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1：1：2016/02/14(日) 21:13:36.15 ：/facVOVs0

　スピアー♀「朝です。お目覚めください」ﾂﾝﾂﾝ


　男「んん・・・今日、休みだろ・・・寝かせろ馬鹿女郎・・・」ﾓｿﾞﾓｿﾞ


　スピアー♀「」ﾌﾞｽﾌﾞｽﾌﾞｽﾌﾞｽﾌﾞｽﾌﾞｽ


　男「ででででっだだあだだ！？痛ってぇ！？うわ、うわ、マジで痛っ！？」ｽﾞｷｽﾞｷｽﾞｷ


　スピアー♀「ほんのちょっと指したくらいで何を・・・」ﾊｧﾊｧ


　男「いや、おぃ思いっきりぶっ刺してただろ？」ｽﾞｷｽﾞｷ


　スピアー♀「兎も角。降りて来てください。朝食が冷めてしまいます」ﾌﾞｰﾝ


　男「いってぇ、もぉ・・・」ﾁｯ､ｽﾀｽﾀ


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2：1：2016/02/14(日) 21:20:31.00 ：/facVOVs0

　スピアー♀「どうぞ。お召し上がりください」ｺﾄｯ


　男「おぅ・・・にしてもお前、その手・・・ってか針でよくご飯とか作れるよな」ﾊﾟｸﾘｯ

　
　スピアー♀「何年もニンゲンと一緒に暮らせば慣れるもんです」ｶﾁｬｶﾁｬ


　男「あっそう・・・」ﾊﾟｸﾊﾟｸ､ﾓｸﾞﾓｸﾞ


　スピアー♀「ところで・・・今日はどこかへ行かれますか？」ﾌｷﾌｷ


　男「え？あぁ、ちょっとそこまでな」

　
　スピアー♀「そうですか・・・」ｶﾁｬ･･･


　男「何だ？」


　スピアー♀「いえ、何でもございません」ｶﾁｬｶﾁｬ


　男「あっそ・・・」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

　
　スピアー♀「・・・」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ


　男「(何ブツブツ独り言言ってるんだ？スピアーのやつ・・・)」ﾊﾟｸﾊﾟｸ


　
　男「じゃ、夕方ぐらいには帰ってくるから」


　スピアー♀「お待ちください。これを」＞弁当


　男「え？わざわざ作ったのか？」


　スピアー♀「昨日の残り物を消化したかったので」


　男「」


3：1：2016/02/14(日) 21:35:34.00 ：/facVOVs0

　男「ったく、何だよあいつは・・・」ﾋﾟｯﾋﾟｯ


　友人「いいなぁ、ツンデレポケモン持ってて」ﾋﾟｯﾋﾟｯ


　男「良かねえよ。無愛想にも程ってもんがあるだろうよ」


　友人「まぁ、懐いてるかどうかは見ててくれで決まるわけじゃないし」


　リオル♀「ますたー、ますたー、だっこー！」ｸｲｯ


　友人「おぉ、はいはい。ほーら高い高ーい！」


　リオル♀「きゃはは！」ｷｬｯｷｬｯ


　男「お前は良いよなぁ、そんなにリオルに懐かれてて」ﾊｧ


　友人「だってリオちゃんは将来、僕と結婚するもんね～？」


　リオル♀「ね～」ﾆｺﾆｺ


　男「いや法律で逮捕されんぞ」


　友人「それを承知の上で言ってるんだよ。君もそれぐらいスピアーを可愛がってあげれば、少しは仲良くなれるんじゃない？昔みたいにさ」


　男「・・・」


　


　男「ただいま・・・」


　スピアー♀「お帰りなさいませ」

　
　男「・・・おう(確か、こういう時に昔は撫でてやって・・・)」ｽｯ


　スピアー♀「外出されているので先にお風呂にお入りください。入っている間に夕食を作りますので」ｽｶｯ


　男「あ・・・はいよ」ﾊｧ


6：1：2016/02/14(日) 21:51:10.16 ：/facVOVs0

　男「・・・無理難題だなぁ・・・」ｶﾎﾟｰﾝ


　スピアー♀「ご主人様」ｶﾞﾁｬｯ


　男「ぅぉおいっ！！？か、勝手に入るなよ！ちゃんとノックしてから聞けって、言っただろ！」ｻﾞﾊﾞｯ


　スピアー♀「タオルはいつもの場所に置いてありますので」


　男「見たよっ！ちゃんと」ﾌﾟﾝﾌﾟﾝｯ


　スピアー♀「では」ｶﾞﾁｬﾝｯ


　男「・・・はぁ、これで懐くのにまた一歩遠のいた・・・」ﾌﾞｸﾌﾞｸﾌﾞｸ



　男「ふぅ・・・」


　スピアー♀「湯加減はどうでしたか？」ｺﾄｯ


　男「おう、よかったｚ・・・ぇ゛」


　男「(何じゃこりゃぁぁああ！？)」


　男「お、おい・・・今日の夕飯・・・」


　スピアー♀「安売りのものが多かったので」ｺﾄｯ


　男「(カキフライとふっかつそうを敷いた上にプチトマト、しかもまんま山盛りにしてる・・・)」ﾜﾅﾜﾅ


　男「(俺の嫌いな物ばかり・・・わかってるはずなのに、これは・・・いくらなんでも俺の堪忍袋の緒は切れるぞぉ・・・)」ｲﾗｲﾗ


　スピアー♀「それと・・・」


　男「あぁ？まだあんのか？」ｲﾗｲﾗ


　スピアー♀「・・・デザートもございますので」


　男「え？デザート？」


　スピアー♀「・・・すべて食べ終えたらご用意しますので、私もお風呂に入らせていただきます」ﾌﾞｰﾝ


　男「お、おい、デザートって・・・行っちゃったし・・・」


　男「・・・はぁ・・・プチトマトはともかくカキフライはぁ・・・」


11：1：2016/02/14(日) 22:05:17.41 ：/facVOVs0

　男「ぅおぇ・・・」ｹﾞﾌｯ･･


　男「やばい、ふっかつそうでも口ん中が磯臭い・・・」


　スピアー♀「食べきりましたか？」ﾌﾞｰﾝ


　男「ああ、だから早くデザートくれ」


　スピアー♀「・・・どうぞ」


　男「・・・ん？これ・・・チョコ・・・？」


　スピアー♀「今日は何の日かお忘れですか？」


　男「・・・あ」


　スピアー♀「忘れてたんですか・・・」ﾊｧ


　男「そうか、今日バレンタインか・・・ありがとな」


　スピアー♀「いえ、お礼ですから」


　男「お礼？」


　スピアー♀「こんな私と一緒に居て、暮らしていただいているお礼です」


　男「お、おい。そんな自分を自傷することないだろ」


　スピアー♀「・・・わかってるです。自分でも、少し嫌な奴と思っているのは・・・」


　男「そ、そんなことは・・・」


　スピアー♀「メガシンカしても攻撃力が下がりますし・・・」


　スピアー♀「ニュースでは世界初、且つ唯一と言われてきた身ですし・・・」


　男「で、でもさ、スピード上がったんだし、火力なんて申し分ないわけだから・・・俺は気にしてないぞ！」


　男「お前はお前だ。スピアーに変わりはないよ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ


　スピアー♀「・・・ご主人様・・・」


12：1：2016/02/14(日) 22:15:34.28 ：/facVOVs0

　男「じゃあ、これいただくな」


　スピアー♀「・・・はい、どうぞ」


　男「(意外と可愛い柄の包装選んだんだな・・・)」ﾋﾟﾘﾋﾟﾘ､ﾋﾞﾘｯ

　
　男「・・・おっ？」


　[親愛なる主人へ]


　男「・・・ふふっ」


　スピアー♀「」ﾌﾞｽｸｯ


　男「痛って！？きゅ、急に何刺してんだよ！？」


　スピアー♀「ふんっどうせ私に合ったキャラではありませんよ」ﾑｽｯ


　男「そ、そんな事思ってないよ！ただ嬉しかったから、ちょっと笑っただけで」


　スピアー♀「・・・本当ですか？」


　男「おう・・・」ｲｯﾃｪ


　スピアー♀「・・・なら・・・よかったです」


　男「(ったく・・・こいつぁ・・・)」ﾊﾟｶｯ


　男「・・・おっ、もしかしてこれ手作りか？」


　スピアー♀「はい。一応・・・」


　男「へぇ～、ホント器用だなお前」ﾊﾟｷｯ､ﾊﾟｸｯ


　スピアー♀「慣れですから」

　
　男「おっ、何か滑らかな舌触りだな」ﾓｸﾓｸ


　スピアー♀「はちみつを混ぜましたので」


　男「へぇ・・・ん？」


　スピアー♀「どうかなさいましたか？」


13：1：2016/02/14(日) 22:21:30.20 ：/facVOVs0

　男「・・・今、はちみつって言った？


　スピアー♀「えぇ、それが何か？」

　
　男「・・・はちみつって・・・」

　
　スピアー♀「・・・」


　男「・・・そうなのか？」


　スピアー♀「ミサイルばり」ﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ


　男「どわわわわわわわわ！！」


　スピアー♀「さぁ、お次は外しませんよ」


　男「お、落ち着け！落ち着けって！ほんのちょっとした冗談だって！」


　スピアー♀「ほぉ・・・冗談で私にそんな破廉恥なお考えを問いたんですか？」


　男「いやそうじゃなくてあの喉に当ってるんですが」


　スピアー♀「あの事件の事は忘れてませんよ。ミロカロスさんの自慰行為を見たと言う、あの事件を」


　男「いやあれは不可抗力であってあいつが居間で堂々とやってたのが悪いんじゃ」


　スピアー♀「問答無用です」


　男「えぇ」


14：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします：2016/02/14(日) 22:27:55.47 ：MZW69svs0
かつてはビードルだったんだよな…


15：1：2016/02/14(日) 22:39:47.67 ：/facVOVs0

　スピアー♀「再度お聞きします・・・そんな破廉恥なお考えで問いたんですか？」


　男「い、いいえ、決してそんな考えで聞いてません！」


　スピアー♀「・・・アルセウス様に誓えますか？」


　男「イエス、ゴッド。ノープラズマ」


　スピアー♀「・・・なら、よろしいです」ｽｯ


　男「(はぁ。マジで殺されるかと思ったぁ・・・)」


　スピアー♀「では、食器洗いをしますので」ﾌﾞｰﾝ､ｶﾁｬｶﾁｬ


　男「あ、お、おう・・・」



　
　男「じゃあ、おやすみ」


　スピアー♀「はい・・・」ﾌﾞｰﾝ


　男「(・・・一緒に寝るかってそれこそ問答無用で即ダブルニードルだろうなぁ)」ｽﾀｽﾀ




　マニューラ♀「おっかえりー。どうだったぁ？」


　スピアー♀「うん・・・やり過ぎちゃったよぉ」ｸﾞｽｸﾞｽ


　ミロカロス♂「またキツく言ったんかいな。学習せえへんなぁ、スピは～」
　

　スピアー♀「だ、だって！・・・マスターったら、はちみつって言っただけで私が出したのと思ってたのよ！？」


　ミロカロス♂「げっ、そらひどいな」


　マニューラ♀「でも、それはそれで嬉しかったんじゃない？スーちゃんが、マスターのためにと思って」　
　

　スピアー♀「馬鹿言わないのっ！」


　ミロカロス♂「まっ、何にせよ、お疲れさん」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ


　スピアー♀「はぁ・・・」ｶﾞｯｸﾘ


16：1：2016/02/14(日) 22:47:10.69 ：/facVOVs0

　男「ふぁぁ～・・・おはよう」ｽﾀｽﾀ


　スピアー♀「おはようございます」


　男「ん・・・」


　スピアー♀「・・・(やっぱり昨日の事で、機嫌悪いのかなぁ・・・)」


　男「・・・あのよ」


　スピアー♀「！？。・・・はい？」


　男「・・・何味が好きだっけ？お前・・・」


　スピアー♀「ぇ・・・ま、まぁ、強いて言うなら、辛党・・・ですが」


　男「そっか・・・」


　スピアー♀「・・・(何で急にそんな事・・・？)」


　
　男「じゃあ行ってくる」


　スピアー♀「はい。どうぞ」＞弁当


　男「おう。・・・まさか、昨日の残りじゃあ」


　スピアー♀「いえ。昨日の夕食はありあせんので」


　男「そ、そか・・・じゃあ行ってくるぞ」


　スピアー♀「はい・・・あの、ご主人様」


　男「ん？」


　スピアー♀「何故・・・好きな味を聞いてきたのですか？」


　男「・・・あぁ・・・まぁ、３月１４日まで待ってくれ」


　スピアー♀「え・・・？」


　男「じゃっ」


　スピアー♀「(３月１４日・・・あっ)」


　スピアー♀「・・・ふふっ、楽しみにしてますよ。マスター♪」


　－完－