1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/04/05(月) 23:47:06.53 :ZtGxStuEO
神聖ブリタニア帝国第99代皇帝、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアの名は史上最悪の独裁者として全世界に広く周知されている。
在位中、逆らう者は情け容赦なく粛清し、自らが法であると憚らず、傍若無人に振る舞うその治世は、身分と特権を奪われた貴族や巨大財閥の重鎮だけでなく、逆らう術を持たない一般市民をも恐怖のドン底に貶めた。
視察と称してまるで火遊びをするが如く、町ひとつを焼き滅ぼすような皇帝に怯え、小市民は地べたに這いつくばり平伏し、飛び火が自分たちの元へ飛んでこないことを願った。
皇帝にまつわる噂の中でも群を抜いて恐ろしいことは、誰も逆らえないというものだ。
皇帝に不満を持った者、或いは諫言を口にした者はまるでひとが変わったかのように従順となり、その後一切不平不満を漏らさない。
いかなる恐怖や苦痛を与えて従わせているのか、それを知っている者は誰一人として存在せず、しかし事実として、誰も逆らわない。
そんな絶対君主たる皇帝が、よもや崩御後。
「おら! 新人、さっさと配達してこいよ!」
「はい、ただいま!」
しがないピザ屋で態度の悪い先輩に顎でこき使われてアルバイトをしているとは、世界中の誰もが夢にも思っていなかった。
神聖ブリタニア帝国第99代皇帝、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアの名は史上最悪の独裁者として全世界に広く周知されている。
在位中、逆らう者は情け容赦なく粛清し、自らが法であると憚らず、傍若無人に振る舞うその治世は、身分と特権を奪われた貴族や巨大財閥の重鎮だけでなく、逆らう術を持たない一般市民をも恐怖のドン底に貶めた。
視察と称してまるで火遊びをするが如く、町ひとつを焼き滅ぼすような皇帝に怯え、小市民は地べたに這いつくばり平伏し、飛び火が自分たちの元へ飛んでこないことを願った。
皇帝にまつわる噂の中でも群を抜いて恐ろしいことは、誰も逆らえないというものだ。
皇帝に不満を持った者、或いは諫言を口にした者はまるでひとが変わったかのように従順となり、その後一切不平不満を漏らさない。
いかなる恐怖や苦痛を与えて従わせているのか、それを知っている者は誰一人として存在せず、しかし事実として、誰も逆らわない。
そんな絶対君主たる皇帝が、よもや崩御後。
「おら! 新人、さっさと配達してこいよ!」
「はい、ただいま!」
しがないピザ屋で態度の悪い先輩に顎でこき使われてアルバイトをしているとは、世界中の誰もが夢にも思っていなかった。

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2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/04/05(月) 23:48:38.62 :ZtGxStuEO
「今日も疲れたな……」
「! ルルーシュ、帰ったか!」
深夜まであちこちにピザを配り終えて、クタクタになったルルーシュが自宅アパートに帰ると、素肌にワイシャツのみを着たあられもない緑色の髪をした女が出迎えた。C.C.だ。
「ピザは!? 余ったピザはあるのか!?」
「ああ、貰ってきたぞ」
「そうか! よくやった! 早速食べよう!」
「その前に風呂に……」
「食べてる間に沸かせばいいだろう!」
ルルーシュの帰宅を待ちかねていたC.C.は腹ペコで余り物のピザをせがんだ。
ルルーシュは疲れていたので先に風呂に入りたかったのだが、風呂は沸いてないらしい。
「ルルーシュ、座ってろ。私が温めてくる」
「お前が電子レンジなんて文明の利器を使える訳ないだろう。いいから大人しくしてろ」
「ルルーシュ、お前は私を何だと思ってる」
「古代人みたいなものだろ」
電子レンジのつまみを捻りながら素っ気なく述べると、C.C.が右のほっぺを抓ってきた。
「痛いからやめろ」
「ならば左の頬も差し出せ。抓ってやる」
呆れたルルーシュの溜息と同時にチンッと鳴り、不思議な力でピザが温まったことを瞬時に察したC.C.がそれに気を取られて抓るのをやめた隙に、ピザを取り出す。ホカホカだ。
「今日も疲れたな……」
「! ルルーシュ、帰ったか!」
深夜まであちこちにピザを配り終えて、クタクタになったルルーシュが自宅アパートに帰ると、素肌にワイシャツのみを着たあられもない緑色の髪をした女が出迎えた。C.C.だ。
「ピザは!? 余ったピザはあるのか!?」
「ああ、貰ってきたぞ」
「そうか! よくやった! 早速食べよう!」
「その前に風呂に……」
「食べてる間に沸かせばいいだろう!」
ルルーシュの帰宅を待ちかねていたC.C.は腹ペコで余り物のピザをせがんだ。
ルルーシュは疲れていたので先に風呂に入りたかったのだが、風呂は沸いてないらしい。
「ルルーシュ、座ってろ。私が温めてくる」
「お前が電子レンジなんて文明の利器を使える訳ないだろう。いいから大人しくしてろ」
「ルルーシュ、お前は私を何だと思ってる」
「古代人みたいなものだろ」
電子レンジのつまみを捻りながら素っ気なく述べると、C.C.が右のほっぺを抓ってきた。
「痛いからやめろ」
「ならば左の頬も差し出せ。抓ってやる」
呆れたルルーシュの溜息と同時にチンッと鳴り、不思議な力でピザが温まったことを瞬時に察したC.C.がそれに気を取られて抓るのをやめた隙に、ピザを取り出す。ホカホカだ。
3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/04/05(月) 23:49:55.72 :ZtGxStuEO
「うん。今日もやはり、ピザは美味いな」
「せめて頂きますくらい言ったらどうだ」
「私は日々の糧を与え、祈られる側だぞ」
もちゃもちゃピザを頬張る自称・豊穣の女神の戯言を聞き流しつつ何気なくテレビをつけると特番がやっていて、いかにルルーシュが悪逆皇帝だったのかを専門家が語っていた。
『奴は悪魔ですよ。未だに洗脳が解け切れていない元部下、もとい召使いが沢山居て、彼らの精神分析を進めるともはや廃人同然であることが判明し……』
テレビを切った。C.C.も流石に黙った。
もちゃもちゃと咀嚼音。ごくんと喉が鳴る。
やがて、おずおずとC.C.が尋ねてきた。
「食べないならピザ、貰っていいか?」
勝手に食えと言うように取り皿をC.C.のほうへ押しやると、ルルーシュは浴室へ向かう。
狭い風呂場でシャワーを浴びて、1日の疲れと先程の不快感を洗い流した。何が専門家だ。
悪党を詰るよりも、どうすれば世の中がもっと良くなるかについて考えたほうがよっほど有意義だろうと、元悪逆皇帝は独りごちた。
「うん。今日もやはり、ピザは美味いな」
「せめて頂きますくらい言ったらどうだ」
「私は日々の糧を与え、祈られる側だぞ」
もちゃもちゃピザを頬張る自称・豊穣の女神の戯言を聞き流しつつ何気なくテレビをつけると特番がやっていて、いかにルルーシュが悪逆皇帝だったのかを専門家が語っていた。
『奴は悪魔ですよ。未だに洗脳が解け切れていない元部下、もとい召使いが沢山居て、彼らの精神分析を進めるともはや廃人同然であることが判明し……』
テレビを切った。C.C.も流石に黙った。
もちゃもちゃと咀嚼音。ごくんと喉が鳴る。
やがて、おずおずとC.C.が尋ねてきた。
「食べないならピザ、貰っていいか?」
勝手に食えと言うように取り皿をC.C.のほうへ押しやると、ルルーシュは浴室へ向かう。
狭い風呂場でシャワーを浴びて、1日の疲れと先程の不快感を洗い流した。何が専門家だ。
悪党を詰るよりも、どうすれば世の中がもっと良くなるかについて考えたほうがよっほど有意義だろうと、元悪逆皇帝は独りごちた。
4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/04/05(月) 23:51:14.60 :ZtGxStuEO
「ルルーシュ。お前のぶんだ」
風呂から上がると、C.C.がひと切れだけ残ったピザを体育座りしてじっと見つめていた。
髪を拭きながら、ルルーシュは訝しげに。
「食べていいと言っただろう」
「これはお前のぶんだ」
ならば遠慮なくとピザを手に取って口に運ぼうとすると、C.C.が切なそうな顔をした。
「ほら、やるからそんな顔をするな」
ピザを差し出すと、先の方をひとくちだけかじって、そして今度はこちらに差し出した。
「ひとくち食べていいぞ」
食いかけを寄越すなよと思わず言いかけたルルーシュであるが、何も言わずにピザを齧った。C.C.は安心したかのように微笑んだ。
「あの箱の小人が言うことは気にするな」
「お前はまさか未だにテレビの中に人が入って喋っているとでも思っているのか?」
「ふふっ。冗談だよ」
本気で冷や汗を流したルルーシュに、冗談めかしてそう言うと、呆れたように笑った。
疲れた笑みだけど、幸せそうで安心出来た。
「ルルーシュ。お前のぶんだ」
風呂から上がると、C.C.がひと切れだけ残ったピザを体育座りしてじっと見つめていた。
髪を拭きながら、ルルーシュは訝しげに。
「食べていいと言っただろう」
「これはお前のぶんだ」
ならば遠慮なくとピザを手に取って口に運ぼうとすると、C.C.が切なそうな顔をした。
「ほら、やるからそんな顔をするな」
ピザを差し出すと、先の方をひとくちだけかじって、そして今度はこちらに差し出した。
「ひとくち食べていいぞ」
食いかけを寄越すなよと思わず言いかけたルルーシュであるが、何も言わずにピザを齧った。C.C.は安心したかのように微笑んだ。
「あの箱の小人が言うことは気にするな」
「お前はまさか未だにテレビの中に人が入って喋っているとでも思っているのか?」
「ふふっ。冗談だよ」
本気で冷や汗を流したルルーシュに、冗談めかしてそう言うと、呆れたように笑った。
疲れた笑みだけど、幸せそうで安心出来た。
5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/04/05(月) 23:53:51.58 :ZtGxStuEO
「今日はどんな嫌なことがあったんだ?」
ふたりで最後のひと切れのピザを交互に食べながら、C.C.が尋ねてくる。悪意を感じた。
「良いことは聞かないのか?」
「お前にとっての良いことなんて、帰宅して私と過ごす、このひととき以外存在しない」
この女は本当に相変わらず性格が悪いなと思いつつも、たしかに良いことなんてひとつもなかったとルルーシュは白状した。
「ピザ屋の先輩がブリタニア人嫌いでな。おかげでこき使われて疲れた」
「早く仕事が覚えられそうで良かったな」
「ああ。本当におかげ様でな」
皮肉に皮肉で返すと、C.C.はルルーシュの隣にくっついて肩に頭を乗せて、謝った。
「悪かった。苦労をかけて」
「ああ、まったくだ。せっかくミレイ元会長から融資を受けた株と為替が軌道に乗りそうなところだったのに、お前に市場の動向を見ておけと頼んだせいで台無しだよ」
ちょっと任せてみたらあっという間に溶かしたC.C.を責めると、口を尖らせて反論した。
「私はただ単純に、FXで有り金全部溶かしたお前の顔が見たかっただけだ。他意はない」
「たしかに悪意のみで他意はないようだな」
信用取引に手を出したタイミング的に故意にやったことは明白であり、C.C.は悪びれなかった。
「今日はどんな嫌なことがあったんだ?」
ふたりで最後のひと切れのピザを交互に食べながら、C.C.が尋ねてくる。悪意を感じた。
「良いことは聞かないのか?」
「お前にとっての良いことなんて、帰宅して私と過ごす、このひととき以外存在しない」
この女は本当に相変わらず性格が悪いなと思いつつも、たしかに良いことなんてひとつもなかったとルルーシュは白状した。
「ピザ屋の先輩がブリタニア人嫌いでな。おかげでこき使われて疲れた」
「早く仕事が覚えられそうで良かったな」
「ああ。本当におかげ様でな」
皮肉に皮肉で返すと、C.C.はルルーシュの隣にくっついて肩に頭を乗せて、謝った。
「悪かった。苦労をかけて」
「ああ、まったくだ。せっかくミレイ元会長から融資を受けた株と為替が軌道に乗りそうなところだったのに、お前に市場の動向を見ておけと頼んだせいで台無しだよ」
ちょっと任せてみたらあっという間に溶かしたC.C.を責めると、口を尖らせて反論した。
「私はただ単純に、FXで有り金全部溶かしたお前の顔が見たかっただけだ。他意はない」
「たしかに悪意のみで他意はないようだな」
信用取引に手を出したタイミング的に故意にやったことは明白であり、C.C.は悪びれなかった。
6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/04/05(月) 23:55:48.34 :ZtGxStuEO
「私とお前との生活に金なんて不要だ」
「しかし金がなければ生きていけない」
現にルルーシュは今日も今日とてC.C.を養うためにヘトヘトになって仕事をしている。
そんな夫を労わるように、妻はこう囁いた。
「そんなお前を私は好きだぞ」
「どこまで本気なのやら……」
ルルーシュは意外とこうしたベタな手に弱いのだ。そっぽを向いても耳まで赤いので照れていることが丸わかり。ほっぺにキスする。
「ピザの油が付くからやめろ」
「たしかに、テカテカだな」
油でテカつく頬を人差し指でぐりぐりしながら、C.C.は有り金を溶かした理由を語る。
「お前は金や権力を持たないほうがいい」
優しく、穏やかに、諭すように、言い聞かせるように、ルルーシュに耳打ちをしてやる。
「私は頑張ってるお前が好きだぞ」
「ッ……いい加減にしろ!」
「わっ!」
するとルルーシュはもう我慢の限界だとばかりにC.C.に抱きついた。そして弱音を吐く。
「私とお前との生活に金なんて不要だ」
「しかし金がなければ生きていけない」
現にルルーシュは今日も今日とてC.C.を養うためにヘトヘトになって仕事をしている。
そんな夫を労わるように、妻はこう囁いた。
「そんなお前を私は好きだぞ」
「どこまで本気なのやら……」
ルルーシュは意外とこうしたベタな手に弱いのだ。そっぽを向いても耳まで赤いので照れていることが丸わかり。ほっぺにキスする。
「ピザの油が付くからやめろ」
「たしかに、テカテカだな」
油でテカつく頬を人差し指でぐりぐりしながら、C.C.は有り金を溶かした理由を語る。
「お前は金や権力を持たないほうがいい」
優しく、穏やかに、諭すように、言い聞かせるように、ルルーシュに耳打ちをしてやる。
「私は頑張ってるお前が好きだぞ」
「ッ……いい加減にしろ!」
「わっ!」
するとルルーシュはもう我慢の限界だとばかりにC.C.に抱きついた。そして弱音を吐く。
7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/04/05(月) 23:56:47.70 :ZtGxStuEO
「俺は別にどうなってもいいんだよ……」
「ルルーシュ……」
「金や地位がなければ、お前を守れない」
ルルーシュはとても悔しそうだったが、C.C.は幸せだった。まさに、冥利につきる。
そんな風に思って貰えたことが嬉しかった。
「馬鹿だな、お前は。私は死なない。そしてお前も不死身となった。そんな私たちを誰が引き裂ける? 心配するな。ずっと一緒だ」
「そうか……たしかに……俺は馬鹿、だな」
C.C.にそう言われるとルルーシュの肩の力が抜け、そのままスヤスヤ寝息を立て始める。
疲れていたのだろう。無一文になってからC.C.を養わなければならないと気が張り詰めていたのだろう。それはわかる。わかるが。
「この状況で寝るとは……本物の童貞だな」
もうてっきりその気になっていたC.C.としては非常に不満だった。欲求不満である。
どうにかしてこの童帝を懲らしめなければと、そんな使命感に駆られて、見つけた。
「ふむ……タバスコ、か」
ピザにかけたタバスコの瓶を手に取ると、蓋を開けてじっと見つめる。そして自分の胸で眠るルルーシュをうつ伏せにして寝かせた。
「俺は別にどうなってもいいんだよ……」
「ルルーシュ……」
「金や地位がなければ、お前を守れない」
ルルーシュはとても悔しそうだったが、C.C.は幸せだった。まさに、冥利につきる。
そんな風に思って貰えたことが嬉しかった。
「馬鹿だな、お前は。私は死なない。そしてお前も不死身となった。そんな私たちを誰が引き裂ける? 心配するな。ずっと一緒だ」
「そうか……たしかに……俺は馬鹿、だな」
C.C.にそう言われるとルルーシュの肩の力が抜け、そのままスヤスヤ寝息を立て始める。
疲れていたのだろう。無一文になってからC.C.を養わなければならないと気が張り詰めていたのだろう。それはわかる。わかるが。
「この状況で寝るとは……本物の童貞だな」
もうてっきりその気になっていたC.C.としては非常に不満だった。欲求不満である。
どうにかしてこの童帝を懲らしめなければと、そんな使命感に駆られて、見つけた。
「ふむ……タバスコ、か」
ピザにかけたタバスコの瓶を手に取ると、蓋を開けてじっと見つめる。そして自分の胸で眠るルルーシュをうつ伏せにして寝かせた。
8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/04/05(月) 23:57:23.58 :ZtGxStuEO
「ルルーシュ、流石の私も手が震えるよ」
眼下に見下ろすは、妻のためにクタクタになった亭主のお尻。妻の手にはタバスコの瓶。
しかし、妻より先に寝てしまった夫が悪い。
「夫婦生活には刺激が必要だと、あの箱の中の小人も言っていた。だから仕方ないんだ」
完全に昼ドラの見過ぎで、手遅れであった。
「ルルーシュ……愛してるぞ」
ズブリと、真っ赤な小瓶の先端が穢れを知らないルルーシュの尻穴にねじ込まれた瞬間。
「ほあっ!?」
「フハッ!」
どこからそんな声が出るのかそれこそ専門家の見解を伺いたくなるような奇声を発したルルーシュと、愉悦を零すC.C.が引き抜いたタバスコから内容物が漏れてシーツに真っ赤な染みを作った。
「ルルーシュ、流石の私も手が震えるよ」
眼下に見下ろすは、妻のためにクタクタになった亭主のお尻。妻の手にはタバスコの瓶。
しかし、妻より先に寝てしまった夫が悪い。
「夫婦生活には刺激が必要だと、あの箱の中の小人も言っていた。だから仕方ないんだ」
完全に昼ドラの見過ぎで、手遅れであった。
「ルルーシュ……愛してるぞ」
ズブリと、真っ赤な小瓶の先端が穢れを知らないルルーシュの尻穴にねじ込まれた瞬間。
「ほあっ!?」
「フハッ!」
どこからそんな声が出るのかそれこそ専門家の見解を伺いたくなるような奇声を発したルルーシュと、愉悦を零すC.C.が引き抜いたタバスコから内容物が漏れてシーツに真っ赤な染みを作った。
9:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/04/05(月) 23:58:03.70 :ZtGxStuEO
「ほああああああああああああっ!?!!」
「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
飛び跳ねるルルーシュと狂喜乱舞するC.C.。
隣の部屋からはうるせーぞと苦情が飛んだ。
2人は冷静になり、痛む尻を押さえて旦那が妻に抗議、もとい『肛議』をする。
「おまっ……お前、何をした!?」
「ちょっと尻にタバスコを、な」
「頭がおかしいんじゃないのか!? もしも俺にまだ実家があればすぐに帰るところだ!」
もっともな旦那の『肛議』に頷きつつ謝る。
「ルルーシュ、ごめんね」
「何がごめんねだ! お前には苦労をかけたからある程度の我儘や悪戯なら大目に見ようと思っていた俺が浅はかだった! この魔女!」
流石に悪いと思ってしゅんとするC.C.を見て、ルルーシュは溜息を吐いてこう諭した。
「C.C.、いつも言っているだろう。撃っていいのは、撃たれる覚悟がある奴だけだと」
「わかった」
「え?」
「そこまで言うなら撃てばいい。私のお尻の穴にめがけて、このタバスコをな」
タバスコを手渡し、ぺろんと俺尻をめくって突き出すと、ルルーシュは頭を抱えた。
「ほああああああああああああっ!?!!」
「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
飛び跳ねるルルーシュと狂喜乱舞するC.C.。
隣の部屋からはうるせーぞと苦情が飛んだ。
2人は冷静になり、痛む尻を押さえて旦那が妻に抗議、もとい『肛議』をする。
「おまっ……お前、何をした!?」
「ちょっと尻にタバスコを、な」
「頭がおかしいんじゃないのか!? もしも俺にまだ実家があればすぐに帰るところだ!」
もっともな旦那の『肛議』に頷きつつ謝る。
「ルルーシュ、ごめんね」
「何がごめんねだ! お前には苦労をかけたからある程度の我儘や悪戯なら大目に見ようと思っていた俺が浅はかだった! この魔女!」
流石に悪いと思ってしゅんとするC.C.を見て、ルルーシュは溜息を吐いてこう諭した。
「C.C.、いつも言っているだろう。撃っていいのは、撃たれる覚悟がある奴だけだと」
「わかった」
「え?」
「そこまで言うなら撃てばいい。私のお尻の穴にめがけて、このタバスコをな」
タバスコを手渡し、ぺろんと俺尻をめくって突き出すと、ルルーシュは頭を抱えた。
10:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/04/05(月) 23:58:34.96 :ZtGxStuEO
「どうした、ルルーシュ。早くしろ」
「お前のほうこそどうしたんだ、C.C.」
わけがわからない様子のルルーシュに、不死身の先輩としてC.C.は持論を述べた。
「長く生きていると、並大抵のことでは驚かなくなるものだ。言わば、精神的な死に近づく。だからこそ、強い刺激が必要なのだよ」
もっともらしい理屈であるが、ルルーシュからしてみればやはり頭がおかしい女だった。
「いいからさっさと尻を仕舞え」
「お前は私のお尻に興味ないのか……?」
そう言われると、男として興味がないと言い切るのは難しい。興味はある。ありまくる。
しかし、だからと言ってタバスコは駄目だ。
「さっきも言ったが、お前には苦労をかけた。反省しているなら今回だけは水に流してやってもいい。だから早く尻をしまっ……」
「私のこと、好きじゃないのか?」
目をウルウルさせてそんなことを聞いてくるC.C.に対して、ルルーシュは誠意を見せなければならなかった。それが男というものだ。
「どうした、ルルーシュ。早くしろ」
「お前のほうこそどうしたんだ、C.C.」
わけがわからない様子のルルーシュに、不死身の先輩としてC.C.は持論を述べた。
「長く生きていると、並大抵のことでは驚かなくなるものだ。言わば、精神的な死に近づく。だからこそ、強い刺激が必要なのだよ」
もっともらしい理屈であるが、ルルーシュからしてみればやはり頭がおかしい女だった。
「いいからさっさと尻を仕舞え」
「お前は私のお尻に興味ないのか……?」
そう言われると、男として興味がないと言い切るのは難しい。興味はある。ありまくる。
しかし、だからと言ってタバスコは駄目だ。
「さっきも言ったが、お前には苦労をかけた。反省しているなら今回だけは水に流してやってもいい。だから早く尻をしまっ……」
「私のこと、好きじゃないのか?」
目をウルウルさせてそんなことを聞いてくるC.C.に対して、ルルーシュは誠意を見せなければならなかった。それが男というものだ。
11:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/04/05(月) 23:59:21.46 :ZtGxStuEO
「まったく……お前には負けたよ」
惚れた弱みとはよく言ったもので、どれだけ怒り心頭で怒髪天を衝いたとしても、どうしたって嫌いにはなれない。愛しているから。
「やれやれ。ようやくその気になったか」
「俺は攻略し甲斐があっただろう?」
「ふふっ。糞ゲーは嫌いだ」
同感だと頷きながら深く深くC.C.のケツ穴にタバスコを突き刺した。しかし反応はない。
くいっと瓶を傾けると、トクトクッと内容物が浸透して、あっ! とC.C.が声をあげた。
「きたぞ! ルルーシュ! きたきた!!」
「フハッ!」
ルルーシュは思う、つくづく良かったと。
金なんかなくたって、地位なんてなくたって、こうしてC.C.と馬鹿なことをしているだけて、それだけで俺は、幸せだと実感する。
「フハハハハハハハハハハハッ!!!!!」
「ルルーシュ! 愛してるぞ!!」
「俺も、愛してるぞ、C.C.!!」
隣人からまた怒声が飛ぶが、幸せなふたりにはもう聞こえない。シーツの赤い染みがまたひとつ増えて、版図を拡大していく。
「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる……永遠に俺と共に生きろ!!」
「私にギアスが効かないことを忘れたか?」
ルルーシュは愛しい妻に優しくこう囁いた。
「たまには効いてくれてもいいだろう?」
「そうだな。では効いたことにしておく」
魔女めと思いつつ、ルルーシュが笑うと、これだから童貞ボーヤは困ると鼻で笑われた。
ヒリヒリと痛む尻穴のせいで明日の仕事に支障が出ないかだけが、唯一気がかりだった。
【コードギアス 円満の秘ケツ】
FIN
「まったく……お前には負けたよ」
惚れた弱みとはよく言ったもので、どれだけ怒り心頭で怒髪天を衝いたとしても、どうしたって嫌いにはなれない。愛しているから。
「やれやれ。ようやくその気になったか」
「俺は攻略し甲斐があっただろう?」
「ふふっ。糞ゲーは嫌いだ」
同感だと頷きながら深く深くC.C.のケツ穴にタバスコを突き刺した。しかし反応はない。
くいっと瓶を傾けると、トクトクッと内容物が浸透して、あっ! とC.C.が声をあげた。
「きたぞ! ルルーシュ! きたきた!!」
「フハッ!」
ルルーシュは思う、つくづく良かったと。
金なんかなくたって、地位なんてなくたって、こうしてC.C.と馬鹿なことをしているだけて、それだけで俺は、幸せだと実感する。
「フハハハハハハハハハハハッ!!!!!」
「ルルーシュ! 愛してるぞ!!」
「俺も、愛してるぞ、C.C.!!」
隣人からまた怒声が飛ぶが、幸せなふたりにはもう聞こえない。シーツの赤い染みがまたひとつ増えて、版図を拡大していく。
「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる……永遠に俺と共に生きろ!!」
「私にギアスが効かないことを忘れたか?」
ルルーシュは愛しい妻に優しくこう囁いた。
「たまには効いてくれてもいいだろう?」
「そうだな。では効いたことにしておく」
魔女めと思いつつ、ルルーシュが笑うと、これだから童貞ボーヤは困ると鼻で笑われた。
ヒリヒリと痛む尻穴のせいで明日の仕事に支障が出ないかだけが、唯一気がかりだった。
【コードギアス 円満の秘ケツ】
FIN
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