1:◆cgcCmk1QIM:23/08/23(水) 16:33:40 :hyw5
P「おーいほたる。今度のライブ用の新衣装、出来上がってきたらしいぞ」
ほたる「わ、ほんとうですか!!」
P「ははは目をキラッキラさせてるな、よしよし」
ほたる「だ、だって毎回本当に素敵な衣装を用意してくださって。私、たのしみで」
P「デザイナーさんも今回は自信作だと言っていたな。試着室に用意してあるから早速着て見なさい」
ほたる「はい!(びゅーん)」
・
・
・
ほたる「ギャーー!?」
P「おーいほたる。今度のライブ用の新衣装、出来上がってきたらしいぞ」
ほたる「わ、ほんとうですか!!」
P「ははは目をキラッキラさせてるな、よしよし」
ほたる「だ、だって毎回本当に素敵な衣装を用意してくださって。私、たのしみで」
P「デザイナーさんも今回は自信作だと言っていたな。試着室に用意してあるから早速着て見なさい」
ほたる「はい!(びゅーん)」
・
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・
ほたる「ギャーー!?」

たまたま駅のホームで職場のおっさんに会った。その後、駅に入る出入り口も改札も違うのに、いつの間にかざわざこっちにタイミングを合わせてきてる。持ち悪い…

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2:◆cgcCmk1QIM:23/08/23(水) 16:34:08 :hyw5
裕美「(にゅっ)試着室からほたるちゃんの悲鳴が!?」
千鶴「(にゅっ)だいぶアイドルがしちゃいけない寄りの悲鳴が!」
P「出たな仲良しどもめ」
泰葉「新衣装の話をちひろさんに聞いて見物に来てたんです」
裕美「ほたるちゃんの衣装、毎回かわいいもんね」
泰葉「うん。繊細で、どこか儚げな雰囲気があって」
千鶴「私もああいうの着てみたいな。きっと似合わないけど……ハッ!?」
泰葉「出てる。最初から最後まで包み隠さず全部声に出てる」
裕美「それより、さっきのって何の悲鳴?」
P「うん、実はな……」
裕美「(にゅっ)試着室からほたるちゃんの悲鳴が!?」
千鶴「(にゅっ)だいぶアイドルがしちゃいけない寄りの悲鳴が!」
P「出たな仲良しどもめ」
泰葉「新衣装の話をちひろさんに聞いて見物に来てたんです」
裕美「ほたるちゃんの衣装、毎回かわいいもんね」
泰葉「うん。繊細で、どこか儚げな雰囲気があって」
千鶴「私もああいうの着てみたいな。きっと似合わないけど……ハッ!?」
泰葉「出てる。最初から最後まで包み隠さず全部声に出てる」
裕美「それより、さっきのって何の悲鳴?」
P「うん、実はな……」
3:◆cgcCmk1QIM:23/08/23(水) 16:34:32 :hyw5
ほたる「(どたばた)プロデューサーさーん!?」
P「戻ってきたな」
裕美「ほたるちゃんがめっちゃ慌ててる」
千鶴「足音で解るね」
泰葉「というかほたるちゃんてあんな全力疾走するんだ……」
赤菊ほたる「(ドアバターン)プロデューサーさん、なんなんですかこの衣装はー!!」
ほたる「(どたばた)プロデューサーさーん!?」
P「戻ってきたな」
裕美「ほたるちゃんがめっちゃ慌ててる」
千鶴「足音で解るね」
泰葉「というかほたるちゃんてあんな全力疾走するんだ……」
赤菊ほたる「(ドアバターン)プロデューサーさん、なんなんですかこの衣装はー!!」
4:◆cgcCmk1QIM:23/08/23(水) 16:36:23 :hyw5
千鶴「あっか! 衣装まっか!?」
裕美「全身赤のメタリックだ!」
千鶴「おへそも出てる!」
裕美「スカートみじかっ!!」
泰葉「うわ、ボディライン丸出しじゃないこれ」
ほたる「プロデューサーさん、これは、これは一体!?」
千鶴「あっか! 衣装まっか!?」
裕美「全身赤のメタリックだ!」
千鶴「おへそも出てる!」
裕美「スカートみじかっ!!」
泰葉「うわ、ボディライン丸出しじゃないこれ」
ほたる「プロデューサーさん、これは、これは一体!?」
5:◆cgcCmk1QIM:23/08/23(水) 16:39:15 :hyw5
P「よく似合っているぞほたる。それがおまえの新SSR衣装[不屈のグレイトフルフェニックス]だ!!」
ほたる「ふくつのぐれいとふるふぇにっくす!?」
裕美「なにその強そうな名前」
千鶴「あの、あの、これはいくらなんでも従来のほたるちゃんのイメージと違いすぎるのでは」
P「うむ、それなんだがな。ほたるには今後イメージチェンジ。路線変更をしてもらわなくてはならなくなった」
ほたる「ええっ、どうして」
泰葉「待ってください。本人に断りもなく路線変更を決めるってどういう事なんですか」
裕美「そうだそうだ!」
P「俺もそう思うんだが、すまない。路線変更は急務なのだ」
ほたる「い、一体どうして」
P「よく似合っているぞほたる。それがおまえの新SSR衣装[不屈のグレイトフルフェニックス]だ!!」
ほたる「ふくつのぐれいとふるふぇにっくす!?」
裕美「なにその強そうな名前」
千鶴「あの、あの、これはいくらなんでも従来のほたるちゃんのイメージと違いすぎるのでは」
P「うむ、それなんだがな。ほたるには今後イメージチェンジ。路線変更をしてもらわなくてはならなくなった」
ほたる「ええっ、どうして」
泰葉「待ってください。本人に断りもなく路線変更を決めるってどういう事なんですか」
裕美「そうだそうだ!」
P「俺もそう思うんだが、すまない。路線変更は急務なのだ」
ほたる「い、一体どうして」
6:◆cgcCmk1QIM:23/08/23(水) 16:41:55 :hyw5
P「ほたる。おまえもアイドルとしていろんな活動をしてきたよな」
ほたる「はい。ライブ、握手会、テレビの番組にラジオ。プロデューサーさんやみんなのおかげで、いろんなお仕事に挑戦させていただいて」
P「そして様々な場所で、様々な不幸に見舞われてきた」
ほたる「……はい。色々な場所で、色々な不幸を起こしてしまって……」
千鶴「で、でもほたるちゃんはそのたびに頑張って立ち上がって来たじゃない」
裕美「そうだよ。頑張って乗り越えてちゃんとお仕事を」
P「言いたかないが原因はそれだァ!!」
ほたる「えええ」
P「ほたる。おまえもアイドルとしていろんな活動をしてきたよな」
ほたる「はい。ライブ、握手会、テレビの番組にラジオ。プロデューサーさんやみんなのおかげで、いろんなお仕事に挑戦させていただいて」
P「そして様々な場所で、様々な不幸に見舞われてきた」
ほたる「……はい。色々な場所で、色々な不幸を起こしてしまって……」
千鶴「で、でもほたるちゃんはそのたびに頑張って立ち上がって来たじゃない」
裕美「そうだよ。頑張って乗り越えてちゃんとお仕事を」
P「言いたかないが原因はそれだァ!!」
ほたる「えええ」
7:◆cgcCmk1QIM:23/08/23(水) 16:44:16 :hyw5
P「あらゆる場面で不幸で不測な事態に襲われては強くたくましく乗り越える姿を披露してきた結果、白菊ほたるの儚げ守ってあげたい路線は説得力が無くなったのだ!」
ほたる「ええええええ」
裕美「あー」
千鶴「あー」
泰葉「あー」
ほたる「3人とも深く納得してる!?」
泰葉「まあ事実を見ればその通りだし」
P「あらゆる場面で不幸で不測な事態に襲われては強くたくましく乗り越える姿を披露してきた結果、白菊ほたるの儚げ守ってあげたい路線は説得力が無くなったのだ!」
ほたる「ええええええ」
裕美「あー」
千鶴「あー」
泰葉「あー」
ほたる「3人とも深く納得してる!?」
泰葉「まあ事実を見ればその通りだし」
8:◆cgcCmk1QIM:23/08/23(水) 16:48:35 :hyw5
P「ここでファンからのお便りをいくつか紹介してみよう。『どんな逆境からも立ち上がってくる姿に勇気付けられる(板橋区/Aさん)』『まさに不屈。もはや白菊ほたるを止められる不幸は存在しないのではないか(杉
並区/Tさん)』『だから言ったでしょう、あの子は強い子なのよ(某喫茶店/元先輩)』」
裕美「いまなんかほたるちゃんの知り合いが混じってなかった?」
P「とにかく今やほたるは守ってあげたいかよわい少女ではなく、逞しく立ち上がる不屈の少女として認知された。実像とイメージがあまりにかけ離れているとプロデュース戦略上問題があるんだよ」
泰葉「それは確かに」
ほたる「なんで泰葉ちゃんが真っ先に納得しちゃうの」
泰葉「だってひどい不倫してた俳優にホームドラマで満点パパ役やらせても説得力が」
千鶴「泰葉ちゃんストップ、ストーップ!!」
P「ここでファンからのお便りをいくつか紹介してみよう。『どんな逆境からも立ち上がってくる姿に勇気付けられる(板橋区/Aさん)』『まさに不屈。もはや白菊ほたるを止められる不幸は存在しないのではないか(杉
並区/Tさん)』『だから言ったでしょう、あの子は強い子なのよ(某喫茶店/元先輩)』」
裕美「いまなんかほたるちゃんの知り合いが混じってなかった?」
P「とにかく今やほたるは守ってあげたいかよわい少女ではなく、逞しく立ち上がる不屈の少女として認知された。実像とイメージがあまりにかけ離れているとプロデュース戦略上問題があるんだよ」
泰葉「それは確かに」
ほたる「なんで泰葉ちゃんが真っ先に納得しちゃうの」
泰葉「だってひどい不倫してた俳優にホームドラマで満点パパ役やらせても説得力が」
千鶴「泰葉ちゃんストップ、ストーップ!!」
9:◆cgcCmk1QIM:23/08/23(水) 16:50:43 :hyw5
P「ほたるがアイドルとしてやっていく以上これからも不幸と戦い乗り越えていくしかない。だから路線変更。これからはタフ&セクシー! 目指せ木場さん!!」
ほたる「いきなりそこまで振り切っちゃうんですか!?」
P「アイドルのイメチェンはインパクトが命なんだよ。微妙な路線変更繰り返すと結局印象に残らないどころか『路線がフワフワしてて安定しない』とか言われちゃうぞ」
泰葉(解るなあって顔)
P「ほたるがアイドルとしてやっていく以上これからも不幸と戦い乗り越えていくしかない。だから路線変更。これからはタフ&セクシー! 目指せ木場さん!!」
ほたる「いきなりそこまで振り切っちゃうんですか!?」
P「アイドルのイメチェンはインパクトが命なんだよ。微妙な路線変更繰り返すと結局印象に残らないどころか『路線がフワフワしてて安定しない』とか言われちゃうぞ」
泰葉(解るなあって顔)
10:◆cgcCmk1QIM:23/08/23(水) 16:54:33 :hyw5
P「当然中身のイメージも変えてゆく。笑顔も快活で力強く!」
ほたる「あの、私そういうの苦手で」
P「滑舌もはっきりしっかり。具体的には『あの』と『……』使用禁止!!」
ほたる「その二つを封じられたら私どうやって喋ったらいいんですか!?」
P「衣装も開放的にして肌とかどんどん出してもらっちゃう!」
ほたる「アッそれはこれまでも結構出してた気がしますね」
裕美「おへそとか肩とか背中とか脚とかね」
千鶴「私たちのユニット衣装からしてがお腹まるだしだもの」
泰葉「お腹についてはプロデューサーさんがヘソ出し衣装大好きなんじゃないか疑惑まであるよね」
P「当然中身のイメージも変えてゆく。笑顔も快活で力強く!」
ほたる「あの、私そういうの苦手で」
P「滑舌もはっきりしっかり。具体的には『あの』と『……』使用禁止!!」
ほたる「その二つを封じられたら私どうやって喋ったらいいんですか!?」
P「衣装も開放的にして肌とかどんどん出してもらっちゃう!」
ほたる「アッそれはこれまでも結構出してた気がしますね」
裕美「おへそとか肩とか背中とか脚とかね」
千鶴「私たちのユニット衣装からしてがお腹まるだしだもの」
泰葉「お腹についてはプロデューサーさんがヘソ出し衣装大好きなんじゃないか疑惑まであるよね」
11:◆cgcCmk1QIM:23/08/23(水) 17:01:34 :hyw5
P「おおっとあらぬ疑いをかけられる前に話を進めよう。そういうわけで今後のプロデュース戦略も変わってくる。GBNSからも脱退だな」
ほたる「!」
千鶴「ちょっと待ってください、納得行きません!!」
裕美「ほたるちゃんは大事な友達で仲間だよ。GBNSからいなくなるなんてダメに決まってるじゃない!」
泰葉「私もその決定には納得いきません。プロデューサーさんの言う事も解りますが、GBNSというユニットにほたるちゃんは無くてはならない存在です」
ほたる「みんな……!!」
P「おおっとあらぬ疑いをかけられる前に話を進めよう。そういうわけで今後のプロデュース戦略も変わってくる。GBNSからも脱退だな」
ほたる「!」
千鶴「ちょっと待ってください、納得行きません!!」
裕美「ほたるちゃんは大事な友達で仲間だよ。GBNSからいなくなるなんてダメに決まってるじゃない!」
泰葉「私もその決定には納得いきません。プロデューサーさんの言う事も解りますが、GBNSというユニットにほたるちゃんは無くてはならない存在です」
ほたる「みんな……!!」
12:◆cgcCmk1QIM:23/08/23(水) 17:06:13 :hyw5
P「路線が違いすぎるんだよ。フリルドスクエアが理想の同級生ならGBNSは理想の妹、成長を見守ってあげたい、守ってあげたい健気な女の子路線だ。不屈のグレイトフルフェニックスが混じってたら違和感あるでしょ」
千鶴「でも不屈のグレイトフルフェニックスは友達で」
裕美「不屈のグレイトフルフェニックスが居たから私たちはこれまで」
ほたる「あの、私のこと不屈のグレイトフルフェニックスって呼ぶのやめてらっていいですか」
P「路線が違いすぎるんだよ。フリルドスクエアが理想の同級生ならGBNSは理想の妹、成長を見守ってあげたい、守ってあげたい健気な女の子路線だ。不屈のグレイトフルフェニックスが混じってたら違和感あるでしょ」
千鶴「でも不屈のグレイトフルフェニックスは友達で」
裕美「不屈のグレイトフルフェニックスが居たから私たちはこれまで」
ほたる「あの、私のこと不屈のグレイトフルフェニックスって呼ぶのやめてらっていいですか」
13:◆cgcCmk1QIM:23/08/23(水) 17:07:30 :hyw5
泰葉「とにかく断固反対です。ふく……ほたるちゃんはかけがえのない仲間なんですから」
ほたる「泰葉ちゃん……」
P「そこまで言うなら仕方ない。全員にほたると同じ衣装着てもらうか」
泰葉「!?」
裕美「!?」
千鶴「!?」
P「なんだい何ビックリしてるんだい君たちは」
泰葉「とにかく断固反対です。ふく……ほたるちゃんはかけがえのない仲間なんですから」
ほたる「泰葉ちゃん……」
P「そこまで言うなら仕方ない。全員にほたると同じ衣装着てもらうか」
泰葉「!?」
裕美「!?」
千鶴「!?」
P「なんだい何ビックリしてるんだい君たちは」
14:◆cgcCmk1QIM:23/08/23(水) 17:10:38 :hyw5
千鶴「えっ私たちも着るんですか不屈のグレイトフルフェニックスを」
裕美「この赤くてミニスカでヘソ出しの衣装を?」
泰葉「この身体にぴったりフィットしてメタリックカラーのせいでボディラインも微妙な起伏も強調されまくりのドスケベ衣装を?」
ほたる「いまドスケベ衣装って言った!?」
P「だって従来のGBNSに1人だけ不屈のグレイトフルフェニックスが混じってるのは違和感ありまくりだろう。LMBGにヘレンさんが混じってるようなもんだぞ」
ほたる「例えがすごい」
千鶴「えっ私たちも着るんですか不屈のグレイトフルフェニックスを」
裕美「この赤くてミニスカでヘソ出しの衣装を?」
泰葉「この身体にぴったりフィットしてメタリックカラーのせいでボディラインも微妙な起伏も強調されまくりのドスケベ衣装を?」
ほたる「いまドスケベ衣装って言った!?」
P「だって従来のGBNSに1人だけ不屈のグレイトフルフェニックスが混じってるのは違和感ありまくりだろう。LMBGにヘレンさんが混じってるようなもんだぞ」
ほたる「例えがすごい」
15:◆cgcCmk1QIM:23/08/23(水) 17:15:41 :hyw5
P「この話は『ほたるは路線変更せざるを得ない』って問題から始まってるんだから、ほたるが従来のGBNS路線に合わせるって線は無い。となるとおまえたちが従来の路線を捨てて不屈のグレイトフルフェニックスを」
裕美「ほたるちゃん、GBNSから脱退しても元気でね」
千鶴「ほたるちゃんならどこでもやっていけるよ」
泰葉「離れても私たち友達だからね」
ほたる「うわあん!?」
P「この話は『ほたるは路線変更せざるを得ない』って問題から始まってるんだから、ほたるが従来のGBNS路線に合わせるって線は無い。となるとおまえたちが従来の路線を捨てて不屈のグレイトフルフェニックスを」
裕美「ほたるちゃん、GBNSから脱退しても元気でね」
千鶴「ほたるちゃんならどこでもやっていけるよ」
泰葉「離れても私たち友達だからね」
ほたる「うわあん!?」
16:◆cgcCmk1QIM:23/08/23(水) 17:21:04 :hyw5
泰葉「さすがにそれは着られない」
裕美「うんうん」
千鶴「そんなの着たら博多の祖父母が卒倒しちゃう」
ほたる「親友たちがドスケベ衣装着たくなさに裏切るう」
泰葉「まあ実際『成長を見守りたい少女像』のユニットがいきなり不屈のグレイトフルフェニックスしたらイメージ崩壊しちゃうし」
千鶴「うんうん」
ほたる「最年少の私が着せられてるのにぃ」
泰葉「さすがにそれは着られない」
裕美「うんうん」
千鶴「そんなの着たら博多の祖父母が卒倒しちゃう」
ほたる「親友たちがドスケベ衣装着たくなさに裏切るう」
泰葉「まあ実際『成長を見守りたい少女像』のユニットがいきなり不屈のグレイトフルフェニックスしたらイメージ崩壊しちゃうし」
千鶴「うんうん」
ほたる「最年少の私が着せられてるのにぃ」
17:◆cgcCmk1QIM:23/08/23(水) 17:23:55 :hyw5
裕美「タフで不屈なほたるちゃんなら不屈のグレイトフルフェニックスもきっと着こなせるよ……」
泰葉「そうそう。私たちはけなげで守ってあげたい女の子路線だから不屈のグレイトフルフェニックスなんてとてもとても」
ほたる「うううう、それ言ったらみんなだって『守ってあげたい女の子』路線からはもうだいぶ逸脱してるじゃない!!」
泰葉「ぎくっ」
裕美「タフで不屈なほたるちゃんなら不屈のグレイトフルフェニックスもきっと着こなせるよ……」
泰葉「そうそう。私たちはけなげで守ってあげたい女の子路線だから不屈のグレイトフルフェニックスなんてとてもとても」
ほたる「うううう、それ言ったらみんなだって『守ってあげたい女の子』路線からはもうだいぶ逸脱してるじゃない!!」
泰葉「ぎくっ」
18:◆cgcCmk1QIM:23/08/23(水) 17:28:02 :hyw5
ほたる「泰葉ちゃんなんか『私は人形じゃない……』とか悲壮感出してたのにプロデューサーさんと二人だとノリノリで『どんな感じで甘えましょうか』とかやってるし」
泰葉「なんで知ってるの!?」
ほたる「隠し事って知らないとこで広まっていくものなんですよ」
裕美「ほたるちゃんが言うと説得力あるなあ」
ほたる「裕美ちゃんはほら、だいぶ前からやってやるぜの暴走機関車だし」
裕美「なんといういいぐさ」
ほたる「泰葉ちゃんなんか『私は人形じゃない……』とか悲壮感出してたのにプロデューサーさんと二人だとノリノリで『どんな感じで甘えましょうか』とかやってるし」
泰葉「なんで知ってるの!?」
ほたる「隠し事って知らないとこで広まっていくものなんですよ」
裕美「ほたるちゃんが言うと説得力あるなあ」
ほたる「裕美ちゃんはほら、だいぶ前からやってやるぜの暴走機関車だし」
裕美「なんといういいぐさ」
19:◆cgcCmk1QIM:23/08/23(水) 17:28:50 :hyw5
千鶴「まあ確かに、裕美ちゃんは思いこんだら何があっても一直線、みたいなところあるよね」
裕美「むう。それ言うんなら千鶴ちゃんだって」
ほたる「そうです。千鶴ちゃんだって……」
裕美「……」
ほたる「……」
泰葉「……」
千鶴「な、何。なんで3人とも無言で私を見つめるの」
千鶴「まあ確かに、裕美ちゃんは思いこんだら何があっても一直線、みたいなところあるよね」
裕美「むう。それ言うんなら千鶴ちゃんだって」
ほたる「そうです。千鶴ちゃんだって……」
裕美「……」
ほたる「……」
泰葉「……」
千鶴「な、何。なんで3人とも無言で私を見つめるの」
20:◆cgcCmk1QIM:23/08/23(水) 17:32:43 :hyw5
ほたる「正統派守ってあげたい女の子ですね」
泰葉「健気でおしとやかで色々思い悩んで、完璧だね」
裕美「千鶴ちゃんに比べれば私たちは守ってあげたくなるぢからに欠けていると言わざるをえない」
P「うむ。GBNSの儚げ健気守ってあげたい路線は今や千鶴1人が背負っていると言っても過言ではない……」
千鶴「過言ですよう!!!」
ほたる「正統派守ってあげたい女の子ですね」
泰葉「健気でおしとやかで色々思い悩んで、完璧だね」
裕美「千鶴ちゃんに比べれば私たちは守ってあげたくなるぢからに欠けていると言わざるをえない」
P「うむ。GBNSの儚げ健気守ってあげたい路線は今や千鶴1人が背負っていると言っても過言ではない……」
千鶴「過言ですよう!!!」
21:◆cgcCmk1QIM:23/08/23(水) 17:33:16 :hyw5
P「これはあれだな。逆に千鶴を切り離してほたる裕美泰葉でパワー系ユニットに転向するか」
千鶴「切り離されたくないです!?」
P「パワー系って事で、名前はどうするかな。ガールズ・パワーとか」
泰葉「落ち着いてくださいもうありますガールズパワー」
裕美「雅さんや綾華さんのプロデューサーさんに怒られるよ」
ほたる「もう怒られちゃえばいいんじゃないでしょうか。ふんふん」
裕美「おお、ほたるちゃんがやさぐれてゆく……」
千鶴「ドスケベ衣装がきっかけでこんな事になってしまうなんて」
泰葉「あの素直なほたるちゃんはどこに行ってしまったの」
ほたる「ドスケベ衣装着たくなさで裏切ったくせにい」
泰葉「ごめんて。まあ、おふざけはここまでにしておこうかな」
千鶴「うん」
裕美「うん」
ほたる「えっ?」
P「これはあれだな。逆に千鶴を切り離してほたる裕美泰葉でパワー系ユニットに転向するか」
千鶴「切り離されたくないです!?」
P「パワー系って事で、名前はどうするかな。ガールズ・パワーとか」
泰葉「落ち着いてくださいもうありますガールズパワー」
裕美「雅さんや綾華さんのプロデューサーさんに怒られるよ」
ほたる「もう怒られちゃえばいいんじゃないでしょうか。ふんふん」
裕美「おお、ほたるちゃんがやさぐれてゆく……」
千鶴「ドスケベ衣装がきっかけでこんな事になってしまうなんて」
泰葉「あの素直なほたるちゃんはどこに行ってしまったの」
ほたる「ドスケベ衣装着たくなさで裏切ったくせにい」
泰葉「ごめんて。まあ、おふざけはここまでにしておこうかな」
千鶴「うん」
裕美「うん」
ほたる「えっ?」
22:◆cgcCmk1QIM:23/08/23(水) 17:39:09 :hyw5
泰葉「プロデューサーさん、ほたるちゃんは、路線変更しなくていいんじゃないでしょうか」
P「何を言い出すんだ。ちゃんと理由は説明しただろう」
千鶴「はい。どんな不幸にも立ち向かうし、不屈に立ち上がる姿を見られまくってるから、儚げさやGBNSの見守ってあげたい路線はもう説得力が無いって」
P「それは解るだろう。実際3人ともその点は納得してたじゃないか」
裕美「でも、ほたるちゃんはこれからも不幸に挑み続けなゃいけないじゃない」
ほたる「裕美ちゃん……」
泰葉「プロデューサーさん、ほたるちゃんは、路線変更しなくていいんじゃないでしょうか」
P「何を言い出すんだ。ちゃんと理由は説明しただろう」
千鶴「はい。どんな不幸にも立ち向かうし、不屈に立ち上がる姿を見られまくってるから、儚げさやGBNSの見守ってあげたい路線はもう説得力が無いって」
P「それは解るだろう。実際3人ともその点は納得してたじゃないか」
裕美「でも、ほたるちゃんはこれからも不幸に挑み続けなゃいけないじゃない」
ほたる「裕美ちゃん……」
23:◆cgcCmk1QIM:23/08/23(水) 17:43:46 :hyw5
泰葉「ほたるちゃんが不幸を乗り越えてきたのは確かです。強くなったのも確かです」
千鶴「だけどそれは『今は乗り越えられている』って事で、平気になったって事じゃないじゃないですか」
裕美「傍目にはタフに見えるかもだけど、それでもう平気だなって思われちゃうのはかわいそうだよ」
P「……」
千鶴「路線変更してタフさを売り物にしたら、テレビを見てる人はだれもほたるちゃんを心配しなくなる。そういうものとして扱われるようになる。それは、残酷な事だと思います」
ほたる「……」
泰葉「ほたるちゃんはこれからも不幸に遭うだろうし、苦しんで、頑張って、乗り越えていかなきゃいけない。だから」
裕美「私たちはほたるちゃんの路線変更にも、ユニット脱退にも反対です」
千鶴「ほたるちゃんはこれからも、ずっと成長して、苦しんで、乗り越えていく。私たちと同じ、一歩ずつステップを上っていく女の子なんですから」
泰葉「ほたるちゃんが不幸を乗り越えてきたのは確かです。強くなったのも確かです」
千鶴「だけどそれは『今は乗り越えられている』って事で、平気になったって事じゃないじゃないですか」
裕美「傍目にはタフに見えるかもだけど、それでもう平気だなって思われちゃうのはかわいそうだよ」
P「……」
千鶴「路線変更してタフさを売り物にしたら、テレビを見てる人はだれもほたるちゃんを心配しなくなる。そういうものとして扱われるようになる。それは、残酷な事だと思います」
ほたる「……」
泰葉「ほたるちゃんはこれからも不幸に遭うだろうし、苦しんで、頑張って、乗り越えていかなきゃいけない。だから」
裕美「私たちはほたるちゃんの路線変更にも、ユニット脱退にも反対です」
千鶴「ほたるちゃんはこれからも、ずっと成長して、苦しんで、乗り越えていく。私たちと同じ、一歩ずつステップを上っていく女の子なんですから」
24:◆cgcCmk1QIM:23/08/23(水) 17:45:02 :hyw5
P「……なるほど。確かにおまえたちの言うとおりだ。これは俺が間違っていたな」
ほたる「Pさん……」
P「そういう部分をきちんとフォローしていくのも、俺の仕事だろう。短慮な事を言って騒がせてすまなかったな、ほたる」
ほたる「いえ、そんな」
P「路線変更はなし。これからも4人で、頑張って進んでいく姿を見せてやってくれ」
ほたる「えっ、それはいやです」
裕美「まさかの拒否!?」
P「……なるほど。確かにおまえたちの言うとおりだ。これは俺が間違っていたな」
ほたる「Pさん……」
P「そういう部分をきちんとフォローしていくのも、俺の仕事だろう。短慮な事を言って騒がせてすまなかったな、ほたる」
ほたる「いえ、そんな」
P「路線変更はなし。これからも4人で、頑張って進んでいく姿を見せてやってくれ」
ほたる「えっ、それはいやです」
裕美「まさかの拒否!?」
25:◆cgcCmk1QIM:23/08/23(水) 17:51:28 :hyw5
千鶴「えっえっせっかくいいって言ってもらえたのに」
ほたる「演技とはいえドスケベ衣装着たくなさに見捨てたのは忘れてないですからね(つーんだ)」
泰葉「うーんこれは私たちが悪かったね」
千鶴「ど、どうしたら許してくれる? 私たち、何でもするよ」
裕美「うんうん」
ほたる「プロデューサーさん、不屈のグレイトフルフェニックスって3人の分もありますか」
泰葉「!?」
裕美「!?」
千鶴「!?」
千鶴「えっえっせっかくいいって言ってもらえたのに」
ほたる「演技とはいえドスケベ衣装着たくなさに見捨てたのは忘れてないですからね(つーんだ)」
泰葉「うーんこれは私たちが悪かったね」
千鶴「ど、どうしたら許してくれる? 私たち、何でもするよ」
裕美「うんうん」
ほたる「プロデューサーさん、不屈のグレイトフルフェニックスって3人の分もありますか」
泰葉「!?」
裕美「!?」
千鶴「!?」
26:◆cgcCmk1QIM:23/08/23(水) 17:51:45 :hyw5
P「あるぞ。4人でそっちの路線をやる事も考えて用意してあったのだ」
ほたる「3人もグレイトフルフェニックスしてくれるんならゆるしてあげます」
泰葉「うーんこれは仕方ないか」
千鶴「でも恥ずかしい」
ほたる「私も恥ずかしかったですよとても!!」
裕美「うん、じゃあ4人で着て撮影会しようか」
泰葉「まあこれも私たちのネクストステップってことで」
千鶴「なんかいいかんじにまとめようとしないで!?」
ほたる「往生際が悪いですよ千鶴ちゃん。ほら試着室に行きましょう(ぐいぐい)」
千鶴「うわあん。絶対写真とか拡散しないでね……!」
P「あるぞ。4人でそっちの路線をやる事も考えて用意してあったのだ」
ほたる「3人もグレイトフルフェニックスしてくれるんならゆるしてあげます」
泰葉「うーんこれは仕方ないか」
千鶴「でも恥ずかしい」
ほたる「私も恥ずかしかったですよとても!!」
裕美「うん、じゃあ4人で着て撮影会しようか」
泰葉「まあこれも私たちのネクストステップってことで」
千鶴「なんかいいかんじにまとめようとしないで!?」
ほたる「往生際が悪いですよ千鶴ちゃん。ほら試着室に行きましょう(ぐいぐい)」
千鶴「うわあん。絶対写真とか拡散しないでね……!」
27:◆cgcCmk1QIM:23/08/23(水) 17:54:37 :hyw5
ほたる(こうして私たちは4人で恥ずかしい衣装を着て、赤い顔でポーズを取って撮影会なんかしたのです)
ほたる(……許さないなんて、嘘でした。だけど、ちょっと気になったのは、本当です)
ほたる(いつか私たちが本当に路線を変えなくちゃいけないとき、それでも私たちは一緒にいられるのか。友達のままでいられるのか)
ほたる(言葉で聞いてもしかたない不安、疑問)
ほたる(だけど裕美ちゃんは、千鶴ちゃんは、泰葉ちゃんは、結局なんだかんだいいながら私と同じ恥ずかしい服を着て、ふざけあって、付き合ってくれました)
ほたる(いつかその日が来ても、私たちはきっと、こうしてやっていける。それぞれスタイルが変わって、一緒にお仕事をしなくなっても、こうして過ごしていくことができる
)
ほたる(私はたぶん二度と着ないだろう恥ずかしい衣装を着てわいわいと騒ぎながら、少しだけ、少しだけ、ほっとしたのです……)
(おしまい)
ほたる(こうして私たちは4人で恥ずかしい衣装を着て、赤い顔でポーズを取って撮影会なんかしたのです)
ほたる(……許さないなんて、嘘でした。だけど、ちょっと気になったのは、本当です)
ほたる(いつか私たちが本当に路線を変えなくちゃいけないとき、それでも私たちは一緒にいられるのか。友達のままでいられるのか)
ほたる(言葉で聞いてもしかたない不安、疑問)
ほたる(だけど裕美ちゃんは、千鶴ちゃんは、泰葉ちゃんは、結局なんだかんだいいながら私と同じ恥ずかしい服を着て、ふざけあって、付き合ってくれました)
ほたる(いつかその日が来ても、私たちはきっと、こうしてやっていける。それぞれスタイルが変わって、一緒にお仕事をしなくなっても、こうして過ごしていくことができる
)
ほたる(私はたぶん二度と着ないだろう恥ずかしい衣装を着てわいわいと騒ぎながら、少しだけ、少しだけ、ほっとしたのです……)
(おしまい)
コメント 2
コメント一覧 (2)
森きのこ
が
しました
あ、SSとしては面白かったです
森きのこ
が
しました