372: ◆/4adlfiarI:2022/02/23(水) 21:23:35.10 :tRnoMhkXO
2月末のトレセン学園は、どこか緊張から解き放たれた空気で包まれる。
卒業・進級試験の結果が判明するだけではない。入試の結果発表が行われた直後だからだ。
学園の入試倍率は高い。今年は確か、20倍はあっただろうか。出るのも困難だが、入るのも難しい。宝塚音楽学校並みの超難関と言える。
無論最優先されるのは実技だ。学力試験もあるが、実技が抜きん出ていれば全く問題にはならない。
「バックシン、バックシン……」
向こうでダンベルを持ちながらスクワットを行っている彼女……サクラバクシンオーもそのタイプだ。
学力試験は確か最下位。だが、それを補って余りに余りあるスプリント力で、彼女はここに入学した。
以来、1400mまでのレースで彼女に勝った者はいない。カレンも半バ身まで詰め寄るのが精一杯だった。
「少しオーバーワーク気味だな。高松宮が近いから、気合が入っているのは分かるが」
「ハイッ!!もちろん今年も勝ってみせますとも!何より今年は、親戚が入学するのですから!学級委員長として、そしてお姉ちゃんとして手本を見せねば!!」
「親戚?」
確か、バクシンオーの本籍の名字と同じ合格者はいなかったはずだ。私は首を捻る。
バクシンオーがスクワットをやめ、タオルで汗を拭いた。
「ハイッ!キタサンブラックといいます!!」
「ああ、あの子か」
中距離から長距離にかけての試験で軒並みトップレベルの成績を叩き出した注目株だ。
父親は演歌の超大御所。話題性だけでなく、実力も兼ね備えているスター候補生といえる。
彼女に限らず、今年は話題になりそうな新入生が多い。
里見財閥の御令嬢、サトノダイヤモンド。その親戚で香港のジュニアレースで名を馳せたサトノクラウン。
そして、元メジャーリーガーの父を持つシュヴァルグラン……今年も、いや例年以上に期待できる学年になりそうだ。
「にしても、気が早くないか?……ああ、新入生オリエンテーションでの模擬レースに向けて、か」
「ハイッ!キタちゃんには、是非このチーム『ゼニス』に入ってもらいたいですからっ!」
「うちはマイルまで専用のチームなんだが……」
その時、ドタバタと誰かが駆けてくる音がした。
※コンマ下
01~80 アグネスデジタル
81~95 アグネスタキオン
96~00 たづなさん
2月末のトレセン学園は、どこか緊張から解き放たれた空気で包まれる。
卒業・進級試験の結果が判明するだけではない。入試の結果発表が行われた直後だからだ。
学園の入試倍率は高い。今年は確か、20倍はあっただろうか。出るのも困難だが、入るのも難しい。宝塚音楽学校並みの超難関と言える。
無論最優先されるのは実技だ。学力試験もあるが、実技が抜きん出ていれば全く問題にはならない。
「バックシン、バックシン……」
向こうでダンベルを持ちながらスクワットを行っている彼女……サクラバクシンオーもそのタイプだ。
学力試験は確か最下位。だが、それを補って余りに余りあるスプリント力で、彼女はここに入学した。
以来、1400mまでのレースで彼女に勝った者はいない。カレンも半バ身まで詰め寄るのが精一杯だった。
「少しオーバーワーク気味だな。高松宮が近いから、気合が入っているのは分かるが」
「ハイッ!!もちろん今年も勝ってみせますとも!何より今年は、親戚が入学するのですから!学級委員長として、そしてお姉ちゃんとして手本を見せねば!!」
「親戚?」
確か、バクシンオーの本籍の名字と同じ合格者はいなかったはずだ。私は首を捻る。
バクシンオーがスクワットをやめ、タオルで汗を拭いた。
「ハイッ!キタサンブラックといいます!!」
「ああ、あの子か」
中距離から長距離にかけての試験で軒並みトップレベルの成績を叩き出した注目株だ。
父親は演歌の超大御所。話題性だけでなく、実力も兼ね備えているスター候補生といえる。
彼女に限らず、今年は話題になりそうな新入生が多い。
里見財閥の御令嬢、サトノダイヤモンド。その親戚で香港のジュニアレースで名を馳せたサトノクラウン。
そして、元メジャーリーガーの父を持つシュヴァルグラン……今年も、いや例年以上に期待できる学年になりそうだ。
「にしても、気が早くないか?……ああ、新入生オリエンテーションでの模擬レースに向けて、か」
「ハイッ!キタちゃんには、是非このチーム『ゼニス』に入ってもらいたいですからっ!」
「うちはマイルまで専用のチームなんだが……」
その時、ドタバタと誰かが駆けてくる音がした。
※コンマ下
01~80 アグネスデジタル
81~95 アグネスタキオン
96~00 たづなさん
373:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2022/02/23(水) 21:49:55.90 :UncfGc7go
やばい人

【画像】主婦「マジで旦那ぶっ殺すぞおいこらクソオスが」

【速報】尾田っち、ワンピース最新話でやってしまうwwww

【東方】ルックス100点の文ちゃん

【日向坂46】ひなあい、大事件が勃発!?

韓国からポーランドに輸出されるはずだった戦車、軽戦闘機、自走砲などの「K防産」、すべて霧散して夢と終わる可能性も…
374: ◆/4adlfiarI:2022/02/23(水) 22:25:33.86 :tRnoMhkXO
バン、とドアが開かれた。アグネスタキオンだ。
「天王寺トレーナー君!大ニュースだ、来年度から叔父さんがトレセン学園に戻るらしい!!」
「……本当か!?」
タキオンにしては珍しく、緊張した様子で頷く。
「中国での実績が評価されて、特例で追放処分が解かれるそうだ。過去のウマ娘に対するドーピング疑惑も、解けたらしい」
筋肉を流れる血が加速し、身体が紅潮するのが分かった。思わず顔が綻ぶ。
「本当かっ!!」
「叔父さんから連絡があったから間違いないよ。……ただ、気になることを」
「気になること?」
コクン、とタキオンが頷く。
「『俺をハメた連中には、報いを受けさせないとな』、だそうだ」
タキオンの顔が強張っていた理由が分かった。芹沢さんは、善人ではない。目的のためには手段を選ばないこともある。
私は昔のドーピング疑惑の真相は知らない。そしてそれが急に解かれたのも、かなりキナ臭い。……胸騒ぎがする。
「……そうか」
「何か企んでいるかもしれない。もちろんトレーナーとしては一流だが……気を付けた方がいいかもね」
「了解した」
その時、また向こうからドタバタとやってくる小柄な人影が見えた。……あれは。
「タキオンさんタキオンさん聞きました!!?今年の新入生、超推せるのばっかなんですけど!?入学前から尊死しそう……しゅきぃ……」
「デジタル君、そこで倒れそうにならないでくれたまえよ。入試結果発表後で、興奮するのは分かるが」
「今年の1年はどんなカップリングでしゅかねえ!?ウオダスを超える組み合せがあるかもしれないですねえ!?やっぱここはキタサト……っと、天王寺トレーナーじゃありませんか!こんにちは、今日はカレンちゃんは?」
「脚の定期検査だ。一応あんなことがあっただけに、念には念を入れてな」
アグネスデジタルが分かりやすく肩を落とした。
「そうですか……バクカレ、ありだと思うんですけどねえ……」
「バクカレとはなんですかっ!?」
バクシンオーがいつもの調子でやってきた。デジタルは「はわわっ」とタキオンの後ろに隠れる。
「そんな、現役最強スプリンターの御前で私などミジンコのようなもの……無礼な物言いをしてしゅみません、消えて詫びます……」
「どうして君はそう卑屈なんだか……君自身も優秀なオールラウンダーじゃないか」
ブンブンとデジタルが首を振る。
「私はそっと影から推しのあれやこれやを見るだけで十分なんですよお……ああ、後光で目が潰れてしまう……」
「何を言ってるのかよく分からないが。実際に話した方が、より距離が詰まるんじゃないか?
カレンと君は、確かクラスメートだろう。友達になりたいなら、場をセッティングするが」
「ひゃあっ!!?」
私の言葉に、デジタルが飛び退いた。
「そ、そんな恐れ多い……!!」
「いい機会じゃないか、行きたまえよ。そうだ、チートデイが今週末だったね。この前は私とアルダンさんがご相伴に預かったが、今度は君がどうだい」
「ひゃっ!?わ、私がですか!?」
私は微笑みながら首を縦に振る。
「私は構わないよ。ラーメンを食べるつもりだが、何かリクエストはあるかな?」
デジタルが少し考える素振りをした。
「……煮干し。そう!!煮干しです!!アイドルユニット『UMA48』の『ソダにゃん』が、煮干しラーメンが大好物と聞きまして!私もどんなものか食べたいんです!!」
「煮干し、か」
バン、とドアが開かれた。アグネスタキオンだ。
「天王寺トレーナー君!大ニュースだ、来年度から叔父さんがトレセン学園に戻るらしい!!」
「……本当か!?」
タキオンにしては珍しく、緊張した様子で頷く。
「中国での実績が評価されて、特例で追放処分が解かれるそうだ。過去のウマ娘に対するドーピング疑惑も、解けたらしい」
筋肉を流れる血が加速し、身体が紅潮するのが分かった。思わず顔が綻ぶ。
「本当かっ!!」
「叔父さんから連絡があったから間違いないよ。……ただ、気になることを」
「気になること?」
コクン、とタキオンが頷く。
「『俺をハメた連中には、報いを受けさせないとな』、だそうだ」
タキオンの顔が強張っていた理由が分かった。芹沢さんは、善人ではない。目的のためには手段を選ばないこともある。
私は昔のドーピング疑惑の真相は知らない。そしてそれが急に解かれたのも、かなりキナ臭い。……胸騒ぎがする。
「……そうか」
「何か企んでいるかもしれない。もちろんトレーナーとしては一流だが……気を付けた方がいいかもね」
「了解した」
その時、また向こうからドタバタとやってくる小柄な人影が見えた。……あれは。
「タキオンさんタキオンさん聞きました!!?今年の新入生、超推せるのばっかなんですけど!?入学前から尊死しそう……しゅきぃ……」
「デジタル君、そこで倒れそうにならないでくれたまえよ。入試結果発表後で、興奮するのは分かるが」
「今年の1年はどんなカップリングでしゅかねえ!?ウオダスを超える組み合せがあるかもしれないですねえ!?やっぱここはキタサト……っと、天王寺トレーナーじゃありませんか!こんにちは、今日はカレンちゃんは?」
「脚の定期検査だ。一応あんなことがあっただけに、念には念を入れてな」
アグネスデジタルが分かりやすく肩を落とした。
「そうですか……バクカレ、ありだと思うんですけどねえ……」
「バクカレとはなんですかっ!?」
バクシンオーがいつもの調子でやってきた。デジタルは「はわわっ」とタキオンの後ろに隠れる。
「そんな、現役最強スプリンターの御前で私などミジンコのようなもの……無礼な物言いをしてしゅみません、消えて詫びます……」
「どうして君はそう卑屈なんだか……君自身も優秀なオールラウンダーじゃないか」
ブンブンとデジタルが首を振る。
「私はそっと影から推しのあれやこれやを見るだけで十分なんですよお……ああ、後光で目が潰れてしまう……」
「何を言ってるのかよく分からないが。実際に話した方が、より距離が詰まるんじゃないか?
カレンと君は、確かクラスメートだろう。友達になりたいなら、場をセッティングするが」
「ひゃあっ!!?」
私の言葉に、デジタルが飛び退いた。
「そ、そんな恐れ多い……!!」
「いい機会じゃないか、行きたまえよ。そうだ、チートデイが今週末だったね。この前は私とアルダンさんがご相伴に預かったが、今度は君がどうだい」
「ひゃっ!?わ、私がですか!?」
私は微笑みながら首を縦に振る。
「私は構わないよ。ラーメンを食べるつもりだが、何かリクエストはあるかな?」
デジタルが少し考える素振りをした。
「……煮干し。そう!!煮干しです!!アイドルユニット『UMA48』の『ソダにゃん』が、煮干しラーメンが大好物と聞きまして!私もどんなものか食べたいんです!!」
「煮干し、か」
375: ◆/4adlfiarI:2022/02/23(水) 22:34:14.69 :tRnoMhkXO
煮干しラーメンといっても色々ある。元祖は津軽ラーメンとされているが、それも透明度の高い清湯系とたかはし中華そば店のような濃厚系に分かれる。
そこから派生したものや、たけちゃんにぼしらーめんのようなタイプ、そしてフレンチの技法を導入した最先端のものと多種多様だ。
何より、煮干しラーメンは割と好き嫌いが分かれる。煮干し特有の苦味やエグみ、そしてしょっぱさが出ることが多いからだ。
それを中和するために、大体は玉ねぎのみじん切りが具に入る。それでも、癖のある店は多い。
「……万人向けのがいいか?」
デジタルの答えは意外なものだった。
「いえっ!ザ・煮干しラーメンみたいなのはいいです!!『ソダにゃん』も『ニボニボしたのがたまらないよお』って言ってましたし!」
「……そうか」
そうなれば、煮干しの「極致」に連れて行くよりほかあるまい。
私はニヤッと笑った。
「了解だ。ならば日本で最も濃いラーメン屋に行くとしよう」
煮干しラーメンといっても色々ある。元祖は津軽ラーメンとされているが、それも透明度の高い清湯系とたかはし中華そば店のような濃厚系に分かれる。
そこから派生したものや、たけちゃんにぼしらーめんのようなタイプ、そしてフレンチの技法を導入した最先端のものと多種多様だ。
何より、煮干しラーメンは割と好き嫌いが分かれる。煮干し特有の苦味やエグみ、そしてしょっぱさが出ることが多いからだ。
それを中和するために、大体は玉ねぎのみじん切りが具に入る。それでも、癖のある店は多い。
「……万人向けのがいいか?」
デジタルの答えは意外なものだった。
「いえっ!ザ・煮干しラーメンみたいなのはいいです!!『ソダにゃん』も『ニボニボしたのがたまらないよお』って言ってましたし!」
「……そうか」
そうなれば、煮干しの「極致」に連れて行くよりほかあるまい。
私はニヤッと笑った。
「了解だ。ならば日本で最も濃いラーメン屋に行くとしよう」
376: ◆/4adlfiarI:2022/02/23(水) 22:34:57.94 :tRnoMhkXO
第8R 「中華ソバ 伊吹」
第8R 「中華ソバ 伊吹」
381: ◆/4adlfiarI:2022/02/26(土) 19:39:13.61 :ZEh2cF8AO
*
「で、どこまで行くんですかー?」
興奮を隠しきれない様子でデジタルが言う。助手席のカレンは少し引き気味だ。
「デジタルちゃん、ちょっと落ち着いて」
「これがテンション上げずにいられますか!?
バクシンオーさんにカレンちゃん、スプリント界のツートップとご一緒できるだけでも尊死できるのに、ひょっとしたら行く先に『ソダにゃん』がいたりするかも……はあ、ほんと無理……」
「いや、アイドルが一人でラーメン屋に並ばないと思うよ……ねえ、お兄ちゃん」
私は苦笑した。
「まあ、な。特に今日の目的地は、とても女性向けの店じゃないからな」
「そうなの?」
「まあ、行けば分かるが……辺鄙だし、雰囲気はまあまあ殺伐としている。しかも味は超ストロングスタイルだ。
女性が入りやすいラーメン屋はかなり増えてきたし、内装に凝る店も多いが、まあそういう流れには全く逆行する店だな」
「むう。カワイくないのはちょっとつまんないかも」
「その分味は間違いない。何せ普通の『特濃』を名乗る煮干しラーメンより、倍の量を使ってるからな」
後部座席のバクシンオーが「ハイッ!!」と手を挙げた。
「煮干しラーメンって何ですか!?」
「いやいやバクちゃん、それは煮干しを使ってるから煮干しラーメンって……」
「いや、重要な問いだぞ、カレン。そもそも、多くのラーメン店がスープに大なり小なり煮干しを使う。
そのスープの主成分が煮干しだから煮干しラーメンというわけだが、それも色々種類がある」
「そうなの?」
うんうんとデジタルが頷く。
「さすが天王寺トレーナーさん!『ソダにゃん』もそう言ってました」
「随分そのアイドルは詳しいんだな。しかしトレセン学園の生徒じゃないだろう」
「入学前って聞いてますよ。来年辺り入るとか入らないとか。ひょっとしたら海外に行くかもって聞いてますけど」
「私よりよく知ってるな……」
「そりゃあウマ娘ちゃんの情報なら、本格デビュー前から情報収集は怠りませんとも!」
デビュー前からアイドル活動、ということはジュニアアイドルか。芸能界にはどうにも疎くていけない。
※コンマ下85以上で……
*
「で、どこまで行くんですかー?」
興奮を隠しきれない様子でデジタルが言う。助手席のカレンは少し引き気味だ。
「デジタルちゃん、ちょっと落ち着いて」
「これがテンション上げずにいられますか!?
バクシンオーさんにカレンちゃん、スプリント界のツートップとご一緒できるだけでも尊死できるのに、ひょっとしたら行く先に『ソダにゃん』がいたりするかも……はあ、ほんと無理……」
「いや、アイドルが一人でラーメン屋に並ばないと思うよ……ねえ、お兄ちゃん」
私は苦笑した。
「まあ、な。特に今日の目的地は、とても女性向けの店じゃないからな」
「そうなの?」
「まあ、行けば分かるが……辺鄙だし、雰囲気はまあまあ殺伐としている。しかも味は超ストロングスタイルだ。
女性が入りやすいラーメン屋はかなり増えてきたし、内装に凝る店も多いが、まあそういう流れには全く逆行する店だな」
「むう。カワイくないのはちょっとつまんないかも」
「その分味は間違いない。何せ普通の『特濃』を名乗る煮干しラーメンより、倍の量を使ってるからな」
後部座席のバクシンオーが「ハイッ!!」と手を挙げた。
「煮干しラーメンって何ですか!?」
「いやいやバクちゃん、それは煮干しを使ってるから煮干しラーメンって……」
「いや、重要な問いだぞ、カレン。そもそも、多くのラーメン店がスープに大なり小なり煮干しを使う。
そのスープの主成分が煮干しだから煮干しラーメンというわけだが、それも色々種類がある」
「そうなの?」
うんうんとデジタルが頷く。
「さすが天王寺トレーナーさん!『ソダにゃん』もそう言ってました」
「随分そのアイドルは詳しいんだな。しかしトレセン学園の生徒じゃないだろう」
「入学前って聞いてますよ。来年辺り入るとか入らないとか。ひょっとしたら海外に行くかもって聞いてますけど」
「私よりよく知ってるな……」
「そりゃあウマ娘ちゃんの情報なら、本格デビュー前から情報収集は怠りませんとも!」
デビュー前からアイドル活動、ということはジュニアアイドルか。芸能界にはどうにも疎くていけない。
※コンマ下85以上で……
382:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2022/02/26(土) 19:39:34.12 :HViMzAV9o
むん!
383: ◆/4adlfiarI:2022/02/26(土) 20:00:27.32 :vvyyVwDcO
※特になし
「で、どういう種類があるの?煮干しラーメンって、もう一大ジャンルになってるけど」
カレンが訊いてきた。私はハンドルを板橋方面に切る。
「よく言われるのは青森ラーメン起源説だな。津軽海峡の漁師を相手にした食堂が、普段からたくさん取れる煮干しをスープに使ったのが始まりとされる。
透き通ったスープに濃くてしょっぱめの煮干しスープが定番だ。新宿の『凪』は、確かこの系統だな。
ただ、濃厚煮干しラーメンがここまでブレイクしたのは、別の理由があるんじゃないかと私は考えている」
「そうなの?」
「『伊藤』という店が濃厚煮干しに細くパツパツとした麺を合わせて流行したのが大きい。ここは元々秋田の角館にあるんだが、その店主の弟が東京でやってる。
煮干しの苦味やエグみも旨味として取り込んだスープが話題になってな。今は銀座や赤羽にも支店がある。このフォロワーが、煮干しラーメンを広めたってわけだ」
「じゃあ、今日はその『伊藤』に?」
「その近所だが違う。『伊藤』の方向性をさらに尖らせ、極めた店だ」
板橋本町インターが見えてきた。目的地まで、もうそう遠くもない。
※目的地には……
01~75 誰もいない
75~95 誰かいる(再判定)
96~00 あ!ソダにゃんだ!(再判定)
※特になし
「で、どういう種類があるの?煮干しラーメンって、もう一大ジャンルになってるけど」
カレンが訊いてきた。私はハンドルを板橋方面に切る。
「よく言われるのは青森ラーメン起源説だな。津軽海峡の漁師を相手にした食堂が、普段からたくさん取れる煮干しをスープに使ったのが始まりとされる。
透き通ったスープに濃くてしょっぱめの煮干しスープが定番だ。新宿の『凪』は、確かこの系統だな。
ただ、濃厚煮干しラーメンがここまでブレイクしたのは、別の理由があるんじゃないかと私は考えている」
「そうなの?」
「『伊藤』という店が濃厚煮干しに細くパツパツとした麺を合わせて流行したのが大きい。ここは元々秋田の角館にあるんだが、その店主の弟が東京でやってる。
煮干しの苦味やエグみも旨味として取り込んだスープが話題になってな。今は銀座や赤羽にも支店がある。このフォロワーが、煮干しラーメンを広めたってわけだ」
「じゃあ、今日はその『伊藤』に?」
「その近所だが違う。『伊藤』の方向性をさらに尖らせ、極めた店だ」
板橋本町インターが見えてきた。目的地まで、もうそう遠くもない。
※目的地には……
01~75 誰もいない
75~95 誰かいる(再判定)
96~00 あ!ソダにゃんだ!(再判定)
384:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2022/02/26(土) 20:07:56.68 :O0r5MW53O
バクシン!
385: ◆/4adlfiarI:2022/02/26(土) 20:16:32.63 :p9rWvgZuO
※通常進行
大きな公園近くの駐車場にアウディを停め、店に向かうと開店前というのに既に行列ができ始めていた。
「こんな所にラーメン屋があるんですねえ」
「『場所代をいかに抑えるかが美味いラーメンを作る秘訣だ』と、ある超有名店の店主が言ってたな。辺鄙な場所にある店は、大体美味い」
店の前には幾つも注意書きが書かれている。少し異様な雰囲気ではある。
「『本当に煮干しが好きな人向けの店です』……と。そんなに濃いの?」
「さっきも言ったが、『特濃』をうたう店の倍煮干しを使ってる。1杯辺り何グラムだと思う?」
カレンは少し考えて言う。
※何グラムでしょう?当たった場合、実食後に……
安価下のみ、制限時間10分です。
※通常進行
大きな公園近くの駐車場にアウディを停め、店に向かうと開店前というのに既に行列ができ始めていた。
「こんな所にラーメン屋があるんですねえ」
「『場所代をいかに抑えるかが美味いラーメンを作る秘訣だ』と、ある超有名店の店主が言ってたな。辺鄙な場所にある店は、大体美味い」
店の前には幾つも注意書きが書かれている。少し異様な雰囲気ではある。
「『本当に煮干しが好きな人向けの店です』……と。そんなに濃いの?」
「さっきも言ったが、『特濃』をうたう店の倍煮干しを使ってる。1杯辺り何グラムだと思う?」
カレンは少し考えて言う。
※何グラムでしょう?当たった場合、実食後に……
安価下のみ、制限時間10分です。
386:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2022/02/26(土) 20:24:07.00 :HViMzAV9o
100g
388: ◆/4adlfiarI:2022/02/26(土) 20:50:11.81 :p9rWvgZuO
※不正解、今回の○○の登場はなし
「100グラム、かなあ」
「残念、不正解だ」
「えー、確か『凪』で50グラムでしょ?その倍だからそのぐらいって思ったのに」
「まあ『凪』も濃い方だがな。ただ、ここ『中華ソバ伊吹』は別格だ。
最近量を増やして160グラムにしたらしい。スープの半分が煮干し、と聞いたらいかに狂ってるか分かるだろう?」
「……160グラム??そんなに使ったら、味も何も……」
私はニイと笑う。
「それが違う。まず、煮干しは全国から厳選された各種煮干しをブレンドして使っている。
しかも仕入れによって配合も変えてるらしいな。今日は……九十九里の背黒と長崎のアゴ煮干し、それと背黒二種とあるな」
後ろからデジタルがスマホを覗き込んできた。
「ひょえー、その日の配合をウマッターにアップしてるんですねえ……淡麗と濃厚って?」
「淡麗は水から炊いたスープ、濃厚はそこに動物系スープを合わせたものだな。まあ、どちらも超が付くほど濃いぞ……っと、食券を買わないとな」
店員の呼び出しに応じて、店内に入る。店内には全国各地の煮干しが入った段ボールがそこかしこに積まれていた。
「にょわっ!!?この濃厚な匂いっ!!まさに煮干しっ!!」
「お客さん、お静かに」
目付きの鋭い、大柄な店主がバクシンオーを睨む。その威圧感に、バクシンオーは思わずたじろいだ。
「は、はいぃ……」
再び列に戻る。
「……なるほど、女の子向けの店じゃないね、お兄ちゃん」
「まあ殺伐としてるからな。ここに女の子一人で来るのは考えにくいな。
ただ、味は本当に全国のラーメンの中でも上位ベスト10には入る。そこは保証する」
「うう、『ソダにゃん』には会えそうもないですねぇ……」
デジタルが肩を落とした。店員がもう一度私たちを呼ぶ。順番であるらしい。
※不正解、今回の○○の登場はなし
「100グラム、かなあ」
「残念、不正解だ」
「えー、確か『凪』で50グラムでしょ?その倍だからそのぐらいって思ったのに」
「まあ『凪』も濃い方だがな。ただ、ここ『中華ソバ伊吹』は別格だ。
最近量を増やして160グラムにしたらしい。スープの半分が煮干し、と聞いたらいかに狂ってるか分かるだろう?」
「……160グラム??そんなに使ったら、味も何も……」
私はニイと笑う。
「それが違う。まず、煮干しは全国から厳選された各種煮干しをブレンドして使っている。
しかも仕入れによって配合も変えてるらしいな。今日は……九十九里の背黒と長崎のアゴ煮干し、それと背黒二種とあるな」
後ろからデジタルがスマホを覗き込んできた。
「ひょえー、その日の配合をウマッターにアップしてるんですねえ……淡麗と濃厚って?」
「淡麗は水から炊いたスープ、濃厚はそこに動物系スープを合わせたものだな。まあ、どちらも超が付くほど濃いぞ……っと、食券を買わないとな」
店員の呼び出しに応じて、店内に入る。店内には全国各地の煮干しが入った段ボールがそこかしこに積まれていた。
「にょわっ!!?この濃厚な匂いっ!!まさに煮干しっ!!」
「お客さん、お静かに」
目付きの鋭い、大柄な店主がバクシンオーを睨む。その威圧感に、バクシンオーは思わずたじろいだ。
「は、はいぃ……」
再び列に戻る。
「……なるほど、女の子向けの店じゃないね、お兄ちゃん」
「まあ殺伐としてるからな。ここに女の子一人で来るのは考えにくいな。
ただ、味は本当に全国のラーメンの中でも上位ベスト10には入る。そこは保証する」
「うう、『ソダにゃん』には会えそうもないですねぇ……」
デジタルが肩を落とした。店員がもう一度私たちを呼ぶ。順番であるらしい。
389: ◆/4adlfiarI:2022/02/26(土) 21:27:53.02 :p9rWvgZuO
濃厚と和え玉4枚を店員に渡す。いつもはハイテンションなバクシンオーだが、さっき注意されたからか珍しく大人しい。
「ウマスタにアップするのは?」
「着丼直後の撮影はいいそうだ」
「よかったー。にしても……すごいね」
カレンがちらりと隣の客の丼を見る。スープはどこまでも濃く、セメントのような粘度だ。
「食うとさらに驚くぞ。……と着丼だ」
丼の半分ぐらいが分厚いチャーシューで覆われている。そこに海苔と刻みタマネギ。煮干しのエグみを中和するのに、タマネギは欠かせない。
まずはレンゲでスープをすくう。ドロっとしていて、見るからに濃い。口に含むと……
パシーンッ!!
ワイシャツのボタンが弾け飛んだ。バクシンオーは「バック……」と叫びかけたが、自分で口を塞いでいる。
強烈、かつ鮮烈な煮干しの香りと旨味が口いっぱいに広がる。
しかし、一切の苦味やエグみはない。煮干し特有のしょっぱさは感じるが、それは煮干しの風味を損なわない、極めて微妙なバランスで留められている。
「「美味しい……!!」」
カレンとデジタルが同時に呟いた。この強烈な味は、理屈抜きで人にそう言わせるだけのものを持っている。
箸で麺をリフトアップする。細ストレート麺で、かなり硬めの茹で上がりだ。そこには特濃のスープが、ガッツリと絡んでいる。
啜ると、パキパキとした食感と共に煮干しがこれでもかと舌を刺激する。まるでスープを食べているかのようだ。
そのパワーに、箸が止まらなくなる。スープは飲んでもいないのにみるみる減り、あっという間に半分ほどになっていた。
ふと見ると、バクシンオーはほぼ食べ終えようとしている。……これは少しまずい。
「バクシンオー、スープがなくなる前に和え玉を」
「にょわっ!?でも、どう食べればいいのですか?」
「『高野』のように別に食べてもいいが、ここはつけ麺みたいに食べた方がいいな」
私もそろそろ頃合いだ。店員に和え玉を作ってもらうよう頼む。
濃厚と和え玉4枚を店員に渡す。いつもはハイテンションなバクシンオーだが、さっき注意されたからか珍しく大人しい。
「ウマスタにアップするのは?」
「着丼直後の撮影はいいそうだ」
「よかったー。にしても……すごいね」
カレンがちらりと隣の客の丼を見る。スープはどこまでも濃く、セメントのような粘度だ。
「食うとさらに驚くぞ。……と着丼だ」
丼の半分ぐらいが分厚いチャーシューで覆われている。そこに海苔と刻みタマネギ。煮干しのエグみを中和するのに、タマネギは欠かせない。
まずはレンゲでスープをすくう。ドロっとしていて、見るからに濃い。口に含むと……
パシーンッ!!
ワイシャツのボタンが弾け飛んだ。バクシンオーは「バック……」と叫びかけたが、自分で口を塞いでいる。
強烈、かつ鮮烈な煮干しの香りと旨味が口いっぱいに広がる。
しかし、一切の苦味やエグみはない。煮干し特有のしょっぱさは感じるが、それは煮干しの風味を損なわない、極めて微妙なバランスで留められている。
「「美味しい……!!」」
カレンとデジタルが同時に呟いた。この強烈な味は、理屈抜きで人にそう言わせるだけのものを持っている。
箸で麺をリフトアップする。細ストレート麺で、かなり硬めの茹で上がりだ。そこには特濃のスープが、ガッツリと絡んでいる。
啜ると、パキパキとした食感と共に煮干しがこれでもかと舌を刺激する。まるでスープを食べているかのようだ。
そのパワーに、箸が止まらなくなる。スープは飲んでもいないのにみるみる減り、あっという間に半分ほどになっていた。
ふと見ると、バクシンオーはほぼ食べ終えようとしている。……これは少しまずい。
「バクシンオー、スープがなくなる前に和え玉を」
「にょわっ!?でも、どう食べればいいのですか?」
「『高野』のように別に食べてもいいが、ここはつけ麺みたいに食べた方がいいな」
私もそろそろ頃合いだ。店員に和え玉を作ってもらうよう頼む。
390: ◆/4adlfiarI:2022/02/26(土) 21:48:53.73 :p9rWvgZuO
「お待たせしました」
麺の上に何かの粉末がかけられたものが出された。鶏肉のそぼろのようなものか。
これをスープにつけて啜ると、動物系の旨味が足され、味にさらに深みが増した。
「バクシンバクシン……!!」
小声で言いながら、物凄い勢いでバクシンオーが和え玉を食べている。箸が進むのも無理はない。
これまで放置していたチャーシューも口にする。まるで二郎系のような、存在感十分の豚だ。
噛み切ると柔らかく、味もしっかり染みている。これもまた上質だ。
「ううっ……」
見るとデジタルが泣いている。
「デジタルちゃん、どうしたの?」
「『ソダにゃん』にもこの味を食べてほしかった……こんな美味しい煮干しラーメンを知らないなら、それは悲しすぎましゅ……」
「彼女が入学したら、先輩として連れて行ってやればいいじゃないか」
「……!!それもそうですね!!ああ、その時を考えたら……!!推しとラーメン、いい……」
店主が溜め息をついているのが見えた。これはそろそろ撤収時だな。
「申し訳ない、ご馳走様」
「天王寺さん」
去ろうとした私を、店主が呼び止めた。
「……何か?」
「芹沢サン、戻ってくるんだって?」
「……!!なぜそれを」
「業界じゃ有名な話さ。トレーナーのあなたなら、詳しい話を知ってるんじゃないかってね」
「うちに復帰すると聞いてますが」
「……そうか」
安堵とも落胆とも取れる溜め息を、彼はついた。そうか、ラーメン界に復帰するとなれば、それは激震に他ならない。
「らあめん清流房」。かつて日本の頂点に君臨したラーメン店。
彼の復帰は、その復活を意味するからだ。
「お待たせしました」
麺の上に何かの粉末がかけられたものが出された。鶏肉のそぼろのようなものか。
これをスープにつけて啜ると、動物系の旨味が足され、味にさらに深みが増した。
「バクシンバクシン……!!」
小声で言いながら、物凄い勢いでバクシンオーが和え玉を食べている。箸が進むのも無理はない。
これまで放置していたチャーシューも口にする。まるで二郎系のような、存在感十分の豚だ。
噛み切ると柔らかく、味もしっかり染みている。これもまた上質だ。
「ううっ……」
見るとデジタルが泣いている。
「デジタルちゃん、どうしたの?」
「『ソダにゃん』にもこの味を食べてほしかった……こんな美味しい煮干しラーメンを知らないなら、それは悲しすぎましゅ……」
「彼女が入学したら、先輩として連れて行ってやればいいじゃないか」
「……!!それもそうですね!!ああ、その時を考えたら……!!推しとラーメン、いい……」
店主が溜め息をついているのが見えた。これはそろそろ撤収時だな。
「申し訳ない、ご馳走様」
「天王寺さん」
去ろうとした私を、店主が呼び止めた。
「……何か?」
「芹沢サン、戻ってくるんだって?」
「……!!なぜそれを」
「業界じゃ有名な話さ。トレーナーのあなたなら、詳しい話を知ってるんじゃないかってね」
「うちに復帰すると聞いてますが」
「……そうか」
安堵とも落胆とも取れる溜め息を、彼はついた。そうか、ラーメン界に復帰するとなれば、それは激震に他ならない。
「らあめん清流房」。かつて日本の頂点に君臨したラーメン店。
彼の復帰は、その復活を意味するからだ。
391: ◆/4adlfiarI:2022/02/26(土) 21:56:52.75 :p9rWvgZuO
*
「あー美味しかった!!雰囲気は殺伐としてましたが、本当に美味しかったですねえ!!」
「ハイッ!花マル、いえ花マル三重丸の美味しさだったでしょう!!」
「次来る時は声は抑えめにね……お兄ちゃん?」
はしゃぐ3人をよそに、私は物思いにふけっていた。
そうか、ラーメン界にも芹沢さんの復帰は伝わっていたのか。
彼は日本追放と共に、「らあめん清流房」も閉めた。
毒舌で知られる彼の店の閉店を一部の同業者は喜んだが、大半はそれを心より惜しんだ。私もその一人だ。
もし、彼が再び二足のわらじを履くなら、清流房も復活するかもしれない。
その時に、芹沢さんは何を作るのだろうか。
それは喜ばしい話のはずだ。しかし、妙に心がざわつく。
タキオンが言っていた「報い」とは、まさかラーメン界にも向けられているのではないか?
私は首を振る。考えすぎだ。
*
そのことが分かるまでに、そう時間はかからなかった。
第8話 完
*
「あー美味しかった!!雰囲気は殺伐としてましたが、本当に美味しかったですねえ!!」
「ハイッ!花マル、いえ花マル三重丸の美味しさだったでしょう!!」
「次来る時は声は抑えめにね……お兄ちゃん?」
はしゃぐ3人をよそに、私は物思いにふけっていた。
そうか、ラーメン界にも芹沢さんの復帰は伝わっていたのか。
彼は日本追放と共に、「らあめん清流房」も閉めた。
毒舌で知られる彼の店の閉店を一部の同業者は喜んだが、大半はそれを心より惜しんだ。私もその一人だ。
もし、彼が再び二足のわらじを履くなら、清流房も復活するかもしれない。
その時に、芹沢さんは何を作るのだろうか。
それは喜ばしい話のはずだ。しかし、妙に心がざわつく。
タキオンが言っていた「報い」とは、まさかラーメン界にも向けられているのではないか?
私は首を振る。考えすぎだ。
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そのことが分かるまでに、そう時間はかからなかった。
第8話 完
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森きのこ
が
しました