1:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/07(木) 00:18:46.246 :xPbyhmOC0.net
武士「そんな事を言っていたら江戸の城下に無一文で放り出されたでござる」
おかみ「あら、お侍さんも大変ねぇ」
武士「それがし非常にハラが減っているでござる」
おかみ「なんとかしてあげたいのはまあ、山々なんだけどねぇ」
武士「ハラが減っては戦ができぬでござる」
おかみ「する気なんて無いくせに」
武士「お見通しでござるか」
おかみ「ふふふ」
武士「ハハハハ」
おかみ「商売の邪魔だから出てって」
武士「はい」
武士「そんな事を言っていたら江戸の城下に無一文で放り出されたでござる」
おかみ「あら、お侍さんも大変ねぇ」
武士「それがし非常にハラが減っているでござる」
おかみ「なんとかしてあげたいのはまあ、山々なんだけどねぇ」
武士「ハラが減っては戦ができぬでござる」
おかみ「する気なんて無いくせに」
武士「お見通しでござるか」
おかみ「ふふふ」
武士「ハハハハ」
おかみ「商売の邪魔だから出てって」
武士「はい」

駐車場で。お向かいのキチママ「どこか行くの?」私「今日はマック買おうかなって」キチママ「じゃあウチのも買ってきて!ほらキチ子ちゃん乗って乗って」私「えっ」→ 結…

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3:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/07(木) 00:22:50.894 :xPbyhmOC0.net
口入れ屋「またあなたですか」
武士「楽な仕事はないか」
口入れ屋「ないですよ、お武家様向きなのは用心棒辺りですかね」
武士「それがし疲れる仕事と危険な仕事はご免被りたいのだが」
口入れ屋「そうは言いましてもね、人足仕事はイヤ、用心棒もイヤと言われましても」
口入れ屋「大体理解できないのは誰もが飛び付く槍持ちまでもがイヤだなんて……」
武士「長旅は好かん」
口入れ屋「じゃあないです」
武士「そこをなんとか」
口入れ屋「でしたらヒモにでもなるんですな」
武士「それはダメでござる」
口入れ屋「でしょうな」
武士「さっき断られた」
口入れ屋「ええ……」
口入れ屋「またあなたですか」
武士「楽な仕事はないか」
口入れ屋「ないですよ、お武家様向きなのは用心棒辺りですかね」
武士「それがし疲れる仕事と危険な仕事はご免被りたいのだが」
口入れ屋「そうは言いましてもね、人足仕事はイヤ、用心棒もイヤと言われましても」
口入れ屋「大体理解できないのは誰もが飛び付く槍持ちまでもがイヤだなんて……」
武士「長旅は好かん」
口入れ屋「じゃあないです」
武士「そこをなんとか」
口入れ屋「でしたらヒモにでもなるんですな」
武士「それはダメでござる」
口入れ屋「でしょうな」
武士「さっき断られた」
口入れ屋「ええ……」
4:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/07(木) 00:26:27.413 :xPbyhmOC0.net
口入れ屋「……じゃあ、ほら、これなんてどうです」
武士「なになに……」
武士「ふむふむ……」
口入れ屋「そのかわりお給金はタダ同然ですよ」
武士「飯がつくのか……おお、寝床もある……」
口入れ屋「寝床……?」
武士「なに、ちょいと裏店を追い出されたのでな」
口入れ屋「ちょいとってあなた……」
武士「ここへ行けばよいのだな」
口入れ屋「……言っておきますがウチの評判を落とすような事はせんでくださいよ」
武士「なあに、わかっておるとも」
口入れ屋「……じゃあ、ほら、これなんてどうです」
武士「なになに……」
武士「ふむふむ……」
口入れ屋「そのかわりお給金はタダ同然ですよ」
武士「飯がつくのか……おお、寝床もある……」
口入れ屋「寝床……?」
武士「なに、ちょいと裏店を追い出されたのでな」
口入れ屋「ちょいとってあなた……」
武士「ここへ行けばよいのだな」
口入れ屋「……言っておきますがウチの評判を落とすような事はせんでくださいよ」
武士「なあに、わかっておるとも」
5:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/07(木) 00:31:29.218 :xPbyhmOC0.net
旦那「まさかお武家様が引き受けてくださるとは思いもよりませんでした」
武士「なあに、気兼ねは無用にござるよ」
旦那「ではお頼みしていた通り、この家と……犬の番をお願いいたします」
武士「期間はいかほどかな」
旦那「代わりのものが来るまで、おおよそ10日ほどとみていただければ」
旦那「近所の店には伝えてありますので、必要なものがあればお言い付けください」
武士「うむ、承った」
犬「わん」
旦那「急なことで私どもも手が足りず……いや、申し訳ございません」
武士「おかげでそれがしが飯と寝床にありつけている、遠慮はいらぬ」
旦那「そう言っていただけると、ありがたい限りです」
旦那「では、私はこれで……」
武士「うむ、任せてくだされ」
犬「わん」
旦那「まさかお武家様が引き受けてくださるとは思いもよりませんでした」
武士「なあに、気兼ねは無用にござるよ」
旦那「ではお頼みしていた通り、この家と……犬の番をお願いいたします」
武士「期間はいかほどかな」
旦那「代わりのものが来るまで、おおよそ10日ほどとみていただければ」
旦那「近所の店には伝えてありますので、必要なものがあればお言い付けください」
武士「うむ、承った」
犬「わん」
旦那「急なことで私どもも手が足りず……いや、申し訳ございません」
武士「おかげでそれがしが飯と寝床にありつけている、遠慮はいらぬ」
旦那「そう言っていただけると、ありがたい限りです」
旦那「では、私はこれで……」
武士「うむ、任せてくだされ」
犬「わん」
6:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/07(木) 00:37:57.532 :xPbyhmOC0.net
犬「わん」
武士「これから10日間お前と一緒か」
犬「わん」
武士「言うなればわしとお前はそう、相棒のようなものだな」
犬「わん」
武士「お手」
犬「……」
武士「お手」
犬「……」
武士「お前など知らん」
犬「わん」
武士「これから10日間お前と一緒か」
犬「わん」
武士「言うなればわしとお前はそう、相棒のようなものだな」
犬「わん」
武士「お手」
犬「……」
武士「お手」
犬「……」
武士「お前など知らん」
8:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/07(木) 00:41:11.738 :xPbyhmOC0.net
犬「わん」
武士「これを投げろと言うのか」
犬「わん」
武士「ただの手毬ではないか」
犬「わん」
武士「仕方の無いやつだな」
武士「さあ!取って来い!」ブンッ
犬「……」
武士「……」
犬「……」
武士「こんなものー!」ブンッ
ヒュー ポチャ
犬「わん」
犬「わん」
武士「これを投げろと言うのか」
犬「わん」
武士「ただの手毬ではないか」
犬「わん」
武士「仕方の無いやつだな」
武士「さあ!取って来い!」ブンッ
犬「……」
武士「……」
犬「……」
武士「こんなものー!」ブンッ
ヒュー ポチャ
犬「わん」
9:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/07(木) 00:44:59.904 :xPbyhmOC0.net
武士「……もう朝か」
武士「飯の支度をせねばな」
武士「……」
武士「いてっ」
武士「……」
武士「……」
武士「おい犬、飯ができたぞ」
武士「……」
武士「おい、犬」
武士「どれ、裏で穴でも掘っておるのかな」
武士「おーい、いぬー」
武士「……」
武士「……あれっ」
武士「……もう朝か」
武士「飯の支度をせねばな」
武士「……」
武士「いてっ」
武士「……」
武士「……」
武士「おい犬、飯ができたぞ」
武士「……」
武士「おい、犬」
武士「どれ、裏で穴でも掘っておるのかな」
武士「おーい、いぬー」
武士「……」
武士「……あれっ」
10:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/07(木) 00:49:09.692 :xPbyhmOC0.net
口入れ屋「申し訳ございません、どうかこのとーり!」
旦那「謝ってもらっても仕方ないんですよ、どうしてくれるんですか!」
旦那「あんたの土下座や端した金じゃ、いなくなった犬はどうにもならないんですよ!」
口入れ屋「……そうは言いましても、私は人を紹介しただけでして……」
旦那「私が悪いって言うんですか!」
口入れ屋「そういうわけではありませんが……」
口入れ屋「しかし、最終的にあの浪人を雇うと決めたのは私ではありませんしねえ……」
口入れ屋「……とはいえ、私の手落ちでもあります、この度は大変申し訳ございませんでした」
旦那「もういい!」バァン
口入れ屋「……」
口入れ屋「ったく、仕事ほったらかして犬と一緒に消えるとは……」
娘「旦那さん、すごい剣幕だったね」
口入れ屋「なあに、私も悪いんだ」
口入れ屋「……しかしお武家とは思えないな、なんなんだあのクソ浪人め、忌々しい」
口入れ屋「申し訳ございません、どうかこのとーり!」
旦那「謝ってもらっても仕方ないんですよ、どうしてくれるんですか!」
旦那「あんたの土下座や端した金じゃ、いなくなった犬はどうにもならないんですよ!」
口入れ屋「……そうは言いましても、私は人を紹介しただけでして……」
旦那「私が悪いって言うんですか!」
口入れ屋「そういうわけではありませんが……」
口入れ屋「しかし、最終的にあの浪人を雇うと決めたのは私ではありませんしねえ……」
口入れ屋「……とはいえ、私の手落ちでもあります、この度は大変申し訳ございませんでした」
旦那「もういい!」バァン
口入れ屋「……」
口入れ屋「ったく、仕事ほったらかして犬と一緒に消えるとは……」
娘「旦那さん、すごい剣幕だったね」
口入れ屋「なあに、私も悪いんだ」
口入れ屋「……しかしお武家とは思えないな、なんなんだあのクソ浪人め、忌々しい」
12:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/07(木) 00:55:13.820 :xPbyhmOC0.net
武士「おーい……いぬー……」
武士「……いぬー……」
子供A「いぬー」
子供B「いぬー?」
武士「これ、つきまとうでないガキども」
子供A「おっちゃん飯食ってるのか、顔色すごいぞ」
武士「おっちゃんではない」
子供B「おっさん」
武士「おっさんでもない」
武士「……」
武士「……ったく、何が楽な仕事だ……あのクソおやじめ、許さんぞ」
武士「おーい……いぬー……」
武士「……いぬー……」
子供A「いぬー」
子供B「いぬー?」
武士「これ、つきまとうでないガキども」
子供A「おっちゃん飯食ってるのか、顔色すごいぞ」
武士「おっちゃんではない」
子供B「おっさん」
武士「おっさんでもない」
武士「……」
武士「……ったく、何が楽な仕事だ……あのクソおやじめ、許さんぞ」
13:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/07(木) 00:58:24.929 :xPbyhmOC0.net
武士「おい、そこの」
町人「どうかしましたかい」
武士「こんな感じの不細工な犬を知らぬか」
町人「ああ、こいつならほらそこに」
武士「なんと!」
武士「……」
犬「ばうっ」
武士「違うではないか!」
町人「おや、そうでしたか」
町人「まあ、そうは言っても、そこらじゅう野良犬だらけでしてねえ」
武士「むう……」
町人「大方、メスの尻でも追っかけて行ったんじゃないですかね」
町人「では、あっしこれで」
武士「……ハラが減った」
武士「おい、そこの」
町人「どうかしましたかい」
武士「こんな感じの不細工な犬を知らぬか」
町人「ああ、こいつならほらそこに」
武士「なんと!」
武士「……」
犬「ばうっ」
武士「違うではないか!」
町人「おや、そうでしたか」
町人「まあ、そうは言っても、そこらじゅう野良犬だらけでしてねえ」
武士「むう……」
町人「大方、メスの尻でも追っかけて行ったんじゃないですかね」
町人「では、あっしこれで」
武士「……ハラが減った」
14:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/07(木) 01:02:00.157 :xPbyhmOC0.net
おかみ「あら、また一段とみすぼらしくおなりね」
武士「みなまで言うな」
おかみ「あれからどうでしたか?」
武士「野垂れ死ぬのもイヤだからな、こうして働いている」
おかみ「……」
おかみ「あの、働いているようには見えないのだけれども」
武士「家と犬の番をしている」
おかみ「それって、こんなところに顔出していてもいいの?」
武士「……こんな感じの犬を知らぬか」
おかみ「ああ……なるほどねえ」
武士「……ぐすっ」
おかみ「ちょっと、駄目ですよそんな顔しちゃあ!」
おかみ「仮にもお武家様なんですから……ほら、ちょっと座って待っててくださいね」
おかみ「あら、また一段とみすぼらしくおなりね」
武士「みなまで言うな」
おかみ「あれからどうでしたか?」
武士「野垂れ死ぬのもイヤだからな、こうして働いている」
おかみ「……」
おかみ「あの、働いているようには見えないのだけれども」
武士「家と犬の番をしている」
おかみ「それって、こんなところに顔出していてもいいの?」
武士「……こんな感じの犬を知らぬか」
おかみ「ああ……なるほどねえ」
武士「……ぐすっ」
おかみ「ちょっと、駄目ですよそんな顔しちゃあ!」
おかみ「仮にもお武家様なんですから……ほら、ちょっと座って待っててくださいね」
15:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/07(木) 01:07:24.276 :xPbyhmOC0.net
おかみ「はいよ、ただのお茶漬けだけども」
武士「いいのでござるか」
おかみ「ハラが減っては戦はできぬでござる、でしょう?」
武士「……この借りは、いずれ必ず」
おかみ「この程度の借り、返しにこられても困りますよ」
武士「いずれ出仕し高百石の扶持を得た暁にはおかみを妾として囲うでござる」
おかみ「無茶苦茶言いなさる」
武士「よし、犬を探してくるでござる!」
おかみ「あんまり無理しちゃダメですよ」
武士「それがしが無理などするはずがない!」
武士「働かざること山の如しと謳われる生き様、とくと見るがよい!」
おかみ「お願いだから働いてください」
武士「はい」
おかみ「はいよ、ただのお茶漬けだけども」
武士「いいのでござるか」
おかみ「ハラが減っては戦はできぬでござる、でしょう?」
武士「……この借りは、いずれ必ず」
おかみ「この程度の借り、返しにこられても困りますよ」
武士「いずれ出仕し高百石の扶持を得た暁にはおかみを妾として囲うでござる」
おかみ「無茶苦茶言いなさる」
武士「よし、犬を探してくるでござる!」
おかみ「あんまり無理しちゃダメですよ」
武士「それがしが無理などするはずがない!」
武士「働かざること山の如しと謳われる生き様、とくと見るがよい!」
おかみ「お願いだから働いてください」
武士「はい」
16:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/07(木) 01:11:46.844 :xPbyhmOC0.net
武士「いぬー、いぬー」
武士「そこの、こんな感じの犬を……」
娘「あらお武家様もしかして」
武士「ぬ?」
娘「犬と一緒に消えたっていうクソ……あっ」
武士「クソ?」
娘「ええと、ううん何でもないです」
武士「そうか、それはそうとこんな犬を知らぬでござるか、アホそうな奴だ」
娘「ごめんなさい、あたしにはちょっと……」
武士「そうか、そうでござるか……いや、すまなかった」
娘「いえ、あたしのほうこそお役に立て無くて」
武士「メスの尻を追いかけてどこまで行ったのだ……さては、岡場所か」
娘「……犬のお話ではなかったのですか」
武士「いぬー、いぬー」
武士「そこの、こんな感じの犬を……」
娘「あらお武家様もしかして」
武士「ぬ?」
娘「犬と一緒に消えたっていうクソ……あっ」
武士「クソ?」
娘「ええと、ううん何でもないです」
武士「そうか、それはそうとこんな犬を知らぬでござるか、アホそうな奴だ」
娘「ごめんなさい、あたしにはちょっと……」
武士「そうか、そうでござるか……いや、すまなかった」
娘「いえ、あたしのほうこそお役に立て無くて」
武士「メスの尻を追いかけてどこまで行ったのだ……さては、岡場所か」
娘「……犬のお話ではなかったのですか」
18:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/07(木) 01:17:57.901 :xPbyhmOC0.net
娘「おとっつぁん」
口入れ屋「どうした」
娘「おとっつぁんがこの前はなしてたお武家様なんだけど」
口入れ屋「……あ?なんでお前がその話をするんだ」
娘「さっき見かけたよ、犬を探してた」
口入れ屋「いくら律儀でも、間抜けじゃあ世話はしてやれないね」
口入れ屋「……まさか、関わり合いになっちゃいないだろうね」
娘「ううん、なってないよ」
口入れ屋「今度見かけても知らないフリしておきな、ありゃ疫病神かもしくはダニだ」
娘「でもちょっとかわいそうだよ」
口入れ屋「働きたくねえが口癖の野郎だ、自業自得だよ」
娘「それはそうなんだけど」
口入れ屋「面倒事には知らん振り、これが一番なんだ」
娘「うん」
娘「おとっつぁん」
口入れ屋「どうした」
娘「おとっつぁんがこの前はなしてたお武家様なんだけど」
口入れ屋「……あ?なんでお前がその話をするんだ」
娘「さっき見かけたよ、犬を探してた」
口入れ屋「いくら律儀でも、間抜けじゃあ世話はしてやれないね」
口入れ屋「……まさか、関わり合いになっちゃいないだろうね」
娘「ううん、なってないよ」
口入れ屋「今度見かけても知らないフリしておきな、ありゃ疫病神かもしくはダニだ」
娘「でもちょっとかわいそうだよ」
口入れ屋「働きたくねえが口癖の野郎だ、自業自得だよ」
娘「それはそうなんだけど」
口入れ屋「面倒事には知らん振り、これが一番なんだ」
娘「うん」
19:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/07(木) 01:24:55.132 :xPbyhmOC0.net
武士「いぬー」
武士「出て来いいぬー」
武士「おーい、いぬー」
武士「わんっ」
武士「おお!こんなところに居たか相棒!」
武士「わん!」
武士「ははは、心配させおって!」
武士「わん!わん!」
娘「……」
武士「……見たか」
娘「見てません」
武士「それならいい」
娘「いいんですか……」
武士「いぬー」
武士「出て来いいぬー」
武士「おーい、いぬー」
武士「わんっ」
武士「おお!こんなところに居たか相棒!」
武士「わん!」
武士「ははは、心配させおって!」
武士「わん!わん!」
娘「……」
武士「……見たか」
娘「見てません」
武士「それならいい」
娘「いいんですか……」
20:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/07(木) 01:31:35.350 :xPbyhmOC0.net
武士「それはそうと、いつぞやの娘ではないか」
娘「あら、覚えておいででしたか」
武士「もしや犬の居場所に心当たりでもあったかな」
娘「助けになるかどうかは、確かではないのですけれど……」
武士「やはり岡場所か」
娘「違います」
娘「……近々、ここら一帯で大規模な野犬狩りをするそうです」
武士「なに、それはまずい」
娘「とはいえ手当たり次第に殺めるというわけではなく、一応は犬の身元を検めるそうです」
武士「犬の身元を、それは珍妙な」
娘「ほとんど建前のようなものだとは聞いています」
武士「それでは意味が無いではないか」
娘「野犬狩りに加わればよいのです、追い立てた段階で犬を見つければ無事に助け出せましょう」
武士「しかし加わるといってもだな……口入れ屋には顔を出せんし」
娘「問題ありません、こっそり名簿に書き加えておきます」
武士「それはそうと、いつぞやの娘ではないか」
娘「あら、覚えておいででしたか」
武士「もしや犬の居場所に心当たりでもあったかな」
娘「助けになるかどうかは、確かではないのですけれど……」
武士「やはり岡場所か」
娘「違います」
娘「……近々、ここら一帯で大規模な野犬狩りをするそうです」
武士「なに、それはまずい」
娘「とはいえ手当たり次第に殺めるというわけではなく、一応は犬の身元を検めるそうです」
武士「犬の身元を、それは珍妙な」
娘「ほとんど建前のようなものだとは聞いています」
武士「それでは意味が無いではないか」
娘「野犬狩りに加わればよいのです、追い立てた段階で犬を見つければ無事に助け出せましょう」
武士「しかし加わるといってもだな……口入れ屋には顔を出せんし」
娘「問題ありません、こっそり名簿に書き加えておきます」
22:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/07(木) 01:34:09.421 :xPbyhmOC0.net
武士「……はて」
娘「今回の仕事、ウチのおとっつぁんが一手に引き受けているんです」
武士「……」
娘「数も多いから、一人くらい増えても気付きませんよ」
娘「もちろんお武家様さえ良ければ、ですけど」
武士「なるほど」
娘「お武家様は、野犬狩りのその日、その場所へ行ってくださいまし」
武士「なんだかよく知らぬが、妙に段取りがよいでござるな」
娘「生まれてこの方毎日見ていますから」
武士「もしや……」
娘「……?」
武士「おぬし、あのタヌキおやじの娘か」
娘「いまごろ!?」
武士「……はて」
娘「今回の仕事、ウチのおとっつぁんが一手に引き受けているんです」
武士「……」
娘「数も多いから、一人くらい増えても気付きませんよ」
娘「もちろんお武家様さえ良ければ、ですけど」
武士「なるほど」
娘「お武家様は、野犬狩りのその日、その場所へ行ってくださいまし」
武士「なんだかよく知らぬが、妙に段取りがよいでござるな」
娘「生まれてこの方毎日見ていますから」
武士「もしや……」
娘「……?」
武士「おぬし、あのタヌキおやじの娘か」
娘「いまごろ!?」
23:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/07(木) 01:38:26.527 :xPbyhmOC0.net
ヒゲ面「よーし手順はこうだ、一帯を大雑把にぐるりと囲んでだなー」
武士「ははあ」
ヒゲ面「順々に野良犬どもを追い立ててだなー」
武士「ほうほう」
ヒゲ面「あそこの豆腐屋のあったトコ、この前焼けたトコな、そこに集めて一網打尽だ」
武士「ふむふむ」
ヒゲ面「締めは慣れた連中でやるから、あんたらは手を汚す心配はないぜ」
武士「心得た」
ヒゲ面「あと、いちいち大げさに相槌打つんじゃねえほっかむり」
武士「ぬ!」
一同「ハハハハ」
ヒゲ面「以上、よーしお前ら持ち場についてくれー」
ヒゲ面「よーし手順はこうだ、一帯を大雑把にぐるりと囲んでだなー」
武士「ははあ」
ヒゲ面「順々に野良犬どもを追い立ててだなー」
武士「ほうほう」
ヒゲ面「あそこの豆腐屋のあったトコ、この前焼けたトコな、そこに集めて一網打尽だ」
武士「ふむふむ」
ヒゲ面「締めは慣れた連中でやるから、あんたらは手を汚す心配はないぜ」
武士「心得た」
ヒゲ面「あと、いちいち大げさに相槌打つんじゃねえほっかむり」
武士「ぬ!」
一同「ハハハハ」
ヒゲ面「以上、よーしお前ら持ち場についてくれー」
24:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/07(木) 01:41:19.374 :xPbyhmOC0.net
武士「いぬーいぬー」
町人「呼んでホイホイ来るなら苦労しませんや」
武士「なに、ではどうすればよいのだ」
町人「見てておくんなせえ、こうして腐りかけた魚を路地裏に放り込むんでさ」
武士「なるほど、食い物で釣るわけか」
猫「にゃー」
町人「……」
武士「……」
猫「にゃー」
町人「さあ、気を取り直して次に行きましょうや」
武士「そうだな」
猫「にゃー」
武士「いぬーいぬー」
町人「呼んでホイホイ来るなら苦労しませんや」
武士「なに、ではどうすればよいのだ」
町人「見てておくんなせえ、こうして腐りかけた魚を路地裏に放り込むんでさ」
武士「なるほど、食い物で釣るわけか」
猫「にゃー」
町人「……」
武士「……」
猫「にゃー」
町人「さあ、気を取り直して次に行きましょうや」
武士「そうだな」
猫「にゃー」
25:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/07(木) 01:44:36.333 :xPbyhmOC0.net
旦那「頼む、ウチの犬を見かけたら届けてくれないか!」
ヒゲ面「そう言われましても、あの数の中から探し出すのはちょっと、ねえ」
旦那「礼金は弾む、一両……いや、三両でどうだ!」
ヒゲ面「……まあ、努力はしてみますがね」
旦那「頼みましたよ!」
ヒゲ面「保証はできかねますぜ、旦那」
武士「ヒゲ面どのー」
旦那「……?」
武士「……あっ」
旦那「……あたしはこれで失礼しますが、確かに、頼みましたからね!」
ヒゲ面「何度も言いますが、保証はできねえですぜって……あー、聞いてねえな」
武士「……ほっかむりのおかげか」
ヒゲ面「で、なんだほっかむり」
武士「さくっと野良犬を誘い出す方法はないでござるか、うまくいかないのでござる」
旦那「頼む、ウチの犬を見かけたら届けてくれないか!」
ヒゲ面「そう言われましても、あの数の中から探し出すのはちょっと、ねえ」
旦那「礼金は弾む、一両……いや、三両でどうだ!」
ヒゲ面「……まあ、努力はしてみますがね」
旦那「頼みましたよ!」
ヒゲ面「保証はできかねますぜ、旦那」
武士「ヒゲ面どのー」
旦那「……?」
武士「……あっ」
旦那「……あたしはこれで失礼しますが、確かに、頼みましたからね!」
ヒゲ面「何度も言いますが、保証はできねえですぜって……あー、聞いてねえな」
武士「……ほっかむりのおかげか」
ヒゲ面「で、なんだほっかむり」
武士「さくっと野良犬を誘い出す方法はないでござるか、うまくいかないのでござる」
27:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/07(木) 01:50:25.985 :xPbyhmOC0.net
武士「手っ取り早い方法を伝授してもらったでござる」
町人「あっしにも教えてくだせえ!」
武士「耳を寄せるでござる」
町人「へい!」
武士「ごにょごにょ」
町人「ははあ」
武士「ごにょごにょ」
町人「ふむふむ」
武士「ごにょごにょ」
町人「……」
武士「というわけでさっそく実践してくるでござるよ」
町人「……それ、結構危ないんじゃあ」
ドカッ
キャイン!
武士「手っ取り早い方法を伝授してもらったでござる」
町人「あっしにも教えてくだせえ!」
武士「耳を寄せるでござる」
町人「へい!」
武士「ごにょごにょ」
町人「ははあ」
武士「ごにょごにょ」
町人「ふむふむ」
武士「ごにょごにょ」
町人「……」
武士「というわけでさっそく実践してくるでござるよ」
町人「……それ、結構危ないんじゃあ」
ドカッ
キャイン!
28:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/07(木) 01:54:12.200 :xPbyhmOC0.net
ワンワンワンワンワン!!
口入れ屋「おや、野犬狩りがずいぶん頑張っているようだね」
娘「ちょっとおっかないね」
口入れ屋「これでしばらくは野良犬に悩まされる心配が無くなると思えば」
口入れ屋「あ、こら、顔を出すんじゃないよ」
娘「……あら?」
武士「うおおおおおお!!!!」
町人「ひええええええ!!!!」
野犬の群れ「ワンワンワンワンワンワン!!!!」
娘「逆に追い立てられてる……」
口入れ屋「何がだい」
娘「ううん、なんでもない……」
ワンワンワンワンワン!!
口入れ屋「おや、野犬狩りがずいぶん頑張っているようだね」
娘「ちょっとおっかないね」
口入れ屋「これでしばらくは野良犬に悩まされる心配が無くなると思えば」
口入れ屋「あ、こら、顔を出すんじゃないよ」
娘「……あら?」
武士「うおおおおおお!!!!」
町人「ひええええええ!!!!」
野犬の群れ「ワンワンワンワンワンワン!!!!」
娘「逆に追い立てられてる……」
口入れ屋「何がだい」
娘「ううん、なんでもない……」
29:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/07(木) 01:58:26.285 :xPbyhmOC0.net
ワンワンワンワンワン!!!
武士「助けてくれござる!!!!!!」
町人「……しめたっ!!」
武士「ああっ!木の上に逃げるなでござる!!!」
町人「あとは旦那にまかせやした!!!」
武士「この怨みは必ず叩き返すでござる!!!!」
武士「利子も付けて!!!!」
町人「生きて帰れたら、恨み言はいくらでも聞きまさぁ!!!」
武士「おのれー!!!」
ドテッ
武士「あっ!」
ワンワンワンワンワンワン!!!
武士「ひい!!」
ヒゲ面「よーし、かかれー!」
ワンワンワンワンワン!!!
武士「助けてくれござる!!!!!!」
町人「……しめたっ!!」
武士「ああっ!木の上に逃げるなでござる!!!」
町人「あとは旦那にまかせやした!!!」
武士「この怨みは必ず叩き返すでござる!!!!」
武士「利子も付けて!!!!」
町人「生きて帰れたら、恨み言はいくらでも聞きまさぁ!!!」
武士「おのれー!!!」
ドテッ
武士「あっ!」
ワンワンワンワンワンワン!!!
武士「ひい!!」
ヒゲ面「よーし、かかれー!」
30:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/07(木) 02:01:04.650 :xPbyhmOC0.net
ヒゲ面「よく頑張ったじゃねえか、ほっかむり」
武士「……ぐす」
ヒゲ面「そんな顔すんなって、一杯奢るからよ」
ヒゲ面「それにほら、今回一番働いたのはお前さんなんだぜ、ほっかむり」
武士「不本意でござる」
ヒゲ面「見ろよ、この狭い界隈にこんだけ野良犬がいたんだ、そりゃ歩けば犬に噛まれるわな」
ワンワンワンワンワン!!
武士「……あ」
ヒゲ面「ん?どうした」
武士「ヒゲ面どの、見知った犬がおるかもしれぬので、犬の顔ぶれを見てもいいでござるか」
ヒゲ面「ああ、そんな事か」
ヒゲ面「いいぜ、好きにしな、時間は長く取れねえがな」
ヒゲ面「よく頑張ったじゃねえか、ほっかむり」
武士「……ぐす」
ヒゲ面「そんな顔すんなって、一杯奢るからよ」
ヒゲ面「それにほら、今回一番働いたのはお前さんなんだぜ、ほっかむり」
武士「不本意でござる」
ヒゲ面「見ろよ、この狭い界隈にこんだけ野良犬がいたんだ、そりゃ歩けば犬に噛まれるわな」
ワンワンワンワンワン!!
武士「……あ」
ヒゲ面「ん?どうした」
武士「ヒゲ面どの、見知った犬がおるかもしれぬので、犬の顔ぶれを見てもいいでござるか」
ヒゲ面「ああ、そんな事か」
ヒゲ面「いいぜ、好きにしな、時間は長く取れねえがな」
31:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/07(木) 02:09:32.887 :xPbyhmOC0.net
ワンワンワンワンワンワン!!!
武士「うーむ……」
ヒゲ面「どうだい」
武士「いないでござる……」
ヒゲ面「そうか、まあ取りこぼした奴も多少はいるはずだ、気を落とすなって」
武士「むう……」
ヒゲ面「ほら、行くぞほっかむり」
武士「どこへでござるか」
ヒゲ面「話聞いてなかったのか、一杯奢るって言っただろ」
武士「今は酒よりも握り飯が食いたいでござる」
ヒゲ面「握り飯でもなんでもいいから、おら、歩いた歩いた!」
武士「かたじけない……」
ワンワンワンワンワンワン!!!
武士「うーむ……」
ヒゲ面「どうだい」
武士「いないでござる……」
ヒゲ面「そうか、まあ取りこぼした奴も多少はいるはずだ、気を落とすなって」
武士「むう……」
ヒゲ面「ほら、行くぞほっかむり」
武士「どこへでござるか」
ヒゲ面「話聞いてなかったのか、一杯奢るって言っただろ」
武士「今は酒よりも握り飯が食いたいでござる」
ヒゲ面「握り飯でもなんでもいいから、おら、歩いた歩いた!」
武士「かたじけない……」
32:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/07(木) 02:13:48.556 :xPbyhmOC0.net
おかみ「あらまあ」
武士「やあ、3日ぶりでござるな」
ヒゲ面「なんだ、お前ら知り合いか」
武士「おかみには一飯の恩義がござる」
おかみ「このひとあたしをお妾にしてくれるって言ってたよ」
ヒゲ面「ほう」
武士「ハハハ、武士に二言はないでござるよ」
ヒゲ面「お武家様よ、座れや、話を聞こうじゃねえか」
武士「……一段とコワモテになったでござるな……」
おかみ「このひとね、ウチの人」
武士「……ははあ」
ヒゲ面「飲め」
武士「はい」
おかみ「あらまあ」
武士「やあ、3日ぶりでござるな」
ヒゲ面「なんだ、お前ら知り合いか」
武士「おかみには一飯の恩義がござる」
おかみ「このひとあたしをお妾にしてくれるって言ってたよ」
ヒゲ面「ほう」
武士「ハハハ、武士に二言はないでござるよ」
ヒゲ面「お武家様よ、座れや、話を聞こうじゃねえか」
武士「……一段とコワモテになったでござるな……」
おかみ「このひとね、ウチの人」
武士「……ははあ」
ヒゲ面「飲め」
武士「はい」
33:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/07(木) 02:20:38.607 :xPbyhmOC0.net
武士「うっぷ」
武士「あの夫婦のノロケ話にはうんざりでござる……」
娘「あら、お武家様、大丈夫?」
武士「ああ、タヌキ娘……」
娘「たぬき!?」
武士「あ、いやうっかり……」
武士「それはそうと……せっかく手引きしてもらったのに見つけることかなわなんだ」
娘「あれだけの数がいるんですから、仕方ありませんよ」
武士「しかしこのまま姿をくらますのは不本意であるし……」
武士「かといって、あの癇癪旦那とタヌキおやじに頭を下げに行くのも癪に障る……」
娘「お武家様も大変ですね」
武士「まったく、うまいこと丸く収まる法は無いものか」
娘「あたしのような小娘が言うのもなんですけど、多くを望めば全てを失うのが道理です」
娘「お武家様は、とても律儀なお方です、その点はよくわかります」
娘「ただその心意気を見せればよいのです、大丈夫、きっとなんとかなりますよ」
武士「うっぷ」
武士「あの夫婦のノロケ話にはうんざりでござる……」
娘「あら、お武家様、大丈夫?」
武士「ああ、タヌキ娘……」
娘「たぬき!?」
武士「あ、いやうっかり……」
武士「それはそうと……せっかく手引きしてもらったのに見つけることかなわなんだ」
娘「あれだけの数がいるんですから、仕方ありませんよ」
武士「しかしこのまま姿をくらますのは不本意であるし……」
武士「かといって、あの癇癪旦那とタヌキおやじに頭を下げに行くのも癪に障る……」
娘「お武家様も大変ですね」
武士「まったく、うまいこと丸く収まる法は無いものか」
娘「あたしのような小娘が言うのもなんですけど、多くを望めば全てを失うのが道理です」
娘「お武家様は、とても律儀なお方です、その点はよくわかります」
娘「ただその心意気を見せればよいのです、大丈夫、きっとなんとかなりますよ」
34:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/07(木) 02:24:51.361 :xPbyhmOC0.net
武士「……おぬし本当に15、6の小娘か」
娘「17ですよ」
武士「大差無かろうが」
娘「そうかもしれませんね」
武士「……ふっ」
娘「初めて見ましたよ、お武家様の笑ったお顔」
武士「そうと決まれば、まずはあの旦那に詫びを入れねばなるまいな」
コロコロ……
娘「あら、手毬……?」
武士「……!」
犬「わん!」
オワリ
武士「……おぬし本当に15、6の小娘か」
娘「17ですよ」
武士「大差無かろうが」
娘「そうかもしれませんね」
武士「……ふっ」
娘「初めて見ましたよ、お武家様の笑ったお顔」
武士「そうと決まれば、まずはあの旦那に詫びを入れねばなるまいな」
コロコロ……
娘「あら、手毬……?」
武士「……!」
犬「わん!」
オワリ
35:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/07(木) 02:26:56.061 :iKTyzEr9p.net
よかった
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