1：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/23(日) 21:57:23 ：qfC5BYIY
友「部室に来るのも今日で最後だね」
女「ここで美少女三人、青春を謳歌したんだよなぁ」
友「ボクの人生で一番楽しい三年間だったよ」
女「できれば恋愛もしたかったけど」
友「女子校だしそれは仕方ないね」
友「部室に来るのも今日で最後だね」
女「ここで美少女三人、青春を謳歌したんだよなぁ」
友「ボクの人生で一番楽しい三年間だったよ」
女「できれば恋愛もしたかったけど」
友「女子校だしそれは仕方ないね」
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2：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/23(日) 21:58:24 ：qfC5BYIY
女「そういえば部長は？」
友「なんか用事があるから遅れてくるみたい」
女「優等生様は大変だ」
友「部長ちゃんってホント完璧超人って感じだよね」
女「容姿端麗、頭脳明晰、炊事洗濯なんでもござれ」
友「おまけにスポーツは全国レベルで実家は金持ち」
女「なんで文芸部なんかに入ったのやら」
友「引く手数多だっただろうにね」
女「そういえば部長は？」
友「なんか用事があるから遅れてくるみたい」
女「優等生様は大変だ」
友「部長ちゃんってホント完璧超人って感じだよね」
女「容姿端麗、頭脳明晰、炊事洗濯なんでもござれ」
友「おまけにスポーツは全国レベルで実家は金持ち」
女「なんで文芸部なんかに入ったのやら」
友「引く手数多だっただろうにね」
3：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/23(日) 21:59:25 ：qfC5BYIY
女「そうそう本棚物色してたら面白そうな物みつけたんだー」
友「物色って、女ちゃん…」
女「これなんだけど友のじゃないよね？」
友「ボクのではないよ」
女「軽く見た感じ日記っぽい」
友「誰のだろう？」
女「あたしの推理によるとこれは部長のである」
女「そうそう本棚物色してたら面白そうな物みつけたんだー」
友「物色って、女ちゃん…」
女「これなんだけど友のじゃないよね？」
友「ボクのではないよ」
女「軽く見た感じ日記っぽい」
友「誰のだろう？」
女「あたしの推理によるとこれは部長のである」
4：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/23(日) 22:00:24 ：qfC5BYIY
友「なんで？」
女「まず今この部室を使ってるのは文芸部員であるあたし、友、部長の三人」
友「そうだね」
女「そしてこの日記の始まりは三年前で最後は今年の日付」
友「つまり現文芸部員が怪しいってわけだね？」
女「そんであたしのでも友のでもないなら消去法で部長のってわけさ」
友「なるほど」
友「なんで？」
女「まず今この部室を使ってるのは文芸部員であるあたし、友、部長の三人」
友「そうだね」
女「そしてこの日記の始まりは三年前で最後は今年の日付」
友「つまり現文芸部員が怪しいってわけだね？」
女「そんであたしのでも友のでもないなら消去法で部長のってわけさ」
友「なるほど」
5：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/23(日) 22:01:23 ：qfC5BYIY
女「んでさ、この中身気にならない？」
友「まさか女ちゃん勝手に読む気？」
女「すっごく見たいんだけど一人だと罪悪感がひどくて」
友「まさかボクを共犯者にする気じゃないよね？」
女「好奇心は人を殺すって言うしこのままじゃあたし気になって死んじゃう」
友「全然意味違うと思うよそれ」
女「んでさ、この中身気にならない？」
友「まさか女ちゃん勝手に読む気？」
女「すっごく見たいんだけど一人だと罪悪感がひどくて」
友「まさかボクを共犯者にする気じゃないよね？」
女「好奇心は人を殺すって言うしこのままじゃあたし気になって死んじゃう」
友「全然意味違うと思うよそれ」
6：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/23(日) 22:02:57 ：qfC5BYIY
女「まぁまぁ堅いこと言わずに読もうぜ？」
友「部長ちゃんが可哀想だよ」
女「だめ？」
友「ダメです」
女「一生のお願い」
友「そんな簡単に一生のお願い使っちゃダメでしょ…」
女「部長の可愛さの秘密がわかるかもよ？」
友「うっ…気になるなぁ」
女「もしかしたら胸が大きくなる方法とかも…」
友「最初のページからでいいかな？」
女「友ちゃん大好き」
女「まぁまぁ堅いこと言わずに読もうぜ？」
友「部長ちゃんが可哀想だよ」
女「だめ？」
友「ダメです」
女「一生のお願い」
友「そんな簡単に一生のお願い使っちゃダメでしょ…」
女「部長の可愛さの秘密がわかるかもよ？」
友「うっ…気になるなぁ」
女「もしかしたら胸が大きくなる方法とかも…」
友「最初のページからでいいかな？」
女「友ちゃん大好き」
7：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/23(日) 23:02:34 ：OAACN65Y
～・～・～・～・～・～・～
今日から私の新生活が始まる
どうせ今まで通りつまらない日々
人生なんて暇潰しをひたすら繰り返すだけ
その暇潰しの質を少しでも高くしようと皆努力する
とんだ茶番だわ
この先何十年もそれが続くと思とゾッとする
～・～・～・～・～・～・～
～・～・～・～・～・～・～
今日から私の新生活が始まる
どうせ今まで通りつまらない日々
人生なんて暇潰しをひたすら繰り返すだけ
その暇潰しの質を少しでも高くしようと皆努力する
とんだ茶番だわ
この先何十年もそれが続くと思とゾッとする
～・～・～・～・～・～・～
8：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/23(日) 23:03:44 ：OAACN65Y
女「いきなり暗いよ」
友「部長ちゃんらしいね」
女「まだ高校生になったばかりで中二病が抜け切ってなかったのかな」
友「そういうこと言わないの」
女「さてさて次は…」
女「いきなり暗いよ」
友「部長ちゃんらしいね」
女「まだ高校生になったばかりで中二病が抜け切ってなかったのかな」
友「そういうこと言わないの」
女「さてさて次は…」
9：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/23(日) 23:04:59 ：OAACN65Y
～・～・～・～・～・～・～
衝撃を受けた
信じられない
私には無縁なことだと思ってた
何度も否定しようとした
でも無理だった
私は恋におちたのだ
いわゆる一目惚れというやつなのであろう
～・～・～・～・～・～・～
～・～・～・～・～・～・～
衝撃を受けた
信じられない
私には無縁なことだと思ってた
何度も否定しようとした
でも無理だった
私は恋におちたのだ
いわゆる一目惚れというやつなのであろう
～・～・～・～・～・～・～
10：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/23(日) 23:05:54 ：OAACN65Y
女「ここって女子校だよね？」
友「ってことはつまり…」
女「部長は女の子が好きってわけだ」
友「話では聞いたことあったけど実際にあるんだね」
女「いきなりクライマックスだよ」
女「ここって女子校だよね？」
友「ってことはつまり…」
女「部長は女の子が好きってわけだ」
友「話では聞いたことあったけど実際にあるんだね」
女「いきなりクライマックスだよ」
11：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/23(日) 23:06:48 ：OAACN65Y
～・～・～・～・～・～・～
あの子の事を思うとドキドキする
あの子の笑顔を見る度に幸せな気持ちになる
あの子が女の子と話してると嫉妬している自分に気付く
あの子の瞳を自分だけに向けて欲しいと願ってしまう
話してみたいなぁ
でも中々勇気がでない
～・～・～・～・～・～・～
～・～・～・～・～・～・～
あの子の事を思うとドキドキする
あの子の笑顔を見る度に幸せな気持ちになる
あの子が女の子と話してると嫉妬している自分に気付く
あの子の瞳を自分だけに向けて欲しいと願ってしまう
話してみたいなぁ
でも中々勇気がでない
～・～・～・～・～・～・～
12：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/23(日) 23:08:35 ：OAACN65Y
女「なんかもう可愛い」
友「部長ちゃん意外に奥手なんだね」
女「クールでいつもみんなを引っ張ってる姿からは想像できないよ」
友「こういうギャップにやられちゃう人は多いだろうね」
女「あたしもそういうのないかな？」
友「見かけは賢い！可愛い！って感じだけど実際はバカなとことか？」
女「……友ちゃんの胸大きくしてあげる」
友「へっ？あ、ちょっと。いやぁあぁぁぁぁぁ………」
女「なんかもう可愛い」
友「部長ちゃん意外に奥手なんだね」
女「クールでいつもみんなを引っ張ってる姿からは想像できないよ」
友「こういうギャップにやられちゃう人は多いだろうね」
女「あたしもそういうのないかな？」
友「見かけは賢い！可愛い！って感じだけど実際はバカなとことか？」
女「……友ちゃんの胸大きくしてあげる」
友「へっ？あ、ちょっと。いやぁあぁぁぁぁぁ………」
13：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/23(日) 23:10:07 ：OAACN65Y
～・～・～・～・～・～・～
あの子は文芸部に入った
今年部員がいなかったら廃部だったらしい
ここで問題がある
あの子以外にももう一人入部した
あの子の隣の席の子
二人きり狭い部室で育まれる恋なんてことになったら耐えられない
なんとしても阻止せねば
神様私に勇気をください
～・～・～・～・～・～・～
～・～・～・～・～・～・～
あの子は文芸部に入った
今年部員がいなかったら廃部だったらしい
ここで問題がある
あの子以外にももう一人入部した
あの子の隣の席の子
二人きり狭い部室で育まれる恋なんてことになったら耐えられない
なんとしても阻止せねば
神様私に勇気をください
～・～・～・～・～・～・～
14：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/23(日) 23:11:41 ：OAACN65Y
女「ととと友ちゃんまず落ち着いて」
友「ボクは冷静だけど」
女「どういうことかわかってるの？」
友「部長ちゃんが好きな子は女ちゃんかボクってことだよね？」
女「そこまでわかっててなんで落ち着いてられるのさ」
友「他人がみっともなく取り乱してると自分は冷静になれるものだよ」
女「とーもーちゃん？」
友「も、もちろん冗談だよ」
女「次悪口言ったら全身舐め回すからね？」
友「ひぃっ」
女「ととと友ちゃんまず落ち着いて」
友「ボクは冷静だけど」
女「どういうことかわかってるの？」
友「部長ちゃんが好きな子は女ちゃんかボクってことだよね？」
女「そこまでわかっててなんで落ち着いてられるのさ」
友「他人がみっともなく取り乱してると自分は冷静になれるものだよ」
女「とーもーちゃん？」
友「も、もちろん冗談だよ」
女「次悪口言ったら全身舐め回すからね？」
友「ひぃっ」
15：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/23(日) 23:12:36 ：OAACN65Y
～・～・～・～・～・～・～
なんやかんやで私は文芸部の一員になることができた
結局顧問一人に部員三人という構成に落ち着く
あの子と他愛の無いことを話せる仲になれた
なぜこんなにも愛しいと思うのだろうか
あの子がおはようと言ってくれるだけで私の一日は幸せなものとなる
～・～・～・～・～・～・～
～・～・～・～・～・～・～
なんやかんやで私は文芸部の一員になることができた
結局顧問一人に部員三人という構成に落ち着く
あの子と他愛の無いことを話せる仲になれた
なぜこんなにも愛しいと思うのだろうか
あの子がおはようと言ってくれるだけで私の一日は幸せなものとなる
～・～・～・～・～・～・～
16：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/23(日) 23:13:23 ：OAACN65Y
女「ピュアピュアしててキュンキュンだよ」
友「ボクの中の部長ちゃんのイメージが変わっていく」
コンコン
百合「失礼します」
友「あっ、先生」
女「百合ちゃんだー」
百合「女さん、先生に対してその呼び方はダメですと何度言えば…」
女「まぁまぁ、あたしと先生の仲じゃない」
百合「教師と生徒の関係です」
友「相変わらず仲良いですね」
女「ピュアピュアしててキュンキュンだよ」
友「ボクの中の部長ちゃんのイメージが変わっていく」
コンコン
百合「失礼します」
友「あっ、先生」
女「百合ちゃんだー」
百合「女さん、先生に対してその呼び方はダメですと何度言えば…」
女「まぁまぁ、あたしと先生の仲じゃない」
百合「教師と生徒の関係です」
友「相変わらず仲良いですね」
17：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/23(日) 23:14:08 ：OAACN65Y
百合「そうそう卒業おめでとうございます」
女「そっか、百合ちゃんとももうお別れなんだね」
百合「・・・」
友「先生もボク達の入学と同じ年にこの学校に赴任してきて、文芸部の顧問にもなってくれたんですよね」
百合「この三年間は初めてのことばかりで大変でしたけどとても楽しいものでした」
女「そういえば百合ちゃんはどうして教師になろうと思ったの？」
百合「そうそう卒業おめでとうございます」
女「そっか、百合ちゃんとももうお別れなんだね」
百合「・・・」
友「先生もボク達の入学と同じ年にこの学校に赴任してきて、文芸部の顧問にもなってくれたんですよね」
百合「この三年間は初めてのことばかりで大変でしたけどとても楽しいものでした」
女「そういえば百合ちゃんはどうして教師になろうと思ったの？」
18：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/23(日) 23:14:49 ：OAACN65Y
百合「若くて反抗的な子を調教…じゃなくて思春期の子達を正しい道に導きたいと思ったからですかね」
友「なんか変なフレーズが聞こえたような気がする」
女「この学校を選んだ理由は？」
百合「可愛い女の子が多いからです」
友「今度は隠す気すらないんだ」
女「文芸部の顧問になったのはなんで？」
百合「聞きたいですか？」
女「やっぱりいいです」
百合「若くて反抗的な子を調教…じゃなくて思春期の子達を正しい道に導きたいと思ったからですかね」
友「なんか変なフレーズが聞こえたような気がする」
女「この学校を選んだ理由は？」
百合「可愛い女の子が多いからです」
友「今度は隠す気すらないんだ」
女「文芸部の顧問になったのはなんで？」
百合「聞きたいですか？」
女「やっぱりいいです」
19：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/23(日) 23:15:38 ：OAACN65Y
百合「ところであなたたちは何をしていたんですか？」
女「これ読んでた」
百合「何ですこれ？」
友「多分部長ちゃんの日記じゃないかと」
百合「部長さんの…」
女「先生も読む？」
百合「いえやめておきましょう」
百合「ところであなたたちは何をしていたんですか？」
女「これ読んでた」
百合「何ですこれ？」
友「多分部長ちゃんの日記じゃないかと」
百合「部長さんの…」
女「先生も読む？」
百合「いえやめておきましょう」
20：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/23(日) 23:17:01 ：OAACN65Y
女「つまんないの」
百合「…人の心の中など知らない方が良いことも多いです」
女「百合ちゃん？」
百合「知ってしまえばもう元に戻れなくなるかもしれない」
友「先生一体何を言ってるんですか？」
百合「日記の書き手が可哀想ですしほどほどにしてあげてくださいねってことですよ」
女「はーい」
女「つまんないの」
百合「…人の心の中など知らない方が良いことも多いです」
女「百合ちゃん？」
百合「知ってしまえばもう元に戻れなくなるかもしれない」
友「先生一体何を言ってるんですか？」
百合「日記の書き手が可哀想ですしほどほどにしてあげてくださいねってことですよ」
女「はーい」
21：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/23(日) 23:17:57 ：OAACN65Y
百合「そろそろ行くことにします」
女「会いに来てくれてありがとね」
百合「そこに美少女がいるなら地球の裏側まででも行きますよ」
友「最後までブレませんね」
百合「ではまた会う日まで。三年間お疲れ様でした」
女「…お別れってすごく寂しいんだね」
友「ボク達はずっと友達でいよう」
女「約束だよ」
友「うん」
百合「そろそろ行くことにします」
女「会いに来てくれてありがとね」
百合「そこに美少女がいるなら地球の裏側まででも行きますよ」
友「最後までブレませんね」
百合「ではまた会う日まで。三年間お疲れ様でした」
女「…お別れってすごく寂しいんだね」
友「ボク達はずっと友達でいよう」
女「約束だよ」
友「うん」
22：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/23(日) 23:18:53 ：OAACN65Y
女「それじゃ気を取り直して続きを…」
友「この流れでまだ続けるの？」
女「こんなんじゃ消化不良だよ」
友「先生の言ったこと聞いてた？」
女「部長が来るまでの間でいいから、ね？」
友「しょうがないなぁ」
女「やった」
女「それじゃ気を取り直して続きを…」
友「この流れでまだ続けるの？」
女「こんなんじゃ消化不良だよ」
友「先生の言ったこと聞いてた？」
女「部長が来るまでの間でいいから、ね？」
友「しょうがないなぁ」
女「やった」
23：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/23(日) 23:19:50 ：OAACN65Y
～・～・～・～・～・～・～
どうしよう、素直になれない
ありのままの自分でいたい
あの子のことをもっともっと知りたい
くだらないことを延々と話したい
でもできないの
あの子の前では強くて頼れる私でありたいから
～・～・～・～・～・～・～
どうしよう、素直になれない
ありのままの自分でいたい
あの子のことをもっともっと知りたい
くだらないことを延々と話したい
でもできないの
あの子の前では強くて頼れる私でありたいから
24：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/23(日) 23:21:10 ：OAACN65Y
あの子と目が合うとつい目を逸らしてしまうことがある
あの子を目の前にすると頭が真白になり黙ってしまうことがある
変に思ったりしてないかな
私のこと嫌いになったりしないよね
苦しくて切ない
好きって言いたいよ
でも言えないよ
夢の中では確かに言えたはずなのに
あの子と目が合うとつい目を逸らしてしまうことがある
あの子を目の前にすると頭が真白になり黙ってしまうことがある
変に思ったりしてないかな
私のこと嫌いになったりしないよね
苦しくて切ない
好きって言いたいよ
でも言えないよ
夢の中では確かに言えたはずなのに
25：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/23(日) 23:22:34 ：OAACN65Y
女の子が女の子を好きになることあの子はどう思うのだろう
気持ち悪いと思うのだろうか
困ってしまうのだろうか
あの子を困らせたくないな
でも私のことで悩んで欲しいとも願ってしまう
私のことだけを考えて欲しいから
たとえ一瞬だとしても
女の子が女の子を好きになることあの子はどう思うのだろう
気持ち悪いと思うのだろうか
困ってしまうのだろうか
あの子を困らせたくないな
でも私のことで悩んで欲しいとも願ってしまう
私のことだけを考えて欲しいから
たとえ一瞬だとしても
26：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/23(日) 23:23:50 ：OAACN65Y
自問自答する
女子校で男子がいないので代わりに女の子を好きになったのだろうか？
否、それだったらボーイッシュでカッコいい相手に惚れると思う
そもそも今まで男子に惹かれたことがない
それでは逆に私は同性愛者で、それゆえ女の子を好きになったのだろうか？
否、可愛い女の子は周りに沢山いたし告白されたこともあるけど一度もなびいたことはない
私はあの子という人間に惹かれたのであろう
最後に、私はあの子のためなら何でもできるだろうか
考えるまでもない
あの子が笑ってくれるなら私は悪にだってなる
～・～・～・～・～・～・～
自問自答する
女子校で男子がいないので代わりに女の子を好きになったのだろうか？
否、それだったらボーイッシュでカッコいい相手に惚れると思う
そもそも今まで男子に惹かれたことがない
それでは逆に私は同性愛者で、それゆえ女の子を好きになったのだろうか？
否、可愛い女の子は周りに沢山いたし告白されたこともあるけど一度もなびいたことはない
私はあの子という人間に惹かれたのであろう
最後に、私はあの子のためなら何でもできるだろうか
考えるまでもない
あの子が笑ってくれるなら私は悪にだってなる
～・～・～・～・～・～・～
27：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/23(日) 23:24:43 ：OAACN65Y
女「好き過ぎでしょ」
友「部長ちゃんの愛は激しいね」
女「この相手あたしか友なんだよね…」
友「あんまそこらへんのことは考えないようにしよう」
女「それが良さそうだ」
女「好き過ぎでしょ」
友「部長ちゃんの愛は激しいね」
女「この相手あたしか友なんだよね…」
友「あんまそこらへんのことは考えないようにしよう」
女「それが良さそうだ」
30：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/24(月) 13:37:01 ：vF0RYIdU
～・～・～・～・～・～・～
あの子が泣いていた
訳を聞いてみるとあの子が濡れ衣を着せられているらしい
繁華街で援交をしていたというタレコミがあったみたいだ
ご丁寧に写真まで添えて
あの子は可愛いくて純粋でとてもいい子だから嫉妬する人もいる
守ってあげなきゃ
でも私に何ができるだろう
～・～・～・～・～・～・～
～・～・～・～・～・～・～
あの子が泣いていた
訳を聞いてみるとあの子が濡れ衣を着せられているらしい
繁華街で援交をしていたというタレコミがあったみたいだ
ご丁寧に写真まで添えて
あの子は可愛いくて純粋でとてもいい子だから嫉妬する人もいる
守ってあげなきゃ
でも私に何ができるだろう
～・～・～・～・～・～・～
31：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/24(月) 13:38:20 ：vF0RYIdU
女「そんなこともあったねー」
友「ボクと女ちゃんが疑われたんだっけ」
女「繁華街にいたのは事実だったしね」
友「それにボク達家庭の事情的に…」
女「あたしは母子家庭だし」
友「ボクはおばあちゃんと二人暮らしだからね」
女「なかなか怪しい立場ってわけだ」
友「いくら否定しても信じてくれなくて当時は精神的にきたよね」
女「文芸部が廃部にされるとかいう噂まであったし」
友「元々部員が少ない上に問題起こしたとなればね」
女「そんなこともあったねー」
友「ボクと女ちゃんが疑われたんだっけ」
女「繁華街にいたのは事実だったしね」
友「それにボク達家庭の事情的に…」
女「あたしは母子家庭だし」
友「ボクはおばあちゃんと二人暮らしだからね」
女「なかなか怪しい立場ってわけだ」
友「いくら否定しても信じてくれなくて当時は精神的にきたよね」
女「文芸部が廃部にされるとかいう噂まであったし」
友「元々部員が少ない上に問題起こしたとなればね」
32：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/24(月) 13:39:08 ：vF0RYIdU
～・～・～・～・～・～・～
まずくだらぬ嘘をタレ込んだ犯人を探さなければ
とっちめて嘘でしたと言わせてやるんだから
職員室でそれとなく聞いたところタレ込んだ人を知ってるのは生活指導の先生だけらしい
人の話をろくに聞きそうもないおじさんだ
こんな人に凄まれたらあの子はさぞ怖い思いをするだろう
さてどうやって聞き出すか
～・～・～・～・～・～・～
まずくだらぬ嘘をタレ込んだ犯人を探さなければ
とっちめて嘘でしたと言わせてやるんだから
職員室でそれとなく聞いたところタレ込んだ人を知ってるのは生活指導の先生だけらしい
人の話をろくに聞きそうもないおじさんだ
こんな人に凄まれたらあの子はさぞ怖い思いをするだろう
さてどうやって聞き出すか
33：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/24(月) 13:39:53 ：vF0RYIdU
遠回しに聞いてみたりカマをかけたりしてみたけどさっぱり
しかもこの人はあの子達が援交をしたことは疑い様のないことだと思っている
このままだと文芸部が…あの子の居場所がなくなってしまう
あの子の将来にも響きかねない
どうやら手段を選んでいる場合じゃなさそうだ
遠回しに聞いてみたりカマをかけたりしてみたけどさっぱり
しかもこの人はあの子達が援交をしたことは疑い様のないことだと思っている
このままだと文芸部が…あの子の居場所がなくなってしまう
あの子の将来にも響きかねない
どうやら手段を選んでいる場合じゃなさそうだ
34：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/24(月) 13:40:38 ：vF0RYIdU
気持ち悪い
吐き気がする
食事が喉を通らない
汚い汚い汚い汚い汚い汚い
でもあの子のためなら私は頑張れる
大丈夫絶対守ってあげるから
犯人の情報は手に入れた
気持ち悪い
吐き気がする
食事が喉を通らない
汚い汚い汚い汚い汚い汚い
でもあの子のためなら私は頑張れる
大丈夫絶対守ってあげるから
犯人の情報は手に入れた
35：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/24(月) 13:41:19 ：vF0RYIdU
タレコミをした奴は同じクラスにいた
いわゆる不良グループの一人
どの集団にも何故かいる癌みたいな連中の一人
接触して説得することにした
もちろん聞く耳をもたない
どうしてもあの子の疑いを晴らしたいなら言う事を聞けと言う
無邪気な悪意を称えた笑顔で
タレコミをした奴は同じクラスにいた
いわゆる不良グループの一人
どの集団にも何故かいる癌みたいな連中の一人
接触して説得することにした
もちろん聞く耳をもたない
どうしてもあの子の疑いを晴らしたいなら言う事を聞けと言う
無邪気な悪意を称えた笑顔で
36：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/24(月) 13:41:50 ：vF0RYIdU
グループの前でそいつの靴を舐めた
土下座だってした
服だって脱いだ
笑われながらも写真を取られながらも私は耐えた
一通りして満足したそいつは私に告げた
あんたこれからウチらの奴隷ね、と
グループの前でそいつの靴を舐めた
土下座だってした
服だって脱いだ
笑われながらも写真を取られながらも私は耐えた
一通りして満足したそいつは私に告げた
あんたこれからウチらの奴隷ね、と
37：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/24(月) 13:42:27 ：vF0RYIdU
そいつは元々言う事を聞くつもりなんてなかった
ただの暇潰し
あの子を嵌めた事も私を奴隷にする事も
あの子は今こうしている間にも泣いている
そいつさえいなければ
そんな邪悪な考えが頭によぎる
考えないようにしようとしても気付くと計画を練っている
私はただあの子と静かな日々を過ごしたいだけなのに
ダレカワタシヲトメテ
そいつは元々言う事を聞くつもりなんてなかった
ただの暇潰し
あの子を嵌めた事も私を奴隷にする事も
あの子は今こうしている間にも泣いている
そいつさえいなければ
そんな邪悪な考えが頭によぎる
考えないようにしようとしても気付くと計画を練っている
私はただあの子と静かな日々を過ごしたいだけなのに
ダレカワタシヲトメテ
38：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/24(月) 13:43:20 ：vF0RYIdU
なんだこんな簡単なことだったのか
あんなに悩んだのが馬鹿みたい
ただ背中を一押しするだけ
それだけで人は消える
そろそろ葬式の時間ね
服装は制服でいいのかしら
なんだこんな簡単なことだったのか
あんなに悩んだのが馬鹿みたい
ただ背中を一押しするだけ
それだけで人は消える
そろそろ葬式の時間ね
服装は制服でいいのかしら
39：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/24(月) 13:43:56 ：vF0RYIdU
心優しい私は残った連中にささやかなアドバイスをあげた
大人しく口を塞いで震えていればきっと無事に卒業できると
案外臆病者の集まりなのか私を見る目は怯えていた
いや、きっと臆病で一人じゃなにもできないから群れるのね
可哀想だから私の従順なペットにしてあげた
さて残りはあの人ね
心優しい私は残った連中にささやかなアドバイスをあげた
大人しく口を塞いで震えていればきっと無事に卒業できると
案外臆病者の集まりなのか私を見る目は怯えていた
いや、きっと臆病で一人じゃなにもできないから群れるのね
可哀想だから私の従順なペットにしてあげた
さて残りはあの人ね
40：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/24(月) 13:44:29 ：vF0RYIdU
生徒に引き続き先生まで不慮の事故で亡くなった
驚くことに生活指導の先生らしい
まぁ怖いことですこと
一連の事故のせいであの子の援交疑惑はうやむやなまま終焉をつげる
これで元通りの日々
私一杯頑張ったんだよ
なのになんであなたはキスをしているの？
生徒に引き続き先生まで不慮の事故で亡くなった
驚くことに生活指導の先生らしい
まぁ怖いことですこと
一連の事故のせいであの子の援交疑惑はうやむやなまま終焉をつげる
これで元通りの日々
私一杯頑張ったんだよ
なのになんであなたはキスをしているの？
41：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/24(月) 13:45:09 ：vF0RYIdU
目の前の光景が信じられなかった
あの子がキスをしている
ねぇなんで顔を赤らめてるの？
ねぇなんで愛しそうな目で相手を見ているの？
ねぇなんで私じゃないの？
あれだけ頑張ったのに
身体を汚し、手を汚し、心を汚し考えられる全てをあの子のために捧げたのに
ユ ル サ ナ イ
目の前の光景が信じられなかった
あの子がキスをしている
ねぇなんで顔を赤らめてるの？
ねぇなんで愛しそうな目で相手を見ているの？
ねぇなんで私じゃないの？
あれだけ頑張ったのに
身体を汚し、手を汚し、心を汚し考えられる全てをあの子のために捧げたのに
ユ ル サ ナ イ
42：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/24(月) 13:45:47 ：vF0RYIdU
私の全てはあの子のもの
だからあの子の全ては私のもの
そうでしょう？
身体も心も声も髪も指も目も爪も唇も
全部全部全部全部全部全部全部全部
私のもの私だけのもの
あの子は私を裏切った
いや私が影でコソコソしているだけなのが悪いのね
ここに誓おう
あの子を私のものにする
私だけのものにする
私の全てはあの子のもの
だからあの子の全ては私のもの
そうでしょう？
身体も心も声も髪も指も目も爪も唇も
全部全部全部全部全部全部全部全部
私のもの私だけのもの
あの子は私を裏切った
いや私が影でコソコソしているだけなのが悪いのね
ここに誓おう
あの子を私のものにする
私だけのものにする
43：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/24(月) 13:46:26 ：vF0RYIdU
高校生活中に行動を起こすのはリスクが高すぎる
バレる可能性が高いし私も色々忙しい
卒業した後が良いわね
できれば卒業式の日に
今から楽しみで仕方がない
色々道具を揃えておかなきゃ
高校生活中に行動を起こすのはリスクが高すぎる
バレる可能性が高いし私も色々忙しい
卒業した後が良いわね
できれば卒業式の日に
今から楽しみで仕方がない
色々道具を揃えておかなきゃ
44：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/24(月) 13:47:02 ：vF0RYIdU
私がここに書くのはこれで最後になると思う
三年間色々あったけど幸せな日々だった
そしてこれからあの子と私の新しい生活が始まるのね
愛しい私の…
～・～・～・～・～・～・～
コンコン
女「！？」
友「多分部長ちゃんだよ」
女「隠さなきゃ」
私がここに書くのはこれで最後になると思う
三年間色々あったけど幸せな日々だった
そしてこれからあの子と私の新しい生活が始まるのね
愛しい私の…
～・～・～・～・～・～・～
コンコン
女「！？」
友「多分部長ちゃんだよ」
女「隠さなきゃ」
48：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/24(月) 23:45:04 ：vF0RYIdU
部長「遅くなってごめんなさい」
女「や、やぁご機嫌麗しゅう」
部長「…何を隠しているの？」
友「ボ、ボク達が部長ちゃんに隠し事なんてしたことないじゃない」
部長「そういうことにしといてあげる」
女「相変わらずクールだねぇ」
部長「あなたを凍えさせられるくらいクールだったら最高だったんだけどね」
女「最後まで手厳しい部長があたしは好きだよ」
部長「遅くなってごめんなさい」
女「や、やぁご機嫌麗しゅう」
部長「…何を隠しているの？」
友「ボ、ボク達が部長ちゃんに隠し事なんてしたことないじゃない」
部長「そういうことにしといてあげる」
女「相変わらずクールだねぇ」
部長「あなたを凍えさせられるくらいクールだったら最高だったんだけどね」
女「最後まで手厳しい部長があたしは好きだよ」
49：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/24(月) 23:45:53 ：vF0RYIdU
部長「そうそう百合先生とさっき会って話したんだけどみんなで記念撮影しない？」
友「いい考えだよそれ」
女「高校生活最後の思い出だね」
部長「場所は三人でよく弁当を食べたあの木の下よ」
女「そうと決まれば早速行こう」
部長「先に行っててくれるかしら」
友「どうかしたの？」
部長「少しここで思い出を整理したいの」
女「わかったよ」
友「ごゆっくり」
部長「そうそう百合先生とさっき会って話したんだけどみんなで記念撮影しない？」
友「いい考えだよそれ」
女「高校生活最後の思い出だね」
部長「場所は三人でよく弁当を食べたあの木の下よ」
女「そうと決まれば早速行こう」
部長「先に行っててくれるかしら」
友「どうかしたの？」
部長「少しここで思い出を整理したいの」
女「わかったよ」
友「ごゆっくり」
50：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/24(月) 23:46:56 ：vF0RYIdU
女「部長にあれ読んだことばれてないよね？」
友「多分大丈夫だと思うけど」
女「あれはきっと部長が考えた創作物だ、そうに違いない」
友「部長ちゃんがあんなことするはずないもんね」
女「あそこに書いてあったことは忘れよう」
友「そうすればボク達はずっと友達…」
女「これからも三人で一杯思い出を作ろう」
友「信じなきゃだね」
女「部長にあれ読んだことばれてないよね？」
友「多分大丈夫だと思うけど」
女「あれはきっと部長が考えた創作物だ、そうに違いない」
友「部長ちゃんがあんなことするはずないもんね」
女「あそこに書いてあったことは忘れよう」
友「そうすればボク達はずっと友達…」
女「これからも三人で一杯思い出を作ろう」
友「信じなきゃだね」
51：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/24(月) 23:47:52 ：vF0RYIdU
女「木の下に着いたけど百合ちゃんいない」
友「ここの筈なんだけどなぁ」
女「そういえばあたし達ここでキスしたんだっけ」
友「女ちゃんがいきなりキスってどんな味なのかなとか言い出した時はビックリしたよ」
女「昼休み前でお腹空いてたんだよね」
友「そんな理由でボクのファーストキスを奪いやがって」
女「結婚しよう」
友「結構です」
女「木の下に着いたけど百合ちゃんいない」
友「ここの筈なんだけどなぁ」
女「そういえばあたし達ここでキスしたんだっけ」
友「女ちゃんがいきなりキスってどんな味なのかなとか言い出した時はビックリしたよ」
女「昼休み前でお腹空いてたんだよね」
友「そんな理由でボクのファーストキスを奪いやがって」
女「結婚しよう」
友「結構です」
52：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/24(月) 23:48:44 ：vF0RYIdU
部長「おまたせ」
女「百合ちゃん知らない？」
部長「あれ、居ないの？」
友「あっ、来た来た」
百合「すみません、少し用事を思い出してしまって」
部長「それじゃあ撮りましょうか」
部長「おまたせ」
女「百合ちゃん知らない？」
部長「あれ、居ないの？」
友「あっ、来た来た」
百合「すみません、少し用事を思い出してしまって」
部長「それじゃあ撮りましょうか」
53：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/24(月) 23:49:20 ：vF0RYIdU
百合「はいシャッター押しま…した」
女「ほらほらもっと近づこう」
友「先生早くしないとタイマー終わっちゃうよ」
百合「わわっ」
カシャッ
女「うんうんみんな可愛く撮れてるよ」
百合「はいシャッター押しま…した」
女「ほらほらもっと近づこう」
友「先生早くしないとタイマー終わっちゃうよ」
百合「わわっ」
カシャッ
女「うんうんみんな可愛く撮れてるよ」
54：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/24(月) 23:49:53 ：vF0RYIdU
友「そろそろ帰ろうか」
部長「そうね」
百合「気をつけて帰ってくださいね」
女「はーい」
部長「女、鞄は？」
女「あっ、あたし鞄部室に忘れちゃったみたい」
友「待ってるから早く取りにいっておいで」
女「ゴメンすぐ戻るから」
友「そろそろ帰ろうか」
部長「そうね」
百合「気をつけて帰ってくださいね」
女「はーい」
部長「女、鞄は？」
女「あっ、あたし鞄部室に忘れちゃったみたい」
友「待ってるから早く取りにいっておいで」
女「ゴメンすぐ戻るから」
55：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/24(月) 23:50:44 ：vF0RYIdU
女「あったあった」
女「そういえばあと少し読めば部長が誰のことを好きかわかったんだよな」
女「あれ、まだある」
女「…キリ悪いしね」
女「どれどれ」
女「……最後のページが切り取られてる」
女「そして代わりに走り書きが…」
女「あったあった」
女「そういえばあと少し読めば部長が誰のことを好きかわかったんだよな」
女「あれ、まだある」
女「…キリ悪いしね」
女「どれどれ」
女「……最後のページが切り取られてる」
女「そして代わりに走り書きが…」
56：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/24(月) 23:51:22 ：vF0RYIdU
～・～・～・～・～・～・～
あの子にこれを読まれてしまったようだ
ちょっと計算が狂ったけど支障はない
これを読んでどんな感想をもった？
好奇心旺盛な子猫ちゃん？
～・～・～・～・～・～・～
～・～・～・～・～・～・～
あの子にこれを読まれてしまったようだ
ちょっと計算が狂ったけど支障はない
これを読んでどんな感想をもった？
好奇心旺盛な子猫ちゃん？
～・～・～・～・～・～・～
57：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/24(月) 23:52:48 ：vF0RYIdU
女「・・・」
部長「人の物を盗み読みするなんていい趣味してるじゃない」
女「！？」
部長「本棚に入ってたやつでしょ？」
女「…これ部長が書いたの？」
部長「いいえと言ったら信じてくれるのかしら？」
女「あたしと友ちゃんは部長の味方だよ」
部長「それならそんなに怖がらないでこっちにいらっしゃい」
女「あたしをどうする気？」
部長「そうね…幸せにしてあげる」
女「・・・」
部長「人の物を盗み読みするなんていい趣味してるじゃない」
女「！？」
部長「本棚に入ってたやつでしょ？」
女「…これ部長が書いたの？」
部長「いいえと言ったら信じてくれるのかしら？」
女「あたしと友ちゃんは部長の味方だよ」
部長「それならそんなに怖がらないでこっちにいらっしゃい」
女「あたしをどうする気？」
部長「そうね…幸せにしてあげる」
58：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/24(月) 23:53:37 ：vF0RYIdU
女「こ、来ないで」
部長「そう言われるとますます近付きたくなっちゃうわ」
バーン
百合「女さんこっちです」
女「百合ちゃん！」
部長「待ちなさい」
友「部長はボクが抑えるから早く逃げて」
部長「友、あなたは何か勘違いして…」
女「ありがとう」
部長「行ってはダメ！」
女「こ、来ないで」
部長「そう言われるとますます近付きたくなっちゃうわ」
バーン
百合「女さんこっちです」
女「百合ちゃん！」
部長「待ちなさい」
友「部長はボクが抑えるから早く逃げて」
部長「友、あなたは何か勘違いして…」
女「ありがとう」
部長「行ってはダメ！」
59：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/24(月) 23:54:38 ：vF0RYIdU
友「ねぇ、あれに書いてあることは本当のことなの？」
部長「その質問には答えられないわ」
友「…やっぱりそうなんだね」
部長「早合点しないで」
友「じゃあ答えてよ」
部長「無理ね、あれは私が書いたわけじゃないもの」
友「えっ…」
友「ねぇ、あれに書いてあることは本当のことなの？」
部長「その質問には答えられないわ」
友「…やっぱりそうなんだね」
部長「早合点しないで」
友「じゃあ答えてよ」
部長「無理ね、あれは私が書いたわけじゃないもの」
友「えっ…」
60：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/24(月) 23:55:42 ：vF0RYIdU
部長「そもそもなんで私が書いたと思ったの？」
友「女ちゃんのでもボクのでもなくて現文芸部員が書いたっぽければ消去法で…」
部長「文芸部員に限定したのはなんで？」
友「いやここに置いてあったしそもそも内容的に…」
部長「質問の仕方を変えるわ」
部長「何で顧問の百合先生を外したの？」
部長「そもそもなんで私が書いたと思ったの？」
友「女ちゃんのでもボクのでもなくて現文芸部員が書いたっぽければ消去法で…」
部長「文芸部員に限定したのはなんで？」
友「いやここに置いてあったしそもそも内容的に…」
部長「質問の仕方を変えるわ」
部長「何で顧問の百合先生を外したの？」
61：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/24(月) 23:56:41 ：vF0RYIdU
友「…まさか！？」
部長「悪いとは思ったけど私もサッと読ませてもらったの。矛盾点はないと思うわ」
友「確かに内容的に筋は通る気がする」
部長「だとしたら今危ないことをしそうなのは友に抑えられてる私？」
部長「それとも女と二人きりで何処かに行った百合先生？」
友「女ちゃん…！」
友「…まさか！？」
部長「悪いとは思ったけど私もサッと読ませてもらったの。矛盾点はないと思うわ」
友「確かに内容的に筋は通る気がする」
部長「だとしたら今危ないことをしそうなのは友に抑えられてる私？」
部長「それとも女と二人きりで何処かに行った百合先生？」
友「女ちゃん…！」
62：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/24(月) 23:57:34 ：vF0RYIdU
友「早く助けに行かなくちゃ」
部長「どこにいくつもり？」
友「それは…百合先生の家？」
部長「場所知ってるの？」
友「……職員室で聞けばわかるよきっと」
部長「教えてくれるかもわからないし、そもそもすでに先生方は皆帰ったわ」
友「じゃあどうすればいいの！」
部長「とりあえず落ち着きなさい」
友「この状況で落ち着けるわけないよ！」
友「早く助けに行かなくちゃ」
部長「どこにいくつもり？」
友「それは…百合先生の家？」
部長「場所知ってるの？」
友「……職員室で聞けばわかるよきっと」
部長「教えてくれるかもわからないし、そもそもすでに先生方は皆帰ったわ」
友「じゃあどうすればいいの！」
部長「とりあえず落ち着きなさい」
友「この状況で落ち着けるわけないよ！」
63：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/24(月) 23:58:09 ：vF0RYIdU
友「…ごめん」
部長「大丈夫、冷静に動けば必ず助けられるから」
友「ボクにも何かできるかな？」
部長「もちろんよ」
友「女ちゃんに何かあったらボク…」
部長「まず今後どう動くか決めましょう」
友「作戦会議だね」
部長「私の家ならゆっくり話せる。行くわよ」
友「うん！」
友「…ごめん」
部長「大丈夫、冷静に動けば必ず助けられるから」
友「ボクにも何かできるかな？」
部長「もちろんよ」
友「女ちゃんに何かあったらボク…」
部長「まず今後どう動くか決めましょう」
友「作戦会議だね」
部長「私の家ならゆっくり話せる。行くわよ」
友「うん！」
64：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/24(月) 23:58:50 ：vF0RYIdU
女「怖かったー」
百合「よしよし」
女「あっ、そういえば逃げるのに必死でここがどこかわからないや」
百合「ここはわたしの家の辺りですね」
女「百合ちゃんこの辺に住んでるの？」
百合「はい。お疲れのようですし少し休んで行きませんか？」
女「お言葉に甘えようかな」
女「怖かったー」
百合「よしよし」
女「あっ、そういえば逃げるのに必死でここがどこかわからないや」
百合「ここはわたしの家の辺りですね」
女「百合ちゃんこの辺に住んでるの？」
百合「はい。お疲れのようですし少し休んで行きませんか？」
女「お言葉に甘えようかな」
65：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/24(月) 23:59:59 ：vF0RYIdU
百合「着きました」
女「ひゃー、立派なマンションだね」
百合「親が管理してるので格安で住めるんですよ」
女「いいなぁ」
百合「ではどうぞ中にはいってください」
女「お邪魔しま…えっ？」
百合「歓迎しますよ女さん」
女「なんで…」
百合「着きました」
女「ひゃー、立派なマンションだね」
百合「親が管理してるので格安で住めるんですよ」
女「いいなぁ」
百合「ではどうぞ中にはいってください」
女「お邪魔しま…えっ？」
百合「歓迎しますよ女さん」
女「なんで…」
66：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/25(火) 00:00:55 ：gdQbcnag
一年後
女「ただいまー」
百合「お帰りなさい」
女「遅くなってごめんね」
百合「大丈夫ですよマイハニー」
女「もう百合ちゃんったら」
百合「美味しそうなケーキ売ってました？」
女「もちろん」
一年後
女「ただいまー」
百合「お帰りなさい」
女「遅くなってごめんね」
百合「大丈夫ですよマイハニー」
女「もう百合ちゃんったら」
百合「美味しそうなケーキ売ってました？」
女「もちろん」
67：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/25(火) 00:02:08 ：gdQbcnag
百合「付き合い始めてもう一年になるんですね」
女「あの日はビックリしたよ」
百合「サプライズでしたからね」
女「家に入ったらお祝いの用意がしてあるんだもん」
百合「実は事前に部長さんに相談してたんです」
女「部長に？」
百合「何故かわたしが女さんのことを好きなのがバレてて」
女「へぇー」
百合「付き合い始めてもう一年になるんですね」
女「あの日はビックリしたよ」
百合「サプライズでしたからね」
女「家に入ったらお祝いの用意がしてあるんだもん」
百合「実は事前に部長さんに相談してたんです」
女「部長に？」
百合「何故かわたしが女さんのことを好きなのがバレてて」
女「へぇー」
68：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/25(火) 00:03:17 ：gdQbcnag
百合「本当は四人で卒業祝いをして、最終的にわたし達二人にしてくれる予定だったんですけど」
百合「卒業式当日に突然、女を脅かすから助けるフリをして家に連れ込んじゃいなさいって言われたんです」
女「それで連れ込まれちゃったあたしは告白されたんだね」
百合「あれでも勇気だしたんですよ？」
女「顔真っ赤にしながら告白する百合ちゃん可愛かったなぁ」
百合「忘れてください」
百合「本当は四人で卒業祝いをして、最終的にわたし達二人にしてくれる予定だったんですけど」
百合「卒業式当日に突然、女を脅かすから助けるフリをして家に連れ込んじゃいなさいって言われたんです」
女「それで連れ込まれちゃったあたしは告白されたんだね」
百合「あれでも勇気だしたんですよ？」
女「顔真っ赤にしながら告白する百合ちゃん可愛かったなぁ」
百合「忘れてください」
69：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/25(火) 00:05:53 ：gdQbcnag
百合「あの二人元気にしてますかね？」
女「部長とはたまに遭遇するよ」
女「医学部だから忙しいみたい」
百合「友さんは？」
女「お婆ちゃんが階段から落ちて亡くなってから旅にでたって部長が言ってた」
百合「卒業して割とすぐ亡くなられたんですよね」
女「しばらく音信不通だったけど最近はたまに手紙が来るんだ」
女「四行くらいでよく意味のわからない内容だけど」
百合「不思議な子ですね」
女「そういえば卒業式の日以来友ちゃんのことみてないなぁ」
百合「あの二人元気にしてますかね？」
女「部長とはたまに遭遇するよ」
女「医学部だから忙しいみたい」
百合「友さんは？」
女「お婆ちゃんが階段から落ちて亡くなってから旅にでたって部長が言ってた」
百合「卒業して割とすぐ亡くなられたんですよね」
女「しばらく音信不通だったけど最近はたまに手紙が来るんだ」
女「四行くらいでよく意味のわからない内容だけど」
百合「不思議な子ですね」
女「そういえば卒業式の日以来友ちゃんのことみてないなぁ」
70：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/25(火) 00:06:38 ：gdQbcnag
～・～・～・～・～・～・～
私がここに書くのはこれで最後になると思う
三年間色々あったけど幸せな日々だった
そしてこれからあの子と私の新しい生活が始まるのね
愛しい私の友
純粋で友達思いなあの子は簡単に私に騙されてしまうだろう
いつからか私は壊れてしまった
そして今も壊れ続けてる
友が私に堕ちるまであらゆる手段を尽くすだろう
友に初めて恋した日の心が残っているうちに書いておくことにする
友…
ごめんね
～・～・～・～・～・～・～おしまい
～・～・～・～・～・～・～
私がここに書くのはこれで最後になると思う
三年間色々あったけど幸せな日々だった
そしてこれからあの子と私の新しい生活が始まるのね
愛しい私の友
純粋で友達思いなあの子は簡単に私に騙されてしまうだろう
いつからか私は壊れてしまった
そして今も壊れ続けてる
友が私に堕ちるまであらゆる手段を尽くすだろう
友に初めて恋した日の心が残っているうちに書いておくことにする
友…
ごめんね
～・～・～・～・～・～・～おしまい
71：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/25(火) 00:10:05 ：gdQbcnag
以上です
もしかしたら自分の頭の中で完結してしまい意味がわからなくなってしまった所があるかもしれません
ともかく読んでくれた人はありがとうございます
もしかしたら自分の頭の中で完結してしまい意味がわからなくなってしまった所があるかもしれません
ともかく読んでくれた人はありがとうございます
72：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/25(火) 00:16:56 ：cw8QN63g
おつ
最後のって女が書いたんだよね？
あれ？それだとなんかおかしくね？
最後のって女が書いたんだよね？
あれ？それだとなんかおかしくね？
73：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/25(火) 00:20:51 ：muUIR.OM
>>72
最後のは日記の切り取られた最後のページです
最後のは日記の切り取られた最後のページです
74：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/25(火) 00:24:14 ：cw8QN63g
>>73
あ、そういう事か！
じゃあつまり友は部長に・・・
手紙の意味が分からないということは助けを求めてるのか既に壊れてしまったのか・・・
あ、そういう事か！
じゃあつまり友は部長に・・・
手紙の意味が分からないということは助けを求めてるのか既に壊れてしまったのか・・・
75：以下、名無しが深夜にお送りします：2014/03/25(火) 00:28:06 ：rxRMTR3.
四行の手紙ってなんだ･･･？
頭文字たて読みで『タスケテ』とか？
頭文字たて読みで『タスケテ』とか？
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