2023年04月03日 18:00 勇者「魔王倒すまじ倒す」魔法使い「ゆ・・・勇者くん立派です」戦士「ついてってやろう」盗賊「面白そうだね!」 元スレ 全てのレス 1:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/07/27(水) 23:03:42.725 :pdolR97p0.net 勇者「と、いうわけで。魔王城手前の町です」 魔法使い「私も強くなりました・・・きっと、魔王にも勝てます」 戦士「いい鎧を買えたしな。俺は自信があるぞ」 盗賊「あたしも情報集めてきたよー」 魔王「あれが私の手下を次々と葬った勇者一行ね」 魔王「潜入して、隙あらば全滅させてやるわ」 読む →
2023年02月26日 19:30 りゅうおう「もう一度元の世界に戻れるチケットだとぉお!!!」 元スレ 全てのレス 1:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/02/18(土) 20:02:44.708 :hKteSf/A0.net ゾーマ「なんだとぉお!!それはまことかぁあ!!」 ミルドラ「こ、これが!」 ムーア「フォッフォ、もう一度あの頃に戻れるとはのう」 デミーラ「オホホホ!でもいったいどこにあったのかしら?」 ラプソーン「>>3だったそうだ」 2:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/02/18(土) 20:03:11.338 :nXPx0RZO0.net 便器の中 読む →
2023年02月22日 22:30 コロ助「ワガハイはここまでナリ……」女騎士「くっ、コロ助!」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/06/27(土) 13:24:55 :OgnjxItw <山>コロ助「この山に、オークとかいう悪い魔物がいるナリね」コロ助「さぁ、行くナリよ! 女騎士!」女騎士「そ、そうだな……」女騎士(ううむ、小さい。まるで子供ではないか)女騎士(なぜ私はこのような者と、オーク退治に向かわねばならんのだ……) 読む →
2023年02月13日 12:00 千夜「バレてしまったのね…私が悪の組織の一員だと・・・」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/31(木) 03:15:10.39 :FUpHhj0g0 千夜「仕方ないわね…チノちゃんには悪いけど・・・ここで消えてもらうわ!」ファサッ 魔法少女チノ「そんなこと…絶対にさせません!!」バッ 魔法少女チノ「悪い人は…たとえ千夜さんでも許しません!」 魔法少女チノ「カフェラテ☆カフェモカ☆・・・」クルクル 千夜「『黒き宝石の奔流』」ザァァァァーッ ドロドロドロッ 魔法少女チノ「!!!」 魔法少女チノ(そんな…私の魔法があの小豆に一瞬で・・・) 千夜「隙だらけよ♪」 千夜「『封じられた白き月』」ババババッ 魔法少女チノ(今度は白玉!) 魔法少女チノ「っ!」ベチャベチャ 魔法少女チノ(身動きが取れません…)ヌチャヌチャ 読む →
2023年01月11日 19:30 輿水幸子「モバマス・カート・グランプリ」 元スレ 全てのレス 1: ◆Pu7HnS2deE:2015/10/16(金) 21:20:48.15 :9BhpUd9i0 諸注意 ・昔放送されていた、某バラエティー番組のパロディの……つもりです。 ・マリオカートではないです。 ・ちなみに作者にカートの経験はないです。 では、お楽しみ下さい。 2: ◆Pu7HnS2deE:2015/10/16(金) 21:22:01.56 :9BhpUd9i0 九月某日。国内外のモータースポーツも、いよいよ終盤戦に突入する。 そんな中、世界耐久選手権を間近に控えた富士スピードウェイに、アイドル達がやって来た。 川島瑞樹「皆さん、こんにちは。本日の司会進行を務めます、川島瑞樹です。私達は、富士スピードウェイにやってまいりました」 瑞樹「今回の企画はですね……カワイイボクと142sが、カートに挑戦するというものです」 瑞樹「それでは、主役の皆さんをお呼びしましょう……カワイイボクと142s。輿水幸子ちゃん、白坂小梅ちゃん、星輝子ちゃんです!!」 輿水幸子「違いますよ!!」 瑞樹「え? どういう事なの?」 幸子「今日はカート挑戦という事で、輿水幸子を改め“サチコチャン・ベッテル”です!!」 星輝子「フヒ……“ショウコチャン・ブルデー”です」 白坂小梅「……あの……えっと……“コウメチャン・ブエミ”と言います」 瑞樹「……レッドブルね。わかるわ」 注)2009年のF1では、レッドブルF1チームと、その兄弟であるトロロッソF1チームに、セバスチャン・ベッテル、セバスチャン・ブルデー、セバスチャン・ブエミと、同名のレーサーが3人所属していた。 読む →
2023年01月01日 12:00 勇者「リアルなゲーム?」遊び人「社会問題だよ!」 元スレ 全てのレス 1: ◆7M0syXftfg:2017/03/05(日) 10:00:21.27 :9OKLHHsB0 勇者「うるさい...」 2: ◆7M0syXftfg:2017/03/05(日) 10:07:20.70 :9OKLHHsB0 勇者「大体なんだそれは」 遊び人「余りにリアル過ぎてヤバいゲーム」 勇者「あぁ、異世界の書物に書いてあるような?」 遊び人「うん」 勇者「VRモーションキャプチャーアクションRPG!」 勇者「って感じの?」 遊び人「うんうん、正にその通り」 読む →
2022年10月30日 12:00 【SPY×コナン】アーニャ「しんじつは・・・いまひとつ!」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2022/10/26(水) 21:14:16.99 :Tvh4/Q6W0 ~帝丹小学校~ 小林先生「皆さん、今日は転校生を紹介します!」 アーニャ「いーでんこうからきました、あーにゃ・ふぉーじゃー、よろしくおねがいするます」 元太(可愛い…うな重食いてえ) 光彦(可愛いですね…でも僕には歩美ちゃんと灰原さんが…) コナン(イーデン校…) 灰原(あの国の名門校ね) アーニャ(アーニャ、モテモテ?) 小林「アーニャちゃんは一週間ほどこの学校にいるので、皆さん仲良くしてあげてくださいね」 読む →
2022年10月21日 19:30 にこ「あなたの目には」絵里「私たちの姿が」ラブライブ SS 元スレ 全てのレス 1: ◆kQ.8valsWk:2022/10/21(金) 16:14:03.58 :tn+L4YxO0 バキィッ・・・!! 絵里「いっ・・・!たいわねぇ!!」 ドガァッ!! にこ「ぐっ・・・!!そんなもんなの?!ほらかかってきなさいよォ!!」 ガシャーンバリーン 希「おーおー、今日も今日とてやってるねぇ」 希「・・・でも何で喫茶店で暴れてるん?」 絵里「希には関係無いわ、これはにこと私の問題だからァ!!」ブンッ! にこ「あっぶっ!!ほらスキありィ!!」ガツン!! 絵里「いったぁ~~ッ!!もう詫び入れたって許さないわよッ!?」 ドカッバキッ 店長「ちょ、ちょっとそこの!紫髪のアンタ!!」 希「ん?ウチ?」 店長「そうそう!!見た感じ、アンタあいつらの友達なんだろ?頼むから止めてくれないか!?」 希「まあ確かに、これ以上はお店の迷惑やんね」 カツカツ 希「ね、お店の迷惑になるよ、オモテでやればええやん?」 絵里「うっさぁい!!」ドカァン!! にこ「アンタは黙ってろってのぉ!!」ガッシャーン!! 希「で、でもわざわざここでやる意味も無いやn」 絵里「知るか!!この焼肉好き!!」 にこ「体重『ピー』キロ!!」 プッツ-ン・・・ 希「そっちがその気ならやったろうやないけェ!!オラァ!!」バキィッ!! 店長「何でそうなるんだよォ!?」 読む →
2022年08月28日 18:00 【咲-saki-】京太郎「力が欲しいっ…‥!」 元スレ 全てのレス 1: ◆GGi0oSrGxK.8:2017/08/13(日) 17:02:13.23 :oP7bi4JqO 和「ごめんなさい」ペッコリン インターハイが終わってもまだ長野の夏は暑い。 和「須賀君のことは嫌いじゃありませんけど」 和と二人きりになれた部室掃除のタイミングで、俺は勇気を出して告白した。 和「そういう対象として見られるかと言われれば、ちょっと」 和は申し訳なさそうに俺から目をそらして、頭を下げた。 京太郎「あ、俺こそ突然こんなこと言っちまって、わりぃな」 心のなかでいろいろな思いが錯綜する。入部動機は半分以上和だった。でも今は違う。一生懸命頑張る彼女たちを支えることが楽しくてーーでも、知れば知る程和の魅力に惹かれていってーー 和「すみません、失礼します」 やっぱり駄目かぁ。なんとなくわかっていた。でも言葉にして突きつけられると心臓を鷲掴みにされるように苦しい。 京太郎「和!最後に教えてくれ。俺の、何が駄目なんだ」 口に出して激しく後悔した。こんな女々しい事を聞いちまったこと。何を言われても多分傷つく結果にしかならない、ということ。 和「えっと」 和はかるくため息を付いて、覚悟を決めたのか俺の目を真っ直ぐ見た。せめてまっすぐに気持ちを伝えた俺に、誠意を持って応えるように。 和「自分より弱い男の人は、なしですね」 読む →
2022年08月25日 12:00 ゴルゴ13「・・・バタコ?」 関連SS ゴルゴ13「・・・ばいきんまん?」 ゴルゴ13「・・・バタコ?」 元スレ 全てのレス 1: ◆AeB9sjffNs:2022/08/25(木) 00:40:00.57 :2n4FxEo/0 バタコさんとゴルゴ13 私は数年前にゴルゴ13「・・・ばいきんまん?」(ばいきんまんとゴルゴ13/『パ ン 職 人 の 願 い』)を書き込んだ者です。 人生で2回目のSSを書いてみました。前回の後日談です。 何かルール違反があったらご指摘ください。 2: ◆AeB9sjffNs:2022/08/25(木) 00:41:59.44 :2n4FxEo/0 ――新バイキン城 Gによって崩壊したバイキン城を建て直し、バイキンメカをいくつか造り直し、バイキン島は日常を取り戻しつつあった・・・ ばいきんまん「ああ、やっと城を再建できたのだ。まったく酷い目に遭った」 ばいきんまん「あれから俺様もゴルゴのことを調べたんだが、あんな化け物とは思わなかった。ヒヤリが震え上がるのも無理はないな」 ホラーマン「全くです、ホラ」 「かび」(あんな目に遭うとは思いもしませんでした) 「やみ」(生きているのが不思議なくらいです) 「べろ」(お城が瓦礫の山になるなんて) ばいきんまん「やっとアンパンマンに勝てると思ったのになぁ。俺様とっても悔しい」 「一度でいいから勝ちたいな。何か良い方法はないのかな」 「ん、待てよ・・・・・ いいこと思いついちゃったもんね〜 俺様ってなんて頭がいいんでしょ♪」 ドキンちゃん「いいことって何よ?」 ばいきんまん「ゴルゴにアンパンマンをやっつけてもらうんだ! 連絡方法も調べたもんね」 「・・・お馬鹿! なに考えてんのよ、今度こそ○されるわ!」 「大丈夫大丈夫、"敵対しない""騙そうとしない"”他人に言わない”この3つをキチンと守ってお金を払えばだいたい言うこと聞いてくれるんだ」 「さっそくお手紙を書こう、『マーカス・モンゴメリさん、お体の具合はどうですか・・・』 と・・・ 絵葉書も書かなきゃな・・・」 「どうなっても知らないから!」 読む →
2022年08月20日 07:00 飛羽真「物語の結末は!」茜、奏、みく「私たちが決める!!!」 元スレ 全てのレス 2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2022/08/19(金) 12:10:33.18 :Ln5EIoK5O 仮面ライダーセイバー × デレマスです。世界を救ったセイバーの主人公神山飛羽真が、何故かアイドルのプロデューサーになるお話です。 3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2022/08/19(金) 12:45:24.95 :VPfLnukS0 事務所 神山飛羽真「こんにちは、元小説家の神山飛羽真です!今日からここのプロデューサーとして、頑張るので、宜しくお願いします!」 日野茜「おおっ!!貴方が新しいプロデューサーさんですね!!是非是非、よろしくお願いいたします!!!!!!!!!!!!!!」メラメラ 飛羽真「うおおっ!!声デカっ!よ、よろしくね!」ビクッ 速水奏「初めましてね、神山さん。貴方が私たちのプロデューサー。まあ、悪くはないわ」 前川みく「奏チャン、それ違う子のやつにゃ!前のプロデューサーがいなくなっちゃった分、今日からよろしく頼むにゃんね、新人チャン!!」 飛羽真「うん!必ずみんなの役に立ってみせるよ、約束するね!!」グッ ちひろ「ふふ、皆さんの反応もいい感じですね。じゃあ、神山さん。早速業務内容の方の説明に」 読む →
2022年07月02日 12:00 マイティ・ソー「神と呼ばれた男」 元スレ 全てのレス 1: ◆t8EBwAYVrY:2022/07/01(金) 21:55:39.28 :VK39oSdq0 ソー・オーディンサン「ようし、もう一度乾杯だ!グラスを掲げよ!」スッ 勇敢なるヴォルスタッグ「我らが全能の父オーディンに!」 颯爽たるファンドラル「その息子ソーに!」 容赦無きホーガン「そして我らがアスガルドと……」 レディ・シフ「この地、ミッドガルドに!そしてなにより……」 ロキ・ラウフェイサン「……我らの友情に」 「「「かんぱぁ~~~~~い!」」」 \ガシャ~~~ン!/ 「「「ワーーーッハッハッハ!」」」グビグビ 「「「もう一杯!」」」ガシャーーーン! 店員「お客さん!何度も言ってんじゃないスか!飲み干す度に床にジョッキ叩きつけるのやめてくださいヨォ!」 ソー「細かいこと言うな人間よ。これがアスガルドの流儀だ」ワッハッハ 2: ◆t8EBwAYVrY:2022/07/01(金) 22:01:29.88 :VK39oSdq0 このSSは「マイティ・ソー」と、とある日本の漫画のクロスオーバー作品ですが、「マイティ・ソー」のキャラクターを大雑把に知ってさえいれば問題なく読めるようになっております 楽しんでいただければ幸いです 読む →
2022年06月16日 12:00 【モバマスSS】匠の技をお見せします!【藤原肇】 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/07/01(土) 23:35:51.05 :0j7cZ+Gd0 肇「ここは…どこなのでしょう?」 ある朝目を覚ますと、そこはファンタジーな世界でした。 昨日まで一緒にアイドルをしていたはずの仲間たちは剣や杖を手に取り、冒険へと出かけて行くようです。 肇「…ああ、夢ですね、きっと」 せっかくなので私も魔法が使えないでしょうか。 木の棒を手に取り蘭子ちゃんをイメージして呪文を唱えてみましたが、呪文はむなしくこだましました。 読む →
2022年06月10日 22:30 マスオ「気を付けてくださいお義父さん、奴は他人の能力を盗むみたいです」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/08/28(月) 23:28:41.84 :jU88LyJJ0 まる子「……」シュン! マスオ「…」シュン! 波平「はぁ!」シュッ!シュッ! マスオ「ふん!」バシッ 波平「はぁ!」ドン! まる子「うっ…」 マスオ「てりゃぁ!」 まる子「…」ナイフ取り出す マスオ「!?」 まる子「……」サクッ まる子「ふぅ二体一は流石にキツいねぇ」 キートン「まる子よ、今ごろ気がついたか」 マスオ「僕の肌に傷をつけるとはいいナイフだねぇ…デザインから見てみまつ屋で売っている物…あの形状毒か…」 波平「平気か?マスオ君」 マスオ「問題ないですよ、お義父さん」 読む →
2022年06月06日 12:00 ( ^ω^)ブーンがスーパーサブとして流れを変えるようです 第2話 「ロンド」 関連SS ( ^ω^)ブーンがスーパーサブとして流れを変えるようです ( ^ω^)ブーンがスーパーサブとして流れを変えるようです 第2話 「ロンド」 元スレ 全てのレス 1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2022/06/05(日) 20:50:15 :JMWYVT700.net 第2話「ロンド」 https://note.com/haine_youtube/n/n31ac71e05c87 2:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2022/06/05(日) 20:50:43 :JMWYVT700.net (’A`)「昨日はぐっすり寝れたか?俺は緊張で寝られなかったが」 ( ^ω^)「バッチリぐっすり寝れたお 8時から布団に入ってたおかげで10時には寝れたお」 (’A`)「早起きガチ勢かよw まあ今日はそんくらい大事な日だもんな」 ( ^ω^)「遂に見せ場がやってきたって感じだお」 (’A`)「今まで一回も練習試合すらしてないもんな」 二人は試合に出たくてうずうずしている これが武者震いというやつだろう これから始まる戦いの事を考えながら二人は門の前まで来た 読む →
2022年05月16日 18:00 日野茜「爆ボンバー茜?」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/08/22(月) 00:34:04.71 :SqgBeL090 ~ここはとある地下工場~ 茜「はぁ…」 茜「毎日毎日爆弾作り…」 茜「手作業ばかりで体が動かせません!」 茜「こうなったら脱出して野山を駆け回ってやります!」ダッ こうして、彼女の脱出劇が始まった… 読む →
2022年05月15日 18:00 凛「大きな夢は置いといて」まゆ「小さな夢から叶えましょう♪」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/08/25(火) 22:59:21.59 :QI8cZpwm0 凛「叶えられそうな夢は...」 加蓮「叶えてしまおー!」 響子「いえーい!」 留美「デッカい夢は...」 ありす「置いといて」 まゆ「小さな夢から叶えちゃいましょう♪」 智絵里「い、いぇーい...」 奈緒(うわあ...) 読む →
2022年05月13日 21:00 スライム「オレ弱すぎません?」魔王「そうか??」 元スレ 全てのレス 1:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 04:46:17.993 :++q3mLe/00202.net 魔王「なんだ?強くなりたいか?」 スライム「はい!!!なりたいです!」 魔王「うむ こっちへ来てくれ」 スライム「………はい?」ポヨン!ポヨン! グシャアアアアアア!!!! スライム「グホぉ!……な、なにするん…ですか………苦しい」 魔王「……レベルを100にしておいた」 スライム「く、苦しい!…ゲホっゲホ!」 魔王「そうだな スキルも与えよう」 ボォォォオオオ! スライム「あついいいいいい!!!焼けるうううううう!!!!」 魔王「フハハハハ!!!100レベルのスライムか!!面白い!」ゲラゲラ ゴゴゴゴゴゴ! 魔王「………なんだ!?」 スライム「………オレは……もっと…強くなりたい」 ズズズ 魔王「なんだとぉ!?」 スライム「うおおおおおおおお!!!」 読む →
2022年05月10日 20:00 あやめ「お仕えしたく存じます!」にんはま「ニニンガニン!」 関連SS モバマス ぷちかれ ぷちみお ぷちなかの シリーズ 元スレ 797:◆6RLd267PvQ:22/05/08(日) 21:42:00 :8f8E ※それは、畑からぷちかれが見つかり、何やかんやあって多少のトラブルにも慣れてきた頃の話……。~夜道~P「ふう……今日も1日仕事とドリンク漬けだったな…」奏「お疲れ様、プロデューサーさん。それにしても、相変わらず今にも死にそうな顔してるわよね、貴方」クスッP「放っといてくれ、顔のことは…これでも響子の弁当で栄養面はバッチリなんだぞ…多分。…と言うか、死神のお前が言うと洒落になってない」奏「ええ、分かった上でからかったのよ、気にさわったなら謝るわ、ごめんなさい」P「まぁ、簡単に死ぬ訳にもいかないからな…色んなもん背負ってるつもりだし」奏「つもり、じゃなく実際に一人の女の子の命を背負っているのだけどね………あら?」ピタッP「ん、どうした、急に立ち止まって」奏「………この気配……殺気……?」P「おーい、一体……」奏「伏せて!」バッP「うおおっ!?」ドサッシュトトトッ! 読む →
2022年05月05日 19:30 【シャニマス】摩美々「事務所対抗サッカー大会?」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2022/05/05(木) 11:37:39.61 :+TIzlW0iO 事務所対抗サッカー大会。少し前までは運動会だったらしいけれど、どこぞの事務所が他の事務所に勝ちを譲れと八百長を持ちかけていたことが発覚し、サッカー大会に変更されたらしい。 「まー、どうでもいいですけどー」 「そんなこと言って!さっきも大活躍だったじゃねぇか!」 そうやってMFの摩美々の肩を叩くのはFWの樹里。今大会のアシスト女王と得点女王だ。 読む →
2022年04月23日 07:00 魔女「ちょっとこれ届けてきて」魔法使い「んな無茶な」 元スレ 全てのレス 1: ◆6Fmh5pZ1wTrf:2022/04/22(金) 22:30:00.06 :r5bynuny0 魔女「何か言った?」 魔法使い「い、いえ、何でもありません」 魔女「んじゃよろしくー」 魔法使い「お師匠さまも毎度毎度よくこんな気持ち悪いの作りますねえ(はい、分かりました!)」 魔女「うん、逆だね」 魔法使い「え? はっ! 行ってきまーす!」ダッ 魔女「あ、杖忘れてるわ、あの子。虎とかに襲われたらどうすんだろ。ま、大丈夫か。あたしもそんなやわな子に育てた覚えはないしね」 読む →
2022年04月07日 22:30 まるこ「あたしゃガキのお守りなんかしたくないよ!!」とも蔵「これこれまるこや…」 元スレ 全てのレス 1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2022/04/07(木) 21:04:04.096 :yiNBufIz0.net れんげ「にゃんぱすー!」 まるこ「なんだいこのガキは?」 すみれ「ああ、れんげちゃんよ。言い忘れてたけど春休みの間うちで預かることになったの。」 まるこ「ふーん」 すみれ「じゃああとよろしくね。」 まるこ「ええ!?」 すみれ「ええってなによ」 まるこ「あたしゃガキのお守りなんかしたくないよ!!」 読む →
2022年04月02日 18:00 ルパン三世 木組みの街珍作戦 元スレ 全てのレス 1: ◆BzR9q1.0ZQ:2016/04/19(火) 12:57:39.84 :810YFVYU0 ごちうさ×ルパンのクロス作品です 長文になると思うのでゆっくりご堪能ください 2: ◆BzR9q1.0ZQ:2016/04/19(火) 13:00:21.66 :810YFVYU0 ココア「チノちゃん!これ見て」 チノ「なんですか…ってこれは怪盗ラパンの限定ビデオじゃないですか!」 ココア「そうだよ!今日皆で見ようよー」 チノ「そうですね そのままお泊まり会とかもいいですね明日学校はお休みですし お父さんに確認してみます」 読む →
2022年03月31日 21:00 やよい「うっうー!樹海に潜って一攫千金ですー!」【ミリマス】 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2022/03/31(木) 16:51:22.28 :tCqf3dxT0 ここはハイ・ラガード公国。 この国の中心に古よりそびえ立つ世界樹には、未だかつて誰も踏破したことのない迷宮がある。 世界樹の迷宮___ その広大な迷宮に挑む少女達の冒険が、今始まる___ 読む →
2022年03月30日 15:00 オタク「こんな世界……なくなってしまえ!」死神女「その願い、叶えてやろうか?」 元スレ 全てのレス 1:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/03/01(火) 04:00:08.841 :z05DQi1F0.net オタク「だ、だだ誰ですかあなたは!?」 死神「私か? 私は死神だ」 オタク「そ、そんなこと信じられないですよ……」 死神「それじゃこれでどうだ?」 オタク(こ、これはァ!? 掴まれていないのに……首が絞められる感覚ッ!!) オタク「ング……!!」 死神「これで信じたか?」 オタク「ゲホッ……!! 解放された!?」 死神「さて――さっきの願い、叶えてやってもいいぞ?」 読む →
2022年03月01日 07:00 三村かな子「星のかな子?」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/08(金) 23:20:17.34 :08r9Ig7q0 ここは宇宙のどこかにあるアイマススター この星にある国の1つシンデレランド・・・ この平和で笑顔の絶えない国に・・・ とんでもない事件が発生しました! 読む →
2022年02月22日 07:00 渋谷凛「ふーん、剣士か」 元スレ 全てのレス 2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2014/04/01(火) 23:09:46.16 :jWL5xzCl0 渋谷凛「ん……すぅ……」スヤスヤ ??「……てください……様……!」 凛「んー……」ムニャ ??「……起きてください、剣士様!」ユサユサ 凛「えー……どうしたの、お母さん……学校、今日は休みだよ……」ムニャムニャ 凛「……え?」パチッ ??「おはようございます、凛ちゃ……じゃなくて、剣士様!」 凛「え、ちひろさん?って、ここはどこ……ん、剣士様……?」 千川ちひろ「はいっ!いよいよ今日、魔王を倒しに行かれるのですね!」 ちひろ「ああ、やっと魔物たちに襲われる心配をしなくて済むのですね……」シミジミ 凛「……?」 読む →
2022年02月19日 21:00 かに「ねえ、かえるくん」 元スレ 全てのレス 1: ◆ERH4IkRlmI:2015/11/12(木) 23:02:49.33 :cbU3Dagb0 かえる「なんだよ?」 かに「僕さ、ちょっと塀の向こう側に冒険してみようと思うんだよね?」 かえる「はあ?なんだそりゃ、まじで?」 かに「うん、まじまじ大まじめ」 かえる「死ぬぞ、おまえ。この庭にいりゃあ、鳥どもに狙われることもねーし、安泰だろうが」 かに「ここの人間、庭の池の手入れはすごく丁寧だし、鳥よけグッズもたくさんあるよね」 かえる「老い先短い金持ちジジイの、唯一の道楽なんだろ。快適じゃねーか」 かに「快適ではあるんだけどさ。やっぱ、自由でいたいっていうか」 読む →
2022年01月29日 19:00 【シャニマス×ダンロン】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 CHAPTER 02 後編 関連SS 【シャニマス×ダンガンロンパ】シリーズ:目次 元スレ 全てのレス 2: ◆vqFdMa6h2.:2022/01/23(日) 15:24:46.29 :cnX2/6Pb0 【2章段階での主人公の情報】 ‣習得スキル…特になし ‣現在のモノクマメダル枚数…69枚 ‣現在の希望のカケラ…24個 ‣現在の所持品 【ココナッツジュース】 【ジャバの天然塩】 【ひまわりの種】 【エプロンドレス】 【新品のサラシ】 【オスシリンダー】 【メスシリンダー】 【トイカメラ】 【ドライビングニトロ】 【蒔絵竹刀】 【絶対音叉】 【七支刀】 【バール】 3: ◆vqFdMa6h2.:2022/01/23(日) 15:27:35.67 :cnX2/6Pb0 ‣通信簿および親愛度 【超高校級の占い師】風野灯織…0【DEAD】 【超社会人級の料理人】 月岡恋鐘…1.5 【超大学生級の写真部】 三峰結華…0 【超高校級の服飾委員】 田中摩美々…0 【超小学生級の道徳の時間】 小宮果穂…1.0 【超高校級のインフルエンサー】 園田智代子…0.5 【超大学生級の令嬢】 有栖川夏葉…0 【超社会人級の手芸部】 桑山千雪…10.5【DEAD】 【超中学生級の総合の時間】 芹沢あさひ…2.0 【超専門学校生級の広報委員】 黛冬優子…0.5 【超高校級のギャル】 和泉愛依…0 【超高校級の???】 浅倉透…0 【超高校級の帰宅部】 市川雛菜…0 【超高校級の幸運】 七草にちか…0【DEAD】 【超社会人級のダンサー】 緋田美琴…0 4: ◆vqFdMa6h2.:2022/01/23(日) 15:28:51.09 :cnX2/6Pb0 ‣コロシアイ南国生活のしおり 【ルール その1 この島では過度の暴力は禁止です。みんなで平和にほのぼのと暮らしてくださいね】 【ルール その2 お互いを思いやって仲良く生活し、“希望のカケラ”を集めていきましょう】 【ルール その3 ポイ捨てや自然破壊はいけませんよ。この島の豊かな自然と共存共栄しましょう】 【ルール その4 引率の先生が生徒達に直接干渉する事はありません。ただし規則違反があった場合は別です】 【ルール その5 生徒内で殺人が起きた場合は、その一定時間後に、全員参加が義務付けられる学級裁判が行われます】 【ルール その6 学級裁判で正しいクロを指摘した場合はクロだけが処刑されます】 【ルール その7 学級裁判で正しいクロを指摘できなかった場合は、校則違反とみなして残りの生徒は全員処刑されます】 【ルール その8 生き残ったクロは歌姫計画の成功者として罪が免除され、島から脱出してメジャーデビューが確約されます】 【ルール その9 3人以上の人間が死体を最初に発見した際に、それを知らせる“死体発見アナウンス”が流れます】 【ルール その10 監視カメラやモニターをはじめ、島に設置されたものを許可なく破壊することを禁じます】 【ルール その11 この島について調べるのは自由です。特に行動に制限は課せられません】 【ルール その12 “コロシアイ南国生活”で同一のクロが殺せるのは2人までとします】 【注意 なお、修学旅行のルールは、学園長の都合により順次増えていく場合があります】 5: ◆vqFdMa6h2.:2022/01/23(日) 15:30:19.51 :cnX2/6Pb0 【2章学級裁判のコトダマ】 ‣【モノクマファイル2】 〔被害者は桑山千雪。死亡推定時刻は午後9時前後。死体は下腹部を矢で貫かれており、内臓の損傷も激しく、出血量も多量であるため、死因は失血死であると断定する〕 ‣【図書館の入退館管理カメラ】 〔図書館の入り口に設置されていたセンサー式のカメラ。利用者の入退館を感知して自動で写真を撮影する。千雪が入館する写真、冬優子が入館する写真、冬優子が退館する写真の三枚が撮影されていた〕 ‣【図書館利用規則】 〔①図書館の本はみんなの共有財産です。大切に使いましょう。 ②館内での飲食は禁止です。飲食物を持ち込む際はカバンに入れるようにしてください。 ③館内ではお静かに。他の利用者の迷惑にならないようにしてください。 ④本を借りる際は受付でバーコードを読み取り、その旨を記帳してください。 ⑤一部の本は貸出禁止となっていますので借りる前に確かめるようにしてください。〕 ‣【あさひの証言】 〔あさひは愛依と冬優子が花火大会を離れる際にその場に居合わせていた。愛依はあさひと冬優子に体調不良のためシャワールームのトイレに行くと告げて離脱。冬優子はあさひと結華に薬を取りにドラッグストアに行くと告げて離脱した〕 6: ◆vqFdMa6h2.:2022/01/23(日) 15:31:12.39 :cnX2/6Pb0 ‣【ボウガン】 〔図書館の二階に落ちていたボウガン。型番は『BT-38』で、同じ型番の矢でないと撃つことはできない〕 ‣【現場の血痕】 〔千雪から漏れ出た血の痕。腹から出た血液はその場に血だまりを作っており、ほかには散らされた様子もない。あくまで図書館内で千雪は殺害されたものと思われる〕 ‣【凶器の矢】 〔死体のそばに転がっていた銀色の矢。型番はBT-49で、先端の矢じりには千雪の血がべったりと付着している〕 ‣【血まみれの本】 〔千雪の死体の下敷きになっていた本。血液にまみれた本は中を読むこともできそうにない〕 ‣【モノミの証言】 〔花火大会の最中、透と雛菜の説得に向かったところ逆に部屋で二人立ち合いの下監禁状態となってしまったので、透と雛菜は事件に関与することができない〕 ‣【下剤の残りかす】 〔シャワールームのごみ箱に捨てられていた袋。中には粉末の下剤が入っていたものと思われる〕 ‣【かまいたちの真夜中】 〔モノクマが今回の事件の動機として用意したゲーム。ノンフィクションのゲームであると銘打ってあり、ゲーム中では283プロの人間によるコロシアイが収録されていた。ルカと美琴のプレイではノーマルエンドにしかたどり着けなかった〕 8: ◆vqFdMa6h2.:2022/01/23(日) 21:01:26.82 :cnX2/6Pb0 【学級裁判 開廷!】 9: ◆vqFdMa6h2.:2022/01/23(日) 21:02:28.79 :cnX2/6Pb0 モノクマ「まずは学級裁判のルールの確認から始めます」 モノクマ「学級裁判ではオマエラの中に潜む殺人犯のクロを探して議論していただきます」 モノクマ「議論の結果導き出した犯人がクロだった場合はクロだけがおしおき、シロだった場合はクロの生徒以外の全員がおしおきされ、クロのみが歌姫計画の成功者としてこの島を脱出できまーす!」 モノミ「うぅ……二回目なんて、聞きたくなかったでちゅ……」 モノミ「指をくわえることもできない自分が情けないでちゅ……歯がゆくて歯がゆくて……」 モノミ「あれ、あちしに歯ってあるのかな?」 摩美々「まさか私たちもここにまた来ることになるとは思いもしなかったケドー……」 夏葉「……この場に立つと、どうしても足が竦んでしまうわね」 果穂「夏葉さん……」 夏葉「大丈夫よ果穂、たとえ恐怖心がこみあげてきても私は逃げない」 夏葉「どんな真実であろうとも、正面から向き合う覚悟はできているわ」 ルカ「ウダウダ言ってても仕方ねえ、出来るところから始めるぞ」 (何としてもこの事件だけは……自分の手で、クロを導き出さなくちゃいけねえ) (それがあいつにできる、せめてもの罪滅ぼしだ……) (……千雪!) 読む →
2022年01月29日 18:00 【シャニマス×ダンガンロンパ】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 CHAPTER 02 前編 関連SS 【シャニマス×ダンガンロンパ】シリーズ:目次 元スレ 全てのレス 591: ◆zbOQ645F4s:2022/01/09(日) 17:37:43.10 :VIg00xsT0 ------------------------------------------------- GAMEOVER カザノさんがクロにきまりました。 おしおきをかいしします。 ------------------------------------------------- 592: ◆zbOQ645F4s:2022/01/09(日) 17:38:30.08 :VIg00xsT0 かつてこの国を席巻した大予言、ご存知の方も多いでしょう。 来る世紀末、空から恐怖の大魔王がやってくる。 地上は等しく滅ぼされ、人類も滅亡し、新しい世界がそこから始まるとかなんとかかんとか。 よくもまあこんな突拍子もない話をメディアやマスコミで持て囃し、終わりの時がやってくるなんて喚いていたんだからお笑いですよね! 子供世代はそんな話があったこともつい知らず、すくすくと育っとりますがな! ……でも、その予言は本当は外れてなんかいなかったんです。 滅亡の時は、今この時。 神殿の祭壇、その上で空を仰ぐ風野さん。 その眼前には今にも地上に降り注ごうとしている流星群の数々が……! 593: ◆zbOQ645F4s:2022/01/09(日) 17:39:02.83 :VIg00xsT0 ----------------------------------------------- 落下予測地点 超高校級の占い師 風野灯織処刑執行 ----------------------------------------------- 594: ◆zbOQ645F4s:2022/01/09(日) 17:40:09.40 :VIg00xsT0 神仏の怒りを鎮めるにはお供物と昔から相場が決まってますよね! 恐怖の大魔王だって、きっと捧げものをすれば鎮まってくれますよ! 風野さんも粛々とそのための儀式を執り行います。 トライアングルを象った魔法陣を描き、その四隅にはパリパリに焼いた餃子を並べていきます。 そして捧げるのは彼女の歌声。 イルミネーションスターズのアイドルとして活躍する彼女の歌声は聞く者すべてを魅了しますね。 清流のように澄んだハミングが空に響き、魔法陣もそれに共鳴するように輝き始めます! トライアングルの三頂点から発せられたピンクと黄色と蒼の光は空で交わり一つの閃光に。 さあ、届けよう! 私たちの希望、そして私たちの祈りを! 天に打ちあがる輝きを、恐怖の大魔王は受け入れてくれるのか________! 595: ◆zbOQ645F4s:2022/01/09(日) 17:41:33.32 :VIg00xsT0 *☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆* さあ、今日の運勢一位は獅子座かそれとも魚座かどっちなんでしょう〜? ごめんなさーい、今日一番悪い運勢なのは魚座のあなた! 神様にお願いしても、聞いてもらえないかも! どれだけ頑張っても無理なものは無理だと諦めるのも一つ選択肢ですよ! ラッキーアイテムは傘、空から降り注ぐ隕石もこれで防げちゃうかも? それでは今日も1日張り切っていきましょう! いってらっしゃ〜い! *☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆* ……あ、いってらっしゃいも何ももう、風野さんは隕石が祭壇に直撃して瓦礫の下でペシャンコでしたね。 せっかく綺麗に焼いた餃子もこれじゃ台無しだよ! ラッキーアイテムをちゃんと持ち歩かないからこういうことになるんですよ? 皆さんはちゃんと朝の占いを聞いてから出かけるようにしましょうね♪ 599:更新前に現在の状況を整理します ◆zbOQ645F4s:2022/01/12(水) 21:00:35.72 :Gmun8+E70 現在の主人公の情報 【超社会人級のシンガー】斑鳩ルカ ‣習得スキル…特になし ‣現在のモノクマメダル枚数…70枚 ‣現在の希望のカケラ…18個 ‣現在の所持品 【キルリアンカメラ】 【家庭用ゲーム機】 【携帯ゲーム機】 【トイカメラ】 【表裏ウクレレ】 【バール】 600: ◆zbOQ645F4s:2022/01/12(水) 21:01:23.31 :Gmun8+E70 ‣親愛度 【超高校級の占い師】風野灯織…0【DEAD】 【超社会人級の料理人】 月岡恋鐘…0 【超大学生級の写真部】 三峰結華…0 【超高校級の服飾委員】 田中摩美々…0 【超小学生級の道徳の時間】 小宮果穂…0 【超高校級のインフルエンサー】 園田智代子…0 【超大学生級の令嬢】 有栖川夏葉…0 【超社会人級の手芸部】 桑山千雪…0 【超中学生級の総合の時間】 芹沢あさひ…0 【超専門学校生級の広報委員】 黛冬優子…0 【超高校級のギャル】 和泉愛依…0 【超高校級の???】 浅倉透…0 【超高校級の帰宅部】 市川雛菜…0 【超高校級の幸運】 七草にちか…0【DEAD】 【超社会人級のダンサー】 緋田美琴…0 601:それでは2章スタートです ◆zbOQ645F4s:2022/01/12(水) 21:02:40.82 :Gmun8+E70 _____みんながどう思うのか気になるんすよ! 602: ◆zbOQ645F4s:2022/01/12(水) 21:03:59.34 :Gmun8+E70 だって、こんなコロシアイだなんて外の世界じゃまずありえないじゃないっすか? 明日自分が生きているかもわからない、そんな状況映画でしか見たことがないっす! わたしもすごい毎日ドキドキして、夜になると体が意味もなく震えたりするんっす。 多分これって「怖い」って事だと思うんっすけど、それって本当にみんな同じなんすかね? だって、今から人を殺すって人が「怖い」って思ってたら殺すこともできないじゃないっすか。 だからきっと、わたしたちと違った気持ちの人がいると思うっす。 今はいなくても、やがて「怖い」じゃなくて別の気持ちになる人が出てくると思うんすよね。 そういう人が何を考えて、何を感じて、何を思って人を殺すのか。 そして、人を殺した後、学級裁判に挑んでる時はどんな気持ちになるのか。 わたしはそれがすっごく気になるっす。 ……だって、わたしはそんなこと今まで考えたこともなかったっすから! 603: ◆zbOQ645F4s:2022/01/12(水) 21:05:07.75 :Gmun8+E70 ------------------------------------------------- CHAPTER 02 厄災薄命前夜 (非)日常編 ------------------------------------------------- 読む →
2022年01月12日 22:30 大男「オイオイ、一回戦の相手はこんなチビかよ!」少年剣士「絶対負けられない!」 元スレ 全てのレス 1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2022/01/12(水) 20:00:07.118 :MWcaeHV10.net ワァァァァ……! 大男(賞金に釣られて、闘技大会に出場したはいいが……) 大男「オイオイ、一回戦の相手はこんなチビかよ!」 少年剣士「絶対……絶対負けられない!」 大男「無理すんなよ。足震えてるじゃねえか」 少年剣士「そんなことない! 絶対勝つ!」 大男「ったく、しょうがねえな……」 審判「始めっ!!!」 読む →
2022年01月12日 18:00 千早「GOKIBURI」【観覧注意】 元スレ 全てのレス 2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/14(水) 20:49:17.00 :im/axrM+0 このSSは>>1の黒い生物との戦いを千早主演で再現してもらったものです。 登場人物 如月 千早 一人暮らし。蛾とGが嫌い。 そのため、1m以内には近づけない。 黒光り先輩 三億年前から変わらない姿で過ごす虫。 最近、千早の家に引越してきた。 3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/05/14(水) 20:51:20.84 :im/axrM+0 千早「ただいま~。って誰もいるわけないのだけどつい癖で言っちゃうのよね」 午後10時 千早、仕事から帰宅 カサカサ…… 千早「さあ、今日のベイスターズはと?」ピッ TV「横浜2-7中日です」 千早「あ……」ピッ 千早「ま、まあ、中継ぎも休ませれたようだし明日に来たいね」 大きく伸びをする千早。 カサカサ…… 千早「お風呂に入って早めに寝ましょうか」 読む →
2021年12月29日 22:30 処刑人♀「首斬るの初めてでして……失敗したらごめんなさい!」死刑囚「え!?」 元スレ 全てのレス 1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/29(水) 19:05:13.317 :sm/My3Z90NIKU.net 処刑人「最後に言い残す言葉はありますか?」 死刑囚「……クソッたれこの世、だ」 処刑人「ありがとうございます。メモしとかないと」 死刑囚(なんだこいつ) 処刑人「じゃ、今から首を斬るんですけど、首斬るの初めてでして……失敗したらごめんなさい!」 死刑囚「え!?」 処刑人「それじゃ斬りますね」 死刑囚「ちょっと待って! 失敗ってどういうこと?」 処刑人「刃が三割ぐらいのところで止まっちゃうとか……」 死刑囚「冗談じゃねえ!」 読む →
2021年12月16日 12:00 修道女「神よ、斧を振るうことをお許し下さい。――ふんっ!!!」 元スレ 全てのレス 1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/15(水) 21:00:07.376 :xF66gnf60.net ― 教会 ― 僧侶「ど、泥棒だ!」 盗賊「ちくしょう、見つかっちまったか。だが、俺は捕まるわけにゃいかねえんだ。 痛い目見てもらうぜ!」チャキッ 剣を抜く盗賊。 修道女「僧侶君、下がっていて」 僧侶「は、はい!」 盗賊「やる気か、姉ちゃん」 修道女「神よ、斧を振るうことをお許し下さい」サッ 盗賊「え……斧!?」 読む →
2021年12月11日 21:00 妻「いい生命保険があるんだけど入ってみない?」夫「いいよ」 元スレ 全てのレス 1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/11(土) 18:11:58.103 :9Am18+q+0.net 夫「ただいまー」 ピンッ 夫(ワイヤー?) ピカッ!!! 夫(閃光弾!) 妻(これで夫の目はくらんだ! あとはこのアイスピックを延髄に突き立てるだけッ!) 妻「保険金ゲェェェェット!!!」 シュバァッ! 読む →
2021年12月11日 19:35 みく「オニャア!」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/06(水) 15:57:23.25 :O/JuBoYDO ~事務所~ ガチャ みく「おはようございますにゃー」 みく「ありゃ?誰もいないにゃ」 みく「衣装のセッティングまで40分あるから、カフェにいこっか」 ドォォォォォン みく「なんの音にゃ!?なんか嫌な予感がするよ!」 読む →
2021年12月05日 21:00 【シャニマス×ダンガンロンパ】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 CHAPTER 01 関連SS 【シャニマス×ダンガンロンパ】シリーズ:目次 元スレ 全てのレス 121: ◆zbOQ645F4s:2021/11/21(日) 20:44:59.53 :Ojbp8S+g0 ------------------------------------------------- CHAPTER 01 MIDNIGHTのせいにして (非)日常編 ------------------------------------------------- 122: ◆zbOQ645F4s:2021/11/21(日) 20:46:02.09 :Ojbp8S+g0 煌々と輝く満月の月光の元、沈黙だけが流れた。 伏目がちに猜疑の視線を送る人、仲間をかばうようにして背を向ける人、狼狽えた様子で口をパカパカさせる人…… その反応はまちまちだが、恐怖と不安というマイナス感情の鎖には全員が全員縛り上げられている。 気づけば全員顔を見合わせていた。 このコロシアイという言葉を前にして考えなかったわけではない。 殺し『あう』ということは、この場にいる全員が狙うだけでなく、狙われる側にもなるということ。 今私がこうしている間にも、誰かが私の命を狙っているかもしれない。 「……死にたくない」 誰かがそう言葉を零すまでにそう時間はかからなかったし、誰もそれを咎めようとはしなかった。 ここにいる全員が同じことを思い、その感情を発露しかけていたから。 重く、苦しい空気。 薄靄がかったような空気感の中で、手足を動かすのが辛い。 ずっと胸のあたりが痛くて、息も浅くて。 「……」 居心地の悪い沈黙だけが、続いていた。 ___その膠着を破ったのは、ナイフのように鋭い言葉だった。 123: ◆zbOQ645F4s:2021/11/21(日) 20:46:55.53 :Ojbp8S+g0 ルカ「言っておくけど……私は殺れるからな」 124: ◆zbOQ645F4s:2021/11/21(日) 20:48:52.97 :Ojbp8S+g0 押し黙る私たちを前に、伸びでもするように何気ない様子で宣言するルカさん。その口元には笑みすら滲んでいた。 これを好機とでも捉えているかのように。 にちか「……!?」 美琴「ルカ……?」 ルカ「私はほかの連中と違って283プロの仲良しのグループでもない。ここから出ていくために他の誰かを手にかけるなんてハードルが一番低いのは私だ」 ルカさんが言っていることは真理だ。 もし万が一にでも私たちが他の誰かを殺して出ていこうと決意したとしても、私たちには同じ事務所の仲間、長い時間を共に過ごした仲間という温情があって、それが最期の防波堤の役割を果たすことだろう。ルカさんには、【それ】がない。 むしろ彼女には美琴さんとの間の諍いという動機すら存在している。 ルカさんの言葉は、異様な質量をもっていた。 125: ◆zbOQ645F4s:2021/11/21(日) 20:49:37.36 :Ojbp8S+g0 美琴「……ルカにはできないよ」 ルカ「ハッ! 美琴に私の何が分かるんだよ!」 美琴「……」 ルカ「むしろ美琴は自分自身の心配をした方がいいんじゃねえのか? 私からは勿論、事務所での新参なんて殺す上でほかの連中からしても格好の的だろ」 夏葉「そ、そんなわけないじゃない……! 誰かを殺して脱出なんて方法、私たちが選ぶはずがないわ!」 ルカ「……何を知った気になってるのか知らねえけどよ、モノクマも言ってたように他人の気持ちなんか完全に推し量ることは無理だろ」 ルカさんは含みを持たせた言葉を放ちながら、美琴さんの方を見やった。それに美琴さんは視線をそらして答える。 ルカ「さっきの『死にたくない』って言葉……それって要は誰かはコロシアイに参加してしまうかもしれないっていう疑いだろ? よくもそんなにお互い信頼してますって面出来るもんだな」 ルカ「もういいな? 私はこんなところで立ち止まってる時間なんかないんだよ、じゃあな283プロ」 ルカさんは捨て台詞のような言葉を吐いて、一人公園から出て行ってしまった。 ルカさんの発言を否定することは誰もできず。 だってそれは本当のことだから。 ……美琴さんが誰かを殺すなんてことは天地がひっくり返ってもあり得ないと思う。 ただそれをほかのユニットの全員にも言えるかというと、私には自信がない。 私だって____死にたくはない。 126: ◆zbOQ645F4s:2021/11/21(日) 20:51:05.97 :Ojbp8S+g0 そして、公園に残された私たちは。 灯織「……そうはさせません」 千雪「灯織ちゃん……?」 にちか「うそ……風野さん……?」 あの、気弱な女の子のはずの風野さん…… その右手は、爪が食い込むまでに固く強く握りこまれていた。 まるで何かの怒りに打ち震えるかのように、彼女からはこれまでに感じたことのないような熱を感じる。 灯織「斑鳩さんのご指摘は間違いではないと思います。今この状況で、お互いを完全に信用することは難しい……それを否定することは欺瞞だと思います」 愛依「ぎ、ギマン……?」 冬優子「……本当の気持ちで向き合ってないって意味なんじゃないかな」 灯織「でも、だからといって信じることをやめてしまってはいけない……疑いながらも信じる、信じながらも疑う……私たちに今求められているのは、そういう付き合い方なんじゃないかと……そう思う次第です」 摩美々「信頼と疑念は両立できる……疑念にいつまでも囚われているようじゃダメ……そういうコトー?」 結華「ひおりん……すごいね、そんなこと思ってても、なかなか言えない……言う勇気なんか持てないよ」 灯織「以前、私も……誰も信用できないような【疑心暗鬼の状態】に陥ったことがありました。その時、私は大切なものをいくつも失って……そんな悲しみを、ここでも背負う訳にはいかないんです」 雛菜「ん~? それってなんのこと~?」 灯織「……それは、言えませんが……」 灯織「それでも、今こうして疑念だけをぶつけあってにらみ合っている状況のままではいけないのは確かだと思うんです」 風野さんは、市川さんの質問には口を噤んだ。 でも、風野さんの発した言葉は深く深くに突き刺さり、完全に凍り付いていた私たちの心臓を再びよみがえらせるには十分たるものだった。 127: ◆zbOQ645F4s:2021/11/21(日) 20:52:48.84 :Ojbp8S+g0 千雪「私……灯織ちゃんの言うとおりだと思うな。私だって、もしかしたらって気持ちを持ってしまう……この状況だからこそ、みんなをもっと信じてみようと思う」 あさひ「よくわかんないっすけど……このままじっとしてても何も変わらないっすよね?」 恋鐘「そうばい! こげん顔していつまでも睨めっこしとったら疲れてしまうたい!」 透「考えるな、感じろ。……ってやつ?」 愛依「さっすが透ちゃん! うちもそれにサンセー!」 冬優子「あはは……透ちゃんの言葉があってるかはちょっとわからないけど、ふゆも皆を今一度信じなおすってことには賛成です」 灯織「皆さん……」 再び全身に血が通う。 膠着した疑心暗鬼の中で活動を停止していた心臓は痛いくらいに鼓動を速めていき、視界も徐々に元の明るさを取り戻してきた。 夏葉「何もモノクマの言うことに従うしか道がないわけではないわ、モノケモノは脅威だけれど、あのロボットを相手どらないで済む方法もあるかもしれない」 智代子「うん! この島の外の人たちだって動いてくれるかもしれないよね!」 果穂「はい! 困ったときには、ヒーローがたすけにきてくれます!」 128: ◆zbOQ645F4s:2021/11/21(日) 20:53:45.72 :Ojbp8S+g0 結華「というか普通に考えて……こんなに一気に事務所のアイドルが消えたら、大騒ぎだよね?」 摩美々「プロデューサーなら今頃各所に通報してそうなもんだよねー」 結華「あはは、Pたん今頃血相変えて電話しまくってるんじゃない?」 灯織「並大抵の事件ではないはずです。きっと……助けはきますよ」 にちか「じゃあ今はとにかく生き残らなくちゃって感じです?」 愛依「かなー、まあさっきルカちゃんがかなり危なげなことは言ってたけど……」 美琴「……ルカのことは、私がどうにかしてみる」 にちか「美琴さん!」 美琴「大丈夫、今日明日にすぐ動きはしない……はずだから」 (ほ、ほんとかな……?) あさひ「じゃ、とりあえずここを出るっすよ!」 千雪「もともとモノミちゃんが用意していたように、この島には生活が行えるだけの設備はあるから……いったんはコテージに戻って体制を整えるのがいいかな」 冬優子「一人ひとりに専用の個室がありましたよね……ふゆもそれがいいと思います」 結華「まあそうしましょうかー、今の状況が悪い夢っていう可能性もないわけじゃないわけじゃないだろうし!」 摩美々「ふぁぁぁ……まあ、普通に結構遅い時間で眠たい感じだしぃ……」 恋鐘「うちもなんだかクタクタばい! 一気にいろんなことが起きすぎたとね~……」 にちか「私もです……キャパオーバーって感じで!」 ひとまず私たちは公園を後にして、それぞれのコテージへと戻った。 何も今の状況を受け入れたわけじゃない、今は自分たちの身を安全に保つことが大切。モノクマに逆らうことも、事を荒立てることも得策じゃない。 それよりも、これから先起こるかもしれない何かのために体力と精神力とを取り戻す必要がある。 129: ◆zbOQ645F4s:2021/11/21(日) 20:55:36.68 :Ojbp8S+g0 ------------------------------------------------- 【にちかのコテージ】 キーン、コーン…カーンコーン… 『えーと、希望ヶ峰学園歌姫計画実行委員会がお知らせします…』 『ただいま、午後十時になりました』 『波の音を聞きながら、ゆったりと穏やかにおやすみくださいね』 『ではでは、いい夢を。グッナイ…』 「うーわ……なにこれ、ヤバ! ……めっっちゃくちゃ豪華なんだけど?!」 待ち構えていたのは高級ホテルも裸足で逃げ出すような最新設備に広々空間を兼ね備えた、『快適』の二文字そのもの。 クイーンサイズのベッドは手が沈むようにふかふかで、風呂とトイレはしっかり別々。手足を伸ばせるだけのバスタブまである。 「……ちょっとだけ、帰りたくないかも」 隙間風吹き込むごく狭コンクリアパート。 寝っ転がっているだけで小言を言われる我が家に比べると数倍、数十倍は居心地がいいだろう。 ……ただ一つのものを除いてだけど。 130: ◆zbOQ645F4s:2021/11/21(日) 20:56:46.56 :Ojbp8S+g0 「なーんでここにもあるかなぁ……カメラ」 普通ホテルの部屋ってもっとプライバシーとか厳しいものでしょ? 部屋には堂々と我が物顔した監視カメラ。寝ようにもこいつが寝顔を撮ろうとしているからなかなか気が休まらない。 ……やっぱりここは、異常だ。 「……うん、やっぱり出なくちゃだよ。こんなところにいていいわけない……絶対、脱出しないと!」 俄かに心を持っていかれかけた快適にいったんは蓋をして、ベッドの上に倒れこんだ。 音もたてずに体はマットの中に沈んでいき、肌触りのやけにいいシーツは太陽の優しい香りを鼻孔に届けた。 ただ、今の私の状況にそんな優しさなんて一抹も残っちゃいない。 私の眼前にあるのは底知れない恐怖。黒々としてぶくぶくと太った醜悪な何かが聳え立って、どいてくれない。 感情をせき止めるようなそれが、やりようのないモヤモヤとした不安ばかりを募らせる。 これから先、どうなってしまうんだろう。もし今目を閉じてしまったら、次に目を開けた時が私の最後になってしまうんだろうか。 考えていたらきりがない、だけど思考はめぐる。 ぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる。 思考は二転三転四転…………無限那由他。 無限にも思える一瞬の時間に、思考はメビウスの輪を描いて転がっていき…… 私は意識を手放した。 131: ◆zbOQ645F4s:2021/11/21(日) 20:58:16.55 :Ojbp8S+g0 ------------------------------------------------- 【ビーチ】 「……来たかよ」 「……本気じゃないでしょ? 殺せる、なんて」 「ハッ! 言ったろ、人の気持ちなんか他人にわかるわけない」 「……わかるよ」 「……はぁ?」 「……ルカの気持ちなら、わかる」 「……」 「……同じユニットだったから。ルカと過ごした時間ならだれにも負けない、ルカの親にだって負けない。だから、ルカが今……すごく怯えていることだって」 「…………くくっ」 「……ルカ?」 「何勘違いしてるんだよ……美琴! お前が私の気持ちをわかってる? そんなわけないだろ……お前は誰よりも私に近くて、誰よりも私と一緒の時間を長く過ごして……」 132: ◆zbOQ645F4s:2021/11/21(日) 20:59:02.85 :Ojbp8S+g0 「それでも私のことを知ろうともしなかったクソッタレだよ」 133: ◆zbOQ645F4s:2021/11/21(日) 20:59:49.88 :Ojbp8S+g0 「……!」 「……ほかの連中に何を言われたのかは知らねえ。けど、私が美琴のことを信用して動くと思うなよ」 「……やっぱり、そうなんだ」 「お互い様だろ、美琴だって私のことを信用なんかしていない。丸わかりなんだよ、そういうの」 「……時間の無駄だったみたい」 「だな、さっさと消えろ」 「……それじゃ、行くから」 ザッザッ 「……」 「……くそっ!」 「違うだろ……違うだろ……! 私は……私は……美琴を信用しないんじゃなくて……」 「美琴に……美琴に……ただ……ただ……!」 134: ◆zbOQ645F4s:2021/11/21(日) 21:01:15.84 :Ojbp8S+g0 ____ _______ __________ ========= ≪island life:day 2≫ ========= 【にちかのコテージ】 キーン、コーン…カーンコーン… 『えーと、希望ヶ峰学園歌姫計画実行委員会がお知らせします…』 『オマエラ、グッモーニンッ! 本日も絶好の南国日和ですよーっ!』 『さぁて、今日も全開気分で張り切っていきましょう~!』 ……夢では、なかった。 目を開けると部屋中に差し込むまばゆいばかりの陽光。部屋に取り付けられた両腕を開いても足らないほどの大きな窓、その廂の隙間かららしい。 それにしても無駄にセンスがいい、都会にいれば三歩歩けばデザイナーズ物件なんかにかち当たるものだけど、そういうところにあっても見劣りしない立派な窓。 これがこんな状況下じゃなければ最高の目覚めだったんだけど。 「……さいっっあく」 135: ◆zbOQ645F4s:2021/11/21(日) 21:02:22.53 :Ojbp8S+g0 頭をもたげながら起き上がった。 濁声のアナウンスで目を覚ました今朝の目覚めは最悪。 瞼が漬物石のように重たく、なんだか手足もけだるさを感じるけどこれはきっと気のせい。というか精神由来。 あんなことがあった後でぐーすかできるはずなんかない。 数時間おきに悪夢で目を覚ました長い長い夜の果て、出来上がったのがこのボロボロボディ。 「……はぁ」 したくもないのにインド象が吐くみたいなバカでかい溜息を吐いた。 『憂鬱』なんて漢字書けやしないけど、頭の中はその二文字でいっぱい。 動くのもけだるさを感じるけど、そうこうしてもいられない。 昨日の今日で美琴さんがルカさんを説得に行ったはず、その成果を確認しなきゃだし、今の状況は部屋に閉じこもったとてどうにかなるものでもない。 イヤイヤ体を引き起こして顔を洗い、歯を磨いて。 そこでようやく部屋を出た。 136: ◆zbOQ645F4s:2021/11/21(日) 21:03:43.87 :Ojbp8S+g0 ------------------------------------------------- 【ホテル レストラン】 ひとまずは朝ご飯を口に入れたい。 寝ている間の数時間のうちに胃袋の中はすっかり空っぽになっており、気が付けば私の足はレストランに踏み入っていた。 そしてそれは私以外の人たちも一緒だったらしく、そこにはルカさん以外の全員が待ち構えているではないか。 特に芹沢さんなんかはすでに食器の上に食パンを何枚も載せていて、脇にはフルーツも山積み。 それを愛依さんが宥めてペースを調整しながら餌付けしている、といった様子。 にちか「これって……?」 あさひ「朝起きたらもうあったんっすよ! にちかちゃんも食べるっす! 美味しいっすよ!」 愛依「アハハ、あさひちゃん落ち着いて食べないとのどに詰まるよ~?」 冬優子「それもそうだけど……みんなで一緒にいただきますしてからにしよっか?」 あさひ「え~? もうお腹ペコペコっすよ」 灯織「一番最初に来たのは私なんですが……その時にはすでにこちらの朝食は人数分用意されていました。ホテルに他の人間はいないはずなんですが……」 千雪「昨日も確認したもんね……どういうことなのかな」 にちか「えぇ……そんなもの食べて大丈夫です?」 摩美々「まぁ……毒見は済んでるしいいんじゃないー?」 あさひ「美味しいっす!」 冬優子「……はぁ」 137: ◆zbOQ645F4s:2021/11/21(日) 21:04:50.84 :Ojbp8S+g0 ガツガツという擬音を恣にする芹沢さんを他所に私は美琴さんの隣に腰かけた。 美琴さんはここにきても必要最低限以上のものは取るつもりはないみたい。栄養価の高いバナナだけで済ませる様子。 にちか「美琴さん……その、どうでした……?」 美琴「……ルカのこと?」 にちか「は、はい……公園では、結構なこと言ってましたけど……」 美琴「……説得はしようとしたんだけどね」 にちか「……そ、そうですか」 美琴さんは気を落とすというよりは、前にルカさんのことを訪ねた時よりも苛立った様子だった。 昨夜二人の間に何があったのかは想像するに足る。 ……これ以上触れないほうがよさそう。 138: ◆zbOQ645F4s:2021/11/21(日) 21:06:38.47 :Ojbp8S+g0 結華「はいはい! とりあえずはせっかくみんな集まってるんだし、今後のことを話し合いませんか?!」 摩美々「約一名足りてないケドねー」 美琴「……ごめんね」 恋鐘「しょうがなかよ、気落とさんといて! こんな状況やけん、ルカだって混乱してしもうとるだけばい!」 千雪「朝ご飯はちゃんと食べてるのかなぁ……」 雛菜「で、今後のことってなんなんですか~?」 冬優子「ふゆたちがコロシアイをせずにこの島からどうやって脱出するか……だよね、結華ちゃん」 夏葉「空港の航空機が使えればよかったのだけれど……あいにくあれはハリボテよ」 智代子「イカダで脱出ってわけにもいかないよね……にちかちゃんも前モノミに叱られちゃってたし」 摩美々「というかそんな目立つ方法じゃモノケモノが飛んでくるでしょー」 美琴「自分から能動的には出られそうにないみたい」 結華「そうなのですよ! ……となると外の助けを待つしかないわけで」 果穂「けいさつの人は、来てくれないんですか?」 夏葉「来るかもしれないけど、ここは海の上。いつに助けが来るのかは正直見当もつかないわね……」 結華「そう、ここからは何日かかるかわからない耐久戦!」 結華「……なので、どうでしょう! 毎朝レストランで揃って朝ご飯を食べるのを習慣にしてみては!」 139: ◆zbOQ645F4s:2021/11/21(日) 21:07:32.41 :Ojbp8S+g0 透「あー、いいんじゃない。それ」 千雪「毎朝の習慣にしておけば生活リズムを作ることにもつながるし、私も賛成に一票!」 果穂「はい! みなさんでそろって朝ご飯を食べたほうがきっとおいしいですし、あたしも賛成です!」 結華「それもあるし、情報共有の場にもなりそうじゃない? ほら、脱出のためには協力が大事だよね!」 灯織「なるほど、定例報告会を兼ねているんですね」 愛依「ちゃ、ちゃんと起きれるかな~……うち」 冬優子「愛依ちゃんはふゆが起こしに行くから大丈夫だよ♡」 雛菜「あは~、それって自由参加ですか~?」 結華「まあ強制はしないけど、できる限りはひななんにも参加してほしいかも!」 雛菜「はい~、それじゃほどほどに参加します~」 結華さんからの提案で毎朝朝ご飯を全員で食べることが決定。 正直なところ、まだ事務所には完全に馴染めてるわけじゃないし、ちょっとだけ気後れするところもあるんだけど……この状況下じゃ言ってても仕方ないか。 私も毎朝ちゃんと集まるようにはしよう。 美琴「……どうしたの?」 にちか「い、いえ……!」 それに、毎朝美琴さんと朝ご飯が食べられるなんてちょっとラッキーじゃない……?! 140: ◆zbOQ645F4s:2021/11/21(日) 21:12:24.77 :Ojbp8S+g0 ------------------------------------------------- 【にちかのコテージ】 朝ご飯を食べ終えた私は一旦自分の部屋に戻ってきた。 (……ふぅ、やけにおいしかったからついつい食べすぎちゃったかも) (これ、消化しとかなきゃだなー……) 時計に目をやった。 まだ日も登ったばかりで一日も始まったばかり。 脱出を待つにしても時間は有り余って仕方ない。 「ここにいても仕方ないって感じだよね……よし!」 ここにいる限りはレッスンもお仕事もできないし、今やるべきことはヒントを探すこと! じっとしてるだけじゃ退屈だしぶくぶく太っちゃうって! とりあえずは行動あるのみ、それに尽きる! 【自由行動開始】 □■□■□■□■□■□■□■□■ ☆自由行動について お久しぶりです、イントロダクションの時間でございます。 さて、いよいよ(非)日常編の花形・自由行動でございますね。 自由行動とはコロシアイだとか物騒なことは俄かに忘れ、つかの間の平和的な交友を堪能することができる、いわばオアシス! 存分に親交を深めてくださいませ。 今回もアイドルの皆さまとの間には【親愛度レベル】が存在しております。 こちらはアイドルの方とお会いするたびに+1、プレゼントをお渡しすれば+0.5、プレゼントをお渡しして喜んでいただけたらさらに+0.5される仲良しのパラメータでございます。 親愛度レベルを上げて見事MAXである12に到達させると、その仲の深さを象徴するアイテムとともにスキルを獲得することができるのです。 ちなみにプレゼントはコンマの数値に応じてアイテムを排出するモノモノヤシーン、そしてほしいものを選んで購入できる自動販売機の二つで獲得可能です。 自動販売機には他にも便利な商品がいくつかございますので、ぜひご確認ください。 更に今回は親愛度レベルの一定の数値ごとに【希望のカケラ】を獲得することができます。 こちらは一定個数に応じて別種のスキルと交換できるアイテムになります。 自動販売機で交換できるほか、????開始前にも交換可能です。 え? この伏字、でございますか……? はて……? □■□■□■□■□■□■□■□■ 【現在のモノクマメダル枚数…23枚】 【現在の希望のカケラ…15個】 1.交流する【人物指定安価】※ルカを除く 2.モノモノヤシーンに挑戦する 3.自動販売機を使う 4.休む(自由時間スキップ) ↓1 141:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/11/21(日) 21:29:11.42 :gsRmRnpl0 2 143: ◆zbOQ645F4s:2021/11/21(日) 21:38:27.24 :Ojbp8S+g0 2 選択 【第1の島:ビーチ】 手持ち無沙汰になってしまった空き時間をつぶすために、島を散歩していた。 何かに誘われるように、と言ったら大げさだけど……私の足は自然とこの島にやってきたときに初めに立っていたあのビーチに引き寄せられていた。 ザザーン…… 「はぁ……なんか癒されるなぁ……」 生まれも育ちも町中で、波音なんかまともに聞いて育ってきちゃいないけど、これは本能的なものなんだろう。 波風と波音に身をゆだねて、ぼぅ……っとあたりを見渡すと。 「うげっ……なにこれ……趣味悪ッ……!」 ビーチに立つヤシの木の一つ、その幹には妙にゴテゴテした機械。 これは……どうやらガチャガチャみたい。 □■□■□■□■□■□■□■□■ ☆モノモノヤシーンについて 交友でほかのアイドルの皆様にお渡しするアイテムにお困りのそこのあなた! 是非ともモノモノヤシーンに挑戦ください! こちらの中身は本家『スーパーダンガンロンパ2』のプレゼントと中身を共有しております。 プレゼント番号(01~100)のアイテムがコンマの値に応じて排出される仕組みとなっております。 ※プレゼント番号は101以降も本家では存在しておりますが、省略しております。予めご了承ください。 □■□■□■□■□■□■□■□■ ふーん、ここで手に入ったやつは自由に使っていい感じなんだ…… もしかして、脱出に何か使えたりするのかな? 「……やるだけ、やってみる……?」 ------------------------------------------------- 【現在のモノクマメダル枚数…23枚】 【現在の希望のカケラ…15個】 1.モノモノヤシーンを回してみる【枚数指定安価】 2.やっぱりやめる ↓1 144:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/11/21(日) 21:46:53.53 :lk6lUyP+0 1で13枚 145: ◆zbOQ645F4s:2021/11/21(日) 21:49:38.65 :Ojbp8S+g0 1 選択 ま、物は試しってことで。 それにいいアイテムが出て、脱出の役に立ったら美琴さんに褒めてもらっちゃったりして……!? 「よーし、いっちょ回しちゃうぞ~!」 【コンマ判定を行います】 【このレスより直下13回連続でコンマ判定を行い数値に応じたアイテムを獲得します】 ↓1~13 146:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/11/21(日) 21:50:05.94 :gsRmRnpl0 あ 147:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/11/21(日) 21:51:50.61 :gykdOuzQ0 い 148:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/11/21(日) 21:53:38.28 :gsRmRnpl0 う 149:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/11/21(日) 21:54:46.01 :k033wRB1O え 150:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/11/21(日) 21:56:12.44 :gsRmRnpl0 お 151:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/11/21(日) 21:58:59.33 :lk6lUyP+0 か 152:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/11/21(日) 21:59:28.54 :k033wRB1O き 153:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/11/21(日) 22:05:47.83 :lk6lUyP+0 く 154:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/11/21(日) 22:09:57.59 :k033wRB1O け 155:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/11/21(日) 22:10:20.19 :lk6lUyP+0 こ 156:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/11/21(日) 22:11:08.37 :ysgKiWmV0 さ 157:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/11/21(日) 22:12:58.54 :lk6lUyP+0 し 158:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/11/21(日) 22:17:44.58 :gsRmRnpl0 す 159: ◆zbOQ645F4s:2021/11/21(日) 22:23:31.23 :Ojbp8S+g0 【ミネラルウォーター】 【ヤシの実】 【半分安全靴】 【希望ヶ峰の指輪】 【ジャバイアンジュエリー】 【キルリアンカメラ】×2 【家庭用ゲーム機】 【携帯ゲーム機】 【トイカメラ】 【表裏ウクレレ】 【バール】 を手に入れました! 「うわっ……なんか色々出てきた……けど」 「……どれも使えなさそーだな……」 ひとまず、捨てるわけにもいかないし持ち帰ろうか…… 誰かありがたがってくれる人とかいたり……いないか…… 「まあ、まだ時間はあるし……これの使い道でも探そうか……」 ------------------------------------------------- 【現在のモノクマメダル枚数…10枚】 【現在の希望のカケラ…15個】 1.交流する【人物指定安価】※ルカを除く 2.モノモノヤシーンに挑戦する 3.自動販売機を使う 4.休む(自由時間スキップ) ↓1 160:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/11/21(日) 22:24:49.71 :ysgKiWmV0 1 美琴 161: ◆zbOQ645F4s:2021/11/21(日) 22:30:28.73 :Ojbp8S+g0 1 美琴選択 【第1の島:空港】 脱出への糸口を探すための時間。とはいえもうほとんど調べは尽くしたわけで。 結局のところこの時間は誰と過ごすか、の大切な時間になっている。 ……それなら。 にちか「美琴さーーーん!」 美琴「……にちかちゃん?」 にちか「あ、あの……! い、一緒に調査、しちゃってもいいですか……?」 美琴「……いいけど、どうしたの? やけに疲れてるみたいだけど」 にちか「そ、そりゃもう美琴さんをさが___ (い、いやいや! 言えない言えない……美琴さんを探して島を三週半したなんて……重すぎでしょ!) 美琴「……? まあ、とりあえず……一緒に島を見て回ろうか」 にちか「は、はい!」 美琴さんと一緒に島を探索した…… ------------------------------------------------- ‣現在の所持品 【ミネラルウォーター】 【ヤシの実】 【半分安全靴】 【希望ヶ峰の指輪】 【ジャバイアンジュエリー】 【キルリアンカメラ】×2 【家庭用ゲーム機】 【携帯ゲーム機】 【トイカメラ】 【表裏ウクレレ】 【バール】 プレゼントを渡しますか? 1.渡す【所持品指定安価】 2.渡さない ↓1 162:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/11/21(日) 22:31:32.96 :gsRmRnpl0 1 ミネラルウォーター 163: ◆zbOQ645F4s:2021/11/21(日) 22:39:52.18 :Ojbp8S+g0 【ミネラルウォーター】を渡した…… にちか「み、美琴さん……これ、どうぞ!」 美琴「水……? どうして?」 にちか「美琴さん、つい自分の体をおろそかにしてしまいがちなので……えっと、水分補給とか、忘れないようにしてくださいね!」 美琴「気が利くね、ありがとう」 キュッ ゴク……ゴク…… にちか「もしかして……今もずっと飲むの忘れてた感じですか?」 美琴「朝ご飯以来だから……3時間くらいかな」 にちか「あんまり飲まなさすぎだとラクダになっちゃいますよ……」 美琴「ふふ……面白いね、にちかちゃん」 (やった……! 美琴さんに喜んでもらえたーーーーーーー!!) 【PERFECT COMMUNICATION】 【親愛度レベルがいつもより多めに上昇します】 ------------------------------------------------- ……しかし、こんな状況になっても美琴さんは冷静だな。 いつも通りクールで端正で整った横顔……思わず見惚れてしまいそう…… 美琴「……どうかした?」 にちか「あ、いえ! なんでもです! えっと、その……美琴さん、この島に来てから何か困ってることとかないです?」 美琴「困ってること……? そうだね……」 美琴「でも、この島は衣食住はどれも揃っていて……暮らす上で不便は感じないかも」 にちか「で、ですよねー! 私も、元々の暮らしなんかよりよっぽどランクが高い感じで……いっそここに永住しちゃおうかなみたいな!」 美琴「永住は……流石に困るかな。私は早く戻って、レッスンの後れも取り返したいし」 にちか「そ、そうですよねー! ここじゃトレーナーさんもいませんし、新しい振り付けも教えてもらえませんもんね!」 美琴「うん……練習も、できなくはないけどね」 にちか「そっか……そうですよね……」 (やっぱり美琴さんは違うな……) (私みたいに生活がどうこうじゃなくて、アイドルとしての活動とかを懸念してるんだもん) (……何か私が美琴さんのためにしてあげられることはないかな?) 1.き、基礎の練習ならお付き合いできますよ! 2.う、歌の練習とかどうですかね……! 3.自由安価 ↓1 164:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/11/21(日) 22:55:24.95 :gsRmRnpl0 2 165: ◆zbOQ645F4s:2021/11/21(日) 23:02:24.90 :Ojbp8S+g0 2 選択 にちか「う、歌の練習とかどうですかね……! それなら、私もお付き合いできますよ……!」 美琴「……? うん、今度にちかちゃんとも一緒に合わせようか」 にちか「は、はい……こ、今度っていうのは……?」 美琴「ううん、ごめん……昨日もみんなと別れてから自分のコテージで自主練はしてたから」 にちか「え」 美琴「コテージは窓を閉めれば防音性も高そうだったし、特に夜はやることもなかったから」 (う、噓でしょ……? 昨日のあの後に自主練……?) (さ、流石すぎる……) にちか「み、美琴さん……プロ意識の高さ、流石です……!」 美琴「別にそんなことじゃ……一日でも練習を欠くと、失ってしまうから」 (う……私、そんなこと考えもしなかった……) 美琴「私はいつでも大丈夫だから、歌のあわせも都合がいいタイミングを教えてくれるかな」 にちか「い、今からでも大丈夫です! わ、私……!」 (や、休んでなんかいられないよ……!) 【親愛度レベルが上昇しました!】 【緋田美琴の親愛度レベル…2.0】 【希望のカケラを入手しました!】 【現在の希望のカケラ…16個】 166: ◆zbOQ645F4s:2021/11/21(日) 23:04:42.35 :Ojbp8S+g0 【にちかのコテージ】 美琴さんと歌の練習をご一緒させていただいた…… うう……精神的な問題なのかな、私は思った通りに歌えなかった。 「美琴さんの足引っ張っちゃったかな……」 こんなんじゃだめだ……! 喉を枯らしてでも歌の練習をしないと……! 「今日の晩からでも自主練やった方がいいやつだこれ……」 【自由行動開始】 ------------------------------------------------- 【現在のモノクマメダル枚数…10枚】 【現在の希望のカケラ…16個】 1.交流する【人物指定安価】※ルカを除く 2.モノモノヤシーンに挑戦する 3.自動販売機を使う 4.休む(自由時間スキップ) ↓1 167:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/11/21(日) 23:10:40.29 :gsRmRnpl0 1 透 168: ◆zbOQ645F4s:2021/11/21(日) 23:14:59.59 :Ojbp8S+g0 1 透選択 【第1の島:ロケットパンチマーケット】 にちか「あの……なにやってるんです……?」 透「え……なんだろ」 にちか「そもそも、なにもってるんです……?」 透「え……わからん」 にちか「……」 この人に答えを求めちゃいけない、それはこの短い付き合いでも嫌というほど理解してるんだけど…… 流石に、スーパーマーケットの真ん中でナンを焼く鍋を眺めてるのは謎が過ぎる…… 透「これ、タンドールって言うんだって」 にちか「は、はぁ……」 浅倉さんと見慣れない調理器具をいじって過ごした…… ------------------------------------------------- ‣現在の所持品 【ヤシの実】 【半分安全靴】 【希望ヶ峰の指輪】 【ジャバイアンジュエリー】 【キルリアンカメラ】×2 【家庭用ゲーム機】 【携帯ゲーム機】 【トイカメラ】 【表裏ウクレレ】 【バール】 プレゼントを渡しますか? 1.渡す【所持品指定安価】 2.渡さない ↓1 169:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/11/21(日) 23:26:53.95 :gsRmRnpl0 1 ヤシの実 170: ◆zbOQ645F4s:2021/11/21(日) 23:36:21.85 :Ojbp8S+g0 【ヤシの実】を渡した…… 透「お、本物」 にちか「はい……! 私もこんなの初めて見ました……!」 透「おっしゃ、作るかー」 にちか「え、ちょ、浅倉さん……? な、何を……?」 透「ココナッツミルク、飲みたくない?」 にちか「え、そうやって作るんですか? 包丁? そ、それ、ちゃんと切れます……?」 透「わからん」 にちか「ちょ、浅倉さんストップ! ストーーーーーップ!」 (うっ……別のものを渡せばよかったかな) ------------------------------------------------- 浅倉さんは美琴さんとはまた別の意味で冷静というか…… この人が取り乱すとかあるんだろうか…… 透「……」 にちか「あ、浅倉さん……すごいですね、全然、普段と変わんなくて……」 透「そうかな。……あー、雛菜いるし」 にちか「そっか……そうですよねー、この状況で幼馴染がいるのってすごく心強そうです」 透「……」 にちか「ん……?」 透「あー、うん。そう。樋口と小糸ちゃんはいないけどさ」 (い、今の間は……?) 透「友情パワー、イエーイ」 (うーん、なんだか気が抜けるなぁ……) にちか「あ、じゃあせっかくだし浅倉さんたちについて聞いてみたいことあるんですけど、いいです?」 透「え? うん」 (幼馴染でアイドルユニットなんて特殊な状況、色々聞き甲斐はありそうなんだよな……) (せっかくだし、今ここにいない人について聞いてみようかな) 1.樋口さんについて教えてください 2.福丸さんについて教えてください 3.自由安価 ↓1 171:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/11/21(日) 23:46:16.31 :gsRmRnpl0 2 172: ◆zbOQ645F4s:2021/11/21(日) 23:52:49.92 :Ojbp8S+g0 2 選択 にちか「あ、それじゃあ福丸さんについて教えてもらってもいいですか?」 透「小糸ちゃん? あー、えーっと」 透「中学。別だったんだよね」 にちか「え……そ、そうなんですか?」 透「うん、小学は一緒だったけど、小糸ちゃんは別のガッコ受けて。でも、高校でまた一緒」 (そ、それって……進路をほかの三人に合わせた、とか……?) にちか「それって福丸さんが、自分で選んだんですよね?」 透「うん、たまたま一緒になった」 (絶対たまたまとかじゃないって……) 透「小糸ちゃん、めっちゃ頭いいからさ。うちからでも、多分いいとこ行くよ」 にちか「……そ、そうなんですね……今度勉強教えてもらっちゃおっかなー……なーんて」 (福丸さん……中学でどんな学生生活送ってたんだろ……) (な、なんだか心配になってきたな……) 【親愛度レベルが上昇しました!】 【浅倉透の親愛度レベル…1.5】 173: ◆zbOQ645F4s:2021/11/21(日) 23:54:34.35 :Ojbp8S+g0 浅倉さんと別れてからもぼんやりとノクチルの四人の関係性のことを考えながら、自分のコテージへと戻った。 幼馴染という関係性にはちょびっとだけ憧れもするけど、単純な仲良しに終始する話でもなさそうだよね。 ------------------------------------------------- 【にちかのコテージ】 ……今日も一日島をウロチョロしたけど新しい発見は特になし。 開放的な風景なのに、閉塞的な状況が広がっていることを再認して肩をがっくりと落とす。 それなのに今日がまた終わろうとしている。 「……なんかもったいないなー」 別に何をするでもない、ただぼーっと時間を浪費するのは流石に落ち着かない。 その居心地の悪さに突き動かされて、私は部屋を出てふらつくことにした。 174: ◆zbOQ645F4s:2021/11/21(日) 23:56:20.88 :Ojbp8S+g0 ------------------------------------------------- 【第1の島:ビーチ】 海に沈んでいく太陽を追うように島の外周を歩いていくと、開けた場所に出た。 私たちがこの島に来た時に最初に足を踏み入れた場所、そしてこのコロシアイ南国生活が始まった場所。 そんなやたらと縁の深い場所にたどり着くのはもはや当然のことだったのかもしれない。 いや、きっと多分そういう……最悪の縁じゃなくて、ここに私を引き合わせたのは別。最悪じゃなくて、むしろ【最高】の縁だった。 美琴「……はぁっ……はぁっ」 (……美琴さん?!) そこにいることを知っていたわけじゃない。 私は本当に何気ない気持ちで、何の考えなしにやってきたというのに。 そこには私のたった一人で最高のパートナーである美琴さんの姿があった。 これが運命でないならなんというのだろう。 175: ◆zbOQ645F4s:2021/11/21(日) 23:57:46.95 :Ojbp8S+g0 美琴さんはステップを練習している様子だった。 私との練習の中でも何度か見たことのある少し応用を聞かせた難しいステップ。 前に見た時、美琴さんのステップはもっと上手だったと思う。 それもそのはず、今美琴さんがステップを刻もうとしているのは砂浜の上。 どんどんと足を取られ、もつれていく劣悪な環境で、あえての練習をしているのだから。 (……す、すごい気迫……!) それでも美琴さんは表情を変えない。思うようにいかなくても、転んでしまっても。 ただ立ち上がってまた初めから。全身には汗の痕が浮かび上がり、キレのある動きをするたびにその飛沫が飛ぶ。 私には、その光景が水彩画のように見えた。 (こ、こんなの……ブロマイドものでしょ!) まるでイルカが海面から飛び上がったような、そんな刹那的な美しさを夕日をバックにした美琴さんの姿に見た。 にちか「うわ……すごい……」 美琴「……! にちかちゃん、いたんだ……」 176: ◆zbOQ645F4s:2021/11/21(日) 23:58:22.85 :Ojbp8S+g0 にちか「あ、はい……すみません、お邪魔しちゃって」 美琴「大丈夫、ちょうど一セットのところだから」 にちか「……自主練、続けてるんですね」 美琴「……うん、そうだけど……どうして?」 にちか「い、いや……えっと……わ、私も練習、やっちゃおうかなー! な、なーんて」 美琴「うん、いいと思う。……砂浜だと、いつもと環境が違って刺激になるから」 (本当にどこまでいってもストイック……美琴さんって、すごい……!) 明日もわからないこの状況下でも美琴さんは元の生活に戻ってアイドルとして活動することを見据えている。 それなら、その隣に立つために私がすることは一つだった。 ____なんて、別に元々そんなつもりはなかったけど、覗いていたことを悟られないようにの照れ隠しで練習を一緒にすることに。 美琴「にちかちゃん、ちょっと遅れてる」 にちか「は、はい……!」 事務所のレッスン場でいつもやっているのと変わりないメニュー。 いやむしろそれよりもハードさすらあるメニュー。 失われた日常をせがむように、焦燥の色をにじませながら美琴さんはただひたすらにその汗を散らした。 177: ◆zbOQ645F4s:2021/11/21(日) 23:59:31.09 :Ojbp8S+g0 ____ ______ ________ そうしてしばらくの時間が過ぎて。 美琴「ちょっと休憩入れようか」 にちか「は、はい……」 それは美琴さんよりも私の疲労を理由にしたものだった。 手足は痺れて震えだし、肩は呼吸に合わせて荒馬のように上下している。体力の限界だ。 にちか「つ、疲れたー……!」 どさっと腰から砂浜に腰かけた。 いつものフローチングのかたい床とは異なり、砂浜は乳酸の溜まったその体を優しく抱き留め、潮風がその熱を冷まそうと吹き付けてくれる。 まるで直属のレッスントレーナーのピットインのような待遇が、どことなくくすぐったい。 美琴「……」 美琴さんはそんな私を他所に、海の向こうを見つめてじっと動かなかった。 きっと美琴さんは、今この瞬間だってあのステージのことを思っている。 あのライトの下でパフォーマンスを披露する、その瞬間を今か今かと待ちわびている。 日も沈み、登ってきたその月はステージライトの輝きには遠く及ばない。 ザッ その時だった。ふと背後で草木が揺れるような音がした。 178: ◆zbOQ645F4s:2021/11/22(月) 00:00:46.86 :tZlr+b7d0 美琴「……誰?」 にちか「え、えっ?! 誰かいるんですか?!」 しばらくの沈黙。 一時はそのまま身を隠してことを終えようとしたのだろうか、だがすぐに観念した様子で物音の主はその姿を現す。 ルカ「……なにやってんだよ、お前ら」 美琴「……練習再開しようか、にちかちゃん」 にちか「み、美琴さん……その、すみません、体がまだ」 これは本当のことだ。さっきの今で疲労困憊のこの体がもとには戻らない。 立ち上がってあのステップをまた刻むためには少しだけ時間が必要だった。 179: ◆zbOQ645F4s:2021/11/22(月) 00:02:29.72 :tZlr+b7d0 ルカ「……相変わらず無茶してんだな、美琴」 美琴「別に無茶なんかしてない、私はこれが必要なだけ」 ルカ「お前だけじゃねーよ、その緑髪だってお前につき合わされて無茶させられてんじゃねーか」 にちか「わ、私だって無茶なんかしてないですよ!」 ルカ「よく言うもんだな、そんな風に座り込んでおいて」 にちか「こ、これは……!」 ルカ「美琴は自分のことも、他人のことも顧みなさすぎなんだよ。……コンビ解消したのに、また同じことをやってるようじゃ救えないな」 美琴「ルカに何が分かるの?」 ルカ「ハッ! そこまでしてアイドルに縋りたいのかよ!」 美琴「……当然でしょ、私はそのためだけにここにいる。そのためだけに生きてきた。今更それ以外の生き方なんて、ないから」 ルカ「……くだらない拘りだな、ほとほと愛想がつきたよ」 美琴「……言いに来たのはそれだけ?」 ルカ「ああ、満足した。それじゃあな」 180: ◆zbOQ645F4s:2021/11/22(月) 00:03:16.79 :tZlr+b7d0 途中から私はルカさんに向ける視線を迷っていた。 彼女はまず間違いなく私たちに敵意を持っている。それは変わらない。 ただその敵意の中にある揺らぎもまた、私の目に焼き付いている。 練習をやめる素振りのない美琴さんのその反発を目にした時のルカさんの口元のゆがみ。 ただ恨んでいるだけで、あんな表情ができるんだろうか。 でもそんな疑念を帯びた視線を悟ったのか、ルカさんは最後に私に向かって。 ルカ「見てんじゃねーよ」 その言葉を吐き捨てて去っていった。 美琴「……ごめんね、邪魔が入っちゃった」 にちか「い、いえ……お構いなく」 美琴「立てる?……そろそろ練習再開したいな」 にちか「だ、大丈夫です! もういけます!」 そこからまたしばらく練習を再開した。 相変わらず手足は疲れ切っていたけど必死に我慢して、一生懸命美琴さんの背中を追うためだけにその体を動かした。 ≪ルカ「美琴は自分のことも、他人のことも顧みなさすぎなんだよ。……コンビ解消したのに、また同じことをやってるようじゃ救えないな」≫ 練習中、ルカさんの言葉がずっと脳裏にちらついていた。 181: ◆zbOQ645F4s:2021/11/22(月) 00:04:27.17 :tZlr+b7d0 ------------------------------------------------- 【にちかのコテージ】 キーン、コーン…カーンコーン… 『えーと、希望ヶ峰学園歌姫計画実行委員会がお知らせします…』 『ただいま、午後十時になりました』 『波の音を聞きながら、ゆったりと穏やかにおやすみくださいね』 『ではでは、いい夢を。グッナイ…』 シャワーを浴びた私は真正面からベッドに倒れこんだ。 もう無理、手も足も動かない。 美琴さん、私が来る前から練習をやってたけど……本当に大丈夫かな。 ルカさんじゃないけど、流石に少しだけ心配。 時間が少しでもあれば練習に生かそうとするストイックさは見習うべきものだけど、限界を超えて肉体と精神をすり減らしてまで挑み続けることが本当のストイックさなのかな。 ……いや、美琴さんがやってるのはそんな無謀なことじゃない。 美琴さんの一挙手一投足だって、無駄にならない。 だって美琴さんなんだもん、私じゃない。 ≪ルカ「美琴は自分のことも、他人のことも顧みなさすぎなんだよ。……コンビ解消したのに、また同じことをやってるようじゃ救えないな」≫ それなのに、ルカさんの言葉がやけに胸に突き刺さって、寝る前は少しだけ苦しかった。 185:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/11/23(火) 21:04:07.45 :NE14fKE10 ========= ≪island life:day 3≫ ========= 【にちかのコテージ】 キーン、コーン…カーンコーン… 『えーと、希望ヶ峰学園歌姫計画実行委員会がお知らせします…』 『オマエラ、グッモーニンッ! 本日も絶好の南国日和ですよーっ!』 『さぁて、今日も前回気分で張り切っていきましょう~!』 ……熟睡。 こんな状況下なら悪夢の一つでも見そうなものだけど、幸か不幸か肉体は疲労に浸されて夢を見る余裕すらなかったらしい。 むしろ体のあちらこちらでずきっと刺すような筋肉痛を生み出すことで手いっぱいといった様子だ。 「いたた……」 おばあさんみたいな弱弱しい声を挙げながらその体を起こし、立ち上がる。 昨日から毎日レストランでの朝食会が義務付けられてるし、行かなくちゃ。 うぅ……こんなんじゃ賛成するんじゃなかったな…… 186: ◆zbOQ645F4s:2021/11/23(火) 21:05:23.39 :NE14fKE10 ------------------------------------------------- 【レストラン】 果穂「おはようございますーーーー!!」 にちか「お、おはよう……げ、元気だね……」 寝ぼけ眼を擦りながら入れば脳をがんがんと揺らすような大声。 身を乗り出してまで朝の挨拶をしてくれて、ありがた迷惑って感じ…… いや、本人には絶対言わないけど。 夏葉「今朝は果穂も一緒にランニングをしたの、朝から汗をかくと気持ちいいのよ!」 果穂「はい! 島の周りを3周です!」 にちか「あ、あはは……いいですねー、そういうの」 (こっちは美琴さんとの夜の練習で十分足りてるんですけどねー……) 夏葉「美琴も今頃シャワーを浴びて、すぐに戻ってくると思うわ」 にちか「えっ!? み、美琴さんも一緒にやってたんですか?!」 智代子「うん……ほら、夏葉ちゃんと美琴さんはよく練習も一緒にやってるから! この島でもストイックさに拍車がかかっちゃってるみたいなんだよね……」 にちか「み、美琴さん……本当に大丈夫かな……」 智代子「付き合うわたしは大丈夫ではございません……」 にちか「あ、あはは……」 187: ◆zbOQ645F4s:2021/11/23(火) 21:06:41.74 :NE14fKE10 夏葉さんの言葉通り、じきに美琴さんもその姿を現し…… 美琴「間に合った?」 にちか「あ、美琴さん! おはようございます! ここ、座ってください!」 美琴「うん、ありがとう」 他のメンバーもちらほらとその姿を現し、 摩美々「ふぁぁ……まだ眠いですよー」 恋鐘「摩美々、目ぇ覚ますばい! 朝ご飯はしっかり食べないといかんよ!」 結華「ほらほら、まみみん! みんな集まってるしさ……ごめんね、みんな。うちのやんちゃ娘がなかなか起きなくてさー」 摩美々「えぇー……これぐらいセーフでしょー」 それぞれの朝の風景を描き出しながら、 冬優子「おはようございます♡ 今日も一日頑張ろうね!」 あさひ「あ、冬優子ちゃん! 今日の朝ごはん、冬優子ちゃんの分も取っておいたっすよ!」 冬優子「わぁ……あさひちゃん、ありがとう! でも、みんなの分が少なくなっちゃうと悪いから、みんなでいただきますをしてからにしようか!」 あさひ「でも、これぐらい冬優子ちゃんなら食べられるっすよね」 冬優子「戻そっか♡」 お寝坊組も徐々にやってきて、 透「……ねむ」 雛菜「あは~、みんな早起きですね~」 灯織「お、お二人とも……朝食会、お忘れだったんですか……?」 透「おー……ナイス、灯織ちゃん」 灯織「できれば私が起こさずに行かずとも集まっていただきたいのですが……」 レストランにはルカさん以外の全員が集まった。 188: ◆zbOQ645F4s:2021/11/23(火) 21:08:13.80 :NE14fKE10 結華「今日も出席率は良好! いや~、お集まりいただき感謝感謝ですよ!」 千雪「こういう状況だから、毎朝みんなの顔が見れるだけでも嬉しいなあ」 灯織「はい……なんだか安心できますから」 愛依「うちも昨日の夜とかなんだか心細くてさ~、ついあさひちゃんと冬優子ちゃんのとこ行っちゃった!」 智代子「わかるよ! 一人でいると、なんだかよくないことばっかり考えちゃう気がして……」 夏葉「ええ、何も孤独におびえる気持ちを恥じる必要はないわ。むしろそれに慣れてしまう方が恐ろしい……疑心暗鬼の種となりうるもの」 モノミ「うるうる……あちしもミナサンの元気な顔が見られて嬉しいなあ……」 愛依「アハハ、泣くほど~?」 愛依「……あれ?」 モノミ「どうかちましたか? 和泉さん」 にちか「え、え、ええええええええ??!?!?! ど、どうかしたどころじゃないですよーーーー?!」 (ど、どうなってるの?!) (モノミっておとといの晩に……モノケモノにガトリングで跡形もなく消し飛ばされたはずじゃ……?) 突然現れた【モノミ】。 その姿は数日前に見たあの寸胴体系のぬいぐるみ素材の姿そのものだった。 呆気にとられる私たちを逆にキョトンとした様子で見つめるその姿が、混乱を唐突にもたらした。 189: ◆zbOQ645F4s:2021/11/23(火) 21:09:48.31 :NE14fKE10 美琴「びっくりした……モノミ、無事だったんだね」 結華「いやいや! あれで無事とかあり得るの?! これ以上はないってぐらいのハチの巣だったよね?!」 モノミ「ぷすーくすくす! 確かにあちしはあの時モノクマによってハチの巣でボロ雑巾以下のけちゃむくれにされてしまいまちたけど……あんなのヘッチャラなんでちゅ! あちしは死にまちぇん!」 千雪「……もしかして、スペアだったりするのかな?」 モノミ「はえ?!」 千雪「モノミちゃんはいくつも替えがあって、一時的に破壊されたとしても別のモノミちゃんを起動すればいい……そういうことなんじゃないかな?」 摩美々「ま、操作する人が無事なら乗り換えればいいだけだもんねー」 モノミ「こら~~~~~! あちしに中の人なんていまちぇ~~~~~~ん!」 モノミ「まあでもミナサンが言う通りで間違いないでちゅ、あちしの肉体は替えとなるスペアが一個や二個どころじゃなく存在しているんでちゅ。あちしのマジカルパワーで輪廻転ちぇいしたんでちゅ」 モノミ「お待たせしまちたね! あちしがいない寂しさともこれでサヨナラ! どうぞ好きなだけあちしの体をモフモフしてくだちゃい!」 あさひ「モノミはいくらでも替えがいるんすよね?」 モノミ「せ、芹沢さん……一応聞きまちゅけどそのプラスドライバーは……」 あさひ「スペアがあるなら、最悪壊しちゃってもいいってコトっすよね! どんな構造してるのか、見せてほしいっす!」 モノミ「いや~~~~~! 中綿はやめて~~~~~!」 ビューン まるで嵐のような一幕で、モノミは芹沢さんに追われるままに姿を消した。 取り残された私たちはまだ事態をそのまま飲み込むことはできず、ポカンとした様子で彼女たちを見送った。 190: ◆zbOQ645F4s:2021/11/23(火) 21:10:57.96 :NE14fKE10 結華「め、めいめい……一応あさたんのこと追いかけて止めてあげて……モノミはよくわかんないけど、なんとなく止めたほうがいいかな……かわいそうだし」 愛依「りょ、りょーかい! 待って~! あさひちゃ~~~ん!」 冬優子「ま、待って、愛依ちゃん……」 タッタッタッタッ 透「元気だね。ヤングフル」 結華「とおるんもまだまだ若いでしょ?!」 雛菜「ストレイライトの人たちはいつも賑やかですね~」 千雪「ふふっ……本当に、羨ましいぐらい」 摩美々「もう三人抜けちゃったし、朝食会はこんなもんでいいー? 情報共有しとくような発見もどうせ特にないんでしょー?」 智代子「あはは……そ、それはそうかも……」 夏葉「だからといって諦めてはいけないわ。人事を尽くして天命を待つ、私たちは私たちのやれるだけのことをやりましょう」 果穂「はい! ぜったいにみんなで協力して脱出する方法があるはずです!」 透「っしゃ、やるかー」 にちか「お、おー……!」 191: ◆zbOQ645F4s:2021/11/23(火) 21:12:23.76 :NE14fKE10 ------------------------------------------------- 【にちかのコテージ】 朝食会を終えた私たちはそれぞれの部屋へといったん戻っていった。 諦めちゃいけない。それはまあ間違いないんだけど…… ……いやいや、こんなこと言っちゃダメだよね。 せっかくみんなが前向いて動いてるんだし、後ろ向きな発言なんかしたらパンチ。 今は私にできることをやるだけ。そうだよね! 【自由行動開始!】 ------------------------------------------------- 【現在のモノクマメダル枚数…10枚】 【現在の希望のカケラ…16個】 1.交流する【人物指定安価】※ルカを除く 2.モノモノヤシーンに挑戦する 3.自動販売機を使う 4.休む(自由時間スキップ) ↓1 192:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/11/23(火) 21:44:08.45 :jUiNkCSr0 1 灯織 193: ◆zbOQ645F4s:2021/11/23(火) 21:53:02.51 :NE14fKE10 1 灯織選択 【中央の島:ジャバウォック公園】 にちか「あ……風野さん……どうしたんですか、こんなところで」 灯織「い、いえ……少し気になることがありまして……」 にちか「気になること?」 灯織「朝のモノミですよ……この前確かにモノケモノに射撃されて散り散りになっていたはずなのに……あんな完全体で復活するなんて」 灯織「ほら……見てください、この弾痕……あの時のものです」 にちか「スペアを使ったって言ってましたけど?」 灯織「ということはこの島には量産体制を可能にする設備があるということです……今はまだ私たちの踏み込むことのできないところにも、もしかしたら」 風野さん、深く集中して考え込んでる…… 慎重な人だとは思ってたけど、こんな探偵みたいな人だったっけ……? 風野さんと一緒にこの島のことを考えて過ごした…… ------------------------------------------------- ‣現在の所持品 【半分安全靴】 【希望ヶ峰の指輪】 【ジャバイアンジュエリー】 【キルリアンカメラ】×2 【家庭用ゲーム機】 【携帯ゲーム機】 【トイカメラ】 【表裏ウクレレ】 【バール】 プレゼントを渡しますか? 1.渡す【所持品指定安価】 2.渡さない ↓1 196:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/11/23(火) 22:23:20.77 :2U5tEOMe0 指輪 198: ◆zbOQ645F4s:2021/11/23(火) 22:26:36.54 :NE14fKE10 【希望ヶ峰の指輪を渡した……】 にちか「風野さん、これ……どうぞです!」 灯織「え……そ、そんな申し訳ないです……! こんな意匠品……い、いいんですか……?」 にちか「風野さんにはずっと助けられてますし、ほら……友情の印、みたいなことです!」 灯織「……!」 にちか「なーんて、クサすぎますかね?!」 灯織「……友情の、印……」 (なんか、妙に気に入ったみたいだ……) 【PERFECT COMMUNICATION】 【親愛度レベルがいつもより多めに上昇します】 ------------------------------------------------- にちか「風野さん、すごいです!」 灯織「えっ……?! と、突然どうしたんですか……?!」 にちか「いやだって、今私たちがこうやって協力してるのだって、風野さんのおかげじゃないです?! なんかすっごく意外でした!」 にちか「事務所にいた時ってもっとこう……奥手なイメージだったというか」 灯織「そ、そうですね……確かに、以前までなら私もこんな風に皆さんの前に立って言葉を投げかけるなんてことしなかったかもしれません」 灯織「……でも、想いは口にしないと伝わりませんから」 にちか「……!」 (う、うわぁ……すっご、今日日ドラマでもそんなセリフ聞かないよ……!) (ダメダメ、多分本気なんだから! 風野さんってそういうとこある人だから! 茶化さず相手してあげないと!) にちか「で、ですよねー! 私もお姉ちゃんと喧嘩するときとか大体そんな感じです!」 灯織「喧嘩……ですか?」 にちか「私の言いたいこと、お姉ちゃん一個もわかってないから! すぐに喧嘩しちゃうんですよねー!」 灯織「ふふ……はづきさんが怒ってるところなんか想像できないな」 にちか「えー? そうですかー? めちゃくちゃキレますよ、あの人! 不動明王かってぐらいで!」 灯織「それは……すさまじいですね」 にちか「そうそうこの前も……」 1.夕食の時に…… 2.洗濯の時に…… 3.自由安価 ↓1 199:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/11/23(火) 22:37:51.63 :oKE09R4k0 1 200: ◆zbOQ645F4s:2021/11/23(火) 22:45:34.53 :NE14fKE10 1 選択 にちか「この前の晩御飯の時なんかひどかったんですよ! せっかく私がお姉ちゃんをねぎらって夕食当番代わってあげたのに」 にちか「それを伝えたら『パートで忙しいから先食べててー』ってチェインで一言! こっちがどんな気持ちで用意したのかわかってるのって感じですよ!」 灯織「それは……ちょっと、寂しいですね……」 にちか「ですよね?! 別にこっちもお姉ちゃんめちゃくちゃ嫌いってわけじゃないので……たまには一緒に食べたい日ぐらいありますよ」 灯織「……ふふ、七草さんははづきさんのこと大切に思ってるんですね」 にちか「別にー? そんな風に達観ぶったこと言うのおじさんく____ 灯織「七草さん?」 にちか「……いや、なんでもないです。なんか……なんでだが、風野さんの発言で思い出しちゃう人がいて」 灯織「は、はぁ……」 にちか「でも、実際風野さんの言う通りですね……こんなことになるんだったらもっとお姉ちゃんと色々話しとけばよかったなぁ……」 灯織「そう、ですね……」 灯織「離れ離れになってからでは、遅いですから……」 にちか「……風野さん?」 灯織「い、いえ……七草さん、これからも一緒に頑張りましょうね!」 にちか「は、はぁ……」 【親愛度レベルが上昇しました!】 【風野灯織の親愛度レベル…2.0】 【希望のカケラを入手しました!】 【現在の希望のカケラ…17個】 201: ◆zbOQ645F4s:2021/11/23(火) 22:48:04.59 :NE14fKE10 【にちかのコテージ】 お姉ちゃんのことも思い出すし…… プロデューサーさんのこともなんとなく思い出しちゃったし…… はぁ、なんだかんだ言ってやっぱり寂しいよ…… それにしても、風野さんやっぱりなんだか変わったよね。 事務所にいた時に比べると、どこか達観してるっていうか、大人になったっていうか…… うわうわ、これなんかめちゃくちゃおじさんっぽい!? 【自由行動開始】 ------------------------------------------------- 【現在のモノクマメダル枚数…10枚】 【現在の希望のカケラ…17個】 1.交流する【人物指定安価】※ルカを除く 2.モノモノヤシーンに挑戦する 3.自動販売機を使う 4.休む(自由時間スキップ) ↓1 202:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/11/23(火) 22:54:08.98 :oKE09R4k0 1 ふゆこ 203: ◆zbOQ645F4s:2021/11/23(火) 22:59:46.38 :NE14fKE10 1 冬優子選択 【第1の島:ビーチ】 ……あれ? 誰もいないと思ったら、黛さん? こんなところで一人だなんて珍しいな、ちょっと声かけてみようかな…… にちか「こんにちは、なにやってるんです?」 冬優子「ひゃわぁ?! に、にちかちゃん……? ど、どうしたのかな? ふゆに何か用かな?」 にちか「用ってほどでもないですけど……ていうか、お邪魔でした? いま、なんかめっっちゃ飛び上がりませんでした?」 冬優子「え、えー……? 何のことだか……」 冬優子「ねえ、にちかちゃん、ふゆに話しかける前に何か聞こえた?」 にちか「え? なんのことです?」 冬優子「何も聞いてない?」 にちか「は、はい……見かけてすぐ声かけたので」 冬優子「そ、そっか! それなら大丈夫♡」 なんだかよそよそしい黛さんと一緒に過ごした…… ------------------------------------------------- ‣現在の所持品 【半分安全靴】 【ジャバイアンジュエリー】 【キルリアンカメラ】×2 【家庭用ゲーム機】 【携帯ゲーム機】 【トイカメラ】 【表裏ウクレレ】 【バール】 プレゼントを渡しますか? 1.渡す【所持品指定安価】 2.渡さない ↓1 204:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/11/23(火) 23:02:08.24 :oKE09R4k0 1 ジュエリー 205: ◆zbOQ645F4s:2021/11/23(火) 23:14:07.80 :NE14fKE10 【ジャバイアンジュエリー】を渡した…… にちか「これ、どうぞです!」 冬優子「わぁ……ペンダントだね、ありがとう……! ヤシの木をモチーフにしたアクセサリーなんだね!」 にちか「私じゃちょっと合わせるの難しそうなので……黛さんみたく、おしゃれに着こなせる人が持っておくのがいいかな、なんて!」 冬優子「……」 にちか「どうかしました?」 冬優子「う、ううん! なんでもないの! ありがとうね、にちかちゃん!」 (うーん……? 喜んでくれたんだよね……?) 【NOMAL COMMUNICATION】 ------------------------------------------------- 黛さん、すごいなぁ…… こんな状況でも毎日キュートな振る舞いが途絶えないし、ずっとかわいいイメージのまんま! これが素からにじみ出る可愛さってやつ……生まれたってのアイドル性ってやつなのかな……うぅ、ちょっと嫉妬。 冬優子「にちかちゃん、不安に感じてることとかない?」 にちか「え……? そりゃまあ、ありますけど……」 冬優子「だよね、こんな状況だもん……ふゆだって、怖くて怖くて……毎日寝るのがちょっぴり不安なんだ」 にちか「事務所の仲間はそばにいるとはいえ、こんな状況下だとどうしてもそうですよね。……寝れないとかですか?」 冬優子「ううん、眠れてないわけじゃないから心配しなくて大丈夫!」 冬優子「あさひちゃんと愛依ちゃんがいなかったらって思うと……心細くて仕方ないなぁ」 にちか「ですよねー、ストレイライトってすごく仲がいいですもんね!」 冬優子「うん♡ 二人とはユニット結成して以来のお友達だから!」 にちか「黛さんは面倒見がいいのもありますし、よくなつかれてる感じがします!」 冬優子「面倒見がよくて、なつかれてる……う、うん……そうだね!」 (……今、表情がちょっと引きつった?) (き、気のせいだよね……よーし!) 1.なんだか家族みたいな空気感ですよね 2.二人のどんなところが好きですか? 3.自由安価 ↓1 206:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/11/23(火) 23:25:16.84 :oKE09R4k0 1 209:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/11/24(水) 21:34:10.60 :5s5mVYwB0 1 選択 にちか「黛さんがお母さんで、愛依さんがお姉さん、芹沢さんが末っ子さんって感じで……家族みたいな空気感に感じます!」 冬優子「か、家族……? そっか、そんな風に見えるんだね……」 (なーんか反応が微妙に悪いんだよな……) にちか「ストレイライトっていつも仲が良く見えるから、喧嘩とかもしなさそーですもんね!」 冬優子「そうだね、愛依ちゃんはいい子だから喧嘩することもないかな!」 にちか「ん? 愛依さんは……?」 冬優子「え? あ、ちがうよ? あさひちゃんはホラ……年下で可愛らしいから、喧嘩なんてそんな」 にちか「そうですよね! 年だって5つも違うんだし、そんな喧嘩なんかしないですよね!」 冬優子「う、うん……」 にちか「普通はそうですよね!? それなのにうちのお姉ちゃんときたら……」 冬優子「……にちかちゃん?」 にちか「あれ……? お姉ちゃんってそういえば今、いくつだっけ……」 冬優子「もう、にちかちゃん……お姉さんの誕生日はちゃんと覚えておかないと! はづきさんは今……」 冬優子「……あれ?」 にちか「……なんか、この話はやめときましょうか」 冬優子「そ、そうだね……!」 【親愛度レベルが上昇しました!】 【黛冬優子の親愛度レベル…1.5】 210: ◆zbOQ645F4s:2021/11/24(水) 21:36:27.34 :5s5mVYwB0 この世の深淵に触れてしまったようで、妙に冷えてしまった背筋を感じながら自分のコテージへと戻った…… それにしても、黛さんのあのユニットのトークの時のぎこちなさはなんなんだろう……? ------------------------------------------------- 【にちかのコテージ】 さて、そろそろ夕方だけど…… 今日も美琴さんは練習するのかな……? それならぜひともご一緒しないと……! この前の疲れはまだ抜けきってはいないけど、今は自分の体よりも優先すべきことがある。 扉を乱暴に開けると急ぎ足で昨日の練習場所である海岸へと向かった。 211: ◆zbOQ645F4s:2021/11/24(水) 21:37:27.33 :5s5mVYwB0 ------------------------------------------------- 【第1の島 外周】 ただ、海岸までには島の外周を通るわけで、当然誰かに鉢合わせるリスクがある。 そしてその『誰か』は……私には選べない。 ルカ「……ちっ」 ……最悪だ。なんでよりにもよって、この人と鉢合わせちゃうんだろう。 ルカさんも美琴さんとはまた別のばつの悪さを感じている様子で私から視線を逸らす、どうやら何事もなかった様子で通すらしい。 ルカ「……なんだよ、なんか文句でもあるのか」 にちか「あ、ありますよ、文句! めっちゃくちゃ!」 ルカ「……だろうな」 (でもそれを聞く気は無しってところかな……?) このまま、私も黙っていたって良かった。 実際この人と私はほとんど無関係だ。つないでいるのは美琴さんだけで、しかも美琴さんはすでに私との方がつながりが濃い。 美琴さんの取り合いってだけなら私にとっくに軍配が上がっている。 _____でも、そんな単純な話じゃない。 212: ◆zbOQ645F4s:2021/11/24(水) 21:38:30.14 :5s5mVYwB0 にちか「ルカさんは……美琴さんと今のままでいいんですか?」 ルカ「……はぁ?」 にちか「ルカさんって美琴さんのこと悪く言うし、ぜんっっぜん褒めない分からず屋ですけど……」 ルカ「喧嘩売ってんのか?」 にちか「でも、それって言葉の上だけで……本当に美琴さんのことを恨んでたり、怒ってたりするわけじゃないんですよね?」 ルカ「……どういう意味だよ」 にちか「……っ!」 (……目の色が変わった) (諦観的な投げやりな敵意じゃない……これは、よく研がれた包丁のように、鋭くとがった……深く突き刺さる敵意) ルカ「何をわかった気になってるのか知らねえけど、お前に推し量れるようなものじゃねえんだよ。私と美琴の解散はな」 (……怖い) (今にも私ののどを掻っ切って来そうなまでの気迫と息遣い。完全に私が彼女の逆鱗に触れてしまっているのは明らかだ) (それでも……それでも!) 213: ◆zbOQ645F4s:2021/11/24(水) 21:40:18.46 :5s5mVYwB0 にちか「本当に美琴さんのことが嫌いなら、どうして練習をやめるように言ったんですか?! ほっといて、体が壊れるのを待てばよかったじゃないですか!」 ≪ルカ「美琴は自分のことも、他人のことも顧みなさすぎなんだよ。……コンビ解消したのに、また同じことをやってるようじゃ救えないな」≫ にちか「いや、私がそうはさせませんけど!」 ルカ「……言っただろ、嫌いな相手でも一度は組んだ過去がある。そんなやつが怪我でもしたら夢見が悪いってだけ」 にちか「ちがう……嘘ばっか、嘘ばっっか! 自分にまで嘘ついて楽しいですか?!」 ルカ「は、はぁっ?! ガキの喧嘩じゃあるまいし……何言いだしてんだよお前……」 にちか「ガキ?! ガキってどっちがですか?! 本音を言う勇気も持てないで、仲直りすらできずにいる意気地なしとどっちがガキなんです?!」 ルカ「てめェ……黙って言わせてれば好き勝手いいやがって……!」 にちか「じゃあ言い返してみてくださいよ! 違うんですよね!? 美琴さんのこと、だいっっ嫌いなんですよね?!」 ルカ「お前なぁ……!!」 ルカ「……ちっ、付き合いきれねえ。どけ、お前と話してる時間なんかない」 にちか「わぁっ?!」 強く押されて尻もちをついた。走るまではいかない速足でその背中はどんどんと小さくなっていき、やがてルカさんは私の目の前から姿を消した。 結局、ルカさんには何も伝えられなかった……ただ私の感情をぶつけただけ。 でも、それでもきっと、何かルカさんとしても思うことがあった、そう信じたい。 ≪ルカ「お前なぁ……!!」≫ 最後に何かぶつけようとしたあの声は、震えていた。 私に対する怒りとはまた少しだけ違った色合いの震え。 私の見ているルカさんが、どこまで嘘なのかはわからないけど……きっとあの震えこそが、真実なんだと思う。 214: ◆zbOQ645F4s:2021/11/24(水) 21:40:54.49 :5s5mVYwB0 ------------------------------------------------- 【ビーチ】 それからすぐに美琴さんと合流して練習に取り組んだ。 美琴「……次、ターン」 にちか「は、はい!」 直前でルカさんに会ったことは隠しておいた。 この件に関しては美琴さんには踏み入らないでほしいと言われているのに、私はその約束を破ったからだ。 美琴「ちょっと遅れてるよ。もう少し早くできるかな」 にちか「や、やってみます!」 慣れない秘密を抱え込んだ私の体は、いつもよりきっと数ミリグラムぐらい重たくて。 なんだか練習の時もぎこちなかったと思う。 215: ◆zbOQ645F4s:2021/11/24(水) 21:42:39.10 :5s5mVYwB0 ------------------------------------------------- 【にちかのコテージ】 キーン、コーン…カーンコーン… 『えーと、希望ヶ峰学園歌姫計画実行委員会がお知らせします…』 『ただいま、午後十時になりました』 『波の音を聞きながら、ゆったりと穏やかにおやすみくださいね』 『ではでは、いい夢を。グッナイ…』 私が踏み込むべきじゃないし、美琴さんにも止められている。 それでも、我慢ができなかった。 ごめんなさい、美琴さん。でも、しょうがないんです。 今、誰よりも近くにいる私だからこそ……今、このコロシアイ南国生活にいるからこそ……黙って指をくわえてみているなんて出来ないんです。 ≪ルカ「言っておくけど……私は殺れるからな」≫ ルカさんのあの言葉だけは、真実にしちゃいけない。 あの言葉を生むきっかけになった軋轢を、少しでも解消しないと。 それは私たちのためでもあり、なによりルカさんのために大切なことなんだ。 「……よし!」 どこまで私たちに時間の余裕があるのかはわからない。 でも、その時間がある限りは、絶対に……やめてやらないんだから。 美琴さんが嫌がっても……やめられない。 216: ◆zbOQ645F4s:2021/11/24(水) 21:44:13.53 :5s5mVYwB0 ____ _______ __________ ========= ≪island life:day 4≫ ========= 【にちかのコテージ】 もうここで目を覚ますのも三回目。 慣れというのは恐ろしいもので、目を開いたときにこんなリゾート感ある内装が待ち受けていることにもはや違和感をほとんど抱かなくなってしまっていた。 それよりも、起きた瞬間に胸に湧き上がるのはルカさんと美琴さんのこと。 頭の中がなんだかそのことでいっぱいでやたら目が冴えて、いつものアナウンスよりも先に起きてしまった。 まだ集まるには早いけど……このままじゃ寝付けそうにもない。 なんとなく気が立ってしまった自分を抑えるために、これまたなんとなく部屋を出て、散歩をすることにした。 217: ◆zbOQ645F4s:2021/11/24(水) 21:45:37.58 :5s5mVYwB0 ____ ______ ________ 【レストラン】 なんだかすっかり汗をかいてしまった。 朝の爽やかな散歩で済ませるつもりだったのに、息も上がり気味で傍目に不自然じゃないかな……? 平静を装って涼しい顔して席につく。 美琴「にちかちゃん……どうしたの? 朝、ジョギングでもしてきたの?」 にちか「あ、あはは……そんなところです」 透「おー、健康的」 にちか「そ、そうなんですよ! 昨日は夏葉さん達が美琴さんも交えてやったって聞いたので、私もやりたいなーと思って!」 夏葉「あら、そうだったの……水臭いわ、言ってくれれば今日もやったのに。にちかを交えたジョギングの回もやらなくてはならないわね」 果穂「はい! にちかさんもいっしょに走りましょう!」 美琴さんには少し気づかれたようだけど、それ以上は追及はしてこなかった。 むしろ取り繕うための言葉を並べているうちに、なぜだかジョギングの回が開かれることになっちゃったけど……まあ、いいか。 218: ◆zbOQ645F4s:2021/11/24(水) 21:47:56.60 :5s5mVYwB0 摩美々「何か新しい発見はー?」 「……」 智代子「なかなかないみたいだね……」 美琴「もうこの島に来て4日目になるけど……なにも進展はないね」 冬優子「救助隊の船を見かけたりもしてないですよね……」 千雪「大丈夫かなぁ……助けは本当に来るんだよね……?」 透「おーい、助けろー。国―」 雛菜「もしかして雛菜たちのこと、みんな忘れちゃったのかな~?」 恋鐘「そんなわけなか! 少なくともプロデューサーは絶対にうちらのことは忘れんたい!」 結華「やっぱりなんだか妙なことに巻き込まれちゃってるよねー、これ」 朝食会の情報共有でも目立った進展は無し。 新しい情報を持ち出す者は誰もおらず、結局そのままただ食事だけをつついた。 そして、そのまま全員で朝食を終えると、またいつものように自分たちの部屋に戻る。 ……この繰り返しに終わりは来るんだよね? 219: ◆zbOQ645F4s:2021/11/24(水) 21:49:24.27 :5s5mVYwB0 ------------------------------------------------- 【にちかのコテージ】 部屋に戻ってシャワーを浴びて、服も着替えた。 一度汗をかいてしまったら乾いても気分が良くない。 サッパリ丸々入れ替わちゃわないと、汚いままの私が継続されたままだから。 さて、心機一転じゃないけど、ここからまた頑張んなきゃだ。 私にできることをやって、脱出の方法を探さないと! 【自由行動開始!】 ------------------------------------------------- 【現在のモノクマメダル枚数…10枚】 【現在の希望のカケラ…17個】 【事件発生前最終日の自由行動です】 1.交流する【人物指定安価】※ルカを除く 2.モノモノヤシーンに挑戦する 3.自動販売機を使う 4.休む(自由時間スキップ) ↓1 222:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/11/24(水) 22:20:56.91 :892YAtJu0 1 みつみね 223: ◆zbOQ645F4s:2021/11/24(水) 22:25:43.60 :5s5mVYwB0 1 三峰選択 【第1の島:結華の部屋】 ピンポーン 結華「はいはーい……あれ、にっちゃん? どうしたの、何か用事?」 にちか「いや、用事って言うほどでもないんですけど……せっかくならちょっと一緒に過ごせたらなーって」 結華「……ふふ、流石はみんなの妹、年上の心をわしづかみにするための手練手管は心得てるってワケだ」 にちか「え、ちょ、そんな下心なんかないですよー!」 結華「あはは、ごめんごめん。にっちゃんは弄りがいがあるからつい……」 結華「でもちょうどよかった、この前スーパーで見つけたお菓子があるんだよね。上がって!」 にちか「あ、はい……お邪魔します!」 結華さんの部屋でお菓子を食べて過ごした…… ------------------------------------------------- ‣現在の所持品 【半分安全靴】 【キルリアンカメラ】×2 【家庭用ゲーム機】 【携帯ゲーム機】 【トイカメラ】 【表裏ウクレレ】 【バール】 プレゼントを渡しますか? 1.渡す【所持品指定安価】 2.渡さない ↓1 224:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/11/24(水) 22:29:43.97 :892YAtJu0 1 キルリアンカメラ 225: ◆zbOQ645F4s:2021/11/24(水) 22:40:23.47 :5s5mVYwB0 【キルリアンカメラ】を渡した…… 結華「あれ、なんか変わったタイプ……あんまり見たことないかも」 にちか「キルリアン写真って知ってます?」 結華「キルリアン……? なんかで聞いた気が……あ、あれか! オーラを写真に収めるってやつ!」 にちか「そう、そうなんですよ! 結華さん、【超大学生級の写真部】でしたよね。もしかしたら興味ないかなーって」 結華「オーラとかは流石に俄かに信じがたいけど……純粋に興味はある! でかした、七草にちか隊員!」 (やった! 喜んでもらえた!) 【PERFECT COMMUNICATION】 【親愛度レベルがいつもより多めに上昇します】 ------------------------------------------------- 結華「にっちゃんってさ、元々アルバイトやってたんだよね?」 にちか「え、はい……どうしたんですか?」 結華「いやただの世間話! あんまりこうやってにっちゃんと二人で話すこともなかったから」 (何かと場を引っ張ってくれるし、やっぱりこうやって接してても年上のお姉さんって感じでリードしてくれるし、やっぱ気楽に話せていいな……) にちか「別に面白いこともないですけど、CDショップで働いてました。そこにプロデューサーさんが来て……まあなんやかんやって感じです」 結華「へぇ~、CDショップの店員さん! いいじゃんいいじゃん、おしゃれな感じでてるよ!」 結華「でも、どうしてまたCDショップで? ……あ、嫌だったら答えなくても全然大丈夫」 にちか「大丈夫です! えっと、元々レコードとかそういうのが好きで、音楽に近いところで働きたいってのがあったんですよね」 結華「にっちゃんなかなか渋いんだ、やるね」 にちか「えへへ、家に昔のレコードとかが残ってて、よく聞いてたんですよね。だから同級生とかにもついうっかり自分の趣味のレコードの話をしすぎちゃってポカンとされるとかも結構あって」 結華「あはは、わかるわかる。三峰も好きなものの話になるとつい調子に乗って話過ぎちゃったりするからさ」 にちか「そうなんですか? 結華さんが好きなものって……」 結華「まあアイド……げふんげふん、いや、何……風景写真とか撮るの好きなんだよね。写真部、なんて称号いただいちゃってますけど拘りは結構本気であって……被写体によってカメラ使い分けたりしちゃってますから!」 にちか「え、すごいじゃないですかー! カメラも色々ありますもんね、デジカメとか一眼レフとか、全然違うんですよね」 結華「まあね、一眼レフだと暗くても撮影がしやすかったりとかいろいろあって……最近のスマホも結構高性能ではあるけど、まだ追いつかないところも多いんだよ」 にちか「すごー! カメラ博士じゃないですかー!」 結華「よせやいよせやい! おだてても何も出やしないぞー!」 1.じゃあ今度は代わりに私が結華さんにレコードおすすめしますよ! 2.実際に撮ってるとこ見てもよかったりします? 3.自由安価 ↓1 226:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/11/24(水) 22:59:20.51 :892YAtJu0 2 227: ◆zbOQ645F4s:2021/11/24(水) 23:06:56.51 :5s5mVYwB0 2 選択 にちか「じゃあ今度実際に撮ってるとこみてもよかったりします?」 にちか「ほら、結華さんのこだわりをせっかくなら生で見てみたいって!」 結華「え、いいの……? むしろこっちからお願いしたいぐらい!」 結華「せっかくなら二人で写真撮りに行こうよ、前に一度ふゆゆともカメラを持って出かけたことがあったんだけど……すごくいいフォトスポット知ってるから!」 にちか「うわうわ……それめっちゃいいじゃないですか!」 にちか「……あ、でも待ってください。その……うち、あんまりお金に余裕がある家庭じゃなくて、その……」 結華「大丈夫、三峰のお古でよければ用意いたしますから!」 にちか「結華さん……!」 結華「なにせ可愛い可愛い三峰の妹分なんだからねー、それぐらいは面倒見てやりますよ!」 にちか「ありがとうございますー! まともなカメラなんか触るの、初めてですよ!」 にちか「うわ、島から出るのめっっちゃ楽しみになりました! 結華さん、絶対一緒に生きて脱出しましょう!」 結華「に、にっちゃん……それ死亡フラグ……」 にちか「え? なんです?」 結華「……ううん、なんでもない」 【親愛度レベルが上昇しました!】 【三峰結華の親愛度レベル…2.0】 【希望のカケラを入手しました!】 【現在の希望のカケラ…18個】 228: ◆zbOQ645F4s:2021/11/24(水) 23:08:54.18 :5s5mVYwB0 ------------------------------------------------- 【にちかのコテージ】 結華さんのカメラへのこだわり、気持ちはわかるなぁ…… 愛ってホント突き詰めても突き詰めてもキリがないし、お金もまるで足りない。 そういえばこっちにいる間のバイト代って…… ……うぅ、脱出したらシフト増やしてもらおう…… 【自由行動開始!】 ------------------------------------------------- 【現在のモノクマメダル枚数…10枚】 【現在の希望のカケラ…18個】 【事件発生前最終日の自由行動です】 1.交流する【人物指定安価】※ルカを除く 2.モノモノヤシーンに挑戦する 3.自動販売機を使う 4.休む(自由時間スキップ) ↓1 229:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/11/24(水) 23:49:48.82 :892YAtJu0 1 まみみ 232:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/11/25(木) 20:45:21.17 :R8XLdqbj0 1 摩美々選択 【第1の島:牧場】 摩美々「……」 にちか「あれ、田中さん……どうしたんですか? こんなところにいるの、珍しいですよね?」 摩美々「え? あー……仕込みってとこかなー」 にちか「仕込み? 牛の肉で何か料理でも作るんです?」 摩美々「何そのバイオレンス発想ー……牛、めちゃくちゃ生きてるんだケド……」 摩美々「せっかくイタズラの仕込みで牛のそれを使うっていうボケ仕掛けてたのに、にちかのとんでも発言で滅茶苦茶だよー」 にちか「知らないですよー……なんかすみません」 なぜか機嫌を悪くした摩美々さんを宥めながら過ごした…… ------------------------------------------------- ‣現在の所持品 【半分安全靴】 【キルリアンカメラ】 【家庭用ゲーム機】 【携帯ゲーム機】 【トイカメラ】 【表裏ウクレレ】 【バール】 プレゼントを渡しますか? 1.渡す【所持品指定安価】 2.渡さない ↓1 233:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/11/25(木) 21:35:25.07 :yfpu9+XA0 1 安全靴 234: ◆zbOQ645F4s:2021/11/25(木) 21:40:11.08 :R8XLdqbj0 【半分安全靴】を渡した…… にちか「これ、どうです?」 摩美々「や、どうですって言われてもー……つま先に鉄板が入った靴なんて履きようがなくないー?」 にちか「でも、外でロケとかする時に使えるかもしれませんよ!」 摩美々「芋ほりとかの農業ならまだしも、工業ロケなんか聞いたことないしー……」 摩美々「これは流石に、貰ってもどうしようもないかなー……」 (うっ……しまった、別のものを渡せばよかったな……) ------------------------------------------------- にちか「田中さんってよくプロデューサーさんにちょっかいだしてますよね!」 摩美々「……ちょっかいっていうか、からかってるっていうかぁ」 にちか「いや、別にいいんです! それがダメ!とかいう気もないですし、むしろもっとやってくれって感じなんです!」 摩美々「……はぁ?」 にちか「プロデューサーさんがイタズラやられた時の間抜け顔、めちゃくちゃ面白いんですよねー! いい大人が女子高生に振り回されるのって超ダサいしー!」 摩美々「ダサいかどうかはまあ別として……にちかも結構いいシュミしてますねー」 にちか「あはは、田中さんほどじゃないですってー! あー、この前車のカギを隠した時の慌てっぷりはケッサクだったなー!」 摩美々「……え」 にちか「それとかスマホのパスワードめちゃくちゃに入力しまくって制限かけた時、体震えてましたよー!」 摩美々「ちょ、ちょっとやりすぎじゃ……」 にちか「え? そうです? じゃあ普段……田中さんはどんなことしてるんですか?」 摩美々「え、落書きとか……突然写真撮ったりとか……」 にちか「……ぬるくないです?」 摩美々「こんなもんで十分でしょー……」 1.もっといいイタズラを考えましょう! 2.案外かわいいんですね 3.自由安価 ↓1 235:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/11/25(木) 22:18:07.99 :yfpu9+XA0 2 236: ◆zbOQ645F4s:2021/11/25(木) 22:31:03.42 :R8XLdqbj0 2 選択 にちか「案外田中さん、可愛らしいんですね」 摩美々「はぁー? な、なに急に……」 にちか「イタズラの内容も控えめですし、プロデューサーさんへのからかい方もじゃれてるみたいで……」 摩美々「……タバスコ」 にちか「へ?」 摩美々「これから毎日にちかの食事にいずれかのタイミングでタバスコを仕掛けることが今決定しましたー」 にちか「は、はあああああああ!?」 摩美々「年上に生意気な口を利く後輩にはきょーいく的指導が必要なのですー、ふははー」 にちか「り、理不尽過ぎません!?」 摩美々「それに……イタズラなら負けるつもりはないのでー、にちか、しばらく勝負だよー」 にちか「……! そういうことですか……! それなら私だって負けません!」 にちか「田中さんを驚かせて頭からひっくり返しちゃいますよ!」 摩美々「ふふー、やれるもんならやってみなよー」 【親愛度レベルが上昇しました!】 【田中摩美々の親愛度レベル…1.5】 ------------------------------------------------- 【今章におけるすべての自由行動パートが終了しました】 237: ◆zbOQ645F4s:2021/11/25(木) 22:33:21.39 :R8XLdqbj0 田中さんに正面から果たし状を叩きつけられてしまった。 イタズラならプロデューサーさん相手に磨き上げてきた……私だって負けていられないよ! コテージに帰ったら作戦準備! まずは泥水と墨汁を混ぜるところから始めようかな…… ------------------------------------------------- 【にちかのコテージ】 島の探索をあらかたし終えて、一日の疲れとともにコテージの扉を開けた。 シャワーの一つでも浴びて、早いところ寝てしまおうか。 そんなのんきなことを考えながら、ゆっくりと支度を始めたその直後。 キーンコンカーンコーン… にちか「え……? こ、こんな時間に……?」 夜時間の始まりと終わりを告げるチャイムとはまた別。 これまで過ごしてきた中で一度も聞いてこなかった時間でのチャイムに心臓が飛び上がる。 そしてその視線をモニターに向けると、砂嵐はうねり、モノクマがまたその姿を現した。 『島内放送、島内放送~! オマエラの楽しい楽しい南国生活の幕開けを祝して、楽しい催しをご用意しました~!』 『丹精込めて用意しましたので、ぜひジャバウォック公園の銅像前にお集まりくださ~い!』 うーわ、楽しい催しって絶対ろくなことじゃない。 『ろくなことじゃない』くらいで済めばむしろいいけど、最悪の場合何か命に係わる話の可能性だってある。 だって、あのモノクマなんだもの。 南国の陽気に中てられた間の抜けたムードから、急速にピりついた空気の張り詰めたムードが漂い始める。 生唾一つ飲み込んだ。 にちか「……とりあえず、行ってみよう」 読む →
2021年12月05日 19:30 離島の最強は、勇者と共に 元スレ 全てのレス 2: ◆rBZosM0CJQ:2021/12/05(日) 14:00:30.97 :7MChFvx70 ・ ・ ・ ~南の大陸南西・港の街・酒場~ 女「はぁぁ...」グビ 店主「なんだい嬢ちゃん。真っ昼間っからそんなデケェため息なんかついて」 女「聞いてくれる~?店主さん」 店主「おう。俺ぁ仕事柄いろんな奴の話聞いてんだ、何でも話せ」 女「...あたしさぁ~こう見えてぇ...あの勇者の娘なんだよねぇ~」グビ 店主「へぇ、そうなのか。そいつはすげぇじゃねぇの(場酔いか?ジュース飲んでるよな?)」 女「勇者の娘ーってだけでさ、みーーんなからチヤホヤされるわけ」 店主「そりゃあ、あの勇者の娘なんだったら周りが放っておくはずないだろ」 女「最初は良いよ?チヤホヤされるのだって悪い気はしないよ?でもね、何してても誰かに必ず見られてる。これが何十年も続くのってどう思う?」 店主「んーまぁ、ちょっと嫌かもな」 女「でしょ?第二の勇者だの持て囃されてもさ、私は両親とは違う」 店主「よくある重圧に耐えきれずってやつか?」 女「それもあるけど、私はそれが嫌で逃げ出したんじゃないの」 読む →
2021年12月03日 21:00 【ウマ娘】頭文字U Second Corner 関連SS 【ウマ娘】頭文字U 【ウマ娘】頭文字U Second Corner 元スレ 全てのレス 2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/12/03(金) 19:18:23.13 :DHW+01aoo <ネイチャのお店> 『おい見たか、今のっ!』 『なんだあの走りはァ!?』 ワーワー… イクノ「……」じっ タンホイザ「あーっ、イクノってばまたその動画見てる」 イクノ「ええ。何度見ても驚きです……まさかウララさんがブライアンさんに勝つ日が来るとは」 タンホイザ「“榛名のウララ” 、ねぇ……ウララちゃん、いつの間にそんなに強くなったんだろうね?」 イクノ「断片的に投稿された動画で判断するしかありませんが、この走りは一朝一夕で身につくものではないでしょう。よほど榛名の峠を走り込んでいると見て間違いありません。もしかすると、彼女の走ることに対する情熱は、学園にいた頃より今の方が高いのかも……」 「ふっふっふ……でもこれって、チャンスだよね!!」 タンホイザ「おわっ、ターボ起きてたの?」 ターボ「寝てないよ! ずっと考えごとしてたんだもん!」 イクノ「チャンスとはどういうことですか? ターボさん」 ターボ「だってだって、ウララがナリタブライアンを倒したって言うんだったら……そのウララをターボが倒しちゃえば、ターボがブライアンに勝ったってことにもなるし、一気にさいきょーの走り屋ウマ娘になれるでしょ!?」 タンホイザ「……まあ、勝てばそういうことになるかもねぇ」 イクノ「ええ。勝てば、ですけどね」 ターボ「勝つもん! ターボ絶対勝つもん!」 「ほいよー、モツ煮込みお待ちー」ことん タンホイザ「お〜、ありがとーネイチャ」 ネイチャ「なになにー、さっきからちょいちょい聞いてれば……ターボ、ウララに挑戦するの?」 ターボ「あったりまえじゃん! ターボの強さをみんなに知らしめる絶好の機会だもん!」 ネイチャ「あはははっ、まったくいつまでたっても子どもみたいなんだから。まあ無茶できるうちに心ゆくまで走ってた方がいいのかもしれないけどさ」 タンホイザ「ってことはターボ、榛名山に乗り込む気?」はふはふ イクノ「こちらから試合を申し込むとなると、レースは榛名で行う可能性が高いでしょうね」 ネイチャ「あちゃ〜、ってことはかなりアウェーな状況下で走ることになりそうだねぇ……」 タンホイザ「?」 ネイチャ「いや、最近お客さん同士の会話でもウララの話題が出ることが多いんだけどさ、今榛名は本当にウララフィーバーが凄いらしいよ? そんなところに正面切って挑んでいく勇気、申し訳ないけど私にはないかな〜……」 ターボ「そんなこと全然かんけーないもんっ。ターボが勝てばみーんなターボのファンになるでしょ? 」 タンホイザ「そうだといいけどねぇ」 ターボ「それにターボはウララに勝つ秘策をもう思いついちゃったんだから!」 ネイチャ「秘策〜……?」 ターボ「イクノはわかるよね? ターボが考えてること!」 イクノ「……ええ、確かに今のターボさんなら、作戦次第でウララさんに勝つことは充分可能だと思います」 タンホイザ「え、ほんと!?」 ターボ「ふふんっ。この勝負、完全にもらった……!」くっくっく ―――――― ―――― ―― ― 読む →
2021年11月20日 18:00 【シャニマス×ダンガンロンパ】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 プロローグ 関連SS 【シャニマス×ダンガンロンパ】シリーズ:目次 元スレ 全てのレス 1: ◆zbOQ645F4s:2021/11/18(木) 20:34:56.46 :uUkbKYqQ0 ------------------------------------------------- ※注意 ・本作は「ダンガンロンパ」シリーズのコロシアイをシャニマスのアイドルで行うSSです。 その特性上アイドルがアイドルを殺害する描写などが登場します。苦手な方はブラウザバックを推奨します。 ・キャラ崩壊・自己解釈要素が含まれます。 ・ダンガンロンパシリーズのネタバレを一部含みます。 ・舞台はスーパーダンガンロンパ2のジャバウォック島となっております。マップ・校則も原則共有しております。 ・越境会話の呼称などにミスが含まれる場合は指摘いただけると助かります。修正いたします。 ※前作シリーズ 【シャニマス】灯織「それは違います!」【ダンガンロンパ】 https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1613563407/#footer 【シャニマス×ダンガンロンパ】灯織「その矛盾、撃ち抜きます!」【安価進行】 https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1616846296/ 【シャニマス×ダンガンロンパ】灯織「私はこの絆を諦めません」【安価進行】 https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1622871300/ 【シャニマス×ダンガンロンパ】灯織「これが私たちの答えです」【安価進行】 https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1633427478/ 以上のほどよろしくお願いいたします。 ----------------------------------------------- 2: ◆zbOQ645F4s:2021/11/18(木) 20:35:55.37 :uUkbKYqQ0 「……ねえ、大丈夫?」 3: ◆zbOQ645F4s:2021/11/18(木) 20:36:53.90 :uUkbKYqQ0 「……大変だよね、こんなに一気に訳のわからないことが起きて」 (……ここは?) 仰臥する私の耳には、どこか遠くで波が打ち寄せるような音が響く。そして視界には、照りつける太陽。肌もその熱でひりついている。 (……なんで、こんなところにいるんだっけ) 熱で茹で上がっているのか、思考がまるでまとまらない。 昨日の晩御飯は何食べたっけ、今日のレッスンいつからだったっけ。 そんな取り留めもないことばかりが浮き上がってきて、この“現実”を説明してくれる言葉が見当たらない。 「……ゆっくりでいいから、落ち着いて」 でも、それは私が悪いわけじゃない。なんてったって、今の状況が状況。 私の思考が、理性が、本能が理解しようとすることを拒むんだ。 4: ◆zbOQ645F4s:2021/11/18(木) 20:37:43.51 :uUkbKYqQ0 _____だって、突然南国にいることの説明なんて、つけようがないじゃん。 5: ◆zbOQ645F4s:2021/11/18(木) 20:39:17.58 :uUkbKYqQ0 Code:reproduce…………set. Acceration………………complete. 0102030405060809000218493157849 1541057312031948756468721094712 0414932587257849236432789532065 8372951610563021487320573280568 3209856320914321095673102568702 1515380901553021857325873205732 8416137856419247632189431249671 シャイニーダンガンロンパ2 ゼツボウノアイドルトキボウノシマ…………start 6: ◆zbOQ645F4s:2021/11/18(木) 20:41:05.42 :uUkbKYqQ0 ____________________________ SHINY DANGAN RONPA 2 絶望のアイドルと希望の島 __________________________ 読む →
2021年10月20日 22:45 奴隷主人「明日もう一度来て下さい。本物の奴隷少女をお見せしますよ」 元スレ 全てのレス 1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/10/20(水) 20:23:14.068 :rt1kA1oY0.net 男「さあさあ、可愛い女の子奴隷のショーが始まるよー!」 美少女「踊りまーす!」 クルクルッ 美少女「それっ!」 客A「可愛い~!」 客B「最高だ!」 客C「うひょ~!」 主人「バカバカしい。どこが奴隷だよ」 男「な、なんだと!?」 読む →
2021年10月19日 21:00 大谷「あっ…筒香さんと身体が入れ替わった…!」 元スレ 全てのレス 1:名無しさん@おーぷん:21/07/21(水)13:07:57 :XQgl ※こちらはおんj版の再放送ですロサンゼルス・スーパー大谷「ふう、こんなもんでいいかな。」ドンッ筒香「…!」大谷「イテテ…ん?」筒香「あれ?俺が…2人?なんで!?」大谷「…な、なんだこれ?俺が大谷になってる??」筒香「筒香さん!なんで…!?」ザワザワ「なんだ?」「あれ、大谷選手じゃない?」大谷(筒香)「…!まずいな。とにかく出よう」筒香(大谷)「くっ…!」 読む →
2021年10月16日 21:00 イケメン「君を……オカズにしてもいいかな?」女「はい……」 元スレ 全てのレス 1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/10/16(土) 18:00:12.576 :Qkk8H3H/0.net イケメン「じゃ、さっそくご飯を一口食べて」パクッ 女「へ?」 イケメン「白米のオカズに人間の女を喰うのが最高なんだよなァ!!!」グワッ 女「ひっ!」 イケメン「骨ごと喰ってやるよォ!!!」 女「やだ、どうしよう……」 男「そこまでだ!」バッ イケメン「!」 読む →
2021年10月10日 13:00 【シャニマス×ダンガンロンパ】灯織「これが私たちの答えです」【安価進行】 CHAPTER 06 関連SS 【シャニマス×ダンガンロンパ】シリーズ:目次 元スレ 全てのレス 2: ◆zbOQ645F4s:2021/10/05(火) 18:54:07.25 :Jsck/8oj0 【6章現在での主人公の情報】 【超高校級の占い師】風野灯織 ------------------------------------------------- ・習得スキル ・習得スキル 【一番星の魔法】 〔自由行動二回目終了時にモノクマメダル10枚を消費することで、その日の自由行動を一回プラスすることができる〕 【ポシェットの中には】 〔自由行動のある日に限り一日の終わりにコンマ判定を行い、末尾の数字の枚数分だけのモノクマメダルを獲得できる〕 【意地っ張りサンセット】 〔反論ショーダウン・PTAのコンマ値の基礎値が+10される〕 【包・帯・組・曲】 〔学級裁判で不正解時のペナルティを三回まで無効化する〕 【HAPPY-!NG】 〔交流による親愛度上昇が+0.5される〕 【摩的・アンチテーゼ】 〔反論ショーダウン・PTAでコンマ値の基礎値が+15される〕 【水色感情】 〔学級裁判で不正解時コトダマが減少して正解が導きやすくなる〕 【アップ・トゥ・ユー】 〔学級裁判中任意のタイミングで発動可能。モノクマメダルを消費することで回答を導く。要求枚数は回数ごとに増加(5→10→15→…)〕 【ギンコ・ビローバ】 〔反論ショーダウン・PTAでコンマ値の基礎値が+15される〕 ・現在のモノクマメダル枚数…8枚 3: ◆zbOQ645F4s:2021/10/05(火) 18:55:10.33 :Jsck/8oj0 ・現在の所持品 【虹色の乾パン】 【色恋沙汰リング】×2 【スカラベのブローチ】×2 【あしたのグローブ】 【おでこのメガネ】×2 【はっぱふんどし】×2 【もちプリのフィギュア】 【ラジオ君人形】 【残鉄剣】 【狂戦士の鎧】 【毛虫くん】 【昭和ラジオ】 【黄金のスペースシャトル】 【聖徳太子の地球儀】 【ミレニアム懸賞問題】 【携帯ゲーム機】 【プロジェクトゾンビ】 【動くこけし】 【オブラート】 【スモールライト】 【古代ツアーチケット】×2 【もしもFAX】 【隕石の矢】 【アゴドリル】×2 【みどりの着ぐるみ】 【あかの着ぐるみ】 【EYE GRASS】 【ジャスティスV変身ベルト】 【ログインボーナス】 ・特殊アイテム 【虹の羽】 〔輝く羽は希望を語る。ロジカルダイブで誤答した時、どこの選択肢があっていてどこが違うのかがわかる〕 【スーパーはづきさん人形】 〔どんな事務仕事もたちどころに終わらせてしまう伝説の事務員を模した人形。反論ショーダウンでコンマ値をあげるスキル・アイテムがパニックトークアクション、議論スクラムでも適用されるようになる〕 【283プロのタオル】 〔ライブで流した汗は宝石の輝き。アイドルを応援する気持ちを吸ったタオルはそれだけ重くなる。反論ショーダウン・PTAでコンマ値の基礎値が+10される〕 【サイリウムブレード】 〔二つに折れば開戦の合図。アイドル各色の明かりは星々の輝き。反論ショーダウン・PTAでコンマ値の基礎値が+20される〕 4: ◆zbOQ645F4s:2021/10/05(火) 18:55:58.85 :Jsck/8oj0 【ここまでの親愛度】 ・【超高校級の飼育委員】櫻木真乃……1.0【DEAD】 ・【超高校級の占い師】風野灯織……(主人公)【DEAD?】 ・【超高校級の助っ人】八宮めぐる……5.0【DEAD】 ・【超高校級の保健委員】幽谷霧子……0【DEAD】 ・【超高校級のモデル】白瀬咲耶……3.5【DEAD】 ・【超高校級の服飾委員】田中摩美々……12.0 ・【超高校級の幸運】園田智代子……3.0 ・【超高校級の応援団長】西城樹里……3.0【DEAD】 ・【超高校級の日本舞踊家】杜野凛世……2.0【DEAD】 ・【超高校級のゲーマー】大崎甜花……3.0【DEAD】 ・【超高校級のスタイリスト】大崎甘奈……1.0【DEAD】 ・【超高校級のギャル】和泉愛依……4.0 ・【超高校級の???】浅倉透……0【DEAD】 ・【超高校級のディベート部】樋口円香……7.5【DEAD】 ・【超高校級の帰宅部】市川雛菜……12.0 ・【超高校級の学級委員】福丸小糸……12.0【DEAD】 ------------------------------------------------- 5: ◆zbOQ645F4s:2021/10/05(火) 18:56:42.19 :Jsck/8oj0 【コトダマ】 ‣【思い出しライト】 〔照射した相手の記憶を呼び起こす不思議なライト。中央制御室の一角に落ちており、その近くの装置のモニターには『LOG:希望ヶ峰学園 78期生』とあった〕 ‣【キャンプの写真】 〔灯織を含む283プロ全員が登場しているキャンプの写真。加工編集がされたようには見えないが、灯織たちにその記憶は全く存在しない〕 ‣【コロシアイ合宿生活の運営】 〔コロシアイ合宿生活の運営はすべてがすべて人力で行われていたわけではない。物資の搬入などはオートメーション化されており、深夜の監視は黒幕自身は行わずAIに任せていた〕 ‣【モノクマの証言】 〔今回のコロシアイ合宿生活の参加者は、283プロの現役高校生アイドル15人のみ。そしてこのコロシアイはこの15人でなくては意味がなかったらしい〕 ‣【Aへのメール】 〔A、君のこれまでの功績は評価に値する。我々は実際君に高い期待を寄せていた。だからこそ、今回の独断での行動は看過することはできない。即座に計画を打ち切ってほしい、我々の要求に応じない場合立場を追われることも覚悟しておいてくれ。理解ある行動を我々は望む〕 6: ◆zbOQ645F4s:2021/10/05(火) 18:57:22.82 :Jsck/8oj0 ‣【VERTEX】 〔アイドルのオーディションとして別格の規模を誇る最高峰のオーディション。これに優勝すればアイドルとその所属事務所は至上の名誉を得られると言われている。そのポスターがなぜか地下一階のトレーニングルームに貼られていた〕 ‣【コトキレルX】 〔液体型の遅効性の毒薬。咲耶と凛世の事件以降その所在がわからなくなっており、化学室に補充されることもなかった〕 ‣【被検体α】 〔我々の開発も一定の成果をあげた。マウスによる生体実験も無事に成功、いよいよ続いての段階に遷移することとした。本実験の最後では全被験者への適用が予定されているが、特に適正値の高い被検体αに先行して適用した。彼女はもとより性格面で類似性があったためか、特に拒絶反応も発生することなく実験も成功した〕 ‣【絶望の残党】 〔希望ヶ峰学園を襲っていたとされる集団の俗称。正体素性に関する情報はまるでない〕 ‣【プレゼン資料】 〔寄宿舎2Fの学園長の個室にあったプレゼン資料。新時代のアイドルを作り出すための計画について、プレゼンのスライドがまとめられている〕 ‣【プロデューサーの手記】 〔プロデューサーによる灯織を始めとした283プロのアイドルのプロデュース録。出会ってから今日に至るまでの記録に加え、これからの方針まで書き漏らしなく彼の所感と共に記されている〕 ‣【候補者リスト】 〔灯織たちコロシアイの参加者全員の名前と共に、謎の候補が書き添えられている。なぜか透の候補だけ黒塗りされ、矢印で灯織にその候補が切り替えられた旨が記されている〕 ‣【希望ヶ峰歌姫計画】 〔二階男子トイレ奥の空間に隠されていたファイルに記されていた、希望ヶ峰学園のシステムを利用したアイドル育成計画。『超高校級のアイドル、超高校級のマネージャーをはじめとした学園の生徒協力のもと日本のエンタメ産業を担う新時代の“歌姫”を育成する計画。人為的に才能を生みだす意図ではなく、環境からのアプローチで才能を伸ばすことを目的とする。計画には現役のアイドルに参加してもらい、学園の生徒同様のトレーニングを実施する。適宜別のメニューも考案し、“超高校級”に匹敵する実力を習得する。成功した暁には、その生徒を【超高校級の歌姫】として迎え入れる予定。』〕 7: ◆zbOQ645F4s:2021/10/05(火) 18:58:06.61 :Jsck/8oj0 ‣【学園内の見取り図】 〔二階男子トイレ奥の空間に隠されていたファイルに記されていた、希望ヶ峰学園内における見取り図。寄宿舎エリア2Fと学校エリア地下1Fの情報はない〕 ‣【2F男子トイレ奥の空間に存在したメモ】 〔このコロシアイは浅倉透のため〕 ‣【脱衣所前の監視カメラ映像】 〔めぐる殺害の事件の発生前夜のカメラ映像。円香とめぐるが二人で脱衣所に入り、物の数分で退室、学校エリアに向かうまでが記録されている〕 ‣【方舟計画】 〔おしおきメンテナンスルームのパソコンに隠されていた謎の計画のファイル。詳細は一切不明〕 ‣【新聞記事】 〔未成年の連続失踪事件を取材した記事。全国的に発生している事件であり、犠牲となった人数も少なくない。失踪者の全員が直前に闇サイトにアクセスしていた痕跡がある〕 ‣【人類史上最大最悪の絶望的事件】 〔超高校級の絶望が引き起こした、彼女と彼女に魅せられた者たちによる世界的なテロリズム事件。世界の文明は彼女らによって一度崩壊したと書いてある。代表者たる超高校級の絶望は既に死亡したが、彼女を崇拝する絶望の残党はなおも仲間を増やそうと暗躍しているらしい〕 ‣【コロシアイ学園生活】 〔希望ヶ峰学園第78期生を集めてのコロシアイ。開催場所、参加人数はどちらも灯織たちの今参加しているコロシアイ合宿生活と一致している〕 ‣【変色した簀子】 〔事件前夜、めぐると円香が寄っていた脱衣所では簀子の一部が変色していた。何かしらの液体がそこにこぼれたことを意味しているようだ〕 ‣【コロシアイの動機】 〔これまでの事件の引き金となったモノクマ提供の動機の数々。 ①【疑心暗鬼】黒幕が事務所の仲間内にいるという情報 ②【焦燥】身近な人物の身に危険が及ぶフェイク映像 ③【才能】それぞれに与えられた才能に関連する物品 ④【犠牲】裏切り者の暴露 そのいずれにおいても黒幕には何かしらの期待や狙いが存在していると思われる〕 9: ◆zbOQ645F4s:2021/10/05(火) 20:31:32.32 :Jsck/8oj0 【学級裁判再開!】 10: ◆zbOQ645F4s:2021/10/05(火) 20:33:50.59 :Jsck/8oj0 「ここまでのあらすじ!」 「外からの干渉を受けて、なぜかおしおきを回避して生きながらえることに成功した風野さん、本当に運がいいですね!」 「でも、幸運は悪運のはじまり……彼女が拾った命をそのままに生きながらえるためには自分自身のクロ判定を覆すしか方法はないのでした……!」 「しかも、それはコロシアイ合宿生活そのものの否定に直結する挑戦……天才でキュートで最高にエレガントなモノクマへの挑戦に他なりません」 「セクシーでギルティでイカしたモノクマが学級裁判で学園の真実を暴くのを同時に課題として与えるのも当然のこと、なにせ裁判の結果がどうあれこのコロシアイ合宿生活は終わりを迎えるのですから!」 「ですがさすがはここまで生き残った優秀な風野さんたち、協力して徹底した調査を行うことにより次々と証拠品を集めて、それをもとに推理して……」 「裁判では舌戦の限りを尽くすことにより、見事八宮さんの死の真相を明らかにすることができたのです!」 「さらにはそれにとどまらず、このコロシアイ合宿生活が人類史上最大最悪の絶望的事件およびコロシアイ学園生活に基づくものであることを証明してしまいました!」 「いやはや、本当に優秀な生徒ばかりで先生はうれしいね!」 「……だから、さ」 11: ◆zbOQ645F4s:2021/10/05(火) 20:34:41.59 :Jsck/8oj0 モノクマ「そんな辛気臭い顔してないで、さっさとその顔をあげてチョーダイな!」 灯織「……」 雛菜「……」 愛依「……」 智代子「……」 摩美々「……」 モノクマ「やれやれ、みんなこんなんになっちゃったら議論が進まないじゃない!しょうがないなぁ、このままだんまりじゃつまらないし無理やりにでも議論を進めさせてもらうよ!」 モノクマ「さて、人類史上最大最悪の絶望的事件が実在したと明らかになったわけですが、これによって一つ証明できることがありますね?風野さん」 灯織「証明……?」 モノクマ「さ、学級裁判はまだまだ止まらないよー!むしろここからが本番なんだから……」 モノクマ「絶望のその先に行こうよ」 12: ◆zbOQ645F4s:2021/10/05(火) 20:36:02.74 :Jsck/8oj0 ------------------------------------------------- 【ノンストップ議論開始!】 コトダマ ‣【人類史上最大最悪の絶望的事件】 ‣【モノクマの証言】 ‣【プロデューサーの手記】 ‣【コロシアイ学園生活】 ‣【思い出しライト】 ‣【絶望の残党】 ‣【方舟計画】 ‣【脱衣所前の監視カメラ映像】 モノクマ「【人類史上最大最悪の絶望的事件は現実のもの】でしたー!」 愛依「……もう、うちらの大切な事務所も残ってない」 智代子「アイドルとして目指すべき目標もないんだね……」 雛菜「学校もなくなっちゃってるんだ~……」 モノクマ「でも、それによって明らかになることがあるはずだよ!」 摩美々「人類史上最大最悪の絶望的事件があったならぁ……」 摩美々「【コロシアイ学園生活も本当にあった】ことになる……」 智代子「そっか……それならこの【コロシアイの黒幕も江ノ島盾子】ってことになるんだ」 愛依「そんなのわかったところでどうにもならない……」 愛依「うちらは、これから先、どうすればいいの……?」 【正しいコトダマで矛盾する発言を論破しろ!】 ↓1 13:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/10/05(火) 20:38:30.08 :oMXOjhFk0 【コロシアイの黒幕も江ノ島盾子】に【人類史上最大最悪の絶望的事件】 14: ◆zbOQ645F4s:2021/10/05(火) 20:41:02.54 :Jsck/8oj0 灯織「それは違います!」論破! 【解!】 灯織「人類史上最大最悪の絶望的事件、それに伴うコロシアイ学園生活……それらが現実にあったことだとしてもこのコロシアイ合宿生活の黒幕は江ノ島盾子にはなりえません」 灯織「彼女はもう亡くなってる……希望ヶ峰学園第78期生に敗北しているんです」 智代子「え……?でも、外の世界は今もこの映像みたいに崩壊を続けてるんだよね……?」 雛菜「そっか~……さっきの話にあった、絶望の伝播ってやつだね~?」 雛菜「江ノ島盾子が死んじゃった後も、江ノ島盾子の思想に毒された人間が遺志を引き継いでるってやつ~」 灯織「そう、その『絶望の残党』とも言うべき人間……その存在がこのモノクマを操ってる可能性は非常に高いよ」 モノクマ「うんうん、そうなりますな!」 モノクマ「江ノ島盾子の死体はもはやスクラップ状態!彼女が蘇るなんて転生でもしない限りはあり得ないね!」 愛依「でも、絶望の残党ってのは一般人なんでしょ?こんなコロシアイを強行できるもんなん?」 摩美々「もはや世界は無秩序状態……それなら社会的身分なんかを超えて協力関係が生まれててもおかしくは無いよねー……」 モノクマ「うぷぷ……絶望は来るもの拒まず、去る者存在しえずだよ」 モノクマ「どんな人間でもすぐにその色に染まり、一生魅了されるんだ。そして絶望に染め上がったものは、更なる絶望を生むべく行動する。ボクも言わずと知れたその一人になるわけなんだけど」 智代子「そのために私たちが利用されたってことなんだ……」 雛菜「このコロシアイの形式を見るに、どこまでも江ノ島盾子をなぞるつもりなんですね~」 モノクマ「うぷぷぷ……彼女の思想は素晴らしいからね!絶望に身を浸す悦楽は何物にも代えがたい!」 摩美々「で、その絶望の残党さんはこの議論をどう持っていきたいのー?正直なところ、絶望を振りまくのにはもう十分なぐらい煮詰まってますケド」 モノクマ「まだ!まだまだ足りないよ!オマエラはまだ真の意味で絶望をしていない!オマエラには改めて現実にぶつかってもらわないとね!」 (……現実?) モノクマ「さあ、それじゃあ次の議論に行こうか。絶望の残党について、話し合ってみよう!」 15: ◆zbOQ645F4s:2021/10/05(火) 20:42:09.44 :Jsck/8oj0 ------------------------------------------------- 【ノンストップ議論開始!】 コトダマ ‣【希望ヶ峰歌姫計画】 ‣【絶望の残党】 ‣【候補者リスト】 ‣【キャンプの写真】 ‣【VERTEX】 ‣【コロシアイの動機】 ‣【学園内の見取り図】 ‣【コロシアイ学園生活】 摩美々「絶望の残党は、超高校級の絶望である江ノ島盾子に魅了された人たちを指す名称」 智代子「その人たちが私たちにコロシアイをさせてるんだよね……」 雛菜「絶望は一般市民にも伝播して~」 雛菜「今も残党は加速度的に増加してるんだって~!」 愛依「うちらは絶望の残党の、【目的達成の道具に使われた】……」 愛依「絶望の残党、【顔も名前も知らない相手】に拉致られて、強要されて……」 智代子「どうしてこんなことになっちゃったの……?」 【正しいコトダマで矛盾する発言を論破しろ!】 ↓1 16:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/10/05(火) 20:50:30.75 :AtZTZeal0 【目的達成の道具に使われた】に【希望ヶ峰歌姫計画】 19: ◆zbOQ645F4s:2021/10/05(火) 20:53:18.63 :Jsck/8oj0 愛依「ん……? それがうちの今の発言に、何か関係あんの……?」 愛依「ごめん、ちょっとうちにはよくわかんない系だわー……」 (うっ、別のことを話せばよかったな……) (うーん、この計画の内実がまだ明らかでない以上、推理を詰めていく証拠には使い難いかな……) (別のところを攻めたほうがいいかも……) 【スキル:水色感情の効果でコトダマの数が減少します】 ------------------------------------------------- 【ノンストップ議論開始!】 コトダマ ‣【絶望の残党】 ‣【候補者リスト】 ‣【キャンプの写真】 ‣【VERTEX】 ‣【コロシアイの動機】 ‣【学園内の見取り図】 ‣【コロシアイ学園生活】 摩美々「絶望の残党は、超高校級の絶望である江ノ島盾子に魅了された人たちを指す名称」 智代子「その人たちが私たちにコロシアイをさせてるんだよね……」 雛菜「絶望は一般市民にも伝播して~」 雛菜「今も残党は加速度的に増加してるんだって~!」 愛依「うちらは絶望の残党の、【目的達成の道具に使われた】……」 愛依「絶望の残党、【顔も名前も知らない相手】に拉致られて、強要されて……」 智代子「どうしてこんなことになっちゃったの……?」 【正しいコトダマで矛盾する発言を論破しろ!】 ↓1 20:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/10/05(火) 20:57:12.56 :oMXOjhFk0 【顔も名前も知らない相手】に【コロシアイ学園生活】 21: ◆zbOQ645F4s:2021/10/05(火) 20:59:45.32 :Jsck/8oj0 灯織「それは違います!」論破! 【BREAK!】 灯織「……!!」 (……このコロシアイ合宿生活は、あまりにも【コロシアイ学園生活】と酷似している) (……それに、私は大事なことを忘れていた) (いや、正確には忘れようとしていた。それは私たちにとってあまりにも都合が悪すぎる……というよりも、信じたくなさすぎるもう一つの現実) ------------------------------------------------- モノクマ「だからー、浅倉さんが黒幕と関係あるのは間違いないよ」 モノクマ「ていうかオマエラ全員、黒幕と関係があるんだけどね!」 灯織「……は?」 甘奈「なになになになに?!何を言ってるの?!」 モノクマ「オマエラ全員黒幕と会ったことも会話したこともあるんだよね!……なんなら同じ釜の飯を食べたりもしてるんじゃない?」 凛世「仰る意味が、わかりません……」 モノクマ「はぁ……しょうがないなぁ、わかりやすくかみ砕いて教えてあげるよ!クマだけに!」 モノクマ「このコロシアイ合宿生活を開いた人間は、オマエラもよく知る人間の誰かなのです!……ま、要は【事務所の誰か】ってことだね!」 ------------------------------------------------- 22: ◆zbOQ645F4s:2021/10/05(火) 21:01:33.09 :Jsck/8oj0 真乃が、浅倉さんを手にかけたその動機は……『猜疑心』。 仲間の中に黒幕が混ざっている、その疑念は肥大することを止めることができず事件は起きてしまった。 この疑念は、現実に基づく疑念だ。モノクマは最悪なことは嘘をつかない。 私たちにとって最も信じたくない最悪こそ現実になる。 だから、このコロシアイを始めた絶望の残党も________ 灯織「事務所の中の、誰か……」 摩美々「……!!」 智代子「えっ……!?」 モノクマ「よく覚えてたね!そうそう、このコロシアイはそもそも大前提としてオマエラと同じ事務所のアイドルが引き起こしたという揺らがぬ事実があるんだよね!」 モノクマ「だから、これまでの議論で明らかになったことと組み合わせると……」 モノクマ「オマエラの事務所には絶望の残党が混ざりこんでたってことになるよねー!」 灯織「……そん、な」 モノクマ「ぷひゃひゃひゃ!オマエラってばホントに惨めだよね!あんなに仲良しこよしで切磋琢磨した日常、あの中にすでに絶望が混ざりこんでたんだからさ!」 モノクマ「そいつは毎日何を思ってたんだろうね!くだらない退屈な日常を、江ノ島盾子の思い描いた最高に絶望的な日常に変えるのを心待ちにしてたのかな?」 心の中のアルバム、皆さんと過ごした日々の一つ一つが赤い絵の具でバツ印に上書きされて行くのを感じる。 私たちがこれまで積み上げて来た記憶、友情……それらは偽りだったの……? 23: ◆zbOQ645F4s:2021/10/05(火) 21:03:19.63 :Jsck/8oj0 モノクマ「はてさて、そうなるとボクの正体は一体誰なんだろうね?」 灯織「……っ!」 モノクマ「まあその種明かしはもう少し先に取っておくとして、話を大筋に戻そっか!このコロシアイはどうして始まったのか、その議論に立ち返ろう!」 愛依「このコロシアイが始まった理由……?それって、さっき言ってた絶望の伝播ってのじゃないの?」 摩美々「目的は多分そういうコトなんだろうし……てなると、どうして摩美々たちが選ばれたのか、とか?」 モノクマ「流石だねぇ、田中さんは目の付け所がシャープ!このコロシアイがオマエラで行われていることにも勿論理由があるんだよ!」 (私たちで行われている理由……?) モノクマ「そして、この学園で行われていることにも……コロシアイ学園生活をなぞる以外の理由があるんだよ」 雛菜「あは~?」 (『希望ヶ峰学園』で、『私たち』がコロシアイに参加する理由……?) (それってもしかして……?) 【正しいコトダマを選べ!】 >>5~8 ↓1 24:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/10/05(火) 21:04:49.75 :SNQgewCz0 【希望ヶ峰歌姫計画】 25: ◆zbOQ645F4s:2021/10/05(火) 21:06:05.83 :Jsck/8oj0 灯織「これです!」 【解!】 灯織「もしかして、『希望ヶ峰歌姫計画』の話ですか……?」 雛菜「それって円香先輩の部屋にあったやつだよね~?あれってアイドルの才能を伸ばすためのものじゃなかった~?」 摩美々「希望ヶ峰学園のシステムを使って、私たちの今持っている能力を伸ばしていく。そんな感じのカリキュラムだったよねー?」 灯織「はい……実はこの計画、私が見た時には一つ見落とし……というよりも樋口さんの手で伏せられていた情報があったんです」 雛菜「え~?」 灯織「この計画の参加者として、私たちの名前が挙がっているんです」 愛依「そうなんだ、うちらが……」 愛依「ええええええええええええええ!?!??」 智代子「ちょ、ちょっと待ってよ!そんなの記憶に……あっ」 雛菜「これもまた忘れてたことの一つなんだね~?」 灯織「うん……そう考えるしかない……今は」 智代子「そ、それじゃあわたしたちがコロシアイをしたのもその才能を伸ばすカリキュラムの一つなの……?」 摩美々「いや、そういうワケじゃないと思うよー。この計画自体はしっかりしたファイルで、この細かに練習メニューも書いてあるし、超高校級のアイドルの名前も書いてあるからぁ」 灯織「希望ヶ峰学園は公的な施設だし……流石に人の生き死にを軽んじることはないと思う……でも、この計画によって召集されたのはまず間違いないとみていいと思う」 雛菜「じゃあ黒幕は、その計画を後で丸々のっとったんだね~?」 雛菜「そうすれば、雛菜たちがここにいる理由も説明がつくし~~~!」 灯織「うん……黒幕が283プロの誰かっていう情報との整合性も取りやすいし、多分そういうことになる」 26: ◆zbOQ645F4s:2021/10/05(火) 21:07:16.92 :Jsck/8oj0 愛依「ん?それじゃあうちらがここに来る直前の記憶の、あの合宿はどうなるん?」 愛依「ていうか、そもそもあの記憶ってばずっと他の記憶とムジュンしてるよね?」 ------------------------------------------------- めぐる「真乃!灯織!見てみて!これ!近くの山で鮎を釣って塩焼きにできるんだって!」 真乃「ほわっ……!すごいね、楽しそう!」 灯織「うん、釣った魚をその場で食べるなんてやったことがないから楽しみだね」 (合宿先はとある廃校を新たにレクリエーション施設として再建したところらしい。かつては多くの学生が通ったこの場所も、人口移動の煽りを受けたのか閉校して数十年になるとか) めぐる「楽しみだね!希望ヶ峰キャンプ場!」 ------------------------------------------------- 雛菜「……そろそろ、この記憶の食い違いに決着をつけなきゃだね~」 灯織「……うん、推理を続けていくうえでもどうしても障害になってくるのがこの記憶の食い違い。合宿直前の記憶と、これまでの私たちの希望ヶ峰学園のある日常の記憶との食い違い……これを無視したまま議論を進めるわけにはいかないよね」 摩美々「だねー、どう考えても合宿直前の摩美々たちは希望ヶ峰学園を『知らない』記憶……」 愛依「でもうち、希望ヶ峰学園の新入生発表を毎年楽しみにしてたよ!?」 智代子「そうなんだよね……どうしてわたしたちは、合宿の直前で希望ヶ峰学園のことを忘れちゃってたんだろう……」 灯織「……これを明らかにするために、一旦ここまでの議論で出て来た流れを整理してみない?」 雛菜「え~?流れ~?」 灯織「私たちの失った記憶……それを含めた時系列の並びだよ」 (なんなんだろう……ずっと何かがおかしい) (希望ヶ峰学園を知っている私と知らない私……まるで二人の人間が私の中にいるような居心地の悪さ) (黒幕は、私たちの記憶をどう弄ったの……?) 27: ◆zbOQ645F4s:2021/10/05(火) 21:09:04.70 :Jsck/8oj0 ------------------------------------------------- 【ノンストップ議論開始!】 コトダマ ‣【コロシアイ合宿生活の運営】 ‣【キャンプの写真】 ‣【コロシアイ学園生活】 ‣【希望ヶ峰歌姫計画】 ‣【思い出しライト】 ‣【プロデューサーの手記】 ‣【方舟計画】 ‣【絶望の残党】 摩美々「時系列で整理するってなるとー」 摩美々「人類史上最大最悪の絶望的事件とコロシアイ学園生活より【合宿は前になる】よねー」 智代子「そうなるよね……人類史上最大最悪の絶望的事件で文明が破壊されてるとなると、【合宿どころじゃない】もんね」 雛菜「キャンプの写真もあったから~」 雛菜「雛菜たちは【希望ヶ峰キャンプ場で合宿をしっかりやり遂げた】ってことになるよね~?」 愛依「で、その二年後に人類史上最大最悪の絶望的事件が起きて……」 愛依「コロシアイ学園生活も【その後】ぐらいだよね?」 摩美々「で、そのコロシアイ学園生活に準えて摩美々たちは【コロシアイをすることになった】んだねー」 智代子「うーん、合宿の直前でどうして希望ヶ峰学園のことを忘れちゃってたんだろう……?」 雛菜「既にあの段階で≪黒幕に記憶を弄られちゃってた≫んですかね~?」 【正しいコトダマで矛盾する発言を論破もしくは正しい発言に同意しろ!】 ↓1 28:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/10/05(火) 21:11:49.57 :7F467Epy0 その後 に 思い出しライト 29:ちょっとややっこしいところなので自分自身整理がつけがたい… ◆zbOQ645F4s:2021/10/05(火) 21:19:25.59 :Jsck/8oj0 愛依「え? 人類史上最大最悪……のナントカ?が起きてからコロシアイ学園生活は起きたんだよね?」 愛依「う、うちなんか間違ったこと言っちゃった?!」 (うっ、しまった……別のことを話せばよかったな……) (私たちのこのコロシアイ合宿生活はコロシアイ学園生活を踏まえた後で行われている……) (そして私たちは希望ヶ峰歌姫計画のメンバーとしてこの場に招集されている……) (そうなると、あの人の発言っておかしくないかな……?) 【スキル:水色感情の効果でコトダマの数が減少します】 ------------------------------------------------- 【ノンストップ議論開始!】 コトダマ ‣【コロシアイ合宿生活の運営】 ‣【キャンプの写真】 ‣【希望ヶ峰歌姫計画】 ‣【思い出しライト】 ‣【プロデューサーの手記】 ‣【方舟計画】 ‣【絶望の残党】 摩美々「時系列で整理するってなるとー」 摩美々「人類史上最大最悪の絶望的事件とコロシアイ学園生活より【合宿は前になる】よねー」 智代子「そうなるよね……人類史上最大最悪の絶望的事件で文明が破壊されてるとなると、【合宿どころじゃない】もんね」 雛菜「キャンプの写真もあったから~」 雛菜「雛菜たちは【希望ヶ峰キャンプ場で合宿をしっかりやり遂げた】ってことになるよね~?」 愛依「で、その二年後に人類史上最大最悪の絶望的事件が起きて……」 愛依「コロシアイ学園生活も【その後】ぐらいだよね?」 摩美々「で、そのコロシアイ学園生活に準えて摩美々たちは【コロシアイをすることになった】んだねー」 智代子「うーん、合宿の直前でどうして希望ヶ峰学園のことを忘れちゃってたんだろう……?」 雛菜「既にあの段階で≪黒幕に記憶を弄られちゃってた≫んですかね~?」 【正しいコトダマで矛盾する発言を論破もしくは正しい発言に同意しろ!】 ↓1 30:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/10/05(火) 21:20:39.00 :7F467Epy0 合宿よりも前になる に 思い出しライト 31:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/10/05(火) 21:21:26.50 :7F467Epy0 すいません 【合宿は前になる】に 思い出しライト です 32: ◆zbOQ645F4s:2021/10/05(火) 21:30:10.38 :Jsck/8oj0 ちょっと修正します。 プロローグの段階での「合宿」とコロシアイ合宿生活とを自分自身混同してしまいそうなので「合宿」→「キャンプ」にします。 この議論あたまおかしなるで 摩美々「んー? 摩美々たちが思い出しライトで思い出した記憶は78期生の紹介の映像であれはキャンプより前にみたもの……」 摩美々「コロシアイ学園生活は、78期生の入学二年後に行われた……つまり摩美々たちのキャンプの後ってことだよねー?」 摩美々「何か矛盾してるかなー?」 (うっ、しまった……別のことを話せばよかったな……) (時系列として、78期生の入学と私たちのキャンプは同時期とみていい……) (そこから時間が経って、人類史上最大最悪の事件が起きて……コロシアイ学園生活も起きた……) (それを踏まえて私たちはコロシアイ合宿生活をしている……) (これって、何かおかしいよね……?) 【スキル:水色感情の効果でコトダマの数が減少します】 ------------------------------------------------- 【ノンストップ議論開始!】 コトダマ ‣【コロシアイ合宿生活の運営】 ‣【キャンプの写真】 ‣【希望ヶ峰歌姫計画】 ‣【プロデューサーの手記】 ‣【方舟計画】 ‣【絶望の残党】 摩美々「時系列で整理するってなるとー」 摩美々「人類史上最大最悪の絶望的事件とコロシアイ学園生活より【キャンプは前になる】よねー」 智代子「そうなるよね……人類史上最大最悪の絶望的事件で文明が破壊されてるとなると、【キャンプどころじゃない】もんね」 雛菜「キャンプの写真もあったから~」 雛菜「雛菜たちは【希望ヶ峰キャンプ場で合宿をしっかりやり遂げた】ってことになるよね~?」 愛依「で、その二年後に人類史上最大最悪の絶望的事件が起きて……」 愛依「コロシアイ学園生活も【その後】ぐらいだよね?」 摩美々「で、そのコロシアイ学園生活に準えて摩美々たちは【コロシアイをすることになった】んだねー」 智代子「うーん、合宿の直前でどうして希望ヶ峰学園のことを忘れちゃってたんだろう……?」 雛菜「既にあの段階で≪黒幕に記憶を弄られちゃってた≫んですかね~?」 【正しいコトダマで矛盾する発言を論破もしくは正しい発言に同意しろ!】 ※スキル:アップ・トゥ・ユーの効果を任意のタイミングで一度使用可能 ↓1 33:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/10/05(火) 21:38:53.54 :7F467Epy0 キャンプどころじゃない に プロデューサーの手記 34: ◆zbOQ645F4s:2021/10/05(火) 21:43:06.42 :Jsck/8oj0 (プロデューサーの手記には、人類史上最大最悪の絶望的事件の記述は特にない……) (キャンプとの前後関係を明らかにする材料とは、また違うような……) 【スキル:水色感情の効果でコトダマの数が減少します】 ------------------------------------------------- 【ノンストップ議論開始!】 コトダマ ‣【コロシアイ合宿生活の運営】 ‣【キャンプの写真】 ‣【希望ヶ峰歌姫計画】 ‣【プロデューサーの手記】 ‣【方舟計画】 摩美々「時系列で整理するってなるとー」 摩美々「人類史上最大最悪の絶望的事件とコロシアイ学園生活より【キャンプは前になる】よねー」 智代子「そうなるよね……人類史上最大最悪の絶望的事件で文明が破壊されてるとなると、【キャンプどころじゃない】もんね」 雛菜「キャンプの写真もあったから~」 雛菜「雛菜たちは【希望ヶ峰キャンプ場で合宿をしっかりやり遂げた】ってことになるよね~?」 愛依「で、その二年後に人類史上最大最悪の絶望的事件が起きて……」 愛依「コロシアイ学園生活も【その後】ぐらいだよね?」 摩美々「で、そのコロシアイ学園生活に準えて摩美々たちは【コロシアイをすることになった】んだねー」 智代子「うーん、合宿の直前でどうして希望ヶ峰学園のことを忘れちゃってたんだろう……?」 雛菜「既にあの段階で≪黒幕に記憶を弄られちゃってた≫んですかね~?」 【正しいコトダマで矛盾する発言を論破もしくは正しい発言に同意しろ!】 ※スキル:アップ・トゥ・ユーの効果を任意のタイミングで一度使用可能 ↓1 35:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/10/05(火) 21:44:41.60 :7F467Epy0 【希望ヶ峰キャンプ場で合宿をしっかりやり遂げた】に 【キャンプの写真】 36: ◆zbOQ645F4s:2021/10/05(火) 21:46:41.21 :Jsck/8oj0 申し訳ない、【】が論破ポイントで≪≫が同意ポイントなのを明記していなかった…… これは私のミスです…… 一応スキル効果発動しておきます。 【スキル:水色感情の効果でコトダマの数が減少します】 ------------------------------------------------- 【ノンストップ議論開始!】 コトダマ ‣【コロシアイ合宿生活の運営】 ‣【キャンプの写真】 ‣【希望ヶ峰歌姫計画】 ‣【方舟計画】 摩美々「時系列で整理するってなるとー」 摩美々「人類史上最大最悪の絶望的事件とコロシアイ学園生活より【キャンプは前になる】よねー」 智代子「そうなるよね……人類史上最大最悪の絶望的事件で文明が破壊されてるとなると、【キャンプどころじゃない】もんね」 雛菜「キャンプの写真もあったから~」 雛菜「雛菜たちは【希望ヶ峰キャンプ場で合宿をしっかりやり遂げた】ってことになるよね~?」 愛依「で、その二年後に人類史上最大最悪の絶望的事件が起きて……」 愛依「コロシアイ学園生活も【その後】ぐらいだよね?」 摩美々「で、そのコロシアイ学園生活に準えて摩美々たちは【コロシアイをすることになった】んだねー」 智代子「うーん、合宿の直前でどうして希望ヶ峰学園のことを忘れちゃってたんだろう……?」 雛菜「既にあの段階で≪黒幕に記憶を弄られちゃってた≫んですかね~?」 【正しいコトダマで矛盾する発言を論破もしくは正しい発言に同意しろ!】 ※スキル:アップ・トゥ・ユーの効果を任意のタイミングで一度使用可能 ↓1 37:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/10/05(火) 21:50:21.71 :7F467Epy0 ≪黒幕に記憶を弄られちゃってた≫に方舟計画で 同意 38: ◆zbOQ645F4s:2021/10/05(火) 21:54:10.08 :Jsck/8oj0 雛菜「え~? なにそれ~? 中身も何もわからないんじゃ、黒幕が関与してたかどうかもわからないよね~?」 (うっ、しまった……別のことを話せばよかったな……) (方舟計画は私にもまるで中身のわからない計画だ……正直なところ議論な材料にはしにくい……) (私たちが今ここにいる理由、それはあのコトダマが示していたはず……) (となると、この議論の整合性には揺らぎが生まれるんじゃないかな……) 【スキル:水色感情の効果でコトダマの数が減少します】 ------------------------------------------------- 【ノンストップ議論開始!】 コトダマ ‣【コロシアイ合宿生活の運営】 ‣【希望ヶ峰歌姫計画】 ‣【方舟計画】 摩美々「時系列で整理するってなるとー」 摩美々「人類史上最大最悪の絶望的事件とコロシアイ学園生活より【キャンプは前になる】よねー」 智代子「そうなるよね……人類史上最大最悪の絶望的事件で文明が破壊されてるとなると、【キャンプどころじゃない】もんね」 雛菜「キャンプの写真もあったから~」 雛菜「雛菜たちは【希望ヶ峰キャンプ場で合宿をしっかりやり遂げた】ってことになるよね~?」 愛依「で、その二年後に人類史上最大最悪の絶望的事件が起きて……」 愛依「コロシアイ学園生活も【その後】ぐらいだよね?」 摩美々「で、そのコロシアイ学園生活に準えて摩美々たちは【コロシアイをすることになった】んだねー」 智代子「うーん、合宿の直前でどうして希望ヶ峰学園のことを忘れちゃってたんだろう……?」 雛菜「既にあの段階で≪黒幕に記憶を弄られちゃってた≫んですかね~?」 【正しいコトダマで矛盾する発言を論破もしくは正しい発言に同意しろ!】 ※スキル:アップ・トゥ・ユーの効果を任意のタイミングで一度使用可能 ↓1 39:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/10/05(火) 21:56:03.09 :oMXOjhFk0 【希望ヶ峰歌姫計画】で≪黒幕に記憶を弄られちゃってた≫に同意 40: ◆zbOQ645F4s:2021/10/05(火) 21:59:55.30 :Jsck/8oj0 雛菜「え~? 希望ヶ峰歌姫計画ってそんな計画だったの~? 記憶をいじるとかそんなのあった~?」 (うっ、しまった……別のことを話せばよかったな……) (希望ヶ峰歌姫計画、これで私たちがこの場に集められたことは間違いない……) (別のところにぶつけてみれば……) 【スキル:水色感情の効果でコトダマの数が減少します】 ------------------------------------------------- 【ノンストップ議論開始!】 コトダマ ‣【希望ヶ峰歌姫計画】 ‣【方舟計画】 摩美々「時系列で整理するってなるとー」 摩美々「人類史上最大最悪の絶望的事件とコロシアイ学園生活より【キャンプは前になる】よねー」 智代子「そうなるよね……人類史上最大最悪の絶望的事件で文明が破壊されてるとなると、【キャンプどころじゃない】もんね」 雛菜「キャンプの写真もあったから~」 雛菜「雛菜たちは【希望ヶ峰キャンプ場で合宿をしっかりやり遂げた】ってことになるよね~?」 愛依「で、その二年後に人類史上最大最悪の絶望的事件が起きて……」 愛依「コロシアイ学園生活も【その後】ぐらいだよね?」 摩美々「で、そのコロシアイ学園生活に準えて摩美々たちは【コロシアイをすることになった】んだねー」 智代子「うーん、合宿の直前でどうして希望ヶ峰学園のことを忘れちゃってたんだろう……?」 雛菜「既にあの段階で≪黒幕に記憶を弄られちゃってた≫んですかね~?」 【正しいコトダマで矛盾する発言を論破もしくは正しい発言に同意しろ!】 ※スキル:アップ・トゥ・ユーの効果を任意のタイミングで一度使用可能 ↓1 41:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/10/05(火) 22:01:04.61 :7F467Epy0 キャンプどころじゃない に 希望ヶ峰学園歌姫計画 42:ここの議論は色々と怪しかったですね…申し訳ない ◆zbOQ645F4s:2021/10/05(火) 22:03:23.10 :Jsck/8oj0 灯織「それは違います!」 【BREAK!】 灯織「……おかしい、やっぱりおかしいですよ……!」 灯織「どうして、崩壊した後の世界で希望ヶ峰歌姫計画が実施されるんですか……?エンタメ産業なんか壊滅していてもおかしくない、そもそも希望ヶ峰学園の運営自体も怪しい状況下なのに……!!」 愛依「確かに……!世界が滅んでるのにうちらの育成なんかしてる場合じゃないよね!」 摩美々「私たちの事務所自体存在してないってさっきモノクマが明言したばかりですしねー、たとえ計画があったとしても私たちにオファーが来るとは思えないですケド」 智代子「で、でもそれだったらどうしてわたしたちはこんなところにいるの?!誘拐でもされちゃったの!?」 (なんなんだろう……私たちがここにいる理由はそれぐらいしか思い当たらない、それなのに) (そもそもの記憶の矛盾、現実同士の矛盾、時間の矛盾……これらがどうしても沸き上がってしまう……) (これらを解決するための道筋は……) 摩美々「灯織、発想の逆転だよー」 灯織「摩美々さん……」 摩美々「矛盾が発生して、それに躓くぐらいならぁ……そもそもそんな矛盾がなかったことにすればよくない?」 灯織「え……?それって……」 摩美々「矛盾が生じるってことはそのうちのどれかが虚偽の可能性もある……灯織は言ったよね、この学園で生きていくには、人を疑うことも、常識を疑うことも大切……それを摩美々から学んだって」 灯織「……!!」 摩美々「なら今はその実践の時間だよー、摩美々の学級裁判レクリエーション・応用編スタートー」 (そうだ……今の私に求められているのは信じることじゃない、疑うこと……!!) (この悲壮な現実に打ちひしがれるんじゃない……現実を疑って疑って……) (希望を見つけ出すんだ……!!) 43: ◆zbOQ645F4s:2021/10/05(火) 22:04:30.79 :Jsck/8oj0 ------------------------------------------------- 【ノンストップ議論開始!】 コトダマ ‣【キャンプの写真】 ‣【人類史上最大最悪の絶望的事件】 ‣【コロシアイ学園生活】 ‣【コロシアイの動機】 ‣【変色した簀子】 ‣【絶望の残党】 ‣【モノクマの証言】 ‣【コトキレルX】 摩美々「灯織、分かってるよねー?」 摩美々「大事なのは疑うコト、常識に縛られてちゃ落第ですからぁ」 智代子「わたしたちは記憶を失ってるんだよね……」 智代子「【合宿に行ってからの記憶】……」 モノクマ「【キャンプをした記憶】」 モノクマ「【人類史上最大最悪の絶望的事件の記憶】」 モノクマ「【コロシアイ学園生活が起きたという記憶】」 モノクマ「それまで【丸々二年の記憶がすっぽり無くなっちゃってまーす】!!」 愛依「うちらは希望ヶ峰学園歌姫計画で召集されたけど……」 愛依「既に人類史上最大最悪の絶望的事件で【世界は滅んだ後】」 愛依「どう考えても矛盾してるんだよね……」 雛菜「忘れてることは思い出せないし~」 雛菜「別の道を考えた方がいいかもですね~!」 【正しいコトダマで矛盾する発言を論破しろ!】 ↓1 44:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/10/05(火) 22:16:41.33 :oMXOjhFk0 【丸々二年の記憶がすっぽり無くなっちゃってまーす】に【モノクマの証言】 46: ◆zbOQ645F4s:2021/10/05(火) 22:18:30.70 :Jsck/8oj0 灯織「それは違います!」論破! 【BREAK!】 灯織「……そうだ、私たちは目先の大きな矛盾にとらわれて小さな矛盾を見逃していました」 灯織「この亀裂が、大きく風穴を開けるものだとも気づかずに……!」 摩美々「灯織、何か気づいたみたいだねー」 灯織「ええ、摩美々さんのアドバイスのおかげです。私たちは、人類史上最大最悪の絶望的事件が現実に起きたものだと仮定してきたがゆえに、見落としてしまった要素が一つあるんです」 智代子「見落とした……要素?」 灯織「私たちの年齢だよ、モノクマは前にもしっかりと明言してる。このコロシアイは現役の高校生のみが参加してるって。今この場にいる人間を見てもそれは間違いない」 灯織「でも、人類史上最大最悪の絶望的事件が起きた年月を踏まえると……どうしても二年の月日が経つことになる。そうなると摩美々さんや愛依さんは大学生相当の年齢、高校生とは呼べなくなります」 モノクマ「はぁ?ちょっと待ちなよ、風野さんもコロシアイ学園生活の記事には目を通したよね?」 モノクマ「彼らも二年の記憶をなくした状態でコロシアイに挑んだわけじゃん、だったら彼らも現役高校生じゃなくなるよね?それでもコロシアイ学園生活は運営され……」 灯織「コロシアイ学園生活とコロシアイ合宿生活とでは勝手が違うんです」 モノクマ「なにぃ?!」 灯織「だってそうですよね、あなたはこの共同生活が始まるときにも……」 47:「一度」に大きな意図は特にないです、、、 ◆zbOQ645F4s:2021/10/05(火) 22:20:54.18 :Jsck/8oj0 ------------------------------------------------- 樹里「おい!」 モノクマ「はりゃ?」 樹里「合宿だっつーんならなんで果穂と夏葉、他にもいないメンバーがいるんだ?」 モノクマ「あーそれね……さっき言った通りだよ。ここが希望ヶ峰学園だから、それだけ」 甘奈「説明になってない……」 甜花「千雪さんは……?」 霧子「結華ちゃんと、恋鐘ちゃんも……」 モノクマ「希望ヶ峰学園は高等学校の教育施設!入学資格があるのは【現役の】高校生に限られるからね!お子さまとお姉さまに、このプログラムに参加する権利はございません!」 ------------------------------------------------- 灯織「樹里の指摘に対し、現役の高校生であることをやたら強調していましたよね」 モノクマ「いや、そんなの揚げ足取りじゃん!」 灯織「それに、先ほどの捜査の時でも」 ------------------------------------------------- モノクマ「うん、宣言したね。そしてこれこそがオマエラを参加者に選んだ理由でもある。オマエラが現役の高校生で、かつ283プロダクションのアイドルだったから……これ以上でもこれ以下でもないよ!」 ------------------------------------------------- 灯織「現役という言葉を外すことはなかった。二年前の段階で高校生、ならこれは明確な嘘になる……あくまで公平な進行を守っているあなたがそんな嘘をつくんですか?」 モノクマ「ぐ、ぐぬぬぅ!?」 灯織「それに、あなたはこの16人でなくてはならないという言葉も口にしていた……現役の高校生であることと深い関係性があるのではないですか?」 モノクマ「お、オマエ……重箱の隅を妖刀村正でほじくるような真似を……!!」 48: ◆zbOQ645F4s:2021/10/05(火) 22:22:15.72 :Jsck/8oj0 愛依「えっ、こ、これってどうなってんの!?モノクマは何で追い詰められてんの!?」 灯織「モノクマがこのコロシアイの参加者が現役の高校生であることに拘っているのだとすれば……二年の時が流れたなんて情報は無効化されるんですよ」 智代子「え!?そ、それってどうなるの……!?」 摩美々「私と咲耶と愛依は高校三年生なのでー、合宿の時から一年も経ってないってことになるんじゃないですかぁ?」 雛菜「え~?でもそれっておかしくない~?」 雛菜「だって、二年の時間があったからこそ人類史上最大最悪の絶望的事件は起きたんだし、コロシアイ学園生活も起きたんでしょ~?また矛盾が生まれるんじゃない~?」 愛依「そうなるよね……うちらはそんな事件の記憶がないけど……外の世界はほら、こんなことになってるし……」 (モノクマが言うには、この映像はライブ映像……らしいけど) (……ここまで来たら、もう止まるわけにはいかない!) 摩美々「……灯織、今度こそ発想の逆転が必要なのかもー」 灯織「……はい」 摩美々「それも、これまでとは規模の違う逆転……中身がどうとか、前提がどうとかそういうレベルの逆転じゃなくて―」 49: ◆zbOQ645F4s:2021/10/05(火) 22:23:30.96 :Jsck/8oj0 摩美々「【真実と虚構の逆転】……とかぁ」 (真実と、虚構……?) _____それってつまり…… 50: ◆zbOQ645F4s:2021/10/05(火) 22:24:26.58 :Jsck/8oj0 ------------------------------------------------- モノクマ「えーっと、オマエラはご存知の通り、希望ヶ峰学園主催の合宿プログラムに参加していただいております」 甘奈「甘奈身に覚えがないんだけど……」 咲耶「ちょっと待ってくれないかい?希望ヶ峰学園……私は既に数十年前に廃校になっていたと聞いているのだけど」 モノクマ「はぁ?何言ってんのさ、希望ヶ峰学園が廃校になるわけないじゃない!だってこの国の希望だぜ?未来だぜ?新時代のニューウェーブだぜ?」 モノクマ「まあそういうわけで、オマエラもここにいる限りは希望ヶ峰学園の生徒として参加してもらいます」 ------------------------------------------------- 凛世「学級日誌、とか書かれております……」 めぐる「ってことはこの学校の先生がつけたクラスの観察記録?」 凛世「はい、そのようです……こちらの希望ヶ峰学園でお過ごしになられた学生方が、事細かに……」 灯織「ちょっと見てみてもいい?」 凛世からノートを受け取ると、パラパラと開いて目を通していく。 希望ヶ峰学園、はるか昔に廃校になったと聞いていた学校の当時の生き生きとした学生生活が綴られている。 ……だけど、別に新たな手掛かりになるようなものはなく、文字通りただの学級日誌だという結論に至った。 灯織「うーん、結局学校は学校だもんね……」 めぐる「あ、でも楽しそうだったよね、このパレード!具体的には書いてなかったけど、学校でパレードなんてきっと文化祭が大賑わいだったんじゃないかな!?」 凛世「はい……皆揃っての凱旋、さぞや湧いたものかと思われます……」 灯織「そういえば、ここでもモノクマの言ってた『超高校級』っていうフレーズは何度も出てきてたよね」 めぐる「うん、『超高校級の割には普通の学生だ』とか『やっぱり超高校級はすごい』とか」 めぐる「でも、どういう意味なんだろう?わたしたちの才能とも関係してるのかな?」 灯織「この人たちと同じように『超高校級』のレッテルを貼ってモノクマは私たちに何をさせようとしてるんだろう……」 (聞き馴染みのないフレーズをこれほどまでに繰り返し目にしたり、耳にしたり……流石に気になっちゃうな) ------------------------------------------------- 51: ◆zbOQ645F4s:2021/10/05(火) 22:25:29.48 :Jsck/8oj0 ------------------------------------------------- (……そうだ、なんで私たちは忘れていたんだろう) (希望ヶ峰学園、そして……超高校級という存在を) めぐる「き、希望ヶ峰学園……そうだ……希望ヶ峰学園はあったんだ……」 愛依「うちも思い出した……だって、そうだよ!」 愛依「テレビでもめっちゃやってたじゃん!予想番組とかもあってさ……!」 摩美々「……」 雛菜「あは〜?雛菜も毎年見てました〜!」 凛世「はい……もはや超高校級の選定は、国民にとって恒例行事のようなものでございます……」 (でもなんで……?なんでそんなことを丸々全て忘れていたの……?) ------------------------------------------------- 52: ◆zbOQ645F4s:2021/10/05(火) 22:27:09.54 :Jsck/8oj0 ……まさか。 人類史上最大最悪の絶望的事件、コロシアイ学園生活…… この二つの存在に強く結びついている“それ”が……もし、そうなのだとしたら…… 私たちはとんでもない思い違い、いやそれどころじゃない…… 初めっからすべてを見誤っていたことになる! ------------------------------------------------- 【ひらめきアナグラム開始!】 『う/が/き/ね/ん/ぼ/く/み/が/え』は『い/ざ/じ/な/い/つ/し』 【正しい順番に並べ替えろ!】 ↓1 53:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/10/05(火) 22:28:15.07 :SNQgewCz0 きぼうがみねがくねん/じつざいしない 54:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/10/05(火) 22:29:42.78 :SNQgewCz0 がくねん× がくえん○ 本当にすいません・・・ 55: ◆zbOQ645F4s:2021/10/05(火) 22:29:45.54 :Jsck/8oj0 灯織「……!!」 【COMPLETE!】 灯織「ひとつ、とんでもなく馬鹿げていて、考えもしなかった仮説があるんです」 灯織「私たちのここでの生活も、これまでの推理も私たち自身の記憶も……そのすべてを否定してしまうようなそんな仮説です」 摩美々「……」 灯織「思っても口にしない、できるはずがない……そんなのあっちゃならないんだから」 灯織「_____希望ヶ峰学園が実在しないなんて」 「「「「「「…………」」」」」」 私が口にした仮説。それを口にした瞬間、裁判場は静寂に包まれた。 宙を何かが舞っているかかのように視線を上に向けたまま、私の仮説を見つめなおす。 四方八方から、その面という面を捉えなおして……最終、困惑。 56:がくねん……普通に気付かずスルーしちゃいましたw ◆zbOQ645F4s:2021/10/05(火) 22:31:07.67 :Jsck/8oj0 愛依「い、いやいや……灯織ちゃん……それは流石に、どうなん……?」 雛菜「希望ヶ峰学園は世界中も注目する研究機関で、それこそ雛菜のパパとママが生まれるよりももっと前からあったんだよ~?」 智代子「毎年の新入生発表はもうお祭りみたいなものだったよ!?その光景も目に焼き付いてるし!」 灯織「……でも、希望ヶ峰学園がフィクションで、人類史上最大最悪の絶望的事件とコロシアイ学園生活も本当は存在しないって思ったら謎が全部消えませんか?」 愛依「い、いやいやそれは消えるかもしんないけどさ!?むしろなんも残んないよ!?」 愛依「大体うちらのこの十年以上の記憶はなんになんの!?」 (そう……それがずっと疑問だった) (たとえ記憶を操作する技術があるとはいえ、本来なら十数年も記憶に刻まれ続ける存在であるだろう希望ヶ峰学園を、あの瞬間までそれだけすっぽりと忘れることなんてあるんだろうか) (むしろ、私たちは……あの瞬間……思い出しライトの光を浴びた時に……) ------------------------------------------------- 【正しい選択肢を選べ!】 ・希望ヶ峰学園を思い出した ・他の記憶を忘れた ・希望ヶ峰学園の記憶を刷り込まれた ↓1 57:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/10/05(火) 22:32:08.28 :7F467Epy0 希望ヶ峰学園の記憶を刷り込まれた 59: ◆zbOQ645F4s:2021/10/05(火) 22:33:36.96 :Jsck/8oj0 灯織「これしかない!」 【解!】 灯織「思い出しライト……その名前の印象に私たちはずっと引きずられていたんです」 灯織「あれが、私たちの記憶を呼び起こすものなんかでなくその逆、記憶を刷り込むものだとしたらどうでしょうか」 智代子「記憶を刷り込む……ってあの光を見たことでわたしたちは希望ヶ峰学園って言う存在を初めて知ったってこと!?」 雛菜「え~?それじゃこの十数年の記憶は、あの瞬間に一気に刷り込まれたってことなの~?」 摩美々「十数年の記憶から、わざわざ希望ヶ峰学園の存在だけを選び出して抜き取る」 摩美々「十数年の記憶の隙間に、希望ヶ峰学園という存在を流し込む」 摩美々「そのどっちが楽かって考えたら割と一択かもねー」 モノクマ「ま、待ちなよ!な、なにを言ってるの風野さん!そんなでたらめでみんなを誤魔化しちゃダメだって!」 灯織「私の目から見れば、それはモノクマの方になりますよ」 モノクマ「ぐぅぅぅぅ……じゃ、じゃあ!希望ヶ峰学園がフィクションだっていうんだったら、今みんながここにいる場所はどこなのさ!?」 愛依「まあ……希望ヶ峰学園だよね、どっからどうみても……」 モノクマ「風野さんはそれを証明する証拠品も持ってるはずだよ!」 (モノクマが言いたい、この学園が希望ヶ峰学園である証拠って……) ------------------------------------------------- 【正しいコトダマを選べ!】 >>5~>>8 ↓1 60:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/10/05(火) 22:34:35.92 :7F467Epy0 思い出しライト 61: ◆zbOQ645F4s:2021/10/05(火) 22:37:05.00 :Jsck/8oj0 (いや、今は思い出しライトが捏造だという推理の延長線上だ……) (モノクマもみすみすそれを反証には使ってこないだろう……) (確かこの学園そのものに関する証拠があったはず……) モノクマ「ぐぅぅぅぅ……じゃ、じゃあ!希望ヶ峰学園がフィクションだっていうんだったら、今みんながここにいる場所はどこなのさ!?」 愛依「まあ……希望ヶ峰学園だよね、どっからどうみても……」 モノクマ「風野さんはそれを証明する証拠品も持ってるはずだよ!」 (モノクマが言いたい、この学園が希望ヶ峰学園である証拠って……) ------------------------------------------------- 【正しいコトダマを選べ!】 >>5~>>8 ↓1 62:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/10/05(火) 22:38:11.67 :7F467Epy0 学園の見取り図 63: ◆zbOQ645F4s:2021/10/05(火) 22:39:29.79 :Jsck/8oj0 灯織「これです!」 【解!】 灯織「男子トイレ奥の空間にあった、学園内の見取り図……これですか?」 モノクマ「そうそうそれそれ!ほら、希望ヶ峰学園の構造が綺麗にまとめられてるし、ちゃんとそこに『希望ヶ峰学園』の記載もあるでしょ?!」 智代子「たしかに書いてあるね……部屋の一つ一つまでちゃんと網羅してるし……」 雛菜「この学園の見取り図としてはこれ以上ないって感じですよね~」 モノクマ「希望ヶ峰学園は歴史ある学校だからね、学校内の見取り図があってもおかしくはない……そうでしょ!実際ここにそれがあるわけだし!」 灯織「……」 (学校の、見取り図……?) 愛依「てか変わってるよね……うちの学校も地図とかあるけど、教室の配置ぐらいのもんだし希望ヶ峰はマジで細かすぎって感じ!」 智代子「あはは、だね。ここまで立体的に廊下まで書いてたりするなんて流石だよねぇ」 灯織「……!!」 灯織「もしかして、そういうこと……?この見取り図って……」 雛菜「あは~?」 ------------------------------------------------- 【正しい選択肢を選べ!】 ・全く別の学校のもの ・本当は施工予定図 ・捏造されたもの ↓1 64:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/10/05(火) 22:40:36.37 :7F467Epy0 全く別の学校のもの 66: ◆zbOQ645F4s:2021/10/05(火) 22:45:46.67 :Jsck/8oj0 灯織「全く別の学校のものだったのではないでしょうか?」 モノクマ「はぁ? 馬鹿言うなよ! こんな五階建てで最新鋭の設備も取りそろえた学校が他にあると思うかい?!」 灯織「……そ、それは確かに……」 モノクマ「ここは確かに希望ヶ峰学園なの! それを否定なんてさせないからねー!」 (……この学園は自分で見た限りでも、ほかに類を見ない構造をしている……) (ともすると、モノクマの言うとおり、これは希望ヶ峰学園なんだろう……) (私たちの記憶の中にある、まがい物の希望ヶ峰学園と同じという意味で……!) モノクマ「風野さんはその見取り図が見取り図じゃないとでもいうつもり?!」 灯織「……この見取り図は、本当は」 ------------------------------------------------- 【正しい選択肢を選べ!】 ・全く別の学校のもの(済) ・施工予定図 ・捏造されたもの ↓1 67:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/10/05(火) 22:46:30.41 :7F467Epy0 捏造されたもの 68: ◆zbOQ645F4s:2021/10/05(火) 22:49:38.09 :Jsck/8oj0 あ、申し訳ない…… 前にもお伝えしたとおり一部テキストデータが一度消えてしまった都合で捜査パートと裁判パートで作成時期が異なり、情報に齟齬があったようです…… 点検が甘かった…… ここの部分はそのまま通しますね…… ------------------------------------------------- 灯織「これです!」 【解!】 灯織「……モノクマ、これって本当に見取り図なんですか?」 モノクマ「え?ど、どういう意味だよ!」 灯織「来客者向け、内部の人間向けだとしても情報が細かすぎるんですよ……見取り図と言われたら、ふつうこんなに立体的な図に机椅子の台数、廊下まで記載はしないですよね?」 モノクマ「そ、それは製作者がマメだったからなんじゃ……」 灯織「だとしたらおかしいですね、マメな人間がページが一枚欠落した状態で普通放っておきますか?」 モノクマ「ギクゥ!?」 灯織「その抜け落ちた一ページ……何かまずい表記でもあったんではないですか?例えば、『希望ヶ峰学園建築計画』なんて」 智代子「ま、待って!何が起きてるのこ、これって……」 雛菜「だから~、今雛菜たちがいるこの学校は確かに希望ヶ峰学園ではあるけど~」 雛菜「何十年も歴史があるような、ずっとずっと古い建物なんかじゃなくて、ピカピカの新築さんってことなんだよ~~~~!」 愛依「え……?!確かに、設備は割と新しいと思ってたけど……にしても、新築!?」 摩美々「ってなると……寄宿舎二階のあれは、荒れてたって言うよりもー」 摩美々「工事途中だったってことになるんだー」 モノクマ「ふ、ふ、ふ、ふ、ふざけるなよ!希望ヶ峰学園を馬鹿にするのもいい加減にしろ!希望ヶ峰学園はオマエラが存在を否定していいほどちんけなもんじゃないんだよ!」 灯織「……モノクマ?」 モノクマ「もう怒った……許さないぞ!」 69:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/10/05(火) 22:50:42.60 :Jsck/8oj0 【モノクマ「ボクが正面から叩き潰してやるーーーーー!!」】意見対立! 愛依「な……こ、これって……」 智代子「わたしたちとモノクマの正面衝突……ってことだよね?」 摩美々「ふふー、面白いじゃないですかぁ」 雛菜「だね~!なんだかワクワクしてきちゃった~!」 愛依「え、ええ!?」 灯織「大丈夫です、愛依さん。モノクマがあそこまでの反応を見せていること、それはつまり私たちが真相にたどり着きかけていることの証左です」 摩美々「そういうこと、あの反応がむしろ答えを物語ってるんだよねー」 智代子「なら、今歩んでいる道を信じて進めばいい……そういうことなんだね?!」 モノクマ「希望ヶ峰学園の存在を否定なんかさせない……」 モノクマ「ボクの世界は、絶対の世界なんだーーーーーーーー!!」 73:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/10/06(水) 21:03:15.23 :nIJh/7Zu0 【意見対立】 【議論スクラム開始!】 「希望ヶ峰学園は実在する!」vs【希望ヶ峰学園はフィクションだ!】 モノクマ「オマエラの記憶の中にも希望ヶ峰学園は存在するよね!?何を疑うことがあるのさ!」 モノクマ「見取り図を見れば一目瞭然!この学園は希望ヶ峰学園と構造がまるっきり一緒だよ!」 モノクマ「コロシアイ学園生活に準えてこのコロシアイ合宿生活は行われてるんだ!同じ希望ヶ峰学園じゃなきゃおかしいだろ!」 モノクマ「希望ヶ峰学園歌姫計画は希望ヶ峰の教育カリキュラムあってこそじゃないか!学園の存在を否定したら元も子もないじゃん!」 モノクマ「学園の設備だって、こんなの常人にはかき集めようがないよ!希望ヶ峰学園じゃないんだとしたらどうするっていうのさ!」 モノクマ「希望ヶ峰学園は国民の象徴とも言うべき存在、世界の希望のシンボルとも言うべき存在なんだぞ!それを疑うなんて許されると思うのか!」 ------------------------------------------------- 意見スロット 【設備】 【見取り図】 【記憶】 【コロシアイ】 【希望】 【歌姫計画】 ------------------------------------------------- 【意見スロットを正しい順番に並び替え、敵スクラムを向かい討て!】 ↓1 74:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/10/06(水) 21:05:55.71 :nGz1h4B80 【記憶】 【見取り図】 【コロシアイ】 【歌姫計画】 【設備】 【希望】 75: ◆zbOQ645F4s:2021/10/06(水) 21:09:10.23 :nIJh/7Zu0 ------------------------------------------------- 【灯織「私たちは負けません!」】 モノクマ「オマエラの記憶の中にも希望ヶ峰学園は存在するよね!?何を疑うことがあるのさ!」 【灯織「チョコ!」 智代子「もう正直記憶とかしっちゃかめっちゃかで……もう頼りにならないって言うか……えへへ」】 モノクマ「見取り図を見れば一目瞭然!この学園は希望ヶ峰学園と構造がまるっきり一緒だよ!」 【灯織「摩美々さん!」 摩美々「流石にこれをただの見取り図って言うのは無理があるでしょー、どうみても工事のためのやつじゃないですかぁ」】 モノクマ「コロシアイ学園生活に準えてこのコロシアイ合宿生活は行われてるんだ!同じ希望ヶ峰学園じゃなきゃおかしいだろ!」 【灯織「雛菜!」 雛菜「え~?でもそのコロシアイ学園生活も、存在しない二年の記憶の中のやつだから~、実際には起きてないんじゃないの~?」】 モノクマ「希望ヶ峰学園歌姫計画は希望ヶ峰の教育カリキュラムあってこそじゃないか!学園の存在を否定したら元も子もないじゃん!」 【灯織「ここは私が!」 灯織「その希望ヶ峰学園歌姫計画すら、本当にあったか怪しい今……希望ヶ峰学園が存在しない方が筋が通ります!」】 モノクマ「学園の設備だって、こんなの常人にはかき集めようがないよ!希望ヶ峰学園じゃないんだとしたらどうするっていうのさ!」 【灯織「摩美々さん!」 摩美々「別に黒幕の持つ権力自体は否定してないのでー、設備を整えることも不可能ではないんじゃないですかぁ?」】 モノクマ「希望ヶ峰学園は国民の象徴とも言うべき存在、世界の希望のシンボルとも言うべき存在なんだぞ!それを疑うなんて許されると思うのか!」 【灯織「ここは私が!」 灯織「希望のシンボルの存在……絶望側に立つはずなのにモノクマは随分と希望の肩を持つんですね」】 ------------------------------------------------- 【CROUCH BIND】 【SET!】 【コンマの合計値600以上で相手のスクラムを打ち破れ!】 【スキルとアイテムの効果によりコンマ値が+70されます】 ↓直下より6回連続でコンマ判定 76:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/10/06(水) 21:10:33.10 :ccfhv42p0 ぴゅい... 77:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/10/06(水) 21:12:24.19 :nGz1h4B80 どうもです 78:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/10/06(水) 21:13:40.52 :nGz1h4B80 ガチで ぴょぷぷー 79:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/10/06(水) 21:14:23.38 :nGz1h4B80 ひぃん 80:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/10/06(水) 21:15:16.99 :nGz1h4B80 成りました 81:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/10/06(水) 21:15:46.01 :nGz1h4B80 ヤバいですね 83:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/10/06(水) 21:26:23.23 :nIJh/7Zu0 【コンマ判定 10+19+52+38+99+01+70×6>600】 「「「「「これが私たちの答えだ!」」」」」 【BREAK!】 灯織「希望ヶ峰学園の存在……もはやそこに信頼は置けません。今私たちがいるこの場所は、何か目的があって新たに建てられた別の“希望ヶ峰学園”なんです」 摩美々「才能の研究をしている何十年もの歴史と伝統ある、世界の希望たる希望ヶ峰学園なんて、どこにもないんだねー」 モノクマ「……」 雛菜「あれ~?だんまり~?」 灯織「雛菜、放っておこう。どうやら完全に向うは手詰まりみたいだし、今のうちにこっちで進めないと」 愛依「だね……!ね、灯織ちゃん!希望ヶ峰学園が存在しない、うちらの記憶が二年飛んだわけでもない……だとしたら」 愛依「世界は終わってなんか……ないんだよね?」 灯織「……はい!」 智代子「よかったぁ~~~~!本当に良かったよ~~~~!じゃあ今流れてる映像も良くできた偽物なんだよね!」 灯織「多分、ね」 読む →
2021年10月10日 12:00 【シャニマス×ダンガンロンパ】灯織「私はこの絆を諦めません」【安価進行】 CHAPTER 06 関連SS 【シャニマス×ダンガンロンパ】シリーズ:目次 元スレ 全てのレス 650: ◆zbOQ645F4s:2021/09/29(水) 20:11:04.91 :w1WP8DMN0 ------------------------------------------------- GAMEOVER ハチミヤさんがクロにきまりました。 おしおきをかいしします。 ------------------------------------------------- 651: ◆zbOQ645F4s:2021/09/29(水) 20:11:47.97 :w1WP8DMN0 運動神経抜群の八宮さん、本当に人気者ですね! 彼女はスタイルも抜群、愛嬌も満点、嫌いになる人なんかいるはずもありませんとも! 今日もあっちこっちで運動部の助っ人。 お友達のためならなんのその! か〜っ!スポーツで描く汗は一際爽やかですよね! さあ、今日も青春に汗を流しましょう! ------------------------------------------------- HANAREBANARE‼️ 超高校級の助っ人 八宮めぐる処刑執行 ------------------------------------------------- 652: ◆zbOQ645F4s:2021/09/29(水) 20:12:53.94 :w1WP8DMN0 次から次へと運動部連中が押し寄せて参ります。 バスケ部、バレー部、サッカー部、野球部、水泳部……さらにはカバディ部なんてマイナー部活まで。 八宮さんはその全てに嫌な顔一つせず力を貸していきます。 流れるようなレイアップシュートを決めたかと思うと、 冴えわたるようなマイナステンポスパイクで一撃。 かと思うと今度は華麗なエラシコでごぼう抜き! 快音響かせホームランを打った後には、バタフライで新記録を塗り替える! 最後のおまけにドゥッキで相手の死角を突く! いやはや……八宮さんの卓越したスポーツセンスには舌を巻くばかりです。 そんな八宮さんの活躍を見ていた観客たちもどんどんヒートアップ! 「もっと彼女の活躍を見たい!」「別のスポーツではどうなんだ?!」 そんな声が聞こえてくるようです。 そして八宮さんはそんな声にもどんどん答えていきます。 卓球部、テニス部、バトミントン部、柔道部、レスリング部……さらには相撲部にも力を貸してくれるそうじゃないですか! ああ、なんと心優しき八宮さん! チキータで高速の返球を行い、 スライスでたたきつけるように得点を奪うと、 ヘアピンでテクニカルなポイントもゲット。 大外刈りも堂に入ってますね! アンクルホールドで自分の体も顧みない激しい戦いっぷりを見せた後は、 威風堂々の一本背負い。 すごい!すごすぎるぞ!八宮めぐるーーーーーッッッッッ! お前にできないスポーツはないのかーーーッッッ?! 653: ◆zbOQ645F4s:2021/09/29(水) 20:13:51.25 :w1WP8DMN0 そんな彼女の素晴らしいパフォーマンスに次々とスポーツのオファーが舞い込みます。 八宮さんの力を借りるために水球部にセパタクロー部、アルティメット部にペサパッロ部。ヤールギュレシ部もやってきました。 文字通りの引く手数多、引っ張りだこ! 彼女の運動センスを前に黙っていられる部活などあるはずもありません! 八宮、お前の力を貸してくれ! めぐるちゃん、私たちの部活を手伝ってよ! ___あっ、ちょっとちょっと! 八宮さんってば体は一つしかないんですよ!? ___そんなに一気にお願いされても無理なものは無理でしょう?! めぐる、お前ならうちでもやっていけるぞ! ミス・ハチミヤ、ともに世界を目指しましょう! ___引っ張らないで! 引っ張らないで! ___順番に、順番に、ね?! でもでも、運動部の底なしの体力とちっぽけな脳みそは暴走を止めません。 人気者の八宮さんはその手足をそこら中の運動部全員から四方八方に引っ張られ、引っ張られ…… ____ブチィッ!! 運動部といえばしゃらくさいミサンガをつけて、 千切れたら願いが叶うだなんてほざいていやがりますけど体そのものが千切れた場合はどうなんですかね。 ま、願いどころじゃないか! ガハハ! 654: ◆zbOQ645F4s:2021/09/29(水) 20:14:38.26 :w1WP8DMN0 ------------------------------------------------- GAMEOVER ヒグチさんがクロにきまりました。 おしおきをかいしします。 ------------------------------------------------- 655: ◆zbOQ645F4s:2021/09/29(水) 20:15:07.22 :w1WP8DMN0 本当に樋口さんは軽やかにステップを刻みますね。 複雑なステップだって目立って手こずる様子はありません。 指先まで伸びやかで、一挙手一投足のそのすべてが洗練されています。 見ているこちらが思わず目を奪われてしまう、 彼女のパフォーマンスは天性のアイドルの才能というやつでしょう。 きっと彼女は今日、ここに至るまで____ 大した苦労もしてこなかったんでしょうね。 ------------------------------------------------- 心臓を握る 超高校級のディベート部 樋口円香処刑執行 ------------------------------------------------- 656: ◆zbOQ645F4s:2021/09/29(水) 20:16:50.66 :w1WP8DMN0 薄明りのステージの中央で、彼女は歌い、踊り続けます。 それはもう軽やかに、音もたてることなく、悠然と。 ただ、その自分自身の軽やかさが樋口さんにとっては痛みであり憎しみでもありました。 樋口さんが見てきたアイドルたちはみんなその足取りが鈍重で、 彼女たち自身の存在を、努力、その歩みをステップの音に響かせていたのです。 その音を聞くうちに、樋口さんは自分自身の靴が奏でる音の空虚さに胸を押さえて悶えるようになりました。 ステージの音で響き渡る、ほかのアイドルたちの……靴の音。 ステップが刻まれるたびに、その何もかもが自分とは違っていて。 ___私たちはこんなにも苦労してきた 聞こえない幻聴がうるさい。 ___私たちはすべてを詰め込んでパフォーマンスをしている 靴の音は木槌の音。私の心臓に杭を打ち付ける、拷問の音。 ___それなのに、私たちはあなたのようにはなれない それは深く深く突き刺さって、私の心臓を蝕んでいく。 ___あなたは恵まれている 私という人間を、蝕んでいく。 ___あなたは私たちのことを憐れんでいるの? 657: ◆zbOQ645F4s:2021/09/29(水) 20:17:31.83 :w1WP8DMN0 樋口さんはその場に倒れこんでしまいました。 動悸が収まらず、呼吸も浅くなるばかり。 苦しみ悶える中でその視点も定まらなくなっていき、ほかのアイドルたちの姿が蜃気楼のように歪んでいき、そして消えていきます。 ステージに残されたのは、吹けば飛ぶような空虚なアイドルただ一人。 彼女には何もありません。 はじめからほかの人よりも多くのものが揃っていた彼女には、後から詰め込むようなものなど、何も。 彼女の軽やかさはその身軽さからくるものだったのです。 ……でも、彼女にもかつて“重みのあるもの”がありました。 それは遠い昔、いつからかクローゼットの隅に押し込んで、忘れてしまっていたもの。 彼女自身の心をえぐるもの。 丁寧に宝石箱の中に押し込んで、鍵をかけてしまいこんでいたもの。 ……いや、そうじゃない。 658: ◆zbOQ645F4s:2021/09/29(水) 20:18:15.23 :w1WP8DMN0 ステージの向こうに、きれいな宝石箱が見えます。 それに向かって手を伸ばす。 かつて自分からかなぐり捨てたそれを取り戻すために、元あるべき場所に戻すために。 その、【オルゴール】に手を伸ばす。 ___ズシーン! グチャ…グチャ… でも、遅かった。 オルゴールに指先が届くこともなく、もっと大きくて、重たいものに彼女の体は押しつぶされてしまいました。 ステージを揺るがすほどの大きな衝撃と音を伴って落下したそのプレス機。 樋口さんは死の間際にゾウの足みたいだと感じたんですって。 うーん、ポエミーな感性でございますわね! 664: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 19:59:31.77 :PKHgrFLn0 ------------------------------------------------- 【6章現在での主人公の情報】 ・習得スキル 【一番星の魔法】 〔自由行動二回目終了時にモノクマメダル10枚を消費することで、その日の自由行動を一回プラスすることができる〕 【ポシェットの中には】 〔自由行動のある日に限り一日の終わりにコンマ判定を行い、末尾の数字の枚数分だけのモノクマメダルを獲得できる〕 【意地っ張りサンセット】 〔反論ショーダウン・PTAのコンマ値の基礎値が+10される〕 【包・帯・組・曲】 〔学級裁判で不正解時のペナルティを三回まで無効化する〕 【HAPPY-!NG】 〔交流による親愛度上昇が+0.5される〕 【摩的・アンチテーゼ】 〔反論ショーダウン・PTAでコンマ値の基礎値が+15される〕 【水色感情】 〔学級裁判で不正解時コトダマが減少して正解が導きやすくなる〕 【アップ・トゥ・ユー】 〔学級裁判中任意のタイミングで発動可能。モノクマメダルを消費することで回答を導く。要求枚数は回数ごとに増加〕 ・現在のモノクマメダル枚数…43枚 665: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:00:12.31 :PKHgrFLn0 ・現在の所持品 【虹色の乾パン】 【色恋沙汰リング】×2 【スカラベのブローチ】×2 【あしたのグローブ】 【おでこのメガネ】×2 【はっぱふんどし】×2 【もちプリのフィギュア】 【ラジオ君人形】 【残鉄剣】 【狂戦士の鎧】 【毛虫くん】 【昭和ラジオ】 【黄金のスペースシャトル】 【聖徳太子の地球儀】 【ミレニアム懸賞問題】 【携帯ゲーム機】 【プロジェクトゾンビ】 【動くこけし】 【オブラート】 【スモールライト】 【古代ツアーチケット】×2 【もしもFAX】 【隕石の矢】 【アゴドリル】×2 【みどりの着ぐるみ】 【あかの着ぐるみ】 【EYE GRASS】 【ジャスティスV変身ベルト】 【ログインボーナス】 ・特殊アイテム 【虹の羽】 〔輝く羽は希望を語る。ロジカルダイブで誤答した時、どこの選択肢があっていてどこが違うのかがわかる〕 【スーパーはづきさん人形】 〔どんな事務仕事もたちどころに終わらせてしまう伝説の事務員を模した人形。反論ショーダウンでコンマ値をあげるスキル・アイテムがパニックトークアクション、議論スクラムでも適用されるようになる〕 666: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:01:13.73 :PKHgrFLn0 【ここまでの親愛度】 ・【超高校級の飼育委員】櫻木真乃……1.0【DEAD】 ・【超高校級の占い師】風野灯織……(主人公)【DEAD?】 ・【超高校級の助っ人】八宮めぐる……5.0【DEAD】 ・【超高校級の保健委員】幽谷霧子……0【DEAD】 ・【超高校級のモデル】白瀬咲耶……3.5【DEAD】 ・【超高校級の服飾委員】田中摩美々……12.0 ・【超高校級の幸運】園田智代子……3.0 ・【超高校級の応援団長】西城樹里……3.0【DEAD】 ・【超高校級の日本舞踊家】杜野凛世……2.0【DEAD】 ・【超高校級のゲーマー】大崎甜花……3.0【DEAD】 ・【超高校級のスタイリスト】大崎甘奈……1.0【DEAD】 ・【超高校級のギャル】和泉愛依……4.0 ・【超高校級の???】浅倉透……0【DEAD】 ・【超高校級のディベート部】樋口円香……7.5【DEAD】 ・【超高校級の帰宅部】市川雛菜……12.0 ・【超高校級の学級委員】福丸小糸……12.0【DEAD】 ------------------------------------------------- 667: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:02:28.72 :PKHgrFLn0 ……どうもこんにちは! 668: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:03:17.06 :PKHgrFLn0 私、都内のある企業で勤続12年ほどになるサラリーマンなのですが、 こうして皆さんの前でお話しさせていただく機会はそうそうなく…… お恥ずかしながら現在少々緊張しております、何分普段は表に出る仕事ではありませんので。 そういったわけですので自己紹介なんかも今回は割愛させてもらいますね。 ええ、まあ私という人間なんて本当につまらないものですよ。 生まれた時から日陰暮らし、小中高大……いずれの学生生活でも目立った活躍なんて全く。 部活に入ったはいいもののレギュラーはもらえずずっとスタンド応援。 成績も並みで、そこそこの大学に入って研究もせずに遊び惚けて。 やっとつかんだ就職先では毎日頭を下げて日銭を稼ぐ毎日。 日々のノルマをこなすうちに、 いつの間にかこんなに年数も経ってしまい、家庭も築いてしまっておりました。 ええ、まあ……幸せは幸せでございます。 この不況の時代に、手に職をつけて一応は安定した収入をいただいておりますから。 669: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:04:29.34 :PKHgrFLn0 ですがやはりストレスというものは溜まってしまいます。 職場のストレスなんかはその代表ですね。 取引先のパワハラ、上司からの理不尽な要求、後輩に対する気回し……どうしても窮屈に感じる場面は多々ございます。 白状しますと妻のご実家に帰るのもかなりストレスですかね。 お義父さんが厳格な方でいらっしゃって、おちおち目の前で携帯を触ることもできないんです。 それにお義母さんには庭の草取りを頼まれますし、断るわけにもいきませんから…… それに最近は娘も反抗期に入りましてね、洗濯物は私と別にしてくれなんて言うんです。 同じ血を引いているというのに、どうにも心苦しいものですよ。 愛した妻だって、若いころの面影はもうすっかりありませんよ。 ゴミ出しぐらいは手伝いますが、少しは感謝の言葉をかけてもらいたいものです…… お酒でも飲んで気晴らし……若いころはそうでした。 ですがもう私もそれなりの年、だんだんと胃にたまるものもございます。 ……ガス抜きのための何かを、ずっと探しておりました。 670: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:05:19.21 :PKHgrFLn0 _____そんなときです、私が出会ったのは。 671: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:06:14.90 :PKHgrFLn0 ええまあ、出会ってからというもの、世界はガラッと変わりましたとも! しょうもない言いがかりをつけてくる営業先のジジイも、 加齢臭のしみ込んだ産業廃棄物じみたシャツを着ている上司も、 いっちょ前に権利だけを主張するでくの坊の若手社員も、 傲慢不遜な態度しか生き甲斐のない枯れ木のような義父も、 申し訳なさそうな態度さえしておけばすべてが許されると思い込んでいる義母も、 産んでもらった恩を忘れて文句を垂れる娘も、 不細工な肉付きをして加齢の色も隠せなくなった妻も、 全部全部、どうせ死ぬんですから! そう思ったら随分と楽になりましてね! ああ、こいつはどれほど惨めに死ぬんだろう。 どんな醜悪な辞世の句を並べ立てるんだろう。 そう思うとなんだか滑稽ですらありますよね! ……え? あはは、そんな直接手を下すなんてするはずないじゃないですか。 人が人を殺すなんて、そんなのフィクションですよ。 672: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:07:22.70 :PKHgrFLn0 ______ええ、フィクションですよ。 ______私たちとは縁遠い世界のお話なんです、人の生き死になんて。 673: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:08:03.77 :PKHgrFLn0 ------------------------------------------------- CHAPTER06 なんどでも祈ろう 非日常編 ------------------------------------------------- 674: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:08:37.27 :PKHgrFLn0 ………… …………………… ………………………………………… ………………………………………… 暗く、昏く、深い地の底。私の体は重力に導かれるままに、堕ちていく。 耳元では風がゴウゴウと吹き上がり、私の体の逆をいく。 全身に感じる強く引力が死というものを強く感じさせる。 おしおきは消化不良なまま終わった。 ただ、この落下速度と落下時間。 言うまでもなくその末路は悲惨なものになるはずだ。 675: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:09:47.81 :PKHgrFLn0 私は諦観にも似た感情を抱き、目を瞑っていた。 瞼の裏には走馬灯のように、これまでにめぐると過ごした記憶が流れていた。 めぐると出会った頃のぶっきらぼうな反応をしてしまった私、体調を崩して看病に来てくれためぐる。 思えばあの時から心を開くことができたんだっけ。 この学園に来てからも、めぐるは常に私の傍にいて、依代であり支えになってくれていた。 ……そのめぐるを、私が殺した。 自分の掌を見た。 おしおきの最中、抜けていく床と残された柱とに何度もしがみついたその手にはいくつもの擦り傷。 ただ、それを上塗りするかのように私の目には赤黒い染みが見えるのだ。 それは言うまでもなく、罪の証。 めぐるが最後に残した、生命の息吹。 覆面を外した時のあの瞬間、あの感触が染み付いている。 焦燥から私の手は手汗に塗れていて、掴んだ布地は妙に重たかった。 ……ただ、めぐるは私のことを恨んではいないと思う。 傲慢ではなく、これは親友だからこそわかる確信だ。 きっとめぐるは誰にどんな理由で殺されたとしても、それを受け入れてしまう。 そんな彼女の寛容さに私自身ずっと甘えてきた。 だからこの掌の赤い染みは、めぐるの怨恨ではなく私が私に課した、重責なのだ。 676: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:11:16.67 :PKHgrFLn0 ……まだ数秒、死までは時間があるらしい。 最期の最期に、私はもう一度目を閉じた。 死の間際に見る光景は、この学園の無情さではなく美しい記憶の残響がいい。 最期くらい、我儘を言っても許されるかな。 ……ただ、私は忘れていた。 この学園は、私たちの覚悟や決意、そして道理をも裏切って嘲笑う。 死を前にして行った私の葛藤の全ては…… ___徒労に終わった。 677: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:12:17.08 :PKHgrFLn0 ドサッ 「痛っ……?!」 全身を襲う鈍い痛み。 急速に異常なまでの滞空時間で落下した私の骨という骨は見るも無惨に砕け散り、 臓物はぐちゃぐちゃに掻き乱されて虫けらのような骸と化す……はずだった。 その痛みは死というにはあまりに優しく、まるでプールの飛び込み台から正面落下したような“打ち身”だったのだ。 「助かった……?」 そしてそれと同時に襲ってくるのが…… 「な、なに……この匂い……」 臭気。 夏の終わり、三角コーナーに溜め込んだ野菜が放つような鼻を刺す刺激臭。それがあたり一体に立ち込めている。 どうやら私の鼻の感覚はそれなりに信頼できるらしい、 つい今し方“夏の終わりの三角コーナー”と評したその臭いは、その比喩と当たらずも遠からずだったのである。 私の死を打ち身にとどめた緩衝材の正体は、ゴミ袋。 文字通りに山積みになったゴミ袋が私の体を優しく受け止めて、あたり一体に残飯を撒き散らしている。 中には数日前に食堂で見かけた食材なんかもある。 678: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:13:16.55 :PKHgrFLn0 どうやらここは“ゴミ捨て場”、その終着点のようである。 学園にはトラッシュルームが存在し、手頃なものなら焼却処分ができるが、そうでないものは全てここに押し込められているようだ。 故障したクローゼットや怪しい機材なども投棄されており、手付かず。 臭いものには蓋をする、煩わしいものは目の届かないところに押し込む。 なんとも杜撰な処理の形だ。 ただ、今回ばかりはそれに助けられたのも事実。 暫く打ち身に身を捩っていた私も、その身を起こしてあたりの散策を始めた。 つい先ほどまで死を覚悟していたというのに、いざ生を掴んだからといって縋るのは醜いだろうか。 ただ、どれほど醜くても生に縋らないのは不誠実だと思う。 それはこの学園で生きてきた私だからこそ、犠牲になった皆さんの思いを引き継いだ私だからこそ。 真乃とめぐるとも約束をしたんだから。 ……生きないと。 679: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:14:09.63 :PKHgrFLn0 強い決意と共に、手当たり次第にそこら中のゴミ袋に手をつけた。 食べられるもの、飲めるもの。 とにかく食いつなげるものを探した。 見上げた天井は目視できないほど遠く、そして暗い。ここから助けなしに脱出することは不可能だろう。 なら、摩美々さんたちを信じてなんとか生き延びる他ない。 「……うう、これも腐ってる」 だが、事はそううまくはいかなかった。ゴミ袋は、”ゴミ“が入っているからこそゴミ袋なのであり、実用性のあるものはそもそも入らない。 まして、口に入れていいものなんかは。 「……お腹空いたな」 空間の隅から隅まで、目につくものは一通り調べ尽くした。ただ、どれほど探そうとも成果を上げる事は出来ず。 体力を消費して汗をかいただけの骨折り損。腹の虫も癇癪を起こして煩い。 このままでは、まずい。 せっかく掴んだ生、それを繋げていくに必要なものが見当たらなかった私は…… ____ひたすらに眠った。 680: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:16:09.89 :PKHgrFLn0 全ての体力消費を抑えて、空腹や喉の渇きを体に感じさせる時間を削った。 目が覚めるたびに無理矢理に瞳を閉じて再度眠りにつく。 それを何度も繰り返し、数時間、数日……ただ、絆を信じて眠り続けた。 ___ドサッ そして、その時は来た。 いつもより鈍い音を立てて何かが落下した、その衝撃からか自然と目が覚めた。 硬い床に何も敷かずに長時間横になっていた全身がバキバキと聞いたことのない軋みを立て、痛みを伴う。 そんな満身創痍な体で落下した何かに向かって近づいていくと…… 「……え?」 モゾモゾとその“何か”は動き出す。 内側から蹴破ろうとしているのか、あちらこちらから内側で暴れている痕跡が浮き上がる。 そこから暫く、まるで蛹から蝶が孵化するかのように彼女は姿を表した。 「……ふー、やっと出れたぁ」 「ま、摩美々さん?!」 681: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:17:43.99 :PKHgrFLn0 ◆◇◆◇◆◇ 摩美々さんは首や肩をポキポキと鳴らしながら立ち上がると、私の顔を見ていつものほくそ笑みを披露した。 摩美々「お久しぶりです、覚えてますかぁ? 田中摩美々と申しますー」 灯織「覚えてますよ、当然じゃないですか!」 摩美々「おー、ツッコむ元気があるぐらいには健康そうでなによりー」 開口一番に揶揄いから入るあたりやっぱり摩美々さんだ。 数日間一人っきりで悪環境に置かれていたこともあり、いつも以上にコミュニケーションが心に沁みる。 そんな会話に思わず目頭が熱くなりかけたのだけど…… 灯織「……あの、摩美々さん」 摩美々「んー?」 灯織「その、頭にカップヌードルの容器が」 摩美々さんの頭に載っているそれがどうも目について涙は引っ込んでしまった。 摩美々「……」 本人はどうやら気づいていなかったらしい。 無言で後ろを向いて、頭のカップヌードルの容器を払うとすぐにこちらに平然と向き直った。 ……ただ、その耳は真っ赤に染まっている。 682: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:19:11.48 :PKHgrFLn0 摩美々「それよりお腹空いてないー?」 (なかったことにするんだ……) 灯織「ええ、まあ……食べるものどころか飲むものすら無くて今も息絶え絶えです」 摩美々「だと思ったのでー……じゃーん、摩美々からのプレゼントだよー」 摩美々さんが懐から取り出したのは水に入ったペットボトルとあんパン。 これまた数日ぶりに目にする文化的な食事。何も口にしていなかった体は、それを目視した瞬間に一気に口に涎を充満させた。 摩美々「その前に、ちゃんと手、拭いてからねー。今の灯織ってば手がネチャネチャだよー」 灯織「え」 久方ぶりに掌を見ると、成る程摩美々さんの言う通り。 食い繋ぐためにゴミ袋を漁ったその掌はこれまでに経験したことのないような感触の膜が貼られている。 ……このまま食べたらお腹を壊すどころじゃ済まなさそうだ。 摩美々さんから除菌ティッシュを譲り受け、ちゃんと清潔にしてから食事を口へと放り込んだ。 栄養が枯渇状態にあった体にはほんの一口でも染み渡るようで、思考が冴え渡り、肉体の疲労が吹き飛んでいくのを感じる。 なんとか私は、【生】を守り抜いたんだ。 683: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:20:59.72 :PKHgrFLn0 摩美々「数日ぶりの食事はどうだったー?」 灯織「大変美味しかったです……ありがとうございました」 摩美々「その調子だと本当に何も口にしてなかったんだねー、口元が緩みきってるよー」 灯織「め、面目ないです……」 摩美々「ま、仕方ないでしょー」 食い意地の張った私を一頻り揶揄い終えた摩美々さんは、近くに腰掛けて私に向き直る。 つい数瞬前とは異なる、真剣な面持ちだ。 摩美々「……ねえ、灯織」 灯織「……摩美々さん?」 その声色も、これまでと違った熱を帯びている。 胸を抑えながら声を絞り出すような、これまでに見たことない摩美々さんを前に思わずこちらも襟を正す。 摩美々「ごめんね、中々助けに行けなくてー……ずっと一人で大変な思いをさせて……辛かった、どころじゃないと思うしー」 灯織「い、いえそんな……」 684: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:23:18.43 :PKHgrFLn0 摩美々「おしおきが失敗した瞬間、なんとか灯織を助けなきゃって……みんなでどうにかここまでくる方法を考えて考えて、でも糸口が見つからなくて……なんとかチャンスを見つけ出して……」 摩美々「もしかして、こうしてる間にも灯織は死んじゃってるんじゃないかって……それでまた焦って……」 摩美々「本当に、生きてくれててよかった……生きてて、良かったよ灯織」 灯織「摩美々さん……」 初めての表情だった。 揶揄いや悪巧みで誤魔化していない、素のままありのままの摩美々さんの表明した【安堵】。 いつもなら取り繕うだろう頬の綻びもそのままに、優しい言葉をかけてくれる摩美々さんを前に、私の目頭は再度熱を帯び始めた。 灯織「私も……生きて、再度会うことができて……本当に良かったです……」 摩美々「……!! も、もぅ……泣かないでよー」 灯織「ふふ……摩美々さんこそですよ」 摩美々「え……はぁ、摩美々の涙なんかレア物なんだから、光栄に思いなよー」 摩美々さんは照れくさそうにしつつも、その涙を隠そうとはしなかった。 私のために流してくれているその涙、それを思うとより一層私の視界も滲む。 暫く、感情に身を委ねて泣き続けていた。 何か再会を喜んだり、励ましたり、言葉を交わすわけでもない。 ただかけがえのない友人との再会、その間のある絆を噛み締めて、身を浸していると自然とそれ以外の選択肢が消えていた。 これまでに過ごした時間や感傷が何度も何度も浮かび上がり、その度にピークを迎えて収まる余裕はなく。 落ち着くまでのどれほどの時間を要したのかはわからない。 ただ一言言えるのは全てが収まった時には私の服の裾はすっかり水に浸されていたということだけだ。 685: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:25:06.22 :PKHgrFLn0 摩美々「……さて、ようやく収まったわけだけど」 灯織「ええ、なんとか落ち着きました」 摩美々「そろそろ、脱出と行こうかぁ。いつまでもこんな臭いのするところにいるわけにもいかないし、いい加減にはねー」 そうだ、元々摩美々さんはそのためにわざわざやってきてくれたんだ。 摩美々さんが指さした先は、壁に取り付けられた簡易梯子。 私も落ちたすぐ後にそれを登ろうかと考えたが、 登った先に出口があると言う確証もない、無駄なリスクを踏む事は避けたかったので放置していたものになる。 摩美々「ここに落ちてくる前に、上で扉の鍵は開けておいたのでここを登れば元の生活に戻れるはずだよー」 灯織「なるほど……しかし、かなり長そうですね」 摩美々「まぁねー……何せ学園の本当の意味での地の底なんだしー」 灯織「でも、行きましょう……なんとしても、生きて戻らないと」 摩美々「覚悟は出来てるみたいだねー、それじゃ行こっかぁ」 灯織「はい!」 摩美々「……」 灯織「……」 灯織「…………摩美々さん?」 摩美々「何やってるのー? 灯織が先に登るに決まってるじゃーん」 灯織「え……わ、私ですか……?」 摩美々「だって、ほら。摩美々ってばスカートだしー」 (私もそれはそうなんだけど……) 摩美々さんの言い分には釈然といかない部分もあったけど、ここでごねていても仕方ない。 ひとまず飲み込むことにして、鉄の梯子へと手足をかけた。 686: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:26:34.17 :PKHgrFLn0 __ ____ _______ カンッ カンッ カンッ それから暫く。鉄と靴とが奏でる無機質な音だけが響く時間が流れた。 音が耳に届けば届くほど、自分はここまで奥深くまで落下していたのかと驚かされる。 上を見上げても暗闇が続くばかり、まだまだ終わりは見えなさそうだ。 摩美々「ねえ、灯織ー」 灯織「摩美々さん、どうしました?」 摩美々「登りながらでいいからさぁ、脱出した後のことを話しとこうかぁ」 灯織「そうですね……私がいない間の学園の事情なども伺いたいですし……」 摩美々「まぁそれも大事なんだケド……」 摩美々「多分灯織は、ここを出た瞬間モノクマに命を狙われると思うんだよねー」 灯織「ええ?!」 摩美々「しょうがないよー……だって灯織はおしおきが失敗して偶然命を拾った形……モノクマとしてはちゃんと殺すところまでやっておきたいはずでしょー?」 灯織「そ、それはそうかもしれませんが……」 摩美々「出た瞬間その場でおしおき、なんてこともあり得なくはないと思うよー」 灯織「そ、そんな……なら、脱出なんてしたところで……」 687: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:29:06.34 :PKHgrFLn0 摩美々「まぁ落ち着きなってー……それをどうにかするために私が来たんでしょー」 灯織「どうにかすると言われましても……」 摩美々「灯織がおしおきを回避する方法はひとつだけ……あのクロ判定が不適切なものだったと証明することだよ」 灯織「……え?」 摩美々「要は、灯織がクロじゃなかったことを証明しておしおき自体を不当なものだったと指摘するんだよー」 灯織「え、ええええ?! 摩美々さん、めぐるの命を奪ったあの爆弾は私の行動が引き金になってですね……?」 摩美々「もう一度、その議論をやり直そうよー。私たちは灯織に死んで欲しくないんだよー」 灯織「し、しかしですね?!」 摩美々「それに、あの議論は……まだ完全じゃないと思うんだー」 灯織「……議論が、完全じゃない……? でも、すべての証拠品を検討しましたし、あらゆる可能性はつぶしたと思うんですが……」 摩美々「確かに摩美々たちの知る証拠品と状況証拠はすべて検討したケド、それがすべてじゃないと思うんだよねー……」 灯織「……」 摩美々「それに、灯織自身はどうなのー?」 灯織「私、ですか……?」 摩美々「めぐるを殺したのが自分で、納得できるのー?」 ___納得なんかできるわけない。それは、当然の心理だ。 後にも先にもこれ以上はない親友を手にかけた事実、否定できるのなら私だって否定したい。 でも、その否定をしてしまうことは、めぐるの死から目を背ける以上に不義理だと思う。 自分自身にかかる責任を放棄する、最低最悪の身勝手。 灯織「……だとしても、受け入れるしか」 摩美々「はぁ……灯織ってば相変わらずいい子過ぎー……もっと自分の気持ちに素直になりなよー」 灯織「そうは言いますが……私はめぐるの死においては何よりも事実を尊重したいんです。それがめぐるに対しての誠意であり、義務だと思うんです」 摩美々「……灯織、この前の裁判の最後に見た映像、覚えてるよねー?」 灯織「映像、ですか……?」 (おそらくそれはきっと、めぐると樋口さんが事件の直前に交わした会話の映像……) 688: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:29:37.70 :PKHgrFLn0 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ めぐる『円香……本当に、やるの……? わたしを殺して、灯織たちに絶望させるつもりなの……?』 円香『……そうだけど』 めぐる『これ以外の方法はなかったの?……どうしても、みんなはわかり合えなかったの?』 円香『……しつこい、言ったでしょ。分かり合うとか分かり合えないとかの次元じゃない。国籍が変われば言葉は通じないのと同じ、そもそも別の種類の人間だったってだけ』 めぐる『ちがうよ』 円香『……は?』 めぐる『言葉が通じなくても、気持ちは通じ合える……円香が別の種類の人間だって思っても、心を通わせることはできるはず……! 灯織たちは、円香が思うような悪い子たちなんかじゃ……!』 円香『やっぱりわかってない。灯織たちの掲げる絆とやらの崇高さ、美徳は十分に理解してる。……そのうえで、それを掴む権利が私には無いってだけ』 めぐる『そんなことないよ!』 円香『……もういい?めぐると雑談している間に邪魔が入っても困るから』 めぐる『……わかった、でも最後に一つだけ円香に聞いてもらってもいいかな』 円香『……何?』 めぐる『わたしも、灯織も、摩美々も愛依もチョコも雛菜も……これまでに犠牲になったみんなも……全員が、円香のことを大好きだから!』 円香『……今からその相手に仲間を殺す道具として使われても?』 めぐる『円香のすることは許せないよ。確証のない計画で仲間の命を巻き込んで……でもね、円香という一人の女の子が元々すごく優しい子だってことは知ってるから』 円香『……罪を憎んで人を憎まずってわけ? お涙頂戴でも狙ってるの?』 めぐる『円香、助けてあげられなくてごめんね』 円香『……うるさい』 ブツンッ! ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 689: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:32:06.70 :PKHgrFLn0 摩美々「あの映像の内容を振り返ってみると、一つだけ【不自然な点】があるよねー?」 灯織「不自然な点……ですか……?」 摩美々「めぐるの言葉、『確証のない計画で仲間の命を巻き込んで』……これってめぐるの視点から見ると不自然だよねー?」 灯織「……どういうことでしょう」 摩美々「確かにめぐるは今から自分自身が殺されることはわかってる、でも円香の計画まで知ってるのはおかしくないー? 覆面をかぶせて、薬品Aで全身を麻痺させて最終的に灯織に爆殺させる……そんな計画をめぐるは知ってて受け入れたってワケー?」 灯織「で、でも……あのめぐるは拘束されていましたし、受け入れざるを得ない状況だっただけなんじゃ……」 摩美々「……灯織、よく思い出して。八宮めぐるっていう女の子のことを、灯織の一番の親友のことをよく思い出してよー」 (めぐるのことを……?) 摩美々「自分の動きを封じられたぐらいで諦めるような女の子だったぁ? 仲間の命が危険にさらされる計画を聞かされて、黙っていられるような女の子だったぁ?」 灯織「……!!」 (……違う) (……めぐるはきっと、そんな状況下なら自分の命も顧みずに食ってかかるような……誰かのために動ける人間だ) (もし、樋口さんの『絶望計画』を聞かされていたなら……もっとそれに抗った痕跡があったはず) (でも、あの映像のめぐるは……衣服の乱れすら見えなかった。まるで計画そのものに賛同しているかのように) 690: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:32:37.73 :PKHgrFLn0 摩美々「……ねえ、灯織。あの映像で二人の言っていた計画って、本当にこの前の裁判の話だったのかなぁ」 灯織「……え?」 摩美々「めぐるはもっと別の何かを知っていて、それであの事件で命を落とすことを……受け入れたんじゃないかなぁ」 灯織「めぐるが……?」 摩美々「ま、あくまで私の想像でしかないんですけどねー。それでも、あの映像に違和感を感じたのは事実だよー」 (……) (……もし、仮に。もし仮に……あの事件の真相が違っていて、私がめぐるを殺害したのでなかったのなら) 灯織「……摩美々さん、我儘を一つ言ってもいいでしょうか」 摩美々「んー?」 灯織「……もう一度、私と一緒に戦ってはもらえませんか?」 摩美々「……ふふー、望むところですよー」 691: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:33:38.92 :PKHgrFLn0 __ ____ _______ カンッ カンッ カンッ そしてまた暫くの時間が流れた。 鉄の足場を掴んでは離して下へと送り、また上から足場が降りてきてそれを掴む。 何度も何度も同じ作業を繰り返すだけの時間、視界の一切も変わらない時間は妙に長く感じられた。 その長い長い単純作業の繰り返しは……今ようやく終わりの時を迎える。 灯織「……摩美々さん、着いたみたいです」 摩美々「ふー、もう腕も足もガクガクだよー」 灯織「天井の扉、こちらを押し開ければいいんですか?」 摩美々「そうだねー、降りてくる前に鍵は開けといたから押せば開くんじゃないかなぁ」 灯織「わかりました……それでは、いきます……!」 グッと体重を乗せて押し上げた。 分厚い鉄板を切り出したような扉は想像以上の重量で、気を抜くと押し負けそうなほどだ。 奥歯をぎゅっと噛みしめて、飛び上がるようにして一気に押し込んだ。 ガコンッ その力にこたえるかのようにして鉄板は押しあがり、一気に視界には光が飛び込んできた……! 692: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:36:10.30 :PKHgrFLn0 ------------------------------------------------- 【トラッシュルーム】 ……帰ってきた。 見慣れたような、見慣れないような、そんな不和に充満したこの空間は私もよく知るあの学園の一部屋だ。 灯織「着いた……」 地の底からの生還を喜ぶより先に、その場に倒れこんでしまった。 全身を襲うすさまじいほどの疲労感。手も足ももう棒のようで感覚がおかしい。 (確実に後々筋肉痛になるな……) 摩美々さんも私の後に継いで出てきたものの、むしろ私以上にぐったりした様子だ。床に溶けるように寝そべる様子がなんだかかわいらしい。 灯織「……帰ってこれたんですね」 摩美々「なんとかねー、できればもう地の底にはいきたくないかなー……」 ただ、休む暇など与えてはもらえない。私たちが疲労感に浸り、手足をそこらに伸ばしていたのもつかの間。 見慣れたような、見慣れないような、そんな最悪な存在はすぐにその姿を現した。 693: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:37:21.05 :PKHgrFLn0 モノクマ「こらー! なんで生きてんだタコこらー!」 摩美々「うわぁ……もう来た……」 モノクマ「なんだその言いぐさは! ボクだってね、これが仕事なんだよ! 決して学園内の女子高生濃度が上がったからそれをかぎつけてきたとかそういう話じゃないんだからね!」 灯織「はぁ……」 モノクマ「それより! 風野さん、キミもわかってるよね? キミは本来ここにいちゃいけない人間、生きてちゃいけない人間なんだよ」 灯織「……っ!」 (摩美々さんの言ってた通りだ……モノクマはここに私がいることをただ嗅ぎつけただけじゃない……) (私のことを、殺しに来てる……!) モノクマ「おしおきは一時失敗しましたがね、今度こそきっちりしっかり執行させてもらいますよ! そうじゃなきゃトッチラケだからね!」 摩美々「灯織、わかってるよね。覚悟を決めるんだよー」 (覚悟……) (……よし) 694: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:39:09.72 :PKHgrFLn0 灯織「モノクマ、私をおしおきする前に一ついいですか?」 モノクマ「ん?」 灯織「本当に、あのクロ認定は正当だったと思っているんですか?」 モノクマ「……なにそれ、どういう意味さ」 摩美々「言葉通りの意味だよ、あの事件は本当に灯織がクロだったと思ってるわけー?」 モノクマ「思ってるも何も、オマエラの推理で導き出した答えがそうなんでしょ! 急に無責任なことを言い出さないでもらえる?」 摩美々「だとしてもだよ、それに考えなしに便乗して灯織をおしおき……まぁ未遂だったケド、それまでしちゃって不正解でしたーなんて、絶対にあっちゃならないよねー?」 モノクマ「うぐっ……で、でもあの事件は状況からみても風野さんがクロで間違いない……」 摩美々「本当にそう? あの爆発の瞬間までめぐるが生きていたかどうか、モノクマは確かめたの?」 モノクマ「うぐぐぐ……」 (さすがは摩美々さんだ……交渉力というか、理で詰めていく凄みは摩美々さんには敵わないな……) 灯織「もし、モノクマがクロをしっかりと把握していない状況下で私を自己判断でクロとして処刑したのであれば……それはルールとして破綻していませんか?」 モノクマ「……オマエラ、自分たちが何言ってるのかわかってるの?」 モノクマ「今オマエラが口にしてるのはボクへのボートク、この合宿生活の管理体制への反発だよ? 特に田中さんはその意味をよく分かってるはずだよね?」 (……!!) 695: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:40:29.98 :PKHgrFLn0 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ モノクマ「でもさ、今オマエが口にしてるのってこの合宿生活の存亡にかかわる話なわけじゃん?」 モノクマ「ボクのミスだって指摘するんだったら、それに見合うだけの覚悟とリスクを背負ってもらわないと!」 灯織「覚悟と、リスク……?」 モノクマ「田中さんの筋が通らなかったとき、田中さんにはこの合宿生活の存続を妨げた罰としておしおきさせてもらうから!」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 摩美々「それはモチロン誰よりも、ねー」 モノクマ「ふーん……ヨユーはシャクシャク。リスクも何もかもわかったうえで、ってことなんだね?」 灯織「もちろんです!」 (……そう、きっとこれはめぐるが私たちのために残してくれた道) (あの映像の中に見た違和感は、嘘じゃないはず……!) モノクマ「……よし、わかりました! それならオマエラの上告をボクも受理してあげよう!」 灯織「……!!」 モノクマ「ただし、白瀬さんの事件でも言った通り……もし、この指摘が間違いで、本当に風野さんがクロだと認定されたときにはその責任をとって」 696: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:41:00.49 :PKHgrFLn0 モノクマ「二人、いや……全員におしおきを受けてもらおうかな!」 697: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:42:24.10 :PKHgrFLn0 灯織「……えっ?」 (全員に、おしおき……?) 灯織「ちょ、ちょっと待ってください! なんでほかの人も巻き込むんですか?!」 モノクマ「だってオマエラの言ってることって学級裁判の否定どころか、ボク自身の管理責任にもかかわる話でしょ? それぐらいのリスクは背負ってもおかしくないよね?」 ……めちゃくちゃだ。 そもそもこんな生活に無理やり引きずり込んでいる時点で非は間違いなくあちらにあるというのに、なぜこんな責任まで背負わされねばならないんだ。 不条理を極限まで煮詰めたような理不尽に、一気に血の気が引いていく。 一度振り上げた拳の、その感覚がどんどん遠ざかるような悪寒が全身を襲う。この拳に、全員の命がかかっている……? そんなの、私は…… 698: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:42:51.28 :PKHgrFLn0 摩美々「了解でーす」 699: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:43:55.64 :PKHgrFLn0 灯織「ま、摩美々さん?!」 摩美々「いいよー、裁判の結果を否定できなければ摩美々たち全員その場でおしおきねー」 モノクマ「うぷぷぷ……随分と思い切りがいいんだね。赤信号、みんなで轢き殺されれば怖くないって?」 摩美々「お生憎ですケド、轢き殺されるつもりは毛頭ありませんのでー」 灯織「摩美々さん、そんなその場の勢いだけで啖呵を切るような真似……」 摩美々「灯織、さっきも言ったケド、“私たち”は灯織に死んでほしくないんだよー? これぐらいのリスク、全員背負う覚悟はしてるんだよねー」 灯織「……!!」 (まさか、私を助けると決めたその時から……?) モノクマ「やれやれ、勇敢でございますこと! でもそれってさ、蛮勇って言うんだよ? 向う見ずで自分の命を顧みない、さながらギャンブル狂いのようだよね」 摩美々「ギャンブル? ふふー、それだったらむしろ好都合ですねー、摩美々は負ける賭けはしないでおなじみですからー」 摩美々「これが賭けなら、摩美々は勝っちゃいますねー」 (摩美々さん……すごい、モノクマ相手に一歩も譲らない……!) 700: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:45:44.59 :PKHgrFLn0 モノクマ「クックックッ……面白い、面白いクマ! オマエラがそれほどの覚悟を持っているというのならボクもそれに答えてやるクマ!」 モノクマ「ボクとオマエラの最終決戦! 次の裁判で雌雄を決すクマーーーーーー!!」 灯織「最終決戦……!!」 モノクマ「風野さんのクロ判定を覆せなきゃおしおき……どうせそれで終わるんなら、もっと大々的なお祭りにしたいじゃない? だからもう一つとっておきの楽しみも用意しておこうかなって!」 摩美々「それってどういう……」 モノクマ「この学園の真実だよ!」 (……この学園の真実……!!) モノクマ「オマエラはなぜこの学園にいるのか、なぜコロシアイをしているのか、なぜこの学園には他に誰もいないのか、etc…そういう一切合切の謎を全部ここで解き明かしちゃおうよ!」 モノクマ「ビバ! 希望ヶ峰学園・真相編! これは忙しくなるぞーーーー!!」 (な、なんだかすごいことになってしまった……) (この学園のすべての謎を、この裁判で解き明かす……なんて!) 701: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:46:39.75 :PKHgrFLn0 摩美々「灯織、なんだかすごいことになってきちゃってるケド……」 灯織「……」 摩美々「ま、その顔を見ればどうするかなんて聞くまでもないかぁ」 モノクマ「決戦の日は明日! 今日は疲れてるだろうし、ひとまずは体調を万全にしておくことだね! オマエラがどこまでボクに迫れるか楽しみにしてるクマ!」 灯織「……はい」 灯織「モノクマ、いえ……黒幕のあなたこそ覚悟をしておいてください。すべて白日の下に晒されて、己が失態の下にすべてを台無しにする……その覚悟を!」 モノクマは私の言葉を誹りもせずに聞き入れ、そのまま姿を消した。 残された私たち、その体は妙に火照っている。 啖呵を切ったことで血が上っているのはモチロンだけど、それ以上に…… 私以外の皆さんが、私のために命をもかける覚悟でいてくれている。その実感が生の熱気を高めてならないのだ。 摩美々「やっぱりこういう展開になったねー、おおむね予想通りだケド」 灯織「やっぱりわかってたんですね……」 摩美々「ひとまず合流しよう、明日の作戦会議もしなきゃだしー」 灯織「は、はい!」 702: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:48:57.65 :PKHgrFLn0 ------------------------------------------------- 【食堂】 摩美々さんに連れられ食堂に踏み入ると…… 智代子「灯織ちゃんだ! 本当の本当に、灯織ちゃんだ!」 雛菜「あは~~~~~! 無事だった~~~~~~!」 愛依「だいじょーぶ?! ケガしてない?!」 すぐに皆さんが駆けつけてくれた。 どうやら摩美々さんを地下に見送った後はここで待機する手はずだったみたい。 でも、今この瞬間まで気が気でなかったらしい。机の上のお茶が手付かずでぬるくなっている。 私たちはすぐにここに至るまでの経緯を説明した。 地下でなんとか食いつないだこと、私の命をモノクマが狙っていること、そしてそれを跳ね除けるための裁判が行われること。 その裁判では学園の真実をも解き明かさねばならないこと。そして、皆さんの命もかかっているということ。 703: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:49:45.59 :PKHgrFLn0 だけど、やっぱり摩美々さんの言っていた通りらしい。 そんなリスクは織り込み済み、だったようだ。 チョコ、雛菜、愛依さん……誰一人としてそのリスクを前にして震え上がるような素振りはなく、むしろ決意を新たにしたような面持ちだった。 智代子「いやはや……とうとうこの時が来ましたかって感じだね!」 雛菜「これで勝ったら雛菜たちも学園から出られるんでしょ~? なら頑張るしかないよね~~~!」 愛依「おっし、うち、なんか燃えてきた!」 摩美々「お、頼もしいじゃーん」 智代子「えへへ、摩美々ちゃんが地下に行ってからわたしたちも色々話してたんだ。この学園に来てからのこととか、外の世界のこととか」 雛菜「やっぱり、雛菜たちは外に出なきゃだめだよ~。それが雛菜たちにみんなが託した願いでもあるんだしね~」 愛依「それに、灯織ちゃんを守るためって思うとなんか勇気が湧いてくるし!」 灯織「皆さん……」 智代子「だから大丈夫! わたしたちの命がかかってるからって、変に気負わなくていいからね! 同じリスクを背負って一緒に戦う者同士、結束を高めて参りましょう!」 (すごいな、この学園で過ごすうちに、皆の表情もだいぶん様変わりした……) (戸惑うばかりだった私たちも、今こうして武器をとれるようになった。これは成長といっても差し支えないんだろうか) 704: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:51:11.51 :PKHgrFLn0 雛菜「ね~、それより~」 灯織「……雛菜?」 雛菜「灯織ちゃん、なんだか臭いよ~?」 灯織「えっ」 摩美々「ずっと地下にいたから匂いが染みついてるんじゃないー? ふふー、案外自分じゃ気が付かないものですしねー」 愛依「……摩美々ちゃん、言いにくいんだけど……摩美々ちゃんもちょっとだけ匂う……的な」 摩美々「えっ」 智代子「くんくん……ホントだ! 二人とも雨の中散歩した後のマメ丸やカトレアみたいな匂いがするよ!」 雛菜「この匂い雛菜好きじゃない~~~……」 灯織「ご、ごめん……」 摩美々「……とりあえず、私たちはお風呂にでも入ろっか」 灯織「そうしましょうか……」 705: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:52:52.53 :PKHgrFLn0 ------------------------------------------------- 【灯織の部屋】 それから私たちはそれぞれの部屋に分かれ、ひとまず今晩はゆっくりと休むことにした。 明日はモノクマとの対決、どんな展開になるのかわからないし、きっと長丁場になる。 耐え忍ぶだけの体力はしっかりと回復させておかないとだめだろう。 ……正直、怖い。 これまでの学級裁判だってずっと命はかけてきたし、合宿生活そのものだって殺されるリスクはあった。 でも、今回はそんな単純な生死のやりとりじゃない。 一度確定した結論をひっくり返し、そのうえですべての謎を解き明かすという難易度の高い要求が為されていて、その上に私たちの命がある。 私に本当にできるのだろうか、その自信があるかといわれると疑問符が浮かぶことは否定できない。 私は弱い人間だ。 もう引くことができないこの状況下で、まだ意志と覚悟とを固めることができないでいるんだから。 引っ張ってくださる皆さんにおんぶにだっこ。 以前摩美々さんは私のことをリーダーだと評してくれたけど、そこに自信が備わっているかといわれると不安はある。 ____だから、もう少しだけ私には助けが必要だ。 私は自分の部屋の引き出し、そこにしまい込んでいた“それ”を取り出して、ある場所へと向かった。 706: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:54:51.49 :PKHgrFLn0 __ ____ _______ 「……よし、誰もいない」 別に見つかってもよかったのだけど、この期に及んでまだこれに頼るのかと思われると少しだけこっぱずかしい。 道中誰にも出会わなかったのは幸運かな。 音をたてないように扉を閉めて、ゆっくりと近くの席に腰かけて、そのディスプレイの電源をつけた。 真っ暗な部屋に青白い光が仄かに浮かび上がる。 私がやってきたのは【視聴覚室】。 小糸の事件が起きるきっかけとなった動機ビデオ、それを見たのはこの部屋だった。 ほかには甜花さんの用意したゲームをあのモニターにつないで、ゲーム大会なんかもやったんだったっけ。摩美々さんに勝ったのは我ながら驚いたな。 もうそれも、少し前の記憶。この学園で過ごした時間もかなりになるのが物悲しく感じられてしまう。 そんな悲嘆を押し込むように、DVDプレーヤーに自室から持ち込んだものを読み込ませた。 少しばかりの機械音とともに装置は作動し、画面上にもぷつりぷつりと波が生まれだす。 そして、それは始まった。 707: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:55:59.18 :PKHgrFLn0 『大人気のアイドルユニット、イルミネーションスターズ。かわいらしく、華やかな彼女たちにはアイドルのステージが本当によく似合いますね』 画面上に浮かび上がるのは、私たち。 真乃とめぐると私、もう二度と揃うことのない私たちがステップを刻み、必死に歌っている。 そう、これは【動機ビデオ】だ。 私たちのパフォーマンスの映像ののち、プロデューサーの身に危険が迫る映像が流れ、私たちの動揺を誘ったあの映像。 実際この映像の真偽はいまだにわかっていない。 ここに流れている出来事を前にすると心がざわつくことは否定できないけど、今私がここで映像を見ている理由は、そこじゃない。 私は必死に耳を澄ました。 モノクマの悪趣味なナレーションを他所において、その向こうに聞こえる私たちの歌声に耳を澄ませる。 それは確かな厚みと存在感があって、ナレーションを上乗せしたところで打ち消せるようなものじゃない。 真乃とめぐるの確かな“命”がそこに存在している。 708: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:57:19.94 :PKHgrFLn0 ≪ひらひら 織り重ねている 頭の中 今日までのキセキを ふわふわ 舞い上がってゆく 幸せが溢れてしまいそう≫ 今となっては随分と昔に感じられる、レッスンの日々。 ずっと隣で聞いてきて、自分の声を重ね合わせて作り上げてきたその全てが鮮明に呼び起こされる。 努力に葛藤、そして歓喜。共に過ごしたどの時間も他に代えがたい大切な宝物だ。 ……でも、私はその感傷に浸るために来たわけではない。 ≪ひとつのココロは些細なことで 潰されそうにもなるけど 重ね合わせれば 強くなれる そう教えてくれた≫ 私はやっぱり弱い人間だ。 一人でモノクマに立ち向かう勇気なんて全く持っていないし、いざそうなっても膝はガクガクで体の震えも止まらないだろう。 今だって、逃げ出したい思いを必死に抑え込んでいる。 709: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 20:58:28.11 :PKHgrFLn0 ≪大丈夫 泣いたりしないよもう ちゃんと胸に 刻まれてる あなたの優しい笑顔≫ それでも、折れたりなんかしない。 絶望がどれほど押し寄せようとも、不安がのしかかってこようとも、私たちには絆がある。 お互いを信じて、背中を託せる仲間がいる。私たちに思いを託してくれた仲間がいる。 ……だから、戦える。戦わなきゃ、いけないんだ。 ≪奏でるよ 私が 貰ってきた 輝きのハーモニー ほら スマイルシンフォニア≫ 「……真乃、めぐる。ありがとう」 最後まで聞き遂げた私はプレーヤーの電源を落として、部屋を後にした。 本当は、もっとずっと見ていたいし、聞いていたい。思い出の中の記憶に浸っていたい。 でも、二人はそんなことを望んでいないはずだ。 夜空を彩る星が二晩として同じ位置に出ることがないように、私たちの行く道に停滞はない。 星座ごと、夜空ごと、ゆっくりとでも着実に進んでいかなくちゃいけないんだ。 _____最高の輝きは、その行きつく先でこそ生まれる。 710: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 21:01:00.95 :PKHgrFLn0 ___ _____ _______ 【灯織の部屋】 キーンコーンカーンコーン…… モノクマ『オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!起床時間ですよ~!』 モノクマ『今日、ついにオマエラとの共同生活も終わる……クックックッ、今日の晩酌が勝利の美酒になるか、敗北の苦汁になるか……ボクもドキがムネムネだよね!』 ……ついに最後の朝が来た。 それは間違っても最期ではなく、【最後】。この学園で過ごす上での最後の朝だ。 昨晩は不思議とよく眠れた。寝る前に二人を見たからか自然と心臓の鼓動も穏やかで、むしろ落ち着いてすらいた。 やっと終わらせられるという安堵感のほうが強かったのかもしれない。 「……よし」 鏡の前で身だしなみを整え、大きく息をついた。鏡に映る私は顔色も悪くない、体調は万全みたいだ。 711: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 21:02:29.94 :PKHgrFLn0 ただ、少しばかり表情は硬い。 眉はセメントで固まったのかと思うぐらいに動かず、口元はへの字のアーチがかかっている。 「……これじゃだめだよね」 両の指で口元を吊り上げた。 無理やりに押し上げられた頬はニィっと不器用な微笑みになって、それが自分でも少し滑稽で思わず吹き出してしまった。 「……大丈夫、落ち着いていこう」 信じるべきものを信じて、疑うべきものを疑うだけ。 ちょっとばかり疑うことは苦手だけど、それを補ってくれる“仲間”だっている。 この合宿生活で犠牲になった皆さんの遺志を継ぐためにも立ち向かわないといけない。 その遺志をダイレクトに受け取り、前に進む覚悟を決めた“仲間”だっている。 学園の謎に迫ることで、不安や緊張にかられる場面だってあるかもしれないけど、逃げたりしない。 いつだって皆を気遣って精神の支えになってくれる“仲間”だっている。 協力して謎に挑めば、解けない謎なんてない。 私たちのことを認めてくれて、全幅の信頼を寄せてくれた、そんな勇気ある選択をしてくれた“仲間”だっている。 そんな仲間たちと挑む、いつも通りの戦いだ。何も身構えることはない。 「行こう……!!」 最後に鏡で確認した私の表情は、ほぐれていたと思う。 712: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 21:04:04.96 :PKHgrFLn0 ------------------------------------------------- 【食堂】 摩美々「さて、裁判に備えて作戦をしっかりと固めておこうかー。今回の目的は二つ、灯織の無実の証明と学園の謎の解明だよー」 智代子「だったらめぐるちゃんの事件を改めて調べる必要があるよね?」 雛菜「でももう死体も全部片づけられちゃってるよね~?」 摩美々「だから別の方向性で捜査をしていくしかないねー。例えば円香の部屋を調べるとか、そういうのでー」 灯織「可能性はわずかでも拾い集めなくちゃいけませんしね……」 愛依「学園の謎はどーすんの? これまでにも結構学園自体は調べてきたけどあんま手掛かりはなかったよね?」 摩美々「うーん……一応まだ未解禁なエリアはいくつかあったと思うケド……」 モノクマ「はいよ! もちろん解放してあげますよ!」 灯織「モノクマ……!!」 智代子「相変わらず突然だね……」 モノクマ「せっかく最終決戦をやるならフェアにいかないとね。お互い全力を尽くした勝負だからこそ、カタストロフィってあるわけじゃん?」 愛依「肩ローストロフィー……?」 モノクマ「だから情報の出し惜しみはしないよ! この学園の謎を最後まで解き明かしてもらうため、それに必要なものは全て調べられるようにしてあげます!」 雛菜「ってなると~、寄宿舎エリアの2Fが開くの~?」 灯織「あとこの学園で調べてないのはそれぐらいだよね……」 713: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 21:05:30.11 :PKHgrFLn0 モノクマ「チッチッチッ、それだけではございませんよ!」 摩美々「えー? でもこの学園って5階建てって話でしょー? もう階段もなかったし、ほかにどこを調べるっていうのー?」 モノクマ「その認識が間違ってるんでございますな! この学園は確かに地上5階建てですが……地下はまだまだあるんですぞ!」 灯織「え!? 裁判場だけじゃないんですか?!」 モノクマ「そういうわけでございますな!」 雛菜「え~? でも地下に行く階段なんかないよ~?」 (そうだ……地上にある階段は上に上るもののみ……地下階になんかどうやって行けば……) モノクマ「ま、それは各々頭を働かせてよね! さすがにそこまでは面倒見切れないからさ!」 摩美々「えー……なにソレ、ケチくさー……」 灯織「……となると、当面の方針としては寄宿舎エリアの二階、学校エリア地下階の捜索……ですか?」 摩美々「だねー、特に地下階はこれまでに情報がないから見つけたらすぐに共有するコトー」 智代子「承知しました!」 モノクマ「ま、せいぜい頑張ってチョーダイ! ボクはオマエラをおしおきするための準備を進めておくからさ!」 モノクマはそう言い残すと姿を消した。最後に脅しを入れたつもりだろうか、おしおきなんて文言をわざわざ持ち出して。 ただそれに怯むはずもなく、私たちはお互いの目を見合わせて深くうなずいた。 714: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 21:06:48.88 :PKHgrFLn0 摩美々「……これが正真正銘最後の戦いになるから、出し惜しみなんかしたら承知しないからねー」 雛菜「は~い! 全力で行きま~す!」 智代子「あはは、なんだか雛菜ちゃんが言うと気が抜けちゃうかな」 灯織「ふふっ、でもそれぐらいリラックスしてやったほうがいいかも。変に肩の力を入れると、逆に視野が狭くなっちゃうかも」 愛依「あっ、それ急がば回れってやつ?!」 摩美々「多分違うと思うー……」 灯織「……皆さん、頑張りましょう。絶対に……生きて帰りましょうね」 さあ、ここからが正念場だ。 泣いても笑っても……いや、生きても死んでも、これが最後。 ありとあらゆる可能性を拾い集め、どんなに小さな疑問であってもそれを昇華する。 この学園にあるすべてのものを検討し尽くした果てに残るもの。 _____それが私たちに残された道、黒幕の首筋に突き付けられる唯一の武器になるはずだから……! 715:導入が長かった……ここから安価になります ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 21:08:32.85 :PKHgrFLn0 ------------------------------------------------- 【捜査開始】 今回は捜査の労力もいつも以上だ。 すぐに私たちは個人で別れてそれぞれ別に調査することになった。 そうでもしないとこの学園のすべてを調べ尽くすのは困難だろう。 「ただし、危険を感じた場合はすぐにほかの人の助けを求めるコトー」 摩美々さんはそれだけ釘を刺していた。 もし、万が一ということがあれば私も他の皆さんを頼ることにしよう。 ……さて、ひとまずは【寄宿舎エリアの2F】の捜査に、【学校エリア地下階】の捜索をしないとだよね。 寄宿舎エリアの2Fは今すぐにでも調べに行ける。 食堂からも近いし、これまでに一度も踏み入れてない場所。 地下階に関しては特に今のところ手掛かりはないから……とにかく調べ回らなきゃいけない、かな? でも、地下に行けそうな場所って言うと一つぐらいしか思いつかないような…… ------------------------------------------------- ☆最終章における捜査パートについて 最終章は非日常編から開始いたしますが、 新しい調査エリアに踏み込むたびに行動指定安価でコンマ判定を行い、 末尾と同じ枚数のモノクマメダルを手に入れることができます。 自由行動がないのにメダルだけ手に入れても意味がない? ……ん?それでは前回の裁判で手に入れたメダルの使い道がないのでは? ご安心を、前回の裁判同様開始前に購買パートを挟む予定です。 購買パートで各種裁判を有利に働かせるアイテムを購入することもできますし、 前回習得した八宮さんのスキル【アップ・トゥ・ユー】でもメダルは使うことができます。 メダルの持ち腐れなんてことはございません、じゃんじゃん集めてくださいませ。 ------------------------------------------------- 1.寄宿舎エリア2F 2.エレベーターホール ↓1 716:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/09/30(木) 21:09:27.38 :1UTcyhAT0 エレベーターホール 717: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 21:12:32.64 :PKHgrFLn0 【コンマ判定 38】 【モノクマメダル8枚を獲得しました!】 【現在のモノクマメダル…51枚】 ------------------------------------------------- 【エレベーターホール】 愛依「あっ、灯織ちゃん! お疲れ~!」 灯織「愛依さん……もしかして、地下階に行く方法を探して?」 愛依「せーかい! 学校の地下に行くと言ったら、やっぱりここしかないと思ってさ! でもショージキ全然手掛かりもなくて困ってたんだよね……」 灯織「……ぱっと見では何もなさそうですね」 愛依「でしょ? なんか謎解きとかならうちは割とお手上げだしさぁ……」 灯織「まあまあ、ここはひとつ諦めずに調査を続けてみましょう。案外発見があるかもしれませんよ」 普段は閉まっている空間ということもあり、私たちが日常生活で偶然に地下階に行ってしまうこともない。 黒幕が存在を隠すならこの上なくうってつけの場所だ。 でも、エレベーター自体は裁判場に行く機能しか私の知る限りでは存在しない。 ……ほかに、なにか方法が? もう一度この部屋を隅々まで調べてみよう……何か新しい手掛かりがあるかもしれない! 1.観葉植物を調べる 2.エレベーターのパネルを調べる 3.置物を調べる ↓1 718:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/09/30(木) 21:14:54.87 :FI0JBYoK0 2 719: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 21:20:49.37 :PKHgrFLn0 2 選択 ------------------------------------------------- 【エレベーターパネル】 壁に取り付けられたこのボタンを押せば、すぐに扉が開いて裁判場への道が開ける。 でも逆に、それ以外の用途は見えないように思えるけど……? 愛依「……あれ? 灯織ちゃん、こんなところにタッチパネルなんかあったっけ?」 愛依さんの指さした先、そこには彼女言うとおり見覚えのないパネルが鎮座していた。 私たちがこれまで見てきたパネルがスライドしてその下にあったパネルが姿を現しているらしかった。 灯織「モノクマなりの譲歩ということでしょうか……私たちが地下階を見つけやすくなるようにした、とか」 愛依「せっかくならもう直接行けるようにしてくれたら早かった系なんだけど……」 灯織「それはそうですね……」 どうやらこのパネルはパスワード入力式らしい。 今の私たちの状況を見るに、差し詰め『地下に行きたいならこのパスワード』を解いてみろってところかな。 そっちがそのつもりなら私たちだって引くつもりはない。 この程度のパスワード、すぐに解いて地下への道をすぐに暴き出してやる! ------------------------------------------------- ☆学校エリア地下階について 学校エリア地下階に行くためにはパネルにパスワードを入力する必要があります。 パスワードは数字四桁、このエリア内にそれを特定する手掛かりが隠されております。 簡単な謎解き、ショートショート脱出ゲームのようなものとお考え下さい。 学校の謎という真実を解き明かす前に、このささやかな真実を明らかにしてウォーミングアップと参りましょう! ------------------------------------------------- 【謎解きパート開始】 1.パスワードを入力する【数字4桁】 2.観葉植物を調べる 3.置物を調べる 4.愛依に相談する(ヒント) ↓1 720:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/09/30(木) 21:24:45.11 :b8DDtyV00 1 721: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 21:27:33.89 :PKHgrFLn0 ※パスワード入力を安価指定する際には合わせて四桁の数字も記載する形でよろしくおねがいします 1.パスワードを入力する【数字4桁】 2.観葉植物を調べる 3.置物を調べる 4.愛依に相談する(ヒント) 再安価↓1 722:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/09/30(木) 21:29:26.31 :b8DDtyV00 2 723: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 21:31:53.05 :PKHgrFLn0 2 指定 ------------------------------------------------- 【観葉植物】 部屋に置かれたあまり見なれない観葉植物だ……。 葉っぱには極細い産毛のようなものが立っていてなんとも薄気味悪い。 あまりこれまで触れてこなかったけど、なにか手掛かりがあるのかも…… 愛依「もしかして、その植木鉢を調べる感じ?」 灯織「ええ……もしかすると、なにかあるかもしれませんし……」 愛依「オッケー! それじゃあうち、こっち側持ち上げるわ!」 灯織「ありがとうございます、それじゃあいっせーのーでで行きましょう……いっせーのーで!」 思い切ってその鉢を持ち上げてみると……あった。 これは……暗号だろうか? 『ABJRQIA DCKLTSKLD EMU HGOWXPO』 灯織「不規則な文字の並び方ですね……」 愛依「んー……なんか意味ありげなスペース、ここが区切りってことなんかな?」 灯織「となると、四つのブロックに分かれていることになりますね」 愛依「4……4……四文字熟語?!」 灯織「そもそも漢字じゃないですね……」 愛依「ありゃりゃ、そりゃそうか……」 でも、重要なキーワードであることは間違いないはず。 しっかりと覚えておいたほうがよさそう。 ------------------------------------------------- 1.パスワードを入力する【数字4桁】 2.観葉植物を調べる(済) 3.置物を調べる 4.愛依に相談する(ヒント) ↓1 724:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/09/30(木) 21:32:36.05 :b8DDtyV00 3 725: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 21:34:36.27 :PKHgrFLn0 3 選択 ------------------------------------------------- 【置物】 どこまでも自分のことが好きなんだなと思わずため息が出る。 これ見よがしに置かれたモノクマの銅像は気色の悪いセクシーポーズを決めている。 しかたない、これも捜査のためだ…… 自分にそう言い聞かせて四方八方から見つめると……銅像の碑文に見せかけたプレートが実はそうではないことを発見した。 これはきっと……地下階に向かうために必要な手がかりだ。 『問26 8×3 余りは切り捨て』 灯織「これは算数の計算式……でしょうか……」 愛依「あちゃー……うち数学とか苦手だなぁ……」 灯織「愛依さん、落ち着いてください。数学じゃなくて算数です、できないと困るレベルの問題ですよ」 愛依「ホントだ! うち、これならわかるよ! 答えは24! ……ってあれ? 余り……?」 灯織「……どういうことなんでしょうか、掛け算に余りなんか生じないはずですが」 愛依「それに、問26って何? うちら、そんなに問題解いてきたっけ?」 ……こうなったら、これは算数としてみない方がいいのかも? 何か別のメッセージでもあるのかな……? ------------------------------------------------- 1.パスワードを入力する【数字4桁】 2.観葉植物を調べる(済) 3.置物を調べる(済) 4.愛依に相談する(ヒント) ↓1 726:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/09/30(木) 21:35:16.43 :FI0JBYoKo 4 727: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 21:39:19.12 :PKHgrFLn0 4 選択 灯織「愛依さん、どうでしょう……地下に行くためのパスワード、わかりますか?」 愛依「うーん……現状はサッパリかなぁ……観葉植物と置物、これ以外に調べるものは特にないし、【材料はそろってる】系だと思うんだけど……」 (愛依さんの言うとおり、この部屋でほかに目につくものはない) 『ABJRQIA DCKLTSKLD EMU HGOWXPO』 『問26 8×3 余りは切り捨て』 (この二つでパスワード自体は導き出せるんだろう……) 愛依「でも、この暗号意味わかんないんだよね……よく家族で見るクイズ番組だと、問題文を別の見方すると新しい意味になる……とかありがちなんだけどね」 (別の見方……) (算数の問題……これって本当に問題なのかな……) ------------------------------------------------- 1.パスワードを入力する【数字4桁】 2.観葉植物を調べる(済) 3.置物を調べる(済) 4.愛依に相談する(ヒント) ↓1 728:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/09/30(木) 21:43:59.72 :1UTcyhAT0 4 729: ◆zbOQ645F4s:2021/09/30(木) 21:48:46.80 :PKHgrFLn0 4 選択 愛依「ねえ、灯織ちゃん? ここまでで算数の問題なんか解いたことってあった系?」 灯織「い、いえ……特に身に覚えはないですが……」 愛依「じゃあ、なんでこの問題【26問目】なんだろう……ほかに問題なんかないのに……」 (26問目……そう、それが妙なんだよね……) (1問目や2問目じゃダメだったのかな……? なにか26という数字に意味があるんだろうか……?) (身近にある、26という数字から考えてみるのがいいかも……) 愛依「てか、8×3のケーサンも割と答えは26に近いよね」 灯織「……確かにそうですね、24ですからその差は2……」 (もしかして、余りって……?) ------------------------------------------------- 1.パスワードを入力する【数字4桁】 2.観葉植物を調べる(済) 3.置物を調べる(済) 4.愛依に相談する(ヒント) ↓1 730:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/09/30(木) 21:54:18.05 :1UTcyhAT0 4 732: ◆zbOQ645F4s:2021/10/01(金) 20:55:01.65 :/fY6YMbW0 4 選択 愛依「あっ!うち、分かったかも……26って、アルファベットの総数と全く同じなんじゃん?!」 灯織「Aから数えてZまで……確かに全部合わせると26ですね」 愛依「問26って、アルファベットを使う問ってことなんだ!」 (アルファベットを使う問……!) 灯織「それと先ほども話したような、8×3に対する考察を含めると……」 愛依「アルファベットの総数との差は2……これが余りなんだとしたら、最後の二個を切り捨てる……的な?」 灯織「アルファベットの順序で言えば、YとZ、ですかね……?」 愛依「YとZ……YとZ……あれ?! よくみたらこっちの暗号にもYとZが出てきてないよ?!」 『ABJRQIA DCKLTSKLD EMU HGOWXPO』 灯織「……どうやらここまでの推理は間違っていないようですね……!」 ------------------------------------------------- 1.パスワードを入力する【数字4桁】 2.観葉植物を調べる(済) 3.置物を調べる(済) 4.愛依に相談する(ヒント) ↓1 733:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/10/01(金) 21:03:12.10 :unkD6adb0 4 734: ◆zbOQ645F4s:2021/10/01(金) 21:10:42.36 :/fY6YMbW0 4 選択 灯織「……8×3、これが計算式でないのは薄々感じていましたが……」 愛依「列と行にしろってことだったんだ……!」 AIQ BJR CKS DLT EMU FNV GOW HPX 愛依「うーん、でもこれじゃまだよくわかんないよね……」 灯織「愛依さん、算数の基本です! 掛け算は左右を入れ替えても問題ない、ですよね!」 愛依「そっか……!」 AB CD EF GH IJ KL MN OP QR ST UV WX 愛依「あ、こっちのほうが……なんか、見えてきそう……!」 灯織「アルファベットを8×3(3×8)に整列させて、あまりのYとZはないものとして考える……プレートのメッセージはそれを指していたんです!」 愛依「てなると……あとは、あの暗号だけだね!」 『ABJRQIA DCKLTSKLD EMU HGOWXPO』 ------------------------------------------------- 1.パスワードを入力する【数字4桁】 2.観葉植物を調べる(済) 3.置物を調べる(済) 4.愛依に相談する(ヒント) ↓1 735: ◆zbOQ645F4s:2021/10/01(金) 21:31:01.50 :/fY6YMbW0 30分が来たので一部修正 ヒントとしてもさっきのが出せるのは最後になるかなといった形なので 4を自動進行にして再安価 ------------------------------------------------- 1.パスワードを入力する【数字4桁】 2.観葉植物を調べる(済) 3.置物を調べる(済) 4.愛依に相談する(自動進行) ↓1 736:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/10/01(金) 21:34:09.17 :unkD6adb0 1.パスワードを入力する【1234】 737: ◆zbOQ645F4s:2021/10/01(金) 21:36:02.45 :/fY6YMbW0 1 選択 【1234】 灯織「とりあえず入れてみましたが……」 ブブー! 灯織「さすがに違いますね……」 愛依「まぁこれで通ったらセキュリティがガバいって感じだよね……」 (うーん……あと少しまで、出かかってるんだけどな……) ------------------------------------------------- 1.パスワードを入力する【数字4桁】 2.観葉植物を調べる(済) 3.置物を調べる(済) 4.愛依に相談する(自動進行) ↓1 738:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/10/01(金) 21:42:19.90 :unkD6adb0 1.パスワードを入力する【1331】 739: ◆zbOQ645F4s:2021/10/01(金) 21:44:27.87 :/fY6YMbW0 1 選択 【1331】 ブブー! 灯織「これも違うみたいですね……」 愛依「うーん、さっきの暗号をやっぱ読み解かなきゃいけない系だよね……?」 灯織「8×3で作った表、あれにも意味があるはずなんですが……」 ------------------------------------------------- 1.パスワードを入力する【数字4桁】 2.観葉植物を調べる(済) 3.置物を調べる(済) 4.愛依に相談する(自動進行) ↓1 740:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/10/01(金) 21:45:30.05 :ahL0JSiRO パスワードを入力する 0816 741:ヒントなし版のテキストになるので一部かぶります、ご容赦ください ◆zbOQ645F4s:2021/10/01(金) 21:47:01.22 :/fY6YMbW0 1 選択 『0816』 ピピッ よかった、正解みたいだ。 なんとか導き出したパスワードを入力するとその液晶は緑色に光り、部屋のそこら中から駆動音が聞こえてくる。 これでようやっと、この学園最後のエリア・地下階に行けるようになる……! 愛依「灯織ちゃんスゴ! なんでパスワードわかったん?!」 灯織「いえ、そう難しいものではありませんでしたよ。あの算数の問題を、別の形のものだと捉えなおすとすぐに結論にたどり着けました」 愛依「算数の問題を……?」 灯織「3×8の計算式。あれは計算式ではなく、集合の形式を現していたんです」 愛依「シューゴー……?」 灯織「……ほかのところから説明いたしますね。問26、あれは問題番号が26なのではなく、『26』という数字がまつわる問いだという意味なんです。身近なもので26というと何か思いつきませんか?」 愛依「んー……?」 灯織「……アルファベットです。AからZまでその総数は26。これを3×8の形式で並べなおします」 愛依「……あっ! 余り2ってそっから?! 26個のものを3×8で並べなおすから!」 (よかった、なんとかついてきてくださっているようだ) 『アルファベットは26個存在しているが、これを無理やり3×8で並べなおす。その時発生する末尾のあまり2個の文字、YとZは【切り捨て】=【なかったもの】とする』 灯織「この規則に従って並べなおすとこのようになります」 AB CD EF GH IJ KL ML OP QR ST UV WX 愛依「……あれ、この並びって!」 灯織「そうです、ちょうど四分割すると、それぞれのブロックと重なるような並びになって植木鉢下の暗号と合致するんです。あとはあの暗号の通りにアルファベットをなぞっていくと……」 『ABJRQIA DCKLTSKLD EMU HGOWXPO』 愛依「……あっ、『0816』!」 灯織「そう、ちょうどその軌跡が数字を現すことになるんです。デジタル時計と同じ要領ですね。それに従ってパスワードを入力すれば、無事解決といったところです」 愛依「は~……すっご、よく考えつくわ」 灯織「そんな……大したことないですよ」 742: ◆zbOQ645F4s:2021/10/01(金) 21:48:05.91 :/fY6YMbW0 べた褒めする愛依さんを前に謙遜していた、その時だった。 ついに準備が整ったらしく、地下階への入り口が開かれた。 ……想定外の形で。 ドッカーーーーーーーン!! 愛依「え、えええええ?! か、壁が崩れ落ちたんだけど?!」 灯織「み、見てください愛依さん! あそこ、階段が見えます……下に下る階段が!」 てっきりエレベーターの行く先に地下階が追加されるものだとばかり思っていたけど、当てが外れた。 いや、モノクマならこういう意味のない裏の掻き方をしてくるものだとわかっていたのに。 すっかり騙されてしまったことが少し腹立たしい。 愛依「うち、みんなを呼んでくるね! 地下に行く階段が見つかったって!」 灯織「あっ、愛依さん……行っちゃった」 愛依さん、すっかり張り切って……制止する間もなく行ってしまった。 まだ崩れ落ちたばかりの壁からは砂煙が舞い上がっている。 ……でも、私も愛依さんほどではないがどこか体が舞い上がっているようで落ち着かない。 この砂煙が収まるまで、なんて待っていられないのだ。 「……よし」 私ははやる気持ちを抑えることも知らず、そのままその中へ飛び込んでいった。 743: ◆zbOQ645F4s:2021/10/01(金) 21:49:26.38 :/fY6YMbW0 ------------------------------------------------- 【学園地下階】 突如として現れた階段を下っていくと、ついにこの学園の最後のエリア・地下階にたどり着いた。 学園の地上階は一応は学園としての体裁を守ってはいた。 教室然とした教室に、実際学校といえばで名前の挙がる専門教室の数々。 希望ヶ峰学園という高次元の尺度でそれらが再現されていた。 ……にも拘らず、地下階はそれらを鼻で笑うような。 「……なに、これは」 形容するなら研究所とでも言おうか。 あの目にどぎつい発色の電灯は廊下にも点灯していない、白を基調とした清潔感すら漂う内装。 それでいてどこかゴージャスな雰囲気もある装飾が為されている。正直地上とはまるで同じ建物とは思えない、こちら側が黒幕の趣味ということなのだろうか。 そんなこれまでにない雰囲気に気圧されながら、私は地下階の探索を開始した。 さて、どこから調べようか…… ------------------------------------------------- 1.中央制御室 2.モノクマプライベートルーム 3.おしおきメンテナンスルーム 4.トレーニングルーム 5.技術開発室 ↓1 744:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/10/01(金) 21:49:47.25 :ahL0JSiRO 1 745: ◆zbOQ645F4s:2021/10/01(金) 21:52:50.87 :/fY6YMbW0 【コンマ判定25】 【モノクマメダル5枚を獲得しました!】 【現在のモノクマメダル枚数…56枚】 ------------------------------------------------- 【中央制御室】 地下階の文字通り中央に構えているのがこの大きな部屋。 円柱状のその間取りをはじめ理解しがたかったが、実際に足を踏み入れてみると即座にその意味を理解する。 この部屋は、学園の中枢なのだ。 私が十人以上縦に並んでも足りないだろう巨大な発電機が堂々と鎮座し、そこから枝分かれするような無数のケーブルが壁に接続している。 この学園の設備ははっきり言って規格外だ。 高校、大学、研究施設……そんなどころの話ではない、下手すれば一自治体レベルの電力が必要になるやもしれない。 それをこの発電機一つで賄っているんだろう。 モノクマ「どう? すごいでしょ、これがこの学園の心臓……中央制御室だよ!」 灯織「……やっぱりそうなんですね、この学園の設備はすべてここで?」 モノクマ「うん! 原動力となる電力はこいつが生み出してるし、ここから機械も制御できるよ? 試しに空気清浄機を暴走させて学園を真空にしてみようか?」 灯織「や、やめてください!」 (……まったく、油断も隙もありゃしない) ひとまずこの学園にいるうちはこの部屋で暴れたりはしない方がよさそう。 巨大な発電機からは一度離れて、周囲を調べることにした。 746: ◆zbOQ645F4s:2021/10/01(金) 21:55:15.93 :/fY6YMbW0 ------------------------------------------------- 【ジェネレーター】 部屋には中央の発電機から直接電力を引いている機械が置いてある。 これまた規格外のサイズ……だけど操作するモニターはかなり小さなものだ。触っては見たけど反応はない。 何かライセンス的なものが必要みたい。 「……あれ?」 操作はできないものの、ある程度いじることはできる。 手の届くところには透明なフィルター、その取っ手を引くとすんなりと開き……見覚えのあるそれが姿を現した。 これは……【思い出しライト】だ。 私たちがこの学園に踏み入る際にモノクマに奪われていた希望ヶ峰学園と第78期生の記憶。 それを取り戻すきっかけになった機械なんだけど、なぜこんなところに? モノクマはここからこのライトを持ち出したのだろうか、と改めて機械を観察すると操作盤とは別にまたモニターを見つけた。 しかもこっちは点灯していて、何か文字を読むことができる。 『LOG:希望ヶ峰学園 78期生』 ……これって? コトダマゲット!【思い出しライト】 〔照射した相手の記憶を呼び起こす不思議なライト。中央制御室の一角に落ちており、その近くの装置のモニターには『LOG:希望ヶ峰学園 78期生』とあった〕 747: ◆zbOQ645F4s:2021/10/01(金) 21:57:09.94 :/fY6YMbW0 ------------------------------------------------- 【マザーコンピューター】 正直なところ、触れるか触れまいかずっと悩んでいたんだけど…… この部屋には明らかに異質なものがもう一つ。 それはなんなら超巨大発電機よりも存在感を放っていて……今にもこちらに話しかけてほしそうに視線を寄せているのだ。 『巨大なモノクマの頭部』、そうとしか形容のできない物体がコードに繋がれている。 『おーい! いい加減ボクにもかまってよ! ここに人が来るなんてめったにないんだしさ、お話の相手ぐらい……ねえ、いいでしょ?! ウサギとモノクマは寂しいと死んじゃうんだよ?!』 灯織「うさぎが孤独だと死ぬなんてデマカセですよ……ただ病気が他の動物に比べてわかりづらいから飼い主が放っておくと死んでしまうケースが多くて、そこから誤解されたそうです」 『おっ! やっとこっち向いてくれたね! お話、お話ししようよ!』 (……しまった、ついマメ知識を披露してしまった……) (まあ、いいか……どうせこれも調べる予定ではあったんだし) 灯織「……雑談の相手をしている暇はありません、我々の調査に協力していただけるなら少しの間聞き取りということで応じることはできますが」 『チェー、なんだか事務的だなぁ……風野さんって、情報通りの人なんだねー』 灯織「……情報?」 (今、何か気になることをこぼしたような……) 748: ◆zbOQ645F4s:2021/10/01(金) 21:59:26.68 :/fY6YMbW0 (というか、このモノクマ……なんだか様子がおかしい、私たちが普段接するモノクマとまるで人格が違うような……そこまで不快感のない人懐っこさがあるというか……) 『うん、ボクはオマエラコロシアイ合宿生活の参加者全員のデータはインプットされてるけど、逆に言えばデータでしかオマエラのことを知らないんだ』 灯織「……あなたは黒幕とはまた別の存在、ということですか?」 『うーん……まあ、そういうことになるのかな? いや、でも黒幕って言えば黒幕なのかな……』 灯織「なんだか随分と歯切れが悪いですね……」 『うん、風野さんの言う黒幕の定義が今の文脈からではわからないんだ。ボクはこの学園の管理系統を指揮している、その意味合いでは黒幕ともいえるけど……コロシアイ合宿生活に招集した張本人ではないから、その意味合いでは黒幕ではないんだよ』 灯織「……え?」 『うーん、せっかくこの部屋に来てくれたお客さんだから正確な回答をしたいんだけど……なんだか難しいなぁ』 灯織「ちょ、ちょっと待ってください!? い、今あなたは……この学園を管理している、そう言ったんですか?!」 『うん、そうだよ。なんたってボク、モノクマはこの学園の学園長なんだからね!』 (それって……黒幕がすべてを管理していたわけではないってこと……?) 灯織「すみません、あなたの言う学園の管理、もう少し詳しくうかがえますか?」 『うぷぷぷ……興味津々って感じだね。いいよ、なんだかボクも話すのが楽しくなってきたところだから!』 749: ◆zbOQ645F4s:2021/10/01(金) 22:00:43.10 :/fY6YMbW0 『このコロシアイ合宿生活の黒幕は当然だけど風野さんと同じく人間だからね。どうしても体力には限界があるし、休憩が必要になるタイミングがあるんだよ。だからそういうときに学園の監視を行っていたのはボクになるね!』 灯織「……! それはつまり、深夜などのタイミングなどは黒幕本人は監視していなかったってことですか?!」 『そうだね……一応、事件や異常が起きたら報告するプログラムになってるけどね。それ以外の情報は基本的にボクが預かる形かな。誰かが誰かを殺したり、脱出のために学園設備を破壊したり、そういうのはすぐに緊急事態として報告することになってたんだ』 (……それって、深夜なら一部黒幕の監視を免れることができたってことなんじゃ) 『あとはどうしても人間の力じゃ難しい物資の補給とかかな。黒幕の正体がうっかりばれてしまうリスクもあるし、ボクの管理のもとオートメーション化されてたんだよ、エッヘン!』 (……よくよく考えてみたら当然のことだ。もうここでの生活は一か月にも及ぶ。それを人間一人で管理しきれるはずがない) (なら、必然的にそこに付け入るスキは生まれるはず……!) コトダマゲット!【コロシアイ合宿生活の運営】 〔コロシアイ合宿生活の運営はすべてがすべて人力で行われていたわけではない。物資の搬入などはオートメーション化されており、深夜の監視は黒幕自身は行わずAIに任せていた〕 750: ◆zbOQ645F4s:2021/10/01(金) 22:02:44.51 :/fY6YMbW0 灯織「ありがとうございます、大変有意義なお話が聞けました……でも、いいんですか? あなたは黒幕の側のコンピューターなのでは……?」 『大丈夫大丈夫! ボクは別にどっちの味方でもないんだ、だってそうでしょ? 完全に黒幕の側ならこんな情報を話しもしないし、キミたちの味方ならとっくにこの学園系統をすべて停止させて玄関ホールの扉だって開けてる』 『ボクはただ、このコロシアイ合宿生活を観測し続けるだけのAIなんだよ。本当にそれだけさ』 灯織「……なるほど」 なんだか不思議な体験をした気分だ。自立思考するAIとの会話なんて、テレビの中でしか見なかった……それでいえば貴重な体験なのかもしれないけど。ただ、このAIは本人が言う通り私たちにとって敵でも味方でもない。 私がすべきなのは、この体験に歓喜することでもAIに同情することでもない。 得た情報を使うべき使い方をするだけのことなんだ。 ……だって、ほら。振り向いたらマザーコンピュータは黒幕と全く同じ笑みを浮かべているんだから。 ------------------------------------------------- この部屋で調べられるのはこれくらいかな……? 少しでも真相に近づけているならいいんだけど…… 1.モノクマプライベートルーム 2.おしおきメンテナンスルーム 3.トレーニングルーム 4.技術開発室 ↓1 751:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/10/01(金) 22:03:52.13 :unkD6adb0 2 752: ◆zbOQ645F4s:2021/10/01(金) 22:07:12.28 :/fY6YMbW0 【コンマ判定13】 【モノクマメダルを3枚獲得しました!】 【現在のモノクマメダル枚数…59枚】 ------------------------------------------------- 2 選択 【おしおきメンテナンスルーム】 部屋の名前を見た時から、背中に悪寒が走っていた。 真乃、樹里、霧子さん、凛世、そして私。 5人の人間に牙をむいて、私を除いた全員の命を奪ってきた最悪の存在。 それを管理し、維持するためだけに存在する空間。 今すぐにでも爆弾を放り込んでめちゃくちゃにしてやりたくなる。 この部屋にいる限り、彼女たちの死が心臓を内側から刺してならないから。 でも、この痛みをぐっとこらえて調査を進めるしかない。 私には武力も、黒幕を凌駕する知力もないから。 ____それが彼女たちの死に報いる唯一の筋道だ。 読む →
2021年10月10日 08:00 【ウマ娘】頭文字U 関連SS 【ウマ娘】頭文字U 【ウマ娘】頭文字U Second Corner 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/10/09(土) 20:52:20.56 :FPN2dwtU0 <トレセン学園・理事長室> コンコン たづな「失礼致します」 やよい「む、たづなか。どうした?」 たづな「理事長にお客様がお見えですよ」 やよい「来客? 誰だ?」 「お久しぶりです、理事長」 やよい「おお、君は!」 キング「キングヘイロー、ただいま異邦の地より戻って参りました」 やよい「歓迎ッ! 帰ってくるとは聞いていたが、わざわざ顔を出してくれたのか!」 キング「ええ。理事長とこの学園には今でもお世話になっていますもの」 たづな「懐かしいですね……キングさんがトゥインクルシリーズを走っていた頃のことは、まだ昨日のことのように思い出せます」 やよい「回顧っ! 黄金世代の一角として様々なレースに出場し、最後には新設されたばかりのURAファイナルズ短距離で優勝したんだったな」 たづな「本当に感動しました、私!」 キング「ま、まあまだ引退から数年しか経っていないですし、そんな昔のことのように言わなくても……」 やよい「そして引退後は、母君と同じ道を歩んでみようと、わざわざ私に報告してくれたな」 たづな「キングさんが手掛けた勝負服は、うちの生徒たちからも好評の声が聞こえてますよ。お仕事は順調なようで何よりです」 キング「ええ……まだまだデザイナーとしては未熟ですけど、いずれお母様をも超えてこの世界の頂点に立ってみせますわ!」 たづな「はい、がんばってくださいね♪」 読む →
2021年10月09日 21:00 上条当麻「熱膨張って知ってるか?」巴マミ「えっ?」 元スレ 全てのレス 1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/10/09(土) 17:44:05.051 :4BAaKPzN0.net マミ「ティロ・フィナーレ!」 さやか「さっすがマミさん!今日もバッチリ決まってる」 まどか「うん、かっこいいね」 ヤンヤヤンヤ マミ「いっちょあがりね」 マミ「暁美さんはこれまでの魔女とは違うとか言ってたけど、全然たいしたことなかったし」 マミ「やっぱり暁美さんとの距離は考えたほうがよさそうね」 読む →
2021年10月06日 22:30 エルフ13「用件を聞こうか……」ダークエルフ「どちらが最強の狙撃手(スナイパー)か証明してやる!」 関連SS エルフ13「用件を聞こうか……」依頼人「なんて鋭い目と耳をしたエルフだ……!」 エルフ13「用件を聞こうか……」ゴーレム「私カラ“幸セ”ヲ奪ッタ奴ラヲ殺シテクレェ!!!」 エルフ13「用件を聞こうか……」紳士「子供を売りさばく奴隷商人を始末して頂きたい!」 エルフ13「用件を聞こうか……」ダークエルフ「どちらが最強の狙撃手(スナイパー)か証明してやる!」 元スレ 全てのレス 1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/10/06(水) 20:34:03.671 :PjYFBo6O0.net 闇夜―― ビュッ! 暗殺者A「ぐあっ!」 ビュッ! 暗殺者B「ぎゃっ!」 隊長(なんだこの敵は!? どこからともなく矢を放ってくる!) 隊長(歴戦の暗殺チームである我々が、逆に的にされるなんて……!) 読む →
2021年10月06日 19:30 輿水幸子「机の下の恋と友情」 元スレ 全てのレス 1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/10/12(日) 19:58:58.91 :xmhNlbkro モバP「机の上系アイドル?」 幸子「そうです!」 モバP「なんで机の上? 何するつもりだ、幸子? というか、お前何があったんだ!?」 幸子「そんなの決まってるじゃないですか! 輝子さんたちは机の下系アイドルでしょう? だったら、ボクは逆に机の上系アイドルになろうと思いまして!」 モバP「思いましてって……」 乃々「も、森久保はそんなこと名乗った覚えはないんですけど……」 輝子「フ……フヒ……同じく……」 読む →
2021年09月28日 12:00 王妃「世界で一番強いのはだぁれ?」鏡「白雪姫だ」 元スレ 全てのレス 1:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:02:23.999 :uzm1XaJy0.net ― 城 ― 王妃「魔法の鏡よ」 鏡「なんだブス」 王妃「世界で一番美しいのはだぁれ?」 鏡「お前じゃないことだけは確実だな、ブス」 鏡「ちなみに世界一醜い、どうしようないクソ女はお前だ、ブス」 王妃「オホホ……じゃあ世界で一番強いのはだぁれ?」 鏡「……正直にいっていいのかい?」 王妃「なにを今さら。わたくしとあなたの仲でしょうが」 鏡「白雪姫だ」 王妃「なんですって!?」 読む →