1: ◆qu7f/UWU0IYA:2015/12/19(土) 15:53:54.14 :1B0TNApRo
女勇者「ん……ぁ……?」
目を覚ますと、私は見慣れない部屋にいた。
壁には上品な装飾が施されており、床には綺麗な絨毯が敷き詰められていた。
私は大きなベッドの上で眠っていたようだ。ここは寝室のようだった。
なんで私はこんなところにいるんだろう。
記憶を辿ろうとする前に、自身が一糸纏わぬ姿になっていることに気付いた。
意識が一気に覚醒する。
女勇者「そうだ! みんなと一緒に魔族の城に乗り込んで、それで……!」
負けたんだ。
魔王軍四天王の一人、クイーンサキュバス。
人の精気を糧にする淫魔族の頂点。
私たちは万全を期して彼女に挑み、そして彼女の多彩かつ強力な魔術の前に完敗したのだ。
意識を失う直前に見た、彼女の妖艶な笑みが頭に浮かんだ。
悔しさや情けなさで歯を食いしばる。しかし、今はそんなことをしている場合じゃない。
手のひらから小さな炎を出す。魔法は問題なく使えるようだ。体を巡る魔力の感覚にもおかしなところはない。
体には、傷もなければ痛むところもない。クイーンサキュバスとの戦いで負った傷や疲労感すらなくなっていた。
都合のよすぎる状況に、逆に不安感を抱く。
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女勇者「ん……ぁ……?」
目を覚ますと、私は見慣れない部屋にいた。
壁には上品な装飾が施されており、床には綺麗な絨毯が敷き詰められていた。
私は大きなベッドの上で眠っていたようだ。ここは寝室のようだった。
なんで私はこんなところにいるんだろう。
記憶を辿ろうとする前に、自身が一糸纏わぬ姿になっていることに気付いた。
意識が一気に覚醒する。
女勇者「そうだ! みんなと一緒に魔族の城に乗り込んで、それで……!」
負けたんだ。
魔王軍四天王の一人、クイーンサキュバス。
人の精気を糧にする淫魔族の頂点。
私たちは万全を期して彼女に挑み、そして彼女の多彩かつ強力な魔術の前に完敗したのだ。
意識を失う直前に見た、彼女の妖艶な笑みが頭に浮かんだ。
悔しさや情けなさで歯を食いしばる。しかし、今はそんなことをしている場合じゃない。
手のひらから小さな炎を出す。魔法は問題なく使えるようだ。体を巡る魔力の感覚にもおかしなところはない。
体には、傷もなければ痛むところもない。クイーンサキュバスとの戦いで負った傷や疲労感すらなくなっていた。
都合のよすぎる状況に、逆に不安感を抱く。