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SS 森きのこ!

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タグ:ハルヒ

1以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/02(日) 15:42:08.622 :UVZiuaKm0.net
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朋也「軽音部? うんたん?」123456789ラスト

172以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 10:48:22.74:+UZ/pLeq0

文化祭が終わると、しばらくはまた部室に集まって、だらだらとした日々を送っていた。
あのライブですっきり引退したにも関わらず、だ。
中野は、受験勉強はいいのかと、口をすっぱくして言っていたのだが…
どこか俺たちの訪問を喜んでいる節があった。
楽しかった日常が、まだ続いていくことが嬉しかったのだろう。
それに、唯たちがいなくなれば、残された部員は中野のみになってしまう。
その寂しさもあったんじゃないかと思う。
そんな中野の心情を汲み取ってか、唯たちは足しげく部室に通い続けていた。

―――――――――――――――――――――

10月の末、俺は18歳の誕生日を迎えた。
その日は唯と二人で久しぶりにデートに出かけた。
そして、その最後には、平沢家で憂ちゃんが用意してくれた料理を三人で囲み、祝福してもらった。
プレゼントには、手作りのだんご大家族のぬいぐるみをもらった。
単純な作りだったので量産できたらしく、ふくろいっぱいに詰めて持ち帰った。
唯の誕生日には、俺も何か用意しておこう。
11月の27日らしいので、すぐにその日はやってくる。
金はなかったから、なにか俺も手作りの品を渡すしかなさそうだ。
なにがいいだろう…。
俺はそんなことばかり考えていた。
もうすぐ訪れるであろう別れの予感を胸の奥底に押し込めて。

―――――――――――――――――――――

そして…唯の誕生日も過ぎていき、本格的な冬が来た。
誰もが緊張した面持ちで自分の将来を占っている。
当然、軽音部の面々も、そうなるかと思っていたのだが…
相も変わらず部室に顔を出し続け、いつも通りティータイムに興じていた。
といっても、ただだらけているわけじゃない。受験勉強の場を部室に移したのだ

 
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朋也「軽音部? うんたん?」123456789ラスト

6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 08:13:31.45:+UZ/pLeq0

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律「さてと…」

設備回収もつつがなく終わり、晴れて自由の身となった。
ステージ衣装もその役目を終え、ケースに収納されている。

律「ライブも快調にこなせたし、片付けも終わった…となれば、後は遊ぶだけだなっ」

唯「いぇーいっ」

律「まずはティータイムだっ。ムギ、準備しようぜっ」

紬「うんっ」

梓「あ、すみません、私、これからクラスの仕事しなきゃいけないので…教室に戻りますね」

唯「えぇ~、行かないでよぉ、あずにゃ~ん…」

梓「そういうわけにもいきませんから…」

律「梓のクラスってなにやってんの」

梓「喫茶店です」

律「喫茶店? じゃ、ちょうどいいや。そこでティータイムしようっ」

唯「あ、いいね、それっ」

梓「え…」

 
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563以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 06:13:22.83:jpDSDOMkO

5/7 金

唯「おはよぉ~」

憂「おはようございます」

朋也「ああ、おはよ」

今日も笑顔で出迎えてくれる。

唯「はい、朋也」

手を差し出してくる。

唯「手、つないでいこ?」

朋也「ああ、そうだな」

俺はやさしく握った…

憂「あ…」

憂ちゃんの手を。

唯「って、そっちは憂だよっ」

朋也「じゃ、行こうか、憂ちゃん。俺たちの愛の巣に」

憂「は、はい…ぽっ」


 
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383以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 03:33:02.25:+UZ/pLeq0

5/3 月 祝日

春原「なぁ、岡崎…」

朋也「なんだよ」

雑誌を読みながら応答する。

春原「ゴールデンウィークだぞ」

朋也「知ってるよ」

春原「じゃあさ、なんかゴールデンなことしようぜっ」

春原「こんなとこでうだうだやってたらもったいねぇよ」

朋也「そうだな、こんな薄汚い部屋なんか、一刻も早く出て行きたいもんな」

春原「そこまでは言ってないだろっ!」

朋也「で、ゴールデンなことって、なんだよ」

春原「そうだなぁ…やっぱ、黄金にちなんだことがいいよね」

春原「埋蔵金掘りに、町に繰り出したりとかさっ」

朋也「どこ掘るつもりなんだよ…」

春原「そりゃ、やっぱ、金脈がありそうなとこだよ」

 
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218以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 00:52:28.18:jpDSDOMkO

4/29 木 祝日

4月の祝日。
週末からはゴールデンウィークに突入するので、今日はその前座といった感じだ。
俺のような、何も予定がない暇人は、ただ怠惰に過ごして終わるだけなのだが。
今だって、町の中を意味もなくぶらついたりなんかしているわけで…
強いて言うなら、朝食の後の散歩といったところだ。
気が済めば、いつものように春原の部屋に向かうつもりなのだが。

朋也(ん…?)

歩いていると、ひとりの女の子を見つけた。

梓「………」

中野だった。
身をかがめ、停めてある車の下を覗き込んでいた。
その姿に、通行人がじろじろと目をくれていく。
それもそうだろう。スカートがはだけて少し下着が見えてしまっているんだから。

朋也(はぁ…ったく…)

顔を合わせる前に、無視して過ぎ去ろうと思ったのだが…
一応、忠告しておくことにした。

朋也「おい、中野」

声をかける。

梓「え…」

 
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18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 22:09:27.88:1qYNd8dxO

4/24 土

試合当日。ついにこの日がやってきた。
向こうの話によれば、試合は放課後になってからすぐ行われるとのことだった。
昼食を摂ってからでは、バスケ部の練習に差し支えがあるらしい。
だが、試合時間自体は10分と短く、多少腹が減っていても問題なさそうだった。

春原「でも、ちょっと計算外だったよね」

春原「まさか、うちのバスケ部の、ほぼ全体を揃えてくるなんてさ」

朋也「ああ、そうだな」

つまり、その中には当然レギュラー陣も入っているわけで。
そいつらが出てくるなら、俺たちが勝てる可能性は限りなく低いだろう。
本当に、さわ子さんという保険があってよかった。つくづくそう思う。

春原「ま、僕たちが勝つことに変わりはないけどさ」

朋也「そうなりゃいいけどな」

春原「へっ、なるさ」

―――――――――――――――――――――

放課後。
メンバー全員で体育館に集まる。憂ちゃんも、少し遅れて駆けつけてくれた。
ふと、入り口から覗けた館内は、閑散として見えた。
広さに対して、居る人間の数が少ないからだ。
集まったのは、俺たちと、バスケ部、それと、ファンクラブの連中のみだった。

 
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朋也「軽音部? うんたん?」123456789ラスト

536以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 19:59:49.44:cUBlBpOS0

4/19 月

唯「おはよ~」

憂「おはようございます」

朋也「ああ、おはよ」

憂「怪我、どうですか? まだ痛みます?」

朋也「まぁ、まだちょっとな」

顔には青アザ、切り傷、腫れがはっきりと残っていた。
身体には、ところどころ湿布やガーゼが貼ってある。

憂「そうですか…じゃあ、直るまで安静にしてなきゃですね」

朋也「ああ、だな」

憂「それと、もうあんな無茶はしないでくださいね?」

憂「私、岡崎さんにも、春原さんにも、傷ついてほしくありません…」

朋也「わかったよ。ありがとな。心配してくれてるんだよな」

そっと頭を撫でる。

憂「あ…」

唯「私だって、めちゃくちゃ心配してたよっ」


 
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347以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 16:56:23.64:cUBlBpOS0

4/15 木

唯「おはよぉ」

朋也「ああ、おはよ」

今日も角を曲がったところで、変わらず待っていた。
そのほがらかな姿を見ると、僅かに心が躍った。
そんな想いを胸中に秘めながら、隣に立ち、並んで歩き始めた。

唯「…はぁ」

隣でため息。

朋也「………」

唯「…はぁっ」

今度はさっきより大きかった。

朋也「………」

唯「…もうっ! どうしたの? って訊いてよっ」

朋也「どうしたの」

唯「…まぁ、いいよ」

唯「えっとね、先週新勧ライブあったでしょ」


 
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