683: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/04(木) 22:06:01.81 :s50baoB30
======811プロ事務所=======
青木さんの車で事務所に到着するやいなや、Pさんに一冊の雑誌を押し付けられた
周子「これ、須藤華出版の『ストーKINGアイドル』?」
確か、プライバシ―ガン無視の記事も多くてあまり業界には良く思われてない雑誌のはず...
周子「....えっ?」
渡されてすぐ、表紙に書かれた内容に目を止めた
美嘉ちゃんが、引退!?
======811プロ事務所=======
青木さんの車で事務所に到着するやいなや、Pさんに一冊の雑誌を押し付けられた
周子「これ、須藤華出版の『ストーKINGアイドル』?」
確か、プライバシ―ガン無視の記事も多くてあまり業界には良く思われてない雑誌のはず...
周子「....えっ?」
渡されてすぐ、表紙に書かれた内容に目を止めた
美嘉ちゃんが、引退!?
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684: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/04(木) 22:06:59.94 :s50baoB30
周子「Pさん!これってどういう事!?」
P「とりあえず中身を見てくれ。気分悪くなるだろうけどさ.....」
すぐにあたしは中身を開き記事の内容を確認する...
【城ケ崎美嘉が芸能界を引退するとの情報が!】
【原因は成績の低下!?教師と言い争う姿を激写!】
【芸能活動を理由に学校をズル休み!?】
周子「...なんなんこの記事!?」
周子「Pさん!これってどういう事!?」
P「とりあえず中身を見てくれ。気分悪くなるだろうけどさ.....」
すぐにあたしは中身を開き記事の内容を確認する...
【城ケ崎美嘉が芸能界を引退するとの情報が!】
【原因は成績の低下!?教師と言い争う姿を激写!】
【芸能活動を理由に学校をズル休み!?】
周子「...なんなんこの記事!?」
685: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/04(木) 22:08:49.05 :s50baoB30
P「昨日、校舎前で担任教師に成績のことについて苦言を言われていたらしい。学校まで張り付かれてるとは...」
周子「だとしても!ただそれだけのことで引退とか勝手なこと言ってはしゃぎたてるなんて、須藤華出版どんだけ暇なのさ!?」
ベテトレ「それに須藤華だけじゃない、他にも...」バサッ
周子「極亜久出版の『週刊文冬』に阿苦都苦出版の『芸能日報』.....どいつもこいつも美嘉ちゃんの記事ばっかり...!」
P「ああ、複数の雑誌が昨日の美嘉の事を取り上げてる」
周子「酷い...こんなの、ただのリンチじゃんか!」
P「ああ、クッソムカつくぜ...」
ベテトレ「そういうわけだ塩見、悪いが今日のレッスンはキャンセルだ。今日は事務員としての仕事に集中してくれ」
周子「分かった、電話対応とか大変そうだもんね」
P「俺は昨日の事を片桐さんに聞いてみるよ。昨日美嘉を学校まで迎えに行ったらしいからな」
周子「分かった。そっちはお願いね」
P「昨日、校舎前で担任教師に成績のことについて苦言を言われていたらしい。学校まで張り付かれてるとは...」
周子「だとしても!ただそれだけのことで引退とか勝手なこと言ってはしゃぎたてるなんて、須藤華出版どんだけ暇なのさ!?」
ベテトレ「それに須藤華だけじゃない、他にも...」バサッ
周子「極亜久出版の『週刊文冬』に阿苦都苦出版の『芸能日報』.....どいつもこいつも美嘉ちゃんの記事ばっかり...!」
P「ああ、複数の雑誌が昨日の美嘉の事を取り上げてる」
周子「酷い...こんなの、ただのリンチじゃんか!」
P「ああ、クッソムカつくぜ...」
ベテトレ「そういうわけだ塩見、悪いが今日のレッスンはキャンセルだ。今日は事務員としての仕事に集中してくれ」
周子「分かった、電話対応とか大変そうだもんね」
P「俺は昨日の事を片桐さんに聞いてみるよ。昨日美嘉を学校まで迎えに行ったらしいからな」
周子「分かった。そっちはお願いね」
686: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/04(木) 22:10:47.06 :s50baoB30
早苗『ええ、写真は本物で間違いないわ。......ごめん、あたしもいたのに、撮られてた事気づかなかった...』
P「いえ、片桐さんは悪くないです。むしろ美嘉を助けてくれてありがとうございます」
早苗『チクショー!もし犯人見つけたら盗撮の現行犯で逮捕してやるんだから!』
P「ははは...でも、また美嘉に悪意を持った人間が寄り付くかもしれません。しばらくボディーガード、お願いできますか?ちゃんと報酬は出しますんで」
早苗『もちろん!むしろやらせて!』
早苗『報酬なんていらないわ!自分の失態は自分で取り戻したいもの。それに、美嘉ちゃんをもうこんな目に合わせたくないし!』
P「ありがとうございます。では引き続きよろしくお願いしますね?」
早苗『任せなさい!」
早苗『......でもP君、この状況って』
P「はい、『あの時』と似ている........」
早苗『もしかして、今回も?』
P「そうかもしれません......ですが、今は美嘉を守るのが最優先です。詳しく調べるのは後にします」
早苗『そう....ならあたしも警察官として、美嘉ちゃんを全力で守るわ!もうこんなこと絶対にさせないんだから!』
早苗『ええ、写真は本物で間違いないわ。......ごめん、あたしもいたのに、撮られてた事気づかなかった...』
P「いえ、片桐さんは悪くないです。むしろ美嘉を助けてくれてありがとうございます」
早苗『チクショー!もし犯人見つけたら盗撮の現行犯で逮捕してやるんだから!』
P「ははは...でも、また美嘉に悪意を持った人間が寄り付くかもしれません。しばらくボディーガード、お願いできますか?ちゃんと報酬は出しますんで」
早苗『もちろん!むしろやらせて!』
早苗『報酬なんていらないわ!自分の失態は自分で取り戻したいもの。それに、美嘉ちゃんをもうこんな目に合わせたくないし!』
P「ありがとうございます。では引き続きよろしくお願いしますね?」
早苗『任せなさい!」
早苗『......でもP君、この状況って』
P「はい、『あの時』と似ている........」
早苗『もしかして、今回も?』
P「そうかもしれません......ですが、今は美嘉を守るのが最優先です。詳しく調べるのは後にします」
早苗『そう....ならあたしも警察官として、美嘉ちゃんを全力で守るわ!もうこんなこと絶対にさせないんだから!』
687: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/04(木) 22:12:05.76 :s50baoB30
P「確認取れた、少なくとも写真については本物らしい」
周子「こっちも美嘉ちゃんに電話して確認取ったよ。担任と言い争いになったのは事実だけど、アイドルはやめないから安心してって」
周子「でも美嘉ちゃん、やっぱり辛そうだった...」
P「だろうな...クソッ!見れば見るほどムカつく記事だぜ
P「................ん?」
怒り心頭のPさんが急に固まったと思うと、Pさんは3つの雑誌の美嘉ちゃんの記事を並べてじっくりと眺め始めた
周子「どしたん?」
P「妙だな...」
周子「妙って.....なにが?」
P「確認取れた、少なくとも写真については本物らしい」
周子「こっちも美嘉ちゃんに電話して確認取ったよ。担任と言い争いになったのは事実だけど、アイドルはやめないから安心してって」
周子「でも美嘉ちゃん、やっぱり辛そうだった...」
P「だろうな...クソッ!見れば見るほどムカつく記事だぜ
P「................ん?」
怒り心頭のPさんが急に固まったと思うと、Pさんは3つの雑誌の美嘉ちゃんの記事を並べてじっくりと眺め始めた
周子「どしたん?」
P「妙だな...」
周子「妙って.....なにが?」
688: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/04(木) 22:13:50.26 :s50baoB30
とりあえず大丈夫って言っておいたけど、やっぱり周子ちゃんにはばれちゃってるかな?
モデルの時から長いこと芸能活動やってきてるし、それなりに修羅場も潜ってきてはいるはずだけど、やっぱこういうの堪えるなぁ...
美嘉「...奏ちゃんから電話だ」ピッ
奏『大丈夫美嘉!?』
美嘉「う、うん。大丈夫だよ」
奏『それならいいのだけれど...ごめんなさい、貴方を守れなかった...』
美嘉「そんな、奏は悪くないよ!悪いのはこんな記事書いてる出版社なんだから!」
美嘉「でも、迂闊だった.....あたし達を狙ってるのは阿苦都苦出版だけじゃなかったなんて...」
奏「美嘉、それなんだけど......今日出た美嘉の記事が載ってる雑誌、少しおかしいのよ。まあそもそもデタラメ書いてるんだからおかしくて当たり前ではあるんだけど...」
美嘉「おかしい?」
奏「ええ、さっき3つの雑誌を並べてみたんだけどね....」
とりあえず大丈夫って言っておいたけど、やっぱり周子ちゃんにはばれちゃってるかな?
モデルの時から長いこと芸能活動やってきてるし、それなりに修羅場も潜ってきてはいるはずだけど、やっぱこういうの堪えるなぁ...
美嘉「...奏ちゃんから電話だ」ピッ
奏『大丈夫美嘉!?』
美嘉「う、うん。大丈夫だよ」
奏『それならいいのだけれど...ごめんなさい、貴方を守れなかった...』
美嘉「そんな、奏は悪くないよ!悪いのはこんな記事書いてる出版社なんだから!」
美嘉「でも、迂闊だった.....あたし達を狙ってるのは阿苦都苦出版だけじゃなかったなんて...」
奏「美嘉、それなんだけど......今日出た美嘉の記事が載ってる雑誌、少しおかしいのよ。まあそもそもデタラメ書いてるんだからおかしくて当たり前ではあるんだけど...」
美嘉「おかしい?」
奏「ええ、さっき3つの雑誌を並べてみたんだけどね....」
689: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/04(木) 22:17:21.79 :s50baoB30
P「この3つの記事、出版社は違うのに使われてる写真がどれも全く同じだ」
周子「......ホントだ!映ってる物も角度も全部一緒だね」
P「違う雑誌なのに寸分違わず同じ写真だと...?一枚二枚ならまだしも、これだけの数は有り得ない」
周子「これって、出版社の間で写真を共有したって事だよね。でも、普通そんなことする?」
周子「この出版社達って一応商売敵でしょ?折角手に入れたスクープは、やっぱ自分たちで独占したいものなんじゃないの?」
P「そのはずだ。だが現実に起きている...どういう事だ?」
P「この3つの記事、出版社は違うのに使われてる写真がどれも全く同じだ」
周子「......ホントだ!映ってる物も角度も全部一緒だね」
P「違う雑誌なのに寸分違わず同じ写真だと...?一枚二枚ならまだしも、これだけの数は有り得ない」
周子「これって、出版社の間で写真を共有したって事だよね。でも、普通そんなことする?」
周子「この出版社達って一応商売敵でしょ?折角手に入れたスクープは、やっぱ自分たちで独占したいものなんじゃないの?」
P「そのはずだ。だが現実に起きている...どういう事だ?」
690: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/04(木) 22:18:08.55 :s50baoB30
美嘉「3つの出版社が、同じ写真を....」
奏「美嘉、気を付けて。理由は分からないけどこの3つの出版社は今、徒党を組んで貴方を貶めようとしている」
奏「もし何かあったら、必ず私達を頼って。私たちは何があっても、貴方たちの味方だから」
美嘉「うん、ありがとう奏。またね★」
美嘉「...はぁ」
なんでこんなことになっちゃったんだろ.....
美嘉「3つの出版社が、同じ写真を....」
奏「美嘉、気を付けて。理由は分からないけどこの3つの出版社は今、徒党を組んで貴方を貶めようとしている」
奏「もし何かあったら、必ず私達を頼って。私たちは何があっても、貴方たちの味方だから」
美嘉「うん、ありがとう奏。またね★」
美嘉「...はぁ」
なんでこんなことになっちゃったんだろ.....
691: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/04(木) 22:20:06.06 :s50baoB30
~~~~~放課後~~~~~~
またよからぬことが無いようにと、あたしを家まで送りに来た早苗さんが校門前で待機しているらしい
最近寒くなってきたし、待たせないようにしないと!
そう思ってあさっさと荷物をまとめて教室を出た、その時だった
担任「待て、城ケ崎」
美嘉「...何、先生?」
担任「お前、やっとアイドル引退するらしいな。ようやく現実に目を向けたか」
美嘉「はあ!?あの記事は事実無根だよ!あたしまだ引退する気はないから!」
担任「なんだと...?お前、まだ寝ぼけているのか」
美嘉「寝ぼけてなんてっ!」
担任「だが、事実アイドル活動のせいで成績が落ちているのは事実だろう?」
美嘉「ッ!」
~~~~~放課後~~~~~~
またよからぬことが無いようにと、あたしを家まで送りに来た早苗さんが校門前で待機しているらしい
最近寒くなってきたし、待たせないようにしないと!
そう思ってあさっさと荷物をまとめて教室を出た、その時だった
担任「待て、城ケ崎」
美嘉「...何、先生?」
担任「お前、やっとアイドル引退するらしいな。ようやく現実に目を向けたか」
美嘉「はあ!?あの記事は事実無根だよ!あたしまだ引退する気はないから!」
担任「なんだと...?お前、まだ寝ぼけているのか」
美嘉「寝ぼけてなんてっ!」
担任「だが、事実アイドル活動のせいで成績が落ちているのは事実だろう?」
美嘉「ッ!」
692: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/04(木) 22:20:57.98 :s50baoB30
担任「これで大学受験に失敗したらどうする?お前だけじゃない、親にも迷惑がかかるぞ」
美嘉「それは...」
そりゃあ...アイドルだって、ずっと続けられる訳じゃないけど....
担任「全く、これだからアイドルというやつは嫌いなんだ。いつもいつも夢を語るばかりで、現実を目を向けようともしない。そしてそれを見て感化された馬鹿が、同じように現実を見なくなる」
「.....担任として、生徒の成績低下を見過ごすわけにはいかない。後でご両親に連絡しておく、お前の今後の為に三者面談をすると」
美嘉「なっ!?」
担任「そこで、はっきりと現実を突きつけさせてもらう。お前にも、お前の親にも。」
担任「話がスムーズに進むよう、しっかり親と話しておけ。それじゃあな」
美嘉「.......っ」
担任「これで大学受験に失敗したらどうする?お前だけじゃない、親にも迷惑がかかるぞ」
美嘉「それは...」
そりゃあ...アイドルだって、ずっと続けられる訳じゃないけど....
担任「全く、これだからアイドルというやつは嫌いなんだ。いつもいつも夢を語るばかりで、現実を目を向けようともしない。そしてそれを見て感化された馬鹿が、同じように現実を見なくなる」
「.....担任として、生徒の成績低下を見過ごすわけにはいかない。後でご両親に連絡しておく、お前の今後の為に三者面談をすると」
美嘉「なっ!?」
担任「そこで、はっきりと現実を突きつけさせてもらう。お前にも、お前の親にも。」
担任「話がスムーズに進むよう、しっかり親と話しておけ。それじゃあな」
美嘉「.......っ」
693: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/04(木) 22:22:51.91 :s50baoB30
早苗「お疲れー美嘉ちゃん!...なんか暗くない?大丈夫?」
美嘉「大丈夫...」
早苗「...またあの担任になんか言われたのね?」
美嘉「....うん」
早苗「そっか....よし!とりあえずお家帰りましょう。その間、お姉さんに愚痴っちゃいなさい!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
======早苗の車==========
早苗「成程ねぇ...あいつ、また美嘉ちゃんをバカにして!」
美嘉「でも、言い返せなかった...あの記事のせいで今もみんなに迷惑かけてるし、このままじゃ家族にも......」
早苗「お疲れー美嘉ちゃん!...なんか暗くない?大丈夫?」
美嘉「大丈夫...」
早苗「...またあの担任になんか言われたのね?」
美嘉「....うん」
早苗「そっか....よし!とりあえずお家帰りましょう。その間、お姉さんに愚痴っちゃいなさい!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
======早苗の車==========
早苗「成程ねぇ...あいつ、また美嘉ちゃんをバカにして!」
美嘉「でも、言い返せなかった...あの記事のせいで今もみんなに迷惑かけてるし、このままじゃ家族にも......」
694: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/04(木) 22:23:54.11 :s50baoB30
早苗「...家に着いたわよ美嘉ちゃん」
美嘉「あっ...ありがとう早苗さん」
早苗「それと美嘉ちゃん、今日のカテキョはお休みね」
美嘉「えっ!?」
早苗「まずは、その悩みにケリをつけてからにしましょ。何事も自分を見失ったままじゃ上手くいかないからね」
美嘉「自分を、見失う....あたしが?」
早苗「ええ、美嘉ちゃんは今自分がどうありたいかを見失いつつある。だからまずはそれをもう一度思い出してみて。美嘉ちゃんにとってアイドルって何なのかを」
早苗「大丈夫!答えはすぐそこにあるわ!」
美嘉「えっ?すぐそこって、『じゃまったねー!』ちょっと!」
い、行っちゃった...
早苗「...家に着いたわよ美嘉ちゃん」
美嘉「あっ...ありがとう早苗さん」
早苗「それと美嘉ちゃん、今日のカテキョはお休みね」
美嘉「えっ!?」
早苗「まずは、その悩みにケリをつけてからにしましょ。何事も自分を見失ったままじゃ上手くいかないからね」
美嘉「自分を、見失う....あたしが?」
早苗「ええ、美嘉ちゃんは今自分がどうありたいかを見失いつつある。だからまずはそれをもう一度思い出してみて。美嘉ちゃんにとってアイドルって何なのかを」
早苗「大丈夫!答えはすぐそこにあるわ!」
美嘉「えっ?すぐそこって、『じゃまったねー!』ちょっと!」
い、行っちゃった...
695: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/04(木) 22:25:04.99 :s50baoB30
莉嘉「お姉ちゃんおかえりー!」
美嘉母「おかえりー美嘉...何かあったのね?」
美嘉「えっ....分かるの?」
美嘉母「まあさっき変な電話あったし、それに何年あなたの母親やってると思ってんの。貴方が悩んでることくらいすぐ見抜けるわよ」
美嘉母「とりあえずリビングでおやつでも食べながら話してみなさい。ちょうどお友達も来てるしね」
美嘉「...お友達?」
フレデリカ「美嘉ちゃんお帰りー!」
志希「おかえりー!」
.....えっ!?
莉嘉「お姉ちゃんおかえりー!」
美嘉母「おかえりー美嘉...何かあったのね?」
美嘉「えっ....分かるの?」
美嘉母「まあさっき変な電話あったし、それに何年あなたの母親やってると思ってんの。貴方が悩んでることくらいすぐ見抜けるわよ」
美嘉母「とりあえずリビングでおやつでも食べながら話してみなさい。ちょうどお友達も来てるしね」
美嘉「...お友達?」
フレデリカ「美嘉ちゃんお帰りー!」
志希「おかえりー!」
.....えっ!?
696: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/04(木) 22:26:09.72 :s50baoB30
美嘉「志希ちゃんにフレちゃん!?なんでいるの!?」
志希「雑誌で変な記事書かれて美嘉ちゃん落ち込んでるかなーって思ってさー、フレちゃんと一緒に励ましに来たんだ!」
フレデリカ「でもー、来てみたら美嘉ちゃん学校行っちゃってた♪」
美嘉母「ちょうど貴方が学校行った後に来てくれたんだけど、折角美嘉の事思って遊びに来てくれたのに帰らせちゃうのも申し訳ないでしょ?」
美嘉母「ママも美嘉のお仕事での話聞いてみたかったし、さっきまで一緒にお茶してたのよ♪」
莉嘉「学校から帰ってきたら生のレイジレイジ―がいるんだもん!あたしびっくりしちゃった!」
フレデリカ「美嘉ちゃんのママ、お料理すっごく上手いんだね!お昼ごはん美味しかったー!」
美嘉母「フレちゃんのお菓子も美味しかったわよー!それに志希ちゃんの作ったお料理もおいしかったわ!」
志希「一応、正気のサタデーナイトで料理コーナーやってるからね!」
美嘉「ていうか朝から来たの?二人とも学校は?」
志希フレ「「サボった♪」」
美嘉「えぇ....」
美嘉「志希ちゃんにフレちゃん!?なんでいるの!?」
志希「雑誌で変な記事書かれて美嘉ちゃん落ち込んでるかなーって思ってさー、フレちゃんと一緒に励ましに来たんだ!」
フレデリカ「でもー、来てみたら美嘉ちゃん学校行っちゃってた♪」
美嘉母「ちょうど貴方が学校行った後に来てくれたんだけど、折角美嘉の事思って遊びに来てくれたのに帰らせちゃうのも申し訳ないでしょ?」
美嘉母「ママも美嘉のお仕事での話聞いてみたかったし、さっきまで一緒にお茶してたのよ♪」
莉嘉「学校から帰ってきたら生のレイジレイジ―がいるんだもん!あたしびっくりしちゃった!」
フレデリカ「美嘉ちゃんのママ、お料理すっごく上手いんだね!お昼ごはん美味しかったー!」
美嘉母「フレちゃんのお菓子も美味しかったわよー!それに志希ちゃんの作ったお料理もおいしかったわ!」
志希「一応、正気のサタデーナイトで料理コーナーやってるからね!」
美嘉「ていうか朝から来たの?二人とも学校は?」
志希フレ「「サボった♪」」
美嘉「えぇ....」
697: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/04(木) 22:27:28.41 :s50baoB30
フレデリカ「ほらほら美嘉ちゃん、座って座ってー!あたしマフィン作ってきたんだ!食べて食べて~♪」
志希「自分の家だと思ってくつろいじゃってねー!」
美嘉「いやあたしの家だし....」
莉嘉「それでお姉ちゃん、学校で何か嫌なことあったの?」
美嘉母「もしかして、さっきの3者面談がどうのってやつと関係ある?」
美嘉「...実は」
カクカクシカジカ......
美嘉母「なるほどねぇ.....」
美嘉「あたし、どうしたらいいのかな?811プロの皆にも心配かけて、ママにも莉嘉にも...」
美嘉母「...美嘉」
フレデリカ「ほらほら美嘉ちゃん、座って座ってー!あたしマフィン作ってきたんだ!食べて食べて~♪」
志希「自分の家だと思ってくつろいじゃってねー!」
美嘉「いやあたしの家だし....」
莉嘉「それでお姉ちゃん、学校で何か嫌なことあったの?」
美嘉母「もしかして、さっきの3者面談がどうのってやつと関係ある?」
美嘉「...実は」
カクカクシカジカ......
美嘉母「なるほどねぇ.....」
美嘉「あたし、どうしたらいいのかな?811プロの皆にも心配かけて、ママにも莉嘉にも...」
美嘉母「...美嘉」
698: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/04(木) 22:27:56.33 :s50baoB30
「貴方、ずいぶんくっだらないことで悩んでるわね」
「貴方、ずいぶんくっだらないことで悩んでるわね」
699: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/04(木) 22:29:21.07 :s50baoB30
美嘉「えっ?」
美嘉母「あたし達に心配かける?だからアイドル辞める?ちゃんちゃらおかしいわよ。だって貴方、アイドル楽しいし、続けたいんでしょ?」
美嘉「それは...そうだけど、でもそのせいでみんなに迷惑がかかるんなら....」
美嘉母「美嘉、私たちにとって一番つらいのはね、貴方が自分の選んだ道に後悔すること。貴方が自分のやりたいことを笑顔でやれなくなることなのよ」
美嘉母「だから、貴方は貴方のやりたいことを精一杯やりなさい。その為なら誰が何と言おうとママとパパが守るわ!」
莉嘉「そうだよお姉ちゃん!お姉ちゃんはあたしの目標なんだから!」
美嘉「あたしが、目標?」
莉嘉「あたし、将来お姉ちゃんみたいなアイドルになる!だからお姉ちゃんにはあたしが追いつくまでトップで待っててもらわなきゃ困るもん!」
美嘉「莉嘉...」
美嘉「えっ?」
美嘉母「あたし達に心配かける?だからアイドル辞める?ちゃんちゃらおかしいわよ。だって貴方、アイドル楽しいし、続けたいんでしょ?」
美嘉「それは...そうだけど、でもそのせいでみんなに迷惑がかかるんなら....」
美嘉母「美嘉、私たちにとって一番つらいのはね、貴方が自分の選んだ道に後悔すること。貴方が自分のやりたいことを笑顔でやれなくなることなのよ」
美嘉母「だから、貴方は貴方のやりたいことを精一杯やりなさい。その為なら誰が何と言おうとママとパパが守るわ!」
莉嘉「そうだよお姉ちゃん!お姉ちゃんはあたしの目標なんだから!」
美嘉「あたしが、目標?」
莉嘉「あたし、将来お姉ちゃんみたいなアイドルになる!だからお姉ちゃんにはあたしが追いつくまでトップで待っててもらわなきゃ困るもん!」
美嘉「莉嘉...」
700: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/04(木) 22:30:48.63 :s50baoB30
フレデリカ「美嘉ちゃんってやっぱり凄いね!たくさんの人の憧れなんだもん!」
志希「うん!莉嘉ちゃんも、奏ちゃんと周子ちゃんも、皆美嘉ちゃんに憧れてアイドルになりたいって思ったんだもんね!」
フレデリカ「もちろん、アタシ達もね♪」
志希「それにさ、迷惑ならあたし達の方がいっぱいかけてるじゃん」
美嘉「えっ?」
志希「あたし達いっつもフリーダム過ぎて、良く皆を困らせちゃうでしょ?でも、そんなあたしたちのフォローを美嘉ちゃんがしてくれているから、あたし達はいつだって安心してあたし達らしくいられるんだよ」
フレデリカ「だから困ったときはお互い様だよ!偶には美嘉ちゃんもあたし達に迷惑かけちゃおー!」
フレデリカ「それに、アタシ達の為に悩んで美嘉ちゃんが遠慮しちゃう方が、アタシ嫌だよ」
フレデリカ「美嘉ちゃんってやっぱり凄いね!たくさんの人の憧れなんだもん!」
志希「うん!莉嘉ちゃんも、奏ちゃんと周子ちゃんも、皆美嘉ちゃんに憧れてアイドルになりたいって思ったんだもんね!」
フレデリカ「もちろん、アタシ達もね♪」
志希「それにさ、迷惑ならあたし達の方がいっぱいかけてるじゃん」
美嘉「えっ?」
志希「あたし達いっつもフリーダム過ぎて、良く皆を困らせちゃうでしょ?でも、そんなあたしたちのフォローを美嘉ちゃんがしてくれているから、あたし達はいつだって安心してあたし達らしくいられるんだよ」
フレデリカ「だから困ったときはお互い様だよ!偶には美嘉ちゃんもあたし達に迷惑かけちゃおー!」
フレデリカ「それに、アタシ達の為に悩んで美嘉ちゃんが遠慮しちゃう方が、アタシ嫌だよ」
701: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/04(木) 22:32:29.99 :s50baoB30
美嘉母「それに、今病院でリハビリしてるパパもよく言ってるわ。どんなに辛くてくじけそうになったって、美嘉が本当に楽しそうに輝いてる姿を見ているから、何度だって立ち上がれるって」
美嘉母「だから美嘉、安心して私達を頼って、美嘉が心から楽しんでいる姿を、私たちに見せてちょうだい?」
莉嘉「お姉ちゃんいっつも言ってたじゃん!いつだって本気でイチバンを目指すって!だったら遠慮なんてしないでよ!」
莉嘉「いつもみたいにお姉ちゃんがイチバン輝いてるんだって、ちゃんとあたし達に見せてよ!その為ならアタシ達、いつだってお姉ちゃんの力になるから!」
美嘉母「それに、今病院でリハビリしてるパパもよく言ってるわ。どんなに辛くてくじけそうになったって、美嘉が本当に楽しそうに輝いてる姿を見ているから、何度だって立ち上がれるって」
美嘉母「だから美嘉、安心して私達を頼って、美嘉が心から楽しんでいる姿を、私たちに見せてちょうだい?」
莉嘉「お姉ちゃんいっつも言ってたじゃん!いつだって本気でイチバンを目指すって!だったら遠慮なんてしないでよ!」
莉嘉「いつもみたいにお姉ちゃんがイチバン輝いてるんだって、ちゃんとあたし達に見せてよ!その為ならアタシ達、いつだってお姉ちゃんの力になるから!」
702: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/04(木) 22:33:39.87 :s50baoB30
ああ、そうだ...
今のあたしは、061プロにいた時とは違う
あの時の、苦しみながら他人の描く道を自分の道として歩まされ続けていた時とは違うんだ
『あたし』の背中を守ってくれてる仲間が、こんなにいるんだ
一緒にアイドルとしての道を走り抜けて、一緒にアイドルのトップに立ちたいって、心からそう思える仲間がいるんだ.....
成績とか、ゴシップとか、そんなのどうでもよかった
皆の声に答えたいから、みんなの憧れでありたいから
アイドルを続ける理由なんて、それだけで十分じゃないか
どんな苦難の上でも妥協しないって決めたのは、あたし自身じゃないか!
皆の憧れとして、あたし自身が描いた夢として、一緒に歩いてきた仲間たちと一緒にトップアイドルになりたい
あたしにとって『アイドル』は、世界で一番のあたしになるために、あたし自身が選んだ道
だから、最初から悩む必要なんてなかった
どんな壁を振り切ってでもアイドル続けたい理由が、あたしにはあったじゃんか...!
ああ、そうだ...
今のあたしは、061プロにいた時とは違う
あの時の、苦しみながら他人の描く道を自分の道として歩まされ続けていた時とは違うんだ
『あたし』の背中を守ってくれてる仲間が、こんなにいるんだ
一緒にアイドルとしての道を走り抜けて、一緒にアイドルのトップに立ちたいって、心からそう思える仲間がいるんだ.....
成績とか、ゴシップとか、そんなのどうでもよかった
皆の声に答えたいから、みんなの憧れでありたいから
アイドルを続ける理由なんて、それだけで十分じゃないか
どんな苦難の上でも妥協しないって決めたのは、あたし自身じゃないか!
皆の憧れとして、あたし自身が描いた夢として、一緒に歩いてきた仲間たちと一緒にトップアイドルになりたい
あたしにとって『アイドル』は、世界で一番のあたしになるために、あたし自身が選んだ道
だから、最初から悩む必要なんてなかった
どんな壁を振り切ってでもアイドル続けたい理由が、あたしにはあったじゃんか...!
703: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/04(木) 22:36:44.67 :s50baoB30
美嘉「みんな......」
涙目になりながらでも決意を固め、一緒に歩いていく仲間に、伝える
あたしはもう、迷わないと
美嘉「ありがとう.......!」
美嘉「みんな......」
涙目になりながらでも決意を固め、一緒に歩いていく仲間に、伝える
あたしはもう、迷わないと
美嘉「ありがとう.......!」
704: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/04(木) 22:37:46.48 :s50baoB30
美嘉母「そうだ!折角だから志希ちゃんとフレちゃん、今日は泊まっていきなさいよ!美嘉と莉嘉とめいっぱい遊んであげて!」
志希「いいの!?」
フレデリカ「やったー!美嘉ちゃん、莉嘉ちゃん、今夜は...寝かさないぜ♪」
莉嘉「わーい!レイジレイジ―がお泊りだー!やったー!」
美嘉「そうだね!折角だから遊んで行ってよ!」
美嘉「...でも、明日も学校だからあまり遅くはしないでね...?」
志希フレ「「それはどうかな!」」
美嘉「いやホントにお願い...」
でも結局、夜が更けるまで話し込んだ....
美嘉母「そうだ!折角だから志希ちゃんとフレちゃん、今日は泊まっていきなさいよ!美嘉と莉嘉とめいっぱい遊んであげて!」
志希「いいの!?」
フレデリカ「やったー!美嘉ちゃん、莉嘉ちゃん、今夜は...寝かさないぜ♪」
莉嘉「わーい!レイジレイジ―がお泊りだー!やったー!」
美嘉「そうだね!折角だから遊んで行ってよ!」
美嘉「...でも、明日も学校だからあまり遅くはしないでね...?」
志希フレ「「それはどうかな!」」
美嘉「いやホントにお願い...」
でも結局、夜が更けるまで話し込んだ....
705: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/04(木) 22:38:39.82 :s50baoB30
翌日、授業終わりにママと合流して面談に臨む...はずだったんだけど
美嘉「あれっ、莉嘉ァ!?」
莉嘉「やっほーお姉ちゃん!」
美嘉「えっ、なんで莉嘉まで来たの!?」
美嘉母「実はね...」
莉嘉『あたしだってお姉ちゃんをいじめる人に文句言いに行く!』
美嘉母「...って聞かないから、連れてきちゃったのよ。だから3者面談じゃなくて4者面談ね」
莉嘉「だって、昨日の話聞いてめっちゃくちゃムカついたんだもん!あたしだって言いたいこといっぱいあるよ!」
美嘉「だからって...」
美嘉母「まぁまぁ、味方は多いほうがいいじゃない?それじゃ早速教室まで行きましょ!」
美嘉「えぇ....」
ウチの家族は偶に、ホントに凄い行動力になるんだよなぁ....
翌日、授業終わりにママと合流して面談に臨む...はずだったんだけど
美嘉「あれっ、莉嘉ァ!?」
莉嘉「やっほーお姉ちゃん!」
美嘉「えっ、なんで莉嘉まで来たの!?」
美嘉母「実はね...」
莉嘉『あたしだってお姉ちゃんをいじめる人に文句言いに行く!』
美嘉母「...って聞かないから、連れてきちゃったのよ。だから3者面談じゃなくて4者面談ね」
莉嘉「だって、昨日の話聞いてめっちゃくちゃムカついたんだもん!あたしだって言いたいこといっぱいあるよ!」
美嘉「だからって...」
美嘉母「まぁまぁ、味方は多いほうがいいじゃない?それじゃ早速教室まで行きましょ!」
美嘉「えぇ....」
ウチの家族は偶に、ホントに凄い行動力になるんだよなぁ....
706: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/04(木) 22:39:54.24 :s50baoB30
担任「えー...そちらの子は?」
美嘉「あーっと....」
美嘉母「次女の莉嘉です、可愛いでしょう?」
担任「いや、なんで連れてきてるんですか......」
莉嘉「良いじゃん別に!お姉ちゃんの大事な話ならあたしだって聞きたいよ!」
美嘉母「まぁまぁ、話はしっかり聞きますので許してください」
担任「.......まあいいでしょう、では今回お呼び出しさせていたただいた理由についてなのですが...」
担任「というわけでして、もしこのまま成績が下がり続ければ今の志望校どころかランクの低い大学にしか狙えなくなると思われます」
担任「なので娘さんの将来の為にも、アイドルなんて遊びにかまけさせず...」
美嘉母「将来?」
担任「...?なにか?」
担任「えー...そちらの子は?」
美嘉「あーっと....」
美嘉母「次女の莉嘉です、可愛いでしょう?」
担任「いや、なんで連れてきてるんですか......」
莉嘉「良いじゃん別に!お姉ちゃんの大事な話ならあたしだって聞きたいよ!」
美嘉母「まぁまぁ、話はしっかり聞きますので許してください」
担任「.......まあいいでしょう、では今回お呼び出しさせていたただいた理由についてなのですが...」
担任「というわけでして、もしこのまま成績が下がり続ければ今の志望校どころかランクの低い大学にしか狙えなくなると思われます」
担任「なので娘さんの将来の為にも、アイドルなんて遊びにかまけさせず...」
美嘉母「将来?」
担任「...?なにか?」
707: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/04(木) 22:42:01.48 :s50baoB30
美嘉母「なんであんたがそんなこと語れるんですか?美嘉の事、何も知らないくせに!!」
担任「!?」
美嘉母「美嘉のアイドルへの情熱も、アイドルを続けるためにしてきた努力も、何も知らない、知ろうともしない貴方が、勝手に美嘉の将来を語らないでちょうだい!」
莉嘉「それに、アイドルは遊びなんかじゃない!志希ちゃんも、フレちゃんも、お姉ちゃんも!皆全力で戦ってるんだ!」
莉嘉「アイドルって、アタシ達が見る部分はキラキラとしたところばっかりだけれど、テレビの裏、見えないところでみんな頑張ってるの!楽しいばっかりじゃない、お姉ちゃんってアイドルやってて苦しんでたことだってあった!でも!皆の憧れになるために、ファンの皆を笑顔にするために、どんな壁があったって本気でぶつかってるの!」
莉嘉「それを、遊びだなんて言わないで!」
担任「な、何を...」
美嘉「.....先生、何を言われてもあたし、アイドルはやめないよ。でも、受験も妥協しないから安心して」
美嘉「どっちかの為にどっちかを捨てるなんて妥協した生き方、あたしはしたくない。いつだってあたしがイチバンだって宣言できるように...あたしは本気で生きたい!」
美嘉「だから、見ててよ。アイドル続けるあたしがイチバンだって、『あたし達』で証明するから!」
美嘉母「なんであんたがそんなこと語れるんですか?美嘉の事、何も知らないくせに!!」
担任「!?」
美嘉母「美嘉のアイドルへの情熱も、アイドルを続けるためにしてきた努力も、何も知らない、知ろうともしない貴方が、勝手に美嘉の将来を語らないでちょうだい!」
莉嘉「それに、アイドルは遊びなんかじゃない!志希ちゃんも、フレちゃんも、お姉ちゃんも!皆全力で戦ってるんだ!」
莉嘉「アイドルって、アタシ達が見る部分はキラキラとしたところばっかりだけれど、テレビの裏、見えないところでみんな頑張ってるの!楽しいばっかりじゃない、お姉ちゃんってアイドルやってて苦しんでたことだってあった!でも!皆の憧れになるために、ファンの皆を笑顔にするために、どんな壁があったって本気でぶつかってるの!」
莉嘉「それを、遊びだなんて言わないで!」
担任「な、何を...」
美嘉「.....先生、何を言われてもあたし、アイドルはやめないよ。でも、受験も妥協しないから安心して」
美嘉「どっちかの為にどっちかを捨てるなんて妥協した生き方、あたしはしたくない。いつだってあたしがイチバンだって宣言できるように...あたしは本気で生きたい!」
美嘉「だから、見ててよ。アイドル続けるあたしがイチバンだって、『あたし達』で証明するから!」
708: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/04(木) 22:46:26.08 :s50baoB30
==========翌日、811プロ==========
美嘉「おはよー★」
奏「おはよう美嘉...どうやら、元気出たみたいね」
美嘉「うん、色々吹っ切れた!むしろみんなの方こそ大丈夫?変な奴に付きまとわれたりしてない?」
奏「あの記事が出てからは大分減ったわ。完全になくなったわけじゃ無いけど、とりあえずは大丈夫よ」
周子「電話対応もまあいつもよりは忙しいけど、それでも思ってたよりは大した事ないから安心して」
奏「でも気を付けて、いつも美嘉を学校まで迎えに行くときに、度々怪しい奴を見かけるって早苗さんが言ってたわ」
美嘉「そうなの?じゃああいつらあたしを集中砲火する気なのかな?」
P「大丈夫、何があっても必ず俺たちが守る。もし受験も合わせてキツイようなら、しばらく仕事とレッスンの量も減らすよう調整するが...」
美嘉「ううん、普段通りで...いや、いつも以上に頑張らせて!」
美嘉「あたし、全部妥協しないから!アイドルとして今までよりもっと輝いて、受験も成功させて、『あたしはこれからもアイドル続けていくよー!★』ってファンを安心させなきゃいけないし!」
==========翌日、811プロ==========
美嘉「おはよー★」
奏「おはよう美嘉...どうやら、元気出たみたいね」
美嘉「うん、色々吹っ切れた!むしろみんなの方こそ大丈夫?変な奴に付きまとわれたりしてない?」
奏「あの記事が出てからは大分減ったわ。完全になくなったわけじゃ無いけど、とりあえずは大丈夫よ」
周子「電話対応もまあいつもよりは忙しいけど、それでも思ってたよりは大した事ないから安心して」
奏「でも気を付けて、いつも美嘉を学校まで迎えに行くときに、度々怪しい奴を見かけるって早苗さんが言ってたわ」
美嘉「そうなの?じゃああいつらあたしを集中砲火する気なのかな?」
P「大丈夫、何があっても必ず俺たちが守る。もし受験も合わせてキツイようなら、しばらく仕事とレッスンの量も減らすよう調整するが...」
美嘉「ううん、普段通りで...いや、いつも以上に頑張らせて!」
美嘉「あたし、全部妥協しないから!アイドルとして今までよりもっと輝いて、受験も成功させて、『あたしはこれからもアイドル続けていくよー!★』ってファンを安心させなきゃいけないし!」
709: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/04(木) 22:49:20.88 :s50baoB30
P「そうか...なら遠慮なくスケジュールを組ませてもらおう。だから美嘉、アイドルも学業も全部物にして、自分が思う一番の自分を手に入れろ」
P「もちろん、それを成し遂げるには途方もない労力がかかるが...俺はm」
美嘉「『無茶振りはしても無理な事は言わない』でしょ?」
P「お、おう。その通りだ!」
周子「あららー、キメ台詞とられちゃったねPさん♪」
奏「ふふっ!みんなプロデューサーさんの扱いに慣れてきてるものね」
美嘉「プロデューサーって、結構素直だからねー★」
P「うっさい,,,...だが無理とは言わないが過酷であることに変わりはない。覚悟はできてるか?」
美嘉「大丈夫。だって、あたしはもう苦しんでアイドルをやっていたあの時とは違う。アイドルも楽しくて、いつだって頼れる仲間もいるから!あの時に比べたら全然平気!」
美嘉「だから周子ちゃん、もしまたあたしが引退するとかで電話かけてこられたらこう言っておいて!」
『城ケ崎美嘉はアイドルを辞めたりしない、むしろこれから今まで以上に輝けるアイドルになる』って!
周子「おっけー、まかせとき!」
奏「美嘉、辛いときはいつだって思い出してね。あなたには、どんな時でもあなたの力になりたいと、そう心から思ってる仲間がいるんだって事!」
美嘉「うん!みんなも見ててね!」
全部、あたしがイチバンだって証明してみせるから!
P「そうか...なら遠慮なくスケジュールを組ませてもらおう。だから美嘉、アイドルも学業も全部物にして、自分が思う一番の自分を手に入れろ」
P「もちろん、それを成し遂げるには途方もない労力がかかるが...俺はm」
美嘉「『無茶振りはしても無理な事は言わない』でしょ?」
P「お、おう。その通りだ!」
周子「あららー、キメ台詞とられちゃったねPさん♪」
奏「ふふっ!みんなプロデューサーさんの扱いに慣れてきてるものね」
美嘉「プロデューサーって、結構素直だからねー★」
P「うっさい,,,...だが無理とは言わないが過酷であることに変わりはない。覚悟はできてるか?」
美嘉「大丈夫。だって、あたしはもう苦しんでアイドルをやっていたあの時とは違う。アイドルも楽しくて、いつだって頼れる仲間もいるから!あの時に比べたら全然平気!」
美嘉「だから周子ちゃん、もしまたあたしが引退するとかで電話かけてこられたらこう言っておいて!」
『城ケ崎美嘉はアイドルを辞めたりしない、むしろこれから今まで以上に輝けるアイドルになる』って!
周子「おっけー、まかせとき!」
奏「美嘉、辛いときはいつだって思い出してね。あなたには、どんな時でもあなたの力になりたいと、そう心から思ってる仲間がいるんだって事!」
美嘉「うん!みんなも見ててね!」
全部、あたしがイチバンだって証明してみせるから!
710: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/04(木) 22:49:49.95 :s50baoB30
Chapter13 「I'm proud of me」
Chapter13 「I'm proud of me」
711: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/04(木) 22:50:24.14 :s50baoB30
その後、美嘉は今まで以上の量のアイドル活動と受験勉強を見事に両立し、期末試験も最上位へと食い込み見事志望校の推薦を手に入れた
その間、あの3つの出版社は美嘉に対して『現実逃避でアイドル活動をしている』とか『勉学に集中しないのは裏口入学が決まっているからでは』とか勝手な憶測を書き連ねてきたけど
美嘉の堂々とした姿勢と、日に日にアイドルとして成長していく美嘉の姿を見た世間の反応は、むしろ美嘉を応援する方に流れていた
そして今日は、合格発表日...
その後、美嘉は今まで以上の量のアイドル活動と受験勉強を見事に両立し、期末試験も最上位へと食い込み見事志望校の推薦を手に入れた
その間、あの3つの出版社は美嘉に対して『現実逃避でアイドル活動をしている』とか『勉学に集中しないのは裏口入学が決まっているからでは』とか勝手な憶測を書き連ねてきたけど
美嘉の堂々とした姿勢と、日に日にアイドルとして成長していく美嘉の姿を見た世間の反応は、むしろ美嘉を応援する方に流れていた
そして今日は、合格発表日...
712: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/04(木) 22:52:25.93 :s50baoB30
美嘉「ふぅー.....あー!やっぱ緊張するー!」
フレデリカ「大丈夫だよ!美嘉ちゃんの番号は幸運の番号だし!」
志希「そうそう、あたしのスマホのパスコードと同じー♪」
奏「志希、まだ変えてなかったのね...」
志希「だって気が向かないし。それに皆になら見られちゃっても平気だし」
周子「志希ちゃん、嬉しいこと言ってくるじゃん♪」
P「...見ろ!結果張りだされてるぞ!」
早苗「ホントだ!みんな美嘉ちゃんの番号を探せー!たとえドライアイになって目が腐り落ちたとしても見つけるのよ!!」
『合点!!!』
美嘉「いやいや!そんなに無理しなくていいから!」
いつも通りツッコミを入れ(てしまい)つつも、張りだされた結果を見つめる
あたしの番号は......
美嘉「ふぅー.....あー!やっぱ緊張するー!」
フレデリカ「大丈夫だよ!美嘉ちゃんの番号は幸運の番号だし!」
志希「そうそう、あたしのスマホのパスコードと同じー♪」
奏「志希、まだ変えてなかったのね...」
志希「だって気が向かないし。それに皆になら見られちゃっても平気だし」
周子「志希ちゃん、嬉しいこと言ってくるじゃん♪」
P「...見ろ!結果張りだされてるぞ!」
早苗「ホントだ!みんな美嘉ちゃんの番号を探せー!たとえドライアイになって目が腐り落ちたとしても見つけるのよ!!」
『合点!!!』
美嘉「いやいや!そんなに無理しなくていいから!」
いつも通りツッコミを入れ(てしまい)つつも、張りだされた結果を見つめる
あたしの番号は......
713: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/04(木) 22:52:59.53 :s50baoB30
0532
0536
0588
0652
・
・
・
・
・
0811
美嘉「あった..............」
美嘉「あったよ皆!!」
全員『いやったあああああああああああああ!!!!!!!』
0532
0536
0588
0652
・
・
・
・
・
0811
美嘉「あった..............」
美嘉「あったよ皆!!」
全員『いやったあああああああああああああ!!!!!!!』
714: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/04(木) 22:54:48.91 :s50baoB30
そんなわけで無事合格を確認したあたし達は打ち上げをしようということになって、その場所をあたしが決めることになった
そしてあたしが選んだ場所は...
美嘉「よーし!久々に思いっきり歌うよー!」
全員「いえーい!!!」
そう、カラオケ!
P「でも、ホントにカラオケなんかでよかったのか?俺の奢りなんだからもっと高いところでも良かったのに」
美嘉「うん、ここがいい!テストから解放されたらやっぱカラオケで思いっきり歌って今までのストレス全部ぶっ飛ばすに限る!」
P「それは凄い分かる」
そんなわけで無事合格を確認したあたし達は打ち上げをしようということになって、その場所をあたしが決めることになった
そしてあたしが選んだ場所は...
美嘉「よーし!久々に思いっきり歌うよー!」
全員「いえーい!!!」
そう、カラオケ!
P「でも、ホントにカラオケなんかでよかったのか?俺の奢りなんだからもっと高いところでも良かったのに」
美嘉「うん、ここがいい!テストから解放されたらやっぱカラオケで思いっきり歌って今までのストレス全部ぶっ飛ばすに限る!」
P「それは凄い分かる」
715: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/04(木) 22:56:39.20 :s50baoB30
奏「カラオケ.....そう言えばあんまり来たことはなかったわね。中学生の時に家族で来て以来かしら」
志希「あたしもー、友達とカラオケ来るなんて初体験!」
フレデリカ「アタシはよくママとか友達とかと来てたよー!」
周子「へー、何歌ってたん?」
フレデリカ「『ウルトラリラックス』!」
美嘉「聞いたことないなー...」
フレデリカ「えー!?」
P「まあ確かにお前らが生まれるよりは前の曲だから知らないのも無理はない。でも確かにあの曲はフレデリカのイメージと合うな、今度カバーの許可取りに行ってみるか...」
フレデリカ「あと『おふくろさん』も!」
P「ごめんそれはイメージできない」
早苗「それにしても、今のカラオケってタッチパネル一つでビールまで頼めて便利ね!P君の奢りだし飲み過ぎちゃいそう!」
P「えっ?片桐さんは自分で払って下さいよ」
早苗「ひどい!年上を敬いなさいよー!」
P「....冗談ですよ!美嘉の事面倒見てくれたお礼もしたいですし、片桐さんの分も奢りますよ」
早苗「よっしゃー!じゃあとりあえず生中5本!」
P「ちょっとまてとりあえずで5本って何杯飲む気だアンタ」
奏「カラオケ.....そう言えばあんまり来たことはなかったわね。中学生の時に家族で来て以来かしら」
志希「あたしもー、友達とカラオケ来るなんて初体験!」
フレデリカ「アタシはよくママとか友達とかと来てたよー!」
周子「へー、何歌ってたん?」
フレデリカ「『ウルトラリラックス』!」
美嘉「聞いたことないなー...」
フレデリカ「えー!?」
P「まあ確かにお前らが生まれるよりは前の曲だから知らないのも無理はない。でも確かにあの曲はフレデリカのイメージと合うな、今度カバーの許可取りに行ってみるか...」
フレデリカ「あと『おふくろさん』も!」
P「ごめんそれはイメージできない」
早苗「それにしても、今のカラオケってタッチパネル一つでビールまで頼めて便利ね!P君の奢りだし飲み過ぎちゃいそう!」
P「えっ?片桐さんは自分で払って下さいよ」
早苗「ひどい!年上を敬いなさいよー!」
P「....冗談ですよ!美嘉の事面倒見てくれたお礼もしたいですし、片桐さんの分も奢りますよ」
早苗「よっしゃー!じゃあとりあえず生中5本!」
P「ちょっとまてとりあえずで5本って何杯飲む気だアンタ」
716: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/04(木) 22:58:16.85 :s50baoB30
美嘉「日曜日はダメダメよ♪もっと愛を鍛えてね♪...わたしだけをずっと愛してみてよ♪」
デン!
98.110点!
周子「すっご!?」
美嘉「へへーん!どんなもんよ!」
フレデリカ「美嘉ちゃん『カラオケバトル』出れるんじゃない?」
P「それいいな、今度企画持ちこんでみるか」
奏「そういえば、皆結構歌ったけどプロデューサーさんは?」
志希「そういえば、プロデューサー一回も歌ってないね」
P「えっ!?いや、俺は歌ヘタクソだしさ......それに折角現役アイドルの生歌聞き放題なんだから聞き専でいるよ」
周子「もー、遠慮しないでPさんも歌いなよ!ヘタクソとか皆気にしないしさ♪そろそろ時間だし、最後に一曲行っちゃいなよ」
そう言って周子がマイクをプロデューサーさんに押し付けるけど、プロデューサーは頑なに受け取ろうとしない
ここは...その気にさせてやる必要があるわね
プロデューサーさん実は結構音楽に詳しいみたいだし、一度本人が歌ってるとこを私も見てみたいわ♪
それじゃあ、貴方の育てたアイドルの演技力、見てもらおうかしら?
美嘉「日曜日はダメダメよ♪もっと愛を鍛えてね♪...わたしだけをずっと愛してみてよ♪」
デン!
98.110点!
周子「すっご!?」
美嘉「へへーん!どんなもんよ!」
フレデリカ「美嘉ちゃん『カラオケバトル』出れるんじゃない?」
P「それいいな、今度企画持ちこんでみるか」
奏「そういえば、皆結構歌ったけどプロデューサーさんは?」
志希「そういえば、プロデューサー一回も歌ってないね」
P「えっ!?いや、俺は歌ヘタクソだしさ......それに折角現役アイドルの生歌聞き放題なんだから聞き専でいるよ」
周子「もー、遠慮しないでPさんも歌いなよ!ヘタクソとか皆気にしないしさ♪そろそろ時間だし、最後に一曲行っちゃいなよ」
そう言って周子がマイクをプロデューサーさんに押し付けるけど、プロデューサーは頑なに受け取ろうとしない
ここは...その気にさせてやる必要があるわね
プロデューサーさん実は結構音楽に詳しいみたいだし、一度本人が歌ってるとこを私も見てみたいわ♪
それじゃあ、貴方の育てたアイドルの演技力、見てもらおうかしら?
717: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/04(木) 23:00:27.53 :s50baoB30
奏「ひどい...」
P「えっ」
奏「みんな、プロデューサーの歌が聞きたいのに....私達じゃ貴女の歌を聞く資格はないのね...」ホロリ
P「いやいや!別にそういうわけじゃないぞ!だから泣くなって!」
奏「じゃあ、歌ってくれる?」
P「えっ!?いや、それは..........」
ふふ、私だって人の心を掴むために色々と研究してるのよ
女の必殺、泣き落としで流石のプロデューサーさんも...
...あれ?
プロデューサー、なんだかいつになく本気で焦ってない?
というより...もしかして、怖がってる?
奏「ひどい...」
P「えっ」
奏「みんな、プロデューサーの歌が聞きたいのに....私達じゃ貴女の歌を聞く資格はないのね...」ホロリ
P「いやいや!別にそういうわけじゃないぞ!だから泣くなって!」
奏「じゃあ、歌ってくれる?」
P「えっ!?いや、それは..........」
ふふ、私だって人の心を掴むために色々と研究してるのよ
女の必殺、泣き落としで流石のプロデューサーさんも...
...あれ?
プロデューサー、なんだかいつになく本気で焦ってない?
というより...もしかして、怖がってる?
718: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/04(木) 23:01:22.01 :s50baoB30
早苗「.....はいはーい!かたぎりしゃなえ、シメに『気分爽快』でいきまーしゅ!!!!」
周子「うわびっくりした!急に立ち上がらんといてよ早苗さん...」
美嘉「もう完全に出来上がってるね...」
P「えっ、あっ!どうぞどうぞ片桐さん!」
奏「あっ!もう...」
P「悪いな、また今度」
奏「......まあいいわ、今度はプロデューサーさんも歌ってね」
早苗「.....はいはーい!かたぎりしゃなえ、シメに『気分爽快』でいきまーしゅ!!!!」
周子「うわびっくりした!急に立ち上がらんといてよ早苗さん...」
美嘉「もう完全に出来上がってるね...」
P「えっ、あっ!どうぞどうぞ片桐さん!」
奏「あっ!もう...」
P「悪いな、また今度」
奏「......まあいいわ、今度はプロデューサーさんも歌ってね」
719: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/04(木) 23:03:39.91 :s50baoB30
~~~~それから1週間後~~~~~~
=====811プロ事務所=====
P「はい、ウチの城ケ崎を...分かりました!こちらこそよろしくお願いします!」
P「周子、来週フジヤマテレビのクイズ番組に美嘉が出ることになった、ホワイトボードにメモしておいてくれ」
周子「りょーかい。美嘉ちゃん最近引っ張りだこやねぇ」
P「まあなんだかんだで注目されたし、大学受験での逆転劇があの『情熱の夜明け』で取り上げられたからな。」
P「それに受験生の間で空前の美嘉ブームが到来してるらしいぞ?一般受験の受験生たちには美嘉のCDがもっぱら学業向上のお守りみたいになってるらしい」
周子「美嘉ちゃん、ついに学問の神様になっちゃったのかー....」
~~~~それから1週間後~~~~~~
=====811プロ事務所=====
P「はい、ウチの城ケ崎を...分かりました!こちらこそよろしくお願いします!」
P「周子、来週フジヤマテレビのクイズ番組に美嘉が出ることになった、ホワイトボードにメモしておいてくれ」
周子「りょーかい。美嘉ちゃん最近引っ張りだこやねぇ」
P「まあなんだかんだで注目されたし、大学受験での逆転劇があの『情熱の夜明け』で取り上げられたからな。」
P「それに受験生の間で空前の美嘉ブームが到来してるらしいぞ?一般受験の受験生たちには美嘉のCDがもっぱら学業向上のお守りみたいになってるらしい」
周子「美嘉ちゃん、ついに学問の神様になっちゃったのかー....」
720: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/04(木) 23:06:23.70 :s50baoB30
周子「それにしてもさー、受験終わってから阿苦都苦出版とかも美嘉ちゃんのデタラメ記事めっきり書かなくなったし、平和になったねぇ」
P「暴れまわってた出版社、割とバッシング貰ったらしいぞ?美嘉の件にしろ、他の事務所の記事にしろやりすぎだって」
P「あと片桐さんからうっすら聞いたんだけど、美嘉の担任もなんか謹慎食らったらしい。なんか美嘉だけじゃなく、他の生徒にもパワハラまがいの事してたんだとか」
周子「へー、因果応報やね」
P「ああ、全くだ!」
P「でも片桐さん、『警告無視したからシメたのよ♪』とか言ってたけど......大丈夫かな?」
周子「......多分それ、あんま詳しく聞かないほうがいい奴だよ」
P「警察官を怒らせると怖いんだな..........」
周子「それにしてもさー、受験終わってから阿苦都苦出版とかも美嘉ちゃんのデタラメ記事めっきり書かなくなったし、平和になったねぇ」
P「暴れまわってた出版社、割とバッシング貰ったらしいぞ?美嘉の件にしろ、他の事務所の記事にしろやりすぎだって」
P「あと片桐さんからうっすら聞いたんだけど、美嘉の担任もなんか謹慎食らったらしい。なんか美嘉だけじゃなく、他の生徒にもパワハラまがいの事してたんだとか」
周子「へー、因果応報やね」
P「ああ、全くだ!」
P「でも片桐さん、『警告無視したからシメたのよ♪』とか言ってたけど......大丈夫かな?」
周子「......多分それ、あんま詳しく聞かないほうがいい奴だよ」
P「警察官を怒らせると怖いんだな..........」
721: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/04(木) 23:07:56.15 :s50baoB30
周子「まあなんにせよ、一件落着って感じだね。あいつら諦めてくれたみたいでよかったよ」
周子「あいつら受験終わりまで毎日のように美嘉ちゃん相手に勝手な事ばっか書いてたけど、こんなしょーもないネタ引きずるなんてどんだけ暇やったんかな?」
P「.......周子、その疑問は正しい」
周子「えっ?」
P「その通りなんだよ、ゴシップなんて今の世の中山ほどある。でも、今回の美嘉みたいなネタは学生アイドルにはありがちの話で、大して興味を持たれるものじゃない」
P「それでも美嘉は知名度があったから多少の反応もあったけど、それもすぐに止んだだろ?」
周子「それは...そうだね。むしろ毎日のように応援メッセ―ジが届くようになってた」
P「あいつらだって暇じゃないんだ、普通こんなネタ長い事引っ張り続けない」
周子「でも、実際あの3つの出版社は美嘉ちゃんのネガキャンし続けたよ?」
P「ああ...写真の共有といい、非常に不自然だ」
周子「んー...どういうことなんやろ?」
周子「まあなんにせよ、一件落着って感じだね。あいつら諦めてくれたみたいでよかったよ」
周子「あいつら受験終わりまで毎日のように美嘉ちゃん相手に勝手な事ばっか書いてたけど、こんなしょーもないネタ引きずるなんてどんだけ暇やったんかな?」
P「.......周子、その疑問は正しい」
周子「えっ?」
P「その通りなんだよ、ゴシップなんて今の世の中山ほどある。でも、今回の美嘉みたいなネタは学生アイドルにはありがちの話で、大して興味を持たれるものじゃない」
P「それでも美嘉は知名度があったから多少の反応もあったけど、それもすぐに止んだだろ?」
周子「それは...そうだね。むしろ毎日のように応援メッセ―ジが届くようになってた」
P「あいつらだって暇じゃないんだ、普通こんなネタ長い事引っ張り続けない」
周子「でも、実際あの3つの出版社は美嘉ちゃんのネガキャンし続けたよ?」
P「ああ...写真の共有といい、非常に不自然だ」
周子「んー...どういうことなんやろ?」
722: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/04(木) 23:10:42.29 :s50baoB30
P「それに、美嘉は最初から集中砲火されてたわけじゃなかった。むしろ最初の方は皆に全体的に、特に周子に記者が張り付いてたよな?」
周子「あー...そうだねー。家にも仕事先にも来てたもんね」
P「多分、811プロのイメージを下げれれば誰でもよかったんだ。周子にマークが多かったのはもしかしたら同じアパートに住んでるプロデューサー...俺と一緒に映ってる写真を撮ってネタにするつもりだったのかもしれない」
P「でもウチが少数精鋭なのもあって、なかなか皆隙を見せなくて焦っていたんだろう。実際みんな警戒してたしな」
周子「そこにたまたま美嘉ちゃんを叩けそうなネタが出てきたから、小さくてもそれを引っ張り続けて必死にイメージダウンを狙ったってこと?」
P「まぁ、考えられるとしたらそれくらいだろうな...だがそれでも、やっぱりなんか違和感が残る。人気アイドルを抱えてるとはいえ、業界の中ではコネも資金も小規模のウチをこんなムリのあるやり方で狙い続けた理由もよくわからんし」
周子「.....まっ、どんな理由あれ美嘉ちゃんを傷つけたのは許せないけどね。いつかこの借り、返してやるんだから!」
P「だが気を付けろ。多分この事件、まだ終わっちゃいない」
周子「えっ?」
P「出版社には大したメリットもないのに、ここまで無理なリンチを決行したんだ。3つ出版社の裏に、もっとデカい何かが隠れているのは間違いない」
周子「それって所謂、『黒幕』ってやつ?」
P「ああ.......絶対につきとめて、借りは返す」
P(それにしてもこの3つの出版社、確かあの時も....)
P「それに、美嘉は最初から集中砲火されてたわけじゃなかった。むしろ最初の方は皆に全体的に、特に周子に記者が張り付いてたよな?」
周子「あー...そうだねー。家にも仕事先にも来てたもんね」
P「多分、811プロのイメージを下げれれば誰でもよかったんだ。周子にマークが多かったのはもしかしたら同じアパートに住んでるプロデューサー...俺と一緒に映ってる写真を撮ってネタにするつもりだったのかもしれない」
P「でもウチが少数精鋭なのもあって、なかなか皆隙を見せなくて焦っていたんだろう。実際みんな警戒してたしな」
周子「そこにたまたま美嘉ちゃんを叩けそうなネタが出てきたから、小さくてもそれを引っ張り続けて必死にイメージダウンを狙ったってこと?」
P「まぁ、考えられるとしたらそれくらいだろうな...だがそれでも、やっぱりなんか違和感が残る。人気アイドルを抱えてるとはいえ、業界の中ではコネも資金も小規模のウチをこんなムリのあるやり方で狙い続けた理由もよくわからんし」
周子「.....まっ、どんな理由あれ美嘉ちゃんを傷つけたのは許せないけどね。いつかこの借り、返してやるんだから!」
P「だが気を付けろ。多分この事件、まだ終わっちゃいない」
周子「えっ?」
P「出版社には大したメリットもないのに、ここまで無理なリンチを決行したんだ。3つ出版社の裏に、もっとデカい何かが隠れているのは間違いない」
周子「それって所謂、『黒幕』ってやつ?」
P「ああ.......絶対につきとめて、借りは返す」
P(それにしてもこの3つの出版社、確かあの時も....)
723: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/04(木) 23:12:15.42 :s50baoB30
周子「Pさん?」
P「!.......なんだ?」
周子「さっきからずーっと怖い顔してるけど、どしたん?」
P「いやなに、出版社にやられたこと思い返すとなんか凄くムカついてきてな」
周子「ふーん....」
P「それより、仕事に戻るぞ。まだまだ処理できてない案件は山ほどあるんだからな」
周子「はーい」
周子「Pさん?」
P「!.......なんだ?」
周子「さっきからずーっと怖い顔してるけど、どしたん?」
P「いやなに、出版社にやられたこと思い返すとなんか凄くムカついてきてな」
周子「ふーん....」
P「それより、仕事に戻るぞ。まだまだ処理できてない案件は山ほどあるんだからな」
周子「はーい」
724: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/04(木) 23:13:10.36 :s50baoB30
ようやく、ようやく、尻尾が見えてきた....
待ってろ...俺は必ずお前を見つけだして、そして.....
この復讐を、やり遂げる...
to be continued.....
ようやく、ようやく、尻尾が見えてきた....
待ってろ...俺は必ずお前を見つけだして、そして.....
この復讐を、やり遂げる...
to be continued.....
725: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/04(木) 23:15:07.52 :s50baoB30
Chapter13が終わったところで、今回はここまで―
実際アイドルと受験生の両立ってめちゃくちゃ大変そうだけど、美嘉ねぇはどっちも妥協しないんだろうなぁと思ったり
シリアス続いたので、次回は箸休め回みたいなのになる予定です
実際アイドルと受験生の両立ってめちゃくちゃ大変そうだけど、美嘉ねぇはどっちも妥協しないんだろうなぁと思ったり
シリアス続いたので、次回は箸休め回みたいなのになる予定です
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森きのこ
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