86:◆gcWj88zLkc:2020/11/22(日) 18:39:11.099 :JsiiAkaUr.net
シンジ「…ミサトちゃん?」
シンジ「…今日も具合が悪いの?…行きにくいと思うけど、学校はちゃんと行ったほうがいいよ…もう五日だし。きっとみんな君のこと心配して…」
シンジ「ミサトちゃん…?開けてもいい…?」
シンジ「……」ガラッ
シンジ「いない……。…当然か…」
「ピンポーン」
シンジ「ミサトちゃんっ?」
日向「…?いえ。クラスメイトの日向です」
青葉「青葉です」
シンジ「…日向君と青葉君…」
シンジ「…あ、この間初号機のエントリープラグに入った…」
日向「…!そっ、その節はご迷惑をおかけしました!」
青葉「あの…葛城さんは?」
日向「…このところずっと休んでいらっしゃるので…様子見に」
シンジ「…ミサトちゃん?」
シンジ「…今日も具合が悪いの?…行きにくいと思うけど、学校はちゃんと行ったほうがいいよ…もう五日だし。きっとみんな君のこと心配して…」
シンジ「ミサトちゃん…?開けてもいい…?」
シンジ「……」ガラッ
シンジ「いない……。…当然か…」
「ピンポーン」
シンジ「ミサトちゃんっ?」
日向「…?いえ。クラスメイトの日向です」
青葉「青葉です」
シンジ「…日向君と青葉君…」
シンジ「…あ、この間初号機のエントリープラグに入った…」
日向「…!そっ、その節はご迷惑をおかけしました!」
青葉「あの…葛城さんは?」
日向「…このところずっと休んでいらっしゃるので…様子見に」

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87:◆gcWj88zLkc:2020/11/22(日) 18:43:47.803 :LIIiGtQh0.net
シンジ「わざわざありがとう。でも…ミサトちゃんは…今ネルフの訓練施設にいるんだ」
日向「そう…なんですか…」
シンジ「ごめんね。せっかく来てもらったのに…」
青葉「いえいえ。どうせ俺たちの家もこの辺ですから」
日向「あの…これ、プリント類です」
シンジ「ありがとう。渡しておくね」
日向「じゃあ…僕らはこれで。葛城さんに宜しくお伝えください」
シンジ「伝えておくよ。気をつけてね」
日向「なんなんだ…さっきの人…大学生くらいに見えたぞ?」
青葉「…葛城の彼氏かな?」
日向「そんなわけないだろ。…俺たちのことを知ってた。ネルフ職員さ。…保護役か何かだろ…」
シンジ「友達いたんだ…ミサトちゃん…」
シンジ「…いったい何処に…」
シンジ「わざわざありがとう。でも…ミサトちゃんは…今ネルフの訓練施設にいるんだ」
日向「そう…なんですか…」
シンジ「ごめんね。せっかく来てもらったのに…」
青葉「いえいえ。どうせ俺たちの家もこの辺ですから」
日向「あの…これ、プリント類です」
シンジ「ありがとう。渡しておくね」
日向「じゃあ…僕らはこれで。葛城さんに宜しくお伝えください」
シンジ「伝えておくよ。気をつけてね」
日向「なんなんだ…さっきの人…大学生くらいに見えたぞ?」
青葉「…葛城の彼氏かな?」
日向「そんなわけないだろ。…俺たちのことを知ってた。ネルフ職員さ。…保護役か何かだろ…」
シンジ「友達いたんだ…ミサトちゃん…」
シンジ「…いったい何処に…」
88:◆gcWj88zLkc:2020/11/22(日) 18:47:42.650 :JsiiAkaUr.net
放送「次は瀬能峠、長尾方面です。お出口右側に変わります」
放送「本日は第3新東京市第七環状線をご利用いただき真にありがとうございます」
放送「この電車は当駅にて回送電車となります。どちらさまもお忘れ物の無いように御降車ください」
ミサト「帰らなきゃ…」
ミサト(あの場所へ?それとも…)
「お兄さん、ちょっとそこのお兄さんお兄さん。よってこうよ。安いんだから…」
「超疲れたあなたを極楽へとご案内…」
(映画)
「キャーー」
「本当に探知できなかったんですか?」
「そうだ。直径数十ミリの物体が光速の何十倍という速度で南極に激突したのだ…」
ミサト「………」
さ迷い歩くミサト
ミサト「……」
放送「次は瀬能峠、長尾方面です。お出口右側に変わります」
放送「本日は第3新東京市第七環状線をご利用いただき真にありがとうございます」
放送「この電車は当駅にて回送電車となります。どちらさまもお忘れ物の無いように御降車ください」
ミサト「帰らなきゃ…」
ミサト(あの場所へ?それとも…)
「お兄さん、ちょっとそこのお兄さんお兄さん。よってこうよ。安いんだから…」
「超疲れたあなたを極楽へとご案内…」
(映画)
「キャーー」
「本当に探知できなかったんですか?」
「そうだ。直径数十ミリの物体が光速の何十倍という速度で南極に激突したのだ…」
ミサト「………」
さ迷い歩くミサト
ミサト「……」
89:◆gcWj88zLkc:2020/11/22(日) 18:51:14.792 :LIIiGtQh0.net
シンジ「…やっぱり、僕らが間違ってたんだ」
シンジ「14歳の子どもに、こんな重荷を…人類の存亡を背負わせるなんて…」
レイ「…でも、乗れるのは彼女たちだけ。…私たちはエヴァの操縦を14歳の子どもたちに委ねる…それしか方法はない」
シンジ「…分かってる」
レイ「ミサトちゃんから連絡は?」
シンジ「…何も。…このまま帰ってこないかもしれない…」
レイ「どうするつもり?」
シンジ「どうしようもないよ。帰りたくないなら、そのほうが…」
レイ「何故?」
シンジ「…こないだの戦闘の後…」
シンジ「…やっぱり、僕らが間違ってたんだ」
シンジ「14歳の子どもに、こんな重荷を…人類の存亡を背負わせるなんて…」
レイ「…でも、乗れるのは彼女たちだけ。…私たちはエヴァの操縦を14歳の子どもたちに委ねる…それしか方法はない」
シンジ「…分かってる」
レイ「ミサトちゃんから連絡は?」
シンジ「…何も。…このまま帰ってこないかもしれない…」
レイ「どうするつもり?」
シンジ「どうしようもないよ。帰りたくないなら、そのほうが…」
レイ「何故?」
シンジ「…こないだの戦闘の後…」
93:◆gcWj88zLkc:2020/11/22(日) 18:55:36.334 :JsiiAkaUr.net
シンジ「…どうして指示を無視したの…?」
ミサト「ごめんなさい」
シンジ「…謝ってほしいわけじゃないんだ。その…理由が聞きたくて。混乱してたなら、それも仕方のないことだし……僕らは、君の身体状況に合わせて適切な処置を…」
ミサト「……疲れていたので、指示を聞き間違いました」
シンジ「………君に命を懸けさせて、申し訳ないと思ってる…だけど、君だけじゃないんだ。ネルフにいる全員が、恐怖と戦ってる。ほんの些細なミス、誤った情報伝達が、戦況を左右する」
シンジ「僕らは……共有していかなければならないんだ。同じものが見えていないと、倒せるものも倒せない…」
シンジ「…どうして指示を無視したの…?」
ミサト「ごめんなさい」
シンジ「…謝ってほしいわけじゃないんだ。その…理由が聞きたくて。混乱してたなら、それも仕方のないことだし……僕らは、君の身体状況に合わせて適切な処置を…」
ミサト「……疲れていたので、指示を聞き間違いました」
シンジ「………君に命を懸けさせて、申し訳ないと思ってる…だけど、君だけじゃないんだ。ネルフにいる全員が、恐怖と戦ってる。ほんの些細なミス、誤った情報伝達が、戦況を左右する」
シンジ「僕らは……共有していかなければならないんだ。同じものが見えていないと、倒せるものも倒せない…」
95:◆gcWj88zLkc:2020/11/22(日) 19:01:05.676 :LIIiGtQh0.net
シンジ「だから……」
ミサト「…もう、いいじゃないですか…」
シンジ「…ミサトちゃん……?」
ミサト「勝ったんだから……っ!そんな、私は立派にはなれない…!なにも…!共有なんてできない…、私はよそ者だから…!!」
シンジ「ミサトちゃ…」
ミサト「戦わなきゃ……前の生活に逆戻り…嫌なんです、でも、戦うのも嫌…!」
シンジ「………」
ミサト「でも、私が逃げ出したら…あの娘がまた一人で戦うことになって…!それも嫌、もう、嫌で嫌でたまらないのに……ここに残って…でも見渡すと、私は一人なんです」
シンジ「……!」
ミサト「私だけが恐がってる、私だけが覚悟してない!ただ言われるままにエバに乗って…」
シンジ「ミサトちゃん…!」
ミサト「うっ……う、う…っ」
シンジ「だから……」
ミサト「…もう、いいじゃないですか…」
シンジ「…ミサトちゃん……?」
ミサト「勝ったんだから……っ!そんな、私は立派にはなれない…!なにも…!共有なんてできない…、私はよそ者だから…!!」
シンジ「ミサトちゃ…」
ミサト「戦わなきゃ……前の生活に逆戻り…嫌なんです、でも、戦うのも嫌…!」
シンジ「………」
ミサト「でも、私が逃げ出したら…あの娘がまた一人で戦うことになって…!それも嫌、もう、嫌で嫌でたまらないのに……ここに残って…でも見渡すと、私は一人なんです」
シンジ「……!」
ミサト「私だけが恐がってる、私だけが覚悟してない!ただ言われるままにエバに乗って…」
シンジ「ミサトちゃん…!」
ミサト「うっ……う、う…っ」
97:◆gcWj88zLkc:2020/11/22(日) 19:05:44.808 :JsiiAkaUr.net
レイ「そう…」
シンジ「…ミサトちゃんにとって、エヴァに乗ることが苦痛でしかないのなら…もう乗らないほうがいい。自暴自棄になって戦っても…使徒には勝てない。死んでしまうよ…」
レイ「…エヴァが動かなければ、同じことよ」
空き地。
青葉「フンフーン…ざーんーこーくな…んん、違うかな…?ざーんーこーくーな…これかな…」ジャカジャカ
青葉「これでよし、と。…ん、転校生…?」
青葉「葛城!」
レイ「そう…」
シンジ「…ミサトちゃんにとって、エヴァに乗ることが苦痛でしかないのなら…もう乗らないほうがいい。自暴自棄になって戦っても…使徒には勝てない。死んでしまうよ…」
レイ「…エヴァが動かなければ、同じことよ」
空き地。
青葉「フンフーン…ざーんーこーくな…んん、違うかな…?ざーんーこーくーな…これかな…」ジャカジャカ
青葉「これでよし、と。…ん、転校生…?」
青葉「葛城!」
98:◆gcWj88zLkc:2020/11/22(日) 19:09:15.291 :LIIiGtQh0.net
青葉「…マコトのことさ、忘れてやってくれよ。普段はあんな奴じゃないんだ…なんと言うか…思い込んだら止まらない奴でさ…あいつ妹がいるんだけど、その妹にも叱られたらしい。初対面で告白するなんて気持ち悪い、ってさ。はは、その通りだよな?」
ミサト「そんな…ことは…」
青葉「……」
青葉「……夜は静かで良いよな。あの五月蝿い蝉が鳴かないし」
ミサト「生態系が戻ってるんだって…シンジさんが言ってた」
青葉「…あの男の人か。…ほんとに一緒に住んでるの?」
ミサト「…?ええ…」
青葉「そっか…しかし大変だよな…まだ14歳で、しかも女の子なのに…あんなでかいロボットに乗らなきゃならないなんて。…代われるもんなら代わってやりたいよ」
ミサト「…それはやめたほうが…。お母さんが心配するし…」
青葉「あぁ、それなら問題ない。俺そういうの居ないからさ」
ミサト「ご…ごめんなさい」
青葉「気にするなよ。それより、飯食うだろ?」
ミサト「ありがとう…」
青葉「…マコトのことさ、忘れてやってくれよ。普段はあんな奴じゃないんだ…なんと言うか…思い込んだら止まらない奴でさ…あいつ妹がいるんだけど、その妹にも叱られたらしい。初対面で告白するなんて気持ち悪い、ってさ。はは、その通りだよな?」
ミサト「そんな…ことは…」
青葉「……」
青葉「……夜は静かで良いよな。あの五月蝿い蝉が鳴かないし」
ミサト「生態系が戻ってるんだって…シンジさんが言ってた」
青葉「…あの男の人か。…ほんとに一緒に住んでるの?」
ミサト「…?ええ…」
青葉「そっか…しかし大変だよな…まだ14歳で、しかも女の子なのに…あんなでかいロボットに乗らなきゃならないなんて。…代われるもんなら代わってやりたいよ」
ミサト「…それはやめたほうが…。お母さんが心配するし…」
青葉「あぁ、それなら問題ない。俺そういうの居ないからさ」
ミサト「ご…ごめんなさい」
青葉「気にするなよ。それより、飯食うだろ?」
ミサト「ありがとう…」
99:◆gcWj88zLkc:2020/11/22(日) 19:13:11.492 :JsiiAkaUr.net
ミサト「…いつもこんな事してるの?」
青葉「ん?うん…そうだな。ここなら近所迷惑にもならないし」
ミサト「…プロを、目指してる?」
青葉「はは。まさか…そんな時代じゃないだろ?好きでやってるだけさ」
黒服男「…葛城ミサトちゃんだね?」
ミサト「…はい」
黒服男「ネルフ保安諜報部のものだ。保安条例第8項の適応により君を本部まで連行する。いいね?」
ミサト「はい…」
日向「それで、お前はそれを黙って見てたって言うのか?」
青葉「見てたさ。しょうがないだろ?向こうはプロだ、勝てやしない」
日向「くそ…そこにいたのが俺なら…!」
青葉「…今ごろまた校長室だろ?」
ミサト「…いつもこんな事してるの?」
青葉「ん?うん…そうだな。ここなら近所迷惑にもならないし」
ミサト「…プロを、目指してる?」
青葉「はは。まさか…そんな時代じゃないだろ?好きでやってるだけさ」
黒服男「…葛城ミサトちゃんだね?」
ミサト「…はい」
黒服男「ネルフ保安諜報部のものだ。保安条例第8項の適応により君を本部まで連行する。いいね?」
ミサト「はい…」
日向「それで、お前はそれを黙って見てたって言うのか?」
青葉「見てたさ。しょうがないだろ?向こうはプロだ、勝てやしない」
日向「くそ…そこにいたのが俺なら…!」
青葉「…今ごろまた校長室だろ?」
100:◆gcWj88zLkc:2020/11/22(日) 19:17:12.001 :LIIiGtQh0.net
シンジ「ミサトちゃん…」
ミサト「…すみませんでした」
シンジ「いや…心配したよ…どこにいたの?二日間も…」
ミサト「……」
シンジ「……」
ミサト「私乗ります、エバに」
シンジ「ミサトちゃん…」
ミサト「乗って、戦って、死ぬまで続けます…きっと、何回も乗れば恐くなくなる」
ミサト「あの娘…リツコちゃんみたいに、落ちついてやれるようになる、シンジさんやレイさんみたいに強くなれる」
ミサト「そしたら人の顔も…気にならなくなって、きっと仲良くなれる、学校のみんなとも…」
ミサト「………お父さんも、きっと私を認めて…!」
シンジ「ミサトちゃん!……ミサトちゃん…もういい、もういいよ…」
ミサト「…え…?」
シンジ「ミサトちゃん…」
ミサト「…すみませんでした」
シンジ「いや…心配したよ…どこにいたの?二日間も…」
ミサト「……」
シンジ「……」
ミサト「私乗ります、エバに」
シンジ「ミサトちゃん…」
ミサト「乗って、戦って、死ぬまで続けます…きっと、何回も乗れば恐くなくなる」
ミサト「あの娘…リツコちゃんみたいに、落ちついてやれるようになる、シンジさんやレイさんみたいに強くなれる」
ミサト「そしたら人の顔も…気にならなくなって、きっと仲良くなれる、学校のみんなとも…」
ミサト「………お父さんも、きっと私を認めて…!」
シンジ「ミサトちゃん!……ミサトちゃん…もういい、もういいよ…」
ミサト「…え…?」
101:◆gcWj88zLkc:2020/11/22(日) 19:21:18.689 :JsiiAkaUr.net
シンジ「もういいんだ…無理してエヴァに乗る必要なんてない。僕たちのことは…気にしなくていい。元々巻き込んだのは僕らのほうなんだ。謝るよ…」
ミサト「でも…」
シンジ「いいんだ。僕らは…僕らは市民の安全を守るのが仕事で…君もその一人なのに。君をたくさん傷つけてしまった…」
ミサト「……」
シンジ「ミサトちゃん」
シンジ「僕も恐くてたまらないよ…覚悟が決まってるなんて嘘だ。前なんて見えてない、ただそう繕うのに必死で………」
ミサト「……シンジさん…」
シンジ「ごめんね…勝手な大人ばかりで」
シンジ「もういいんだ…無理してエヴァに乗る必要なんてない。僕たちのことは…気にしなくていい。元々巻き込んだのは僕らのほうなんだ。謝るよ…」
ミサト「でも…」
シンジ「いいんだ。僕らは…僕らは市民の安全を守るのが仕事で…君もその一人なのに。君をたくさん傷つけてしまった…」
ミサト「……」
シンジ「ミサトちゃん」
シンジ「僕も恐くてたまらないよ…覚悟が決まってるなんて嘘だ。前なんて見えてない、ただそう繕うのに必死で………」
ミサト「……シンジさん…」
シンジ「ごめんね…勝手な大人ばかりで」
102:◆gcWj88zLkc:2020/11/22(日) 19:25:25.457 :LIIiGtQh0.net
レイ「サードチルドレンは明日第3新東京を離れます」
葛城「…では、初号機のデータはリツコに書き換えろ」
レイ「しかし」
葛城「…零号機の再起動実験の結果の如何によらず初号機での実験に移る」
葛城「マルドゥック機関の報告によるとフォースチルドレンはまだ見つかっていない」
レイ「…パイロットの補充は効かない、と言う事ですね」
葛城「……」
レイ「サードチルドレンは明日第3新東京を離れます」
葛城「…では、初号機のデータはリツコに書き換えろ」
レイ「しかし」
葛城「…零号機の再起動実験の結果の如何によらず初号機での実験に移る」
葛城「マルドゥック機関の報告によるとフォースチルドレンはまだ見つかっていない」
レイ「…パイロットの補充は効かない、と言う事ですね」
葛城「……」
105:◆gcWj88zLkc:2020/11/22(日) 19:31:12.727 :JsiiAkaUr.net
ミサト「あの、シンジさんはどこですか?一言お別れを…」
黒服男「君はもうすでにネルフの人間ではない。どのような事も教えられない」
駅。
青葉「葛城!忘れもんだぞー!」
日向「葛城さん!」
ミサト「あっ…」
ミサト「あの、ちょっといいですか?」
ミサト「あの、シンジさんはどこですか?一言お別れを…」
黒服男「君はもうすでにネルフの人間ではない。どのような事も教えられない」
駅。
青葉「葛城!忘れもんだぞー!」
日向「葛城さん!」
ミサト「あっ…」
ミサト「あの、ちょっといいですか?」
107:◆gcWj88zLkc:2020/11/22(日) 19:35:18.032 :LIIiGtQh0.net
ミサト「あの…ありがとう」
青葉「…なんか喋れよ。ホラッ!」
日向「かっ、葛城さん…この前は、その、急にあんなこと言ったりして、ごめん」
日向「でも、正直な気持ちだったんだ。実は…その、最初のロボット騒ぎで、妹が怪我をして…いや!全然大した怪我じゃなかったんだけどさ。頭にきてたんだ、誰かも分からないパイロットに」
日向「でも、君の悲しそうな顔を見て、変わった」
ミサト「……!」
日向「教室でさ。クラスの連中に囲まれてるのに…ひとりきり、みたいな…寂しそうに見えて、もっと知りたいと思ったんだ。支えたいと…あの時は、つい熱くなって、ああいう事を言ってしまったけど。その、今でも、葛城さんさえ良ければ、友達として…」
青葉「おい…」
日向「いや…その…ごめん。今から引っ越すのに、こんなこと…」
ミサト「ううん、……ありがとう」
日向「……!」
ミサト「あの…ありがとう」
青葉「…なんか喋れよ。ホラッ!」
日向「かっ、葛城さん…この前は、その、急にあんなこと言ったりして、ごめん」
日向「でも、正直な気持ちだったんだ。実は…その、最初のロボット騒ぎで、妹が怪我をして…いや!全然大した怪我じゃなかったんだけどさ。頭にきてたんだ、誰かも分からないパイロットに」
日向「でも、君の悲しそうな顔を見て、変わった」
ミサト「……!」
日向「教室でさ。クラスの連中に囲まれてるのに…ひとりきり、みたいな…寂しそうに見えて、もっと知りたいと思ったんだ。支えたいと…あの時は、つい熱くなって、ああいう事を言ってしまったけど。その、今でも、葛城さんさえ良ければ、友達として…」
青葉「おい…」
日向「いや…その…ごめん。今から引っ越すのに、こんなこと…」
ミサト「ううん、……ありがとう」
日向「……!」
108:◆gcWj88zLkc:2020/11/22(日) 19:39:10.094 :JsiiAkaUr.net
ミサト「…どうしてここが?」
青葉「勘だよ。ここんとこ何十人って同級生を見送ってきたからな」
日向「…葛城さんが出ていくなら、いずれ俺らも出ていくことになるだろうな…。だけど…ほっとしてるよ。…エヴァの中で、あんなに苦しんでる姿を見たんだ。葛城さんがエヴァから解放されて…良かった…」
ミサト「………!」
青葉「…おいおい。二人ともそんな辛気臭い顔するなよ」
日向「向こうでも…元気で」
青葉「ガンバレよ?」
ミサト「あのっ…」
黒服男「時間だ」
黒服男「オイ、コラッ…」
ミサト「謝らなきゃいけないのは私よ…!何も…!何も知ろうとしなかったのは私のほう…!殻にこもって、拒絶して…、勝手に、思い込んでただけで…っ!」
黒服男「これ以上手を焼かせるな」
ミサト「…どうしてここが?」
青葉「勘だよ。ここんとこ何十人って同級生を見送ってきたからな」
日向「…葛城さんが出ていくなら、いずれ俺らも出ていくことになるだろうな…。だけど…ほっとしてるよ。…エヴァの中で、あんなに苦しんでる姿を見たんだ。葛城さんがエヴァから解放されて…良かった…」
ミサト「………!」
青葉「…おいおい。二人ともそんな辛気臭い顔するなよ」
日向「向こうでも…元気で」
青葉「ガンバレよ?」
ミサト「あのっ…」
黒服男「時間だ」
黒服男「オイ、コラッ…」
ミサト「謝らなきゃいけないのは私よ…!何も…!何も知ろうとしなかったのは私のほう…!殻にこもって、拒絶して…、勝手に、思い込んでただけで…っ!」
黒服男「これ以上手を焼かせるな」
110:◆gcWj88zLkc:2020/11/22(日) 19:43:13.376 :LIIiGtQh0.net
レイ「本当にこれでよかったの?」
シンジ「……ミサトちゃんが帰ってきたとき…なんて声をかけていいか分からなかったんだ…」
シンジ「………僕の見栄が彼女を追い込んでた…本当のことを言っても、彼女を救えたかどうか……」
レイ「…ヤマアラシのジレンマ」
シンジ「……」
レイ「まだ時間はあるわ」
レイ「本当にこれでよかったの?」
シンジ「……ミサトちゃんが帰ってきたとき…なんて声をかけていいか分からなかったんだ…」
シンジ「………僕の見栄が彼女を追い込んでた…本当のことを言っても、彼女を救えたかどうか……」
レイ「…ヤマアラシのジレンマ」
シンジ「……」
レイ「まだ時間はあるわ」
112:◆gcWj88zLkc:2020/11/22(日) 19:47:10.566 :JsiiAkaUr.net
放送「二番線に厚木行き特急リニアが参ります。危ないですから黄色い線の内側までお下がりください」
放送「二番線の電車は4時20分発厚木行き政府専用特別列車です。一般の方は柵の内側には入れません」
放送「なお許可の無い方の御乗車は硬く禁じられております。くれぐれもご注意ください」
(シンジ「今日からミサトちゃんの家でもあるんだから」)
青葉「…おい、あの人って」
日向「葛城さん家の…」
シンジ「はぁっ、はぁ…」
シンジ「……」
ミサト「……!」
放送「二番線に厚木行き特急リニアが参ります。危ないですから黄色い線の内側までお下がりください」
放送「二番線の電車は4時20分発厚木行き政府専用特別列車です。一般の方は柵の内側には入れません」
放送「なお許可の無い方の御乗車は硬く禁じられております。くれぐれもご注意ください」
(シンジ「今日からミサトちゃんの家でもあるんだから」)
青葉「…おい、あの人って」
日向「葛城さん家の…」
シンジ「はぁっ、はぁ…」
シンジ「……」
ミサト「……!」
114:◆gcWj88zLkc:2020/11/22(日) 19:52:17.673 :LIIiGtQh0.net
放送「まもなく4番線に強羅行き各駅停車が参ります。危ないですから黄色い線の内側までお下がりください」
放送「小さいお子様をお連れの方は特にご注意ください」
放送「4番線の電車は4時32分発強羅行き折り返しの各駅停車です。ご利用の皆様はご乗車になってお待ちください」
放送「はい、まもなく電車入ります。黄色い線の内側まで下がってください」
ミサト「たっ、ただいま…」
シンジ「……おかえりなさい」
四話分終わり
放送「まもなく4番線に強羅行き各駅停車が参ります。危ないですから黄色い線の内側までお下がりください」
放送「小さいお子様をお連れの方は特にご注意ください」
放送「4番線の電車は4時32分発強羅行き折り返しの各駅停車です。ご利用の皆様はご乗車になってお待ちください」
放送「はい、まもなく電車入ります。黄色い線の内側まで下がってください」
ミサト「たっ、ただいま…」
シンジ「……おかえりなさい」
四話分終わり
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