1: ◆nRrk0j/cII:2017/12/15(金) 21:46:06.83 :2spptsmGO
拾い集めた
昨日の破片
砕け散った
それはまるで
真っ白な陶器のようで
こんなに綺麗なら
もう一度壊してみたいと
そんな私を
許してね
拾い集めた
昨日の破片
砕け散った
それはまるで
真っ白な陶器のようで
こんなに綺麗なら
もう一度壊してみたいと
そんな私を
許してね
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2: ◆nRrk0j/cII:2017/12/15(金) 21:48:19.58 :2spptsmGO
女「男はさ、『何かを壊したいなぁ』って思うことない?」
夜、部屋でくつろいでる男に訊いた。
男「何かって?」
女「なんでも。窓とかお皿とか、このマグなんかも」
男「どうして壊すの?」
女「うーん…なんでかなぁ…なんとなく?」
男「なんとなくで壊されるマグの気持ちになってみたら?」
女「あはは、冗談冗談。でもさ、本当に思うんだよね」
男「壊したいって?」
女「うん。実行はしないけど。なんて言うかさ、希死念慮みたいに、ずーっと頭の中にこびりつくんだよね。それでどうしようもなくなっちゃうの」
男「あー…それはなんとも……」
女「もしかして引いてる?」
男「少しね」
女「えーやだ……」
男「やだって……」
女「そうだ、キスしよ?」
男「いきなり?」
女「いきなり。もう待ちませーん。どーん」
男「ちょっ…」
女「男はさ、『何かを壊したいなぁ』って思うことない?」
夜、部屋でくつろいでる男に訊いた。
男「何かって?」
女「なんでも。窓とかお皿とか、このマグなんかも」
男「どうして壊すの?」
女「うーん…なんでかなぁ…なんとなく?」
男「なんとなくで壊されるマグの気持ちになってみたら?」
女「あはは、冗談冗談。でもさ、本当に思うんだよね」
男「壊したいって?」
女「うん。実行はしないけど。なんて言うかさ、希死念慮みたいに、ずーっと頭の中にこびりつくんだよね。それでどうしようもなくなっちゃうの」
男「あー…それはなんとも……」
女「もしかして引いてる?」
男「少しね」
女「えーやだ……」
男「やだって……」
女「そうだ、キスしよ?」
男「いきなり?」
女「いきなり。もう待ちませーん。どーん」
男「ちょっ…」
3: ◆nRrk0j/cII:2017/12/15(金) 21:49:16.98 :2spptsmGO
男「ん……ふぁ………」
女「あ、おはよ。もうお昼すぎだよ?」
男「おはよう。誰かさんが"大変"元気だったもんでね…」
大変、を強調して皮肉たっぷりに言う。
女「だってぇ…」
男「だってもヘチマもないよ…あれ、コーヒー淹れた?」
女「ヘチマって?うん。飲む?」
男「あるなら。なんでもないよ」
女「ふーん。ほい」
ポットの残りを殆どマグに注いで渡す。
男「ありがと…ん、美味しい」
女「やりぃ!」
男「ふぅ……。あ、朝ごはんは?ってもう昼だけど」
女「何も。どうしよっか?」
男「んー…どっか行く?で、適当にぶらっとして帰る」
女「せっかく外に出るならイルミネーションとか見たいかも」
男「じゃあご飯食べてぶらっとしてイルミネーション見て帰ろうか?」
女「わ、それめっちゃ恋人同士っぽいね。賛成賛成!」
男「よっしゃ準備しよー」
で、2人して大急ぎで支度を済ませた。
男「ん……ふぁ………」
女「あ、おはよ。もうお昼すぎだよ?」
男「おはよう。誰かさんが"大変"元気だったもんでね…」
大変、を強調して皮肉たっぷりに言う。
女「だってぇ…」
男「だってもヘチマもないよ…あれ、コーヒー淹れた?」
女「ヘチマって?うん。飲む?」
男「あるなら。なんでもないよ」
女「ふーん。ほい」
ポットの残りを殆どマグに注いで渡す。
男「ありがと…ん、美味しい」
女「やりぃ!」
男「ふぅ……。あ、朝ごはんは?ってもう昼だけど」
女「何も。どうしよっか?」
男「んー…どっか行く?で、適当にぶらっとして帰る」
女「せっかく外に出るならイルミネーションとか見たいかも」
男「じゃあご飯食べてぶらっとしてイルミネーション見て帰ろうか?」
女「わ、それめっちゃ恋人同士っぽいね。賛成賛成!」
男「よっしゃ準備しよー」
で、2人して大急ぎで支度を済ませた。
4: ◆nRrk0j/cII:2017/12/15(金) 21:49:51.80 :2spptsmGO
女「もうすっかり冬だねー」
男「ね。どこ行ってもクリスマスモードだからさ、なんかこう…『んんん~!』ってなるよね」
女「あーそれめっちゃなる。なんであんなにキラキラさせんのかなぁ」
男「したいからじゃない?」
女「それは分かるけどさぁ…あ、どこで食べる?」
男「いつものとこがいいかな」
女「いいよ。夜は私の行きたい所でもいい?」
男「それいいね、そうしよう」
女「もうすっかり冬だねー」
男「ね。どこ行ってもクリスマスモードだからさ、なんかこう…『んんん~!』ってなるよね」
女「あーそれめっちゃなる。なんであんなにキラキラさせんのかなぁ」
男「したいからじゃない?」
女「それは分かるけどさぁ…あ、どこで食べる?」
男「いつものとこがいいかな」
女「いいよ。夜は私の行きたい所でもいい?」
男「それいいね、そうしよう」
5: ◆nRrk0j/cII:2017/12/15(金) 21:51:44.32 :2spptsmGO
*
店員「ご注文はお決まりでしょうか?」
男「えと…海老と蟹のクリームパスタと」
女「チキンとキャベツのパスタで」
店員「かしこまりました。お飲み物はいかがなさいますか?」
女「私、ウーロン茶」
男「じゃあウーロン茶2つお願いします」
店員「ありがとうございます。失礼いたします」
*
店員「ご注文はお決まりでしょうか?」
男「えと…海老と蟹のクリームパスタと」
女「チキンとキャベツのパスタで」
店員「かしこまりました。お飲み物はいかがなさいますか?」
女「私、ウーロン茶」
男「じゃあウーロン茶2つお願いします」
店員「ありがとうございます。失礼いたします」
6: ◆nRrk0j/cII:2017/12/15(金) 21:52:28.46 :2spptsmGO
*
店員「ごゆっくりどうぞ」
パスタを置いて、店員さんは奥へ引っ込んで行った。
女「いただきまーす」
男「いただきます」
女「あ、そっちの一口ちょうだい」
男「いいよ、はい」
女「わーい。ん、美味しいね。私のもあげるよ」
男「ほいほいありがと…あ、美味しい」
女「こちらこそ。ね、この後どうする?」
男「行きたいとこある?」
女「イルミネーションの場所によるよね」
男「駅前のと、あと湖のかなぁ」
女「湖のだけでお腹いっぱいじゃない?」
男「んー確かに…まぁ駅前のは前を通るぐらいでいいかもね」
女「ね。そしたら服を見に行きたいな。男は?」
男「んー…特には。本屋に少し行きたいかも」
女「じゃあ本屋さん行ってから服見に行こ」
男「先でいいのに」
女「私も行きたかったから」
男「そっか、ありがと」
*
店員「ごゆっくりどうぞ」
パスタを置いて、店員さんは奥へ引っ込んで行った。
女「いただきまーす」
男「いただきます」
女「あ、そっちの一口ちょうだい」
男「いいよ、はい」
女「わーい。ん、美味しいね。私のもあげるよ」
男「ほいほいありがと…あ、美味しい」
女「こちらこそ。ね、この後どうする?」
男「行きたいとこある?」
女「イルミネーションの場所によるよね」
男「駅前のと、あと湖のかなぁ」
女「湖のだけでお腹いっぱいじゃない?」
男「んー確かに…まぁ駅前のは前を通るぐらいでいいかもね」
女「ね。そしたら服を見に行きたいな。男は?」
男「んー…特には。本屋に少し行きたいかも」
女「じゃあ本屋さん行ってから服見に行こ」
男「先でいいのに」
女「私も行きたかったから」
男「そっか、ありがと」
7: ◆nRrk0j/cII:2017/12/15(金) 21:53:09.36 :2spptsmGO
*
男「ごちそうさまでーす」
女「ごちそうさまでした」
店員「ありがとうございました。またお越しください」
店のドアを開けて外へ出る。
女「ひゃー…さっむいね…」
男「ね」
女「えいっ」
男「なんでひっつくの?」
女「あったかいでしょ?」
男「そりゃ…まぁ…」
女「じゃあいいじゃん」
男「うーん…本屋までなら」
*
男「ごちそうさまでーす」
女「ごちそうさまでした」
店員「ありがとうございました。またお越しください」
店のドアを開けて外へ出る。
女「ひゃー…さっむいね…」
男「ね」
女「えいっ」
男「なんでひっつくの?」
女「あったかいでしょ?」
男「そりゃ…まぁ…」
女「じゃあいいじゃん」
男「うーん…本屋までなら」
8: ◆nRrk0j/cII:2017/12/15(金) 21:53:46.70 :2spptsmGO
*
5分ほど歩いて、私はまた男に訊いた。
女「ね、こうしてたら私たちカップルに見えるかな?」
男「見えるも何も自分から公言してるようなもんだよ、これじゃ」
女「ほんと?」
男「男の腕に女性が抱きついてる2人組がいたらそう思うでしょ?」
女「確かに…うん、そうかもね…。嫌だった?」
男「嫌っていうか…あー、その……」
女「あ、本屋さん着いちゃった。ありがと、あったかかったよ」
男「あ、あぁ…うん…」
*
5分ほど歩いて、私はまた男に訊いた。
女「ね、こうしてたら私たちカップルに見えるかな?」
男「見えるも何も自分から公言してるようなもんだよ、これじゃ」
女「ほんと?」
男「男の腕に女性が抱きついてる2人組がいたらそう思うでしょ?」
女「確かに…うん、そうかもね…。嫌だった?」
男「嫌っていうか…あー、その……」
女「あ、本屋さん着いちゃった。ありがと、あったかかったよ」
男「あ、あぁ…うん…」
9: ◆nRrk0j/cII:2017/12/15(金) 21:54:18.84 :2spptsmGO
*
女「あ、これ読んでみたかったんだ。買ってもいい?」
男「いいけど…なんで訊くの?」
女「なんとなく、かなぁ。ちょっと訊いてみたかったの」
男「買えってこと?」
女「まさか。それならもっと分かるようにおねだりするよ」
男「へぇ…例えば?」
女「ね…この本ほしいんだけど…ってなにさせんのよ」
男「あはは、ごめんごめん」
女「もう。男は読みたい本とかあった?」
男「残念ながら」
女「なんだ。読みたい本があるから行きたいって言ってるのかと思ったよ」
男「別にそうじゃないんだけどさ、好きなんだよね。この雰囲気」
女「なんか分かるかも。いいよね」
男「うん。他には大丈夫?」
女「大丈夫だと思う。お会計してきちゃうね」
*
女「あ、これ読んでみたかったんだ。買ってもいい?」
男「いいけど…なんで訊くの?」
女「なんとなく、かなぁ。ちょっと訊いてみたかったの」
男「買えってこと?」
女「まさか。それならもっと分かるようにおねだりするよ」
男「へぇ…例えば?」
女「ね…この本ほしいんだけど…ってなにさせんのよ」
男「あはは、ごめんごめん」
女「もう。男は読みたい本とかあった?」
男「残念ながら」
女「なんだ。読みたい本があるから行きたいって言ってるのかと思ったよ」
男「別にそうじゃないんだけどさ、好きなんだよね。この雰囲気」
女「なんか分かるかも。いいよね」
男「うん。他には大丈夫?」
女「大丈夫だと思う。お会計してきちゃうね」
10: ◆nRrk0j/cII:2017/12/15(金) 21:54:49.92 :2spptsmGO
*
女「お待たせ。行こっか」
男「うん。行くのってどこ?」
女「とりあえず駅ビルの中かな」
男「はいよ……手、繋ぐ?」
女「どうしたの?」
男「寒いかなって…。嫌ならいいよ」
女「繋ぐに決まってるじゃん。えへへ」
ニヤニヤしながら男の手を握る。
男「うわぁ…これ、思ってたより恥ずかしいね」
女「誰もそんなに見てないって」
男「それは分かってるけど」
女「それにすぐ着くよ?」
男「そうだけどさぁ…」
女「自分から手を繋ごうって言って照れるの、自虐的だよね。そういう趣味?」
男「そんなわけ」
*
女「お待たせ。行こっか」
男「うん。行くのってどこ?」
女「とりあえず駅ビルの中かな」
男「はいよ……手、繋ぐ?」
女「どうしたの?」
男「寒いかなって…。嫌ならいいよ」
女「繋ぐに決まってるじゃん。えへへ」
ニヤニヤしながら男の手を握る。
男「うわぁ…これ、思ってたより恥ずかしいね」
女「誰もそんなに見てないって」
男「それは分かってるけど」
女「それにすぐ着くよ?」
男「そうだけどさぁ…」
女「自分から手を繋ごうって言って照れるの、自虐的だよね。そういう趣味?」
男「そんなわけ」
11: ◆nRrk0j/cII:2017/12/15(金) 21:55:15.29 :2spptsmGO
*
男「何階?」
女「下から見て行きたいから3でお願い」
男「ん。で、いつまで繋いでるの?これ」
女「恥ずかしいの?誰もいないエレベーターの中なのに」
男「今は恥ずかしくないけど…ほら着いた」
女「離そうか?」
男「……いや、このまま行こう」
女「ほんと?」
男「毒を食らわば、って言うしね」
女「あ、そうやって人のこと毒扱いするんだ?」
男「例えだよ例え。どっち?」
女「こっち」
*
男「何階?」
女「下から見て行きたいから3でお願い」
男「ん。で、いつまで繋いでるの?これ」
女「恥ずかしいの?誰もいないエレベーターの中なのに」
男「今は恥ずかしくないけど…ほら着いた」
女「離そうか?」
男「……いや、このまま行こう」
女「ほんと?」
男「毒を食らわば、って言うしね」
女「あ、そうやって人のこと毒扱いするんだ?」
男「例えだよ例え。どっち?」
女「こっち」
12: ◆nRrk0j/cII:2017/12/15(金) 21:55:42.85 :2spptsmGO
*
男「ん、これ似合うんじゃない?」
女「あ、可愛い。買っちゃおうかな」
男「ご自由に。でも、他にもお店あるよ?」
女「こういうのは感覚だからなぁ…。そういうことあるでしょ?」
男「ないとは言わないけど…」
女「それに前から、こんなのほしいなぁって思ってたんだ。だから買うね」
男「ふぅん…。この後イルミネーションを見に行くって忘れてない?」
女「忘れてないけど?」
男「ならいいんだけど。あんまり荷物増やさないでね」
女「なんだ。それなら安心して。これ以外には買わないから」
男「そう。他は見てく?」
女「一応見たいかな。ざっと見るって感じで。あ、お会計して来ちゃうね?」
男「ん。先に上行ってるよ?」
女「分かるとこにいてね?」
男「レジの辺りで」
女「りょーかい」
*
男「ん、これ似合うんじゃない?」
女「あ、可愛い。買っちゃおうかな」
男「ご自由に。でも、他にもお店あるよ?」
女「こういうのは感覚だからなぁ…。そういうことあるでしょ?」
男「ないとは言わないけど…」
女「それに前から、こんなのほしいなぁって思ってたんだ。だから買うね」
男「ふぅん…。この後イルミネーションを見に行くって忘れてない?」
女「忘れてないけど?」
男「ならいいんだけど。あんまり荷物増やさないでね」
女「なんだ。それなら安心して。これ以外には買わないから」
男「そう。他は見てく?」
女「一応見たいかな。ざっと見るって感じで。あ、お会計して来ちゃうね?」
男「ん。先に上行ってるよ?」
女「分かるとこにいてね?」
男「レジの辺りで」
女「りょーかい」
13: ◆nRrk0j/cII:2017/12/15(金) 21:56:12.60 :2spptsmGO
*
女「はぁ…ちょっと疲れちゃった」
男「確かにね」
女「この上にカフェあるから寄って行かない?」
男「賛成。あれ、もしかして下から見たのって」
女「ありゃ、ばれちゃった」
男「いいと思うよ」
女「えへへ。行こ」
*
女「はぁ…ちょっと疲れちゃった」
男「確かにね」
女「この上にカフェあるから寄って行かない?」
男「賛成。あれ、もしかして下から見たのって」
女「ありゃ、ばれちゃった」
男「いいと思うよ」
女「えへへ。行こ」
14: ◆nRrk0j/cII:2017/12/15(金) 21:56:45.59 :2spptsmGO
*
男「ここ、抹茶専門なの?」
女「専門、とまでは…。でも充実してるよね。そっちが抹茶以外のやつだよ」
男「ん、ありがと…」
女「悩んでるね?」
男「いろいろあるからね。もう決まったの?」
女「一応」
男「どれにする?」
女「宇治抹茶パフェと抹茶ラテ」
男「じゃあそれにしよ」
女「いいの?他にもあるよ?」
男「決め切らないからさ、それに同じのにしたら間違いないかなって」
女「好みとかあるじゃん?」
男「割と似通ってるから大丈夫だよ。すいませーん」
店員「はい、ただいまお伺いしまーす」
*
男「ここ、抹茶専門なの?」
女「専門、とまでは…。でも充実してるよね。そっちが抹茶以外のやつだよ」
男「ん、ありがと…」
女「悩んでるね?」
男「いろいろあるからね。もう決まったの?」
女「一応」
男「どれにする?」
女「宇治抹茶パフェと抹茶ラテ」
男「じゃあそれにしよ」
女「いいの?他にもあるよ?」
男「決め切らないからさ、それに同じのにしたら間違いないかなって」
女「好みとかあるじゃん?」
男「割と似通ってるから大丈夫だよ。すいませーん」
店員「はい、ただいまお伺いしまーす」
15: ◆nRrk0j/cII:2017/12/15(金) 21:57:14.48 :2spptsmGO
*
男「美味しかった…また来ようかな」
女「そんなに気に入ったの?」
男「結構ね。甘すぎなくていい感じだったし」
女「良かった。ちょうど暗くなってきたし行こうか?」
男「うん。あ、そうだ」
女「何か思い出した?」
男「手」
女「あ…バカ…」
男「繋がないの?」
女「繋ぐ…」
男「あったかいね」
女「ん…」
男「どうかした?」
女「さっきはあんなに恥ずかしがってたのに」
男「抹茶を食べたから心変わりしたのかも」
女「なにそれ」
男「さあ?まあいいじゃん。あったかいし」
女「そうね…うん、あったかい……」
*
男「美味しかった…また来ようかな」
女「そんなに気に入ったの?」
男「結構ね。甘すぎなくていい感じだったし」
女「良かった。ちょうど暗くなってきたし行こうか?」
男「うん。あ、そうだ」
女「何か思い出した?」
男「手」
女「あ…バカ…」
男「繋がないの?」
女「繋ぐ…」
男「あったかいね」
女「ん…」
男「どうかした?」
女「さっきはあんなに恥ずかしがってたのに」
男「抹茶を食べたから心変わりしたのかも」
女「なにそれ」
男「さあ?まあいいじゃん。あったかいし」
女「そうね…うん、あったかい……」
16: ◆nRrk0j/cII:2017/12/15(金) 21:57:55.63 :2spptsmGO
*
男「うわぁ…さすがガイドブックに載るだけあって綺麗だね」
街から少し離れた湖。
毎年恒例で、話題になってるらしい。
女「そうなの?」
男「らしいよ。それにしてもなんて言うか…」
女「クリスマス感がすごいよね」
男「そのためなんだけどね」
女「そうだけどさ…」
私はそのまま黙ってしまった。
沈黙。遠くの街の音が微かに聞こえる。
しばらくして、男が口を開いた。
*
男「うわぁ…さすがガイドブックに載るだけあって綺麗だね」
街から少し離れた湖。
毎年恒例で、話題になってるらしい。
女「そうなの?」
男「らしいよ。それにしてもなんて言うか…」
女「クリスマス感がすごいよね」
男「そのためなんだけどね」
女「そうだけどさ…」
私はそのまま黙ってしまった。
沈黙。遠くの街の音が微かに聞こえる。
しばらくして、男が口を開いた。
17: ◆nRrk0j/cII:2017/12/15(金) 21:58:24.68 :2spptsmGO
男「彼氏と来たかった?」
女「……かも。そもそも彼氏なんていないけど。男はどうなの?」
男「同じかなぁ…彼女いないけど」
女「あはは。でもさ、元々そういう話だったじゃん」
男「まあね。どっちかに恋人ができたらおしまい。結局できなかったけど。どうだった?」
女「どうだったって?」
男「この2ヶ月と少しの生活」
女「悪くなかったと思うよ。男は優しかったし、割と好みだったから。寂しい時に簡単に穴を埋められたし、言うことはないよ」
男「そっか、良かった。僕も同じ感想だよ」
女「えへへ。なんか嬉しいな。ね、丘のとこ行かない?」
男「あ、良いね。行こ行こ」
男「彼氏と来たかった?」
女「……かも。そもそも彼氏なんていないけど。男はどうなの?」
男「同じかなぁ…彼女いないけど」
女「あはは。でもさ、元々そういう話だったじゃん」
男「まあね。どっちかに恋人ができたらおしまい。結局できなかったけど。どうだった?」
女「どうだったって?」
男「この2ヶ月と少しの生活」
女「悪くなかったと思うよ。男は優しかったし、割と好みだったから。寂しい時に簡単に穴を埋められたし、言うことはないよ」
男「そっか、良かった。僕も同じ感想だよ」
女「えへへ。なんか嬉しいな。ね、丘のとこ行かない?」
男「あ、良いね。行こ行こ」
18: ◆nRrk0j/cII:2017/12/15(金) 21:59:27.20 :2spptsmGO
*
女「わぁ…」
丘へ続く階段を登りきり、お待ちかねの光景に思わず声が漏れた。
男「間近で見るのも良いけど、こうしてみると壮観だね」
女「ほんと…。ね、ちょっと寒いんだけどさ…?」
男「あ、ちょうど良いや。これ、気に入るか分からないけど…」
女「なにこれ?」
男「開けてみて」
女「うん……あ、マフラー。どうして?」
男「誕生日になにも渡せなかったから…さっき買ったんだ」
女「さっき?」
男「女が服を買ってる時」
女「あ、だから先に上に行ったんだ。うん、あったかい……ありがとね」
男「着けてもらえて良かったよ」
女「あはは。でもさ…まだ手が寒いんだよね?」
男「手袋の方が良かった?」
女「分かってるくせに。いじわる」
男「ごめんって。つい」
*
女「わぁ…」
丘へ続く階段を登りきり、お待ちかねの光景に思わず声が漏れた。
男「間近で見るのも良いけど、こうしてみると壮観だね」
女「ほんと…。ね、ちょっと寒いんだけどさ…?」
男「あ、ちょうど良いや。これ、気に入るか分からないけど…」
女「なにこれ?」
男「開けてみて」
女「うん……あ、マフラー。どうして?」
男「誕生日になにも渡せなかったから…さっき買ったんだ」
女「さっき?」
男「女が服を買ってる時」
女「あ、だから先に上に行ったんだ。うん、あったかい……ありがとね」
男「着けてもらえて良かったよ」
女「あはは。でもさ…まだ手が寒いんだよね?」
男「手袋の方が良かった?」
女「分かってるくせに。いじわる」
男「ごめんって。つい」
19: ◆nRrk0j/cII:2017/12/15(金) 21:59:54.85 :2spptsmGO
とか言いながら手を繋いでくれた。
なんだかんだ優しいなぁ、なんて思った。
そうだな…やっぱり……。
煌々と輝くイルミネーションを見て、深呼吸。
空を見上げると、イルミネーションにも負けない夜空があった。
なんとなく、見とれてしまった。
前を向いて覚悟を決める。
大きく息を吸って切り出した。
女「ね、いつまでこの関係って続けるの?」
男「いつまでって?」
女「あのね、私、考えたんだけど……もうやめにしたいの」
男「…は?」
月の光とイルミネーションで僅かに見える男の表情が強張るのが分かった。
とか言いながら手を繋いでくれた。
なんだかんだ優しいなぁ、なんて思った。
そうだな…やっぱり……。
煌々と輝くイルミネーションを見て、深呼吸。
空を見上げると、イルミネーションにも負けない夜空があった。
なんとなく、見とれてしまった。
前を向いて覚悟を決める。
大きく息を吸って切り出した。
女「ね、いつまでこの関係って続けるの?」
男「いつまでって?」
女「あのね、私、考えたんだけど……もうやめにしたいの」
男「…は?」
月の光とイルミネーションで僅かに見える男の表情が強張るのが分かった。
20: ◆nRrk0j/cII:2017/12/15(金) 22:02:56.95 :2spptsmGO
*
女「昨日さ、カップを壊したくなるって話をしたの覚えてる?」
男「うん」
女「あれね、本当はカップじゃなくてね、その…」
言いよどんでしまう。
決心したはずなのに。
弱いなぁ、なんて思って泣きそうになる。
女「……男との関係なの」
男「…ごめん、どういうこと?」
女「なんていうのかな…ほら…、男は優しいじゃん。それに甘えちゃう自分が嫌だったり、なんとなく後ろめたくて逃げ出したくなったり、そういう風に思うことがあるの。それで、そうやって男との関係を壊すぐらいなら、いっそって…」
男「よく分からないけど、自分がもう助からないって知って、苦しむ前に死のうとする、みたいな?」
女「多分、そんな感じ。それでね、壊したいなって、でも男とは離れたくないなってずっと思ってて、それでどうにかしなきゃって思ったの」
*
女「昨日さ、カップを壊したくなるって話をしたの覚えてる?」
男「うん」
女「あれね、本当はカップじゃなくてね、その…」
言いよどんでしまう。
決心したはずなのに。
弱いなぁ、なんて思って泣きそうになる。
女「……男との関係なの」
男「…ごめん、どういうこと?」
女「なんていうのかな…ほら…、男は優しいじゃん。それに甘えちゃう自分が嫌だったり、なんとなく後ろめたくて逃げ出したくなったり、そういう風に思うことがあるの。それで、そうやって男との関係を壊すぐらいなら、いっそって…」
男「よく分からないけど、自分がもう助からないって知って、苦しむ前に死のうとする、みたいな?」
女「多分、そんな感じ。それでね、壊したいなって、でも男とは離れたくないなってずっと思ってて、それでどうにかしなきゃって思ったの」
21: ◆nRrk0j/cII:2017/12/15(金) 22:03:22.07 :2spptsmGO
男「でも、なんでこんな急に?」
女「私ね、とっても弱いんだ。だから、何か区切りがないと何もできないの。イルミネーションを見ながらだったら言えるかもって思って…。理由らしい理由もないんだ」
男「…まぁ、だいたい分かったよ。それで?」
女「それでって?」
男「やめるの?この関係」
女「やめたくは…ない…。けど、このままだと、どんどん男に依存しちゃうし、そのくせそれが嫌になって逃げ出して、男との関係を壊すぐらいなら……もういっそ、ここで終わらせたい。……ごめんね?自分勝手で」
男「んー…」
男「でも、なんでこんな急に?」
女「私ね、とっても弱いんだ。だから、何か区切りがないと何もできないの。イルミネーションを見ながらだったら言えるかもって思って…。理由らしい理由もないんだ」
男「…まぁ、だいたい分かったよ。それで?」
女「それでって?」
男「やめるの?この関係」
女「やめたくは…ない…。けど、このままだと、どんどん男に依存しちゃうし、そのくせそれが嫌になって逃げ出して、男との関係を壊すぐらいなら……もういっそ、ここで終わらせたい。……ごめんね?自分勝手で」
男「んー…」
22: ◆nRrk0j/cII:2017/12/15(金) 22:03:51.47 :2spptsmGO
男はそのまま黙ってしまった。
怒っただろうか。
それとも呆れただろうか。
分からない。
何も。
私は、男のことを何も知らなかった。
それに気がつくと、涙が出てきた。
男「ちょっ…どうしたの?」
声が漏れたのだろうか。
男がこちらに気がついて、声をかけてきた。
女「ううん、なんでもないの…なんでもないから…」
男「なんでもなくないって、ほら」
必死で取り繕う私にそう言って、抱きしめてくれた。
遠くで、何かが崩れる音がした。
男はそのまま黙ってしまった。
怒っただろうか。
それとも呆れただろうか。
分からない。
何も。
私は、男のことを何も知らなかった。
それに気がつくと、涙が出てきた。
男「ちょっ…どうしたの?」
声が漏れたのだろうか。
男がこちらに気がついて、声をかけてきた。
女「ううん、なんでもないの…なんでもないから…」
男「なんでもなくないって、ほら」
必死で取り繕う私にそう言って、抱きしめてくれた。
遠くで、何かが崩れる音がした。
23: ◆nRrk0j/cII:2017/12/15(金) 22:04:20.97 :2spptsmGO
*
男「落ち着いた?」
女「うん…ごめんね……」
男「ん、いいよ。星見てくるからさ、落ち着いたらおいでよ」
女「…行かないで」
男「いいけど…」
女「ん…」
男「なんでひっつくの?」
女「寒い…」
男は何も言わなかった。
沈黙。
やっぱり、怒ったんだろうか。
*
男「落ち着いた?」
女「うん…ごめんね……」
男「ん、いいよ。星見てくるからさ、落ち着いたらおいでよ」
女「…行かないで」
男「いいけど…」
女「ん…」
男「なんでひっつくの?」
女「寒い…」
男は何も言わなかった。
沈黙。
やっぱり、怒ったんだろうか。
24: ◆nRrk0j/cII:2017/12/15(金) 22:05:23.09 :2spptsmGO
女「ね、男」
男「なに?」
女「やっぱり怒った?」
男「どうして?」
女「勝手なことばっかり言ったから、それで怒ったかなって…」
男「怒らないよ?」
女「よかった…ありがと」
男「どういたしまして」
女「あのさ…、私、考えたんだけど」
男「さっきの話?」
女「うん。やっぱり…やめよう?」
男「んー…その前に一つ質問いい?」
女「…なに?」
男「この関係ってさ、最初に女が寂しいって言って始まったじゃん。あの時に好きだった人のことって今も好き?」
女「ん…分かんない」
男「じゃあ、今好きなのは?」
女「……バカ」
男「光栄だね。それで、答えは?」
女「今は…男……かもしんない」
男「よかった」
女「ね、男」
男「なに?」
女「やっぱり怒った?」
男「どうして?」
女「勝手なことばっかり言ったから、それで怒ったかなって…」
男「怒らないよ?」
女「よかった…ありがと」
男「どういたしまして」
女「あのさ…、私、考えたんだけど」
男「さっきの話?」
女「うん。やっぱり…やめよう?」
男「んー…その前に一つ質問いい?」
女「…なに?」
男「この関係ってさ、最初に女が寂しいって言って始まったじゃん。あの時に好きだった人のことって今も好き?」
女「ん…分かんない」
男「じゃあ、今好きなのは?」
女「……バカ」
男「光栄だね。それで、答えは?」
女「今は…男……かもしんない」
男「よかった」
25: ◆nRrk0j/cII:2017/12/15(金) 22:05:56.82 :2spptsmGO
女「何が?」
男「だったら、やめる必要はないよ」
女「どうして?私は、男との関係をいつか壊すから、そうなる前に終わらせようって言ってるじゃん?」
男「壊さなければいいだけだよ。女が何をしても許して、どこまでも付き合えばいい。違う?」
女「それは……でも………」
男「でも?」
女「だって…そんなの男にメリットがないよ。一方的に私の都合で振り回して、付き合わせるなんて…」
男「それでいいじゃん」
女「それに、どうしてそんなに言ってくれるの…?」
女「何が?」
男「だったら、やめる必要はないよ」
女「どうして?私は、男との関係をいつか壊すから、そうなる前に終わらせようって言ってるじゃん?」
男「壊さなければいいだけだよ。女が何をしても許して、どこまでも付き合えばいい。違う?」
女「それは……でも………」
男「でも?」
女「だって…そんなの男にメリットがないよ。一方的に私の都合で振り回して、付き合わせるなんて…」
男「それでいいじゃん」
女「それに、どうしてそんなに言ってくれるの…?」
26: ◆nRrk0j/cII:2017/12/15(金) 22:06:26.97 :2spptsmGO
男「女が好きだから」
女「は…?」
男「知らなかった?」
女「ぜんぜん。いつから?」
男「半年ぐらい前」
女「え…待って。ってことは、私の恋愛相談に乗ってくれてた時も、私が寂しいって言った時も、私のことが好きだったの?」
男「んー…そうなるね」
女「男が私のことを好きだって知ってたら何も言わなかったのに…」
男「どうして?」
女「だって…そんなの辛いだけだから…。好きな人の、自分に向くことはない恋愛の話も、寂しいからって寄りかかる相手にされるのも…本当にごめんなさい……」
男「やだなぁ、謝らないでよ」
女「なんで…?」
男「女が好きだから」
女「は…?」
男「知らなかった?」
女「ぜんぜん。いつから?」
男「半年ぐらい前」
女「え…待って。ってことは、私の恋愛相談に乗ってくれてた時も、私が寂しいって言った時も、私のことが好きだったの?」
男「んー…そうなるね」
女「男が私のことを好きだって知ってたら何も言わなかったのに…」
男「どうして?」
女「だって…そんなの辛いだけだから…。好きな人の、自分に向くことはない恋愛の話も、寂しいからって寄りかかる相手にされるのも…本当にごめんなさい……」
男「やだなぁ、謝らないでよ」
女「なんで…?」
27: ◆nRrk0j/cII:2017/12/15(金) 22:06:58.21 :2spptsmGO
男「したくてしたことだから。話を聞くのも、こんな関係の相手になったのも」
女「でも…」
男「少なくとも、辛くはなかったよ。好きな相手と一緒にいられたわけだし、むしろ喜んでるぐらいだし。ていうか、なんで好きだって知ってたら寄りかかる相手にしなかったの?」
女「男が辛いだろうからっていうのと…その……」
男「その…?」
女「あー…ううん、これは言わないでおく」
男「どうして?」
女「自分でも引くぐらいの発言だなって思ったから」
男「いいよ。今さら引く余地もないって」
女「ほんとに…?」
男「ほんとのほんと」
男「したくてしたことだから。話を聞くのも、こんな関係の相手になったのも」
女「でも…」
男「少なくとも、辛くはなかったよ。好きな相手と一緒にいられたわけだし、むしろ喜んでるぐらいだし。ていうか、なんで好きだって知ってたら寄りかかる相手にしなかったの?」
女「男が辛いだろうからっていうのと…その……」
男「その…?」
女「あー…ううん、これは言わないでおく」
男「どうして?」
女「自分でも引くぐらいの発言だなって思ったから」
男「いいよ。今さら引く余地もないって」
女「ほんとに…?」
男「ほんとのほんと」
28: ◆nRrk0j/cII:2017/12/15(金) 22:07:33.81 :2spptsmGO
女「じゃあ…うん、その……お互いに気持ちがなければ割り切れるかなって…」
男「あー確かに。一理あるね」
女「引いた?」
男「ううん。その通りだなって」
女「よかった…って言っていいのか分からないけど」
男「いいと思うよ」
女「ありがと…」
男「うん。それで、どうする?」
女「この関係?」
男「そう。やめる?」
女「じゃあ…うん、その……お互いに気持ちがなければ割り切れるかなって…」
男「あー確かに。一理あるね」
女「引いた?」
男「ううん。その通りだなって」
女「よかった…って言っていいのか分からないけど」
男「いいと思うよ」
女「ありがと…」
男「うん。それで、どうする?」
女「この関係?」
男「そう。やめる?」
29: ◆nRrk0j/cII:2017/12/15(金) 22:08:10.08 :2spptsmGO
女「やめる前に、二つ言いたいことがあるんだけど、良い?」
男「いいよ」
女「やめる前に、二つ言いたいことがあるんだけど、良い?」
男「いいよ」
30: ◆nRrk0j/cII:2017/12/15(金) 22:08:36.03 :2spptsmGO
女「じゃあ、一つめね…。あー……私のこと好き?」
男「それはもう」
女「私が依存して、どうしようもなくなっても?」
男「どうなっても」
女「じゃあ…私と付き合ってくれる?」
男「…喜んで」
女「じゃあ、一つめね…。あー……私のこと好き?」
男「それはもう」
女「私が依存して、どうしようもなくなっても?」
男「どうなっても」
女「じゃあ…私と付き合ってくれる?」
男「…喜んで」
31: ◆nRrk0j/cII:2017/12/15(金) 22:09:07.83 :2spptsmGO
女「あはは、なんか照れるね、これ。ありがとう」
男「こちらこそ。それで、もう一個は?」
女「期待してよ?」
男「期待?」
女「うん、すっごいの」
男「分かった」
女「あはは、なんか照れるね、これ。ありがとう」
男「こちらこそ。それで、もう一個は?」
女「期待してよ?」
男「期待?」
女「うん、すっごいの」
男「分かった」
32: ◆nRrk0j/cII:2017/12/15(金) 22:09:47.73 :2spptsmGO
女「ごめんねって…それだけ」
男「そっか」
女「ごめんねって…それだけ」
男「そっか」
33: ◆nRrk0j/cII:2017/12/15(金) 22:15:10.00 :2spptsmGO
これにて。お付き合いありがとうございました。
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