2025年08月24日 07:00 水瀬伊織「ALICE」 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2016/08/19(金) 11:28:39.66 :GpaES6uQ0 「忙しい、忙しい」 それが私の白兎の口癖。 「でも、嬉しい悲鳴なんでしょう?」 そう言って笑う私に、困ったように微笑み返す。 夢を見ていた。私は、アリスのつもりだったのよ。 読む →
2025年08月02日 19:30 一台のシルバーカー 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2016/08/01(月) 13:54:14.37 :2/YuYt880 === 山道に、シルバーカラーの車が一台。 外観はひと昔前に流行った渋めなデザインで、 いかにも落ち着いた雰囲気のある車であった。 今、シルバーカラーの車は路肩に停車した状態で、 連絡を取ったロードサービス会社の車がやって来るのを待ちながら、 先ほど寄ったスタンドでの会話を思い出していた。 読む →
2025年04月29日 18:00 【モバマス】仕事前にレストランへ寄る話 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2017/05/10(水) 05:41:36.33 :gXs5PGWI0 ※ 久々のラジオドラマ風 ※ ナレーション(CV.大川透) === N『今回のお話は、スタジオに向かう途中の車内から始まります』 P「あー……お腹が空いて来ちゃったなぁ~」 冴島清美「何です突然? ……あ、信号青になりましたよ」 P「おっ、サンキュー」 清美「どういたしまして」 P「……じゃ、無くてだな。あーあぁ、お腹が減って来ちゃったなぁ~」 清美「……何が言いたいんですか、プロデューサー」 P「何ってお前ね、昔からよく言うだろうが。『腹が減っては台所』ってな!」 浜口あやめ「つまみ食いの極意ですかな?」 読む →
2025年04月01日 12:30 真壁瑞希「ポーカー・フェイス」 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2016/03/26(土) 15:05:02.73 :vW26XYea0 ※ このssにはオリジナル設定やキャラ崩壊が含まれます。 === 何を考えているか分からないと、よく言われます。 喜んでいるのか、悲しんでいるのか、それとも、怒っているのか。 自分ではしっかりと感情を顔に出しているつもりなのですが、 どうやら私と関わる大多数の人には、そのようには見られてないようで。 それはつまり、気持ちをきちんと相手に伝える事ができてないというわけです。 あぁ、だからいつまでも、「つもり」止まりなのですね。 読む →
2024年12月04日 07:00 【ミリマス】白石紬「彼女の笑顔はミリオンドル」 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2017/12/03(日) 00:14:58.50 :IeQoE4Hm0 === それはここしばらくの間を実家で過ごしていた私が久々に劇場へ顔を出すことのできたある日のことです。 開口一番と申しましょう。私たちのところへやって来た茜さんはいつにも増した爛漫さで。 「おっはようプロちゃんいい朝だね! こういう爽やかな一日の始まりは、グッドニュースで迎えたいとは思わない? 実は! あるのだ! そんなニュースが! さてさて一体それはなんでしょーか?」 と矢継ぎ早に言葉を捲し立て。 「ハイ残念ですけど時間でーす! 正解は、なななんと! 今あなたの目の前に立っている超絶美少女プリティーアイドル 野々原茜ちゃんのたーんじょーうびーっ!! ハッピーバースデー茜ちゃん! お誕生日おめでとう茜ちゃん!! さあプロちゃんよ、財布の紐を緩める準備はオーケーかい? 明日は朝から晩まで盛大に! ド派手に! ゴージャスに! 天使茜ちゃんの生誕を祝って祝って祝いまくるのだーっ♪」 などと身振り手振りも交えて大変な盛り上がりよう。 対するプロデューサーと私はと言えば、朝から食卓に特盛のカツ丼を振る舞われた胃弱な人の如く顔を曇らせつつ。 「……あー、そうな、誕生日な」 「本当ですか? それはおめでとうございます」 「もうもう二人とも元気ないよー? ほらほら、テンション上げて行こ?」 「いや、別段暗いつもりは無いんだが……」 「どちらかと言えば、茜さんが元気過ぎるのではありませんか?」 読む →
2024年05月29日 18:00 【ミリマス】「食べちゃいたいほど、愛してる」 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2017/05/30(火) 17:50:17.62 :Bv1bX58W0 米 百合です。お好きなカップリングを当てはめられるように極力人物名は排しました。 事務所在籍のアイドルから、お好きなあの子とその子を選んでお読みください。 ※ 後、既に内容を察した方はお戻りになることをおススメします。 万が一気分を害されても、責任は取れません。 === 「食べちゃいたいほど、愛してる」 この場合、「食べちゃいたい」は食欲ではなく性欲を意味する物だと言える。 と、言うよりそうでなくては困るのだ。 実際に恋慕の相手をむしゃむしゃと食べてしまう者など居ては大事件。 事が発覚した際は、ニュースサイトや新聞に、 『行き過ぎた愛が食人へ!』なんて見出しの記事が載ってしまうことになるだろう。 ……つまり今、一人の少女が目を落とす週刊誌の表紙のようにである。 読む →
2024年04月29日 12:00 【ミリマス】春の訪れ、未来の予感 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2017/05/28(日) 19:01:44.89 :QRCL/BKOo ※ 短いです。 === 未来の第一印象と言えば、 まず初めに「元気な子だな」という当たり障りの無いもので、 次が「アホの子だな」だったと記憶する。 その日、劇場正面の入り口で俺たち二人は出会ったんだ。 読む →
2024年04月20日 19:30 ミリP「これから百合子腹と呼ぶ!」百合子「後生ですから止してください!」 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2017/09/13(水) 18:42:54.36 :+o3eGOCj0 === N『ある日の、765プロ事務所』 プルルルルル……。 小鳥「あっ、プロデューサーさん。"いつものトコ"からお電話です」 P「あいあい、ありがとうございます小鳥さん」ガチャ P「はい、こちらニコニコ765プロ! 只今お電話変わりまして――」 小鳥「……ふっ、始まりましたよ律子さん」ニヤリ 律子「えぇ。分かってますとも小鳥さん」ニヤニヤ 美咲「?」 P「うん。はいはい。あー、えー、それはまた、なんですねぇ……」 P「ええ、それはそれは……てっめー! ざけんなこの野郎っ!」 美咲「!?」ビクッ!! 律子「きたっ!」 小鳥「始まった!」 読む →
2023年10月13日 07:00 【ミリマス】「心と体を合わせたら」 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2017/04/05(水) 18:48:11.23 :qwc16/mI0 === 花見とは平たく言って宴会だ。 宴会には余興がつきものであり、それはすなわち芸である。 よって花見に参加する関係諸氏の皆々において、それなりに人前で披露することができる何やらかを、 事前に準備しておくのは最低限のマナーと言えよう。 それは四月の訪れが一週間ほどに迫ったある日の事務所の物語。 二月は逃げる、三月は去る。 矢の如く過ぎ去りしこの時期の日々を汝、夢幻と見紛うなかれ。 「千早ちゃんがぶっ壊れた」 とはいえ目の前に広がるこの光景は、できれば夢であって欲しい。 天海春香は事務所の扉を中途半端に開けたところで、先の台詞を呟いた。 読む →
2023年08月19日 18:30 佐久間まゆ「あいくるしい」 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2016/05/13(金) 01:14:55.25 :kgPjdO9+0 === 「その瞳に吸い込まれそうだ」と彼が言った。 それが、私の心を掴んだ口説き文句。 指が踊る、指が躍る。 彼のコーヒーにはいつも角砂糖を二つ。 甘いものは疲れた脳に良いんだと、笑いながら言っていた。 読む →
2022年09月03日 21:00 前川みく「ハンバーグが鳴く頃に」 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2016/03/22(火) 06:40:39.76 :6MxfTFCf0 === 嬉しいことがあれば、びっくりハンバーグでお祝いしよう。そうしよう。 悲しいことがあれば、びっくりハンバーグで忘れよう。そうしよう。 なんにも無いときでも、びっくりハンバーグで幸せになれる。そうでしょう? だからびっくりハンバーグを食べましょう。そうしよう! びっくりびっくりびっくりびっくり、ハンバーグでびっくりしたのはだぁれ? ――びっくりレストランメニューより「びっくりハンバーグの歌」― 2: ◆Xz5sQ/W/66:2016/03/22(火) 06:42:36.27 :6MxfTFCf0 === 少女、神崎蘭子は絶句した。 何も驚きのせいだけではない。言葉が、口の中から出てこないのだ。 そして、まるでハムスターのように頬を膨らませた彼女は、 テーブルに置かれた皿の上、血のように赤いソースのかかったハンバーグを凝視する。 今、彼女の可愛らしい口の中では、肉汁溢れる塊がこれでもか! とういう勢いでその「うま味」を弾けさせており、 その美味しさと言ったら――今まで食べてきた、どの店のハンバーグよりも遥かに勝っていた――とにかく、 その感動を的確に表すための言葉を、彼女は咄嗟に思いつく事ができなかったのである。 「どう……美味しい……でしょ?」 そんな蘭子の反応を見て、対面に座る白坂小梅が、嬉しそうに首をかしげた。 それと同時に、普段は長い前髪で隠されている彼女の右目が、ずれた髪の下からちらりとその姿を覗かせる。 「ほひひぃ……び、ぶぃみにゃり!」 それが、蘭子の精一杯。 未だ咀嚼の終わらない彼女は再び口を閉じると、小梅の言葉に何度も頷くことで応えたのであった。 読む →
2022年06月01日 15:00 P「ここの事務所は二人きり」 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2016/03/27(日) 02:17:19.87 :4HWhAH1h0 ※ このssにはオリジナル設定やキャラ崩壊が含まれます。 === くらくらと目の前を、紫煙の煙が揺れていた。 紫煙とは煙草の先より立ち上る煙のことであり、「紫煙の煙」と続けると、それは重言となるのだが、 この場合に大切なのはそんな些細な誤りではなく、口に出したときのリズム感なのである。 「手、止まってますよ」 そんな僕を見て、ソファーに座る春香が言う。 その顔は手元の雑誌に落とされており、いかにも自分は興味は無いが、 私が言わないわけにもいくまいといった様子が見て取れた。 読む →
2021年04月16日 12:00 P「僕の千早は胸がある」 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2016/03/28(月) 19:38:56.45 :xBharFQc0 ※ このssにはオリジナル設定やキャラ崩壊が含まれます。 === 早速で悪いが、一つばかり訂正せねばならないことがある。 如月千早には確かに胸があったが、彼女自身は別に僕の所有物でもなんでもない。 なので、「僕の千早」というのは、誤りだ。ここに訂正を宣言する。 読む →
2020年12月31日 22:40 志保「三麺娘とソバの話」 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2020/12/31(木) 21:44:33.99 :31ioHmBu0 1.前ほどの話 例えレッスン終わりだったとして、冬の夜風は体に酷く沁みる。 コートに手袋、マフラーもして、ダメ押しに帽子を被ってても、ちょっとした衣類の隙間からびゅうびゅう沁み込んで来るんだから。 「くしゅん!」 「だ、大丈夫ですか静香さん?」 「ん、平気」 「はぅ……それならいいのですが。今日はまた一段と冷えますね」 と、続けたエミリーの口からも白い吐息。 彼女も寒さが堪えているんだろう、鼻先がすっかり赤くなっちゃってる。 それを見て、私もぐしゅっと鼻をすする。 すると前を歩いてた貴音さんが振り返って。 「二人ともよければもう少しこちらへと。……私の後ろを歩いていれば、少しは風よけにもなりましょう」 「そんな! 出来ませんよ貴音さん」 私はすぐにそう返した。 だってそうでしょ? いくらビル風を冷たく感じたって、先輩を風よけにするだなんて! 読む →
2020年09月07日 23:30 【ミリマス】琴葉は過度なスキンシップ行為を訴えたい! 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2020/09/07(月) 20:58:55.47 :V525dxyZ0 「すみません、こっち向いてください!」 「今回の噂についての真相を――」 「相手は高校を卒業したとはいえ、まだ未成年だって聞いてますが」 「これがきっかけになってユニット解散とか……!」 「自社で売り出し中のアイドルに手を出す罪悪感は無かったんですか!?」 次々にがなり立てられる質問と、通りを照らすフラッシュの雨。 被写体を、カッターで切りつけるような、鋭いシャッター音が幾重にも重なる。 そうして熱……。純粋な情熱でなくて、好奇や妬みが織りなす歪んだ形の下卑た熱意。 それが、画面越しでも強く感じられた。 お陰で肩が震えるような寒気を感じ、田中琴葉は乾かしたばかりの髪をくしゃり。 使い終わったドライヤーを手早く片付けると、改めてベッド上のスマホと向かい合う。 読む →
2020年03月05日 07:00 【ミリマス】恋知れ北沢チョコ渡せ 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2020/03/04(水) 21:53:47.07 :/vJmgnsF0 葉っぱも落ち切った街路樹に雪が足跡を残している。 風に触られ、冷たくなっていた公園のベンチに腰を下ろし、私はその時を待っている。 お昼前。街で一番人通りが少なくなる頃合い。 閑散とした園内の、入り口にある車止めを乗り越えてあの人は姿を現した。 普段通りの気取らない格好で、でも、少しだけ緊張してる……かな? それが私の気持ちと一緒だなんて、些細な共通点が妙に嬉しくって。 良かった。 私はホッとすると立ち上がって胸を撫で下ろした。 彼との距離が狭まって行く。 一歩、二歩。公園の中央。 向かい合ってお互いに見つめ合う瞳と瞳。 読む →
2019年12月04日 23:20 【ミリマス】ネコデューサーさんと冬の靴下 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2019/12/04(水) 22:38:53.67 :/r2p4Xlx0 その黒ネコは「志保君」と彼女を呼んでいた。 出会ったばかりの頃はまだ「北沢君」呼びだったのに、 ある時「北じゃわ君」とドヤ顔で舌を噛んでしまい、盛大に笑われてからはもっぱら「志保君」呼びで通していた。 対して、志保は彼の事を「プロデューサーさん」と呼んでいる。 他に「ネコタチ」「おやぶん」「毛玉」に「にゃーご」……それから「ツメツメトギトギシッポフリ」なんて変わったあだ名もあるけれど、 志保は黒ネコの役職である「プロデューサー」に「さん」をつけて、目上の者に対する敬意を何時でもしっかり払っていた。 読む →
2019年09月29日 08:00 【ミリマス】育と桃子は吸血がしたい 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2019/09/29(日) 01:07:14.56 :wEDTEyMZ0 ハッと意識を取り戻すと、俺は両手足を縛られてる状態で布団の上に座っていた。 丁度前屈を始める前みたいに左右の足を放り出して、 その足首がロープみたいな物でガッチリと固定されているのが理解できた。 薄暗い視界の中で身じろぎすれば、後ろ手にされた両手がガチャガチャ冷たい悲鳴を上げる。 手錠だ、とぼんやりした頭でゆっくり理解して行った時、耳元で聞き覚えのある彼女の声が聞こえたんだ。 「お兄ちゃん起きた? 桃子だけど」 それは暗がりの中に突然灯ったハッキリ見える明かりのように。 声のした方へ向いてみれば、そこには見知った少女の顔があった。 周防桃子、俺の担当しているアイドルだ。 「プロデューサーさん、わたしもいるよ?」 それから、今度は反対から。 見ればそっちにも女の子が一人座っていて、 中谷育、彼女も俺が担当している765プロダクションのアイドルだった。 読む →
2019年08月11日 21:30 【ミリマスSS】家に帰れば琴葉が待っている 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2019/08/11(日) 20:15:10.55 :hJ05PNkl0 俺には愛する嫁がいる。 田中琴葉って可愛い嫁がいる。 彼女は昔アイドルだった。今では女優の肩書きの、そんな女性を生涯の伴侶に出来たのは 俺の人生において最大のラッキーイベントだったと誰彼構わず自慢できる。 というか誰でもいいから聞いてくれ。俺はこの幸せを自慢したくって仕方がない。 読む →
2019年06月28日 23:00 【ミリマス】未来は神様と思い出したい 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2019/06/28(金) 21:31:34.03 :lQC6ORQF0 ははは、はーんあん。 ははは、はーんあん。 文字に書き起こすと鳴き声はまさにそんな感じで。 あ、鳴き声じゃなくて泣き声ですね。 とにかく、私が呼びだされた時にははは、はーんあん。 「静かに!」 ぴっ、と彼女の動きが止まり、私はコホン! と神々しく咳ばらいをついて言ったのです。 読む →
2019年05月10日 22:00 「核のボタンを押してください!」 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2019/05/10(金) 21:06:48.10 :rBcPHpC60 「核のボタンを押してください!」 人類救済コントロールセンターに響いた声はしかし、その場を占める重苦しい沈黙によって空耳のように扱われた。 室内には制服を着た人間が四、五人。 その誰もが絶望を堪えるように沈痛な面持ちで座っている。 「聞こえませんでしたか、局長? 今こそ核の出番だと言ってるんです」 中でも一番若いワカモトがそう皆に進言したのだった。 核。ご存知核ミサイル。恐らくは人類史に残る破壊力を有していた兵器の名前である。 ワカモトの、そして職員たちの視線が局長に集まった。 読む →
2019年04月27日 07:00 【ミリマス】幸福至上主義者達のサンドウィッチ 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2019/04/24(水) 23:26:35.23 :q0ukqms/0 貰ったプレゼントを試してみたいのだ、と美也が話しかけてきたのは、 お祝いムードも落ち着きを見せ始めたパーティの真っ最中であった。 柔らかく微笑む彼女の腕には、この日私が贈ったばかりの大きなクッションが抱えられて、 それは一見すると巨大なサンドイッチのような、誰がどう見てもサンドイッチのような、 むしろサンドイッチ以外の何物かに見えたのなら眼科へ行くことを勧めるレベルのサンドイッチが抱きしめられていた。 ちなみに具材はベーコンレタストマトである。 読む →
2019年04月15日 01:00 【ミリマス】静香「黙して語らず」志保「されど雄弁」 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2019/04/14(日) 23:44:39.54 :BI+ycsxU0 そもそも明け透けに考えれば、模範的な食生活と習慣的な運動に加えて 最低限の快適な睡眠時間も確保した生活を送る一介の女子中学生が、 医師から一切の問題を発見されない優良健康体として 花丸を貰えるなんて1たす1が2になるレベルで当然至極の帰結であり、 そうなると生物学的分類上雌雄の分かれた生き物なれば 持ちうる最後の欲求を解消せんと本能が疼くもまた摂理なのだという話で。 読む →
2019年03月10日 01:05 如月千早がブスなワケ 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2019/03/10(日) 00:13:07.71 :mXNAEsvV0 如月千早と言う少女は、なるべくしてその立場に甘んじていると言うか、 アイドル候補生として事務所に所属していたものの、どうにも垢抜けない少女であった。 いいや、ここは心を鬼にしてハッキリ言おう。 彼女は酷くブスであった。 毎朝鏡を見ないのか、それとも鏡が家に無いのかもしれない。 肩ほどまで伸ばした長髪は手入れの後が一切なく、いつでも枝毛が飛んでいたし、 人を容易には寄せ付けない鋭さを持った眼光の上には無造作な眉が鎮座してる。 読む →
2019年01月20日 00:30 【ミリマス】志保は弟に助言を与えたい 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2019/01/19(土) 23:42:32.30 :10Ne4ngY0 === 北沢陸、五歳。 少年は冷蔵庫からキンキンのヤクルト容器を取り出すと、 憂いた手付きで蓋を開け、溜息と一緒に乳酸菌を胃袋の中へ納め入れた。 そして小さくげっぷ、ゴミはゴミ箱へ。 肩から外す鞄は彼が保育園のお世話になっていることを周囲へ示す証である。 その一連の様子を姉は見ていた。 北沢志保、十四歳。 彼女は買い物袋の中身を冷蔵庫へと移しながら、 この愛しき弟が何か重大な悩みを抱えている事実にそれとなく気がつき始めていた。 読む →
2019年01月15日 15:00 【ミリマス】琴葉「夜風と共に」恵美「出掛けようよ!」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2019/01/12(土) 22:55:29.45 :CPwA4cva0 琴葉「夜中に宿題をしていたら、突然窓がノックされた」 琴葉「コツコツコツ、と軽く三回」 琴葉「……お化けかな? なんてちょっぴり怖くなったけれど」 琴葉「確かめない方が気味が悪い……。私は勇気を振り絞って」 琴葉「自室のカーテンを恐る恐る開けたのだった」 窓に張り付く所恵美 無言でカーテンを閉める琴葉 琴葉「――さぁ、切り替えて宿題の続きしようっと♪」 恵美「待って! せめてワケを聞いてっ!!」コンコンココン! 読む →
2018年12月03日 23:59 【ミリマス】茜ちゃんと踊る馬鹿人間 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2018/12/03(月) 22:50:55.73 :HY1MskrZ0 === 十二月、それは新年へ向けたカウントダウン。 突入すれば「一年過ぎるのも早いもんだ」なんてしみじみ振り返ってみたり、 まだ半月以上もあるというのにクリスマスの輩があちこちに姿を現したり。 とにかく日本人というやつが、八月と並んで馬鹿に陽気になるのが十二月なのではないだろうか? また、読者諸氏には知られた話であるだろうが、 吹き付ける海風の勢いが増そうと765プロライブ劇場は相変わらずの常春気分。 女三人寄れば何とやら、と言ったお決まりのフレーズが安売りされているようなこの場所では、 まぁ、季節というのは基本あって無いようなモノであり、彼女らのプロデューサーである私としては、 順調に増えだすグルメロケと年末年始のイベントラッシュの方が余程寒波よりも身近な悩みである。 読む →
2018年11月30日 08:00 【ミリマス】そのヒロインから逃げられない! 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2018/10/31(水) 19:57:10.67 :Q33A0XWw0 前略。 すっかり外も暗くなって、本日も賑々しい 一日を過ごした劇場からアイドル達が家路に向かうような時間。 「プロデューサーさん、さようなら!」そう言ってすれ違う少女たちの横顔に 「ああ、気をつけて帰るんだぞ」と手を振り返しながら廊下を進む。 中には「先にお店で待ってるわよ!」なんて 今夜も飲みのお誘いをしてくれるありがたいお姉さんなんかもいる。 読む →
2018年11月23日 08:00 【ミリマス】彼女の手本は星井美希 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2018/11/23(金) 00:46:52.45 :9MYgzm480 『伊吹翼、アイドル十四歳。彼女は筋金入りの気分屋である』 2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/23(金) 00:49:37.20 :9MYgzm480 === そもそも我らが765プロにおいて、気分屋とは困ったちゃんの別称としても用いられている言葉だった。 幾つか例をあげてみれば、行動の前には屁理屈をこねて意見をする、責任感の所在が不明、 面倒くささから練習も遅刻を繰り返し、興味が持てない仕事にはサッパリその身は引き締まらず、 やる気を出させるにはいつでもなだめすかしの一工夫が必要等等々……。 これらを踏まえて先の紹介を今一度繰り返せば、『伊吹翼は筋金入りの困ったちゃん』だと訳することもできるだろう。 思わず「参りました」と頭を抱えたくなってしまうような、手のかかる少女をまとめて表す言葉が"気分屋"と。 もしもこれだけを伝えられたならば、気分屋とは全くもって不名誉極まりない称号である。 が、私個人はしばしばこの言葉に別の意味を持たせて使うこともあった。 読む →
2018年10月31日 19:15 【ミリマス】「プロデュース適性検査シミュレーション?」 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2018/10/16(火) 02:14:19.75 :m8HzqJt80 === 一体全体そりゃなんだい、と訊き返すより早く律子の説明はこう続いた。 「つまりですね。プロデューサー殿によって私たちがプロデュースされてきた経験を、 この度まるっと全てデータ化して、一本のゲーム仕立てにしちゃったソフト。 それがこのプロデュース適性検査シミュレーション、名付けて"アイドルマスター"っていうワケです」 「アイドルマスター? ……なーんかどっかで聞いたような」 「そりゃ、まぁ、なんちゃらマスターなんて名前はその辺ごろごろしてますから。で、ここからが本題なんですけど」 そうして律子は、次の発言の間を計るかのように眼鏡の位置をクイッとただし。 「ソフトの完成度をより高める為に、プロデューサーにはこのアイドルマスター……アイマスを実際に体験してもらえないかな、と」 読む →
2018年08月27日 23:35 【ミリマス】琴葉「プロデューサーレベルが」紗代子「上がりました!!」 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2018/08/25(土) 01:11:25.35 :ep1+7OqQ0 琴葉「プロデューサーのレベルがアップした。その不可解で不思議な現象は」 琴葉「劇場の定期公演も終わり、後片付けもあらかた済ませた頃に起こったのです」 読む →
2018年08月20日 01:05 【ミリマス】箱入り星梨花 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2018/08/20(月) 00:22:52.63 :SGk2YIgC0 その非常に奇妙な物体は、突如として劇場の中に出現した。 場所は事務室。 俺専用デスクのすぐ隣、 机と棚の狭間に位置するとっても窮屈な空間にだ。 朝にはまだ無かったと思う。 午前中、そして昼と、外で行う業務を完了させ戻って来たら置いてあった。 初めにソレを見つけた時、俺は青羽の美咲ちゃんが置いたのかな? なんて無難な予想を立てたものだ。 ただし、動機は一切不明とする。 読む →
2018年08月08日 21:00 【ミリマス】令嬢らは媚薬で抑えられない! 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2018/07/10(火) 00:19:47.17 :HZVkJLTW0 【一 腐れ鳥は爛れた夢を見る】 ・ここはご存知765プロダクション 小鳥「うふふ、ふふっ、ふっふっふー♪」 小鳥「天知る地知る人が知る。そして何より我が知る……!」 小鳥「ある時は怪しい露店を巡り回り。またある時はネットの闇をさらいすくい」 小鳥「業務の合間の時間を縫って探し求めたかの秘宝」 小鳥「その効果が絶大過ぎた故に、発売禁止を喰らった幻の!」 小鳥「あっ! 幻の香水『リタンガルヤ』! 又の名を媚薬『ヤリタガルン』!!」 小鳥「はぁーん……。今月先月先々月と肴のグレードを落とした侘しい晩酌が続いたけれど」スリスリスリスリ… 小鳥「プロデューサーさんを混ぜた飲み会にも行けなかったけれど!!」ダンッ 小鳥「ぬふふふふ……! この、魚の醤油さしに偽装された中身を一吹きするだけで――」 読む →
2018年07月07日 19:30 【ミリマス】紗代子は最高の瞬間を掴まえたい 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2018/07/07(土) 15:40:53.50 :LgMjPCNT0 【序幕 破顔】 その微笑みは狂気を孕んでいた。 人が浮かべて見せる表情のうちで、最も恐ろしいのは笑顔だと聞いた覚えがある。 そんな事をふと思い出してしまうぐらいには、だ。 画面の中に映る少女は、デジタルデータで記録されていたその少女は、私の心を怯えさせて、 思わず羽織っていた毛布に指をかけさせる程には見る者を圧倒したのだった。 読む →
2018年06月29日 21:30 【ミリマス】琴葉は毎日がブランニューデイ 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2018/06/29(金) 19:33:36.71 :XuoQ6Ng60 === 聴けば、たちまちのうちに心が弾むご機嫌なサックス。 そう表現するのがピッタリなイントロから始まったその曲は、私たちにとっては思い出の。 それは、丁度一年前。 地方で行われた撮影に、プロデューサーと二人きりで向かった帰りに知ったナンバー。 夜の高速は雨に降られ、車道は珍しいほどに開けていた。 トンネル内に等間隔で並ぶ照明を一定のリズムで追い越して、 対向車も、後続車もいない道を滑るように車は走っていく。 私は昼間の疲れが出ていたのか、車体を打つ滑らかな雨音と、 揺りかごのように揺られる振動に当てられて、つい、ウトウトと船を漕いでるような有様で。 読む →
2018年06月23日 10:00 【ミリマス】彼女は最後まで駆除したい 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2018/06/17(日) 11:34:26.72 :7ZeMEN950 === 十三歳の箱崎星梨花は、765プロのアイドルとして活動をしている一方で、 アジリティのハンドラーを特技にしている少女だった。 アジリティとは、簡単に説明すると犬の障害物競争で、 ハンドラーとは、競技を行うワンちゃんに的確な指示を出す役目を持つ人間のことだ。 当然、良い成績を出すためには一人と一匹の信頼関係が重要で。 それは普段の接し方、愛情の掛け方でも顕著な違いが表れる。 まるで機械のように正確に、飼い主の指示に寸分違わず従うよう徹底的な調教を行う者もいれば、 星梨花のように愛犬とお友達感覚で付き合う者もいるだろう。 ハンドラーは特技であってプロではない。 彼女にとってこの"遊び"は、愛犬ジュニオールとの一種のコミュニケーションツールなのだ。 読む →
2018年06月15日 21:10 【ミリマス】彼女はその手を繋ぎたい 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2018/06/09(土) 09:08:45.99 :92nMLp/t0 === 新参者のこの私が、765プロライブ劇場に 『お昼寝部』なる活動の存在があることを知ったのは、 歌を教え教わる先生と生徒の立場でありながらも、 同時に、アイドル仲間でもある環ちゃんとお話してた時。 「みんなで色んなトコ行って、遊んでから、眠るんだぞ!」 いつでも元気一杯の環ちゃんは、 その時も説明をしている間ずっと忙しなく体のどこかをぴょこぴょこさせて。 身振り手振りのその度に、彼女がたてがみのように括っている長い髪の束が、わさわさ。 三時のおやつにと用意されたケーキを食べるのと、 お話をすることの二つを同時にこなそうと無茶するから、 テーブルの上には口の中に入れ損なったスポンジなんかが、ぽろぽろ。 読む →
2018年06月08日 00:30 【ミリマス】彼女は気持ちを確かめたい 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2018/06/07(木) 23:21:23.84 :ODZrmv780 === 別に困らせたかったワケじゃないの。 ただ、少し、ほんのちょっと、お互いの気持ちが気になった……それだけ。 だからパパっと着替えに袖を通すと、私は一人ぼっちの部屋から出発。 コンコンコンとノックしたら、ホテルのドアは望み通りに開いてくれた。 「……麗花か、一体どうしたんだ?」 扉と壁との隙間から、顔を覗かせた彼は何だかぐったりしてるみたい。 多分だけど、やっほー! って私が声かけても、やっほー! って返っては来なさそうな。 そんな疲れた顔をしてる。それにそれに、まだワイシャツ姿のままでいるし。 ホテルに着いたのが二時間前。ご飯を食べたのはその後すぐ。 私がお風呂を出たのが、大体三十分ぐらい前のことだから――。 読む →
2018年06月07日 20:30 【ミリマス】彼女は感謝を伝えたい 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2018/06/07(木) 19:27:39.87 :ODZrmv780 === 睡眠不足は仕事の敵だ。頭の回転が鈍くなる、集中力が落ちていく、 判断力は低下するしお肌も荒れて良いコトは無い。つまらないミスだって増える。 だから適度な仮眠を取ることは決してサボりなんかじゃなく、むしろ業務上必要な行為だと言っていい。 特に自分の時間が持てなくて、タイトなスケジュールを強いられる プロデューサー業なんかをしていると、慢性的な睡眠不足に頭を悩ますことになる。 その日だって、俺は大真面目に仕事をこなしてたワケなのだが。 「プロデューサーさん、また欠伸ですか?」 言われてグッと口を閉じる。少女はデスクから舞い落ちた書類を拾い上げて、 呆れたような視線を俺へと投げかける。――北沢志保。 今度プロデュースすることになったユニットメンバーのうちの一人が、 相談があるとやって来た午後の事務室だった。 読む →
2018年05月31日 09:00 【ミリマス】俺の気苦労は杏奈絡み 関連SS 【ミリマス】俺の係は"杏奈係" 【ミリマス】俺の気苦労は杏奈絡み 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2018/05/31(木) 01:05:40.05 :s7C2zAI30 === 小さな頃から言われてた。 「朔也、お友達は大事にしなきゃダメだからね」 俺より三つ上の姉はいつも正しい。 とにかくどこまでも真っ直ぐで、ひねたところの無い人だったから、 幼い俺は素直に聞き入れ友情を大事に扱った。 小学校に入った時、大真面目に友達を百人作ろうとしたりした。 結局叶わなかったけど(大体、時間も体も足りなすぎる!)それでも仲の良い友達はいるワケだし、親友と呼べる相手だっている。 連中とは中学に入っても付き合いがあり、むしろ、今まで以上に友情を育んでいるフシだってある。 つまり、助言は役に立ったのだ。 日々充実した学生生活を送れるてることを姉に感謝。 ……だけどたった一つ、そのせいで思い悩むことがあるとすれば。 2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/05/31(木) 01:07:26.16 :s7C2zAI30 本作は 【ミリマス】俺の係は"杏奈係" http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1495638491/ の設定を練り直した物です。 弟君の名前はアルスみたいなものなので、好きな名前に変えてお読みください。 読む →
2018年05月17日 20:00 【ミリマス】北上麗花と星を知る者だよ茜ちゃん 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2018/05/17(木) 12:20:34.91 :Fypyj9yR0 === あのね、よくさ、物語は先が見えないからこそ面白い! だとか、 突然のハプニングを楽しんでこその人生だよね♪ なんて粋がっちゃう人いるじゃない? 別に他人のライフスタイルを真っ向からヒテーする程心狭いつもりじゃないんだけどね、 だからと言って毎度毎度、それに巻き込まれるってんじゃ正直堪ったもんじゃないのである。 読む →
2018年05月12日 18:00 【ミリマス】このみ「いわゆる一つのぱにっくホラー」 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2018/05/12(土) 14:21:05.66 :Yjk5w41g0 === 突如として劇場に響き渡った絹を裂くような乙女の悲鳴! 偶然にも廊下にいたこのみと風花は声のした方へと疾く走る、走る! 「一体何があったっていうの!?」 「このみさん! あれを見てください!!」 勢いよく楽屋に駆け込んだ二人をショッキングな光景が出迎える。 風花が指でさすその先では、二つの人影が床の上で激しく取っ組み合っている最中だったのだ。 読む →
2018年04月24日 15:00 【ミリマス】美也「あの~、私になにかご用ですか~?」 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2018/04/24(火) 12:02:51.51 :qY3VMTCq0 「待ってくれ、待ってくれよ! そうさ、用があるんだ。 たったの五分だけでもいい、アンタはあたしの話を聞かなきゃいけないワケがある。 時間が惜しいのは知ってるさ。 だけどこのまま出発しちまっちゃ、アンタに良いことなんて一つも無いぜ。 そいつを伝える為だけにだ。ご覧の通り、あたしは無茶してここまで来たんだから。 読む →
2018年04月15日 09:30 【ミリマス】所恵美「『思わせぶりだぞこん畜生!』」 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2018/04/15(日) 04:02:19.45 :g3FQvVoU0 === 「なあ、今日は少しぐらい遅くなっても大丈夫だろ?」と プロデューサーに訊かれた時、所恵美の胸は小さな高鳴りを感じることになった。 その日、四月の十五日は恵美にとって特別な日。 いわゆる一つのバースデーであり、祝われるのは自分であり、 そして世界中の四月十五日生まれが誰かからの祝福を受ける日でもあった。 現に、恵美はオフと言う名の祝福を彼から貰っている。 おまけに一日プロデューサーを好きにしていいというおまけつき。 今だって彼の腕には二人で回ったショップの袋が鈴なりで、道行く人が恵美らを見れば、 正にショッピングを楽しむ彼女と荷物持ちの彼氏といった様子だった。 読む →
2018年04月02日 22:30 【ミリマス】金髪撫子と桜餅 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2018/03/30(金) 23:04:12.43 :Utw2bSui0 「――だからさ、俺はエミリーに『春の和菓子と言えばこれ!』って物を教えたくて」 「ふふっ、分かっています仕掛け人さま。私のために選んでくださったお菓子です。例えそれがどのような物でも私は素直に喜べます」 「エミリー……! そう言ってくれると俺も本当に助か――」 「……ただ、それとは別に抹茶菓子を選ぶ時間を頂けなかったことだけは」 「わ、分かった! それは俺が悪かったよ。……ひとっ走りして買って来る。いつものロールケーキでいいかい?」 仕掛け人さまは慌てたようにそう言われると、私に頭を下げ椅子から立ち上がられました。 そんな彼のお顔は「真に面目ない!」といった様子。 背広の上着を着直して、慌ただしくお部屋を出ていってしまいます。 そうしておやつ時の事務室に一人、ぽつねんと取り残された私は「もう、仕掛け人さまったら」と小さなため息をつくのでした。 読む →
2018年03月28日 07:00 【ミリマス】北上麗花と甘い二度寝♪ 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2018/03/25(日) 21:10:04.91 :kaasFsJs0 === 目覚めれば麗花の隣に彼はいた。 だがなんら不思議なことではない。 なぜならここは彼の部屋で、世間的に言えば麗花がこの場所にいることの方が不可解な出来事だったからだ。 しかし、その謎もすんなりと解いて見せよう。 なに、昨日はお泊りしたのである。 だから麗花は心地よい朝を迎えた時、大好きな人の隣で目を覚ますという自然な状況に存在した。 読む →
2018年03月27日 23:30 【ミリマス】偶然の出会い、懐かしい調べ、それとレトロなゲームハード 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2018/03/27(火) 01:46:42.92 :L6wHZ/kd0 春の訪れを感じさせる日差しの中、広場を吹き抜ける風は最上静香の髪を無邪気にさらって流して行く。 右を向いても左を向いても賑々しい人々の声が満たす空間。 今、静香の手には我らが765劇場の長とも言うべき人物より授けられたお金の入ったがま口が。 「それで今日は、どういった物を探せばいいのかしら?」 そうして、現在財布の紐を握っている静香に問いかけたのは桜守歌織その人である。 彼女はこの場所に来るのが初めてだ。「ドコだ?」と問われれば答えよう。 いわゆるここは蚤の市、人々が思い思いに商品を持ち寄り販売している自由市場(フリーマーケット)の会場だ。 読む →
2018年03月19日 01:30 【ミリマス】P「俺たちは」亜利沙「ロマンを求め続けますよ~!」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/03/19(月) 00:04:21.14 :FrXSx/7ro === 今、765劇場女子更衣室に不埒な輩の影迫る! 辺りを警戒しながらやって来た、二つの怪しい人影はその手に大きな荷物を持ち、 用意していた合鍵を使って錠を外すと秘密の園の門を開けた。 するとそこにはなんの変哲も無いロッカーと、使い込まれた古い長椅子。 それに各種着ぐるみがスペースを占拠する空間はスウィートな乙女スメルで満たされている。 扉を開いた人影は、躊躇なく更衣室に侵入すると辺りを見回し笑い出した。 「くふふふふ……っ。思った通り、ここは劇場内でも特に甘美な匂いで満ち満ちている場所であるな!」 影の正体は男である。人相平凡、背格好普通。歳は二十歳のそこそこか。 彼は後ろに従えていたもう一人の人影の方へと振り返ると。 「亜利沙、手早く準備しろ」 「ラジャーです! プロデューサーさん」 亜利沙と呼ばれたその少女は、元気よく返事をすると手にした荷物へ目をやった。 それはいわゆる一つの掃除機で、彼女は電源コードをカラカラと伸ばすとプラグをコンセントにさした。 掃除機はキャニスタータイプ。予め吸引ノズルを取り外したホースだけを構えて意気揚々と亜利沙が訊く。 読む →
2018年03月12日 00:30 【ミリマス】P氏、海美を抱きしめ腰痛になる 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2018/03/01(木) 01:47:52.57 :oJjJsh0zo これは稀代の女難に見舞われた、ある一人の男の話である。 ===1. 事の始まりは午前のこと。連勤の疲れが出て来たのか、 はたまた日頃の無精が祟ったか、もしくはそれぞれどちらもか。 兎にも角にもP氏は不覚のうちに接触事故を起こしたのだ。 「明日は待ちに待ってた休みだ」とか、 「早く家に帰って眠りたいな」なんてことに意識をやってたせいもあるのだろう。 前方不注意怪我一生。 とにかく注意力が散漫になっていたことを否定することなどはできやすまい。 不幸にも事故現場となってしまったのはいつもの如く765プロ劇場。 P氏が資料を詰めた大きくて重たい段ボール箱を抱えて階段を上っていた時の出来事だ。 読む →
2018年02月09日 15:00 【ミリマス】コトハジメ 元スレ 全てのレス 1: ◆Xz5sQ/W/66:2018/02/08(木) 07:47:10.01 :9Wp9vh8Yo ※独自設定とコミュバレを含みます。 === 765プロ、39プロジェクトオーディション会場。 俺は机に向かって腕を組み、ぐぬぬうむむと悩んでいた。 隣では同僚でもある律子が手元の資料を眺めながら。 「それで、どっちにするんです? その子」 問いかけられてまたもムムムッ。 俺たちは今、事務所に迎える新人アイドルの合否を決めているところだった。 もう少し詳しく言うと有望人材かそうでないかの目星をつけてる真っ最中。 既に応募者たちの歌やダンスの実技テストは終了して、後は面接を残すのみなのだが。 「現段階の実力的には不十分。……でもなー、彼女ったらホント楽しそうに歌うんだよ」 「知ってます。一緒にその場で見てましたから」 「落としたくないなー。泣いてるトコとか見たく無いなぁ~」 あてつけがましい俺の態度に、律子が呆れたように嘆息する。 「プロデューサー?」 「……んっふ、ダメぇ?」 「あのですね。社長にだって言いましたけど、ウチも慈善事業じゃないですから。 そう手当たり次第に受け入れてちゃ、オーディションする意味が無いでしょう」 読む →