1:名無しさん@おーぷん:20/10/04(日)22:42:38 :fT9
田中琴葉「プロデューサー。私、病気みたいです」
P「えっ……」
琴葉「……」
田中琴葉「プロデューサー。私、病気みたいです」
P「えっ……」
琴葉「……」
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2:名無しさん@おーぷん:20/10/04(日)22:46:30 :fT9
P「……何の病気だ?」
琴葉「それは……ちょっと……」
P「……言いづらい、のか?」
琴葉「はい。今も体に異変が出てますし、完治するかもわかりません」
P「えっ、それは大丈夫なのか?」
P「……何の病気だ?」
琴葉「それは……ちょっと……」
P「……言いづらい、のか?」
琴葉「はい。今も体に異変が出てますし、完治するかもわかりません」
P「えっ、それは大丈夫なのか?」
3:名無しさん@おーぷん:20/10/04(日)22:49:29 :fT9
琴葉「あ、すぐに生死に関わるものではないです」
P「そうか。少し安心だな」
琴葉「ただ、放っておくと、アイドル活動に支障が出ますし、実は少し出始めています」
P「そうなのか……それで、どうしたいんだ?」
琴葉「そうですね……心苦しいですけど……休養が必要かもしれません」
琴葉「あ、すぐに生死に関わるものではないです」
P「そうか。少し安心だな」
琴葉「ただ、放っておくと、アイドル活動に支障が出ますし、実は少し出始めています」
P「そうなのか……それで、どうしたいんだ?」
琴葉「そうですね……心苦しいですけど……休養が必要かもしれません」
4:名無しさん@おーぷん:20/10/04(日)22:52:37 :fT9
P「そうか……何はともあれ体調が第一だからな」
琴葉「……」
P「幸い、しばらく大きなライブもないし、少しの間なら他の仕事も代役が立てられるし」
琴葉「……ご迷惑をおかけします」
P「あまり気負うなよ。こっちのことは何とかするから、な」
P「そうか……何はともあれ体調が第一だからな」
琴葉「……」
P「幸い、しばらく大きなライブもないし、少しの間なら他の仕事も代役が立てられるし」
琴葉「……ご迷惑をおかけします」
P「あまり気負うなよ。こっちのことは何とかするから、な」
5:名無しさん@おーぷん:20/10/04(日)22:55:16 :fT9
琴葉「……ありがとうございます」
P「それで、手術したり入院したりするのか?」
琴葉「おそらく大丈夫ですが、既に治療法はいくつか試しました」
P「えっ、そうなのか?」
琴葉「はい。でも、どれも上手くいかなくて……困ってるんです」
琴葉「……ありがとうございます」
P「それで、手術したり入院したりするのか?」
琴葉「おそらく大丈夫ですが、既に治療法はいくつか試しました」
P「えっ、そうなのか?」
琴葉「はい。でも、どれも上手くいかなくて……困ってるんです」
6:名無しさん@おーぷん:20/10/04(日)22:57:52 :fT9
P「……琴葉がそんな状態になるまで、気づかなくてごめんな」
琴葉「いえ、私も隠してましたし。一生懸命やった結果なので、悔いはないです」
P「……そうか」
琴葉「すみません。復帰はいつになるかわかりませんが、よろしくお願いします」
P「……琴葉がそんな状態になるまで、気づかなくてごめんな」
琴葉「いえ、私も隠してましたし。一生懸命やった結果なので、悔いはないです」
P「……そうか」
琴葉「すみません。復帰はいつになるかわかりませんが、よろしくお願いします」
7:名無しさん@おーぷん:20/10/04(日)23:02:36 :fT9
P「わかった……毎日連絡するからな」
琴葉「あ、いえ、そんな。プロデューサーの手を煩わせることはできません」
P「気を遣わなくても大丈夫だよ」
琴葉「いえ、本当に大丈夫です。それに……余計に辛くなりそうなので……お気持ちだけありがたくいただいておきます」
P「……そうか」
P「わかった……毎日連絡するからな」
琴葉「あ、いえ、そんな。プロデューサーの手を煩わせることはできません」
P「気を遣わなくても大丈夫だよ」
琴葉「いえ、本当に大丈夫です。それに……余計に辛くなりそうなので……お気持ちだけありがたくいただいておきます」
P「……そうか」
8:名無しさん@おーぷん:20/10/04(日)23:05:31 :fT9
琴葉「時期が来たら、私から連絡します。それまで、待ってください」
P「……ああ」
琴葉「それと、みんなには病気と言わないで……その、学業とか、先生のお手伝いとかって言ってもらえると助かります」
P「……わかった。琴葉がそう言うなら、そうするよ」
琴葉「ありがとうございます。それでは、失礼します」
琴葉「時期が来たら、私から連絡します。それまで、待ってください」
P「……ああ」
琴葉「それと、みんなには病気と言わないで……その、学業とか、先生のお手伝いとかって言ってもらえると助かります」
P「……わかった。琴葉がそう言うなら、そうするよ」
琴葉「ありがとうございます。それでは、失礼します」
9:名無しさん@おーぷん:20/10/04(日)23:11:36 :fT9
……
P(琴葉が休養して、結構経った)
P(俺は約束通り、連絡は取っていない)
P(他の子をプロデュースしながら、琴葉からの連絡を待っている)
……
P(琴葉が休養して、結構経った)
P(俺は約束通り、連絡は取っていない)
P(他の子をプロデュースしながら、琴葉からの連絡を待っている)
10:名無しさん@おーぷん:20/10/04(日)23:13:16 :fT9
P(さて、帰るか)
♪〜
P(!)
P(琴葉からの電話だ)
ピッ
P(さて、帰るか)
♪〜
P(!)
P(琴葉からの電話だ)
ピッ
11:名無しさん@おーぷん:20/10/04(日)23:17:18 :fT9
P「琴葉。待ってたよ」
琴葉『ヒクッヒクッ』
P「琴葉? 泣いてるのか?」
琴葉『ヒクップロデューサー、私……辛いです』
P「どうした? 何があった?」
P「琴葉。待ってたよ」
琴葉『ヒクッヒクッ』
P「琴葉? 泣いてるのか?」
琴葉『ヒクップロデューサー、私……辛いです』
P「どうした? 何があった?」
12:名無しさん@おーぷん:20/10/04(日)23:19:45 :fT9
琴葉『ごめんなさいヒクッ、ごめんなさい』
P「琴葉、大丈夫か?」
琴葉『ごめんなさい……会いたい』
P「わかった、すぐ行くから! ちょっと待ってろ!」
……
琴葉『ごめんなさいヒクッ、ごめんなさい』
P「琴葉、大丈夫か?」
琴葉『ごめんなさい……会いたい』
P「わかった、すぐ行くから! ちょっと待ってろ!」
……
13:名無しさん@おーぷん:20/10/04(日)23:22:18 :fT9
P「お邪魔します、琴葉、大じょ」
琴葉「プロデューサー!」ダキッ
P「お、おう」
琴葉「私、私……どうにかなってしまいそうで……」
P「落ち着いて……大丈夫だから、な?」
……
P「お邪魔します、琴葉、大じょ」
琴葉「プロデューサー!」ダキッ
P「お、おう」
琴葉「私、私……どうにかなってしまいそうで……」
P「落ち着いて……大丈夫だから、な?」
……
14:名無しさん@おーぷん:20/10/04(日)23:24:48 :fT9
P「落ち着いたか?」
琴葉「はい、ありがとうございます」
P「……なぁ、病気について教えてくれないか?」
琴葉「え?」
P「落ち着いたか?」
琴葉「はい、ありがとうございます」
P「……なぁ、病気について教えてくれないか?」
琴葉「え?」
15:名無しさん@おーぷん:20/10/04(日)23:27:51 :fT9
P「琴葉が休養してる間に考えてたんだけど、少しでも琴葉の力になりたいんだ」
琴葉「……」
P「まぁ、知ったところで、俺にどうにかできるわけじゃないけど。何かで役に立てないかな、と思って」
琴葉「……わかりました、言います。私が患っているのは……」
P「琴葉が休養してる間に考えてたんだけど、少しでも琴葉の力になりたいんだ」
琴葉「……」
P「まぁ、知ったところで、俺にどうにかできるわけじゃないけど。何かで役に立てないかな、と思って」
琴葉「……わかりました、言います。私が患っているのは……」
16:名無しさん@おーぷん:20/10/04(日)23:29:13 :fT9
琴葉「恋の病です」
P「そうか……」
P「……え?」
琴葉「恋の病です」
P「そうか……」
P「……え?」
17:名無しさん@おーぷん:20/10/04(日)23:30:12 :jCJ
まじかよ....
18:名無しさん@おーぷん:20/10/04(日)23:31:34 :fT9
琴葉「『恋の病診断所』というサイトがありまして」
P「うん?」
琴葉「興味本意でチェックしていったら、14項目中、12項目がyesで、『あなたは重度の恋の病だ』って」
P「うん?」
琴葉「治療法も6つ中、4つ試してダメだったので、プロデューサーに相談したんです」
P「うん?」
琴葉「『恋の病診断所』というサイトがありまして」
P「うん?」
琴葉「興味本意でチェックしていったら、14項目中、12項目がyesで、『あなたは重度の恋の病だ』って」
P「うん?」
琴葉「治療法も6つ中、4つ試してダメだったので、プロデューサーに相談したんです」
P「うん?」
19:名無しさん@おーぷん:20/10/04(日)23:34:19 :fT9
琴葉「5つ目は『距離を置く』なんですが、この通り逆効果でした」
P「うん?」
琴葉「なので、今から最後の治療法を試しても良いですか?」
P「ちょっと待ってくれ、全然理解が追いついてない」
琴葉「5つ目は『距離を置く』なんですが、この通り逆効果でした」
P「うん?」
琴葉「なので、今から最後の治療法を試しても良いですか?」
P「ちょっと待ってくれ、全然理解が追いついてない」
20:名無しさん@おーぷん:20/10/04(日)23:37:11 :fT9
P「体に異変があるとか言ってたよな?」
琴葉「プロデューサーと話していると、心臓の鼓動が激しくなって呼吸が荒くなります。ばれないように必死です」
P「アイドル活動に支障が出るとも……」
琴葉「仕事中もプロデューサーのことを考えてしまいます。それに、アイドルが恋人を作る時は引退するときですよね」
P「そう……かな?」
P「体に異変があるとか言ってたよな?」
琴葉「プロデューサーと話していると、心臓の鼓動が激しくなって呼吸が荒くなります。ばれないように必死です」
P「アイドル活動に支障が出るとも……」
琴葉「仕事中もプロデューサーのことを考えてしまいます。それに、アイドルが恋人を作る時は引退するときですよね」
P「そう……かな?」
21:名無しさん@おーぷん:20/10/04(日)23:41:38 :fT9
琴葉「それで6つ目の治療法なんですが、『告白する』なので、今から告白します」
P「待て、早まるな。どういう返事をしても悲しむ人が出てくるから告白はやめよう、な?」
琴葉「……私に優しくしてくれるのは、アイドルだからですか?」
P「それは……そういう面もある。だから、告白はやめよう」
琴葉「……あなたのものになれるなら、優しくされなくてもいい」
P「ちょ、ちょっと、思考が危ないぞ」
琴葉「それで6つ目の治療法なんですが、『告白する』なので、今から告白します」
P「待て、早まるな。どういう返事をしても悲しむ人が出てくるから告白はやめよう、な?」
琴葉「……私に優しくしてくれるのは、アイドルだからですか?」
P「それは……そういう面もある。だから、告白はやめよう」
琴葉「……あなたのものになれるなら、優しくされなくてもいい」
P「ちょ、ちょっと、思考が危ないぞ」
22:名無しさん@おーぷん:20/10/04(日)23:44:44 :fT9
琴葉「というか、もう告白してるようなものですよね」
P「それは……」
琴葉「それで返事なんですが……」
P「その……」
琴葉「いりません」
P「え?」
琴葉「というか、もう告白してるようなものですよね」
P「それは……」
琴葉「それで返事なんですが……」
P「その……」
琴葉「いりません」
P「え?」
23:名無しさん@おーぷん:20/10/04(日)23:46:33 :fT9
琴葉「ありがとうございます。明日から復帰します」
P「えっと、琴葉?」
琴葉「はい」
P「俺が言うのもなんだけど……大丈夫なのか?」
琴葉「ええ。だって」
琴葉「ありがとうございます。明日から復帰します」
P「えっと、琴葉?」
琴葉「はい」
P「俺が言うのもなんだけど……大丈夫なのか?」
琴葉「ええ。だって」
24:名無しさん@おーぷん:20/10/04(日)23:50:31 :fT9
琴葉「今も抱きしめてくれているのが、プロデューサーの答えですよね?」
P「……ああ」
琴葉「今も抱きしめてくれているのが、プロデューサーの答えですよね?」
P「……ああ」
25:名無しさん@おーぷん:20/10/04(日)23:58:12 :fT9
琴葉「だから、もう平気です。立場上、今はそういう関係にはなれないって、わかってますから」
P「……琴葉はかしこいな」
琴葉「ふふっ……でも、今はもう少しだけ、このまま……」
おわり
琴葉「だから、もう平気です。立場上、今はそういう関係にはなれないって、わかってますから」
P「……琴葉はかしこいな」
琴葉「ふふっ……でも、今はもう少しだけ、このまま……」
おわり
26:名無しさん@おーぷん:20/10/05(月)00:00:03 :MPt
誕生日なのでハッピーエンドにしました。琴葉、おめでとう!
完結報告してきます。
完結報告してきます。
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森きのこ
がしました
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