1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/02/03(日) 22:08:24.87 :SRiOZAIm0
貴音「……………………」
真美「おぉーっと!アレは我が765プロの誇る銀色の王女、四条貴音!」
亜美「何やら真剣な様子ですね……」
貴音「…………………!」ガタッ
真美「おぉっ!おもむろに椅子から立ち上がったぞぉ!?」
亜美「全身から、強い意志の力を感じさせますね」
貴音「…………………」スタスタ ピタッ
真美「さァッ!しっかりとした足取りで、彼女が向かうその場所は……?」
貴音「………………お腹が空きました……」
真美「四条貴音専用カップ麺タワァァァー!」
亜美「ちょっとあれ。物凄い高さですよ。そういえば、やよいっちが掃除するときにちょっと困っていましたね」
貴音「……………………」
真美「おぉーっと!アレは我が765プロの誇る銀色の王女、四条貴音!」
亜美「何やら真剣な様子ですね……」
貴音「…………………!」ガタッ
真美「おぉっ!おもむろに椅子から立ち上がったぞぉ!?」
亜美「全身から、強い意志の力を感じさせますね」
貴音「…………………」スタスタ ピタッ
真美「さァッ!しっかりとした足取りで、彼女が向かうその場所は……?」
貴音「………………お腹が空きました……」
真美「四条貴音専用カップ麺タワァァァー!」
亜美「ちょっとあれ。物凄い高さですよ。そういえば、やよいっちが掃除するときにちょっと困っていましたね」
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/02/03(日) 22:12:59.16 :SRiOZAIm0
貴音「ふむ…………」
真美「いくつかのカップ麺を手に取り、思案顔の四条選手」
亜美「吟味していますねぇ……」
貴音「…………じゅる…………はっ!」
真美「おっと。ここでいつの間にか溢れ出していたヨダレを一度拭き取る!」
亜美「ほんのりと赤らめた頬がまたいいですね~」
貴音「…………………」スッ
真美「おっとここで貴音選手!カップ麺の容器に耳をそっと当てたァ!」
亜美「乾麺たちの声を聞いているのでしょうね。卓越したラーメン通の彼女だからこそ成せる技ですね」
貴音「ふむ…………」
真美「いくつかのカップ麺を手に取り、思案顔の四条選手」
亜美「吟味していますねぇ……」
貴音「…………じゅる…………はっ!」
真美「おっと。ここでいつの間にか溢れ出していたヨダレを一度拭き取る!」
亜美「ほんのりと赤らめた頬がまたいいですね~」
貴音「…………………」スッ
真美「おっとここで貴音選手!カップ麺の容器に耳をそっと当てたァ!」
亜美「乾麺たちの声を聞いているのでしょうね。卓越したラーメン通の彼女だからこそ成せる技ですね」
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/02/03(日) 22:20:14.85 :SRiOZAIm0
貴音「………………♪」
真美「どうやら決着がついた様子の四条選手。ご機嫌な微笑を浮かべながら、一つのカップ麺を手に取ります」
亜美「今現在の体調、気温、腹具合など、様々な要素を考慮しての、ベストな選択ですね」
貴音「………………♪♪」ペリペリッ パッパッ トポポポ
真美「さて四条選手。素早く、それでいて丁寧な動作で、カップ麺にお湯を注いでいます」
亜美「究極に洗練された、まさしく達人の技です」
貴音「………………」ウットリ
真美「立ち上る湯気に、思わず恍惚の笑みを浮かべます!」
貴音「………………♪」
真美「どうやら決着がついた様子の四条選手。ご機嫌な微笑を浮かべながら、一つのカップ麺を手に取ります」
亜美「今現在の体調、気温、腹具合など、様々な要素を考慮しての、ベストな選択ですね」
貴音「………………♪♪」ペリペリッ パッパッ トポポポ
真美「さて四条選手。素早く、それでいて丁寧な動作で、カップ麺にお湯を注いでいます」
亜美「究極に洗練された、まさしく達人の技です」
貴音「………………」ウットリ
真美「立ち上る湯気に、思わず恍惚の笑みを浮かべます!」
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/02/03(日) 22:28:29.34 :SRiOZAIm0
貴音「…………………」
真美「四条選手。お湯の入れたカップ麺をテーブルに置いて、自らもテーブルにつきます。そしてどうやら……?瞑想しているようです!」
亜美「五感を極限まで研ぎ澄ましているのでしょう。全ては目の前のラーメンを隅から隅まで味わうためです」
貴音「…………………」ゴゴゴゴゴ……
真美「集中力が高まってきたか四条選手!何やらオーラめいたものまで見えてくるようです!」
亜美「ちょっとあれ……。オーラまでラーメンの形してますよー。今彼女の頭の中には、目の前のラーメンしかないんでしょうね」
貴音「…………………!」カッ
真美「おぉーっと!ここでついに開眼!」
亜美「すごいですよ。ぴったり三分ですね」
貴音「…………………」
真美「四条選手。お湯の入れたカップ麺をテーブルに置いて、自らもテーブルにつきます。そしてどうやら……?瞑想しているようです!」
亜美「五感を極限まで研ぎ澄ましているのでしょう。全ては目の前のラーメンを隅から隅まで味わうためです」
貴音「…………………」ゴゴゴゴゴ……
真美「集中力が高まってきたか四条選手!何やらオーラめいたものまで見えてくるようです!」
亜美「ちょっとあれ……。オーラまでラーメンの形してますよー。今彼女の頭の中には、目の前のラーメンしかないんでしょうね」
貴音「…………………!」カッ
真美「おぉーっと!ここでついに開眼!」
亜美「すごいですよ。ぴったり三分ですね」
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/02/03(日) 22:34:47.11 :SRiOZAIm0
貴音「……………………」コクコク
真美「さて。四条選手、まずはスープから味わう……!」
貴音「………………はあぁぁぁ……!」ウットリ
真美「そしてこれ以上ないくらいの至福の表情ゥゥーっ!」
亜美「これはもう。見ている者全ての胃袋を刺激する表情ですね」
貴音「…………………」ハフハフ ズルズルズルル
真美「そしてついに麺を勢い良くすする四条選手!」
貴音「………………はあぁぁぁああん……!!」ウッッットリ
真美「とろけたァァー!銀色の王女、四条貴音!ついにとろけました!!」
亜美「いい表情ですねえ……。これはまさに……」
律子「こーら。何やってんの」
貴音「……………………」コクコク
真美「さて。四条選手、まずはスープから味わう……!」
貴音「………………はあぁぁぁ……!」ウットリ
真美「そしてこれ以上ないくらいの至福の表情ゥゥーっ!」
亜美「これはもう。見ている者全ての胃袋を刺激する表情ですね」
貴音「…………………」ハフハフ ズルズルズルル
真美「そしてついに麺を勢い良くすする四条選手!」
貴音「………………はあぁぁぁああん……!!」ウッッットリ
真美「とろけたァァー!銀色の王女、四条貴音!ついにとろけました!!」
亜美「いい表情ですねえ……。これはまさに……」
律子「こーら。何やってんの」
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/02/03(日) 22:37:13.68 :SRiOZAIm0
亜美「あっ。りっちゃーん」
律子「あっ。じゃないわよもう。二人とも、時間よ。仕事行くわよ」
真美「えっ、もうそんな時間?……げっ。やばー」
律子「分かったさっさと準備する!ほらほら!」
亜美&真美「あいあいさー!」ラジャッ
貴音「……頑張るのですよ。亜美、真美」
真美「げっ。お姫ちん……」
亜美「バレてたんスね……」
貴音「ふふふ……。まこと、楽しいひとときでした」
亜美「あっ。りっちゃーん」
律子「あっ。じゃないわよもう。二人とも、時間よ。仕事行くわよ」
真美「えっ、もうそんな時間?……げっ。やばー」
律子「分かったさっさと準備する!ほらほら!」
亜美&真美「あいあいさー!」ラジャッ
貴音「……頑張るのですよ。亜美、真美」
真美「げっ。お姫ちん……」
亜美「バレてたんスね……」
貴音「ふふふ……。まこと、楽しいひとときでした」
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/02/03(日) 22:41:42.32 :SRiOZAIm0
P「ただいまー。おっ、亜美、真美、今から仕事か?頑張れよー。ん。行ってらっしゃい」
P「くんくん……。なんだかいい匂いがする。そういや昼飯食ってないなあ」
P「ただいまー。おっ、亜美、真美、今から仕事か?頑張れよー。ん。行ってらっしゃい」
P「くんくん……。なんだかいい匂いがする。そういや昼飯食ってないなあ」
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/02/03(日) 22:42:56.37 :SRiOZAIm0
貴音「…………まこと、美味でした」ゴチソウサマ
P「……おっ。やっぱり貴音か」
貴音「お帰りなさいませ。あなた様」
P「ただいま。さぁて。俺も何か食べようかなー。……よし、貴音見てたらラーメンって気分だし、俺もカップ麺にしようかな!」
貴音「わ、わたくしのらぁめん達は、いくらあなた様といえど、差し上げられませんよ?」
P「ふっふっふ。甘いな貴音。これを見るがいい!」ゴソゴソ
貴音「こ……これは……!今日発売の新作かっぷらぁめん……!麺の食感にこだわりにこだわり抜いたというあの……?」
P「なんだ貴音、まだ食って無かったのか?俺は既にこれで二杯目……さ!」ドヤァア
貴音「わ、わたくしにも一口……」
P「いくら貴音といえど、差し上げられませんよ?」ノンノン
貴音「…………いけずです」ムスッ
貴音「…………まこと、美味でした」ゴチソウサマ
P「……おっ。やっぱり貴音か」
貴音「お帰りなさいませ。あなた様」
P「ただいま。さぁて。俺も何か食べようかなー。……よし、貴音見てたらラーメンって気分だし、俺もカップ麺にしようかな!」
貴音「わ、わたくしのらぁめん達は、いくらあなた様といえど、差し上げられませんよ?」
P「ふっふっふ。甘いな貴音。これを見るがいい!」ゴソゴソ
貴音「こ……これは……!今日発売の新作かっぷらぁめん……!麺の食感にこだわりにこだわり抜いたというあの……?」
P「なんだ貴音、まだ食って無かったのか?俺は既にこれで二杯目……さ!」ドヤァア
貴音「わ、わたくしにも一口……」
P「いくら貴音といえど、差し上げられませんよ?」ノンノン
貴音「…………いけずです」ムスッ
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/02/03(日) 22:45:56.87 :SRiOZAIm0
P「さぁて、お湯を注いで、と」トポトポ
P「後は待つだけ!さて貴音。俺は今から舌先の全細胞を活性化させ、味覚を研ぎ澄ます為に瞑想をする。すまんがちょっと黙るぞ」
貴音「わたくしもお供いたします」
P「断っておくけど……。やらんぞ?」
貴音「…………………」
P「貴音ー?聞こえてるよねー!おーい!……まぁいいや。集中集中!」
P「さぁて、お湯を注いで、と」トポトポ
P「後は待つだけ!さて貴音。俺は今から舌先の全細胞を活性化させ、味覚を研ぎ澄ます為に瞑想をする。すまんがちょっと黙るぞ」
貴音「わたくしもお供いたします」
P「断っておくけど……。やらんぞ?」
貴音「…………………」
P「貴音ー?聞こえてるよねー!おーい!……まぁいいや。集中集中!」
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/02/03(日) 22:50:50.59 :SRiOZAIm0
P「…………………!」ゴゴゴゴゴ……
貴音「……………………!」ゴゴゴゴゴ……
貴音(まもなく一分半……ですね)
P「…………………ん!!」カッ!
貴音「!?」
貴音(あ、あなた様……!?まだ時間は半分しか経っていないのに……?」
P「はああぁぁぁぁっ!!」
貴音「…………!いっ、いけません!!」
ペリペリペリリリ……
貴音「あああああっっ!!」ガッデム
P「…………………!」ゴゴゴゴゴ……
貴音「……………………!」ゴゴゴゴゴ……
貴音(まもなく一分半……ですね)
P「…………………ん!!」カッ!
貴音「!?」
貴音(あ、あなた様……!?まだ時間は半分しか経っていないのに……?」
P「はああぁぁぁぁっ!!」
貴音「…………!いっ、いけません!!」
ペリペリペリリリ……
貴音「あああああっっ!!」ガッデム
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/02/03(日) 22:53:44.61 :SRiOZAIm0
P「んー。んー!んー!!んまい!やっぱ美味いなぁ!!」フーフー ズルズルズルル
貴音「…………………あ、あなた様」ワナワナ
P「んー?どうした貴音ー?」
貴音「何故、あのような事をしたのですか!!」
P「…………?貴音。言いたいことがあるなら俺がこのラーメンを食ってからにしてくれ。ラーメンに集中できなくなる。
ながらラーメン食いの罪の重さは、貴音も重々承知しているだろう?」
貴音「……承知いたしました。らぁめんに罪はありません。あるとすれば……それは……あなた様自身です」
P「んー。んー!んー!!んまい!やっぱ美味いなぁ!!」フーフー ズルズルズルル
貴音「…………………あ、あなた様」ワナワナ
P「んー?どうした貴音ー?」
貴音「何故、あのような事をしたのですか!!」
P「…………?貴音。言いたいことがあるなら俺がこのラーメンを食ってからにしてくれ。ラーメンに集中できなくなる。
ながらラーメン食いの罪の重さは、貴音も重々承知しているだろう?」
貴音「……承知いたしました。らぁめんに罪はありません。あるとすれば……それは……あなた様自身です」
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/02/03(日) 22:58:35.48 :SRiOZAIm0
P「ふー、御馳走様でした!」パン
P「……で、なんだ?貴音」
貴音「何故……。何故!規定の三分間を守らなかったのですかっ!」バンッ
貴音「麺にまだ完全にお湯が浸透していなにも関わらず、あなた様は蓋を剥がし、未だ未完成な……未成熟な麺達を躊躇なくすすった……。なんて残酷な事を……」ワナワナ
貴音「どういう事か、しっかりと説明していただきましょう!」
P「なるほどな……そういう事か……」
P「……貴音。よく聞け。…………俺はな……」
貴音「……………………」
P「ふー、御馳走様でした!」パン
P「……で、なんだ?貴音」
貴音「何故……。何故!規定の三分間を守らなかったのですかっ!」バンッ
貴音「麺にまだ完全にお湯が浸透していなにも関わらず、あなた様は蓋を剥がし、未だ未完成な……未成熟な麺達を躊躇なくすすった……。なんて残酷な事を……」ワナワナ
貴音「どういう事か、しっかりと説明していただきましょう!」
P「なるほどな……そういう事か……」
P「……貴音。よく聞け。…………俺はな……」
貴音「……………………」
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/02/03(日) 23:00:12.68 :SRiOZAIm0
P「硬麺が、好きなんだっ…………!」ドォォオォオ……
P「硬麺が、好きなんだっ…………!」ドォォオォオ……
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/02/03(日) 23:05:47.52 :SRiOZAIm0
P「普通に正規の時間で食べ始めたんじゃ、麺が柔らかすぎて物足りないんだよ!」
P「麺を噛んだ時に確かに感じるコシ……!歯を、俺の顎を微かに押し返すその感触!俺はそれを求めてるんだ!」
貴音「…………あなた様の言い分は分かりました」
貴音「ですが、わたくしは言わなくてはならない!らぁめんを愛する者として!」
P「……ほう?それじゃまるで俺がラーメンに愛を注いでいない冷血漢とでも言ってるように聞こえるな」
貴音「そうですね。それはあなた様の勘違いではないのでご安心を」
貴音「ハッキリ言いましょう」
P「普通に正規の時間で食べ始めたんじゃ、麺が柔らかすぎて物足りないんだよ!」
P「麺を噛んだ時に確かに感じるコシ……!歯を、俺の顎を微かに押し返すその感触!俺はそれを求めてるんだ!」
貴音「…………あなた様の言い分は分かりました」
貴音「ですが、わたくしは言わなくてはならない!らぁめんを愛する者として!」
P「……ほう?それじゃまるで俺がラーメンに愛を注いでいない冷血漢とでも言ってるように聞こえるな」
貴音「そうですね。それはあなた様の勘違いではないのでご安心を」
貴音「ハッキリ言いましょう」
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/02/03(日) 23:07:24.18 :SRiOZAIm0
貴音「失望しました。あなた様」
P「……俺もだ。貴音」
貴音「失望しました。あなた様」
P「……俺もだ。貴音」
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/02/03(日) 23:13:38.31 :SRiOZAIm0
貴音「あなた様」
P「なんだ」
貴音「何気なく表記されている、その『お湯入れて三分』という文字の裏に隠された想いが、あなた様に分かりますか?」
P「何が言いたい」
貴音「開発者の方々が知恵を振り絞り、研究に研究を重ね、試行錯誤の上にたどり着いた数字……」
貴音「それがこの三分です」
貴音「あなた様に分かりますか?この文字の裏に隠れている開発者の方々の血と汗と涙が!」
貴音「美味しいらぁめんを食させて頂いている身で、製作者の意に反した食べ方をするなど、言語道断の極みなのです!」
貴音「あなた様!今なら!今ならまだ間に合います!今までの罪を……自分を!懺悔し、悔い改めるのです!さあ、こちら側に!」
P「…………………………」
貴音「あなた様」
P「なんだ」
貴音「何気なく表記されている、その『お湯入れて三分』という文字の裏に隠された想いが、あなた様に分かりますか?」
P「何が言いたい」
貴音「開発者の方々が知恵を振り絞り、研究に研究を重ね、試行錯誤の上にたどり着いた数字……」
貴音「それがこの三分です」
貴音「あなた様に分かりますか?この文字の裏に隠れている開発者の方々の血と汗と涙が!」
貴音「美味しいらぁめんを食させて頂いている身で、製作者の意に反した食べ方をするなど、言語道断の極みなのです!」
貴音「あなた様!今なら!今ならまだ間に合います!今までの罪を……自分を!懺悔し、悔い改めるのです!さあ、こちら側に!」
P「…………………………」
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/02/03(日) 23:18:32.86 :SRiOZAIm0
P「貴音。どうやらお前は一つ勘違いをしているようだな」
P「確かにその三分という数字は、開発者の方々の努力の上に存在するものだ」
P「しかしな、その数字の本当の意味を。お前は勘違いしているんだよ」
貴音「……と、言いますと?」
P「それはな」
P「その時間は、三分は、"みんな"が丁度いいと言う時間だということだ」
P「万人が好む時間、それが三分」
P「故に、俺の用な少し偏った趣味を持つ人間には合わないんだよ」
P「貴音。どうやらお前は一つ勘違いをしているようだな」
P「確かにその三分という数字は、開発者の方々の努力の上に存在するものだ」
P「しかしな、その数字の本当の意味を。お前は勘違いしているんだよ」
貴音「……と、言いますと?」
P「それはな」
P「その時間は、三分は、"みんな"が丁度いいと言う時間だということだ」
P「万人が好む時間、それが三分」
P「故に、俺の用な少し偏った趣味を持つ人間には合わないんだよ」
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/02/03(日) 23:23:20.87 :SRiOZAIm0
P「もちろん、その時間を導き出した開発者の方々には深く尊敬する」
P「最初に食した時には、ちゃんと規定の三分間待った」
P「でもな、ダメなんだよ。……どうしてもダメなんだ」
P「麺が…………柔らかすぎるんだ……!」
P「麺の形状を見て、そして実際に食してみて、俺の長年の経験から導き出された数値はたった一つ」
P「一分三十秒。それがこのカップ麺のベストだ。……もちろん、俺にとっての、だけどな」
P「もちろん、その時間を導き出した開発者の方々には深く尊敬する」
P「最初に食した時には、ちゃんと規定の三分間待った」
P「でもな、ダメなんだよ。……どうしてもダメなんだ」
P「麺が…………柔らかすぎるんだ……!」
P「麺の形状を見て、そして実際に食してみて、俺の長年の経験から導き出された数値はたった一つ」
P「一分三十秒。それがこのカップ麺のベストだ。……もちろん、俺にとっての、だけどな」
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/02/03(日) 23:31:00.98 :SRiOZAIm0
貴音「わたくしたちは、人かららぁめんを与えてもらう身……」
貴音「どんなに狂おしくらぁめんを愛していたとしても、自分たちではらぁめんを作り出すことが出来ない、ひたすらに非力な存在」
貴音「そんなわたくしたちに、開発者の方々の意図を破る権利はありません」
P「そうかな」
P「俺は、俺を満足させるラーメンを食すためなら、なんだってする」
P「俺の舌を、心を震わせる絶妙な麺の固さを手に入れるためなら、なんだってやる」
P「そう。たとえ…………」
貴音「わたくしたちは、人かららぁめんを与えてもらう身……」
貴音「どんなに狂おしくらぁめんを愛していたとしても、自分たちではらぁめんを作り出すことが出来ない、ひたすらに非力な存在」
貴音「そんなわたくしたちに、開発者の方々の意図を破る権利はありません」
P「そうかな」
P「俺は、俺を満足させるラーメンを食すためなら、なんだってする」
P「俺の舌を、心を震わせる絶妙な麺の固さを手に入れるためなら、なんだってやる」
P「そう。たとえ…………」
22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/02/03(日) 23:35:16.47 :SRiOZAIm0
P「お湯を入れたカップ麺の蓋を閉めずに待つ……と、いう事もなァ……」ドドドオォォオォォ……
貴音「…………!」ガガガァアァァン
貴音「そ……そんな…………!!」ガクガク ブルブル
P「お湯を入れたカップ麺の蓋を閉めずに待つ……と、いう事もなァ……」ドドドオォォオォォ……
貴音「…………!」ガガガァアァァン
貴音「そ……そんな…………!!」ガクガク ブルブル
23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/02/03(日) 23:39:59.29 :SRiOZAIm0
P「ラーメンには悪いと思ってる。……寒いだろうな。風呂上がりで体びしょ濡れのまま外に放り出されるようなもんだ」
P「しかし……。それで俺が満足できるのなら……」
P「それでも構わない」
貴音「なんと……。なんという事を……。あなた様…………」ワナワナ
P「ラーメンには悪いと思ってる。……寒いだろうな。風呂上がりで体びしょ濡れのまま外に放り出されるようなもんだ」
P「しかし……。それで俺が満足できるのなら……」
P「それでも構わない」
貴音「なんと……。なんという事を……。あなた様…………」ワナワナ
24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/02/03(日) 23:43:17.36 :SRiOZAIm0
P「貴音……。俺もお前も、同じようにラーメンに魅せられし者……」
P「俺たちはもう基本から脱し、己の、己だけのラーメン道を極めるべきなんだ」
P「俺は麺を……。最高の麺を追い求める」
P「貴音」
P「お前は、何を求める?」
P「貴音……。俺もお前も、同じようにラーメンに魅せられし者……」
P「俺たちはもう基本から脱し、己の、己だけのラーメン道を極めるべきなんだ」
P「俺は麺を……。最高の麺を追い求める」
P「貴音」
P「お前は、何を求める?」
26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/02/03(日) 23:49:54.56 :SRiOZAIm0
貴音「わたくしは……」
貴音「わたくしは!ただ一途にらぁめんを……。らぁめんだけを求めています!」
貴音「同じらぁめんと言う括りでも、それはダシ、スープ、麺、具材と、一つとして同じらぁめんは存在しない」
貴音「そう、作る人の心をそのまま反映する、いわば鏡のような物……」
貴音「それがらぁめん」
貴音「一度口にすれば感じられる、製作者の試行錯誤、凝らした技術、そしてらぁめんにかける想い、食べる者への心遣い」
貴音「わたくしはそれを……求めています」
貴音「故に、わたくしのらぁめん道は製作者の心なくしては語る事は出来ません」
貴音「ですから、わたくしは……」
貴音「あなた様を認めることは、出来ません」
貴音「わたくしは……」
貴音「わたくしは!ただ一途にらぁめんを……。らぁめんだけを求めています!」
貴音「同じらぁめんと言う括りでも、それはダシ、スープ、麺、具材と、一つとして同じらぁめんは存在しない」
貴音「そう、作る人の心をそのまま反映する、いわば鏡のような物……」
貴音「それがらぁめん」
貴音「一度口にすれば感じられる、製作者の試行錯誤、凝らした技術、そしてらぁめんにかける想い、食べる者への心遣い」
貴音「わたくしはそれを……求めています」
貴音「故に、わたくしのらぁめん道は製作者の心なくしては語る事は出来ません」
貴音「ですから、わたくしは……」
貴音「あなた様を認めることは、出来ません」
27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/02/03(日) 23:55:42.61 :SRiOZAIm0
P「なるほど……。どうやら、俺たち二人はどうあっても交わる事はないらしい」
貴音「ええ。そのようですね。互いに互いを認める事は……出来ません」
P「貴音」
貴音「なんでしょう」
P「今度のオフ、俺に付き合えよ。俺のラーメン道の全てを、お前に味わわせてやる。強情なお前も、少しは考えが変わるはずだろう」
貴音「でしたら、あなた様にもわたくしのとっておきのらぁめんを心ゆくまで堪能させてみせましょう。あなた様の歪んだらぁめん観を、必ずや正してくれるはずです」
P「面白い……。望む所だ、貴音」
貴音「こちらこそ。あなた様」
P「なるほど……。どうやら、俺たち二人はどうあっても交わる事はないらしい」
貴音「ええ。そのようですね。互いに互いを認める事は……出来ません」
P「貴音」
貴音「なんでしょう」
P「今度のオフ、俺に付き合えよ。俺のラーメン道の全てを、お前に味わわせてやる。強情なお前も、少しは考えが変わるはずだろう」
貴音「でしたら、あなた様にもわたくしのとっておきのらぁめんを心ゆくまで堪能させてみせましょう。あなた様の歪んだらぁめん観を、必ずや正してくれるはずです」
P「面白い……。望む所だ、貴音」
貴音「こちらこそ。あなた様」
28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/02/03(日) 23:57:41.20 :SRiOZAIm0
P「……よし、じゃあとりあえずこの話はここで一旦ストップな」
貴音「はい、承知しました」
P「…………」グゥウゥゥー
貴音「…………」グゥゥゥウー
P「話し込んだら、なんか腹減ったな」
貴音「……わたくしもです。しかも話題がらぁめんのことでしたから、なおさら……」
P「……よし、じゃあとりあえずこの話はここで一旦ストップな」
貴音「はい、承知しました」
P「…………」グゥウゥゥー
貴音「…………」グゥゥゥウー
P「話し込んだら、なんか腹減ったな」
貴音「……わたくしもです。しかも話題がらぁめんのことでしたから、なおさら……」
29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/02/04(月) 00:00:55.52 :jVMIFDqf0
P「…………うどんでも食いに行くか!貴音!」
貴音「はい!お供します、あなた様!」
P「…………うどんでも食いに行くか!貴音!」
貴音「はい!お供します、あなた様!」
30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/02/04(月) 00:03:25.49 :jVMIFDqf0
終わりです。
ありがとうございました!
ありがとうございました!
31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/02/04(月) 00:32:19.86 :JEviLF6ko
そこでうどんw
34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/02/04(月) 13:29:48.70 :VbFZXNwto
熱い議論だった、かけ値なしに乙
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そこでお湯を捨てて流しに立て掛けお湯を切りつつ1分蒸らす。
余分な水分は捨てられ吸われ、あとはソースが絡むのを待つのみ!
蓋をとる前に数回のデコピンで蓋にくっついた野菜を落とすのも忘れてはならない。
真剣に議論すべきだ
お姫ちん、あんた目先のことに囚われ過ぎているよ
ライバルとの決闘のような……良いな、素晴らしい こうありたいものだ
そしてこのSSで気付いたんだが、どうやら俺は765のアイドルよりもPのほうが好きらしい
禿同
アイマスSSの良し悪しは(変態、ダメ人間の場合も含めて)Pの魅力にかかってると思うわ
こればかりはP派だな、確かに3分という数字はキッカリ守り食べても美味い
だが!これは個人の問題なのだよ!俺は2分から2分半がちょうどいいのだ
少し固めだと食べごたえもあり美味しい!
貴音は目先の事に囚われすぎだ!
カップ麺はお湯入れた直後でも十分食べられることに気付いた後は時間計らなくなった
カップ麺はあまり煮てないとスナック的食感が残っちゃうしな
そして2分待ち、都合3分で食す。これが俺のジャスティス
そこから麺をかき混ぜ、口に運ぶ頃には3分になる。
未成熟な状態の麺をためらいなく食べるなんてこのPは間違いなくロリコン
だから今の技術なら一分にすることも余裕だけどあえて三分にしてる
食べながらも伸びるのが早い
やや冷めたお湯を注いで2分半
それこそが唯一の正解なのだ!!
溢れる寸前まで入れて10分待ってもいい
幅広く対応できる方が何かとお得よ
厨房の頃にツレが固麺を頼んだのを真似して食べた時以来から固麺に虜です