2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/04(月) 23:23:28.73 :kMac+6mN0
――――事務所――――
水瀬伊織「ふう、ただいまー」
天海春香「あっ、おかえりお姉ちゃん!」
伊織「えっ!?違っ――違う!」
春香「あはは、冗談だよ。おかえり、伊織」
伊織「まったく、急に訳分かんないこと言わないでよね」
我那覇響「おかえり伊織。あながち訳分かんないことでもないぞ。お姉ちゃんって言うのは」
伊織「あら響、それはどういう意味?」
響「ほら、春香は精神年齢が低いからな。お姉ちゃんでも間違ってはいないんだ」
伊織「ああ、小学生並だもんね」
響「幼稚園だぞ」
春香「赤ちゃんだバブー」
響「よし、埋めよう」
春香「待って、思い切りが良すぎる」
――――事務所――――
水瀬伊織「ふう、ただいまー」
天海春香「あっ、おかえりお姉ちゃん!」
伊織「えっ!?違っ――違う!」
春香「あはは、冗談だよ。おかえり、伊織」
伊織「まったく、急に訳分かんないこと言わないでよね」
我那覇響「おかえり伊織。あながち訳分かんないことでもないぞ。お姉ちゃんって言うのは」
伊織「あら響、それはどういう意味?」
響「ほら、春香は精神年齢が低いからな。お姉ちゃんでも間違ってはいないんだ」
伊織「ああ、小学生並だもんね」
響「幼稚園だぞ」
春香「赤ちゃんだバブー」
響「よし、埋めよう」
春香「待って、思い切りが良すぎる」
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3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/04(月) 23:24:26.23 :kMac+6mN0
響「伊織は今日の仕事終わったのか?」
伊織「そうね、後は帰るだけよ」
春香「今日はどんな仕事だったの?」
伊織「ただの司会よ。スポーツ番組の」
春香「おパンツ番組?」
伊織「言ってないわ」
響「伊織は今日の仕事終わったのか?」
伊織「そうね、後は帰るだけよ」
春香「今日はどんな仕事だったの?」
伊織「ただの司会よ。スポーツ番組の」
春香「おパンツ番組?」
伊織「言ってないわ」
4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/04(月) 23:25:13.57 :kMac+6mN0
伊織「スポーツなんてあまり詳しくないから少し緊張したわ」
春香「お疲れ様だねー、そうだわたしが作ったスペシャルドリンク飲む?」
伊織「あんたが作ったの?……そうね飲んでみようかしら」
春香「はい、これなんだけど」
伊織「あら、美味しそうじゃない。でも、何でビーカーに入ってるの?他に入れ物はなかったの?」
春香「実はね、ガラス製の器じゃないと溶けちゃうんだ」
伊織「何て劇物作ってるのよアンタは!!」バチン
春香「ありがとうございます!!」
伊織「スポーツなんてあまり詳しくないから少し緊張したわ」
春香「お疲れ様だねー、そうだわたしが作ったスペシャルドリンク飲む?」
伊織「あんたが作ったの?……そうね飲んでみようかしら」
春香「はい、これなんだけど」
伊織「あら、美味しそうじゃない。でも、何でビーカーに入ってるの?他に入れ物はなかったの?」
春香「実はね、ガラス製の器じゃないと溶けちゃうんだ」
伊織「何て劇物作ってるのよアンタは!!」バチン
春香「ありがとうございます!!」
5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/04(月) 23:26:01.81 :kMac+6mN0
伊織「あんた何作ってるのよ!」
春香「い、いや違うんだよ!」
伊織「何が違うのよ!」
春香「わたしは最近健康に気を使っててね。健康に良さそうな飲み物はないか探してたんだよ」
伊織「……それがどうしたのよ」
春香「それで、めちゃくちゃ健康に良さそうな水を見つけたから実際に作ってみたんだよ」
伊織「……水?水なのこれ?」
春香「うん、王水って言うんだけど」
伊織「人体にとって極めて有害なやつじゃない!!」バチン
春香「もっとください!!」
伊織「あんた何作ってるのよ!」
春香「い、いや違うんだよ!」
伊織「何が違うのよ!」
春香「わたしは最近健康に気を使っててね。健康に良さそうな飲み物はないか探してたんだよ」
伊織「……それがどうしたのよ」
春香「それで、めちゃくちゃ健康に良さそうな水を見つけたから実際に作ってみたんだよ」
伊織「……水?水なのこれ?」
春香「うん、王水って言うんだけど」
伊織「人体にとって極めて有害なやつじゃない!!」バチン
春香「もっとください!!」
6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/04(月) 23:26:50.36 :kMac+6mN0
伊織「あんたバッカじゃないの!?」
春香「いやでも、待って!考えてみてよ!王水だよ?王の水だよ?めちゃくちゃ健康に良さそうじゃない!」
伊織「材料を見たらどんなものか分かるでしょ!!」
春香「いや、でもさ言い訳させてよ!」
響「言い訳していいわけ?」
春香「このタイミングで殴りたくなるようなギャグを言うのは卑怯じゃない?」
伊織「あんたバッカじゃないの!?」
春香「いやでも、待って!考えてみてよ!王水だよ?王の水だよ?めちゃくちゃ健康に良さそうじゃない!」
伊織「材料を見たらどんなものか分かるでしょ!!」
春香「いや、でもさ言い訳させてよ!」
響「言い訳していいわけ?」
春香「このタイミングで殴りたくなるようなギャグを言うのは卑怯じゃない?」
8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/04(月) 23:27:44.07 :kMac+6mN0
伊織「……はぁ、もういいわ。とりあえず、その処理はちゃんとしなさいね」
春香「うん、正規の手続きを踏んでちゃんとするよ」
響「あっ、そうだ伊織。暇ならご飯でも行かないか?」
伊織「ご飯?」
響「ああ、最近忙しくて顔を合わせるのも久々だろ?たまにはどうかと思ってな」
伊織「……いいわね、付き合うわ」
春香「よーし、それじゃ出発しんこー!」
響「あ、春香も来るんだ」
春香「行くよ!!!!」
伊織「……はぁ、もういいわ。とりあえず、その処理はちゃんとしなさいね」
春香「うん、正規の手続きを踏んでちゃんとするよ」
響「あっ、そうだ伊織。暇ならご飯でも行かないか?」
伊織「ご飯?」
響「ああ、最近忙しくて顔を合わせるのも久々だろ?たまにはどうかと思ってな」
伊織「……いいわね、付き合うわ」
春香「よーし、それじゃ出発しんこー!」
響「あ、春香も来るんだ」
春香「行くよ!!!!」
10:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/04(月) 23:28:38.56 :kMac+6mN0
響「さて、着いたな。みんな大好きファミリーレストラン」
春香「それじゃあ一緒のテーブルを囲んだわたしたちは家族だね」
伊織「何でそういうことになるの?」
春香「響ちゃんがパパで伊織が長女、そしてわたしが――」
響「構成員Aだな」
春香「わたしだけ違うファミリーに所属してない?」
響「さて、着いたな。みんな大好きファミリーレストラン」
春香「それじゃあ一緒のテーブルを囲んだわたしたちは家族だね」
伊織「何でそういうことになるの?」
春香「響ちゃんがパパで伊織が長女、そしてわたしが――」
響「構成員Aだな」
春香「わたしだけ違うファミリーに所属してない?」
11:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/04(月) 23:29:31.83 :kMac+6mN0
伊織「とりあえず注文するわよ」
春香「わたしがシーザーサラダで響ちゃんがドリア、それとドリンクバーお願い」
伊織「……あんたたち早いわね」
春香「そう?こんなもんでしょ」
響「ここはよく自分たちが使ってるからな。メニューもずっと同じだ」
伊織「ふーん」
春香「伊織は何食べる?わたしのおすすめは水だけど」
伊織「じゃあドリンクバー頼んでんじゃないわよ」
伊織「とりあえず注文するわよ」
春香「わたしがシーザーサラダで響ちゃんがドリア、それとドリンクバーお願い」
伊織「……あんたたち早いわね」
春香「そう?こんなもんでしょ」
響「ここはよく自分たちが使ってるからな。メニューもずっと同じだ」
伊織「ふーん」
春香「伊織は何食べる?わたしのおすすめは水だけど」
伊織「じゃあドリンクバー頼んでんじゃないわよ」
12:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/04(月) 23:30:42.40 :kMac+6mN0
伊織「えーと、わたしはピザにするわ」
春香「伊織、そんなのメニューにないよ」
伊織「え?だってここに載ってるわよ?」
春香「ピザじゃなくてピッツァだから」
伊織「イラッとするわね」
伊織「えーと、わたしはピザにするわ」
春香「伊織、そんなのメニューにないよ」
伊織「え?だってここに載ってるわよ?」
春香「ピザじゃなくてピッツァだから」
伊織「イラッとするわね」
13:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/04(月) 23:31:31.11 :kMac+6mN0
響「それじゃあ頼むぞ」
ピンポーン
店員「はーい、お待たせしました。ご注文をどうぞ」
響「シーザーサラダとドリアとピザを一つずつ、それとドリンクバーをお願いします」
店員「かしこまりました」
春香「あ、すいません。訂正いいですか?」
店員「はい、どうぞ」
響「ん?自分何か間違えてたか?」
春香「ピザじゃなくてピッツァで」
店員「は、はぁ……」
響「それとありっっっっっったけのフォークください。人を穴だらけにできるぐらいの」
春香「すいません、勘弁してください」
響「それじゃあ頼むぞ」
ピンポーン
店員「はーい、お待たせしました。ご注文をどうぞ」
響「シーザーサラダとドリアとピザを一つずつ、それとドリンクバーをお願いします」
店員「かしこまりました」
春香「あ、すいません。訂正いいですか?」
店員「はい、どうぞ」
響「ん?自分何か間違えてたか?」
春香「ピザじゃなくてピッツァで」
店員「は、はぁ……」
響「それとありっっっっっったけのフォークください。人を穴だらけにできるぐらいの」
春香「すいません、勘弁してください」
14:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/04(月) 23:32:24.49 :kMac+6mN0
店員「それでは少々お待ちくださいませ」
タッタッタッ
伊織「あんたね、店員さん困らせてるんじゃないわよ」
春香「あはは、ごめんね」
響「そうだぞ春香。店員さん『マジやっべえなこいつ』って目をしてたぞ」
伊織「あんたもよ、響」
響「自分もか?」
伊織「そうよ、何が人を穴だらけにできるぐらいの――」
店員「お待たせしました。人を穴だらけにできるぐらいのフォークです」
ドサッ
伊織「……は!?」
響「ありがとな」パァン
店員「いえいえ」パァン
春香「ちょっと!何ハイタッチしてるの!ズルイ!!」
伊織「呆れたわ……」
店員「それでは少々お待ちくださいませ」
タッタッタッ
伊織「あんたね、店員さん困らせてるんじゃないわよ」
春香「あはは、ごめんね」
響「そうだぞ春香。店員さん『マジやっべえなこいつ』って目をしてたぞ」
伊織「あんたもよ、響」
響「自分もか?」
伊織「そうよ、何が人を穴だらけにできるぐらいの――」
店員「お待たせしました。人を穴だらけにできるぐらいのフォークです」
ドサッ
伊織「……は!?」
響「ありがとな」パァン
店員「いえいえ」パァン
春香「ちょっと!何ハイタッチしてるの!ズルイ!!」
伊織「呆れたわ……」
15:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/04(月) 23:33:21.72 :kMac+6mN0
響「たぶんあの店員さんもピッツァって言い方がイラッとしたらしいな」
春香「ほえー、みんなピッツァって言い方気に入らないんだね」
伊織「気に入らなかったのはあんたの態度だと思うけどね」
響「よし、それじゃあ」スッ
春香「えっ、待って!ホントにするの!?でも響ちゃんにされるなら嬉しいような恐悦至極なような……」
伊織「どっちも喜んでるじゃない」
春香「あっ、でもアイドルとしてやってけなくなるので勘弁してくださいぃぃぃぃぃぃっ!!」
響「いや、普通に返してくるだけだけど。こんなに使わないし」
春香「あ、な~んだ。やっぱりそっか……チクショウ!」
伊織「悔しがってんじゃないわよ」
響「たぶんあの店員さんもピッツァって言い方がイラッとしたらしいな」
春香「ほえー、みんなピッツァって言い方気に入らないんだね」
伊織「気に入らなかったのはあんたの態度だと思うけどね」
響「よし、それじゃあ」スッ
春香「えっ、待って!ホントにするの!?でも響ちゃんにされるなら嬉しいような恐悦至極なような……」
伊織「どっちも喜んでるじゃない」
春香「あっ、でもアイドルとしてやってけなくなるので勘弁してくださいぃぃぃぃぃぃっ!!」
響「いや、普通に返してくるだけだけど。こんなに使わないし」
春香「あ、な~んだ。やっぱりそっか……チクショウ!」
伊織「悔しがってんじゃないわよ」
16:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/04(月) 23:34:12.78 :kMac+6mN0
響「よし、返してきたぞ」
春香「おかえりんこ」
響「ただいま」
春香「あら、ノリが悪いね」
響「はいはい。ついでに飲み物いれてきたぞ」
伊織「あら、気が利くじゃない」
春香「あーっ、こんなの絶対わたしのにイタズラしてるじゃん!」
響「まず、伊織はオレンジジュースな」
伊織「にひひ、ありがと」
響「それと自分がさんぴん茶」
響「そして春香は――」
春香「こんなの絶対コーヒーとコーラを混ぜたパッと見分からない劇物だしてくるやつじゃん!もしくはウーロン茶にメロンソーダ混ぜたような色も味もヤバイような――」
響「はい、お水」
春香「水」
響「よし、返してきたぞ」
春香「おかえりんこ」
響「ただいま」
春香「あら、ノリが悪いね」
響「はいはい。ついでに飲み物いれてきたぞ」
伊織「あら、気が利くじゃない」
春香「あーっ、こんなの絶対わたしのにイタズラしてるじゃん!」
響「まず、伊織はオレンジジュースな」
伊織「にひひ、ありがと」
響「それと自分がさんぴん茶」
響「そして春香は――」
春香「こんなの絶対コーヒーとコーラを混ぜたパッと見分からない劇物だしてくるやつじゃん!もしくはウーロン茶にメロンソーダ混ぜたような色も味もヤバイような――」
響「はい、お水」
春香「水」
17:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/04(月) 23:35:26.54 :kMac+6mN0
春香「……」チラッ
店員「いらっしゃいませー」
店員「ご注文はウナギですか?」
店員「いやーっ!!男の人ぉぉぉぉぉっ!!」ドゴォッ
春香「それにしてもファミレスの店員さんっていいよねー」
伊織「いきなりどうしたの?」
春香「いやさ、店員さん見てたらわたしもバイトしたいなーって」
響「ああ、いいんじゃないか?」
春香「そう?」
響「ああ、身体は丈夫そうだし怪しい薬に耐えられるかもな」
春香「いつからそんなバイトの話になったの?」
春香「……」チラッ
店員「いらっしゃいませー」
店員「ご注文はウナギですか?」
店員「いやーっ!!男の人ぉぉぉぉぉっ!!」ドゴォッ
春香「それにしてもファミレスの店員さんっていいよねー」
伊織「いきなりどうしたの?」
春香「いやさ、店員さん見てたらわたしもバイトしたいなーって」
響「ああ、いいんじゃないか?」
春香「そう?」
響「ああ、身体は丈夫そうだし怪しい薬に耐えられるかもな」
春香「いつからそんなバイトの話になったの?」
18:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/04(月) 23:36:40.93 :kMac+6mN0
響「春香がバイトって難しいと思うんだけどなー」
春香「そんなことないよ」
響「じゃあ今から自分が客やるから、春香は店員やってよ」
春香「了解!」
響「すいませーん」
春香「はいはい、何でしょうか?」
響「臓器って売ってます?」
春香「ウチはそういう店じゃないです」
響「春香がバイトって難しいと思うんだけどなー」
春香「そんなことないよ」
響「じゃあ今から自分が客やるから、春香は店員やってよ」
春香「了解!」
響「すいませーん」
春香「はいはい、何でしょうか?」
響「臓器って売ってます?」
春香「ウチはそういう店じゃないです」
19:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/04(月) 23:37:53.50 :kMac+6mN0
春香「ウチは普通のファミレスですので……」
響「……あっ、なるほど」
春香「分かっていただけました?」
響「ああ、小麦粉に見せかけて白い粉を」
春香「売らないね」
響「ミントに見せかけて○麻を」
春香「売らないね」
響「星座、タロット、血液型」
春香「占いね――って何言わせるの!?」
響「やったな春香!息ピッタリ!」
春香「ハイ!ターッチ!」
パァン
春香・響「いぇい☆」
春香「じゃないよ!!!!!!!!!!!!」
伊織「あんたらホント楽しそうねー」
春香「ウチは普通のファミレスですので……」
響「……あっ、なるほど」
春香「分かっていただけました?」
響「ああ、小麦粉に見せかけて白い粉を」
春香「売らないね」
響「ミントに見せかけて○麻を」
春香「売らないね」
響「星座、タロット、血液型」
春香「占いね――って何言わせるの!?」
響「やったな春香!息ピッタリ!」
春香「ハイ!ターッチ!」
パァン
春香・響「いぇい☆」
春香「じゃないよ!!!!!!!!!!!!」
伊織「あんたらホント楽しそうねー」
20:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/04(月) 23:38:47.42 :kMac+6mN0
春香「わたしは普通に店員さんしたかっただけなのになー」
伊織「ま、あんたに店員は無理そうね」
春香「そんなことないよ!きっと看板娘って呼ばれるようになるよ!」
響「ああ、体型が看板みたいだもんな」
春香「看板娘ってそういう意味じゃないよ。何その悲しすぎる命名」
春香「わたしは普通に店員さんしたかっただけなのになー」
伊織「ま、あんたに店員は無理そうね」
春香「そんなことないよ!きっと看板娘って呼ばれるようになるよ!」
響「ああ、体型が看板みたいだもんな」
春香「看板娘ってそういう意味じゃないよ。何その悲しすぎる命名」
21:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/04(月) 23:39:44.03 :kMac+6mN0
店員「お待たせしました。シーザーサラダです」
春香「あっ、ありがとうございます」
店員「他はもう少々お待ちください」
響「はーい」
春香「シーザーサラダっていつも来るの早いよね」
伊織「そりゃ作るの簡単そうだしね」
響「沖縄にはシーザーサラダによく似たシーサーサラダって言うのがあるぞ」
伊織「えっ、そんなのがあるの!?気になるわね……どんなサラダ?」
響「いやまぁ、ウソなんだけどな」
伊織「何よそれ!!」
春香「あー、わたしも騙されたなー」
店員「お待たせしました。シーザーサラダです」
春香「あっ、ありがとうございます」
店員「他はもう少々お待ちください」
響「はーい」
春香「シーザーサラダっていつも来るの早いよね」
伊織「そりゃ作るの簡単そうだしね」
響「沖縄にはシーザーサラダによく似たシーサーサラダって言うのがあるぞ」
伊織「えっ、そんなのがあるの!?気になるわね……どんなサラダ?」
響「いやまぁ、ウソなんだけどな」
伊織「何よそれ!!」
春香「あー、わたしも騙されたなー」
22:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/04(月) 23:40:38.23 :kMac+6mN0
伊織「何か沖縄のウソはずるいわよ」
響「そうか?」
伊織「そうよ、大体のことはありそうってなるもの」
響「例えばどんなの?」
春香「沖縄では『あなたの遺伝子が呼んでる……っ!』が今晩どう?って意味で使われているとか」
響「もはや沖縄関係ないだろ」
伊織「何か沖縄のウソはずるいわよ」
響「そうか?」
伊織「そうよ、大体のことはありそうってなるもの」
響「例えばどんなの?」
春香「沖縄では『あなたの遺伝子が呼んでる……っ!』が今晩どう?って意味で使われているとか」
響「もはや沖縄関係ないだろ」
23:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/04(月) 23:41:39.24 :kMac+6mN0
春香「でもさ、わたしたちの周りで沖縄出身って響ちゃんしかいないし」
伊織「そうね、あんたが私たちの沖縄イメージを決めてるといっても過言ではないわ」
響「じゃあ、一ついい事を教えよう。沖縄県人は東京都民よりみんな頭がいいんだぞ」
伊織「ウソつきなさいよ」
響「ホントだぞ。だって沖縄『賢人』だし」
伊織「くっだらないこと言ってんじゃないわよ!!」
春香「でもさ、わたしたちの周りで沖縄出身って響ちゃんしかいないし」
伊織「そうね、あんたが私たちの沖縄イメージを決めてるといっても過言ではないわ」
響「じゃあ、一ついい事を教えよう。沖縄県人は東京都民よりみんな頭がいいんだぞ」
伊織「ウソつきなさいよ」
響「ホントだぞ。だって沖縄『賢人』だし」
伊織「くっだらないこと言ってんじゃないわよ!!」
24:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/04(月) 23:42:33.20 :kMac+6mN0
店員「お待たせしました。ドリアとピザです。ご注文は以上でよろしかったでしょうか?」
春香「はい、ありがとうございます」
店員「それでは失礼いたします」
春香「さて、みんな揃ったし食べようか」
伊織「そうね、いただきます」
春香・響「いただきマンモス」
伊織「あんたらってしょーもないところで息合うわね」
店員「お待たせしました。ドリアとピザです。ご注文は以上でよろしかったでしょうか?」
春香「はい、ありがとうございます」
店員「それでは失礼いたします」
春香「さて、みんな揃ったし食べようか」
伊織「そうね、いただきます」
春香・響「いただきマンモス」
伊織「あんたらってしょーもないところで息合うわね」
26:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/04(月) 23:43:26.86 :kMac+6mN0
…………
伊織「……ふぅ、中々美味しかったわね」
春香「そうだねー」
響「デザートどうする?頼む?」
伊織「あっ、デザートで思い出したんだけど」
春香「何々?」
伊織「私のゴージャスセレブプリンが誰かに食べられてたんだけど、何か知らない?」
春香「ああ、あの『伊織の!食べたら殺す!』って書いてたやつ?」
伊織「……何で知ってんの?」
春香「……あっ」
響「どうやらマヌケは見つかったようだな」
…………
伊織「……ふぅ、中々美味しかったわね」
春香「そうだねー」
響「デザートどうする?頼む?」
伊織「あっ、デザートで思い出したんだけど」
春香「何々?」
伊織「私のゴージャスセレブプリンが誰かに食べられてたんだけど、何か知らない?」
春香「ああ、あの『伊織の!食べたら殺す!』って書いてたやつ?」
伊織「……何で知ってんの?」
春香「……あっ」
響「どうやらマヌケは見つかったようだな」
27:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/04(月) 23:44:28.55 :kMac+6mN0
春香「ち、違うよ!わたしを疑ってるの?」
伊織「いいえ、別に疑ってはないわ」
春香「あ、そうなの?」
伊織「確信してるのよ」
春香「余計ダメじゃん」
伊織「吐きなさいよ、このバカリボン!あんたが私のプリンを食べたんでしょ!」
春香「いや、その……等価交換!そう!等価交換だったんだよ!」
伊織「何を言ってんのよ!」
春香「今回のファミレスを奢るからチャラという事でどう?」
伊織「あんたね、人の物食べておいてそれだけで許されると思ってるの?」
春香「わ、分かったよ……はい、これ」
伊織「……何コレ?」
春香「サルミアッキ」
伊織「要らないわよ!!」
春香「ち、違うよ!わたしを疑ってるの?」
伊織「いいえ、別に疑ってはないわ」
春香「あ、そうなの?」
伊織「確信してるのよ」
春香「余計ダメじゃん」
伊織「吐きなさいよ、このバカリボン!あんたが私のプリンを食べたんでしょ!」
春香「いや、その……等価交換!そう!等価交換だったんだよ!」
伊織「何を言ってんのよ!」
春香「今回のファミレスを奢るからチャラという事でどう?」
伊織「あんたね、人の物食べておいてそれだけで許されると思ってるの?」
春香「わ、分かったよ……はい、これ」
伊織「……何コレ?」
春香「サルミアッキ」
伊織「要らないわよ!!」
28:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/04(月) 23:45:20.30 :kMac+6mN0
伊織「何でプリンの代わりが世界一マズイ飴なのよ!」
春香「ち、違うよ!この飴を渡したのは意味があってね!」
伊織「意味?意味って何よ?」
春香「確かに、その飴は世界一マズイ。でも、逆に考えてみて?この飴を食べたという事は他の全ての食材が美味しく感じられるということだよ?」
伊織「何よそのマイナスなポジティブ……」
伊織「何でプリンの代わりが世界一マズイ飴なのよ!」
春香「ち、違うよ!この飴を渡したのは意味があってね!」
伊織「意味?意味って何よ?」
春香「確かに、その飴は世界一マズイ。でも、逆に考えてみて?この飴を食べたという事は他の全ての食材が美味しく感じられるということだよ?」
伊織「何よそのマイナスなポジティブ……」
29:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/04(月) 23:46:20.63 :kMac+6mN0
春香「それに、プリンを食べたのには深い訳があるんだよ!」
響「言い訳していいわけ?」
春香「響ちゃんはそれしか言えないの?」
伊織「で、訳って何よ」
春香「いやさ、あれだけみんなの心を掴んで離さないゴージャスセレブプリンをわたしが作れるようになったらみんな喜ぶだろうなーって、それでどんな材料が使われてるんだろうって見ている内に食べちゃったんだよ」
伊織「……はぁ、あんたってやつは」
春香「ご、ごめんね?ちゃんと後で弁償するつもりだったんだよ」
伊織「別にいいわ」
春香「さっすが伊織!「デコ」が広いね!」
伊織「やっぱり殺すわ」
春香「ち、違う!わたしは『心』って言ったの!デコって言ったのは響ちゃんだよ!」
春香「それに、プリンを食べたのには深い訳があるんだよ!」
響「言い訳していいわけ?」
春香「響ちゃんはそれしか言えないの?」
伊織「で、訳って何よ」
春香「いやさ、あれだけみんなの心を掴んで離さないゴージャスセレブプリンをわたしが作れるようになったらみんな喜ぶだろうなーって、それでどんな材料が使われてるんだろうって見ている内に食べちゃったんだよ」
伊織「……はぁ、あんたってやつは」
春香「ご、ごめんね?ちゃんと後で弁償するつもりだったんだよ」
伊織「別にいいわ」
春香「さっすが伊織!「デコ」が広いね!」
伊織「やっぱり殺すわ」
春香「ち、違う!わたしは『心』って言ったの!デコって言ったのは響ちゃんだよ!」
30:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/04(月) 23:47:13.89 :kMac+6mN0
伊織「……はぁ、春香」
春香「は、はい!」
伊織「今度、あんたがプリン作って持ってきなさい。それでチャラよ」
春香「あ、許してくれるの?」
伊織「その代わり、この伊織ちゃんを唸らせるようなプリンを作ってこないと承知しないんだから」
春香「任せて!とびっきり美味しいプリンを作ってみせるから」
伊織「そう?なら、楽しみしてるわね、にひひ♪」
春香「いやー、伊織の「デコ」が広くて良かったよ」
伊織「やっぱり殺すわ」
春香「二回目!!」
伊織「……はぁ、春香」
春香「は、はい!」
伊織「今度、あんたがプリン作って持ってきなさい。それでチャラよ」
春香「あ、許してくれるの?」
伊織「その代わり、この伊織ちゃんを唸らせるようなプリンを作ってこないと承知しないんだから」
春香「任せて!とびっきり美味しいプリンを作ってみせるから」
伊織「そう?なら、楽しみしてるわね、にひひ♪」
春香「いやー、伊織の「デコ」が広くて良かったよ」
伊織「やっぱり殺すわ」
春香「二回目!!」
31:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/04(月) 23:48:06.50 :kMac+6mN0
響「よし、話もついたようだしそろそろ帰るか」
伊織「そうね」
春香「それじゃ最後にわたしが響ちゃんにスペシャルドリンク作ってくるよ」
響「どーせろくなもんじゃないだろ」
春香「いやいや、飲んだら本当に絶対美味しいってなるよ!もし美味しくなかったらリボンを引きちぎって貰っても構わないよ!」
響「分かったぞ」ブチッ
春香「まだ何もしてないよ!!」
響「よし、話もついたようだしそろそろ帰るか」
伊織「そうね」
春香「それじゃ最後にわたしが響ちゃんにスペシャルドリンク作ってくるよ」
響「どーせろくなもんじゃないだろ」
春香「いやいや、飲んだら本当に絶対美味しいってなるよ!もし美味しくなかったらリボンを引きちぎって貰っても構わないよ!」
響「分かったぞ」ブチッ
春香「まだ何もしてないよ!!」
32:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/04(月) 23:49:19.91 :kMac+6mN0
春香「それじゃあ期待しててね」
タッタッタッ
響「よし、お会計しようか」
伊織「待っててあげなさいよ」
響「嫌だぞ、どうせめちゃくちゃまずい飲みもの作って持ってくるんだ」
伊織「いやいや、裏をかいてただの水かもしれないわよ」
響「春香はそんな中途半端なことしないと思うぞ。今頃魔女のように色々調合してるぞ」
伊織「そうかしら?春香があんたに害をなすとは思えないんだけど」
春香「お待たせー」
伊織「あ、来たわね……って何も持ってないじゃない」
響「まさか怖気づいたのか?」
春香「いや、実はね」
響「実は?」
春香「ドリンクを調合してたらコップが溶けちゃって、それで諦めたんだよー。あはは」
伊織・響「!?」
END
春香「それじゃあ期待しててね」
タッタッタッ
響「よし、お会計しようか」
伊織「待っててあげなさいよ」
響「嫌だぞ、どうせめちゃくちゃまずい飲みもの作って持ってくるんだ」
伊織「いやいや、裏をかいてただの水かもしれないわよ」
響「春香はそんな中途半端なことしないと思うぞ。今頃魔女のように色々調合してるぞ」
伊織「そうかしら?春香があんたに害をなすとは思えないんだけど」
春香「お待たせー」
伊織「あ、来たわね……って何も持ってないじゃない」
響「まさか怖気づいたのか?」
春香「いや、実はね」
響「実は?」
春香「ドリンクを調合してたらコップが溶けちゃって、それで諦めたんだよー。あはは」
伊織・響「!?」
END
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