568: ◆gcWj88zLkc:2020/12/05(土) 15:51:01.27 :bn13i2TRo
シンジ「使徒を……食べてる…」
レイ「拘束具が、今自らの力で解かれてゆく。私たちにはもう、エヴァを止める事はできない…」
アスカ「初号機の覚醒と開放。こーなりゃゼーレが黙っちゃいないわよ?」
ゼーレ「エヴァシリーズに生まれいずる筈のないS2機関」
ゼーレ「まさかかのような手段で自ら取り込むとはな」
ゼーレ「我らゼーレのシナリオとは大きく違った出来事だよ」
ゼーレ「この修正、容易ではないぞ」
ゼーレ「葛城。あの男にネルフを与えたのがそもそもの間違いではないのかね?」
キール「だがあの男でなければ、全ての計画の遂行はできなかった。葛城、何を考えている?」
カヲル「始まってしまったね…どうする?」
葛城「最善を尽くす…選ぶ道はひとつだ」
シンジ「使徒を……食べてる…」
レイ「拘束具が、今自らの力で解かれてゆく。私たちにはもう、エヴァを止める事はできない…」
アスカ「初号機の覚醒と開放。こーなりゃゼーレが黙っちゃいないわよ?」
ゼーレ「エヴァシリーズに生まれいずる筈のないS2機関」
ゼーレ「まさかかのような手段で自ら取り込むとはな」
ゼーレ「我らゼーレのシナリオとは大きく違った出来事だよ」
ゼーレ「この修正、容易ではないぞ」
ゼーレ「葛城。あの男にネルフを与えたのがそもそもの間違いではないのかね?」
キール「だがあの男でなければ、全ての計画の遂行はできなかった。葛城、何を考えている?」
カヲル「始まってしまったね…どうする?」
葛城「最善を尽くす…選ぶ道はひとつだ」
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569: ◆gcWj88zLkc:2020/12/05(土) 15:52:20.93 :bn13i2TRo
ヒカリ「エヴァ両機の損傷は、ヘイフリックの限界を超えています」
レイ「時間がかかるわね。全てが戻るには」
ヒカリ「幸い、MAGIシステムは移植可能です。明日にも作業を開始します」
レイ「でも、ここはだめね」
ケンスケ「破棄決定は、もはや時間の問題だな」
レイ「そうね…とりあえずは、予備の第2発令所を使用するしかないわね」
ヒカリ「MAGIはなくとも、ですか?」
レイ「…そうね。埃を払って、午後には仕事を始めるわ」
ヒカリ「椅子はきついし、センサーは硬いし、やりづらいのよね…ここ」
ケンスケ「見慣れた第1発令所と造りは同じなんだがな」
ヒカリ「違和感あるわよね」
レイ「使えるだけでも良しとしましょう」
レイ「使えるかどうか分からないのは、初号機ね…」
ヒカリ「エヴァ両機の損傷は、ヘイフリックの限界を超えています」
レイ「時間がかかるわね。全てが戻るには」
ヒカリ「幸い、MAGIシステムは移植可能です。明日にも作業を開始します」
レイ「でも、ここはだめね」
ケンスケ「破棄決定は、もはや時間の問題だな」
レイ「そうね…とりあえずは、予備の第2発令所を使用するしかないわね」
ヒカリ「MAGIはなくとも、ですか?」
レイ「…そうね。埃を払って、午後には仕事を始めるわ」
ヒカリ「椅子はきついし、センサーは硬いし、やりづらいのよね…ここ」
ケンスケ「見慣れた第1発令所と造りは同じなんだがな」
ヒカリ「違和感あるわよね」
レイ「使えるだけでも良しとしましょう」
レイ「使えるかどうか分からないのは、初号機ね…」
570: ◆gcWj88zLkc:2020/12/05(土) 15:53:02.23 :bn13i2TRo
拘束された初号機
シンジ「…何か反応は?」
トウジ「内部に熱、電子、電磁波ほか、化学エネルギー反応無し。S2機関は完全に停止しとる」
シンジ「にもかかわらず、この初号機は3度も動いた…」
シンジ「目視できる状況だけじゃ、迂闊に触れないね」
トウジ「……」
トウジ「迂闊に手ェ出すと何されるか分からん。…まるでセンセを尻に敷いとる、あの女やな」
シンジ「…トウジも、人のこと言えるの?」
トウジ「なんやとっ!」
拘束された初号機
シンジ「…何か反応は?」
トウジ「内部に熱、電子、電磁波ほか、化学エネルギー反応無し。S2機関は完全に停止しとる」
シンジ「にもかかわらず、この初号機は3度も動いた…」
シンジ「目視できる状況だけじゃ、迂闊に触れないね」
トウジ「……」
トウジ「迂闊に手ェ出すと何されるか分からん。…まるでセンセを尻に敷いとる、あの女やな」
シンジ「…トウジも、人のこと言えるの?」
トウジ「なんやとっ!」
571: ◆gcWj88zLkc:2020/12/05(土) 15:54:14.56 :bn13i2TRo
キール「だが事態はエヴァ初号機の問題だけではない」
ゼーレ「さよう、零号機と弐号機の大破、本部施設の半壊、セントラルドグマの露呈。被害は甚大だよ」
ゼーレ「われわれがどの程度の時と金を失ったか、見当も付かん」
ゼーレ「これも、葛城の首に鈴を付けておかないからだ」
ゼーレ「鈴は付いている。ただ、鳴らなかっただけだ」
キール「鳴らない鈴に意味はない。今度は鈴に動いてもらおう」
キール「だが事態はエヴァ初号機の問題だけではない」
ゼーレ「さよう、零号機と弐号機の大破、本部施設の半壊、セントラルドグマの露呈。被害は甚大だよ」
ゼーレ「われわれがどの程度の時と金を失ったか、見当も付かん」
ゼーレ「これも、葛城の首に鈴を付けておかないからだ」
ゼーレ「鈴は付いている。ただ、鳴らなかっただけだ」
キール「鳴らない鈴に意味はない。今度は鈴に動いてもらおう」
572: ◆gcWj88zLkc:2020/12/05(土) 15:55:08.40 :bn13i2TRo
アスカ「…どーなってんのよ?この展開は」
アスカ「ゼーレにどう言い分けつけるつもり?」
カヲル「……初号機はわれわれの制御下ではなかった。これは不慮の事故だよ」
葛城「よって初号機は凍結。委員会の別命あるまでは、だ」
アスカ「あくまで演じ通すってわけね…。いいわ。でもどうするの?パイロットは取り込まれたままなのよ」
葛城「……」
アスカ「…どーなってんのよ?この展開は」
アスカ「ゼーレにどう言い分けつけるつもり?」
カヲル「……初号機はわれわれの制御下ではなかった。これは不慮の事故だよ」
葛城「よって初号機は凍結。委員会の別命あるまでは、だ」
アスカ「あくまで演じ通すってわけね…。いいわ。でもどうするの?パイロットは取り込まれたままなのよ」
葛城「……」
573: ◆gcWj88zLkc:2020/12/05(土) 15:56:01.73 :bn13i2TRo
ヒカリ「やはりだめです、エントリープラグ排出信号、受け付けません」
レイ「予備と疑似信号は? 」
ヒカリ「拒絶されています。 直轄回路もつながりません」
トウジ「プラグの映像回線が繋がった。主モニターに廻す」
シンジ「……何だ、これ……!」
レイ「…これがシンクロ率400%の正体」
シンジ「そんな……!ミサトちゃんは一体…!?」
レイ「…エヴァ初号機に取り込まれてしまったのよ」
シンジ「……!」
ヒカリ「やはりだめです、エントリープラグ排出信号、受け付けません」
レイ「予備と疑似信号は? 」
ヒカリ「拒絶されています。 直轄回路もつながりません」
トウジ「プラグの映像回線が繋がった。主モニターに廻す」
シンジ「……何だ、これ……!」
レイ「…これがシンクロ率400%の正体」
シンジ「そんな……!ミサトちゃんは一体…!?」
レイ「…エヴァ初号機に取り込まれてしまったのよ」
シンジ「……!」
574: ◆gcWj88zLkc:2020/12/05(土) 15:57:02.80 :bn13i2TRo
シンジ「……何だよそれ…どういうことなの? エヴァは対使徒用の、決戦兵器なんじゃなかったの!?」
シンジ「あの時南極で拾った……それをコピーした、人が戦うために作った兵器なんじゃ…」
レイ「ただのコピーとは違うわ。人の意思が込められているもの」
シンジ「これも誰かの意思だって言うの…?」
レイ「……あるいは、エヴァの」
シンジ「!」
シンジ「…なんだよそれ…!エヴァって何なんだよ…!」
レイ「…人の作り出した、人に近いカタチをした物体、としか言いようがないわ」
シンジ「……」
シンジ「……何だよそれ…どういうことなの? エヴァは対使徒用の、決戦兵器なんじゃなかったの!?」
シンジ「あの時南極で拾った……それをコピーした、人が戦うために作った兵器なんじゃ…」
レイ「ただのコピーとは違うわ。人の意思が込められているもの」
シンジ「これも誰かの意思だって言うの…?」
レイ「……あるいは、エヴァの」
シンジ「!」
シンジ「…なんだよそれ…!エヴァって何なんだよ…!」
レイ「…人の作り出した、人に近いカタチをした物体、としか言いようがないわ」
シンジ「……」
575: ◆gcWj88zLkc:2020/12/05(土) 15:58:01.92 :bn13i2TRo
テレビ(ラジオ)「…であり、南沙諸島の問題に対し、政府と内務省はこれを公式に否定しました」
テレビ(ラジオ)「次のニュースです。第2東京市で起きたセクトによるテロ事件から一ヶ月が過ぎた今日、新たなテロ行為に対し再発防止を第一に政府による…」
リツコ「…まだ生きてる…」
(通話)
加持「リッちゃんが無事?それは…よかった…俺は大丈夫、ああ、大したことないよ、それじゃあ」
加持「…大したことないか…」
加持「弐号機、大破…」
加持「……」
加持「…荷が重いな…」
テレビ(ラジオ)「…であり、南沙諸島の問題に対し、政府と内務省はこれを公式に否定しました」
テレビ(ラジオ)「次のニュースです。第2東京市で起きたセクトによるテロ事件から一ヶ月が過ぎた今日、新たなテロ行為に対し再発防止を第一に政府による…」
リツコ「…まだ生きてる…」
(通話)
加持「リッちゃんが無事?それは…よかった…俺は大丈夫、ああ、大したことないよ、それじゃあ」
加持「…大したことないか…」
加持「弐号機、大破…」
加持「……」
加持「…荷が重いな…」
576: ◆gcWj88zLkc:2020/12/05(土) 15:59:02.23 :bn13i2TRo
シンジ「ミサトちゃんのサルベージ計画?」
レイ「そう。ミサトちゃんの生命と言うべき物は、まだ存在しているわ」
シンジ「言うべき物?」
ヒカリ「ミサトちゃんの肉体は、自我境界線を失って、量子状態のまま、エントリープラグ内を漂っていると推測されます」
シンジ「つまり…ミサトちゃんは僕たちの目では確認できない状態に変化している?」
ヒカリ「そう。プラグの中のL.C.L.成分は、化学変化を起こし、現在は原始地球の海水に酷似していて…」
レイ「言うなれば、生命のスープね」
シンジ「ミサトちゃんのサルベージ計画?」
レイ「そう。ミサトちゃんの生命と言うべき物は、まだ存在しているわ」
シンジ「言うべき物?」
ヒカリ「ミサトちゃんの肉体は、自我境界線を失って、量子状態のまま、エントリープラグ内を漂っていると推測されます」
シンジ「つまり…ミサトちゃんは僕たちの目では確認できない状態に変化している?」
ヒカリ「そう。プラグの中のL.C.L.成分は、化学変化を起こし、現在は原始地球の海水に酷似していて…」
レイ「言うなれば、生命のスープね」
577: ◆gcWj88zLkc:2020/12/05(土) 16:00:01.13 :bn13i2TRo
レイ「ミサトちゃんを構成していた物質は、すべてプラグ内に保存されているし、魂と言うべき物もそこに存在している」
シンジ「……なぜそう言い切れるの?」
レイ「現に彼女の自我イメージが、プラグスーツを擬似的に実体化させているわ」
ヒカリ「つまりサルベージとは、彼の肉体を再構成して精神を定着させる作業です」
シンジ「そんな事が可能なの?僕たちの力で」
レイ「MAGIのサポートがあればね」
シンジ「……」
レイ「結果どうなるかは……やってみなくては分からないわ」
レイ「ミサトちゃんを構成していた物質は、すべてプラグ内に保存されているし、魂と言うべき物もそこに存在している」
シンジ「……なぜそう言い切れるの?」
レイ「現に彼女の自我イメージが、プラグスーツを擬似的に実体化させているわ」
ヒカリ「つまりサルベージとは、彼の肉体を再構成して精神を定着させる作業です」
シンジ「そんな事が可能なの?僕たちの力で」
レイ「MAGIのサポートがあればね」
シンジ「……」
レイ「結果どうなるかは……やってみなくては分からないわ」
578: ◆gcWj88zLkc:2020/12/05(土) 16:01:15.88 :bn13i2TRo
ミサト「…なに、これ…?どこなの…?エントリープラグ?初号機の?…でも誰もいない。私もいない…」
ミサト「なに…これは…?よく分からない…」
ミサト「この人達…そう、私の知っている人たち、私を知っている人たち」
ミサト「そうか、みんな私の世界なんだ」
ミサト「これは? 私の世界のはずなのに、よく分からない、外からのイメージ、嫌なイメージ」
ミサト「そうよ、敵!」
ミサト「敵、テキ、てき、敵!使徒と呼ばれ天使の名を冠する私たちの敵!」
ミサト「エバの…そしてネルフの目標…シンジさんの両親の仇…」
ミサト「なんで私が戦うんだろう…こんな目に遭ってまで…」
(アスカ「誰かのためってのは聞こえはいいけど、心情的には見返りを求めるものよ」)
ミサト「…なに、これ…?どこなの…?エントリープラグ?初号機の?…でも誰もいない。私もいない…」
ミサト「なに…これは…?よく分からない…」
ミサト「この人達…そう、私の知っている人たち、私を知っている人たち」
ミサト「そうか、みんな私の世界なんだ」
ミサト「これは? 私の世界のはずなのに、よく分からない、外からのイメージ、嫌なイメージ」
ミサト「そうよ、敵!」
ミサト「敵、テキ、てき、敵!使徒と呼ばれ天使の名を冠する私たちの敵!」
ミサト「エバの…そしてネルフの目標…シンジさんの両親の仇…」
ミサト「なんで私が戦うんだろう…こんな目に遭ってまで…」
(アスカ「誰かのためってのは聞こえはいいけど、心情的には見返りを求めるものよ」)
579: ◆gcWj88zLkc:2020/12/05(土) 16:02:04.84 :bn13i2TRo
ミサト「自分のため……自分のため?」
ミサト「私はこんなに傷ついているのに……」
ミサト「敵、テキ、てき、敵、みんな敵!私を…私たちを脅かすもの、つまり敵」
ミサト「そうよ、自分の命を……心を守って、何が悪いのよ!いいことじゃないの!」
リツコ「いい子でいたいの?」
ミサト「何よ!私と母さんを捨てたくせに!」
リツコ「あなたが逃げ出したんでしょう?」
ミサト「違う、違う、違う、違う!お父さんが捨てたのよ!日向くんを傷つけたのよ、お母さんを殺したのよ!」
リツコ「お母さんが、あなたを殺していたんじゃないの?」
ミサト「嫌……っ!」
ミサト「自分のため……自分のため?」
ミサト「私はこんなに傷ついているのに……」
ミサト「敵、テキ、てき、敵、みんな敵!私を…私たちを脅かすもの、つまり敵」
ミサト「そうよ、自分の命を……心を守って、何が悪いのよ!いいことじゃないの!」
リツコ「いい子でいたいの?」
ミサト「何よ!私と母さんを捨てたくせに!」
リツコ「あなたが逃げ出したんでしょう?」
ミサト「違う、違う、違う、違う!お父さんが捨てたのよ!日向くんを傷つけたのよ、お母さんを殺したのよ!」
リツコ「お母さんが、あなたを殺していたんじゃないの?」
ミサト「嫌……っ!」
580: ◆gcWj88zLkc:2020/12/05(土) 16:03:05.16 :bn13i2TRo
母「ミサト……ミサトはお母さんの味方よね…?」
母「ひどい…、ひどいわ…何も分かってないのよ、あの人は」
母「家庭より仕事を取ったのよ!愛してないんだわ、私たちのことを」
ミサト「……」
母「あなただけは、お母さんの味方よね?」
母「あなたがいてくれれば……他になにもいらないの」
母「ミサト…!」
母「ミサト……ミサトはお母さんの味方よね…?」
母「ひどい…、ひどいわ…何も分かってないのよ、あの人は」
母「家庭より仕事を取ったのよ!愛してないんだわ、私たちのことを」
ミサト「……」
母「あなただけは、お母さんの味方よね?」
母「あなたがいてくれれば……他になにもいらないの」
母「ミサト…!」
581: ◆gcWj88zLkc:2020/12/05(土) 16:04:03.70 :bn13i2TRo
リツコ「だから嫌いなの?」
ミサト「そうよ……父も母も嫌い。自分だけがかわいいのよ」
リツコ「だから逃げ出したのね」
ミサト「一人になって当然よ!お父さんは私たちを愛してなかったんだから!」
リツコ「だから私を愛すの?」
ミサト「そうよ!実の子が恐いから…!他の子で誤魔化してるのよ」
リツコ「あなたは違うの?」
ミサト「うるさい、うるさい、うるさい、うるさい!お父さんがみんな悪いんじゃないの!あの時だって、ほんとはお父さんに嫌いだって言うつもりで…!」
リツコ「だから嫌いなの?」
ミサト「そうよ……父も母も嫌い。自分だけがかわいいのよ」
リツコ「だから逃げ出したのね」
ミサト「一人になって当然よ!お父さんは私たちを愛してなかったんだから!」
リツコ「だから私を愛すの?」
ミサト「そうよ!実の子が恐いから…!他の子で誤魔化してるのよ」
リツコ「あなたは違うの?」
ミサト「うるさい、うるさい、うるさい、うるさい!お父さんがみんな悪いんじゃないの!あの時だって、ほんとはお父さんに嫌いだって言うつもりで…!」
582: ◆gcWj88zLkc:2020/12/05(土) 16:05:02.40 :bn13i2TRo
ミサト「私に…これに乗って戦えって言うの?さっきの化け物と!」
葛城「…そうだ」
ミサト「……いやよっ!そんなの……!何?なんでそうなるのよ、今更、いまさら……私を捨てたんじゃなかったの!!?」
葛城「……捨てた覚えはない」
ミサト「なぜ、私なの?」
葛城「お前にしかできないことだからだ」
ミサト「……無理よ…っ!そんなの…見たことも、聞いたこともないのに、できるわけない!」
ミサト「そう、私は何も知らなかった」
ミサト「それなのに、飛び込んだのよ」
ミサト「エバに乗ることを選んだ」
ミサト「お父さんに近づきたかったから…」
ミサト「私に…これに乗って戦えって言うの?さっきの化け物と!」
葛城「…そうだ」
ミサト「……いやよっ!そんなの……!何?なんでそうなるのよ、今更、いまさら……私を捨てたんじゃなかったの!!?」
葛城「……捨てた覚えはない」
ミサト「なぜ、私なの?」
葛城「お前にしかできないことだからだ」
ミサト「……無理よ…っ!そんなの…見たことも、聞いたこともないのに、できるわけない!」
ミサト「そう、私は何も知らなかった」
ミサト「それなのに、飛び込んだのよ」
ミサト「エバに乗ることを選んだ」
ミサト「お父さんに近づきたかったから…」
583: ◆gcWj88zLkc:2020/12/05(土) 16:06:01.86 :bn13i2TRo
アナウンス「現在、L.C.L.の温度は36を維持、酸素密度に問題なし」
アナウンス「放射電磁パルス異常無し。波形パターンはB」
アナウンス「各計測装置は正常に作動中」
ヒカリ「サルベージ計画の要綱、たった一ヶ月でできるなんて。さすが綾波さんね」
レイ「原案は私じゃないわ…先生が残したものに手を加えたの。10年前に実験済みのデータよ」
ヒカリ「そんなことがあったの?エヴァの開発中に?」
レイ「私が入ってすぐの出来事よ」
ヒカリ「…その時の結果は…?」
レイ「……失敗」
アナウンス「現在、L.C.L.の温度は36を維持、酸素密度に問題なし」
アナウンス「放射電磁パルス異常無し。波形パターンはB」
アナウンス「各計測装置は正常に作動中」
ヒカリ「サルベージ計画の要綱、たった一ヶ月でできるなんて。さすが綾波さんね」
レイ「原案は私じゃないわ…先生が残したものに手を加えたの。10年前に実験済みのデータよ」
ヒカリ「そんなことがあったの?エヴァの開発中に?」
レイ「私が入ってすぐの出来事よ」
ヒカリ「…その時の結果は…?」
レイ「……失敗」
584: ◆gcWj88zLkc:2020/12/05(土) 16:07:04.87 :bn13i2TRo
ミサト「冷たい…さびしい…」
ミサト「おかしいな。…前は一人でも平気だったのに」
リツコ「サビシイってなに?」
ミサト「一人が嫌ってこと。誰かといたいってことよ」
リツコ「シアワセってなに?」
ミサト「好きってこと。心が満たされることよ」
リツコ「誰かと一緒にいれば、幸せ?」
ミサト「……分からない。お母さんといるときは…息苦しかったから」
母親の遺体の前に立つミサト
ミサト「死を悲しめない自分がいるのよ」
ミサト「切り離されてほっとしている自分がいる」
ミサト「…でも、自分からは逃げられない」
(葛城「お前自身から逃げられない」)
ミサト「冷たい…さびしい…」
ミサト「おかしいな。…前は一人でも平気だったのに」
リツコ「サビシイってなに?」
ミサト「一人が嫌ってこと。誰かといたいってことよ」
リツコ「シアワセってなに?」
ミサト「好きってこと。心が満たされることよ」
リツコ「誰かと一緒にいれば、幸せ?」
ミサト「……分からない。お母さんといるときは…息苦しかったから」
母親の遺体の前に立つミサト
ミサト「死を悲しめない自分がいるのよ」
ミサト「切り離されてほっとしている自分がいる」
ミサト「…でも、自分からは逃げられない」
(葛城「お前自身から逃げられない」)
585: ◆gcWj88zLkc:2020/12/05(土) 16:08:03.77 :bn13i2TRo
ミサト「自分のために優しくしてきたわ!」
ミサト「自分のためにいい子でいた!」
ミサト「なのに……なぜなの?」
ミサト「嬉しくないのね」
ミサト「嬉しくないわよ」
ミサト「こんな……偽物の自分…」
ミサト「自分なのか分からない自分…」
ミサト「誰か…」
ミサト「汚して!」
ミサト「めちゃくちゃにしてよ!」
ミサト「自分のために優しくしてきたわ!」
ミサト「自分のためにいい子でいた!」
ミサト「なのに……なぜなの?」
ミサト「嬉しくないのね」
ミサト「嬉しくないわよ」
ミサト「こんな……偽物の自分…」
ミサト「自分なのか分からない自分…」
ミサト「誰か…」
ミサト「汚して!」
ミサト「めちゃくちゃにしてよ!」
586: ◆gcWj88zLkc:2020/12/05(土) 16:09:02.59 :bn13i2TRo
日向「意外だったな…葛城さんにこんな一面があったなんて」
シンジ「かわいいよ、ミサトちゃん」
加持「魅力的だよ」
ミサト「気持ち、いいの?」
日向「気持ちいいよ」
ミサト「気持ち、いいの?」
シンジ「気持ちいいよ」
ミサト「気持ち、いいの?」
加持「君は最高だ…」
日向「意外だったな…葛城さんにこんな一面があったなんて」
シンジ「かわいいよ、ミサトちゃん」
加持「魅力的だよ」
ミサト「気持ち、いいの?」
日向「気持ちいいよ」
ミサト「気持ち、いいの?」
シンジ「気持ちいいよ」
ミサト「気持ち、いいの?」
加持「君は最高だ…」
587: ◆gcWj88zLkc:2020/12/05(土) 16:10:02.80 :bn13i2TRo
日向「君が必要なんだ」
シンジ「君が必要だよ」
加持「君しかいらない…君だけでいい」
リツコ「嘘ね」
ミサト「はっ」
リツコ「一時の感情に身を任せて、刹那的に自分を傷つけているだけよ。罰を与えて、誤魔化しているだけ」
ミサト「それの何がいけないのよ!私は汚れたいの!もういい子は嫌…!私はあんたじゃないのよ!!」
リツコ「私はいい子じゃないわよ?」
(加持「涙の通り道にほくろのある人は…」)
(加持「ま、俺ならそんな思いはさせないが」)
(アスカ「あたしにとってのシンジ?…それが分かりゃあ、苦労しないわよ」)
日向「君が必要なんだ」
シンジ「君が必要だよ」
加持「君しかいらない…君だけでいい」
リツコ「嘘ね」
ミサト「はっ」
リツコ「一時の感情に身を任せて、刹那的に自分を傷つけているだけよ。罰を与えて、誤魔化しているだけ」
ミサト「それの何がいけないのよ!私は汚れたいの!もういい子は嫌…!私はあんたじゃないのよ!!」
リツコ「私はいい子じゃないわよ?」
(加持「涙の通り道にほくろのある人は…」)
(加持「ま、俺ならそんな思いはさせないが」)
(アスカ「あたしにとってのシンジ?…それが分かりゃあ、苦労しないわよ」)
588: ◆gcWj88zLkc:2020/12/05(土) 16:11:02.13 :bn13i2TRo
シンジ「アスカは特別なんだ」
加持「笑った顔が見たい」
ミサト「やめて!!!やめてよ!!!!私だけを見て!」
ミサト「私だけを愛してよ…!」
日向「愛しているよ」
シンジ「愛してるよ」
加持「………」
葛城「お前の居場所はない」
ミサト「ひ…っ!」
シンジ「アスカは特別なんだ」
加持「笑った顔が見たい」
ミサト「やめて!!!やめてよ!!!!私だけを見て!」
ミサト「私だけを愛してよ…!」
日向「愛しているよ」
シンジ「愛してるよ」
加持「………」
葛城「お前の居場所はない」
ミサト「ひ…っ!」
589: ◆gcWj88zLkc:2020/12/05(土) 16:12:01.55 :bn13i2TRo
オペレータ「全探査針、打ち込み終了」
オペレータ「電磁波形、ゼロマイナス3で固定されています」
ヒカリ「自我境界パルス、接続完了」
レイ「了解、サルベージ、スタート」
トウジ「了解、第1信号を送信」
ケンスケ「エヴァ、信号を受信。拒絶反応無し」
ヒカリ「続けて、第2、第3信号送信開始」
オペレータ「対象カテクシス異常無し」
オペレータ「デストルドー、認められません」
レイ「了解、対象をステージ2へ移行」
シンジ「…ミサトちゃん…!」
オペレータ「全探査針、打ち込み終了」
オペレータ「電磁波形、ゼロマイナス3で固定されています」
ヒカリ「自我境界パルス、接続完了」
レイ「了解、サルベージ、スタート」
トウジ「了解、第1信号を送信」
ケンスケ「エヴァ、信号を受信。拒絶反応無し」
ヒカリ「続けて、第2、第3信号送信開始」
オペレータ「対象カテクシス異常無し」
オペレータ「デストルドー、認められません」
レイ「了解、対象をステージ2へ移行」
シンジ「…ミサトちゃん…!」
590: ◆gcWj88zLkc:2020/12/05(土) 16:13:01.71 :bn13i2TRo
ミサト「はっ」
(加持「葛城!」)
ミサト「はっ!」
(シンジ「ミサトちゃん!?」)
ミサト「はっ!」
(マヤ「あら、葛城さん!」)
ミサト「はっ!」
(リツコ「ミサト!」)
ミサト「はっ!」
(日向「葛城さん」)
(青葉「葛城~!」)
(レイ「ミサトちゃん?」)
ミサト「はっ」
(加持「葛城!」)
ミサト「はっ!」
(シンジ「ミサトちゃん!?」)
ミサト「はっ!」
(マヤ「あら、葛城さん!」)
ミサト「はっ!」
(リツコ「ミサト!」)
ミサト「はっ!」
(日向「葛城さん」)
(青葉「葛城~!」)
(レイ「ミサトちゃん?」)
591: ◆gcWj88zLkc:2020/12/05(土) 16:14:01.75 :bn13i2TRo
(加持「お姫さま」)
(シンジ「ミサトちゃん…」)
(日向「葛城さん?」)
(リツコ「ミサト」)
(レイ「ミサトちゃん!」)
(マヤ「葛城さん?!」)
(青葉「葛城?」)
(加持「おい、葛城!」)
(日向「あっ、葛城さん!」)
(リツコ「ミサト」)
(シンジ「ミサトちゃん!」)
(加持「葛城!」)
(日向「葛城さん!」)
(加持「お姫さま」)
(シンジ「ミサトちゃん…」)
(日向「葛城さん?」)
(リツコ「ミサト」)
(レイ「ミサトちゃん!」)
(マヤ「葛城さん?!」)
(青葉「葛城?」)
(加持「おい、葛城!」)
(日向「あっ、葛城さん!」)
(リツコ「ミサト」)
(シンジ「ミサトちゃん!」)
(加持「葛城!」)
(日向「葛城さん!」)
592: ◆gcWj88zLkc:2020/12/05(土) 16:15:01.65 :bn13i2TRo
ヒカリ「だめです、自我境界がループ上に固定されています!」
レイ「全波形域を全方位で照射してみて!」
レイ「だめね…発信信号がクライン空間に捕われている…」
シンジ「どういう事?」
レイ「つまり、失敗」
シンジ「えっ…」
レイ「干渉中止、タンジェントグラフを逆転、加算数値をゼロに戻して」
ヒカリ「はい!」
ケンスケ「Qエリアにデストルドー反応、パターンセピア」
トウジ「コアパルスに変化あり!プラス0.3を確認!」
レイ「現状維持を最優先、逆流を防いで!」
ヒカリ「はい!」
ヒカリ「だめです、自我境界がループ上に固定されています!」
レイ「全波形域を全方位で照射してみて!」
レイ「だめね…発信信号がクライン空間に捕われている…」
シンジ「どういう事?」
レイ「つまり、失敗」
シンジ「えっ…」
レイ「干渉中止、タンジェントグラフを逆転、加算数値をゼロに戻して」
ヒカリ「はい!」
ケンスケ「Qエリアにデストルドー反応、パターンセピア」
トウジ「コアパルスに変化あり!プラス0.3を確認!」
レイ「現状維持を最優先、逆流を防いで!」
ヒカリ「はい!」
593: ◆gcWj88zLkc:2020/12/05(土) 16:16:01.18 :bn13i2TRo
ヒカリ「プラス02…0.8、変です!塞き止められません!」
レイ「これは…なぜ…帰りたくないの?ミサトちゃん…」
ミサト「分からない、分からない…私は…私は…」
シンジ「何を願うの?」
加持「何を、願う?」
日向「何を願うの?」
葛城「何を願う?」
ヒカリ「プラス02…0.8、変です!塞き止められません!」
レイ「これは…なぜ…帰りたくないの?ミサトちゃん…」
ミサト「分からない、分からない…私は…私は…」
シンジ「何を願うの?」
加持「何を、願う?」
日向「何を願うの?」
葛城「何を願う?」
594: ◆gcWj88zLkc:2020/12/05(土) 16:17:03.32 :bn13i2TRo
ヒカリ「エヴァ、信号を拒絶!」
ケンスケ「L.C.L.の自己フォーメーションが分解していきます!」
ケンスケ「プラグ内、圧力上昇!」
レイ「現作業中止、電源落として!」
ヒカリ「だめです、プラグがイクジットされます!」
溢れ出るL.C.L.
シンジ「ミサトちゃん!!!」
ミサト「はっ…」
ミサト「ここは…」
ミサト「エバの中よ」
ミサト「エバの中?私はまたエバに乗ったの…?どうして…」
ヒカリ「エヴァ、信号を拒絶!」
ケンスケ「L.C.L.の自己フォーメーションが分解していきます!」
ケンスケ「プラグ内、圧力上昇!」
レイ「現作業中止、電源落として!」
ヒカリ「だめです、プラグがイクジットされます!」
溢れ出るL.C.L.
シンジ「ミサトちゃん!!!」
ミサト「はっ…」
ミサト「ここは…」
ミサト「エバの中よ」
ミサト「エバの中?私はまたエバに乗ったの…?どうして…」
595: ◆gcWj88zLkc:2020/12/05(土) 16:18:01.61 :bn13i2TRo
シンジ「もうエヴァには乗らないの…?」
ミサト「破棄してください。パスコードも、部屋の荷物も…」
アスカ「でもあんたは乗った。エヴァンゲリオン初号機に」
ミサト「はっ!」
アスカ「一瞬一瞬の積み重ねなのよ、人の歴史は」
シンジ「僕らは人を守るのが仕事で…君もその一人なのに」
アスカ「後悔しないの?そんなとこに突っ立ってて」
シンジ「僕たち大人を……恨んでくれてかまわない」
アスカ「あんた逃げてるだけじゃないの」
シンジ「ごめんね……勝手な大人ばかりで」
アスカ「サードチルドレン!」
シンジ「この先…立ち向かえない現実があったとしても……君自身のことは、嫌いにならないでほしい」
ミサト「……シンジさん!」
シンジ「もうエヴァには乗らないの…?」
ミサト「破棄してください。パスコードも、部屋の荷物も…」
アスカ「でもあんたは乗った。エヴァンゲリオン初号機に」
ミサト「はっ!」
アスカ「一瞬一瞬の積み重ねなのよ、人の歴史は」
シンジ「僕らは人を守るのが仕事で…君もその一人なのに」
アスカ「後悔しないの?そんなとこに突っ立ってて」
シンジ「僕たち大人を……恨んでくれてかまわない」
アスカ「あんた逃げてるだけじゃないの」
シンジ「ごめんね……勝手な大人ばかりで」
アスカ「サードチルドレン!」
シンジ「この先…立ち向かえない現実があったとしても……君自身のことは、嫌いにならないでほしい」
ミサト「……シンジさん!」
596: ◆gcWj88zLkc:2020/12/05(土) 16:19:03.01 :bn13i2TRo
シンジ「う…っ、う、ぅ……!」
シンジ「何が科学だよ……!…人一人、助けられなくて…!」
シンジ「返してよ…!ミサトちゃんを…!」
シンジ「返してよ…っ」
ミサト「匂い…人の匂い…」
ミサト「シンジさん…?」
ミサト「リツコ…?」
ミサト「いや、違う…」
ミサト「そうだ、お母さんの匂い…」
母「……ふふ、可愛いわね、きっと世界で一番、可愛い子よ…」
葛城「ああ…そうだな」
ミサト「お母さん…」
シンジ「う…っ、う、ぅ……!」
シンジ「何が科学だよ……!…人一人、助けられなくて…!」
シンジ「返してよ…!ミサトちゃんを…!」
シンジ「返してよ…っ」
ミサト「匂い…人の匂い…」
ミサト「シンジさん…?」
ミサト「リツコ…?」
ミサト「いや、違う…」
ミサト「そうだ、お母さんの匂い…」
母「……ふふ、可愛いわね、きっと世界で一番、可愛い子よ…」
葛城「ああ…そうだな」
ミサト「お母さん…」
597: ◆gcWj88zLkc:2020/12/05(土) 16:20:04.95 :bn13i2TRo
母「抱いてあげて?」
葛城「…抱き方が分からない」
母「こうするの…ほら」
母「優しく…」
母「支えてあげるのよ」
母「あなたにもできるわ」
母「ほら…」
葛城「……」
ミサト「……お父さん」
パシャッ
シンジ「…!」
シンジ「…ミサトちゃん!」
母「抱いてあげて?」
葛城「…抱き方が分からない」
母「こうするの…ほら」
母「優しく…」
母「支えてあげるのよ」
母「あなたにもできるわ」
母「ほら…」
葛城「……」
ミサト「……お父さん」
パシャッ
シンジ「…!」
シンジ「…ミサトちゃん!」
598: ◆gcWj88zLkc:2020/12/05(土) 16:21:03.40 :bn13i2TRo
カーラジオ「そりゃ分かるんだけど、オーラルステージの…心理学者が…つまり、母親といつまでも一緒にいたがる… 」
レイ「初号機の修復、明後日には完了するわ」
シンジ「結局、めでたしめでたしか…。科学…人間は不滅なのかもしれないね、神様の力まで利用しちゃうんだから…」
レイ「…どうかしらね…。委員会では凍結案も出ているそうよ」
シンジ「不安要素が大きすぎるって?今さらだよ…やめるんなら初めから手を出すべきじゃなかったんだ」
レイ「……」
シンジ「人造人間、エヴァンゲリオン……ミサトちゃんが助かったのも、エヴァの意思かな?それとも、人の力?」
レイ「少なくとも……私の力じゃないわ、あなたの存在が大きかったんじゃないかしら。彼女の深層心理において」
シンジ「僕が?」
レイ「人は傍らの存在に温もりを感じるものよ。それにあなたは…愛を持って彼女に接してる。影響がなかったとは思えないわ」
シンジ「そうかな…?なんだか綾波にそう言われると、照れるな…」
レイ「素直な感想よ。感謝してるの、あなたにも…ミサトちゃんにも」
シンジ「綾波……」
カーラジオ「そりゃ分かるんだけど、オーラルステージの…心理学者が…つまり、母親といつまでも一緒にいたがる… 」
レイ「初号機の修復、明後日には完了するわ」
シンジ「結局、めでたしめでたしか…。科学…人間は不滅なのかもしれないね、神様の力まで利用しちゃうんだから…」
レイ「…どうかしらね…。委員会では凍結案も出ているそうよ」
シンジ「不安要素が大きすぎるって?今さらだよ…やめるんなら初めから手を出すべきじゃなかったんだ」
レイ「……」
シンジ「人造人間、エヴァンゲリオン……ミサトちゃんが助かったのも、エヴァの意思かな?それとも、人の力?」
レイ「少なくとも……私の力じゃないわ、あなたの存在が大きかったんじゃないかしら。彼女の深層心理において」
シンジ「僕が?」
レイ「人は傍らの存在に温もりを感じるものよ。それにあなたは…愛を持って彼女に接してる。影響がなかったとは思えないわ」
シンジ「そうかな…?なんだか綾波にそう言われると、照れるな…」
レイ「素直な感想よ。感謝してるの、あなたにも…ミサトちゃんにも」
シンジ「綾波……」
599: ◆gcWj88zLkc:2020/12/05(土) 16:22:03.83 :bn13i2TRo
レイ「一杯奢らせてくれない? サルベージ成功のお祝いに」
シンジ「あ…」
レイ「?」
シンジ「…ごめん!今日は、…約束があって」
レイ「そう… 」
シンジ「それじゃ…!」
レイ「……あれだけ泣いていたのに」
レイ「ミサトちゃんが無事だと分かったら、今度はアスカのところか…」
レイ「……」
レイ「忙しい人ね…」
レイ「一杯奢らせてくれない? サルベージ成功のお祝いに」
シンジ「あ…」
レイ「?」
シンジ「…ごめん!今日は、…約束があって」
レイ「そう… 」
シンジ「それじゃ…!」
レイ「……あれだけ泣いていたのに」
レイ「ミサトちゃんが無事だと分かったら、今度はアスカのところか…」
レイ「……」
レイ「忙しい人ね…」
600: ◆gcWj88zLkc:2020/12/05(土) 16:23:01.51 :bn13i2TRo
アスカ「あいつは今ごろ、いやらしい女だって軽蔑してるわね。きっと…」
シンジ「誰…っ、あいつって…」
アスカ「…馬鹿ね。さすがにあいつに同情するわよ…」
シンジ「…あ、アスカ、もう…っ」
アスカ「だーめ。あんたまだ言ってないでしょ?」
シンジ「…言えないよ…!こんな、ところで…っ」
アスカ「あたしには言わせたクセに」
アスカ「人類補完計画…人を滅ぼすアダム…あんたの知らないこと、ほらぁ…聞き出しなさいよ、それが仕事でしょ?」
シンジ「アスカ…っ、言わないでよ。信じるから。僕はアスカを信じるって、決めたから…」
アスカ「……」
シンジ「……もう危険な橋を渡るのはやめてよ…アスカ」
アスカ「あいつは今ごろ、いやらしい女だって軽蔑してるわね。きっと…」
シンジ「誰…っ、あいつって…」
アスカ「…馬鹿ね。さすがにあいつに同情するわよ…」
シンジ「…あ、アスカ、もう…っ」
アスカ「だーめ。あんたまだ言ってないでしょ?」
シンジ「…言えないよ…!こんな、ところで…っ」
アスカ「あたしには言わせたクセに」
アスカ「人類補完計画…人を滅ぼすアダム…あんたの知らないこと、ほらぁ…聞き出しなさいよ、それが仕事でしょ?」
シンジ「アスカ…っ、言わないでよ。信じるから。僕はアスカを信じるって、決めたから…」
アスカ「……」
シンジ「……もう危険な橋を渡るのはやめてよ…アスカ」
601: ◆gcWj88zLkc:2020/12/05(土) 16:24:02.05 :bn13i2TRo
シンジ「まだやめてなかったんだ…たばこ」
アスカ「だったら何?もうお小言はウンザリよ、耳にタコ」
シンジ「体に悪いのに…」
アスカ「……こういう事のあとにしか吸わないんだから、セーフよ」
アスカ「それともなぁに?シンちゃん、物足りなかったのかな?」
シンジ「あ、アスカ…!」
アスカ「……。…あんたってホンットに、昔っからこういうとこは…」
アスカ「……んっ」
シンジ「まだやめてなかったんだ…たばこ」
アスカ「だったら何?もうお小言はウンザリよ、耳にタコ」
シンジ「体に悪いのに…」
アスカ「……こういう事のあとにしか吸わないんだから、セーフよ」
アスカ「それともなぁに?シンちゃん、物足りなかったのかな?」
シンジ「あ、アスカ…!」
アスカ「……。…あんたってホンットに、昔っからこういうとこは…」
アスカ「……んっ」
602: ◆gcWj88zLkc:2020/12/05(土) 16:25:02.63 :bn13i2TRo
ベッドが軋む音
シンジ「!」
シンジ「ちょっ…!アスカ…!」
アスカ「…あによ?こっちイジられんのも、好きなくせに…」
シンジ「やめてよ……変なもの入れないでよ」
シンジ「……? なに、これ」
アスカ「プレゼントよ、8年ぶりの」
シンジ「?」
アスカ「最後かもしれないから。…大事にしまっときなさいよ」
弐拾話分終わり
ベッドが軋む音
シンジ「!」
シンジ「ちょっ…!アスカ…!」
アスカ「…あによ?こっちイジられんのも、好きなくせに…」
シンジ「やめてよ……変なもの入れないでよ」
シンジ「……? なに、これ」
アスカ「プレゼントよ、8年ぶりの」
シンジ「?」
アスカ「最後かもしれないから。…大事にしまっときなさいよ」
弐拾話分終わり
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