228: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/23(火) 21:51:50.37 :Nh7ciJkR0
Chapter23「Last stage curtain call」
229: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/23(火) 21:53:01.28 :Nh7ciJkR0
決勝当日
開演の2時間ほど前に、私達は控室に入る
裏口からドームの中に入る時にちらと見えた入り口には、既に終わりの見えない行列が出来ていた
それだけこの国において、『アイドル』という存在は人々の心を動かし、夢を託される存在なのだろう
.....そう、今私達はProject,Queenと共に、何万人という人々の夢を背負っている
それをしっかりと理解した上で、改めて決意を固める
どっちのファンとかは関係ない
ここまで私達を応援しに来てくれた全ての人達の為に、無様な姿は絶対に見せない
思う事は、色々ある
それでも、私達は揺らがない。余計な雑念なんか、いらない
今日やる事はただ一つ
アイドルとして全力でファンを楽しませて、アイドルである自分自身を楽しんで
世界で一番楽しいセカイを作り上げる事!!!
決勝当日
開演の2時間ほど前に、私達は控室に入る
裏口からドームの中に入る時にちらと見えた入り口には、既に終わりの見えない行列が出来ていた
それだけこの国において、『アイドル』という存在は人々の心を動かし、夢を託される存在なのだろう
.....そう、今私達はProject,Queenと共に、何万人という人々の夢を背負っている
それをしっかりと理解した上で、改めて決意を固める
どっちのファンとかは関係ない
ここまで私達を応援しに来てくれた全ての人達の為に、無様な姿は絶対に見せない
思う事は、色々ある
それでも、私達は揺らがない。余計な雑念なんか、いらない
今日やる事はただ一つ
アイドルとして全力でファンを楽しませて、アイドルである自分自身を楽しんで
世界で一番楽しいセカイを作り上げる事!!!
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230: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/23(火) 21:54:32.62 :Nh7ciJkR0
ステージが始まるまでの間、私達はその時間をフルに使い、本番に向けて何度も確認と調整を重ねた
特にミーティングは、残された時間の半分以上をかけて入念に行われた
本番の予定を一つ一つ確認するたびに、私達は噛み締める
このライブが、とても大きな危険を秘めている事
今、私達は、少し足を滑らせば即座に奈落に落ちる、細い綱の上を歩いているという事
そして、同時に理解する
それでも尚、勝機はあると........
最終調整の時間が終わり、ステージへ向かう
その途中、あの男に出会った
そしてその傍らには、もう一人......
ステージが始まるまでの間、私達はその時間をフルに使い、本番に向けて何度も確認と調整を重ねた
特にミーティングは、残された時間の半分以上をかけて入念に行われた
本番の予定を一つ一つ確認するたびに、私達は噛み締める
このライブが、とても大きな危険を秘めている事
今、私達は、少し足を滑らせば即座に奈落に落ちる、細い綱の上を歩いているという事
そして、同時に理解する
それでも尚、勝機はあると........
最終調整の時間が終わり、ステージへ向かう
その途中、あの男に出会った
そしてその傍らには、もう一人......
231: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/23(火) 21:56:50.90 :Nh7ciJkR0
屋久井「やあ君たち、本当に来てしまったんだね」
美嘉「当然だよ、来ない理由なんてないじゃん」
奏「むしろ、貴方たちにとっては好都合なんじゃない?自分にとって邪魔な人間を、纏めて始末できるんだから」
屋久井「いやまぁ、棄権するならそれはそれで楽だったのだがね。確かに君のその顔を見ると、この手でぐちゃぐちゃにしてやりたくなってきたよ」
P「隣の方は....ああ、891プロのプロデューサーですか。初めましてで、いいんだよな?」
891P「そのはずですが、なにか?」
P「....いえ、別に」
屋久井「やあ君たち、本当に来てしまったんだね」
美嘉「当然だよ、来ない理由なんてないじゃん」
奏「むしろ、貴方たちにとっては好都合なんじゃない?自分にとって邪魔な人間を、纏めて始末できるんだから」
屋久井「いやまぁ、棄権するならそれはそれで楽だったのだがね。確かに君のその顔を見ると、この手でぐちゃぐちゃにしてやりたくなってきたよ」
P「隣の方は....ああ、891プロのプロデューサーですか。初めましてで、いいんだよな?」
891P「そのはずですが、なにか?」
P「....いえ、別に」
232: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/23(火) 21:58:20.06 :Nh7ciJkR0
屋久井「ところで君たち、このままライブが始まればどうなるか、予想はついているのかね?」
フレデリカ「ファンの皆がハッピーになる!!」
屋久井「......本気で言っているのかい?まあいい、ならせいぜい頑張ることだね」
屋久井「だがP君、君は本当にいいのかな?このままこいつらをステージに上げれば、君はまた私に大切な人を奪われるんだぞ?」
P「...........」
屋久井「それに私のの隣にいるこの男は、君の愛しの女を枕に売り出した張本人だ。その上、自分はトップアイドルユニットのプロデューサーとして、のうのうと生きてる。憎くないかい?」
891P「ちょっと社長、これでも私、業界一クリーンなプロデューサーとして活動しているんですから、あんまり人聞きの悪いこと言わないでくださいよ~」
891P「まぁ、全部事実ですけども」
P「......................」
屋久井「私と彼が憎いだろう?殺してやりたいだろう?いいんだぞ一発くらい殴ってみても、ん~?」
屋久井「ところで君たち、このままライブが始まればどうなるか、予想はついているのかね?」
フレデリカ「ファンの皆がハッピーになる!!」
屋久井「......本気で言っているのかい?まあいい、ならせいぜい頑張ることだね」
屋久井「だがP君、君は本当にいいのかな?このままこいつらをステージに上げれば、君はまた私に大切な人を奪われるんだぞ?」
P「...........」
屋久井「それに私のの隣にいるこの男は、君の愛しの女を枕に売り出した張本人だ。その上、自分はトップアイドルユニットのプロデューサーとして、のうのうと生きてる。憎くないかい?」
891P「ちょっと社長、これでも私、業界一クリーンなプロデューサーとして活動しているんですから、あんまり人聞きの悪いこと言わないでくださいよ~」
891P「まぁ、全部事実ですけども」
P「......................」
屋久井「私と彼が憎いだろう?殺してやりたいだろう?いいんだぞ一発くらい殴ってみても、ん~?」
233: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/23(火) 21:59:09.30 :Nh7ciJkR0
煽るように下卑た笑みをプロデューサーさんの前に差し出しされる
その顔を見たプロデューサーさんから、一瞬だけ冷たい殺気が漏れた
......でも、すぐに心底興味なさげな顔になって、冷たい視線でその笑みを見つめる
煽るように下卑た笑みをプロデューサーさんの前に差し出しされる
その顔を見たプロデューサーさんから、一瞬だけ冷たい殺気が漏れた
......でも、すぐに心底興味なさげな顔になって、冷たい視線でその笑みを見つめる
234: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/23(火) 22:00:37.94 :Nh7ciJkR0
P「どーでもいいんで、話が済んだんならさっさとどいてくれます?俺たちステージに行かなきゃならないんで」
屋久井「どうでもいい....だと?」
P「そりゃああんたにも、そっちのプロデューサーにも、色々思うところはありますがね。それは今、ステージに持ちこむもんじゃない」
P「それに.......今は本当に、あんた達に興味を向けてる余裕はないんですよ。なぁ、お前ら?」
周子「そうやねー、あたし達これから、あの『Project,Queen』と一緒にライブするんだもん。それ以外のこと考える余裕、ないかなー」
志希「あたし達別にキミたちと戦うわけじゃないしー、正直なところ、キミたちにはぜんぜん興味わかないんだよねー」
P「そっちのプロデューサーさんも、こんな所で油売らず、自分の担当の所に行ってあげた方がいいんじゃないですか?」
P「.........それとも、彼女たちの所へ向かえない事情がある、とか?」
891P「....................」
屋久井「フン、まあ精々、無様な姿を見せないように頑張ることだね」
P「ご期待に沿えるよう、頑張らせていただきますよ。それじゃあ、また.....」
P「どーでもいいんで、話が済んだんならさっさとどいてくれます?俺たちステージに行かなきゃならないんで」
屋久井「どうでもいい....だと?」
P「そりゃああんたにも、そっちのプロデューサーにも、色々思うところはありますがね。それは今、ステージに持ちこむもんじゃない」
P「それに.......今は本当に、あんた達に興味を向けてる余裕はないんですよ。なぁ、お前ら?」
周子「そうやねー、あたし達これから、あの『Project,Queen』と一緒にライブするんだもん。それ以外のこと考える余裕、ないかなー」
志希「あたし達別にキミたちと戦うわけじゃないしー、正直なところ、キミたちにはぜんぜん興味わかないんだよねー」
P「そっちのプロデューサーさんも、こんな所で油売らず、自分の担当の所に行ってあげた方がいいんじゃないですか?」
P「.........それとも、彼女たちの所へ向かえない事情がある、とか?」
891P「....................」
屋久井「フン、まあ精々、無様な姿を見せないように頑張ることだね」
P「ご期待に沿えるよう、頑張らせていただきますよ。それじゃあ、また.....」
235: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/23(火) 22:03:02.76 :Nh7ciJkR0
ドス黒い悪意を振り払い、プロデューサーさんはステージの方向へ歩いていく
私達も、その後に続いていく
今私達に見えているものは、ただ一つだけ
私達を待っている人達がいる、あの煌く夢の舞台.....
ただそれだけしか、見えていない
ドス黒い悪意を振り払い、プロデューサーさんはステージの方向へ歩いていく
私達も、その後に続いていく
今私達に見えているものは、ただ一つだけ
私達を待っている人達がいる、あの煌く夢の舞台.....
ただそれだけしか、見えていない
236: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/23(火) 22:03:47.96 :Nh7ciJkR0
891P「思ったより落ち着いてましたね。それとも、プレッシャーのかかりすぎで、頭がおかしくなったんですかね?」
屋久井「さあね......まあ、なんでもいいさ。それよりも891P君、手筈は整っているな?」
891P「勿論です、準備は滞りなく完了しています.......」
屋久井「そうか、ならそのままよろしく頼むよ」
屋久井「811プロ.....望み通りこのIGを、貴様らの墓場にしてやろう!!」
891P「思ったより落ち着いてましたね。それとも、プレッシャーのかかりすぎで、頭がおかしくなったんですかね?」
屋久井「さあね......まあ、なんでもいいさ。それよりも891P君、手筈は整っているな?」
891P「勿論です、準備は滞りなく完了しています.......」
屋久井「そうか、ならそのままよろしく頼むよ」
屋久井「811プロ.....望み通りこのIGを、貴様らの墓場にしてやろう!!」
237: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/23(火) 22:05:30.68 :Nh7ciJkR0
~~~~ 一方、客席では ~~~~
早苗「おー!こりゃいい席ねー!」
ベテトレ「Pが運営にかけ合わせて、一番高い席のチケットを取ってくれたからな」
早苗「数万円するんだっけ?やっぱIGの決勝ともなると、値段も跳ね上がるのねー」
ベテトレ「だがその分、一番アイドルに近づける場所でもある。LiPPSの集大成を見届けるのには、これ以上ないくらいに相応しい場所だろう」
早苗「でも、皆大丈夫かしら?きっと891プロの妨害があるでしょう?」
ベテトレ「大丈夫だ、あの子達を信じて、見届けてやれ。ファンである私達が曇っていては、彼女達が思いっきり輝けないだろう?」
早苗「......そうね!お姉さん精一杯応援するわ!こう見えても昔、応援団長だってやったんだから!」
早苗「って、そんなこと言ってたら早速コイントスが始まるわよ!第一審査は先攻の方がいいのよね?」
ベテトレ「.....ああ、そうだ」
早苗「よしっ!先攻出ろ先攻出ろー!」
ベテトレ「.....................」
ピンッ!カラカラカラカラン........
デンッ!!
『Project,Queen』
早苗「って、あぁ!先攻、取られちゃった......」
ベテトレ「いや、これでいいんだ」
早苗「えっ?」
ベテトレ「第一審査で先攻を取られるのは想定済みだ。大丈夫、彼女たちならきっと、上手くやってくれるさ」
~~~~ 一方、客席では ~~~~
早苗「おー!こりゃいい席ねー!」
ベテトレ「Pが運営にかけ合わせて、一番高い席のチケットを取ってくれたからな」
早苗「数万円するんだっけ?やっぱIGの決勝ともなると、値段も跳ね上がるのねー」
ベテトレ「だがその分、一番アイドルに近づける場所でもある。LiPPSの集大成を見届けるのには、これ以上ないくらいに相応しい場所だろう」
早苗「でも、皆大丈夫かしら?きっと891プロの妨害があるでしょう?」
ベテトレ「大丈夫だ、あの子達を信じて、見届けてやれ。ファンである私達が曇っていては、彼女達が思いっきり輝けないだろう?」
早苗「......そうね!お姉さん精一杯応援するわ!こう見えても昔、応援団長だってやったんだから!」
早苗「って、そんなこと言ってたら早速コイントスが始まるわよ!第一審査は先攻の方がいいのよね?」
ベテトレ「.....ああ、そうだ」
早苗「よしっ!先攻出ろ先攻出ろー!」
ベテトレ「.....................」
ピンッ!カラカラカラカラン........
デンッ!!
『Project,Queen』
早苗「って、あぁ!先攻、取られちゃった......」
ベテトレ「いや、これでいいんだ」
早苗「えっ?」
ベテトレ「第一審査で先攻を取られるのは想定済みだ。大丈夫、彼女たちならきっと、上手くやってくれるさ」
238: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/23(火) 22:07:43.46 :Nh7ciJkR0
P「"予定通り"、第一審査は後攻になったな。お前ら、作戦は頭に入ってるか?」
美嘉「もちろん!この日の為に毎日練習してきたからね★」
フレデリカ「それより、もうすぐProject,Queenのステージが始まるよ!みんなで応援しよー♪」
周子「せやねー♪こんな大きなお祭りなんだから、あたし達だって楽しまないとね!」
~~~♪~~~~♪~~♪~~~♪~~~
フレー!フレー!
ミンナガンバッテー!
チョットフレチャン、シキチャン!ソレイジョウハチカヅキスギダッテ!
P(やはり、第一審査はリーダーのちとせを前に出してきたか。それにしても凄い存在感だ....まるでファンタジーのような容姿もそうだが、何よりもこの歌声.....)
P(脳と心臓に直接突き刺さって、身体が甘く溶かされていくような感覚がする....何十年に一度出るか出ないかの歌姫だ。やっぱおっちゃん、見る目はあるんだなぁ)
だからこそ、彼女達の抱いた夢に敬意を払って、全力で相手してやらないとな!!
P「"予定通り"、第一審査は後攻になったな。お前ら、作戦は頭に入ってるか?」
美嘉「もちろん!この日の為に毎日練習してきたからね★」
フレデリカ「それより、もうすぐProject,Queenのステージが始まるよ!みんなで応援しよー♪」
周子「せやねー♪こんな大きなお祭りなんだから、あたし達だって楽しまないとね!」
~~~♪~~~~♪~~♪~~~♪~~~
フレー!フレー!
ミンナガンバッテー!
チョットフレチャン、シキチャン!ソレイジョウハチカヅキスギダッテ!
P(やはり、第一審査はリーダーのちとせを前に出してきたか。それにしても凄い存在感だ....まるでファンタジーのような容姿もそうだが、何よりもこの歌声.....)
P(脳と心臓に直接突き刺さって、身体が甘く溶かされていくような感覚がする....何十年に一度出るか出ないかの歌姫だ。やっぱおっちゃん、見る目はあるんだなぁ)
だからこそ、彼女達の抱いた夢に敬意を払って、全力で相手してやらないとな!!
239: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/23(火) 22:09:44.92 :Nh7ciJkR0
ちとせ「あー.....ちょっと疲れちゃったわ」
千夜「お疲れさまですお嬢様。次の出番までしばらくありますので、今のうちにお休みください」
颯「ちとせちゃん凄かったよー!流石あたし達のリーダーだね!」
凪「トップバッターだったのもあると思いますが、観客の皆さん完全にメロメロになってましたよ。まさにちとせ無双」
颯「千歳ちゃんが頑張ってくれた分、第2審査はあたし達が繋いであげるからね!」
ちとせ「ごめんね?私あまり体力がないから....」
千夜「仕方ありません、お嬢様のそれは生まれつきの物ですから。それでも全力でステージで歌うそのお姿は、本当に立派でしたよ。隣に立つ私も、心が跳び跳ねるように沸き立ちました」
ちとせ「そっか。千夜ちゃんが喜んでくれたなら、私も嬉しいな」
ちとせ「....ところで、プロデューサーは?」
颯「スタッフさんと次の審査の演出の事話しに行くって。もう!折角ちとせちゃんが頑張ったのに、肝心なときにいないんだから!」
ちとせ(.....やっぱり、仕掛けに行くのね)
私の魔法、どうか、役に立ちますように......
ちとせ「あー.....ちょっと疲れちゃったわ」
千夜「お疲れさまですお嬢様。次の出番までしばらくありますので、今のうちにお休みください」
颯「ちとせちゃん凄かったよー!流石あたし達のリーダーだね!」
凪「トップバッターだったのもあると思いますが、観客の皆さん完全にメロメロになってましたよ。まさにちとせ無双」
颯「千歳ちゃんが頑張ってくれた分、第2審査はあたし達が繋いであげるからね!」
ちとせ「ごめんね?私あまり体力がないから....」
千夜「仕方ありません、お嬢様のそれは生まれつきの物ですから。それでも全力でステージで歌うそのお姿は、本当に立派でしたよ。隣に立つ私も、心が跳び跳ねるように沸き立ちました」
ちとせ「そっか。千夜ちゃんが喜んでくれたなら、私も嬉しいな」
ちとせ「....ところで、プロデューサーは?」
颯「スタッフさんと次の審査の演出の事話しに行くって。もう!折角ちとせちゃんが頑張ったのに、肝心なときにいないんだから!」
ちとせ(.....やっぱり、仕掛けに行くのね)
私の魔法、どうか、役に立ちますように......
240: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/23(火) 22:10:43.16 :Nh7ciJkR0
第一審査後攻、LiPPSの曲が始まる
先攻のProject,Queenの魅力的なパフォーマンスによって、大きなプレッシャーを押し付けられたはずだったが、彼女達は全く動じることなく自分たちの魅力を100%......
いや、それ以上の輝きを放っていた
だが、それでもまだ、足りない
トップバッターを取られたのもあるが、単純にProject,Queenのポテンシャルが非常に高く、彼女たちが遺していったハードルも、それ相応に高いものになってしまったのだ
流石に、891プロが事務所の総力を挙げて押し上げてきたユニット......『女王』の名を冠するに相応しい貫禄だ
その事実を、悔しくも歯を食いしばって受け止めるしかなかったその時、事件は起きた
LiPPSが歌う曲を流していた音響が、ピタリと止まったのだ
もちろん、891プロが仕組んだものだろう
ステージは一瞬、静寂に包まれる
俺は目の前で起こったその悪意ある現実に.......
第一審査後攻、LiPPSの曲が始まる
先攻のProject,Queenの魅力的なパフォーマンスによって、大きなプレッシャーを押し付けられたはずだったが、彼女達は全く動じることなく自分たちの魅力を100%......
いや、それ以上の輝きを放っていた
だが、それでもまだ、足りない
トップバッターを取られたのもあるが、単純にProject,Queenのポテンシャルが非常に高く、彼女たちが遺していったハードルも、それ相応に高いものになってしまったのだ
流石に、891プロが事務所の総力を挙げて押し上げてきたユニット......『女王』の名を冠するに相応しい貫禄だ
その事実を、悔しくも歯を食いしばって受け止めるしかなかったその時、事件は起きた
LiPPSが歌う曲を流していた音響が、ピタリと止まったのだ
もちろん、891プロが仕組んだものだろう
ステージは一瞬、静寂に包まれる
俺は目の前で起こったその悪意ある現実に.......
241: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/23(火) 22:11:18.42 :Nh7ciJkR0
P(......よしっ、計画通り!!)
心の中で小さくガッツポーズを決めた
P(......よしっ、計画通り!!)
心の中で小さくガッツポーズを決めた
242: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/23(火) 22:12:09.31 :Nh7ciJkR0
おっちゃん、確かにちとせちゃんはこの世に二つとない才能を持った歌姫だ
だけどな.........
『歌姫』は、こっちにだって飛びっきりのがいるんだよ!!
おっちゃん、確かにちとせちゃんはこの世に二つとない才能を持った歌姫だ
だけどな.........
『歌姫』は、こっちにだって飛びっきりのがいるんだよ!!
243: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/23(火) 22:13:03.00 :Nh7ciJkR0
もしLiPPSの中で、『一番』歌が上手いのは誰かと聞かれれば
全員が間違いなく、彼女を指名するだろう
811プロが証明する最高の化学式、『歌姫 一ノ瀬志希』を!
もしLiPPSの中で、『一番』歌が上手いのは誰かと聞かれれば
全員が間違いなく、彼女を指名するだろう
811プロが証明する最高の化学式、『歌姫 一ノ瀬志希』を!
244: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/23(火) 22:13:48.35 :Nh7ciJkR0
あたしとパパの一番の繋がりって言ったら、まあケミカルだね~
パパの教えてくれる化学式が楽しくって、パパの期待に応えたくって、パパと一緒に研究したくって
その為に色んな化学式を弄り回して、色んな反応を起こしてきたんだから
じゃあ、ママとの一番の繋がりは?
ちょっと前まで、ママを見捨てて海の向こうへ渡ったあたしに、そんなものは残されてないと思ってた
だけど、アイドルとして生きて、ようやく気付いた
あたしにはちゃんと、ママから受け継いだ物があったことを
あたしとパパの一番の繋がりって言ったら、まあケミカルだね~
パパの教えてくれる化学式が楽しくって、パパの期待に応えたくって、パパと一緒に研究したくって
その為に色んな化学式を弄り回して、色んな反応を起こしてきたんだから
じゃあ、ママとの一番の繋がりは?
ちょっと前まで、ママを見捨てて海の向こうへ渡ったあたしに、そんなものは残されてないと思ってた
だけど、アイドルとして生きて、ようやく気付いた
あたしにはちゃんと、ママから受け継いだ物があったことを
245: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/23(火) 22:14:19.56 :Nh7ciJkR0
(ママ、今日もあれ歌って~)
(あらあら、志希は本当にあの歌が好きね)
(うん!ママが好きな歌だから!それに、ママが歌ってるのが大好きだから、あたしも歌うのが好き!)
(まあ!志希にそう言ってもらえると嬉しいわ!ママも志希の歌、大好きよ)
(ホント!?じゃあ一緒に歌おう!)
(もちろん!じゃあいくわよ?)
まいにちまいにち僕らは鉄板の~~.............................♪
(ママ、今日もあれ歌って~)
(あらあら、志希は本当にあの歌が好きね)
(うん!ママが好きな歌だから!それに、ママが歌ってるのが大好きだから、あたしも歌うのが好き!)
(まあ!志希にそう言ってもらえると嬉しいわ!ママも志希の歌、大好きよ)
(ホント!?じゃあ一緒に歌おう!)
(もちろん!じゃあいくわよ?)
まいにちまいにち僕らは鉄板の~~.............................♪
246: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/23(火) 22:15:16.25 :Nh7ciJkR0
志希「~~~♪~~~~♪~~♪~~♪~~~~♪~~~~♪」
スーツ姿の観客「すげぇ、すげえよおい....」
清楚な観客「こんな綺麗な歌声が、この世にあるなんて.....」
志希フレ親衛隊1「志希さんのアカペラ、まじ最高っス.....!」
志希フレ親衛隊2「天使か?ヤバイ惚れそう....いやもう惚れてたわ、デビューの時から惚れてたわ」
屋久井(アカペラアレンジ、だと!?)
屋久井(どういう事だ!?音響が落ちるのを読んでいたという事か?一体何故!?)
屋久井(マズイ......音源が無くなって静かになったことで、逆に歌声を際立たせるための演出に利用されてしまっている!
志希「~~~♪~~~~♪~~♪~~♪~~~~♪~~~~♪」
スーツ姿の観客「すげぇ、すげえよおい....」
清楚な観客「こんな綺麗な歌声が、この世にあるなんて.....」
志希フレ親衛隊1「志希さんのアカペラ、まじ最高っス.....!」
志希フレ親衛隊2「天使か?ヤバイ惚れそう....いやもう惚れてたわ、デビューの時から惚れてたわ」
屋久井(アカペラアレンジ、だと!?)
屋久井(どういう事だ!?音響が落ちるのを読んでいたという事か?一体何故!?)
屋久井(マズイ......音源が無くなって静かになったことで、逆に歌声を際立たせるための演出に利用されてしまっている!
247: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/23(火) 22:16:11.92 :Nh7ciJkR0
屋久井「891P君!すぐに音源を戻すんだ!」
891P「は、はい!かしこまりました!」
屋久井(急に音源が戻れば、その分バランスを崩すはず.....これで終わりだ)
891P君に指示を出した数秒後、唐突に音源が復活する
これで奴のアカペラも崩れ....ッ!?
『~~~♪~~♪~~~~♪』
音源が復旧したその瞬間、奴の崩れるはずだったアカペラは、突如入り込んできた残りのアイドル達に巻きとられ、より強く、盛り上がる歌声へと変貌した
そして、自らの失策に気づく
音源を復旧させたその瞬間こそ、曲の最後の盛り上がり
大サビに突入した、まさにその瞬間だったという事を......
屋久井「891P君!すぐに音源を戻すんだ!」
891P「は、はい!かしこまりました!」
屋久井(急に音源が戻れば、その分バランスを崩すはず.....これで終わりだ)
891P君に指示を出した数秒後、唐突に音源が復活する
これで奴のアカペラも崩れ....ッ!?
『~~~♪~~♪~~~~♪』
音源が復旧したその瞬間、奴の崩れるはずだったアカペラは、突如入り込んできた残りのアイドル達に巻きとられ、より強く、盛り上がる歌声へと変貌した
そして、自らの失策に気づく
音源を復旧させたその瞬間こそ、曲の最後の盛り上がり
大サビに突入した、まさにその瞬間だったという事を......
248: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/23(火) 22:17:14.17 :Nh7ciJkR0
おっちゃん、最近ずっと会って無かったから、すっかり忘れちまったみたいだな
昔のあんた、何年も俺と一緒に仕事してた頃のあんたなら、すぐに気付けただろうに
P「よりにもよってこの俺に、『歌』で勝負を仕掛けるなんて.......」
そんなの、余りにも相手が悪すぎるだろ?
おっちゃん、最近ずっと会って無かったから、すっかり忘れちまったみたいだな
昔のあんた、何年も俺と一緒に仕事してた頃のあんたなら、すぐに気付けただろうに
P「よりにもよってこの俺に、『歌』で勝負を仕掛けるなんて.......」
そんなの、余りにも相手が悪すぎるだろ?
249: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/23(火) 22:18:01.47 :Nh7ciJkR0
第一審査 結果
LiPPS 777543票(累計777543票)
Project,Queen 819225票(累計819225票)
P「まっ、かっこつけても逆転までは出来ねぇか」
周子「やっぱトップバッターの補正もあるだろうけど......それを差し引いても、本当に凄いパフォーマンスだったよ」
奏「でも、志希のおかげでしっかり食らいつくことができたわ。お手柄ね、志希」
志希「プロデューサーが音響がない時に映える歌い方を仕込んでくれたおかげだよ。でも、ちとせちゃんがあの手紙を送ってくれなかったら、やばかったかもねー」
P「ああ、本当にあの子には感謝しかねぇよ.....」
第一審査 結果
LiPPS 777543票(累計777543票)
Project,Queen 819225票(累計819225票)
P「まっ、かっこつけても逆転までは出来ねぇか」
周子「やっぱトップバッターの補正もあるだろうけど......それを差し引いても、本当に凄いパフォーマンスだったよ」
奏「でも、志希のおかげでしっかり食らいつくことができたわ。お手柄ね、志希」
志希「プロデューサーが音響がない時に映える歌い方を仕込んでくれたおかげだよ。でも、ちとせちゃんがあの手紙を送ってくれなかったら、やばかったかもねー」
P「ああ、本当にあの子には感謝しかねぇよ.....」
250: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/23(火) 22:19:36.35 :Nh7ciJkR0
~~~ 2週間前、事務所 ~~~
P「みんな、この手紙を見てほしい」
フレデリカ「綺麗な手紙だねー!ファンレター?」
P「うーん....ファンレターというわけじゃないと思うが、まあ俺たちのことを応援してくれてるみたいだな」
美嘉「どういう事?」
P「とにかく中身を見てくれ、その方が早い」
プロデューサーさんが机に広げた手紙を、皆が一斉にのぞき込む
奏「.......これって!」
P「彼女もIGの決勝っていう最高のステージを、汚い手で汚されたくないんだろう。そりゃそうだ、あの子だって『アイドル』なんだから」
P「きっと彼女は、自分を取り巻く困難に葛藤し続けて、それでも自分の信念を貫いて、この手紙を俺たちに託してくれたんだろうな」
奏「だったら、私達はその想いに応えないといけないわね」
P「ああ、だから今日のレッスンからは、この手紙の内容を鑑みてメニューを組んでいく」
P「見てろよおっちゃん......あんたの腐った妨害を、煌く宝石に変えてやるよ」
~~~ 2週間前、事務所 ~~~
P「みんな、この手紙を見てほしい」
フレデリカ「綺麗な手紙だねー!ファンレター?」
P「うーん....ファンレターというわけじゃないと思うが、まあ俺たちのことを応援してくれてるみたいだな」
美嘉「どういう事?」
P「とにかく中身を見てくれ、その方が早い」
プロデューサーさんが机に広げた手紙を、皆が一斉にのぞき込む
奏「.......これって!」
P「彼女もIGの決勝っていう最高のステージを、汚い手で汚されたくないんだろう。そりゃそうだ、あの子だって『アイドル』なんだから」
P「きっと彼女は、自分を取り巻く困難に葛藤し続けて、それでも自分の信念を貫いて、この手紙を俺たちに託してくれたんだろうな」
奏「だったら、私達はその想いに応えないといけないわね」
P「ああ、だから今日のレッスンからは、この手紙の内容を鑑みてメニューを組んでいく」
P「見てろよおっちゃん......あんたの腐った妨害を、煌く宝石に変えてやるよ」
251: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/23(火) 22:21:45.55 :Nh7ciJkR0
周子「プレゼントの仕分け中にあの手紙を見つけた時はびっくりしたねー、決勝でこんな事されるよって、妨害の内容がズラーっと書かれてたんだもん」
奏「だからこそ私達は、その妨害を逆に利用できるように練習を重ねることができた.....彼女の決意を無駄にしないためにも、必ずLIVEを成功させるわよ」
美嘉「手紙によると、次はあたし達が先攻なんだよね?」
P「そうだ。おそらくリーダーのちとせの体力を回復させたいんだろう、残りの3人が前に出てくるはずだ。だが、リーダーが後ろに下がっているからと言って油断は出来ない。むしろちとせの頑張りに報いる為に全力で来るだろうな」
P「だが、この隙に勝負を仕掛けに行かなきゃ俺たちに勝機はないだろう。折角の先攻だ、一気にプレッシャーをかけに行くぞ!」
美嘉「次の審査は照明が落とされるんだっけ?なんか覇王エンジェルズの時に比べて、あたし達への妨害ちょっと甘くない?あの時は音響も照明も一斉に落ちたし、物理的に怪我までさせたのに」
P「向こうとしても、ProjectQueenの最後のステージが終わるまでは、審査が中止になるほど大きな事はしたくないんだろう。折角IGで優勝しても、審査が途中で終わったってミソが付けば、その後芸能界の覇権を取るのに支障が出るかもしれないからな」
P「だが、覇王エンジェルズはあれだけの妨害を食らっても動じない精神力があった。だからこそ、無理やりにも初手で一気に潰しにかかる必要があったんだろう。半面、俺たちにはそうしてこないって事は.......ムカつくことに、舐められてんだろうな」
奏「舐められてる.....ふーん」
周子「へぇ.....成程ねぇ。じゃあその油断に付け込ませてもらおうよ」
P「ああ、一発かまして、俺たちを舐めた事後悔させてやれ。その為にもお前ら、ちゃんと例の物は用意できてるか?」
奏「ええ、ちゃんと5人分用意してあるわよ」
志希「あたしも、頼まれてた物はばっちり作ってきたよー」
フレデリカ「"秘策"も、ばっちり用意してあるもんね!準備万端だよー♪」
P「OK!じゃあ次の審査も楽しんでこい!!」
周子「プレゼントの仕分け中にあの手紙を見つけた時はびっくりしたねー、決勝でこんな事されるよって、妨害の内容がズラーっと書かれてたんだもん」
奏「だからこそ私達は、その妨害を逆に利用できるように練習を重ねることができた.....彼女の決意を無駄にしないためにも、必ずLIVEを成功させるわよ」
美嘉「手紙によると、次はあたし達が先攻なんだよね?」
P「そうだ。おそらくリーダーのちとせの体力を回復させたいんだろう、残りの3人が前に出てくるはずだ。だが、リーダーが後ろに下がっているからと言って油断は出来ない。むしろちとせの頑張りに報いる為に全力で来るだろうな」
P「だが、この隙に勝負を仕掛けに行かなきゃ俺たちに勝機はないだろう。折角の先攻だ、一気にプレッシャーをかけに行くぞ!」
美嘉「次の審査は照明が落とされるんだっけ?なんか覇王エンジェルズの時に比べて、あたし達への妨害ちょっと甘くない?あの時は音響も照明も一斉に落ちたし、物理的に怪我までさせたのに」
P「向こうとしても、ProjectQueenの最後のステージが終わるまでは、審査が中止になるほど大きな事はしたくないんだろう。折角IGで優勝しても、審査が途中で終わったってミソが付けば、その後芸能界の覇権を取るのに支障が出るかもしれないからな」
P「だが、覇王エンジェルズはあれだけの妨害を食らっても動じない精神力があった。だからこそ、無理やりにも初手で一気に潰しにかかる必要があったんだろう。半面、俺たちにはそうしてこないって事は.......ムカつくことに、舐められてんだろうな」
奏「舐められてる.....ふーん」
周子「へぇ.....成程ねぇ。じゃあその油断に付け込ませてもらおうよ」
P「ああ、一発かまして、俺たちを舐めた事後悔させてやれ。その為にもお前ら、ちゃんと例の物は用意できてるか?」
奏「ええ、ちゃんと5人分用意してあるわよ」
志希「あたしも、頼まれてた物はばっちり作ってきたよー」
フレデリカ「"秘策"も、ばっちり用意してあるもんね!準備万端だよー♪」
P「OK!じゃあ次の審査も楽しんでこい!!」
252: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/23(火) 22:22:58.84 :Nh7ciJkR0
第一審査では予定を狂わされたが、次はこうはいかない
偶然なのか狙ってやったのかはわからないが、確かにあのアカペラアレンジには驚かされた
だが、照明が落とされることの対策までは考えているか?
仮に考えていたとしても、さっきの様にプラスに変えることは出来ないだろう。精々損をできるだけ軽減させるのが関の山だ
なぜなら、誰からも姿見えなくなれば、アイドルはその価値を失くすから
アイドルの魅力は歌そのものではなく、"歌う姿"にこそ存在するからだ
必然、その姿が見えなくなれば、魅力は崩壊する
それに、人間は本能的に暗闇を恐れる物
明るいステージが突如闇に覆われたら、ステージに立つ本人も、観客達も、少なからず動揺し、会場は恐怖の渦で満たされるだろう
あいつらにその恐怖を覆すことなんぞ、出来やしない
891P(これで、終わりだ.....!)
奴等の絶望を目に浮かべながら、照明機器のコードを断つ
まるで、ギロチンを支える糸を切断する、処刑人のような感覚だった
第一審査では予定を狂わされたが、次はこうはいかない
偶然なのか狙ってやったのかはわからないが、確かにあのアカペラアレンジには驚かされた
だが、照明が落とされることの対策までは考えているか?
仮に考えていたとしても、さっきの様にプラスに変えることは出来ないだろう。精々損をできるだけ軽減させるのが関の山だ
なぜなら、誰からも姿見えなくなれば、アイドルはその価値を失くすから
アイドルの魅力は歌そのものではなく、"歌う姿"にこそ存在するからだ
必然、その姿が見えなくなれば、魅力は崩壊する
それに、人間は本能的に暗闇を恐れる物
明るいステージが突如闇に覆われたら、ステージに立つ本人も、観客達も、少なからず動揺し、会場は恐怖の渦で満たされるだろう
あいつらにその恐怖を覆すことなんぞ、出来やしない
891P(これで、終わりだ.....!)
奴等の絶望を目に浮かべながら、照明機器のコードを断つ
まるで、ギロチンを支える糸を切断する、処刑人のような感覚だった
253: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/23(火) 22:23:27.76 :Nh7ciJkR0
だが、ただ一つだけ誤算があったとすれば
処刑台に捧げられていた首が、自分の物であったことだ
だが、ただ一つだけ誤算があったとすれば
処刑台に捧げられていた首が、自分の物であったことだ
254: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/23(火) 22:25:54.44 :Nh7ciJkR0
一瞬しか光ることのない花火が美しいのは、暗い夜に撃ち上げるから
周りに光がないからこそ、その一瞬の輝きが、より一層美しく映えるようになる
だから、今ここにある闇に包まれた世界こそ、私達の花火を撃ち上げるに相応しい舞台でしょう?
照明が落ちるのと同時に、私達は胸に潜ませた秘策を投げ上げる
投げ上げた物が最高点へと到達すると、それは鮮やかな色の煙を噴きだした
観客1「なんだ、あの鮮やかな色の煙は?」
観客2「綺麗.....それに、いい匂い.....」
流石に火薬を使うことは出来ないけれど、撃ちあがった志希特性の『香り付き煙玉』は、本物の花火より輝いて見えた
突然訪れた暗闇に動揺していた観客の目が、再び私達に集まる
そのチャンスを見逃さず、私達は二つ目の秘策、ペンライトを取り出した
虚空に向かって、光のサインを描く
姿が見えなくなって、不安に苛まれているファンの皆に証明するの
私達は、ここに居るって!!
一瞬しか光ることのない花火が美しいのは、暗い夜に撃ち上げるから
周りに光がないからこそ、その一瞬の輝きが、より一層美しく映えるようになる
だから、今ここにある闇に包まれた世界こそ、私達の花火を撃ち上げるに相応しい舞台でしょう?
照明が落ちるのと同時に、私達は胸に潜ませた秘策を投げ上げる
投げ上げた物が最高点へと到達すると、それは鮮やかな色の煙を噴きだした
観客1「なんだ、あの鮮やかな色の煙は?」
観客2「綺麗.....それに、いい匂い.....」
流石に火薬を使うことは出来ないけれど、撃ちあがった志希特性の『香り付き煙玉』は、本物の花火より輝いて見えた
突然訪れた暗闇に動揺していた観客の目が、再び私達に集まる
そのチャンスを見逃さず、私達は二つ目の秘策、ペンライトを取り出した
虚空に向かって、光のサインを描く
姿が見えなくなって、不安に苛まれているファンの皆に証明するの
私達は、ここに居るって!!
255: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/23(火) 22:26:34.08 :Nh7ciJkR0
891P(.....だが、足りないっ!!)
891P(確かに暗闇への対策はしてきたみたいだが、詰めが甘い!それじゃまだ足りないんだよ!)
891P(煙もペンライトも、誤魔化せるのは一瞬だけ!照明が戻らない以上、次第にまた"見えない事"の不安に取り込まれていく!少し驚かされたが、やはりここが奴等の最後......ッ!?)
891P(.....だが、足りないっ!!)
891P(確かに暗闇への対策はしてきたみたいだが、詰めが甘い!それじゃまだ足りないんだよ!)
891P(煙もペンライトも、誤魔化せるのは一瞬だけ!照明が戻らない以上、次第にまた"見えない事"の不安に取り込まれていく!少し驚かされたが、やはりここが奴等の最後......ッ!?)
256: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/23(火) 22:27:50.08 :Nh7ciJkR0
二つの秘策をもってしても、この暗闇を完全に覆すことは出来ないでしょう
そんなの当然、分かってる
だからこそ、私達はもう一つ、絶対的な秘策を用意した
その秘策は、私たちでは.......いえ、きっとどんなに凄いアイドルだって実行できないでしょう
ただ一人、彼女を除いて
たとえ世界がどれ程の暗闇に覆われようとも、彼女のその笑顔は、『みんながハッピーでいられるように』と願う純粋な心は、揺らがない
いつだって太陽は、彼女の中にある!
二つの秘策をもってしても、この暗闇を完全に覆すことは出来ないでしょう
そんなの当然、分かってる
だからこそ、私達はもう一つ、絶対的な秘策を用意した
その秘策は、私たちでは.......いえ、きっとどんなに凄いアイドルだって実行できないでしょう
ただ一人、彼女を除いて
たとえ世界がどれ程の暗闇に覆われようとも、彼女のその笑顔は、『みんながハッピーでいられるように』と願う純粋な心は、揺らがない
いつだって太陽は、彼女の中にある!
257: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/23(火) 22:28:48.14 :Nh7ciJkR0
どんなん時もアタシは、たくさんの太陽に照らされていた
ママやパパに、811プロのみんなに、ファンのみんな.....
アタシと出会ってくれた人達の笑顔が、アタシを照らし続けてくれた
だからアタシも、恩返ししよう!
みんなが照らしてくれて、ぐんぐん成長して、こんなに大きくなれたから
今度はアタシが、みんなを照らす太陽になるんだ!
どんなん時もアタシは、たくさんの太陽に照らされていた
ママやパパに、811プロのみんなに、ファンのみんな.....
アタシと出会ってくれた人達の笑顔が、アタシを照らし続けてくれた
だからアタシも、恩返ししよう!
みんなが照らしてくれて、ぐんぐん成長して、こんなに大きくなれたから
今度はアタシが、みんなを照らす太陽になるんだ!
258: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/23(火) 22:29:31.93 :Nh7ciJkR0
フレデリカ「みんなー!大丈夫、アタシ達はここにいるよー♪」
フレデリカ「でもでも~、こんなに真っ暗だとみんなげんなりしちゃうよね~?そんな時は、隣の人と手を握ってみて!あったかくて、不安なんてぜーんぶ吹っ飛んじゃうよ!」
フレデリカ「みんなで手を繋いで、一緒に歌って踊ってはしゃいじゃおう♪きっと楽しいよ!」
彼女の声が、観客の心を照らしていく
照らされた心達が、手を取り合い繋がっていく
フレデリカ「じゃあいくよー?フンフンフフーン、フレデリカー!」
『フンフンフフーン、フレデリカー!!!』
何万人の人々の心が、今一つに繋がっていた
目に見えなくても、きっと彼らの瞳には映っているのだろう
太陽のように眩しい、フレデリカのとびきりの笑顔が!
フレデリカ「みんなー!大丈夫、アタシ達はここにいるよー♪」
フレデリカ「でもでも~、こんなに真っ暗だとみんなげんなりしちゃうよね~?そんな時は、隣の人と手を握ってみて!あったかくて、不安なんてぜーんぶ吹っ飛んじゃうよ!」
フレデリカ「みんなで手を繋いで、一緒に歌って踊ってはしゃいじゃおう♪きっと楽しいよ!」
彼女の声が、観客の心を照らしていく
照らされた心達が、手を取り合い繋がっていく
フレデリカ「じゃあいくよー?フンフンフフーン、フレデリカー!」
『フンフンフフーン、フレデリカー!!!』
何万人の人々の心が、今一つに繋がっていた
目に見えなくても、きっと彼らの瞳には映っているのだろう
太陽のように眩しい、フレデリカのとびきりの笑顔が!
259: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/23(火) 22:30:22.70 :Nh7ciJkR0
颯「フンフンフフーン、フレデリカ―!」
凪「はーフン、洗脳フンされてフーンますねデリカ」
千夜「お前の方が重傷の様ですが」
颯「でも、これちょっとまずくない?観客の皆の心、大分持ってかれちゃってるよ?てか、はー達もなんだけどさ」
凪「照明のアクシデントと見せかけて、実は派手な演出を仕掛ける布石だったとは、人ができない事を平然とやってくれますね。そこに痺れたり憧れたりします」
ちとせ「..................」
千夜「仕方ありません。私達が全力で、あれより上の刺激を観客に与えてやるしかないでしょう。お嬢様の為にも、私達3人で.....」
ちとせ「いえ、私も前に出るわ」
颯「フンフンフフーン、フレデリカ―!」
凪「はーフン、洗脳フンされてフーンますねデリカ」
千夜「お前の方が重傷の様ですが」
颯「でも、これちょっとまずくない?観客の皆の心、大分持ってかれちゃってるよ?てか、はー達もなんだけどさ」
凪「照明のアクシデントと見せかけて、実は派手な演出を仕掛ける布石だったとは、人ができない事を平然とやってくれますね。そこに痺れたり憧れたりします」
ちとせ「..................」
千夜「仕方ありません。私達が全力で、あれより上の刺激を観客に与えてやるしかないでしょう。お嬢様の為にも、私達3人で.....」
ちとせ「いえ、私も前に出るわ」
260: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/23(火) 22:31:16.62 :Nh7ciJkR0
千夜「お嬢様!?」
颯「ダメだよ!ちとせちゃんまだ第1審査の疲れが残ってるんでしょ?あんまり無理したら、また貧血で倒れちゃうよ!?」
ちとせ「それでも、やらなきゃいけないわ。LiPPSには、私達全員で立ち向かわなきゃ勝てない。一人も欠けることなく、全員でね」
ちとせ「それに....この最高の舞台で自分の限界を超えられなきゃ、トップアイドルになんてきっとなれないわ」
千夜「.....本気の様ですね、お嬢様」
ちとせ「ええ、だからみんな、お願い」
千夜「....それがお嬢様の望みならば、承ります」
颯「千夜ちゃん!?」
千夜「.......と、いつもの私なら、そう言うのでしょうね」
千夜「お嬢様!?」
颯「ダメだよ!ちとせちゃんまだ第1審査の疲れが残ってるんでしょ?あんまり無理したら、また貧血で倒れちゃうよ!?」
ちとせ「それでも、やらなきゃいけないわ。LiPPSには、私達全員で立ち向かわなきゃ勝てない。一人も欠けることなく、全員でね」
ちとせ「それに....この最高の舞台で自分の限界を超えられなきゃ、トップアイドルになんてきっとなれないわ」
千夜「.....本気の様ですね、お嬢様」
ちとせ「ええ、だからみんな、お願い」
千夜「....それがお嬢様の望みならば、承ります」
颯「千夜ちゃん!?」
千夜「.......と、いつもの私なら、そう言うのでしょうね」
261: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/23(火) 22:32:22.55 :Nh7ciJkR0
ちとせ「えっ?」
千夜「お嬢様、今回ばかりは非礼をお許しください。第2審査は、私とはーとなーがメインでやらせてもらいます。お嬢様は、なるべく体力を温存してください」
ちとせ「でも、手を抜いて勝てる相手じゃないわよ?」
千夜「手を抜くのではありません。勝つために全員が最善を尽くすのです。LiPPSに勝つために、最後の審査でお嬢様が全力を出せるよう、私達が支えるのですよ」
千夜「それに、もう私達はお嬢様に心配されなければならない程弱いアイドルではありません。どうか私達を、信頼していただけないでしょうか?」
颯「そうだよ!はー達だってやればできるんだから、もっとはー達を頼ってよ!」
凪「凪もはーちゃんと同じ気持ちです、双子ですので。シンクロ召喚ですね」
ちとせ「....分かった、みんなを信じるよ」
千夜「ありがとうございます、お嬢様」
ちとせ「えっ?」
千夜「お嬢様、今回ばかりは非礼をお許しください。第2審査は、私とはーとなーがメインでやらせてもらいます。お嬢様は、なるべく体力を温存してください」
ちとせ「でも、手を抜いて勝てる相手じゃないわよ?」
千夜「手を抜くのではありません。勝つために全員が最善を尽くすのです。LiPPSに勝つために、最後の審査でお嬢様が全力を出せるよう、私達が支えるのですよ」
千夜「それに、もう私達はお嬢様に心配されなければならない程弱いアイドルではありません。どうか私達を、信頼していただけないでしょうか?」
颯「そうだよ!はー達だってやればできるんだから、もっとはー達を頼ってよ!」
凪「凪もはーちゃんと同じ気持ちです、双子ですので。シンクロ召喚ですね」
ちとせ「....分かった、みんなを信じるよ」
千夜「ありがとうございます、お嬢様」
262: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/23(火) 22:36:00.52 :Nh7ciJkR0
ちとせ「それにしても、千夜ちゃんも変わったね。私の意見に反発するなんて、今まで無かったのに」
千夜「.....申し訳ありません」
ちとせ「違うよ千夜ちゃん、私今すっごく嬉しいの」
千夜「えっ?」
ちとせ「ちゃんと千夜ちゃんが、私以外の生きがいを見つけてくれたこと。アイドル、楽しいんでしょう?」
千夜「そんな、私はお嬢様の望みを叶えたいから........いえ、お嬢様のおっしゃる通りかもしれません
千夜「確かに今は、私自身がアイドルを楽しんでいるから、ここに立っている。そんな気がします」
ちとせ「そっか....ねぇ、千夜ちゃん。私今すっごく幸せなの。なんでか分かる?」
千夜「?.....一体、何故ですか?」
ちとせ「ずっと想い続けていた願いが、一つ叶ったからだよ」
ちとせ「だから、この審査が終わったら、幸せ次いでにもう一つみんなに話したいことがあるんだけど、いいかな?」
ちとせ「それにしても、千夜ちゃんも変わったね。私の意見に反発するなんて、今まで無かったのに」
千夜「.....申し訳ありません」
ちとせ「違うよ千夜ちゃん、私今すっごく嬉しいの」
千夜「えっ?」
ちとせ「ちゃんと千夜ちゃんが、私以外の生きがいを見つけてくれたこと。アイドル、楽しいんでしょう?」
千夜「そんな、私はお嬢様の望みを叶えたいから........いえ、お嬢様のおっしゃる通りかもしれません
千夜「確かに今は、私自身がアイドルを楽しんでいるから、ここに立っている。そんな気がします」
ちとせ「そっか....ねぇ、千夜ちゃん。私今すっごく幸せなの。なんでか分かる?」
千夜「?.....一体、何故ですか?」
ちとせ「ずっと想い続けていた願いが、一つ叶ったからだよ」
ちとせ「だから、この審査が終わったら、幸せ次いでにもう一つみんなに話したいことがあるんだけど、いいかな?」
263: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/23(火) 22:36:30.18 :Nh7ciJkR0
颯「いいよー!」凪「ペネ(良し)」千夜「もちろんです」
颯「いいよー!」凪「ペネ(良し)」千夜「もちろんです」
264: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/23(火) 22:38:19.57 :Nh7ciJkR0
ちとせ「あら、みんな即答?」
颯「だって、ちとせちゃんが話したいことがあるなんて、すっごく珍しいじゃん!」
颯「それに.....なんかすっごく大事な話の様な気がするから、聞かないと後悔しそうだし」
千夜「何年も一緒にいるのですから、分かりますよ.........ですが、今は」
ちとせ「ええ、今はステージに立って、皆を魅了してくるのが先決ね。それじゃあ、行くわよ!」
私達『Project,Queen』全員で、会場の皆を虜にしてしまいましょう♪
ちとせ「あら、みんな即答?」
颯「だって、ちとせちゃんが話したいことがあるなんて、すっごく珍しいじゃん!」
颯「それに.....なんかすっごく大事な話の様な気がするから、聞かないと後悔しそうだし」
千夜「何年も一緒にいるのですから、分かりますよ.........ですが、今は」
ちとせ「ええ、今はステージに立って、皆を魅了してくるのが先決ね。それじゃあ、行くわよ!」
私達『Project,Queen』全員で、会場の皆を虜にしてしまいましょう♪
265: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/23(火) 22:42:21.56 :Nh7ciJkR0
第二審査 結果
LiPPS 835678票(累計1613221票)
Project,Queen 813443票(累計1632668票)
P「!?」
周子「よしっ!フレちゃんのおかげでリードを縮められたよ!この勢いで第3審査で.....」
P「いや、かなりマズイぞこれ.....」
周子「えっ?」
P「俺の見立てだと、この第2審査で逆転できる予想だった、いや、逆転できてないとダメなんだ!」
美嘉「逆転できないとダメ?」
P「第3審査のPrjectQueenは後攻.....大トリだ。当然、その分観客に与える印象は非常に強くなる。だからこそ、リーダーのちとせちゃんが体力を温存したこの第2審査でリードを取らなきゃいけなかったのに........」
志希「さっきの審査で前に出てた3人、すっごい集中力だったからねー」
フレデリカ「きっと、ちとせちゃんの為に、すっごく頑張ったんだろうねー♪」
P「そりゃあ、あの3人が全力を出してくることは想定していたが、それでも逆転できる予想だった。つまり、この土壇場であの子達はまた一つ進化したって事か!やっぱり、一筋縄じゃ行かねぇか」
P「厳しい状況になってしまったが、やるしかない。最後の秘策は残ってるし、どうにか先攻で一気に観客の心を持ってくしか......」
第二審査 結果
LiPPS 835678票(累計1613221票)
Project,Queen 813443票(累計1632668票)
P「!?」
周子「よしっ!フレちゃんのおかげでリードを縮められたよ!この勢いで第3審査で.....」
P「いや、かなりマズイぞこれ.....」
周子「えっ?」
P「俺の見立てだと、この第2審査で逆転できる予想だった、いや、逆転できてないとダメなんだ!」
美嘉「逆転できないとダメ?」
P「第3審査のPrjectQueenは後攻.....大トリだ。当然、その分観客に与える印象は非常に強くなる。だからこそ、リーダーのちとせちゃんが体力を温存したこの第2審査でリードを取らなきゃいけなかったのに........」
志希「さっきの審査で前に出てた3人、すっごい集中力だったからねー」
フレデリカ「きっと、ちとせちゃんの為に、すっごく頑張ったんだろうねー♪」
P「そりゃあ、あの3人が全力を出してくることは想定していたが、それでも逆転できる予想だった。つまり、この土壇場であの子達はまた一つ進化したって事か!やっぱり、一筋縄じゃ行かねぇか」
P「厳しい状況になってしまったが、やるしかない。最後の秘策は残ってるし、どうにか先攻で一気に観客の心を持ってくしか......」
266: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/23(火) 22:43:38.21 :Nh7ciJkR0
奏「待って!みんな、モニターを見て」
P「えっ?」
会場の巨大なモニターが、IG最後のコイントスを映し出す
そこに映し出されたコインは、『Project,Queen』の面を上にして止まっていた
それは同時に、私達『LiPPS』が後攻.....大トリを務める事になったことを告げる、福音でもあった
奏「待って!みんな、モニターを見て」
P「えっ?」
会場の巨大なモニターが、IG最後のコイントスを映し出す
そこに映し出されたコインは、『Project,Queen』の面を上にして止まっていた
それは同時に、私達『LiPPS』が後攻.....大トリを務める事になったことを告げる、福音でもあった
267: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/23(火) 22:44:15.03 :Nh7ciJkR0
P「俺たちが後攻だと!?大トリはProjectQueenになるよう細工がされてたんじゃ!?」
奏「理由は分からない.......でも、これだけは確かよ」
勝機はまだ、十二分に残ってる
きっとこれが、ハッピーエンドを掴むための、最後のチャンスよ!!
to be continued.........
P「俺たちが後攻だと!?大トリはProjectQueenになるよう細工がされてたんじゃ!?」
奏「理由は分からない.......でも、これだけは確かよ」
勝機はまだ、十二分に残ってる
きっとこれが、ハッピーエンドを掴むための、最後のチャンスよ!!
to be continued.........
268: ◆FuHrdA/9sY:2019/04/23(火) 22:45:28.81 :Nh7ciJkR0
Chapter23終了したところで、今回はここまで―
次回、決着
更新は次の日曜以降になります
次回、決着
更新は次の日曜以降になります
コメント 2
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森きのこ
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森きのこ
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