1:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/09(火) 21:09:08.657 :aBPENDOt0.net
-サターニャの家-
タプリス「えっ、みんなで野球……ですか?」
サターニャ「ええ。うちの高校の野球部にグラウンドの使用権を賭けて」
サターニャ「勝負を挑まれてね。仕方がないから、受けてやったのよ」
ガヴリール「お前なぁ……アホだろ」
サターニャ「アホって何よ! 挑まれたケンカは買うのが悪魔の流儀なのよ!」
ヴィーネ「たぶん、サターニャが事の発端でしょうね」
ガヴリール「何をどうやったら、そういう流れになるんだよ……」
サターニャ「というわけで、喜びなさい。あんたたちも我が軍門に加えてあげるわ」
ガヴリール「パスに決まってるだろ。野球なんてやってられるか、めんどい」
サターニャ「なっ、なんですって!?」
ラフィエル「まぁまぁ、ガヴちゃん、そう言わずに」
サターニャ「ラフィエル……」
ラフィエル「サターニャさんが、勝負に勝ったら焼肉をおごってくれるみたいですよ」
サターニャ「はぁ!? そんなこと、いつ私がっ!?」
ガヴリール「……仕方がないな、ちょちょいとやってやるか」
ヴィーネ「まぁ、ノリで勝負を受けちゃったサターニャも悪いしね……」
ヴィーネ「こればかりは擁護できないわ」
-サターニャの家-
タプリス「えっ、みんなで野球……ですか?」
サターニャ「ええ。うちの高校の野球部にグラウンドの使用権を賭けて」
サターニャ「勝負を挑まれてね。仕方がないから、受けてやったのよ」
ガヴリール「お前なぁ……アホだろ」
サターニャ「アホって何よ! 挑まれたケンカは買うのが悪魔の流儀なのよ!」
ヴィーネ「たぶん、サターニャが事の発端でしょうね」
ガヴリール「何をどうやったら、そういう流れになるんだよ……」
サターニャ「というわけで、喜びなさい。あんたたちも我が軍門に加えてあげるわ」
ガヴリール「パスに決まってるだろ。野球なんてやってられるか、めんどい」
サターニャ「なっ、なんですって!?」
ラフィエル「まぁまぁ、ガヴちゃん、そう言わずに」
サターニャ「ラフィエル……」
ラフィエル「サターニャさんが、勝負に勝ったら焼肉をおごってくれるみたいですよ」
サターニャ「はぁ!? そんなこと、いつ私がっ!?」
ガヴリール「……仕方がないな、ちょちょいとやってやるか」
ヴィーネ「まぁ、ノリで勝負を受けちゃったサターニャも悪いしね……」
ヴィーネ「こればかりは擁護できないわ」
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12:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/09(火) 21:11:48.342 :aBPENDOt0.net
タプリス「ちょ、ちょっと待ってください」
サターニャ「どうしたのよ」
タプリス「本で読んだことがあるのですが……」
タプリス「野球って九人でやるスポーツですよね?」
サターニャ「ええ、そうね」
タプリス「わたしたち、全員合わせても五人しかいないんですが……」
サターニャ「あ……」
ガヴリール「おいおい、まさかメンバーのこと考えてなかったのか?」
サターニャ「そ、そんなわけないじゃない! ちゃんと考えてるわ」
サターニャ「こうなったら……あんたたち! 一人ずつ、メンバーを集めてきなさい!」
ヴィーネ「うわぁ、人任せ……」
ラフィエル「そうですかそうですかぁ」
サターニャ「まぁタプリスは、下界に来て間もないし」
サターニャ「今回は特別に許してあげる」
タプリス「は、はぁ……ありがとうございます」
サターニャ「決戦は、金曜日よ!」
サターニャ「それまでに各自メンバー集めと、ルールの確認をしておくこと!」
サターニャ「いい? この勝負、絶対勝つわよ!!」
ラフィエル「うふふ、なんだか面白くなってきました」
タプリス「ちょ、ちょっと待ってください」
サターニャ「どうしたのよ」
タプリス「本で読んだことがあるのですが……」
タプリス「野球って九人でやるスポーツですよね?」
サターニャ「ええ、そうね」
タプリス「わたしたち、全員合わせても五人しかいないんですが……」
サターニャ「あ……」
ガヴリール「おいおい、まさかメンバーのこと考えてなかったのか?」
サターニャ「そ、そんなわけないじゃない! ちゃんと考えてるわ」
サターニャ「こうなったら……あんたたち! 一人ずつ、メンバーを集めてきなさい!」
ヴィーネ「うわぁ、人任せ……」
ラフィエル「そうですかそうですかぁ」
サターニャ「まぁタプリスは、下界に来て間もないし」
サターニャ「今回は特別に許してあげる」
タプリス「は、はぁ……ありがとうございます」
サターニャ「決戦は、金曜日よ!」
サターニャ「それまでに各自メンバー集めと、ルールの確認をしておくこと!」
サターニャ「いい? この勝負、絶対勝つわよ!!」
ラフィエル「うふふ、なんだか面白くなってきました」
14:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/09(火) 21:15:23.593 :aBPENDOt0.net
-試合当日 舞天高校グラウンド-
サターニャ「ふふっ、ついにこの時がやってきたわ」
サターニャ「あんたたちも、ちゃんとメンバーを連れてきたみたいだし」
サターニャ「この勝負、もう勝ったも同然ね」
委員長「あの……胡桃沢さん。私、野球のルールわからないんだけど……」
サターニャ「大丈夫、打って取るだけよ。簡単でしょ」
委員長「そんな大雑把な……」
ヴィーネ「マ、マスターさん。こんなことに巻き込んじゃって、ごめんなさいね」
マスター「それは良いんですが……」
マスター「私が高校生に混じって野球なんかして、いいんですかねぇ……」
ラフィエル「……」ニコニコ
マルティエル「お嬢様のためなら、この命、すべて捧げる所存です」
ラフィエル「くれぐれも、白羽家に泥を塗るような真似はしないでくださいね」ニコッ
マルティエル「……」ビクン
ゼルエル「嬉しいぞ、ガヴリール。お前が私を頼ってくれるなんてな」
ガヴリール「……やきに、じゃなくて、一度こうやって、姉さんと遊んでみたくてさ」
ゼルエル「ふふっ、そうか」
ゼルエル「だが、これも勝負であるならば、全力で相手を叩き潰すまでだ」ニコッ
サターニャ「さぁ、サタニキアデビルズの諸君! いくわよっ!」
ガヴリール「なんでお前の名前がチーム名になってんだよ」
-試合当日 舞天高校グラウンド-
サターニャ「ふふっ、ついにこの時がやってきたわ」
サターニャ「あんたたちも、ちゃんとメンバーを連れてきたみたいだし」
サターニャ「この勝負、もう勝ったも同然ね」
委員長「あの……胡桃沢さん。私、野球のルールわからないんだけど……」
サターニャ「大丈夫、打って取るだけよ。簡単でしょ」
委員長「そんな大雑把な……」
ヴィーネ「マ、マスターさん。こんなことに巻き込んじゃって、ごめんなさいね」
マスター「それは良いんですが……」
マスター「私が高校生に混じって野球なんかして、いいんですかねぇ……」
ラフィエル「……」ニコニコ
マルティエル「お嬢様のためなら、この命、すべて捧げる所存です」
ラフィエル「くれぐれも、白羽家に泥を塗るような真似はしないでくださいね」ニコッ
マルティエル「……」ビクン
ゼルエル「嬉しいぞ、ガヴリール。お前が私を頼ってくれるなんてな」
ガヴリール「……やきに、じゃなくて、一度こうやって、姉さんと遊んでみたくてさ」
ゼルエル「ふふっ、そうか」
ゼルエル「だが、これも勝負であるならば、全力で相手を叩き潰すまでだ」ニコッ
サターニャ「さぁ、サタニキアデビルズの諸君! いくわよっ!」
ガヴリール「なんでお前の名前がチーム名になってんだよ」
15:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/09(火) 21:17:50.250 :aBPENDOt0.net
-打順-
1 一 ヴィーネ
2 遊 委員長
3 投 サターニャ
4 中 ゼルエル
5 ニ マルティエル
6 左 タプリス
7 三 ラフィエル
8 右 ガヴリール
9 捕 マスター
野球部部長「俺たちが表の攻撃で、胡桃沢たちが裏だ。それでいいな?」
サターニャ「ええ、その方が早く試合が終わるからね」
野球部部長「……言っとくけど、手加減はしないからな」
サターニャ「ふんっ、圧倒的な実力の差を見せつけてやるわ!」
――
ヴィーネ「ところで、サターニャ。あなたピッチャーなんてできるの」
サターニャ「ふっ、この日のために血の滲むような努力を重ね……」
サターニャ「ついに必殺の魔球を会得したのよ!」
サターニャ「その名も……スーパーウルトラマグナムボール三号!」
サターニャ「これで相手も木っ端微塵だわ」
ヴィーネ「……お願いだから、普通に投げてね」
タプリス「は、始まるみたいです、並びましょう」
みんな「よろしくお願いします!!」
審判「プレイボール!」
-打順-
1 一 ヴィーネ
2 遊 委員長
3 投 サターニャ
4 中 ゼルエル
5 ニ マルティエル
6 左 タプリス
7 三 ラフィエル
8 右 ガヴリール
9 捕 マスター
野球部部長「俺たちが表の攻撃で、胡桃沢たちが裏だ。それでいいな?」
サターニャ「ええ、その方が早く試合が終わるからね」
野球部部長「……言っとくけど、手加減はしないからな」
サターニャ「ふんっ、圧倒的な実力の差を見せつけてやるわ!」
――
ヴィーネ「ところで、サターニャ。あなたピッチャーなんてできるの」
サターニャ「ふっ、この日のために血の滲むような努力を重ね……」
サターニャ「ついに必殺の魔球を会得したのよ!」
サターニャ「その名も……スーパーウルトラマグナムボール三号!」
サターニャ「これで相手も木っ端微塵だわ」
ヴィーネ「……お願いだから、普通に投げてね」
タプリス「は、始まるみたいです、並びましょう」
みんな「よろしくお願いします!!」
審判「プレイボール!」
16:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/09(火) 21:20:55.188 :aBPENDOt0.net
<一回表 野0 - 0サ ノーアウト 走者なし>
一番「……」
サターニャ「あんたなんか、魔球を使うまでもないわ」
サターニャ「デビル……ボール!」
ヒュン パシンッ
審判「ストライクッ」
一番「なっ!? は、速い!?」
マスター「ぐっ……そして、なんて重いんですかねぇ」
ヴィーネ「サターニャ、やるじゃない!」
サターニャ「ふふっ、当然! 私を誰だと思ってるの」
サターニャ「このまま、全員抑えてやるわ!」
――
審判「スリーアウト、チェンジ!」
タプリス「胡桃沢先輩、すごいです! ヒットを一本も許さないなんて!」
サターニャ「まぁ、こんなもんね」
ヴィーネ「つ、次は、私が打つのね……」
サターニャ「とりあえず当てることだけ考えなさい、ヴィネット!」
ヴィーネ「わ、わかったわ」
<一回表 野0 - 0サ ノーアウト 走者なし>
一番「……」
サターニャ「あんたなんか、魔球を使うまでもないわ」
サターニャ「デビル……ボール!」
ヒュン パシンッ
審判「ストライクッ」
一番「なっ!? は、速い!?」
マスター「ぐっ……そして、なんて重いんですかねぇ」
ヴィーネ「サターニャ、やるじゃない!」
サターニャ「ふふっ、当然! 私を誰だと思ってるの」
サターニャ「このまま、全員抑えてやるわ!」
――
審判「スリーアウト、チェンジ!」
タプリス「胡桃沢先輩、すごいです! ヒットを一本も許さないなんて!」
サターニャ「まぁ、こんなもんね」
ヴィーネ「つ、次は、私が打つのね……」
サターニャ「とりあえず当てることだけ考えなさい、ヴィネット!」
ヴィーネ「わ、わかったわ」
17:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/09(火) 21:22:58.243 :aBPENDOt0.net
<一回裏 野0 - 0サ ノーアウト 走者なし>
投手「女だからって……容赦はしないぞ!」
ブンッ スカッ
ヴィーネ「あぅっ……」
審判「ストライクッ、バッターアウト!」
ブンッ スカッ
委員長「ひぃっ……」
審判「ストライクッ、バッターアウト!」
<一回裏 野0 - 0サ 2アウト 走者なし>
サターニャ「あんたたち、情けないわねぇ……」
ヴィーネ「面目ない……」
委員長「ごめんなさい……」
サターニャ「いいわ、始めから期待していないし」
サターニャ「私に全て任せなさい!」
カキーンッ
投手「くっ、打たれた!」
サターニャ「ふっ、そんな球、止まって見えるわ!」
タプリス「すごいです、二塁打! 投げてよし打ってよし、ですね!」
ヴィーネ「こういう時だけは、頼りになるわね……」
サターニャ「なーはっはっはっ! もっと褒め称えなさい!」
<一回裏 野0 - 0サ ノーアウト 走者なし>
投手「女だからって……容赦はしないぞ!」
ブンッ スカッ
ヴィーネ「あぅっ……」
審判「ストライクッ、バッターアウト!」
ブンッ スカッ
委員長「ひぃっ……」
審判「ストライクッ、バッターアウト!」
<一回裏 野0 - 0サ 2アウト 走者なし>
サターニャ「あんたたち、情けないわねぇ……」
ヴィーネ「面目ない……」
委員長「ごめんなさい……」
サターニャ「いいわ、始めから期待していないし」
サターニャ「私に全て任せなさい!」
カキーンッ
投手「くっ、打たれた!」
サターニャ「ふっ、そんな球、止まって見えるわ!」
タプリス「すごいです、二塁打! 投げてよし打ってよし、ですね!」
ヴィーネ「こういう時だけは、頼りになるわね……」
サターニャ「なーはっはっはっ! もっと褒め称えなさい!」
19:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/09(火) 21:25:39.650 :aBPENDOt0.net
<一回裏 野0 - 0サ 2アウト 2塁>
ゼルエル「この棒で、向かってくる球を打てばいいんだな?」
タプリス「はい、そうです! がんばってください、ゼルエルさん!」
ゼルエル「ふむ、なんとも慣れないな……素手じゃダメなのか?」
タプリス「す、素手!?」
ガヴリール「姉さん頼むから、バットを使ってくれ……」
投手「野球の試合なのに、着物だって? バカにして!」
ヒュンッ パシンッ
審判「ストライクッ」
投手「くくっ、全く手が出ないようだな。このまま終わらせてやる……ッ」
ゼルエル「見えたぞ、縫い目が」キッ
投手「なっ!? でたらめを!」
ヒュンッ
ゼルエル「そぉいっ!!」
ブンッッッ ズバシュゥゥゥゥ
投手「え?」
タプリス「ボ、ボールが、校舎を飛び越えて……いきます」
ガヴリール「おいおい……今、打球音が全くしなかったぞ……」
ラフィエル「風圧だけでホームランなんて、さすがゼルエルさんですね……」
ゼルエル「ふっ、ぬるいな」
<一回裏 野0 - 0サ 2アウト 2塁>
ゼルエル「この棒で、向かってくる球を打てばいいんだな?」
タプリス「はい、そうです! がんばってください、ゼルエルさん!」
ゼルエル「ふむ、なんとも慣れないな……素手じゃダメなのか?」
タプリス「す、素手!?」
ガヴリール「姉さん頼むから、バットを使ってくれ……」
投手「野球の試合なのに、着物だって? バカにして!」
ヒュンッ パシンッ
審判「ストライクッ」
投手「くくっ、全く手が出ないようだな。このまま終わらせてやる……ッ」
ゼルエル「見えたぞ、縫い目が」キッ
投手「なっ!? でたらめを!」
ヒュンッ
ゼルエル「そぉいっ!!」
ブンッッッ ズバシュゥゥゥゥ
投手「え?」
タプリス「ボ、ボールが、校舎を飛び越えて……いきます」
ガヴリール「おいおい……今、打球音が全くしなかったぞ……」
ラフィエル「風圧だけでホームランなんて、さすがゼルエルさんですね……」
ゼルエル「ふっ、ぬるいな」
20:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/09(火) 21:28:05.927 :aBPENDOt0.net
タプリス「これで、わたしたちが2点先制ですね!」
サターニャ「き、気に入らないけど、姉天使の実力だけは認めてあげるわ」
ゼルエル「ふふっ、君はもう少し、年上を敬うことを知った方がいいな」ニコッ
サターニャ「ひっ、ごめんなさいごめんなさいっ!」
<一回裏 野0 - 2サ 2アウト 走者なし>
タプリス「がんばってください、マルティエルさん!」
マルティエル「あなたは……タプリスさんですね」
マルティエル「お嬢様からお話は聞いています、とても良い後輩だと」
タプリス「うぅ……恐縮です」
マルティエル「ですが私は、あなたに一つだけ言いたいことがあります」
マルティエル「あなたは……自分にもっと正直に――」
ゴツンッ
マルティエル「エンッ!!」
ラフィエル「私の大切な後輩に、変なことを吹き込むのはやめてくださいね」ギロッ
マルティエル「あっ、あっ、あっ」ゾクゾク
タプリス「……」
ガヴリール「まあがんばれー、主砲マルちゃん」
マスター「よ、よく知ってるねぇ、天真くん」
タプリス「これで、わたしたちが2点先制ですね!」
サターニャ「き、気に入らないけど、姉天使の実力だけは認めてあげるわ」
ゼルエル「ふふっ、君はもう少し、年上を敬うことを知った方がいいな」ニコッ
サターニャ「ひっ、ごめんなさいごめんなさいっ!」
<一回裏 野0 - 2サ 2アウト 走者なし>
タプリス「がんばってください、マルティエルさん!」
マルティエル「あなたは……タプリスさんですね」
マルティエル「お嬢様からお話は聞いています、とても良い後輩だと」
タプリス「うぅ……恐縮です」
マルティエル「ですが私は、あなたに一つだけ言いたいことがあります」
マルティエル「あなたは……自分にもっと正直に――」
ゴツンッ
マルティエル「エンッ!!」
ラフィエル「私の大切な後輩に、変なことを吹き込むのはやめてくださいね」ギロッ
マルティエル「あっ、あっ、あっ」ゾクゾク
タプリス「……」
ガヴリール「まあがんばれー、主砲マルちゃん」
マスター「よ、よく知ってるねぇ、天真くん」
21:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/09(火) 21:30:29.387 :aBPENDOt0.net
投手「さっきの着物の人には驚かされたが……」
投手「あんな奇跡は、もう二度と起きない!」
ヒュン パシンッ
審判「ストライクッ」
マルティエル「……この弾道は、お嬢様の太もも」
ヒュン パシンッ
審判「ストライクッ」
マルティエル「……この弾道は、お嬢様の背中」
投手「あの人、さっきから何言って……まあいい」
投手「これで終わりだ!」
マルティエル「見えたっ! これはお嬢様の――」
ビュゥゥゥゥ
タプリス「きゃっ、強風が……」
マルティエル「フローラルな香りっ!!!」
ブンッ スカッ
審判「ストライクッ、バッターアウト!」
審判「3アウト、チェンジ!」
マルティエル「……」スタスタスタ
ラフィエル「……」ニコニコ
ゴツンッ
投手「さっきの着物の人には驚かされたが……」
投手「あんな奇跡は、もう二度と起きない!」
ヒュン パシンッ
審判「ストライクッ」
マルティエル「……この弾道は、お嬢様の太もも」
ヒュン パシンッ
審判「ストライクッ」
マルティエル「……この弾道は、お嬢様の背中」
投手「あの人、さっきから何言って……まあいい」
投手「これで終わりだ!」
マルティエル「見えたっ! これはお嬢様の――」
ビュゥゥゥゥ
タプリス「きゃっ、強風が……」
マルティエル「フローラルな香りっ!!!」
ブンッ スカッ
審判「ストライクッ、バッターアウト!」
審判「3アウト、チェンジ!」
マルティエル「……」スタスタスタ
ラフィエル「……」ニコニコ
ゴツンッ
22:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/09(火) 21:33:15.159 :aBPENDOt0.net
タプリス(こうして2点リードで迎えたニ回表でしたが)
タプリス(胡桃沢先輩の好投により、またしても無失点に抑えることができました)
タプリス(しかし……)
<ニ回裏 野0 - 2サ ノーアウト 走者なし>
ブンッ スカッ
ラフィエル「あらあら……」
審判「ストライクッ、バッターアウト!」
ブンッ スカッ
タプリス「こんなの無理ですぅ……」
審判「ストライクッ、バッターアウト!」
ガヴリール「打てないなら、当たりにいけ! 当たりに!」
タプリス「無茶苦茶言わないでくださいぃ……」
ガヴリール「……仕方ないな、私に任せとけ」
タプリス「て、天真先輩っ……」キラキラッ
ガヴリール「これは、ラフィエルのぶんッ!」
ブンッ スカッ
ガヴリール「これは、タプリスのぶんッ!」
ブンッ スカッ
ガヴリール「そしてこれが……私の怒りだぁぁぁっ!!」
ブンッ スカッ
審判「ストライクッ、バッターアウト!」
審判「3アウト、チェンジ!」
タプリス(こうして2点リードで迎えたニ回表でしたが)
タプリス(胡桃沢先輩の好投により、またしても無失点に抑えることができました)
タプリス(しかし……)
<ニ回裏 野0 - 2サ ノーアウト 走者なし>
ブンッ スカッ
ラフィエル「あらあら……」
審判「ストライクッ、バッターアウト!」
ブンッ スカッ
タプリス「こんなの無理ですぅ……」
審判「ストライクッ、バッターアウト!」
ガヴリール「打てないなら、当たりにいけ! 当たりに!」
タプリス「無茶苦茶言わないでくださいぃ……」
ガヴリール「……仕方ないな、私に任せとけ」
タプリス「て、天真先輩っ……」キラキラッ
ガヴリール「これは、ラフィエルのぶんッ!」
ブンッ スカッ
ガヴリール「これは、タプリスのぶんッ!」
ブンッ スカッ
ガヴリール「そしてこれが……私の怒りだぁぁぁっ!!」
ブンッ スカッ
審判「ストライクッ、バッターアウト!」
審判「3アウト、チェンジ!」
23:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/09(火) 21:35:28.001 :aBPENDOt0.net
ガヴリール「ふぅ……」
タプリス「いかにも、やりきった風ですけど、三振ですからね?」
ガヴリール「おかしいな、この試合のために読んだ漫画の通りに打ったんだが……」
タプリス「そんなので打てたら、苦労しません……」
――
タプリス(その後も、相変わらずの調子の良さで)
タプリス(野球部打線を抑えていた胡桃沢先輩でしたが……)
タプリス(徐々に相手も、その速球に慣れ始め、少しずつ失点を許してしまいます)
タプリス(それに比べて、こちらの攻撃はというと)
タプリス(胡桃沢先輩とゼルエルさん以外は、ほとんど打てない上に)
タプリス(途中から、ゼルエルさんは敬遠もされてしまって)
タプリス(点が取れない回が続きました)
タプリス(そして、ついには逆転を許してしまい、3対2で迎えた六回の裏)
<六回裏 野3 - 2サ 2アウト 走者なし>
マスター「まずいですねぇ、チーム唯一の男だというのに」
マスター「今まで良いところが全くないですねぇ」
マスター「ああ、でも、意識すると余計に、緊張で震えがとまりません……」
ガヴリール「ふぅ……」
タプリス「いかにも、やりきった風ですけど、三振ですからね?」
ガヴリール「おかしいな、この試合のために読んだ漫画の通りに打ったんだが……」
タプリス「そんなので打てたら、苦労しません……」
――
タプリス(その後も、相変わらずの調子の良さで)
タプリス(野球部打線を抑えていた胡桃沢先輩でしたが……)
タプリス(徐々に相手も、その速球に慣れ始め、少しずつ失点を許してしまいます)
タプリス(それに比べて、こちらの攻撃はというと)
タプリス(胡桃沢先輩とゼルエルさん以外は、ほとんど打てない上に)
タプリス(途中から、ゼルエルさんは敬遠もされてしまって)
タプリス(点が取れない回が続きました)
タプリス(そして、ついには逆転を許してしまい、3対2で迎えた六回の裏)
<六回裏 野3 - 2サ 2アウト 走者なし>
マスター「まずいですねぇ、チーム唯一の男だというのに」
マスター「今まで良いところが全くないですねぇ」
マスター「ああ、でも、意識すると余計に、緊張で震えがとまりません……」
25:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/09(火) 21:38:10.248 :aBPENDOt0.net
タプリス「マスターさん!」
マスター「千咲くん? どうしましたか?」
タプリス「これ、天真先輩から。体が温まって、おいしいらしいです」
マスター「これは……飲み物かい?」
タプリス「ええ、コンソメスープらしいですけど」
マスター「て、天真くん、私のために……ありがとう、いただくよ」ゴクッ
タプリス「これを飲んで頑張ってくださ――」
マスター「カハッ……オ、オォォォ……」
タプリス「えっ? マ、マスターさん?」
ムキッ ムキムキムキッ
ビリィッ ビリビリビリッ
タプリス「ひっ、ひぃっ! マ、マスターさんの上半身がっ!」
マスター「フゥ……フゥ……デスネェ」
投手「ちょっと! 今までの人と明らかに体積が違うでしょ!」
審判「君たち、ど、どうなんだね!?」
ガヴリール「いいすよ、なんなら調べてくれても」
ガヴリール「ただし、証拠は絶対に出ないと思うけどね」ニヤッ
タプリス「マスターさん!」
マスター「千咲くん? どうしましたか?」
タプリス「これ、天真先輩から。体が温まって、おいしいらしいです」
マスター「これは……飲み物かい?」
タプリス「ええ、コンソメスープらしいですけど」
マスター「て、天真くん、私のために……ありがとう、いただくよ」ゴクッ
タプリス「これを飲んで頑張ってくださ――」
マスター「カハッ……オ、オォォォ……」
タプリス「えっ? マ、マスターさん?」
ムキッ ムキムキムキッ
ビリィッ ビリビリビリッ
タプリス「ひっ、ひぃっ! マ、マスターさんの上半身がっ!」
マスター「フゥ……フゥ……デスネェ」
投手「ちょっと! 今までの人と明らかに体積が違うでしょ!」
審判「君たち、ど、どうなんだね!?」
ガヴリール「いいすよ、なんなら調べてくれても」
ガヴリール「ただし、証拠は絶対に出ないと思うけどね」ニヤッ
26:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/09(火) 21:40:28.583 :aBPENDOt0.net
マスター「……クワッ!」ギロッ
タプリス「ひえっ! て、天真先輩、このスープは……」
ガヴリール「ああ、これもある漫画を参考に作った、一種の栄養剤のようなものだ」
ガヴリール「一時的に身体能力を著しく向上させ」
ガヴリール「しかも、その成分が一切、体に残らない!」
ガヴリール「まさに私の、最高傑作!」
タプリス「その熱意を別のことに活かしましょうよ……」
審判「試合再開!」
投手「くそっ、あんなのありかよ……」
投手「だが、体が大きくなったくらいで……」
投手「俺の球を打てると……思うなよ!」
ヒュンッ
マスター「……」ニヤッ
ブンッッ
ゴ シ カ ァ ン
投手「なっ!?」
タプリス「す、すごい! また校舎越えです!」
サターニャ「これで同点ね!」
ラフィエル「代償は大きかったですが……」
マスター「ヒュゥ……ヒュゥ……」タタタッ
マスター「……クワッ!」ギロッ
タプリス「ひえっ! て、天真先輩、このスープは……」
ガヴリール「ああ、これもある漫画を参考に作った、一種の栄養剤のようなものだ」
ガヴリール「一時的に身体能力を著しく向上させ」
ガヴリール「しかも、その成分が一切、体に残らない!」
ガヴリール「まさに私の、最高傑作!」
タプリス「その熱意を別のことに活かしましょうよ……」
審判「試合再開!」
投手「くそっ、あんなのありかよ……」
投手「だが、体が大きくなったくらいで……」
投手「俺の球を打てると……思うなよ!」
ヒュンッ
マスター「……」ニヤッ
ブンッッ
ゴ シ カ ァ ン
投手「なっ!?」
タプリス「す、すごい! また校舎越えです!」
サターニャ「これで同点ね!」
ラフィエル「代償は大きかったですが……」
マスター「ヒュゥ……ヒュゥ……」タタタッ
27:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/09(火) 21:42:58.408 :aBPENDOt0.net
<六回裏 野3 - 3サ 2アウト 走者なし>
ヴィーネ「うぅ……あんなの見せられたら、打ちづらいじゃない」
ガヴリール「流れに乗るんだ、ヴィーネ! がんばれ!」
ラフィエル「ヴィーネさん、ヴィーネさん」コソコソ
ヴィーネ「ラフィ? どうしたの?」
ラフィエル「ガヴちゃんがさっき言ってたんですが……」
ヴィーネ「ガヴが? な、なにを……?」
ラフィエル「この回にもし、逆転することができたら……」
ラフィエル「嬉しすぎて、その人にキスしちゃう、って言ってました」
――
ヴィーネ「オラァッ!!」
ブンッ カキーンッ
投手「……」パクパク
タプリス「やりました、月乃瀬先輩! ホームランです!」
ガヴリール「やったな、ヴィーネ! やきに……逆転だぞ!」
ヴィーネ「ガ、ガヴ……」カァァ
ガヴリール「どうした? ヴィーネ」
ヴィーネ「……んっ」
ガヴリール「ん?」
ヴィーネ「……んっ」ズイッ
<六回裏 野3 - 3サ 2アウト 走者なし>
ヴィーネ「うぅ……あんなの見せられたら、打ちづらいじゃない」
ガヴリール「流れに乗るんだ、ヴィーネ! がんばれ!」
ラフィエル「ヴィーネさん、ヴィーネさん」コソコソ
ヴィーネ「ラフィ? どうしたの?」
ラフィエル「ガヴちゃんがさっき言ってたんですが……」
ヴィーネ「ガヴが? な、なにを……?」
ラフィエル「この回にもし、逆転することができたら……」
ラフィエル「嬉しすぎて、その人にキスしちゃう、って言ってました」
――
ヴィーネ「オラァッ!!」
ブンッ カキーンッ
投手「……」パクパク
タプリス「やりました、月乃瀬先輩! ホームランです!」
ガヴリール「やったな、ヴィーネ! やきに……逆転だぞ!」
ヴィーネ「ガ、ガヴ……」カァァ
ガヴリール「どうした? ヴィーネ」
ヴィーネ「……んっ」
ガヴリール「ん?」
ヴィーネ「……んっ」ズイッ
28:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/09(火) 21:45:40.306 :aBPENDOt0.net
タプリス(その後、白羽先輩は月乃瀬先輩から、とてつもない罵倒を受け)
タプリス(委員長さんは普通に三振してしまい、マスターさんは次第にしぼんで)
タプリス(3対4と、わたしたちが逆転した六回の裏は終わりました)
タプリス(しかし、次の七回の表……)
タプリス(わたしたちは、最大のピンチを迎えたのです)
<七回表 野3 - 4サ 1アウト 満塁>
サターニャ「はぁ……はぁ……」
四番「……」グッ
ヴィーネ「サターニャ、肩で息をしてるわ……」
ラフィエル「もう限界かもしれませんね」
サターニャ「まだよ! まだ、投げられる!」
サターニャ「ふふっ、ピンチは最大のチャンスというじゃない!」
サターニャ「ここできっちり抑えるためにも、あれを使うわ!」
ヴィーネ「まさか、魔球? む、無理しちゃ……」
サターニャ「いくわよ! スーパーウルトラマグナムボール三号!」
サターニャ「とぉりゃああああっ!!」
ぎゅぃぃぃん パシィィンッ
マスター「ぐはっ」
四番「なっ!? 見えない、だと!?」
審判「ス、ストライクッ」
タプリス(その後、白羽先輩は月乃瀬先輩から、とてつもない罵倒を受け)
タプリス(委員長さんは普通に三振してしまい、マスターさんは次第にしぼんで)
タプリス(3対4と、わたしたちが逆転した六回の裏は終わりました)
タプリス(しかし、次の七回の表……)
タプリス(わたしたちは、最大のピンチを迎えたのです)
<七回表 野3 - 4サ 1アウト 満塁>
サターニャ「はぁ……はぁ……」
四番「……」グッ
ヴィーネ「サターニャ、肩で息をしてるわ……」
ラフィエル「もう限界かもしれませんね」
サターニャ「まだよ! まだ、投げられる!」
サターニャ「ふふっ、ピンチは最大のチャンスというじゃない!」
サターニャ「ここできっちり抑えるためにも、あれを使うわ!」
ヴィーネ「まさか、魔球? む、無理しちゃ……」
サターニャ「いくわよ! スーパーウルトラマグナムボール三号!」
サターニャ「とぉりゃああああっ!!」
ぎゅぃぃぃん パシィィンッ
マスター「ぐはっ」
四番「なっ!? 見えない、だと!?」
審判「ス、ストライクッ」
29:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/09(火) 21:48:06.818 :aBPENDOt0.net
ヴィーネ「す、すごいわ、サターニャ! そんな必殺技があったなんて!」
サターニャ「ふっふっふっ……」
ガクンッ
サターニャ「もう限界みたいね……」フラッ
ヴィーネ「って、おぃぃぃぃっ!」
ラフィエル「タ、タイムです!」
――
ヴィーネ「一球で肩壊す魔球投げてどうするのよ! バカ!」
ガヴリール「せめて、四番を討ち取ってから壊れろよ」
タプリス「で、でも、どうするんですか、胡桃沢先輩はもう……」
サターニャ「私が投げるわ、まだ……」
ラフィエル「無茶です、サターニャさん!」
ヴィーネ「そうよ。そんな肩じゃ、たとえ球が届いても……」
ガヴリール「ああ、バカスカ打たれるだろうな」
サターニャ「くっ」
ガヴリール「ピッチャー交代だ」
タプリス「そ、そうだ! ゼルエルさんにお願いすれば……」
ゼルエル「ついに私の出番か? ガヴリール!」ウキウキ
ガヴリール「姉さんはダメだ、死人が出る」
ヴィーネ「す、すごいわ、サターニャ! そんな必殺技があったなんて!」
サターニャ「ふっふっふっ……」
ガクンッ
サターニャ「もう限界みたいね……」フラッ
ヴィーネ「って、おぃぃぃぃっ!」
ラフィエル「タ、タイムです!」
――
ヴィーネ「一球で肩壊す魔球投げてどうするのよ! バカ!」
ガヴリール「せめて、四番を討ち取ってから壊れろよ」
タプリス「で、でも、どうするんですか、胡桃沢先輩はもう……」
サターニャ「私が投げるわ、まだ……」
ラフィエル「無茶です、サターニャさん!」
ヴィーネ「そうよ。そんな肩じゃ、たとえ球が届いても……」
ガヴリール「ああ、バカスカ打たれるだろうな」
サターニャ「くっ」
ガヴリール「ピッチャー交代だ」
タプリス「そ、そうだ! ゼルエルさんにお願いすれば……」
ゼルエル「ついに私の出番か? ガヴリール!」ウキウキ
ガヴリール「姉さんはダメだ、死人が出る」
30:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/09(火) 21:50:35.985 :aBPENDOt0.net
ゼルエル「し、死人……」ズーン
タプリス「あはは……ど、どんまいです」
ヴィーネ「じゃあ、誰と交代するのよ、ガヴ」
ガヴリール「それは……こいつだ!」
ウィーン カションカション
ロボピッチャ「ピピッ、ガガガッ」
タプリス「ロボだーーー!!」
ガヴリール「これは天界と共同チームを組んで、この日のために特別に開発した」
ガヴリール「ロボピッチャニ号くんだ!!」
ラフィエル「あらあら、うふふ」
タプリス「い、一号がどうなったのか、気になります……」
四番「おい、審判! あれどう見てもロボじゃないか!」
ロボピッチャ「ロボチガウロボチガウロボチガウ」
審判「君たち! ど、どうなってるんですか!?」
ヴィーネ「そうよ。こんなロボ、試合に出られるはずないでしょ!」
ガヴリール「それがちゃんと、試合の選手登録をしているんだな」
ヴィーネ「な、なんですって!?」
審判「し、試合続行!」
四番「おいおい、嘘だろ……」
ゼルエル「し、死人……」ズーン
タプリス「あはは……ど、どんまいです」
ヴィーネ「じゃあ、誰と交代するのよ、ガヴ」
ガヴリール「それは……こいつだ!」
ウィーン カションカション
ロボピッチャ「ピピッ、ガガガッ」
タプリス「ロボだーーー!!」
ガヴリール「これは天界と共同チームを組んで、この日のために特別に開発した」
ガヴリール「ロボピッチャニ号くんだ!!」
ラフィエル「あらあら、うふふ」
タプリス「い、一号がどうなったのか、気になります……」
四番「おい、審判! あれどう見てもロボじゃないか!」
ロボピッチャ「ロボチガウロボチガウロボチガウ」
審判「君たち! ど、どうなってるんですか!?」
ヴィーネ「そうよ。こんなロボ、試合に出られるはずないでしょ!」
ガヴリール「それがちゃんと、試合の選手登録をしているんだな」
ヴィーネ「な、なんですって!?」
審判「し、試合続行!」
四番「おいおい、嘘だろ……」
31:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/09(火) 21:53:06.326 :aBPENDOt0.net
ウィーン ブッピガンッ
ロボピッチャ「ガガガガガッ」ブンッ
ビュンッ スパァァン
マスター「ごはっ……」
審判「ス、ストライクッ!」
四番「な、なんだよ、今の……」
四番「150km/h以上、出てるんじゃないか?」
ガヴリール「すごいぞ、二号くん! 絶好調じゃないか!」
ロボピッチャ「ピー、ヒョロロロロ」
ロボピッチャ「ガガガガガッ」ブンッ
ビュンッ スパァァン
審判「ストライクッ! バッターアウト!」
四番「くそっ、卑怯だぞ! あんなん打てるはずねーよ!」
ガヴリール「あはははっ、愉快愉快!」
ガヴリール「このまま、1点リードを保って勝利だな!」
ヴィーネ「最初から、この子だけで良かったんじゃないかしら……」
ウィーン ブッピガンッ
ロボピッチャ「ガガガガガッ」ブンッ
ビュンッ スパァァン
マスター「ごはっ……」
審判「ス、ストライクッ!」
四番「な、なんだよ、今の……」
四番「150km/h以上、出てるんじゃないか?」
ガヴリール「すごいぞ、二号くん! 絶好調じゃないか!」
ロボピッチャ「ピー、ヒョロロロロ」
ロボピッチャ「ガガガガガッ」ブンッ
ビュンッ スパァァン
審判「ストライクッ! バッターアウト!」
四番「くそっ、卑怯だぞ! あんなん打てるはずねーよ!」
ガヴリール「あはははっ、愉快愉快!」
ガヴリール「このまま、1点リードを保って勝利だな!」
ヴィーネ「最初から、この子だけで良かったんじゃないかしら……」
32:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/09(火) 21:55:30.919 :aBPENDOt0.net
タプリス「すごいです、先輩! あんな奥の手があったなんて!」
ガヴリール「だから、私を信じろって言っただろ?」
タプリス「はい! そうだ、あの二号くんには、必殺技とかないんですか?」
ガヴリール「もちろんあるぞ、見せてやろう」
タプリス「わぁい!」
ガヴリール「それ、ポチッとな」
ウィーン カションカションカション
ロボピッチャ「ピガーッ、ピガーッ」
ボウッ ゴゴゴゴゴッ
タプリス「すごい! 二号くんの足元から、炎が!」
ヴィーネ「う、うそ!? 飛んでるの!?」
ズドドドドッ
タプリス「あ、あれ、どんどん、空へ……」
ズドドドドドドッ キラーンッ
ガヴリール「すごいだろ! 単独で成層圏を突破できるんだ!」
タプリス「……」パクパク
ヴィーネ「そんなことして、試合の続きはどうするのよ!」
ガヴリール「あ」
タプリス「すごいです、先輩! あんな奥の手があったなんて!」
ガヴリール「だから、私を信じろって言っただろ?」
タプリス「はい! そうだ、あの二号くんには、必殺技とかないんですか?」
ガヴリール「もちろんあるぞ、見せてやろう」
タプリス「わぁい!」
ガヴリール「それ、ポチッとな」
ウィーン カションカションカション
ロボピッチャ「ピガーッ、ピガーッ」
ボウッ ゴゴゴゴゴッ
タプリス「すごい! 二号くんの足元から、炎が!」
ヴィーネ「う、うそ!? 飛んでるの!?」
ズドドドドッ
タプリス「あ、あれ、どんどん、空へ……」
ズドドドドドドッ キラーンッ
ガヴリール「すごいだろ! 単独で成層圏を突破できるんだ!」
タプリス「……」パクパク
ヴィーネ「そんなことして、試合の続きはどうするのよ!」
ガヴリール「あ」
34:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/09(火) 21:58:05.710 :aBPENDOt0.net
ガヴリール「……タプリス、次のピッチャーはお前に任せた」
タプリス「ええっ!? 無理です! 絶対、無理です!」
ヴィーネ「そうね、タプちゃんには悪いけど……」
ヴィーネ「残りのメンバーの中では、あまり向いていない方かもしれないわね」
タプリス「そ、そうですよ!」
ガヴリール「お前が、必殺技が見たいなんて言わなければ」
ガヴリール「こんなことには、ならなかったんだ」
タプリス「うぅ……」
ヴィーネ「それはどう考えてもガヴの落ち度でしょ」
ガヴリール「それにな、私はお前が一番適任だと思ってる」
ヴィーネ「また、調子の良いことを……」
ガヴリール「違う違う。こういうのはな、ほどよく普通に投げられた方が」
ガヴリール「相手にとっては、逆に打ちやすいんだ」
ガヴリール「それに比べて、お前のひょろひょろ球の方が」
ガヴリール「まだ相手の調子を乱すことができる分、マシだと思う」
タプリス「そ、そうですかね」
ゼルエル「大丈夫だ、タプリス。たとえ打たれても、私たちがいる」
ゼルエル「お前は、相手に打たせてやるくらいの気持ちで、投げるといい」
タプリス「ゼルエルさん……」
ガヴリール「……タプリス、次のピッチャーはお前に任せた」
タプリス「ええっ!? 無理です! 絶対、無理です!」
ヴィーネ「そうね、タプちゃんには悪いけど……」
ヴィーネ「残りのメンバーの中では、あまり向いていない方かもしれないわね」
タプリス「そ、そうですよ!」
ガヴリール「お前が、必殺技が見たいなんて言わなければ」
ガヴリール「こんなことには、ならなかったんだ」
タプリス「うぅ……」
ヴィーネ「それはどう考えてもガヴの落ち度でしょ」
ガヴリール「それにな、私はお前が一番適任だと思ってる」
ヴィーネ「また、調子の良いことを……」
ガヴリール「違う違う。こういうのはな、ほどよく普通に投げられた方が」
ガヴリール「相手にとっては、逆に打ちやすいんだ」
ガヴリール「それに比べて、お前のひょろひょろ球の方が」
ガヴリール「まだ相手の調子を乱すことができる分、マシだと思う」
タプリス「そ、そうですかね」
ゼルエル「大丈夫だ、タプリス。たとえ打たれても、私たちがいる」
ゼルエル「お前は、相手に打たせてやるくらいの気持ちで、投げるといい」
タプリス「ゼルエルさん……」
35:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/09(火) 22:00:37.402 :aBPENDOt0.net
タプリス「わ、わかりました。どれだけできるかわかりませんが」
タプリス「全力で頑張ってみようと思います!」
ゼルエル「ああ、いい返事だ。お前は本当に、良い子だな!」
タプリス「えっと、そ、そんなことは……」
ゼルエル「いやいや、うちの妹たちに加えたいくらいだよ」
タプリス「きょ、恐縮です……」
タプリス(そしたら、先輩とわたしは家族に……な、なんてっ!)
ゼルエル「ふふっ。それでは、頑張っていくぞ」
タプリス「は、はいっ!」
<七回表 野3 - 4サ 2アウト 満塁>
タプリス「それでは、いきます! えーいっ!」
ひょろ~ ポスッ
審判「ボール!」
五番「何だ、この球……バカにしてんのか」
タプリス「ひぃっ、ごめんなさいごめんなさいっ!」
ひょろ~
五番「そりゃ!」
カキーンッ
タプリス「わ、わかりました。どれだけできるかわかりませんが」
タプリス「全力で頑張ってみようと思います!」
ゼルエル「ああ、いい返事だ。お前は本当に、良い子だな!」
タプリス「えっと、そ、そんなことは……」
ゼルエル「いやいや、うちの妹たちに加えたいくらいだよ」
タプリス「きょ、恐縮です……」
タプリス(そしたら、先輩とわたしは家族に……な、なんてっ!)
ゼルエル「ふふっ。それでは、頑張っていくぞ」
タプリス「は、はいっ!」
<七回表 野3 - 4サ 2アウト 満塁>
タプリス「それでは、いきます! えーいっ!」
ひょろ~ ポスッ
審判「ボール!」
五番「何だ、この球……バカにしてんのか」
タプリス「ひぃっ、ごめんなさいごめんなさいっ!」
ひょろ~
五番「そりゃ!」
カキーンッ
36:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/09(火) 22:02:58.569 :aBPENDOt0.net
ガヴリール「まずい! 肩壊してるサターニャのレフトに!」
サターニャ「くっ!?」
タタタタッ パシッ
ゼルエル「そこは……私の間合いだ」
タプリス「ゼ、ゼルエルさん!?」
ガヴリール「おいおい、俊足ってレベルじゃねーぞ……」
審判「3アウト、チェンジ!」
タプリス「ありがとうございます! ゼルエルさん!」
ゼルエル「良いところに打たせたな、よくやった」ナデナデ
タプリス「えへへ」
ヴィーネ「どこまでが良いところなのか……計り知れないわね」
――
タプリス(こうして満塁の危機を脱した、わたしたちでしたが)
タプリス(やはり打線の方は奮わず、天真先輩の小細工もネタ切れのようで)
タプリス(点を取ることが、全くできませんでした)
タプリス(逆に守りでは……わたしの悪投が)
タプリス(ゼルエルさんの獅子奮迅の活躍によってカバーされていましたが)
タプリス(どうしても内野のミスは発生してしまい、9回表に2失点)
タプリス(再び、逆転を許してしまいました)
タプリス(それでも最後は、ゼルエルさんが内野まで滑り込んでくるという)
タプリス(超ファインプレーで、9回表は終了)
タプリス(そして、運命の9回裏を迎えたのです)
ガヴリール「まずい! 肩壊してるサターニャのレフトに!」
サターニャ「くっ!?」
タタタタッ パシッ
ゼルエル「そこは……私の間合いだ」
タプリス「ゼ、ゼルエルさん!?」
ガヴリール「おいおい、俊足ってレベルじゃねーぞ……」
審判「3アウト、チェンジ!」
タプリス「ありがとうございます! ゼルエルさん!」
ゼルエル「良いところに打たせたな、よくやった」ナデナデ
タプリス「えへへ」
ヴィーネ「どこまでが良いところなのか……計り知れないわね」
――
タプリス(こうして満塁の危機を脱した、わたしたちでしたが)
タプリス(やはり打線の方は奮わず、天真先輩の小細工もネタ切れのようで)
タプリス(点を取ることが、全くできませんでした)
タプリス(逆に守りでは……わたしの悪投が)
タプリス(ゼルエルさんの獅子奮迅の活躍によってカバーされていましたが)
タプリス(どうしても内野のミスは発生してしまい、9回表に2失点)
タプリス(再び、逆転を許してしまいました)
タプリス(それでも最後は、ゼルエルさんが内野まで滑り込んでくるという)
タプリス(超ファインプレーで、9回表は終了)
タプリス(そして、運命の9回裏を迎えたのです)
37:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/09(火) 22:05:46.232 :aBPENDOt0.net
<九回裏 野5 - 4サ 2アウト 走者なし>
ヴィーネ「ごめんね、みんな……」
委員長「私もごめんなさい……」
サターニャ「想定内よ、あとは私がなんとかする」
ヴィーネ「でも、サターニャ、肩が……」
サターニャ「大丈夫、ラフィエルにテーピングしてもらった」
サターニャ「これで少しは、まともに動くはずよ」
委員長「胡桃沢さん……」
サターニャ「そんな顔しないの、委員長」
サターニャ「あんたがいなかったら、人数不足で開始すらできなかったんだから」
サターニャ「……今日は来てくれてありがとう。助かったわ」
委員長「わ、私も、今日は楽しかった、です」
サターニャ「そう、それじゃあ……」
サターニャ「これから私たちが勝って、もっと楽しくなるわよ!」ニコッ
委員長「……ッ」トゥンク
サターニャ「さぁ、来なさい!」
投手「胡桃沢か、あいつ肩壊してたからな。くくっ、これで最後だ」
ヒュン パシンッ
審判「ストライクッ」
サターニャ(ぐっ、思った以上に、肩の痛みがっ……)
<九回裏 野5 - 4サ 2アウト 走者なし>
ヴィーネ「ごめんね、みんな……」
委員長「私もごめんなさい……」
サターニャ「想定内よ、あとは私がなんとかする」
ヴィーネ「でも、サターニャ、肩が……」
サターニャ「大丈夫、ラフィエルにテーピングしてもらった」
サターニャ「これで少しは、まともに動くはずよ」
委員長「胡桃沢さん……」
サターニャ「そんな顔しないの、委員長」
サターニャ「あんたがいなかったら、人数不足で開始すらできなかったんだから」
サターニャ「……今日は来てくれてありがとう。助かったわ」
委員長「わ、私も、今日は楽しかった、です」
サターニャ「そう、それじゃあ……」
サターニャ「これから私たちが勝って、もっと楽しくなるわよ!」ニコッ
委員長「……ッ」トゥンク
サターニャ「さぁ、来なさい!」
投手「胡桃沢か、あいつ肩壊してたからな。くくっ、これで最後だ」
ヒュン パシンッ
審判「ストライクッ」
サターニャ(ぐっ、思った以上に、肩の痛みがっ……)
38:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/09(火) 22:08:02.547 :aBPENDOt0.net
サターニャ「けど……こんな痛みが、なんだってのよ」
投手「ん?」
サターニャ「私たちは負けない……私たちは絶対に勝つ!」
サターニャ「諦めない限り、私たちは負けないんだからっ!!」
投手「そんな根性論で!」
委員長「……胡桃沢さん」グッ
サターニャ「……私はみんなのぉぉぉ!!」
投手「終わりだっ!!」
ヒュンッ
サターニャ「思いを背負ってるんだからぁぁぁっ!!!」
ブンッ カキーンッ
投手「なっ!?」
委員長「やったっ! ヒット!!」
タタタッ ズサァ
サターニャ「ふふっ、どんなもんよ!」
タプリス「胡桃沢先輩、さすがです! この土壇場で二塁打だなんて!」
サターニャ「委員長! ちゃんと目に焼き付けたかしらっ!」
委員長「はい……ぐすっ……はいっ!」
サターニャ「けど……こんな痛みが、なんだってのよ」
投手「ん?」
サターニャ「私たちは負けない……私たちは絶対に勝つ!」
サターニャ「諦めない限り、私たちは負けないんだからっ!!」
投手「そんな根性論で!」
委員長「……胡桃沢さん」グッ
サターニャ「……私はみんなのぉぉぉ!!」
投手「終わりだっ!!」
ヒュンッ
サターニャ「思いを背負ってるんだからぁぁぁっ!!!」
ブンッ カキーンッ
投手「なっ!?」
委員長「やったっ! ヒット!!」
タタタッ ズサァ
サターニャ「ふふっ、どんなもんよ!」
タプリス「胡桃沢先輩、さすがです! この土壇場で二塁打だなんて!」
サターニャ「委員長! ちゃんと目に焼き付けたかしらっ!」
委員長「はい……ぐすっ……はいっ!」
39:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/09(火) 22:10:29.957 :aBPENDOt0.net
ガヴリール「よし、同点のランナーが出たぞ」
ラフィエル「そして、次は……」
ゼルエル「ああ、私だ」ニコッ
<九回裏 野5 - 4サ 2アウト 二塁>
ゼルエル「……」
投手「ここは……敬遠だな」
捕手「……」コクッ
ガヴリール「ダメだ、ここで姉さんが敬遠されたら、次が……」
ラフィエル「そうですね、本当に役に立たない無能ですから」
マルティエル「あっあっあっ」ビクビクッ
ガヴリール「仕方がない、最後の手段だ」
タプリス「えっ? まだ策があったんですか!?」
ガヴリール「ゼルエル姉さん! もう遠慮はいらない!」
ガヴリール「姉さんのフルパワーを、見せてくれ!」
ガヴリール「みんなのために! 勝利のために!」
ゼルエル「わかったぞ、ガヴリール」
ゼルエル「お前たちの期待に、必ず応えてみせる!」
ガヴリール「よし、同点のランナーが出たぞ」
ラフィエル「そして、次は……」
ゼルエル「ああ、私だ」ニコッ
<九回裏 野5 - 4サ 2アウト 二塁>
ゼルエル「……」
投手「ここは……敬遠だな」
捕手「……」コクッ
ガヴリール「ダメだ、ここで姉さんが敬遠されたら、次が……」
ラフィエル「そうですね、本当に役に立たない無能ですから」
マルティエル「あっあっあっ」ビクビクッ
ガヴリール「仕方がない、最後の手段だ」
タプリス「えっ? まだ策があったんですか!?」
ガヴリール「ゼルエル姉さん! もう遠慮はいらない!」
ガヴリール「姉さんのフルパワーを、見せてくれ!」
ガヴリール「みんなのために! 勝利のために!」
ゼルエル「わかったぞ、ガヴリール」
ゼルエル「お前たちの期待に、必ず応えてみせる!」
41:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/09(火) 22:13:10.929 :aBPENDOt0.net
ラフィエル「まさか、ゼルエルさんは……」
ラフィエル「敬遠球すら風圧で飛ばして、ホームランにするつもりですか!?」
ガヴリール「……もう、それしか方法がない」
タプリス「そ、そんな滅茶苦茶な!」
ゼルエル「ふっ、私が本気を出すのは、何年ぶりだろうな」ギロッ
投手「ひっ!」
ゼルエル「……いくぞ!」
ゼルエル「はぁぁぁぁぁっ!!!」
ゴゴゴゴゴゴゴッ
投手「な、なんだ、地響きっ!?」
ラフィエル「す、すごいです、ゼルエルさんの天使力がっ!」
ラフィエル「どんどん高まっていきます!」
ピシッ ピシピシピシッ
タプリス「じ、地面が、割れて!!」
ガヴリール「なっ!? や、やりすぎだ、姉さん!! 誰か止めろ!!」
ヴィーネ「あんなの止めるなんて、無理に決まってるじゃない!!」
ゼルエル「はぁぁぁぁぁぁっ!! スパァァァキングッ!!!!」
カッ
ガヴリール「うぉっ、まぶしっ!!」
ドゴォォォォォォォォォォンッ
ラフィエル「まさか、ゼルエルさんは……」
ラフィエル「敬遠球すら風圧で飛ばして、ホームランにするつもりですか!?」
ガヴリール「……もう、それしか方法がない」
タプリス「そ、そんな滅茶苦茶な!」
ゼルエル「ふっ、私が本気を出すのは、何年ぶりだろうな」ギロッ
投手「ひっ!」
ゼルエル「……いくぞ!」
ゼルエル「はぁぁぁぁぁっ!!!」
ゴゴゴゴゴゴゴッ
投手「な、なんだ、地響きっ!?」
ラフィエル「す、すごいです、ゼルエルさんの天使力がっ!」
ラフィエル「どんどん高まっていきます!」
ピシッ ピシピシピシッ
タプリス「じ、地面が、割れて!!」
ガヴリール「なっ!? や、やりすぎだ、姉さん!! 誰か止めろ!!」
ヴィーネ「あんなの止めるなんて、無理に決まってるじゃない!!」
ゼルエル「はぁぁぁぁぁぁっ!! スパァァァキングッ!!!!」
カッ
ガヴリール「うぉっ、まぶしっ!!」
ドゴォォォォォォォォォォンッ
42:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/09(火) 22:15:29.764 :aBPENDOt0.net
シュゥゥゥゥ
ゼルエル「……」
みんな「」
投手「」
投手「……ハッ……き、気絶してたのか俺」
投手「な、なんなんだよ、あいつら……もう意味わかんねぇよ……」
投手「ん?」
サターニャ「」
投手「……」ズルズル
投手「……タッチ」
ぽふっ
ゼルエル「……くくっ、あははははっ! 力が、力がみなぎってくるぞ!!」
ゼルエル「さあ来い、人間ども! 私の本気を、見せてやるッ!」
審判「……アウト! ゲームセットッ!」
ゼルエル「え?」
シュゥゥゥゥ
ゼルエル「……」
みんな「」
投手「」
投手「……ハッ……き、気絶してたのか俺」
投手「な、なんなんだよ、あいつら……もう意味わかんねぇよ……」
投手「ん?」
サターニャ「」
投手「……」ズルズル
投手「……タッチ」
ぽふっ
ゼルエル「……くくっ、あははははっ! 力が、力がみなぎってくるぞ!!」
ゼルエル「さあ来い、人間ども! 私の本気を、見せてやるッ!」
審判「……アウト! ゲームセットッ!」
ゼルエル「え?」
43:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/09(火) 22:18:13.588 :aBPENDOt0.net
舞天高校野球部 対 サタニキアデビルズ
5対4 で 舞天高校野球部 の 勝利!
タプリス(その衝撃の事実を、わたしたちは……)
タプリス(各々が目を覚ましたときに知ったのでした)
タプリス(……ですが、不思議と悔いはありません)
タプリス(だってみなさん、精一杯……、全力を尽くしたんですから!)
ゼルエル「ふぅ、よくわからないうちに負けてしまったが」
ゼルエル「意外と楽しかったな!」
ゼルエル「また野球やろうな、ガヴリール!」
ガヴリール「……もう絶対、姉さんは呼ばない」
おしまい
舞天高校野球部 対 サタニキアデビルズ
5対4 で 舞天高校野球部 の 勝利!
タプリス(その衝撃の事実を、わたしたちは……)
タプリス(各々が目を覚ましたときに知ったのでした)
タプリス(……ですが、不思議と悔いはありません)
タプリス(だってみなさん、精一杯……、全力を尽くしたんですから!)
ゼルエル「ふぅ、よくわからないうちに負けてしまったが」
ゼルエル「意外と楽しかったな!」
ゼルエル「また野球やろうな、ガヴリール!」
ガヴリール「……もう絶対、姉さんは呼ばない」
おしまい
45:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/09(火) 22:20:44.368 :uTeTS+Pn0.net
あの…セクシー要素は?
49:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/09(火) 22:40:48.041 :aBPENDOt0.net
タプリスはとまどい
>>45
マサルさん
>>45
マサルさん
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だばだば