2023年09月24日 07:00 紗枝「暇やなぁ~」肇「そうですね~」 元スレ 全てのレス 11:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/03/16(木) 01:03:06.43 :Z9PLMz1k0 紗枝「な~んもすることあらへんなぁ~」 肇「そうですね~」 紗枝「まーひーやなぁ~」 肇「まーひー? ですね~」 紗枝「藤原はん~?」 肇「な、なんでしょう小早川さん」 紗枝「初めまして~」 肇「あ、はい初めまして~」 紗枝「年下やし、紗枝でええよ~」 肇「い、いえ、初対面ですしまだ……」 紗枝「そか~」 肇「は、はい……」 読む →
2023年07月30日 21:00 紗枝「最近うちに冷たくあらしまへんか?」周子「えっ」 元スレ 全てのレス 2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/11/30(水) 23:41:21.62 :DSAODc1M0 周子「な、なーに言ってんのさ、お紗枝はーん! 私はいつだって同じ京都人として紗枝はんは無二の相方だと……」 紗枝「その割には最近うちら一緒の仕事しとらんのとちゃいます?」 周子「あっ……」 志希「お、修羅場? 修羅場なの?」 フレデリカ「大変だねーモテる女は」 読む →
2023年02月07日 18:00 【デレマス】ガン攻めシンデレラ短編 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします:2023/01/26(木) 23:08:18.93 :FNmadMiAO 黒埼ちとせ、砂塚あきら、小早川紗枝、北条加蓮の4名に搾られるお話しです 2:以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします:2023/01/26(木) 23:10:00.02 :FNmadMiAO ちとせお嬢様編 あはっ♪おっぱいで挟んだだけなのにこんなにびくびくさせて……♪ 今の魔法使いさん、すごくだらしない顔してるよ? ……えっちな魔法使いさんも愛してるから安心してね♪ なぁに?もうイっちゃうの? 出していいよ、見ててあげる…… 我慢しないで……出して…… あなたがイくところ……ちゃんと私に見せて……? 読む →
2023年01月13日 18:00 【モバマス】周子「うつ伏せでしょー」奏「いいえ、仰向けよ」 元スレ 全てのレス 1: ◆5/VbB6KnKE:2015/09/10(木) 00:40:05.89 :b0XiD1XB0 周子「あのお布団むぎゅーってするのがいいんでしょー」 奏「寝る時だもの、リラックスしたいわ」 周子「うつ伏せだってリラックスできるもん」 奏「寝辛いじゃない」 周子「そんなことないよ?私いっつもすやぁしてるし」 奏「そう?……でも、やっぱり私は仰向けね」 周子「むー……」 奏「ふん」 読む →
2022年11月12日 19:30 二宮飛鳥「撫でたがり超特急」 姫川友紀「あたしのこと?」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/04/27(木) 20:06:30.23 :z2xMLTNq0 二宮飛鳥「(事務所の扉を開けたら、中にいたのは…)」 姫川友紀「かわいいかわいい!幸子ちゃんかわいいー!」ワシャー 輿水幸子「ちょ、友紀さんまたですか!撫ですぎですよ…わぷっ!」 飛鳥「……」 読む →
2022年10月04日 07:00 モバP「こうなるとは…。」 関連SS モバP「どうしてこうなった。」 モバP「どうしてこうなる…」 モバP「こうするしかないよな...」 モバP「なんでこんなことになる...」 モバP「まあ、嫌な予感はしてたよ…」 モバP「どうしてこうなったんだっけ…」 モバP「こうなるとは思わなかった…」 モバP「どうしよう…」 モバP「LiPPSの彼氏として…」 モバP「なんでいる......。」 モバP「こうなるとは…。」 元スレ 全てのレス 2:以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします:2022/10/03(月) 16:29:11.74 :LMNsypLUO 塩見周子「なにしてるん?」 モバP「いや、これは…。」 小早川紗枝「あら、見たら分かるやろ? うち、Pはんに襲われてしもたわ♪」 塩見周子「へえ…。」 モバP「…。」ダラダラ 小早川紗枝「~♪」 塩見周子「随分、上機嫌やね…。 ほんま良い趣味してるわ、襲われて喜ぶなんてなぁ?」 小早川紗枝「Pはんやからね♪ 他の人やったらこんなん御免どす。」 塩見周子「へー…アタシの彼氏がえらいオイタ、すまんなぁ…。 後でキツく言っておきますさかい、とりあえず、離れてくれる?」 小早川紗枝「あかんよっ、ここまでしはったなら責任とってもらわんとっ♪」ギュッ 塩見周子「っつ…女狐…。」ボソッ 小早川紗枝「その言葉、熨斗でもつけてお返しします。抜け駆け狐の周子はん。」 周子紗枝「「」」ゴゴゴゴ モバP「」ガクガクブルブル 読む →
2022年08月02日 18:00 【速報】五十嵐響子、溶ける。 関連SS とりくろ!シリーズ:目次 元スレ 596:◆6RLd267PvQ:22/08/02(火) 00:23:20 :YmzY ~女子寮・浴室~溶ける響子「ふぇ~……」ダルーン周子「響子ちゃんだいぶお疲れっぽいねぇ」紗枝「せやなぁ、けど、響子はん、夏バテとかそういうんはならなそうな気ぃするけどねぇ」周子「いやぁ、わかんないよ、周りに栄養面の気配りとかしてても、案外自分のことって疎かになったりしちゃうから」アーニャ「アー…そう言えば、アーニャ、この前街でキョウコを見かけましたね」 読む →
2022年06月22日 18:00 【モバマス】夏前の蒸し暑い日 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2022/06/22(水) 08:12:45.59 :s/vGHHsDO 「ふぅ……」 「お土産の水羊羹の準備はよし……」 バシバシ 「気合は入れたし……行くか」 読む →
2021年10月24日 18:05 武内P「合コンですか?」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/20(火) 20:36:35.52 :6whXMk0nO まゆP「ああ、最近上がうるさくてな。独り者だとアイドルに手を出さないのか?だと」 武内P「はあ……」 まゆP「それに……今西部長の紹介なんだが、結構レベルが高いらしいぞ?」 まゆP「とりあえず2対2でセッティングしてくれるらしいんだがどうだ?」 武内P(最近一部のアイドルからの目線がアレですし……私もそろそろ落ち着かなければ) 武内P「分かりました。行きましょう」 まゆP「おう!場所や時間は追って連絡するよ」 まゆP(これでまゆから逃げれる言い訳が作れる!) まゆ「…………………………」 凛「…………………………」 3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/20(火) 20:38:12.54 :6whXMk0nO まゆPは姉ヶ崎の部署のPってイメージです。 なのでKBYDや楓さんやらもこのPという想像で 読む →
2021年06月18日 18:00 武内P「KBYDの相談、ですか」 元スレ 全てのレス 709:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/07/09(月) 11:27:41.54 :+ORpw8Mmo 紗枝「そうなんどす。聞いて、くれはります?」 武内P「いえ、しかし……何故、私に?」 紗枝「実は、うちだけ他のお二人さんと比べて弾け方が足りん思てまして」 武内P「……なるほど」 武内P「輿水さん、姫川さんと相談するのが、一番かと」 紗枝「勿論、うちもそれが一番とは思とりますけど」 紗枝「急いては事を仕損じる、言いますさかい」ニコリ 武内P「……」 読む →
2020年10月18日 21:00 水本ゆかり「人形の檻」【ゆかさえ】 元スレ 全てのレス 2: ◆wsnmryEd4g:2020/10/18(日) 08:45:52.30 :iX/HvtXE0 一 小さい頃から温厚でいつもぼんやりしていた。 そんな私の性格は、周りからは落ち着きのあって手のかからない子だと誉めそやされはしていたものの、家族、特にお母さまは、私の無防備な振る舞いを内心とてもご心配なさっていて、「知らない大人のひとに付いて行ってはいけませんよ」とか、「下校する時は寄り道せずにまっすぐ帰って来なさい」というようなことを、中学に上がってからも散々口をすっぱくしておっしゃっていたくらいだったから、その日、演奏会から帰った私が、「お母さま、東京からアイドル事務所のプロデューサーという方がお見えになって……」と見知らぬ男性をお屋敷に招いた時は、まるで目の前で交通事故が起きたような真っ青なお顔をなさって、慌てて警察に通報したほどだった。 この時の、お屋敷中を騒がせたお母さまの豹変や、私の頓珍漢な言い訳の数々は、私が青森に帰省するたびに、いつも思い出深く語られる笑い話になっている。 読む →
2020年07月26日 10:00 脇山珠美「ワノ国でライブですか?」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020/07/24(金) 21:42:16.90 :YbYxOusj0 ここは偉大なる航路(グランドライン)後半の海『新世界』にある島「ミシロ諸島」 芸能産業を生業としており、数々のアイドル達を大海原に送り出している 世は正に、大アイドル時代!!! ど ん!!! 読む →
2020年05月05日 22:30 周子「だから、あたしが逢いに往く」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020/05/05(火) 18:35:09.62 :XnGtX3Tv0 幼女の紗枝はんが妖の周子に出会う話。 僕の考える生存本能ヴァルキュリアのエピソード0です。 ほかの子もちらほら出ますがアインフェリアは一人も出ません。 日本に酷似したファンタジーな国が舞台だから術とかお札とか出ます。 2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020/05/05(火) 18:37:38.82 :XnGtX3Tv0 怖いくらいに鮮やかな、夕焼けだった。 夕日が少女を照らし出すも、鮮やかな光とは裏腹にその顔は俯き陰っていた。 腰まであろう程の長く艶やかな髪、裕福で高貴な家柄が覗える衣、 慣れ親しんだこの神社の階段に少女が独り、膝を抱えて座り込んでからもう数刻は経っただろうか。 太陽は石段の最上段から見下ろす先の木々に次第に吸い込まれていたが、それでも西の空から桃色が流れ出して紫の空へと混ざっていくのが見える。 星読衆の言うところだと、この色は雨の予兆だそうで、そう言われてみれば雲が多い気がする。 本来であれば早めに帰路につくところだが、今日に限ってはそんな気になれなかった。 そんな少女、小早川紗枝はこの国の政治の一部を担う一族の出であった。 幼いころから家の方針で教養や礼儀作法等厳しく教え込まれ今年で十になるが、歳相応以上に様々なことが身についた。 勿論、まだまだ知らない事も多くあるが、身の回りの状況や知識から自身で調べ考えとできるようにはなっていた。 今にして思えば、それが仇になったのかもしれない。 読む →
2019年10月03日 23:00 モバP「俺の担当アイドルで、幼馴染で、鈍感な周子」 元スレ 全てのレス 2: ◆ukgSfceGys:2019/10/03(木) 21:43:32.21 :Gfjb6j9v0 ◆◇◆ 「ねーねー」 周子の何気ない一言で事務所の静寂が破れる。 二人しかいないこの空間、たった二人きりの空間で彼女は口を開く。 「前々からちょっと思ってたんだけどさぁ」 前々から? 一体何のことだろうか? 俺は彼女の言葉を聞き入れるため、彼女に顔を向ける。 「その、さ……。Pさんのことちょっと観察してて気になってたことがあってさ。それもあることに気が付いたら、なるほどなぁ……って納得してさ」 ……ん? なにか雲行きが怪しい……。 仕事の話かと思ったけど、なんかプライベートな話のような気がする。 「うんうん、Pさんのことだもんね。立場とかあるし、言葉にはできないこともあるもんね」 話を進めながら一人納得しだす周子。 ……確かにあのことに関しては立場がある。 俺はプロデューサーで、彼女はアイドルっていう立場が……。 「正直よく我慢してると思うよ。この長ーい間、その想いを隠しながら仕事で何でもないように接するなんてさ」 ……だってそんなこと、ファンや世間が許してはくれないだろう。 なにより俺自身が『彼女のプロデューサーなのだから』と自戒し封印した想いなのだ。 そんな俺の葛藤には気づかず、周子は言葉を続ける。 読む →
2019年09月04日 07:00 【モバマス】どスケベ羽衣小町がPを逆レ◯プする話 元スレ 全てのレス 1: ◆q4ctS9nNro:2019/09/03(火) 22:37:50.32 :53261tl30 「「「お疲れ様でした」」」 撮影のお仕事で京都に訪れた羽衣小町の2人と俺は、無事に撮影を終えた。あとは2人をそれぞれの実家に送り届けて、俺はビジネスホテルに向かう……予定だった。 「ねぇプロデューサーはん?まさか京都に来て1人で夜を過ごそうとか、考えてまへんか?」 「この前のキンタマ蹴り飛ばして射精したの無様だったなー」 俺は小早川紗枝と塩見周子の2人に弱みを握られている…というより性的に支配されている。 「……何すればいいんだ。2人とも泊まりは実家だろ?」 「もう家に帰らないと伝えておりますえ」 「そうそう!シューコちゃんも同じでーす。今から言うところに向かってな〜」 周子に指示された住所をカーナビに入力した。どうやら目的地周辺はラブホテル街らしい。アイドルとラブホ……というのは戸惑うが拒否権などあるはずもなかった。 「せっかく京都に来たんやから楽しみましょ?」 「まぁもちろん本番はナシやけどねー」 紗枝と周子を車に乗せラブホテル街へと向かった。 読む →
2019年08月15日 00:30 水本ゆかり「京言葉にはウラがある……!?」 元スレ 全てのレス 1: ◆5AkoLefT7E:2019/08/14(水) 23:48:43.77 :SjLjmfY50 〜事務所〜 水本ゆかり「ふぅ……」 ゆかり(レッスンは午前まで……。時間ができてしまいましたね) ゆかり(このままどなたかが来るのを待ってもいいですが……) ゆかり(いえ、一度、寮まで戻りましょうか) ゆかり「……あれ? これは……」 ゆかり「雑誌……? どなたのでしょうか?」ヒョイッ ゆかり(そういえば、よくプロデューサーさんや他のみなさんに、”流行りは抑えておいたほうがいい”と言われてしまいます……) ゆかり(他の方の物を勝手に読むのは気が引けますが……) ゆかり「……」 ゆかり「……少しだけ」ペラッ 読む →
2019年08月06日 15:00 モバP「お父さん、お話があります」紗枝父「ほな、聞きましょか」 元スレ 2:◆PL.V193blo:令和元年 05/06(月)16:08:43 :g7w 「遠いところから、ほんまようお越しくださいました」 着物をたおやかにひらめかせる貴婦人の労りを、彼は会釈と微笑みで頂戴した。「うちの人、もう間もなく来はりますから、ちびっと待っとって下さいね」 和らかな雰囲気が、彼女の娘にそっくりで、母娘なのだな、と思う。 想像していたより、愛嬌のある女性だった。 しかし、踵の返し方、茶の出し方をひとつとっても、非常に洗練されていることが分かった。着物美人は撮影の現場で何度となく目にするが、そういう急ごしらえで作ったものとは違う、生粋の————と言えばしっくりくるか。 生まれながらの京者とは、こういうものかと感じる。今の彼女の娘とは、それは異なる印象であった。「……」 含んだ茶の熱さに心地よさを感じる。 じっくり話せ、という事か。 今日の話は、少し長くなりますよ、という事なのだろう。 ————話は、二週間ほど前に遡る。 読む →
2019年07月15日 22:30 デレマス明治妖怪譚 『油取り』 関連SS 【デレマス】 「狐憑き」 デレマス明治妖怪譚 『油取り』 元スレ 全てのレス 1: ◆San.3nb6m2:2019/07/15(月) 20:32:10.37 :vSb2yMPS0 前作 『【デレマス】 「狐憑き」』から続いてしまったお話 https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1561202372/ 明治時代らへんを舞台に、陰陽師だったり妖怪だったりするアイドル達と陰陽師のPがなんやかんやするお話です かなりのオリジナル設定及び過度なファンタジー要素、その他パロディネタ、更に原作と時代も環境も違うので当然の様にキャラ崩壊します。特に今回川島さんがとんでもないキャラ付けをされています また、アイドルが死亡することがあります。これらの点によくご注意ください 今回登場するアイドル レギュラー ・塩見周子(妖狐) ・小早川紗枝(妖狐) ゲスト ・浜口あやめ(くノ一) ・川島瑞樹(???) 2: ◆San.3nb6m2:2019/07/15(月) 20:33:12.93 :vSb2yMPS0 【油取り】(あぶらとり) 明治時代に東北地方で流行した俗信。子供を誘拐して、その身体から油を絞り取ると言われていた この俗信が広まった地域では、夕方過ぎには子供が外に出ることを禁止する令が村の有力者から出されたり、普段見かけないようなよそ者に注意しろと呼びかけていたそうな 読む →
2019年07月07日 19:00 志希「性格七変化薬を開発したよ~♪」紗枝「?」キョトン 元スレ 全てのレス 1: ◆hAKnaa5i0.:2019/07/07(日) 18:18:50.97 :Fqk+/k8q0 NEWスーパー志希博士の薬シリーズ 2: ◆hAKnaa5i0.:2019/07/07(日) 18:19:33.14 :Fqk+/k8q0 (事務所) 志希「ヤマト~ナデ~シコ七変化~♪」フンフンフ-ン♪ 志希「内緒~あな~たの腕の中~♪」フンフンフフ-ン♪ カチャカチャ... ポコポコ... ボ-ン! 志希「よっし。新薬の完成~♪」 志希「さて。あとは誰に飲ませるか、だけど……」フム カチャ 紗枝「おはようございます~」 志希「飛んで火に入る夏の虫」キラ-ン 読む →
2019年06月22日 22:00 【デレマス】 「狐憑き」 関連SS 【デレマス】 「狐憑き」 デレマス明治妖怪譚 『油取り』 元スレ 全てのレス 1: ◆San.3nb6m2:2019/06/22(土) 20:19:32.48 :tVtkPkah0 明治時代らへんを舞台に、陰陽師だったり妖怪だったりするアイドル達とPがなんやかんやするお話 当然の様にキャラ崩壊します、ご注意下さい 今回登場するアイドル ・道明寺歌鈴 ・棟方愛海 ・塩見周子 ・小早川紗枝 2: ◆San.3nb6m2:2019/06/22(土) 20:22:01.17 :tVtkPkah0 時は明治時代 産業革命により、人々の生活には続々と機械が組み込まれていき、あらゆる事象が科学的に証明されていくこの時代 人類の技術が進歩するにつれ、伝承やあやかしといったものは、段々と信じられなくなっていった しかし、そのような時代になっても日の本に潜む怪異が無くなったわけではない 寧ろ、人間たちが怪異へ油断を持ち始めたのを好機と見て、より積極的に人々へ害を為すようになったあやかしも現れ始めた その為、人々が抗する術ごと怪異の存在を忘れても、息を潜めていた怪異への被害を食い止められるよう 愛土瑠流(あいどるりゅう)と呼ばれる流派の陰陽師は、時代遅れと蔑まれるようになっても、怪異を祓う術を受け継いでいき、人々を守り続けていた そしてここは、辺りを高い山に囲まれた『棟方村』 日夜怪異の被害を受け続けているこの村に訪れた、一人の少女 『道明寺 歌鈴』もまた、愛土瑠流の陰陽師であった....... 読む →
2019年03月04日 18:30 【モバマス】どスケベ小早川紗枝がPに耳舐め射精させたりする話 関連SS 【モバマス】どスケベ塩見周子がPにオ◯ニーさせたりする話 【モバマス】どスケベ小早川紗枝がPに耳舐め射精させたりする話 元スレ 全てのレス 2: ◆q4ctS9nNro:2019/03/03(日) 12:20:05.42 :RyJSg0hoo ―― ―悪いことは連続で起きるものだ…… 「さぁ、プロデューサーはん、これ説明してくれますかぇ?」 塩見周子に散々責められた翌日、同くアイドルの小早川紗枝にレッスンルーム呼び出された。そう、無様にザーメンをぶち撒けたあの部屋だ。 「この床の黄色いシミはなんどすか~?」 それはどう見てもザーメン……精液だった。無様に射精したあと、掃除することを周子に禁止されて1日、強烈な臭いを放つシミになっていた。 読む →
2019年02月26日 07:00 【たぬき】小早川紗枝「お狐ぼたん」 関連SS こひなたぬき シリーズ:目次 元スレ 全てのレス 2: ◆DAC.3Z2hLk:2019/02/26(火) 01:05:34.60 :S8Z89WUe0 ―― 事務所 紗枝「プロデューサーはん~。手ぇを出しておくれやす?」 P「ん? こうか?」スッ 紗枝「はいな♪」ギュッ P「なんだこれ。ボタン? 店員さん呼ぶやつの小さい版みたいな」 紗枝「それはなぁ、『お狐ぼたん』どす」 P「狐ボタン? …………って、何??」 紗枝「これをこう、ぽちーと押したらな? ……ああ、実践した方がええなぁ」 紗枝「うち外に出ますさかい。姿が見えへんくなったら、そのぼたん押してくれはる?」 P「よくわからんがわかった」 読む →
2018年11月28日 23:05 モバP「紗枝はんいいよね...」 周子「いい...」 紗枝「...」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/28(水) 22:25:29.72 :NoJantC/0 モバP「大和撫子って言葉が似合ってるよね」 周子「めっちゃ似合ってる...」 紗枝「....」 周子「花簪の『こんちきちん♪』めっちゃかわいいよねー」 モバP「めっちゃわかる...」 紗枝「......」 紗枝(さっきから二人がうちの事えらい褒めてはる...) 読む →
2018年10月31日 23:00 【たぬき】小早川紗枝「古都狐屋敷奇譚」 関連SS こひなたぬき シリーズ:目次 元スレ 全てのレス 2: ◆DAC.3Z2hLk:2018/10/18(木) 00:09:45.27 :2B21n8lm0 【 序章 : 狐隠し 】 ◇周子◇ 「プレゼントだって?」 あたしの相談に、プロデューサーさんは目をまんまるに見開いた。 「誰が?」 「あたしが」 「誰に?」 「紗枝ちゃんに」 「え……あ……あぁ、おぉ~」 「何その顔。言いたいことあんなら言わんかい」 あんまリアクションでかいとあたしも恥ずいやんけ。 読む →
2018年08月17日 03:30 モバP「あれ?紗枝はまだ来てないのか?」 関連SS P「は?肇にネコ耳が生えた?」 P「なぁ、なんで肇にイヌ耳が生えてるんだ?」 モバP「おはよう肇、今度はウサ耳が生えたのか」 モバP「あれ?紗枝はまだ来てないのか?」 モバP「あの、聖來さん見ませんでした?」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/08/17(金) 00:07:08.26 :bU7gLoQM0 肇「あ、おはようございます、Pさん」 P「おはよう肇。紗枝が俺より遅いなんて珍しいな」 肇「そのことなんですけど……」 P「もしかして休みとか?連絡もらったのか?」 肇「いえ、来ていると言えば来ているんですが……」 P「ん?なんかあったのか?」 肇「……見てもらった方が早いかと」 P「???」 読む →
2018年07月28日 01:00 【たぬき】塩見周子「きつねと夜啼きそば」 関連SS こひなたぬき シリーズ:目次 元スレ 全てのレス 2: ◆DAC.3Z2hLk:2018/07/27(金) 21:06:50.94 :5TWfTu+Q0 ―― 金曜 21時 事務所 周子「おーなーかーすーいーたーん」 紗枝「はぁ~……今日の収録はえらかったわぁ」 P「お疲れさん。寮には遅くなるって連絡しといたから」 周子「あぁーそっかぁー……響子ママに今日晩ご飯いいって言っちゃったやーん」 P「ママて」 紗枝「でもその分、うちら気張りましたさかいに……」チラッ 周子「なんか、ご褒美あってもええんとちゃうー?」チラチラッ P「任せろ最初からそのつもりだ」 P「今夜は奢ってやるから好きなもん頼め!」キリッ 周子「よっしゃ! さっすがあたしのプロデューサーさん!」 紗枝「言うてみるもんやわ~♪」 周子(かくしてあたしらは、プロデューサーさん行きつけの店で晩ご飯を食べることになった) 周子(――んだけど、なかなか思うように事は運ばないもので……) 読む →
2018年04月25日 00:40 塩見周子「お狐さんって怖いものとかあんの?」 関連SS こひなたぬき シリーズ:目次 元スレ 全てのレス 2: ◆DAC.3Z2hLk:2018/04/24(火) 22:32:59.41 :FyFtp3wP0 紗枝「なんですのん、藪から棒に」 周子「なんか気になって。紗枝ちゃんっていつも飄々としてるし、怖いものなんてありませーんて感じやん」 紗枝「当たり前どす。いかなる時も自若たるべし、とお父はんは言うたはりました」 周子「そうは言ってもさー、お年頃の女の子なわけじゃん。なんか無いの? 幽霊とか妖怪とか」 紗枝「今更そないなもんに怯えとってどないしますの。そこいらの草や石を恐れる道理はあらしまへん」 紗枝「せや、かくいう周子はんは? あんたはんもお年頃のおなごやない」 周子「あたし? あたしはねー、えっとまんじゅ」 紗枝「『まんじゅう怖い』は通用しまへんえ?」 周子「うっ先手を打たれた……」 周子「……う~ん? そうだなぁ、強いて言うならまあ、襲ってくるようなんは大体怖いけども」 読む →
2018年04月24日 08:00 【モバマス】周子「実は雪美ちゃんは生き別れの妹やねん」 元スレ 全てのレス 2: ◆yz988L0kIg:2018/04/24(火) 01:27:14.85 :kMW9/6v40 雪美「…………んしょ」 周子「おー、ナチュラルに膝に座ってくるねー。はいこれおかし」 雪美「ありがとう……………」 周子「どう?」 雪美「美味しい………………」 周子「そりゃよかった」 雪美「周子………一緒に……居ると…………。落ち着く………」 周子「ホント?うちがお菓子あげへんくても?」 雪美「うん……………」 周子「そう、よかった」 雪美「だから………ずっと……一緒………。ね…………」 周子「それを聴いて安心したわ。実は雪美ちゃんに話があるんだよな」 雪美「…………………?」 周子「実はうち、雪美ちゃんの生き別れのお姉さんやねん」 雪美「やっぱり…………」 周子「バレてたかー。髪の毛の色とかそっくりだもんね」 雪美「肌の色………………似てる…………」 読む →
2018年03月17日 17:00 幸子「事務所の危機ですか?」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/03/17(土) 15:47:00.36 :IGbzsBq+0 P「765プロの39プロジェクトは知ってるか」 幸子「ま、まぁ業界内のニュースですしなんとなくは…確か、39人のメンバーを新たに集めて劇場公演を行うんでしたっけ?」 P「そうだ、その集まったメンバーがまた逸材だらけらしくてな、今後脅威になるだろうと我が事務所でもマークし始めている」 紗枝「逸材、なぁ…」 友紀「でも、劇場公演をメインにやってるんでしょ?うちの事務所とあんまり関係なくない?」 読む →
2018年02月04日 00:10 塩見周子「歴史の一歩目」 元スレ 全てのレス 1: ◆ukgSfceGys:2018/02/03(土) 22:58:21.73 :stgf5D7G0 羽衣小町ユニット曲実装記念SS イベ終了しても誠に不思議なことに一向に羽衣小町SSが出てこないので自給自足しました イベ2話直後の話を自分なりに考えたSSです。なのでデレステ時空注意 次から投稿してきます 2: ◆ukgSfceGys:2018/02/03(土) 23:00:11.65 :stgf5D7G0 お待たせーPさん。紗枝はんはお仕事押してて少し遅れるってさー。 ってどうせPさんにも連絡来てるよね。もう少し待ってよっか。 いやーしかしあたしたちを労って、こうしてすぐに打ち上げしてくれるなんてプロデューサーの鑑だねぇ。 それだけあたしたち羽衣小町のライブが最高だったってことかなー? んー?もーっと褒めてもええんよ? ライブではいつにも増して息が揃ってたって? そりゃ紗枝はんとはもう長年の付き合いだし! しかし今回ライブできて本当に良かったなー。 ここまで積み重ねてきたものを改めて実感する良いきっかけにもなったしさ。 まだ『紗枝ちゃん』、『塩見はん』って呼びあってたユニット結成直後の時から振り返ることができたし。 ……え?そういやいつからお互いの呼び方を変えたんだって? …………あれ?Pさんにはまだ話してなかったんだっけ? あー……そっか、当時はPさんに乗せられたみたいでシャクだったから、この話のこと黙ってたんだ……。 すっかりその後どこかで話したもんだと思ってたんだけど、結局話してなかったかぁ……。 あー、そんな落ち込まないでよ! 当時はシャクだったけど今では感謝してるんだから! ほら、元気出しなよ。まだ時間もありそうだし、折角の良い機会だから今日話しちゃうからさ! ほんじゃ話そうか、紗枝はんと周子ちゃんの物語番外編の始まり始まりー。 それはね、羽衣小町としての最初のライブ直前の時で―― 読む →
2017年11月10日 22:25 塩見周子「小早川のお狐さん」 関連SS こひなたぬき シリーズ:目次 元スレ 全てのレス 2: ◆DAC.3Z2hLk:2017/11/09(木) 01:51:29.01 :tF8sq0kG0 「お狐さん」 「あら~寂しわぁ、名前で呼んでくれへんのやね、人間はん」 「狐ってのは、どこまで生きるものなん?」 「はぁ、ややこしい質問どすなぁ。はて、百か、二百か……うちもどこまで永らえるか、わからへんのよ」 「……そりゃまた、退屈そーで大変だねぇ」 読む →
2017年11月03日 18:00 モバP「羽衣小町の仄かな誘惑」 元スレ 全てのレス 1: ◆agif0ROmyg:2017/11/02(木) 22:58:25.75 :TmxuDzjD0 アイドルマスターシンデレラガールズの小早川紗枝と塩見周子のR18SSです。 小早川紗枝と塩見周子を引き連れてのPV撮影。古都の歴史ある日本式旅館に協力を仰いでの仕事は大成功のうちに終わった。 担当アイドル二人の奮闘もあり、予定よりも手早く済ませることができた。 夜、他のスタッフが撤収した後。 「せっかく京都に来たんだし、日程にも余裕がある。明日は丸一日オフにできるから、なんなら実家に帰ってもいいぞ」と提案してみると、ずいぶん喜んでもらえた。 「いいねえ。久しぶりだもんね」 「おおきに~」 最終日ということもあって、撮影班などはもう残っていない。 大きくて格式のある宿に俺たち三人でほぼ貸切とは、なんとも贅沢な話。 普段、みんな頑張っているんだ。たまにはこれくらいの特典があってもいいだろう。 自室を出て大浴場で汗を流し、上機嫌でくつろぐ。 紗枝と周子は同郷ということもあって、プライベートでも仲がいい。今夜も、一緒の部屋に泊まるんだそうだ。 あの二人が夜中にどんな話をするのか、想像するだに微笑ましい。 布団の準備はしてくれてるのかな、いやそのぐらいは自分でするべきか。ここは良い雰囲気の旅館だから、今後も良好な関係を保ちたい。 などと考えながら部屋へ戻ると、はたして布団は敷かれていた。 電灯すらも廃して和風にこだわった部屋が、隅の行灯で朧気に照らされている。 火の勢いは弱いが、豆電球よりも少し暗い程度で済んでいるのは、内装にも工夫があるのだろうか。 しかし、そんな趣ある空間に予想外の人物がいる。 「おかえり。温まってきた?」 「プロデューサーはん。お風呂が好きなんやねぇ」 紗枝と周子が、どういうわけか布団の上で並んで座っていた。 同時に、嗅ぎ慣れない香りが漂っていることに気づく。 ほのかに甘くて控えめで、それでいて何処か妖しげな……白檀だろうか? 香木のような芳香だ。 行灯の側に小さなツボのようなものが置いてあり、煙が立ち上っている。あれが香炉? なぜこんなものが。旅館のサービスか? いや、それより二人だ。なんでここに。 他人に見られる心配はないだろうが、だからといって夜に男の部屋に忍んでくるなんて、まるで。 そこまで考えて、急に頭がクラっとした。 吸い込む空気が妙に湿っていて、心臓が高鳴る。 和紙を通した炎の明かりは朧気で、二人の表情は窺い知れない。 ただ、揃いの浴衣を着ているのは見て取れた。 周子は水色、紗枝は薄紅。デザインはほぼ同じのようだ。いつの間にこんなものを用意していたのか。 薄暗い中でも、よく似合っている。畳の上に並んで座って仄かな明かりに照らされていると、二人共まるで人形のようだ。 「ふふ、ありがと」 「おじょうずやわあ」 そ、それより、なんで、ここに。 「いやー、仕事のお礼にってもらっちゃったんよ。ほら、見て。良いお酒だよこれ。今回一番頑張ってくれた人に飲ませてあげたくってさー」 「うちらはまだ飲まれへんからなぁ」 酒? 地元の名産か何かだろうか。にしても未成年に渡すなんてありえるのか? 香炉のこともそうだ。小さいとはいえ火を扱うのに、客のいない間に勝手に用意するわけもない。 読む →
2017年10月18日 22:00 小早川紗枝「繋がる言葉、伝わる心」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/10/18(水) 20:35:26.16 :i2SVOmg30 カチッ カチッ 時計の針が進む。 手の中のスマートフォンとの睨めっこは続く。 仕事で連絡を取るのに必要だからと、「彼」に持たされたピンク色のそれを、まだ使いこなせてはいない。 あまり機械は得意ではなかったが、今日はずっと手放せないでいた。 読む →
2017年10月17日 20:00 【モバマス】紗枝「ナメたら、あかんで!」 元スレ 全てのレス 2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/10/17(火) 16:32:37.58 :XVjqHPVCO 未央「やったー!ドラマ出演けってーーーい!!」 紗枝「おめでとさんどす~~。」 未央「紗枝はん、ありがと~。これで未央も女優の仲間入りかな~。」 P「その前に、しっかり演技のレッスン入れておくぞ。」 P「撮影は3か月後かららしいからな。」 未央「まかせなさ~~い!」 ・・・・・・・・・・1か月後・・・・・・・ P「え?そんな、なぜですか?え?ちょっと!!」 P「・・・・クソ!!」 紗枝「Pはん、どないしはりましたのん?」 P「・・・未央が降板させられた。」 紗枝「え?なぜ??」 P「わからん。大人の事情ってやつらしい。」 P「今月になって、キャンセル含め3件目だ。一体どうなってるんだ・・・・」 未央「そん・・・な・・・・・」 P「未央。申し訳ない。俺の力不足だ。」 未央「ううん。仕方ないんだよね・・・。うん。きっと、先方にも事情があるんだよ。」 未央「私、今日はもう帰るね・・・。」 紗枝「未央はん・・・あんな気張ってはったのに・・・」 P「紗枝、頼む。未央についていてやってくれ。」 紗枝 コクン 読む →
2017年08月22日 18:40 塩見周子「ぜんざい」 関連SS 塩見周子「ぜんざい」 多田李衣菜「サバの味噌煮」 木村夏樹「たまご粥」 元スレ 2:名無しさん@おーぷん:2017/08/22(火)00:24:39 :PzJ 真夏の肌を焦がすような日差しは、京都も東京も同じだった。塩見周子は雷門の赤提灯の下で、手帳にバッテンを書き込んだ。利休白茶に光沢がついたような銀髪。切れ長の瞳。 少し尖った鼻。 普段の性格は飄々としていて、物事の深いところにあまりつっこまない。彼女は友人の小早川紗枝を伴って、休日という休日を甘味処巡りに費やしている。なにせこの暑さ。冷や菓子でも食べていなければ、アイドルもやっていられない。だが、東京には周子の舌に合う甘味処がなかなか見つからない。その理由については周子自身検討がついている。 読む →
2017年06月22日 06:30 菲菲「ふぇいふぇいダヨー」 紗枝「知っとる」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/06/20(火) 01:50:57.20 :mEp7GYuO0 紗枝「紗枝とー」 菲菲「ふぇいふぇいのー」 紗枝「346プロお悩み相談室ー」 菲菲「ダヨー」 紗枝「司会はうちら2人、誰が「着物が似合う体系」どすか。小早川紗枝と」 菲菲「レアメダルっていったやつは転蓮華ダヨー!楊菲菲がお送りしたヨー!」 紗枝「それでは皆さん」 菲菲「また来週ネー」 オツカレサマデスー オツカレッシタァー オツカーレ ガチャッ 紗枝「はふぅ…あんじょう出来たやろか」 菲菲「ディレクターさんバッチリだって言ってたヨ?」 紗枝「ならええんやけど…しかしまぁ、何て言えばええやろ…」 菲菲「こんなスチャラカなラジオ番組がここまで長続きするとは思わなかったヨー」 紗枝「どストレートやなぁ」 紗枝「この後はどないしましょ。いつもみたいにファミレスやろか」 菲菲「あっ、ふぇいふぇい実家から色々送ってもらったんダ。たまにはお家で打ち上げするカ?」 紗枝「ええどすなぁ。ほな、うちの部屋でええやろか」 菲菲「ふぇいふぇいは一向に構わんッ!ヨー」 紗枝「ふふ、ほんなら今日はとっておきのお茶っ葉使うてしまおかな?」 菲菲「じゃあふぇいふぇい綾鷹持ってくヨー」 紗枝「ちょお」 注・京ことば警察大目に見てください 読む →
2017年06月02日 18:00 【デレマス時代劇】塩見周子「おのろけ豆」 関連SS モバマス 剣客 シリーズ:目次 元スレ 全てのレス 2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/06/02(金) 12:05:03.10 :pVIxyO240 塩見周子は京の町に入った。 利休白茶に光沢がついたような銀髪。 切れ長の瞳。 少し尖った鼻。 性格は陽気で飄々としている。 物事の深いところにあまりつっこまず、 適当に楽しく生きようとする。 それで人付き合いもあっさりしていたから、 軽薄と悪しく言われることもあった。 あだ名は塩見屋の銀狐。 老舗の菓子屋を継ごうともせず、 冬眠中の狐のようにぐうたらしていたから、 こんな名前をつけられた。 そして「穀潰しはいらぬ」と追い出されたのが数年前のこと。 此度は久しぶりの帰郷である。 読む →
2017年05月19日 21:45 塩見周子「箱庭に降る雨」 元スレ 全てのレス 2: ◆K5gei8GTyk:2017/05/19(金) 20:06:00.73 :5usAth110 「……ねえ、周子はん」 ソファから気の抜けた声がする。 「んん、なに?」 流し読みしていた小説から目線を外して、声のした方に返事をする。 「お腹、空かへん?」 「あー。そだね」 あいにく手元に時間のわかるものがなかったから、正確な時間まではわからない。 それでもどうやら、とうに昼は過ぎてしまったらしい。胃が力なく訴えかけているのを無視できなくなっていた。 「うち、お腹と背中がひっついてもうて、動かれへん」 顔だけをこちらに向けた彼女が、柔らかく笑う。 「軽くなにか作る?」 「せやねえ」 ずっと、雨が降り続けている。知覚できないほど大きな装置によって、巡り巡った雨が循環しているんじゃないかと思うほどに。 いつかすべてが沈んでしまうんじゃないかと心配になったこともあったけど、一向にその気配はない。 昼と夕方の中間地点で、あたしたちはふたりきりで生きているような気分になる。 読む →
2017年04月09日 11:10 [モバマス]僕 「雑貨屋か」[小早川 紗枝] 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/04/09(日) 08:26:46.78 :exh9rOon0 ※アイドルじゃなかったら系の話なのでパラレル感覚で見てね 僕の通う高校は観光客で賑わう古風な街並みの地区に近い。 冬の平日は観光客もそれほど多くないということもあり、学校終わりに遊びに行くといえばこの辺だ。 そんなわけで僕もバイト終わりにふらふらと歩いていたらふと目についた店があった。 僕 「雑貨屋さんか」 まだ年度は終わってないけれど時期的には師走の初旬。 そこそこ使い古した文房具たちを思い出し、つい足が向いてしまう。 新年を新しい文房具で迎えて学問に打ち込むのも悪くない。 僕(結構和風なデザインのものが多いなぁ) 和風、という単語から自然と頭に浮かんだのは一人の少女 去年同じクラスだった小早川紗枝だ。 小柄でかわいらしい見た目だけど物腰は優雅で大人びた、というよりどこか神聖な雰囲気がある。 誰に対しても優しく、しかし時折見せる年相応な振る舞いから男子の人気は高く 例に漏れず僕も彼女に恋心を抱いていた。 いや、恋というには大袈裟かもしれない にこやかに話してくれてはいたがそれは彼女の性格故で僕が彼女と特別仲が良かった訳じゃない。 だから恋というよりもう少し仲良くなりたい、そんな感情のほうが近かったように思う。 僕(でも実際めちゃくちゃ可愛いよなぁ......あんな子とこういう風に雑貨屋さんとか見て回るデートしたい......) そんな年頃の男子にありがちな妄想をしながら文房具を選んでいく シャーぺン、ボールペン、ノートに消しゴム、せっかくお洒落な店でも選ぶものはどこにでもあるようなデザインのものばかりだった。 僕(せっかく普段来ないようなところで買うんだから筆箱くらいは和柄っぽいのにしようかな......小早川さんみたいな柄の色違いとかあるかなぁ) 読む →
2017年01月20日 21:00 紗枝「シリウスに手を伸ばす」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/20(金) 18:54:33.07 :n5zbXUjr0 「つっかまーえたー」 そんな声と共に目を覆われたのは、中学3年の9月のことだった。 よくおっとりしていると言われるが、下校途中にこんなことをされて何も感じないほど抜けてはいない。 それに、その時聞こえた声はよく知っているものだった。 「えらい長いこと顔も見せんといて、やっと帰ってきた思ったら…… まさかこないなことしてくれはるとはなぁ」 するりと抜け出して後ろを振り返ると、そこには周子はんが立っていた。 少し後ろには、すーつを着た男の人も。 「久しぶりに会ったのに普通文句から入る? あー、しゅーこちゃん傷ついたなー」 「放蕩娘がこれくらいでどうにかなるなら苦労なんかしてまへん。 それで? 今日はわざわざ逃げ帰ってきたん?」 「ちゃんと働いてるってば! 幼馴染なのにひどいなー。 ちょっと見ない間にお腹が真っ黒になってるし」 「あらー? うちは真っ白どすえ? 少し見ない間に尻尾を振ることだけは上手になりはったみたいで」 「んー? キツネの方がタヌキよりはかわいいと思うよー? それから、あたしは自分の心に素直なだけだし」 「愛嬌が足りてへんよー? しょせん狐七化け、狸八化けやしー。 わざわざ及ばんて自分で言うてくれてありがたいわぁ」 周子はんの後ろでは男の人が頭を押さえていた。 ――このくらい、幼馴染なら普通ですやろ? 「変わってないねぇ、紗枝はんは」 「半年ちょっとで変わるわけありまへんよ」 「……そっか、まだ半年なんだねー」 そう言う周子はんの目は、どこか遠くを見ているようだった。 読む →
2016年11月16日 18:05 【モバマス】紗枝「BLどすか?」由里子「そうだじぇ!」 元スレ 全てのレス 1: ◆K1k1KYRick:2016/11/15(火) 21:01:03.09 :bq5Ax2/po 紗枝はんがBLに興味を持つようです。 ※一応ユリユリにとってアイマスアイドルはナマモノという設定です 2: ◆K1k1KYRick:2016/11/15(火) 21:01:45.78 :bq5Ax2/po 大西由里子 「紗枝ちゃん、はい、これ。この間貸した漫画の続きだじぇ」 小早川紗枝 「おおきに、由里子はん。実は、うち、これ楽しみで 借りてすぐに読み終えてしもうたんやわぁ」 由里子 「そんなにハマってくれると こっちも貸した甲斐があるってもんだじぇ!」 由里子 (ふふふ……計画は着々と進行中、だじぇ!) 読む →
2016年11月10日 12:05 小早川紗枝「いけずな言葉に御用心」 元スレ 全てのレス 1: ◆kBqQfBrAQE:2016/11/08(火) 22:22:49.22 :keAxj8qF0 モバマスSSです。 プロデューサーはP表記。 紗枝ちゃんの言葉を、Pちゃんが京都のいわゆる「いけず」だと勘違いしちゃうSSです。 2: ◆kBqQfBrAQE:2016/11/08(火) 22:25:27.73 :keAxj8qF0 夜 某居酒屋 P・同僚P「「…かんぱーい!」」カンッ 同僚P「…ぷはーっ、仕事終わりの一杯はいつ飲んでもたまらないなあ!」 P「プハッ!...ああ、そうだな」 P「しかし、一体どうした?急に呼び出してきて」 同僚P「いや、たまにはこういうのも良いかなと思ってさ。お互いのプロデュース状況を聞くっていうのも面白いだろうし」 P「まあ、そうだな。じゃあ早速聞くけど、最近どんな感じだ?プロデュースの方は」 同僚P「それなりに順調だよ。今日は杏…双葉杏に一日振り回されたけど」アハハ P「ああ、杏ちゃんか…。面白い子だよな」 同僚P「やるときはちゃんとやってくれるし、心強いけどな。そっちはどうなんだ?」 P「同じような感じってところかな。今日は紗枝…小早川紗枝と仕事だった」 同僚P「紗枝ちゃん…ああ、あのはんなり京娘の」 P「そうそう。しっかり者だし、いい子だよ」 読む →
2016年10月13日 15:00 紗枝「いつきはん、最近よー食べるなぁ。」 元スレ 全てのレス 2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/10/06(木) 08:25:01.13 :6VIckkeH0 暑さも過ぎ、すっかり涼しくなってきた秋の午後。 事務所でのんびりしていると、紗枝ちゃんがそんなことを言い出した。 読む →
2016年08月02日 20:35 紗枝「昔々の、狐の嫁入り」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/08/02(火) 19:46:48.39 :TspZnzyR0 周子「紗枝はん、おつかれー」 紗枝「周子はんもおつかれさんどす。今日もトレーナーはんにぎょーさんしごかれましたなぁ」 周子「あたしたちのライブも決まったから気合入ってるよね」 紗枝「周子はんと2人のすてーじ、うちもきばっていきますさかい、よろしゅう申しあげますー」 周子「こちらこそよろしくねー。あ、よかったらこれからお茶でもどう?ちょっと歩くけど、良い感じの和風カフェ見つけてさー」 紗枝「それはええなぁ。予定もないし、お相伴にあずかりましょかぁ」 読む →
2016年06月25日 06:05 紗枝「舞台裏の事故」 まゆ「天国にいったスタッフさん」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/25(土) 04:40:56.90 :f+U8BON+0 アイドルマスター・シンデレラガールズのSSです ―注意― わずかですが流血描写があります 紗枝ちゃんの方言を含めキャラが崩壊しているかもしれません 2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/25(土) 04:41:44.03 :f+U8BON+0 ―舞台裏廊下― P「不慮の事故か…」 P「そりゃあ事故なんてどれも不慮のものだ」 紗枝「あの…プロデューサーはん」 P「どうした、紗枝」 紗枝「事の重大さは、うちも、まゆはんも…」 紗枝「重々理解しとるつもりどす」 まゆ「……」 紗枝「簡単に受け止められる重さやないと、自覚もしとりますゆえ」 P「そうか…」 ピピピ P「っと電話…ちひろさんからか」 P「俺はちひろさんと話してから行く」 P「2人は先に医務室へ向かってくれ」 まゆ「…はい」 紗枝「ほな、まゆはん行こか」 P「…」 読む →
2016年05月09日 17:05 右京「346プロダクション?」 関連SS 武内P「シンデレラ…プロジェクト…」 美城「シンデレラガールズ、プロジェクト」 瑞樹「…」美城「…」 右京「346プロダクション?」 「巣立ち」 元スレ 全てのレス 3: ◆GWARj2QOL2:2016/03/14(月) 21:19:36.49 :BMHm4lO9O 右京「…」 右京「…!」パチ 右京「…ここは…」 右京「…どこ…ですかねぇ…」 右京「…」キョロキョロ 右京「…僕の家では、ないようですが…」 右京「…」フゥー 右京「…困りましたねぇ…」 右京「…?」 右京「…はて、これも…僕の鞄ではないようですが…」 右京「…」ガサガサ 右京「…」 『346プロダクション 係長 杉下右京』 『会社TEL』 右京「…はて…この名刺は…?」pipipipi 右京「…」prrrr prrrr 『はいもしもし346プロダクション総務課、米沢です』 右京「…!……杉下です」 『杉下係長!どうされました!?こんな時間に…』 右京「こんな時間…とは?」 『何って…もう10時ですよ?』 右京「…」バッ 『AM10:02』 右京「これはこれは…申し訳ありません。どうやら寝過ごしてしまったようです」 『おや?杉下係長がですか?珍しい事もあるんですなー…』 右京「ええ。なにぶん今しがた目覚めてしまったようですから」 『…あー………でも、まあ…』ボソボソ 右京「…?」 『杉下係長から借りた落語のCDが余りにも面白くてですな…私からはほら、出勤中、スカウトに精を出し過ぎたって言っておきますから…』ボソボソ 右京「そうしていただけると助かります」 『まあ、気にせずゆっくり来ることですな』 右京「ええ。感謝します」 右京「…」 右京「…何なんですかねぇ…これは」フゥー 4: ◆GWARj2QOL2:2016/03/14(月) 21:20:28.53 :BMHm4lO9O 翌日 右京「…」 346プロ『』 右京「…はて…僕は一体…どうなってしまったんでしょうねぇ…?」 「おや杉下君。お早う」 右京「…おはようございます」 「うむ?私の顔に何かついているかね?」 右京「いえ。昨日は少し羽目を外してしまったもので、ご迷惑をかけたのではないかと…」 「そうかね?いやいや君の事だ。仕事に精を出していたんだろう?米沢君からもそう聞いているものだからね」 右京「おやおや…」 「まあ、たまにはゆっくりすることも大事だよ。…だが君は今…大変な時期だったね…」 右京「はいぃ?」 「…私で出来ることなら、何とか手助けしてあげたいんだが…」 右京「…」 「とにかく君には期待しているんだ。是非頑張ってくれたまえよ!」 右京「…ありがとうございます」 「うむ!」 右京「…」pipipi 『アドレス登録件数 3件』 『千川ちひろ』 『今西部長』 『米沢守』 …。 右京「…今西部長!」 今西「ん、ん?…な、何かね?」 右京「…いえ、なにぶんまだまだ初めての事ですからねぇ…お力添えして頂ければと思いまして…」 今西「…うむ!任せておきたまえ!」 右京「…」ペコ 今西「頑張ってくれたまえよ!期待しているからね!」 右京「ええ。お心遣い、感謝致します」 5: ◆GWARj2QOL2:2016/03/14(月) 21:21:08.81 :BMHm4lO9O 右京「…」ペラ 『プロジェクト(仮) 室長 杉下右京』 『○階 階段右突き当り』 右京「…ここでしょうかねぇ…」 『プロジェクト(仮) 室長 杉下右京』 右京「…困りましたねぇ…」ガチャ 右京「失礼します…」 …。 右京「…誰か、いらっしゃいませんか?」 …。 右京「…」 …。 右京「…」ペラ 『プロジェクト内アイドル 未定』 右京「…」 米沢『私からはほら、スカウトに精を出し過ぎたって言っておきますから…』 今西『仕事に精を出していたんだろう?米沢君からもそう聞いているものだからね…』 右京「…なるほど。そういうことでしたか…」 右京「…僕にも、不思議な体験をする機会があったんですねぇ…」 6: ◆GWARj2QOL2:2016/03/14(月) 21:21:57.94 :BMHm4lO9O 米沢「は?名刺を失くした?」 右京「ええ…どうやら昨日何処かで落としてしまったようなんです。僕としたことが…」 米沢「いやはや…昨日に引き続き珍しいですなぁ…」 右京「ええ。ですので早急に新しいものを…」 米沢「…え…」 右京「…」 米沢「…そ、早急にと言われましてもですな…」 右京「恐らく電話一本で済むと思いますがねぇ?」 米沢「おわっ…相変わらず勘が鋭い…」 右京「…ところで、つかぬ事をお聞きしますが…」 米沢「…なんですかな?」 右京「…実は僕、アドレス帳の名前の部分だけを、消してしまったんです」 米沢「…は?」 右京「米沢さんなら、恐らくどなたか存じ上げると思うのですが…」 米沢「…杉下係長。本当に大丈夫ですか?どこか調子が悪いのでは?」 右京「あ、これはこれは…。買いかぶり過ぎですよ。僕も所詮、人の子ですからねぇ…」 米沢「はあ…まあ、分かる範囲で…」 右京「まず、この連絡先ですが…」 米沢「…ああ。この方は…千川ちひろさんですな」 右京「千川ちひろさん。…ええ…と…あの…」 米沢「あの緑スーツの若い事務員の方ですよ」 右京「ああ!そうでしたそうでした…」 米沢「それでですな…」 右京「ええ…」 7: ◆GWARj2QOL2:2016/03/14(月) 21:22:55.36 :BMHm4lO9O 右京「…」ガチャ 右京「…」スッ 右京「…」 『346プロダクション 社員心得』 右京「…」ペラ 『その1…』 右京「…」ペラ 『作業手順』 右京「…」ペラ 『アイドルを勧誘するにあたって』 右京「…」ペラ 『オーディションを開催するにあたって』 右京「…」ペラ 『月の売上報告会…第4週土曜』 右京「…」ペラ 『LIVE・イベント・オファー等』 右京「…」パタン 右京「…成る程」 右京「…僕もついに不思議な体験をする機会が出来ましたよぉ…」 「…あのー…」コンコン 右京「どうぞ」 「…あ、失礼します…」ガチャ 右京「…おや、貴方は…」 ちひろ「杉下さん。先日の日報がまだ届いていないようなので…」 右京「ああ!これは僕としたことが…」 ちひろ「簡易的でも構いませんから、書いておいてください。杉下さんの机に入れておきましたから」 右京「どうもありがとう。…あ、千川さん」 ちひろ「は、はいっ?」 右京「…このプロジェクトルームなんですがねぇ?」 ちひろ「え、ええ…」 右京「これ、いつまでにアイドルの方を呼べば良いのですかねぇ?」 ちひろ「え…えーと…ですね…せめて、今月中には…」 右京「ああ…それはそれは。分かりました」 ちひろ「そ、それでは…」ガチャ 右京「…」フゥー 右京「…困りましたねぇ…」 8: ◆GWARj2QOL2:2016/03/14(月) 21:24:16.50 :BMHm4lO9O ちひろ「…」 ちひろ「…あの人、やっぱり苦手だなぁ…」 ちひろ「…それに、あのプロジェクトって…」 ちひろ「…いわゆる、追い出し部屋…なのよね…」 ちひろ「なのに…あんなに楽しそうに…」 ちひろ「…あの人、どうしてアイドル事務所のプロデューサーなんてやってるんだろう…」 ちひろ「あの人の能力が役に立つ仕事って、他にいくらでもあると思うのに…」 9: ◆GWARj2QOL2:2016/03/14(月) 21:29:32.81 :BMHm4lO9O 翌日 今西「やあ」 米沢「あ、これは今西部長。何かありましたかな?」 今西「うむ…それがだね…」 米沢「はい?」 今西「彼に関することなんだが…」 米沢「…」 今西「…」 米沢「…少し、席を外しますか」ガタッ 今西「うむ。そうしてもらえると助かるよ」 ちひろ「…」 10: ◆GWARj2QOL2:2016/03/14(月) 21:30:41.29 :BMHm4lO9O 今西「…すまないね」シュボッ 米沢「いやあ…中々人前では出来ませんからな」 今西「…しかし、嫌な風潮もあったものだよ」 米沢「…そうですな」 今西「私から見て、杉下君以上に人を見る目がある人間はいない」 米沢「…」 今西「それをどうして皆、分からないのか…」 米沢「…」 今西「思い当たる節は、無いわけではない」 米沢「…」 今西「…杉下右京。彼の下に着いた社員やアイドルは悉く引退、辞職していく」 米沢「…それが、彼の異名となった…」 今西「…杉下右京は、人材の墓場」 米沢「…ふむ…」 今西「おかげで今、彼を煙たがるアイドルや社員は大勢いる」 米沢「…」 今西「だが、それは勘違いだ」 米沢「…私も、そう思うのですがね」 今西「彼はいつだって、誰とでも真っ直ぐ向き合うような人間だよ」 米沢「…ですが、真っ直ぐ向き合い過ぎてしまう…」 今西「…加えて、あの記憶力と洞察力だ」 米沢「社員もアイドルも、彼と関わると自信を失い、辞めて行く…」 今西「…それは、彼のせいではないと思うのだがねぇ…」 米沢「…物腰柔らかな接し方とは裏腹に、社員やアイドルの核心をこれでもかというくらい突く…」 今西「…」 米沢「…彼はプロデューサーとして最も大事なものが欠けているのかもしれませんな…それで、その杉下係長がどうかなさいましたか?」 今西「うむ。…それなんだがね?」 米沢「…」 11: ◆GWARj2QOL2:2016/03/14(月) 21:31:35.37 :BMHm4lO9O 今西「…この間の、彼がスカウトに明け暮れて時間を忘れていたという…君の優しい嘘だがね?」 米沢「…バレておりましたか…」 今西「…まあ、私からもスカウトだ外回りだと報告しておいたからそれは良いとして、だ」 米沢「何ですかな?」 今西「考えてもみたまえ。オーディション会場で彼の前で一体何百人の子供達が涙を流したと思う?」 米沢「…その場に私はいませんでしたからな。どうとは言えませんが…まあ、想像はつきます」 今西「…まあそれは置いといて、だ」 米沢「…今思うと、彼がスカウトなどするわけもありませんでしたな」 今西「…」 米沢「…む?」 今西「…その、まさかだよ」 米沢「…その、まさかですか…」 今西「…彼が、スカウトに出掛けたのだ」 米沢「…なんと」 今西「…警察を呼ばれなければいいのだがねえ…」 米沢「…流石に身元引き受け人はお任せ致しますよ…」 今西「…」 ちひろ「…」 ちひろ「(…どうして、部長はあの人の事をそんなに…)」 13: ◆GWARj2QOL2:2016/03/14(月) 21:32:40.36 :BMHm4lO9O 同日 PM14:20 「はーい!当日チケット売ってるよー!チケット持ってない人は買わなきゃ入れないよー!」 「…」 「おっ!?そこのお嬢ちゃん!…もしかしてチケット持ってないの?」 「…売り切れだったんだよぉ…」 「じゃあ買わなきゃ!ちなみに…どっちの席?」 「…でも、それ…アレでしょ?ダフ屋って…」 「堅いこと言わないでよー。こういうの、何処でもやってんだからさー…」 「…んー…」 「で?どっち?…あ、でもあれだ。そのユニフォームって…キャッツだよね?」 「…ん。そう」 「じゃあ良いのあるよ!何と1塁側最前列!」 「えっ!?」 「これまさに奇跡だよ!!このチケット買う為に今日ここに来たんだって!」 「…」 「だってチケット無いのに来たってことはさ、ある程度こういうのも期待してたんでしょ?」 「…くら…」 「ん?」 「…それ、いくら?」 「…んー…苦労したからなー…3でどう?」 「うぇっ!?3万!?」 「当たり前だよー!そりゃあこれ一番良いアングルで見られるんだから!」 「…んー…」 「もしかして手持ちじゃ足りない?」 「…足りないよー…」 「うーん…じゃあ2万5千!!」 「高いよー!」 右京「そういう問題ではないと思いますよ」 「!?」 「!?」 14: ◆GWARj2QOL2:2016/03/14(月) 21:33:41.21 :BMHm4lO9O 「…誰?お嬢ちゃんの知り合い?」 「…んー…知らない」 右京「僕が彼女の知り合いかどうかはともかく、転売目的でチケット類を公衆に対して発売する場所において購入すること。公衆の場で、チケット類を他者に転売することは迷惑防止条例で禁止されています」 「んぐっ…あ、アンタ警察か?」 右京「…いえ、警察ではなく。ただの通りすがりですよ」 「じゃ、じゃあ俺を捕まえる資格はねえよな?偉そうに説教垂れやがって…」 右京「ですが、警察を呼ぶことは僕でも彼女でも出来ますよ」 「なっ…」 右京「もし警察に捕まれば、10年以下の懲役または500万円以下の罰金。そのチケットを何枚売れば元が取れますかねぇ…まあ、売れないでしょうが」 「…チッ…なあ、オッさん」 右京「何でしょうか?」 「あんまゴチャゴチャ言ってっとなぁ…痛い目見んぞ!!」ダッ 右京「…」ヒョイ 「おわっ!?」ドタッ 右京「…」グイイッ 「い、いででででで!!わ、分かった!!分かった!!もうやめるから!!ダフ屋やめるから!!」 右京「もう遅いと思いますよぉ?」 「…えっ?」 警察「…」 「あっ…」 警察「申し訳ありません。少しお話を伺いたいのですが」 「…あー…」 右京「まだ彼女には売ってはいないようです」 警察「そうでしたか。犯人逮捕にご協力感謝致します!!」 右京「ええ。お仕事頑張ってください」 警察「はいっ!!…ほら行くぞ。立ってホラ」 「…ぁーぃ…」 右京「…」 「…」 15: ◆GWARj2QOL2:2016/03/14(月) 21:34:32.17 :BMHm4lO9O 右京「貴方、良かったですねぇ」 「えっ?」 右京「もしあの場でチケットを買っていたら、貴方も刑罰の対象になっていたかもしれませんよ?」 「え…えええっ!?アタシもなっちゃうの!?捕まっちゃうの!?」 右京「本来の正規のルートを通さずに買ってしまってますからねぇ…それに、犯罪を助長することにもなってしまいます」 「…ごめんなさい…」 右京「…しかし貴方、野球がお好きなんですねぇ」 「?うん!でもね…好きなのはやっぱりキャッツなんだ!!」 右京「ほー…キャッツ…ですか」 「うん!」 右京「いやはや…野球には疎いものでして。どういった球団なのか…名前しか知らないんですよ」 「えー!?知らないのー!?」 右京「ええ。本当、野球には疎いものでして…ですが、この湧き上がる歓声を聞いていると、どうにも興味が湧いてしまいますねぇ」 「…そうだなー…おじさんもキャッツのファンの一員になる?」 右京「ええ。是非」 「じゃあそこで一緒に観ようよ!あそこの店なら中継で観れるからさ!」 右京「おやおや…。貴方がよろしければ…」 「あ、アタシ姫川 友紀!おじさんは?」 右京「…杉下 右京と申します」 友紀「じゃあ右京さん!助けてもらったお礼も兼ねてガンガン!キャッツの事を教えちゃうからね!」 右京「ああ、それはどうもありがとうございます…ですが」 友紀「?」 右京「先程の後にこんな事をするのは人としてどうかと思うんですがねぇ?」スッ 17: ◆GWARj2QOL2:2016/03/14(月) 21:35:12.81 :BMHm4lO9O 友紀「…?これ、名刺…」 右京「申し遅れました。僕は346プロダクションで働かせていただいているものです」 友紀「346?…346って…。あ!あの超大きいアイドル事務所!!」 右京「ご存知でしたか。…実はですねぇ?先程、僕は貴方に声をかけようと思っていたんですよ」 友紀「え…アタシに?」 右京「ええ。ですが偶然、先程のようになってしまった…ただそれだけだったんですよ」 友紀「…えっと…それ…もしかして…?」 右京「ええ。是非とも貴方に、346プロダクションでアイドルとして活動して欲しいんですよ」 友紀「…え…」 右京「…」 友紀「…ええええええええええ!!!?」 18: ◆GWARj2QOL2:2016/03/14(月) 21:36:11.64 :BMHm4lO9O 右京「何か…おかしかったですかねぇ?」 友紀「だ、だってだよ?アタシ…だって…あれぇ?」 右京「…そうですねぇ…ああ、僕という人間は、こういう時、言葉を発することがどうにも苦手でして…不便な性格です」 友紀「そ、そりゃそうだよ。褒めるところなんて…」 右京「ですが…こうして貴方と話していると、僕も何故か笑顔になるんですよ」 友紀「そ、そうかなぁ…」 右京「ええ。これは、何と言うのですかねぇ……ああ!癒しというものですかねぇ」 友紀「い、癒し…?だって、アタシってほら…うるさくない?」 右京「そうでしょうかねぇ…先程の青年にも、僕にも全く警戒心を出さず笑顔で接する貴方のその少年のよう純粋さ。僕はそこに惹かれたのかもしれませんねぇ」 友紀「え、ええと…と、とりあえず!あの、店に…い、行こうよ!試合始まっちゃう!」 右京「ええ。では一先ず、キャッツのお勉強をさせていただきます」 友紀「よ、よーし!ガンガン教えちゃうからねー!」 19: ◆GWARj2QOL2:2016/03/14(月) 21:37:08.28 :BMHm4lO9O …。 友紀「あの時はさ、正直驚いたよね」 友紀「え?いや…普通さ、スカウトって…何か、名刺渡してはいさよならみたいな感じじゃないのかなって…」 友紀「でもさ、右京さんは違ったんだよね」 友紀「もう絶対アタシをアイドルにする気満々でさ…。その為なら2時間でも3時間でも10時間でも付き合ってやるって感じでね」 友紀「…今になってみると、ぜーんぶ、右京さんの掌の上だったのかなーって」 友紀「でもね?悪い気が一切しないんだよね…」 友紀「…何だろ…よく分かんないや」 友紀「だってさ、右京さんって、絶対人を悪く言ったりしないし、絶対に見捨てたりしないんだよね」 友紀「怒られたこともあるけど、それでも見限ったりするなんてこと絶対無かったよね」 友紀「…不思議な人…」 友紀「…だったよね」 …。 20: ◆GWARj2QOL2:2016/03/14(月) 21:38:21.66 :BMHm4lO9O PM16:00 友紀「…あ!もうこんな時間!?」 右京「おやおや…。何か用がありましたか?」 友紀「う、ううん…。そのー…右京さんは、お仕事大丈夫なのかなーって…」 右京「そうですねぇ…ああ、確かにお仕事がありましたねぇ。…ですが貴方のお話と…」 友紀「…」 『キャッツ逆転大勝利ー!』 右京「試合が面白くてですねぇ…忘れてしまいました」 友紀「…」 右京「では、そうですねぇ…手短に、5分だけ」 友紀「…5分だけ?」 右京「ええ。来る来ないは別として、話せることは話しておきたいものですからねぇ」 友紀「う、うーん…」 右京「まず、何故僕が貴方を選んだか」 友紀「う、うん…」 右京「まず一つ。明るいところです」 友紀「明るい…」 右京「二つ。とても話しやすいところ」 友紀「…」 右京「そして三つ目。これは簡単です。…外見です」 友紀「…そ、そんな事言われてもー…」 右京「ただ外見だけでアイドルになれるのならば、こうして一緒に話をしたりはしません」 友紀「…」 右京「僕の見立てでは、貴方には天性の才能があるようです」 友紀「才能?」 右京「ええ。先程貴方がテレビ画面に向かって応援のコールを叫び出した途端、周りの方々も呼応するかのように応援を始めました」 友紀「…」 右京「君を中心として、輪が出来たんですよ。これを才能と言わずして何と呼びますかねぇ…」 友紀「…買い被りってことは?」 右京「僕、こう見えて、目には自信があるんですよ」 友紀「…」 右京「もし僕のお願いを聞いてくださるのでしたら、いつでもいらっしゃってください」 友紀「…いつでも?」 右京「ええ。明日でも、来週でも」 友紀「…」 右京「今からでも構いませんよ?」 友紀「…そ、それはまだちょっと早いかな…」 右京「ああ、これは失礼しました…どうにも羽目を外し過ぎたようです」 友紀「えっと…」 右京「それでは僕はこれで。…あ、お釣りはどうぞご自由に」 友紀「えっ?…あ、ちょっ…」 21: ◆GWARj2QOL2:2016/03/14(月) 21:39:11.11 :BMHm4lO9O 友紀「…行っちゃった…」 友紀「…えっと…」 友紀「…アタシが…」 友紀「アイドル…」 友紀「…」pi pi pi 友紀「…」prrr prrr prrr… 友紀「…あ、もしもし…お母さん?」 友紀「うん。久し振り…うん。元気にやってるよ」 友紀「うん。お父さんは?…相変わらず?良かった…」 友紀「…うん。いや、別に何かあったわけじゃな…んー…いや、あったけど…」 友紀「わ、悪いことじゃないよ。ただね…」 …。 友紀「うん…うん…」 友紀「…うん。…分かった」 友紀「うん。お母さんも。お父さんに宜しく伝えといて」 友紀「うん。…ありがと」pi 22: ◆GWARj2QOL2:2016/03/14(月) 21:39:59.71 :BMHm4lO9O 右京「…」ガチャ バタン 右京「…」ガラ 『日報』 右京「…」 『本日の仕事内容』 今西「杉下君、私だ。入るよ」コンコン 右京「どうぞ」 今西「失礼するよ」ガチャ 右京「お疲れ様です」 今西「ああお疲れ様。…で、どうだったね?初スカウトの成果はあったかね?」 右京「そうですねぇ…」 今西「まあ確かに安易にオーディションを開くより、自分の目で見て確かめた方が良い事もあるからねぇ」 右京「ええ」 今西「…ただ、そうだね…あまり時間をかけ過ぎるのも、後後困りかねないからね」 右京「はいぃ?」 今西「…少なくとも来月までには成果を上げろというのはあまりにも酷だ」 右京「…」 今西「何か困った事があったら気にせず言ってくれたまえよ?」 右京「…お心遣い、感謝します」 今西「それでは、お疲れ様」バタン 右京「ええ。お疲れ様でした」 右京「…」 右京「…」 今西『初スカウトの成果はあったかね?』 右京「…」 右京「僕は、どういった人間だったんですかねぇ…」 23: ◆GWARj2QOL2:2016/03/14(月) 21:40:58.86 :BMHm4lO9O 「…」 人生で、初めてだった。 「…」 確かに、今までの人生でナンパされたこともあった。 学生時代はそれなりに…青春だって経験してきた。 「…」 だけど、なんだろう。 あの人は、違う。 「…」 アタシに対して、何にもいやらしい目をしなかった。 熱心に勧誘していたけど、そこに無理強いはなかった。 …それもそうかも。 「…そもそもアイドルなんて、儲かるのかな…」 出来るとは思えない。 だからこそ、右京さんはアタシに無理強いをしなかった。 …それでも、絶対にアタシをアイドルにしたい。 そんな目だった。 「…」 …正直、どちらにするか、まだ迷ってる。 「…」 だからこそ、その答えを決めに来た。 …だから、今日。 今日の、右京さんの言葉を聞いて、決める事にした。 「…だけど…」 …。 ……。 「…アタシって本当に、こんな所に呼ばれたのかなあ…?」 24: ◆GWARj2QOL2:2016/03/14(月) 21:41:47.21 :BMHm4lO9O そこには、見る者を圧倒するような大きな城。 自分がこんな所で何のオーディションも受けずにアイドルになれるなんて、信じられない。 ピシッとしたスーツの…社員の人かどうかは分からないけど。 「…」 ふと、自分の身姿をたまたま停めてあった車の窓で確認する。 「…」 少なくとも、ここはアタシにはかなり不釣り合いなんじゃないかって、そう思う。 「…」 正門の前から中の様子を確認する。 「…あ!」 一瞬。 一瞬だけだけど、見えた。 「…あれって、城ヶ崎美嘉…だよね…」 …。 こんな所に、呼ばれたってこと…? 「ちょっと君!」 「えっ!?」 25: ◆GWARj2QOL2:2016/03/14(月) 21:42:40.83 :BMHm4lO9O 警備員「え、じゃないよ!ここは関係者以外立ち入り禁止!!それとも許可取ってんの!?」 友紀「え…あ…」 警備員「まー…よくいるんだけどね。君みたいにここからずーっと中の様子見ててさ。酷い奴なんかカメラ構えたりするんだからねぇ」 友紀「え、えっと…」 警備員「何?」 友紀「こ、これ…」 警備員「…え…これ…杉下係長の…」 友紀「は、はい…」 警備員「…うーん…じゃあ、ちょっと…待っててくれる?」 友紀「あ、はい…」 警備員「…あ、もしもしー。はい。杉下さんからの勧誘を受けたという方がー…はい。はい…」 友紀「…」 警備員「えっ?」 友紀「!」 警備員「…あー…はい。じゃあ、はい。お待ちしてますー…」 友紀「…?」 警備員「あのね?杉下係長に繋いだんだけど…ちょっと別の人が来るみたいだから」 友紀「…え、えっと…それって…?」 警備員「あ、違うんだよ!杉下さんに繋ごうとしたら別の人が会うからって総務課の方がね…?」 友紀「えっと…まだ、入ったら…ダメですか?」 警備員「うーん…ちょっとここで…」 友紀「は…はあ…」 …。 …気まずいなあ…。 26: ◆GWARj2QOL2:2016/03/14(月) 21:43:31.07 :BMHm4lO9O その後、警備員と他愛のない話をしながら、やがてここに来るだろう右京さん以外の人を待っていた。 「…」 恐らくここの専属アイドルかな…。 あまりアイドルに詳しいわけではなかったから、誰かは分からない。 けど、例えそれか誰だとしても…。 「…?」 「…?」 「…?」 …。 まるで、捕まった子供を見るような目がアタシの精神を徐々に削っていく。 …。 誰でもいい。 この警備員さん以外の関係者なら、誰でもいいから話しかけて欲しい。 それならこんな風に見られることはないはずだから。 「多分もう少ししたら来ると思うから」 「…はあ…」 この寒空、なんたって警備員のおじいちゃんと一緒にいなきゃいけないんだろう…。 呼ばれたから来ただけなのに…。 「…」 …来たのは、アタシの意思、か…。 「…あのー…」 「!」 27: ◆GWARj2QOL2:2016/03/14(月) 21:44:27.27 :BMHm4lO9O 「…えっと…」 「貴方が杉下さんからスカウトを受けた方ですか?」 「は、はい…」 「…本当に?」 「あ、えっと…名刺…これ…」 「…は、はあ………あの人、本当に…」 「…?」 「…分かりました。でしたら案内致しますのでついてきて下さい!」 「…はあ…」 …。 何だろ…この人。 変わったスーツだなあ…。 「…あ、それと…」 「な、何ですか?」 「…杉下さん、変な事吹き込んでませんよね?」 「…?」 「ほら、ここの会社の愚痴とか、貴方…あ、お名前…」 「あ、姫川 友紀です…」 「姫川さんですね!私は…千川ちひろです!」 ちひろさんはそう言うと、名刺の代わりに胸の幼稚園児みたいな名札を強調してきた。 「じゃ、じゃあ、ちひろさんで!」 「はい!」 28: ◆GWARj2QOL2:2016/03/14(月) 21:45:30.10 :BMHm4lO9O 「…で、どうなんですか?」 「え?」 「ほら。さっきのお話です…」 ちひろさんは、どうやら杉下さんがアタシを勧誘してきたことがあまりにも珍しいみたいで、その背景をやけに詳しく聞いてきた。 「…え、えーと…特にそういうことは…寧ろ助けてもらったというか…」 「た、助けてもらった…?」 「はい。あのー…ドームで、野球の試合を見ようとしてたんですけど、チケット買えなくて…それでダフ屋に捕まっちゃって」 「あー…そこを…」 「そこを右京さんに助けてもらって…ちょっと怒られて」 「怒られた!?」 「あ!いや違うんですよ!?アタシそのダフ屋からチケット買いそうになっちゃってて…それも犯罪だぞって優しく諭されて…」 「…やっぱりあの人、苦手だなあ…」 「え?」 「…まあ、多分…杉下さんの所に行ったら…」 「…?」 「ちょっとだけ、いや…かなり現実を知ることになると思いますよ」 「…どういうこと…ですか?」 その煮え切らない態度。 何なんだろう、この人…。 仮にも杉下さんはこの会社の係長なのに、何だかアタシが杉下さんの誘いを断ることを期待してるみたいな感じ。 …アタシは、この人が苦手だなあ。 「…ええと、○階の…何処だっけ…」 それに上司のいる部屋なのにも関わらず、場所すら書類を見ないと分からないなんて。 「…」 アタシは自然と口数が少なくなっていった。 「あ、ここを右突き当たり…」 「…」 「…ここ、ですね。…なんせ、最近出来たばかりですからね…」 「…?」 「…私はここで。では詳しい事は正式に決まってから…」ペコ 「…どうも…」ペコ 29: ◆GWARj2QOL2:2016/03/14(月) 21:46:18.50 :BMHm4lO9O …何だか、不自然過ぎる。 そもそも、杉下さんの仕事が忙しいからとか、そんな理由も聞いてない。 それに、道中の右京さんへの発言。 …まるで、煙たがってるような、そんな感じ。 …あんなあからさまに、そんな事…。 …だとしたら、考えられるのは…。 「…」 ここにいる、右京さんが、何かしらそういう原因を持ってるってこと…。 「…」 でも、あの人がそんな、女性社員に煙たがられるような事するわけがない。 …自信無いけどさ。 「…」コンコン 『はーい』 「あの…アタシ…」 『はい。存じ上げておりますよ』 「え?」 『どうぞ。お入り下さい』 「あ…うん…」 …。 30: ◆GWARj2QOL2:2016/03/14(月) 21:47:22.69 :BMHm4lO9O …。 「…え…」 「どうも。お待ちしておりました」 …そこに広がるのは…いや。 「…」 …広がってない。 「どうかされましたか?」 「あ…えーと…」 …狭い。 5人も入ったら、満員になりそうなくらい狭い。 …つまり、圧倒的に狭い。 「…どうやら僕は、狭い空間に縁があるようでしてねぇ」 「?」 「いえ、こちらの話です」 …。 高そうなスーツに、サスペンダー。 奥に帽子と、トレンチコートがかけられてる…。 「…」 棚を見ると、ティーセット。その上は難しそうな本。 …ここが、アイドル事務所のプロジェクトルーム? 「外は寒かったでしょう。紅茶でも飲んでいって下さい」ゾボボボボボボボ 「え、あ…うん。………ん!?」 「どうかされましたか?」 「えーと…その淹れ方、何?」 「ンフフ…美味しくなるんですよぉ」 …。 31: ◆GWARj2QOL2:2016/03/14(月) 21:48:10.59 :BMHm4lO9O 右京「ああ、千川さんに…」 友紀「うん。何か案内するーって言ってた癖にここの扉の前でスーってさ」 右京「そうですねぇ…まあ、どうやら僕はそこまで評価の高い人間ではないようですからねぇ…」 友紀「…そうなの?」 右京「何をしたのか、全く見当もつかないんですがねぇ…」 友紀「…でも、右京さんが何かするなんて無いよ。無い無い!」 右京「そうだと思いたいのですがねぇ。いつ何処で恨みを買っているものか分からないものですから」 友紀「だって、アタシの事助けてくれたよ?」 右京「たまたまですよ」 友紀「…」 右京「…さて、今日ここに来てくださった。まずはそこにお礼を言わせて下さい」 友紀「あ、うん…」 右京「その様子だと、まだどちらにするかは決めてらっしゃらないようですからねぇ」 友紀「…アタシって、もしかして分かりやすい?」 右京「分かりやすいというよりは、素直だと思いますよ」 友紀「それ、分かりやすいって事だよ…」 右京「おやそれは失礼しました…」 友紀「…でも、ありがと」 右京「…そうですねぇ…」 友紀「…」 右京「ここの部屋を見る限り、大仰なアイドル活動が出来るかどうか…保証できないかもしれません」 友紀「…」 右京「だとしたら、どうでしょう?」 友紀「…」 右京「実は僕も、アイドルをプロデュースするという経験は浅いものでしてねぇ…」 友紀「え!?」 32: ◆GWARj2QOL2:2016/03/14(月) 21:49:12.16 :BMHm4lO9O 右京「ええ」 友紀「え…なのにスカウト…?」 右京「ええ」 友紀「えええ…?」 右京「ですから、牛歩戦術でゆっくりじっくりと見極めていこうと思っている次第です」 友紀「ぎ、ぎゅうほ…?」 右京「ですから、そんなすぐにデビューという訳にはいかないかもしれませんねぇ」 友紀「う、うーん…」 右京「…ですが」 友紀「?」 右京「僕は、君が辞めると言わない以上、何があっても前に進ませます」 友紀「…」 右京「勿論嫌なこともあるでしょう。辛い事も多い筈です」 友紀「…」 右京「ですから、無理強いはしません」 友紀「…アタシに、任せるってこと?」 右京「ええ」 友紀「…あんまり、熱心な感じじゃないね」 右京「貴方の人生ですからねぇ」 友紀「…ねえ」 右京「はい」 友紀「あのさ、その…『貴方』っていうの、やめてよ」 右京「はいぃ?」 友紀「だってさ、それこれからやっていきたいって相手にかける言葉じゃないよ?」 右京「そうですかねぇ…」 友紀「そうだよ!せめて名前で呼ぶとか、貴方じゃなくて、…うーん…」 右京「…そうですねぇ…なら、姫川君。これでどうでしょう?」 友紀「…何か男扱いみたいだよぉ…」 右京「ああ、これはこれは…申し訳ありません。僕、昔からこうでしてねぇ…ええ。僕の、悪い癖…」 友紀「…」 33: ◆GWARj2QOL2:2016/03/14(月) 21:50:17.03 :BMHm4lO9O 友紀「…あのね…」 右京「ええ」 友紀「この間、右京さんに勧誘された後さ、アタシ親に電話したんだよね」 右京「ああ、それはそれは…」 友紀「…それでね、言われたんだ」 右京「それは、何と?」 友紀「…好きにすればいいって」 右京「…ほお…」 友紀「…でもそれって、別に放任とかじゃないんだよね」 右京「…と、言いますと?」 友紀「人生って、一回しか無いからって。だから好きにしてもいいけど、後悔だけはするなって」 右京「…なるほど」 友紀「…だから、これだけは質問させて?」 右京「何でしょう?」 友紀「アタシ、これからどんなアイドルになるの?」 右京「…そうですねぇ…」 友紀「…」 右京「…これは、僕の提案なんですがねぇ?…チアガールのようなものはどうでしょう?」 友紀「…チアガール…」 右京「ええ。この間の貴方の店の中で起こしたちょっとした出来事。僕はあれがとても印象的でしてねぇ…」 友紀「あの、応援のこと…?」 右京「ええ!まさに。貴方には人を元気付け、力を湧き上がらせる才能があるんですよ!」 友紀「…」 右京「ですから、その才能を生かした仕事をしませんか?」 友紀「…アタシの、才能…」 右京「ええ。是非」 友紀「…」 右京「…」 友紀「…やっぱり、無理だよ」 右京「おやおや。…ちなみに、何か理由がおありでしたか?」 友紀「…」 34: ◆GWARj2QOL2:2016/03/14(月) 21:51:02.32 :BMHm4lO9O 高校時代を思い返す。 「…」 野球部の、マネージャー時代。 「…」 アタシのマネージャーとしての仕事は、色々あった。 球を磨いたり、足りない物を発注したり、練習試合のプログラムを組んだり。 部員のユニフォームを洗濯したり、書類を作ったり。 …でも、アタシが一番頑張っていたのは、部員のケア。 応援してもダメな時はダメで、その時は励ましたり、一緒に悲しんだり。 「…」 でも、あの時。 あの時の事は、今でも鮮明に記憶に残ってる。 「…」 高校生活、最後の夏。 対戦相手に全く歯が立たなくて、そのまま大差をつけて負けてしまった時。 アタシが出来ることと言えば、部員を頑張って励ますことくらいだった。 「…」 …けれど。 35: ◆GWARj2QOL2:2016/03/14(月) 21:51:55.85 :BMHm4lO9O 『…畜生…』 『…これで俺らの野球人生終わりかよ…』 …。 で、でもみんな頑張ってたよ! 『…頑張って、この結果なんだよ』 で…でも…。 『…』 す、凄くかっこ良かった!アタシにとっては凄くかっこ良かったんだよ! 『…は?』 …えっ…? 『大差つけられて、負けて…それがかっこ良かった?』 …そ、そんなつもりじゃ…。 『そりゃ、お前は後ろで見てるだけだもんな』 え…。 『それでも何年も一緒にいてさ、そんな言葉かけるか?こんな時に」 …。 『…もういいよ。どうせ終わりだしさ』 …。 『…だけど、せめて最後くらいは空気読んでほしかったけどな』 !? 『…じゃ、お疲れ…』 …そ、そんな…。 アタシ…そんなつもりじゃ…。 …違う、のに…。 36: ◆GWARj2QOL2:2016/03/14(月) 21:52:50.81 :BMHm4lO9O 友紀「…それでさ、アタシその事がトラウマで、逃げるみたいな感じで東京に来たんだ」 右京「…」 友紀「…かっこ悪いでしょ?」 右京「…そうでしたか。そのような背景があるにも関わらず、申し訳ありません」 友紀「ううん。気にしないで」 右京「…ですが尚更、僕は君をプロデュースしてみたい」 友紀「えっ…」 右京「そんな気持ちになりましたねぇ」 友紀「…だ、だって…アタシ…」 右京「…」 友紀「アタシ…みんなの気持ちも考えずに…無責任なこと言って、怒らせて…それで…逃げて…」 右京「…ならば、その秘密を抱えたまま、君はその人生を全うしますか?」 友紀「…」 右京「君の罪は、部員の皆さんのプライドを傷つけてしまったこと」 友紀「…うん」 右京「ならば、その罪と向き合うべきです。その罪の意識をしっかりと持ち続けるべきです」 友紀「…罪の、意識…」 右京「ええ。その後の人生が大きく変わるはずですよ」 友紀「…」 右京「それに、罪という秘密を抱えたままで、本当の幸せを手にすることなど、僕には出来ないと思うんですがねぇ」 友紀「…」 右京「今一度、向き合ってみませんか?…自分の罪と」 友紀「…アタシの、罪と…」 右京「きっと、見えてくるはずです。これからの人生が」 友紀「…本当に?」 右京「ええ。きっと」 友紀「…本当の本当に?」 右京「ええ」 友紀「…信じて、いいの?」 右京「ええ」 友紀「…」 右京「…」 友紀「…なら、約束」 右京「何でしょう?」 友紀「…アタシの人生、ちゃんと幸せにしてね?」 右京「ええ。勿論」 友紀「…じゃあ、これから…ン゛ン゛!」 右京「…?」 友紀「…よろしく!!右京さん!!」 右京「ええ。よろしくお願いします」 37: ◆GWARj2QOL2:2016/03/14(月) 21:53:39.21 :BMHm4lO9O …。 友紀「何でだろうね。今思えばこれ、愛の告白みたい」 友紀「うえっ!?さ、流石に無いよ!っていうか向こうもそう思ってるよ!」 友紀「だって考えてみなよ…。少なくとも年齢差30以上あるんだよ?」 友紀「これ、絶対無理だって。世間的に」 友紀「アタシ達の中ではマシって…そんなこと言ったらキリないじゃん!」 友紀「もー…」 友紀「…でも、楽しかったね…」 友紀「…まあ、そうだけど…」 友紀「まあ、ね…」 友紀「…もう、いないんだよね…」 …。 38: ◆GWARj2QOL2:2016/03/14(月) 21:54:34.14 :BMHm4lO9O 今西「聞いたかい!米沢君!」 米沢「…ええ。耳にはしております」 今西「いやあ…これを機に、彼の評価が変わればいいんだがねぇ」 ちひろ「…あの…」 米沢「おや千川さん。どうかされましたかな?」 ちひろ「ええ。その…彼って…」 米沢「ああ、杉下係長ですな。貴方が案内した姫川さんという方が正式に彼のプロジェクトでデビューすることが…」 ちひろ「…えっ!?」 米沢「?」 今西「あの杉下君が…ついに本格的にプロデュースを始めるんだ。私達も全力でバックアップしようじゃないか」 米沢「そうですな…。ああ、千川さんは彼女と少し話したそうで」 ちひろ「え、は、はい…」 米沢「どうでしたかな?彼女は…今までのアイドル達と比べて…」 ちひろ「そ、そこまでは…」 今西「うむ…まあ、彼が自分で選んだんだ。それなりの実力が無ければこんな事にはならんだろう」 米沢「そうですなぁ…まあ、しばらくは見守っていくとしますかな」 今西「うむ…」 ちひろ「…」 ちひろ「(どうして…)」 ちひろ「(今までの人だったら、こんな事あり得なかった…)」 ちひろ「(…あの人の下に着いて、良いことなんか殆ど無いのに…)」 ちひろ「(…でも、まさか…違う?)」 ちひろ「(今度は…違うというの…?)」 40: ◆GWARj2QOL2:2016/03/14(月) 21:55:49.84 :BMHm4lO9O 翌日 友紀「おはよー!」 右京「おはようございます」 友紀「…ん?これ、何?」 右京「それですか?ええ…前の職場で、使っていたんですよ。出退勤時に掛け直してくれると助かります」 友紀「ふーん…じゃあ…よい…しょっと!」カタン 『杉下右京』 『姫川友紀』 右京「では…まず昨日渡した書類ですが…」 友紀「ん!書けたよ右京さん!」 右京「ありがとうございます。…おや、元気な字ですねぇ…」 友紀「これからアイドルとしてやってくんだから。これくらい大袈裟な方がアタシらしいかなって!」 右京「良い心がけです。…ところで、君。お腹は空いていませんか?」 友紀「あ…うん。実は…朝ご飯抜いてきちゃって…」 右京「おやおや。それはいけませんねぇ…」 友紀「だってほら…身体測定とか…体重…」 右京「成る程…ですがこういう時に最も大事なことがあります」 友紀「?」 右京「それは、変に飾らないことです」 友紀「飾らないこと…?」 右京「ええ。付け焼き刃程度の努力など、すぐにダメになりますからねぇ」 友紀「う…気にしだしたら余計に…」グウウウウ 右京「おやおや。…でしたら、君の好きな物を食べに行くとしましょう。何でもというわけにはいきませんがねぇ」 『AM9:00』 友紀「あー…でも、リクエストしていいんだよね?」 右京「ええ。何が良いですか?」 友紀「じゃあ、揚げ物と、お肉にピザと…」 右京「……困りましたねぇ……」 第一話 終 読む →
2016年02月25日 15:05 小早川紗枝「実家に帰ろう」 元スレ 全てのレス 2: ◆K5gei8GTyk:2016/02/24(水) 22:48:10.05 :mWhgQ1Ab0 P「くれぐれも、切符はなくすんじゃないぞ」 紗枝「きちんとお財布にいれてますえ」 P「かなり昔になるけど、遠出したときに切符なくしちゃったことがあって、駅員さんにこっぴどく叱られたことがあってな……」 紗枝「へえ。いつの話です?」 P「俺が大学に行ってたときだよ。一人旅が趣味でな」 紗枝「なんやPはん、そないな趣味あらはったんどすか」 P「似合わないか?」 紗枝「そうは言うてません、ていうより、逆に似合う思いますけど」 P「ありがとう、逆に似合ってたか」 そのとき、出発を告げるベルが鳴り出した。 いまの時代、新幹線を使えば、二時間半足らずで京都まで行くことができる。 読む →
2016年01月31日 15:05 智絵里「あーしんど……マジこんちきしてー」モバP「!?」 元スレ 全てのレス 2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/30(土) 23:54:16.08 :aeUhyKWN0 P「ど、どうしたんだ智絵里そんな言葉使いして!?」 智絵里「プ、プロデューサーさん!?」 P「グレたのかこらぁー!反抗期なんてパパは許さないぞぉ!」 智絵里「違うんです、これは、あの………」 P「ひぃぃーん!マイエンジェル智絵里がグレたぁー!もう駄目だーおしまいだー! こんなにショックなのはちひろさんに『あれぇ?ゴミが落ちてると思ったらプロデューサーさんでしたかぁ♪クソ邪魔♪』って言われて以来だー!」 智絵里「あ、あわわわわ………」 P「今夜はヤケスタドリしてやる!ヤケエナドリもだ!しかも特別ショップじゃなくて通常ショップで買ってやる!」 智絵里「え、えーい、ちょっぷです!」 グワラゴワガキーン(ちょっぷの音) P「ぱぴこっ!」 智絵里「き、聞いて下さい!あの、演技の練習をしてただけなんです!」 P「エリンギの練習?」 智絵里「そうです、エリンギの練習をしてて、こう、にょきにょきーってなんでやねん!」 グワラゴワゴワガキーン(ちょっぷの音) P「ぶるぼんっ!!」 智絵里「もうっ!エリンギじゃなくて演技ですっ!」 P「あーいいよーかわいいよー智絵里ー。それで演技がどうしたって?」 智絵里「明日のお芝居で、京都のヤンキーを演じなきゃいけないんですけど、どうしたらわからなくて……」 P「京都のヤンキー?またえらいニッチな役だなー」 智絵里「ううっ…せっかくこんな駆け出し新米アイドルの私に頂いたお仕事なのに、これじゃあ演出家さんに怒られちゃいますぅ…」 P「あぁどうしよう、ウチの天使が困ってる……こんな時に京言葉に詳しいアイドルがいてくれたらっ……」 ??「ふふふ~話は聞かせてもらいましたえ~」 読む →
2016年01月07日 06:30 wedding vows 【モバマスSS】 元スレ 全てのレス 1: ◆w72AKbkgD2:2016/01/06(水) 22:37:27.56 :vOk6qA4J0 モバマスSSです。 書き溜めあります。 小早川紗枝ちゃんのSSです。 PはモバPです。省略してます。 劇中の10年後の物語を書いてみました。 よろしくお願いします。 2: ◆w72AKbkgD2:2016/01/06(水) 22:37:57.90 :vOk6qA4J0 のんびりとした昼下がり、小早川紗枝は事務所にあるエステルームでマッサージを受けていた。 なんでも、血の巡りを良くして、むくみを解消したり肌のハリを良くする効果があるらしい。 10年前、アイドルとしてデビューしたばかりのころは、そんなもんもここにはあるんやなあ、とのんびり眺めていた。 当時、アラサーとされる年齢のアイドルたちが愛用していて、うちも大人になったらわかるんやろか、と思いながら早10年。 結局のところ、エステルームとは無縁で紗枝はアイドル生活を過ごしていた。 使わない理由があったわけではないけれど、使いたいと思うこともなかった。 自分の手が伸びる範囲から、なんとなく外れたところにあったもの。それが紗枝にとってのエステルームだった。 読む →
2015年12月25日 17:30 紗枝「法子ちゃんのドーナツは食べるけど、うちの京みやげはいらんのどすかー」 元スレ 全てのレス 2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/25(金) 02:02:38.15 :tp/VXEvX0 紗枝「そうどすかー。残念やわー」 P「いやっ、そのね……」 紗枝「悲しいわぁーせっかくプロデューサーはんのためにー思うて持ってきたんやけど」 P「……そのね、紗枝さん?」 読む →