125: ◆gcWj88zLkc:2020/11/24(火) 01:42:04.81 :lRBHXjHEo
ケンスケ「目標内部に、高エネルギー反応!」
シンジ「そんな…っ!?」
ケンスケ「円周部を加速!収束していきます!」
レイ「まさかっ!」
シンジ「ミサトちゃん!!避けてっ!!!」
ミサト「え!?」
ミサト「…ぁぁあああああ!」
シンジ「戻してください!早く!」
ケンスケ「目標、完黙!」
シンジ「ミサトちゃんはっ?」
トウジ「まだ生きとる!」
ヒカリ「初号機回収、第7ケイジへ!」
シンジ「ケイジへ行ってくる。後は頼むよ!」
ケンスケ「目標内部に、高エネルギー反応!」
シンジ「そんな…っ!?」
ケンスケ「円周部を加速!収束していきます!」
レイ「まさかっ!」
シンジ「ミサトちゃん!!避けてっ!!!」
ミサト「え!?」
ミサト「…ぁぁあああああ!」
シンジ「戻してください!早く!」
ケンスケ「目標、完黙!」
シンジ「ミサトちゃんはっ?」
トウジ「まだ生きとる!」
ヒカリ「初号機回収、第7ケイジへ!」
シンジ「ケイジへ行ってくる。後は頼むよ!」
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126: ◆gcWj88zLkc:2020/11/24(火) 01:43:03.23 :lRBHXjHEo
ヒカリ「初号機、固定完了!」
トウジ「パイロット、脳波乱れとる、心音微弱!」
レイ「生命維持システム最大、心臓マッサージを!」
トウジ「心臓マッサージ!」
トウジ「パルス確認!」
レイ「プラグの強制排除、急いで!」
レイ「L.C.L.緊急排水!」
ヒカリ「はい!」
シンジ「…早く、早くハッチを開けて!」
シンジ「ミサトちゃん…!」
処置室へ運ばれるミサト
シンジ「……」
ヒカリ「初号機、固定完了!」
トウジ「パイロット、脳波乱れとる、心音微弱!」
レイ「生命維持システム最大、心臓マッサージを!」
トウジ「心臓マッサージ!」
トウジ「パルス確認!」
レイ「プラグの強制排除、急いで!」
レイ「L.C.L.緊急排水!」
ヒカリ「はい!」
シンジ「…早く、早くハッチを開けて!」
シンジ「ミサトちゃん…!」
処置室へ運ばれるミサト
シンジ「……」
127: ◆gcWj88zLkc:2020/11/24(火) 01:44:02.28 :lRBHXjHEo
ケンスケ「敵、荷粒子砲命中、ダミー蒸発!」
シンジ「次!」
ケンスケ「12式自走臼砲消滅!」
シンジ「…なるほど…」
職員「これまで採取したデータによりますと、目標は一定距離内の外敵を自動排除するもの、と推測されます」
トウジ「エリア侵入と同時に荷粒子砲で100%狙い撃ち…こりゃあ、エヴァによる近接戦闘は危険過ぎるなァ」
シンジ「A.T.フィールドは?」
職員「健在です。相転移空間を肉眼で確認できるほど、強力なものが展開されています」
トウジ「誘導火砲、爆撃やらの生半可な攻撃じゃあ、泣きを見るだけやな…これじゃあ」
シンジ「攻守ともにほぼ完璧…まさに空中要塞か…それで、問題のシールドは?」
職員「現在目標はわれわれの直上、第3新東京市ゼロエリアに侵攻、直径17.5mの巨大シールドがジオフロント内、ネルフ本部に向かい穿孔中です」
トウジ「…敵さん、ここへ直接、攻撃を仕掛けるつもりやな」
シンジ「…到達予想時刻は?」
職員「あ、明朝午前0時06分54秒、その時刻には22層全ての装甲防御を貫通して、ネルフ本部へ到達するもの、と思われます」
シンジ(後10時間足らず…)
ケンスケ「敵、荷粒子砲命中、ダミー蒸発!」
シンジ「次!」
ケンスケ「12式自走臼砲消滅!」
シンジ「…なるほど…」
職員「これまで採取したデータによりますと、目標は一定距離内の外敵を自動排除するもの、と推測されます」
トウジ「エリア侵入と同時に荷粒子砲で100%狙い撃ち…こりゃあ、エヴァによる近接戦闘は危険過ぎるなァ」
シンジ「A.T.フィールドは?」
職員「健在です。相転移空間を肉眼で確認できるほど、強力なものが展開されています」
トウジ「誘導火砲、爆撃やらの生半可な攻撃じゃあ、泣きを見るだけやな…これじゃあ」
シンジ「攻守ともにほぼ完璧…まさに空中要塞か…それで、問題のシールドは?」
職員「現在目標はわれわれの直上、第3新東京市ゼロエリアに侵攻、直径17.5mの巨大シールドがジオフロント内、ネルフ本部に向かい穿孔中です」
トウジ「…敵さん、ここへ直接、攻撃を仕掛けるつもりやな」
シンジ「…到達予想時刻は?」
職員「あ、明朝午前0時06分54秒、その時刻には22層全ての装甲防御を貫通して、ネルフ本部へ到達するもの、と思われます」
シンジ(後10時間足らず…)
128: ◆gcWj88zLkc:2020/11/24(火) 01:45:03.83 :lRBHXjHEo
ケンスケ「敵シールド、第一装甲版に接触!」
シンジ「こちらの初号機の状況は?」
レイ「胸部第3装甲板まで見事に融解。機能中枢をやられなかったのは、不幸中の幸いね」
ヒカリ「後3秒照射されていたら、アウトだったけど…」
ケイジ作業員「3時間後には換装作業、終了予定です」
シンジ「了解。ありがとう…零号機は?」
ヒカリ「再起動自体に問題ないけど、フィードバックにまだ誤差が残ってるわ」
レイ「実戦は…」
シンジ「まだ無理、か…」
シンジ「…ミサトちゃんの容体は?」
トウジ「身体に異常はあらへん。神経パルスが0.8上昇しとるくらいで、あとは許容範囲内や」
ケンスケ「敵シールド到達まで、後9時間55分!」
シンジ「状況は芳しくない、か…」
トウジ「白旗でも揚げるか?」
シンジ「…その前に、試してみたいことがあるんだ」
ケンスケ「敵シールド、第一装甲版に接触!」
シンジ「こちらの初号機の状況は?」
レイ「胸部第3装甲板まで見事に融解。機能中枢をやられなかったのは、不幸中の幸いね」
ヒカリ「後3秒照射されていたら、アウトだったけど…」
ケイジ作業員「3時間後には換装作業、終了予定です」
シンジ「了解。ありがとう…零号機は?」
ヒカリ「再起動自体に問題ないけど、フィードバックにまだ誤差が残ってるわ」
レイ「実戦は…」
シンジ「まだ無理、か…」
シンジ「…ミサトちゃんの容体は?」
トウジ「身体に異常はあらへん。神経パルスが0.8上昇しとるくらいで、あとは許容範囲内や」
ケンスケ「敵シールド到達まで、後9時間55分!」
シンジ「状況は芳しくない、か…」
トウジ「白旗でも揚げるか?」
シンジ「…その前に、試してみたいことがあるんだ」
129: ◆gcWj88zLkc:2020/11/24(火) 01:46:04.94 :lRBHXjHEo
カヲル「目標のレンジ外、超長距離からの直接射撃…?」
シンジ「…そうです。目標のA.T.フィールドを中和せず、高エネルギー収束帯による一点突破しか…方法はないと思います」
カヲル「成功するのかい?」
シンジ「………MAGIは」
カヲル「いや。君の見立てだよ…作戦部長としての」
シンジ「…残り9時間以内で実現可能、かつもっとも確実な方法かと思われます」
カヲル「ふふ…頼もしいね」
葛城「…反対する理由はない。実行してくれ」
シンジ「はい!ありがとうございます」
カヲル「目標のレンジ外、超長距離からの直接射撃…?」
シンジ「…そうです。目標のA.T.フィールドを中和せず、高エネルギー収束帯による一点突破しか…方法はないと思います」
カヲル「成功するのかい?」
シンジ「………MAGIは」
カヲル「いや。君の見立てだよ…作戦部長としての」
シンジ「…残り9時間以内で実現可能、かつもっとも確実な方法かと思われます」
カヲル「ふふ…頼もしいね」
葛城「…反対する理由はない。実行してくれ」
シンジ「はい!ありがとうございます」
130: ◆gcWj88zLkc:2020/11/24(火) 01:47:03.10 :lRBHXjHEo
レイ「しかし、よく通ったものね…こんな作戦が。MAGIは何と言ってるの?」
シンジ「…賛成2、条件付き賛成が1」
レイ「勝算は8.7%か…」
レイ「でも…うちのポジトロンライフルじゃ、そんな大出力には耐えられないわよ。…どうするの?」
シンジ「…耐え得るのを借りてくるよ」
シンジ「……以上の理由により、この自走陽電子砲は、本日15時より、特務機関ネルフが徴発いたします」
戦自の人「かと言って、しかし、そんな無茶な…」
シンジ「申し訳ありません…可能な限り、原形をとどめて返却するよう、努めますので。…では、ご協力、感謝します!」ペコッ
シンジ「…リツコちゃーん!持って行ってー!精密機械だから、そーっと、そおっとね!」
戦自の人「……………」
シンジ「……はは…」
トウジ「けどなぁ、A.T.フィールドをも貫くエネルギーっちゅうのは、最低1億8千万キロワットやぞ、それだけのもんを、どっから集めてくるんや?」
シンジ「…日本中だよ」
レイ「しかし、よく通ったものね…こんな作戦が。MAGIは何と言ってるの?」
シンジ「…賛成2、条件付き賛成が1」
レイ「勝算は8.7%か…」
レイ「でも…うちのポジトロンライフルじゃ、そんな大出力には耐えられないわよ。…どうするの?」
シンジ「…耐え得るのを借りてくるよ」
シンジ「……以上の理由により、この自走陽電子砲は、本日15時より、特務機関ネルフが徴発いたします」
戦自の人「かと言って、しかし、そんな無茶な…」
シンジ「申し訳ありません…可能な限り、原形をとどめて返却するよう、努めますので。…では、ご協力、感謝します!」ペコッ
シンジ「…リツコちゃーん!持って行ってー!精密機械だから、そーっと、そおっとね!」
戦自の人「……………」
シンジ「……はは…」
トウジ「けどなぁ、A.T.フィールドをも貫くエネルギーっちゅうのは、最低1億8千万キロワットやぞ、それだけのもんを、どっから集めてくるんや?」
シンジ「…日本中だよ」
131: ◆gcWj88zLkc:2020/11/24(火) 01:48:02.93 :lRBHXjHEo
TV(日向邸内)「番組の途中ですが、ここで臨時ニュースをお伝えいたします」
TV(伊吹邸内)「本日、午後11時30分より」
TV(街頭)「明日未明にかけて、全国で大規模な」
ヘリコプター「停電があります。皆様のご協力をよろしくお願いいたします」
放送「繰り返しお伝えいたします。本日午後11時30分より、」
宣伝カー「明日未明にかけて、全国で大規模な」
放送「停電があります。皆様のご協力をよろしくお願いいたします」
オペレータ「敵シールド、第7装甲版を突破」
シンジ「…エネルギーシステムの見通しは?」
オペレータ「現在予定より3.2%遅れていますが、本日23時10分には、何とかできます」
シンジ「ポジトロンライフルは?」
作業員「技術開発部第三課の意地にかけても、後3時間で形にして見せますよ!」
シンジ「…みんなありがとう。それで…防御手段は」
レイ「盾で防ぐしかないわね」
TV(日向邸内)「番組の途中ですが、ここで臨時ニュースをお伝えいたします」
TV(伊吹邸内)「本日、午後11時30分より」
TV(街頭)「明日未明にかけて、全国で大規模な」
ヘリコプター「停電があります。皆様のご協力をよろしくお願いいたします」
放送「繰り返しお伝えいたします。本日午後11時30分より、」
宣伝カー「明日未明にかけて、全国で大規模な」
放送「停電があります。皆様のご協力をよろしくお願いいたします」
オペレータ「敵シールド、第7装甲版を突破」
シンジ「…エネルギーシステムの見通しは?」
オペレータ「現在予定より3.2%遅れていますが、本日23時10分には、何とかできます」
シンジ「ポジトロンライフルは?」
作業員「技術開発部第三課の意地にかけても、後3時間で形にして見せますよ!」
シンジ「…みんなありがとう。それで…防御手段は」
レイ「盾で防ぐしかないわね」
132: ◆gcWj88zLkc:2020/11/24(火) 01:49:02.95 :lRBHXjHEo
ヒカリ「これが…盾?」
レイ「そう、SSTOのお下がり。二課の保証書付きよ?見た目はひどくても、もともと底部は超電磁コーティングされている機種だし、あの砲撃にも17秒はもつ」
シンジ「分かった。狙撃地点は?」
トウジ「目標との距離、地形、手頃な変電設備も考えると…やっぱりここやな」
シンジ「…うん…。これで理論上はいけるはずだ…」
シンジ「狙撃地点は二子山山頂。作戦開始時刻は明朝0時、以後、本作戦を、ヤシマ作戦と呼称します!」
トウジ「了解!」
シンジ(後は、パイロットの問題か…)
職員「初号機パイロットの意識が戻ったそうです。検査数値に問題なし」
シンジ「ありがとう。では、作戦は予定どおりに」
職員「了解」
レイ「…彼女、もう一度乗るかしら?」
シンジ「……」
ヒカリ「これが…盾?」
レイ「そう、SSTOのお下がり。二課の保証書付きよ?見た目はひどくても、もともと底部は超電磁コーティングされている機種だし、あの砲撃にも17秒はもつ」
シンジ「分かった。狙撃地点は?」
トウジ「目標との距離、地形、手頃な変電設備も考えると…やっぱりここやな」
シンジ「…うん…。これで理論上はいけるはずだ…」
シンジ「狙撃地点は二子山山頂。作戦開始時刻は明朝0時、以後、本作戦を、ヤシマ作戦と呼称します!」
トウジ「了解!」
シンジ(後は、パイロットの問題か…)
職員「初号機パイロットの意識が戻ったそうです。検査数値に問題なし」
シンジ「ありがとう。では、作戦は予定どおりに」
職員「了解」
レイ「…彼女、もう一度乗るかしら?」
シンジ「……」
133: ◆gcWj88zLkc:2020/11/24(火) 01:50:03.25 :lRBHXjHEo
ミサト「ん?あぁ…?リツコちゃん…?」
リツコ「明日、午前0時より発動される、ヤシマ作戦のスケジュールを伝えます」
リツコ「葛城、赤木の両パイロットは、本日1730、ケイジに集合」
リツコ「1800、初号機および零号機起動」
リツコ「1805、発進」
リツコ「同30、二子山仮設基地到着」
リツコ「以降は別命あるまで待機」
リツコ「明朝日付変更と同時に作戦行動開始」
リツコ「これ…新しいものよ」
リツコ「寝ぼけて、その格好で来ないでね」
ミサト「ん?…きゃっ!……」
ミサト「ん?あぁ…?リツコちゃん…?」
リツコ「明日、午前0時より発動される、ヤシマ作戦のスケジュールを伝えます」
リツコ「葛城、赤木の両パイロットは、本日1730、ケイジに集合」
リツコ「1800、初号機および零号機起動」
リツコ「1805、発進」
リツコ「同30、二子山仮設基地到着」
リツコ「以降は別命あるまで待機」
リツコ「明朝日付変更と同時に作戦行動開始」
リツコ「これ…新しいものよ」
リツコ「寝ぼけて、その格好で来ないでね」
ミサト「ん?…きゃっ!……」
134: ◆gcWj88zLkc:2020/11/24(火) 01:51:03.40 :lRBHXjHEo
リツコ「食事は?」
ミサト「…何も、食べたくないわ…」
リツコ「60分後に出発よ」
ミサト「…また、あれに乗らなきゃならないの…?」
リツコ「ええ」
ミサト「私は……嫌よ…リツコちゃんみたいに、強くなれない、逃げ出したい……」
リツコ「………」
ミサト「リツコちゃんは…!なぜ平気なの、暴走したんでしょう…!?前の実験で……。もう嫌…私は…もうあんな痛い思いは…!」
リツコ「…なら寝ていたら?」
ミサト「ね…寝ていたら、って…?」
リツコ「初号機には私が乗るわ…。綾波博士が初号機のパーソナルデータの書き換えの用意をしてる」
ミサト「レイさんが?」
リツコ「じゃあ、碇一尉と綾波博士がケイジで待っているから」
リツコ「さようなら」
ミサト「……」
リツコ「食事は?」
ミサト「…何も、食べたくないわ…」
リツコ「60分後に出発よ」
ミサト「…また、あれに乗らなきゃならないの…?」
リツコ「ええ」
ミサト「私は……嫌よ…リツコちゃんみたいに、強くなれない、逃げ出したい……」
リツコ「………」
ミサト「リツコちゃんは…!なぜ平気なの、暴走したんでしょう…!?前の実験で……。もう嫌…私は…もうあんな痛い思いは…!」
リツコ「…なら寝ていたら?」
ミサト「ね…寝ていたら、って…?」
リツコ「初号機には私が乗るわ…。綾波博士が初号機のパーソナルデータの書き換えの用意をしてる」
ミサト「レイさんが?」
リツコ「じゃあ、碇一尉と綾波博士がケイジで待っているから」
リツコ「さようなら」
ミサト「……」
135: ◆gcWj88zLkc:2020/11/24(火) 01:52:03.37 :lRBHXjHEo
日向「ずいぶん遅いな…。もう避難する時間だぞ?」
青葉「親父のデータをちょろまかして見たんだ。この時間に間違いない」
日向「…だが、出てこないぞ?」
青葉「ん?」
男子生徒「おおっ?」
日向「…山が、動いてる…!」
青葉「エヴァンゲリオンだ!」
男子生徒「おおっ!」
男子生徒「すっげーっ!」
男子生徒「ミサトちゃーん!」
男子生徒「頼んだぞー!」
男子生徒「好きだーっ!」
男子生徒「エヴァンゲリオ~ン!」
男子生徒「頑張れよー!」
日向「ずいぶん遅いな…。もう避難する時間だぞ?」
青葉「親父のデータをちょろまかして見たんだ。この時間に間違いない」
日向「…だが、出てこないぞ?」
青葉「ん?」
男子生徒「おおっ?」
日向「…山が、動いてる…!」
青葉「エヴァンゲリオンだ!」
男子生徒「おおっ!」
男子生徒「すっげーっ!」
男子生徒「ミサトちゃーん!」
男子生徒「頼んだぞー!」
男子生徒「好きだーっ!」
男子生徒「エヴァンゲリオ~ン!」
男子生徒「頑張れよー!」
136: ◆gcWj88zLkc:2020/11/24(火) 01:53:01.85 :lRBHXjHEo
ケンスケ「敵シールド、第17装甲板を突破!本部到達まで、後3時間55分!」
トウジ「四国および九州エリアの通電完了」
オペレータ「各冷却システムは試運転に入ってください」
レイ「精密機械だから、慎重にね」
ミサト「でも、こんなヘンテコな兵器、役に立つんですか?」
レイ「仕方ないわよ、間に合わせなんだから」
ミサト「…大丈夫ですよね」
レイ「理論上はね。でも、銃身や加速器がもつかどうかは、撃ってみないと分からないわ。こんな大出力で試射したこと、一度も無いから」
シンジ「本作戦における、各担当を伝達します」
シンジ「ミサトちゃん」
ミサト「はい」
シンジ「初号機で砲手を担当」
ミサト「はい」
シンジ「リツコちゃんは零号機で防御を担当して」
リツコ「はい」
ケンスケ「敵シールド、第17装甲板を突破!本部到達まで、後3時間55分!」
トウジ「四国および九州エリアの通電完了」
オペレータ「各冷却システムは試運転に入ってください」
レイ「精密機械だから、慎重にね」
ミサト「でも、こんなヘンテコな兵器、役に立つんですか?」
レイ「仕方ないわよ、間に合わせなんだから」
ミサト「…大丈夫ですよね」
レイ「理論上はね。でも、銃身や加速器がもつかどうかは、撃ってみないと分からないわ。こんな大出力で試射したこと、一度も無いから」
シンジ「本作戦における、各担当を伝達します」
シンジ「ミサトちゃん」
ミサト「はい」
シンジ「初号機で砲手を担当」
ミサト「はい」
シンジ「リツコちゃんは零号機で防御を担当して」
リツコ「はい」
137: ◆gcWj88zLkc:2020/11/24(火) 01:54:03.42 :lRBHXjHEo
レイ「これは、ミサトちゃんと初号機の方が、シンクロ率が高いからよ。今回はより精度の高いオペレーションが必要なの」
レイ「陽電子は地球の自転、磁場、重力の影響を受け、直進しません。その誤差を修正するのを、忘れないでね」
レイ「正確に、コア一点のみを貫くのよ」
ミサト「えっ、ど、どうやって…」
レイ「大丈夫、あなたはテキストどおりにやって、最後に真ん中のマークがそろったらスイッチを押せばいいの。後は機械がやってくれるわ」
レイ「それと、一度発射すると、冷却や再充填、ヒューズの交換などで、次に撃てるまで時間がかかるから」
ミサト「じゃあ、もし外れて敵が撃ち返してきたら…?」
レイ「…今は余計なことを考えないで。一撃で撃破することだけを考えて」
ミサト(大ピンチ、ってワケね…)
リツコ「…私は初号機を護ればいいのね」
レイ「そうよ」
リツコ「分かりました」
シンジ「…時間だ。2人とも、…無事を祈ってるよ」
ミサト・リツコ「はい」
レイ「これは、ミサトちゃんと初号機の方が、シンクロ率が高いからよ。今回はより精度の高いオペレーションが必要なの」
レイ「陽電子は地球の自転、磁場、重力の影響を受け、直進しません。その誤差を修正するのを、忘れないでね」
レイ「正確に、コア一点のみを貫くのよ」
ミサト「えっ、ど、どうやって…」
レイ「大丈夫、あなたはテキストどおりにやって、最後に真ん中のマークがそろったらスイッチを押せばいいの。後は機械がやってくれるわ」
レイ「それと、一度発射すると、冷却や再充填、ヒューズの交換などで、次に撃てるまで時間がかかるから」
ミサト「じゃあ、もし外れて敵が撃ち返してきたら…?」
レイ「…今は余計なことを考えないで。一撃で撃破することだけを考えて」
ミサト(大ピンチ、ってワケね…)
リツコ「…私は初号機を護ればいいのね」
レイ「そうよ」
リツコ「分かりました」
シンジ「…時間だ。2人とも、…無事を祈ってるよ」
ミサト・リツコ「はい」
138: ◆gcWj88zLkc:2020/11/24(火) 01:55:02.66 :lRBHXjHEo
ミサト「これで死ぬかもしれない…」
リツコ「なぜそう思うの?」
ミサト「……」
リツコ「あなたは死なないわ」
リツコ「私が守るもの」
ミサト「……」
明かりの消えた街。見下ろすミサト、リツコ
ミサト「…リツコちゃんはなぜこれに乗るの?」
リツコ「…これしか出来ることがないから」
ミサト「そんな…」
リツコ「そうよ。それに、恩もある…」
ミサト「…お父さんに?」
リツコ「みんなによ」
ミサト「これで死ぬかもしれない…」
リツコ「なぜそう思うの?」
ミサト「……」
リツコ「あなたは死なないわ」
リツコ「私が守るもの」
ミサト「……」
明かりの消えた街。見下ろすミサト、リツコ
ミサト「…リツコちゃんはなぜこれに乗るの?」
リツコ「…これしか出来ることがないから」
ミサト「そんな…」
リツコ「そうよ。それに、恩もある…」
ミサト「…お父さんに?」
リツコ「みんなによ」
139: ◆gcWj88zLkc:2020/11/24(火) 01:56:02.13 :lRBHXjHEo
ミサト「やっぱり……強いのね、リツコちゃんは…」
リツコ「……」
リツコ「…ほかに何も無いだけよ」
ミサト「……!」
ミサト「ほかに何も無いって…」
リツコ「時間よ。行きましょう」
リツコ「じゃあ…さようなら」
ミサト「やっぱり……強いのね、リツコちゃんは…」
リツコ「……」
リツコ「…ほかに何も無いだけよ」
ミサト「……!」
ミサト「ほかに何も無いって…」
リツコ「時間よ。行きましょう」
リツコ「じゃあ…さようなら」
140: ◆gcWj88zLkc:2020/11/24(火) 01:57:03.12 :lRBHXjHEo
時報「ただいまより、0時0分0秒をお知らせします」
トウジ「作戦、スタート!」
シンジ「ミサトちゃん、日本中のエネルギー…君に預けるよ」
シンジ「頑張って…!」
ミサト「はいっ!」
シンジ「第一次、接続開始!」
トウジ「第一から、第803管区まで、送電開始!」
オペレータ「電圧上昇中、加圧域へ!」
トウジ「全冷却システム、出力最大へ!」
オペレータ「温度安定、問題なし!」
オペレータ「陽電子流入、順調なり」
シンジ「第二次、接続!」
オペレータ「全加速器、運転開始!」
時報「ただいまより、0時0分0秒をお知らせします」
トウジ「作戦、スタート!」
シンジ「ミサトちゃん、日本中のエネルギー…君に預けるよ」
シンジ「頑張って…!」
ミサト「はいっ!」
シンジ「第一次、接続開始!」
トウジ「第一から、第803管区まで、送電開始!」
オペレータ「電圧上昇中、加圧域へ!」
トウジ「全冷却システム、出力最大へ!」
オペレータ「温度安定、問題なし!」
オペレータ「陽電子流入、順調なり」
シンジ「第二次、接続!」
オペレータ「全加速器、運転開始!」
141: ◆gcWj88zLkc:2020/11/24(火) 01:58:03.35 :lRBHXjHEo
ヒカリ「強制収束器、作動!」
オペレータ「全電力、二子山増設変電所へ!第三次接続、問題なし!」
シンジ「最終安全装置、解除!」
トウジ「撃鉄起こせ!」
オペレータ「地球自転、および、重力の誤差修正、プラス0.0009。電圧、発射点まで、後0.2」
トウジ「第七次最終接続、全エネルギー、ポジトロンライフルへ!」
トウジ「8、7、6、5、」
ヒカリ「目標に高エネルギー反応!」
トウジ「4、」
レイ「早い…っ!」
トウジ「3、2、1!」
シンジ「発射!」
ヒカリ「強制収束器、作動!」
オペレータ「全電力、二子山増設変電所へ!第三次接続、問題なし!」
シンジ「最終安全装置、解除!」
トウジ「撃鉄起こせ!」
オペレータ「地球自転、および、重力の誤差修正、プラス0.0009。電圧、発射点まで、後0.2」
トウジ「第七次最終接続、全エネルギー、ポジトロンライフルへ!」
トウジ「8、7、6、5、」
ヒカリ「目標に高エネルギー反応!」
トウジ「4、」
レイ「早い…っ!」
トウジ「3、2、1!」
シンジ「発射!」
142: ◆gcWj88zLkc:2020/11/24(火) 01:59:02.73 :lRBHXjHEo
ミサト「ぅううううッ!」
レイ「あぁっ!」
シンジ「…まずいっ!」
ケンスケ「敵シールド、ジオフロントへ侵入!」
シンジ「第二射、急いで!」
トウジ「ヒューズ交換!再充填開始!」
オペレータ「銃身、冷却開始」
ヒカリ「目標に再び高エネルギー反応!」
シンジ「まずい…!」
ミサト「う…っ!」
シンジ「ミサトちゃん!」
ミサト「ぅううううッ!」
レイ「あぁっ!」
シンジ「…まずいっ!」
ケンスケ「敵シールド、ジオフロントへ侵入!」
シンジ「第二射、急いで!」
トウジ「ヒューズ交換!再充填開始!」
オペレータ「銃身、冷却開始」
ヒカリ「目標に再び高エネルギー反応!」
シンジ「まずい…!」
ミサト「う…っ!」
シンジ「ミサトちゃん!」
143: ◆gcWj88zLkc:2020/11/24(火) 02:00:03.27 :lRBHXjHEo
ミサト「……はっ…!リツコちゃ…っ!」
リツコ「………っ!」
レイ「盾がもたない!」
シンジ「時間は!?」
トウジ「後10秒!」
ミサト「早く…」
ミサト「早く!」
第二射発射
シンジ「やった!」
ミサト「……はっ…!リツコちゃ…っ!」
リツコ「………っ!」
レイ「盾がもたない!」
シンジ「時間は!?」
トウジ「後10秒!」
ミサト「早く…」
ミサト「早く!」
第二射発射
シンジ「やった!」
144: ◆gcWj88zLkc:2020/11/24(火) 02:01:02.21 :lRBHXjHEo
ミサト「リツコちゃんッ!」
ハッチを抉じ開ける
ミサト「うぅ……ぐぅぅぅ…うぅぅぅぅ…っ!」
ミサト「……ちゃん、…リツコちゃん…!」
ミサト「リツコ……!大丈夫!?」
リツコ「……………」
ミサト「自分には…自分にはほかに何も無いなんて、そんなこと言うんじゃないわよ…!別れ際に、さよならなんて…っ、うっ…言うんじゃ、ないわよ…!」
リツコ「…泣いているの…?」
リツコ「……ごめんなさい、でも、私にはああするしか……」
ミサト「馬鹿……っ!」
ミサト「……無事でよかった……」ギュッ
リツコ「………」
リツコ「……」キュ…
六話分終わり
ミサト「リツコちゃんッ!」
ハッチを抉じ開ける
ミサト「うぅ……ぐぅぅぅ…うぅぅぅぅ…っ!」
ミサト「……ちゃん、…リツコちゃん…!」
ミサト「リツコ……!大丈夫!?」
リツコ「……………」
ミサト「自分には…自分にはほかに何も無いなんて、そんなこと言うんじゃないわよ…!別れ際に、さよならなんて…っ、うっ…言うんじゃ、ないわよ…!」
リツコ「…泣いているの…?」
リツコ「……ごめんなさい、でも、私にはああするしか……」
ミサト「馬鹿……っ!」
ミサト「……無事でよかった……」ギュッ
リツコ「………」
リツコ「……」キュ…
六話分終わり
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