1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 18:07:15.54 :gvUvlMUEI
ジャン「二人きりなんだよ……」
クリスタ「……」
ジャン「ああ……」
ジャン「どうしてこうなった……」
ジャン「二人きりなんだよ……」
クリスタ「……」
ジャン「ああ……」
ジャン「どうしてこうなった……」
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2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 18:08:31.01 :gvUvlMUEI
前日
ジャン「は?俺がクリスタに……」
クリスタ「立体機動を!?」
ユミル「そ」
ジャン「なんで俺が……」
ミカサ「ジャンは立体機動ではトップクラス」
ミカサ「私でも敵わないことがある」
ジャン「そ、そうか?」テレテレ
ユミル「んで、クリスタはまだ少し」
ユミル「立体機動が苦手なんだよな?」
クリスタ「そ、そうだけど……」
ユミル「ならいい機会だ」
ユミル「ジャンに色々教えてもらいな」
前日
ジャン「は?俺がクリスタに……」
クリスタ「立体機動を!?」
ユミル「そ」
ジャン「なんで俺が……」
ミカサ「ジャンは立体機動ではトップクラス」
ミカサ「私でも敵わないことがある」
ジャン「そ、そうか?」テレテレ
ユミル「んで、クリスタはまだ少し」
ユミル「立体機動が苦手なんだよな?」
クリスタ「そ、そうだけど……」
ユミル「ならいい機会だ」
ユミル「ジャンに色々教えてもらいな」
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 18:10:32.21 :gvUvlMUEI
ライナー「おい、ちょっと待て」
ベルトルト「そういうことなら僕だって……」
グニッ
ライナー「いでっ!?」
ベルトルト「!!」
アニ「……」
ユミル「ま、そういうことだ」
ユミル「よろしく頼んだぞ、ジャン」
ジャン「え、ちょ……勝手に決めてんじゃねえ!」
ライナー「おい、ちょっと待て」
ベルトルト「そういうことなら僕だって……」
グニッ
ライナー「いでっ!?」
ベルトルト「!!」
アニ「……」
ユミル「ま、そういうことだ」
ユミル「よろしく頼んだぞ、ジャン」
ジャン「え、ちょ……勝手に決めてんじゃねえ!」
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 18:12:40.45 :gvUvlMUEI
アルミン「まあまあ二人とも」ヒソヒソ
アルミン「落ち着いて」ヒソヒソ
ライナー「落ち着けるか!」ヒソヒソ
ベルトルト「よくも僕のクリスタを……」ヒソヒソ
アルミン「いやいや、ものは考え様だよ」ヒソヒソ
ライナー「……?」
アルミン「ジャンはミカサ一筋なんだ」ヒソヒソ
アルミン「クリスタに手を出すことはまず無いよ」ヒソヒソ
ベルトルト「……まぁ確かに」ヒソヒソ
ライナー「そうかもしんねえけどよ……」ヒソヒソ
アルミン「まあまあ二人とも」ヒソヒソ
アルミン「落ち着いて」ヒソヒソ
ライナー「落ち着けるか!」ヒソヒソ
ベルトルト「よくも僕のクリスタを……」ヒソヒソ
アルミン「いやいや、ものは考え様だよ」ヒソヒソ
ライナー「……?」
アルミン「ジャンはミカサ一筋なんだ」ヒソヒソ
アルミン「クリスタに手を出すことはまず無いよ」ヒソヒソ
ベルトルト「……まぁ確かに」ヒソヒソ
ライナー「そうかもしんねえけどよ……」ヒソヒソ
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 18:17:07.01 :gvUvlMUEI
ユミル(正直、クリスタと離れ離れになるのは嫌だが)
ユミル(変態どもから守られると思えば……)
ミカサ(鬱陶しいジャンを遠ざけ)
ミカサ(エレンに付く虫も排除)
ミカサ(これは私にとっても一石二鳥)グッ
アニ(……)
ユミル(正直、クリスタと離れ離れになるのは嫌だが)
ユミル(変態どもから守られると思えば……)
ミカサ(鬱陶しいジャンを遠ざけ)
ミカサ(エレンに付く虫も排除)
ミカサ(これは私にとっても一石二鳥)グッ
アニ(……)
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 18:23:03.77 :gvUvlMUEI
アルミン(……まぁ、女子が考えてることは)
アルミン(大体察しがつくけれど……)
ライナー「ぐぬぬぬ……!」
ベルトルト「くうっ……!」
エレン「お、おい……大丈夫かよお前ら」
アルミン(……本当に大丈夫かなあ)
アルミン(……まぁ、女子が考えてることは)
アルミン(大体察しがつくけれど……)
ライナー「ぐぬぬぬ……!」
ベルトルト「くうっ……!」
エレン「お、おい……大丈夫かよお前ら」
アルミン(……本当に大丈夫かなあ)
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 18:30:03.90 :gvUvlMUEI
ジャン「はぁ……」
クリスタ「……」
クリスタ(またため息ついてる)
ジャン「……」
クリスタ(そんなに私といるのが嫌なのかな)
ジャン「……」
クリスタ(……私だって)
クリスタ(ほとんど話したこともないし)
ジャン「……」
クリスタ(正直怖いんだよね……この人)
ジャン「はぁ……」
クリスタ「……」
クリスタ(またため息ついてる)
ジャン「……」
クリスタ(そんなに私といるのが嫌なのかな)
ジャン「……」
クリスタ(……私だって)
クリスタ(ほとんど話したこともないし)
ジャン「……」
クリスタ(正直怖いんだよね……この人)
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 18:37:02.83 :gvUvlMUEI
ジャン「……あー、くそっ!」
ジャン「あれこれ考えたって仕方ねえ!」
クリスタ「!」
ジャン「やるぞ、クリスタ!」
ジャン「まずは俺に立体機動を見せてみろ!」
クリスタ「えっ……う、うん!」
ジャン「……あー、くそっ!」
ジャン「あれこれ考えたって仕方ねえ!」
クリスタ「!」
ジャン「やるぞ、クリスタ!」
ジャン「まずは俺に立体機動を見せてみろ!」
クリスタ「えっ……う、うん!」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 18:41:08.90 :gvUvlMUEI
シュッ…
バシューーッ!
スタッ
クリスタ「……ど、どうかな」
ジャン「ああ」
ジャン「ダメだな」
クリスタ「うっ……」
クリスタ(そんなにストレートに言わなくても……)
ジャン「無駄な動きが多い」
ジャン「それと、力み過ぎだ」
クリスタ(……わかってるよ)
クリスタ(でも、一体どう直せばいいのか……)
シュッ…
バシューーッ!
スタッ
クリスタ「……ど、どうかな」
ジャン「ああ」
ジャン「ダメだな」
クリスタ「うっ……」
クリスタ(そんなにストレートに言わなくても……)
ジャン「無駄な動きが多い」
ジャン「それと、力み過ぎだ」
クリスタ(……わかってるよ)
クリスタ(でも、一体どう直せばいいのか……)
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 18:47:04.96 :gvUvlMUEI
ジャン「ゆりかごだ」
クリスタ「……え?」
ジャン「通常、アンカーを固定してガスを噴出させれば」
ジャン「あとは勝手に導いてくれる」
ジャン「お前の場合……」
ジャン「無意識のうちに、それに抗おうとしてるんだ」
クリスタ「……!」
ジャン「だからここは……」
ジャン「ゆりかごにいるような気持ちで、全身を預けろ」
ジャン「ゆりかごだ」
クリスタ「……え?」
ジャン「通常、アンカーを固定してガスを噴出させれば」
ジャン「あとは勝手に導いてくれる」
ジャン「お前の場合……」
ジャン「無意識のうちに、それに抗おうとしてるんだ」
クリスタ「……!」
ジャン「だからここは……」
ジャン「ゆりかごにいるような気持ちで、全身を預けろ」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 18:51:20.54 :gvUvlMUEI
クリスタ(ゆりかご……)
クリスタ(変な例え……)
ジャン「……」
クリスタ(でも……)
ジャン「……」
クリスタ(……)
クリスタ(ゆりかご……ゆりかご……)
クリスタ(ゆりかご……)
クリスタ(変な例え……)
ジャン「……」
クリスタ(でも……)
ジャン「……」
クリスタ(……)
クリスタ(ゆりかご……ゆりかご……)
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 19:00:02.67 :gvUvlMUEI
シュッ…
バシューーッ!
スタッ
クリスタ「!!」
クリスタ(えっ……!?)
ジャン「お、良いぞ」
ジャン「そんな感じだ」
クリスタ(えっ……すごい!)
クリスタ(飛距離が伸びた!)
ジャン「よし」
ジャン「その調子でどんどんやってみろ」
クリスタ「う、うん!」
シュッ…
バシューーッ!
スタッ
クリスタ「!!」
クリスタ(えっ……!?)
ジャン「お、良いぞ」
ジャン「そんな感じだ」
クリスタ(えっ……すごい!)
クリスタ(飛距離が伸びた!)
ジャン「よし」
ジャン「その調子でどんどんやってみろ」
クリスタ「う、うん!」
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 19:09:02.12 :gvUvlMUEI
数日後
コニー「クリスタのやつ」
コニー「急に立体機動上手くなったよな」
エレン「ああ、ジャンが付きっきりで指導してるからな」
コニー「は!? ジャンが!?」
アルミン「う、うん……」
コニー「どういう風の吹きまわしだよ……」
数日後
コニー「クリスタのやつ」
コニー「急に立体機動上手くなったよな」
エレン「ああ、ジャンが付きっきりで指導してるからな」
コニー「は!? ジャンが!?」
アルミン「う、うん……」
コニー「どういう風の吹きまわしだよ……」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 19:15:05.88 :gvUvlMUEI
アルミン(……僕も最初は)
アルミン(どうなることかと思ったけど……)
ジャン「ダメだ、やり直し」
クリスタ「は、はい!」
アルミン(案外ジャンって)
アルミン(教官とか向いてるのかも)
アルミン(……僕も最初は)
アルミン(どうなることかと思ったけど……)
ジャン「ダメだ、やり直し」
クリスタ「は、はい!」
アルミン(案外ジャンって)
アルミン(教官とか向いてるのかも)
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 19:25:04.99 :gvUvlMUEI
ジャン「ここをもっと……」
クリスタ「うん」
アルミン(……)
アルミン(……あれ)
アルミン(でもなんでだろう)
ジャン「もう一回!」
クリスタ「はい!」
アルミン(……なんだか少し)
アルミン(嫌な予感がするよ……)
ジャン「ここをもっと……」
クリスタ「うん」
アルミン(……)
アルミン(……あれ)
アルミン(でもなんでだろう)
ジャン「もう一回!」
クリスタ「はい!」
アルミン(……なんだか少し)
アルミン(嫌な予感がするよ……)
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 19:30:12.18 :gvUvlMUEI
シュッ…
バシューーッ!
スタッ
クリスタ「……こ、今度はどうかな?」
ジャン「おお」
ジャン「大分上達したな」
クリスタ「……!」パアアア
シュッ…
バシューーッ!
スタッ
クリスタ「……こ、今度はどうかな?」
ジャン「おお」
ジャン「大分上達したな」
クリスタ「……!」パアアア
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 19:33:12.52 :gvUvlMUEI
ジャン「でも、まだダメだ」
クリスタ「ぇ……」シュン…
ジャン「無駄な動きはかなり減ったが」
ジャン「力が抜け切ってない」
クリスタ「……」
ジャン「でも、まだダメだ」
クリスタ「ぇ……」シュン…
ジャン「無駄な動きはかなり減ったが」
ジャン「力が抜け切ってない」
クリスタ「……」
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 19:40:01.72 :gvUvlMUEI
クリスタ「どうすればいいの……?」
ジャン「恐怖心の克服だ」
クリスタ「きょ、恐怖心……?」
ジャン「見たところ……お前はまだビビってんだよ」
ジャン「立体機動の高スピードに」
クリスタ「……!」
クリスタ「どうすればいいの……?」
ジャン「恐怖心の克服だ」
クリスタ「きょ、恐怖心……?」
ジャン「見たところ……お前はまだビビってんだよ」
ジャン「立体機動の高スピードに」
クリスタ「……!」
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 19:43:05.61 :jxV0mZx10
これはいいジャン
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 19:43:47.39 :gvUvlMUEI
クリスタ「で、でも……」
クリスタ「怖いものは怖いし……」
ジャン「……」
ジャン「はぁ……」
クリスタ(ううっ……またため息……)
クリスタ(さすがに呆れちゃったのかな……)
クリスタ「で、でも……」
クリスタ「怖いものは怖いし……」
ジャン「……」
ジャン「はぁ……」
クリスタ(ううっ……またため息……)
クリスタ(さすがに呆れちゃったのかな……)
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 19:50:01.97 :gvUvlMUEI
ジャン「……ったく、しょうがねえな」
クリスタ(うぅ……)
ジャン「練習方法を変えてみるか」
クリスタ「……えっ」
ジャン「……ったく、しょうがねえな」
クリスタ(うぅ……)
ジャン「練習方法を変えてみるか」
クリスタ「……えっ」
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 19:58:40.89 :gvUvlMUEI
ジャン「おい、とりあえずどこでもいいから」
ジャン「アンカー固定してみろ」
クリスタ「え……う、うん」
シュッ…
バシッ!
クリスタ「……固定したよ?」
ジャン「よし、それじゃ……」
ジャン「おい、とりあえずどこでもいいから」
ジャン「アンカー固定してみろ」
クリスタ「え……う、うん」
シュッ…
バシッ!
クリスタ「……固定したよ?」
ジャン「よし、それじゃ……」
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 20:00:54.36 :gvUvlMUEI
クリスタ「!?」
ジャン「あ? 何だよ」
クリスタ「何だよじゃないよ!」
クリスタ「何やってるの!?」
ジャン「いいから、ゴタゴタ言ってねえで」
ジャン「俺に飛び込んでこい」
クリスタ「!?」
ジャン「あ? 何だよ」
クリスタ「何だよじゃないよ!」
クリスタ「何やってるの!?」
ジャン「いいから、ゴタゴタ言ってねえで」
ジャン「俺に飛び込んでこい」
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 20:01:33.79 :gvUvlMUEI
クリスタ「そ、そんなの危ないよ!」
クリスタ「軌道のど真ん中じゃない!」
ジャン「アホか、本当に飛び込むんじゃねえよ」
ジャン「俺の目の前でギリギリ止まるんだ」
クリスタ「ええっ!?」
クリスタ「そ、そんなの危ないよ!」
クリスタ「軌道のど真ん中じゃない!」
ジャン「アホか、本当に飛び込むんじゃねえよ」
ジャン「俺の目の前でギリギリ止まるんだ」
クリスタ「ええっ!?」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 20:02:58.47 :gvUvlMUEI
ジャン「立体機動にはコントロール能力も不可欠だ」
ジャン「それを鍛えるんだよ」
クリスタ「……!」
ジャン「コントロール能力が鍛えられれば」
ジャン「操作にも自信がつく」
ジャン「そうすれば……恐怖心も克服できる」
ジャン「立体機動にはコントロール能力も不可欠だ」
ジャン「それを鍛えるんだよ」
クリスタ「……!」
ジャン「コントロール能力が鍛えられれば」
ジャン「操作にも自信がつく」
ジャン「そうすれば……恐怖心も克服できる」
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 20:04:09.84 :gvUvlMUEI
ジャン「それにお前……俺のこと怖がってるだろ?」
クリスタ「えっ……!?」
ジャン「見え見えなんだよ」
クリスタ「……!」
ジャン「そんなに俺が怖いなら」
ジャン「正面から向かってこい」
ジャン「それにお前……俺のこと怖がってるだろ?」
クリスタ「えっ……!?」
ジャン「見え見えなんだよ」
クリスタ「……!」
ジャン「そんなに俺が怖いなら」
ジャン「正面から向かってこい」
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 20:07:45.81 :gvUvlMUEI
クリスタ(うぅっ……)
クリスタ(ジャンを怖がってること……やっぱりバレてたんだ)
ジャン「……」
クリスタ(目が怖い……)
クリスタ(や、やっぱりこんなの……)
クリスタ(うぅっ……)
クリスタ(ジャンを怖がってること……やっぱりバレてたんだ)
ジャン「……」
クリスタ(目が怖い……)
クリスタ(や、やっぱりこんなの……)
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 20:12:20.66 :gvUvlMUEI
『あれこれ考えたって仕方ねえ!』
『恐怖心の克服だ』
クリスタ(……いや、何を考えるの。クリスタ・レンズ)
クリスタ(これは私のための訓練じゃない……)
ジャン「……」
クリスタ(ジャンは自分の時間を削って)
クリスタ(私に付き合ってくれてるのに……)
『あれこれ考えたって仕方ねえ!』
『恐怖心の克服だ』
クリスタ(……いや、何を考えるの。クリスタ・レンズ)
クリスタ(これは私のための訓練じゃない……)
ジャン「……」
クリスタ(ジャンは自分の時間を削って)
クリスタ(私に付き合ってくれてるのに……)
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 20:15:30.50 :gvUvlMUEI
ジャン「あん? どうした」
ジャン「さっさと来いよ」
クリスタ(うん、そうだよ……女は度胸!)
クリスタ(覚悟決めなきゃ……!)
クリスタ「行くよ……ジャン!」
ジャン「あん? どうした」
ジャン「さっさと来いよ」
クリスタ(うん、そうだよ……女は度胸!)
クリスタ(覚悟決めなきゃ……!)
クリスタ「行くよ……ジャン!」
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 20:17:48.22 :gvUvlMUEI
シュッ…
バシューーッ!
クリスタ(女は……)
クリスタ(度胸!!)
バシューーッ!
ジャン「!」
クリスタ(え……!? あ……あっ……)
シュッ…
バシューーッ!
クリスタ(女は……)
クリスタ(度胸!!)
バシューーッ!
ジャン「!」
クリスタ(え……!? あ……あっ……)
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 20:22:04.00 :gvUvlMUEI
ドガッ!!
ジャン「……っ!」
クリスタ「あいたっ……!」
クリスタ(ど、どうしよう!)
クリスタ(本当に飛び込んじゃった!)
ジャン「……っつー……」
ジャン「……おい」
クリスタ(……!)
クリスタ(怒られる……!)
ドガッ!!
ジャン「……っ!」
クリスタ「あいたっ……!」
クリスタ(ど、どうしよう!)
クリスタ(本当に飛び込んじゃった!)
ジャン「……っつー……」
ジャン「……おい」
クリスタ(……!)
クリスタ(怒られる……!)
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 20:27:55.53 :gvUvlMUEI
ポン
ジャン「大丈夫か?」
クリスタ「……えっ」
ジャン「まさか本当に飛び込んでくるなんてよ……」
ジャン「大したやつだな、お前」
ワシャワシャ
クリスタ「……!!」
ジャン「……ま、これで恐怖心は克服できただろ」
ジャン「コントロールはまだまだだけどな」
クリスタ「……!……!」
ポン
ジャン「大丈夫か?」
クリスタ「……えっ」
ジャン「まさか本当に飛び込んでくるなんてよ……」
ジャン「大したやつだな、お前」
ワシャワシャ
クリスタ「……!!」
ジャン「……ま、これで恐怖心は克服できただろ」
ジャン「コントロールはまだまだだけどな」
クリスタ「……!……!」
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 20:30:16.27 :gvUvlMUEI
ジャン「……どうした?」
ジャン「顔真っ赤だぞ?」
クリスタ「!!」
ジャン「あ? 何だよ急に顔逸らして」
クリスタ「な、何でもない!」
ジャン「……?」
クリスタ「……とりあえず、今日はありがと」
ジャン「……どうした?」
ジャン「顔真っ赤だぞ?」
クリスタ「!!」
ジャン「あ? 何だよ急に顔逸らして」
クリスタ「な、何でもない!」
ジャン「……?」
クリスタ「……とりあえず、今日はありがと」
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 20:36:46.30 :gvUvlMUEI
数日後
ジャン「よう」
クリスタ「!」
ジャン「悪りぃな、待たせちまって」
クリスタ「う、ううん!いいのいいの!」
クリスタ「誘ったのは私だし!」
ジャン「おう、そうか」
クリスタ「ごめんね、せっかくの特別休暇なのに」
ジャン「あーいいよ別に。どうせやることなかったし」
数日後
ジャン「よう」
クリスタ「!」
ジャン「悪りぃな、待たせちまって」
クリスタ「う、ううん!いいのいいの!」
クリスタ「誘ったのは私だし!」
ジャン「おう、そうか」
クリスタ「ごめんね、せっかくの特別休暇なのに」
ジャン「あーいいよ別に。どうせやることなかったし」
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 20:40:09.05 :gvUvlMUEI
ライナー「……なあ、アルミンよぉ」
ベルトルト「あれはどういうことなのかな……?」
アルミン(ああ……ああ……)
アルミン(ついに恐れていたことが起こってしまった……)
ユミル「ち、ちくしょう、ジャンのやつ……!」
ユミル「クリスタには気が無いんじゃなかったのかよ!?」
ライナー「……なあ、アルミンよぉ」
ベルトルト「あれはどういうことなのかな……?」
アルミン(ああ……ああ……)
アルミン(ついに恐れていたことが起こってしまった……)
ユミル「ち、ちくしょう、ジャンのやつ……!」
ユミル「クリスタには気が無いんじゃなかったのかよ!?」
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 20:44:19.84 :gvUvlMUEI
エレン「……何話してんだ?お前ら」
アルミン「エレンは本当に気楽でいいよね……」
エレン「?」
アルミン「……ていうか、なんでミカサまでいるの」
ミカサ「エレンがいるところなら、私はどこへでも行く」
アルミン「……あ、そう」
エレン「……何話してんだ?お前ら」
アルミン「エレンは本当に気楽でいいよね……」
エレン「?」
アルミン「……ていうか、なんでミカサまでいるの」
ミカサ「エレンがいるところなら、私はどこへでも行く」
アルミン「……あ、そう」
58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 20:47:47.10 :gvUvlMUEI
エレン「つーかお前ら、なんでコソコソ隠れてんだよ」
エレン「せっかくだからジャンとクリスタ連れて飯行こうぜ」
ライナー「ばっ、バカ!よせ!」
ベルトルト「見つかっちゃうだろ!」
エレン「は?何言って……」
アルミン(ああ、もう……)
アルミン(胃が痛いよ……)
エレン「つーかお前ら、なんでコソコソ隠れてんだよ」
エレン「せっかくだからジャンとクリスタ連れて飯行こうぜ」
ライナー「ばっ、バカ!よせ!」
ベルトルト「見つかっちゃうだろ!」
エレン「は?何言って……」
アルミン(ああ、もう……)
アルミン(胃が痛いよ……)
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 20:52:39.75 :gvUvlMUEI
カランカラン♪
店員「いらっしゃいませ!」
店員「2名様ですか?」
クリスタ「あっ、はい!そうです!」
店員「こちらへどうぞー」
カランカラン♪
店員「いらっしゃいませ!」
店員「2名様ですか?」
クリスタ「あっ、はい!そうです!」
店員「こちらへどうぞー」
66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 21:01:26.70 :gvUvlMUEI
クリスタ「へへへ……」
クリスタ「なかなかいい所でしょ」
ジャン「まぁ……そうだな」
クリスタ「……? どうしたの?」
ジャン「いや……」
ジャン「だってこの店の客……」
キャッキャッ
ウフフ…
女「はいっ、あーん♪」
男「あーん♪」
ジャン「……カップルばっかりじゃねえか」
クリスタ「へへへ……」
クリスタ「なかなかいい所でしょ」
ジャン「まぁ……そうだな」
クリスタ「……? どうしたの?」
ジャン「いや……」
ジャン「だってこの店の客……」
キャッキャッ
ウフフ…
女「はいっ、あーん♪」
男「あーん♪」
ジャン「……カップルばっかりじゃねえか」
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 21:06:35.85 :gvUvlMUEI
クリスタ「……う、うん」
クリスタ「そうみたいだね……」モジモジ
ジャン「女ってのは、こういう店が好きなのか?」
クリスタ「えっ……う、うん」
クリスタ「そうかな……えへへ」モジモジ
ジャン「ほーう……」
ジャン(……)
ジャン(今度ミカサを誘ってみるか)グッ
クリスタ「……う、うん」
クリスタ「そうみたいだね……」モジモジ
ジャン「女ってのは、こういう店が好きなのか?」
クリスタ「えっ……う、うん」
クリスタ「そうかな……えへへ」モジモジ
ジャン「ほーう……」
ジャン(……)
ジャン(今度ミカサを誘ってみるか)グッ
85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 21:15:50.24 :gvUvlMUEI
ライナー「お、おい!おいいい!」
ベルトルト「なんだあれは!なんだあれは!」
アルミン「グエッ……く、苦しいよ……」
ユミル「くそっ、くそっ!こんなはずでは!」ギュゥゥゥ
アルミン「ユ、ユミル……痛い、痛いって!」
エレン「あの二人、いつの間に仲良くなってたんだ?」
ミカサ「私も意外。これは驚き」
アルミン(ちくしょう……人の気も知らないで……!)
ライナー「お、おい!おいいい!」
ベルトルト「なんだあれは!なんだあれは!」
アルミン「グエッ……く、苦しいよ……」
ユミル「くそっ、くそっ!こんなはずでは!」ギュゥゥゥ
アルミン「ユ、ユミル……痛い、痛いって!」
エレン「あの二人、いつの間に仲良くなってたんだ?」
ミカサ「私も意外。これは驚き」
アルミン(ちくしょう……人の気も知らないで……!)
87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 21:20:38.60 :gvUvlMUEI
クリスタ「さっ、今日は私の奢りだよ!どんどん食べてね!」
ジャン「奢り?マジでか」
クリスタ「うん!今日は練習に付き合ってもらったお礼だからね!」
ジャン「そ、そうか」
ジャン「じゃあお言葉に甘えて……」
クリスタ「えへへへ」
ジャン(ラッキー!金欠だったから助かったぜ)
クリスタ「さっ、今日は私の奢りだよ!どんどん食べてね!」
ジャン「奢り?マジでか」
クリスタ「うん!今日は練習に付き合ってもらったお礼だからね!」
ジャン「そ、そうか」
ジャン「じゃあお言葉に甘えて……」
クリスタ「えへへへ」
ジャン(ラッキー!金欠だったから助かったぜ)
88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 21:24:46.00 :gvUvlMUEI
30分後
ジャン「ぷはーっ、食った食った」
クリスタ「美味しかった?」
ジャン「いっつも味気ない食事だったからな」
ジャン「最高だったぜ」
クリスタ「そ、そう?よかった……えへへ」
30分後
ジャン「ぷはーっ、食った食った」
クリスタ「美味しかった?」
ジャン「いっつも味気ない食事だったからな」
ジャン「最高だったぜ」
クリスタ「そ、そう?よかった……えへへ」
89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 21:26:40.26 :gvUvlMUEI
店員「そろそろデザートをお持ちいたしますか?」
クリスタ「あっ、お願いします」
店員「かしこまりました」
店員「どうぞごゆっくり」
店員「そろそろデザートをお持ちいたしますか?」
クリスタ「あっ、お願いします」
店員「かしこまりました」
店員「どうぞごゆっくり」
91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 21:28:24.52 :gvUvlMUEI
ジャン「……」
クリスタ「……? どうしたの、ジャン」
ジャン「……なあクリスタ」
クリスタ「?」
ジャン「お前って……」
ジャン「なんで入隊したんだ?」
ジャン「……」
クリスタ「……? どうしたの、ジャン」
ジャン「……なあクリスタ」
クリスタ「?」
ジャン「お前って……」
ジャン「なんで入隊したんだ?」
92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 21:31:24.84 :gvUvlMUEI
クリスタ「えっ……」
ジャン「いや、今の店員とのやり取り見てて思ったんだよ」
ジャン「お前ってやっぱり兵士って感じじゃねえなって」
クリスタ「え……」
クリスタ「……そうかな」
ジャン「ああ」
ジャン「普通の女の子って感じだ」
クリスタ「……」
クリスタ「えっ……」
ジャン「いや、今の店員とのやり取り見てて思ったんだよ」
ジャン「お前ってやっぱり兵士って感じじゃねえなって」
クリスタ「え……」
クリスタ「……そうかな」
ジャン「ああ」
ジャン「普通の女の子って感じだ」
クリスタ「……」
95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 21:35:15.35 :gvUvlMUEI
ジャン「……俺が入隊したのはな」
ジャン「憲兵団に入るためだ」
クリスタ「……うん、知ってる」
ジャン「頑張って成績上位10番以内に入って」
ジャン「安全な内地へ行く」
ジャン「そのために入隊したんだ」
ジャン「……俺が入隊したのはな」
ジャン「憲兵団に入るためだ」
クリスタ「……うん、知ってる」
ジャン「頑張って成績上位10番以内に入って」
ジャン「安全な内地へ行く」
ジャン「そのために入隊したんだ」
97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 21:38:17.32 :gvUvlMUEI
クリスタ「立派な動機だと思うよ」
ジャン「だろ?そうだよな?」
クリスタ「……?」
ジャン「なのにあいつは……」
ジャン「そんな俺を、ことごとく馬鹿にしやがる」
クリスタ「……エレンのこと?」
ジャン「ああ」
クリスタ「立派な動機だと思うよ」
ジャン「だろ?そうだよな?」
クリスタ「……?」
ジャン「なのにあいつは……」
ジャン「そんな俺を、ことごとく馬鹿にしやがる」
クリスタ「……エレンのこと?」
ジャン「ああ」
100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 21:45:32.21 :gvUvlMUEI
ジャン「巨人から逃げるなんて卑怯だの……」
ジャン「内地に行かなくてもお前は快適だ、だの……」
ジャン「しょっちゅう俺に突っかかってきやがる」
クリスタ「……でも、それはジャンも同じでしょ」
ジャン「……ああ、そうだよ」
ジャン「死に急ぎ野郎だの、頭湧いてるだの……」
ジャン「俺もしょっちゅう喰ってかかってるさ」
ジャン「巨人から逃げるなんて卑怯だの……」
ジャン「内地に行かなくてもお前は快適だ、だの……」
ジャン「しょっちゅう俺に突っかかってきやがる」
クリスタ「……でも、それはジャンも同じでしょ」
ジャン「……ああ、そうだよ」
ジャン「死に急ぎ野郎だの、頭湧いてるだの……」
ジャン「俺もしょっちゅう喰ってかかってるさ」
105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 21:49:48.00 :gvUvlMUEI
クリスタ「やっぱりジャンは、エレンのこと嫌いなんだね」
ジャン「ああ、本当大嫌いだぜ」
ジャン「顔見ただけで殴りたくなってくる」
クリスタ「ははは」
ジャン「……でもな、それだけじゃねえんだ」
クリスタ「……?」
ジャン「あいつを見てると……やるせない気持ちになるのさ」
クリスタ「やっぱりジャンは、エレンのこと嫌いなんだね」
ジャン「ああ、本当大嫌いだぜ」
ジャン「顔見ただけで殴りたくなってくる」
クリスタ「ははは」
ジャン「……でもな、それだけじゃねえんだ」
クリスタ「……?」
ジャン「あいつを見てると……やるせない気持ちになるのさ」
111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 21:54:36.87 :gvUvlMUEI
クリスタ「……やるせない気持ち?」
ジャン「知ってるか?エレンってよ」
ジャン「夕食のあと、こっそり抜けてどっか行ってるんだぜ」
クリスタ「そうなの?」
ジャン「ああ」
クリスタ「でもそれって規則違反じゃ……」
ジャン「俺もそう思ってよ……一回だけ後を尾けてみたんだ」
ジャン「教官にチクってやるつもりでな」
クリスタ「……やるせない気持ち?」
ジャン「知ってるか?エレンってよ」
ジャン「夕食のあと、こっそり抜けてどっか行ってるんだぜ」
クリスタ「そうなの?」
ジャン「ああ」
クリスタ「でもそれって規則違反じゃ……」
ジャン「俺もそう思ってよ……一回だけ後を尾けてみたんだ」
ジャン「教官にチクってやるつもりでな」
113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 22:00:36.10 :gvUvlMUEI
ジャン「どうせこっそり町に出て母ちゃんにでも会ってくるんじゃねえか……」
ジャン「ニヤニヤしながら俺が目にしたものは……」
ジャン「全く違った」
クリスタ「えっ……」
ジャン「あいつ……走ってやがったんだよ」
ジャン「訓練場の周りを……」
ジャン「ゼエゼエいいながらな」
ジャン「どうせこっそり町に出て母ちゃんにでも会ってくるんじゃねえか……」
ジャン「ニヤニヤしながら俺が目にしたものは……」
ジャン「全く違った」
クリスタ「えっ……」
ジャン「あいつ……走ってやがったんだよ」
ジャン「訓練場の周りを……」
ジャン「ゼエゼエいいながらな」
115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 22:08:05.33 :gvUvlMUEI
クリスタ「……!」
ジャン「最初のころは本当に嫌いだった」
ジャン「とんだ口だけ野郎もいたもんだってな」
クリスタ「……」
ジャン「でもよ……俺たちは今日まで耐えてきた」
ジャン「血を吐くような思いをしながら」
ジャン「そうだろ?」
クリスタ「うん……」
クリスタ「……!」
ジャン「最初のころは本当に嫌いだった」
ジャン「とんだ口だけ野郎もいたもんだってな」
クリスタ「……」
ジャン「でもよ……俺たちは今日まで耐えてきた」
ジャン「血を吐くような思いをしながら」
ジャン「そうだろ?」
クリスタ「うん……」
121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 22:12:57.37 :gvUvlMUEI
ジャン「そういう意味では……あいつのことを認めてるんだ」
ジャン「だからこそ、あんなこと言われると腹が立ってよ」
ジャン「あいつを見てるともう……痛々しくてダメだ」
クリスタ「ジャン……」
ジャン「死に急ぎ野郎って言ったのも、もちろん半分は本心さ」
ジャン「でももう半分は……」
ジャン「そういう意味では……あいつのことを認めてるんだ」
ジャン「だからこそ、あんなこと言われると腹が立ってよ」
ジャン「あいつを見てるともう……痛々しくてダメだ」
クリスタ「ジャン……」
ジャン「死に急ぎ野郎って言ったのも、もちろん半分は本心さ」
ジャン「でももう半分は……」
124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 22:17:38.69 :gvUvlMUEI
クリスタ「……」
ジャン「まぁこんなこと……あいつの前では」
ジャン「口が裂けても言わねえけどな」
クリスタ「……」
ライナー「……」
ベルトルト「……」
ユミル「……」
アルミン「……」
ミカサ「……」
エレン「……あいつ」
クリスタ「……」
ジャン「まぁこんなこと……あいつの前では」
ジャン「口が裂けても言わねえけどな」
クリスタ「……」
ライナー「……」
ベルトルト「……」
ユミル「……」
アルミン「……」
ミカサ「……」
エレン「……あいつ」
125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 22:19:21.39 :WpdLDDzn0
ええ話や
126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 22:20:53.63 :gvUvlMUEI
店員「あの……」
店員「そろそろお会計の方、よろしいですか?」
クリスタ「えっ、あ、ああ、はい!」
ジャン「……いや、やっぱり俺が払う」
クリスタ「えっ、でも……」
ジャン「いいんだ」
ジャン「なんか知らねーけど……今日は気分がいいからよ」
店員「あの……」
店員「そろそろお会計の方、よろしいですか?」
クリスタ「えっ、あ、ああ、はい!」
ジャン「……いや、やっぱり俺が払う」
クリスタ「えっ、でも……」
ジャン「いいんだ」
ジャン「なんか知らねーけど……今日は気分がいいからよ」
127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 22:28:27.16 :gvUvlMUEI
翌日
クリスタ「おはよう、ジャン」
ジャン「おう」
クリスタ「昨日はごめんね……結局奢ってもらっちゃって」
ジャン「ああ、気にすんな。俺が払うって言ったんだから」
クリスタ「うん……」
ジャン「……?」
クリスタ「あ、あのねっ」
クリスタ「もしよかったら、また……」
翌日
クリスタ「おはよう、ジャン」
ジャン「おう」
クリスタ「昨日はごめんね……結局奢ってもらっちゃって」
ジャン「ああ、気にすんな。俺が払うって言ったんだから」
クリスタ「うん……」
ジャン「……?」
クリスタ「あ、あのねっ」
クリスタ「もしよかったら、また……」
128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 22:31:56.26 :gvUvlMUEI
エレン「おい」
ジャン「!」
エレン「……正直、俺はまだお前のことが気に入らない」
ジャン「は?」
ジャン「何だよてめぇ……朝からケンカ売ってんのか?」
エレン「そうじゃねえよ。ただ……」
ジャン「あ?」
エレン「……」
エレン「……悪かったな」
エレン「おい」
ジャン「!」
エレン「……正直、俺はまだお前のことが気に入らない」
ジャン「は?」
ジャン「何だよてめぇ……朝からケンカ売ってんのか?」
エレン「そうじゃねえよ。ただ……」
ジャン「あ?」
エレン「……」
エレン「……悪かったな」
130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 22:34:44.09 :gvUvlMUEI
ジャン「……?」
ジャン「何だよあいつ……」
クリスタ「……ジャ、ジャン?」
ジャン「ん? おお、悪りぃな、話の腰折っちまって」
クリスタ「ううん!いいのいいの!」
クリスタ「今度一緒にまた……」
ジャン「……?」
ジャン「何だよあいつ……」
クリスタ「……ジャ、ジャン?」
ジャン「ん? おお、悪りぃな、話の腰折っちまって」
クリスタ「ううん!いいのいいの!」
クリスタ「今度一緒にまた……」
131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 22:39:32.87 :gvUvlMUEI
ミカサ「ジャン」
ジャン「……!? ミ、ミカサ!」
クリスタ「……!」
ミカサ「私も悪かった」
ジャン「な、なんでミカサが謝るんだよ?」
ミカサ「私もあなたを誤解していた」
ミカサ「あんな風に思ってくれていたなんて」
ジャン「??」
ミカサ「少しだけ、見直した」
ミカサ「ジャン」
ジャン「……!? ミ、ミカサ!」
クリスタ「……!」
ミカサ「私も悪かった」
ジャン「な、なんでミカサが謝るんだよ?」
ミカサ「私もあなたを誤解していた」
ミカサ「あんな風に思ってくれていたなんて」
ジャン「??」
ミカサ「少しだけ、見直した」
132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 22:43:11.28 :gvUvlMUEI
ジャン(えっ……えっ、どういうことだ!?)
ジャン(ミカサが俺のこと見直した!?)
ジャン(えっ、えっ)
ジャン(脈ありってことか!?)
クリスタ「……」
ジャン「お、おお、悪いなクリスタ」
ジャン「それで、一体何の話だったんだ?」
ジャン(えっ……えっ、どういうことだ!?)
ジャン(ミカサが俺のこと見直した!?)
ジャン(えっ、えっ)
ジャン(脈ありってことか!?)
クリスタ「……」
ジャン「お、おお、悪いなクリスタ」
ジャン「それで、一体何の話だったんだ?」
134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 22:47:16.23 :gvUvlMUEI
クリスタ「……」
ジャン「……クリスタ?」
クリスタ「……ううん」
クリスタ「やっぱり何でもない」ニコッ
ジャン「?」
教官「こら!さっさとしろノロマ共!」
教官「訓練の時間だぞ!」
クリスタ「……ほら」
クリスタ「早く行こ?」
ジャン「……? お、おう」
おしまい
クリスタ「……」
ジャン「……クリスタ?」
クリスタ「……ううん」
クリスタ「やっぱり何でもない」ニコッ
ジャン「?」
教官「こら!さっさとしろノロマ共!」
教官「訓練の時間だぞ!」
クリスタ「……ほら」
クリスタ「早く行こ?」
ジャン「……? お、おう」
おしまい
135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 22:57:56.94 :JKFkGeZu0
乙
ジャンかっこいい
ジャンかっこいい
138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/16(木) 23:04:47.27 :SXJnXy1HO
>>1乙
ほのぼのしたのも良いな
104期生は全員好きだわ
ほのぼのしたのも良いな
104期生は全員好きだわ
143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/17(金) 00:07:30.16 :NGXJcu2y0
乙
楽しかった
楽しかった
144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/17(金) 00:15:25.29 :3HEOGuFY0
乙
日常の一コマ系っていいよな
日常の一コマ系っていいよな
145:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/17(金) 00:17:46.06 :vykmaVRm0
乙でした
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