15: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 19:00:15.21 :RmP+OnMn0
盛岡駅前ホテル
京太郎「あー……やっべー……」
京太郎「昨日の夕方に盛岡に着いたのは良かったけど」
京太郎「何も考えられずにボーっと過してしまった……」
白望『今日のお礼、どうぞほっぺに』
胡桃『ただのファーストキスのやり直しなんだから!!』
京太郎「…………」
盛岡駅前ホテル
京太郎「あー……やっべー……」
京太郎「昨日の夕方に盛岡に着いたのは良かったけど」
京太郎「何も考えられずにボーっと過してしまった……」
白望『今日のお礼、どうぞほっぺに』
胡桃『ただのファーストキスのやり直しなんだから!!』
京太郎「…………」
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16: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 19:02:03.97 :RmP+OnMn0
京太郎「あれはなんだったのだろうか……」
京太郎「鹿倉先輩には嫌われてるはずだし」
京太郎「白望先輩は何考えてるのか分からんし」
京太郎「…………」
京太郎「まっ、まさか……あれが噂に聞く」
京太郎「田舎の女の子に遊ばれるってやつなのか……?」
京太郎「あれはなんだったのだろうか……」
京太郎「鹿倉先輩には嫌われてるはずだし」
京太郎「白望先輩は何考えてるのか分からんし」
京太郎「…………」
京太郎「まっ、まさか……あれが噂に聞く」
京太郎「田舎の女の子に遊ばれるってやつなのか……?」
17: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 19:04:00.37 :RmP+OnMn0
胡桃『結婚する人だけしか……さ、触っちゃ……』ハァハァ
白望『ごめんね、京子ちゃん』ダキッ
京太郎「…………」ムクムク
京太郎「あー!おっ勃ててんじゃねーよ、俺!!」
京太郎「駄目だ駄目だ!ナニかしてねーと煩悩が!!」
京太郎「Hey,siri!」
胡桃『結婚する人だけしか……さ、触っちゃ……』ハァハァ
白望『ごめんね、京子ちゃん』ダキッ
京太郎「…………」ムクムク
京太郎「あー!おっ勃ててんじゃねーよ、俺!!」
京太郎「駄目だ駄目だ!ナニかしてねーと煩悩が!!」
京太郎「Hey,siri!」
18: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 19:06:17.93 :RmP+OnMn0
携帯「なんや?」
京太郎「煩悩をなんとかしたいんだけど……」
携帯「風俗行けや、盛岡にはソープあるやろ」
京太郎「アホか!俺は高校生だぞ!!」
携帯「そんなん知らんわ、山にでも篭っとれや!」
京太郎「お前本当にsiriか!?もういいわ!」トットン
携帯「なんや?」
京太郎「煩悩をなんとかしたいんだけど……」
携帯「風俗行けや、盛岡にはソープあるやろ」
京太郎「アホか!俺は高校生だぞ!!」
携帯「そんなん知らんわ、山にでも篭っとれや!」
京太郎「お前本当にsiriか!?もういいわ!」トットン
19: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 19:08:03.55 :RmP+OnMn0
京太郎「…………山、ねぇ」
京太郎「岩手県 登山 自然 と……」トットン
京太郎「八幡平市山岳協会、ん?八幡平?」
京太郎「『八幡平』ねぇ……お!画像発見!」トットン
京太郎「へー!結構良さそうな景色じゃん!」
京太郎「この池も形が素晴しい、ってこれ沼なのか!」
京太郎「…………山、ねぇ」
京太郎「岩手県 登山 自然 と……」トットン
京太郎「八幡平市山岳協会、ん?八幡平?」
京太郎「『八幡平』ねぇ……お!画像発見!」トットン
京太郎「へー!結構良さそうな景色じゃん!」
京太郎「この池も形が素晴しい、ってこれ沼なのか!」
20: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 19:10:48.62 :RmP+OnMn0
京太郎「アクセスはどうなんだろう?」トットン
京太郎「車で1時間半くらいか、タクシーは厳しいな」
京太郎「今回の旅行だとルート外なんだよなー」
京太郎「自費になるからなんとか抑えたいが……」
京太郎「お、朝から盛岡駅発のバス出てるじゃん」トットン
京太郎「往復券が1,300円か、これで出発するかな」
京太郎「アクセスはどうなんだろう?」トットン
京太郎「車で1時間半くらいか、タクシーは厳しいな」
京太郎「今回の旅行だとルート外なんだよなー」
京太郎「自費になるからなんとか抑えたいが……」
京太郎「お、朝から盛岡駅発のバス出てるじゃん」トットン
京太郎「往復券が1,300円か、これで出発するかな」
21: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 19:12:38.64 :RmP+OnMn0
八幡平山頂レストハウス
京太郎「着いたぜー!八幡平ー!」
京太郎「バスの中からでも感じてはいたが……」
京太郎「360度、どっから見ても凄く雄大な景色」
京太郎「もう、ほんっと!緑があるんだよね!」
京太郎「駐車場も広いな~」キョロキョロ
八幡平山頂レストハウス
京太郎「着いたぜー!八幡平ー!」
京太郎「バスの中からでも感じてはいたが……」
京太郎「360度、どっから見ても凄く雄大な景色」
京太郎「もう、ほんっと!緑があるんだよね!」
京太郎「駐車場も広いな~」キョロキョロ
22: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 19:14:13.02 :RmP+OnMn0
おばちゃんM「ほんまに疲れまんねん」ゾロゾロ
おばちゃんN「ほんまでっか?」ゾロゾロ
おばちゃんO「ほんまでんがな」ゾロゾロ
おばちゃんP「ほんまっか?」ゾロゾロ
おばちゃんQ「ほんまやな」ゾロゾロ
おばちゃんR「めっちゃほんまやねん」ゾロゾロ
おばちゃんM「ほんまに疲れまんねん」ゾロゾロ
おばちゃんN「ほんまでっか?」ゾロゾロ
おばちゃんO「ほんまでんがな」ゾロゾロ
おばちゃんP「ほんまっか?」ゾロゾロ
おばちゃんQ「ほんまやな」ゾロゾロ
おばちゃんR「めっちゃほんまやねん」ゾロゾロ
23: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 19:16:08.82 :RmP+OnMn0
京太郎「こんにちわ~」
おばちゃんM「なんや色男やないかい」
京太郎「下山してきたんですか?」
おばちゃんN「せやで、あんちゃんも登るんかい?」
京太郎「はい、快晴なんで楽しみですね」
おばちゃんO「コース選べば簡単や、気軽に登らんかい」
京太郎「こんにちわ~」
おばちゃんM「なんや色男やないかい」
京太郎「下山してきたんですか?」
おばちゃんN「せやで、あんちゃんも登るんかい?」
京太郎「はい、快晴なんで楽しみですね」
おばちゃんO「コース選べば簡単や、気軽に登らんかい」
24: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 19:18:11.43 :RmP+OnMn0
京太郎「そうなんですか、助かります」
おばちゃんP「山頂まで約1.9kmのハイキングやさかい」
京太郎(だからこの人たちサンダルなのか……)
おばちゃんQ「八幡平は『日本百名山』の中でも最弱」
おばちゃんR「最弱やめーや、登り易い言わんかい」
京太郎「あはは、頑張りますねー」
京太郎「そうなんですか、助かります」
おばちゃんP「山頂まで約1.9kmのハイキングやさかい」
京太郎(だからこの人たちサンダルなのか……)
おばちゃんQ「八幡平は『日本百名山』の中でも最弱」
おばちゃんR「最弱やめーや、登り易い言わんかい」
京太郎「あはは、頑張りますねー」
25: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 19:20:09.53 :RmP+OnMn0
京太郎「さてと、今いるところは標高が1,541m」
京太郎「夏だからいいけど春や秋は寒そうだな」
京太郎「あれ?秋田県と岩手県の県境の標識」
京太郎「へぇ、ここって本当に県と県の境目なんだ!」
京太郎「隣には登山口の標識が……頂上入口?」
京太郎「頂上入口って記載が簡単に登れることを教えてるな」
京太郎「うし、準備は完璧!さー、登るぞー!」
京太郎「さてと、今いるところは標高が1,541m」
京太郎「夏だからいいけど春や秋は寒そうだな」
京太郎「あれ?秋田県と岩手県の県境の標識」
京太郎「へぇ、ここって本当に県と県の境目なんだ!」
京太郎「隣には登山口の標識が……頂上入口?」
京太郎「頂上入口って記載が簡単に登れることを教えてるな」
京太郎「うし、準備は完璧!さー、登るぞー!」
26: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 19:22:35.02 :RmP+OnMn0
京太郎「うーん、道が凄く整備されてるよなー」
京太郎「山でこんな綺麗なコンクリートの斜面て」
京太郎「荒れてなくて良いね、本当に登り易い」
京太郎「お、木の道に変わった…………ん?」
「ぼっちはやだよ~……」メソメソ
京太郎(……女の子?)
京太郎「うーん、道が凄く整備されてるよなー」
京太郎「山でこんな綺麗なコンクリートの斜面て」
京太郎「荒れてなくて良いね、本当に登り易い」
京太郎「お、木の道に変わった…………ん?」
「ぼっちはやだよ~……」メソメソ
京太郎(……女の子?)
27: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 19:24:19.04 :RmP+OnMn0
豊音「お父さ~ん……お母さ~ん……」
豊音「怖いよ~……」
豊音「ちょー寂しいよ~……」
京太郎「あのー?大丈夫ですか?」
豊音「ふえっ……」グスッ
豊音「お父さ~ん……お母さ~ん……」
豊音「怖いよ~……」
豊音「ちょー寂しいよ~……」
京太郎「あのー?大丈夫ですか?」
豊音「ふえっ……」グスッ
28:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/13(土) 19:24:59.80 :JOkeU9oUO
豊音ちゃんキタ!
29: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 19:25:49.71 :RmP+OnMn0
豊音「…………」
京太郎「どうかしました?怪我でも――」
豊音「救助隊が来てくれたよー!」ダキッ
京太郎「うぷっ!」
豊音「ちょー嬉しいよー!」ギュウウウ
京太郎(デカっ!この人身長デカい!)
豊音「…………」
京太郎「どうかしました?怪我でも――」
豊音「救助隊が来てくれたよー!」ダキッ
京太郎「うぷっ!」
豊音「ちょー嬉しいよー!」ギュウウウ
京太郎(デカっ!この人身長デカい!)
32: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 19:27:33.46 :RmP+OnMn0
豊音「助けに来てくれてありがとー!」ギュウウウ
京太郎(そんで俺ヤバい!超ヤバイ!!)
京太郎(絞まってる!腕とおもちに挟まれて息が――)
京太郎「あああ、あだっでま!むねあだっでまず!」
豊音「……え?あ……わ、わわわっ////」パッ
京太郎「ぜー!ぜー!ぜー!」ゴホゴホ
豊音「ご、ごめんなさい……////」ペコペコ
豊音「助けに来てくれてありがとー!」ギュウウウ
京太郎(そんで俺ヤバい!超ヤバイ!!)
京太郎(絞まってる!腕とおもちに挟まれて息が――)
京太郎「あああ、あだっでま!むねあだっでまず!」
豊音「……え?あ……わ、わわわっ////」パッ
京太郎「ぜー!ぜー!ぜー!」ゴホゴホ
豊音「ご、ごめんなさい……////」ペコペコ
33: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 19:30:09.07 :RmP+OnMn0
京太郎「い、いえ、大丈夫です……」
豊音「…………あの」オズオズ
京太郎「はい?」
豊音「よく見たら……若い人だよね……」
豊音「もしかして救助隊じゃないのー?」
京太郎「え?旅行者ですけど……」
豊音「」
京太郎「い、いえ、大丈夫です……」
豊音「…………あの」オズオズ
京太郎「はい?」
豊音「よく見たら……若い人だよね……」
豊音「もしかして救助隊じゃないのー?」
京太郎「え?旅行者ですけど……」
豊音「」
34: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 19:31:43.60 :RmP+OnMn0
豊音「…………」
京太郎「…………」
豊音「ぼっちはやだよー!うえーん!」
京太郎「ああっ!また泣き始めた!」
豊音「えーん!えーん!ぼっち怖いよー!」
京太郎「あああ!俺もぼっちなんで大丈夫!」
豊音「…………」
京太郎「…………」
豊音「ぼっちはやだよー!うえーん!」
京太郎「ああっ!また泣き始めた!」
豊音「えーん!えーん!ぼっち怖いよー!」
京太郎「あああ!俺もぼっちなんで大丈夫!」
35: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 19:33:50.00 :RmP+OnMn0
豊音「……え、君もぼっち?」グスッ
京太郎「まぁ、原作でも存在してるんだかどうだか……」
京太郎「ぼっちみたいなもんですよ、ははは(苦笑)」
豊音「可哀想だよー……」
京太郎「ぼっちが二人いれば、二人ぼっち」
京太郎「一人ぼっちよりは寂しくないと思いますよ」
豊音「それ面白いよー」クスクス
豊音「……え、君もぼっち?」グスッ
京太郎「まぁ、原作でも存在してるんだかどうだか……」
京太郎「ぼっちみたいなもんですよ、ははは(苦笑)」
豊音「可哀想だよー……」
京太郎「ぼっちが二人いれば、二人ぼっち」
京太郎「一人ぼっちよりは寂しくないと思いますよ」
豊音「それ面白いよー」クスクス
37: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 19:36:24.77 :RmP+OnMn0
豊音「えへへ、岩手から来ました姉帯豊音です」ペコリ
京太郎(ここも岩手じゃ……ん?秋田?どっちだ?)
京太郎「長野から一人旅で来た、須賀京太郎です」ペコッ
豊音「えー!長野県!?」
豊音「遠いところから来たねー!高校生ー?」
京太郎「はい、高一ですよ」
豊音「やったー!後輩ができたよー!」
豊音「えへへ、岩手から来ました姉帯豊音です」ペコリ
京太郎(ここも岩手じゃ……ん?秋田?どっちだ?)
京太郎「長野から一人旅で来た、須賀京太郎です」ペコッ
豊音「えー!長野県!?」
豊音「遠いところから来たねー!高校生ー?」
京太郎「はい、高一ですよ」
豊音「やったー!後輩ができたよー!」
38: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 19:39:14.71 :RmP+OnMn0
京太郎「後輩て、でもやっぱり先輩でしたか」
豊音「うっ、やっぱり大きいから分かったのー?」グサッ
京太郎「いえ?可愛いけど大人な雰囲気もあったんで」
豊音「かっ!可愛くなんてないよー!////」ブンブン
京太郎「そんなことないですよ?癒されましたし」
豊音「……あ、ありがとうだよー////」
京太郎「後輩て、でもやっぱり先輩でしたか」
豊音「うっ、やっぱり大きいから分かったのー?」グサッ
京太郎「いえ?可愛いけど大人な雰囲気もあったんで」
豊音「かっ!可愛くなんてないよー!////」ブンブン
京太郎「そんなことないですよ?癒されましたし」
豊音「……あ、ありがとうだよー////」
39: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 19:41:07.34 :RmP+OnMn0
京太郎「でも、どうして泣いてたんですか?」
豊音「……急に、寂しくなっちゃって……」
豊音「私、ちょっと前に宮守女子高校に転校したの」
豊音「それまでは歳の近い人が村に少なかったんだ」
豊音「でも、宮守で友達がたくさんできたんだよー」
京太郎(良い話だなぁ~)
京太郎「でも、どうして泣いてたんですか?」
豊音「……急に、寂しくなっちゃって……」
豊音「私、ちょっと前に宮守女子高校に転校したの」
豊音「それまでは歳の近い人が村に少なかったんだ」
豊音「でも、宮守で友達がたくさんできたんだよー」
京太郎(良い話だなぁ~)
40: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 19:43:10.35 :RmP+OnMn0
豊音「友達といることに慣れたんだけど……」
豊音「久しぶりに一人で行動してみたら……」
豊音「前までぼっちだったのを思い出しちゃって……」
豊音「急に寂しい気持ちになったんだよー……」
京太郎「そうだったんですか……」
豊音「途中で下山してきたおばちゃんたちとお話したけど」
豊音「登ったら誰もいなくて不安になっちゃたんだー……」
豊音「友達といることに慣れたんだけど……」
豊音「久しぶりに一人で行動してみたら……」
豊音「前までぼっちだったのを思い出しちゃって……」
豊音「急に寂しい気持ちになったんだよー……」
京太郎「そうだったんですか……」
豊音「途中で下山してきたおばちゃんたちとお話したけど」
豊音「登ったら誰もいなくて不安になっちゃたんだー……」
41: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 19:45:34.48 :RmP+OnMn0
京太郎「……あれ?姉帯さんは一人で来たんですか?」
豊音「トヨネでいいよー、家族で来たんだよー」
豊音「今日はこの近くの『藤七温泉』に泊まるんだよー」
京太郎「え?ご両親は今どこに?」
豊音「秋田県の有名な温泉を回ってくるって言ってたよー」
豊音「八幡平から近いところみたいだよー」
京太郎「……あれ?姉帯さんは一人で来たんですか?」
豊音「トヨネでいいよー、家族で来たんだよー」
豊音「今日はこの近くの『藤七温泉』に泊まるんだよー」
京太郎「え?ご両親は今どこに?」
豊音「秋田県の有名な温泉を回ってくるって言ってたよー」
豊音「八幡平から近いところみたいだよー」
42: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 19:47:18.36 :RmP+OnMn0
豊音「ここは簡単に登山ができるって知ったから」
豊音「登ってみたくなって、入口で降ろしてもらったんだー」
豊音「お父さんとお母さんとはそこで別れたの」
京太郎「なるほど、それで今に至るというわけですね」
豊音「そうなんだよー……」グスン
京太郎「じゃあ、一緒に登ります?」
豊音「ここは簡単に登山ができるって知ったから」
豊音「登ってみたくなって、入口で降ろしてもらったんだー」
豊音「お父さんとお母さんとはそこで別れたの」
京太郎「なるほど、それで今に至るというわけですね」
豊音「そうなんだよー……」グスン
京太郎「じゃあ、一緒に登ります?」
43: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 19:48:54.38 :RmP+OnMn0
豊音「ええっ!いいの!?」
京太郎「というより、俺は元々登りに来たんで」
京太郎「最短ルートで展望台に行きますけど」
豊音「ちょー嬉しいよー!もちろん行くよー!」
京太郎「俺も話し相手がいてくれて助かります」
京太郎「黙々と説明口調だと視聴者も飽きますからね」
豊音(……視聴者ってなんだろう?)
豊音「ええっ!いいの!?」
京太郎「というより、俺は元々登りに来たんで」
京太郎「最短ルートで展望台に行きますけど」
豊音「ちょー嬉しいよー!もちろん行くよー!」
京太郎「俺も話し相手がいてくれて助かります」
京太郎「黙々と説明口調だと視聴者も飽きますからね」
豊音(……視聴者ってなんだろう?)
44: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 19:50:25.91 :RmP+OnMn0
京太郎「――お、斜面が緩くなってきた」テクテク
豊音「ゴールが近いのかな?」
京太郎「ええ、そうだと思いますよ」
京太郎「それにしても本当に登り易い山ですねー」
豊音「そうだね、道も綺麗に舗装されてるし」
豊音「周りのお花さんたちもとっても綺麗だよー♪」
京太郎「――お、斜面が緩くなってきた」テクテク
豊音「ゴールが近いのかな?」
京太郎「ええ、そうだと思いますよ」
京太郎「それにしても本当に登り易い山ですねー」
豊音「そうだね、道も綺麗に舗装されてるし」
豊音「周りのお花さんたちもとっても綺麗だよー♪」
45: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 19:52:06.42 :RmP+OnMn0
豊音「こんなに登り易い山は初めて」
京太郎「豊音さんは登山の経験があるんですか?」
豊音「宮守に来る前に少しだけあるよー」
豊音「でも基本は獣道だし、とっても危ないよー」
京太郎(やっぱ観光名所でもないと金が集まらないのかな?)
京太郎(どこの地区でもそうなんだろうなぁ……)
豊音「こんなに登り易い山は初めて」
京太郎「豊音さんは登山の経験があるんですか?」
豊音「宮守に来る前に少しだけあるよー」
豊音「でも基本は獣道だし、とっても危ないよー」
京太郎(やっぱ観光名所でもないと金が集まらないのかな?)
京太郎(どこの地区でもそうなんだろうなぁ……)
46: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 19:54:11.41 :RmP+OnMn0
豊音「京太郎君は山登りしたことあるの?」
京太郎「いやー、今回が初登山なんですよね」
豊音「そうなんだ!びっくりだよー!」
京太郎「え?何がです?」
豊音「県外からの一人旅で初めての登山だよー?」
豊音「凄く行動力があるんだねー!」
豊音「京太郎君は山登りしたことあるの?」
京太郎「いやー、今回が初登山なんですよね」
豊音「そうなんだ!びっくりだよー!」
京太郎「え?何がです?」
豊音「県外からの一人旅で初めての登山だよー?」
豊音「凄く行動力があるんだねー!」
47: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 19:56:05.73 :RmP+OnMn0
京太郎「そう言われてみればそうかも」
豊音「今日は盛岡から八幡平に来たんだよね?」
京太郎「ええ、朝のバスで来ました」
豊音「どうして登山しようと思ったの?」
京太郎(フェラにおっぱいに素股にキスに――)
京太郎「ちょっと煩悩を祓いに、ですね……」ムクムク
京太郎「そう言われてみればそうかも」
豊音「今日は盛岡から八幡平に来たんだよね?」
京太郎「ええ、朝のバスで来ました」
豊音「どうして登山しようと思ったの?」
京太郎(フェラにおっぱいに素股にキスに――)
京太郎「ちょっと煩悩を祓いに、ですね……」ムクムク
48: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 19:58:05.25 :RmP+OnMn0
豊音「ぼんのー?」キョトン
京太郎「あああ、なんでもないです!」
京太郎「それよりほらっ!見えてきましたよ!」
豊音「わぁ……!」
京太郎「広い場所に出てきたな」
豊音「これが展望台なんだー!」
俺「せやで」パシャパシャ
豊音「ぼんのー?」キョトン
京太郎「あああ、なんでもないです!」
京太郎「それよりほらっ!見えてきましたよ!」
豊音「わぁ……!」
京太郎「広い場所に出てきたな」
豊音「これが展望台なんだー!」
俺「せやで」パシャパシャ
50: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 20:00:49.32 :RmP+OnMn0
京太郎「あ、どうも」ペコッ
俺「君たちすまんな、ちょい右にズレてくれんか?」
豊音「分かったよー!」
俺「おし、ありがとな」パシャッ
京太郎「良い風景撮れるんですか?」
俺「なんや、撮れるに決まっとるがな?」
京太郎「あ、どうも」ペコッ
俺「君たちすまんな、ちょい右にズレてくれんか?」
豊音「分かったよー!」
俺「おし、ありがとな」パシャッ
京太郎「良い風景撮れるんですか?」
俺「なんや、撮れるに決まっとるがな?」
51: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 20:02:22.96 :RmP+OnMn0
京太郎「いやー、俺たちここ初めてなんで」
豊音「そんなに良い景色なんですか?」
俺「知らんのか、もったいない!」
俺「ほれ、二人とも展望台に上がってみい」
京太郎「んしょっと……おお!凄い!」ギッ
豊音「わー!すごーい!」ギッ
京太郎「いやー、俺たちここ初めてなんで」
豊音「そんなに良い景色なんですか?」
俺「知らんのか、もったいない!」
俺「ほれ、二人とも展望台に上がってみい」
京太郎「んしょっと……おお!凄い!」ギッ
豊音「わー!すごーい!」ギッ
52: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 20:03:58.54 :RmP+OnMn0
京太郎「ネットで見たのとまったく同じだ!」
俺「ははっ、そんなん当たり前やないか」
俺「せや、二人ともカメラ貸しや撮ったるさかい」
京太郎「いいんですか?」
豊音「嬉しいよー!」
俺「良い写真撮らせてくれたお礼や」
京太郎「ネットで見たのとまったく同じだ!」
俺「ははっ、そんなん当たり前やないか」
俺「せや、二人ともカメラ貸しや撮ったるさかい」
京太郎「いいんですか?」
豊音「嬉しいよー!」
俺「良い写真撮らせてくれたお礼や」
53: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 20:05:39.40 :RmP+OnMn0
俺「二人の直ぐ後ろに見えるのが『八幡沼』やで」
京太郎「なら、俺さんの後ろにあるのが『ガマ沼』?」
俺「せやせや…………ん?君は何してん?」
豊音「……え、わ、私ですか?」
俺「もっと寄らな、二人とも入らんで」
豊音「ふっ、二人……!?」
俺「二人の直ぐ後ろに見えるのが『八幡沼』やで」
京太郎「なら、俺さんの後ろにあるのが『ガマ沼』?」
俺「せやせや…………ん?君は何してん?」
豊音「……え、わ、私ですか?」
俺「もっと寄らな、二人とも入らんで」
豊音「ふっ、二人……!?」
54: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 20:07:59.70 :RmP+OnMn0
俺「ほれほれ、もっと寄ってな」クイクイ
豊音「きっ、京太郎君、私隣にいても大丈夫?」
京太郎「え?全然大丈夫ですけど?」
京太郎(エイスリンさんとも普通に撮ってたし)
豊音「…………」ヨソヨソ
豊音(男の子と二人きりで写真なんて……)チラッ
豊音(き、緊張するよー……////)
俺「ほれほれ、もっと寄ってな」クイクイ
豊音「きっ、京太郎君、私隣にいても大丈夫?」
京太郎「え?全然大丈夫ですけど?」
京太郎(エイスリンさんとも普通に撮ってたし)
豊音「…………」ヨソヨソ
豊音(男の子と二人きりで写真なんて……)チラッ
豊音(き、緊張するよー……////)
55: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 20:09:14.07 :RmP+OnMn0
俺「ほないくで、ほい!」パシャ
俺「もう1個のカメラも、ほい!」パシャ
京太郎「ありがとうございます!」
俺「二人とも上手く撮れたでー」
俺「うん、良い絵やな、中々お似合いや」
豊音(おっ、お似合いって……////)
俺「ほないくで、ほい!」パシャ
俺「もう1個のカメラも、ほい!」パシャ
京太郎「ありがとうございます!」
俺「二人とも上手く撮れたでー」
俺「うん、良い絵やな、中々お似合いや」
豊音(おっ、お似合いって……////)
56: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 20:11:07.17 :RmP+OnMn0
俺「今度は『ガマ沼』をバックにしたる」
京太郎「あれ?直ぐ後ろで撮るんですか?」
俺「そこから展望台見えると思うが全体が映らんのや」
京太郎「なるほどー」スタスタ
豊音「~♪」スタスタ
俺「はい、チーズ!」パシャパシャ
俺「今度は『ガマ沼』をバックにしたる」
京太郎「あれ?直ぐ後ろで撮るんですか?」
俺「そこから展望台見えると思うが全体が映らんのや」
京太郎「なるほどー」スタスタ
豊音「~♪」スタスタ
俺「はい、チーズ!」パシャパシャ
57: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 20:12:32.42 :RmP+OnMn0
豊音「ありがとうございましたー」ペコリ
俺「おお、そんで君らこれからどうするん?」
京太郎「来た道を戻ろうと思っていますが」
俺「せっかくなら頂上まで行った方ええ、5分も掛からん」
京太郎「そうなんですか、近いですね」
豊音「行ってみようよ、京太郎君!」
豊音「ありがとうございましたー」ペコリ
俺「おお、そんで君らこれからどうするん?」
京太郎「来た道を戻ろうと思っていますが」
俺「せっかくなら頂上まで行った方ええ、5分も掛からん」
京太郎「そうなんですか、近いですね」
豊音「行ってみようよ、京太郎君!」
58: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 20:15:03.47 :RmP+OnMn0
俺「俺は君らと逆のルートで来たんや」
京太郎「逆のルート?ああ、入口から直ぐの分かれ道か」
俺「せやで、君らは右で俺は左から登ってん」
俺「途中に『眼鏡沼』と『鏡沼』ちゅう沼があんねん」
俺「頂上から分かれ道まで戻れば約25分」
俺「つまり1周すれば合計1時間のコースなんや」
俺「ま、気楽に頑張りや~」スタスタ
俺「俺は君らと逆のルートで来たんや」
京太郎「逆のルート?ああ、入口から直ぐの分かれ道か」
俺「せやで、君らは右で俺は左から登ってん」
俺「途中に『眼鏡沼』と『鏡沼』ちゅう沼があんねん」
俺「頂上から分かれ道まで戻れば約25分」
俺「つまり1周すれば合計1時間のコースなんや」
俺「ま、気楽に頑張りや~」スタスタ
59: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 20:16:33.36 :RmP+OnMn0
八幡平 頂上
京太郎「あっさり着いちゃた、本当に直ぐだった」
豊音「頂上の柱見つけたよー!」
京太郎「展望台がある場所は木に覆われてる……」
京太郎(絶景とは言えないな、なんとも微妙な景色……)
京太郎「写真撮ったところが1番良かったですね」
豊音「え!……う、うん……そうだね////」
京太郎「?」
八幡平 頂上
京太郎「あっさり着いちゃた、本当に直ぐだった」
豊音「頂上の柱見つけたよー!」
京太郎「展望台がある場所は木に覆われてる……」
京太郎(絶景とは言えないな、なんとも微妙な景色……)
京太郎「写真撮ったところが1番良かったですね」
豊音「え!……う、うん……そうだね////」
京太郎「?」
60: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 20:18:15.08 :RmP+OnMn0
眼鏡沼 鏡沼
京太郎「うーん、綺麗な形をした沼なんだが……」
京太郎(八幡沼が素晴らし過ぎて比べるとなぁ……)
豊音「先にこっちから登りたかった?」
京太郎「いえいえ、そんなことはないですよ」
京太郎「あっちから来たんで豊音さんにも会えたし」
豊音「……ふぇっ////」ツルッ
スッテンコロリン
眼鏡沼 鏡沼
京太郎「うーん、綺麗な形をした沼なんだが……」
京太郎(八幡沼が素晴らし過ぎて比べるとなぁ……)
豊音「先にこっちから登りたかった?」
京太郎「いえいえ、そんなことはないですよ」
京太郎「あっちから来たんで豊音さんにも会えたし」
豊音「……ふぇっ////」ツルッ
スッテンコロリン
62: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 20:20:24.28 :RmP+OnMn0
京太郎「とっ、豊音さん!?」
豊音「あ、あいたただよー……」
京太郎「大丈夫ですか!怪我してませんか!?」
豊音「少し転んじゃっただけ……痛っ……」ズキッ
京太郎「足ですか!?」
豊音「あはは、だっ、大丈夫だよー……」ズキズキ
京太郎(我慢してる様にしか見えんぞ、これ)
京太郎「とっ、豊音さん!?」
豊音「あ、あいたただよー……」
京太郎「大丈夫ですか!怪我してませんか!?」
豊音「少し転んじゃっただけ……痛っ……」ズキッ
京太郎「足ですか!?」
豊音「あはは、だっ、大丈夫だよー……」ズキズキ
京太郎(我慢してる様にしか見えんぞ、これ)
63: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 20:22:13.97 :RmP+OnMn0
京太郎「大丈夫じゃありませんよ!」ダキッ
豊音「きょっ、京太郎君!?」ドキッ
京太郎「すみません、おんぶじゃ前に倒れそうなんで」
豊音(だだだ、だからって!お姫様だっこだよー!?)
京太郎「もうちょっとで下山できるはずです」
京太郎「すみませんが、それまで我慢してもらえれば」
豊音「はっ、はい……////」コクッ
京太郎「大丈夫じゃありませんよ!」ダキッ
豊音「きょっ、京太郎君!?」ドキッ
京太郎「すみません、おんぶじゃ前に倒れそうなんで」
豊音(だだだ、だからって!お姫様だっこだよー!?)
京太郎「もうちょっとで下山できるはずです」
京太郎「すみませんが、それまで我慢してもらえれば」
豊音「はっ、はい……////」コクッ
64: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 20:24:16.86 :RmP+OnMn0
京太郎「ふぅ、ふっ、ふぅ……」テックテック
豊音「……お、重くない、かな?」
京太郎「そんなことより痛みは大丈夫ですか?」
豊音「京太郎君のおかげで少しは……」
京太郎「そうですか、もう5分も掛からないと思うので」
京太郎「ふぅ、ふっ、ふぅ……」テックテック
豊音「……」
京太郎「ふぅ、ふっ、ふぅ……」テックテック
豊音「……お、重くない、かな?」
京太郎「そんなことより痛みは大丈夫ですか?」
豊音「京太郎君のおかげで少しは……」
京太郎「そうですか、もう5分も掛からないと思うので」
京太郎「ふぅ、ふっ、ふぅ……」テックテック
豊音「……」
65: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 20:26:25.11 :RmP+OnMn0
豊音「本当に重くない?京太郎君ごめんねだよー!」
京太郎「……豊音さん?」
豊音「だって私の不注意で怪我したんだよ!」
豊音「私……大きいからとっても重いはずだよー!」
豊音「め、迷惑かけてごめんだよー……」グスッグスッ
京太郎「…………」
豊音「本当に重くない?京太郎君ごめんねだよー!」
京太郎「……豊音さん?」
豊音「だって私の不注意で怪我したんだよ!」
豊音「私……大きいからとっても重いはずだよー!」
豊音「め、迷惑かけてごめんだよー……」グスッグスッ
京太郎「…………」
66: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 20:28:25.01 :RmP+OnMn0
京太郎「豊音さん」
豊音「ふぇっ……?」ウルウル
京太郎「正直言って、結構重いです」
豊音「ほらっ!ほらやっぱりだよ!」ポカポカ
京太郎「でも降ろしませんよ」
豊音「な、なんでだよー?」
京太郎「豊音さん」
豊音「ふぇっ……?」ウルウル
京太郎「正直言って、結構重いです」
豊音「ほらっ!ほらやっぱりだよ!」ポカポカ
京太郎「でも降ろしませんよ」
豊音「な、なんでだよー?」
67: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 20:30:46.05 :RmP+OnMn0
京太郎「ま、ヘリとか搬送があるなら助かりますが」
京太郎「ここは男にカッコつけさせてくださいよ」
京太郎「一緒に登るって言ったじゃないですか」
京太郎「無事に下山するまでが登山、ですよ」ニコリ
豊音「京太郎君……」
京太郎「お、スタート地点が見えてきた」
京太郎「ま、ヘリとか搬送があるなら助かりますが」
京太郎「ここは男にカッコつけさせてくださいよ」
京太郎「一緒に登るって言ったじゃないですか」
京太郎「無事に下山するまでが登山、ですよ」ニコリ
豊音「京太郎君……」
京太郎「お、スタート地点が見えてきた」
68: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 20:32:41.58 :RmP+OnMn0
八幡平山頂レストハウス
京太郎「ふぅ、着いた着いた」
豊音「た、助かったよー……」トテ
京太郎「足の具合は――」
豊音「京太郎君ありがとうだよー!」ダキッ
京太郎「うぷっ!」
八幡平山頂レストハウス
京太郎「ふぅ、着いた着いた」
豊音「た、助かったよー……」トテ
京太郎「足の具合は――」
豊音「京太郎君ありがとうだよー!」ダキッ
京太郎「うぷっ!」
69: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 20:34:20.66 :RmP+OnMn0
豊音「ホントに!ホントに嬉しかったよー!」ギュウウウ
京太郎(んげげ!ヤバい!またヤバイ!!)
京太郎(絞まってる!腕とおもちに挟まれて息が――)
京太郎「あああ、あだっでま!むねあだっでまず!」
豊音「あ……わ、わわわっ////」パッ
京太郎「ぜー!ぜー!ぜー!」ゴホゴホ
豊音「ご、ごめんね……////」モジモジ
豊音「ホントに!ホントに嬉しかったよー!」ギュウウウ
京太郎(んげげ!ヤバい!またヤバイ!!)
京太郎(絞まってる!腕とおもちに挟まれて息が――)
京太郎「あああ、あだっでま!むねあだっでまず!」
豊音「あ……わ、わわわっ////」パッ
京太郎「ぜー!ぜー!ぜー!」ゴホゴホ
豊音「ご、ごめんね……////」モジモジ
71: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 20:36:59.75 :RmP+OnMn0
京太郎「そ、それより足の具合は?」
豊音「うん、少し歩くくらいなら平気……」ズキッ
京太郎(こりゃ山道は絶対に歩かせちゃ駄目だな……)
京太郎(休める場所で安静に…………ん?休める?)
京太郎「豊音さん、今日温泉宿に泊まるんですよね?」
豊音「そうだよー、『藤七温泉』って言うんだよー」
京太郎「なら温泉に入りましょう!」
京太郎「そ、それより足の具合は?」
豊音「うん、少し歩くくらいなら平気……」ズキッ
京太郎(こりゃ山道は絶対に歩かせちゃ駄目だな……)
京太郎(休める場所で安静に…………ん?休める?)
京太郎「豊音さん、今日温泉宿に泊まるんですよね?」
豊音「そうだよー、『藤七温泉』って言うんだよー」
京太郎「なら温泉に入りましょう!」
72: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 20:38:29.96 :RmP+OnMn0
豊音「…………え?ええっ!?」
京太郎「秘境の温泉って効能があるって聞きますし!」
豊音「で、でも……あそこの温泉って……」
京太郎「安心してください、一緒に付いて行きますから!」
豊音(いいいいい、一緒!?きょっ、京太郎君と……////)
豊音「…………」
豊音「よ、宜しく御願いします……////」
豊音「…………え?ええっ!?」
京太郎「秘境の温泉って効能があるって聞きますし!」
豊音「で、でも……あそこの温泉って……」
京太郎「安心してください、一緒に付いて行きますから!」
豊音(いいいいい、一緒!?きょっ、京太郎君と……////)
豊音「…………」
豊音「よ、宜しく御願いします……////」
73: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 20:40:54.89 :RmP+OnMn0
京太郎「さて、タクシーは……当然いないよな」キョロキョロ
京太郎(山奥だしなー、呼ぶか歩くか……)
俺「なんや、君ら今下山してきたんかい」
京太郎「あ、どうも俺さん」
俺「俺はこれから青森に帰るとこやけど、君らは?」
京太郎「実は、かくかくじかじか――」
俺「なんや、そんなら俺の車に乗れや」
京太郎「さて、タクシーは……当然いないよな」キョロキョロ
京太郎(山奥だしなー、呼ぶか歩くか……)
俺「なんや、君ら今下山してきたんかい」
京太郎「あ、どうも俺さん」
俺「俺はこれから青森に帰るとこやけど、君らは?」
京太郎「実は、かくかくじかじか――」
俺「なんや、そんなら俺の車に乗れや」
74: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 20:42:27.76 :RmP+OnMn0
京太郎「え?俺たちはかなり助かりますけど」
豊音「い、いいんですか……?」
俺'「怪我しとるんやろ、早く休める場所に行かな」
俺「タクシーは来るまでに時間掛かるし」
俺「車で5分の距離やけど、歩きは下りを30分や」
俺「怪我人が歩けば間違いなく悪化する距離や」
俺「これも何かの縁と思って利用せい」
京太郎「え?俺たちはかなり助かりますけど」
豊音「い、いいんですか……?」
俺'「怪我しとるんやろ、早く休める場所に行かな」
俺「タクシーは来るまでに時間掛かるし」
俺「車で5分の距離やけど、歩きは下りを30分や」
俺「怪我人が歩けば間違いなく悪化する距離や」
俺「これも何かの縁と思って利用せい」
75: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 20:44:09.46 :RmP+OnMn0
ブロロロロロロ
京太郎「そういえば、俺さんって青森の人なんですか?」
俺「せやで、青森市内や」
豊音「あれー?青森って関西弁なんですか?」
俺「いや、津軽弁らしいな」
京太郎「……じゃあ、なんでです?」
俺「俺もよく分からん、仕様やと思うで」
ブロロロロロロ
京太郎「そういえば、俺さんって青森の人なんですか?」
俺「せやで、青森市内や」
豊音「あれー?青森って関西弁なんですか?」
俺「いや、津軽弁らしいな」
京太郎「……じゃあ、なんでです?」
俺「俺もよく分からん、仕様やと思うで」
76: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 20:46:19.09 :RmP+OnMn0
藤七温泉 彩雲荘 日帰り入浴(8:00~18:00)
俺「ここからなら盛岡行きの往復バスに乗って帰れるで」
京太郎「何から何まで、本当に助かります」ペコリ
豊音「ありがとうございました!」ペコリ
俺「チャックインは15:00からみたいやけど――」
京太郎「それまで日帰り入浴でもしてますよ」
俺「ほうか、ならまた縁があったらなー」ブロロ
藤七温泉 彩雲荘 日帰り入浴(8:00~18:00)
俺「ここからなら盛岡行きの往復バスに乗って帰れるで」
京太郎「何から何まで、本当に助かります」ペコリ
豊音「ありがとうございました!」ペコリ
俺「チャックインは15:00からみたいやけど――」
京太郎「それまで日帰り入浴でもしてますよ」
俺「ほうか、ならまた縁があったらなー」ブロロ
78: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 20:48:03.15 :RmP+OnMn0
京太郎「帰りは、15時までに上がれば充分間に合うな」
豊音「…………」ソワソワ
京太郎「さてと行きますかー」ガラガラ
受付「いらっしゃいのん」
京太郎「2人なんですけど、はい1,200円」
豊音「え、京太郎君!私、自分で払うよー!」
京太郎「いいですからいいですから」
京太郎「帰りは、15時までに上がれば充分間に合うな」
豊音「…………」ソワソワ
京太郎「さてと行きますかー」ガラガラ
受付「いらっしゃいのん」
京太郎「2人なんですけど、はい1,200円」
豊音「え、京太郎君!私、自分で払うよー!」
京太郎「いいですからいいですから」
79: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 20:50:34.05 :RmP+OnMn0
彩雲荘 屋内大浴場
京太郎「ここかー」
豊音「…………」
豊音(……あれー?)
京太郎「じゃ、入りますか」
豊音「そっ、そうだね!あはは……」
京太郎「?」
彩雲荘 屋内大浴場
京太郎「ここかー」
豊音「…………」
豊音(……あれー?)
京太郎「じゃ、入りますか」
豊音「そっ、そうだね!あはは……」
京太郎「?」
80: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 20:52:16.70 :RmP+OnMn0
※屋内風呂は現在は宿泊者のみかも?
京太郎「内湯、いいわー」ザー
京太郎「いかにも秘湯って雰囲気だよな」
京太郎「……何だろうこの感じ」
京太郎「大悪党とか浸かってそうというか」
京太郎「志々雄真が傷を癒してそうな……」
京太郎「うん、止めておこう、露天はどんな感じかな?」
※屋内風呂は現在は宿泊者のみかも?
京太郎「内湯、いいわー」ザー
京太郎「いかにも秘湯って雰囲気だよな」
京太郎「……何だろうこの感じ」
京太郎「大悪党とか浸かってそうというか」
京太郎「志々雄真が傷を癒してそうな……」
京太郎「うん、止めておこう、露天はどんな感じかな?」
81: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 20:54:06.18 :RmP+OnMn0
京太郎「なんと雄大な景色」ザー
京太郎「花巻温泉とはまた違う方向で凄い」
京太郎「あっちは山奥で、こっちは高原って感じだな」
京太郎「ん?あれ岩手山か?すげー綺麗に見える!」
京太郎「カモン、ヤマビコ!いやっほー!」
やっほー! やっほー! やっほー!
豊音「……京太郎君の声?」
京太郎「なんと雄大な景色」ザー
京太郎「花巻温泉とはまた違う方向で凄い」
京太郎「あっちは山奥で、こっちは高原って感じだな」
京太郎「ん?あれ岩手山か?すげー綺麗に見える!」
京太郎「カモン、ヤマビコ!いやっほー!」
やっほー! やっほー! やっほー!
豊音「……京太郎君の声?」
82: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 20:56:32.01 :RmP+OnMn0
おばちゃんM「なんや、アンタ男連れやったんかい」
豊音「とっ、友達ですよ……////」
おばちゃんN「照れることないさかい」
おばちゃんO「顔真っ赤になっとるさかい」
豊音「うぅ……////」
おばちゃんP「よっしゃ、うちらが協力したるさかい!」
豊音「……協力?」
おばちゃんM「なんや、アンタ男連れやったんかい」
豊音「とっ、友達ですよ……////」
おばちゃんN「照れることないさかい」
おばちゃんO「顔真っ赤になっとるさかい」
豊音「うぅ……////」
おばちゃんP「よっしゃ、うちらが協力したるさかい!」
豊音「……協力?」
83: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 20:58:04.56 :RmP+OnMn0
おばちゃんQ「今のところうちらしか温泉にはおらん」
おばちゃんQ「彼氏と二人きりにしたる」
豊音(彼氏!?)
おばちゃんQ「ちなみにな、『あっちの風呂』にあるが」
おばちゃんQ「泥を塗ってもらえば一瞬で怪我治るで」
おばちゃんQ「自分で塗ったらアカン、塗ってもらうんや」
豊音「そっ、そうなんですかー……」
おばちゃんR(Qさん嘘教えとるさかい)ニシシ
おばちゃんQ「今のところうちらしか温泉にはおらん」
おばちゃんQ「彼氏と二人きりにしたる」
豊音(彼氏!?)
おばちゃんQ「ちなみにな、『あっちの風呂』にあるが」
おばちゃんQ「泥を塗ってもらえば一瞬で怪我治るで」
おばちゃんQ「自分で塗ったらアカン、塗ってもらうんや」
豊音「そっ、そうなんですかー……」
おばちゃんR(Qさん嘘教えとるさかい)ニシシ
84: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 21:00:02.43 :RmP+OnMn0
京太郎「うむ、美味い」モグモグ
豊音「……あ、京太郎君」トテトテ
京太郎「豊音さん、これどうぞ」スッ
豊音「卵?黒いね」
京太郎「何か他にも露天風呂があるみたいで」
京太郎「そっちで作ってる温泉卵だそうです」
豊音「!!」モグモグ
京太郎「うむ、美味い」モグモグ
豊音「……あ、京太郎君」トテトテ
京太郎「豊音さん、これどうぞ」スッ
豊音「卵?黒いね」
京太郎「何か他にも露天風呂があるみたいで」
京太郎「そっちで作ってる温泉卵だそうです」
豊音「!!」モグモグ
85: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 21:01:38.62 :RmP+OnMn0
豊音「……京太郎君」
京太郎「なんですか?」
豊音「そっちの露天風呂って……」
京太郎「あ、今から行こうかなって思ってましたよ」
豊音「な、なら!私も行く……よー////」
京太郎「?」
豊音「……京太郎君」
京太郎「なんですか?」
豊音「そっちの露天風呂って……」
京太郎「あ、今から行こうかなって思ってましたよ」
豊音「な、なら!私も行く……よー////」
京太郎「?」
86: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 21:03:28.37 :RmP+OnMn0
京太郎「こっちか……あれ?」テクテク
おばちゃんM「大露天風呂ならこっちやさかい」
京太郎(山で会ったおばちゃんたちじゃん)
京太郎「お客さんなのに看板を拭いてるんですか?」
おばちゃんN「ちょいと看板の掃除やさかい」フキフキ
京太郎「は、はぁ……」テクテク
京太郎「こっちか……あれ?」テクテク
おばちゃんM「大露天風呂ならこっちやさかい」
京太郎(山で会ったおばちゃんたちじゃん)
京太郎「お客さんなのに看板を拭いてるんですか?」
おばちゃんN「ちょいと看板の掃除やさかい」フキフキ
京太郎「は、はぁ……」テクテク
87: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 21:05:33.78 :RmP+OnMn0
おばちゃんO「ほれ、さっさと行かんかい」フキフキ
おばちゃんP「山はいつ天気が変わるか分からんさかい」
京太郎「え?奥の看板も拭いてるんですか?」
豊音「げっ、元気なおばちゃんたちだねー」
京太郎(ボランティア精神なのかな?見習わないとなー)
おばちゃんQ「ほれ!入口はこっちや!」クイクイ
おばちゃんO「ほれ、さっさと行かんかい」フキフキ
おばちゃんP「山はいつ天気が変わるか分からんさかい」
京太郎「え?奥の看板も拭いてるんですか?」
豊音「げっ、元気なおばちゃんたちだねー」
京太郎(ボランティア精神なのかな?見習わないとなー)
おばちゃんQ「ほれ!入口はこっちや!」クイクイ
88: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 21:07:07.65 :RmP+OnMn0
京太郎「入口の看板まで拭いてるんですか」
おばちゃんQ「今は誰も入ってへんみたいやぞー」フキフキ
京太郎「ちなみにその看板て何が書いて――」
おばちゃんQ「キエエエエエエエエエエイ!!」
京太郎「うひぃっ!?」ビクッ
おばちゃんR「そんなんええからさっさと入るさかい!」
京太郎「わ、分かりましたよ」ガラッ
京太郎「入口の看板まで拭いてるんですか」
おばちゃんQ「今は誰も入ってへんみたいやぞー」フキフキ
京太郎「ちなみにその看板て何が書いて――」
おばちゃんQ「キエエエエエエエエエエイ!!」
京太郎「うひぃっ!?」ビクッ
おばちゃんR「そんなんええからさっさと入るさかい!」
京太郎「わ、分かりましたよ」ガラッ
89: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 21:09:09.82 :RmP+OnMn0
おばちゃんQ「やっと入ったか、手間取らせおって」
豊音「あ、あのー」
おばちゃんQ「混浴の部分はしっかり隠してたからな」
おばちゃんQ「それにしてもあの兄ちゃんが彼氏か」
豊音「いえっ、その……////」
おばちゃんQ「あの兄ちゃん、ええ子やと思うで」ニコッ
京太郎『あのー?大丈夫ですか?』
豊音「……はい、本当にそう思います」
おばちゃんQ「やっと入ったか、手間取らせおって」
豊音「あ、あのー」
おばちゃんQ「混浴の部分はしっかり隠してたからな」
おばちゃんQ「それにしてもあの兄ちゃんが彼氏か」
豊音「いえっ、その……////」
おばちゃんQ「あの兄ちゃん、ええ子やと思うで」ニコッ
京太郎『あのー?大丈夫ですか?』
豊音「……はい、本当にそう思います」
90: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 21:12:11.78 :RmP+OnMn0
彩雲荘 露天風呂
京太郎「お、内湯かー」ザー
京太郎「温度高いねー、キモチー」
京太郎「周りの壁はプラスチックトタンか」
京太郎「外が見えそうではっきりと見えない」
京太郎「田舎の浴場って感じで味があるわ」
京太郎「露天はこっちかね」ゴトッ
彩雲荘 露天風呂
京太郎「お、内湯かー」ザー
京太郎「温度高いねー、キモチー」
京太郎「周りの壁はプラスチックトタンか」
京太郎「外が見えそうではっきりと見えない」
京太郎「田舎の浴場って感じで味があるわ」
京太郎「露天はこっちかね」ゴトッ
91: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 21:14:20.29 :RmP+OnMn0
京太郎「…………」ポカーン
京太郎「すっ!すっげー!!」
京太郎「なんじゃこりゃあああああ!!」
京太郎「ヤバい!これ本当にヤバい!」ダッダッダッ
京太郎「人いないことを確認してーの!」パシャパシャパシャ
京太郎「上からの撮影成功ですよ、我慢できなかった」
京太郎「…………」ポカーン
京太郎「すっ!すっげー!!」
京太郎「なんじゃこりゃあああああ!!」
京太郎「ヤバい!これ本当にヤバい!」ダッダッダッ
京太郎「人いないことを確認してーの!」パシャパシャパシャ
京太郎「上からの撮影成功ですよ、我慢できなかった」
92: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 21:17:02.55 :RmP+OnMn0
京太郎「こんなに広い露天風呂……」テクテク
京太郎「いやー、滅多に見られないと思うぞ」キョロキョロ
京太郎「露天風呂のテーマパークと呼ぶべきだろ」
>>1「ブログにそう書いてた人いたが全くの同感だー」
京太郎「良い表現する人もいるなー」テクテク
京太郎「…………ん?なんだ今の?」キョロキョロ
京太郎「こんなに広い露天風呂……」テクテク
京太郎「いやー、滅多に見られないと思うぞ」キョロキョロ
京太郎「露天風呂のテーマパークと呼ぶべきだろ」
>>1「ブログにそう書いてた人いたが全くの同感だー」
京太郎「良い表現する人もいるなー」テクテク
京太郎「…………ん?なんだ今の?」キョロキョロ
93: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 21:19:22.42 :RmP+OnMn0
京太郎「お、なんだ?小屋がある」
京太郎「風呂とは違うのかな?ん?」
京太郎「入れ物に卵が入ってるぞ」
京太郎「あぁ、そうか、ここで温泉卵作ってるのか」
「へー、さっきの黒い卵ってここで作ってるんだー」
京太郎「ええ、そうみたいで…………え?」クルリ
豊音「////」
京太郎「お、なんだ?小屋がある」
京太郎「風呂とは違うのかな?ん?」
京太郎「入れ物に卵が入ってるぞ」
京太郎「あぁ、そうか、ここで温泉卵作ってるのか」
「へー、さっきの黒い卵ってここで作ってるんだー」
京太郎「ええ、そうみたいで…………え?」クルリ
豊音「////」
94: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 21:21:29.85 :RmP+OnMn0
京太郎「ととととと、豊音さん!?」
豊音「////」
京太郎「アイエエエエ!ナンデ!?」
豊音「ここ……混浴だよー……////」
京太郎(何?こんな広い露天風呂が混浴!?)
豊音「……きょっ、京太郎君……」
京太郎「ととととと、豊音さん!?」
豊音「////」
京太郎「アイエエエエ!ナンデ!?」
豊音「ここ……混浴だよー……////」
京太郎(何?こんな広い露天風呂が混浴!?)
豊音「……きょっ、京太郎君……」
95: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 21:23:40.11 :RmP+OnMn0
京太郎「なな、何でしょう?」ビクッ
京太郎(バスタオル着用してるけどヤバいって!)
京太郎(スタイル良い!モデルみたいだ……)ムクムク
豊音「////」
豊音「か、隠した方がいいよー……////」
京太郎「…………え?」チラッ
京太郎「」
京太郎「なな、何でしょう?」ビクッ
京太郎(バスタオル着用してるけどヤバいって!)
京太郎(スタイル良い!モデルみたいだ……)ムクムク
豊音「////」
豊音「か、隠した方がいいよー……////」
京太郎「…………え?」チラッ
京太郎「」
96: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 21:25:52.42 :RmP+OnMn0
京太郎「すすす!すみません!」バッ
京太郎「粗末なものを見せてしまって!!」ペコペコ
豊音「そっ、そんなことないよー!」
豊音(おおお、大きかったよー……////)ゴクッ
京太郎「俺出ますね!すみま――」クルッ
豊音「いっ、一緒に入ってください!!」
京太郎「すすす!すみません!」バッ
京太郎「粗末なものを見せてしまって!!」ペコペコ
豊音「そっ、そんなことないよー!」
豊音(おおお、大きかったよー……////)ゴクッ
京太郎「俺出ますね!すみま――」クルッ
豊音「いっ、一緒に入ってください!!」
97: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 21:27:48.22 :RmP+OnMn0
京太郎「…………」
京太郎「……ん?…………んえっ!?」
豊音「ああ!その!!」
豊音「ここの温泉って怪我に良く効くみたいで!」
豊音「でも、深さとか分からないから」
豊音「京太郎君に確かめてもらいたいんだよー!」
京太郎「…………」
京太郎「……ん?…………んえっ!?」
豊音「ああ!その!!」
豊音「ここの温泉って怪我に良く効くみたいで!」
豊音「でも、深さとか分からないから」
豊音「京太郎君に確かめてもらいたいんだよー!」
98: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 21:30:16.39 :RmP+OnMn0
京太郎「俺はその、大丈夫ですけど……」チラッ
豊音「ここバスタオル着ても大丈夫みたいだし」
豊音「お、お互いに隠せば平気だよー////」
京太郎「そ、そうですね……」
京太郎(確かに怪我してるし一人だと危ないかも)
豊音「宜しく……お願いします////」モジモジ
京太郎「俺はその、大丈夫ですけど……」チラッ
豊音「ここバスタオル着ても大丈夫みたいだし」
豊音「お、お互いに隠せば平気だよー////」
京太郎「そ、そうですね……」
京太郎(確かに怪我してるし一人だと危ないかも)
豊音「宜しく……お願いします////」モジモジ
100: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 21:32:36.88 :RmP+OnMn0
京太郎「あー、気持ち良いですねー」ザー
豊音「そうだねー♪」ザー
京太郎「入る場所で微妙に温度が違いますが」
京太郎「今入ってるところが1番いいですねー」
豊音「泡がぷくぷく浮いてたから気になったよー」
京太郎「下に何かありますよね……泥?」ザラザラ
豊音(……あっ!)
京太郎「あー、気持ち良いですねー」ザー
豊音「そうだねー♪」ザー
京太郎「入る場所で微妙に温度が違いますが」
京太郎「今入ってるところが1番いいですねー」
豊音「泡がぷくぷく浮いてたから気になったよー」
京太郎「下に何かありますよね……泥?」ザラザラ
豊音(……あっ!)
101: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 21:34:52.37 :RmP+OnMn0
おばちゃんQ『泥を塗ってもらえば一瞬で怪我治るで』
豊音「京太郎君!泥塗ってあげるよー!」
京太郎「なぜにっ!?」ビクッ
豊音「その泥って凄い効能があるって聞いたんだよー」
京太郎「そ、そうなんですか?」
京太郎「でも、それなら逆に俺が足に塗りま――」
豊音「!?」
おばちゃんQ『泥を塗ってもらえば一瞬で怪我治るで』
豊音「京太郎君!泥塗ってあげるよー!」
京太郎「なぜにっ!?」ビクッ
豊音「その泥って凄い効能があるって聞いたんだよー」
京太郎「そ、そうなんですか?」
京太郎「でも、それなら逆に俺が足に塗りま――」
豊音「!?」
102: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 21:37:08.00 :RmP+OnMn0
京太郎「……ん?あれ?あ……!」
京太郎(ああああ!完全にセクハラ発言じゃねーか!!)
豊音「お、お願いします////」
京太郎「すみま……マジですか!?」
豊音「////」
京太郎(此処は……天国だ……)
京太郎「……ん?あれ?あ……!」
京太郎(ああああ!完全にセクハラ発言じゃねーか!!)
豊音「お、お願いします////」
京太郎「すみま……マジですか!?」
豊音「////」
京太郎(此処は……天国だ……)
103: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 21:38:24.09 :RmP+OnMn0
__
/ ゝ-''``ヽ--、___ ,,r、ィヽ、___
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/゚ノ=> イソ / ノ::/ミ)\ /;;: : : : ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::... ゝ、
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/! ヽ、_,,,彡三ニ='" |::::〉、ニィ ヽ ヘ: :.ィ、___◎ィ}}ノ: : : :ヾミ ̄::::::::. .}
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104: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 21:38:53.41 :RmP+OnMn0
豊音「あ、ありがとうだよー////」
京太郎(あー、ドキドキが収まらねー)
京太郎(すっげぇ綺麗な肌してたもんな……)
京太郎(その人の足だけでも合法で触れるなんて)
豊音「じゃあ京太郎君にも塗るよー!」ザラザラ
京太郎(しかも触ってもらえる……だと……!?)
豊音「あ、ありがとうだよー////」
京太郎(あー、ドキドキが収まらねー)
京太郎(すっげぇ綺麗な肌してたもんな……)
京太郎(その人の足だけでも合法で触れるなんて)
豊音「じゃあ京太郎君にも塗るよー!」ザラザラ
京太郎(しかも触ってもらえる……だと……!?)
105: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 21:40:47.09 :RmP+OnMn0
豊音「……今日は本当にありがとうね」ヌリヌリ
京太郎「い、いえ……」
豊音「京太郎君も疲れたはずだよー」ヌリヌリ
京太郎「そんなことないですよ、んあー……」
京太郎(やばー、最近肩凝ってたし気持ち良いわー)
豊音(大きい背中……京太郎君って逞しいんだ////)
京太郎「……あー……」
豊音「……今日は本当にありがとうね」ヌリヌリ
京太郎「い、いえ……」
豊音「京太郎君も疲れたはずだよー」ヌリヌリ
京太郎「そんなことないですよ、んあー……」
京太郎(やばー、最近肩凝ってたし気持ち良いわー)
豊音(大きい背中……京太郎君って逞しいんだ////)
京太郎「……あー……」
106: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 21:43:35.54 :RmP+OnMn0
豊音「…………」ヌリヌリ
豊音「……私、本当に嬉しかったんだよ」ヌリヌリ
豊音「本当に寂しくて……怖くて……」ヌリヌリ
豊音「そんなとき、京太郎君が助けてくれた……」
豊音「私……私ね…………んみゅー」バシャ
京太郎「豊音さん!?」クルッ
豊音「…………」ヌリヌリ
豊音「……私、本当に嬉しかったんだよ」ヌリヌリ
豊音「本当に寂しくて……怖くて……」ヌリヌリ
豊音「そんなとき、京太郎君が助けてくれた……」
豊音「私……私ね…………んみゅー」バシャ
京太郎「豊音さん!?」クルッ
107: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 21:45:09.65 :RmP+OnMn0
豊音「うううー、少しのぼせちゃったよー……」
京太郎「休憩室で休んだ方がいいですね」
豊音(勢いで大変なこと言っちゃうとこだったよー////)
京太郎「歩けます?」
豊音「う、うん、大丈夫だよー」ザパァ
京太郎「それじゃ、あがりますか」ザパァ
豊音「うううー、少しのぼせちゃったよー……」
京太郎「休憩室で休んだ方がいいですね」
豊音(勢いで大変なこと言っちゃうとこだったよー////)
京太郎「歩けます?」
豊音「う、うん、大丈夫だよー」ザパァ
京太郎「それじゃ、あがりますか」ザパァ
109: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 21:47:27.25 :RmP+OnMn0
彩雲荘 休憩所
豊音「色々とごめんねー……」
京太郎「俺は色々とありがとうございます、ですね」
豊音「……え?」
京太郎「今日は気晴らしのつもりで来ただけでしたけど」
京太郎「豊音さんのおかげで、本当に楽しかった」
京太郎「だから豊音さんも、ごめんって言うんじゃなくて」
京太郎「ありがとうって、言ってくれると嬉しいですね」ニコッ
豊音「京太郎君……」
彩雲荘 休憩所
豊音「色々とごめんねー……」
京太郎「俺は色々とありがとうございます、ですね」
豊音「……え?」
京太郎「今日は気晴らしのつもりで来ただけでしたけど」
京太郎「豊音さんのおかげで、本当に楽しかった」
京太郎「だから豊音さんも、ごめんって言うんじゃなくて」
京太郎「ありがとうって、言ってくれると嬉しいですね」ニコッ
豊音「京太郎君……」
110: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 21:49:54.03 :RmP+OnMn0
京太郎「それにしても岩手って良いところですね~」
京太郎「んー、次はどんなこと体験できるんだろうなー!」
豊音(……そっか、そろそろお別れなんだよね……)
豊音(…………)
豊音(京太郎君、私……これっきりは嫌だよ……)
豊音「……京太郎君」
京太郎「ん?なんですか?」
京太郎「それにしても岩手って良いところですね~」
京太郎「んー、次はどんなこと体験できるんだろうなー!」
豊音(……そっか、そろそろお別れなんだよね……)
豊音(…………)
豊音(京太郎君、私……これっきりは嫌だよ……)
豊音「……京太郎君」
京太郎「ん?なんですか?」
111: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 21:51:26.55 :RmP+OnMn0
豊音「私、もしかしたらなんだけど……」
豊音「また、寂しくなっちゃうかもしれないよ」
豊音「京太郎君に頼りたくなっちゃうかもしれないよ」
京太郎「豊音さん……」
豊音「だから、だから……!」
豊音「1つだけ……お願いがあるの……////」スッ
豊音「私、もしかしたらなんだけど……」
豊音「また、寂しくなっちゃうかもしれないよ」
豊音「京太郎君に頼りたくなっちゃうかもしれないよ」
京太郎「豊音さん……」
豊音「だから、だから……!」
豊音「1つだけ……お願いがあるの……////」スッ
112: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 21:52:38.24 :RmP+OnMn0
__,,, _____
/:::::r:'’::∧ヽヘ、 /ヽヽヽ Pi`> 、
/::::::イ:::::::::::::Y:::::::ヽ / aァ} } } }d/⌒ヽ,
/::::( ̄::::::::::::::ノ-'|::::::::ヽ /{== /イ /_ V{\__,ノ∧
ノ:::::::`ヽvwχ' |::::::::〈 . /:.:.:.ト、__/ /(タ) } }/⌒ヽノ}
(::::::::(^y | ̄ ̄ヽ ∠レ::::::) ,':.:.:.:(タ)、/ P{\__ノヽ}
V、::::ヽ ゝ_ ノ「 ノww' {:frラ: } }l| l|く_>/
''`ヘ:ヽ 、 ヽ-イ:〉 ∨:.:.∧ jTミァ |l}く}⌒∨{
y \  ̄`-イ::ノ ∨.:.:.∧ ⌒ ノリノ_ イ /{
/ \Λ¥| \:.:.:.ヘ /_. イノ/⌒i
/ ヽ日 | >--≧一'======x<´
___/{r====イ 斗</
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/:::::r:'’::∧ヽヘ、 /ヽヽヽ Pi`> 、
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ノ:::::::`ヽvwχ' |::::::::〈 . /:.:.:.ト、__/ /(タ) } }/⌒ヽノ}
(::::::::(^y | ̄ ̄ヽ ∠レ::::::) ,':.:.:.:(タ)、/ P{\__ノヽ}
V、::::ヽ ゝ_ ノ「 ノww' {:frラ: } }l| l|く_>/
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/ ヽ日 | >--≧一'======x<´
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113: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 21:53:59.91 :RmP+OnMn0
京太郎「携帯の番号交換なんて全然構いませんよ」
豊音「えへへ、ありがとうだよー♪」
京太郎(はー……すげぇ期待したんだけどなー……)
京太郎(そんな簡単に好きになってくれる訳ないよな)
京太郎(彼女できたことない俺に向こうから惚れるなんて)
京太郎(ま、都市伝説もいいとこだろうしな……)
京太郎「それじゃ、そろそろバスが来ると思うので」スクッ
京太郎「携帯の番号交換なんて全然構いませんよ」
豊音「えへへ、ありがとうだよー♪」
京太郎(はー……すげぇ期待したんだけどなー……)
京太郎(そんな簡単に好きになってくれる訳ないよな)
京太郎(彼女できたことない俺に向こうから惚れるなんて)
京太郎(ま、都市伝説もいいとこだろうしな……)
京太郎「それじゃ、そろそろバスが来ると思うので」スクッ
114: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 21:56:47.03 :RmP+OnMn0
豊音「分かったよ、ここで見送るよー」ニコニコ
京太郎(やっぱ勘違いだったよなー……)ガックシ
京太郎(惚れてたら外まで来てくれるもん!)
京太郎(少しでも歩いてくれるもん!ちくしょー!)
豊音「またねー!京太郎くーん!」フリフリ
京太郎「はーい!」フリフリ
豊音「分かったよ、ここで見送るよー」ニコニコ
京太郎(やっぱ勘違いだったよなー……)ガックシ
京太郎(惚れてたら外まで来てくれるもん!)
京太郎(少しでも歩いてくれるもん!ちくしょー!)
豊音「またねー!京太郎くーん!」フリフリ
京太郎「はーい!」フリフリ
115: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 22:00:41.32 :RmP+OnMn0
ブロロロロロロ
豊音「…………」
豊音「……」
豊音「……もう、寂しくないよー」
豊音「…………」
豊音「……」グスッ
ブロロロロロロ
豊音「…………」
豊音「……」
豊音「……もう、寂しくないよー」
豊音「…………」
豊音「……」グスッ
116: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 22:04:06.83 :RmP+OnMn0
豊音「私、我慢したよー……」ウルウル
豊音「バスに乗るまで一緒にいたら泣いちゃうから」
豊音「ちゃっ、ちゃんと我慢したよー……」グスッ
豊音「笑って、お別れ……できたよー……」グスッグスッ
豊音「うえぇええんっ!ありがとうだよー!」ブワッ
豊音「ありがとうだよ!京太郎くーん!」ポロポロ
豊音「ありがとうー!!」
豊音「私、我慢したよー……」ウルウル
豊音「バスに乗るまで一緒にいたら泣いちゃうから」
豊音「ちゃっ、ちゃんと我慢したよー……」グスッ
豊音「笑って、お別れ……できたよー……」グスッグスッ
豊音「うえぇええんっ!ありがとうだよー!」ブワッ
豊音「ありがとうだよ!京太郎くーん!」ポロポロ
豊音「ありがとうー!!」
117: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 22:06:17.32 :RmP+OnMn0
京太郎「…………ん?」
京太郎「あれー?運転手さん、呼んだ?」
運転手「のん?別に呼んでないの~ん」
京太郎「おっかしいなー」キョロキョロ
運転手「八尺様にでも取り憑かれたのん?」ニヤリ
京太郎(八尺様って何…………お……)トットン
京太郎「…………ん?」
京太郎「あれー?運転手さん、呼んだ?」
運転手「のん?別に呼んでないの~ん」
京太郎「おっかしいなー」キョロキョロ
運転手「八尺様にでも取り憑かれたのん?」ニヤリ
京太郎(八尺様って何…………お……)トットン
118: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 22:08:45.75 :RmP+OnMn0
京太郎「……そうですね」クスッ
京太郎「こんな綺麗な人になら、取り憑かれたいですね」
運転手「のんっ!?のののののののの!!」
京太郎(このトップ絵に出てるの、似てるなぁ……)
運転手「お客さん!笑えない冗談止めてのん!!」
京太郎「……え?何が?」
その後、調べてみたら少しブルッた京太郎であったとさ
京太郎「……そうですね」クスッ
京太郎「こんな綺麗な人になら、取り憑かれたいですね」
運転手「のんっ!?のののののののの!!」
京太郎(このトップ絵に出てるの、似てるなぁ……)
運転手「お客さん!笑えない冗談止めてのん!!」
京太郎「……え?何が?」
その後、調べてみたら少しブルッた京太郎であったとさ
119: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 22:10:08.54 :RmP+OnMn0
\ ー=ニ三ニ=‐ __ |
`7=‐-  ̄ ‐=ニニ三ニ=- _____ |
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星屑の青春 八幡平編 完
\ ー=ニ三ニ=‐ __ |
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/ ::::::::::: /:|八::: 八 :::::::::::..ン∨:::::::/::::: / :|/
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/::/ ̄ /:::: /,,,_/ {:{ | | 〉><:::/::::::\:::\
星屑の青春 八幡平編 完
120: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 22:10:48.32 :RmP+OnMn0
次回予告
夏といったら海でしょ!
ん?前回は山登りて言ってた?
そんなん知るかよ!
次回予告
夏といったら海でしょ!
ん?前回は山登りて言ってた?
そんなん知るかよ!
121: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 22:11:20.30 :RmP+OnMn0
京太郎「なっ、なんだよ……これ……」
京太郎(建物が……『ない』!?)
京太郎(こ、これ、見たら分かるけど……)
京太郎(建物が『あった』場所だろ、絶対……)
京太郎(あっ!向こうにあるのは鉄柱か!?)
京太郎「捻じ切れちまってるよ……」ゾクッ
京太郎「なっ、なんだよ……これ……」
京太郎(建物が……『ない』!?)
京太郎(こ、これ、見たら分かるけど……)
京太郎(建物が『あった』場所だろ、絶対……)
京太郎(あっ!向こうにあるのは鉄柱か!?)
京太郎「捻じ切れちまってるよ……」ゾクッ
122: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 22:12:16.25 :RmP+OnMn0
塞「確かに、震災の爪痕は今も深く残ってる」
塞「あまりにも……大きな犠牲が出てしまった……」
塞「まだ、立ち上がれない人だって当然いる……」
京太郎「…………」
塞「それでもね、少しずつでも復興は進んでいる」
塞「みんな、前を向こうと頑張っているんだ」
塞「確かに、震災の爪痕は今も深く残ってる」
塞「あまりにも……大きな犠牲が出てしまった……」
塞「まだ、立ち上がれない人だって当然いる……」
京太郎「…………」
塞「それでもね、少しずつでも復興は進んでいる」
塞「みんな、前を向こうと頑張っているんだ」
123: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 22:12:48.44 :RmP+OnMn0
塞(いや……そういうのじゃなくて……)
塞(確か、『恋人の聖地』とも呼ばれてる場所……)
塞(そんなとこに、男女が2人だけで行ったら……)
塞「…………」
塞「////」ボンッ
京太郎「塞さん?聞いてます?」
塞「わっー!?」ビクッ
塞(いや……そういうのじゃなくて……)
塞(確か、『恋人の聖地』とも呼ばれてる場所……)
塞(そんなとこに、男女が2人だけで行ったら……)
塞「…………」
塞「////」ボンッ
京太郎「塞さん?聞いてます?」
塞「わっー!?」ビクッ
124: ◆GtxVadXeUQ:2016/02/13(土) 22:13:17.08 :RmP+OnMn0
京太郎は砕けない 三陸編 完成済
131:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/13(土) 22:35:33.48 :neK2s7Qbo
乙
コメント 15
コメント一覧 (15)
学校の行事で毎年登るレベルやぞ
あんま関わってこないしそこまで目くじら立てんでも
次回でおわり?だれかとくっついたらいいのに…
「俺」は単なるモブ不足でしょ
基本>>1で出てくるぐらいだし
わざわざ自己投影した人物をぶち込む必要性ってないだろ。これが噂の「作者が透けて見える」ってヤツか?
高山とは違うベクトルで