709:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/10/16(火) 19:52:12.87 :cwVGxon8o
武内P「木村さんと松永さんは、ピューロランド内でLIVEを」
夏樹「あいよ、任せな」
涼「……まさか、ピューロランドでLIVEとはね」
武内P「藤本さんと大和さんは、園外で野外LIVEを」
里奈「うぃっす☆ 気合いれていくよん♪」
亜季「了解しました!」
武内P「向井さんは、ご自宅の警備をお願いします」
拓海「っしゃあ! 全開バリバリだぜ!」
拓海「……」
拓海「ってオイコラ、ふざけんじゃねえぞ!?」
武内P「木村さんと松永さんは、ピューロランド内でLIVEを」
夏樹「あいよ、任せな」
涼「……まさか、ピューロランドでLIVEとはね」
武内P「藤本さんと大和さんは、園外で野外LIVEを」
里奈「うぃっす☆ 気合いれていくよん♪」
亜季「了解しました!」
武内P「向井さんは、ご自宅の警備をお願いします」
拓海「っしゃあ! 全開バリバリだぜ!」
拓海「……」
拓海「ってオイコラ、ふざけんじゃねえぞ!?」
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710:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/10/16(火) 19:57:34.75 :cwVGxon8o
拓海「おいテメエ! 舐めてんのか!?」
武内P「いえ……そんな事は、決して」
拓海「だったらよぉ! なんでアタシが自宅警備なんだ!?」
武内P「そう、伝えておいて欲しいと言われましたので……」
拓海「っつーかよぉ!? アイツはどこ居んだよ!?」
武内P「絶対怒るから、と」
武内P「……そう言っていたので、はい」
拓海「……!」
拓海「おいテメエ! 舐めてんのか!?」
武内P「いえ……そんな事は、決して」
拓海「だったらよぉ! なんでアタシが自宅警備なんだ!?」
武内P「そう、伝えておいて欲しいと言われましたので……」
拓海「っつーかよぉ!? アイツはどこ居んだよ!?」
武内P「絶対怒るから、と」
武内P「……そう言っていたので、はい」
拓海「……!」
711:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/10/16(火) 20:02:55.21 :cwVGxon8o
涼「落ち着きなよ、この人に文句を言ってもしょうがないだろ?」
拓海「……チッ! そりゃあそうだけどよぉ」
里奈「りょーちゃの言う通り! 怒っちゃダメんぽー☆」
拓海「……すまねえな、アタシが悪かった」
武内P「いえ、お気になさらず」
夏樹「任せな。ピューロランドの平和は、アタシ達が守ってくるさ」
亜季「ゴーストピエロなど、私達の歌で殲滅してみせましょう!」
拓海「お前ら、アタシを煽ってんのか!?」
涼「落ち着きなよ、この人に文句を言ってもしょうがないだろ?」
拓海「……チッ! そりゃあそうだけどよぉ」
里奈「りょーちゃの言う通り! 怒っちゃダメんぽー☆」
拓海「……すまねえな、アタシが悪かった」
武内P「いえ、お気になさらず」
夏樹「任せな。ピューロランドの平和は、アタシ達が守ってくるさ」
亜季「ゴーストピエロなど、私達の歌で殲滅してみせましょう!」
拓海「お前ら、アタシを煽ってんのか!?」
712:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/10/16(火) 20:11:05.95 :cwVGxon8o
涼「しかし、ゴーストピエロは小梅も好きそうだな」
拓海「あぁ!? ピューロランドを乗っ取ろうとしてんだぞ!?」
里奈「それをシナモンフレンズが、『ロックパワー』で、だよね☆」
拓海「そうだよ! モカ姉さんのピンチなんだよ! わかんだろ!?」
武内P「それを助けるため、というコラボ企画ですね」
夏樹「へえ、ゴーストピエロってのは結構迫力あるんだな」
亜季「これは、激しい戦いが予想されますな!」
拓海「お前ら、ほんっ、ちょっ……オラァァ!!」
涼「しかし、ゴーストピエロは小梅も好きそうだな」
拓海「あぁ!? ピューロランドを乗っ取ろうとしてんだぞ!?」
里奈「それをシナモンフレンズが、『ロックパワー』で、だよね☆」
拓海「そうだよ! モカ姉さんのピンチなんだよ! わかんだろ!?」
武内P「それを助けるため、というコラボ企画ですね」
夏樹「へえ、ゴーストピエロってのは結構迫力あるんだな」
亜季「これは、激しい戦いが予想されますな!」
拓海「お前ら、ほんっ、ちょっ……オラァァ!!」
713:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/10/16(火) 20:17:06.43 :cwVGxon8o
涼「しかし、一人だけ自宅警備ってのもねぇ」
拓海「だろ!? 特攻隊長として、締まらねぇよな!?」
里奈「たくみんは、真っ先にやっつけに行くタイプだよね☆」
拓海「そうだよ! さすが里奈、わかってんじゃねえか!」
武内P「毎年、特攻服を着た女性が……ですね」
武内P「ゴーストピエロのキャストを襲うと言う事件が……」
夏樹・亜季「……」
拓海「……」
涼「しかし、一人だけ自宅警備ってのもねぇ」
拓海「だろ!? 特攻隊長として、締まらねぇよな!?」
里奈「たくみんは、真っ先にやっつけに行くタイプだよね☆」
拓海「そうだよ! さすが里奈、わかってんじゃねえか!」
武内P「毎年、特攻服を着た女性が……ですね」
武内P「ゴーストピエロのキャストを襲うと言う事件が……」
夏樹・亜季「……」
拓海「……」
714:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/10/16(火) 20:23:12.92 :cwVGxon8o
涼「ま、まぁ! 今回は、仕事だし!」
拓海「! おおよ! 今年は、アイドルとして行く!」
里奈「おおぅ、気合充分ぢゃん! あげぽよー☆」
拓海「『ロックパワー』で、ゴーストピエロをボコってやんよ!」
夏樹「そういえば、ギターで素振りしてんのを見たな」
亜季「私も、急所の位置を聞かれたりしました」
武内P「向井さんは、自宅警備でお願いします」
拓海「バッ!? あれは、その……気合が! 気合が、なっ!?」
涼「ま、まぁ! 今回は、仕事だし!」
拓海「! おおよ! 今年は、アイドルとして行く!」
里奈「おおぅ、気合充分ぢゃん! あげぽよー☆」
拓海「『ロックパワー』で、ゴーストピエロをボコってやんよ!」
夏樹「そういえば、ギターで素振りしてんのを見たな」
亜季「私も、急所の位置を聞かれたりしました」
武内P「向井さんは、自宅警備でお願いします」
拓海「バッ!? あれは、その……気合が! 気合が、なっ!?」
715:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/10/16(火) 20:28:26.24 :cwVGxon8o
涼「ギターを壊すパフォーマンスも、あるにはあるけど……」
拓海「! それだよ! ロックが溢れちまったんだよ!」
里奈「ぢゃあ、ゴーストピエロなんてチョチョイだねん!」
拓海「トリック・オア・トリートじゃねえ! パンチ・オア・キックよ!」
夏樹「とりあえず、ランド内のLIVEの確認、いいかい?」
亜季「終わりましたら、園外の野外LIVEの確認も頼みます」
武内P「はい、勿論です」
拓海「聞けよオラァ! そこの三人よぉ!?」
涼「ギターを壊すパフォーマンスも、あるにはあるけど……」
拓海「! それだよ! ロックが溢れちまったんだよ!」
里奈「ぢゃあ、ゴーストピエロなんてチョチョイだねん!」
拓海「トリック・オア・トリートじゃねえ! パンチ・オア・キックよ!」
夏樹「とりあえず、ランド内のLIVEの確認、いいかい?」
亜季「終わりましたら、園外の野外LIVEの確認も頼みます」
武内P「はい、勿論です」
拓海「聞けよオラァ! そこの三人よぉ!?」
716:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/10/16(火) 20:34:36.01 :cwVGxon8o
拓海「夏樹ィ! テメエだけに良い格好はさせねえぞ!」
夏樹「アタシだけじゃなく、他の三人もだけどな」
拓海「んがっ!? あ、アタシを頭数から抜いてんのか!?」
亜季「当然でありましょう。それが、本作戦ですから」
武内P「松永さんと藤本さんは、衣装の確認はされましたか?」
涼「ああ、ちょっと角が大きいけど、LIVEに支障は無いよ」
里奈「あの角まぢカワイクない? リナリナホーン♪」
拓海「……」
拓海「オイ、衣装なんて確認してねえぞ!?」
拓海「夏樹ィ! テメエだけに良い格好はさせねえぞ!」
夏樹「アタシだけじゃなく、他の三人もだけどな」
拓海「んがっ!? あ、アタシを頭数から抜いてんのか!?」
亜季「当然でありましょう。それが、本作戦ですから」
武内P「松永さんと藤本さんは、衣装の確認はされましたか?」
涼「ああ、ちょっと角が大きいけど、LIVEに支障は無いよ」
里奈「あの角まぢカワイクない? リナリナホーン♪」
拓海「……」
拓海「オイ、衣装なんて確認してねえぞ!?」
717:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/10/16(火) 20:41:02.54 :cwVGxon8o
夏樹「そりゃあ、自宅警備なんだから衣装なんて無いだろ」
拓海「ふっざけんなよ!? マジで言ってんのか!?」
亜季「拠点防衛も、立派な任務であります!」
拓海「それを仕事にした覚えはねえんだよ!」
武内P「構成は二部」
武内P「前半と後半で、ランド内と園外を交代します」
涼・里奈「うんうん」
拓海「お前らぁ! 仕事してんじゃねえぞコラァァァ!!」
夏樹「そりゃあ、自宅警備なんだから衣装なんて無いだろ」
拓海「ふっざけんなよ!? マジで言ってんのか!?」
亜季「拠点防衛も、立派な任務であります!」
拓海「それを仕事にした覚えはねえんだよ!」
武内P「構成は二部」
武内P「前半と後半で、ランド内と園外を交代します」
涼・里奈「うんうん」
拓海「お前らぁ! 仕事してんじゃねえぞコラァァァ!!」
718:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/10/16(火) 20:46:41.65 :cwVGxon8o
夏樹「それじゃあ、拓海は一階と二階を……だな」
拓海「自宅の!? 誰と交代すんだよ!」
亜季「単独任務……拓海、幸運を祈ります!」ビシッ!
拓海「おい、やめろ! 敬礼すんな! やめろ!」
涼「なあ、終了後に写真撮影とか……出来るかい?」
里奈「あっ、それ良いぢゃん☆ どう? どう?」
武内P「はい、問題ないと思います」
拓海「仕事した後の話をすんじゃねええ!!」
夏樹「それじゃあ、拓海は一階と二階を……だな」
拓海「自宅の!? 誰と交代すんだよ!」
亜季「単独任務……拓海、幸運を祈ります!」ビシッ!
拓海「おい、やめろ! 敬礼すんな! やめろ!」
涼「なあ、終了後に写真撮影とか……出来るかい?」
里奈「あっ、それ良いぢゃん☆ どう? どう?」
武内P「はい、問題ないと思います」
拓海「仕事した後の話をすんじゃねええ!!」
719:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/10/16(火) 20:54:04.36 :cwVGxon8o
拓海「てめェら、聞け!」
夏樹「なあ、園内を移動中に歌っても良いかい?」
涼「確かに。このコンセプトなら、それも有りだな」
亜季「ゲリラLIVEですな! 私も、望む所です!」
里奈「しんどい系だけど、アタシ達ならいけるぽよぽよー☆」
武内P「……そう、ですね」
武内P「先方と確認して、可能な限り実現しよう、と」
武内P「……そう思える、良い企画です」
拓海「聞けってぇ! 聞けよ、オマエらよぉ!?」
拓海「てめェら、聞け!」
夏樹「なあ、園内を移動中に歌っても良いかい?」
涼「確かに。このコンセプトなら、それも有りだな」
亜季「ゲリラLIVEですな! 私も、望む所です!」
里奈「しんどい系だけど、アタシ達ならいけるぽよぽよー☆」
武内P「……そう、ですね」
武内P「先方と確認して、可能な限り実現しよう、と」
武内P「……そう思える、良い企画です」
拓海「聞けってぇ! 聞けよ、オマエらよぉ!?」
720:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/10/16(火) 21:02:41.21 :cwVGxon8o
拓海「なぁ、アタシらは五人で炎陣じゃねえのか!?」
涼「まあ……確かに、拓海の言う通りだな」
里奈「うん……四人じゃ全開にならないよねー」
拓海「そうだろ! 全開じゃない? 有り得ねえ!」
拓海「そんなんで倒せる程、ゴーストピエロはヤワじゃねえぞ!」
夏樹「でも、やるしかない。だったら、答えは一つだろ?」
亜季「一人一人が! 四人が、全開以上の力を発揮するでありますな!」
拓海「違うだろ! もっと他に道はあんだろ!?」
拓海「っつーか、アタシの最初の言葉をシカトこいてんじゃねえ!」
拓海「なぁ、アタシらは五人で炎陣じゃねえのか!?」
涼「まあ……確かに、拓海の言う通りだな」
里奈「うん……四人じゃ全開にならないよねー」
拓海「そうだろ! 全開じゃない? 有り得ねえ!」
拓海「そんなんで倒せる程、ゴーストピエロはヤワじゃねえぞ!」
夏樹「でも、やるしかない。だったら、答えは一つだろ?」
亜季「一人一人が! 四人が、全開以上の力を発揮するでありますな!」
拓海「違うだろ! もっと他に道はあんだろ!?」
拓海「っつーか、アタシの最初の言葉をシカトこいてんじゃねえ!」
721:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/10/16(火) 21:10:10.57 :cwVGxon8o
拓海「特攻隊長抜きでやれんのか!? あぁ!?」
亜季「今回は防衛戦でありますし、可能かと」
拓海「ピューロランドのピンチに、家で寝てろってか!?」
夏樹「任せな。拓海の分まで、暴れてきてやるさ」
涼「小梅とか……スケジュール、空いてるかな?」
里奈「おおっ! それなら五人になるから、バリバリだねー☆」
武内P「確か、空いていたと思いますが……」
拓海「っだらぁ! テメエらよぉ!?」
拓海「マジでテメエら……テメエらよぉっ!? あぁん!?」
拓海「特攻隊長抜きでやれんのか!? あぁ!?」
亜季「今回は防衛戦でありますし、可能かと」
拓海「ピューロランドのピンチに、家で寝てろってか!?」
夏樹「任せな。拓海の分まで、暴れてきてやるさ」
涼「小梅とか……スケジュール、空いてるかな?」
里奈「おおっ! それなら五人になるから、バリバリだねー☆」
武内P「確か、空いていたと思いますが……」
拓海「っだらぁ! テメエらよぉ!?」
拓海「マジでテメエら……テメエらよぉっ!? あぁん!?」
722:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/10/16(火) 21:22:58.68 :cwVGxon8o
拓海「マジで、アタシ抜きでやるつもりか!?」
涼・里奈・夏樹・亜季「……」コクリ
拓海「……マジでか?」
涼・里奈・夏樹・亜季「……」コクリ
拓海「……!?」
武内P「その……ですね」
武内P「今回、暴力等の問題が起こった場合……」
武内P「連帯責任で、全員出入り禁止にする、と」
武内P「……そう、先方に言われていまして」
拓海「……」
拓海「マジで、アタシ抜きでやるつもりか!?」
涼・里奈・夏樹・亜季「……」コクリ
拓海「……マジでか?」
涼・里奈・夏樹・亜季「……」コクリ
拓海「……!?」
武内P「その……ですね」
武内P「今回、暴力等の問題が起こった場合……」
武内P「連帯責任で、全員出入り禁止にする、と」
武内P「……そう、先方に言われていまして」
拓海「……」
723:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/10/16(火) 21:29:02.92 :cwVGxon8o
拓海「いや……んな事、しねえって」
夏樹「言い切れるか?」
拓海「んだよ……しねえっつってんだろ」
涼「でも、さっきまでの言動を聞いてると、な」
拓海「あれは……そんだけの気合で臨む、ってだけだよ」
里奈「出禁になったら、アタシはまぢでキレるぽよ」
亜季「私はわかりませんな。自分が、何をするかが」
拓海「……」
武内P「……」
拓海「いや……んな事、しねえって」
夏樹「言い切れるか?」
拓海「んだよ……しねえっつってんだろ」
涼「でも、さっきまでの言動を聞いてると、な」
拓海「あれは……そんだけの気合で臨む、ってだけだよ」
里奈「出禁になったら、アタシはまぢでキレるぽよ」
亜季「私はわかりませんな。自分が、何をするかが」
拓海「……」
武内P「……」
724:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/10/16(火) 21:35:25.48 :cwVGxon8o
武内P「向井さん」
拓海「……んだよ?」
武内P「向井さんの、この仕事に対する情熱」
武内P「それは、とても素晴らしいものです」
拓海「……お、おぉ」
武内P「ゴーストピエロに、パンチもキックもしない」
武内P「……そう、約束して頂けますか?」
拓海「! オイ、それって……まさか!」
拓海「頭突きだけなら、参加しても良いって事か!?」
武内「違います」
武内P「向井さん」
拓海「……んだよ?」
武内P「向井さんの、この仕事に対する情熱」
武内P「それは、とても素晴らしいものです」
拓海「……お、おぉ」
武内P「ゴーストピエロに、パンチもキックもしない」
武内P「……そう、約束して頂けますか?」
拓海「! オイ、それって……まさか!」
拓海「頭突きだけなら、参加しても良いって事か!?」
武内「違います」
725:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/10/16(火) 21:40:54.03 :cwVGxon8o
武内P「向井さん」
拓海「何なんだよ! 意味わかんねえぞ!」
武内P「先程の言葉で、わかって頂きたかったです」
武内P「ゴーストピエロに、一切手を触れない」
武内P「……そう、約束して頂けますか?」
拓海「約束したら何だってんだ!?」
拓海「回りくどいんだよ! テメエの話はよぉ!」
武内P「約束して頂けた場合」
武内P「私も一緒に、この仕事への参加を許可するよう掛け合います」
拓海「うん! するぅー! 約束するぅーっ!」
武内P「向井さん」
拓海「何なんだよ! 意味わかんねえぞ!」
武内P「先程の言葉で、わかって頂きたかったです」
武内P「ゴーストピエロに、一切手を触れない」
武内P「……そう、約束して頂けますか?」
拓海「約束したら何だってんだ!?」
拓海「回りくどいんだよ! テメエの話はよぉ!」
武内P「約束して頂けた場合」
武内P「私も一緒に、この仕事への参加を許可するよう掛け合います」
拓海「うん! するぅー! 約束するぅーっ!」
726:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/10/16(火) 21:51:12.41 :cwVGxon8o
・ ・ ・
拓海「――今回は、本当に助かった!」
武内P「いえ、当然の事をしたまでです」
拓海「アンタには……借りが出来ちまったな」
武内P「いえ、お気になさらず」
拓海「いや! アンタには本当に世話になった!」
武内P「問題ありません」
武内P「……無意識に放たれた、向井さんの拳」
武内P「それから、ゴーストピエロの方を守っただけですから」
・ ・ ・
拓海「――今回は、本当に助かった!」
武内P「いえ、当然の事をしたまでです」
拓海「アンタには……借りが出来ちまったな」
武内P「いえ、お気になさらず」
拓海「いや! アンタには本当に世話になった!」
武内P「問題ありません」
武内P「……無意識に放たれた、向井さんの拳」
武内P「それから、ゴーストピエロの方を守っただけですから」
727:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/10/16(火) 21:57:15.36 :cwVGxon8o
・ ・ ・
拓海『――!』
ヒュッ―
ゴーストピエロ『ひいっ!?』
ガシィッ!
武内P『……待ってください』
拓海『――っ!? アタシの拳が止められた!?』
武内P『念の為、周囲で見守っていましたが――』
拓海『テメエが、ゴーストピエロの親玉かぁ!』
武内P『!? 待ってください!』
武内P『照明が暗いとはいえ、地顔で……向井さん! 向井さん!?』
・ ・ ・
拓海『――!』
ヒュッ―
ゴーストピエロ『ひいっ!?』
ガシィッ!
武内P『……待ってください』
拓海『――っ!? アタシの拳が止められた!?』
武内P『念の為、周囲で見守っていましたが――』
拓海『テメエが、ゴーストピエロの親玉かぁ!』
武内P『!? 待ってください!』
武内P『照明が暗いとはいえ、地顔で……向井さん! 向井さん!?』
728:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/10/16(火) 22:05:30.31 :cwVGxon8o
・ ・ ・
拓海「……なんつーか、あん時はすまなかった」
拓海「雷舞がよぉ、仏恥義理に盛り上がってて、つい……な?」
武内P「いえ、大丈夫です。私にも……」
武内P「……ゴーストピエロの方達からの、声援がありましたから」
拓海「おぉ! あれは、盛り上がったなぁ!」
武内P「お蔭で、来年は白坂さんとユニットを組み」
武内P「ゴーストピエロ側で参加して欲しい、と」
武内P「……そう、サンリオさん側からお願いされただけですから」
武内P「一切、気にする必要はありません。はい、一切」
拓海「……すまねえ」
・ ・ ・
拓海「……なんつーか、あん時はすまなかった」
拓海「雷舞がよぉ、仏恥義理に盛り上がってて、つい……な?」
武内P「いえ、大丈夫です。私にも……」
武内P「……ゴーストピエロの方達からの、声援がありましたから」
拓海「おぉ! あれは、盛り上がったなぁ!」
武内P「お蔭で、来年は白坂さんとユニットを組み」
武内P「ゴーストピエロ側で参加して欲しい、と」
武内P「……そう、サンリオさん側からお願いされただけですから」
武内P「一切、気にする必要はありません。はい、一切」
拓海「……すまねえ」
729:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/10/16(火) 22:16:57.19 :cwVGxon8o
拓海「ま、まぁ! 来年も夜露士苦な!」
拓海「へへっ! それまで、鍛えておくからよ!」
武内P「鍛えておく、ですか?」
拓海「おうよ!」
拓海「来年こそ、ぶっ倒してやるからな!」ニカッ!
武内P「……良い、笑顔です」
武内P「向井さん……残念ですが――」
武内P「来年は、自宅警備でお願いします」
おわり
拓海「ま、まぁ! 来年も夜露士苦な!」
拓海「へへっ! それまで、鍛えておくからよ!」
武内P「鍛えておく、ですか?」
拓海「おうよ!」
拓海「来年こそ、ぶっ倒してやるからな!」ニカッ!
武内P「……良い、笑顔です」
武内P「向井さん……残念ですが――」
武内P「来年は、自宅警備でお願いします」
おわり
732:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/10/16(火) 23:57:18.73 :cwVGxon8o
「あっ、今おっぱい見たでしょー?」
顔を赤くした早苗さんが、右手のジョッキを掲げながら言った。
その赤さは、照れているからじゃなく、酔っているから。
普段だったら、早苗さんもわかっていてもそういう事を言わない。
何でも、指摘していたらキリがないから、だそう。
「……すみません」
私の隣に座るこの人もまた、顔を赤くしている。
彼も、かなりの量を飲んでいるから、酔いが回っているみたい。
けれど、その顔の赤さは、お酒と……照れのせい。
申し訳なさそうに、右手を首筋にやってるけれど、
「珍しいわ」
そう、珍しい。
彼が、アイドルをそういった目で見る事は、とっても珍しい。
瑞樹さんも、ちょっと驚いた顔をしながら、ゴボウのフライを口に運んだ。
一口齧り、咀嚼しながらも、彼のことを見続けてる。
「何よ、もー! エッチねー!」
大きな胸を揺らしながら、早苗さんはケラケラと笑った。
言葉とは裏腹に、上機嫌でジョッキを傾け、琥珀色の液体を流し込んでいく。
ゴクリ、ゴクリと喉が動くその飲みっぷりは、見ていて気持ちよく、
また、同性の私から見ても、いやらしさのない色気がある。
「その……ジョッキに当たって、倒れてしまいそうだ、と」
低い、消え入りそうな声での弁明。
早苗さんのおっぱいが当たって、ビールのジョッキを倒してしまいそうだった。
だから、胸に視線が行ってしまったのは、仕方のない事だ。
……そう、言葉にされずとも、わかった。
「早苗ちゃん、たまにやるわよね」
私も、その光景を何度か目撃している内の一人だ。
本人としては気をつけてはいるつもりでも、起こってしまうのが、事故。
この人が、早苗さんのおっぱいを見たのも、そういう類のもの。
だから……責めるのは、かわいそうだと思います。
「胸は、やっぱり大きい方が?」
好きなんですか、とは言わない。
彼としても答えにくくなっちゃうだろうし、何となく、口に出したくない。
これは別に、責めてる訳じゃ、ありませんよ。
ただ、聞いてるだけです。
「……えっ?」
私の隣で、こちらに視線を向ける気配がした。
正面の席でも、早苗さんと瑞樹さんが、私の事をまじまじと見ている。
けれど、私は誰とも視線を合わせず、目の前のお猪口の中身をクイと飲み干した。
「あっ、今おっぱい見たでしょー?」
顔を赤くした早苗さんが、右手のジョッキを掲げながら言った。
その赤さは、照れているからじゃなく、酔っているから。
普段だったら、早苗さんもわかっていてもそういう事を言わない。
何でも、指摘していたらキリがないから、だそう。
「……すみません」
私の隣に座るこの人もまた、顔を赤くしている。
彼も、かなりの量を飲んでいるから、酔いが回っているみたい。
けれど、その顔の赤さは、お酒と……照れのせい。
申し訳なさそうに、右手を首筋にやってるけれど、
「珍しいわ」
そう、珍しい。
彼が、アイドルをそういった目で見る事は、とっても珍しい。
瑞樹さんも、ちょっと驚いた顔をしながら、ゴボウのフライを口に運んだ。
一口齧り、咀嚼しながらも、彼のことを見続けてる。
「何よ、もー! エッチねー!」
大きな胸を揺らしながら、早苗さんはケラケラと笑った。
言葉とは裏腹に、上機嫌でジョッキを傾け、琥珀色の液体を流し込んでいく。
ゴクリ、ゴクリと喉が動くその飲みっぷりは、見ていて気持ちよく、
また、同性の私から見ても、いやらしさのない色気がある。
「その……ジョッキに当たって、倒れてしまいそうだ、と」
低い、消え入りそうな声での弁明。
早苗さんのおっぱいが当たって、ビールのジョッキを倒してしまいそうだった。
だから、胸に視線が行ってしまったのは、仕方のない事だ。
……そう、言葉にされずとも、わかった。
「早苗ちゃん、たまにやるわよね」
私も、その光景を何度か目撃している内の一人だ。
本人としては気をつけてはいるつもりでも、起こってしまうのが、事故。
この人が、早苗さんのおっぱいを見たのも、そういう類のもの。
だから……責めるのは、かわいそうだと思います。
「胸は、やっぱり大きい方が?」
好きなんですか、とは言わない。
彼としても答えにくくなっちゃうだろうし、何となく、口に出したくない。
これは別に、責めてる訳じゃ、ありませんよ。
ただ、聞いてるだけです。
「……えっ?」
私の隣で、こちらに視線を向ける気配がした。
正面の席でも、早苗さんと瑞樹さんが、私の事をまじまじと見ている。
けれど、私は誰とも視線を合わせず、目の前のお猪口の中身をクイと飲み干した。
733:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/10/17(水) 00:36:37.59 :KuX77SX5o
「……」
ガヤガヤと、周囲の席の話し声が聞こえてくる。
さっきまでは気にならなかったのに、今は、それが鮮明に感じられた。
大きな理由は、私達が囲んでいるテーブルから、音が消えたから。
私はそれに構わず、お猪口を置き、徳利の中身を注いだ。
「まっ、まあ……人によるんじゃない?」
静寂を破ったのは、早苗さんのそんな一言だった。
傍から見て、ちょっと慌てているように見えるのは、気のせいじゃない。
この静寂の、最初のきっかけが自分の発言だったから、責任を感じている。
ぎこちない笑みではあるけれど、それでも十分、可愛らしい。
「そっ、そうね……好みってあるもの」
ねっ、と、瑞樹さんが早苗さんに続いて言った。
瑞樹さんも、とてもスタイルが良い。
水着でのグラビア撮影も多く、早苗さんと系統は違うけれど、とってもセクシー。
今も、体のラインを強調する様な服じゃないのに、胸が目立ってる。
「えっ、ええ……そうですね」
そうですね?
「……」
また、お猪口の中身をクイッと一気に飲み干し、テーブルに置いた。
コトリと、ほんの小さな音が立ち、再び会話が止まった。
徳利の中身を今度は波々と、お猪口に注いでいく。
ゆっくり、ゆっくり注いでいる間も、会話は無かった。
「貴方は、どうなんですか?」
すみません、さっきの聞き方だと、紛らわしいですよね。
だから、もう一度聞き直します。
「わ、私……ですか」
隣から、困ってる気配が伝わってくる。
別に、そのくらい良いじゃありませんか。
好みの問題、でしょう?
責めてるわけでも、怒ってるわけでも無いんですから、ねえ?
「はい、貴方です」
貴方と言いつつ、視線はそちらに向けずに。
私の視線は、手元のお猪口にずっと固定されてる。
視界の端で、早苗さんと瑞樹さんがため息をついているのが写った。
「……」
返答が、無い。
また、お猪口の中身がスルリと消えてしまった。
「……」
ガヤガヤと、周囲の席の話し声が聞こえてくる。
さっきまでは気にならなかったのに、今は、それが鮮明に感じられた。
大きな理由は、私達が囲んでいるテーブルから、音が消えたから。
私はそれに構わず、お猪口を置き、徳利の中身を注いだ。
「まっ、まあ……人によるんじゃない?」
静寂を破ったのは、早苗さんのそんな一言だった。
傍から見て、ちょっと慌てているように見えるのは、気のせいじゃない。
この静寂の、最初のきっかけが自分の発言だったから、責任を感じている。
ぎこちない笑みではあるけれど、それでも十分、可愛らしい。
「そっ、そうね……好みってあるもの」
ねっ、と、瑞樹さんが早苗さんに続いて言った。
瑞樹さんも、とてもスタイルが良い。
水着でのグラビア撮影も多く、早苗さんと系統は違うけれど、とってもセクシー。
今も、体のラインを強調する様な服じゃないのに、胸が目立ってる。
「えっ、ええ……そうですね」
そうですね?
「……」
また、お猪口の中身をクイッと一気に飲み干し、テーブルに置いた。
コトリと、ほんの小さな音が立ち、再び会話が止まった。
徳利の中身を今度は波々と、お猪口に注いでいく。
ゆっくり、ゆっくり注いでいる間も、会話は無かった。
「貴方は、どうなんですか?」
すみません、さっきの聞き方だと、紛らわしいですよね。
だから、もう一度聞き直します。
「わ、私……ですか」
隣から、困ってる気配が伝わってくる。
別に、そのくらい良いじゃありませんか。
好みの問題、でしょう?
責めてるわけでも、怒ってるわけでも無いんですから、ねえ?
「はい、貴方です」
貴方と言いつつ、視線はそちらに向けずに。
私の視線は、手元のお猪口にずっと固定されてる。
視界の端で、早苗さんと瑞樹さんがため息をついているのが写った。
「……」
返答が、無い。
また、お猪口の中身がスルリと消えてしまった。
734:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/10/17(水) 01:13:21.55 :KuX77SX5o
・ ・ ・
「……」
注文したお酒が来る間に、お手洗いに。
据え付けられた大きな鏡に写った私は、驚くほどの無表情。
誰が見ている訳でも無いけれど……。
これじゃあ、どこかの誰かさんみたいじゃないの。
「……」
パタパタと、ハンカチで手を拭く。
そして、ふと鏡に視線をやると、どうしても目が行ってしまう。
「……」
小さいわけじゃ、無い。
けれど、大きいと言うには、不相応。
「……」
そもそも、彼の周囲の女性陣が、スタイルが良すぎるの。
そうでない子も居るけれど、それは、それこそ好み。
「……ふぅ」
考えてても、しょうがないわよね。
だって、あの人は結局、何一つ答えてくれてないんだから。
答えがないのに、答え合わせなんて出来ません。
戻ったら、ちゃんと答えて貰わないと。
「……」
でも、彼はきっと言葉を濁して、誤魔化してしまう。
考えたことは無い、意識したことは無い……なんて、そんな言葉で。
いつもだったら、それに流されて、納得しちゃう。
けれど、今日は別。
「……」
ドアを開け、コツリコツリと靴音を立て、席に戻る。
盛り上がっている楽しそうな声をかき分けて。
席を立つからと声をかけた時、気まずそうな顔をしていた彼の所へ。
「……」
席の近くまで戻ると、早苗さんと瑞樹さんが神妙な顔をしてるのが見えた。
少し、前のめりになりながら、小さな声で彼に何かを言っている。
彼もまた、寝癖のついた後頭部が見えるくらい、何度か体を前に傾けていた。
……また、おっぱい見てるんですか?
「……」
足音を立てず、気づかれないよう、近付く。
こっそり……こっそりと。
・ ・ ・
「……」
注文したお酒が来る間に、お手洗いに。
据え付けられた大きな鏡に写った私は、驚くほどの無表情。
誰が見ている訳でも無いけれど……。
これじゃあ、どこかの誰かさんみたいじゃないの。
「……」
パタパタと、ハンカチで手を拭く。
そして、ふと鏡に視線をやると、どうしても目が行ってしまう。
「……」
小さいわけじゃ、無い。
けれど、大きいと言うには、不相応。
「……」
そもそも、彼の周囲の女性陣が、スタイルが良すぎるの。
そうでない子も居るけれど、それは、それこそ好み。
「……ふぅ」
考えてても、しょうがないわよね。
だって、あの人は結局、何一つ答えてくれてないんだから。
答えがないのに、答え合わせなんて出来ません。
戻ったら、ちゃんと答えて貰わないと。
「……」
でも、彼はきっと言葉を濁して、誤魔化してしまう。
考えたことは無い、意識したことは無い……なんて、そんな言葉で。
いつもだったら、それに流されて、納得しちゃう。
けれど、今日は別。
「……」
ドアを開け、コツリコツリと靴音を立て、席に戻る。
盛り上がっている楽しそうな声をかき分けて。
席を立つからと声をかけた時、気まずそうな顔をしていた彼の所へ。
「……」
席の近くまで戻ると、早苗さんと瑞樹さんが神妙な顔をしてるのが見えた。
少し、前のめりになりながら、小さな声で彼に何かを言っている。
彼もまた、寝癖のついた後頭部が見えるくらい、何度か体を前に傾けていた。
……また、おっぱい見てるんですか?
「……」
足音を立てず、気づかれないよう、近付く。
こっそり……こっそりと。
735:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/10/17(水) 01:51:35.53 :KuX77SX5o
「……」
最初に私に気付いたのは、通路側に座ってた、早苗さん。
それに続いて、その隣に座ってた、瑞樹さん。
最後に、早苗さんの正面に座ってた、
「す、すぐにどきます」
この人。
背が高いけれど、座っている状態だと、さすがに私でも見下ろす形になる。
私も身長が高いけれど、この人は、それよりもずっと高い。
だから、この人に見上げられるのは、ちょっと新鮮。
「あ、あの……?」
私がこっそり近づいて隣に立ったから、スペースが無い。
スペースが無ければ、彼は立ち上がれない。
無理やり押しのけるような事をする人じゃないから、結果、止まる。
「……」
見下ろす私と、見上げる彼。
「……」
交わる視線から先に逃げ出したのは――彼だった。
右手を首筋にやって、ゆっくりと、奥側へと移動していく。
「――待ってください」
私は、それを捕まえた。
逃さないように、ガッチリと。
だって、私の腕は細いから。
力を込めないと、逃げられちゃうわ。
「私だって、ムッとする時くらい、あるんですからね?」
そう言って、彼を解放した。
一歩下がって、呆けた顔をする彼に、一旦立って貰うよう促す。
彼は、無言のまま、フラフラと立ち上がって、道を譲った。
「……もしかして、物凄く酔ってる?」
席に戻った私に、二人は揃って聞いてきた。
「いえ、酔ってません」
全然、そんな事ありません。
貴方も、私が酔ってると思いますか?
横を見ると、呆然とした顔で見られていた。
だから、
「えっち」
そう言って、隣に座る彼の太ももをパシリと叩いた。
……ふふっ! 胸に関する旨、聞かせて貰えますか? うふふっ!
おわり
「……」
最初に私に気付いたのは、通路側に座ってた、早苗さん。
それに続いて、その隣に座ってた、瑞樹さん。
最後に、早苗さんの正面に座ってた、
「す、すぐにどきます」
この人。
背が高いけれど、座っている状態だと、さすがに私でも見下ろす形になる。
私も身長が高いけれど、この人は、それよりもずっと高い。
だから、この人に見上げられるのは、ちょっと新鮮。
「あ、あの……?」
私がこっそり近づいて隣に立ったから、スペースが無い。
スペースが無ければ、彼は立ち上がれない。
無理やり押しのけるような事をする人じゃないから、結果、止まる。
「……」
見下ろす私と、見上げる彼。
「……」
交わる視線から先に逃げ出したのは――彼だった。
右手を首筋にやって、ゆっくりと、奥側へと移動していく。
「――待ってください」
私は、それを捕まえた。
逃さないように、ガッチリと。
だって、私の腕は細いから。
力を込めないと、逃げられちゃうわ。
「私だって、ムッとする時くらい、あるんですからね?」
そう言って、彼を解放した。
一歩下がって、呆けた顔をする彼に、一旦立って貰うよう促す。
彼は、無言のまま、フラフラと立ち上がって、道を譲った。
「……もしかして、物凄く酔ってる?」
席に戻った私に、二人は揃って聞いてきた。
「いえ、酔ってません」
全然、そんな事ありません。
貴方も、私が酔ってると思いますか?
横を見ると、呆然とした顔で見られていた。
だから、
「えっち」
そう言って、隣に座る彼の太ももをパシリと叩いた。
……ふふっ! 胸に関する旨、聞かせて貰えますか? うふふっ!
おわり
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チョロみん。。。
森きのこ
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森きのこ
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森きのこ
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