1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/02(土) 02:39:32.34 :pvWdfR1W0
恒子「ごめーん、待った?」
健夜「結構ガッツリ待ったよ?」
恒子「ごめんごめん、ちょっと服選ぶのに時間かかっちゃってさー」
健夜「もう…」
恒子「でもほら、いいかんじでしょ?いま流行りのやつなんだよ!」
健夜「へえーこういうのが流行ってるんだ」
恒子「若い子の間でねっ!」
健夜「さ、行こうか」
恒子「待って待って、これも流行りのでね!」
健夜「はいはい」
恒子「夏の大会のアナウンサーでがっぽり儲けたお金で買いました!」
健夜「へえー」
健夜「こーこちゃんナウいね」
恒子「…うん?」
恒子「え、いまナウいって言った?」
恒子「ごめーん、待った?」
健夜「結構ガッツリ待ったよ?」
恒子「ごめんごめん、ちょっと服選ぶのに時間かかっちゃってさー」
健夜「もう…」
恒子「でもほら、いいかんじでしょ?いま流行りのやつなんだよ!」
健夜「へえーこういうのが流行ってるんだ」
恒子「若い子の間でねっ!」
健夜「さ、行こうか」
恒子「待って待って、これも流行りのでね!」
健夜「はいはい」
恒子「夏の大会のアナウンサーでがっぽり儲けたお金で買いました!」
健夜「へえー」
健夜「こーこちゃんナウいね」
恒子「…うん?」
恒子「え、いまナウいって言った?」
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4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/02(土) 02:46:46.56 :pvWdfR1W0
健夜「え、うん…いまどき流行りのおしゃれさんで」
健夜「ナウいでしょ?」
恒子「…あ、あのさ、すこやん?」
健夜「うん?」
恒子「それ、ナチュラルに言ってる?」
健夜「…え、なにか間違ってる?」
恒子「間違ってるっていうかさ」
恒子「ナウいって、いまどき言わないじゃん?」
健夜「…………」
健夜「え?」
恒子「え?ではなく」
健夜「う、嘘っ!やだ、からかわないでよこーこちゃん!」
恒子「いやいやいや」
健夜「あ、あのすいませんっ!ナウいって普通に使いますよねっ!?」
恒子「やめてすこやん!道行く人に訊くのはやめて!!」
健夜「え、うん…いまどき流行りのおしゃれさんで」
健夜「ナウいでしょ?」
恒子「…あ、あのさ、すこやん?」
健夜「うん?」
恒子「それ、ナチュラルに言ってる?」
健夜「…え、なにか間違ってる?」
恒子「間違ってるっていうかさ」
恒子「ナウいって、いまどき言わないじゃん?」
健夜「…………」
健夜「え?」
恒子「え?ではなく」
健夜「う、嘘っ!やだ、からかわないでよこーこちゃん!」
恒子「いやいやいや」
健夜「あ、あのすいませんっ!ナウいって普通に使いますよねっ!?」
恒子「やめてすこやん!道行く人に訊くのはやめて!!」
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/02(土) 02:56:16.85 :pvWdfR1W0
健夜「……」ズーン
恒子「す、すこやん、あのね、たしかに道行く人に訊いて全滅だったのは堪えるだろうけどさ…」
健夜「……」シューン
恒子「しかたない!しかたないって!だれでもひとつやふたつ死語を殺せずに生きてるもんだって!」
健夜「…こーこちゃん」
恒子「お、おう、なんだねっ?」
健夜「こーこちゃんが必死でフォローするって……よっぽどだよね」ズシューン
恒子「おう!!?」
健夜「それくらい恥ずかしい、死語原人だってことかあ…」ズドヨーン
恒子「え、えっと…」
健夜「わたしね、ズボンのことパンツって言うのも、つい最近知ったの……ヒロシのネタで」
恒子「……」
恒子(ヒロシが最近…?)
健夜「スマホもね、最近知ったの……スマーホトン」
恒子(おしい)
健夜「……」ズーン
恒子「す、すこやん、あのね、たしかに道行く人に訊いて全滅だったのは堪えるだろうけどさ…」
健夜「……」シューン
恒子「しかたない!しかたないって!だれでもひとつやふたつ死語を殺せずに生きてるもんだって!」
健夜「…こーこちゃん」
恒子「お、おう、なんだねっ?」
健夜「こーこちゃんが必死でフォローするって……よっぽどだよね」ズシューン
恒子「おう!!?」
健夜「それくらい恥ずかしい、死語原人だってことかあ…」ズドヨーン
恒子「え、えっと…」
健夜「わたしね、ズボンのことパンツって言うのも、つい最近知ったの……ヒロシのネタで」
恒子「……」
恒子(ヒロシが最近…?)
健夜「スマホもね、最近知ったの……スマーホトン」
恒子(おしい)
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/02(土) 03:05:15.39 :pvWdfR1W0
恒子「で、でも、スマホは知ってるんでしょ?すごいじゃん!」
健夜「…何に使うものなのかは知らないけどね」
恒子「え、ええと、ケータイみたいなっ!ケータイ持ってるでしょ?」
健夜「持ってるけど……壊れちゃった」
恒子「え、なんで?」
健夜「わかんない…去年くらいに、急に電話ができなくなって…」
恒子「きょね…――!!」ハッ
健夜「メモとか電卓とかは使えるから、まだ持ってるんだけど…」
恒子「ちょ、ちょっと見せて、そのケータイ!」
健夜「え、なんで…?」
恒子「いいからっ!」
健夜「う、うん…」
健夜「はい、これ」
恒子「……やっぱり」
恒子「これムーバじゃん!!」
恒子「で、でも、スマホは知ってるんでしょ?すごいじゃん!」
健夜「…何に使うものなのかは知らないけどね」
恒子「え、ええと、ケータイみたいなっ!ケータイ持ってるでしょ?」
健夜「持ってるけど……壊れちゃった」
恒子「え、なんで?」
健夜「わかんない…去年くらいに、急に電話ができなくなって…」
恒子「きょね…――!!」ハッ
健夜「メモとか電卓とかは使えるから、まだ持ってるんだけど…」
恒子「ちょ、ちょっと見せて、そのケータイ!」
健夜「え、なんで…?」
恒子「いいからっ!」
健夜「う、うん…」
健夜「はい、これ」
恒子「……やっぱり」
恒子「これムーバじゃん!!」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/02(土) 03:12:05.06 :E180bUIJ0
すこやん…
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/02(土) 03:15:00.60 :pvWdfR1W0
健夜「…? そうだよ?」
健夜「初めて買ってもらったケータイだから、だいじに使ってたんだけど…」
恒子「うわあ、かわいい」
健夜「!!? ちょ、なに急に!??」
恒子「でもねすこやん、ムーバは去年サービス終了しちゃったんだよ」
健夜「……」
健夜「へ?」
恒子「壊れたんじゃなくて、ムーバのためのネットワークが、もう無いの」
健夜「え、そん……え?」
恒子「落ち着いて、落ち着いてすこやん」
健夜「う、うん…」
恒子「深呼吸」
健夜「スー…ハー…スー…ハー…」
恒子「……ムーバはもう、ケータイとしては使えません」
健夜「ええええええええええええ!??」
健夜「…? そうだよ?」
健夜「初めて買ってもらったケータイだから、だいじに使ってたんだけど…」
恒子「うわあ、かわいい」
健夜「!!? ちょ、なに急に!??」
恒子「でもねすこやん、ムーバは去年サービス終了しちゃったんだよ」
健夜「……」
健夜「へ?」
恒子「壊れたんじゃなくて、ムーバのためのネットワークが、もう無いの」
健夜「え、そん……え?」
恒子「落ち着いて、落ち着いてすこやん」
健夜「う、うん…」
恒子「深呼吸」
健夜「スー…ハー…スー…ハー…」
恒子「……ムーバはもう、ケータイとしては使えません」
健夜「ええええええええええええ!??」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/02(土) 03:25:09.39 :pvWdfR1W0
健夜「そ、そんな…」
恒子「…」
健夜「……そっか、そうなんだ」
健夜「もう使えないんだ…」
恒子「…すこやん」
健夜「……ねえ、こーこちゃん」
恒子「…なあに?」
健夜「わたし、遅れてるのかな?」
恒子「つぉ…!?」
健夜「…正直に答えて、ほしいな」
健夜「わたし、遅れてる?」
恒子「……」
恒子「正直に言うなら、ね…」
恒子「遅れてる、って言いかたも、結構久しぶりに聞くかも」
健夜「…そっかあ」
健夜「そ、そんな…」
恒子「…」
健夜「……そっか、そうなんだ」
健夜「もう使えないんだ…」
恒子「…すこやん」
健夜「……ねえ、こーこちゃん」
恒子「…なあに?」
健夜「わたし、遅れてるのかな?」
恒子「つぉ…!?」
健夜「…正直に答えて、ほしいな」
健夜「わたし、遅れてる?」
恒子「……」
恒子「正直に言うなら、ね…」
恒子「遅れてる、って言いかたも、結構久しぶりに聞くかも」
健夜「…そっかあ」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/02(土) 03:32:43.44 :pvWdfR1W0
健夜「そんな気がね…全くしてなかったわけじゃないの」
恒子「すこやん…」
健夜「ほら、最近タケノコ族とか、ヤマンバギャルとか、聞かないでしょ…?」
恒子「……」
恒子(タケノコ族ってなんだろう)コクン
健夜「テレビとかで批判されて、目立たないようになったのかと思ってたけど、違うんだね…」
健夜「卒業してたんだ、みんな」
恒子「お、オザキみたいにねっ!」
健夜「こーこちゃん」
恒子「は、はいっ」
健夜「冗談半分でオザキを語るのはやめて」
恒子「……ごめんなさい」
健夜「でも、そうかもね…」
健夜「オザキみたいに…卒業したのかもしれないね」
恒子「ふぇ!?」
健夜「そんな気がね…全くしてなかったわけじゃないの」
恒子「すこやん…」
健夜「ほら、最近タケノコ族とか、ヤマンバギャルとか、聞かないでしょ…?」
恒子「……」
恒子(タケノコ族ってなんだろう)コクン
健夜「テレビとかで批判されて、目立たないようになったのかと思ってたけど、違うんだね…」
健夜「卒業してたんだ、みんな」
恒子「お、オザキみたいにねっ!」
健夜「こーこちゃん」
恒子「は、はいっ」
健夜「冗談半分でオザキを語るのはやめて」
恒子「……ごめんなさい」
健夜「でも、そうかもね…」
健夜「オザキみたいに…卒業したのかもしれないね」
恒子「ふぇ!?」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/02(土) 03:39:01.21 :pvWdfR1W0
健夜「……ごめんね、こーこちゃん」
恒子「…え」
健夜「つまんないよね、こんな、昔の話…」
恒子「すこやん…」
恒子(なんで…そんなさみしそうな顔…)
健夜「あ、あはは、やめっ!この話やめっ!」
健夜「遊びにいこっ、今日はどこに行こっか?」
恒子「……」
健夜「こーこちゃん?」
恒子「…決めた」
健夜「え、えっと…?」
恒子「今日はすこやんを現代人にコーディネートする日にしますっ!!」
健夜「……え?」
恒子「置いてかれちゃったなら、追いかけるしかないないっ!さ、しゅっぱーつ!」
健夜「ちょっと、こーこちゃん、待ってっ」
健夜「……ごめんね、こーこちゃん」
恒子「…え」
健夜「つまんないよね、こんな、昔の話…」
恒子「すこやん…」
恒子(なんで…そんなさみしそうな顔…)
健夜「あ、あはは、やめっ!この話やめっ!」
健夜「遊びにいこっ、今日はどこに行こっか?」
恒子「……」
健夜「こーこちゃん?」
恒子「…決めた」
健夜「え、えっと…?」
恒子「今日はすこやんを現代人にコーディネートする日にしますっ!!」
健夜「……え?」
恒子「置いてかれちゃったなら、追いかけるしかないないっ!さ、しゅっぱーつ!」
健夜「ちょっと、こーこちゃん、待ってっ」
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/02(土) 03:48:02.71 :pvWdfR1W0
ナウい服屋
恒子「まずは見た目から入るよ!」
健夜「こーこちゃん、わたし、こういうとこ苦手で…」
恒子「だいじょうぶだいじょうぶ、わたしがついてるって!」
健夜「で、でも…」
恒子「すこやんだって普通の服屋さんには行くでしょ?同じ同じ」
健夜「え…ん、と…」
恒子「うん?」
健夜「お洋服は…お母さんのお下がりだから…」
恒子「……おお」
健夜「け、結構趣味が合うんだよね…あは、は…」
店員「いらっしゃいませー今日はどんなお洋服をお探しですかー?これなんか最近流行りで」
健夜「え、えっと、あの…」
恒子「ドントタッチハープリィィィィズ!シーイズマイン!」
店員「え、し、失礼しましたー…」
ナウい服屋
恒子「まずは見た目から入るよ!」
健夜「こーこちゃん、わたし、こういうとこ苦手で…」
恒子「だいじょうぶだいじょうぶ、わたしがついてるって!」
健夜「で、でも…」
恒子「すこやんだって普通の服屋さんには行くでしょ?同じ同じ」
健夜「え…ん、と…」
恒子「うん?」
健夜「お洋服は…お母さんのお下がりだから…」
恒子「……おお」
健夜「け、結構趣味が合うんだよね…あは、は…」
店員「いらっしゃいませー今日はどんなお洋服をお探しですかー?これなんか最近流行りで」
健夜「え、えっと、あの…」
恒子「ドントタッチハープリィィィィズ!シーイズマイン!」
店員「え、し、失礼しましたー…」
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/02(土) 03:53:38.22 :pvWdfR1W0
健夜「こ、こーこちゃんっ!」
恒子「ん?なに?」
健夜「い、いいの?店員さん追い返したりして…」
恒子「いーのいーの、言うこと聞いてたらへんてこな服売りつけられちゃうんだから」
健夜「そ、そうなの…?」
恒子「そうそう」
健夜「そっか…たまにお母さんが買ってくるへんてこグッズはそれで…」
恒子「そうそう」
健夜「そっか……聞いてよ、ちょっと前にね、娘がいるって言ったらススメられたって言って、へんな、くしゃくしゃのパンツみたいなの買ってきたの」
恒子「……」
恒子(シュシュだ…)
健夜「あれぜったい騙されたんだと思ってたんだよね、そっか、やっぱり騙されてたんだ…」
恒子「そ……うだね」
恒子(たぶん、店員さんも娘って聞いて女子高生とかだと思ったんだろうけど……)
恒子(まあすこやんの歳でシュシュつけるのも変だし、いいよね)
健夜「こ、こーこちゃんっ!」
恒子「ん?なに?」
健夜「い、いいの?店員さん追い返したりして…」
恒子「いーのいーの、言うこと聞いてたらへんてこな服売りつけられちゃうんだから」
健夜「そ、そうなの…?」
恒子「そうそう」
健夜「そっか…たまにお母さんが買ってくるへんてこグッズはそれで…」
恒子「そうそう」
健夜「そっか……聞いてよ、ちょっと前にね、娘がいるって言ったらススメられたって言って、へんな、くしゃくしゃのパンツみたいなの買ってきたの」
恒子「……」
恒子(シュシュだ…)
健夜「あれぜったい騙されたんだと思ってたんだよね、そっか、やっぱり騙されてたんだ…」
恒子「そ……うだね」
恒子(たぶん、店員さんも娘って聞いて女子高生とかだと思ったんだろうけど……)
恒子(まあすこやんの歳でシュシュつけるのも変だし、いいよね)
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/02(土) 03:59:42.92 :pvWdfR1W0
恒子「お、これとかどうよっ!」
健夜「え…これはこれで合ってるの?」
恒子「それはそういうものなんだってっ」
健夜「へえー…」
恒子「あ、これも似合うんじゃない?」
健夜「こ、これはちょっと…」
恒子「えー、絶対いいよ?」
健夜「……わたしが着たら、変じゃない?」
恒子「変じゃない変じゃない!」
健夜「そう、かな…」
恒子「そうだって!疑ってるなら試着室にゴー!」
健夜「え、ちょ、こーこちゃ、押さないでっ」
恒子「試着室借りますプーリィィィィズ!」
店員「どうぞどうぞー」
健夜「まっ、こーこちゃんっ」
恒子「お、これとかどうよっ!」
健夜「え…これはこれで合ってるの?」
恒子「それはそういうものなんだってっ」
健夜「へえー…」
恒子「あ、これも似合うんじゃない?」
健夜「こ、これはちょっと…」
恒子「えー、絶対いいよ?」
健夜「……わたしが着たら、変じゃない?」
恒子「変じゃない変じゃない!」
健夜「そう、かな…」
恒子「そうだって!疑ってるなら試着室にゴー!」
健夜「え、ちょ、こーこちゃ、押さないでっ」
恒子「試着室借りますプーリィィィィズ!」
店員「どうぞどうぞー」
健夜「まっ、こーこちゃんっ」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/02(土) 04:09:13.48 :pvWdfR1W0
恒子「着替えたー?」
健夜「う、うん…」
恒子「みせてっ!」ガララッ
健夜「きゃっ、ちょっと、急に開けないでよっ!」
恒子「……おお」マジマジ
健夜「あ、あの…」
恒子「これは…ほうほう…」マジマジ
健夜「や、やっぱり、へんじゃ…」
恒子「いいっ!」
健夜「…え?」
恒子「似合ってるよすこやんっ!」
健夜「う、うそだよ…」
恒子「嘘じゃないって!ね、似合ってますよね?」
店員「大変お似合いですー」
恒子「オッケーイ、これ買って帰ります!」
恒子「着替えたー?」
健夜「う、うん…」
恒子「みせてっ!」ガララッ
健夜「きゃっ、ちょっと、急に開けないでよっ!」
恒子「……おお」マジマジ
健夜「あ、あの…」
恒子「これは…ほうほう…」マジマジ
健夜「や、やっぱり、へんじゃ…」
恒子「いいっ!」
健夜「…え?」
恒子「似合ってるよすこやんっ!」
健夜「う、うそだよ…」
恒子「嘘じゃないって!ね、似合ってますよね?」
店員「大変お似合いですー」
恒子「オッケーイ、これ買って帰ります!」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/02(土) 04:14:51.11 :pvWdfR1W0
ケータイショップまえ
健夜「これが…これがスマホ…」
恒子「最新型だよっ!やったねすこやん!」
健夜「うん…最近はケータイにもカバーを着せるんだね、不思議」
恒子「昔のケータイと違って結構壊れやすいからね、落としたりしないように気を付けて」
健夜「うん、気を付けるよ」
恒子「さて、結構時間かかっちゃったけど、どうしよっか」
健夜「もう遅いから、今日は帰る?」
恒子「うーん……」
恒子「うんっ、じゃあふたりですこやんちに帰ろう!」
健夜「え、そ、そんな、きゅうに…」
恒子「急なのはいつものことだしー」
恒子「それにほら、スマホの設定とか、わかんないっしょ?」
健夜「あ…」
恒子「死語直しの特訓もしなくっちゃいけないしねっ!」
ケータイショップまえ
健夜「これが…これがスマホ…」
恒子「最新型だよっ!やったねすこやん!」
健夜「うん…最近はケータイにもカバーを着せるんだね、不思議」
恒子「昔のケータイと違って結構壊れやすいからね、落としたりしないように気を付けて」
健夜「うん、気を付けるよ」
恒子「さて、結構時間かかっちゃったけど、どうしよっか」
健夜「もう遅いから、今日は帰る?」
恒子「うーん……」
恒子「うんっ、じゃあふたりですこやんちに帰ろう!」
健夜「え、そ、そんな、きゅうに…」
恒子「急なのはいつものことだしー」
恒子「それにほら、スマホの設定とか、わかんないっしょ?」
健夜「あ…」
恒子「死語直しの特訓もしなくっちゃいけないしねっ!」
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/02(土) 04:21:31.10 :pvWdfR1W0
すこやんち
健夜「ただいま」
健夜母「おかえりー」
恒子「おじゃましまーす」
健夜母「あら、こーこちゃんも?こんばんは」
恒子「こんばんはっ」
健夜母「あら…?健夜、なんだかおしゃれになってない…?」
健夜「!!」
恒子「今日買ってきたんです!」
健夜「こーこちゃんが…コーデネートしてくれて…」
健夜母「へええ…これは、なんていうか…」
健夜母「ナウいわね」
健夜「!!?」
恒子「おかあさんっ、ナウい禁止っ!」
健夜母「へ?」
すこやんち
健夜「ただいま」
健夜母「おかえりー」
恒子「おじゃましまーす」
健夜母「あら、こーこちゃんも?こんばんは」
恒子「こんばんはっ」
健夜母「あら…?健夜、なんだかおしゃれになってない…?」
健夜「!!」
恒子「今日買ってきたんです!」
健夜「こーこちゃんが…コーデネートしてくれて…」
健夜母「へええ…これは、なんていうか…」
健夜母「ナウいわね」
健夜「!!?」
恒子「おかあさんっ、ナウい禁止っ!」
健夜母「へ?」
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/02(土) 04:28:41.09 :pvWdfR1W0
健夜母「そうそう、この子は昔っから物を捨てられない性格でねえ」
恒子「あーやっぱりそうなんですかー」
健夜「ちょっとお母さんっ、恥ずかしいってば!」
健夜母「たまに、むかーしのテレビのビデオを見たりね」
恒子「へええー」
恒子(やっぱビデオなんだ…)
健夜「い、いいでしょ!おもしろいんだから!」
健夜母「それからねー」
健夜「こっ、こーこちゃんっ、お部屋行こっ!」
恒子「え、もうちょっとおかあさんの話を…」
健夜「いいからっ!」
恒子「わかったわかった、しょーがないなー」
恒子「それではおかあさん、おやすみなさいっ」
健夜母「はい、おやすみー」
健夜「おやすみっ!」
健夜母「そうそう、この子は昔っから物を捨てられない性格でねえ」
恒子「あーやっぱりそうなんですかー」
健夜「ちょっとお母さんっ、恥ずかしいってば!」
健夜母「たまに、むかーしのテレビのビデオを見たりね」
恒子「へええー」
恒子(やっぱビデオなんだ…)
健夜「い、いいでしょ!おもしろいんだから!」
健夜母「それからねー」
健夜「こっ、こーこちゃんっ、お部屋行こっ!」
恒子「え、もうちょっとおかあさんの話を…」
健夜「いいからっ!」
恒子「わかったわかった、しょーがないなー」
恒子「それではおかあさん、おやすみなさいっ」
健夜母「はい、おやすみー」
健夜「おやすみっ!」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/02(土) 04:35:11.09 :pvWdfR1W0
すこやんのへや
恒子「ほえー見事に懐かしグッズばっかり」
健夜「そ、そう?」
恒子「ていうか半分くらいはなんだか分かんないっ!」
健夜「そんなに!?」
恒子「ほうほうこれはビデオデッキですなっ」
健夜「さ、三倍機能とか付いてるんだよ…?」
恒子「ビデオテープってそろそろ製造されなくなってきてるらしいけど」
健夜「え!?」
恒子「たぶんね、聞いた話だから分かんないけど」
健夜「……そっか、ビデオテープもか」
恒子「……」
恒子(また…そんな、さみしそうな顔…)
恒子「すこy」ガタッ
恒子「あ、ごめんごめん、倒しちゃっ……ん?」
すこやんのへや
恒子「ほえー見事に懐かしグッズばっかり」
健夜「そ、そう?」
恒子「ていうか半分くらいはなんだか分かんないっ!」
健夜「そんなに!?」
恒子「ほうほうこれはビデオデッキですなっ」
健夜「さ、三倍機能とか付いてるんだよ…?」
恒子「ビデオテープってそろそろ製造されなくなってきてるらしいけど」
健夜「え!?」
恒子「たぶんね、聞いた話だから分かんないけど」
健夜「……そっか、ビデオテープもか」
恒子「……」
恒子(また…そんな、さみしそうな顔…)
恒子「すこy」ガタッ
恒子「あ、ごめんごめん、倒しちゃっ……ん?」
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/02(土) 04:40:56.45 :pvWdfR1W0
健夜「あ…」
恒子「えっと、これって…」
健夜「うん、高校の、制服」
恒子「……」
恒子「着るの?」
健夜「着ないよっ!」
恒子「よかったー…」ホッ
健夜「本気でホッとしないでよ…」
恒子「あはは、じょーだんじょーだんっ」
恒子「でも、こんなふうに服掛けにぶら下げて取っといてるんだね?」
健夜「うん…ええと、ちょっと裏見てみて」
恒子「え、裏…?いいけど…」クルン
恒子「…!!」
恒子「すこやん、これ…」
健夜「うん、高校の時の…チームメイトの寄せ書き」
健夜「あ…」
恒子「えっと、これって…」
健夜「うん、高校の、制服」
恒子「……」
恒子「着るの?」
健夜「着ないよっ!」
恒子「よかったー…」ホッ
健夜「本気でホッとしないでよ…」
恒子「あはは、じょーだんじょーだんっ」
恒子「でも、こんなふうに服掛けにぶら下げて取っといてるんだね?」
健夜「うん…ええと、ちょっと裏見てみて」
恒子「え、裏…?いいけど…」クルン
恒子「…!!」
恒子「すこやん、これ…」
健夜「うん、高校の時の…チームメイトの寄せ書き」
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/02(土) 04:50:56.05 :pvWdfR1W0
恒子「…そっか、あの夏の」
健夜「うん」
恒子「…」
健夜「あ、あはは…なんか、しまっちゃえなくて…ずっとそこに引っかけてるの」
恒子「……」
恒子(…よく見たら)
恒子(ここにあるものの、半分くらいは、わたしもむかし使ってたようなもので)
健夜「しまっちゃうと、なんだか、あの頃のこと、置いていっちゃうみたいな気がして…」
恒子(わたしがむかし、捨てちゃったようなもので)
健夜「だから、たまにほこりとか払って、取っといてるの」
恒子(この制服…)
恒子(この制服を見てると、あの夏の思い出が、よみがえるみたい…)
恒子(わたしがすこやんを見つけた……あの夏の)
健夜「あ、はは…やっぱり、これもへん、だよね…」
恒子「…――じゃない」
恒子「…そっか、あの夏の」
健夜「うん」
恒子「…」
健夜「あ、あはは…なんか、しまっちゃえなくて…ずっとそこに引っかけてるの」
恒子「……」
恒子(…よく見たら)
恒子(ここにあるものの、半分くらいは、わたしもむかし使ってたようなもので)
健夜「しまっちゃうと、なんだか、あの頃のこと、置いていっちゃうみたいな気がして…」
恒子(わたしがむかし、捨てちゃったようなもので)
健夜「だから、たまにほこりとか払って、取っといてるの」
恒子(この制服…)
恒子(この制服を見てると、あの夏の思い出が、よみがえるみたい…)
恒子(わたしがすこやんを見つけた……あの夏の)
健夜「あ、はは…やっぱり、これもへん、だよね…」
恒子「…――じゃない」
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/02(土) 04:58:27.25 :pvWdfR1W0
健夜「え」
恒子「変じゃないよ!すこやんっ!」
恒子「いいじゃん!取っておけばいいじゃん!なんでもかんでも捨てちゃうことないよ!」
健夜「こ、こーこちゃん?」
恒子「みんなが捨てちゃったもの、すこやんが取っといてくれればいいじゃんっ!」
健夜「な、なんか言ってること違うんじゃ…」
恒子「取り消しっ!ぜんぶ取り消しっ!」
健夜「そんなのアリ!?」
恒子「だって、わたし嬉しいもん!」
恒子「もうむかしになっちゃった気がしてたことに、ここで、もいちど会えたみたいで!」
健夜「…!」
恒子「だからすこやんは、このままでいいよっ!」
健夜「……こーこちゃん」
恒子「遅れてるすこやんでいいよっ!それでっ、それで困ることがあるんだったら」
恒子「最先端のわたしが横にいて、なんとかしてあげるからっ!!」
健夜「え」
恒子「変じゃないよ!すこやんっ!」
恒子「いいじゃん!取っておけばいいじゃん!なんでもかんでも捨てちゃうことないよ!」
健夜「こ、こーこちゃん?」
恒子「みんなが捨てちゃったもの、すこやんが取っといてくれればいいじゃんっ!」
健夜「な、なんか言ってること違うんじゃ…」
恒子「取り消しっ!ぜんぶ取り消しっ!」
健夜「そんなのアリ!?」
恒子「だって、わたし嬉しいもん!」
恒子「もうむかしになっちゃった気がしてたことに、ここで、もいちど会えたみたいで!」
健夜「…!」
恒子「だからすこやんは、このままでいいよっ!」
健夜「……こーこちゃん」
恒子「遅れてるすこやんでいいよっ!それでっ、それで困ることがあるんだったら」
恒子「最先端のわたしが横にいて、なんとかしてあげるからっ!!」
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/02(土) 05:06:29.31 :pvWdfR1W0
恒子「はあー…はあー…」
健夜「こーこちゃん…」
恒子「…すこやん」
健夜「……」
健夜「…えっと」
恒子「うん」
健夜「……ありがとう」
恒子「…うん」
健夜「こーこちゃん…」
恒子「…うん」
健夜「……あの、ね」
恒子「……うん」
ガチャッ!
健夜母「お風呂沸いたわよー」
健夜&恒子「ひゃあぅ!!?」
恒子「はあー…はあー…」
健夜「こーこちゃん…」
恒子「…すこやん」
健夜「……」
健夜「…えっと」
恒子「うん」
健夜「……ありがとう」
恒子「…うん」
健夜「こーこちゃん…」
恒子「…うん」
健夜「……あの、ね」
恒子「……うん」
ガチャッ!
健夜母「お風呂沸いたわよー」
健夜&恒子「ひゃあぅ!!?」
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/02(土) 05:14:38.17 :pvWdfR1W0
つぎの日のあさ
恒子「それじゃあ、おじゃましましたー」
健夜母「はーい、またいつでもいらっしゃい」
恒子「またねーすこやん」
健夜「またね、こーこちゃん」
恒子「こんど便利なアプリとか教えたげるかんね!」
健夜「うん、楽しみにしてるね」
恒子「それまでにちょっとはスマホに慣れとくことっ」
健夜「うん」
恒子「じゃっ、ばいばーい」
つぎの日のあさ
恒子「それじゃあ、おじゃましましたー」
健夜母「はーい、またいつでもいらっしゃい」
恒子「またねーすこやん」
健夜「またね、こーこちゃん」
恒子「こんど便利なアプリとか教えたげるかんね!」
健夜「うん、楽しみにしてるね」
恒子「それまでにちょっとはスマホに慣れとくことっ」
健夜「うん」
恒子「じゃっ、ばいばーい」
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/02(土) 05:19:24.36 :pvWdfR1W0
こーこの家
恒子「ふうー、結構夜更かししちゃったなー」
恒子「教えたげないと電話もできなさそうだったからなあー」
恒子「最新のたっかいやつだけど、しばらくはムーバ並の機能しか使えないんだろうなあー」
恒子「あっはっはっはっは」
恒子「……」
恒子「…でも」
恒子「ずっと、使ってくれるといいなあ、あのスマホも」
Prrrr…
恒子「ん、メール…?」
恒子「……」カチカチ
恒子「…ぷっ」
『めーる とどいてる?』
カン!
こーこの家
恒子「ふうー、結構夜更かししちゃったなー」
恒子「教えたげないと電話もできなさそうだったからなあー」
恒子「最新のたっかいやつだけど、しばらくはムーバ並の機能しか使えないんだろうなあー」
恒子「あっはっはっはっは」
恒子「……」
恒子「…でも」
恒子「ずっと、使ってくれるといいなあ、あのスマホも」
Prrrr…
恒子「ん、メール…?」
恒子「……」カチカチ
恒子「…ぷっ」
『めーる とどいてる?』
カン!
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/02(土) 06:22:58.89 :7O265/c90
こんなふくすこも良いよね!乙!
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これには俺もすこやんに同意