590:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/06/08(金) 14:52:20.75 :L9ux70X2o
杏「んー、やっぱり仕事終わりは飴だよねぇ!」
武内P「収録、お疲れ様でした」
智絵里「は、はい、ありがとうございます」
杏「おふはへー」
かな子「あれ? あれあれあれ?」
武内P「? 三村さん?」
智絵里「かな子ちゃん……どうしたの?」
杏「んー、やっぱり仕事終わりは飴だよねぇ!」
武内P「収録、お疲れ様でした」
智絵里「は、はい、ありがとうございます」
杏「おふはへー」
かな子「あれ? あれあれあれ?」
武内P「? 三村さん?」
智絵里「かな子ちゃん……どうしたの?」

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韓国からポーランドに輸出されるはずだった戦車、軽戦闘機、自走砲などの「K防産」、すべて霧散して夢と終わる可能性も…
591:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/06/08(金) 14:54:26.13 :L9ux70X2o
かな子「ちょっと、思ったんですけど」
武内P「はい、何かありましたか?」
かな子「ねえ、智絵里ちゃんは、おかしいと思わない?」
智絵里「えっ? な、何が?」
杏「ろうひたのさ、かな子ちゃん」
かな子「これ、これこれこれ」
武内P「? いえ、あの……?」
智絵里「どっ、どれどれ……?」
かな子「ちょっと、思ったんですけど」
武内P「はい、何かありましたか?」
かな子「ねえ、智絵里ちゃんは、おかしいと思わない?」
智絵里「えっ? な、何が?」
杏「ろうひたのさ、かな子ちゃん」
かな子「これ、これこれこれ」
武内P「? いえ、あの……?」
智絵里「どっ、どれどれ……?」
592:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/06/08(金) 14:56:48.15 :L9ux70X2o
かな子「杏ちゃんは、終わったら飴を貰ってるの」
杏「杏は、飴がないと仕事が出来ないからねぇ」
かな子「ねえ、智絵里ちゃんは、おかしいと思わない?」
智絵里「えっと、どう……おかしいと思うの?」
かな子「あのね、杏ちゃんには、『どうぞ、飴です』でしょ?」
かな子「なんで、私には『どうぞ、ケーキです』ってならないのかな、って」
武内P「……」
武内P「えっ?」
かな子「杏ちゃんは、終わったら飴を貰ってるの」
杏「杏は、飴がないと仕事が出来ないからねぇ」
かな子「ねえ、智絵里ちゃんは、おかしいと思わない?」
智絵里「えっと、どう……おかしいと思うの?」
かな子「あのね、杏ちゃんには、『どうぞ、飴です』でしょ?」
かな子「なんで、私には『どうぞ、ケーキです』ってならないのかな、って」
武内P「……」
武内P「えっ?」
594:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/06/08(金) 14:59:59.04 :L9ux70X2o
武内P「三村さん、あの、それは……」
かな子「ねえ、智絵里ちゃんはどう思う?」
智絵里「えっ? ええと、うん……そう、なのかな?」
かな子「杏ちゃんも、変だと思わない?」
杏「んー、確かにそうかもねぇ」
かな子「やっぱり! 杏ちゃんが飴なら、私はケーキだよね!?」
武内P「待ってください!」
武内P「仕事終わりのケーキは、あまりにカロリーが高すぎます!」
武内P「三村さん、あの、それは……」
かな子「ねえ、智絵里ちゃんはどう思う?」
智絵里「えっ? ええと、うん……そう、なのかな?」
かな子「杏ちゃんも、変だと思わない?」
杏「んー、確かにそうかもねぇ」
かな子「やっぱり! 杏ちゃんが飴なら、私はケーキだよね!?」
武内P「待ってください!」
武内P「仕事終わりのケーキは、あまりにカロリーが高すぎます!」
595:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/06/08(金) 15:04:01.60 :L9ux70X2o
武内P「それに、双葉さんは体が小さいので……その」
かな子「はい、確かに杏ちゃんは小さくて可愛いです」
杏「そんなに褒めないでよ、へへへ」
かな子「つまり、杏ちゃんは小さいから、小さい飴なんだよ!」
智絵里「えっと、体の大きさに合わせてる……って事?」
かな子「そう! きっと、そうなんだよ!」
かな子「私だったら、ケーキがホールで出てもおかしくないの!」
武内P「違いますよ、三村さん!?」
武内P「お疲れ様ですと言いながら、ケーキのホールを差し出せ、と!?」
武内P「それに、双葉さんは体が小さいので……その」
かな子「はい、確かに杏ちゃんは小さくて可愛いです」
杏「そんなに褒めないでよ、へへへ」
かな子「つまり、杏ちゃんは小さいから、小さい飴なんだよ!」
智絵里「えっと、体の大きさに合わせてる……って事?」
かな子「そう! きっと、そうなんだよ!」
かな子「私だったら、ケーキがホールで出てもおかしくないの!」
武内P「違いますよ、三村さん!?」
武内P「お疲れ様ですと言いながら、ケーキのホールを差し出せ、と!?」
596:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/06/08(金) 15:07:33.78 :L9ux70X2o
かな子「うわぁ~! どうして、気付かなかったんだろう!」
武内P「いえ、あの! 気付く気付かないの問題でなく!」
かな子「えっ? ホールじゃないんですか?」
智絵里「さ、さすがにホール一つは、大変なんじゃない……かな」
杏「確かにねー。それに、途中で飽きるんじゃない?」
かな子「ええっ!? そ、そんなぁ~!」
かな子「1ホール分、色んな種類が選べるって事!?」
武内P「どんなシステムですか、それは!?」
かな子「うわぁ~! どうして、気付かなかったんだろう!」
武内P「いえ、あの! 気付く気付かないの問題でなく!」
かな子「えっ? ホールじゃないんですか?」
智絵里「さ、さすがにホール一つは、大変なんじゃない……かな」
杏「確かにねー。それに、途中で飽きるんじゃない?」
かな子「ええっ!? そ、そんなぁ~!」
かな子「1ホール分、色んな種類が選べるって事!?」
武内P「どんなシステムですか、それは!?」
597:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/06/08(金) 15:11:24.61 :L9ux70X2o
かな子「えっ? 違うんです……か?」
武内P「違います! そういったシステムでは、ありません!」
かな子「どっ、どういう事だろ? ねえ、智絵里ちゃん!」
智絵里「色々選ぶって……ぷ、プロデューサーが大変だよ」
かな子「そうかもしれないけど……あ、杏ちゃん!」
杏「飴もケーキも、味は自分で選ぶのが一番じゃない?」
かな子「えっ?……ええっ?」
かな子「……ケーキ……バイキング……!?」ゴクリ!
武内P「期待した目で見ないで頂けますか!?」
武内P「無理です! 申し訳ありません、それは、無理です!」
かな子「えっ? 違うんです……か?」
武内P「違います! そういったシステムでは、ありません!」
かな子「どっ、どういう事だろ? ねえ、智絵里ちゃん!」
智絵里「色々選ぶって……ぷ、プロデューサーが大変だよ」
かな子「そうかもしれないけど……あ、杏ちゃん!」
杏「飴もケーキも、味は自分で選ぶのが一番じゃない?」
かな子「えっ?……ええっ?」
かな子「……ケーキ……バイキング……!?」ゴクリ!
武内P「期待した目で見ないで頂けますか!?」
武内P「無理です! 申し訳ありません、それは、無理です!」
598:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/06/08(金) 15:16:04.81 :L9ux70X2o
かな子「で、でも、プロデューサーさん! 考えてください!」
武内P「何をですか!?」
かな子「私達が、仕事が終わって戻ってきたとします……はい、智絵里ちゃん」
智絵里「えっ? ええと……お、お疲れ様でしたー」
かな子「智絵里ちゃん、頑張ってお腹ペコペコになってます」
智絵里「なってないよ!? ねえ、かな子ちゃん!?」
かな子「そんな智絵里ちゃんに、ケーキを差し出したく?」
武内P「……なります、ね」
杏「あー、それは私もなるなぁ」
かな子「あはっ! やったね、智絵里ちゃん!」
智絵里「かな子ちゃん!? わたし、思いっきり巻き込まれてる気がするの!」
かな子「で、でも、プロデューサーさん! 考えてください!」
武内P「何をですか!?」
かな子「私達が、仕事が終わって戻ってきたとします……はい、智絵里ちゃん」
智絵里「えっ? ええと……お、お疲れ様でしたー」
かな子「智絵里ちゃん、頑張ってお腹ペコペコになってます」
智絵里「なってないよ!? ねえ、かな子ちゃん!?」
かな子「そんな智絵里ちゃんに、ケーキを差し出したく?」
武内P「……なります、ね」
杏「あー、それは私もなるなぁ」
かな子「あはっ! やったね、智絵里ちゃん!」
智絵里「かな子ちゃん!? わたし、思いっきり巻き込まれてる気がするの!」
599:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/06/08(金) 15:20:05.17 :L9ux70X2o
杏「まあでも、一日の最後にケーキは嬉しいかもねぇ」
かな子「そうだよね、そうだよね! 杏ちゃんも、そう思うよね!?」
杏「だけど、杏は飴も舐めたいから、飴とケーキってのはどう?」
かな子「杏ちゃん……杏ちゃんっ!」グッ!
杏「かな子ちゃん!」グッ!
かな子・杏「えへへ!」
かな子・杏「よろしくお願いしまーす!」
武内P「三村さん、双葉さん、待ってください!」
武内P「あの、決定事項の様に振る舞われても!?」
杏「まあでも、一日の最後にケーキは嬉しいかもねぇ」
かな子「そうだよね、そうだよね! 杏ちゃんも、そう思うよね!?」
杏「だけど、杏は飴も舐めたいから、飴とケーキってのはどう?」
かな子「杏ちゃん……杏ちゃんっ!」グッ!
杏「かな子ちゃん!」グッ!
かな子・杏「えへへ!」
かな子・杏「よろしくお願いしまーす!」
武内P「三村さん、双葉さん、待ってください!」
武内P「あの、決定事項の様に振る舞われても!?」
600:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/06/08(金) 15:25:29.16 :L9ux70X2o
かな子「智絵里ちゃん! 智絵里ちゃんも、何かお願いしよう?」
智絵里「えっ? わ、わたしも?」
杏「うんうん。杏達だけだと、不公平だよー」
智絵里「わたしは……あんまり、沢山食べられないから」
かな子「とりあえず、食べたいものを言ってみなよ♪」
智絵里「えと……あったかいごはん……かな」
杏「ごはん? 随分、欲が無いねぇ」
智絵里「昔の……家族皆で食べた、あったかいごはんが良い、なぁ」
武内P「……あの、待ってください……緒方さん」
武内P「カロリーとは別の重さが、ですね……その、はい」
かな子「智絵里ちゃん! 智絵里ちゃんも、何かお願いしよう?」
智絵里「えっ? わ、わたしも?」
杏「うんうん。杏達だけだと、不公平だよー」
智絵里「わたしは……あんまり、沢山食べられないから」
かな子「とりあえず、食べたいものを言ってみなよ♪」
智絵里「えと……あったかいごはん……かな」
杏「ごはん? 随分、欲が無いねぇ」
智絵里「昔の……家族皆で食べた、あったかいごはんが良い、なぁ」
武内P「……あの、待ってください……緒方さん」
武内P「カロリーとは別の重さが、ですね……その、はい」
603:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/06/08(金) 15:29:51.71 :L9ux70X2o
かな子「大丈夫! プロデューサーさんなら、きっと!」
武内P「ザ・無責任!」
智絵里「小さい……ほんの、小さな幸せで良いんです」
杏「本当……欲がないよね、へへ」
武内P「待ってください……あの、それはさすがに……!」
智絵里「あの時のごはん……美味しかったなぁ」
かな子「美味しいから大丈夫だよ~!」
武内P「何がですか!?」
かな子「大丈夫! プロデューサーさんなら、きっと!」
武内P「ザ・無責任!」
智絵里「小さい……ほんの、小さな幸せで良いんです」
杏「本当……欲がないよね、へへ」
武内P「待ってください……あの、それはさすがに……!」
智絵里「あの時のごはん……美味しかったなぁ」
かな子「美味しいから大丈夫だよ~!」
武内P「何がですか!?」
604:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/06/08(金) 15:34:25.08 :L9ux70X2o
武内P「あの、待ってください! 差し入れの範疇を越えています!」
智絵里「あっ……そ、そうですよね、えへへ……ごめんなさい」
武内P「……申し訳、ありません」
かな子「ええっ!? ケーキバイキングは、無理なんですか!?」
武内P「三村さんに対しての発言では……いや、そちらも無理です!」
杏「え~っ? じゃあ、何なら良いのさ?」
かな子「あっ、マシュマロ! マシュマロなら!?」
武内P「えっ? いや、それならば可能ですが……」
武内P「……」
武内P「いっ、いえ! 三村さんは、カロリー制限が!」
武内P「あの、待ってください! 差し入れの範疇を越えています!」
智絵里「あっ……そ、そうですよね、えへへ……ごめんなさい」
武内P「……申し訳、ありません」
かな子「ええっ!? ケーキバイキングは、無理なんですか!?」
武内P「三村さんに対しての発言では……いや、そちらも無理です!」
杏「え~っ? じゃあ、何なら良いのさ?」
かな子「あっ、マシュマロ! マシュマロなら!?」
武内P「えっ? いや、それならば可能ですが……」
武内P「……」
武内P「いっ、いえ! 三村さんは、カロリー制限が!」
605:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/06/08(金) 15:41:12.21 :L9ux70X2o
かな子「で、でも! ちょっと位なら大丈夫です!」
武内P「……具体的には、どの程度でしょうか」
かな子「五……い、いえ! 三袋で! 三袋ならどうですか!?」
武内P「刻み方がおかしいです、三村さん!」
智絵里「ちょっとの幸せを願っても駄目……なんです、ね……えへへ」
武内P「い、いえ、それは……申し訳、ありません」
杏「へっへっへ! いでよプロデューサー! そして、願いを叶えたまえ~!」
智絵里「わ、わたし! また、昔みたいに戻りt」
かな子「マシュマロ工場おくれ――っ!!!!!」
武内P「どちらも、私の力を大きく越えています!」
かな子「で、でも! ちょっと位なら大丈夫です!」
武内P「……具体的には、どの程度でしょうか」
かな子「五……い、いえ! 三袋で! 三袋ならどうですか!?」
武内P「刻み方がおかしいです、三村さん!」
智絵里「ちょっとの幸せを願っても駄目……なんです、ね……えへへ」
武内P「い、いえ、それは……申し訳、ありません」
杏「へっへっへ! いでよプロデューサー! そして、願いを叶えたまえ~!」
智絵里「わ、わたし! また、昔みたいに戻りt」
かな子「マシュマロ工場おくれ――っ!!!!!」
武内P「どちらも、私の力を大きく越えています!」
606:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/06/08(金) 15:49:22.32 :L9ux70X2o
武内P「あの、差し入れの件は了解しましたが……もう少し、現実的な範囲で!」
かな子「それじゃあ……やっぱり、三袋ですね!」
武内P「三村さん、現実を見てください」
智絵里「悲しい現実より……わたしは、楽しい夢の方が良いです」
武内P「緒方さん、その、差し入れの話をしましょう」
杏「それじゃあ、これからゴハンに連れてってくれるってのは?」
武内P「双葉さん、それは差し入れではありません」
杏「――でも、現実的な落とし所じゃない?」ニヤリ
武内P「っ……それは、確かにその通りです」
かな子「! 移動中に、マシュマロも食べられますね♪」
武内P「三村さんを連れて行かない、という選択肢も生まれました」
武内P「あの、差し入れの件は了解しましたが……もう少し、現実的な範囲で!」
かな子「それじゃあ……やっぱり、三袋ですね!」
武内P「三村さん、現実を見てください」
智絵里「悲しい現実より……わたしは、楽しい夢の方が良いです」
武内P「緒方さん、その、差し入れの話をしましょう」
杏「それじゃあ、これからゴハンに連れてってくれるってのは?」
武内P「双葉さん、それは差し入れではありません」
杏「――でも、現実的な落とし所じゃない?」ニヤリ
武内P「っ……それは、確かにその通りです」
かな子「! 移動中に、マシュマロも食べられますね♪」
武内P「三村さんを連れて行かない、という選択肢も生まれました」
607:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/06/08(金) 15:53:45.44 :L9ux70X2o
杏「でもま、これならあったかいごはんが食べられるよ」
智絵里「……杏ちゃん……えへへっ、そうだねっ!」
杏「ほら、杏だけ何か貰ってるのは悪いしね~」
武内P「……双葉さん」
杏「あっ、だけどさ、飴はこれからも貰うからね?」
武内P「……はい、勿論です」
かな子「んっ? んっんっんっ? んん~?」
武内P「? 三村さん?」
智絵里「かな子ちゃん……どうしたの?」
杏「でもま、これならあったかいごはんが食べられるよ」
智絵里「……杏ちゃん……えへへっ、そうだねっ!」
杏「ほら、杏だけ何か貰ってるのは悪いしね~」
武内P「……双葉さん」
杏「あっ、だけどさ、飴はこれからも貰うからね?」
武内P「……はい、勿論です」
かな子「んっ? んっんっんっ? んん~?」
武内P「? 三村さん?」
智絵里「かな子ちゃん……どうしたの?」
608:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/06/08(金) 15:58:37.59 :L9ux70X2o
かな子「杏ちゃんの要望の、飴はオッケー、と」
杏「ま、飴がないと杏はやる気がでないから、しょうがないよねぇ」
かな子「智絵里ちゃんの要望の、あったかいゴハンもオッケー、と」
智絵里「えへへ……うん、凄く嬉しいな……♪」
かな子「二人の要望が通ってるって事は……だよ?」
かな子「ふふっ、うふふふっ、えへへぇ~!」デレリ!
武内P「三村さん?」
武内P「あの……ケーキの件は、何一つ通っていませんよ?」
かな子「えっ?……マシュマロ?」
武内P「……の方も、はい、通っていません」
かな子「杏ちゃんの要望の、飴はオッケー、と」
杏「ま、飴がないと杏はやる気がでないから、しょうがないよねぇ」
かな子「智絵里ちゃんの要望の、あったかいゴハンもオッケー、と」
智絵里「えへへ……うん、凄く嬉しいな……♪」
かな子「二人の要望が通ってるって事は……だよ?」
かな子「ふふっ、うふふふっ、えへへぇ~!」デレリ!
武内P「三村さん?」
武内P「あの……ケーキの件は、何一つ通っていませんよ?」
かな子「えっ?……マシュマロ?」
武内P「……の方も、はい、通っていません」
609:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/06/08(金) 16:06:50.45 :L9ux70X2o
かな子「待って……待って待って、ねえ、杏ちゃん?」
杏「あー、デザートにとかは、どう?」
かな子「それだよ! デザートに、五……いえ、ケーキを三つなら!?」
武内P「あのっ! せめて、一つという選択肢を!」
かな子「智絵里ちゃん!? 美味しいから、三つでも大丈夫だよね!?」
智絵里「えっ!? ええと、大丈夫……なの、かな」
武内P「待ってください! 明らかに、カロリーオーバーです!」
かな子「美味しいのに!?」
かな子「美味しいから、大丈夫なら……三つなら、三倍大丈夫ですよ!?」
かな子「三倍美味しいから、三倍大丈夫ですよ~!」
武内P「味ではなく! 量の話です、三村さん!」
かな子「待って……待って待って、ねえ、杏ちゃん?」
杏「あー、デザートにとかは、どう?」
かな子「それだよ! デザートに、五……いえ、ケーキを三つなら!?」
武内P「あのっ! せめて、一つという選択肢を!」
かな子「智絵里ちゃん!? 美味しいから、三つでも大丈夫だよね!?」
智絵里「えっ!? ええと、大丈夫……なの、かな」
武内P「待ってください! 明らかに、カロリーオーバーです!」
かな子「美味しいのに!?」
かな子「美味しいから、大丈夫なら……三つなら、三倍大丈夫ですよ!?」
かな子「三倍美味しいから、三倍大丈夫ですよ~!」
武内P「味ではなく! 量の話です、三村さん!」
610:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/06/08(金) 16:15:37.36 :L9ux70X2o
かな子「わからないわからない……わからないよ、杏ちゃん」
杏「そうだねぇ……一週間に食べても良い、ケーキの上限は?」
武内P「そう、ですね……恐らく」
かな子「三十五個、ですね」
杏「つまり、一日平均五個は食べても良いんだよね?」
かな子「じゃあ、三個じゃなくて、五個食べろって事!?」
武内P「待ってください! しれっと私が発言した体で話を進めないでください!」
智絵里「えっと、今日は頑張ったので……一個は、良いかなって思います」
武内P「そう、ですね……それならば、まあ……はい」
かな子「な~んだ! やっぱり、ホールで一個なんですね♪」
武内P「三村さ――ん!」
かな子「わからないわからない……わからないよ、杏ちゃん」
杏「そうだねぇ……一週間に食べても良い、ケーキの上限は?」
武内P「そう、ですね……恐らく」
かな子「三十五個、ですね」
杏「つまり、一日平均五個は食べても良いんだよね?」
かな子「じゃあ、三個じゃなくて、五個食べろって事!?」
武内P「待ってください! しれっと私が発言した体で話を進めないでください!」
智絵里「えっと、今日は頑張ったので……一個は、良いかなって思います」
武内P「そう、ですね……それならば、まあ……はい」
かな子「な~んだ! やっぱり、ホールで一個なんですね♪」
武内P「三村さ――ん!」
611:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/06/08(金) 16:23:06.17 :L9ux70X2o
・ ・ ・
武内P「……と、言う事がありまして」
ちひろ「なるほど、そういう事情があったんですね」
武内P「はい、説得には、苦労しました」
ちひろ「だから、皆でカフェでケーキを食べてたんですね」
武内P「そう……ですね」
ちひろ「プロデューサーさんが、あーんしてた理由は?」
武内P「そうしなければ、三村さんが隙をついて全て食べようとするからです」
ちひろ「智絵里ちゃんと、杏ちゃんにする必要は?」
武内P「そうしなければ、三村さんに隙を見て食べさせようとするからです」
ちひろ「……はあ、そうでしたか」
・ ・ ・
武内P「……と、言う事がありまして」
ちひろ「なるほど、そういう事情があったんですね」
武内P「はい、説得には、苦労しました」
ちひろ「だから、皆でカフェでケーキを食べてたんですね」
武内P「そう……ですね」
ちひろ「プロデューサーさんが、あーんしてた理由は?」
武内P「そうしなければ、三村さんが隙をついて全て食べようとするからです」
ちひろ「智絵里ちゃんと、杏ちゃんにする必要は?」
武内P「そうしなければ、三村さんに隙を見て食べさせようとするからです」
ちひろ「……はあ、そうでしたか」
612:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/06/08(金) 16:30:12.62 :L9ux70X2o
ちひろ「だから、カフェのケーキが売り切れてたんですね」
武内P「えっ?」
ちひろ「どうして、カフェでそんな事をしたんですか?」
武内P「いえ、そうしなければ……一般の方の目に触れますから」
ちひろ「事務所内のカフェでやったら?」
武内P「目につくのは、関係者の方だけに……なりますね」
ちひろ「つまり?」
ガチャッ!
「ケーキ! 二つ! 差し入れ! あーん!」
ちひろ「……わあ、皆……ケーキ買ってきたんですね」
武内P「み、皆さん!? 待ってください! あの、全員分は、その!」
ちひろ「断ったら、きっと、物凄く大変なことになりますね」
武内P「……!?」
ちひろ「鞭打ってでも、頑張ってくださいね」
おわり
ちひろ「だから、カフェのケーキが売り切れてたんですね」
武内P「えっ?」
ちひろ「どうして、カフェでそんな事をしたんですか?」
武内P「いえ、そうしなければ……一般の方の目に触れますから」
ちひろ「事務所内のカフェでやったら?」
武内P「目につくのは、関係者の方だけに……なりますね」
ちひろ「つまり?」
ガチャッ!
「ケーキ! 二つ! 差し入れ! あーん!」
ちひろ「……わあ、皆……ケーキ買ってきたんですね」
武内P「み、皆さん!? 待ってください! あの、全員分は、その!」
ちひろ「断ったら、きっと、物凄く大変なことになりますね」
武内P「……!?」
ちひろ「鞭打ってでも、頑張ってくださいね」
おわり
626:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/06/09(土) 21:18:53.44 :fDw+mow0o
「温泉」
温泉の看板を通り過ぎるたび、隣からつぶやきが聞こえてくる。
さすがのあたしでも、これはちょっと……ため息が出るわ。
「いい加減、諦めなさいよね」
ジト目で見ても、こーの25歳児はこっちに目を向けちゃいない。
ま、こうなるとは思ってたんだけどねー。
温泉地でのロケなのに、温泉に入らずに戻るって言うんだから。
「でも、楓ちゃんの気持ちはわかるわ」
助手席に座っていた瑞樹ちゃんがこちらに振り返り、言った。
ちょっと! そういう事言わないでくれる!?
「温泉!」
……ああ、ほら、見なさいよ、この顔。
グルメ番組では見せなかった、キラキラした笑顔をしちゃってまあ!
子供みたいなんだか、年寄りくさいんだかわかりゃしないわ!
あたしの方が歳上だって? タイホされたいの?
「だけど、ダーメ。それに、着替えは置いてきたでしょ?」
シーズンじゃないとは言え、アイドル三人が揃って温泉に行くのは、ちょっと……ね。
言っちゃなんだけど、あたし達って目立つのよ。
飛び込みで行くにしても、迷惑をかけちゃうかもしれないしね。
だから、予約の無い今日は、温泉は無しって決めてたの。
「……用意は、容易にしてたのに」
でも、この子ったら、いざ出発となったら大きなバッグを携えてるんだもの!
あんなに不自然な荷物を持ったままで、出発出来ると思ったのかしら。
警察犬も呆れて昼寝する位バレバレだったわよ、あれ。
現地解散して、一人で温泉に行くつもりだったんでしょうけど、
ほったらかして帰ったら……どうなるかわかったものじゃないしねぇ。
「温泉」
また、温泉の看板を通り過ぎた。
後部座席の窓に、張り付かんばかりに顔を近付け、切なげに外を見る表情。
物憂げ、といえば聞こえは良いけど、そんな大層なものじゃないわ。
駄々をこねてるだけよ、駄々を。
「――足湯ならば、問題無いと……そう、思いますが」
その駄々を聞いちゃうのが、君なのよね。
「「やれやれ」」
瑞樹ちゃんと顔を見合わせ、同時に肩をすくめ、言う。
まあでも、文句を言う気にはならないのよね。
如何なさいますか、って?……はぁ、あまり人が多い所じゃない?
何言ってるのよ、ホント、全くもう!
行くに決まってるでしょ! でないと、タイホしちゃうわよ!
「温泉」
温泉の看板を通り過ぎるたび、隣からつぶやきが聞こえてくる。
さすがのあたしでも、これはちょっと……ため息が出るわ。
「いい加減、諦めなさいよね」
ジト目で見ても、こーの25歳児はこっちに目を向けちゃいない。
ま、こうなるとは思ってたんだけどねー。
温泉地でのロケなのに、温泉に入らずに戻るって言うんだから。
「でも、楓ちゃんの気持ちはわかるわ」
助手席に座っていた瑞樹ちゃんがこちらに振り返り、言った。
ちょっと! そういう事言わないでくれる!?
「温泉!」
……ああ、ほら、見なさいよ、この顔。
グルメ番組では見せなかった、キラキラした笑顔をしちゃってまあ!
子供みたいなんだか、年寄りくさいんだかわかりゃしないわ!
あたしの方が歳上だって? タイホされたいの?
「だけど、ダーメ。それに、着替えは置いてきたでしょ?」
シーズンじゃないとは言え、アイドル三人が揃って温泉に行くのは、ちょっと……ね。
言っちゃなんだけど、あたし達って目立つのよ。
飛び込みで行くにしても、迷惑をかけちゃうかもしれないしね。
だから、予約の無い今日は、温泉は無しって決めてたの。
「……用意は、容易にしてたのに」
でも、この子ったら、いざ出発となったら大きなバッグを携えてるんだもの!
あんなに不自然な荷物を持ったままで、出発出来ると思ったのかしら。
警察犬も呆れて昼寝する位バレバレだったわよ、あれ。
現地解散して、一人で温泉に行くつもりだったんでしょうけど、
ほったらかして帰ったら……どうなるかわかったものじゃないしねぇ。
「温泉」
また、温泉の看板を通り過ぎた。
後部座席の窓に、張り付かんばかりに顔を近付け、切なげに外を見る表情。
物憂げ、といえば聞こえは良いけど、そんな大層なものじゃないわ。
駄々をこねてるだけよ、駄々を。
「――足湯ならば、問題無いと……そう、思いますが」
その駄々を聞いちゃうのが、君なのよね。
「「やれやれ」」
瑞樹ちゃんと顔を見合わせ、同時に肩をすくめ、言う。
まあでも、文句を言う気にはならないのよね。
如何なさいますか、って?……はぁ、あまり人が多い所じゃない?
何言ってるのよ、ホント、全くもう!
行くに決まってるでしょ! でないと、タイホしちゃうわよ!
627:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/06/09(土) 21:55:59.93 :fDw+mow0o
・ ・ ・
「温泉♪ 温泉♪」
ロッカーに靴をしまい、サンダルに履き替える。
その間も、本当に機嫌良さそうな歌声が聞こえてくる。
本当、見た目は大人っぽいのに、こういう所は変に子供っぽいんだから。
でも、浮かれる気持ちもわかるわ。
「足湯って……あたし、もっと小さいのを想像してたわ」
ピッチピチのボディコンに、何の変哲もない備え付けのサンダル。
そんなミスマッチな格好をした早苗ちゃんが、声を弾ませながら言った。
私も、もっとこじんまりした所を想像してたわ。
ちょっと山の方に入ったと思ったら、こんな、足湯のテーマパークみたいな所があるなんて。
「良かったわ。他に、お客さんもあまり居ないようだし」
ロッカールームにも、私達以外の姿は見えない。
足湯のある、園内――で、いいのかしら?――には、まばらに人の姿はあったけど。
これなら、迷惑になるとか、余計な事を気にせずに済みそう。
せっかく温泉に入るのに、気を遣ってちゃ色々と勿体無いからね。
「瑞樹さん、早苗さん」
ニコニコ顔で、楓ちゃんが話しかけてくる。
ショートパンツから伸びる細い足の先には、やっぱり普通のゴムサンダル。
早苗ちゃんが、首をかしげてそちらを見る。
自分の事をお姉さんって言うけど、童顔だし、そういう仕草をすると……ふふっ、可愛いわね。
「何? どうしたの?」
大人なんだけれど、子供のような二人。
そんな、二人と……大切な友達と、寄り道をして、温泉に入る。
これって、とっても贅沢な話だと思うわ。
私達、アイドルにとっては、尚更……ね。
「温泉♪ 温泉♪」
楓ちゃんは、また、シンプルなリズムに合わせて歌いだした。
本当、もう、全く……仕方の無い子ね。
「「温泉♪ 温泉♪」」
私も、歌うわ。
一人だけ大人ぶってるのも、馬鹿馬鹿しいものね!
こういう時は、思いっきり楽しむのが、一番だわ。
ね、そう思うでしょ?
「えっ!? あたしも歌うの!?」
楓ちゃんと手を取り合って、年少組の子達の様に、可愛らしく腕を振る。
温泉、温泉、と歌って、腕を振りながら、早苗ちゃんに近づいて行く。
やらざるを得ないと観念したのか、早苗ちゃんは、私の空いている方の手を取り、
「「「温泉♪ 温泉♪」」」
歌いだした。
少しヤケになってるような気がするけど、わかるわ。
でも、ちょっと楽しくない? これ。
・ ・ ・
「温泉♪ 温泉♪」
ロッカーに靴をしまい、サンダルに履き替える。
その間も、本当に機嫌良さそうな歌声が聞こえてくる。
本当、見た目は大人っぽいのに、こういう所は変に子供っぽいんだから。
でも、浮かれる気持ちもわかるわ。
「足湯って……あたし、もっと小さいのを想像してたわ」
ピッチピチのボディコンに、何の変哲もない備え付けのサンダル。
そんなミスマッチな格好をした早苗ちゃんが、声を弾ませながら言った。
私も、もっとこじんまりした所を想像してたわ。
ちょっと山の方に入ったと思ったら、こんな、足湯のテーマパークみたいな所があるなんて。
「良かったわ。他に、お客さんもあまり居ないようだし」
ロッカールームにも、私達以外の姿は見えない。
足湯のある、園内――で、いいのかしら?――には、まばらに人の姿はあったけど。
これなら、迷惑になるとか、余計な事を気にせずに済みそう。
せっかく温泉に入るのに、気を遣ってちゃ色々と勿体無いからね。
「瑞樹さん、早苗さん」
ニコニコ顔で、楓ちゃんが話しかけてくる。
ショートパンツから伸びる細い足の先には、やっぱり普通のゴムサンダル。
早苗ちゃんが、首をかしげてそちらを見る。
自分の事をお姉さんって言うけど、童顔だし、そういう仕草をすると……ふふっ、可愛いわね。
「何? どうしたの?」
大人なんだけれど、子供のような二人。
そんな、二人と……大切な友達と、寄り道をして、温泉に入る。
これって、とっても贅沢な話だと思うわ。
私達、アイドルにとっては、尚更……ね。
「温泉♪ 温泉♪」
楓ちゃんは、また、シンプルなリズムに合わせて歌いだした。
本当、もう、全く……仕方の無い子ね。
「「温泉♪ 温泉♪」」
私も、歌うわ。
一人だけ大人ぶってるのも、馬鹿馬鹿しいものね!
こういう時は、思いっきり楽しむのが、一番だわ。
ね、そう思うでしょ?
「えっ!? あたしも歌うの!?」
楓ちゃんと手を取り合って、年少組の子達の様に、可愛らしく腕を振る。
温泉、温泉、と歌って、腕を振りながら、早苗ちゃんに近づいて行く。
やらざるを得ないと観念したのか、早苗ちゃんは、私の空いている方の手を取り、
「「「温泉♪ 温泉♪」」」
歌いだした。
少しヤケになってるような気がするけど、わかるわ。
でも、ちょっと楽しくない? これ。
630:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/06/09(土) 22:34:01.28 :fDw+mow0o
・ ・ ・
「次は、どこにしようかしら」
サンダルで、ペタペタと歩く。
色々な種類の足湯があって、とっても楽しい。
最初は、瑞樹さん、早苗さんと三人で回ってたの。
でも、今は別行動。
「……」
彼が、スラックスを折り曲げて、腰掛けながら足湯に浸かってる。
そうよね、深めの所だと、濡れちゃうもの。
だから、ああやって浅い所だけを回ってるのかしら。
「……」
本当は、温泉に入る予定じゃなかった。
けれど、彼の提案のおかげで、こうして皆で温泉に入る事が出来ている。
欲を言えば、肩まで浸かって、日本酒を飲みながらが良かったけど、
それは、やっぱり欲張りすぎよね。
「……ふふっ」
急に、隣に座ったら、驚くかしら。
驚いた時に、どんな顔をするのかしら。
「……」
抜き足、差し足、忍び足。
後ろから、音を消してゆっくりと……っと、もう、サンダルは脱いだほうが良さそう。
ペタペタ音がしてたら、気付かれちゃうもの。
……ふふっ! あとは、お湯が波立たないよう、そっと足をお湯に――
「……っ!?」
――入れたら、沢山の小石の感触が足の裏に。
大きさも不揃いな上、中には、ちょっぴり尖った形のもあるみたい。
それが、足の裏をツボをゴリゴリ刺激してくる。
というか、お湯に入れた足に全体重がかかってたから、すごく、
「いっ……いたた……!」
痛いの!
でも、ここからどうしたらいいの!?
せめて……せめて、何かに手をかけられれば――!
「……ふぅ」
咄嗟に、左手を何かにかけ、そのまま、反対の足もお湯に入れる。
両足を入れたから、最初の時程、痛くなく、むしろ、適度な刺激がちょうど良い。
そのまま、腰を下ろし、座る。
「あの……高垣さん……!?」
横を見ると、彼が、右手を首筋……じゃなく、頭に手をやって、こちらを見ている。
「ふふっ! 頭に手をやって、温まってニヤって……うふふっ!」
謝らなきゃと思ったんだけれど……ふふっ!
良い、ダジャレを思いついちゃった!
・ ・ ・
「次は、どこにしようかしら」
サンダルで、ペタペタと歩く。
色々な種類の足湯があって、とっても楽しい。
最初は、瑞樹さん、早苗さんと三人で回ってたの。
でも、今は別行動。
「……」
彼が、スラックスを折り曲げて、腰掛けながら足湯に浸かってる。
そうよね、深めの所だと、濡れちゃうもの。
だから、ああやって浅い所だけを回ってるのかしら。
「……」
本当は、温泉に入る予定じゃなかった。
けれど、彼の提案のおかげで、こうして皆で温泉に入る事が出来ている。
欲を言えば、肩まで浸かって、日本酒を飲みながらが良かったけど、
それは、やっぱり欲張りすぎよね。
「……ふふっ」
急に、隣に座ったら、驚くかしら。
驚いた時に、どんな顔をするのかしら。
「……」
抜き足、差し足、忍び足。
後ろから、音を消してゆっくりと……っと、もう、サンダルは脱いだほうが良さそう。
ペタペタ音がしてたら、気付かれちゃうもの。
……ふふっ! あとは、お湯が波立たないよう、そっと足をお湯に――
「……っ!?」
――入れたら、沢山の小石の感触が足の裏に。
大きさも不揃いな上、中には、ちょっぴり尖った形のもあるみたい。
それが、足の裏をツボをゴリゴリ刺激してくる。
というか、お湯に入れた足に全体重がかかってたから、すごく、
「いっ……いたた……!」
痛いの!
でも、ここからどうしたらいいの!?
せめて……せめて、何かに手をかけられれば――!
「……ふぅ」
咄嗟に、左手を何かにかけ、そのまま、反対の足もお湯に入れる。
両足を入れたから、最初の時程、痛くなく、むしろ、適度な刺激がちょうど良い。
そのまま、腰を下ろし、座る。
「あの……高垣さん……!?」
横を見ると、彼が、右手を首筋……じゃなく、頭に手をやって、こちらを見ている。
「ふふっ! 頭に手をやって、温まってニヤって……うふふっ!」
謝らなきゃと思ったんだけれど……ふふっ!
良い、ダジャレを思いついちゃった!
631:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/06/09(土) 23:06:19.08 :fDw+mow0o
・ ・ ・
「……」
信号待ちをしている時、バックミラー越しに後部座席を見る。
彼女達は、346プロダクションでも、トップクラスのアイドル達だ。
その輝きは、とてもまばゆく、ファンの方達だけでなく、様々な人を明るく照らし続けている。
言うまでもなく、私も、その内の一人だ。
「……」
今回、私が彼女達のロケに同行させて頂いたのは、
シンデレラプロジェクトのメンバー達の参考になる部分があると思ったからだ。
実際の現場での彼女達の仕事を見て、それをプロデュースに反映させる。
メンバーの方も同行して頂く事も考えたのだが、
何分、急な話だったのでスケジュールの調整をする暇がなかったのだ。
ドライバーを担当するはずだった人間の急病は、さすがに予定には組み込めない。
「……」
想像していた通り……いや、彼女達の仕事ぶりは、素晴らしいものだった。
グルメ番組の収録だからと言うだけでなく、
本当に、出された料理を楽しみながらのレポートは、放送時に反響を呼ぶ事は間違いない。
海鮮だったので、お酒を飲みたがったのはスタッフの方達も困っていたが、
それを差し引いても、とても、参考になるものを見せて頂いた。
「……」
その御礼……ではないが、足湯に浸かる事を提案した。
当日になっても残念そうにしていた高垣さんは言うまでもないが、
川島さん、片桐さんも、温泉地でのロケで温泉に入らない事を残念がっている様子だった。
一般の方に迷惑をかけたくないという、心遣い。
その様な考えを持った方達が、心残りを残しながら帰路につくというのは、
その……良くない事だと、そう、思いました。
「……」
結果的に、三人共、非常に満足して頂けたようだ。
また来たい、今度は他の方も連れて、と言われた時の反応には困ったが。
検討します、とだけ答えたのだが、まさか、面子や日程の話をされるとは……。
やはり、アイドルの方というのは、想定した以上のものを示してくる。
「……」
それは、今、この時にも言える。
三人、並びながら、後部座席でスヤスヤと寝息を立てている。
まさか、全員がはしゃぎ疲れて寝てしまうとは、思っていませんでした。
ですが、
「……良い、笑顔です」
それだけ楽しんで頂けたのだと、そう、思うようにしよう。
「……」
信号が青に変わったので、ゆっくりと発進させる。
彼女達を起こしてしまうのは、あまりにも、勿体無いので。
・ ・ ・
「……」
信号待ちをしている時、バックミラー越しに後部座席を見る。
彼女達は、346プロダクションでも、トップクラスのアイドル達だ。
その輝きは、とてもまばゆく、ファンの方達だけでなく、様々な人を明るく照らし続けている。
言うまでもなく、私も、その内の一人だ。
「……」
今回、私が彼女達のロケに同行させて頂いたのは、
シンデレラプロジェクトのメンバー達の参考になる部分があると思ったからだ。
実際の現場での彼女達の仕事を見て、それをプロデュースに反映させる。
メンバーの方も同行して頂く事も考えたのだが、
何分、急な話だったのでスケジュールの調整をする暇がなかったのだ。
ドライバーを担当するはずだった人間の急病は、さすがに予定には組み込めない。
「……」
想像していた通り……いや、彼女達の仕事ぶりは、素晴らしいものだった。
グルメ番組の収録だからと言うだけでなく、
本当に、出された料理を楽しみながらのレポートは、放送時に反響を呼ぶ事は間違いない。
海鮮だったので、お酒を飲みたがったのはスタッフの方達も困っていたが、
それを差し引いても、とても、参考になるものを見せて頂いた。
「……」
その御礼……ではないが、足湯に浸かる事を提案した。
当日になっても残念そうにしていた高垣さんは言うまでもないが、
川島さん、片桐さんも、温泉地でのロケで温泉に入らない事を残念がっている様子だった。
一般の方に迷惑をかけたくないという、心遣い。
その様な考えを持った方達が、心残りを残しながら帰路につくというのは、
その……良くない事だと、そう、思いました。
「……」
結果的に、三人共、非常に満足して頂けたようだ。
また来たい、今度は他の方も連れて、と言われた時の反応には困ったが。
検討します、とだけ答えたのだが、まさか、面子や日程の話をされるとは……。
やはり、アイドルの方というのは、想定した以上のものを示してくる。
「……」
それは、今、この時にも言える。
三人、並びながら、後部座席でスヤスヤと寝息を立てている。
まさか、全員がはしゃぎ疲れて寝てしまうとは、思っていませんでした。
ですが、
「……良い、笑顔です」
それだけ楽しんで頂けたのだと、そう、思うようにしよう。
「……」
信号が青に変わったので、ゆっくりと発進させる。
彼女達を起こしてしまうのは、あまりにも、勿体無いので。
632:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/06/09(土) 23:53:26.00 :fDw+mow0o
・ ・ ・
「――待ってください! それは、誤解です!」
シンデレラプロジェクトの、プロジェクトルーム。
其処で、一人の男が必死に反論していた。
普段は無表情と呼ばれているその厳しい顔は、情けなく、歪んでいる。
「混浴、したんでしょ? いい湯だった?」
そんな彼に――プロデューサーに対する彼女達は――アイドル。
星々の如き煌めきで、人々を魅了してやまない彼女達の笑顔は、鳴りを潜めている。
今の彼女達は正に……修羅。
己が信じていた、プロデューサーが。
遠すぎるとも言える程、私達とは距離を置いていた、この人が。
担当でない、同じ事務所のアイドルと、破廉恥極まりない行為を働いたと耳にしたのだ。
彼女達の怒りは、至極当然のものであり、この状況は、必然と言えるだろう。
「いい湯でしたが……ある意味、混浴では……ありましたが、その、違います!」
男が、もう少しコミュニケーション能力が高ければ。
彼女達が、もう少し人の話をよく聞く性格だったならば。
あの三人が、嬉しそうに、誤解を招くような言い方をしなければ。
……こうは、ならなかったかも知れない。
「あ痛っ! 痛っ! も、物を! 物を投げないでください!」
両腕で頭を保護しながら懇願する男に、有形無形問わず様々な物が飛ぶ。
罵声は言うに及ばず、ネコミミ、ヌイグルミ、本……中には、パスタや投げキッス、エアギター等も。
その一つ一つが銃弾ならば、彼の体は、既にその形を残しては居なかっただろう。
だが、幸か不幸か、彼の屈強な体はそれら全てを受け止め、弾き、耐えきる。
「……!?」
投擲が止み、沈黙が落ちる。
だが、この耳鳴りがする程の静寂は、台風の目に入ったという訳ではない。
彼女達は、待っているのだ。
彼が次に発する一言を。
「……」
怒りを雲散霧消させるか、はたまた、最悪の起爆剤になるか。
どちらの道を歩むのか、彼女達は、待っているのだ。
そして、彼が選んだ選択肢は――。
後日、346プロダクションのアイドル達を慰労するため、温泉旅行が企画された。
その規模の大きさは、一人の男の、苦心の大きさに比例している。
図らずも、彼が浸かっていた温泉は、それを成し遂げるための助けになった。
胃腸によく効く足湯に浸かっていなければ、冷たい視線に、耐えられなかっただろうから。
おわり
・ ・ ・
「――待ってください! それは、誤解です!」
シンデレラプロジェクトの、プロジェクトルーム。
其処で、一人の男が必死に反論していた。
普段は無表情と呼ばれているその厳しい顔は、情けなく、歪んでいる。
「混浴、したんでしょ? いい湯だった?」
そんな彼に――プロデューサーに対する彼女達は――アイドル。
星々の如き煌めきで、人々を魅了してやまない彼女達の笑顔は、鳴りを潜めている。
今の彼女達は正に……修羅。
己が信じていた、プロデューサーが。
遠すぎるとも言える程、私達とは距離を置いていた、この人が。
担当でない、同じ事務所のアイドルと、破廉恥極まりない行為を働いたと耳にしたのだ。
彼女達の怒りは、至極当然のものであり、この状況は、必然と言えるだろう。
「いい湯でしたが……ある意味、混浴では……ありましたが、その、違います!」
男が、もう少しコミュニケーション能力が高ければ。
彼女達が、もう少し人の話をよく聞く性格だったならば。
あの三人が、嬉しそうに、誤解を招くような言い方をしなければ。
……こうは、ならなかったかも知れない。
「あ痛っ! 痛っ! も、物を! 物を投げないでください!」
両腕で頭を保護しながら懇願する男に、有形無形問わず様々な物が飛ぶ。
罵声は言うに及ばず、ネコミミ、ヌイグルミ、本……中には、パスタや投げキッス、エアギター等も。
その一つ一つが銃弾ならば、彼の体は、既にその形を残しては居なかっただろう。
だが、幸か不幸か、彼の屈強な体はそれら全てを受け止め、弾き、耐えきる。
「……!?」
投擲が止み、沈黙が落ちる。
だが、この耳鳴りがする程の静寂は、台風の目に入ったという訳ではない。
彼女達は、待っているのだ。
彼が次に発する一言を。
「……」
怒りを雲散霧消させるか、はたまた、最悪の起爆剤になるか。
どちらの道を歩むのか、彼女達は、待っているのだ。
そして、彼が選んだ選択肢は――。
後日、346プロダクションのアイドル達を慰労するため、温泉旅行が企画された。
その規模の大きさは、一人の男の、苦心の大きさに比例している。
図らずも、彼が浸かっていた温泉は、それを成し遂げるための助けになった。
胃腸によく効く足湯に浸かっていなければ、冷たい視線に、耐えられなかっただろうから。
おわり









































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