1:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/26(金) 18:53:42.20 :uF7Db12G0.net
部室に声が響く。
ギターのチューニングをしていた梓が体をビクリと反応させ、
恐る恐る声のした方を振り向くと、
眉根を寄せた律の顔が目に入った。
「文化祭ライブ成功の、いわばお祝いだぞ?
酒も無くてどうするんだよ」
律が肩を竦めながら言葉を投げかけた先では、
澪が怒りに体を震わせていた。
部室に声が響く。
ギターのチューニングをしていた梓が体をビクリと反応させ、
恐る恐る声のした方を振り向くと、
眉根を寄せた律の顔が目に入った。
「文化祭ライブ成功の、いわばお祝いだぞ?
酒も無くてどうするんだよ」
律が肩を竦めながら言葉を投げかけた先では、
澪が怒りに体を震わせていた。
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4:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/26(金) 18:56:33.29 :uF7Db12G0.net
「高校生が、酒なんて飲んでいいわけないだろ!」
澪が怒鳴りつけると、律がさらに顔をしかめた。
そして、呆れたようにため息を吐く。
「……酒くらい、みんな飲んでるけどな」
椅子の背もたれに身を預け、部室を見渡した。
「なぁ? みんな」
「高校生が、酒なんて飲んでいいわけないだろ!」
澪が怒鳴りつけると、律がさらに顔をしかめた。
そして、呆れたようにため息を吐く。
「……酒くらい、みんな飲んでるけどな」
椅子の背もたれに身を預け、部室を見渡した。
「なぁ? みんな」
6:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/26(金) 18:59:25.49 :uF7Db12G0.net
「そんなわけ……」
「うん。そうだよね、律ちゃん。みんなも普通に飲むよね?」
澪が口を開きかけると、突然声が上がった。
自然にそちらへとみんなの視線が集まる。
そう言ったのは、ソファの上で膝立ちをして、
背もたれに両手を乗せている唯だった。
「クラスの子とも、よくやるよ。飲み会」
無邪気な顔で、そう続けた。
「そんなわけ……」
「うん。そうだよね、律ちゃん。みんなも普通に飲むよね?」
澪が口を開きかけると、突然声が上がった。
自然にそちらへとみんなの視線が集まる。
そう言ったのは、ソファの上で膝立ちをして、
背もたれに両手を乗せている唯だった。
「クラスの子とも、よくやるよ。飲み会」
無邪気な顔で、そう続けた。
10:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/26(金) 19:02:53.45 :uF7Db12G0.net
「何を言ってるんだ!
そんなことしちゃ、ダメに決まってるだろう!」
唯の発言に、驚きのあまり数秒黙り込んでいた澪が、突然叫ぶ。
「ダメったらダメなんだ! そういう決まりなんだ!」
真っ直ぐにおろした腕の先で拳を握りしめ、
固く目を閉じ声を張り上げた。
「澪ちゃん……」
憐れんだような目で紬が声をかける。
俯いた澪は肩で息をしていて、
その瞳にうっすらと涙が浮かんでいるように見えた。
「何を言ってるんだ!
そんなことしちゃ、ダメに決まってるだろう!」
唯の発言に、驚きのあまり数秒黙り込んでいた澪が、突然叫ぶ。
「ダメったらダメなんだ! そういう決まりなんだ!」
真っ直ぐにおろした腕の先で拳を握りしめ、
固く目を閉じ声を張り上げた。
「澪ちゃん……」
憐れんだような目で紬が声をかける。
俯いた澪は肩で息をしていて、
その瞳にうっすらと涙が浮かんでいるように見えた。
13:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/26(金) 19:06:01.84 :uF7Db12G0.net
「あー。私、分かっちゃったぁ」
そう言って律が立ち上がると、ニヤニヤといやらしい笑みを浮かべながら、
未だ俯いたままの澪の方へと近づいていく。
「今まで飲み会に誘われてなかったから、拗ねちゃってるんでしょお?
みおちゅわんは子供だねぇ」
目の前まで来ると、律が顔を下から覗き込むようにして言う。
瞬間、澪が弾かれたように顔を上げ、大きく左腕を振りかぶった。
その瞳には、怒りの炎を宿している。
「この……っ! 馬鹿律っ!!!」
「あー。私、分かっちゃったぁ」
そう言って律が立ち上がると、ニヤニヤといやらしい笑みを浮かべながら、
未だ俯いたままの澪の方へと近づいていく。
「今まで飲み会に誘われてなかったから、拗ねちゃってるんでしょお?
みおちゅわんは子供だねぇ」
目の前まで来ると、律が顔を下から覗き込むようにして言う。
瞬間、澪が弾かれたように顔を上げ、大きく左腕を振りかぶった。
その瞳には、怒りの炎を宿している。
「この……っ! 馬鹿律っ!!!」
14:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/26(金) 19:09:46.81 :uF7Db12G0.net
乾いた音が響いた。
律の頭が左を向いている。
澪が、律の頬を平手で張ったのだった。
数秒間、部室の時間が止まる。
「……何、してんだよ」
首を左に向けたまま、律が口を開いた。
大きく目を見開き、ゆっくりと正面へと向き直る。
澪が視界に入ると、激しくその顔が歪んだ。
「何をしてんだよッ!!! このぉ!!!」
律が澪に飛びかかった。
乾いた音が響いた。
律の頭が左を向いている。
澪が、律の頬を平手で張ったのだった。
数秒間、部室の時間が止まる。
「……何、してんだよ」
首を左に向けたまま、律が口を開いた。
大きく目を見開き、ゆっくりと正面へと向き直る。
澪が視界に入ると、激しくその顔が歪んだ。
「何をしてんだよッ!!! このぉ!!!」
律が澪に飛びかかった。
18:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/26(金) 19:13:06.60 :uF7Db12G0.net
「律ちゃん!」
「やめなさい!」
唯と紬がほぼ同時に声を上げると、
駆け寄り、必死に二人を引きはがす。
梓も少し遅れて、それに慌てて加わった。
「てめぇ! 何しやがるっ!?」
律はなおも暴れていた。
唯と梓が二人がかりでなんとか抑えつけている。
澪は紬に肩を抱かれながら、
睨み付けるような目で涙をこぼしていた。
「律ちゃん!」
「やめなさい!」
唯と紬がほぼ同時に声を上げると、
駆け寄り、必死に二人を引きはがす。
梓も少し遅れて、それに慌てて加わった。
「てめぇ! 何しやがるっ!?」
律はなおも暴れていた。
唯と梓が二人がかりでなんとか抑えつけている。
澪は紬に肩を抱かれながら、
睨み付けるような目で涙をこぼしていた。
27:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/26(金) 19:24:46.78 :woU6TS3n0.net
ムギ「ここが私のワインセラーなの」
30:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/26(金) 19:26:32.88 :2HBKdRR/0.net
「くそっ!」
律が、空になったグラスをテーブルに叩きつけると、
ふちに残っていた泡が、飛沫となってあたりに散った。
手元に瓶ビールを引き寄せ、手酌でグラスに注ぐ。
「律ちゃん……。飲み過ぎだよぉ」
唯は心配そうな表情を浮かべていた。
声のした方をジロリと一瞥すると、律はまた一気にグラスをあおった。
「なんなんだよ……、あいつは……!」
再び、泡の飛沫が散った。
「くそっ!」
律が、空になったグラスをテーブルに叩きつけると、
ふちに残っていた泡が、飛沫となってあたりに散った。
手元に瓶ビールを引き寄せ、手酌でグラスに注ぐ。
「律ちゃん……。飲み過ぎだよぉ」
唯は心配そうな表情を浮かべていた。
声のした方をジロリと一瞥すると、律はまた一気にグラスをあおった。
「なんなんだよ……、あいつは……!」
再び、泡の飛沫が散った。
34:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/26(金) 19:29:09.57 :2HBKdRR/0.net
「律ちゃん、お休みなの?」
紬が不安げに問うと、唯は無理に笑顔を作った。
「昨日。うちで飲みすぎちゃってねぇ。
ただの二日酔いだから、平気だよぉ」
「そう……」
会話はそこで終わってしまった。
昨日の一件が原因なのは明白だったので、
気まずい空気が場を支配する。
「ま、まぁ。つらいことがあったら、
飲んでパーッと忘れちゃったほうがいいんだよ」
無理に明るい声を作って、唯がそう言った。
「律ちゃん、お休みなの?」
紬が不安げに問うと、唯は無理に笑顔を作った。
「昨日。うちで飲みすぎちゃってねぇ。
ただの二日酔いだから、平気だよぉ」
「そう……」
会話はそこで終わってしまった。
昨日の一件が原因なのは明白だったので、
気まずい空気が場を支配する。
「ま、まぁ。つらいことがあったら、
飲んでパーッと忘れちゃったほうがいいんだよ」
無理に明るい声を作って、唯がそう言った。
38:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/26(金) 19:32:11.78 :2HBKdRR/0.net
「何の話をしてるんだ?」
後ろから声がする。
ギクリとして、唯は振り返った。
「み、澪ちゃん。おはよう」
ぎこちない笑顔で、唯が挨拶をする。
「おはよう」と紬もそれに続いた。
「……ああ。それで」無表情で澪が。
「飲む、とか聞こえたんだが。まだそんなことを言ってるのか?」
「何の話をしてるんだ?」
後ろから声がする。
ギクリとして、唯は振り返った。
「み、澪ちゃん。おはよう」
ぎこちない笑顔で、唯が挨拶をする。
「おはよう」と紬もそれに続いた。
「……ああ。それで」無表情で澪が。
「飲む、とか聞こえたんだが。まだそんなことを言ってるのか?」
41:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/26(金) 19:33:34.92 :iRdvLc5O0.net
澪っていう日本酒あるよな
43:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/26(金) 19:35:21.93 :woU6TS3n0.net
>>41
44:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/26(金) 19:35:46.79 :2HBKdRR/0.net
「ああ、えっと……。ううん。ちょっとね」
唯が慌てて場を取り繕おうとしたが、
うまく言葉が出てこず、横に目線を送り紬に助けを求めた。
「別にお酒の話じゃないのよ?」
それを受けて助け舟を出すが、そんな嘘はバレバレだった。
澪がわざとらしくため息を吐く。
「まぁ、いいよ。この件は先生に伝えておくからな」
そう言って、教室を出て行った。
「ああ、えっと……。ううん。ちょっとね」
唯が慌てて場を取り繕おうとしたが、
うまく言葉が出てこず、横に目線を送り紬に助けを求めた。
「別にお酒の話じゃないのよ?」
それを受けて助け舟を出すが、そんな嘘はバレバレだった。
澪がわざとらしくため息を吐く。
「まぁ、いいよ。この件は先生に伝えておくからな」
そう言って、教室を出て行った。
48:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/26(金) 19:39:19.41 :2HBKdRR/0.net
放課後。
唯を含め五名の生徒が、生徒指導室に呼び出されていた。
「あなたたちが飲酒しているっていう、
匿名の情報が寄せられたんだけど。
それって本当なの?」
教師の問いに、全員が俯いた。
短く息を吐き、教師は続ける。
「うちの学校が厳しいのは、もちろん知っているわよね?
今回は証拠もないから厳重注意で済ませるけれど、
ばれたら当然退学だから。努々忘れないように」
放課後。
唯を含め五名の生徒が、生徒指導室に呼び出されていた。
「あなたたちが飲酒しているっていう、
匿名の情報が寄せられたんだけど。
それって本当なの?」
教師の問いに、全員が俯いた。
短く息を吐き、教師は続ける。
「うちの学校が厳しいのは、もちろん知っているわよね?
今回は証拠もないから厳重注意で済ませるけれど、
ばれたら当然退学だから。努々忘れないように」
50:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/26(金) 19:43:06.25 :2HBKdRR/0.net
「ちっ! 誰だよ、ちくりやがったのは!」
生徒の一人がゴミ箱を蹴り飛ばすと、
廊下に紙屑が舞った。
唯は色を失った顔で、その後ろに立ち竦んでいる。
「私、聞いたよ」
その声に、全員が注目した。
「秋山さんが、朝何か言ってたの。
ねぇ、唯ちゃん。そうだよね?」
唯が、呆然と床に送っていた視線を、ゆっくりと上げた。
「ちっ! 誰だよ、ちくりやがったのは!」
生徒の一人がゴミ箱を蹴り飛ばすと、
廊下に紙屑が舞った。
唯は色を失った顔で、その後ろに立ち竦んでいる。
「私、聞いたよ」
その声に、全員が注目した。
「秋山さんが、朝何か言ってたの。
ねぇ、唯ちゃん。そうだよね?」
唯が、呆然と床に送っていた視線を、ゆっくりと上げた。
51:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/26(金) 19:45:53.78 :2HBKdRR/0.net
「おめーだろ! ちくったのは!」
「何の話だ!? 私じゃない!」
校舎裏に、数人の女生徒の言い争う声が響いている。
一人は壁を背にして、体を震わせながら叫んでいた。
「ほら。唯ちゃん。そうだよね?」
女生徒の一人にそう促され、唯が青ざめた顔を上げる。
同様に青ざめた顔をしている澪と、目が合った。
「み、澪ちゃんが朝、先生に言ってやる、って。
言ってた、よ」
「おめーだろ! ちくったのは!」
「何の話だ!? 私じゃない!」
校舎裏に、数人の女生徒の言い争う声が響いている。
一人は壁を背にして、体を震わせながら叫んでいた。
「ほら。唯ちゃん。そうだよね?」
女生徒の一人にそう促され、唯が青ざめた顔を上げる。
同様に青ざめた顔をしている澪と、目が合った。
「み、澪ちゃんが朝、先生に言ってやる、って。
言ってた、よ」
52:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/26(金) 19:48:30.97 :2HBKdRR/0.net
「ほら! やっぱりお前じゃねーか!」
「痛いっ!」
女生徒の一人が長い黒髪を引っ張ると、澪がその顔を歪めた。
「ち、違う! あの時はそう言っただけで……っ!」
言いかけた澪の下腹部に、
別の女生徒が斜め上から振り下ろした金属バットがめり込む。
大きく目を見開き、口の端からよだれをたらしながら、
ゆっくりと澪が地面に膝をついた。
「うええっ! げほっ!」
そのまま突っ伏し、激しく咳き込み始めた。
「ほら! やっぱりお前じゃねーか!」
「痛いっ!」
女生徒の一人が長い黒髪を引っ張ると、澪がその顔を歪めた。
「ち、違う! あの時はそう言っただけで……っ!」
言いかけた澪の下腹部に、
別の女生徒が斜め上から振り下ろした金属バットがめり込む。
大きく目を見開き、口の端からよだれをたらしながら、
ゆっくりと澪が地面に膝をついた。
「うええっ! げほっ!」
そのまま突っ伏し、激しく咳き込み始めた。
56:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/26(金) 19:53:04.24 :2HBKdRR/0.net
「やめよう! やめようよ! ねぇ!」
必死に縋り付き、唯が止めようとするが、
始まってしまったリンチは止まらなかった。
「お前のせいで私の評価に傷がついたんだよ!
どうしてくれるんだ!」
「ちくりぼっちが! ふざけんじゃねぇぞ!」
各々が、手に持った金属バットや竹刀を、
振りかぶっては叩き下ろしている。
その中心では体を丸めた澪が、
小さな呻き声を上げ続けていた。
「やめよう! やめようよ! ねぇ!」
必死に縋り付き、唯が止めようとするが、
始まってしまったリンチは止まらなかった。
「お前のせいで私の評価に傷がついたんだよ!
どうしてくれるんだ!」
「ちくりぼっちが! ふざけんじゃねぇぞ!」
各々が、手に持った金属バットや竹刀を、
振りかぶっては叩き下ろしている。
その中心では体を丸めた澪が、
小さな呻き声を上げ続けていた。
58:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/26(金) 19:56:34.86 :2HBKdRR/0.net
「死んじゃう! 澪ちゃんが死んじゃうよぉ!」
とうとう唯が泣き叫び始めると、
女生徒たちは疲労のせいもあって、その手を止めた。
「おい……。思い知ったかよ……」
肩で息をしながら、一人が言う。
澪からは何の反応もない。
「なあ。聞いてんのか。……おい!」
地面に倒れたまま動かない澪の背中に、
思い切りつま先をめり込ませると、
呻くような小さな反応があった。
「あはは。これに懲りたら二度とすんなよ」
「死んじゃう! 澪ちゃんが死んじゃうよぉ!」
とうとう唯が泣き叫び始めると、
女生徒たちは疲労のせいもあって、その手を止めた。
「おい……。思い知ったかよ……」
肩で息をしながら、一人が言う。
澪からは何の反応もない。
「なあ。聞いてんのか。……おい!」
地面に倒れたまま動かない澪の背中に、
思い切りつま先をめり込ませると、
呻くような小さな反応があった。
「あはは。これに懲りたら二度とすんなよ」
61:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/26(金) 19:59:53.58 :2HBKdRR/0.net
4日後。
「うわああああ……。ごめんねぇ……!
澪ちゃああん…………! ごめええん……」
唯が、自室で一人、嗚咽を漏らしていた。
あのあとすぐに救急車を呼んだが、
治療の甲斐もむなしく、澪は死んでしまった。
「澪ちゃああん……!」
机に突っ伏す唯のかたわらには、
琥珀色の液体がなみなみと入ったグラスが置かれていた。
4日後。
「うわああああ……。ごめんねぇ……!
澪ちゃああん…………! ごめええん……」
唯が、自室で一人、嗚咽を漏らしていた。
あのあとすぐに救急車を呼んだが、
治療の甲斐もむなしく、澪は死んでしまった。
「澪ちゃああん……!」
机に突っ伏す唯のかたわらには、
琥珀色の液体がなみなみと入ったグラスが置かれていた。
64:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/26(金) 20:03:40.80 :2HBKdRR/0.net
「くそっ!」
律がテーブルに空のグラスを叩きつける。
隅に置いてあった焼酎の瓶を危なげに手繰り寄せると、
蓋を開け、瓶に直接口をつけて胃袋へと流し込んだ。
「ああはぁ……っ! なんで死んじまったんだよぉ……っ!」
涙声を漏らしながら律がテーブルに崩れると、瓶が倒れ、
中身を吐き出しながら音を立て転がる。
数秒後にそれが床に叩きつけられると、室内に鈍い音が響いた。
「くそっ!」
律がテーブルに空のグラスを叩きつける。
隅に置いてあった焼酎の瓶を危なげに手繰り寄せると、
蓋を開け、瓶に直接口をつけて胃袋へと流し込んだ。
「ああはぁ……っ! なんで死んじまったんだよぉ……っ!」
涙声を漏らしながら律がテーブルに崩れると、瓶が倒れ、
中身を吐き出しながら音を立て転がる。
数秒後にそれが床に叩きつけられると、室内に鈍い音が響いた。
67:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/26(金) 20:06:27.57 :2HBKdRR/0.net
10年後。
「あきやまみおぉ……? 誰だっけぇ、それぇ」
「昔のアルバム見てたらいたんだよなぁ」
「あはは。高校時代の私だ。若いー。かわいいー」
「なー。あの頃は良かったなぁ」
顔色が土気色になった二人の周りには、
数えきれないほどの空の酒瓶が転がっていた。
「内臓も丈夫だったしねぇ」
「そうだなぁ。戻りたいなぁ」
10年後。
「あきやまみおぉ……? 誰だっけぇ、それぇ」
「昔のアルバム見てたらいたんだよなぁ」
「あはは。高校時代の私だ。若いー。かわいいー」
「なー。あの頃は良かったなぁ」
顔色が土気色になった二人の周りには、
数えきれないほどの空の酒瓶が転がっていた。
「内臓も丈夫だったしねぇ」
「そうだなぁ。戻りたいなぁ」
70:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/26(金) 20:10:20.61 :2HBKdRR/0.net
「高校生が酒なんて飲んでいいわけないだろ!」
澪の怒鳴り声が部室に響くと、律は一瞬顔をしかめたが、
諦めたように息を吐くと笑顔を作る。
「しゃーねーなぁ。
良い子のみおちゅわんに従いますよー」
「……このぉ! 馬鹿律!」
澪が叫ぶと、部室が笑いに包まれた。
終わり
唯「お酒は二十歳になってから!」
「高校生が酒なんて飲んでいいわけないだろ!」
澪の怒鳴り声が部室に響くと、律は一瞬顔をしかめたが、
諦めたように息を吐くと笑顔を作る。
「しゃーねーなぁ。
良い子のみおちゅわんに従いますよー」
「……このぉ! 馬鹿律!」
澪が叫ぶと、部室が笑いに包まれた。
終わり
唯「お酒は二十歳になってから!」
88:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/26(金) 20:46:32.78 :NXzYukIx0.net
おつ
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