429:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/06(金) 23:59:02 :ho235Jjg
理珠 「はい、(うどんに)乗せるための地鶏(料理)の研究です」
文乃 「えっと、載せるって……SNSに載せるための自撮り、ってこと……?」
理珠 「その通りです、文乃。さすがですね。時代はSNSですから」
理珠 「ただ、これがなかなか難しくて、SNS映えする地鶏(料理)が思い浮かばないんです」
うるか 「あ、そ、そうだね。構図とかなかなか難しいよね……」
理珠 「? たしかに、撮る構図も大事ですね。色々試してみます」
文乃 「………………」 うるか 「………………」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!!
うるか (り、リズりんが……) 文乃 (承認欲求を求めるSNS女子に……!?)
うるか 「えっと、でもリズりん? 自撮りをSNSに乗せるのって、ちょっとマズくない……?」
理珠 「? なぜです?」
うるか 「えっ、な、なぜって……そりゃあ……ネットにのっちゃうと、もう二度と消せない、し……」
理珠 「? なぜ消す必要があるんですか?」
文乃 (リスク管理ガバガバすぎだよりっちゃん!?)
理珠 「はい、(うどんに)乗せるための地鶏(料理)の研究です」
文乃 「えっと、載せるって……SNSに載せるための自撮り、ってこと……?」
理珠 「その通りです、文乃。さすがですね。時代はSNSですから」
理珠 「ただ、これがなかなか難しくて、SNS映えする地鶏(料理)が思い浮かばないんです」
うるか 「あ、そ、そうだね。構図とかなかなか難しいよね……」
理珠 「? たしかに、撮る構図も大事ですね。色々試してみます」
文乃 「………………」 うるか 「………………」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!!
うるか (り、リズりんが……) 文乃 (承認欲求を求めるSNS女子に……!?)
うるか 「えっと、でもリズりん? 自撮りをSNSに乗せるのって、ちょっとマズくない……?」
理珠 「? なぜです?」
うるか 「えっ、な、なぜって……そりゃあ……ネットにのっちゃうと、もう二度と消せない、し……」
理珠 「? なぜ消す必要があるんですか?」
文乃 (リスク管理ガバガバすぎだよりっちゃん!?)
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430:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/06(金) 23:59:36 :ho235Jjg
うるか 「ち、ちなみにどんな自撮りをアップするつもりなの?」
理珠 「それを悩んでいるんです。胸(肉)を使うつもりではあるんですが……」
文乃 「!?」 (り、りっちゃん!? 自分のおっぱいの破壊力を正しく理解していたんだね!?)
文乃 (Gカップりっぱいを武器にどんな自撮りをアップするつもりなの!?)
理珠 「でも、やはりモモ(肉)の方がやわらかくていいかなとも思いますし……」
うるか (フトモモ!? リズりんのフトモモはおっぱいよりやわらかいの!?)
うるか (今度フトモモ揉ませてもらおう……じゃなくて!!)
文乃 (どんなエッチな自撮りを撮るつもりなのりっちゃーん!!)
文乃&うるか 「「………………」」
理珠 「? 文乃? うるかさん? 黙りこくってしまって、どうかしましたか?」
うるか 「ち、ちなみにどんな自撮りをアップするつもりなの?」
理珠 「それを悩んでいるんです。胸(肉)を使うつもりではあるんですが……」
文乃 「!?」 (り、りっちゃん!? 自分のおっぱいの破壊力を正しく理解していたんだね!?)
文乃 (Gカップりっぱいを武器にどんな自撮りをアップするつもりなの!?)
理珠 「でも、やはりモモ(肉)の方がやわらかくていいかなとも思いますし……」
うるか (フトモモ!? リズりんのフトモモはおっぱいよりやわらかいの!?)
うるか (今度フトモモ揉ませてもらおう……じゃなくて!!)
文乃 (どんなエッチな自撮りを撮るつもりなのりっちゃーん!!)
文乃&うるか 「「………………」」
理珠 「? 文乃? うるかさん? 黙りこくってしまって、どうかしましたか?」
431:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/07(土) 00:00:16 :KTVNI7b6
文乃 「……だめ」
理珠 「へ?」
文乃 「やっぱりダメだよりっちゃん! 自撮りなんて!」
うるか 「そうだよリズりん! もっと自分を大事にして!」
理珠 「??? えっと、地鶏の何がダメなのでしょうか……」
文乃 「自撮りをするのはいいけど、エッチなのはダメ!」
うるか 「そう! リズりんのおっぱいとフトモモの自撮りなんか、絶対許さないよ!」
文乃 「そうだよ! そんなの、ナニに使われるか分からないんだから!」
理珠 「……は?」
文乃 「とにかく!! 男の子が喜んじゃうエッチな自撮りなんか、絶対に許さないからね!!」
うるか 「そうだよ! 成幸みたいなエッチな男の子は、そういうの大好物なんだから!!」
理珠 「………………」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!!
理珠 「……はぁ?」
文乃 「……だめ」
理珠 「へ?」
文乃 「やっぱりダメだよりっちゃん! 自撮りなんて!」
うるか 「そうだよリズりん! もっと自分を大事にして!」
理珠 「??? えっと、地鶏の何がダメなのでしょうか……」
文乃 「自撮りをするのはいいけど、エッチなのはダメ!」
うるか 「そう! リズりんのおっぱいとフトモモの自撮りなんか、絶対許さないよ!」
文乃 「そうだよ! そんなの、ナニに使われるか分からないんだから!」
理珠 「……は?」
文乃 「とにかく!! 男の子が喜んじゃうエッチな自撮りなんか、絶対に許さないからね!!」
うるか 「そうだよ! 成幸みたいなエッチな男の子は、そういうの大好物なんだから!!」
理珠 「………………」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!!
理珠 「……はぁ?」
432:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/07(土) 00:04:36 :KTVNI7b6
………………
文乃 「………………」 [わたしたちはアホな勘違いをしました。]
うるか 「………………」 [反省中です。]
理珠 「……まったく。何を考えているんですか、あなたたちは」
理珠 「私の言葉が足りなかったのも悪かったとは思いますが、地鶏を自撮りと間違えますか、普通」
文乃 「うぅ……ごめんだよぅ、りっちゃん……」
うるか 「えへへっ、日本語ってむつかしいね」
理珠 「それに、エッチな自撮りって……まったく……」
理珠 「なぜ私がそんなものをネットにアップしなくてはならないのですか」
文乃 「てっきりりっちゃんが承認欲求バリバリSNS女子になったのかと思って……」
うるか 「そのおっぱいを使ってネットの住人をトリコにしよーとしてるのかと……」
理珠 「バカなんですか?」
文乃 「うぅ、返す言葉もないよぅ」
成幸 「………………」
成幸 「……えっと、何やってんだ、お前ら?」
………………
文乃 「………………」 [わたしたちはアホな勘違いをしました。]
うるか 「………………」 [反省中です。]
理珠 「……まったく。何を考えているんですか、あなたたちは」
理珠 「私の言葉が足りなかったのも悪かったとは思いますが、地鶏を自撮りと間違えますか、普通」
文乃 「うぅ……ごめんだよぅ、りっちゃん……」
うるか 「えへへっ、日本語ってむつかしいね」
理珠 「それに、エッチな自撮りって……まったく……」
理珠 「なぜ私がそんなものをネットにアップしなくてはならないのですか」
文乃 「てっきりりっちゃんが承認欲求バリバリSNS女子になったのかと思って……」
うるか 「そのおっぱいを使ってネットの住人をトリコにしよーとしてるのかと……」
理珠 「バカなんですか?」
文乃 「うぅ、返す言葉もないよぅ」
成幸 「………………」
成幸 「……えっと、何やってんだ、お前ら?」
433:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/07(土) 00:05:11 :KTVNI7b6
………………前日 緒方うどん
親父さん 「うーん……」
理珠 「お父さん? 珍しくため息なんかついて、どうかしましたか?」
親父さん 「ああ、リズたま。いや、実は町内会から頼まれごとをされちまってな」
親父さん 「何でも、新しくブランド化した地鶏を使ったメニューを出してほしいそうなんだ」
理珠 「地鶏? ああ、最近見かける “七緒鶏” ですか?」
親父さん 「おう、それだそれだ。それを使った新メニューを、商店街の店で一斉に出して、PRがしたいんだそうだ」
親父さん 「協力すれば鶏肉を安く売ってくれるらしいから、こっちにとっても願ったり叶ったりなんだが……」
親父さん 「いかんせん、俺ぁこういうの考えるのが苦手でな。どうしたもんか……」
理珠 「ふむ……」
理珠 「……よろしければ、その新メニュー、私に任せてもらえませんか?」
親父さん 「!? リズたま、本当かい!? 助かるよ!」
理珠 「はい! 緒方うどんの一人娘の名にかけて、素晴らしい新メニューを考えてみせます!」
………………前日 緒方うどん
親父さん 「うーん……」
理珠 「お父さん? 珍しくため息なんかついて、どうかしましたか?」
親父さん 「ああ、リズたま。いや、実は町内会から頼まれごとをされちまってな」
親父さん 「何でも、新しくブランド化した地鶏を使ったメニューを出してほしいそうなんだ」
理珠 「地鶏? ああ、最近見かける “七緒鶏” ですか?」
親父さん 「おう、それだそれだ。それを使った新メニューを、商店街の店で一斉に出して、PRがしたいんだそうだ」
親父さん 「協力すれば鶏肉を安く売ってくれるらしいから、こっちにとっても願ったり叶ったりなんだが……」
親父さん 「いかんせん、俺ぁこういうの考えるのが苦手でな。どうしたもんか……」
理珠 「ふむ……」
理珠 「……よろしければ、その新メニュー、私に任せてもらえませんか?」
親父さん 「!? リズたま、本当かい!? 助かるよ!」
理珠 「はい! 緒方うどんの一人娘の名にかけて、素晴らしい新メニューを考えてみせます!」
434:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/07(土) 00:05:45 :KTVNI7b6
………………帰路
理珠 「……と、いうことがありまして」
理珠 「困っている父を見るに見かねて申し出たのですが、これがなかなか難しくて……」
成幸 「なるほどな。お店の売り上げにも関わるだろうし、地域振興も兼ねてるとあれば難しいよなぁ」
成幸 「……で、まじめに悩んでいた緒方に、あいつらはアホな事を言った、と」
理珠 「まったく、何がエッチな自撮りですか」 プンプン 「理解に苦しみます」
成幸 「まぁまぁ、あいつらもお前のことが心配だったんだろうし、そう怒ってやるなよ」
成幸 「……それにしても、新メニュー開発かぁ。大変そうだな」
理珠 「鶏天を乗せるのでもいいかと思ったのですが、今までの鶏天との違いが分かりにくいですし……」
理珠 「炒め物にしてみたら、鶏が細かくなって隠れてしまって、せっかくの地鶏が薄れてしまいますし……」
理珠 「昨日も色々試作してみたのですが、どうもしっくりくるのが思い浮かばないんです」
理珠 「新メニュー開発がこんなに難しいとは思いませんでした……」
成幸 「そう思い詰めるなよ。新メニューは今週末から一斉スタートなんだろ? まだ時間はあるじゃないか」
成幸 「役に立つかは分からないけど、俺もバイト中に色々考えるからさ。元気出せよ」
理珠 「えっ、本当ですか?」 パァアアアアアア……!!! 「成幸さんが一緒に考えてくれるなら百人力です!」
………………帰路
理珠 「……と、いうことがありまして」
理珠 「困っている父を見るに見かねて申し出たのですが、これがなかなか難しくて……」
成幸 「なるほどな。お店の売り上げにも関わるだろうし、地域振興も兼ねてるとあれば難しいよなぁ」
成幸 「……で、まじめに悩んでいた緒方に、あいつらはアホな事を言った、と」
理珠 「まったく、何がエッチな自撮りですか」 プンプン 「理解に苦しみます」
成幸 「まぁまぁ、あいつらもお前のことが心配だったんだろうし、そう怒ってやるなよ」
成幸 「……それにしても、新メニュー開発かぁ。大変そうだな」
理珠 「鶏天を乗せるのでもいいかと思ったのですが、今までの鶏天との違いが分かりにくいですし……」
理珠 「炒め物にしてみたら、鶏が細かくなって隠れてしまって、せっかくの地鶏が薄れてしまいますし……」
理珠 「昨日も色々試作してみたのですが、どうもしっくりくるのが思い浮かばないんです」
理珠 「新メニュー開発がこんなに難しいとは思いませんでした……」
成幸 「そう思い詰めるなよ。新メニューは今週末から一斉スタートなんだろ? まだ時間はあるじゃないか」
成幸 「役に立つかは分からないけど、俺もバイト中に色々考えるからさ。元気出せよ」
理珠 「えっ、本当ですか?」 パァアアアアアア……!!! 「成幸さんが一緒に考えてくれるなら百人力です!」
435:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/07(土) 00:06:19 :KTVNI7b6
成幸 「お、おう? いや、そんな大げさな。俺なんかきっとあまり役には立たないよ」
理珠 「そんなことありません!」 ガバッ
成幸 「のわっ……!? ちょっ、緒方、ち、近い……///」
理珠 「成幸さんは、文化祭の時だって、たくさんたくさん助けてくれました!」
理珠 「最後の一押しのもみじおろしうどんだって、成幸さんが考えてくれたじゃないですか」
理珠 「……1000食完売したのは、成幸さんのおかげといっても過言ではありません!」
成幸 「ど、どうどうどう。そう言ってくれるのは嬉しいが、少し落ち着こう、緒方」
成幸 「ち、近い、というか……その、色々と、くっついてる、から、な?」
理珠 「へ……?」 ハッ 「ひゃっ!? す、すみません……」
成幸 「いや、全然、俺は大丈夫だから……――」
「――ほーう。人んちの前で娘と密着とは、やってくれるじゃねぇか。センセーイ?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!!
成幸 「お、親父さん!? なんで……」 ハッ 「って、もう緒方うどんの目の前!?」
親父さん 「何とぼけようとしてんだテメェー!! 今日という今日はバイト前に駆除してやらぁー!」
成幸 「お、おう? いや、そんな大げさな。俺なんかきっとあまり役には立たないよ」
理珠 「そんなことありません!」 ガバッ
成幸 「のわっ……!? ちょっ、緒方、ち、近い……///」
理珠 「成幸さんは、文化祭の時だって、たくさんたくさん助けてくれました!」
理珠 「最後の一押しのもみじおろしうどんだって、成幸さんが考えてくれたじゃないですか」
理珠 「……1000食完売したのは、成幸さんのおかげといっても過言ではありません!」
成幸 「ど、どうどうどう。そう言ってくれるのは嬉しいが、少し落ち着こう、緒方」
成幸 「ち、近い、というか……その、色々と、くっついてる、から、な?」
理珠 「へ……?」 ハッ 「ひゃっ!? す、すみません……」
成幸 「いや、全然、俺は大丈夫だから……――」
「――ほーう。人んちの前で娘と密着とは、やってくれるじゃねぇか。センセーイ?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!!
成幸 「お、親父さん!? なんで……」 ハッ 「って、もう緒方うどんの目の前!?」
親父さん 「何とぼけようとしてんだテメェー!! 今日という今日はバイト前に駆除してやらぁー!」
436:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/07(土) 00:07:14 :KTVNI7b6
………………緒方うどん
成幸 「……はぁ」 (また今日もひどい目にあったな)
成幸 (親父さん、悪い人じゃないんだけど、緒方が絡むと人が変わるからな……)
親父さん 「………………」 ギラギラギラ
成幸 (あー、こりゃ今日は一日機嫌が悪いままだな。気をつけないと……)
……ポコン
親父さん 「のわっ……っと、リズたま? なぜおたまで俺の頭を……?」
理珠 「いつまで不機嫌そうな顔をしているんですか。さっきのは誤解だと言ったでしょう」
理珠 「私が成幸さんに抱きついてしまっただけで、成幸さんは悪くありません」
親父さん 「り、リズたま。そうは言ってもな……」
理珠 「もしまだそんな顔を続けるつもりなら、今日はお手伝いをボイコットします。成幸さんと一緒に」
理珠 「なんだったら、そのまま賃上げ要求のストライキに移行してもいいんですよ?」
親父さん 「賃上げ要求!?」
成幸 (経営者の娘が賃上げ要求のストライキに参加するってすごいな) クスクス (泥沼の家庭事情がありそう)
成幸 (……って違う。アホなこと考えてる場合じゃない!)
………………緒方うどん
成幸 「……はぁ」 (また今日もひどい目にあったな)
成幸 (親父さん、悪い人じゃないんだけど、緒方が絡むと人が変わるからな……)
親父さん 「………………」 ギラギラギラ
成幸 (あー、こりゃ今日は一日機嫌が悪いままだな。気をつけないと……)
……ポコン
親父さん 「のわっ……っと、リズたま? なぜおたまで俺の頭を……?」
理珠 「いつまで不機嫌そうな顔をしているんですか。さっきのは誤解だと言ったでしょう」
理珠 「私が成幸さんに抱きついてしまっただけで、成幸さんは悪くありません」
親父さん 「り、リズたま。そうは言ってもな……」
理珠 「もしまだそんな顔を続けるつもりなら、今日はお手伝いをボイコットします。成幸さんと一緒に」
理珠 「なんだったら、そのまま賃上げ要求のストライキに移行してもいいんですよ?」
親父さん 「賃上げ要求!?」
成幸 (経営者の娘が賃上げ要求のストライキに参加するってすごいな) クスクス (泥沼の家庭事情がありそう)
成幸 (……って違う。アホなこと考えてる場合じゃない!)
437:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/07(土) 00:08:00 :KTVNI7b6
親父さん 「り、リズたま、でも俺ぁ、リズたまのことが心配で……」
理珠 「私はもう子どもじゃありません。いい加減、過保護にするのはやめてください。迷惑です」
成幸 (ま、まずい……)
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!!
親父さん 「………………」
理珠 「………………」
成幸 (未だかつてないくらい親子間が険悪な雰囲気だー!?) アセアセアセアセ……
成幸 (こ、こんなときはお袋さんに間に入ってもらうしかない。今日はお袋さんは……) ハッ
成幸 (一日留守にするから俺がバイト入ってるんだったー!!)
ガラッ
成幸 「あっ……い、いらっしゃいませー!」
成幸 (夕食時のお客さんも入り始めた! とにかくこのままやるしかない!)
親父さん 「………………」 理珠 「………………」
成幸 (……不安だ)
親父さん 「り、リズたま、でも俺ぁ、リズたまのことが心配で……」
理珠 「私はもう子どもじゃありません。いい加減、過保護にするのはやめてください。迷惑です」
成幸 (ま、まずい……)
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!!
親父さん 「………………」
理珠 「………………」
成幸 (未だかつてないくらい親子間が険悪な雰囲気だー!?) アセアセアセアセ……
成幸 (こ、こんなときはお袋さんに間に入ってもらうしかない。今日はお袋さんは……) ハッ
成幸 (一日留守にするから俺がバイト入ってるんだったー!!)
ガラッ
成幸 「あっ……い、いらっしゃいませー!」
成幸 (夕食時のお客さんも入り始めた! とにかくこのままやるしかない!)
親父さん 「………………」 理珠 「………………」
成幸 (……不安だ)
438:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/07(土) 00:08:39 :KTVNI7b6
………………
理珠 「お父さん、注文です」
親父さん 「……おう」
親父さん 「……あがり。持ってってくれ」
理珠 「はい」
成幸 「………………」
成幸 (……いつもより、口数は少ないけど)
成幸 (意外と普通だな。もっとこう、まったく無言でやるのかと思ったけど……)
「……ちょいちょい、バイトのあんちゃん」
成幸 「あ、はい!」 (常連のおじさんだ。追加かな?)
トトトトト……
成幸 「ご注文ですか?」
「いやいや、大したことじゃねーんだけどさ。オヤジと理珠ちゃん、また喧嘩してんのかい?」
成幸 「えっ……? あ、ああ、やっぱり分かります?」
「そりゃ、俺は何年もここに通ってるからなぁ」
………………
理珠 「お父さん、注文です」
親父さん 「……おう」
親父さん 「……あがり。持ってってくれ」
理珠 「はい」
成幸 「………………」
成幸 (……いつもより、口数は少ないけど)
成幸 (意外と普通だな。もっとこう、まったく無言でやるのかと思ったけど……)
「……ちょいちょい、バイトのあんちゃん」
成幸 「あ、はい!」 (常連のおじさんだ。追加かな?)
トトトトト……
成幸 「ご注文ですか?」
「いやいや、大したことじゃねーんだけどさ。オヤジと理珠ちゃん、また喧嘩してんのかい?」
成幸 「えっ……? あ、ああ、やっぱり分かります?」
「そりゃ、俺は何年もここに通ってるからなぁ」
439:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/07(土) 00:09:09 :KTVNI7b6
「でもよ、おもしれぇだろ? あんちゃん」
成幸 「面白い……?」
「傍目からも喧嘩してるって分かるのに、息ピッタリだろ?」
成幸 「……?」
理珠 「お父さん。注文は」
親父さん 「ん。いまできる」
親父さん 「……リズたま、あれは――」
――コトッ
理珠 「さっき倉庫から持ってきました。なくなりそうだったので」
親父さん 「……おう。ありがとう」
理珠 「いえ」
成幸 「……たしかに。口数は少ないのに、全部伝わってる感じですね」
「おう、さすが理珠ちゃんのカレシだねぇ。よくわかってるじゃねぇの」
成幸 「かっ……!? ち、違いますよ。俺と緒方はそういう関係じゃ……」
「でもよ、おもしれぇだろ? あんちゃん」
成幸 「面白い……?」
「傍目からも喧嘩してるって分かるのに、息ピッタリだろ?」
成幸 「……?」
理珠 「お父さん。注文は」
親父さん 「ん。いまできる」
親父さん 「……リズたま、あれは――」
――コトッ
理珠 「さっき倉庫から持ってきました。なくなりそうだったので」
親父さん 「……おう。ありがとう」
理珠 「いえ」
成幸 「……たしかに。口数は少ないのに、全部伝わってる感じですね」
「おう、さすが理珠ちゃんのカレシだねぇ。よくわかってるじゃねぇの」
成幸 「かっ……!? ち、違いますよ。俺と緒方はそういう関係じゃ……」
440:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/07(土) 00:09:39 :KTVNI7b6
「へぇ? そうなの? でも、オヤジの奴と飲むと、いつも言ってるぜ?」
「“うちはリズたまが上等な跡継ぎを連れてきてくれたから安泰だー” とかなんとか……」
成幸 「へっ……!?」
「バイトの奴だって言ってたから、それ間違いなくあんちゃんのことだろ?」
成幸 「い、いや、そんなわけないですよ。だって俺、親父さんに覚えめでたくないし……」
「いやいや、素直になれねぇだけなんだって。オヤジの奴、飲むといつもお前さんのことべた褒めで……――」
――――ドン!!!
親父さん 「……うどん、お待ち」 ギロッ
「お、おう。ありがとよ」
親父さん 「……ふん」
「……ふぅ。ビビったビビった。これ以上余計なこと言ったら後がめんどくせぇな、こりゃ」
「仕事の邪魔して悪かったな、あんちゃん」
成幸 「は、はぁ……?」
成幸 (……? 一体何だったんだ?)
「へぇ? そうなの? でも、オヤジの奴と飲むと、いつも言ってるぜ?」
「“うちはリズたまが上等な跡継ぎを連れてきてくれたから安泰だー” とかなんとか……」
成幸 「へっ……!?」
「バイトの奴だって言ってたから、それ間違いなくあんちゃんのことだろ?」
成幸 「い、いや、そんなわけないですよ。だって俺、親父さんに覚えめでたくないし……」
「いやいや、素直になれねぇだけなんだって。オヤジの奴、飲むといつもお前さんのことべた褒めで……――」
――――ドン!!!
親父さん 「……うどん、お待ち」 ギロッ
「お、おう。ありがとよ」
親父さん 「……ふん」
「……ふぅ。ビビったビビった。これ以上余計なこと言ったら後がめんどくせぇな、こりゃ」
「仕事の邪魔して悪かったな、あんちゃん」
成幸 「は、はぁ……?」
成幸 (……? 一体何だったんだ?)
441:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/07(土) 00:10:09 :KTVNI7b6
理珠 「………………」
親父さん 「………………」
理珠 「……お、お父さん」 親父さん 「リズたま……」
理珠&親父さん 「「!?」」
理珠 「……っ、お、お父さんから、どうぞ」
親父さん 「……い、いやいや、リズたまから……」
理珠 「……むっ」 ジトッ
親父さん 「……わ、わかったよ。俺から言うよ」
親父さん 「さっきは悪かったよ。話も聞かず、センセイに怒ったりして」
理珠 「いえ、それは成幸さんに言うべきことだと思いますけど……」
理珠 「……まぁ、いいです。私も、ごめんなさい。言いすぎました」
親父さん 「そ、そっか……」
理珠 「はい」
成幸 「………………」 クスッ (……ほんと、似たもの親子だよな。でも、いい親子だ)
成幸 「……ん? “親子” ?」
理珠 「………………」
親父さん 「………………」
理珠 「……お、お父さん」 親父さん 「リズたま……」
理珠&親父さん 「「!?」」
理珠 「……っ、お、お父さんから、どうぞ」
親父さん 「……い、いやいや、リズたまから……」
理珠 「……むっ」 ジトッ
親父さん 「……わ、わかったよ。俺から言うよ」
親父さん 「さっきは悪かったよ。話も聞かず、センセイに怒ったりして」
理珠 「いえ、それは成幸さんに言うべきことだと思いますけど……」
理珠 「……まぁ、いいです。私も、ごめんなさい。言いすぎました」
親父さん 「そ、そっか……」
理珠 「はい」
成幸 「………………」 クスッ (……ほんと、似たもの親子だよな。でも、いい親子だ)
成幸 「……ん? “親子” ?」
442:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/07(土) 00:10:41 :KTVNI7b6
成幸 「………………」
ハッ
成幸 「そうだ! 親子だ! 親子だよ、緒方! 親父さん!」
親父さん 「!? な、なんだ、急に大声出して……」
理珠 「成幸さん、どうかしましたか?」
成幸 「親父さん、例の地鶏なんですけど……」
親父さん 「例の地鶏って…… “七緒鶏” のことか?」
成幸 「その “七緒鶏” って卵も美味しかったりしませんかね?」
親父さん 「卵ぉ……?」
親父さん 「………………」
親父さん 「……おう。ちと町内会長に聞いてみらぁ」
成幸 「……はい! ありがとうございます!」
親父さん 「けっ。うちの店のことだ。テメェに礼を言われる筋合いはねぇよ」
成幸 「………………」
ハッ
成幸 「そうだ! 親子だ! 親子だよ、緒方! 親父さん!」
親父さん 「!? な、なんだ、急に大声出して……」
理珠 「成幸さん、どうかしましたか?」
成幸 「親父さん、例の地鶏なんですけど……」
親父さん 「例の地鶏って…… “七緒鶏” のことか?」
成幸 「その “七緒鶏” って卵も美味しかったりしませんかね?」
親父さん 「卵ぉ……?」
親父さん 「………………」
親父さん 「……おう。ちと町内会長に聞いてみらぁ」
成幸 「……はい! ありがとうございます!」
親父さん 「けっ。うちの店のことだ。テメェに礼を言われる筋合いはねぇよ」
443:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/07(土) 00:11:18 :KTVNI7b6
………………週末 緒方うどん
理珠 「町内会の呼びかけもあって、お客さんがたくさんですね」
ワイワイガヤガヤ……
理珠 「みんな、地鶏の新メニューを楽しみにしてくれているみたいです」 クスッ
理珠 「成幸さんの考えた新メニューを、です」
成幸 「や、やめろよ、緒方。ただでさえ緊張してるんだから……」
ドキドキドキドキ……
成幸 (だ、大丈夫だよな。試食したらめちゃくちゃ美味しかったし……)
成幸 (うるかも古橋も美味しいって言ってくれたし、関城も……)
―――― 『やっぱり緒方理珠の作ったうどんは最高ね! 一本一本に緒方理珠を感じるわ!』
成幸 (……いや、あいつは緒方のものは何でも美味いって言うけど)
成幸 (と、とにかく、お客さんが満足してくれることを祈ろう……)
ギュッ
成幸 「へ? お、緒方?」
………………週末 緒方うどん
理珠 「町内会の呼びかけもあって、お客さんがたくさんですね」
ワイワイガヤガヤ……
理珠 「みんな、地鶏の新メニューを楽しみにしてくれているみたいです」 クスッ
理珠 「成幸さんの考えた新メニューを、です」
成幸 「や、やめろよ、緒方。ただでさえ緊張してるんだから……」
ドキドキドキドキ……
成幸 (だ、大丈夫だよな。試食したらめちゃくちゃ美味しかったし……)
成幸 (うるかも古橋も美味しいって言ってくれたし、関城も……)
―――― 『やっぱり緒方理珠の作ったうどんは最高ね! 一本一本に緒方理珠を感じるわ!』
成幸 (……いや、あいつは緒方のものは何でも美味いって言うけど)
成幸 (と、とにかく、お客さんが満足してくれることを祈ろう……)
ギュッ
成幸 「へ? お、緒方?」
444:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/07(土) 00:11:50 :KTVNI7b6
理珠 「大丈夫ですよ」 ニコッ 「成幸さんが考えたメニューです。皆さん満足してくれるに決まっています」
ムギュッ
理珠 「それに、私は好きですよ?」
成幸 「へ……?」 ボフッ 「す、好きって……。っていうか、くっつきすぎじゃないですかね、緒方さん?」
理珠 「ふふ♪ 成幸さんの考えたうどん、好きですよ」
成幸 「あ、ああ。うどんね。そ、そうだよな……」
理珠 「とても美味しいですから。だから、大丈夫です」
グッ
理珠 「自信持ってください、成幸さん!」
成幸 「……おう」 グッ 「ありがと、緒方」
理珠 「大丈夫ですよ」 ニコッ 「成幸さんが考えたメニューです。皆さん満足してくれるに決まっています」
ムギュッ
理珠 「それに、私は好きですよ?」
成幸 「へ……?」 ボフッ 「す、好きって……。っていうか、くっつきすぎじゃないですかね、緒方さん?」
理珠 「ふふ♪ 成幸さんの考えたうどん、好きですよ」
成幸 「あ、ああ。うどんね。そ、そうだよな……」
理珠 「とても美味しいですから。だから、大丈夫です」
グッ
理珠 「自信持ってください、成幸さん!」
成幸 「……おう」 グッ 「ありがと、緒方」
445:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/07(土) 00:12:23 :KTVNI7b6
親父さん 「おう、センセイ! 人の店で娘とくっついてんじゃねぇ!」
成幸 「ヒッ……! す、すみません!」
親父さん 「……新メニュー、あがったからお客様にお出ししてくんな」
成幸 「あ……は、はい!」
ドキドキドキドキ……
成幸 (だ、大丈夫かな。ちゃんと美味しいかな……)
……バシッ!!!
成幸 「っ……お、親父さん?」
親父さん 「胸ぇ張れよ」 フン 「俺がうめぇって言ったんだ。大丈夫に決まってんだろ」
成幸 「あ……」 クスッ 「はい!」
成幸 「お、お待ちどうさまです! 新メニューの、“七緒鶏の親子うどん” です!」
成幸 「地鶏のお肉と卵を使った親子丼の具を、熱々の釜揚げうどんの上にかけました!」
成幸 「熱々のうちにお召し上がりください!」
「おおー!」 「おいしそー!」 「鶏肉やわらかそー!」 「たまごふわふわしてるー!」
『いただきまーす!!』
親父さん 「おう、センセイ! 人の店で娘とくっついてんじゃねぇ!」
成幸 「ヒッ……! す、すみません!」
親父さん 「……新メニュー、あがったからお客様にお出ししてくんな」
成幸 「あ……は、はい!」
ドキドキドキドキ……
成幸 (だ、大丈夫かな。ちゃんと美味しいかな……)
……バシッ!!!
成幸 「っ……お、親父さん?」
親父さん 「胸ぇ張れよ」 フン 「俺がうめぇって言ったんだ。大丈夫に決まってんだろ」
成幸 「あ……」 クスッ 「はい!」
成幸 「お、お待ちどうさまです! 新メニューの、“七緒鶏の親子うどん” です!」
成幸 「地鶏のお肉と卵を使った親子丼の具を、熱々の釜揚げうどんの上にかけました!」
成幸 「熱々のうちにお召し上がりください!」
「おおー!」 「おいしそー!」 「鶏肉やわらかそー!」 「たまごふわふわしてるー!」
『いただきまーす!!』
446:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/07(土) 00:12:56 :KTVNI7b6
ズルズルズル……ムシャムシャムシャ……
成幸 「………………」 ドキドキドキドキ……
「う……」 「えっ……」 「お……」
成幸 「!?」 (へ!? な、何その反応!? 美味しくなかった!?)
『……お……美味しいーーー!!!』
成幸 「あっ……」
パァアアアアアア……!!!
成幸 「ありがとうございます!!」
親父さん 「けっ。だから言っただろうが」
クスッ
親父さん 「おい、センセイ。次々上がるからさっさとお客様にお出ししねぇか!」
成幸 「は、はい! いまいきます! 親父さん!」
親父さん 「だからテメェに親父さんって呼ばれる筋合いはねぇってんだよ!」
ズルズルズル……ムシャムシャムシャ……
成幸 「………………」 ドキドキドキドキ……
「う……」 「えっ……」 「お……」
成幸 「!?」 (へ!? な、何その反応!? 美味しくなかった!?)
『……お……美味しいーーー!!!』
成幸 「あっ……」
パァアアアアアア……!!!
成幸 「ありがとうございます!!」
親父さん 「けっ。だから言っただろうが」
クスッ
親父さん 「おい、センセイ。次々上がるからさっさとお客様にお出ししねぇか!」
成幸 「は、はい! いまいきます! 親父さん!」
親父さん 「だからテメェに親父さんって呼ばれる筋合いはねぇってんだよ!」
447:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/07(土) 00:13:43 :KTVNI7b6
親父さん 「………………」
「これおいしーね、ママ!」 「ほんとね。優しい親子丼の味がうどんによく合うわ」
「地鶏だけじゃなく卵も使うとは、考えたなぁ」 「“七緒鶏” って、卵も美味しいんだな」
「こりゃ、他の店の限定メニューも食べてみないとだな」 「今度地鶏と卵、買ってみようかしら……」
親父さん (……ふん。まぁ、好調じゃねぇか。まぁ、俺とリズたまが作ったんだから当然だけどな)
成幸 「親父さん、新しい注文です。親子、五丁お願いします」
成幸 「……? 親父さん?」
親父さん 「……おう、センセイ」
成幸 「?」
親父さん 「……ありがとよ。テメェの考えたメニュー、最高だよ」
成幸 「えっ」 カァアアアア…… 「あ、あはは。なんか親父さんに褒められると変な気分です」
「店員さーん! 注文お願いしまーす!」
成幸 「あ、はーい! ただいま!」 クルッ 「じゃ、親父さん。追加で五丁、お願いしますね」
親父さん 「あいよ!」
親父さん 「………………」
「これおいしーね、ママ!」 「ほんとね。優しい親子丼の味がうどんによく合うわ」
「地鶏だけじゃなく卵も使うとは、考えたなぁ」 「“七緒鶏” って、卵も美味しいんだな」
「こりゃ、他の店の限定メニューも食べてみないとだな」 「今度地鶏と卵、買ってみようかしら……」
親父さん (……ふん。まぁ、好調じゃねぇか。まぁ、俺とリズたまが作ったんだから当然だけどな)
成幸 「親父さん、新しい注文です。親子、五丁お願いします」
成幸 「……? 親父さん?」
親父さん 「……おう、センセイ」
成幸 「?」
親父さん 「……ありがとよ。テメェの考えたメニュー、最高だよ」
成幸 「えっ」 カァアアアア…… 「あ、あはは。なんか親父さんに褒められると変な気分です」
「店員さーん! 注文お願いしまーす!」
成幸 「あ、はーい! ただいま!」 クルッ 「じゃ、親父さん。追加で五丁、お願いしますね」
親父さん 「あいよ!」
448:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/07(土) 00:14:17 :KTVNI7b6
理珠 「お父さん、こちらも親子追加で四丁お願いします」
親父さん 「おう! そしたらリズたま、麺が……――」
理珠 「――そろそろ足りなくなるだろうと思って、もう持ってきてあります」
親父さん 「ん、わかった。ありがとな、リズたま」
理珠 「いえ。あと、さっき来た出前の注文ですが……」
親父さん 「三十分後だろ? 十分前には仕上げとくから、おかもちだけ準備しといてくれ」
理珠 「わかりました」
成幸 「………………」
―――― 『とても美味しいですから。だから、大丈夫です』
―――― 『……ありがとよ。テメェの考えたメニュー、最高だよ』
成幸 (……本当に似たもの親子だな) クスッ (なぁ、緒方。親父さん。この親子うどんが美味しいのは、きっと、)
成幸 (……ふたりが相性抜群の仲良し親子だからだよ)
おわり
理珠 「お父さん、こちらも親子追加で四丁お願いします」
親父さん 「おう! そしたらリズたま、麺が……――」
理珠 「――そろそろ足りなくなるだろうと思って、もう持ってきてあります」
親父さん 「ん、わかった。ありがとな、リズたま」
理珠 「いえ。あと、さっき来た出前の注文ですが……」
親父さん 「三十分後だろ? 十分前には仕上げとくから、おかもちだけ準備しといてくれ」
理珠 「わかりました」
成幸 「………………」
―――― 『とても美味しいですから。だから、大丈夫です』
―――― 『……ありがとよ。テメェの考えたメニュー、最高だよ』
成幸 (……本当に似たもの親子だな) クスッ (なぁ、緒方。親父さん。この親子うどんが美味しいのは、きっと、)
成幸 (……ふたりが相性抜群の仲良し親子だからだよ)
おわり
449:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/07(土) 00:15:08 :KTVNI7b6
………………幕間 「試食です」
文乃 「これ成幸くんが考えたの!? すごいね、本当に美味しいよ!」 ズルズルズル……
文乃 「……おかわり!」
成幸 「いや、俺は考えただけだけどな」
文乃 「いやいや、それでもすごいよ。さすがの発想力だね」 ズルズルズルズルズルズル……
文乃 「……おかわり!」
成幸 「そう言われると照れるな。えへへ……」
文乃 「………………」 ズルズルズルズルズルズルズルズルズル……
文乃 「……おかわり!」
成幸 「いやさすがに食い過ぎだ! っていうか味の感想言わないならもう食うな!」
紗和子 「ま、負けないわ。うっぷ……」
クワッ
紗和子 「お、緒方理珠のうどん、誰よりたくさん……うぷっ……食べてみせるわ!」
成幸 「お前も変な対抗心燃やすんじゃない関城! っていうか古橋に勝つのは無理だから諦めろ!」
おわり
………………幕間 「試食です」
文乃 「これ成幸くんが考えたの!? すごいね、本当に美味しいよ!」 ズルズルズル……
文乃 「……おかわり!」
成幸 「いや、俺は考えただけだけどな」
文乃 「いやいや、それでもすごいよ。さすがの発想力だね」 ズルズルズルズルズルズル……
文乃 「……おかわり!」
成幸 「そう言われると照れるな。えへへ……」
文乃 「………………」 ズルズルズルズルズルズルズルズルズル……
文乃 「……おかわり!」
成幸 「いやさすがに食い過ぎだ! っていうか味の感想言わないならもう食うな!」
紗和子 「ま、負けないわ。うっぷ……」
クワッ
紗和子 「お、緒方理珠のうどん、誰よりたくさん……うぷっ……食べてみせるわ!」
成幸 「お前も変な対抗心燃やすんじゃない関城! っていうか古橋に勝つのは無理だから諦めろ!」
おわり
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