2: ◆FuHrdA/9sY:2019/03/22(金) 06:10:16.24 :rDtBqjKZ0
海が好きだ。
泳ぐのが好きなわけではないのだけれど、波の音を聞きながら、海岸から揺らめく蒼を眺めていると、心に溜まった淀みがなんとなく流されていくような心地になれた。
だから、放課後はいつもこの海岸で、陽が沈む海を眺めていた。
ただ、今日はそれでも少し収まりが付かないほど、私は疲れていた。
海が好きだ。
泳ぐのが好きなわけではないのだけれど、波の音を聞きながら、海岸から揺らめく蒼を眺めていると、心に溜まった淀みがなんとなく流されていくような心地になれた。
だから、放課後はいつもこの海岸で、陽が沈む海を眺めていた。
ただ、今日はそれでも少し収まりが付かないほど、私は疲れていた。
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3: ◆FuHrdA/9sY:2019/03/22(金) 06:12:57.23 :rDtBqjKZ0
奏「今日はなんか...いろんなこと、ありすぎたな...」
「結局高校生活も、ただの遊びなのかしら...」
今日もまた、私は、自分がなんなのかわからないまま、ごちゃまぜの感情が洗い流されるのをただただ待っていた
そんな状態だったからかしら
奏「今日はなんか...いろんなこと、ありすぎたな...」
「結局高校生活も、ただの遊びなのかしら...」
今日もまた、私は、自分がなんなのかわからないまま、ごちゃまぜの感情が洗い流されるのをただただ待っていた
そんな状態だったからかしら
4: ◆FuHrdA/9sY:2019/03/22(金) 06:13:29.63 :rDtBqjKZ0
???「ちょっと、そこの君!」
あの人に目をつけられて、そして...
???「アイドル、やってみないか?」
新しい道、アイドルとしての道を踏み出すことになったのは
???「ちょっと、そこの君!」
あの人に目をつけられて、そして...
???「アイドル、やってみないか?」
新しい道、アイドルとしての道を踏み出すことになったのは
5: ◆FuHrdA/9sY:2019/03/22(金) 06:13:59.80 :rDtBqjKZ0
プロローグ [Budding Fate]
プロローグ [Budding Fate]
6: ◆FuHrdA/9sY:2019/03/22(金) 06:14:29.99 :rDtBqjKZ0
奏「...あなた、誰?サングラスに深くかぶった帽子...正直すごく怪しいのだけど」
???「おっと、すまないね名乗りもせずに。俺、こういうものでね。」
そう言うと男は一枚の紙を差し出してきた
奏「あら、名刺?プロデューサー...あなたが?」
P「兼社長のPだ。よろしく。」
奏「...あなた、誰?サングラスに深くかぶった帽子...正直すごく怪しいのだけど」
???「おっと、すまないね名乗りもせずに。俺、こういうものでね。」
そう言うと男は一枚の紙を差し出してきた
奏「あら、名刺?プロデューサー...あなたが?」
P「兼社長のPだ。よろしく。」
7: ◆FuHrdA/9sY:2019/03/22(金) 06:15:07.51 :rDtBqjKZ0
社長?
もう一度名刺をよく見ると確かにそこには、[811プロダクション社長兼プロデューサー]と書かれていた
目の前の男は、とても社長なんて大それた肩書を背負っているようには見えないけれど
社長?
もう一度名刺をよく見ると確かにそこには、[811プロダクション社長兼プロデューサー]と書かれていた
目の前の男は、とても社長なんて大それた肩書を背負っているようには見えないけれど
8: ◆FuHrdA/9sY:2019/03/22(金) 06:15:40.29 :rDtBqjKZ0
奏「ふーん...私をアイドルに...? 冗談でしょう? そういう人、多いのよね」
以前にも街中でアイドルにならないかと声をかけてきた人はいたけど、誰も彼もが私を本気で求めてるようには見えなかった
きっと、この男も同じだろうし、いつも通り適当にあしらおう、そう思った
でも...
奏「ふーん...私をアイドルに...? 冗談でしょう? そういう人、多いのよね」
以前にも街中でアイドルにならないかと声をかけてきた人はいたけど、誰も彼もが私を本気で求めてるようには見えなかった
きっと、この男も同じだろうし、いつも通り適当にあしらおう、そう思った
でも...
9: ◆FuHrdA/9sY:2019/03/22(金) 06:16:20.79 :rDtBqjKZ0
P「本気だ、それに今もっと本気になった」
奏「え?」
思いの外真剣な顔で返してきたので、少し戸惑ってしまう
P「君をスカウトする人多いんだろう? なら他の奴に持ってかれる前に絶対ここでスカウトしておかないとな」
奏「ふーん...本気、なのね」
P「本気だ、それに今もっと本気になった」
奏「え?」
思いの外真剣な顔で返してきたので、少し戸惑ってしまう
P「君をスカウトする人多いんだろう? なら他の奴に持ってかれる前に絶対ここでスカウトしておかないとな」
奏「ふーん...本気、なのね」
10: ◆FuHrdA/9sY:2019/03/22(金) 06:16:47.07 :rDtBqjKZ0
正直、その言葉を信じれたわけじゃない。
でもその時の私はヤケになっていたから、少しだけ確かめたくなった。
目の前のこの男が、どれだけ私を欲しているのかを
正直、その言葉を信じれたわけじゃない。
でもその時の私はヤケになっていたから、少しだけ確かめたくなった。
目の前のこの男が、どれだけ私を欲しているのかを
11: ◆FuHrdA/9sY:2019/03/22(金) 06:17:36.25 :rDtBqjKZ0
奏「じゃあ...今、ここでキスしてくれる? そうしたら、なってもいいよ?」
P「わかった」
奏「えっ?」
即答!?
奏「じゃあ...今、ここでキスしてくれる? そうしたら、なってもいいよ?」
P「わかった」
奏「えっ?」
即答!?
12: ◆FuHrdA/9sY:2019/03/22(金) 06:19:54.45 :rDtBqjKZ0
P「キスすればなってくれるんだな?」
奏「...ふふっ、まさか乗ってくるなんて。あなた、本気なのね。それとも、満更でもなかった?」
P「そりゃあ、初対面の子とキスするのは抵抗あるけど。君がアイドルになってくれるんなら、いくらでもやってやるさ」
奏「...ふふふっ!」
P「ちょっ、なんで笑うんだよ」
奏「だってあなた、すっごく顔赤いんだもの!」
P「キスすればなってくれるんだな?」
奏「...ふふっ、まさか乗ってくるなんて。あなた、本気なのね。それとも、満更でもなかった?」
P「そりゃあ、初対面の子とキスするのは抵抗あるけど。君がアイドルになってくれるんなら、いくらでもやってやるさ」
奏「...ふふふっ!」
P「ちょっ、なんで笑うんだよ」
奏「だってあなた、すっごく顔赤いんだもの!」
13: ◆FuHrdA/9sY:2019/03/22(金) 06:20:28.37 :rDtBqjKZ0
奏「ふふっ...!いいよ、そこまで本気なら付き合ってあげる。」
P「ホントか!?」
奏「ええ、よろしくね。私のプロデューサーさん?」
奏「ふふっ...!いいよ、そこまで本気なら付き合ってあげる。」
P「ホントか!?」
奏「ええ、よろしくね。私のプロデューサーさん?」
14: ◆FuHrdA/9sY:2019/03/22(金) 06:21:21.24 :rDtBqjKZ0
P「いよっしゃああああ!...つっても、今日は遅い時間だからまた明日、名刺に書いてある住所の場所まで来てくれ。そこで詳しい話をしよう。」
奏「分かったわ、それじゃあまた明日」
P「じゃあな!...えっと」
奏「速水 奏。すぐそこの○○高校の学生よ」
P「そうか、じゃあまた明日な速水!...ん?」
奏「奏でいいわ、それじゃ、また明日ね」
P「いよっしゃああああ!...つっても、今日は遅い時間だからまた明日、名刺に書いてある住所の場所まで来てくれ。そこで詳しい話をしよう。」
奏「分かったわ、それじゃあまた明日」
P「じゃあな!...えっと」
奏「速水 奏。すぐそこの○○高校の学生よ」
P「そうか、じゃあまた明日な速水!...ん?」
奏「奏でいいわ、それじゃ、また明日ね」
15: ◆FuHrdA/9sY:2019/03/22(金) 06:21:52.43 :rDtBqjKZ0
こうして、私はアイドルの道へと連れ出された
明日は、このつまらない日常から少し抜け出せる、そんな予感を感じながら...
こうして、私はアイドルの道へと連れ出された
明日は、このつまらない日常から少し抜け出せる、そんな予感を感じながら...
16: ◆FuHrdA/9sY:2019/03/22(金) 06:22:28.92 :rDtBqjKZ0
P「高校生だったんだ...OLかと思った...」
P「高校生だったんだ...OLかと思った...」
19: ◆FuHrdA/9sY:2019/03/22(金) 22:58:56.87 :rDtBqjKZ0
次の日の放課後、私はすぐにもらった名刺に書かれたビルへと向かった
そこには、811と分かりやすい看板がでかでかと掲げられた4階建てのビル、そしてその扉の前には
P「来たか奏!」
昨日の男、そして、これから私のプロデューサーになる男が待っていた
「ようこそ!我が811(ハッピー)プロへ!」
次の日の放課後、私はすぐにもらった名刺に書かれたビルへと向かった
そこには、811と分かりやすい看板がでかでかと掲げられた4階建てのビル、そしてその扉の前には
P「来たか奏!」
昨日の男、そして、これから私のプロデューサーになる男が待っていた
「ようこそ!我が811(ハッピー)プロへ!」
20: ◆FuHrdA/9sY:2019/03/22(金) 22:59:24.83 :rDtBqjKZ0
Chapter1 「Welcome to Happy Production!」
Chapter1 「Welcome to Happy Production!」
21: ◆FuHrdA/9sY:2019/03/22(金) 23:00:59.94 :rDtBqjKZ0
奏「4階建てのビル丸ごと一つ...意外と大きい事務所ね...いや、むしろ芸能事務所としては小さいほうなのかしら?」
P「まー全体的に見たら小さいほうかな。でも、建物だけは設立三か月にしてはでかい事務所だと思うよ。」
奏「設立三か月!?」
聞いたことのない名前とは思ったけど、まさかそんなに新しいプロダクションだったなんて...
奏「4階建てのビル丸ごと一つ...意外と大きい事務所ね...いや、むしろ芸能事務所としては小さいほうなのかしら?」
P「まー全体的に見たら小さいほうかな。でも、建物だけは設立三か月にしてはでかい事務所だと思うよ。」
奏「設立三か月!?」
聞いたことのない名前とは思ったけど、まさかそんなに新しいプロダクションだったなんて...
22: ◆FuHrdA/9sY:2019/03/22(金) 23:02:01.67 :rDtBqjKZ0
P「それに場所はでかいんだけど、実は所属アイドルが君を含めて二人しかいないから、かなり部屋が無駄になってるのさ」
ということはプロデューサー含めても3人...確かに場所を持て余すわね...
奏「丸ごと買い取るんじゃなくて、ワンフロアだけとかにすればよかったんじゃない?」
P「あとあと人も増えるかなーと思ったから思い切って丸々買い取ったんだよ。まあ立ち話もなんだし、入って入って」
言われるがままビルの中に入り、プロデューサーの案内通りに進み、事務室と書かれた扉を開けた。
P「それに場所はでかいんだけど、実は所属アイドルが君を含めて二人しかいないから、かなり部屋が無駄になってるのさ」
ということはプロデューサー含めても3人...確かに場所を持て余すわね...
奏「丸ごと買い取るんじゃなくて、ワンフロアだけとかにすればよかったんじゃない?」
P「あとあと人も増えるかなーと思ったから思い切って丸々買い取ったんだよ。まあ立ち話もなんだし、入って入って」
言われるがままビルの中に入り、プロデューサーの案内通りに進み、事務室と書かれた扉を開けた。
23: ◆FuHrdA/9sY:2019/03/22(金) 23:03:32.29 :rDtBqjKZ0
???「Pさんおかえりー」
事務室に入ると、ソファに座っていた女性が和菓子のようなものをつまみながら私達を出迎えてくれた。
この子がもう一人のアイドルかしら?
確かに、人の目を引き付けそうな綺麗な白い肌をしていて、スタイルもいい。
アイドルと言われても不思議ではない容姿ね
???「Pさんおかえりー」
事務室に入ると、ソファに座っていた女性が和菓子のようなものをつまみながら私達を出迎えてくれた。
この子がもう一人のアイドルかしら?
確かに、人の目を引き付けそうな綺麗な白い肌をしていて、スタイルもいい。
アイドルと言われても不思議ではない容姿ね
24: ◆FuHrdA/9sY:2019/03/22(金) 23:07:40.25 :rDtBqjKZ0
P「ただいま周子、この子がウチの新しいアイドルだ。」
奏「はじめまして、速水 奏よ。」
周子「よろしく奏ちゃん」
「それにしても、Pさんすっごいエッr...別嬪さん連れてきたねー」
今エロいって言いかけなかったかしらこの人
P「ただいま周子、この子がウチの新しいアイドルだ。」
奏「はじめまして、速水 奏よ。」
周子「よろしく奏ちゃん」
「それにしても、Pさんすっごいエッr...別嬪さん連れてきたねー」
今エロいって言いかけなかったかしらこの人
25: ◆FuHrdA/9sY:2019/03/22(金) 23:08:20.72 :rDtBqjKZ0
P「ちなみに高校生だぞ」
周子「マジで!?年下!?」
奏「あら?そう見えない?」
周子「いやOLかと思ってたわ...っとと、あたしの自己紹介がまだだったね」
P「ちなみに高校生だぞ」
周子「マジで!?年下!?」
奏「あら?そう見えない?」
周子「いやOLかと思ってたわ...っとと、あたしの自己紹介がまだだったね」
26: ◆FuHrdA/9sY:2019/03/22(金) 23:09:37.41 :rDtBqjKZ0
周子「あたしは塩見 周子。ここのアイドル兼事務員やってまーす。」
奏「アイドル兼...事務員?」
周子「いやーあたし実家から追い出されちゃってさー、なけなしの貯金で東京来たはいいけど、お金がなくなる前に住むとこと仕事見つけないと家に強制送還されてお見合いさせられるとこだったんだよ。」
「そんな感じでいやーどうしたもんかなーってすぐそこの公園で黄昏てたら、Pさんがあたしをスカウトしてきたんだ。」
「んで、住むとこもPさんの住んでるアパートの部屋が空いてるから大家さんに口きいてやるって言われてこりゃラッキー!って思ったんだけど...」
周子「あたしは塩見 周子。ここのアイドル兼事務員やってまーす。」
奏「アイドル兼...事務員?」
周子「いやーあたし実家から追い出されちゃってさー、なけなしの貯金で東京来たはいいけど、お金がなくなる前に住むとこと仕事見つけないと家に強制送還されてお見合いさせられるとこだったんだよ。」
「そんな感じでいやーどうしたもんかなーってすぐそこの公園で黄昏てたら、Pさんがあたしをスカウトしてきたんだ。」
「んで、住むとこもPさんの住んでるアパートの部屋が空いてるから大家さんに口きいてやるって言われてこりゃラッキー!って思ったんだけど...」
27: ◆FuHrdA/9sY:2019/03/22(金) 23:10:20.43 :rDtBqjKZ0
P「まだ設立したばっかですぐに生活できるほどのギャラ貰える仕事なんて用意できなかったからな。そこでどうせ人手も足りないしってことで」
周子「アイドルのついでに事務員として雇ってもらったってわけ!いやー仕事少なくて楽な割に給料高い仕事見つかってホントラッキーだったわ。」
P「まあ周子は絶対アイドルの素質あるって思ったから、こりゃ初期投資してでも確保するしかないって思ったのさ。」
「ていうか、仕事が少ないのは今のだけだからな! 多分...」
P「まだ設立したばっかですぐに生活できるほどのギャラ貰える仕事なんて用意できなかったからな。そこでどうせ人手も足りないしってことで」
周子「アイドルのついでに事務員として雇ってもらったってわけ!いやー仕事少なくて楽な割に給料高い仕事見つかってホントラッキーだったわ。」
P「まあ周子は絶対アイドルの素質あるって思ったから、こりゃ初期投資してでも確保するしかないって思ったのさ。」
「ていうか、仕事が少ないのは今のだけだからな! 多分...」
28: ◆FuHrdA/9sY:2019/03/22(金) 23:11:18.32 :rDtBqjKZ0
奏「実家から追い出されたって...大変だったのね。これからよろしくね、塩見さん」
周子「周子でいいよー。 こちらこそよろしく!」
P「んじゃ顔合わせも済んだところで、まずは奏のポテンシャルを見ておきたい」
「レッスン場へ案内するからそこで一通りテストを受けてくれ」
奏「わかったわ」
奏「実家から追い出されたって...大変だったのね。これからよろしくね、塩見さん」
周子「周子でいいよー。 こちらこそよろしく!」
P「んじゃ顔合わせも済んだところで、まずは奏のポテンシャルを見ておきたい」
「レッスン場へ案内するからそこで一通りテストを受けてくれ」
奏「わかったわ」
29: ◆FuHrdA/9sY:2019/03/22(金) 23:13:22.13 :rDtBqjKZ0
周子「あ、あたしも見たい見たいー!」
P「もちろん、周子も見ててやってくれ。経験者なら、何かアドバイスとかできるかもしれないしな」
奏「お手柔らかにお願いするわね、先輩」
周子「まっ、あたしも先輩ってほど経験ないんだけどさ。でもまあ、任せとき!」
周子「あ、あたしも見たい見たいー!」
P「もちろん、周子も見ててやってくれ。経験者なら、何かアドバイスとかできるかもしれないしな」
奏「お手柔らかにお願いするわね、先輩」
周子「まっ、あたしも先輩ってほど経験ないんだけどさ。でもまあ、任せとき!」
30: ◆FuHrdA/9sY:2019/03/22(金) 23:14:06.25 :rDtBqjKZ0
=====レッスン場======
奏「ふぅん、ここがアイドルのレッスン場なんだ...意外とシンプルなのね」
案内されたレッスン場は、壁の一面が鏡張りになっていることを除けば、大した装飾もない普通の部屋だった
もっとカメラとか音響とかの機材でいっぱいになってるのかと思ってたけど
周子「まあ余ってた部屋を適当に改造しただけだからね」
P「んじゃ一通り見ていくか、周子、サポートを頼む」
周子「りょうかーい」
=====レッスン場======
奏「ふぅん、ここがアイドルのレッスン場なんだ...意外とシンプルなのね」
案内されたレッスン場は、壁の一面が鏡張りになっていることを除けば、大した装飾もない普通の部屋だった
もっとカメラとか音響とかの機材でいっぱいになってるのかと思ってたけど
周子「まあ余ってた部屋を適当に改造しただけだからね」
P「んじゃ一通り見ていくか、周子、サポートを頼む」
周子「りょうかーい」
31: ◆FuHrdA/9sY:2019/03/22(金) 23:15:11.65 :rDtBqjKZ0
奏「はぁ...はぁ...」
先導してくれる周子に合わせて一通りやってみたけど...
奏「どうだった?ご感想は?」
P 周子「「すげぇ!」」
奏「あらそう?全部見様見真似だったのだけど」
奏「はぁ...はぁ...」
先導してくれる周子に合わせて一通りやってみたけど...
奏「どうだった?ご感想は?」
P 周子「「すげぇ!」」
奏「あらそう?全部見様見真似だったのだけど」
32: ◆FuHrdA/9sY:2019/03/22(金) 23:16:04.05 :rDtBqjKZ0
周子「奏ちゃん本当に初めて?正直素人とは思えんかったけど」
P「ボーカル、ダンス、ヴィジュアル、すべてに置いて初心者とは思えないポテンシャルだったが...」
奏「...昔から、たいていの事は出来てたのよ。だからこそ、今までずっと悩んできたの」
「何でもできるということは、何者でもないということ、自分が一体何のかわからないから、何を目指して生きるべきなのか分からなかった、でも...」
周子「奏ちゃん本当に初めて?正直素人とは思えんかったけど」
P「ボーカル、ダンス、ヴィジュアル、すべてに置いて初心者とは思えないポテンシャルだったが...」
奏「...昔から、たいていの事は出来てたのよ。だからこそ、今までずっと悩んできたの」
「何でもできるということは、何者でもないということ、自分が一体何のかわからないから、何を目指して生きるべきなのか分からなかった、でも...」
33: ◆FuHrdA/9sY:2019/03/22(金) 23:16:48.52 :rDtBqjKZ0
想像以上に過酷だったレッスンに必死に打ち込んでいる内に、私はどんどんその行為に夢中になっていって、心が晴れやかになっていくのを感じていた
奏「久々に、すがすがしい気分になれたわ、きっと今まで、雑念ってものに惑わされ過ぎていたのかも。」
「とりあえず、アイドルというものに興味がわいてきたことは事実ね」
想像以上に過酷だったレッスンに必死に打ち込んでいる内に、私はどんどんその行為に夢中になっていって、心が晴れやかになっていくのを感じていた
奏「久々に、すがすがしい気分になれたわ、きっと今まで、雑念ってものに惑わされ過ぎていたのかも。」
「とりあえず、アイドルというものに興味がわいてきたことは事実ね」
34: ◆FuHrdA/9sY:2019/03/22(金) 23:18:02.75 :rDtBqjKZ0
P「そっか。レッスン、楽しんでくれたようでなによりだ」
周子「ウチの社訓は、『全力で楽しむ!』だからね。楽しんでやるのが一番!」
奏「社訓が、楽しむ...?」
社訓ってもっとお堅い言葉が並んでるものな気がするけど...
P「そっか。レッスン、楽しんでくれたようでなによりだ」
周子「ウチの社訓は、『全力で楽しむ!』だからね。楽しんでやるのが一番!」
奏「社訓が、楽しむ...?」
社訓ってもっとお堅い言葉が並んでるものな気がするけど...
35: ◆FuHrdA/9sY:2019/03/22(金) 23:18:45.12 :rDtBqjKZ0
P「ああ、アイドルってのは人に夢を魅せて楽しませる仕事だ、でも、そのアイドル自身が楽しんでパフォーマンス出来なきゃ観客は満足できない」
「だからこそ、どんなときでもアイドルという仕事を楽しむ!それがこのプロダクションのポリシーなのさ」
奏「そう...なら私が全力で楽しめるよう、これからよろしくねプロデューサーさん?」
P「もちろん!全力でサポートさせてもらうよ」
「まあ、とりあえず今日のところは一端ここでお開きにして、明日から早速一緒に頑張っていこうな」
P「ああ、アイドルってのは人に夢を魅せて楽しませる仕事だ、でも、そのアイドル自身が楽しんでパフォーマンス出来なきゃ観客は満足できない」
「だからこそ、どんなときでもアイドルという仕事を楽しむ!それがこのプロダクションのポリシーなのさ」
奏「そう...なら私が全力で楽しめるよう、これからよろしくねプロデューサーさん?」
P「もちろん!全力でサポートさせてもらうよ」
「まあ、とりあえず今日のところは一端ここでお開きにして、明日から早速一緒に頑張っていこうな」
36: ◆FuHrdA/9sY:2019/03/22(金) 23:19:37.90 :rDtBqjKZ0
奏「あら、今日はもういいの?」
P「テスト程度とはいえ、初めてにはキツかっただろ?今日はもう帰って休んだほうがいい」
周子「それに多分...アレもあるしね」
奏「アレ....? まあそうね...確かに、もう一度やれって言われたら最後まで持たないかも」
「お言葉に甘えて、早めに休ませてもらうとするわ」
奏「あら、今日はもういいの?」
P「テスト程度とはいえ、初めてにはキツかっただろ?今日はもう帰って休んだほうがいい」
周子「それに多分...アレもあるしね」
奏「アレ....? まあそうね...確かに、もう一度やれって言われたら最後まで持たないかも」
「お言葉に甘えて、早めに休ませてもらうとするわ」
37: ◆FuHrdA/9sY:2019/03/22(金) 23:20:16.94 :rDtBqjKZ0
周子「じゃああたしも、お疲れさまー!」
P「いやお前はまだ事務仕事残ってるから残れ」
周子「えー! あたしだって早めに帰らせてくれてもいいじゃん!」
P「ちゃんとアイドル活動とは別で給料払ってんだからその分は仕事してもらわなきゃ困る!」
周子「うぐ...確かに高いお給料を貰ってるからそれを言われると言い返せない...しょうがないなぁ、また明日ね奏ちゃん」
奏「ええ、また明日」
周子「じゃああたしも、お疲れさまー!」
P「いやお前はまだ事務仕事残ってるから残れ」
周子「えー! あたしだって早めに帰らせてくれてもいいじゃん!」
P「ちゃんとアイドル活動とは別で給料払ってんだからその分は仕事してもらわなきゃ困る!」
周子「うぐ...確かに高いお給料を貰ってるからそれを言われると言い返せない...しょうがないなぁ、また明日ね奏ちゃん」
奏「ええ、また明日」
38: ◆FuHrdA/9sY:2019/03/22(金) 23:20:45.24 :rDtBqjKZ0
こうして、私のアイドル人生の初日は無事終わった
帰り路を歩きながら、レッスンの時の感覚を思い返す
くだらない雑念から解き放たれたあの時の感覚...
「ようやく、見つけれたかも。」
ずっと探していた、心の空白を埋めてくれるもの...
こうして、私のアイドル人生の初日は無事終わった
帰り路を歩きながら、レッスンの時の感覚を思い返す
くだらない雑念から解き放たれたあの時の感覚...
「ようやく、見つけれたかも。」
ずっと探していた、心の空白を埋めてくれるもの...
39: ◆FuHrdA/9sY:2019/03/22(金) 23:21:31.78 :rDtBqjKZ0
奏母「あら、お帰り奏...どうしたの!?すっごく辛そうにしてるけど、何があったの!?」
奏「いや、その...き、筋肉痛...」
訂正、無事ではなかった....
奏母「あら、お帰り奏...どうしたの!?すっごく辛そうにしてるけど、何があったの!?」
奏「いや、その...き、筋肉痛...」
訂正、無事ではなかった....
40: ◆FuHrdA/9sY:2019/03/22(金) 23:22:55.57 :rDtBqjKZ0
次の日
P「さて、奏という大型新人も加わったところで、いよいよ我がプロダクションも本格始動しようと思う」
周子「おー!ついにあたしも、雑誌モデル以外の仕事ができるの?」
P「そうなる予定だ、でもその為にまず達成しなきゃいけないことがある」
奏「達成しなきゃいけない事?」
次の日
P「さて、奏という大型新人も加わったところで、いよいよ我がプロダクションも本格始動しようと思う」
周子「おー!ついにあたしも、雑誌モデル以外の仕事ができるの?」
P「そうなる予定だ、でもその為にまず達成しなきゃいけないことがある」
奏「達成しなきゃいけない事?」
41: ◆FuHrdA/9sY:2019/03/22(金) 23:23:53.93 :rDtBqjKZ0
P「お前らにはまず、アイドルランクをEランクに上げてもらう」
奏 周子「「アイドルランク?」」
P「ああそっか、まずそこから説明しないとな」
「アイドルランクってのはアイドルランク協会、通称『IR』っていろんなテレビ局の重鎮達が集まる組織が決めてるアイドルの格付けだ」
「F~Sまでの七段階まであって、このランクがそのアイドルのおおまかな人気度を表すわけだ」
「んで、お前らみたいな新人アイドルは自動的にFランクが割り当てられてるんだが、このランクをEに上げてもらう」
P「お前らにはまず、アイドルランクをEランクに上げてもらう」
奏 周子「「アイドルランク?」」
P「ああそっか、まずそこから説明しないとな」
「アイドルランクってのはアイドルランク協会、通称『IR』っていろんなテレビ局の重鎮達が集まる組織が決めてるアイドルの格付けだ」
「F~Sまでの七段階まであって、このランクがそのアイドルのおおまかな人気度を表すわけだ」
「んで、お前らみたいな新人アイドルは自動的にFランクが割り当てられてるんだが、このランクをEに上げてもらう」
42: ◆FuHrdA/9sY:2019/03/22(金) 23:24:27.90 :rDtBqjKZ0
周子「ふーん ランク付けとか、意外と俗っぽいねーアイドル業界」
奏「ただランクをつけてるってわけじゃないんじゃない? 格を表すだけだったら、そんな大層な組織を作る必要がないもの」
P「鋭いな奏。実はアイドルランクは人気を表す目印の目的の他に、オーディションの応募条件にも使われているんだ」
周子「このオーディションはランクがどれぐらいないと受けられませーん的な?」
P「まあそんな感じだ」
周子「ふーん ランク付けとか、意外と俗っぽいねーアイドル業界」
奏「ただランクをつけてるってわけじゃないんじゃない? 格を表すだけだったら、そんな大層な組織を作る必要がないもの」
P「鋭いな奏。実はアイドルランクは人気を表す目印の目的の他に、オーディションの応募条件にも使われているんだ」
周子「このオーディションはランクがどれぐらいないと受けられませーん的な?」
P「まあそんな感じだ」
43: ◆FuHrdA/9sY:2019/03/22(金) 23:25:05.02 :rDtBqjKZ0
奏「それで、ランクを上げるにはどうすればいいの?」
P「基本的にはファンの数だな、ファンの総数が規定以上になるとランクが上がる」
周子「じゃあ、地道にお仕事がんばってファン増やすとしましょうか」
奏「それで、ランクを上げるにはどうすればいいの?」
P「基本的にはファンの数だな、ファンの総数が規定以上になるとランクが上がる」
周子「じゃあ、地道にお仕事がんばってファン増やすとしましょうか」
44: ◆FuHrdA/9sY:2019/03/22(金) 23:26:05.66 :rDtBqjKZ0
P「まあそれも一つの手なんだが...今回お前らには特急券を手にしてもらう」
奏 周子「「特急券?」」
P「ランクアップの条件にはファンの数の他に、協会推薦ってのがある」
「IRに『このアイドルは同ランクの他のアイドルとはもう格が違うな』って思わせれば、IR協会からランクアップの通知が来る」
奏「でも、私達みたいな新人が協会の目に留まる機会なんてあるの?」
P「時期に恵まれてな、ちょうど2週間後、あるオーディションが行われる、お前らにはそのオーディションの合格を目指してほしい」
「それに合格できれば、まず間違いなく業界の目に留まるはずだ」
奏「そのオーディションって?」
P「まあそれも一つの手なんだが...今回お前らには特急券を手にしてもらう」
奏 周子「「特急券?」」
P「ランクアップの条件にはファンの数の他に、協会推薦ってのがある」
「IRに『このアイドルは同ランクの他のアイドルとはもう格が違うな』って思わせれば、IR協会からランクアップの通知が来る」
奏「でも、私達みたいな新人が協会の目に留まる機会なんてあるの?」
P「時期に恵まれてな、ちょうど2週間後、あるオーディションが行われる、お前らにはそのオーディションの合格を目指してほしい」
「それに合格できれば、まず間違いなく業界の目に留まるはずだ」
奏「そのオーディションって?」
45: ◆FuHrdA/9sY:2019/03/22(金) 23:27:28.48 :rDtBqjKZ0
P「城ケ崎美嘉のライブのバックダンサー、それを決めるLIVEバトルオーディションだ!」
to be continued...
P「城ケ崎美嘉のライブのバックダンサー、それを決めるLIVEバトルオーディションだ!」
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森きのこ
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