どうした?」
竜魔王「いやwwwww核発射キャンセルしようと思ってイジったんすよwwwwwwwww」
竜魔王「そしたらwwwwwwwwそしたらwwwwwwwwwwwwwwwwww」
[自爆装置が作動しました、爆発まであと2分です]
竜魔王「だっておwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
戦士「お前マジかよ」
186:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 09:41:47.03:tE9fk83Y0
竜魔王「やべーっしょコレwwwwwwwwwwwwクッソワロ」
勇者「あんたちょっと黙れ」
竜魔王「黙ります」」
魔王「とりあえず二分以内に速攻で離脱せんとな、いけるか竜魔王」
竜魔王「タブンネ」
勇者「今度ふざけたら殺す」
魔王「というか側近や兵共は大丈夫なのか?」
戦士「今頃は大分後方まで避難してる筈なんで多分大丈夫だ!ほら飛べ!」
竜魔王「あっ、重っ!コレ思ってたより重いわー!あたたたた!重ーっ!!」
勇者「殺すと言った」 チャキ
竜魔王「全速でこの中域より離脱します!!」 バサッ
188:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 09:52:07.10:tE9fk83Y0
戦士「というわけで、世界が統一された今、お前らには刺身にたんぽぽを乗せる作業をしてもらう」
神「なんでだよ!僕は神だぞ!ゴッドだぞー!」
魔神「僕はえーっと……魔神だぞー!デビルだぞー!!」
戦士「働かないなら宿も貸さないし食事もやらないだけだから別に良いんだが」
神「ごめんなさい働きます」
竜魔王「そうそうwwwwwwwwww働かざるもの食うべからずだぜwwwwwww」
魔神「戦士さーん、働きもせず寝そべってるトカゲが何か言ってるよー」
戦士「仕方ないんだ、あの野郎は伝記出版したおかげで印税ウハウハだから仕方ないんだ!」
竜魔王「冨樫仕事しろwwwwwwwwwっとwwwwwwwwwwww」カチャカチャ ッターン!
190:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 09:57:07.03:tE9fk83Y0
幼女「はい、らっしゃいらっしゃい!幼女写真売り場だよー!」
騎士「よよよ、幼女様!何をしてるんですか!」
幼女「えへへ、ドラゴンさんが私の写真売れば大儲けできるっていうから売り始めてみたのー」
騎士「分かりました、ちょっとあのトカゲ狩ってきますね」
側近「幼女様、これ一枚」
幼女「まいどー!」
騎士「側近さん……?」 ゴゴゴゴゴ……
側近「かわいいものはかわいい、それで良いじゃないですか」
側近「むしろ……あなたは買わないのですか?」
騎士「……こっちの幼女様水浴び写真30枚ください」
幼女「わーい!騎士ありがとー!」 だきっ
騎士「うっひゃあああい!!こちらこそありがとうございます!!ありがとうございますうう!!!」
側近「うわあ」
191:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 10:00:19.25:tE9fk83Y0
勇者「ごめーん、待ったー?」
魔王「なあに、こちらも今来たところよ」
勇者「そう?だったら良かったー」
魔王「なんだ、新しいキャミソール買ったのか?」
勇者「うん、どうかな似合う?」
魔王「似合う似合う」
勇者「ふふっ、良かった、じゃあ出掛けましょっか!」 ギュッ
魔王「おいおい、腕にからみつくなよ」
勇者「へへへ、良いじゃない少しぐらいー」
魔王「ははは、こいつー」
勇者「ははは、こやつめ、はははー」
192:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 10:03:16.50:VGRzO6IA0
戦士「あ、そういやよ」
神「なに?」
戦士「なんか勇者と魔王は全部お前が作った存在だって聞いたけど本当か?」
魔神「んー、数千年前からはね、でもそれよりも前から勇者と魔王は存在してたみたいだから」
戦士「ふーん……やっぱり俺も幼女も魔王も勇者もお前らに作られたのかね」
神「君や幼女ちゃんや竜はそうだと思うよ、でも……」
戦士「ん?」
神「あんなこと言っておいて何だけど勇者と魔王に関しては完全にイレギュラーだったんだ」
魔神「うん、だから彼らはそういう設定ってわけじゃなくて多分、本当に数万年前からやってきたんだよ」
戦士「へー……そりゃまた気が遠くなるぐらいの昔の話だなぁ」
神「ははっ、僕らもそう思う」
195:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 10:07:07.00:NiI47lzK0
荒野
勇者「はい恋人ごっこ終了ー」
魔王「ったくどいつもこいつも関係勘繰りやがって」
勇者「元から仲良いわけでもないのに罵り合ったぐらいで破局報道しないでほしいわよね」
魔王「全くだ、ああそうだ、テメェその服全っ然似合ってねぇぞ」
勇者「あんたこそそのTシャツ超ダサイわ、正直引くレベル」
魔王「はっはっは、オシャレを分かってない女は困るわー、マジで」
勇者「TシャツにGパン履いてりゃナウイと思ってる爺さんに言われたくないわ」
魔王「ナウイ(笑)今更誰も使わんわそんな言葉」
勇者「ふふっ、ごめんね、爺さん世代に合わせようと気遣ってあげちゃって」
魔王「ククク……」 ビキビキ
勇者「うふふ……」 ビキビキ
201:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 10:19:14.98:tE9fk83Y0
かつで世界がバラバラだった時、それを纏めた二人の英雄がいました。
片方は魔物の王となり、片方は人の王となり、世界を一つにしました。
数々の冒険を経て、いつしか二人の間には愛が芽生え、そして深く愛し合いました。
そして冒険が終わった今、二人は誰にも邪魔されることなく愛を語り合うのでしょう。
そう、一千年、一万年、一億年経っても、永遠に……
民明書房刊:「世界征服のススメ」著:竜魔王 より
勇者「今度こそ本ッ気でくったばれやクソジジィィィ!!!」
魔王「やっかましいわ!!このまま首をへしおって体を魚の餌にしてくれる!!!」
勇者「させてたまっか!!地獄に落としてやる!!クソ野郎!!!」
魔王「地獄に落ちるのは貴様じゃああ!!こんのド腐れビッチがあああああ!!!!!」
happy end
203:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 10:21:31.29:2RABo8c5O
神「こちら記念の100万Gと特別装備になりまーす♪」
神「いやー、やりましたね!普通の初回得点だと精々100Gと棍棒程度なのに……」
魔王「おい貴様」
神「さて、それでは貴方は世界の命運をかけた魔王達と勇者達の戦いに巻き込まれることになります」
魔王「おい」
神「果たして最後に世界を掴むのは誰なのか……」
神「さあ!これからあなたの物語がスタートします!どうぞお楽しみください!」
魔王「おい」
神「なお不明な点などございましたら、こちらの取扱説明書を参照して下さい、では!」 シュパンッ
魔王「あっ」
魔王「……消えたか、一体奴は何だったんじゃ」
魔王「まあよい、とりあえずは魔物を見つけんとな、まあ人でも構わんが情報収集を……」
「おーい……」
魔王「む、あちらの方に人影が……ふん、願ったり叶ったりじゃな、おいそこの!」
勇者「おーい!あはは!いや良かったよ!こんな荒野に人が……」
魔王「あっ」
勇者「あっ」
勇者「ま、魔王!」
魔王「勇者!何故貴様がここに!!」
勇者「うっ」
魔王「確か貴様は確かに伝説の剣で余を封じ込めたはず……」
魔王「その貴様が何故に果てしない時を越えた今ここに!!」
勇者「……よ」 ボソッ
魔王「む?何だ?聞こえんぞ」
勇者「あんたの封印する時に一緒に巻き込まれたんだよ!言わせんな恥ずかしい!!」
魔王「……やはり阿呆か貴様」
勇者「うっさい!!!!」
魔王「はあ……余もこのような阿呆に封印されるとは全く恥ずかしいにも程が」
勇者「おいちょっとジジィ、あんた今ここで決着着けてやっても良いんだけど?」
魔王「粋がるな馬鹿め、余としても貴様を消し去りたいのは山々だが……」
魔王「勇者よ、貴様どこまで現状を把握しておる?」
勇者「全然できてないわよ、なんか起きたときに変な子供が目の前に出てきて……」
勇者「『あなたが一億人目の勇者様です!』とか言われて剣と金貰った」
魔王「ふむ、余と同じだな、全くワケが分からん」
勇者「なによー、使えねーわね、クソが」
魔王「ほほう……よほどここで消し飛びたいと見えるな勇者よ……」 ビキビキ
勇者「あぁ?偉そうな口叩いてんじゃないわよ、斬り殺すぞコラ」 ビキビキ
魔王「まあ良い、時にこの取り扱い説明書とやらは読んだか馬鹿」
勇者「読んでねーわよ、あと馬鹿じゃないしクソ野郎、ちょい待ち、えーっと」
『勇者と魔王の陣営で天下を取り合うタクティクスアドベンチャー!』
『勇者となった君は自分の国を率いて魔王や他の勇者を殲滅しよう!』
『倒した敵は仲間にするも良し!殺すも良し!様々な手段を用いて頂点を目指せ!』
『最初は味方0からのスタートだが、他の勇者や魔王に取り入って仲間に入れてもらおう!』
『ある程度力を付けたら仲間と一緒に自分の国を建国しよう!』
『さぁ!君の国取りゲームのスタートだ!』
勇者「だってよ」
魔王「くだらんなー」
勇者「あんたこれどう思う?」
魔王「別にどうでも良いが、余以外の連中が魔王と名乗っておるのが気に食わん」
勇者「だね、まあ勇者は何人もいたって構わないけど、勇者同士で戦争しろってなぁ」
魔王「……しかしな、今の余は恥ずかしながら裸一貫の状態だ」
魔王「奴の言うがままなのは気に食わんが、まずは国の一つや二つでも奪い取る他あるまいて」
勇者「私の前で国の奪取宣言とか良い度胸してるわね」
魔王「ふん、気に食わんのなら貴様はそこらの誰かに媚びへつらって雇い入れて貰うが良いわ」
勇者「やだよ、私なんか人の下で働ける気がしないもん」
魔王「社会不適合者め」
勇者「あんたに言われたくない」
勇者「とにかくどっか町か何か目指そっかな」
魔王「そうじゃな」
勇者「……」 トテトテ
魔王「……」 ドスドス
勇者「ちょっと、着いてこないでよキモイ」
魔王「貴様が余の行き先に歩いとるだけじゃろうが」
勇者「うわー、ないわー、ストーカーとかマジないわー」
魔王「はっ、これはまた異なことを、貴様のような不細工をストーキングする男などいるものか」
勇者「……本っ気でここで決着つけてやろうかしら」 チャキ
魔王「元から敵同士だろうに何を今更」 ザッ
勇者「くたばれジジィィィ!!!」 ザンッ
勇者の攻撃!魔王は身をかわした!
魔王「フハハ!そんなものか糞ビッチめ!!死ねぇ!!」 ブンッ
魔王の攻撃!勇者は身をかわした!
勇者「はっ、この程度で私を殺すとか片腹痛いわ!オラッ!!」 ゴスッ
勇者が魔王へと蹴りかかる!
魔王「ぐっ、この程度が当たったからといってどうということはないわ!!」 ゴォッ
魔王は灼熱の息を吐き出した!辺り一面が燃え盛る灼熱に覆われる!
勇者「あっつぅ!!くそっ!舐めんなクソジジィ!!」 キュンッ
勇者は電撃呪文を唱えた!凄まじい雷が魔王へ落ちる!
魔王「っづう!きっさまぁぁぁ!!」
勇者「うっせぇぇ!!死ねぇぇぇぇ!!!」 バリバリ
数十時間後
勇者「ハァ……ハァ……」
魔王「ゼェ……ゼェ……」
勇者「ねぇ……ちょっと……はぁ……少し休戦しない?」
魔王「ゼェ……ふふふ……怖気づいたか勇者め……ごほっ」
勇者「ああ…?爺さんの体の調子を労わってやったんでしょうが……このままやりゃあ私の楽勝だわ」
魔王「ふふん……年寄りだからという先入観が貴様の命取りよ……ゼェ……だ、だが少しだけ休むか……」
勇者「やっぱ無茶してんじゃない……ごほっ、このクソジジィ」
魔王「口の減らん女じゃのう……なんなら今すぐその汚い顔を……」 ギュルルルル……
勇者「……くそっ、ジジィに構ってたせいで腹減ったわね……」 ギュルルル……
魔王「回復してから町を探すか……」
勇者「くそっ……ムカつくけど賛成したげる」
勇者「お、見て馬鹿、城が見えたわ」
魔王「やったなクソビッチ、とりあえず飯だ」
騎士「待て、そこの怪しげな二人!」
勇者「あ、人がいた」
魔王「第一町人発見」
騎士「私はこの城の魔王に仕える騎士!」
勇者「あんた人間なのに魔王に仕えてるのね」
騎士「ふん、貴様こそ魔王と一緒にいるではないか」
勇者「状況さえ分かればこんな老害の首すぐかっきって海に沈めてやるわ」
魔王「余の方こそ今すぐ貴様のはらわたを引きずり出して魔物共に食わせたいくらいだわ」
勇者「チッ」
魔王「死ね」
騎士(なんで一緒にいるんだろう)
騎士「ともかく、通行手形を持っておらんものはこの国一の騎士である私が通さん!!」
勇者「そっかー、どうするクソムシ?」
魔王「殺してでもまかり通る」
騎士「ふん……やれるものならやってみるがよい!」
勇者「だからあんた私の前でそういう」
騎士「かかってこないのならばこちらから行くぞ!はぁぁぁっ!!」 ダッ
勇者「おっと」 ザクーッ
騎士「 」
勇者「あっ、やばっ、つい条件反射で」
魔王「酷い勇者だな」
勇者「うっさいなーもう!今のは正当防衛だよ!」
勇者「まいっか、命に別状は無さそうだし通っちゃおう」
魔王「余は別に構わんがしかし酷い勇者だな」
勇者「勇者だからこそ勝手に家に入ってタンス開けたりしても構わないのよ」
魔王「まるで勇者とは思えんな全く、くたばれクズめ」
勇者「はっ、魔王のくせに綺麗事言ってんじゃないわよ、僧侶にでも転職すればいいのに」
魔王「ほほう……よっぽど死にたいらしいな、別に余は今ここで貴様をバラバラにしてやっても……」 ゴゴゴゴゴ…
勇者「あんまり大きなこと言って自分がバラバラにされちゃ世話ないわね……?」 ゴゴゴゴゴ……
騎士「うぐぐ……ま、待て貴様ら!勝手に通るなと!!」
魔王「石化魔法」
騎士「 」 カチーン
勇者「うっわあ最低」
魔王「貴様に言われたくないわ」
魔王の間
勇者「ここが魔王の間か……あんたの時を思い出すわ
魔王「あの時は貴様ら余が話してる時に斬りかかってきおったな」
勇者「あんた話長いんだもん、学校の校長かっつーの」
魔王「ふん、まあ余の話は貴様の小さな脳味噌ではとうてい理解できんということか」
幼女「あれー?おじちゃんたちだれー?」
勇者「あらロリっ娘」
幼女「ロリっこじゃないよ!私はね、幼女魔王っていうの!」
魔王「幼女が魔王か、世も末だな」
幼女「えらいんだぞー、えっへん!」
魔王「そうかそうか、じゃあ死ね」
幼女「えっ」
勇者「えっ」
勇者「やめなってジジィ、こんな小さい子に」
魔王「これは異なこと、よもや勇者ともあろう人間が魔王をかばうとは」
勇者「魔王とはいえ幼女が殺されんの見過ごすわけにいかないでしょうが、その勇者としては」
魔王「ふん、幼女とはいえ魔王を名乗る以上見過ごせぬわ、それに国も欲しいしな」
幼女「あわわわわ……き、騎士ーー!!」 オロオロ
魔王「呼んでも無駄だぞ幼女、この城の兵どもは全員石にしてやったからのう」
幼女「ふぇぇぇ……」
勇者「やれやれ、別にあんたとここで決着つけてもいいんだけど……要は国が欲しいわけでしょ?」
魔王「まあな」
勇者「じゃあ幼女ちゃん、あのフナムシみたいな爺さんに国譲ってやりなさい」
魔王「やはり捻り潰されたいか貴様」
勇者「器ちっさいわね、お里が知れるわよ」
幼女「うう……で、でも騎士さん達が……」
勇者「後で治してあげるから、はい飴ちゃんあげる」
幼女「んんー……分かった……いいよ!」
勇者「よし、これで良いでしょクソ老害野郎」
魔王「ああ、後は貴様のその口を治してやるだけだな」
勇者「治してもらいたきゃ私の好感度を上げるように必死に努力するのね」
魔王「誰が貴様のような下衆なんぞに、それより貴様こそ余に媚びへつらうのだな」
勇者「あ?」 チャキ
魔王「やるか?」 ザッ
幼女「飴ちゃんおいしい」 ペロペロ
魔王「というわけでこれからは余が貴様らの王となる、必死に尽くせ」
騎士「魔王様……これは……」
幼女「だって飴ちゃんくれたから……」
魔王「魔王ではない、そちらのチビは最早単なる幼女だ」
勇者「さて、んじゃ早速ちょっと世界の状況とか教えてくれる?」
魔王「しゃしゃり出るな腐れ脳味噌」
勇者「うっせぇ黙れゴキブリ野郎」
魔王「ほう……」 ジリジリ
勇者「……」 ジリジリ
騎士「話しますから二人で間合いを計るのやめてくれますか」
騎士「えー、では……」
神「おめでとうございます!」 パンパカパーン
騎士「!?」
魔王「ぬ、貴様はさっきの」
神「早くも国を手にしたようですね!流石です!」
神「これによって魔王様には国獲りゲームへの参加権が与えられました!」
神「これからも頑張って更に領地を増やしてくださいね!」
神「あ、ちなみにこちら特典の軍資金500万Gとなっておりまーす♪」
魔王「消えろ」 ボッ
魔王は火炎呪文を唱えた!しかし効果は無いようだ!
神「それでは以降もゲームをお楽しみください!さようなら!」 ポンッ
魔王「ちっ」
騎士「な、なんですか今の人」
魔王「知らんが何か出てきた」
幼女「あ、でもあの人、私が魔王になったときも会ったよー」
勇者「うーん、私の時はもっと全体的に黒い人だったけどなー」
騎士「黒いって何ですか」
魔王「なんにしろあの餓鬼共が何者なのか確かめたいところだのう」
勇者「このまま放っとくのも何かムカつくしね」
幼女「おねーちゃん、飴ちゃん無くなっちゃったー」 グイグイ
勇者「あんまり食べると虫歯になるわよー」
魔王「それより貴様の話が途中だったろう、何をしておる、さっさと話せ」
騎士「解せぬ」
騎士「えー、まず数えられぬ程の超古代に最初の勇者が誕生し、魔王を倒したとされています」
勇者「それ私達のことじゃない?」
魔王「超古代か、具体的にはどのぐらいだろうな」
騎士「それからとてつもない時が流れ、数千年程前から再び新たな魔王と勇者が誕生したそうです」
勇者「あれ?こっちが私達かな?」
魔王「余が戦ってた頃にも前の魔王の話とかはあったからのう、こっちかもしれん」
騎士「それから数年毎に勇者と魔王が誕生し続けているのです」
騎士「ちなみに今は魔王の治める国が67、勇者が治める国は59ありますね」
騎士「最も、国を持っていない魔王と勇者も数え切れない程いますが」
魔王「ふん、見たことか、やはり我が魔族の勝利だ」
勇者「よく自分がやったわけでも無いことね喜べるわね、無いわー」
騎士「ああもう、お互いに挑発しないでください」
勇者「ちなみに勇者と魔王ってどうやってそんなポンポン生まれてんの?」
勇者「私の時は単純に父さんが勇者だったとかだけど」
騎士「なんでも神と魔神によって選ばれているらしいですよ?」
騎士「選ばれた者には不老不死の力とカリスマ性を授けられるとか」
魔王「不老不死とか別段良いものでも無いんだがなあ」
勇者「死んでも毎回生き返ってた身としては何とも言えないなー」
魔王「貴様一度だけ一日に何度も生き返ってボスに挑んだことあったろう」
勇者「あー、確か炎かなんかの四天王が強くって精神的に攻めようとした気はする」
魔王「あいつ一日に何度も勇者が来て心休まらないって泣いてたんだぞ」
勇者「地獄で会ったら甘ったれんなって言っておいて」
魔王「貴様が地獄に落ちて自分で言え」
勇者「私あんたらと違って天国行けるからwwwwwwwwww」
魔王「よーし、望み通り今すぐその頭をもぎとってやる」
騎士「だからやめてってもうなんかもう」
勇者「ていうか不老不死なら陣取り合戦もクソも無いんじゃないの?」
騎士「いえ、不死とは言えど一度死んだら復活に数年を要しますし」
騎士「それに灰になって肉体が完全にロストしたら駄目みたいですよ」
勇者「ふうん、私は魔物相手なら灰になっても教会で復活できたけどなー」
魔王「我らの時代とはシステムが違うんだろう」
騎士「私の知っていることは以上ですね、ちなみに幼女様もこう見えて数十年前からの魔王なんですよ」
幼女「へへへー、すごいでしょー?」
勇者「そういえば何であんた幼女に仕えてたの?」
騎士「いやその、だ、だって可愛いじゃないですか」
魔王「ロリコンか」
勇者「私の半径5メートル以内に近寄らないで」
騎士「ひどい!!」
魔王「さて、では国も獲ったところで自軍と他国の把握といくか」
騎士「我が国の近くには大体同程度の国力の国が2つ程ありますよ」
魔王「なるほど、今まではどうやってきたのだ?」
幼女「うーんとねー、毎年お歳暮とかお中元とかあげてたら優しくしてくれたよー」
騎士「実際のところ戦になって国力が落ちたらすかさずもう一国が攻め込んでくる調子ですね」
騎士「それで三国なんとか味方を増やそうと画策したりしているのです」
幼女「うん、よく分かんないけどそんな感じで騎士が色々してくれてたのー」
勇者「苦労してたのね」
騎士「ええまあ」
魔王「ふうむ……ま、いいか、とりあえず側近よ、その隣国とやらに書状を頼む」
勇者「誰が側近だ」
魔王「余が王であるならば貴様は余の部下となるだろう、折角だからナンバー2の座に……」
勇者「ヘイヘイヘイヘイ、冗談はそこまでにしときなさいよ」
魔王「ほほう、ならば何だ?余を倒して王としての座に座ろうとでも?」
勇者「なるほど良い考えね」 チャキ
魔王「かかってこい」 スゥ……
騎士「だからやめてください!王様が速攻で怪我でもしたら……」
魔王「安心するが良い、一撃も食らわずこやつの息の根を止めてみせる」 ゴゴゴゴ……
勇者「あらあら、あんま強がんない方がいいんじゃない?また封印されちゃうわよ?」 ゴゴゴゴ……
騎士「だからもう!貴方達はもー!!」
幼女「騎士がんばって!」
魔王(……確かにここで奴を消しておきたいのは事実だが、そうなると余も無傷では済まんのも事実)
魔王(王が入れ替わってしかも重症ともなれば隣国の奴らとやらも放ってはおくまい)
勇者(私は別に国がどうとか気にしないで戦えるけど……そうなると幼女ちゃん達が大変なのよね)
勇者(でもこいつの下につくのは死んでも嫌だし……ここは……)
勇者「っだあ!!」 ブンッ
魔王「ぬっ!」 ガキィンッ
勇者「とりあえずここは引いてあげる!でも覚えてなさい!絶対そのうちあんたをブッ殺す!」
魔王「ふん、尻尾を巻いて逃げるのか!勇者ともあろうものが情けないものよな!」
勇者「やっかましいわ!雷撃呪文!!」 バリバリ
魔王「おっと、防御呪文」 バシュウッ
騎士「ごほっ、あっ、ゆ、勇者さんは……」
魔王「逃げおったな、ふふん根性の無い奴め」
幼女「みんな仲良くすればいいのにね」
魔王「男には引き下がれぬ時というものがあるのだ」
勇者「よっと、ここまで来れば大丈夫かな」
勇者「逃げるのは嫌だけどあいつと一緒にいるのはもっと嫌だしね」
勇者「ってわけで、さーて、確か近くに他の国があるっつってたわよね」
勇者「まあ王様がどんな奴かによるけど雇い入れてもらおっかな」
勇者「そんであわよくば魔王の奴をブチ殺せるチャンスを狙いましょうっと」
魔王「へっくし」
騎士「王様就任直後に風邪ですか?」
魔王「いや、多分あの脳味噌カラッポ娘が余の悪口でも言っとるんだろ」
騎士(本当は仲良いんじゃないかこいつら)
勇者「へっきし!くそっ、あのジジィ悪口言ってる!死ね!」
魔王「へっくし」
勇者「というわけで隣の国に着いたわね、こんにちわー」
ゴーレム「こんにちわー、通行手形見せてね」
勇者「持ってない」
ゴーレム「じゃあ可哀想だけど通せないなー」
勇者「そっか、どうしても駄目?」
ゴーレム「駄目だねー」
勇者「そっか、そんじゃ仕方ないわね……でやっ!」 バキィッ
ゴーレム「はぐっ!なっ、何を……」
勇者「悪いけど私ね、ロリかショタでもなきゃ魔物に遠慮しないのよ、勇者だから」 ザンッ
ゴーレム「 」
勇者「うっし、んじゃちょっと通させてねーっと」 スタスタ
戦士勇者「あれ?なんだお嬢ちゃん見ない顔だな!」
勇者「あ、なんだ人間もいるんじゃん、こんにちはー!」
戦士勇者「おうよ!へへへ、俺はこの国の王で戦士勇者だ!よろしくな!」
勇者「戦士なのか勇者なのかよく分からない名前ね」
戦士勇者「はっはっは!まあ戦士以上の鋼の肉体を持つ勇者だよ!お嬢ちゃんは?」
勇者「私?私もまあ勇者だけど」
戦士勇者「へー!何だ嬢ちゃんも勇者か!へへっ、こりゃ俺にもツキが回ってきたな!」
戦士勇者「とりあえず俺の城まで来いよ!ゆっくりしようぜ!」
勇者「ご飯くれる?」
戦士勇者「好きなだけ食えよ!はっはっはー!」
勇者「っしゃあ!」
戦士勇者「いやー、実のところ最近は忙しくてよー、とにかく人手がほしかったんだよな!」
勇者「そうなの?」 モグモグ
戦士勇者「おうよ、ほら隣の国の奴らとはいつ戦争になるかも分かんねーしよ」
戦士勇者「あとまあ別に隣じゃなくったって他の大国とかは警戒しとかねーとアレだしな!」
勇者「ふーん」 モグモグ
戦士勇者「それにこないだからウチの領内で天候が乱れてるとこがあってよー」
戦士勇者「なーんか知らないけど一部だけずっと雷鳴ってたり凍り付いてたり燃えてたりしてんだよ!」
戦士勇者「まあ魔術師連中とかが言うには超すげー奴らが魔法合戦したんだろってことだけど、にしても迷惑な」
勇者「ごほっ!ごほっ!げふぅっ!」
戦士勇者「うおっ!だだ、大丈夫か!?」
勇者「ごめん……少しむせた……げほっ」
勇者「ごちそうさまー」
戦士勇者「うっし!飯食ったんなら一つ運動しようぜ!」
勇者「運動?」
戦士勇者「へへへ、戦士の性分か強い奴がいると我慢できなくってよ」
戦士勇者「ひとつ手合わせしてくれよ!な!」
勇者「んー、まあいいよ」
戦士勇者「うっし!んじゃ後で闘技場まで来いよ!待ってるからな!」
勇者「あいよー」
勇者(どうしよ、素手で十分かなあ、あーでも相手のプライドが……)
勇者「ま、いっか、お風呂行ってこよーっと」
勇者「うーっす」 ホカホカ
戦士勇者「湯上りかよ!!」
勇者「知らないの?湯上りの方が体が柔らかくなって防御力が上がるんだよ?」
戦士勇者「マジか!知らんかったわ!!」
勇者(あ、アホなタイプだこの人)
戦士勇者「ま、いいか、試合は三本勝負!武器はこの木刀だ!」
審判「もちろん相手を殺してしまっては負けですよ」
戦士勇者「っつーわけだ!怪我しても審判が治してくれるから安心しろよ!!」
勇者「ん、おっけー」
審判「では試合始め!」
戦士勇者「おりゃあああ!!先手必勝!!行くぜぇぇぇ!!!」ダッ
勇者「よっと」 バキーーーンッ
戦士勇者「 」
審判「あっ」
勇者「げっ、木刀折れちゃった……すいません代わりの貰えます?」
審判「あ、はいどうぞ」
勇者「さて、じゃあ二回戦始めるよー、ほら戦士立って立って」
戦士勇者「 」
勇者「あれ?ちょっと戦士ー?」 ユサユサ
戦士勇者「 」
勇者「……死んでる」
審判「お、王様ぁぁぁーーーーっ!!!!」
戦士勇者「いやー、マジで死ぬかと思ったぜ!はっはっは!」
審判「ていうか死んでましたよ、笑い事じゃないです」
勇者「いやー、私が蘇生呪文覚えてて良かったわねー」
戦士勇者「全くだぜ!世の中にはすげー呪文があるもんだな!!」
勇者「あ、そうそう、ところで戦士に頼みがあるんだけど……」
審判「この流れで頼み事できる神経が凄まじいですよ」
勇者「いやその、試合には負けちゃったけど良かったらここで私のこと雇ってもらえないかなーって」
勇者「ほ、ほら!私これでも結構強いと思うしさ!魔王ぐらいだったらパパッと……」
戦士勇者「おいおい、なんだそんなことかよ!」
勇者「いいの!?」
戦士勇者「いいも何も」
戦士勇者「むしろこっちからも頼み事があるぐらいだぜ、いいか?」
勇者「ん?なになに?私なんでもやっちゃうよ?」
戦士勇者「俺の代わりに王様になってくれないかな」
勇者「ごめんちょっと聞き取れなかった」
審判「王様!!?」
戦士勇者「いやー、俺も自分に自信はあったんだけど、ああまでアッサリ殺されちゃあな……」
戦士勇者「俺は強い奴のことは素直に認めるんだ!いいか勇者!俺はただの戦士に戻って自分を鍛えなおす!!」
戦士勇者「だから、この国はお前に任せる!!是非とも受け取ってくれ!!」
勇者「ちょっと待ってよ!そんな飴ちゃんじゃあるまいし気軽に受け取れないよ!!」
戦士勇者「何でもやるって言っただろ!!受け取ってくれよ!!」
勇者「いえいえそんな!!」
戦士勇者「いいからいいから!!」
勇者「いえいえそんな!!」
審判「いいからいいから」
勇者「審判さんまで!!」
勇者「ああ……じゃあもう良いわよ!分かったわよ!」
戦士勇者「うっし任せた!俺はお前にならできるって信じてるぜ!!」
勇者「でも私さー、政治とか難しいのは分からないからその辺はフォローしてよね?」
戦士勇者「おうとも!任せとけ!」
魔神「おめでとうございまーす!」 パンパカパーン
勇者「あ、黒い人」
戦士勇者「おお、魔神じゃねえか」
勇者「あ、こいつが魔神だったの?じゃああっちが神様だったんだ」
魔神「勇者様にはこれより国獲りゲームへの参加権が与えられました!」
魔神「へへっ、これからも頑張って更に領地を増やしてくださいね!」
魔神「あ、ちなみにこちら特典の軍資金500万Gとなっております!」
魔神「っつーわけで、それじゃまた!」 ポンッ
勇者「あっ、消えた」
戦士「あいつ毎回そういう感じだからなあ」
勇者「で、女王様って何すればいいの?」
戦士勇者「まあぶっちゃけ俺も適当にやってたから詳しいことは審判改め側近に聞いてくれよ」
側近「昔から面倒なことは私が一手に引き受けていました」
勇者「じゃあ女王様事態は別段難しいことしなくていいのね!やーりぃ!」
側近「いや、ある程度の仕事はありますよ!当然じゃないですか!」
勇者「ちっ」
側近「例えばほら、えーと、隣国とのこの緊張状態をどうにかする方法とか」
勇者「ああ、そういえば睨み合ってるって言ってたっけ、つってもなあ……」
勇者(……つっても、とりあえず魔王と組むことは絶対に無いし、ここは……)
勇者「よし、それじゃ今から3つ目の国の王様と会って来よう」
側近「今から!!?」
勇者「だって二国が手を組んで一つをアレしちゃえば少なくとも三つ巴ではなくなるでしょ?」
側近「いやまあ、それはそうですが」
勇者「だから他の国と組んで魔王んところ潰しちゃおっかなーって、まあ戦しないに越したことはないんだけど……」
側近「しかし手を組んだ国が裏切る事もありますが……」
勇者「そしたら反撃すれば良いじゃん」
側近「いや、しかし……」
勇者(魔王の奴も同じようなことを考えてたらむしろ私がヤバい……)
勇者(ここは先手を打って他の相手と手を組んでおくのが手!!)
勇者「っつーわけでさっさと行ってくるから留守中は任せたわよ!」
戦士「任せたぜ!!」
側近「元王様まで!!」
3つ目の国
紳士勇者「これはこれは!よくぞおいでくださいました!」
勇者「はじめまして、新女王の勇者です」
戦士「元王様の戦士勇者です!!」
紳士勇者「知ってます」
戦士「ですよねー」
勇者「紳士勇者さん、私が今日来たのは……」
紳士勇者「いえいえ、話は後で、丁度他にも客人がいらっしゃるのでまずは食事と行きましょう」
勇者「んー、分かりました、それじゃ話は後で」
紳士勇者「ほっほ、それではこちらでお待ちください、後ほど食事をお持ちしますので」
勇者「はーい、んじゃ戦士、おとなしくこっちで待っ……」
魔王「あっ」
勇者「うわ」
魔王「何故に貴様が来るかなあ……」 ハァー
勇者「それはこっちの台詞よ、何しに来たのあんた」
魔王「ここの王と組んで貴様を潰そうと思ってな」
勇者「うわあ、予想通りなんだけど、最悪なんだけど」
戦士「うーっす、騎士ちゃん久しぶり!」
騎士「せ、戦士勇者様!?な、何でこんなところに……」
勇者「あれ?知り合いだったの?」
戦士「こいつ元々うちの国民だからなあ、でも本人の希望もあってゴーレムと交換してもらったんだよ」
勇者「あ」
戦士「どうした?」
勇者「い、いや別に……」
戦士「?」
勇者(ゴーレムって接着剤で直るかなぁ……)
紳士勇者「どうも皆さん!お待たせしました!」 ガラッ
奴隷「お食事をお持ちしました」
勇者「うわー、おいしそー!」
魔王「少し量が少ないが味は良いな」
勇者「あんたまたそういう……」
紳士勇者「ほっほ、では少々お待ちを……おい」 ジャラッ
奴隷「ひっ……や、やだやだやだ!待って、待ってくださ……」
紳士勇者「いいから来い!!!」 グイッ
奴隷「ぐっ……うぅぅ……」
勇者「ちょ、ちょっとあんた!」
紳士勇者「おっと、申し訳ない、すぐに料理をお持ちするので少々お待ちを」 バタン
勇者「あいつ……」
魔王「サラダうめぇ」 モシャモシャ
紳士勇者「いやぁ申し訳ない!これだけあれば足りるでしょう!」
奴隷B「ど……どうぞ……」 ガタガタ
勇者(あれ?さっきの奴隷の子じゃない……)
魔王「ほほう、これは……うむ、中々旨いな……だが……」
紳士勇者「なにか?」
魔王「これは人肉だろう、人間である貴様が躊躇無く差し出せるものかと思ってな」
紳士勇者「ほっほ……魔族は人肉を好むと聞いた事がありましてね」
紳士勇者「しかし残念ながら違いますね、それは家畜の肉ですよ、決して人間の肉ではありません」
奴隷B「……」 ガタガタガタガタ
勇者「……」
勇者(まさかこいつ)
戦士(相変わらず引くわ)
騎士(う……ちょっと吐きそう……)
魔王「肉うめぇ」 モニュモニュ
紳士勇者「ほっほ、では片付けの後で本題へと入りましょうか、しばしお待ちを……」
魔王「うむ」
騎士「……ちょっとトイレ入って来ます」
戦士「いってら」
勇者「……」
魔王「ふふん、珍しく突っかかってこんな、哀れな小娘は最早余の胃の中だぞ?」
勇者「……原型無くなってる時点で私の回復魔法じゃどうしようもないもの」
魔王「だが貴様が迅速に行動しておれば防げた事態ではあるな」
勇者「……あんたって奴は」
魔王「ふふん、余は別に人間共がどうなろうが知ったことではないのでな、それに人間の味は嫌いじゃない」
勇者「……やっぱ魔物って最低だわ」
魔王「ふっふっふ、だが料理を作らせたのは勇者だぞ、この事実はどうしようもあるまい」
勇者「……トイレ行ってくる」
魔王「自慰なら早めに済ませるが良いぞ」
勇者「誰がするか」
紳士勇者「いやあ、お待たせ致しました、ではお話を……」
魔王「待て、貴様その後ろは何だ?」
紳士勇者「ん?ああ、淫魔共ですよ、ふふふ、折角なのでこういうものがあった方が良いでしょう?」
紳士勇者「特にこちらの淫魔なぞは淫魔でありながら元は一国の魔王でありまして」
紳士勇者「没落して売りに出されたところを私が奴隷として購入したのですな、ははは全く良い買い物でした」
淫魔王「……」
魔王「……」 ビキッ
騎士「ま、魔王様、少し抑えてください」
勇者「貴様と言う奴は……」
紳士勇者「おや、そういえば勇者殿は女性でしたな、何なら綺麗どころの男性型の魔物を……」
勇者「いらないわよ!!」
戦士(やべぇ、右から二番目の淫魔ちゃんかわええ)
勇者「戦士ぃっ!!!!」
戦士「ななな、何も考えてねーよ!!ごめんなさい!!」
勇者「くそっ、私は帰らせてもらうわ!気分が悪いからね!!」
魔王「ならば余も帰るとするか、話は次の機会にさせてもらう」
紳士勇者「おや、それは残念ですね……ではまたの機会を……」
戦士「……」
勇者「戦士!!こっち来なさい!!!早くしろボケ!!!」
戦士「わわわ、悪いって!!でも本当にあの右から」
騎士「……」 ゴスッ
戦士「いてぇ!!なんだよ畜生!!」
騎士「なんでもありません」
勇者「……ところでバカ、ちょっと後で話があるんだけど」
魔王「奇遇だなクズめ、丁度こちらからも話をしようと思っていたところだ」
勇者「オヤジ!ビール!!」
戦士「おいおい、飲み過ぎだって!お前まだ10代だろ!」
騎士「うぇへへへwwwwお酒っておいしいねぇwwwwwwwwwww」
魔王「で、勇者、話のことだがな」
勇者「うん、死ぬほどムカつくし出来れば組みたくないけど手を組もう」
魔王「最初は例の勇者と組むつもりだったが、いかんせん奴は許せん、我ら魔族をあのように扱われてたまるか」
勇者「そりゃこっちの台詞だっつーの、あいつ奴隷だからって殺しても何ともないと思ってるわ」
戦士「あそこじゃ大分前から奴隷制が残ってるからなー、他にもそういう国多いみてーだけど」
勇者「……聞いた?ふふふ、ねえちょっと、ああいう国がもっと他にもあるってよ」
魔王「らしいな、くっく、よもや余の支配する世界でそのような愚行を行う者共がいようとは」
勇者「魔物がどうなろうと知ったこっちゃないけど、あんな人道から外れた行為は許しておけないわ」
魔王「そうだな、貴様との決着の前にそのような国を全て潰して魔族を救い……そして……」
勇者・魔王「新世界の神になる!!!」
騎士「いよっ!だいとうりょー!」
数日後
魔王「というわけで自軍の戦闘準備と敵の戦力の把握だな」
騎士「軍隊の準備は進めさせていますよ」
側近「敵の戦力はおおよそ5000といったところですね」
側近「そして勇者軍3500、魔王軍4000と言ったところで数の上では我々が有利です」
勇者「つまり正面から突撃してりゃ勝てるってことね」
魔王「数だけでは勝てんのが戦だ阿呆め、だがまあ今回に限ってはそれで問題あるまい」
魔王「余の今度の戦の目的はそもそもの奴隷魔族解放以外に無いからな」
勇者「あとはあのエセ紳士ブッ殺してコンクリ詰めにして沈める感じね」
騎士「そ、そこまでしなくても灰にして燃やし尽くすとかすれば倒せますよ?」
勇者「ただ死ぬだけで許せないでしょあんな奴」
魔王「コンクリで埋めることによって数年毎の復活の度に死の恐怖を繰り返させてやる」
騎士(なんでこの人達こういうところで相性合うんだろう)
兵士A「たたた、大変です!紳士様!」
紳士勇者「何事ですか?」
兵士A「あ、あの、例の魔王と勇者が手を組んで進軍を!」
紳士勇者「なんですと!?」
兵士A「既に砦が一つ落とされ、後は平原の砦を落とされたら……」
紳士勇者「ばっ……何をしていたのですか兵隊共は!」
紳士勇者「ええいもう!いいですか!何としても奴らをここには近づけさせ……」
兵士B「紳士様!申し上げます!」
紳士勇者「何ですかこんな時に!!」
兵士B「平原の砦が落とされました!!」
紳士勇者「もう!!?」
勇者「弱っ」
魔王「弱っ」
騎士「お二人が弱すぎるだけです」
勇者「だって隊長格だっていうから割と中ボスレベルの強さは期待してたのに」
魔王「こんなもんうちじゃ最初の町の周辺に配置されるレベルだぞ」 モシャモシャ
騎士「うっ、そ、その倒した相手のはらわた食べるのやめてください!!」
魔王「肉うめぇwwwwwwwwww」 モシャモシャ
戦士「おーい、やっぱ奴隷の子達いたぜ!さっさと開放しちまおう!」
勇者「なーんかどこの砦にも何十人かいるわね、この国ちょっと盛り過ぎじゃない?」
騎士「慰安婦とかそういう感じなんでしょうかね、ウチにはそういうのいない割に士気が高いですけど」
魔王「まあ我が軍の奴らには活躍した奴に幼女魔王の全裸写真配っとるからな」
騎士「私それ聞いてないんですけど」
魔王「なんか知らんが我が軍にはロリコンが多いんじゃな、だからこそ幼女魔王が今までやれてたんじゃろうが」
騎士「私それ聞いてないんですけど」
勇者「あっという間に敵地に着いたわね」
側近「魔王様を見習って武勲賞に勇者様のパンツを配ることにしたのが効きましたね」
戦士「なんか知らねーけどスゴイ士気の高さだもんな!!」
勇者「私それ聞いてないんだけど!!?」
<ウオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!
側近「ほら聞いてください、勇者様大人気ですよ、さて、それで作戦は?」
魔王「こちらの陣形は長蛇の陣だ、敵を突っ切って余が敵城まで辿り着ければ良い」
勇者「私も行くけどね」
魔王「はっ、ここまで来れば貴様は別に来なくてもいいわい、戦闘に巻き込まれて死ね」
勇者「けっ、一人で余裕ぶっこいて奴隷になってホモに掘られて死ね」
魔王「……我慢だ余よ、戦さえ終わればこやつはすぐに……」
勇者「耐えるのよ私……国さえ統一すればこんなクソジジィはすぐに……」
側近「はい、では皆さん突撃ー!!!」
<ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!
勇者「あっ、それ私がやりたかったのに!!!」
ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!
騎士「でやああああああっ!!!」 ズバーン
魔王「おお、騎士の奴いつにも無く張り切っとるな」
騎士「幼女様の写真が貰えるとあれば武勲を立てる他ありませんからね!!ガンガンいきます!!」 ズバン
戦士「俺は別に勇者のパンツ欲しくねーから適度でいいや」 ズバン
勇者「くそっ、それはそれで悔しい!」
竜魔王「くくく、来たな愚かな奴らめ!だがここから先はこの竜魔王が通さん!!」
騎士「げっ、ドラゴン……!」
魔王「ドラゴンか、誇り高いとか何とか言ってた竜族が勇者の手下とはな」
竜魔王「ふふん、世の中金よ!!金が物を言うのよ!!」
騎士「竜の台詞とは思えませんね」
魔王「まあしかし腐ってもドラゴンだ、少しは楽しめるかもしれんな」
竜魔王「うおらあああああっ!!!」
紳士勇者「ええい、我が軍はどうなってるんですか!?」
兵士A「お、押され気味です!お、王様……ここは逃げる事を考えた方が……」
紳士勇者「何を言いますか!私は絶対にこの富を手放しませんよ!!」
淫魔王「……」
紳士勇者「ええい!貴様らも何をやっているのか!腐っても魔王だろう!戦って来い!!」 ドカッ
淫魔王「うっ……は、はい……」
紳士勇者「ええい、どいつもこいつも……くそっ……」
バキィィィィィィィィィンッ
紳士勇者「ひっ!」
勇者「見つけたわよ!この外道!!」
勇者「銀の翼に望みを乗せて、灯せ平和の青信号!!」
勇者「勇者特急マイトガイン、定刻通りに只今到着!!!」 ガキーン
紳士勇者「き、貴様は……!」
兵士A「マイトガインではないですよね」
勇者「見つけたわよ変態!人間って言っても絶対に許さない!」
勇者「二度と再び生き返らぬようはらわたを食らい尽してくれるわ!!(魔王が)」
紳士勇者「く……そんなことをされてたまるか!!」
勇者「ふふん、抵抗するつもり?いいわよ、少しは楽しませてくれるのよね?」
紳士勇者「……ふふふ」
勇者「?」
紳士勇者「不思議に思わなかったかね、この私が淫魔王を始め多数の奴隷をどうして扱っているか」
勇者「どうしてったって、そりゃ首輪とかで逃げられなくして……」
紳士勇者「普通の小娘ならともかく高レベルの魔物ならばあんな首輪ぐらい引きちぎれるさ」
紳士勇者「それがどうして素直に言う事を聞いているのかと言うと……」
勇者「……うっ」 クラッ
紳士勇者「ふっふ、効いてきたようですね……」
勇者「くっ……あっ……な、なにこれ……あっつ……」 ビクンッ
紳士勇者「ふっははは!この部屋に炊いてある香と私の魔法により洗脳することが出来るのだよ!!」
勇者「う……くそっ……頭が……」 ドサッ
紳士勇者「ふはは!貴様も私に従順な奴隷へと仕立て上げてやる!光栄に思え!はっはっは!!」
兵士A(エロゲみたいな能力持ってんなーこいつ)
勇者「くそっ……こ、この変態が……」 クラッ
紳士勇者「変態じゃないよ、紳士だよ、ふふふ、そろそろ……」
勇者(あ……だ…ダメだ……頭が……)
魔王「はいドーン」 キュンッ
魔王は爆発呪文を唱えた!爆風が全てを吹き飛ばす!!
紳士勇者「うぐああああああ!!き、貴様は……!!」
魔王「ふふん、情けない奴め、余であれば状態異常など全て効かぬものを」
魔王「やはり貴様より余の方が優れた存在だと戦わずして明らかになったようだな!!フハハハ!!」
勇者「あ……ぅ……ひ……人が動けないのをいいことに……言いたい放題……くっ……」 ビクンッ
魔王「ふはは!写真に撮ってバラ撒いてやろう、光栄に思え!!ふははははは!!!」 パシャパシャ
勇者(ブッ殺してぇ)
紳士勇者「くっ……き、貴様ら竜魔王はどうした……奴は相当な強さの……」
魔王「竜魔王ならここにおるが」
竜魔王「うーっすwwwwww今度から魔王様に仕えますわwwwwwwwww」
紳士勇者「な、何故だ!!」
魔王「100万で買収した」
竜魔王「悪いなオッサンwwwwwwww世の中金なんだよwwwwwwwwwwwwwww」
紳士勇者「き、きっさまあああああ!!!!」
竜魔王「ヒュー怖ぇぇwwwwwwwwちょっと魔王様やっちゃってくださいよーwwwwwwwwww」
魔王「命令するな、黙れ」
竜魔王「あ、すいません、黙りますね」
魔王「さて」ザッ
紳士勇者「く……ち、近寄るな!お、おい兵士!!」
兵士A「え、俺っすか」
紳士勇者「貴様以外に誰がいる!魔王を止めろ!そして私を逃がせ!!」
魔王「向かってくるなら貴様から消してやるが」
兵士A「ですよねー」
紳士勇者「い、いいから早く行け!私は王様だぞ!私は……」
ドスッ
紳士勇者「……あ?」
兵士A「いや、俺も自分の命は惜しいんで、すんません」
紳士勇者「きっ、きっさm」 ザシュ
紳士勇者「 」
……紳士勇者を倒した!
側近「というわけで今回のMVPは敵の大将を討ち取った兵士Aさんでーす」
戦士「おめでとう兵士A!景品として勇者のパンツと幼女の写真をくれてやろう!」
兵士A「うーーーい」ォライッ ォライッ
騎士「解せぬ」
戦士「さーて、敵将も討ち取って戦も終わったわけだけどよー……」
勇者「んっ……くぅ……はっ…ぁ……」 ビクンッ
戦士「なんで勇者はあんなに艶かしいことになってんの?」
魔王「かくかくしかじかで発情しとるだけだわい」
戦士「ふーん、じゃあ今なら勇者を景品にしてもイケそうだな!」
勇者「はぁ……んっ……あ、あんた……ブッ殺すわよ……」 ビクッ
戦士「悪い悪い、ほらさっさとトイレ行って抜いて来い」
騎士「女性の場合は抜くとはいわないんじゃ」
戦士「……濡らしてこい?」
魔王「でもとっくにビショ濡れだからのー」
騎士(ひどいセクハラだ)
騎士「で、こちらの紳士(笑)さんだったものはどうするんです?」
魔王「コンクリ詰めにして海に沈めとこう」
側近「……確か放っておいたら数ヶ月か数年で生き返れるんですよね?」
騎士「そういう話ですね」
側近「ならコンクリ詰めも良いですけど絶対に出られない密室に閉じ込めて復活の度に餓死させるのは」
魔王「……おー」
戦士「へぇー……」
側近「え?わ、私何か変な事言いましたか?」
戦士「いや、その発想は無かったわと思ってよ」
魔王「人間だが貴様は良い魔王になれるな、よし、こやつはどこか適当な場所に閉じ込めよう」
側近(なんか褒められたのにあんま嬉しくないな)
数週間後・魔王の城
魔王「よう、もうオ○ニーはいいのか」
勇者「あんたいつまでそのネタで引っ張るつもりよ」
魔王「くくく、貴様の痴態は思いのほか部下に好評だったぞ、光栄に思え」
勇者「……まさか会って速攻で喧嘩売られるとは思わなかったわウジムシ野郎」
魔王「おや、やる気か丁度良い、ここしばらく馴れ合ってたが、そろそろ決着を着けたいと思っていたからな」
勇者「そうね、もう戦争の後片付けとかも大分片付いたし……あんたもういなくても問題無いわよね……!!」 ゴゴゴ……
魔王「くくく……そんなに例の痴態が恥ずかしかったのか?ん?どうだ?本当に自慰で満足できたのか?」
勇者「うるっせぇ、歯ぁ食いしばれ」 ゴゴゴ……
魔王「冗談の通じん奴め、まあ良い、今度は貴様のはらわたを……」 ゴゴゴゴ……
騎士「魔王様ー!大変ですー!」
魔王「どうした?」
騎士「それが……どうも他国の軍勢が旧紳士領へ進軍しているらしく」
魔王「なんと、余の領地を断り無く踏み荒らすとは……」
勇者「は?いやちょっと、あそこ私の領地でしょ?」
魔王「何を言っておる、竜魔王を味方にしたのも紳士を追い詰めたのも余だぞ」
魔王「貴様は媚薬で惨めにもイキかけていただけではないか、客観的に見て我々の領地とすべきだろう」
勇者「いやでも私の軍が無かったらそもそも勝てたかどうか分からないでしょ?」
勇者「3分の1ぐらいならともかく全部があんたの領土とか言われたら流石の私もブチ切れるよ」
魔王「……面白い、ならば貴様がいなくなれば全てが余の領地となるわけだ」 ゴゴゴ……
勇者「ああ、それは随分とシンプルな答えね、まあ消されるのはあんただけど」 ゴゴゴゴ……
騎士「だから喧嘩しないでくださいってば!!相手はエセ紳士とは比べ物にならないんですよ!?」
勇者「何人ぐらい?」
騎士「軍勢はざっと2万人程度です」
魔王「oh...」
魔王「……ちっ、仕方あるまい、ここはまた一時休戦だ」
勇者「命拾いしたわね」
騎士「ていうか領土が増えるほど侵略の脅威も増えるのでー……」
騎士「これから先もそんな喧嘩ばかりされてると私達が困るんですが……」
魔王「む……」
勇者「でも……」
騎士「でもじゃありません!」
魔王「……ちっ、決着は世界征服が終わってからになりそうだな」
勇者「そうね、その方がどっちが世界を支配できるか分かりやすいわ」
それから数年、勇者・魔王連合軍は戦い続け……そして……
外道魔王「はーっはっは!よもや我等が四天王に戦いを挑むとはマンモスあわれな奴!」
戦車魔王「グオゴゴゴゴゴ!!」
武道勇者「俺にやらせてくれ、お遊びはここらでいい加減にしろってとこを見せてやりたい」
波紋勇者「いや、先陣はこの俺に任せてもらおう!」
魔王「よし、誰でも良いがかかってこい」
波紋勇者「では行かせてもらおう……」 ユラァ…
魔王「フンッ!のろいのろい!そんな眠っちまいそうなのろい動きでこの魔王が捉えられるかーッ!!」 ブンッ
波紋勇者「かかったなアホめ!!」 バッチィーーーン
魔王「むっ!」
波紋勇者「稲妻十字空烈刃!!!」 ズバァーーッ
魔王「はいドーン」 ガッシャアアアン
波紋勇者「ぐあああああああああああ!!!!」
魔王の攻撃!波紋勇者は倒れた!
外道魔王「くっ……つ、次!次峰出ろ!」
戦車魔王「次峰!レオパルドンいきます!」 サッ サッ
戦車魔王「グオゴゴゴゴゴゴゴ!!!」
勇者「ノーズフェンシングーッ!!」 グサーッ
戦車魔王「ウギャアーーーーーッ!!」
外道魔王「……!」
武道勇者「や、やろう……ぶっ飛ばしてやる!!」 ダッ
魔王「足元がお留守ですよ」 ガッ
武道勇者「べっ!」 ベチーン
外道魔王「お、おのれ貴様らーっ!!」
勇者「エクスカリバーーーー!!!」 ズッギャアアアアアアアン
外道魔王「ぐぴぃぃっ!!」 ドッザーン
勇者「勝ったー」
魔王「元ネタのファンの人達に怒られそうだな」
戦士「いや俺は蟹座好きだぜ、山羊座の方が好きだけど」
側近「はいはい、とにかくこれで残す国はあと一つとなりましたね」
勇者「とうとう後一つかー、なんか感慨深いな」
魔王「余が世界征服しようとしてた時は必死に止めようとしてきたくせにな」
勇者「だってあんた人間滅ぼそうとするじゃん」
魔王「人間と共存なんぞ出来んからな、貴様だって魔物を散々ブチ殺しとったじゃろ」
勇者「まあそりゃそうだけどー」
騎士「で、最後の国ってどんなとこなんですか?」
側近「なんか魔法がすごい国らしいですよ」
勇者「魔法大国?」
側近「ええ、魔法でとても豊かな国を作り上げ、かつ侵略者は大規模の魔法で遠距離から消し去るそうです」
戦士「うわあ、超こえー、魔法ってそういうとこ卑怯だよなあ」
魔王「まあ余も魔法には自信があるし大丈夫だとは思うがな」
側近「まあ、こちらの戦力もかなりの物ですし……どうにかはなるでしょうね」
勇者「ちなみに相手のトップは何ていうの?」
側近「博識勇者というらしいです、名前の通りの博識っぷりだとか」
魔王「ふーむ、ま、とにかく準備をしたら出発だ!このまま全世界を我が手中に収めるぞ!!」
勇者「あんたの手じゃないしなあ」
魔王「貴様は本当にそういう揚げ足取りにかけては一流だよな、死ね」
勇者「この世を我が世とか思ってる人って大概は滅びるんだってよ、あんたが死ね」
魔王「あ?」 ビキビキ
勇者「あ?」 ビキビキ
騎士(本当にいつまで経っても仲良くならないなあ)
それから数日後
魔王「……むう、おかしいのう」
勇者「何が?」
側近「もう敵国の領地に入り込んでいるのに何も出てきませんね」
騎士「砦や町すら無いわね、このまま城まで着いちゃうんじゃないかしら」
博識勇者『よく来たな、魔王達よ』 ヴン
戦士「うおっ!なんだありゃ急に出たぞオイ!!」
竜魔王「なんすかwwwwwwwwwアレなんすかwwwwwwwwwwwww」
魔王「落ち着け、幻術か何かだろう、余だってアレぐらいできるわ」
騎士(あっ、なんか少し対抗意識持ってる)
博識勇者『一つ、貴方達に聞きますが……進撃を止める気は無いのですか?』
勇者「無いわね」
魔王「無いのう、ここまで来て帰るのもアレじゃし」
博識勇者『そうですか……平和的に帰っていただけないのなら仕方ありません……』
博識勇者『核だ!!核を撃てーー!!!!』 バッ
魔王「は」
戦士「うおっ!おい見ろ魔王!あっちの方の空に超速い感じで飛んでくるもんが……」
魔王「爆弾か何かか……むんっ!転移呪文!」 ヴンッ
魔王は空間転移呪文を唱えた!
騎士「何したんですか?」
魔王「危なそうじゃったからあーっちの超遠くに転移させといた、全くどんな武器なのk」
カッ
oh…
116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 05:25:31.67:tE9fk83Y0側近「……」
騎士「……」
戦士「……なあおい、俺疲れてんのかな、山が吹き飛んだように見えるんだけど」
竜魔王「やっべぇwwwwwwwwなにあれwwwwwwwwww超ヤバスwwwwwwwwww」
勇者「黙ってて」
竜魔王「はい」
魔王「ふん、余でも山の一つや二つを消滅させるぐらい……」
勇者「はっ!それぐらいなら私だってできるし!!できるし!!」
騎士「だからそういうところで張り合わないでください!!」
戦士「じゃあ俺もできそうな気がする!!」
騎士「あなたは無理ですよ!いい加減にしてください!!」
騎士「ど、どうします魔王様、あんなのがあるんじゃ引き返した方が……」
魔王「んー、今更引き返すのもな」
勇者「それに相手だって城の近くじゃ今のは使えないでしょ、むしろさっさと進んじゃった方が良いよ」
騎士「は、はあ……」
側近「しかし今ので兵士達が怯えていますよ、果たして足が動くかどうか……」
魔王「やれやれ、仕方あるまい」 ゴソゴソ
勇者「なに?」
魔王「おい貴様ら!!今なら敵陣に着いた順で先着1000名までに勇者とキス券をくれてやるぞ!!」
勇者「はい!!?」
魔王「運悪くあぶれても先着5000名までは勇者のおっぱい触り放題券を余が」
勇者「ちょちょちょ、あんた何やっ」
魔王「しかも今なら勇者も堕ちる即効性のお香と使用後の勇者の様子を写したものもついて」
勇者「ちょっ、ばっ、やめろ!!!!」
< ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!
< オッパイウオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!
< ウッヒョオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!
魔王「見るがいい、素晴らしい効果だ」
勇者「あんた今すぐちょっと殺してほしいのね、そうなのね!?」 ジャキン
魔王「ふふふ、良いのかな?ここで余を殺してしまっては今の爆弾で全滅するぞ」
勇者「あ……あんたって人はーーーーー!!」
魔王「フハハハハ!急げよビッチ娘め!早くせんと兵に先を越されるぞ!!」
勇者「あっ、くそっ!急ぐよみんな!早く……」
< ナンダヨ ユウシャサマノ カヨ……
< オレ ドウセ エロイコトスルナラ センシサマガヨカッタヨ……
< ナイワー ユウシャハナイワー
騎士「勇者様のかぁ……」 ハァー……
勇者「みんな死んじゃえばいいのに!!!」ダッ
側近「あっ!勇者様ー!!」
敵兵「……」 ズラッ
勇者「城か町かよく分からないとこの近くまで来てやっと人に会えたわね」
戦士「人っつっても敵兵だけどな、ま、数ならこっちのが上だぜ!」
側近「そうですね、それに戦場は特に何も無い荒野ですから、単純に数で勝るこちらが有利です」
騎士「魔王様……」
魔王「うむ、突貫ーーー!!!」
竜魔王「待ってましたーwwwwwwwwwwwwww」
< ウオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!
勇者「私たちはまだ後方で様子を見よう、場合によっては撤退の合図を」
戦士「この状況で撤退する展開とかあるかね?」
勇者「分かんないけど……なんか今までの敵とは違う気がするし……」
敵兵「……」
敵将「ってー!!」
敵兵「……」 パンッ パンッ
敵兵「……」 パンッ パンッ
騎士「きゃっ……魔王様!何か飛んできました!魔法かもしれません!」
魔王「うむ、どうやら敵は遠距離用の武器を持っておるな!結界は張ってやるから接近して戦うがいい!!」
< ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!
竜魔王「どっせーいwwwwwwwwwwww」 ベキッ
敵兵「 」
騎士「はぁっ!!」 ズバンッ
敵兵「 」
魔王「くらえぇい!!」 ゴゥッ
魔王は灼熱の息を吐き出した!辺りが灼熱の炎に覆われる!!
戦士「なんだよ!あいつら弱いじゃねーか!」
勇者「……」
敵将「ええい!いけ!いけ!虫ケラどもをブチ殺せ!!」
騎士「ねえ、大将首だ!大将首でしょう!?あなた!!」
騎士「首を貰っていきますよ、おとなしく首置いてけーっ!!」 ズバンッ
敵将「ぬぐああああああーーーーっ!!!!」
騎士「へへ、やりました!敵将討ち取ったりー!!」
ッターン
騎士「……がっ…?」ドサッ
敵将「ふふふ、違うな、とったんじゃない、とられたんだ」
竜魔王「ちょwwwwwwwwww騎士さんwwwwwwwww」
戦士「ちょっ、どういうことだおい!今あの敵将は首を狩られた筈だぜ!!」
騎士「ぐっ……あっ……」 ドクドク
魔王「貴様っ!」 ゴシュッ
魔王の攻撃!敵将を倒した!
敵将「ぐわああああああああああ!!!」
敵兵「将軍がやられました、新しい将軍を起動させます」 プシュー
敵将「ったく前の俺は情けないな!ついでだ!兵隊再起動!」
敵兵「了解、行動不能の兵の数だけ新しい兵を起動させます」 プシュー
敵兵「……」 パーン パーン
敵兵「……」 パーン パーン
竜魔王「ちょっwwwwwwwwテラリレイz……ぐわああああああーーーー!!!」
戦士「おっさーーーーん!!!」
勇者「側近!撤退の合図を!」
側近「はい、ドラを鳴らせー!」
ジャーン ジャーン ジャーン
兵士B「げぇっ!撤退!」
兵士C「撤退だー!急げー!」
兵士A「うーーーい」ォライッ ォライッ
魔王「撤退だと!?ぐぬぬ……」
戦士「モタモタすんな魔王ー!さっさと戻ってこいやー!!」
魔王「くっ……ふふふ、よくぞこの余を退けたな……」
魔王「だが例え余を退けたところで第二・第三の余が貴様を狙いに来るだろう!覚悟しておけ!!」
魔王「ふぁーっはっはっは……」
勇者「うわあ、めっちゃ魔王っぽい捨て台詞言いながらこっち来る」
勇者「感想は?」
魔王「強くないのに強かった」
勇者「矛盾してるけど言いたいことは分かるわ」
側近「どうやってかは知りませんが恐らく彼らは際限なく再生することが可能なのでしょうね」
魔王「うむ、確かに灰も残らんようにロストした敵まで出てきおったわ」
戦士「そりゃ今までの軍が全員勝てねーわけだな、ちなみに騎士と竜魔王は?」
勇者「死んだわ」
騎士「生きてます、あてて」
戦士「無理すんなよ、腹に何か貫通したんだろ」
竜魔王「俺の事も心配してくれませんかねwwwwwwwwwwww」
戦士「黙れ」
竜魔王「黙ります」
勇者「私が思うに」
魔王「余が思うにあの町というか城と言うかの中に何か手がかりがあると思われる」
勇者「ちょっと!それ私が思いついたのに!!」
魔王「いや余の方が早く思いついた」
側近「そういうのいいですから、で、とにかく町の中に何かあるかもしれないと」
魔王「気がするだけだがな」
勇者「っていうわけだから側近、少しの間だけ軍を頼むね」
側近「待ってください」
勇者「?」
側近「『え?何か?』みたいな顔やめてください、何でよりによって貴方が行くんですか」
勇者「だってこの中で一番強くて何があっても平気そうなのって私と魔王ぐらいだし」
魔王「心配せんでも余は変身魔法も使えるのでな、問題はあるまい」
側近「あんたも行く気かい」
オカマ勇者は斬新だな
135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 06:39:06.65:tE9fk83Y0勇者「オカマじゃねーし!女の子だし!」
魔王「急にどうした」
勇者「いやなんか急に脳内に何か声が、なんだろ」
魔王「しかし……うむ、人が全くおらんのう、ここは」
勇者「いないわけじゃないけどね、何かビンみたいなのの中で水に漬かってるね」
魔王「何をしておるのか分からんな、料理にでも使うつもりか」
勇者「あんたら人間の料理する時こうするんだ」
魔王「たまに醬油漬けにしたりはする」
勇者「やっぱ相容れないなー、私魔王って大嫌いだわ」
魔王「余の方も貴様らは大嫌いだわな」
勇者「なんでよ」
魔王「在り来たりだが親を人間に殺されたわ、両方とも、貴様は?」
勇者「在り来たりだけど両親が魔物に襲われて食べられたり苗床にされたりしてたわ」
魔王「まあ許せよ、人間と違い魔物が人間を襲うのは本能というものだ」
勇者「人間だって好きで魔物を襲ってるわけじゃないけどね」
魔王「チッ」
勇者「チッ」
勇者「……あ、魔王」
魔王「なんぞ」
勇者「そこ多分なんか罠っぽいのが」
魔王「ぐわああああーーーっ!!!」 ドシュゥゥッ
勇者「ほらみたことか」
魔王「貴様わざと余が引っかかるまで待ってたろう……くそっ、回復っと」
勇者「でも罠がある道は正解の道って言うわよね!ほら!ほら!」 グイグイ
魔王「おいこら押すな貴様!回復できるにしても痛いんだぞアレ!!」
勇者「大丈夫だって!やればできるって!!頑張れ!!」 グイグイ
魔王「頑張れって貴様……ぐはぁぁ!矢がぁぁぁ!!」 ズドドドッ
勇者「オッケー!この調子でいこう!!」
魔王「きっさまああああああ!!!」
勇者「魔王のちょっといいとこ見てみたいー♪っと、ほら早く……きゃああああ!!!」 ッパーン
魔王「ざまあみろ」
勇者「うぐう……う、後ろからの攻撃は卑怯だわよ……回復できるけど」
魔王「仕方あるまい、結界でも張っておくか」
勇者「最初からそうしろや」
博識勇者「ようこそ、よくここまで辿りつけたね」
魔王「トラップを仕掛ける側の余からアドバイスさせてもらうと魔法を封じるのは反則だ」
勇者「個人的にはモンスターハウスもどうかと思うわ」
博識勇者「ははは、ごめんごめん、でもここまで辿り着いた君達なら真実を知る資格がありそうだ」
魔王「もったいぶらんで話があるなら早く話せ、その後で死ね」
博識博士「まあまあ、とりあえずは彼らの話を聞いてくれよ」
勇者「彼ら?」
神「おめでとうございます!とうとう最後のダンジョンまで辿り着きましたね!」 パンパカパーン
魔神「いよいよ明かされる最後の謎!その答えの先にあるものとは……」
神「大興奮の答えはCMの後!」
魔王「黙れ」
神「やれやれ、せっかちなお爺さんだね、それじゃ正解に行こうか魔神」
魔神「正解はねー、ここでは勇者と魔王を作ってるんだよ」
勇者「ちょっと何言ってるか分からないわね」
博識勇者「そうだよ神様、オカマにも分かるように説明してあげて」
勇者「オカマオカマうっさいわね、斬り殺すぞ」
神「つまりね、この工場プラントでは君達勇者と魔王の体と魂を作り出しているんだ」
魔神「その君達の製作過程にあるのがそこかしこのビン詰めの人間さ」
魔神「ちなみに君達がプラントの外で戦った兵士達も同じだよ、まあ勇者としてカウントはされないけど」
勇者「ふーん、つっても私はこんなところじゃなくて生まれはハッキリしてるけどね」
神「その君の記憶が作られたものだとしたら?」
勇者「?」
神「生まれ育って魔王を倒して封印される、そこまでが僕らが作った偽者の記憶だとしたら?」
魔神「君はそれを把握できない、心から自分の記憶が自分のものだと確信できるかな?」
勇者「そ、それは……」
魔王「仮にそうだとしてだ、貴様らは何故そんなことをするのだ、それが解せんな」
神「だって僕らは折角の人間を作り出す技術を作り出したんだよ」
魔神「これで優れた人間達を作り出して戦わせる、楽しいじゃないか!」
神「僕が魔王・魔神が勇者を作り出して、どっちが勝つか競ってたんだけど、今回は決着がつかなさそうだね」
勇者「どういうことよ」
魔神「つまり、君達も僕らと同じく世界を統べる存在になって世界を支配しようって誘いだよ」
神「君達にはその資格があるんだ、素晴らしいよ!僕らみたいな神になれば世界はどうにでもできるんだ!」
魔王「なるほどなるほど、つまり、貴様らの仲間になれば神レベルの存在になり世界を支配できると」
神「そうさ、世界征服を目指していた君たちからすれば素晴らしい提案だろう?」
魔王「だが断る」
魔神「マジ?」
魔王「世界に王はただ一人、この余のみで十分よ!」
魔王「第一だな、余はそれこそ本物の神を知っておるのだ、貴様らごときヒヨっ子なんぞ話にならんわ」
神「分かってないなあ、その神様の記憶も……」
魔王「偽者だという証拠がどこかにあるのか」
神「……無いけどさ」
魔王「余は余自らの記憶を信じるのみよ、貴様らが何だろうが知っ」
勇者「知ったことか!!!」
魔王「き……貴様……とてつもなく格好いい余のセリフを……」
勇者「てへぺろ☆」
神「やれやれ仕方ない、できれば仲間に迎え入れたかったけど無理なら仕方ないね……」
魔王「ふん、やる気ならばどこからでも……」
神「よいしょ!」 ドゴッ
魔王「ごほああああっ!!」
神の攻撃!魔王は倒れた!
勇者「げっ、ま、魔王!」
魔神「よいしょー」 ガギッ
勇者「がっ……首っ……キツ……ぁっ……」ガクン
魔神の攻撃!勇者は倒れた!
博識勇者「お見事」
神「ふふん、この二人はここらに保管しといてよ、後で記憶を書き換えるから」
魔神「このまま捨てちゃうのも勿体無いしね」
博識勇者「ラジャーでーす」
戦士「おっせえええええええ!!!!」
騎士「もう二日も帰ってきませんねー」
側近「兵士を誤魔化すのもそろそろ限界ですよ」
竜魔王「マジかwwwwwwwwwwそろそろ給料日なのにwwwwwwwwww」
兵士「俺も乗り込みたいとこだけどなー、俺らが普通に言ったら町の周りの兵に返り討ちだよなあ」
騎士「そうですよねー、魔王様みたいに姿を隠して近付く以外の方法としては……」
側近「飛んで近付く……とか……」
戦士「飛ぶったってお前、鳥じゃあるまいし」
騎士「それは流石に無理がありすぎですよねー」
竜魔王「あwwwwwww俺飛べますよwwwwwwwwwwwwww」バサッ
戦士「そうそう、ドラゴンでもなきゃ……」
竜魔王「そーらーをじゆうにwwwwwwwとーびたーいなーwwwwwwwww」 バッサバッサ
戦士「マジかよこいつ」
戦士「これで町に侵入できるな!やったぜ!」
騎士「でもコレで普通に飛んでったら速攻でバレるわよ?」
側近「じゃあ貴方達が突入するまでの間は私達が軍を出して目を引きますよ」
騎士「うーん、でも旗印の二人がいなくて大丈夫かしら……」
幼女「モーマンタイだよ!!」
騎士「あっ!幼女様!!」
幼女「えへへ、あのね、みんな私の言う事だったら聞いてくれるんだ!」
幼女「だから私がみんなを率いてみようと思うの!」
騎士「ええ!?そんな!危ないですよ幼女様!!」
幼女「だいじょーぶだよ!これでも私は一国一城の主だったんだもん!」
騎士「幼女様ぁぁぁ!!」
戦士「俺も一国一城の主だったんだけどな」
側近「ではこれより10分だけ突撃をかけます、それを過ぎたら速攻でここを離れましょう!」
「突撃かけんのかよ……」 ざわざわ
「勇者様と魔王様無しで大丈夫かよ……」 ざわざわ
「側近うぜぇ」 ざわざわ
側近(くっ……やはり私では皆の士気が……)
ジャーン ジャーン
幼女「あっ、合図のドラだよ!みんなー!とつげきー!」 トテトテ
側近「あっ!こら幼女様待っ……」
「オラァァァァ!!!野郎共突撃じゃオラァァァァ!!!!」
「敵兵がなんぼのもんじゃああああああああああああああああああああ!!!!!!」
「幼女様に近付けさせんなあああああああああああああ!!!!!!」
「全員まとめて地獄に送ってやらあああああああああああ!!!!!!!!!」
幼女「よーし!みんなー!ガンガンいこうぜ!」 ウオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!
側近「解せぬ」
戦士「うっし!今だ竜魔王!そらをとぶ!」
竜魔王「ういーっすwwwwwwwwwwwww」 ギューン
騎士「魔王様たちはどこらへんにいると思いますか?」
戦士「うーん、結構広いからな……竜魔王どのへんだと思うよ」
竜魔王「俺っすかwwwwwwまあ馬鹿は高いトコに登るって言いますよねwwwwwwwww」
騎士「そういえば一際高い建物がいくつかありますよね」
戦士「確かにあのバカ二人なら高いもんがあったら絶対登るよな!」
騎士「絶対に登りますね!」
竜魔王「了解っすwwwwwwwwwwそんじゃwwwwwwwwwww」 バサッ
博識勇者「ううむ、朝はマックスコーヒーに限る」
博識勇者「おや?ふむ、また軍が勇者兵と戦っているのか、無駄な事を」
幼女『いっけー!』
博識勇者「……ふむ」 カチカチ
幼女『そこだー!いけっ!やったやった!よーし!』
博識勇者「……一発ヌいとくか……やっぱり幼女型はいいなあ、フフ……」
ズゴッシャアアアアアアアアアアアアン
博識勇者「!!?」ビクッ
竜魔王「すいませーんwwwwwww魔王さんいま」
戦士「うおっ」
騎士「あ、小さ……」
竜魔王「あwwwwwwお邪魔しちゃってサーセンwwwwwwwwwwwww」
博識勇者「う……うおおおおおおおおおおお!!!!!!」
小さwwwwww
161:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 08:14:13.01:tE9fk83Y0戦士「あっ、つーかこいつラスボスじゃねえか!かかるぞ!」
騎士「えっ、だっておちんちん……えっ」
博識勇者「き、貴様ら絶対に許さんぞ!じわじわと……あっ、ちょっ、待っ」 ピョンピョン
戦士「くらええっ!!」 ドカッ
博識勇者「ふごあっ!」
戦士「オラオラオラ!!」 ドカドカドカ
博識勇者「ちょっ、まっ、せ、せめてパンツはかせ……ぐへっ!」
博識勇者「ぐっ……き、貴様ら……」 ズズ……
騎士「こ、こっち来ないでください!!」 ゴガンッ
博識勇者「ごふぁぁっ!!」 プチュン
騎士「あ、す、すいません、大丈夫で……」
博識勇者「 」
騎士「死んでる……」
……博識勇者を倒した!
勇者(う……)
勇者(ああ……なんだろ……息が出来ない……これって……)
勇者(私は死んだのか……?結局何もしないままで……)
勇者(あんな神様なんかにいいように操られて……私は……)
勇者(……ていうかあれ、なにこれマジで苦しいんだけど、なにこれ息できない息!!)
勇者「んー!んーんー!!」 バタバタ
勇者(あっ!なにこれ顔になんか乗ってる!えっ、なにこれ、これは……)
勇者「っぶはぁ!!」ガバァッ
戦士「いよっ、おはよう」
勇者「ぬ……濡れタオル……」 ベシャァ
戦士「ちょっとしたイタズラじゃねぇか……げほっ」
騎士「やりすぎなんですよ」
勇者「死ぬかと思ったわ、なんか変な汗かいたし」
魔王「イタズラで済む事と済まない事があるんだぞ」
戦士「ごめん……」
勇者(うわあ、マジで反省してる)
騎士「で、これからどうするんですか?」
魔王「ひとまず奴らにリベンジしたいな、問題は奴らがどこにいるかだが……」
騎士「勇者さん達を生かして捕らえてたならそのうち様子見に来るんじゃないですか?」
勇者「……言われてみればその通りね」
魔王「騎士は賢いな、どこぞのバカとは大違いだ」
戦士「お前らにバカって言われると通常の三倍ぐらい腹立つな何か」
竜魔王「蒼い稲妻がwwwwwwww僕を攻めるwwwwwwwww炎www体wwwwww焼き尽くすwwwww」
竜魔王「ゲッチュwwwwwwwwwwwwwwww」
竜魔王「うっはwwwwwwwwやっべぇwwwwwwwwwwクッソ暇だわwwwwwwwww」
竜魔王「俺なんか小さい部屋とか入れねーからなーwwwwwwwどうすっかなーwwwwwwww」
竜魔王「そうだwwwwwそういやここの変なの気になってたんよwwwwwwwwwwスイッチみたいなwwwww」
竜魔王「でもなーwwwww大抵の話だとこういうの押すと大変なことんなるんよねwwwwwwwwww」
竜魔王「いいやwwwwwwwww限界だッwwwwww押すねwwwwwww」 カチッ
[核ミサイル発射準備が完了しました、10分後に発射されます]
竜魔王「クッソワロタwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
魔神「いやだから旅団はまだ実力隠してるだけで本気出せば護衛軍とも戦えるから」
神「妄想乙、旅団とか師団長クラスに苦戦する雑魚だろ」
魔神「よっと、そんでこいつらどうするの?」
神「うーん、記憶だけ書き換えて駒にするかデータを元に新キャラ作るかで悩むなー」
魔王「いっそこのまま見逃すというのはどうかね」
神「ははっ、ワロス、それは無いわー……あれ?」
魔王「ふんっ!!」 ベゴンッ
神「ごばはぁっ!!」
魔王の攻撃!神にダメージ!
魔神「か、神ーーーー!!!」
勇者「せいやっ!!」 ガゴンッ
魔神「ごふぁっ!」
勇者の攻撃!魔神にダメージ!
ハンタ厨かよwww
171:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 09:03:00.40:tE9fk83Y0魔王「ふん、散々調子に乗りおって……覚悟はできとるだろうな」
神「げふっ、な、なんで君達が……」
勇者「不可能を可能にするのが勇者だからよ!」
魔神「あっ、今のセリフちょっとかっこいい」
勇者「でしょ?」
神「ふふん、笑わせてくれる……二日前は僕らに手も足も出なかった人が!!」
魔王「言い訳じゃないが、あの時は連戦だったしトラップで体力も魔力も磨り減ってたからな」
勇者「ベストコンディションなら、あんたらなんて!!」 ガンッ
魔神「あだぁっ!」
神「ま、魔神ーーっ!!」
神と魔神仲良いな
174:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 09:13:35.95:tE9fk83Y0神(ちぃっ!魔神を見捨てるわけにはいかない……ここは勇者を集中攻撃だ!)ダッ
魔神(くそっ、もう許さないぞ!その可愛い顔を吹き飛ばしてやる!)
神と魔神がターゲットを勇者に絞り、魔力を放出する
神「ふふん!聖と魔両方の魔法を食らえ!メドローアみたいな感じで!!」
魔神「そうだ!メドローアみたいな感じで!!」
勇者「そりゃ悪手だろ、アリンコ」 キュンッ
勇者は雷撃呪文を唱えた!凄まじい稲妻がほとばしる!!
そのまま稲妻が神の放った神聖魔法を打ち破り、神へと激突する!
神「あばばばばばばば!!」 バリバリバリ
魔神「か、神!だが俺の暗黒魔法はまだ死んじゃいないぜ!くらえ!!」
勇者「魔王!」
魔王「あ、痛っ……くないわー、魔王だから暗黒魔法全然痛くないわー」 バチン
魔神「こ、こいつ……勇者の盾に……!」
勇者「どうせならそのまま魔法で死ねば良かったのに」
魔王「せっかく庇ってやったのにその言い草か、貴様が死ね」
神「くそっ……何でだあいつら……僕らより圧倒的に仲が悪く見えるのに……」
勇者「ま、仲が良いだけじゃ上手くいかないこともあるってことよね」
魔王「ドヤ顔してるけどソレ別に良いセリフでもないぞ」
勇者「マジか」
神「ふふん、余裕じゃないか!隙有りだ!」 ダッ
勇者「おっと」 サッ
神「避け……げふぅっ!!」 ボゴッ
勇者「ふふん、これが我が家に代々伝わる必殺技!勇者キックよ!!」
魔王「サッカーボールキックに見えたんだが」
神「はぁ……く、くそっ、僕らは神なんだぞ……その僕らが……うおおお!!」
魔神「くそっ!!これでもくらえーーっ!!」
勇者「ていやっ!」 パリィ
魔神「うわっ!ぐっ!」 ドタッ
魔王「ふんっ!」 ガキッ
神「うぎゃっ!」
勇者「思い知るがいいわ!これが勇者家に代々伝わる伝統のテキサスクローバーホールドよ!!」 ギリギリ
魔神「あだだだだだだだだ!!!あ、足がああああ!!!」 ギリギリギリギリ
魔王「そしてこれが魔王家に代々伝わる伝家の宝刀!!アルゼンチンバックブリーカーだーーっ!!!」 ベキベキ
神「うぎゃああああああああ!!!」 ベギベギ
なんという肉弾戦
180:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 09:28:51.97:2RABo8c5O
これが勇者と魔王の真の力か…!
181:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 09:31:07.19:tE9fk83Y0勇者「……」 ギリギリ
魔神「 」
魔王「……」 ギリギリ
神「 」
戦士「……もう離してやっても良いんじゃねーの?」 ヒョコッ
勇者「そうね、よいしょっと」 パッ
騎士「なんとも地味なフィニッシュでしたね」
勇者「関節技だからなー、でもこれ本当に家の先祖代々の技なんだよ」
魔王「こっちもそうだぞ、これで勇者にトドメをさせとよく教わったものだ」
騎士「もっと勇者的な技使いましょうよ」
勇者「だよねー、ジャーマンスープレックスとかの方がまだ見栄えが」
騎士「プロレスから離れろ」
神「ふ、ふふ……調子に乗っていられるのも今のうちだぞ……」
魔王「なんだ、生きてたのか」
神「ふふふ、今この核ミサイルの発射スイッチを入れた」
魔神「これでもう10分後には、世界は核の炎に包まれる!!」
戦士「な、なんだと!?」
神「はっは!今更後悔したってもう遅」
竜魔王「サーセンwwwwwwwwwちょっといいすかwwwwwwwwwwwww」
戦士「どうした?」
竜魔王「いやwwwww核発射キャンセルしようと思ってイジったんすよwwwwwwwww」
竜魔王「そしたらwwwwwwwwそしたらwwwwwwwwwwwwwwwwww」
[自爆装置が作動しました、爆発まであと2分です]
竜魔王「だっておwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
戦士「お前マジかよ」
竜魔王「やべーっしょコレwwwwwwwwwwwwクッソワロ」
勇者「あんたちょっと黙れ」
竜魔王「黙ります」」
魔王「とりあえず二分以内に速攻で離脱せんとな、いけるか竜魔王」
竜魔王「タブンネ」
勇者「今度ふざけたら殺す」
魔王「というか側近や兵共は大丈夫なのか?」
戦士「今頃は大分後方まで避難してる筈なんで多分大丈夫だ!ほら飛べ!」
竜魔王「あっ、重っ!コレ思ってたより重いわー!あたたたた!重ーっ!!」
勇者「殺すと言った」 チャキ
竜魔王「全速でこの中域より離脱します!!」 バサッ
戦士「というわけで、世界が統一された今、お前らには刺身にたんぽぽを乗せる作業をしてもらう」
神「なんでだよ!僕は神だぞ!ゴッドだぞー!」
魔神「僕はえーっと……魔神だぞー!デビルだぞー!!」
戦士「働かないなら宿も貸さないし食事もやらないだけだから別に良いんだが」
神「ごめんなさい働きます」
竜魔王「そうそうwwwwwwwwww働かざるもの食うべからずだぜwwwwwww」
魔神「戦士さーん、働きもせず寝そべってるトカゲが何か言ってるよー」
戦士「仕方ないんだ、あの野郎は伝記出版したおかげで印税ウハウハだから仕方ないんだ!」
竜魔王「冨樫仕事しろwwwwwwwwwっとwwwwwwwwwwww」カチャカチャ ッターン!
幼女「はい、らっしゃいらっしゃい!幼女写真売り場だよー!」
騎士「よよよ、幼女様!何をしてるんですか!」
幼女「えへへ、ドラゴンさんが私の写真売れば大儲けできるっていうから売り始めてみたのー」
騎士「分かりました、ちょっとあのトカゲ狩ってきますね」
側近「幼女様、これ一枚」
幼女「まいどー!」
騎士「側近さん……?」 ゴゴゴゴゴ……
側近「かわいいものはかわいい、それで良いじゃないですか」
側近「むしろ……あなたは買わないのですか?」
騎士「……こっちの幼女様水浴び写真30枚ください」
幼女「わーい!騎士ありがとー!」 だきっ
騎士「うっひゃあああい!!こちらこそありがとうございます!!ありがとうございますうう!!!」
側近「うわあ」
勇者「ごめーん、待ったー?」
魔王「なあに、こちらも今来たところよ」
勇者「そう?だったら良かったー」
魔王「なんだ、新しいキャミソール買ったのか?」
勇者「うん、どうかな似合う?」
魔王「似合う似合う」
勇者「ふふっ、良かった、じゃあ出掛けましょっか!」 ギュッ
魔王「おいおい、腕にからみつくなよ」
勇者「へへへ、良いじゃない少しぐらいー」
魔王「ははは、こいつー」
勇者「ははは、こやつめ、はははー」
どういうことなの…
193:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 10:04:31.15:tE9fk83Y0戦士「あ、そういやよ」
神「なに?」
戦士「なんか勇者と魔王は全部お前が作った存在だって聞いたけど本当か?」
魔神「んー、数千年前からはね、でもそれよりも前から勇者と魔王は存在してたみたいだから」
戦士「ふーん……やっぱり俺も幼女も魔王も勇者もお前らに作られたのかね」
神「君や幼女ちゃんや竜はそうだと思うよ、でも……」
戦士「ん?」
神「あんなこと言っておいて何だけど勇者と魔王に関しては完全にイレギュラーだったんだ」
魔神「うん、だから彼らはそういう設定ってわけじゃなくて多分、本当に数万年前からやってきたんだよ」
戦士「へー……そりゃまた気が遠くなるぐらいの昔の話だなぁ」
神「ははっ、僕らもそう思う」
勇者と魔王に何があった
196:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 10:09:15.93:tE9fk83Y0荒野
勇者「はい恋人ごっこ終了ー」
魔王「ったくどいつもこいつも関係勘繰りやがって」
勇者「元から仲良いわけでもないのに罵り合ったぐらいで破局報道しないでほしいわよね」
魔王「全くだ、ああそうだ、テメェその服全っ然似合ってねぇぞ」
勇者「あんたこそそのTシャツ超ダサイわ、正直引くレベル」
魔王「はっはっは、オシャレを分かってない女は困るわー、マジで」
勇者「TシャツにGパン履いてりゃナウイと思ってる爺さんに言われたくないわ」
魔王「ナウイ(笑)今更誰も使わんわそんな言葉」
勇者「ふふっ、ごめんね、爺さん世代に合わせようと気遣ってあげちゃって」
魔王「ククク……」 ビキビキ
勇者「うふふ……」 ビキビキ
かつで世界がバラバラだった時、それを纏めた二人の英雄がいました。
片方は魔物の王となり、片方は人の王となり、世界を一つにしました。
数々の冒険を経て、いつしか二人の間には愛が芽生え、そして深く愛し合いました。
そして冒険が終わった今、二人は誰にも邪魔されることなく愛を語り合うのでしょう。
そう、一千年、一万年、一億年経っても、永遠に……
民明書房刊:「世界征服のススメ」著:竜魔王 より
勇者「今度こそ本ッ気でくったばれやクソジジィィィ!!!」
魔王「やっかましいわ!!このまま首をへしおって体を魚の餌にしてくれる!!!」
勇者「させてたまっか!!地獄に落としてやる!!クソ野郎!!!」
魔王「地獄に落ちるのは貴様じゃああ!!こんのド腐れビッチがあああああ!!!!!」
happy end
乙
竜魔王wwwww
206:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 10:22:58.12:YOVs46rP0竜魔王wwwww
乙!
肉体言語で騙る愛だな
肉体言語で騙る愛だな
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大好きです、ヒラコーとか
乙!!!