1: ◆dZpIrVJWHy4Z:2017/03/05(日) 23:41:30.63 :xRSyrDFq0
このSSはスターライトステージのアイドルコミュ第23話を基にしています。
特に最初の方はコミュ内容ほぼそのままです。まだご覧になっていない方はお気を付け下さい。
特に最初の方はコミュ内容ほぼそのままです。まだご覧になっていない方はお気を付け下さい。
2: ◆dZpIrVJWHy4Z:2017/03/05(日) 23:42:11.95 :xRSyrDFq0
夏樹(……今日のライブが終わってから、だりーの様子が変だった)
夏樹(打ち上げにも来ないで帰ったり)
夏樹(電話しても、口籠って黙ったままだった)
夏樹(何かある、と思ってアタシはだりーをドライブに連れていった……)
夏樹(……今日のライブが終わってから、だりーの様子が変だった)
夏樹(打ち上げにも来ないで帰ったり)
夏樹(電話しても、口籠って黙ったままだった)
夏樹(何かある、と思ってアタシはだりーをドライブに連れていった……)
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3: ◆dZpIrVJWHy4Z:2017/03/05(日) 23:42:54.67 :xRSyrDFq0
夏樹「……明けてきたな」
李衣菜「……うん」
夏樹「それで……どうしたんだ?」
夏樹「もうだんまりはナシだぜ。それとも……」
李衣菜「なつきちは!」
李衣菜「なつきちはさ……ずるいよ」
夏樹「……明けてきたな」
李衣菜「……うん」
夏樹「それで……どうしたんだ?」
夏樹「もうだんまりはナシだぜ。それとも……」
李衣菜「なつきちは!」
李衣菜「なつきちはさ……ずるいよ」
4: ◆dZpIrVJWHy4Z:2017/03/05(日) 23:43:29.91 :xRSyrDFq0
夏樹「……そうか。ずるい、か」
李衣菜「そうだよ! ずるいよ!」
李衣菜「いつだって……いつだってカッコよくて」
李衣菜「レッスンもさっさと要領よく終わらせて帰っちゃってさ!」
李衣菜「本番日でもぜんぜん緊張してないし」
李衣菜「私が遅れて行っても、仲間のみんなとロックな音楽の話してて!」
李衣菜「ステージだって、涼しい顔で大成功しちゃってさ!」
夏樹「……あぁ」
夏樹「……そうか。ずるい、か」
李衣菜「そうだよ! ずるいよ!」
李衣菜「いつだって……いつだってカッコよくて」
李衣菜「レッスンもさっさと要領よく終わらせて帰っちゃってさ!」
李衣菜「本番日でもぜんぜん緊張してないし」
李衣菜「私が遅れて行っても、仲間のみんなとロックな音楽の話してて!」
李衣菜「ステージだって、涼しい顔で大成功しちゃってさ!」
夏樹「……あぁ」
5: ◆dZpIrVJWHy4Z:2017/03/05(日) 23:44:14.01 :xRSyrDFq0
李衣菜「ロックな仲間のみんなと楽しく打ち上げやって!」
李衣菜「いつだって自分のペースで、ロックなアイドルでいられて」
李衣菜「どんな時も、ロックでカッコいいから……」
李衣菜「いつだって、まぶしいんだ……」
李衣菜「そんなの、ずるいよ……」
夏樹「……」
李衣菜「ロックな仲間のみんなと楽しく打ち上げやって!」
李衣菜「いつだって自分のペースで、ロックなアイドルでいられて」
李衣菜「どんな時も、ロックでカッコいいから……」
李衣菜「いつだって、まぶしいんだ……」
李衣菜「そんなの、ずるいよ……」
夏樹「……」
6: ◆dZpIrVJWHy4Z:2017/03/05(日) 23:45:09.71 :xRSyrDFq0
夏樹「……そうか」
夏樹「……それで、全部か?」
夏樹「他に言い残したことは無いのか?」
李衣菜「なつきち?」
夏樹「この際だ、言いたい事があるなら、全部言えよ」
李衣菜「……うん、分かった。ありがとう、なつきち」
李衣菜「まだ……まだ、なつきちに言いたい事があるんだ!」
夏樹「……そうか」
夏樹「……それで、全部か?」
夏樹「他に言い残したことは無いのか?」
李衣菜「なつきち?」
夏樹「この際だ、言いたい事があるなら、全部言えよ」
李衣菜「……うん、分かった。ありがとう、なつきち」
李衣菜「まだ……まだ、なつきちに言いたい事があるんだ!」
7: ◆dZpIrVJWHy4Z:2017/03/05(日) 23:46:13.63 :xRSyrDFq0
李衣菜「前に、なつきちのバイクを洗車した時に」
李衣菜「さらっと、私とプロデューサーを大切な存在だなんて言ったり」
李衣菜「普段と違う、前髪を降ろした髪型を普通に見せてくれたり……」
夏樹「……え?」
李衣菜「私とプロデューサーに信頼してる、っていう事を簡単に伝えられちゃったりしてさ!」
李衣菜「と思ったら、急にプロデューサーと2人だけの空間を作ったりして!」
夏樹「いや、別にだりーを除け者にしたつもりなんて……」
李衣菜「今はそこはいいのっ!」
夏樹「い、いいのか……?」
李衣菜「前に、なつきちのバイクを洗車した時に」
李衣菜「さらっと、私とプロデューサーを大切な存在だなんて言ったり」
李衣菜「普段と違う、前髪を降ろした髪型を普通に見せてくれたり……」
夏樹「……え?」
李衣菜「私とプロデューサーに信頼してる、っていう事を簡単に伝えられちゃったりしてさ!」
李衣菜「と思ったら、急にプロデューサーと2人だけの空間を作ったりして!」
夏樹「いや、別にだりーを除け者にしたつもりなんて……」
李衣菜「今はそこはいいのっ!」
夏樹「い、いいのか……?」
8: ◆dZpIrVJWHy4Z:2017/03/05(日) 23:51:02.06 :xRSyrDFq0
李衣菜「あの頃の髪を下ろしたなつきちの姿をだよ?」
李衣菜「あの時には事務所内でも多分、まだ誰も見たことがなかったなつきちの姿を」
李衣菜「普段のカッコいい感じとは違うなつきちの姿を見せたりして……」
李衣菜「口先だけなんかじゃなくて、ちゃんと2人を信頼してるんだって事を見せるために」
李衣菜「いつもと違う、ギャップのある姿を平気で私とプロデューサーに見せたりしてさ!」
李衣菜「しかも、プロデューサーさんが家に行った時も髪を下ろした姿を見せてたみたいだし」
夏樹(Pさん、そんなこと話さなくてもいいだろ……)
李衣菜「ギャップと言えば!」
夏樹(なんだか、思ってた感じとは違かったな……まあ、いいけど)
李衣菜「あの頃の髪を下ろしたなつきちの姿をだよ?」
李衣菜「あの時には事務所内でも多分、まだ誰も見たことがなかったなつきちの姿を」
李衣菜「普段のカッコいい感じとは違うなつきちの姿を見せたりして……」
李衣菜「口先だけなんかじゃなくて、ちゃんと2人を信頼してるんだって事を見せるために」
李衣菜「いつもと違う、ギャップのある姿を平気で私とプロデューサーに見せたりしてさ!」
李衣菜「しかも、プロデューサーさんが家に行った時も髪を下ろした姿を見せてたみたいだし」
夏樹(Pさん、そんなこと話さなくてもいいだろ……)
李衣菜「ギャップと言えば!」
夏樹(なんだか、思ってた感じとは違かったな……まあ、いいけど)
9: ◆dZpIrVJWHy4Z:2017/03/05(日) 23:52:30.48 :xRSyrDFq0
李衣菜「執事の衣装での撮影があった時も」
夏樹(……言われることが想像ついた)
李衣菜「あのなつきちがメイド服を着たりしてさ!」
夏樹(やっぱり……)
李衣菜「いつもとはだいぶ毛色の違う衣装を着て」
李衣菜「照れながらも、難なく着こなしててさ!」
李衣菜「執事の衣装での撮影があった時も」
夏樹(……言われることが想像ついた)
李衣菜「あのなつきちがメイド服を着たりしてさ!」
夏樹(やっぱり……)
李衣菜「いつもとはだいぶ毛色の違う衣装を着て」
李衣菜「照れながらも、難なく着こなしててさ!」
10: ◆dZpIrVJWHy4Z:2017/03/05(日) 23:54:12.03 :xRSyrDFq0
李衣菜「しかも、このお仕事を受けるかチェスで賭けたのにわざと負けたりして!」
李衣菜「信頼してるプロデューサーが取ってきてくれたお仕事だから」
李衣菜「プロデューサーを信じて、このお仕事を潔く引き受けてさ!」
李衣菜「普段とのギャップのある姿を見せつつ、普段通り決める所は決めて!」
夏樹「……」
李衣菜「まだ……まだあるよ!」
夏樹(なんか、話の方向おかしくないか……?)
李衣菜「しかも、このお仕事を受けるかチェスで賭けたのにわざと負けたりして!」
李衣菜「信頼してるプロデューサーが取ってきてくれたお仕事だから」
李衣菜「プロデューサーを信じて、このお仕事を潔く引き受けてさ!」
李衣菜「普段とのギャップのある姿を見せつつ、普段通り決める所は決めて!」
夏樹「……」
李衣菜「まだ……まだあるよ!」
夏樹(なんか、話の方向おかしくないか……?)
11: ◆dZpIrVJWHy4Z:2017/03/05(日) 23:54:52.84 :xRSyrDFq0
李衣菜「ファーストフードのお店で、みおちゃんと3人で話した時も」
李衣菜「近所の子猫と仲良くなりたいっていう話をして」
李衣菜「いつものロックな雰囲気とは全然違うような……」
李衣菜「普段からは想像が付かないような女の子な面を強調したりしてさ!」
夏樹「いや、あれは強調とかそんなに深い意味はないんだけどさ……」
李衣菜「ファーストフードのお店で、みおちゃんと3人で話した時も」
李衣菜「近所の子猫と仲良くなりたいっていう話をして」
李衣菜「いつものロックな雰囲気とは全然違うような……」
李衣菜「普段からは想像が付かないような女の子な面を強調したりしてさ!」
夏樹「いや、あれは強調とかそんなに深い意味はないんだけどさ……」
12: ◆dZpIrVJWHy4Z:2017/03/05(日) 23:55:51.15 :xRSyrDFq0
李衣菜「たまにロックななつきちとのギャップ萌えを見せたりして!」
夏樹(ギャップ萌え、って……)
李衣菜「でも、ギャップに頼り過ぎたりしない」
李衣菜「なつきちらしいロックでカッコいい姿でステージに立って」
李衣菜「そして、クールに決める所を決められるんだ」
李衣菜「やっぱりそんなの、ずるいよ……」
夏樹「……」
李衣菜「たまにロックななつきちとのギャップ萌えを見せたりして!」
夏樹(ギャップ萌え、って……)
李衣菜「でも、ギャップに頼り過ぎたりしない」
李衣菜「なつきちらしいロックでカッコいい姿でステージに立って」
李衣菜「そして、クールに決める所を決められるんだ」
李衣菜「やっぱりそんなの、ずるいよ……」
夏樹「……」
13: ◆dZpIrVJWHy4Z:2017/03/05(日) 23:56:25.44 :xRSyrDFq0
夏樹「……言いたい事は、言えたか?」
李衣菜「……うん」
夏樹「そうか」
夏樹「……アタシは何をしたってアタシだよ」
夏樹「ギターを持っていても、髪型がいつもと違くても」
夏樹「誰と組んでいても、メイド服を着ていても」
夏樹「……だりーと組んでも、アタシはアタシだよ。これまでも、この先も」
夏樹「そして、だりーとアタシとの関係も」
李衣菜「なつきち……」
夏樹「……言いたい事は、言えたか?」
李衣菜「……うん」
夏樹「そうか」
夏樹「……アタシは何をしたってアタシだよ」
夏樹「ギターを持っていても、髪型がいつもと違くても」
夏樹「誰と組んでいても、メイド服を着ていても」
夏樹「……だりーと組んでも、アタシはアタシだよ。これまでも、この先も」
夏樹「そして、だりーとアタシとの関係も」
李衣菜「なつきち……」
14: ◆dZpIrVJWHy4Z:2017/03/05(日) 23:57:32.37 :xRSyrDFq0
夏樹「アタシは出来て、だりーには出来なくてずるいと思われることがある」
夏樹「でも、アタシには出来なくて、だりーには出来てずるいと思うことだってあるさ」
李衣菜「なつきち……」
夏樹「そして……アイドル多田李衣菜と木村夏樹でしか出来ない事もある」
李衣菜「それって……」
夏樹「そう、アタシたちのやり方でしか出来ない……」
李衣菜「Rock the Beat!」
夏樹「Rock the Beatだ」
夏樹「アタシたちはこうやって本音をぶつけ合って互いに競い合って……」
夏樹「そうやって、2人で高みを目指していくんじゃないか?」
李衣菜「うん……うん!」
夏樹「アタシは出来て、だりーには出来なくてずるいと思われることがある」
夏樹「でも、アタシには出来なくて、だりーには出来てずるいと思うことだってあるさ」
李衣菜「なつきち……」
夏樹「そして……アイドル多田李衣菜と木村夏樹でしか出来ない事もある」
李衣菜「それって……」
夏樹「そう、アタシたちのやり方でしか出来ない……」
李衣菜「Rock the Beat!」
夏樹「Rock the Beatだ」
夏樹「アタシたちはこうやって本音をぶつけ合って互いに競い合って……」
夏樹「そうやって、2人で高みを目指していくんじゃないか?」
李衣菜「うん……うん!」
15: ◆dZpIrVJWHy4Z:2017/03/05(日) 23:58:05.41 :xRSyrDFq0
李衣菜「……」
夏樹「……」
李衣菜「……ねえ、なつきち」
夏樹「なんだ?」
李衣菜「……本音で話せる相手がいるのって、いいね」
夏樹「……ああ、そうだな」
李衣菜「……」
夏樹「……」
李衣菜「……ねえ、なつきち」
夏樹「なんだ?」
李衣菜「……本音で話せる相手がいるのって、いいね」
夏樹「……ああ、そうだな」
16: ◆dZpIrVJWHy4Z:2017/03/05(日) 23:59:11.06 :xRSyrDFq0
夏樹「……その顔なら、もう大丈夫そうだな。ドライブの続きといくか」
李衣菜「うん……ありがとう、なつきち」
夏樹「こっちこそ、この気持ちを思い出させてくれて、ありがとな」
李衣菜「これからも、なつきちは私にとって理想で、ライバルで……」
李衣菜「そして、かけがえのない仲間だからね!」
夏樹「ああ……!」
李衣菜「でもメイド服はいいかな……なーんて!」
夏樹「……よく掴まっとけよ、だりー。それと……」
夏樹「どんなスリルでも目を開けて楽しめよ!」ブロロロロン!
李衣菜「ごめんなつきちーっ!」ウワーッ
――――
―――
――
夏樹「……その顔なら、もう大丈夫そうだな。ドライブの続きといくか」
李衣菜「うん……ありがとう、なつきち」
夏樹「こっちこそ、この気持ちを思い出させてくれて、ありがとな」
李衣菜「これからも、なつきちは私にとって理想で、ライバルで……」
李衣菜「そして、かけがえのない仲間だからね!」
夏樹「ああ……!」
李衣菜「でもメイド服はいいかな……なーんて!」
夏樹「……よく掴まっとけよ、だりー。それと……」
夏樹「どんなスリルでも目を開けて楽しめよ!」ブロロロロン!
李衣菜「ごめんなつきちーっ!」ウワーッ
――――
―――
――
17: ◆dZpIrVJWHy4Z:2017/03/06(月) 00:00:44.75 :i96xfzKM0
~ 数日後 ~
夏樹(あの時に、だりーのわだかまりが解けたようでホントに良かった)
夏樹(それにしても、アタシのイメージはどうなってるんだ一体……)
夏樹「よう、おはよう」ガチャ
里奈「あー! それチョー分かるーっ!」
涼「お、夏樹おはよう」
亜季「噂をすればなんとやら、でありますな!」
夏樹「何、アタシの話か?」
拓海「ああ。前から思ってたんだけどよ、夏樹ってさ……」
夏樹(……何か嫌な予感がする)
~ 数日後 ~
夏樹(あの時に、だりーのわだかまりが解けたようでホントに良かった)
夏樹(それにしても、アタシのイメージはどうなってるんだ一体……)
夏樹「よう、おはよう」ガチャ
里奈「あー! それチョー分かるーっ!」
涼「お、夏樹おはよう」
亜季「噂をすればなんとやら、でありますな!」
夏樹「何、アタシの話か?」
拓海「ああ。前から思ってたんだけどよ、夏樹ってさ……」
夏樹(……何か嫌な予感がする)
18: ◆dZpIrVJWHy4Z:2017/03/06(月) 00:01:31.13 :i96xfzKM0
亜季「普段、夏樹殿はロックでクールに決めておりますが……」
里奈「メイドさんとか、カワイー系も出来ちゃったりしてー」
涼「いつもとのギャップを上手い具合に使ったりしてさ」
拓海「なんていうか、色々とズルイよな」
夏樹「その話はもういい!」
亜季「普段、夏樹殿はロックでクールに決めておりますが……」
里奈「メイドさんとか、カワイー系も出来ちゃったりしてー」
涼「いつもとのギャップを上手い具合に使ったりしてさ」
拓海「なんていうか、色々とズルイよな」
夏樹「その話はもういい!」
19: ◆dZpIrVJWHy4Z:2017/03/06(月) 00:06:15.86 :i96xfzKM0
以上で終わりになります。
コミュが追加された段階でこのSSのプロットを考えていたはずが……どうしてこうなった。
ここまで見て下さった方々、ありがとうございます。
HTML化依頼出してきます。
コミュが追加された段階でこのSSのプロットを考えていたはずが……どうしてこうなった。
ここまで見て下さった方々、ありがとうございます。
HTML化依頼出してきます。
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