1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/17(木) 01:47:42.12 :xTKO9oeo0
ーーーー
ーー
摩耶「おっす、提督。頼まれてた書類持ってきたぜ」
提督「お、ありがとうな」
摩耶「ん? 何見てんだ?」
提督「これか? 広報用のカレンダーだ」
摩耶「へー、皆綺麗に写ってんなぁ……」
提督「うむうむ。こうして見ると艦娘にもそれぞれ似合うシチュエーションがあるよなぁ」
摩耶「シチュエーション?」
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摩耶「おっす、提督。頼まれてた書類持ってきたぜ」
提督「お、ありがとうな」
摩耶「ん? 何見てんだ?」
提督「これか? 広報用のカレンダーだ」
摩耶「へー、皆綺麗に写ってんなぁ……」
提督「うむうむ。こうして見ると艦娘にもそれぞれ似合うシチュエーションがあるよなぁ」
摩耶「シチュエーション?」
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2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/17(木) 01:48:54.98 :xTKO9oeo0
提督「ああ。たとえばこの祥鳳さんなんかバッチリだろ。着物を着て、梅雨の道を歩く艶のある姿。このシチュエーションで、この色気は祥鳳にしか出せない」
摩耶「成る程なぁ……」
摩耶「………」
摩耶「じ、じゃあさ」
提督「ん?」
摩耶「あ、あたしはどんなシチュエーションでどんな姿が似合うと思う?」
提督「え?! ま、摩耶かぁ……」
提督「うーん、そうだなぁ…」
摩耶「………」ドキドキ
提督「ああ。たとえばこの祥鳳さんなんかバッチリだろ。着物を着て、梅雨の道を歩く艶のある姿。このシチュエーションで、この色気は祥鳳にしか出せない」
摩耶「成る程なぁ……」
摩耶「………」
摩耶「じ、じゃあさ」
提督「ん?」
摩耶「あ、あたしはどんなシチュエーションでどんな姿が似合うと思う?」
提督「え?! ま、摩耶かぁ……」
提督「うーん、そうだなぁ…」
摩耶「………」ドキドキ
3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/17(木) 01:49:40.05 :xTKO9oeo0
提督「………夕暮れ」
摩耶「夕暮れ?」
提督「……学生服………涙……」
摩耶「は、はぁ?」
提督「……んー、やっぱ………これかなぁ」
摩耶「どういう事だよ?」
提督「え……い、いや…」
摩耶「な、なんだよ。隠さないで言えよ」
提督「………夕暮れ」
摩耶「夕暮れ?」
提督「……学生服………涙……」
摩耶「は、はぁ?」
提督「……んー、やっぱ………これかなぁ」
摩耶「どういう事だよ?」
提督「え……い、いや…」
摩耶「な、なんだよ。隠さないで言えよ」
4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/17(木) 01:50:41.26 :xTKO9oeo0
提督「……学校で振られて、夕暮れの帰り道を泣きながら歩くシチュエーションが凄く絵になりそう」
摩耶「は、はぁ?!」
摩耶「て、てめぇいきなり何だ?! ぶち殺されてぇのか?!」ジャキ
提督「ち、ちょっと待って! 馬鹿にしているわけじゃないんだ! そうじゃなくて魅力的な意味でというか……」
摩耶「み、魅力的?」
提督「そう。最近、摩耶って実は身の回りの事に凄く気を使ってるだろ?」
摩耶「へ?///」
提督「……学校で振られて、夕暮れの帰り道を泣きながら歩くシチュエーションが凄く絵になりそう」
摩耶「は、はぁ?!」
摩耶「て、てめぇいきなり何だ?! ぶち殺されてぇのか?!」ジャキ
提督「ち、ちょっと待って! 馬鹿にしているわけじゃないんだ! そうじゃなくて魅力的な意味でというか……」
摩耶「み、魅力的?」
提督「そう。最近、摩耶って実は身の回りの事に凄く気を使ってるだろ?」
摩耶「へ?///」
5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/17(木) 01:51:34.09 :xTKO9oeo0
提督「隠さなくて良い。別に悪い事じゃないからな」
摩耶「ち、違うんだ。あ、あれは鳥海の奴が勝手に///」
提督「まぁついに摩耶にも思い人ができたのかと思うと中々感慨深いものがある……嬉しいというか寂しいというか……」
摩耶「そっか……気づいてたんだ……///」
提督「しかし、このご時世だ。是非とも添い遂げて欲しいと思う」
摩耶「どうしよう、鳥海に相談しなきゃ///」
提督「………聞いてるのか、摩耶?」
摩耶「ひ、ひゃいっ?! き、聞いてるぜ……うん///」
提督「?」
提督「隠さなくて良い。別に悪い事じゃないからな」
摩耶「ち、違うんだ。あ、あれは鳥海の奴が勝手に///」
提督「まぁついに摩耶にも思い人ができたのかと思うと中々感慨深いものがある……嬉しいというか寂しいというか……」
摩耶「そっか……気づいてたんだ……///」
提督「しかし、このご時世だ。是非とも添い遂げて欲しいと思う」
摩耶「どうしよう、鳥海に相談しなきゃ///」
提督「………聞いてるのか、摩耶?」
摩耶「ひ、ひゃいっ?! き、聞いてるぜ……うん///」
提督「?」
6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/17(木) 01:52:18.05 :xTKO9oeo0
提督「慣れないながらも頑張るその姿。俺はとても綺麗だと思う」
摩耶「き、綺麗……///」
提督「だからこそ、俺は思う。摩耶には次の様なシチュエーションが絵になると――」
ーーーーーーーー
ーーーー
「な、何だよアイツ。アタシの事可愛いなんて良いやがって……」
「可愛いなんて……何言ってるんだよアイツは…まったく……」
ーーーー
ーー
「………何か最近変だ。アイツを見てるとドキドキしちまう」
「何なんだよ畜生。ア、アイツがアタシの事可愛いなんて言うから変になっちまったんだ。……畜生」
「…………」
「……これ、どうやって使うのかな」
提督「慣れないながらも頑張るその姿。俺はとても綺麗だと思う」
摩耶「き、綺麗……///」
提督「だからこそ、俺は思う。摩耶には次の様なシチュエーションが絵になると――」
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「な、何だよアイツ。アタシの事可愛いなんて良いやがって……」
「可愛いなんて……何言ってるんだよアイツは…まったく……」
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「………何か最近変だ。アイツを見てるとドキドキしちまう」
「何なんだよ畜生。ア、アイツがアタシの事可愛いなんて言うから変になっちまったんだ。……畜生」
「…………」
「……これ、どうやって使うのかな」
7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/17(木) 01:53:18.27 :xTKO9oeo0
ーーーー
ーー
「こ、こんなの絶対似合わねえよ///」
「……で、でも。アイツはこういうのが好きなんだよな……」
「ア、アイツもこれを見たら可愛いっていってくれるかな///」
「………///」
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ーー
「………これから、伝えに行く」
「だ、大丈夫だ。アタシならできる」
「………よし」
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「こ、こんなの絶対似合わねえよ///」
「……で、でも。アイツはこういうのが好きなんだよな……」
「ア、アイツもこれを見たら可愛いっていってくれるかな///」
「………///」
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「………これから、伝えに行く」
「だ、大丈夫だ。アタシならできる」
「………よし」
8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/17(木) 01:54:05.62 :xTKO9oeo0
ーーーー
ーー
「…………」
「……馬鹿みたいだ。何が可愛いだよ。アタシの勘違いじゃんか」
「馬鹿みてえ。ほんと馬鹿みてえだ。クソが………」
「あーあ、無駄な時間過ごしちまったなぁ……っ…」グスッ
「…………っ……」グスッグスッ
「……っ…うぐっ……うあ……うああ」
「……えぐっ……うあああ…」
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「…………」
「……馬鹿みたいだ。何が可愛いだよ。アタシの勘違いじゃんか」
「馬鹿みてえ。ほんと馬鹿みてえだ。クソが………」
「あーあ、無駄な時間過ごしちまったなぁ……っ…」グスッ
「…………っ……」グスッグスッ
「……っ…うぐっ……うあ……うああ」
「……えぐっ……うあああ…」
9:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/17(木) 01:54:56.82 :xTKO9oeo0
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ーーーー
提督「――――のように泣きながら、夕暮れの帰り道を歩き青春を噛み締める姿が絵になると思う」
摩耶「…………」
提督「摩耶?」
摩耶「………っ…」グスッ
提督「え。ま、摩耶?!」
摩耶「……こ、このクソがぁぁ! うわああああぁあああん!!」ガチャッバタン
提督「な、何で泣いてんだ? 怒るなら分かるが……」
バゴーン!!
提督「おわっ?!」
鳥海「…………」ジャキッ
提督「ひ………うわああああああああ?!」
完
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提督「――――のように泣きながら、夕暮れの帰り道を歩き青春を噛み締める姿が絵になると思う」
摩耶「…………」
提督「摩耶?」
摩耶「………っ…」グスッ
提督「え。ま、摩耶?!」
摩耶「……こ、このクソがぁぁ! うわああああぁあああん!!」ガチャッバタン
提督「な、何で泣いてんだ? 怒るなら分かるが……」
バゴーン!!
提督「おわっ?!」
鳥海「…………」ジャキッ
提督「ひ………うわああああああああ?!」
完
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