1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/12/06(土) 23:23:35.01 :BcEBe18l0
――船上
凛「うん、今年のバレンタインは泰葉についてたんでしょ?」
P「おう。そりゃあ、まあそうだが……。先輩には敬語使えよお前……しかも年上」
凛「プロデューサーにも使ってないのになんか変かなって」
P「……他所では大丈夫なんだろうな?」
凛「そこはきっちりするってば」
――船上
凛「うん、今年のバレンタインは泰葉についてたんでしょ?」
P「おう。そりゃあ、まあそうだが……。先輩には敬語使えよお前……しかも年上」
凛「プロデューサーにも使ってないのになんか変かなって」
P「……他所では大丈夫なんだろうな?」
凛「そこはきっちりするってば」
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/12/06(土) 23:29:00.61 :BcEBe18l0
P「ううむ……あの時のことなあ……」
凛「何かあったの?」
P「いやあ、さ」
凛「む。何かあったみたいだね……?」ジト
P「……途中で感極まって止まらなくなるかもしれんぞ」
凛「…………ま、いいんじゃないかな」
P「じゃあとりあえずスナップ見せるか」スッ
凛「えっ持ち歩いてるの?」
P「ううむ……あの時のことなあ……」
凛「何かあったの?」
P「いやあ、さ」
凛「む。何かあったみたいだね……?」ジト
P「……途中で感極まって止まらなくなるかもしれんぞ」
凛「…………ま、いいんじゃないかな」
P「じゃあとりあえずスナップ見せるか」スッ
凛「えっ持ち歩いてるの?」
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/12/06(土) 23:37:02.10 :BcEBe18l0
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/12/06(土) 23:43:44.01 :BcEBe18l0
凛「にしても、結構大胆な衣装なんだね。私はこんなの着たことないな」
P「そういえばヘソ出したことないな。水着撮影の時だけか」
凛「そうだね。でも、ちょっと羨ましいかも。『アイドル』って感じがする」
P「そうかそうか、泰葉が聞いたら喜ぶな」
凛「……あまり言わないでよ?」
P「考えておくよ」
凛「もう……」
凛「にしても、結構大胆な衣装なんだね。私はこんなの着たことないな」
P「そういえばヘソ出したことないな。水着撮影の時だけか」
凛「そうだね。でも、ちょっと羨ましいかも。『アイドル』って感じがする」
P「そうかそうか、泰葉が聞いたら喜ぶな」
凛「……あまり言わないでよ?」
P「考えておくよ」
凛「もう……」
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/12/06(土) 23:47:31.78 :BcEBe18l0
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/12/06(土) 23:57:00.98 :BcEBe18l0
P「さて、バレンタインのイベントって言ったってなあ……。どこから話せばいい?」
凛「どこからって?」
P「チョコを準備した時か、イベントの最中のことか、バレンタインにあったこと全部か」
凛「全部って」
P「泰葉との会話はほぼ記憶してると思う」
凛「……その記憶力、何かに使ってる?」
P「じゃなきゃこれだけの人数プロデュースできないさ」
凛「……えっと、じゃあ一応、全部で」
P「よしきた」
P「さて、バレンタインのイベントって言ったってなあ……。どこから話せばいい?」
凛「どこからって?」
P「チョコを準備した時か、イベントの最中のことか、バレンタインにあったこと全部か」
凛「全部って」
P「泰葉との会話はほぼ記憶してると思う」
凛「……その記憶力、何かに使ってる?」
P「じゃなきゃこれだけの人数プロデュースできないさ」
凛「……えっと、じゃあ一応、全部で」
P「よしきた」
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/12/07(日) 00:00:29.61 :mS15/8vv0
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/12/07(日) 00:09:39.88 :mS15/8vv0
『いつも応援してくれるみなさんに、私たちから感謝の気持ちを伝えるバレンタインイベントです。楽しみですね』
P「――って、言っててな」
凛「手作りのチョコ配るって凄いよね。私もチョコ配るイベントはやったけど、さすがにそんな用意はしてなかったよ」
P「NGで開催したイベントだったな。あれも大盛況だったが、これは本気の手作りだからな」
凛「『手作り』なんて銘打っても本当かどうかなんて分からないし、疑ってるファンも結構いたりして」
P「プレミアなんてもんじゃあすまない。しかし、あれだけの数を本当によく作ったもんさ」
『いつも応援してくれるみなさんに、私たちから感謝の気持ちを伝えるバレンタインイベントです。楽しみですね』
P「――って、言っててな」
凛「手作りのチョコ配るって凄いよね。私もチョコ配るイベントはやったけど、さすがにそんな用意はしてなかったよ」
P「NGで開催したイベントだったな。あれも大盛況だったが、これは本気の手作りだからな」
凛「『手作り』なんて銘打っても本当かどうかなんて分からないし、疑ってるファンも結構いたりして」
P「プレミアなんてもんじゃあすまない。しかし、あれだけの数を本当によく作ったもんさ」
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/12/07(日) 00:22:47.17 :mS15/8vv0
『あまり料理の経験はないのですが…がんばります』
『エプロン姿…少し慣れませんね』
『手際が悪くてすみません…。慣れていなくて…』
P「――なんて何度も言ってたよ。溶かして固めるのが主な作業だが、湯せんってなかなか難しいしな」
凛「でも結構周りからは頼りにされてたんだよね?」
P「ん、まあな。他の子に言わせてみれば――」
――――
清美『いいですね。泰葉さんの丁寧な作業はとても美しいです』
乃々『なんだか岡崎さんの姿が眩しいです…前からでしたけど…』
フレデリカ『ヤスハちゃん、上手~!全部交換する?しないかー』
――――
P「ってことらしい」
凛「フレデリカ……」
凛「でも、謙遜っていうか……本当に真面目に、ストイックにやってるんだろうね」
P「そういうとこは是非とも見習ってくれ。凛なら言うまでもないと思うがな」
『あまり料理の経験はないのですが…がんばります』
『エプロン姿…少し慣れませんね』
『手際が悪くてすみません…。慣れていなくて…』
P「――なんて何度も言ってたよ。溶かして固めるのが主な作業だが、湯せんってなかなか難しいしな」
凛「でも結構周りからは頼りにされてたんだよね?」
P「ん、まあな。他の子に言わせてみれば――」
――――
清美『いいですね。泰葉さんの丁寧な作業はとても美しいです』
乃々『なんだか岡崎さんの姿が眩しいです…前からでしたけど…』
フレデリカ『ヤスハちゃん、上手~!全部交換する?しないかー』
――――
P「ってことらしい」
凛「フレデリカ……」
凛「でも、謙遜っていうか……本当に真面目に、ストイックにやってるんだろうね」
P「そういうとこは是非とも見習ってくれ。凛なら言うまでもないと思うがな」
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/12/07(日) 00:30:31.48 :mS15/8vv0
P「ストイックっていうと、本当に凄い覚悟背負ってたな。泰葉は」
『あまり料理経験はありませんが、満足のいくチョコを作れるまで今日は帰りません』
P「――なんて言っててさ」
凛「すごいね。口に出していうのって大変なんだよ?」
P「本当に本気だったらしくてな」
『私は泊まりこんでもいいくらいの覚悟です…!ほ、本気ですから…!』
P「――って」
凛「かわいい」
P「かわいいよな」
P「ストイックっていうと、本当に凄い覚悟背負ってたな。泰葉は」
『あまり料理経験はありませんが、満足のいくチョコを作れるまで今日は帰りません』
P「――なんて言っててさ」
凛「すごいね。口に出していうのって大変なんだよ?」
P「本当に本気だったらしくてな」
『私は泊まりこんでもいいくらいの覚悟です…!ほ、本気ですから…!』
P「――って」
凛「かわいい」
P「かわいいよな」
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/12/07(日) 00:38:00.18 :mS15/8vv0
P「まあ、やっぱり作るのも大変だったワケだ」
『きゃっ…!すみません…チョコが付いちゃいました…』
『熱っ…!あ、すみません…溶けたチョコって意外と熱いですね…気をつけないと…』
P「なんてな」
凛「なんか新鮮かも。泰葉っていつも落ち着いてるイメージ」
P「そうでもないぞ。この間もうつらうつら眠そうにしてた」
凛「へえ、ちょっと見てみたいな」
P「まあ、やっぱり作るのも大変だったワケだ」
『きゃっ…!すみません…チョコが付いちゃいました…』
『熱っ…!あ、すみません…溶けたチョコって意外と熱いですね…気をつけないと…』
P「なんてな」
凛「なんか新鮮かも。泰葉っていつも落ち着いてるイメージ」
P「そうでもないぞ。この間もうつらうつら眠そうにしてた」
凛「へえ、ちょっと見てみたいな」
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/12/07(日) 00:41:34.73 :mS15/8vv0
凛「熱い……って、ちょっと舐めたりしたのかな」
P「いや?」
『な、舐めたりは、はしたないですから…しません。美味しそうですけど…しませんっ』
P「――とは言ってたがな。揺らいではいたが、まあ芯の強い子だ」
P「凛もチョコ作りながらつまみ食いなんてしないよな?」
凛「え? う、うん。そうだね……」
凛(もう味見なんてこりごり……!)
凛「熱い……って、ちょっと舐めたりしたのかな」
P「いや?」
『な、舐めたりは、はしたないですから…しません。美味しそうですけど…しませんっ』
P「――とは言ってたがな。揺らいではいたが、まあ芯の強い子だ」
P「凛もチョコ作りながらつまみ食いなんてしないよな?」
凛「え? う、うん。そうだね……」
凛(もう味見なんてこりごり……!)
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/12/07(日) 00:49:03.66 :mS15/8vv0
『チョコが溶けて…とろとろしてます』
P「――なんて、かなり楽しんでたよ。集中してて無口ではあったけどさ、表情が笑ってたんだ」
凛「ふーん、プロデューサーよく見てるね」
P「そりゃあな。でもどうにも見過ぎてたようだ」
『あの…あんまり顔を覗かれると…集中できません』
『あの…あまり顔を覗かれると…気になるのですが…どうかしましたか?』
P「って言われた。何回も言われたし、よっぽどだったらしいな」
凛「ふーん?」
P「でもそこは流石だった。すぐにまた集中モードに入っていくんだ」
『このまま少し作業に集中しますね。Pさんが話してくれたらうれしいです』
P「――って」
凛「ふーん……?」ジトー
『チョコが溶けて…とろとろしてます』
P「――なんて、かなり楽しんでたよ。集中してて無口ではあったけどさ、表情が笑ってたんだ」
凛「ふーん、プロデューサーよく見てるね」
P「そりゃあな。でもどうにも見過ぎてたようだ」
『あの…あんまり顔を覗かれると…集中できません』
『あの…あまり顔を覗かれると…気になるのですが…どうかしましたか?』
P「って言われた。何回も言われたし、よっぽどだったらしいな」
凛「ふーん?」
P「でもそこは流石だった。すぐにまた集中モードに入っていくんだ」
『このまま少し作業に集中しますね。Pさんが話してくれたらうれしいです』
P「――って」
凛「ふーん……?」ジトー
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/12/07(日) 00:56:07.98 :mS15/8vv0
P「ぽつぽつだけど、いくらか自分のことも話してくれた」
『小さい頃はドールハウスを使ってままごとで遊んでたんです。ささやかな楽しみでした』
『昔は…周りは大人ばかりでした。でも今は事務所にも学校にも友だちがいます』
P「ってさ。以前はやっぱり、厳しい世界だったんだな。うちが特殊なだけかもしれんが」
凛「仁奈やみりあは幸せ者だね。楽しく競い合えるって、心から幸せだと思う」
P「ああ。何人かは学校も一緒だし」
凛「私も……『今』、アイドルやれてることが幸せなのかな」
P「だな」
P「ぽつぽつだけど、いくらか自分のことも話してくれた」
『小さい頃はドールハウスを使ってままごとで遊んでたんです。ささやかな楽しみでした』
『昔は…周りは大人ばかりでした。でも今は事務所にも学校にも友だちがいます』
P「ってさ。以前はやっぱり、厳しい世界だったんだな。うちが特殊なだけかもしれんが」
凛「仁奈やみりあは幸せ者だね。楽しく競い合えるって、心から幸せだと思う」
P「ああ。何人かは学校も一緒だし」
凛「私も……『今』、アイドルやれてることが幸せなのかな」
P「だな」
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/12/07(日) 01:00:38.78 :mS15/8vv0
『Pさん、私…変わったと思いますか?』
P「なんてことも聞かれた」
凛「泰葉、本当に明るくなったね。最初こっちの事務所に来た時とは大違い」
P「ん、そうだな。『最初から魅力的だった』って言ってやったが」
凛「…………」
P「み、皆そうだろ」
凛「ま、いいけど」
『Pさん、私…変わったと思いますか?』
P「なんてことも聞かれた」
凛「泰葉、本当に明るくなったね。最初こっちの事務所に来た時とは大違い」
P「ん、そうだな。『最初から魅力的だった』って言ってやったが」
凛「…………」
P「み、皆そうだろ」
凛「ま、いいけど」
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/12/07(日) 01:05:20.82 :mS15/8vv0
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/12/07(日) 01:11:08.87 :mS15/8vv0
『私を応援してくれる人がいるから…がんばれるんです…』
『ラッピングも私がやりました。最後まで気持ちを込めたんです』
『ファンのみなさんが喜んでくれることが…私は嬉しいです』
P「――って言っていてな。アイドルとして見習うべき部分は多いぞ」
凛「だね。どうしても素っ気無くなっちゃうことが多いし、私もしっかりしないと」
『衣装に身を包むと緊張しますが…がんばります…!』
P「――なんて言いながら、しっかりやりきるから凄いよまったく」
『私を応援してくれる人がいるから…がんばれるんです…』
『ラッピングも私がやりました。最後まで気持ちを込めたんです』
『ファンのみなさんが喜んでくれることが…私は嬉しいです』
P「――って言っていてな。アイドルとして見習うべき部分は多いぞ」
凛「だね。どうしても素っ気無くなっちゃうことが多いし、私もしっかりしないと」
『衣装に身を包むと緊張しますが…がんばります…!』
P「――なんて言いながら、しっかりやりきるから凄いよまったく」
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/12/07(日) 01:16:57.23 :mS15/8vv0
凛「ん、ちょっと待って。ラッピングまで全部やったの……!?」
P「俺も見てたけどさ、本当に凄いだろ? ――あ」
凛「え、何?」
P「秘密にしておくように言われてたわ……」
凛「もう……」
P「でもな――」
『たくさんあって大変でしたけど、ファンのことを想いながら作業をしてると手は抜けませんからね』
P「って言ってたことは伝えたくてさ」
凛「アイドルの鑑だね……」
P「誰だってファンになるよな、こんなの」
凛「ん、ちょっと待って。ラッピングまで全部やったの……!?」
P「俺も見てたけどさ、本当に凄いだろ? ――あ」
凛「え、何?」
P「秘密にしておくように言われてたわ……」
凛「もう……」
P「でもな――」
『たくさんあって大変でしたけど、ファンのことを想いながら作業をしてると手は抜けませんからね』
P「って言ってたことは伝えたくてさ」
凛「アイドルの鑑だね……」
P「誰だってファンになるよな、こんなの」
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/12/07(日) 01:21:13.80 :mS15/8vv0
P「そう言いつつ、他の子から学ぶところは貪欲に学んでいくんだよ」
『清美ちゃんはファンの人たちとの交流が上手ですね。私も見習わないと…』
P「とか」
『私もフレデリカさんみたいに…もっとかわいく衣装を着こなしたいですね』
P「とかな」
凛「本当に立派……今度から敬語使おうかな」
P「俺にもな」
凛「考えておくね」
P「そう言いつつ、他の子から学ぶところは貪欲に学んでいくんだよ」
『清美ちゃんはファンの人たちとの交流が上手ですね。私も見習わないと…』
P「とか」
『私もフレデリカさんみたいに…もっとかわいく衣装を着こなしたいですね』
P「とかな」
凛「本当に立派……今度から敬語使おうかな」
P「俺にもな」
凛「考えておくね」
22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/12/07(日) 01:27:01.60 :mS15/8vv0
P「でも、結構苦手なことなんかが結構あってな」
P「結局、チョコは――」
『チョコはいろんな形なんです。け、決して不器用と言うわけでは…』
P「って感じだし」
凛「ごまかそうとすることもあるんだね。ふふ、やっぱりちょっとかわいい」
P「会場入りの時ちょっと転びそうになったしな。でもやっぱり頑張り屋だ」
『………い…いぇいっ…!………………す、すごい盛り上がっています…!』
P「――って。頼みはしたが、本当にやってくれるとは」
凛「わ、私には無理かも……」
P「でも、結構苦手なことなんかが結構あってな」
P「結局、チョコは――」
『チョコはいろんな形なんです。け、決して不器用と言うわけでは…』
P「って感じだし」
凛「ごまかそうとすることもあるんだね。ふふ、やっぱりちょっとかわいい」
P「会場入りの時ちょっと転びそうになったしな。でもやっぱり頑張り屋だ」
『………い…いぇいっ…!………………す、すごい盛り上がっています…!』
P「――って。頼みはしたが、本当にやってくれるとは」
凛「わ、私には無理かも……」
23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/12/07(日) 01:31:02.99 :mS15/8vv0
P「いや、もうホントにかわいいんだこれが!」
凛「うわ、急にエンジンかけないでよ」
P「フレデリカと取り合いになったぞ!」
――――
フレデリカ『ヤスハちゃん、かわいい~!チョコよりあっち食べたい☆』
フレデリカ『おとなしい子って、かわいいよねー。プロデューサーには渡さないから☆』
――――
P「ってな。もちろん一歩も引かなかった」フフーン
凛「食べたいって……」
P「いや、もうホントにかわいいんだこれが!」
凛「うわ、急にエンジンかけないでよ」
P「フレデリカと取り合いになったぞ!」
――――
フレデリカ『ヤスハちゃん、かわいい~!チョコよりあっち食べたい☆』
フレデリカ『おとなしい子って、かわいいよねー。プロデューサーには渡さないから☆』
――――
P「ってな。もちろん一歩も引かなかった」フフーン
凛「食べたいって……」
24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/12/07(日) 01:38:04.74 :mS15/8vv0
P「でも泰葉は嬉しいこと言ってくれるからな、俺に」
凛「分かったから強調するのやめようよ」
『Pさんがプロデュースしてくれるから…私は安心できるんですよ。ふふっ…』
『お仕事の時にPさんが一緒にいることも、落ち着くんです。安心するというか…』
P「ってな! プロデューサー冥利に尽きるってもんだ!」
凛「……そう」
P「これまだ一部だからな……?」フフ
凛「……そう」
P「でも泰葉は嬉しいこと言ってくれるからな、俺に」
凛「分かったから強調するのやめようよ」
『Pさんがプロデュースしてくれるから…私は安心できるんですよ。ふふっ…』
『お仕事の時にPさんが一緒にいることも、落ち着くんです。安心するというか…』
P「ってな! プロデューサー冥利に尽きるってもんだ!」
凛「……そう」
P「これまだ一部だからな……?」フフ
凛「……そう」
25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/12/07(日) 01:42:18.85 :mS15/8vv0
『間近で喜んでくれる人が見れると、私は間違ってなかったんだなって…思えるんです』
『気持ちが伝わると、こんなにも心が晴れやかになるんですね』
『Pさん…私、アイドルになれて…本当に…良かったです…』
P「とどめにこうだよ! やっぱ『アイドルになってよかった』ってのは俺には最高の褒め言葉でもあるからな!」
凛「私も、いつも思ってるよ」
P「そうかそうか!」ハッハッハ
凛「…………」
『間近で喜んでくれる人が見れると、私は間違ってなかったんだなって…思えるんです』
『気持ちが伝わると、こんなにも心が晴れやかになるんですね』
『Pさん…私、アイドルになれて…本当に…良かったです…』
P「とどめにこうだよ! やっぱ『アイドルになってよかった』ってのは俺には最高の褒め言葉でもあるからな!」
凛「私も、いつも思ってるよ」
P「そうかそうか!」ハッハッハ
凛「…………」
26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/12/07(日) 01:46:57.63 :mS15/8vv0
凛「で、本題はここからなんだよね?」
P「そうだ。イベントの帰り道だな二人で色々話しながら、こう――」
凛「む、詳しくお願いね」
P「ああ、もちろん」
凛「で、本題はここからなんだよね?」
P「そうだ。イベントの帰り道だな二人で色々話しながら、こう――」
凛「む、詳しくお願いね」
P「ああ、もちろん」
27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/12/07(日) 01:55:09.78 :mS15/8vv0
P「本当に色々話してくれたよ」
『そういえば…家族にも楽しそうと…最近は言われます…』
P「とか。昔は疲れた様子が多かったらしい。そういうの聞くとやっぱり嬉しいよな」
P「凛はどうだ? 俺の変な話とかしてないよな?」
凛「どうだろうね?」
P「えっ、やめてくれよ。心当たり結構あるわ」
凛「大丈夫。プロデューサーなら心配することないでしょ?」
P「本当に色々話してくれたよ」
『そういえば…家族にも楽しそうと…最近は言われます…』
P「とか。昔は疲れた様子が多かったらしい。そういうの聞くとやっぱり嬉しいよな」
P「凛はどうだ? 俺の変な話とかしてないよな?」
凛「どうだろうね?」
P「えっ、やめてくれよ。心当たり結構あるわ」
凛「大丈夫。プロデューサーなら心配することないでしょ?」
28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/12/07(日) 02:00:04.13 :mS15/8vv0
『学校は…楽しいですよ。仕事とは違う経験ができますし、それに学業は疎かにしたくありません』
P「とかな。立派だよまったく」
凛「わ、私も学校頑張ってるからね?」
P「分かってる。NGはなんだかんだ皆成績いいもんな」
凛「う、うん。そうだね」
凛「それより、たしか泰葉って学校帰りの時は眼鏡かけてたよね?」
P「勉強するときだけらしいぞ。実は形から入るタイプだったりしてな」
『学校は…楽しいですよ。仕事とは違う経験ができますし、それに学業は疎かにしたくありません』
P「とかな。立派だよまったく」
凛「わ、私も学校頑張ってるからね?」
P「分かってる。NGはなんだかんだ皆成績いいもんな」
凛「う、うん。そうだね」
凛「それより、たしか泰葉って学校帰りの時は眼鏡かけてたよね?」
P「勉強するときだけらしいぞ。実は形から入るタイプだったりしてな」
29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/12/07(日) 02:05:47.73 :mS15/8vv0
P「もちろん過去のこともいくらか話してくれた」
『アイドルは…私の憧れでした。いつも明るくて楽しそうで…そんな姿を、昔から見ていました…』
P「子役やモデル業がメインだったとは聞いてるが、アイドルへの憧れは昔からあったんだな」
凛「責任重大だね、プロデューサー?」
P「無論やるだけのことをやる。少なくとも今お前のいる場所までは連れて行くつもりだ」
凛「ふふ、私も気をつけないと。うかうかしてられないね」
P「泰葉は凄いぞ?」
凛「負けてられない」
P「もちろん過去のこともいくらか話してくれた」
『アイドルは…私の憧れでした。いつも明るくて楽しそうで…そんな姿を、昔から見ていました…』
P「子役やモデル業がメインだったとは聞いてるが、アイドルへの憧れは昔からあったんだな」
凛「責任重大だね、プロデューサー?」
P「無論やるだけのことをやる。少なくとも今お前のいる場所までは連れて行くつもりだ」
凛「ふふ、私も気をつけないと。うかうかしてられないね」
P「泰葉は凄いぞ?」
凛「負けてられない」
30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/12/07(日) 02:09:50.83 :mS15/8vv0
P「それで、ふっと、こう――」
『あの…バレンタイン、ですから…。ファンだけじゃなくて…これは…Pさんのためのチョコを…』
P「もらったよ。ブラウニーだ」
凛「ふーん……?」
P「実はまばらに人もいたんだけどさ」
『子供の頃から忙しくて…遊ぶ時間はありませんでした。だから…今はわがまま…いいですか?』
『Pさん…今日一日このまま…付き合ってください…。い、いいですよね…?』
P「……ってな」
凛「う、そんなの……ずるいよ」
P「それで、ふっと、こう――」
『あの…バレンタイン、ですから…。ファンだけじゃなくて…これは…Pさんのためのチョコを…』
P「もらったよ。ブラウニーだ」
凛「ふーん……?」
P「実はまばらに人もいたんだけどさ」
『子供の頃から忙しくて…遊ぶ時間はありませんでした。だから…今はわがまま…いいですか?』
『Pさん…今日一日このまま…付き合ってください…。い、いいですよね…?』
P「……ってな」
凛「う、そんなの……ずるいよ」
31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/12/07(日) 02:16:45.03 :mS15/8vv0
P「さ、この話はやめだ。なんか泣きそうになってきたしな」
凛「泰葉、本当に強敵……」
P「そりゃどの意味だ? ……ま、芸能人としては頼れる先輩でもあるぞ」
P「でも、アイドルとしてはそう長いワケじゃあない。お互い意識しあえるなら、まあ今のままいいんじゃないか?」
凛「うん。私、これからも走り続けるよ」
P「おう。熱くなったけどさ、俺はアイドル皆大好きだ」
P「だからさ、限界超えて輝いてほしいんだ」
P「泰葉のこと、引っ張ってやってくれ」
P「――アイドルの先輩として」
凛「うん、分かった」
完
P「さ、この話はやめだ。なんか泣きそうになってきたしな」
凛「泰葉、本当に強敵……」
P「そりゃどの意味だ? ……ま、芸能人としては頼れる先輩でもあるぞ」
P「でも、アイドルとしてはそう長いワケじゃあない。お互い意識しあえるなら、まあ今のままいいんじゃないか?」
凛「うん。私、これからも走り続けるよ」
P「おう。熱くなったけどさ、俺はアイドル皆大好きだ」
P「だからさ、限界超えて輝いてほしいんだ」
P「泰葉のこと、引っ張ってやってくれ」
P「――アイドルの先輩として」
凛「うん、分かった」
完
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